Nexus 6P、ハンズオン詳細レビュー―これこそ待ちに待ったデバイスだ

2015-10-20-nesus6p-7

先月、Sundar Pichaiは新生GoogleのCEOとして最初のプレゼンを行い、多数のハードウェアを紹介した。その一つがGoogleのAndroidスマートフォンのプラグシップとなるuawe製のNexus 6Pだった。新しいハードにはいつもわくわくさせられる。Nexus6Pを手にとってチェックすることができたので、さっそく報告しよう。

なお、私は先月のイベントでGoogleのインダストリアルデザイン・マネージャーのJeff Hoeferから話をを聞き、大いに参考になった。

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私にとってNexus 6PはAndoroidデバイスの「王冠の宝石」だ。 Googleの上級副社長、 Bradley Horowitzが語ったところによれば、6Pは「これこそわれわれが長年待ちに待ったデバイス」」だという。

Nexus 6Pにはもちろん欠点もあるが、全体としてきわめてよくできたスマートフォンであり、 最新のOS、 Marshmallowを搭載したAndroidとして最良のものだ。見た目も豪華であり、頑丈で動きも速い。価格は32GBが499ドルからだ。販売はGoogle Playストアから行われる。.

スペック

まずスペックからみていこう。:

ディスプレイ
5.7インチの WQHD (2560 x 1440) AMOLEDディスプレイは非常に美しい。Gorilla Glass 4が採用され、Googleによれば「指紋や汚れがつきにくいコーティング」になっているという。残念ながら私がテストしたモデルはすぐに指紋だらけになった。私の指が不必要に脂症なのかもしれない。.

カメラ
カメラは特筆すべきものだ。リアカメラは1230万画素、赤外線レーザー補助光を採用したオートフォーカスだ。毎秒30フレームで4Kビデオが撮影できる。フラッシュも優れもので、被写体を白っぽく飛ばしたりしにくい。フロントカメラは800万画素だが、十分きれいなHDビデオが撮れる。

CPU、メモリ、ストレージ
このマシンは速い。CPUはQualcommの最新のSnapdragon 810で、 3GBの高速LPDDR4 RAM.に助けられている。メモリは32GB、 64GB、128GBから選べる8。Appleがいまだにリストアップしている16GBモデルは存在しない。.

その他
筐体には陽極酸化アルミが用いられており、手触りが良い。正面向きにステレオ・スピーカーを備えており、サウンドは素晴らしい。部屋の向こう側においてビデオ再生を楽しめる。3個のマイクが装備されてノイズキャンセリング機構が作動する。.

バッテリーも優れもののようだ。私はまだ丸一日しか使っていないが、充電の必要は感じなかった。このデバイスのUSB Type-Cの接続は通常よりずっと速い充電が可能だ。専用プラグを持ち歩く必要があるとはいえ、充電5%から20%まで数分でチャージできるという。

【中略】

MOV_5961.MOV (1)

筐体のバリエーションについては、アルミ、グラファイト、フロストの各仕上げから選べる。私は黒っぽい色が好きだが、これは個人の好みだろう。イベントで3色すべて見たがどれを選んでも失敗ということはない。メタルのタッチは特にゴージャスだ。これに引き換え、Nexus 5Xのプラスティック筐体は少々チープに見えた

撮影実例

Googleは今年のNexusモデルのカメラの改良には全力を挙げたようだ。5Xと6Pは同一のリアカメラを共有する。撮影例をご覧になれば納得できるだろうが、プロ級の写真が撮れる。画素数、シャッター速度とも申し分ない。

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私は写真で身を立てているわけではないが、これまで何年も写真撮影に関して真剣に勉強してきた。私は普段ニコンのデジタル一眼を携帯して記事に挿入する写真を撮影してきた。今回のNexus 6Pはニコンのデジイチに匹敵する写真を撮る。画質はクリスプでズームが効いている。ズーム機能をオンにしても気になるほど画質が落ちることはない。

4Kビデオも美しい。

The OS

【中略】

tl;dr(長すぎな文章を要約)

読者が現にNexus 6を所有しているなら、Craigslistに「売りたし」の広告を掲載したくなるだろう。新しいNexusの素晴らしい点はアンロックされていることだ。つまりキャリアに縛られずにすむ。運よく招待されていれば、もっぱらGoogle Fiを利用してすませることもできる。

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読者がiPhone愛好家なら、どんなスマートフォンが登場してそれを変えるのは不可能だろうが、それにいちばん近いのは新しいNexus 6Pだろう。デザインはソリッドでしっかりしており、ハードもソフトも信頼できる。価格は32GBモデルが499ドルからで、必要に応じてストレージを追加できる。CPUも強力で最新のAndroid OSの威力を十二分に味わえるだろう。

だが、来年はどうなるだろうか? 私としてGoogleには独自スマートフォンを製造して欲しい。Googleにはその能力がある。Googleが独自スマートフォンの製造に乗り出せば、Appleに対して巨大なマーケティング上の優位を得られると思う。今のところ、iPhonを手に取ると、世界中のどのメーカーもこれに近いモデルさえ作るのは無理だろうと思わざるを得ない。だからこそここではGoogleに期待したい。Googleが自ら製造、販売に乗り出せば市場にスラムダンク級の衝撃を与えることだろう。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

GoogleのNexux 6: 今は大きすぎても将来はぴったりサイズになる

Greg KumparakがTechCrunchのレビューで指摘したように、Nexus 6は殆どの人間にとって大きすぎる。GoogleがNexus 6のハードウェア製造元にMotorolaを選び、6インチ画面のモンスターになりそうだという噂が出た段階で、私は実物を見る前からNexusラインのファブレット化を確信していた。今、実際に端末をしばらく手にしてみて、同じ感覚を持つ一方で、私はGoogleがこの世代のハードウェアの「ビッグにするかやらないか」戦略に成功したのかもしれないことを認め始めている。

私、そして殆どのNexus 6の日常的ユーザーにとって、バッテリー寿命とカメラとスペックが改善されて画面が変わっただけで、Nexus 5ともっとよく似たものの方が良かったことは間違いない。そんなワクワク感のない変更ならコストも低く抑えられて、優れた純Android機を、契約に縛られた多くの機種よりはるかに安く手に入れられから、という理由だけではない。

Nexusプログラムの目的が、最大多数の人々のニーズにあったエルゴノミクスを持つ安価で手に入りやすいデバイスを提供することにあると考えれば、それは素晴らしいことだ。Nexusはしかし、一般大衆向きのプログラムではない ― それはGoogleのレファレンスハードウェア作りの取り組みであり、OEMにAndroidを最大限有効活用する方法を示すと共に、デベロッパーに一定の基準に沿ってアプリを作れば、殆どのAndroid機で問題なく動作するしくみを提供することが目的だ。

Nexus 6は、Android Silverプログラムの一端を担う数多くの端末の一つだと指摘する向きもある。同プログラムは様々なOEMが、純粋なバージョンのAndroidを塔載しタイムリーなアップデートを保証した端末を提供することによって、Nexusシリーズに取って代わろとするものだ。その理論で行けば、Nexus 6は、数あるスマートフォン機種の一つにすぎず、中にはもっとNexus 5に似たものや、もっと万人向けの端末があってもよいことになる。

その話は置くとしても、Nexus 6はNexusの枠によく収っていると言える ― GoogleがAndroid 5.0の特長を実証できるハードウェアだ。それはまた、モバイル市場がタブレットとスマートフォンに分断されるのではなく、殆どの消費者が、スマートフォンに求められる機能をすべて備えた大画面端末を一つだけ持ちたいと考える、という未来の可能性を予言している。

私がNexus 6をテストしている間、当初は使うのが面倒で殆ど家に置いてあったものが、タブレットの代わりにポケットやバッグに入れて持ち歩くようになり、自動的に両手で使うために、片手で使うことの不便さを考えることすらなくなった。今も誰にでも薦められるものではないが、次のモバイル端末市場を占う上で、Androidにとって必要なThe Nexusと言えるかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Nexus 6およびLollipopの第一印象


 
先週、Googleは2つの新しいデバイスを発表した。スマートフォンのNexus 6と、Nexus 9タブレットだ。

ちなみに、どちらの機種も発表会場での大々的アナウンスというわけではなく、ブログ記事によりリリースされたというのが面白い。すなわち、リリース時点では誰も実機に触れられずにいたわけだ。

そんなデバイスではあったが、実機に触れることがあったのでレポートしたい(Nexus 9についてのレポートは昨日投稿してある)。

触れたのはほんの僅かの時間で、細かなところまでは確認できていない。しかし第一印象をお伝えするのも有益なことかと考えたわけだ。

ごく簡単にまとめるのなら「ゴージャス」なマシンであると言えるだろう。


Nexus 6

まず、値段を見ると、Nexus 6はNexus 5の倍ほどとなっている($650 vs $350)。その価格差通りというべきか、まずは外見が大きく変わっている。もちろんNexus 5も安っぽいという感じはない。「高級」ではなかったかもしれないが、まあ「ジェネリック」(generic)と評価すべきできだった。しかしNexus 6は一層洗練され、いかにもハイエンド機といった外見になっているのだ。

大きさについても気になっていたが、触ってみればさほど気にはならない。もちろんNexus 5よりは大きいが、iPhone 6 Plusが扱えるならば、このNexus 6についても問題はない。サイズ的は両者はほぼ同じサイズであり、目を瞑った状態であれば、ボタンの配置などを確認するまで両者を区別することもできないほどだ。

搭載されている13メガピクセルのカメラも、ほんの少しだけ使ってみたという程度ではある。ただ、ひと目でその進化は確認できた。起動速度も速く、通常モードでの連射速度も十分に満足行くものとなっているように思う。


Nexus 9

Nexus 9の第一印象記事はこちらに掲載している。


Android 5.0(Lollipop)

Nexus 6に搭載されているOSは、最新のAndroid 5.0だ。伝統的に菓子からとっているコードネームは「Lollipop」となっている。デベロッパー向けには、いろいろと新しいAPIが提供されている(Googleによると7000ほどなのだそうだ)が、まず目につくのはインタフェース面での変化だ。

動作速度的な面でいえば、少なくとも新しいNexus 6の様子を見る限りは、非常になめらかに動作する。さまざまなアニメーション(Lollipopで採用されているMaterial Designではさまざまなアニメーションが活用されている)も快適に動作している。たくさんのアプリケーションを連続して立ち上げても、全くつっかえるような様子はみられなかった。

Lollipopで目につくポイント

  • 画面アンロックに顔認識を利用している場合、ホームスクリーンに表示されるニュースを読んでいる際にも顔認識が行われるようになった。画面に自分の顔は表示されないが、カメラの方は利用者の顔をしっかり認知しているわけだ。顔認識に成功すれば、PINコードを入力することなく、ロックスクリーンの解除を行える。
  • Nexus 6や9の設定時、他のNFC対応デバイスを近くにおいておけば、設定状況を簡単に引き継ぐことができるようになっている。設定の引き継ぎには、もちろんpinコードを入力する必要がある。
  • ロック画面になっているときでも「OK、Google」コマンドが使えるようになった。デバイスによってはこれまでにも可能だった機能だが、LollipopにてOSレベルでサポートされたわけだ。これはAndroidデバイスがローパワー認識チップを採用するようになったことを意味する。

デバイスが広く入手できるようになった際には、Nexus 6およびNexus 9、そしてAndroid 5.0についてより詳細なレビューをお届けしたいと思っている。11月の一般向けリリースをお待ちいただきたい。

[Videography by Kyle Russell]

原文へ

(翻訳:Maeda, H


Google、Nexus 6を発表―5.9インチ、5.0 Lollipop搭載の強力Androidファブレット

Googleがファブレット分野に参入するだろうとだれもが予測していた。そしてNexus 6でそれが事実となった。この最新のAndroidレファレンス・モデルはMotorola製で、5.9インチのディスプレイ、1440×2560、496 ppiという高い解像度を備え、QualcommのSnapdragon 805(2.7Ghz)と最新のAndroid 5.0 L(“Lollipop”と命名された)を搭載している。

Darrell Etheringtonは当初、大型スマートフォンについて「扱いづらい」と書いていたが、最近は5.5インチのiPhone 6 Plusがお気に入りだ。いずれにせよGoogleはこの分野に巨大な可能性があると確信しているようだ。

これまでNexusはカメラではあまり高い評価を得ていなかったが、6のリアカメラは13メガピクセルで画質は大幅にアップしているはずだ。外観の印象はMotorolaのMoto Xによく似ている。ボタンは側面の中央に移されたが、これはサイズを考慮しての配置だろう(AppleがiPhone 6/6 Plusのスリープボタンを側面に移動したのも同じ理由だろう)。

製品発表は今日(米国時間10/15)だが、予約受付開始は10月29日だ。出荷開始については「11月中」という以外にまだはっきり分からない。32GBと64GBモデルが用意され、カラーバリエーションは白とミッドナイトブルー(ダークブルー)だ。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+