Mozilla CEO、Windows 10の既定ブラウザー変更について、マイクロソフト宛に怒りのオープンレターを公開

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Windows 10に塔載されたEdgeによって、Microsoftはついに、年を重ねたInternet Explorerに代わるべきブラウザーを提供した。MicrosoftはWindows 10を愛するあまり、EdgeをWindows 10のデフォルト(既定の)ブラウザーに設定した。これはChromeやFirefoxをデフォルトにしていたシステムからアップグレードした場合でさえそうなる。驚くべくもなく、Mozillaは不快感を示し、CEO Chris Beardは今日(米国時間7/30)、MicrosoftのCEO Satya Nadella宛のオープンレターを書き、同社がユーザーの選択肢を奪い、アップグレード過程でデフォルトを維持するよう求めていたMozillaの願いを無視したことへの不満を訴えた。

「Windows 10のアップグレードで、以前からユーザーが選んでいたお気に入りウェブブラウザーの設定を実質的に上書きすることで、ユーザーの選択肢を奪うのを初めて見た時、われわれはこの問題を議論すべく貴社のチームに接触した。残念ながら意味のある進展が見られなかったため、このレターを書くに到った」とBeardは書いた。

消費者製品が個人とその選択を尊重するようになったことに、すばらしい進歩を感じることがある。しかし、Windows 10の公開によってMicrosoftが劇的に後退したことを、私たちは深く失望している。

— Mozilla CEO Chris Beard

再びChromeやFirefoxをデフォルトにするためには、お気に入りのブラウザーを開き、いくつかの手順を経て、Windows 10に自分の好みを知らせる必要がある。単に「Firefoxを既定のブラウザーにする」をクリックすればいいわけではない。ボタンを押すと、Windows 10の「既定のプログラム」の設定画面が開くだけだ。機械に強くないユーザーにとって、この手続きは必ずしも自明ではない。

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「以前の設定や既定値を維持することは理論的には可能だが、新しいWindows 10のアップグレード体験とユーザーインターフェースは、これを明白にも容易にもしていない」とBeardは書いた。

そこでユーザーがWindows 10にアップグレードした後デフォルト設定を復元する手助けをするために、Mozillaは手順を示すチュートリアルビデオ(ワクワクはしないが仕事はしている)を用意した。

Beardはこれを攻撃的行動であると指摘し、Microsoftにビジネス戦術を変えるよう強く要求している。「こうした変更はわれわれを不安にさせる。なぜならわれわれはFirefoxを作っている組織だから。不安なのは、何百万人ものWindowsを愛するユーザーが自分の好みを無視され、複雑なしくみが、Microsoftの気に入ったもの以外を選ぼうとするユーザーを邪魔しているから」。と彼は言った。

しかし、Mozillaも最近いくつか問題を抱えていることは知っておく価値がある。ユーザーは同ブラウザーがデフォルト検索エンジンをYahooに変えたことや、WebRTCベースのビゼオチャットツールとPocketを統合したことを喜んではいない。

本誌はMicrosoftにコメントを求めており、情報が入り次第続報する予定。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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Appleの新たな製品戦略

このところAppleは、主要な発表サイクルを中断し、過去の仕様改訂とは異なるやり方でデバイスやバージョンを変更することに熱心だ。Tim Cookの下市場のトレンドに応じ、製品提供の最適化に向けられた新しい時代の軽量な改訂だ。それは様々な意味で、サプライチェーンの達人らしい動きだ。

“新しい” iPad、iMac、MacBook、iPod

Appleが今年実施した製品サイクル間の変更は数多い。2月のレティナMacBook ProとAirの改訂は、新しいプロセッサーの導入もあり、特段変わったものではなかった。同社は長年Mac製品ラインの内部スペック強化を続けている。しかし、128GBの第4世代iPadVESAマウント付きiMac、そして背面カメラのない新16GB iPod touchは、Appleの一般的製品サイクルの運用から大きく外れていた。

いずれの変更も、少なくとも普段Appleが新ハードウェアを送り出す時と比べると、ひそやかに発表された。せいぜいプレスリリースが出るだけで、今日発売されたiPod Touchにいたってはオンラインストアが変更されただけだ。それでもメディアはこれらの変更に群がるが、微々たる改訂は正式なイベントに値するほどの大きな出来事ではない。しかし、こうした変更は継続的な改善を約束する証しであり、Appleの製品発売サイクルに対する考え方の劇的変化につながるかもしれない。

最適化

Tim CookはかつてAppleのCOOとして、Appleがサプライチェーン史上最も効果的で効率の良いサプライチェーンを構築した実質的立役者だ。それは、Appleが倉庫にいるだけの在庫を殆ど抱えることはなく、製造過程における誤りが劇的に減少し、そうした改善と取り組みの結果、利益率を高く維持し続けていることを意味している。Cookは、今でもこの領域の最適化のかなりの部分に関わっているに違いないが、彼がそのスキルを、製造プロセスに留まらず、Apple製品そのものに適用することは十分理にかなっている。

上に挙げた製品の改訂は、それぞれが特定の最適化を意図したものだ。iPadでいえば、ストレージの拡大は、Surfaceをはじめとする他社の新規参入製品に対抗し、教育やエンタープライズ分野への適応性を高める。iMacは、前世代と比較して大きな欠点の一つとしてレビュワーから指摘されていた点を改善し、再びビジネスユーザーをターゲットにした。そしてiPod Touchは、同社の製品ラインアップの隙間を埋め、サプライチェーンを単純化し、デベロッパーがスクリーンサイズにデザインを最適化しやすくした。

柔軟性

Appleの製品に対する新しいアプローチは、柔軟性の拡大を反映したもののようだ。Cookが指揮をとる前と比べて、発想がより変化に富むようになった ― たとえわずかであっても。以前商品を買った怒れる人々への対応という問題は残る。4ヵ月前にiPadを買った人は新モデルを見て判断を誤ったことを後悔するかもしれない。しかし大部分においてこれらの改訂は、潜在ユーザーを拡大することを意図した個別の変更であり、既存ユーザーを遠ざけるものではない。こうした精度の高いリフレッシュが続く限り、製品開発に対するこの修正されアプローチからAppleが得るものは多いだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi)