Pixel 5とPixel 4a 5gは背面の超広角レンズ、夜景ポートレートなど改善されたカメラ機能を多数搭載

Google(グーグル)は米国時間9月30日、事前にリークされた内容とほぼ変わらなかったが、最新のスマートフォンとしてPixel 4a 5GとPixel 5を発表した。両モデルは、価格差が200ドル(約2万1000円)にもかかわらず、同様に進化したカメラを内蔵している。これは特にグーグルの優れたモバイルカメラ技術を期待しているユーザーにとって素晴らしいニュースだ。ここでは、ハードウェアとソフトウェアの両方の面で、新しく改良されたPixelのカメラ機能の概要を紹介する。

超広角レンズ

新しいPixelの最大の新しい物理的な変更は、背面のカメラアレイに新たに超広角レンズを追加したことだ。これは、大人数のグループショットや風景写真に最適で、かなり大きなパースペクティブ(遠近感)の写真を撮影できる。グーグルファンがPixel端末に求めていた機能の1つで、アップルがiPhone 11 Proに追加していた機能だ。

追加されたカバー率の例は以下のとおりです。最初のショットはおそらく実際にPixelで撮影されたものではないと思われるので厳密ではないが。

  1. Screen-Shot-2020-09-30-at-2.38.43-PM

  2. Pixel-5-ultrawide-capture

ブラケット付きHDR+

Google PixelのHDR+は、ユーザーにも非常に人気がある機能だ。写真の露出を調整するために撮影後に画像を合成する手間を省いて、写真の照明を明るくすることができるという点が支持を得ている。同社はこのHDR+機能を、機械学習による独自技術と、昔ながらのブラケティング技術を組み合わせて改良強化した。

夜景撮影時のポートレートモード

ポートレートモードはスマートフォンに導入されて以来人気があり、人工的な背景ボケでより正確な奥行き効果を得ることができるように改良されてきた。グーグルは、この世代のデバイスでその夜景撮影機能にポートレートモードを追加した。つまり下のショットでは、Googleのソフトウェア技術を駆使することで暗いシーンの照明を明るくして奥行き効果を得ている。

ポートレートライト

もう1つのポートレートモードの機能は、ポートレートライトと呼ばれるものだ。カスタマイズ可能な照明効果を適用することで、イメージの深い影や色あせた部分を目立たなくすることができる。これはiOSの縦向きモードのスタジオ照明の効果と似ているが、かなりカスタマイズしやすく、PixelデバイスのGoogle AI技術のおかげで強力な機能になるかもしれない。

シネマティックパンを含むビデオ用の新しい手ぶれ補正機能

最後に、新しいPixelでビデオを撮影する際に、複数の新手ぶれ補正モードを利用できる。ロック、アクティブ、シネマティックパンの3種類だ。これらはYouTubeのチュートリアルを使って作られたもので、グーグルは「イベントの中でハリウッドの撮影技師を研究した」と説明している。Cinematic Pan(シネマティックパン)は、シルキーで滑らかなスローダウン効果(実際の速度の半分)が得られるので、YouTuberにとって最も楽しい機能になる可能性がある。

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画像クレジット:Google

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(翻訳:TechCrunch Japan)

グーグルが廉価版5GスマホPixel 4a 5Gを発表、日本では10月15日発売、米国価格約5.3万円

予想どおり、グーグルは米国時間9月30日、毎年恒例のハードウェアイベントで5G版のPixel 4aを正式に発表した。

前日までのリークを考えると驚きはなく、同社は499ドル(約5万3000円、日本国内での価格は未定)の価格も発表していた。しかし、気になる発売日は決まった。まずは10月15日に日本で、11月中にオーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、アイルランド、台湾、英国、米国で発売される。控えめに言っても、これは少し奇妙な発売スケジュールだ。

Pixel 4aはPixel 5と同様に、現在Googleストアで予約注文が可能だ(日本は準備中)。

この5万円強のスマートフォンは、5G非対応のPixel 4aと新しく発表されたPixel 5を少し混ぜたようなものだ。Pixel 5と4万2900円のPixel 4aの6.2インチ版よりも、大きなエッジツーエッジOLEDディスプレイを採用しているが、SoCは、Pixel 5と同じミッドレンジのSnapdragon 765Gで、6GBメモリー、128GBのストレージ(ほかのストレージオプションなしで)を搭載。2つのカメラを内蔵し、そのうちの1つは超広角レンズだ。そして、ヘッドフォンジャックも搭載する。本体色はホワイトとブラックを用意する。

5Gチップと大画面は、通常のものよりも多くの電力を必要としていることを考えると、グーグルがバッテリーを容量を増やしたのは驚きではなかった。ノーマルのPixel 4aの3140mAhから3885mAhに増量しつつ、新搭載のバッテリーセーバーモードで48時間のバッテリー寿命を実現した。

なお、Pixel 4a 5Gは、Pixel 5とは異なり防水機能は備えていない。

全体的にPixel 4a 5Gの立ち位置は微妙だ。オリジナルのPixel 4aよりもPixel 5に近いスペックとデュアルカメラを備えている一方で、急速充電機能は非搭載で、コーニングのGorilla Glass 3をカバーガラスに使っていないなど、オリジナルのPixel 4aに劣る部分もある。

本日の発表声明で同社のPixelラインのプロダクトマーケティングマネージャーを務めるMaya Lewis(マヤ・ルイス)氏は「5Gの普及を機に、このテクノロジーを手ごろな価格で提供したいと考えました」と述べている。

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画像クレジット:Google

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(翻訳:TechCrunch Japan)