ネットいじめに関するイギリスの大規模調査によると、InstagramとFacebookがいじめ最多の場所

イギリスのいじめ防止団体Ditch The Labe今年度の調査によると、2017年でネットいじめがもっとも多いサイトはInstagram、そしてFacebookが僅差で二位だ。今年の調査は12歳から20歳までの標本10020名の回答を集めたが、統計学的にはこれだけの標本数があれば、ネット上の有害な疫病の広がりの現状を、正確に反映したデータが得られたと言える。

いじめ被害の経験者の比率は、Instagramではユーザーの42%、Facebookでは37%、Snapchatでは31%だった。利用経験が92%と最大のYouTubeでは、いじめ経験は10%と比較的低い。

そのほかに、こんなデータもある:

  • 回答者の50%がいじめの被害を経験している。
  • 10%が、先週、いじめ被害を経験している。
  • いじめ被害経験者の50%は容姿についていじめられている。
  • いじめ被害経験者の24%が個人情報をネット上で共有している。
  • 27%が自分の意に反して写真やビデオを共有されている。
  • 18%が正しくないプロフィール情報を流布されている

この調査報告書には、いじめる側の心理に関する深い探究もある。調査はいじめを客観的に定義していないが、そんな主観的な回答において、回答者の12%が、誰かをいじめたことがある、と答えている。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Twitterがまたまた新たな悪用対策を発表…ますますややこしく

twitter-ad-products

Twitterは今日(米国時間2/16)の発表で、これからはブロックやミュートした人が始めた会話中のリプライを通知しない、とした。ただし、フォローしている人がスレッド中で直接あなたのことに言及していたら、前と同じく通知が来る。

Twitterがこの決定を行ったのは、ブロックしたりミュートした人が始めた会話からの通知に関する、安全性コミュニティからの頻繁なフィードバックがあったからだ。この件に関して、Twitter Safetyが今日、こんなことを言っている:

要約: [ブロック/ミュートした人が始めた会話へのリプライに関しては通知されないが、そのリプライがフォローしている人からなら通知される。]

“フォローしていないアカウントをミュートして、彼らがあなたのことに言及している会話を始めたら、その会話中でリプライしあなたのことに言及している人があなたがフォローしている人である場合のみ、通知が来る”、とTwitterのサポートページには書かれている。“あなたのことへの言及をすべて見たかったら、あなたのユーザー名で検索すればよい”、だとさ。

Aさんを“ブロックする”と、Aさんのツイートは見えなくなるし、Aさんにあなたのツイートは見えなくなる。Aさんを“ミュートする”と、Aさんからの(たぶんいやらしい)ツイートは来なくなるが、Aさんはそのことを知らない(何も知らないまま、昨日までと同じくTwitter上でふつうどおりに振る舞う)。

Twitterはこれまで、非常にさまざまな悪用対策を発表してきた。今朝は、悪質なツイートに対するタイムアウト制(時間切れ制度)を導入した。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Instagramがいやがらせ撃退ツールを提供、コメントの完全お断りも可能

instagram-icon-2016z

ネット上のいやがらせ(ハラスメント, harassment)は深刻な問題だ。Pew Research Centerによると、インターネットの全ユーザー(個人)の40%が、何らかの形のハラスメントの経験を報告している。人気の写真共有サービスInstagramはこのほど、投稿数のとても多いユーザーがコメントをフィルタできる機能を提供した。すべてのコメントを完全に遮断する、という指定もできる。The Washington Postが、そう報じている。

コメントを完全に遮断しない人は、禁句のリストを作る。それらの語句のあるコメントは、表示されないようになる。もうすぐこの機能は、投稿数がそんなに多くない一般ユーザーにも提供される。

1か月近く前にInstagramは、企業ページのための コメント調整オプションを提供した。これもやはり、企業アカウントが悪質な語句のあるコメントをブロックできる機能だ。企業アカウントの場合の指定方法は、これだ(下図):

Instagram Moderation

なお、このようなコメントブロック機能は、2013年のJustin BieberのセルフィーアプリShotsが元祖だ。というかそのアプリは、コメントをすべて拒否した。Twitterにもこんな機能があれば、ホントにいいんだけどねぇ。いくら言っても無駄か。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

レディー・ガガの母、「ネットいじめ撲滅」をIT業界に要請

NEW YORK, NY - MAY 04:  Lady Gaga and  Cynthia Germanotta  launche Love Bravery Collection at Macy's Herald Square at Macy's Herald Square on May 4, 2016 in New York City.  (Photo by John Lamparski/WireImage)

ネットいじめはよくない。残念ながらインターネット利用者の40%が何らかのネットいじめを受けた経験があり、18~24歳では70%の人々が標的にされていることが、Pew Research Centerの調査でわかった。

「何世代か前の若者は、家に帰ればいじめから逃れることができた」と、レディー・ガガの母でBorn This Way Foundationの代表、Cynthia Germanottaがリリース文で言った。「しかし今、いじめはどこまででも追いかけてくる。どのパソコンもタブレットもスマートフォンも残酷と嫌悪の道具として使われる。これは決して受け入れることができない。私たちはHack Harrasmentによって、これを改善できる、改善すべきだと信じている。」

今日(米国時間6/1)のRecodeカンファレンスで、GermanottaはHack Harassment誓約を発表し、既にIntel CEO Brian Krzanich、Vox Media CEO兼会長、Jum Bankoff、およびRecode 編集長・共同ファウンダーのKara Swisherが署名している。Hack Harassmentの誓いを立てることは、誰かがネットいじめを受けているのを見たら、いじめられている人を助けることを意味している。

誓約文は次の通り:

ネットいじめは蔓延し、しばしば実生活に深刻な影響を及ぼしている。個人の幸福と安全およびデジタルコミュニティーの成功に、著しい被害をもたらしている。全員が ― 生まれ、経歴、信仰によらず ― ネット世界で敬意をもって扱われ、いじめを受けない権利を持っている。

より安全で、賢明で、誰もが受け入れられるオンライン体験を作るために、私はいじめが起きていることを認識し、責任をもってそれを声に出し、被害に遭っている人を支援するために次のことを行う:

  • オンラインでもオフラインと同じ基準と価値を守り、自分のオンライン行動が実生活に影響を及ぼすことを受け入れる。
  • 多様な視点、経歴、および意見の価値を認め、支援する。
  • ネットいじめの蔓延と激化を防ぐ活動に積極的に参加する。

Hack Harassmentは、ネットいじめと戦うために今年1月に発表された。ここで誓約書に署名できる

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook