Adobe、写真編集アプリのProject Nimubsを誤ってリーク

Project Nimbusは秘密ではない。AdobeはすでにMAXカンファレンスでこのアプリをプレビューしている。しかし、MacGenerationはこの未公開アプリをダウンロードしてプレイできてしまった。AdobeはMacGenerationに対して、これは一部のCreative Cloud定期購読ユーザーに誤って短期間公開されたものだと説明した。その後アプリは削除された。

Project Nimbusは様々な意味で、iOSおよびmacOSの写真アプリやiCloudフォトライブラリーに似ている ―― ただし強化されている。写真はクラウドに保存され編集結果をデバイス間で同期することが可能だ。

リーク情報によると、Project Nimbusはユーザーにストレージを1TB与え、写真を全部、あるいはプロのフォトグラファーであれば最近の写真を保存できるようにしている。RAWファイルフォーマットや非破壊編集にも対応している。MacGenerationによると、あらゆる変更はどのデバイスからでも元に戻すことができる。

Project Nimbusの編集ツールは、Lightroomのコピーではない。種類は少なくスリム化している。パソコンとタブレット、スマートフォンで同じツールが使えることは、初心者にとって障壁が少なくメーカーにとって提供も容易だ。もっとツールが欲しければ、いつでも別のアプリを使って写真編集できる。Project NimbusはLightroomの代わりではない。

そして最後に付け加えると、Project Nimbusでは写真のタグ付け、フラグ、評価が可能だが、Adobeは検索を中心に考えている。写真がクラウドに保存されていることによって、Adobeは写真の中身を識別することが可能になる。これを利用して、ユーザーは自然言語を使って(“sunrise”, “penguins”, “mountains” など)写真を特定できる。

Project Nimbusはフォトグラファーが作品を編集するやり方に革命を起こすものではない。しかし、あらゆるデバイスのフォトライブラリーを支える柱になる可能性を持っている。今回のリークはさほど驚きでもなかったが、Adobeが今も開発中であることが証明した。ベータあるいはファイナル版が近い将来出てくることは期待してよいだろう。

MacGenerationのスクリーンショットをいくつか紹介する:

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  2. macgpic-1500940539-74025678047971-jpt.jpg

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Adobeが次世代型フォトエディターProject Nimbusをプレビュー、最初からクラウド生まれ

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今日(米国時間11/2)のMAXカンファレンスでAdobeは、クラウド生まれのLightroomふうフォトエディターProject Nimbusをプレビューした。それは、Adobeの従来からの旗艦製品的写真管理/編集アプリケーションから大量の複雑性を取り除いた、シンプルでスマートな(お利口な)ツールだ。まだ一般公開の予定はないが、来年にはベータが登場することだろう。

最近のAdobeは、モバイルアプリに力を入れている。多くの点でProject Nimbusは、Adobeがモバイルから学んだものの多くをデスクトップに還元したものだ、と言えよう。

同社が今日のデモで強調したのは、Nimbusが同社のそのほかのツールとシームレスに協働できることだ。画像やライブラリの形式はクラウド上のCreative Cloudスイートの仲間たちと共有できる形式であり、画像の編集は非破壊的かつ、複数のアプリケーションに反映される。Nimbusの基本設計方針のひとつが、ユーザーがデスクトップとモバイルをシームレスに行き来できること、だった。

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このツールは、Adobeの最新の機械学習サービスも利用している。たとえば、ユーザーは自分のライブラリ中の画像を、自然言語で見つけることができる。GoogleもGoogle Photosでそれをやっているが、しかしLightroomでは、それらを再び見つけるためには写真にタグを付けておく必要があった。またNimbusの写真修正ツールは、クラウド上のCreative SDKや人工知能サービスAdobe Senseiを使っている。

Adobeは、同社の今後の成長路線が、ユーザーがいろんなデバイスやアプリケーションにまたがって仕事ができるようにすることにある、と信じている。モバイルアプリではすでにそれができているが、そこで学んだクロスプラットホームの重要性を、デスクトップにも持ち帰りたいのだ。

Project Nimbusは、まだ、その位置づけがぎごちない。なぜなら、だいたいの写真編集機能はLightroomで間に合うからだ。Nimbusは(最終的に名前がどうなっても)、Lightroomの消費者バージョン、という位置づけかもしれない。しかしある部分では、Lightroom の次世代バージョンとして、長期的には古いツールに置き換わる製品、という感もある。

おっと、ややこしい話だが、Adobeにとってこれは、二度目のProject Nimbusなのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))