日本進出も果たした英フィンテックスタートアップRevolutが約85億円調達、サブスク管理ツールなどの導入も計画

フィンテックスタートアップのRevolut(レボリュート)が、2020年2月に発表したシリーズDラウンドの一環として8000万ドル(約85億円)を調達したと発表した。新たな資金はTSG Consumer Partnersからのものだ。

同社は2020年2月、TCVを筆頭にして5億ドル(約530億円)を調達し評価額が55億ドル(約5840億円)に達した。本日の新たな資金調達は、その資金調達ラウンドを5億8000万ドル(約620億円)に拡大した。なお、同社は自社の評価額は変わらないと述べている。

Revolutをよく知らない人のために説明すると、同社は従来の銀行に代わる金融サービスを構築している。アプリから数分でアカウントを開設でき、アプリからお金を受け取ったり、送ったり、使ったりできる。またデビットカードも使えて、通貨を交換することもできる。

さらにRevolutは機能セットを拡大し、今や金融ハブ、お金に関連するすべてのもののためのスーパーアプリになろうとしている。例えば携帯電話に保険をかけたり、旅行用医療保険に加入したり、仮想通貨を購入したり、株式を購入したり、慈善団体に寄付してRevolutで節約もできる。

Revolutによると、今回の投資では米国向けに新機能を追加し、またヨーロッパ全域での銀行業務の展開に使われるという。Revolutは最終的にはヨーロッパ全域でクレジット商品を提供する予定だ。

Revolutはサブスクリプション管理ツールにも取り組んでいる。これを使えばユーザーはアクティブなサブスクリプションをすべて確認したり、Revolutから解約したり、無料トライアルが終了した際にアラートを受け取ることができる。

現在、Revolutには1200万人の登録ユーザーがいる。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

Revolutが子供のお小遣い管理に役立つRevolut Juniorの提供を開始

英国のRevolutは、7歳から17歳の子供を対象とした新しいプロダクト、Revolut Juniorの提供を開始した。Revolut Juniorは保護者のRevolutアプリと直接統合される、新しいアプリでありサービスだ。

すでにRevolutを使っている両親または法的な保護者が、子供が使用するRevolut Juniorアカウントを作成する。アカウント作成後、子供はRevolut Juniorアプリをダウンロードし、Revolut Junior カードを入手できる。

同アプリには「アカウント」と「プロフィール」の2つのタブがあり、機能は限定的だ。子供は「アカウント」タブで取引の一覧をリアルタイムで見ることができる。「プロフィール」タブではカードの設定を変えられる。これだけだ。

一方、保護者はRevolutで子供の支出をコントロールできる。保護者はRevolut Juniorアカウントに、即座にお金を転送できる。残高と取引にアクセスできるほか、カードの機能の一部を無効にすることもできる。さらに、子供がカードを使った時に通知を受け取る機能もある。

Revolut Juniorは多数のユーザーの興味を集める可能性がある。Revolut自体が1000万人を超えるユーザーを抱えているからだ。すでにRevolutを使っている顧客にとっては、KardStepといったティーン向けのチャレンジャーバンク(モバイルアプリでサービスを提供する銀行スタートアップ)を使うより、Revolut Juniorを使う方が納得しやすいだろう。間違いなく、ティーン向けチャレンジャーバンクの最大のライバルは今も現金だ。

子供たちは何年もRevolut Juniorを使っていれば、成長した後にフル機能のRevolutアカウントに切り替える可能性がある。Revolut Juniorは顧客獲得のための優れたファネルでもある。

現在、Revolut Juniorを利用できるのは、英国内のプレミアムおよびメタル顧客のみだ。Revolutは今後、対象のユーザーと国を広げていくことにしている。

Revolutは、将来的にRevolut Juniorの機能を増やす計画だ。例えば保護者は定期的なお小遣いやお金の使い方の目標を設定できるようになる。子供には貯金のオプション、支出レポート、支出の制限などの機能が追加される。

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(翻訳:Kaori Koyama)

フィンテックRevolutが約550億円調達、日本でのサービス立ち上げも準備

フィンテックスタートアップのRevolut(レボリュート)がシリーズDラウンドで大規模な資金調達を行った。5億ドル(約550億円)ものラウンドをTCVがリードし、バリュエーションは55億ドル(約6090億円)になった。過去数年でRevolutは計8億3600万ドル(約930億円)を調達している。

