そのKinect Open Storage Projectが、Linux Foundation Collaborative ProjectによるKinectディスクの開発を支えていくことになる。その目標は、“次世代の、Ethernetを利用するストレージデバイスによる、オープンソースのオブジェクトストレージを提供すること”、となっている。
Linux Foundationの事務局長Jim Zemlinは、Kinectプロジェクトはオープンソースプロジェクトの教科書的な例だ、と言う。パートナーたちは全員、互いにコンペティタだが、ソフトウェアではなくハードウェアで競合する。そしてソフトウェアベンダのメンバーたちが、ハードウェアを管理するための共通のツールをオープンソースで提供していく。
屋根板のような薄い板切れ(shingle)がほしいな、と思ったのは、子どものころ、どこかが痒かったときぐらいだ。かゆいところを、こするために。Seagateは、その薄い板を、屋根瓦にように部分的に重ねて敷き詰めることを考えた。そうして生まれたShingled Magnetic Recording(SMR) Drivesは、ギガバイト単価約3セントで8テラバイトを保存できるハードディスクだ。
クラウドの普及で、外付けハードディスクはドードー鳥のようにほぼ絶滅した。常時onの高速インターネットというものがある時代に、あの面倒ですぐ壊れるハードディスクを誰が必要とするのか。でも、でも、しかし、バックアップやストレージ用に、超高密度な高速ハードディスクが、ときには必要になるかもしれない。その、今のところ最強の候補として、Seagateの299ドルの、4TBのUSB 3.0対応高速ドライブ(Seagate Fast HDD USB 3.0 4TB)を調べてみよう。
ハードディスクのレビューを書くことは、意外と難しい。これまでも、あまりおもしろいのはなかったから、応用できるお手本もない。要するに、あまり書くネタがない。このドライブのおもしろいところは、密度、それだけだ。しかし4.6″ x 3.2″ x 0.88″というタバコ一箱ぐらいのサイズで4テラバイトは、たいしたものだ。5400 RPM 2TB が2本、RAID 0の構成で入っており、電源はUSBのみ。デュアルヘッドのUSB 3.0ケーブルがついていて、通常はそれで十分。ローパワーのポート用に、ドライブに電源を供給するための第二のUSBジャックがある。標準の、シングルヘッドのUSB 3.0 ケーブルもある。
箱から出してすぐに使える。OS Xのユーザ用にNTFSのドライバがある。Time Machineのある人は、Mac OS Extendedにフォーマットしてもよい。
Time Machineによるバックアップでは、188GBのデータを約50分でバックアップできた。SSDからの800MBの転送(USB 3.0)が約5秒。Blackmagic Disk Speed Testのベンチマークテストもやってみた(下図)。