Runnableがマイクロサービス時代のための開発環境の迅速なセットアップをサービスとして提供

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2013年にRunnableは、“コードのYouTube”になることをミッションに掲げてローンチした。ユーザーはこのサイトで、コードの小片を見つけられるだけでなく、それを動かしてみることもできた。しかしそれも少しずつ変わり、今日(米国時間9/20)この資金潤沢なスタートアップは、これまでとはやや違う方向性を打ち出した。Runnableが今日リリースしたツールにより企業は、デベロッパーの各コードブランチ用の完全な開発〜テスト環境を迅速に整えることができる。今日からこのサービスはベータを脱して一般公開される。

RunnableのCEOでファウンダーのYash Kumarは、今日の発表声明の中で述べている: “RunnableのCodeSnippets(コード小片)コミュニティでは、開発ワークフローのための環境をオンデマンドで作りたい/欲しいという声がとても多い。今日、すべての開発チームのために、そのためのツールを提供できることは、とても喜ばしい”。

同社のトップは今でもKumarだが、社長兼COOにKen Olofsen、取締役にEric Wittmanを迎えたことにより、元Atlassianのベテラン営業経験者を二人も獲得したことになる。新しいサービスを、企業やデベロッパーに強力に売り込んでいくためだ。OlofsenはAtlassianで主に開発ツールとJIRAとマーケティングを担当し、Wittmanは開発ツールのゼネラルマネージャーだった。

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Olofsenはこう説明する: “今日のアプリケーションは、コンポーネントやマイクロサービスといった小片の集まりとして構成され、デベロッパーはそれぞれの小片を担当する小さなチームに分割される。しかしこのやり方ではデベロッパーが、自分が担当する小片がアプリケーション全体の中でどう働くのかを理解しないまま、納品まで行ってしまう。納品直前のステージングの段階では、各デベロッパーが自分が担当する小片の機能しかチェックできない。Runnableが提供しようとしているのは、毎回のコードの書き換えやブランチをアプリケーション全体としてテストできるような、オンデマンドの環境だ”。

小片寄せ集め主義の弊害を克服するためにRunnableが作るオンデマンドの環境は、すべてのコード書き換えやブランチをGitHub上で行い、そこでは完全な形のアプリケーションを伴うフルスタックの環境が提供される。Runnableはこれらの環境の作成にAWSを利用し、そのセットアップ過程は30秒前後で終わる。

プロジェクトによっては、そういう環境を何百も用意しなければならないが、しかし課金は月額9ドルでアプリケーション単位だ。必要な環境の数とは無関係だ。

Wittmanはこう語る: “今のデベロッパーや彼らを抱える企業は、全員が今からすぐ使える(複数の)環境を求める。パイプライン型の開発モデルは、消滅するだろう”。

Runnableのこの発想は、タイミングも良かった。コンテナによって、デベロッパーがコードをテストするためのこのような短命の環境を立ち上げることが、容易・迅速・安上がりになっている。それと同時に企業は、ますます敏速にアジャイルに動かなければならないことも自覚している。マイクロサービスという考え方を、企業も受け入れざるをえない。

Runnableの現在の顧客には、Cratejoy, DoorDash, Hitch, Udemyなどがいる。サンフランシスコに本社のある同社は、これまで1000万ドルの資金を調達した。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Runnableの上にGoogleがDart専用チャネルを作った…新言語の試用が容易に

Googleが将来的にJavaScriptを駆逐すべきものとして推しているDartは、昨年11月にバージョン1.0に達した。しかし、同じくGoogleのGo言語は急速に人気が盛り上がっているが、Dartはいまいちだ。Dartをなんとか普及させたいGoogleは今日(米国時間1/16)、“コードのYouTube”と呼ばれるサンプルコード発見サイトRunnableが最近設けたCode Channels*を利用する初のフレームワークとして、Dartチャネルを設けた。〔*: YouTubeの‘チャネル’にほぼ相当。〕

数か月前にローンチしたRunnableは、YouTubeと違ってビデオではなくコード片のライブラリをホストし、しかもそれらのコードやユーザによるその編集結果は、同サイト上で実行できる(だから‘Runnable’)。これまではRunnableのチームが投稿されるコードを一つ一つ調べて掲出していたが、今度新たに設けたCode Channelsは、個々のベンダやオープンソース組織などの専用のコード掲出場所となる。そのためユーザであるデベロッパは、特定のフレームワーク(たとえば新しい言語)を試用しやすくなり、そしてまさにその点に、Dartのチームは飛びついたのだ。

RunnableのCEO Yash Kumarは、今日の声明文の中でこう言っている: “Googleが新言語Dartをホストする場としてRunnableを選んでくれたことは、とても喜ばしい。Dartは弊社の、たえず成長しているコードライブラリのきわめて重要な一員となり、当サイトの、デベロッパにとっての利用価値を一層高めるだろう。またそれはCode Channelsの利用例としても非常に優れており、どんな企業でもデベロッパでも自分のフレームワークやコードを外部デベロッパに見つけてもらい、利用してもらう場所として利用できる、というチャネルの有用性を、Dartチャネルが実証するだろう。当サイトでユーザが、Dartではこんなこともできる、というコード例をたくさん投稿されることを、期待したい”。

ただしDartコードを実行する仮想マシンは今のところChromeの実験的なビルドであるDartiumでしか使えないから、Runnable上のDartのコードサンプルはDartをJavaScriptへコンパイルするdart2jsに頼ることになる。それにより、Dartで書いたコードは、ほかのブラウザでも動くようになる。

Googleが新言語普及活動の一環としてRunnableを選んだことは、Runnableにとっても大きな前進だ。それは同サイトのサービスモデルが広く認められたことを意味し、今後はさらに、いろんなベンダやフレームワークが同サイトを…自己チャネルの創設・利用者として…利用していくことにつながるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


コードの作例が見つかる”コードのYouTube”RunnableにC/C++とJavaが加わり企業別チャネルも提供開始

参考になるコード例が見つかるので“コードのYouTube”と呼ばれるRunnableは、3か月前にローンチしたばかりだが、今日(米国時間1/2)は、サポートする言語が増えたことと、同サイトの上で自分のSDKやAPIを目立たせたいと思っている企業やオープンソースプロジェクトをサポートする仕組み〔==“チャネル”の設営〕の開始を発表した。

Runnableという名前は、デベロッパがコード片を見つけるだけでなく、このサイトがオンラインで提供しているエディタでコードをエディットすると、そのコードをその場で動かして(==runして)試せることに由来している。今日から新たにサポートされる言語は、C/C++Javaだ。どちらも今だによく使われているし、学校で教わることが多い。Runnableの協同ファウンダでCEOのYash Kumarによると、今同サイトの人気トップスリーの言語/APIはNode.js、Python、PHPだ。

最近200万ドルのシード資金を獲得したRunnableは、約1000本のスクリプトからスタートしたが、今では4000近くある。毎月のユーザ数は約15万、そして同社の予想では、今年は順調ならおよそ1000万のコード片が同サイト上runされるだろう、という。

サポート言語が増えたことも重要だが、今日の発表でもっと重要なのは、“コードチャネル(Code Channel)”のローンチだ。これまでは、一つ一つのコード片が8人のチームによって個々に管理されていたが、いうまでもなくそれでは、スケーラビリティが良好とは言えない。そこで、今度できたチャネルという仕組みは、企業やオープンソース組織などが自分のコード(SDKやAPIなど)を一か所でアップロード~管理~共有する仕組みだ。つまり企業や組織は、自分のコードをまとめて“陳列して”ユーザに見せられる。ただしKumarが強調するのは、これはけっしてGitHubなどと競合するディレクトリサービス形式ではないこと。むしろRunnableのチャネルは、デベロッパがRunnableのAWS EC2インフラストラクチャの上で新しいコード集合やフレームワークを容易にテストできる仕組みだ。