既存投資家の一部も本ラウンドに参加しているが、Revolutは名前を明らかにしなかった。既存投資家にはDST GlobalやIndex Ventures、Balderton Capital、その他多くが名を連ねる。

なじみのない人のために説明すると、Revolutは既存の銀行口座に取って代わる金融サービスを構築している。アプリからものの数分で口座を開設することができる。そしてアプリやデビットカードを使って入金や送金、支払いができる。

その上、Revolutはインハウスで、または提携を通じて構築した多くの機能を加えてきた。携帯電話の保険、旅行傷害保険申し込み、暗号通貨や株式の購入、チャリティーへの寄付、貯蓄、その他多くのことができる。

現在Revolutは1000万人超の顧客を抱える。その大半は欧州と英国だ。決済額や月間アクティブ顧客数など具体的な数字は明かさなかったが、下にいくつかの指標を挙げる。

  • ユーザー総数は2019年に169%成長
  • デイリーアクティブ顧客は2019年に380%成長
  • 売上高は2018年に354%増加
  • プレミアムサブスクリプション(Revolut PremiumとRevolut Metal)の売上高は2019年に154%増加

新たな資金で同社は既存ユーザー向けのプロダクトと売上高の改善に注力する、と話している。すべてRevolutをより使い勝手のいいものにするためだ。

特に、Revolut for Businessを使っている小売顧客や企業のための新たな貸付サービスの導入が予定されている。Revolutは英国で多くのサービスを展開しているが、他のマーケットの顧客は同様の機能を使えない。たとえばRevolutは最近、英国でsavings vaults(貯蓄口座)のサービスを開始したが、他のマーケットの顧客も将来、同様の貯蓄サブ口座を開けるようになる。

それ以外にも、Revolutはコアな機能を増やしたいと考えている。同社は2つのサブスク(PremiumとMetal)を改良し、欧州全体での銀行業務を改善する計画だ。将来、フル機能を持つ銀行口座を欧州で提供するとみられる。

Revolutでは現在2000人が働いている。「グローバル金融プラットフォームを構築するというミッションに取り組んでいる。そのプラットフォームとは、顧客が日々のお金を管理できるアプリだ。今回の資金調達は、投資家が我々のビジネスモデルに太鼓判を押したことを物語っている。今後は欧州での銀行業務展開に注力する。欧州では日々使う口座としてRevolutを活用する人が増えていて、収益化に向けて尽力する」と同社の共同創業者でCEOのNik Storonsky(ニコライ・ストロンスキー)氏はプレスリリースで述べた。

Revolutは目下、英国、欧州、シンガポール、オーストラリア(ベータ)で展開している。数カ国に進出する計画をすでに発表しているが、当面は米国と日本でのサービス立ち上げにフォーカスする。

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(翻訳:Mizoguchi

Revolutが英国でダイレクトデビットをサポート

フィンテックスタートアップのRevolutは、従来の銀行口座を完全に置き換えたい顧客のために、重要な機能を追加する。英ポンド口座からの引き落としで支払いができるのだ。なお、Revolutはすでに昨年、ユーロのダイレクトデビットを追加している。

英国ではほとんどの人が商品やサービスの支払いにクレジットカードを使用しているが、一部の企業へは自動引き落としで支払う必要がある。例えば光熱費やジムの会員費、電話契約などだ。

ダイレクトデビットはクレジットカードとは異なり、利用者の口座から直接引き落とし、受取人の口座に送金する。MastercardやVisaを経過しない。一部の企業は、通常のクレジットカードの処理手数料よりも安いためダイレクトデビットを好む。また、クレジットカードとは異なり有効期限もない。

欧州経済領域(EEA)の顧客は、英国のダイレクトデビットのポンド口座を共有できるようになる。ダイレクトデビットは英国内の保証によって、一部の不正および支払エラーから保護される。

Revolutはこの機能に関してModulrと提携し、そのAPIを利用している。また、ビジネス顧客もダイレクトデビットが利用できる。たとえば多額の金額を支払う場合に、自分のアカウントから支払えるのは便利だろう。

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(翻訳:塚本直樹Twitter

TechCrunch Tokyoに英国発チャレンジャーバンク、Revolutの登壇が決定

11月14日と15日に渋谷ヒカリエで開催する、日本最大級のスタートアップとテクノロジーの祭典、TechCrunch Tokyo。本日は英国発のチャレンジャーバンクRevolut(レボリュート)でGrowth担当バイスプレジデントを務めるHannes Graah(ハネス・グレー)氏の登壇が決定したことをお知らせしたい。

Revolutは、クレディ・スイスならびにドイツ銀行のインベストメントバンカー出身のNik Storonsky氏とVlad Yatsenko氏により、「既存の大銀行のデジタル代替」を目指すべく2015年7月に設立された、フィンテック領域のスタートアップだ。設立当初より、「銀行間為替レートで海外決済および送金ができることを強みに、顧客からの支持を獲得した」という同社。現在は、欧州全体で700万人以上の顧客に決済確認、予算管理、貯蓄機能、P2P決済などといったシームレスなサービスを提供する。Index Ventures、Ribbit Capital、Balderton Capital、DST Globalなどのベンチャーキャピタル企業から累計で約3億4000万ドル(約372億円)の資金を調達している。最近では、10月に「Visaを発行パートナーとして採用し国際展開を加速化する」ことを発表している。

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そして、RevolutのGrowth担当バイスプレジデントであるGraah氏は、音楽ストリーミングのSpotifyにて8年間、上級幹部として同社の成功を牽引した経歴のある人物だ。2013年から2016年には、Spotifyの日本代表取締役として、日本法人立ち上げからサービスローンチまで、ビジネス全体を指揮。同社の世界展開の加速に尽力した。その後、同氏は2019年初頭にRevolutにジョイン。現在の使命は「世界中の人々により良いファイナンシャルマネジメントをもたらす」こと。

日本ではKyashなどがチャレンジャーバンク領域に挑戦している。そして「日本でも近日中にサービス開始を予定している」と発表しているRevolut。同社は日本市場をどのように見ているのか、また、サービスインした場合、日本ユーザーにどのような利益をもたらすのか、詳細を聞きたいと思っている。

現在発売中のTechCrunch Tokyo 2019のチケットは後述のとおり。

  • 2日間の通し券「一般チケット」(4万5000円)
  • 学生向けの「学割チケット」(1万8000円)
  • 設立3年未満のスタートアップ企業の関係者向けの「スタートアップチケット」(1万8000円)
  • 5人以上の団体向けの「団体チケット」(2万円×5枚以上)
  • 専用の観覧エリアや専用の打ち合わせスペースを利用できる「VIPチケット」(10万円)

チケット購入はこちらから

Revolutがカスタマーサポート強化しポルトで400人雇用を計画

フィンテック系スタートアップのRevolut(レボルート)は急成長を遂げ、現在は600万人の顧客を抱えている。そして、同社はそれに応じてサポートチームを拡大しなければならない。そこで、Revolutはポルトガルのポルトにカスタマーオペレーションセンターを開設する計画を発表した。

ポルトのRevolutでは、すでに70人の従業員が働いている。そして最終的には400人を雇用する計画だ。彼らは顧客サポート、苦情、調査、そしてコンプライアンスに取り組むことになる。

これまでRevolutはポルトガルにて大きな成功を収めてきた。現在ポルトガルには25万人のRevolutユーザーがいて、同社は毎日1000人の新規ユーザーを獲得している。

また、それは地元の人材を雇うことに関しても役に立つ。Revolutはポルトガルでグロースマネージャー、コミュニケーションとPRのリーダー、コミュニティーマネージャーを雇用する。新しい成長マネージャーのRicardo Macieira(リカルド・メシェーラ)氏は、ポルトガルのAirbnbの元マネージャーだ。コミュニケーションとPRを率いるするRebecaVenâncio(レベッカ・ベナンシオ)氏は、ポルトガルでMicrosoft(マイクロソフト)の下で働いていた。そして、コミュニティマネージャーのMiguel Costa(ミゲル・コスタ)氏は、Mog and Nomad Techに務めていた。

この夏、Revolutはベルリンにテックハブを開設する計画も発表した。ロンドンで設立されたRevolutは、現地の才能ある人材を雇用するため、徐々に英国とヨーロッパに複数のオフィスを展開している。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

Revolutで支払い額を切り上げ、チャリティへの寄付が可能に

FintechスタートアップのRevolutは、チャリティへの寄付を簡単にしたいと考えている。新機能では、カードの支払金額を最も近い整数へと切り上げ、少額をチャリティーに寄付できる。時間が経てば、大きな金額となるかもしれない。