なお同社は、パートナー企業に対し、デベロッパたちによるこのサービスの利用状況を示す豊富で詳細な分析データを提供している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


「プログラムコードのYouTube」を目指すRunnable。サンプルはサイト内で編集・実行可

開発しようとしているプログラム(コード)に似たものがないかと、Googleを検索してみるのはよくあることだ。非常に多くのコードが公開されているが、あちこちに分散していて、比較したり内容を検証するのがどうにも面倒だ。Amazonや、ホスティングサービス企業で働きつつ、やはりこのように感じた人物がRunnableというサービスを立ち上げた。コードを探しだすのみでなく、その場で編集して、さらに動かしてみることもできる。

開発者向けのリポジトリとしてサービスを拡大していきたいというのが、サービスの狙いだ。そのためにはできるだけ多くのコードを集めておく必要がある。そこで、開発者向けのプロジェクトをホストするサービスも展開しようと考えているところなのだそうだ。

CEO兼共同ファウンダーのYash Kumarによれば、昨今の開発者はゼロからコードを書き起こすことはむしろ少なく、既にあるものをリサイクルすることが多くなっているのだそうだ。Kumar曰く、優秀な開発者といえども、あらゆる新技術やツール、ないしコンポーネントに精通するというのが困難になっているという状況がある。また、従来よりも多くの人がプログラミングに携わるようになってきているが、対応しなければならないAPIなども膨大になっていて混乱してしまうことも増えているらしい。

そのような現実に対処するため、いちからコーディングするのではなく、既存のコードを組み合わせて目的の機能を実現するというやり方が一般化してきているのだ。但し、そうしたムーブメントがある中で、効率的に、あるいは簡単に再利用可能なコードを探しだすためのサービスは、まだ構築されていない。

適当なものを探しだせず、APIの説明書や誰かの書いた使い方の記事、あるいはwikiなどの中を右往左往して、時間ばかりがかかってしまうという開発者も多い。

Runnableでは、さまざまな検証済みコードをPHP、Node.js、Python、JavaScript、ASP.NET、あるいはRuby on Railなどの言語ごとないしはフレームワークごとにまとめている。現在のところは1000件ほどのコードが登録されているそうだ。サイトの知名度があがるに連れて、すぐにも登録コード数は10倍以上に増えていくだろうというのがKumarの考えだ。現在のところは登録されるコードについて、すべて運営チーム側で検査を行っているが、将来的にはMediumに記事を投稿するような感じでコードを登録できるようにしていきたいとのこと。

また、コードのみならずAPIなどの「使い方」に関わる情報も収集していきたいと考えているそうだ。たとえばデータベースならばMySQLMongoDBredisなどを利用するためのコードを掲載しているし、またフロントエンドやバックエンドサービスについてのコードも集めていきたい考えだ。現在とくに注力しているのはPayPalのAPI関連のコードで、他にもメジャーなAPI関連コードを徐々に集めていきたいと考えている。

欲しいコードがきちんと分類して登録されているだけでも便利なのだが、サイト上で編集して、さらに実行テストまでできるのがRunnableの大きな魅力だろう。Kumar曰く、数年前まではとても実現できないことだったが、サンドボックスなどのおかげで、サービスの信頼性を保ちながら実行環境を実現することもできるようになったとのこと。

将来的にはコミュニティ機能ももたせていく考えらしい。たとえばコードエディタにコメント機能を搭載して、そのコードを使っている全ての画面に反映させることなどができれば便利かもしれない。もちろん対応言語やフレームワークの数も増やしていく予定だ。

ちなみにこれまでのところは少額のシード資金によって運営している。将来的には他サービスとの連携して、有料でコードを提供するようなエコシステムを作っていきたいと考えているそうだ。

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(翻訳:Maeda, H