Revolutにはすでに、少額をためておくValutsという機能がある。今回の機能も同様のものだが、お金を貯めるかわりに寄付をする。

取り引きの端数を処理するのにくわえ、少額に2倍、3倍、4倍と倍率をかけることもできる。また、毎日や毎週、毎月に一定の金額を寄付することもできる。

寄付に最低金額は設定されていない。たまにしかカードを使わなかったとしても、Revolutは寄付を実施する。また、チャリティパートナーへの報酬も存在しない。100ドルを寄付すれば、慈善団体が100ドルを受け取る。

寄付目的をタップすると、寄付した金額を確認することができる。また、顧客全体から各チャリティにどれだけ寄付が支払われたかも表示される。もちろんタップ一つで、寄付を中止することもできる。

Revolutは今のところ、Save the ChildrenWWFILGA-Europeの3つの慈善団体と提携している。将来的に、対応する慈善団体は増える予定だ。

 

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

英国フィンテックのRevolutがオーストラリアに進出

フィンテックのスタートアップであるRevolutは、初めてヨーロッパ以外の地域に進出する。米国時間6月12日からオーストラリアの一部のユーザーに対してサービスを開始した。

Revolutは以前に米国、カナダ、シンガポール、日本、ニュージーランドなどにも事業を広げる計画を発表していた。

オーストラリアでは、すべての顧客に対して一気にサービスを開始するわけではない。同社は今回のサービス開始をベータリリースと呼んでいて、毎日少しずつ新しいユーザーに広げていく計画だ。現在、オーストラリアのウェイトリストには2万人が登録されている。

また、現時点で利用できるサービスは一部に限られている。暗号通貨の交換、メタルカード、ビジネスアカウントはまだ提供が開始されていない。しかし基本的なサービスとして、口座を開設してカードを入手し、送金と受取をすることはできる。

別の国に進出すると、別の通貨を使うユーザーが加わることになる。家族が別々の国に住んでいる人はRevolutに乗り換えて、オーストラリアと英国、あるいはオーストラリアとヨーロッパの間でお金をやり取りしようとするするかもしれない。

Revolutの口座から別の口座へは即座に送金でき手数料がかからない。受け取ったユーザーは、外貨のまま置いておくか住んでいるところの通貨に両替するかを、アプリで選ぶことができる。

例えば英国ポンドからオーストラリアドルへの両替は、平日に利用し、1カ月に5000ユーロ(約60万円)までなら手数料無料だ。それを超える金額になると、プレミアムまたはメタルの顧客以外は0.5%の手数料がかかる。週末に両替する場合は0.5%加算される。

米国時間6月12日現在、Revolutアプリを使って2000ポンド(約27万円)を両替すると3660.50オーストラリアドルになる。TransferWiseで同じ両替をすると3647.27オーストラリアドルになる。もちろん状況は曜日や金額により異なる。

Revolutのチームは現在メルボルンにいるが、シドニーとパースにチームを置く可能性もある。最終的にはオーストラリアで30人を雇用する予定だ。

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(翻訳:Kaori Koyama)

為替手数料無料のRevolutカードが欧州16カ国でApple Payを利用可能に

フィンテックスタートアップのRevolut(レボリュート)はApple Payのサポートを拡大し、米国時間6月11日から16カ国のヨーロッパ地域にて支払いオプションが利用できると発表した。

対応地域は、英国、フランス、ポーランド、ドイツ、チェコ、スペイン、イタリア、スイス、アイルランド、ベルギー、オーストリア、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランド、アイスランドの16カ国。

先月の報道では、Revolutが英国やフランス、ドイツ、そしてスイス地域にて、Apple Payに関する契約を結んだとしていた。

RevolutがApple Payの導入に、これほどまで時間がかかった理由は不明だ。

対象地域のユーザーはRevolutのカードを、RevolutのアプリかApple(アップル)のウォレットアプリからApple Payに追加できる。プラスチックのカードを持っていない場合でも、Revolutのアプリからウォレットにバーチャルカードが追加でき、物理カードの到着を待たずにすぐに利用を開始できる。

Revolutでカード決済のプロダクトオーナーを務めるArthur Johanet氏は以下のような声明を出している。「Revolutの最終的な目的は 顧客の金融のあらゆる側面を支える便利なツールを提供することで、これを実現するためには迅速かつ便利、そして安全な支払い能力が不可欠だ」「当社の顧客は長らくApple Payの導入を求めてきたので、まず16カ国から始まる今回のロールアウトを歓迎している。これは顧客が望む方法で資金を使用できるようにするための、非常に前向きな一歩だ」。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

フィンテックRevolut、日本とシンガポールで間もなくサービス開始

フィンテックのスタートアップRevolutがアジアマーケットでの事業拡大を吹聴して1年以上になるが、いよいよ実行に移されるようだ。Revolutはシンガポールと日本での事業許可を取得した。2019年第一四半期のサービス開始が見込まれている。

シンガポールでは通貨当局から送金の事業許可が与えられ、プリペイドカード業の承認も得たーこの2つによりRevolutユーザーは預金や送金、使用ができる。日本では金融庁から事業許可を得た。

Revolutによると、こうした許可により当該国でサービスを立ち上げることができる。しかしこれでもって日本とシンガポールで全ての機能が使えるわけではない。規制は国によって異なり、すでに展開している他の国と同じ限度額や機能を提供できないかもしれない。

事業立ち上げにあたっては、Revolutは電子財布と支払いカードにフォーカスしていて、暗号通貨の購入やビジネス口座の開設はできない。こうしたサービス制限は多かれ少なかれ当地の同業者と同じだ。

Revolutによると、日本では楽天、損保ジャパン(SJNK)、凸版とすでに契約を結んでいる。これから想像するに、新たな保険プロダクトや特別なカードデザインなどが提供されるのかもしれない。

RevolutはシンガポールにAPACオフィスを開設する計画だ。Revolutが国外駐在組にサインアップするように呼びかけて終わりとなるのか、それとも本当に欧州外のマーケットにインパクトをもたらすことができるのかみてみよう。

もしあなたが米国かカナダの居住者でRevolutを使ってみたいと思っているのなら、もう少し待つ必要がある。数週間以内に新たなニュースが届けられるとのことだ。

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(翻訳:Mizoguchi)

英Revolutがモバイル外国為替サービスで1000万ドルを調達中

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イギリスのスタートアップRevolutが、世界中全ての通貨での買い物や送金を簡単にしようとしている。Revolutは、TransferwiseNumber26とも異なり、その中間にポジショニングされている。そして同社は、Balderton CapitalをリードインベスターとするシリーズAラウンドで1000万ドル(775万ポンド)を調達中だ。

参加投資家には、Ribbit Capital、Index Ventures、Point Nine Capital、SeedcampそしてVenrexが名を連ねる。しかし、Revolutは新たな試みも行っており、サービス利用者が本日(米国時間7月11日)のラウンドに参加できることになっているのだ。

775万ポンドのうち、100万ポンドがCrowdcube上で行われる投資型クラウドファンディングラウンドで調達される予定だ。こういったプロセスの利点は、私たちもRevolutに関するさまざまな指標についてもっと知ることができるということだ。

例えば、Revolutには20万人のユーザーが登録しており、現在一日あたりのユーザー数の伸びは1500人を記録している。また、これまでに5億ドルにおよぶ規模の決済を行っており、今では一日あたりの決済額が400万ドルに達する。

素晴らしいことに、クラウドファンディングに参加する投資家は、更新された指標を直接Revolutのアプリから確認することができる。

Revolutのアカウント作成後、ユーザーは、USD、EUR、GBPの3通貨が利用可能な電子財布のようなものを受け取る。そして、クレジットカードや銀行送金を利用し、3つのうちどの通貨の残高でもチャージすることができる。

残高チャージ後、ユーザーは口座の中のお金を使ったり送金したりできるのだ。他のRevolutユーザーへの送金はもちろん、これまでのような電信送金サービスも無料で利用可能だ。

Revolutは為替レートをインターバンクレートに出来るだけ近づけようとしており、実際に利用するレートも公開している。23通貨でこの機能が利用可能で、TransferWiseと張り合えるようなサービス内容だ。

それだけではなく、ユーザーは古き良きプラスチックカードもオーダーすることができ、カードを使えば90種類もの通貨での支払が可能。なお、Revolut口座からの引き落とし時にもインターバンクレートが使われる。また、Revolutは支払やMasterCardsブランドのカード発行にあたりPaysafeと提携している。Revolut上の口座は本格的な銀行口座ではないものの、海外出張や海外旅行を多くする人にとっては面白いツールだ。

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter