SEOがガーデニングに似ている6つの共通事項

SEOも一過性のトリック的手法よりコンテンツ、ソーシャルと時間をかけて丁寧に行っていく手法が重要になりつつある最近。そんな最先端?のSEO、実はガーデニングに似ているのではないか、と思った筆者がガーデニングとSEOの共通性について考えてみたネタ記事ながらもあるべきSEOの姿を再確認できる記事を。– SEO Japan

SEOはガーデニングにとても良く似ている

SEOとガーデニングの類似性に私は心を打たれた。だって、あまりにも似ているのだ。それでは、その類似性を1つずつ見ていくとしよう。

プランニング

ガーデニングの美しさの一つの要因は、それがどれくらい上手に計画されたかにある。平均的な家庭の庭は、所有者が植物のゴールプランを持って始めることを必要とする。なかでも無視できないのは、植える植物、樹木、低木の種類やビジュアルプレゼンテーションのためにどうやってそれらが並べられるかを計画することだ。

検索エンジン最適化(SEO)は、同じようにゲームプランを必要とする。ペルソナ分析は、自分のウェブサイトに必要なコンテンツの種類を検討するために必須だ。キーワード調査もまた、ウェブサイトのコンテンツに含める必要のあるキーワードを決めるために必須だ。これらの2つの要素は、成功するSEO戦術のために要求される最低限のプランニングである。

土壌の準備

ホームオーナーが庭の計画を立てたなら、実際に植え付けが始まる前に土壌が準備されなければならない。これは、新しい植物が一時的な植木鉢から庭の土壌での永遠の生活に移動するため、土壌が新しい植物の根に栄養を与えるために必要な栄養素を含んでいることを確実にするためだ。

同じように、ウェブサイトには、検索エンジンがウェブサイトのコンテンツを好意的に評価し、人々が関連キーワードを使って検索した時にそのコンテンツを読み出すように、適切にクロールしてそのコンテンツをインデックスすることを可能にする“健康的なアーキテクチャ”がなくてはならない。重要なSEOアーキテクチャ問題には、URL名称構造、URLナビゲーション構造、メタデータの適切な使用、検索エンジンがクロールし易い効率的なコーディングがある。SEOに影響を与える問題は他にもあるが、これらが特に大きな問題である。

植え付け

ホームオーナーは庭の計画をし、土壌を準備し、植物や樹木や低木を購入した。次は、庭に植え付けをする時だ。庭に植物を植える時には指が汚れることが予測される。SEOでそれに相当するものは、ページごとにコンテンツを最適化する行動だ。植物が一つ一つ異なるように、各ページは1つのトピックに焦点を合わせなければならない。各ページのコンテンツは、1つのキーワード焦点で最適化される。こんな風に考えるのだ。検索エンジンがあなたのサイトをクロールして各ページの特定のテーマを読み取って、そのトピックに興味のある人のためにそれを表示するため、あなたは検索エンジンがそれを簡単にできるようにしたい。

肥料を与える

経験豊富な庭師は、植物に栄養素を与えるために肥料の重要性を理解している。それらの栄養素は、成長、植物の美しさを促し、病気から守るのに役立つ。SEOで肥料に相当するものは、ウェブサイトにコンテンツマーケティングの力を与えるオーソリティだ。そして、オーソリティは、長い存在期間と、他の人がリンクしたりソーシャルメディアを介して共有する豊富な関連コンテンツの組み合わせを通して獲得される。検索エンジンは、コンテンツの量と質および他の人がどのようにそれにリンクしどのようにそれを共有するかを分析することによって、ウェブサイトのオーソリティを決定する。質の低いコンテンツは効果的ではないが、50ページは20ページよりも良く、500ページは50ページよりも良く、2000ページは500ページよりも良いことを調査が証明している。この点は、より多くの関連コンテンツがウェブサイト内に存在すればするほど、検索エンジンから与えられるオーソリティは高くなり、それが検索でより発見されやすくし、ウェブサイトにより多くのインバウンドトラフィックをもたらす結果となるということを示している。

刈り込み

庭師は枝葉の刈り込みの重要性を理解している。刈り込みは、庭で死んでいる物を取り除いて新しい植物の命のために場所を作る。SEOでは、自分のビジネスや業界におけるアップデートを反映するためのコンテンツ編集が刈り込みに相当する。検索エンジンは、コンテンツ改定の最後の日および頻度を分析する能力を持っている。アルゴリズム的に検索エンジンは、あなたがコンテンツを定期的にアップデートしたり、ウェブサイトのコンテンツを追加していなければ、あなたがウェブサイト訪問者に良い体験を提供していないと仮定する。その結果、あなたのウェブサイトは低く評価され、残念なSEOの結果となる。つまり、ウェブサイトコンテンツを追加しアップデートすることが、長期的なSEOの成功には必須なのだ。

継続したケア

庭師は、庭が計画され、土壌が準備され、植物が植えられた後でも、ガーデニング活動が終了したとは決して考えない。庭が長い間元気に成長するために、庭師は絶えず気を配る。そう、絶えず気を配るのだ。同じように、SEOは絶えず気を配ることを必要とする。注意を必要とする技術的な問題を分析するために、四半期ごとのクロールレポートが実施されるべきだ。顧客があなたの製品を検索する新しい方法を知るには、定期的なキーワード調査をするのが賢明だ。自分の競合相手がローンチするコンテンツの種類を観察するのが良い。そして、最も重要なのは、年間を通してウェブサイトに新しいコンテンツを絶えず追加するというコミットメントだ。業界に関係なく、コンテンツを追加することは効果的なSEOに必須だ。新しいコンテンツは、バーティカル・インダストリ・ソリューション、ユニークなトピックに関するホワイトペーパー、ケーススタディ、教育的リソース、eブック、動画、ポッドキャストなど、あらゆる形になり得る。

ガーデニングとSEOの類似点にはびっくり仰天だ。実際、私たちが今度SEO施策コンサルタントを雇う時には、庭師の経験がある人を探そうかと思っている。


この記事は、Find & Convertに掲載された「6 Ways SEO is Like Gardening」を翻訳した内容です。

ま、この話を当てはめるならソーシャルメディアやコンテンツやインバウンドマーケティングでも何でも成り立ってしまうんですけどね。。。いずれにしても一発ヒットを狙ったキャンペーンや検索エンジンのアルゴリズムの裏を突いたSEOの時代ではなく、ユーザー(&検索エンジン)と誠実に向き合って関係構築していく時代なのでしょうね。。。それだけインターネットやそれを使うユーザー、そしてのプラットフォームも成熟してきたということでしょうか。 — SEO Japan [G+]

SEO業者の善し悪しを判断する5つの方法

GoogleによるSEO大革命が行われた2012年、多くのSEO事業者がビジネスモデルの転換を求められかと思いきや、2013年に入ってもSEOの営業電話が鳴り続けているようですし(営業電話が悪いというわけではありませんが、数的に減ってない模様)、中には限りなくブラックなSEO業者も変わらず跳梁跋扈しているようです。そんな懲りないSEO業界を前に、SEOをアウトソースする際に業者を正しく選定するためのアドバイスを5つ紹介した記事を今回は。 — SEO Japan

そのSEO業者は詐欺行為を働いているだろうか?

ウェブサイトに害を与える可能性のあるスパムな戦略を用いているだろうか?

実際に成果を上げているだろうか、それとも、資金を蝕んでいるだけだろうか?

これ以上悩むことに時間をつかわないでほしい… 今回はSEO業者の真価を問う5つの方法を用意した。

  1. 料金が安い
  2. 苦情が投稿されている
  3. ケーススタディや参照情報をシェアしない
  4. 計測を行わない
  5. 秘密のソースを明かさない

#1) 料金が安い

支払った代償に見合う結果が得られる。これほど単純なことはない。

SEO業者に有意義な結果を出してもらいたいなら、車のローン以上の料金を要求しているかどうかを確認してもらいたい。

私はテストとして実際に安価なSEO業者を幾つか採用したことがある。あらゆる業者において、以下の1つまたは複数の特徴を持っていることが判明した:

  • 何もしない。
  • 戦略がない、もしくは劣悪。
  • 訓練を受けず、経験の浅い従業員がSEOを実施し、質の低いサービスを受けることになる。
  • 不自然な、スパム丸出しの、質の低いリンクを構築し、最終的にサイトに悪影響を与える

要するに、次のようなサービスに騙されないでもらいたい:

cheap seo company pricing chart

これで、質の高い取り組みを実施してもらうためには十分に資金を投じる必要があることは分かってもらえたはずなので、次の注意事項に移ろう…

#2) 苦情が投稿されている

最悪の状況について情報を仕入れておこう。

この点も手っ取り早い方法で確認することが出来る: グーグルで会社の名前、次に「レビュー」や「クレーム」を入力し、検索をかけてみよう。

pissedconsumer.comcomplaintsboard.com、あるいはripoffreport.comがリストアップされたら、安全な場所に非難しよう。

1ページ目だけではなく、2ページ目と3ページ目も確認しよう。

それでは、化けの皮をはがす検索の手法を伝授しよう:

(レビュー または 苦情 または 詐欺 または スパム)seo 会社名

seo 業者名」を当該の会社の名前に置き換えよう。

search the BBBを検索して、悪い噂を探し出す手もある。

決して雇うべきではない会社の例を挙げる:

SEO comapny reviews SERP

これで一見したところクリーンな会社である点が判明したので、次は中身を点検していく…

#3) ケーススタディや参照情報をシェアしない

論より証拠。料金を支払う前に試してみる。

質の高いSEO業者は、顧客に関連する参照情報やケーススタディを用意している。皆さんの事業の目標に一致する成果を上げた実績を持っているはずである。

関連するケーススタディを見せてもらおう。

ケーススタディの効果を見極める方法を伝授しよう:

  1. 分かりやすいメトリクスを持っている(数字)
  2. 基準値を持ち、当該のメトリクスに関連する増加が見られる(ビフォアー & アフター等)
  3. この増加を生んだツールやメソッドを明記している
  4. ケーススタディでクライアントによるテスティモニアルを掲載している

説得力があり、同じ成果が自分のサイトでも上がると納得できるようなケーススタディが必要である。

推薦者を3人紹介してもらおう。

参照情報を求める際の尋ね方を以下に紹介しておく:

  • 毎月、どんな取り組みを行ってもらえましたか?
  • ウェブサイトでどのような種類の問い合せや売り上げが増加しましたか?
    • この結果が表れるまでにどれぐらい時間がかかりましたか?
  • リクエストにすぐに応じてもらえましたか?
  • このSEO会社のパフォーマンスおよびサービスで何か1つを変えることが出来るとしたら、何を変えますか?
  • 仲間にこの会社を推薦したことがありますか?

この段階まで到達し、良好な答えが得られているなら、次は顕微鏡を使って徹底的に調べ上げよう…

#4) 計測を行わない

数字がすべて。

SEO業者は、作業を行う前の基準値の計測を実施するべきである。自分達の取り組みが効果を上げていることを証明できるからだ。

焦点が絞られたキーワードのリストを提供してもらえるはずだ – このリストでは、自分のビジネスに関連するキーワードが挙げられているはずである。

また、次のようなリストを送ってもらえるはずである: internet marketing keyword rankings

「私の立場だったらどのKPIを追跡するか」尋ねよう。

優れたSEO業者なら次のような答えを出すだろう:

  • Return on Marketing Dollars (ROMD) – つまりROI。
  • コスト・パー・リード(またはコスト・パー・セール
    – これもROIの計測の一つである。低ければ低いほど望ましい。
  • トラフィックをもたらす固有のキーワードの数 – これはロングテール – つまり3ワード以上の検索クエリをどの程度活用しているかを計測する。例えば、[mortgage rates]はショートテールのキーワードであり、一方、[mortgage rates for townhouse in Maryland]はロングテールのキーワードである。
  • ノンブランドの自然なトラフィック – ブランドや製品名が検索クエリに含まれていない検索トラフィックを計測する。
  • ノンブランドの自然なトラフィックを経由したコンバージョン – 個人的にとてもこのメトリクスを気に入っている.. コンバージョンとはビジターがリードにコンバートする、またはサイトで何かを購入する状況を示す。このKPIは、SEO業者が構築するトラフィックの質を測る上で役に立つ。ビジターが増加しているものの、リードやセールスにコンバートしていないなら、価値はない。

独自のレポートを実施してくれるかどうか尋ねよう。

同じ会社は1社として存在しない。レポートにもこの点を反映させるべきである。

ここまでの対応に満足しているなら、残されたチェック事項はあと1つだけだ…

#5) 秘密のソースを明かさない

秘密を明かさないなら.. 恐らくその業者は公式を持っていないのだろう。

SEOは「魔法」や「魔術」ではない。会計や法律の世界では、理解不能な取り組みは「魔法」と呼ばれ、公認会計士や弁護士はカリスマ扱いされるようになる。しかし、SEOは実はそれほど複雑ではない。

とは言ったものの、効果を上げるには複数の異なる技術が求められる。半分はアート、残りの半分はサイエンスである。

そして、SEOはグーグルの仕事を楽にする。

グーグルは情報ビジネスを展開している。

グーグル(およびその他の検索エンジン)は質の高い情報を提供する事業を行っている。そのために、グーグルはどのウェブサイトが最も優れた情報を用意しているかを探し、理解する手段を(アルゴリズム内で)必要としている。

グーグルはどのような取り組みを行っているのだろうか? それはSEO業者が解読を試みている「コード」である。このコードを作り出すレシピにおいて常に次の2つの材料が用いられている点は明白である:

  • ウェブサイトに有益なコンテンツを加える – 営業を開始し、最新の情報を提供している点をグーグルに伝える必要がある。タイムリーで、関連するコンテンツをウェブサイトに加えることで、グーグルに対して「この業界を熟知しており、最新の取り組み、ルール等を把握しています」と報告しているのだ。
  • 他のウェブサイトからリンクを張ってもらう – 自分のサイトへ向かうリンクを「票」と考えよう。この票の数が信頼性を築き上げる。グーグルは関連するコンテンツの提供を望んでいる点を思い出してもらいたい。人気の高いコンテンツは、通常、良質なコンテンツと考えられる。リンクの本数をカウントする方法こそ、グーグルがウェブサイトの人気を計測する上で最善の方法だと言えるだろう。

上述したコンセプトはあまりにも簡潔にまとめ過ぎている。このコンセプトを拡大するため、リンクのを考慮する必要がある。例えば、Aが500人の友達(リンク)を持ち、一方、Bには150人の友達がいるとする。Bの友達は皆裕福であり、大学を卒業し、有名な企業で働いている。一方、Aの友達は高校を中退し、ホームレスになるか、車の中で生活を送っている。

グーグルはAとBのうちどちらを信頼するだろうか?

優れたメディアサイト(CNN等)からのリンクを持つサイトと、誰も読まないようなサイトからのリンクを持つサイトでは、グーグルは前者を後者よりも優先するはずである。

秘密のソース(戦略)を教えてもらおう。

これは言わば大人と子供の違いである… そして、質の高いトラフィックを得る上で、そのSEO業者がどのように助けてくれるのかを学ぶことが出来る。以下に質問、そして、その答えを挙げていく:

コンテンツの作成をどのように手伝ってもらえるのですか?

詐欺業者: 「海外のリソースと自動ニュース投稿ツールを使ってブログの投稿を作成します。」

本物のSEO業者: 「まず、配信スケジュールの作成から取り掛かります。これはキーワードが豊富に詰まったタイトルのリストであり、作成を望むコンテンツのタイプの骨組みになります。コンテンツは社内で作成することが理想ですが、その余裕がない場合は、業界に精通したプロのライターを探す手伝いをさせて頂きます。

どちらの場合でも、弊社のSEOの専門家が、ウェブサイトに投稿する前に、コンテンツを見直し、最適化します。

また、既に作成しているコンテンツを活用することも出来ます(ホワイトペーパー、ケーススタディ、ウェブセミナー、eメール、プレゼンテーション等)。このタイプのアセットを文字に起こし、整理し、最適化して、検索エンジンから関連するトラフィックを集めることが可能です。」

リンクを張ってもらうウェブサイトを増やすために何をしてくれるのですか?

詐欺業者: 「リンク構築を行うために利用可能なウェブサイトのネットワークを運営しています。また、ウェブサイトを100サイト以上のディレクトリに投稿します。最後にソーシャルブックマーキングを行い、ウェブサイトへのリンクを増やします。」

本物のSEO業者: 「まずは既存のリンクを確認し、最適化しましょう。つまり、稼働中の関連性のあるページにリンクが向けられているかどうかをチェックし、アンカーテキストの多様性を調べ(すべてのリンクに全く同じアンカーテキストを利用するのは避けたいはずです)、そして、リンクを既に張っているウェブマスターに対して、異なるものの、関連するページから再びリンクを張ってもらえるよう要請するのです。

同じように、私達は貴社の代わりにクライアント、パートナー、そして、ベンダーに連絡を取り、理想的な形でリンクを張っているかどうかを確認します。自ら働きかけたい場合は、具体的な文面とコードを提供します。

また、貴社の業界また、貴社の製品やサービスが対象にする業界に関する記事を投稿するウェブサイト & ブログを探し、接触して「ゲスト投稿」の機会を手に入れます。ゲスト投稿を介して、当該のウェブサイトでコンテンツを掲載し、オーディエンスに注目してもらい、そして、貴社のウェブサイトにリンクを張ることが出来ます(ご存知のように、このリンクをグーグルは重要視しています)。

内部リンクも忘れてはいけません。つまり、ウェブサイト内のページ間でリンクを張るのです。検索エンジンは、サイトでコンテンツにリンクを張る構造を調査し、具体的な製品について学習します。例えば、具体的なキーワードにおいて上位にランクインさせたいページがあるものの、サイト内のどのページからもリンクを張っていない場合、グーグルはこのページが重要視されていないと推測します。一方、複数のページからリンクを張っている場合、グーグルはこのページが重要視されていると考え、より高く評価するのです。」

詐欺業者と本物の業者の違いを見極めることが出来るだろうか?

以上

この関連する記事は、正当なSEO業者かどうかを判断する別の方法を紹介している。

最後に次の動画を視聴し、SEOのベンダーに期待しない点について、皆さんに考えてもらいたい:


この記事は、social media explorerに掲載された「5 Ways To Uncover Scammy SEO Agencies」を翻訳した内容です。

まずは一発目の「何もしない。」には笑ってしまいました。日本でも「成果報酬で契約だけして実は何もしないSEO会社(=定期更新で順位がたまたま上がると請求してくる)」の話を聞いたことがありますが、海外でもあるんですね。どれも参考になるアドバイスだったとは思いますが、SEOに限らず、悪質業者に騙される人は常に世の中いるわけですし、そういう人がここに書かれているアドバイスを読んだり実践するとは思えないのが悲しい現実なんですけどね。。。中にはこの記事を参考に詐欺被害を免れる人がいることも期待します。

しかしこの最後の酔っ払っているとしか思えないSEO営業マンの電話トーク動画は凄すぎました。。。 — SEO Japan [G+]

2013年、Googleで1ページ目を獲得するための7ステップ

名前の割にSEOの話題が少ないといわれるSEO Japan、今回は基本に戻って改めてGoogleで上位表示するためのSEOの基本についてまとめた記事を。米国のリンク売買サービスの考察に某トップアフィリエイターが意見したこの記事、基本と2013年ならではの戦術が混じっており、読んだあなたの感想を是非聞いてみたい内容です。 — SEO Japan

誰だって検索結果の上位に表示されたいが、誰もがクリック単位で支払う予算を持っているわけではない。

PPCマーケティングに直結せずに検索エンジンに上位表示する代替ソリューションは、もちろん、リンク構築に焦点を合わせることだ。

あなたが包括的、あるいは狭いニッチ、あるいはロングテールキーワードに焦点を合わせているにしろ、結局のところ、要は自分のサイトへの価値の高いバックリンクおよびコンテンツを備えた質の高いウェブサイトを持つことだ。

価値の高いウェブサイトを見つけることは、リンク構築の最大の問題の1つだ。もちろんあなたは、ゲストブログを書くことに焦点を合わせたり、他の無料または格安でリンクを設置できるサイトを利用することもできるが、彼らはすでに自分のサイトからたくさんのリンクジュースを流れ出しているため、あなたが受け取るのはごくわずかな量だ。

LinksManagementは、様々なウェブサイト、特に多くのアウトバウンドリンクを持たないウェブサイト―つまり、これらのサイト上で広告を出す人はより多くのリンクジュースを獲得することになる―上のテキストリンク配置を売買するテキスト仲介サービスだ。

全ての人がウェブサイト上のリンク売買のビジネスに賛成するわけではないが、リンク構築戦略の大部分がそれを元にしている有名企業はたくさん存在するし、Links Managementは長年の間そのビジネスで大変成功している。

2012年が終わり新しい年が始まったばかりだということは、Googleがゲームを支配して、いくつかの新しいコンプライアンスの問題と規則を世界中のサイトオーナーとブロガーに投げる日があと300日以上あるという意味だ。

Links Managementが、“2013年、Googleで上位10位に入るための7つのステップ”のリストをリリースした。ここでは、それぞれの要点を取り上げ、それぞれに対する私の見解を提供する。

1.) 適切なキーワードを選択する

自分のウェブサイトとブログのオーディエンスが何を検索しているかを知ることは、リンク構築キャンペーンに取り組む最高の方法の1つだ。次のステップは、競争相手について―彼らがどこにランクしているのか、自分のキーワードの競争相手―も知ることだ。適切なキーワードを見つける方法を知ることとロングテールキーワードを見つけることが長期的なリンク構築キャンペーンのカギになる。

2.) 関連のあるサイトからハイクオリティなテキストバックリンクを獲得する

それは単に、ウェブサイトが持っているAlexaランキングやPage Rankやトラフィックのことだけでなく、コンテンツのことでもある。リンク構築の世界では、関連のあるサイトから自分のサイトに人やリンクを獲得する必要がある。もしあなたがスポーツに関するサイトを持っているのなら、手芸に関するサイトからあなたのサイトへのリンクはいらない。あなたのサイトにリンクしているサイトが関連性があればあるほど、あなたのリンク構築戦略でそれが大いに役に立つ。

3.) 異なるアンカーテキストを使ったバックリンクを獲得する

去年、Googleは、同じアンカーテキストを使ってサイトに大量の被リンクを作るサイトに追放のハンマーを下した。Googleがその鉄槌を食らわす前は、これは、完全に一致するドメインを持つことと共に、検索結果で上位表示するための最高の手段の1つだった。今、サイトオーナーは、クリエイティブになる必要があり、自分たちのキーワードだけに焦点を合わせるのではなく、URLや“Click here”や“Visit”、“Read Now”のような一般的なリンクも使って、幅広いバリエーションのアンカーテキストを使って被リンクを築かなければならない。

最近のGoogleアルゴリズム変更後、サイトへの被リンクがアンカーテキストを基にどのように構成されるべきかに関してSEOMozがケーススタディを発表した。下の図でその分類を見ることができる。

4.) 異なるPage Rankのサイトからバックリンクを獲得する

あなたのサイトにリンクしているサイトのPage Rankが高ければ高いほど、あなたが受け取るリンクジュースは多くなるということは誰もが知っている。しかしながら、もしあなたがハイエンドもしくはローエンドの被リンクだけに焦点を合わせることに全ての時間を費やすなら、あなたは自分のリンク構築の取り組みに関してGoogleに明確な警告サインを送っている可能性がある。人気ブログのことを考えてみるのだ。どうやって彼らが今いる地位にたどり着いたのか…あらゆるサイズのサイトが彼らにリンクをしている。これこそが、あなたが目指すべき戦術である。

5.) バックリンクの獲得と購入はゆっくりと

もしあなたが本当にGoogleを怒らせたいのなら、100ドル以下の費用で24~48時間以内にあなたのサイトに何千ものリンクを送信する大量リンク構築パッケージを注文しよう。これは、サイトへのリンクを構築するのに最もしたくない方法だ。1日1~3つの質の高いリンクを築くことに焦点を合わせれば、あなたは、順位を継続して上げる長期的な結果を目にすることになる。

6.) 我慢強く

リンク構築と検索エンジンやPage Rankにおいて結果を目にすることに関して最も嫌なことの1つは、Googleがアップデートするのを待たなければならないことだ。Page Rankのアップデートは数か月ごとだが、検索エンジンはそのリスティングを毎日考慮する。それはゆっくりとしたプロセスだが、時間がたつにつれて最も機能するプロセスだ。

あなたのキーワードの競争が激しければ激しいほど、あなたがGoogleで上位表示されるには時間が必要不可欠になる。かなり競争率の低いキーワードでも1か月から3か月かかり、中くらいの競争率の用語では3か月から6か月、競争率の高いフレーズでは6か月から9ヶ月、時には12ヶ月かかることもある。―LinksManagement

7.) 重複するコンテンツは全て削除する

サイト上に重複するコンテンツがあると、すぐに問題が発生する。Googleは重複するコンテンツを追いかけ、アーティクル・スピンニングをしたり、コンテンツを複製したり、RSSフィードを再投稿したりすることに関与するサイトを投げ捨てることを何とも思わない。自分のサイトが何らかのコンテンツ問題を持っていないかどうかを確かめるために、Googleに掲載されている重複するコンテンツのチェックリストを使おう。

最後に、結果を追跡すること!

最後に最も避けたいのは、これら全てのステップに時間と努力を注いだ後に自分の道を見失い、結果を追跡しないことだ。自分のリンクキャンペーンと努力が自分にとって役に立っていることを確かめるのが重要だ。自分が上位表示させようとしているキーワードのパフォーマンスを追跡し、時間をかけて経過を追跡する方法を学ぶこと。

リンク構築のトレンドや今後のGoogleアルゴリズム変更を心配する代わりに、今のところは最善を尽くすことに焦点を合わせよう。


この記事は、zacjohnson.com,に掲載された「7 Steps to Get Ranked in Top 10 Results on Google in 2013」を翻訳した内容です。

SEO Japanの読者の方には当然すぎるノウハウだったとは思いますが、改めてリンクに関する基本を再確認できる記事でもあり逆に新鮮だったかもしれません。最後の7は2013年ならではという感じでしょうか。4は未だにページランクが指標になっていることに驚く人もいるかもしれませんが、正直、私もざっくりベースの参考にはしています 汗 今年に入っても微妙な更新を繰り返しているGoogle、一時の順位に一喜一憂しすぎず、我慢強く長きに渡って通用するリンクプロフィールを構築していきたいものですね。 — SEO Japan [G+]

今すぐ計測したい9つの検索 & ソーシャルKPI

検索マーケティングに加え、ソーシャルメディアマーケティングも並行して取り組み始めている方も多いことでしょう。そこで気になるのが効果の程なわけですが、検索以上に効果測定のポイントが把握しづらいのがソーシャルメディア。何を指標にソーシャルメディアマーケティングに取り組んだらよいのかわからない、、、今回はそんな悩めるあなたのために、サーチエンジンランドから検索&ソーシャルの代表的KPIを紹介したお役立ち記事を。 — SEO Japan

検索およびソーシャルメディアでの取り組みを計測していないなら、その取り組みが成功しているかどうかをどのように判断しているのだろうか?ビジネスを支えているのか、あるいは、反対にビジネスにダメージを与えているのか、もしくは、何も効果がないのかをどのように把握するのだろうか?

時間と労力が無駄ではなかった点をどのように証明するのだろうか?

ポジティブな成果を得ている点をどのように把握するのだろうか?

そもそも、その取り組みを行う価値があるかどうかをどのように判断するのだろうか?

答え: このような判断を下すことは出来ない

SEO/ソーシャルメディアの成功および失敗を計測する取り組みは、それぞれのキャンペーンを改善し – その戦略がビジネスを前進させる上で役に立っていることを確認する唯一の方法である。

この話をすると: 「計測しているし、目標を設定しているし、tweet1本当たりのretweetの本数も増えているし、サイトのヒット数も毎日増加している。つまり、改善している」と言う答えが返ってくることが多い。

それは素晴らしい。しかし、1万人のフォロワーやサイトのビジターが、ビジネスにとって実際に価値のある行動を取っていない状態なら、その改善に何か意味はあるのだろうか?収益の増加、コストの削減、あるいは、顧客満足度の向上に貢献しているだろうか?

「はい」と答えた人はどのように把握しているのだろうか?

繰り返すが、そんなことは不可能である。実際のデータ、そして、総合的な計画を持ち – 戦略が成長にどのように貢献しているかを示す具体的な証拠が必要である。

フォロワー、ファン、検索エンジンのトラフィック、retweet、そして、購読者の増加は、戦略において重要な役割を担っているかもしれないが、全体像を見るためには、- つまり- このようなアイテムの増加がビジネスにどのように役立つかを知るためには – 視野を広げなければならない。

すべての取り組みは会社の全体的なミッションを反映する

戦略的なソーシャルメディア戦略の定義を取り上げた良質な指針の中で、アンジー・ショットモアーが指摘しているように、会社の全体的なビジョンを基に目標を策定することから始めるべきである。

ソーシャルメディア – そして、SEO – における全ての取り組みは、ビジネスのミッションに一致していなければならない。以下に目標の例を挙げていく:

  • ブランド認知を高める
  • ブランドの信頼を高める
  • ブランドロイヤリティを高める
  • セールスファネルを短縮する
  • リードを増やす/新しいリード生成チャンネルを作る
  • カスタマーサポートを促進(軽減)する: サポート関連のeメールや電話を晴らす、または、サポート用の別の手段を提供する
  • 顧客満足度を高める/顧客との交流を活性化する
  • ユーザーの行動を理解する
  • サービス/製品を販売する

総合的な目標の策定に関しては、先程紹介した「ソーシャルメディア ROI: 戦略的な計画の定義」、そして、リサ・バローネ氏が投稿した「求められる賢いソーシャルメディアマーケティング」を参考にしてもらいたい。

追跡するべき検索/ソーシャル KPIs

目標の策定を終えたら、次に目標と重要な成果(OKR)を達成し – そして、主要業績評価指数(KPI)を見つけ、成功を計測する上で役に立つ手法を選ぶことになる。

注記: 以下のKPIの多くはマーシャル・スポンダー氏が作成した「ソーシャルメディアアナリティクス」で取り上げられている。必要に応じて、より複雑な割合に対する要素を用意した。

1. 検索エンジンのトラフィックを測定する

KPI:

  • 検索エンジン経由の訪問の割合
  • 検索エンジンのビジターによるコンバージョンの割合

2. ビジターのウェブサイトとのエンゲージメントを測定する

KPI:

  • コメントを残したビジターの割合
  • ソーシャルメディアで共有/投票したビジターの割合
  • コンバージョン率:

(コメントの数)

÷

(コンテンツの数)

  • クリックしてアクションを起こした、または、CTA(コール・トゥ・アクション)リンクをクリックしたビジターの割合
  • 1回の訪問ごとの平均滞在時間
  • 1回の訪問ごとの平均のページ閲覧数
  • エンゲージした訪問の数:

 

(エンゲージメントの総数)

÷

(訪問の総数)

3. ウェブサイトでのユーザーエクスペリエンスを測定する

KPI

  • 直帰した訪問の割合(1ページのみの訪問)
  • 結果がゼロであったサイト内部の検索の割合
  • ページが読み込まれるまでに3秒間以上待ったユーザーの割合
  • 特定のページの直帰率(以下の公式のページ X):

[アクションが何もなかった単一のページの訪問の数(ページX)]

÷

[エントリーされたページの訪問の数(ページ X)]

4. 寄付/購入するビジターの人数を測定する

KPI:

  • 寄付した/購入したビジターの割合
  • 寄付/購入のカートページを訪問したビジターの割合

5. ブランドエンゲージメントの測定

KPI:

  • ブランドエンゲージメントの割合:

 

(ブランド検索による訪問数 + 直接訪問の数)

÷

(検索エンジン経由の訪問数 + 直接訪問の数)

6. ソーシャルエンゲージメントを測定する

KPI:

  • ページごとのソーシャルアクションの数:

(ソーシャルアクションの総数)

÷

(ソーシャルボタン付きのページの数)

  • ソーシャルアクション:コミュニティの規模の比率(例 – フォロワー1000人当たりのページのツイートの数、フェイスブックのファン1000人当たりの共有の数 等)

7. ユーザーのサイトの検索経験を測定する

KPI:

  • サイト検索を利用する訪問の割合
  • 1回の検索当たりの閲覧される検索結果の平均
  • 検索結果を見た後にサイトを去るビジターの割合
  • 訪問中に複数の検索を実施するビジターの割合(同じキーワードに対する複数の検索は除く)
  • 検索を行った後のサイトの平均滞在時間
  • 検索を実行した後のビジターが閲覧したページの平均

8. オンサイト動画を測定する

KPI:

9. その他の部分的なKPI

  • Xページ以上閲覧した訪問の数
  • X分/秒以上サイトに滞在した訪問の数
  • 寄付/購入/リードのページに到達した訪問の数

その他の分析ツール

グーグルアナリティクスは、今でも役に立つツールの筆頭格だが、その他の注目する価値のあるサイトおよびツールを紹介していく:

  1. Social Media Metrics プラグイン(グリースモンキー): グーグルアナリティクスでソーシャルシェアの広範なリストを提供する
  2. RetweetRank: retweetされる頻度を計測する
  3. YouTube Insight: 動画の人気、閲覧数等を記録するサイト内分析ツール
  4. ShareThis: コンテンツを容易に共有する手段をビジターに与える。また、グーグルアナリティクスと統合すると、サイトの共有において成功を収めている/人気の高いソーシャルチャンネルを把握することが出来る
  5. Reachli (以前はPinerlyと呼ばれていた)とPinpuff: ピンタレストのアカウントに対する分析レポートを提供する。Pinerlyでは、ピンを選び、「キャンペーン」を作成して、異なるキャンペーンを比較することが出来る

「どんな会社もソーシャルメディアを利用する必要があるため」ソーシャルメディアから距離を置くことは薦められない。また、サイトのビジターが何も買っていないなら、全ての取り組みをSERPで1位を獲得する試みに集中させるべきではない。

ピースを組み合わせ、全体を見てほしい。それぞれの戦略がビジネス全体にどのように貢献しているのかを確認してもらいたい。計測を実施すれば、点と点を結ぶことが出来るようになるはずだ。

少なくとも、なぜSEO/ソーシャルメディアマーケティングを実施しているのか問われた際に – 「みんなやっているから」以外の理由を得られるだろう。

イメージ – ライセンス契約の下、Shutterstock.comのイメージを利用した。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「9 Search & Social KPIs To Start Tracking Right Now」を翻訳した内容です。

検索&ソーシャルと謳っているだけあり指標測定方法が幅広く網羅されており、思った以上に参考になった記事でした。このリストだけ見ると「ここまで計測する必要があるのか」と既に途方に暮れてしまっている方もいそうですが、全部を計測する必要があるとは限りませんし、多くの数値はGoogle Analyticsなどアクセス解析サービスで取れるデータであり、ソーシャルアクションもツイートや「いいね!」などであれば比較的計測しやすい値ですよね。読んで重要と思えた指標からだけでも始めてみれば、あなたのウェブマーケティングもきっと改善するはず? — SEO Japan [G+]

検索業界のベテランが占う2013年のキーワードと検索トレンド

米国の検索業界でトップマーケッターを走る二人が2013年の検索事情について語り合ったトークセッション記事を今回はお届けします。特に検索広告の世界に長年いる人であれば、共感できる意見もありそうで楽しく読めるのではないでしょうか? — SEO Japan

先日、私は検索業界の2人のベテラン、ページゼロメディアのアンドリュー・グッドマン氏、そして、サーチエンジランドの寄稿者であり、ファインド・ミー・ファースターを運営するマット・ヴァン・ワグナー氏にSES シカゴで両氏が参加した「キーワードからバイワードへ」セッションが終了した後、話を聞いた。キーワードに関する会話から始まったものの、トピックはころころと変わり、グーグル、ビング、アトリビューション、そして、小便器の広告にまで展開した。

ジェニー・ハラス(JH): キーワードについて、今、この業界が直面している最も重要な問題は何だと思いますか?

アンドリュー・グッドマン(AG): 私達は進化を違和感なく受け入れています。現在、様々な消費者の検索パターンに反応することが可能であり、この状況を維持したいと思っています。検索エンジンのユーザーの検索の技術は高まる一方です。ジオモディファイアを入力するユーザーもいます… ユーザーが検索を行う意図は増え続けているのです。

しかし、グーグルがブラックボックスに様々なアイテムを投入し、キーワードが利用される前に意図を理解しようとするにつれ、変化が現れ始めています。ユーザーはこの傾向に注意し、利便性を得る代わりにかつて得ていたマイクロデータの一部を失うことを理解する必要があるのではないでしょうか。

マット・ヴァン・ワグナー(MV): 興味深い質問ですね。過去10年間、ユーザーは検索エンジンをより効果的に利用する方法を教え込まれてきました。

個人的には、最も興味深いことは、変わるべきではない用語集、つまりキーワードの本来の姿(一定の期間は安定していたのですが)に対して… 昨年から、グーグルが、プロコトルを変更し、- 検索クエリの特徴のニュアンスを破壊するようなやり方で – ブラックボックスの内側をいじくりまわすようになった点です。

グッドマンさんの指摘に関しては、グーグルは今後も検索を簡素化していくことを望んでいるのでしょうが、採算性は企業間の差別化に左右されるでしょう… グーグルは、会社の競争上の有利な点、そして、顧客候補に接触する方法に関して上手くいくこと、上手くいかないことを理解しているほど知識を得ているわけではありません。ここ1年間でここまで多くの変更を実施したグーグルの方針には、強い違和感を感じます。

検索キーワードの透明性は10年前よりも高くなっていると考えるのが普通ですが… しかし、マッチのタイプやレポートに対する最近の変更により、私達自身、ほぼすべてのクライアントの取り組みを一からやり直さなければならないほど壊滅的なダメージを被っています。

AG: さらに抽象的なことですが、グーグルは受託者責任があると考えています。グーグルは(多くの企業が資金を投じてきた)安定性のレベルをある程度まで示唆してきました。先日、車両を安価な価格でレンタル業者に投げ売りしたとして、自動車メーカーを訴えたディーラーに関する記事を読みました。私達の業界では、ルールを変えたことに抗議してグーグルを訴えることは出来ませんが、モラルの体系、つまり、ある程度の期待をグーグルに寄せており、混乱にはネガティブな反応を示します。

MV: 問題は星の数ほど存在するユーザーは交渉力を持たない一方で、世界を動かす経済的な原動力の大部分の権限をグーグルが握っていることです。マイクロソフトがグーグルと戦えるようになることを誰もが期待していますが、しばらくはグーグルの独走が続くでしょう。例の腹が立ったディーラーは、そのメーカーとは取引せずに、他のメーカーの車を取り扱えばそれで済みます。

JH: 私達にはそんな贅沢は認められません。

MV: 印刷やテレビに戻る手はありますけどね。[笑]

AG: そうです、小便器の上に広告を載せればいいじゃないですか。[全員爆笑] ただし、グーグルは実際に小便器業界の人達ともすぐに向き合わなければならなくなりますよ…

[会話は脱線し、グーグルによる小便器広告の“もしかして”に関する冗談で盛り上がる。]

JH: 完全一致のタイプの拡大、そして、オプトアウトのオプションに関する意見を聞かせて下さい。グーグルは、しばらくの間、オプトアウトすることを認めますが、最終的にオプトアウトすることが出来なくなる傾向が見られます。

AG: グーグルは、その他の企業(ヤフー!、オーバーチュア)と比べると、オプトアウトが多い特徴が見られます…

MV: オプトアウトと言えば、広告のローテーションに関して問題になった時期がありましたね。非難が噴出し、グーグルが[たいして良い製品ではなかったにも関わらず]渋々引っ込める事態になりました。

AG: 最適化をするな。永久に最悪の広告を掲載せよ。

JH: そのセリフは使えませんね。

AG: もう使った気がします。どこかにあるはずです。もうデビュー済みですよ。

MV: あれ、確かグーグルはあのフレーズを変えましたよね?

AG: 「永遠にローテーションさせよ。最適化するな」でしたね。

MV: しかも、確か、「推奨されない」取り組みに分類されていましたよ。

AG: ザガットの推奨ですか?そもそも「推奨」って何でしたっけ?

[今度は誰が何を推奨するかに関する冗談で盛り上がる。]

MV: 最高の広告が最高の広告グループとは限りません。また、クリックスルー率がどれだけ高くても、当該の広告または広告グループの利益が高いとは限らないのです。グーグルはアナリティクス等を試してきましたが、アメリカの全ての企業を最適化することが出来る水準には達していません。ただし、反競争的になってしまうため、実現することは不可能ですが。

JH: グーグルはさておき、お二人ともMSNでキャンペーンを実施していますよね?

MV: MSNって何ですか?

AG: ビング広告って呼ばれてませんでしたっけ?

JH: 古い習慣はなかなか直りませんね。

MV: 私も同じことをしょっちゅうしてますよ。アドセンターと呼ぶように部下を教育したばかりです。

[製品名の話題で盛り上がる…]

JH: それでは、ビングの広告にはどのような印象を持っていますか?また、この分野で今後も競争に生き残れると思いますか?

MV: はい、間違いなく生き残りますよ。ビングは本気です。ヤフー!については若干分からない点があります。マリッサ・メイヤーがCEOに就任したことで、関係が強化され、ディスプレイ広告等が直接ビングに表示してもらえるようになる可能性もあります。

コンテクスチュアル、ディスプレイ、そして、その他のグループは、完全に分離されています。まるで違う国で広告を実施するようなものです。現在のマイクロソフトの取り組みの中で最も私が期待しているのは、アドワーズとのシンクを本格的に行おうとしている点です。マイクロソフトは、グーグルに必死に追いつこうとしていますが、グーグルは常に変更を行っています。

AG: シンクロナイゼーション…は誰もが望んでいることです。グーグルは有料クリック市場の90%を支配しています。そのため、グーグルのアカウントで全てを事細かく最適化することにユーザーは全力を投じています。そのため、ビングで全く異なる取り組みを行うことまで手が回らないのが現状です。

つまり、[シンクロナイゼーションを介して]全てのユーザーに参加してもらうと、マイクロソフトの利益に大きく影響します。現在、大勢のユーザーがフラストレーションを抱えています。

MV: するべきか、しないべきかの問題の一部は解決されたのではないでしょうか… マイクロソフトは、多くの分野でグーグルと競争し、打ち負かすことが出来る力を得られると自負するアイテムを豊富に持っています。しかし、まずは十分な資金を自信のある分野に回し、利益を得られる分野を確立する必要があります。

AG: 個人的には、大きな違いは、マーケットシェアにおける米国での成功の差だと思います。

JH: お二人ともプレゼンテーションの中で、プラットフォームおよびチャンネルの分割が、ツールから得るデータのタイプに影響を与えるとおっしゃっていました。この傾向は続くと思いますか?マーケッターは、全ての異なるチャンネルに対する広告について検討するべきなのでしょうか?

AG: ユーザーが検索を行う方法は細かく… 私が思うに、データを効果的に分割して対応するのか、あるいは、戦略を分割するのかのいずれかを選ぶかが、鍵を握るのではないでしょうか。

役に立つ便利な筋書きおよび行動を起こしやすい分析データを収集する取り組み、そして、バラバラに裂き、統計的には重要ではないレベルのパーツに分割していく取り組みの間には矛盾が存在します。そして、初心者は、小さな枠組みの中のパフォーマンスが低調なアイテムを目にすると、それがデータ内の無作為な不備であり、ノイズでしかなくても、効率が悪いと考えるでしょう。

MV: クロスデバイスアトリビューションの問題が生じており、解決が求められています。しかし、実際に解決することが出来るとは思いません。それでも、データをモデル化し、推測することは可能です。チップが人間に埋め込まれるまでは… not providedの増加に対処する必要があります。ただし、あなたのように2つのデバイスを同時に利用している人が大勢いるため、組織的に取り組まなければなりません。

AG: グーグル等の企業は、[この問題の]解決を求めています。グーグルを止めているのはアップルです。このような企業がお互いを敵視している構図は、少なくともプライバシーの保護にはプラスに働いています。

MV: 2013年は複雑な1年になるでしょう。農場でも買って、チーア(徐々にブームになりつつある植物)の種を埋めた方がいいかもしれません。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Keywords & Search In 2013: Interview With Andrew Goodman & Matt Van Wagner」を翻訳した内容です。

Google先生に翻弄されているのはSEO屋だけじゃないことがよくわかって、少し胸のつかえが取れた気になった記事でした?!

ちなみに、SEO Japanを運営するアイオイクス、ここに登場しているアンドリュー・グッドマンが2002年、世界で最初に発売したアドワーズ広告の攻略ガイド本(ダウンロードのみ)を、2004年に日本で翻訳販売していたのです。つまり日本で最初のアドワーズ広告関連本を発売した会社になるわけですが(当時のグーグル日本支社に献本にまでお伺いしました)、あれからほぼ10年立っているのですね。検索広告は手掛けず、SEO1本で勝負してきた我々ですが、時間が立つのはホント早いものです。。。と、思わず昔を振り返ってしまう記事でした。 — SEO Japan [G+]

検索業界のベテランが占う2013年のキーワードと検索トレンド

米国の検索業界でトップマーケッターを走る二人が2013年の検索事情について語り合ったトークセッション記事を今回はお届けします。特に検索広告の世界に長年いる人であれば、共感できる意見もありそうで楽しく読めるのではないでしょうか? — SEO Japan

先日、私は検索業界の2人のベテラン、ページゼロメディアのアンドリュー・グッドマン氏、そして、サーチエンジランドの寄稿者であり、ファインド・ミー・ファースターを運営するマット・ヴァン・ワグナー氏にSES シカゴで両氏が参加した「キーワードからバイワードへ」セッションが終了した後、話を聞いた。キーワードに関する会話から始まったものの、トピックはころころと変わり、グーグル、ビング、アトリビューション、そして、小便器の広告にまで展開した。

ジェニー・ハラス(JH): キーワードについて、今、この業界が直面している最も重要な問題は何だと思いますか?

アンドリュー・グッドマン(AG): 私達は進化を違和感なく受け入れています。現在、様々な消費者の検索パターンに反応することが可能であり、この状況を維持したいと思っています。検索エンジンのユーザーの検索の技術は高まる一方です。ジオモディファイアを入力するユーザーもいます… ユーザーが検索を行う意図は増え続けているのです。

しかし、グーグルがブラックボックスに様々なアイテムを投入し、キーワードが利用される前に意図を理解しようとするにつれ、変化が現れ始めています。ユーザーはこの傾向に注意し、利便性を得る代わりにかつて得ていたマイクロデータの一部を失うことを理解する必要があるのではないでしょうか。

マット・ヴァン・ワグナー(MV): 興味深い質問ですね。過去10年間、ユーザーは検索エンジンをより効果的に利用する方法を教え込まれてきました。

個人的には、最も興味深いことは、変わるべきではない用語集、つまりキーワードの本来の姿(一定の期間は安定していたのですが)に対して… 昨年から、グーグルが、プロコトルを変更し、- 検索クエリの特徴のニュアンスを破壊するようなやり方で – ブラックボックスの内側をいじくりまわすようになった点です。

グッドマンさんの指摘に関しては、グーグルは今後も検索を簡素化していくことを望んでいるのでしょうが、採算性は企業間の差別化に左右されるでしょう… グーグルは、会社の競争上の有利な点、そして、顧客候補に接触する方法に関して上手くいくこと、上手くいかないことを理解しているほど知識を得ているわけではありません。ここ1年間でここまで多くの変更を実施したグーグルの方針には、強い違和感を感じます。

検索キーワードの透明性は10年前よりも高くなっていると考えるのが普通ですが… しかし、マッチのタイプやレポートに対する最近の変更により、私達自身、ほぼすべてのクライアントの取り組みを一からやり直さなければならないほど壊滅的なダメージを被っています。

AG: さらに抽象的なことですが、グーグルは受託者責任があると考えています。グーグルは(多くの企業が資金を投じてきた)安定性のレベルをある程度まで示唆してきました。先日、車両を安価な価格でレンタル業者に投げ売りしたとして、自動車メーカーを訴えたディーラーに関する記事を読みました。私達の業界では、ルールを変えたことに抗議してグーグルを訴えることは出来ませんが、モラルの体系、つまり、ある程度の期待をグーグルに寄せており、混乱にはネガティブな反応を示します。

MV: 問題は星の数ほど存在するユーザーは交渉力を持たない一方で、世界を動かす経済的な原動力の大部分の権限をグーグルが握っていることです。マイクロソフトがグーグルと戦えるようになることを誰もが期待していますが、しばらくはグーグルの独走が続くでしょう。例の腹が立ったディーラーは、そのメーカーとは取引せずに、他のメーカーの車を取り扱えばそれで済みます。

JH: 私達にはそんな贅沢は認められません。

MV: 印刷やテレビに戻る手はありますけどね。[笑]

AG: そうです、小便器の上に広告を載せればいいじゃないですか。[全員爆笑] ただし、グーグルは実際に小便器業界の人達ともすぐに向き合わなければならなくなりますよ…

[会話は脱線し、グーグルによる小便器広告の“もしかして”に関する冗談で盛り上がる。]

JH: 完全一致のタイプの拡大、そして、オプトアウトのオプションに関する意見を聞かせて下さい。グーグルは、しばらくの間、オプトアウトすることを認めますが、最終的にオプトアウトすることが出来なくなる傾向が見られます。

AG: グーグルは、その他の企業(ヤフー!、オーバーチュア)と比べると、オプトアウトが多い特徴が見られます…

MV: オプトアウトと言えば、広告のローテーションに関して問題になった時期がありましたね。非難が噴出し、グーグルが[たいして良い製品ではなかったにも関わらず]渋々引っ込める事態になりました。

AG: 最適化をするな。永久に最悪の広告を掲載せよ。

JH: そのセリフは使えませんね。

AG: もう使った気がします。どこかにあるはずです。もうデビュー済みですよ。

MV: あれ、確かグーグルはあのフレーズを変えましたよね?

AG: 「永遠にローテーションさせよ。最適化するな」でしたね。

MV: しかも、確か、「推奨されない」取り組みに分類されていましたよ。

AG: ザガットの推奨ですか?そもそも「推奨」って何でしたっけ?

[今度は誰が何を推奨するかに関する冗談で盛り上がる。]

MV: 最高の広告が最高の広告グループとは限りません。また、クリックスルー率がどれだけ高くても、当該の広告または広告グループの利益が高いとは限らないのです。グーグルはアナリティクス等を試してきましたが、アメリカの全ての企業を最適化することが出来る水準には達していません。ただし、反競争的になってしまうため、実現することは不可能ですが。

JH: グーグルはさておき、お二人ともMSNでキャンペーンを実施していますよね?

MV: MSNって何ですか?

AG: ビング広告って呼ばれてませんでしたっけ?

JH: 古い習慣はなかなか直りませんね。

MV: 私も同じことをしょっちゅうしてますよ。アドセンターと呼ぶように部下を教育したばかりです。

[製品名の話題で盛り上がる…]

JH: それでは、ビングの広告にはどのような印象を持っていますか?また、この分野で今後も競争に生き残れると思いますか?

MV: はい、間違いなく生き残りますよ。ビングは本気です。ヤフー!については若干分からない点があります。マリッサ・メイヤーがCEOに就任したことで、関係が強化され、ディスプレイ広告等が直接ビングに表示してもらえるようになる可能性もあります。

コンテクスチュアル、ディスプレイ、そして、その他のグループは、完全に分離されています。まるで違う国で広告を実施するようなものです。現在のマイクロソフトの取り組みの中で最も私が期待しているのは、アドワーズとのシンクを本格的に行おうとしている点です。マイクロソフトは、グーグルに必死に追いつこうとしていますが、グーグルは常に変更を行っています。

AG: シンクロナイゼーション…は誰もが望んでいることです。グーグルは有料クリック市場の90%を支配しています。そのため、グーグルのアカウントで全てを事細かく最適化することにユーザーは全力を投じています。そのため、ビングで全く異なる取り組みを行うことまで手が回らないのが現状です。

つまり、[シンクロナイゼーションを介して]全てのユーザーに参加してもらうと、マイクロソフトの利益に大きく影響します。現在、大勢のユーザーがフラストレーションを抱えています。

MV: するべきか、しないべきかの問題の一部は解決されたのではないでしょうか… マイクロソフトは、多くの分野でグーグルと競争し、打ち負かすことが出来る力を得られると自負するアイテムを豊富に持っています。しかし、まずは十分な資金を自信のある分野に回し、利益を得られる分野を確立する必要があります。

AG: 個人的には、大きな違いは、マーケットシェアにおける米国での成功の差だと思います。

JH: お二人ともプレゼンテーションの中で、プラットフォームおよびチャンネルの分割が、ツールから得るデータのタイプに影響を与えるとおっしゃっていました。この傾向は続くと思いますか?マーケッターは、全ての異なるチャンネルに対する広告について検討するべきなのでしょうか?

AG: ユーザーが検索を行う方法は細かく… 私が思うに、データを効果的に分割して対応するのか、あるいは、戦略を分割するのかのいずれかを選ぶかが、鍵を握るのではないでしょうか。

役に立つ便利な筋書きおよび行動を起こしやすい分析データを収集する取り組み、そして、バラバラに裂き、統計的には重要ではないレベルのパーツに分割していく取り組みの間には矛盾が存在します。そして、初心者は、小さな枠組みの中のパフォーマンスが低調なアイテムを目にすると、それがデータ内の無作為な不備であり、ノイズでしかなくても、効率が悪いと考えるでしょう。

MV: クロスデバイスアトリビューションの問題が生じており、解決が求められています。しかし、実際に解決することが出来るとは思いません。それでも、データをモデル化し、推測することは可能です。チップが人間に埋め込まれるまでは… not providedの増加に対処する必要があります。ただし、あなたのように2つのデバイスを同時に利用している人が大勢いるため、組織的に取り組まなければなりません。

AG: グーグル等の企業は、[この問題の]解決を求めています。グーグルを止めているのはアップルです。このような企業がお互いを敵視している構図は、少なくともプライバシーの保護にはプラスに働いています。

MV: 2013年は複雑な1年になるでしょう。農場でも買って、チーア(徐々にブームになりつつある植物)の種を埋めた方がいいかもしれません。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Keywords & Search In 2013: Interview With Andrew Goodman & Matt Van Wagner」を翻訳した内容です。

Google先生に翻弄されているのはSEO屋だけじゃないことがよくわかって、少し胸のつかえが取れた気になった記事でした?!

ちなみに、SEO Japanを運営するアイオイクス、ここに登場しているアンドリュー・グッドマンが2002年、世界で最初に発売したアドワーズ広告の攻略ガイド本(ダウンロードのみ)を、2004年に日本で翻訳販売していたのです。つまり日本で最初のアドワーズ広告関連本を発売した会社になるわけですが(当時のグーグル日本支社に献本にまでお伺いしました)、あれからほぼ10年立っているのですね。検索広告は手掛けず、SEO1本で勝負してきた我々ですが、時間が立つのはホント早いものです。。。と、思わず昔を振り返ってしまう記事でした。 — SEO Japan [G+]

検索結果を改善する10のコンテンツのアイデア

無茶な外部リンク設置やトリック的手法が通用しない2013年のSEO、これからはコンテンツマーケティングとわかっていても、発信するコンテンツの内容に関しては苦慮している方が多いのではないでしょうか。そんなあなたのために、今回は様々なウェブサイトに応用できる基本的なコンテンツマーケティングのアイデアを10まとめた初心者向けの記事を。冒頭の文章は飛ばして1番目のアイデアから直接読んでいただいて問題なしです。 — SEO Japan

過去のシリーズ記事では、ウェブサイトに既に機会をもたらしているキーワードを特定し、既存のページを最適化して、当該のキーワードに対する自然な結果のランキングを改善する取り組みに焦点を絞って説明した。

今回、そして、今後の数本の記事では、ウェブサイト、そして、その他のウェブのスポットに新しいコンテンツを加えて、自然の結果のビジビリティを高める試みを取り上げていく。

Process to Weight Recency, Quality and Relevance in Searchクライアントに代わって総合的なマーケティングプロジェクトに取り掛かる際、私達はまずクライアントのビジネスを理解し、次に競合者が用いているマーケティング戦略を発見する。

また、マーケティングを集中的に実施するウェブのスポットを探す試みも同時に行う。

次に、クライアントのサイトやその他のウェブサイト向けのコンテンツ、ソーシャルマーケティング、リファラーサイトの作成、そして、リンク構築を含む様々な戦術的なオプションを網羅する戦略を策定する。

そして、クライアントと共にどの方法を展開していくか決定する。

キーワードリサーチ

クライアントに対するコンテンツのアイデアの大半は、キーワードリサーチを実施することで浮かぶ。クライアントのトピック、製品およびサービスへの関連性が高いクエリ、そして、クライアントが活動するマーケットを私達は求めている。また、やや関連するクエリ、そして、「~するにはどうすればいいのか」や「~とは何か」のような質問も探し、新しいコンテンツで取り上げることもある。

それでは、早い段階で浮かぶ10個のコンテンツのアイデアを紹介していこう。

1. 関連する情報に関するコンテンツ

先程も申し上げた通り、キーワードリサーチを実施する際、私達は関連するクエリ、そして、質問を探す。

例えば、米国南東部で娯楽の拠点の一つに数えられる地域にある大きな高級キャンプ & RVリゾートのウェブサイトを私達は手掛けたことがあった。キーワードリサーチを実施したところ、大勢の人達がこの地域のアクティビティとイベントを検索していたことが判明した。

そこで、当該の地域のイベントとアクティビティを網羅する検索エンジンフレンドリーなディレクトリを作成し、ウェブサイトで最新の情報に更新するよう推奨した。検索結果でこのリスティングをクリックすると、キャンピングリゾートの情報も同時に得られる仕組みになっている。

アドバイス: 積極的に売り込む

質問に答える、もしくは製品やサービスに関する情報を提供するコンテンツを閲覧する人達は、クリックする時点では、提供する製品やサービスを求めていない可能性がある。そのため、このタイプのコンテンツをウェブサイトで見ている際に、迷惑にならない程度に積極的に製品やサービスを知ってもらおう。

例えば、提供する製品やサービスが目立つウェブページのテンプレートを選んでもらいたい。また、ページのコラムでメッセージを用意して、製品やサービスを知ってもらうことも、そして、製品やサービス等にリンクを張り、ページの一番下で当該の製品やサービスに関する要約を提供することも出来る。

関連する情報をウェブサイトで提供する取り組みの例をもう一つ紹介しよう。私はアフリカの数ヶ国を訪れる計画を立てていた。訪問する予定の国のパスポートとビザの決まりを調べていた時、世界の全ての国々のパスポートとビザが網羅された便利なデータベースを発見した。このデータベースを提供していたのは、世界中のパッケージ旅行を用意する旅行会社であった。

このデータベースを利用する際、ビジターはこの大規模な旅行会社、そして、この会社が提供する製品についても学ぶことになる。この会社がキーワードリサーチを行った際に、パスポートとビザの必要条件を検索する人達の存在に気づき、このデータベースを作って、ウェブサイトで提供すると言うアイデアが生まれたのだろう。

2. ブログを始める

当たり前のことだが、それでも触れておく必要がある。ブログの記事は、自然な検索結果のビジビリティを高める上で役に立つ。大半のケースでは、この理由、そして、その他の多くの理由を挙げ、ウェブサイトの一環としてブログを展開することをクライアントに薦める。

ブログをホスティングする場所の詳細は「最高の検索エンジンの結果を得るためのブログの置き場所」で確認してもらいたい。

3. 記事で質問に答える

キーワードリサーチで見つけた質問に関連する記事を使って答えることが出来る。

例えば、旅行かばんを販売しており、航空会社のスーツケースのサイズに関する様々な質問が尋ねられていることに気づいたら、この質問に答える記事を作成することが出来る。適切な製品のカテゴリーのページから該当する記事にリンクを張り、ソーシャルメディアで告知することも可能である。

アーティクルマーケティングは、多くのマーケットにおいてコンテンツ戦略の要になる可能性がある。一部の記事を自分のサイトで掲載しつつ、別のウェブの場所で他の記事を宣伝してもよい。効果的なオンラインアーティクルマーケティングの手順効果的なオンラインアーティクルマーケティングの手順 – パート 11)を参考にしてもらいたい。

後ほど、その他の検討してもらいたい記事のタイプを挙げていく。

4. 対象とするマーケット/業界向けのコンテンツ

サービスを提供する新規のクライアントの多くは、ウェブサイトを運営しているものの、提供するサービスの一般的な情報しか掲載していない。そのため、キーワードリサーチを実施する際に、クライアントがサービスを提供する業界やマーケットの関係者が、特定のマーケットに関連するフレーズを検索しているかどうかを確認する。

例えば、あるクライアントは施設管理のサービスを提供している。そして、サービスを行う業界内でこのサービスに関する検索が数多く行われている点が明らかになった。しかし、クライアントのサイトでは、このような業界に関する情報が全く取り上げられていなかった。

そこで、私達はサービスを提供する業界に絞ったコンテンツのページを展開していくことにした。まず、PPCキャンペーンで大量のキーワードをテストし、フォーカスするキーワードを特定した。次に業界に焦点を絞った新しいウェブページを作成した。

私達は、継続的に業界ページを作成し、業界向けの有益な記事、例えば、便利なガイドやリソース、ケーススタディ、推奨証言等のコンテンツを増やして、セクションにまとめていく計画を立てた。このコンテンツは、自然の結果でのビジビリティを高めるだけでなく、同時にリードへのコンバージョンも高めるはずである。

さらに、このタイプのコンテンツの大半は、クライアントが参加しているソーシャルサイト等のその他のウェブのスポットで利用/宣伝が可能である。

5. ケーススタディ

製品やサービスを利用し、メリットを得ている事例を示すケーススタディは、検索で見つけてもらえるだけでなく、重要な製品やサービスのページで、ケーススタディの要約を加え、記事に向かうリンクを掲載することが出来るメリットもある。この取り組みもまたコンバージョンを改善する可能性がある。

6. 用語集/辞書

業界用語を定義する用語集をウェブサイトに置くと、検索結果で見つけてもらえることがある。あるクライアントの競合者は、この取り組みを巧みに実施していた。この会社の用語集(インダストリーディクショナリーと呼ばれていた)は、1ページで少数の用語を取り上げ、様々なページに配置されていた。

こうすることで、それぞれのページが検索結果で取り上げてもらえる確率が上がる。また、ディクショナリーのページは、一部の重要なキーワードで上位にランク付けされており、プラスに働いている。この競合者は、製品を強調し、巧妙にセールスのメッセージと適切なコラムへのリンクが埋め込まれた優れたウェブページのテンプレートを使って、ディクショナリーのコンテンツを取り囲んでいる。

7. ホワイトペーパー

有益なホワイトペーパーは、自然な検索のビジビリティを高め、また、同時にコンバージョンを改善する効果が見込める。有益な記事やケーススタディと同じように、良質なホワイトペーパーは、専門知識を伝え、顧客候補の人達が決定を下す手助けをする。また、大半のホワイトペーパーは、様々なソーシャルサイトで効果的にプロモーションすることも可能である。

とりわけ有益なホワイトペーパーの要約と箇条書きのみを含め(インデックスされ、検索結果に反映されることもある)、ダウンロードした人達の連絡先の情報を集める試みを行うことが可能である。この取り組みは、ホワイトペーパーをソーシャルサイト、そして、検索広告を介して宣伝する際に特に有効である。

8. 製品マニュアル、説明書等

私達はオフィス製品のコマースサイトのデザインを支援したことがある。キーワードリサーチを実施したところ、クライアントが販売するオフィス製品のマニュアルや説明書を検索している人達の存在に気づいた。そこで、製品ページ上でダウンロードリンク付きのマニュアルのデータベースを提供する取り組みを提案した。

また、「xxxをxxxに設置する方法」等の指示書/動画を増やす試みも推奨した(他のメーカーが製造した製品を掲載する著作権を調べる必要がある。掲載が認められないなら、要約を作成し、別の場所からダウンロードするためのリンクを付け加える手が考えられる)。

さらに、大勢の人達が、一部の製品のカテゴリーに対する製品安全データシート(MSDS)を検索していることも判明した。そのため、特定の製品ページで、データベースを作成し、関連するMSDSにリンクを張る措置を薦めた。

9. 学習センター、How To記事/動画等

キーワードリサーチで、「…向けの最高のビデオカメラ」等、購入を決定する決断を下す際の判断材料を求める検索が行われているなら、有益な記事/動画の作成を検討してもらいたい。

検索結果で見つけてもらえる可能性があり、また、ウェブサイトで利用して、サイトのビジターが決定を下す上で手を貸すことも、そして、利用しているソーシャルメディアサイトで告知することも出来る。

電子機器の再販業者 Crutchfieldは、記事と動画の双方を学習センターで提供し、この取り組みを巧みに実施している。Crutchfieldはこの「ビデオカメラの選び方」に関する動画を含め、適切な製品ページおよびカテゴリーページで、リンク付きで要約を提供している。

動画のテキストによる要約に加え、動画の台本を検索フレンドリーなタブで掲載しており、どちらも検索結果にプラスの影響をもたらす。

10. トップ10リスト

リストはとても人気が高い。トップ5、トップ10、何でも構わない。必要に応じてリストを配信しよう(自然なビジビリティを改善するための10のコンテンツのアイデア等)。

私は自転車に乗る。先日の夜、フリップボードの旅行「雑誌」を閲覧している際、「VBTが選ぶ景色 トップ10」と言うタイトルが与えられた美しい景色を見つけた。

VBTは世界中を自転車で旅する企画である(私も何度か参加したことがある)。そこで私はこのリストをクリックした。私は冒険旅行を企画しており、クリフモハーを含むアイルランド旅行、そして、パタゴニア山を見に行くアルゼンチン旅行を候補に加えた。どちらもこの景色 トップ10の記事を見ている時に発見した。

なぜ、リストの人気が高いのか気になるなら、TheAwlのリストに魅せられる127の理由とNPRの リスト作りに夢中になる10の理由に目を通しておこう。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「10 Content Ideas To Improve Organic Visibility」を翻訳した内容です。

アイデア自体はこれまでに何度もいわれてきたものばかりですが、解説に書かれた具体例や考え方は改めて参考になる点もあったのではないでしょうか?9番の学習センター(簡単にいえばHowTo記事の大型版?)は日本では余りやっている所を見かけませんが、一度投資すれば長期的に大きなリターンが見込める気もするのですけどね。毎月の広告予算を削ってでもトライしてみる価値は十分あると思いますが、どなたかいかがでしょう。 — SEO Japan [G+]

セマンティックSEOで小売業者が売上を上げる方法

昨日、セマンティック技術に関する記事を紹介しましたが、今回はより具体的にセマンティックSEOを意識してEコマースの売上を向上させる仕組みについて解説した記事をサーチエンジンランドから。マークアップについての知識が必要となり、若干、難易度高めなのでその覚悟でどうぞ。 — SEO Japan

セマンティック SEOは、ウェブマーケティングの手法としては新しい部類に入り、SEOとセマンティックウェブの技術を組み合わせた取り組みである。セマンティック SEOには、検索アルゴリズムのテキスト、キーワード、そして、リンクに頼るだけでなく、人口知能に焦点を絞り、ユーザーの意図(クエリの意味)を理解する試みが含まれる。以前、「小売業者が構造化マークアップを使って製品のビジビリティを改善する方法」を投稿し、構造化マークアップを利用する取り組みを取り上げたことがある。

また、数週間前、「schema.orgを利用するeコマースSEO、細かくなる」の中で、アーロン・ブラッドリーは、グーグルがeコマースのschemaをGoodRelationsからschema.orgに導入した点を取り上げ、この方針により、コマースサイト向けのschema.orgのクラスとプロパティが大幅に増え、その結果、小売業者にインパクトおよびメリットがもたらされると指摘していた。

構造化データの重要性

つまり、今まで以上に小売業者にとって、構造化データに対する語彙およびシンタックスに力を入れる取り組みが重要になりつつあるのだ。アーロン・ブラッドリーも説明していたように、構造化データは、ウェブページのコンテンツの意味の詳細を、検索エンジン、そして、データを消化するその他のコンピュータに対して、容易に処理することが出来る仕組みで送信する。

様々な語彙が公開されているが、小売業者に主に影響を与えるものは2つだけである。その2つの中でも、GoodRelationsのオントロジーがより重要であり、その次にオープングラフのプロトコルが続く。そのため、GoodRelationsに焦点を絞って説明していく。

とりわけ人気の高いシンタックスは、GoodRelationsのオントロジーで用いられるRDFa、そして、Schema.orgの階層で用いられるMicrodataの2つである。

構造化マークアップの語彙およびシンタックスは、セマンティックマークアップと言い換えることが出来る。

セマンティック SEOには、セマンティックマークアップをウェブページに導入し、ドメインおよびページの意味を補い、コンピュータが容易に処理することが出来るようにする取り組みが含まれる。その結果、検索エンジンは、クエリに対してユーザーにより良い結果を提供することが出来るようになる。

私は、小売業者に対して、GoodRelationsのオントロジーを2010年から推奨してきたが、現在、セマンティック SEOをSEOのベストプライクティスとして採用することが不可欠になっている。その理由を説明していく。

ビジネスのデータ & デジタルコンテンツに容易にアクセスすることが出来る

ビジネスのデータには、リッチメディアの動画コンテンツ、製品のレビューや評価、場所および連絡先の情報、専門的な情報、特別販売、製品情報、医療情報等が含まれる。セマンティック SEOにより、このようなデータは次のような状態になる:

  • コンピュータが読み取り可能な検索エンジン、ウェブアプリ、カーナビ、タブレット、モバイルデバイス、アップルのマップ、SIRI、イェルプのマップがアクセス可能になり、また、Linked Open Dataによって消化される。
  • セマンティックマークアップによって、ビジネスのデータは、検索エンジンにとってチョコレートのような存在になる。つまり、検索エンジンに気に入られ、すべて取りこんでもらえる。
  • 検索エンジンはこのデータを理解し、ユーザーエクスペリエンスを改善するため、どのように集めればいいのかを理解している。
  • 検索エンジンは構造化データを使って、SERP内でデータを表示し、CTRを高める。

グーグルはGoodRelationsの語彙に対応する

2011年7月、グーグルはGoodRelationsのサポートを開始すると発表した。予備調査では、GoodRelationsの拡張子を持つ検索結果では、クリックスルー率(CTR)が30%高くなった点が証明されている。セマンティックマークアップを加えると、検索エンジンは当該の情報を使って、ページを直接SERPに表示する取り組みを強化する。

GoodRelationsは、製品やサービスの詳細を検索エンジン、モバイルアプリ、そして、ブラウザに親切な仕組みで配信する強力な語彙である。RDFaをウェブのコンテンツに加えることで、顧客候補の人達に、すべての機能、サービス、そして、得られるメリットを提供し、その後、顧客候補のコンピュータは容易に情報を取り出し、提示することが出来るようになる。検索エンジンは、このような情報を集めたがっている。

GoodRelationsによって、レストラン、ホテル、レンタカー会社、そして、小売業者が容易に1日限定の特価、営業時間、そして、メニューを様々なスマートフォンアプリに直接送信しやすくなる。サポートを望むそれぞれのアプリに別々にフィードを用意する必要はなくなる。

どこから手をつければいいのか?

モバイルがウェブの小売ビジネスにおいて欠かせない存在になっている点は、ご承知の通りだ。モバイル = ローカルである。ローカルは、誤解されることが多く、軽視されることが多い検索の分野である。よく調べると、大半の小売業者は、ローカルおよびセマンティック SEOの複数の分野で不十分な取り組みを行っていることが分かる。

まずは、Store LocatorとMobile Store Locatorを変更しよう。次に、ローカルSEOのベストプラクティスの導入、地図の最適化、そして、IYPのリンクの最適化を実施する。

Rio SEOで製品開発部門のシニアディレクターを務めるビル・コナード氏は、「このような重要な自動ローカルSEOの手法を実装すると、SERPでの1ページ目で複数のリスティングを掲載してもらえる可能性がある」と指摘している。実際に、クライアントのサイトが上位にランク付けされるように、コナード氏はschema.org[place]とMicrodata[local business]を全てのウェブサイトに挿入している。

まず最適化、次にデータをマークアップ

すべてのローカルのビジネスデータを集め、最適化したら、次にGoodRelationsを使って製品をマークアップする作業に移る。 まずは、ローカルデータを集め、最適化し、オンラインのデジタルな店舗と実際の店舗を結びつける必要がある。

すべてのデジタルおよび実際の店舗をシンクさせたら、検索エンジンと情報サービスは、同じデータを消化するようになる。これは「データフィデリティ」と呼ばれる。データフィデリティは、信頼性およびオーソリティを作り出し、その結果、見返りとして、SERPの1ページ目に複数のスペースを与えてもらえることがある。

GoodRelationsのセマンティックマークアップをページに加えると、1ページ目のリスティングを強化し、CTRを高める効果が見込める。RDFaの詳細は、GoodRelationsのコミュニティウィキを参考にしてもらいたい。このウィキには、GoodRelationsの語彙、コンピュータ、モバイルアプリ、そして、検索エンジンが理解することが可能なeコマースの情報を配信する取り組みに関する情報が掲載されている。

教訓

セマンティックマークアップを利用することで、SERPのビジビリティが改善され、CTRが30%改善される可能性がある。GoodRelationsの語彙は、コンピュータ、モバイルアプリ、そして、検索エンジンが理解することが可能なコマース情報の配信において、標準として認められている。まずは、ローカルおよびモバイルの分野での整理および最適化を行う必要がある。最適化を行った後、構造化マークアップを加えると、ビジビリティ、そして、ウェブ小売サイトの利益が共に改善される可能性がある。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「How Web Retailers Can Profit With Semantic SEO」を翻訳した内容です。

肝心のGoodRelationsの詳細ページが英語ですし、正直、これだけ読んで即導入というわけにはいかない内容でした。。。今年セマンティックSEOで一歩進んだSEOを実現していきたい人はこのページを起点に一度じっくり勉強してみては。 — SEO Japan [G+]

年商1億円のSEO業者の作り方

月曜朝からベタなタイトルで恐縮ですが、書き手が米国のカリスマオンラインマーケッターのニール・パテルとなれば、ただの釣り記事とは一味違う有益な情報が詰まった記事のはず?!あのTechcrunchにもSEOを導入して実績を上げたSEOエキスパートでもある筆者の経験を元に、正しいSEOビジネスの立ち上げ方を教えてくれます。 — SEO Japan

私が始めた2番目のビジネスはSEOエージェンシーだった。私は自分がエージェンシーを作ることになるとは思いもしなかった…偶然にも出会ったのだ。しかし、私がSEOエージェンシーをどのように作ってそこからどのように100万ドルを稼いだのかに入る前に、私がどのようにそれに偶然出会ったかについて簡単な背景を説明しよう…

私が始めた最初のウェブサイトは、Advice Monkeyという求人掲示板で、“job search(仕事検索)”や“tech jobs(技術の仕事)”のような用語でウェブサイトを上位表示させようとしていた。私はいくつかのSEOエージェンシーを雇っていたが、結果を出したエージェンシーはいなかった。何万ドルも無駄にした後、お金が無くなった私には、Advice Monkeyを検索エンジンのために最適化する方法を学ぶしか選択肢はなかった…全て独学で

Search Engine WatchSEObookのようなサイトを読むことから、私はSEOのこつを少しずつ理解し始めた。自分のサイトにページ変更を加え、Patrick Gavinのような人と毎週のように話すことによってリンク構築の仕方を学んだ。

そのうちに仕事に関連した用語でGoogleに上位表示されるようになったが、そのビジネスはこれらの理由(日本語)で上手くいかなかった。

最初のベンチャーが失敗した時、私は、起業家を辞めて他のみんなのように大学に行き、卒業してから仕事をすることに決めた。有利なスタートを切るために、私は高校生の間に大学の授業を受け始めた。

私が受けた最初の大学の授業は、スピーチの基本だった。教授は私たちに好きなトピックについて3つのスピーチをするように言った。私が選んだトピックの1つがSEOだった…それは、“検索エンジンの仕組み”というタイトルだった。

私のスピーチ中に部屋にいた一人の紳士が、Elpac Electronicsの営業担当者で、彼はスピーチの後に私に接触してきた。そして、自分の勤める会社がSEO担当を探しているのだと言った。彼は社内のマーケティングマネージャーに私を紹介し、月3,500ドルの契約社員として私を採用した。

Elpacで働いて数か月後、彼らの順位は“power supplies(電力供給)”のような用語でGoogleの1位になり、彼らは喜んで他の知り合いの会社に私を紹介した。数か月すると、私はSEOコンサルティングで月におよそ20,000ドルを稼いでいた。

それが私がSEOエージェンシーを始めた時のことだ…それでは、私がそれを7ケタの会社にした方法を紹介しよう:

最高のクライアントは紹介からやって来る

言うまでもないが…あなたがエージェンシーとして獲得する最高のクライアントは、以前の顧客や、友人、さらには家族からもたらされる。誰かがあなたを推薦する時、その取引がまとまる可能性はとても高い。

しかし、もしあなたがクライアントを下手に扱えば、彼らは支払いを止めるだけでなく、あなたは、自分が定期的に得ていた紹介の数が少しずつ減り始めることにも気が付くだろう。このような理由から、あなたは良い評判を持っていなければならないし、自分が理にかなわないと思う時にさえもクライアントを取り計らうことで知られていなければならない。これを長期的にすることによって、紹介から新しいクライアントを絶えず手にすることになるのだ。

私がそのエージェンシーを始めた時には、紹介が私の1番の収益源だったが、マーケティングを介して顧客を獲得する方法を学んだ後には、それは4番目に人気のチャンネルになった。

紹介に頼ることはできない

私はかつて、主な収入源となる口コミマーケティングと紹介に頼っていた。そこから6ケタのSEOエージェンシーを築くのは簡単だが、7ケタのビジネスを作るのはとても難しい。

私が新規顧客を獲得した主な方法:

  • ブロギング – SEO、ソーシャルメディアマーケティング、コンバージョン最適化、コンテンツマーケティングについて継続的にブログを書く。ブログ記事が技術的であればあるほど、自分の主張をバックアップするためにより頻繁にデータを使用すればするほど、獲得するリードは多くなる。例えば、“コンテンツの長さがランキングとコンバージョンにどのように影響するか”に関するこの記事は、51人のリードをもたらしたが、“コンテンツマーケティングでマーケティングを忘れないこと”に関する私の記事はたった18人のリードしかもたらさなかった。どちらの記事もソーシャルウェブで好結果を出したが、コンテンツの長さに関する記事にはより多くの統計データが含まれていた。一般的に、統計とデータのある記事はそれらを含まない記事よりも3倍以上のリードをもたらすのだ。
  • カンファレンスで話す – かつてはSEOおよびマーケティングのカンファレンスが、私が新規顧客を獲得する場所だった。私はかつて、自分が足を運んだ参加者1500人以上のマーケティングカンファレンスごとに少なくとも100,000ドルを稼いでいた。そのうちに他の全てのSEO業者やマーケッターが同じイベントでスピーチをするようになり、これらのイベントから私が獲得する収益は劇的に減少した。後に私は、話をするのに最適のイベントは、非業界イベントであることを学んだ。例えば、オンラインギャンブルのイベントでオンラインマーケティングについて話した時には、PokerStrategy.comを120万ドルの契約で手に入れることができたのだ。ファイナンスからフィットネスまで様々な非業界イベントが、業界イベントよりも4倍以上の収益をもたらした。あなたはただ、チケットが最低1,000ドルはするカンファレンスで話すようにしなければならないだけだ。それは、あなたのサービスに支払う余裕のあるオーディエンスに話をすることを意味するからだ。そして、話をする時には、人々が活用できる具体的な戦術について話し、それらの戦術を使用している企業の例を示し、それが成功したことを示すデータで締めくくる必要がある。
  • ブロガーを助ける – 私が新規顧客を獲得するために使用した最後の手法は、Technorati 100に接触して、彼らに無料SEOを提供することだった。彼らのほとんどは私の申し出を受けなかったが、一握りの人たちは受け入れた。TechCrunchからGawker Mediaまで…私は彼らのSEOを無料でやり、その代わりに彼らのサイトに“SEO by…”という印を入れてもらっていた。その印は、私のサイトへとリンクバックしていて、リードを連れて来るのだ。そして運が良ければ、彼らは、私がもたらした結果についてブログ記事も書く。それらのブログにはたくさんのファンがいたため、新規の収入に250,000ドル以上をもたらしたのだ。

上に述べた全ての手法のうち、カンファレンスで話すことが、新規顧客を獲得する最高の方法だった。2番目がブロギング、3番麺がブロガーを助けることだった。

常に激動がある

クライアントがあなたを紹介されたにしろ他の方法であなたを見つけたにしろ、いずれ彼らはあなたのもとを去るだろう。SEOは激動が付きもののビジネスだ…誰かがクライアントとして3年間あなたのそばを離れないのは大変珍しいことだ。

このような理由から、あなたは毎月クライアントにアンケート調査をしておきたい。彼らがあなたやあなたのチームや会社に対して持っている問題点を見つけ出すのだ。何かを隠したり遠慮したりすべきではないことを彼らに知らせるのだ。

あなたが尋ねることができるいくつかの質問:

  1. あなたは自分が受けているサービスのレベルに満足していますか?
  2. 私たちに期待していたのに私たちがやっていないことを1つ挙げるとしたら何ですか?
  3. 私たちが改善できることは何かありますか?

そのデータを手にしたら、それに挑戦したり改善したりすること。これを毎月すれば、調査の回答が改善し、自分がうまくやっていることを目にする。もしそうでないなら、ビジネス内に運営上の問題があるということだ。

クライアントへのアンケート調査に加えて、必ず毎月のレポートと毎週の電話連絡をすること。あなたが彼らとコミュニケーションを取れば取るほど、彼らが満足しているかそうでないかを知るのが早くなる。

さらに私が気付いたことは、あなたがクライアントとコミュニケーションを取れば取るほど、彼らがあなたに留まる時間が長くなるということだ。そして、このプロセスは嫌な仕事のように思えるかもしれないが、既存顧客を維持するよりも新規クライアントを獲得する方が難しいのだ。だから、自分のクライアントを大切にすること。

結果主導になる

私は、他のSEOエージェンシーに支払うことで痛い目に遭ったため、この信念を1日目から持っていた。彼らは私のお金を全て持って行き、何も報いてくれなかった。これが理由で、私は、自分が結果を出すことができるクライアントのみを引き受けた…しかし、見込み客に彼らが理解できる方法でそれを説明することは決してなかった。

私がし始めたことは、私がどれくらい多くのトラフィックを会社にもたらすことができるかを見積もることだった。私は、彼らの現在のランキングを引き合いに出して、この表から乗数を使用した。つまり、もし彼らが月に1000ビジターをもたらすあるキーワードで6位につけているなら、私はそれを1位にして、10,400ビジター、つまり現在より4900人多くのビジターをもたらすことができると見積もるのだ。

そして、現在のコンバージョン率(ここでは2%とする)と販売あたりの平均的な価値(ここでは100ドルとする)を引き合いに出し、その9400人の追加ビジターがどのようにして彼らに毎月18,800ドルの追加収益をもたらすかを示す。それから、これを各キーワードに対して行い、私が毎月彼らにもたらす金額を見積もるのだ。

見込みクライアントにあなたが請求する額に対してあなたがどれだけ多くのお金を彼らにもたらすかを示すことによって、彼らがあなたを選ぶという決断を簡単なものにするのだ。彼らが心配しなければならない唯一のことは、あなたが実際に結果を出すことができるかどうかだ。これに効くのが、証言広告やケーススタディを使用してあなたが過去にしてきたことを見せることだ。

そして、理想的には、あなたがそれらの結果を達成するためにやったことの概要を述べると共に、あなたが他社にどれくらいのお金をもたらしてきたかを示す詳細なケーススタディを使用したい。それに加えて、あなたが一緒に仕事をしたことのあるビッグブランドを全てリストにして、あなたの信頼性を示したい。

このプロセスから私が学んだことは、顧客の大部分は中規模の企業だが、彼らは私たちが仕事を一緒にしたFortune 500企業を全て見たがったということだ。彼ら自身はその規模とは程遠いとしてもだ。私たちが、一緒に仕事をした中小企業のリストを見込みクライアントに見せた時、顧客として彼らを手にするというコンバージョン率は、大きなブランドを見せた時のおよそ半分に減少する。

このことを知って以来、私たちはできるだけ多くの大ブランドと仕事をするようになった。たとえ大ブランドが私たちにあまり多くのお金を使うつもりがなかったとしても…いや、むしろ私たちはお金を失っても構わなかったし、無料で仕事をすることもあった。

大切なものを与える

エージェンシーを築いている時、あなたは年間6ケタを支払うクライアントを獲得することに焦点を合わせる必要がある。クライアントが月に数千ドルしか支払わない時、収益性のあるエージェンシーを作って優れた結果を出すのは難しい。

6ケタを支払う会社を獲得する最高の方法は、大切なものを与えることだ。提案書の中には、この会社が間違ってやっていること全て、それをどのように修正できるか、あなたがそれを修正するにはいくらかかるかを書き出した1つのセクションを用意すべきだ。

相手があなたが与えた全てのことを奪って、自分たちでそれをすることを恐れないこと…人々は怠惰で、自分で問題を修正するよりもあなたに支払う。

修正することを事前に示すことによって、提案書に提供するサービスだけをリスト化した場合に比べて、彼らはあなたを選択する可能性が高くなるだろう。これをすることによって、成約率を上げるだけでなく、彼らにもっと多くを請求することができる。

価格に関して交渉をしないこと。なぜなら、きっと他のSEOエージェンシーは、見込みクライアントを手にするためにこれに深いところまで踏み込まないからだ。確かに、あなたの方が高いかもしれないが、少なくともこの会社は、競合するSEOエージェンシーと対比してあなたから得ることになるものを知っている。

事業開発を活用する

短期的には、事業開発からお金を失うことになるが、長期的にはそれを埋め合わせることができる。収益を増やす最も早い方法は、より大きなエージェンシーのアウトソース部門になることだ。

SEOエージェンシーよりもはるかに大きな広告エージェンシーが存在するため、SEOエージェンシーとして、パートナーを組む広告エージェンシーを探すのだ。彼らに営業電話をかけて、彼らのウェブサイトにおける無料の援助を申し入れる。もしあなたがうまくやれば、彼らがたくさんのクライアントをあなたにもたらしてくれるだろう。

それは膨大なプロセスではあるが、本当によく機能する。かつて私たちはこれをして、広告エージェンシーからリードの安定した流れを得ていた。短期的に彼らのSEOを無料ですることになるため、最初はお金を失う心づもりがなければならないというだけだ。

これらの広告エージェンシーと取引をする時には、あなたの最低価格が年間6ケタであることを知らせること。なぜなら、彼らはあなたのために大きな契約を手に入れるという問題を持つべきではないからだ。彼らは恐らく、あなたのサービスを独自ブランドで提供しようとするだろう。彼らはあなたに収益をもたらしクライアントに対処することでたくさんの面倒なことを取り除くことになるのだから、それは構わないはずだ。

与えることを決して止めない

最後になったが、私がSEOエージェンシーを成長させた1つの方法は、無料で人々の手助けをすることだった。私が最初に始めた時、人々がタダで私を助けてくれたため、私は同じことをすることによって恩送りをしたいと思っている。

今日に至るまで、私は自分が受け取る全てのEメールに返信しようとしているし、このブログに投稿された全てのコメントに返答する。私が人々を助けるためにすることが何であるにせよ、それが私を破産させない限りは、それをする。なぜか…私が若かりし頃に初めてベンチャーを始めた時に人々が私を助けてくれたように、私は本当にあなたのことを気にかけているからだ。

あなたはたくさんのカルマを築き、どうにかして、人々があなたについて他の企業や他の人に素晴らしいことを言うのに気が付き、次第にそれがあなたにより多くのビジネスをもたらすだろう。しかし、重要なのは、人々を助ける時には見返りを何も期待しないことだ。

結論

上で取り上げた全ての手法を使用することで、私は、年間7ケタの収益をもたらし何百万ドルも稼いだ企業を築くことができた。

1つ頭に入れておくべきことは、私のエージェンシーが実際に本当の結果を出したということには触れなかったということだ。クレジットカードや生命保険のような用語で会社を上位3位に表示することから、売り上げを増やすのを助けることまで、私たちはポジティブな投資還元を提供した。もしあなたが、上で述べた全てのことをして、SEOエージェンシーとして結果を出すことに失敗すれば、あなたのビジネスは長くは続かないだろう。


この記事は、QuickSproutに掲載された「How I Built a 7 Figure SEO Agency」を翻訳した内容です。

今からSEO業者を新たに立ち上げようなんて変わった方も少ないかもしれませんが、私の会社も振り返ってみれば10年以上SEOに携わっていますが、この記事に学べる要素がまだまだありました。いわゆる人海戦術・営業力勝負のSEOとは一味違う、独自の発想と行動力で勝負する手法で、様々なビジネスに応用できそうな内容ですね。しかし今ではカリスマな彼でも無償でサービス提供していた時代があったのですね。もちろんそれが今の彼のブランドを築き上げているわけですが、、、まさにカリスマは1日にして成らず、日々の地道な努力が大切だなと改めて思わされました。
– SEO Japan [G+]

サイトの配色がSEOとコンバージョンに影響を与える仕組み

以前、色とユーザー行動の関係に関する記事を紹介したことがありましたが、今回は色がSEO、さらにはコンバージョンに与える影響について掘り下げて考えた興味深い記事を。ウェブデザインやユーザー行動に知見が深いSEO業界の超ベテラン筆者が書いただけあり、参考になる点が多し。– SEO Japan

SEOのエキスパートによって、検索エンジンフレンドリーなウェブサイトのデザインと言う用語に対する解釈は異なる。クローラビリティ – つまり、ウェブコンテンツが消費者向けの検索エンジンに確実にアクセスすることが可能なデザインを挙げる人もいれば、検索エンジンフレンドリーなデザインとは、インデクセーション – 要するにウェブページが検索エンジンのインデックスに確実に含まれるデザインを指すと主張するSEOのエキスパートもいる。

Color wheel - image

ユーザーフレンドリー(そして、サーチャーフレンドリー)な色の選定は、通常、技術力に長けたスタッフまたは芸術性に秀でたスタッフによって決められることが多い。しかし、当該のスタッフが、ユーザビリティとSEOに対して色の選択が与えるインパクトを理解しているとは限らない。

SEO vs ユーザビリティを超えた情報アーキテクチャ(日本語)の中でも指摘したように、特殊な用語が出てくる時は、SEOの全体像を理解していない人物と話をしている可能性が高い。

実際のところ、クローラビリティインデクセーション等のSEO用語を一般的に利用するウェブデザイナーはどれぐらいいるだろうか?

ウェブサイトのデザインと開発は、それぞれ異なるスキルではあるが、重複する部分も多くある。アーティストやグラフィックデザイナーの中には、素晴らしい技術的なスキルを持っている人もいれば、その反対のケースも考えられる。そのため、色の選択は、技術力および芸術性に長けたスタッフの手にゆだねられることが多い。

ここでデザイナーとディベロッパーに問いたい: 色の選択が、ウェブ検索エンジンがウェブサイトのコンテンツを解釈し、表示する仕組みに影響を与えることをご存知だろうか?

ウェブ検索エンジンのユーザーが、色の選定をどのように解釈するのか理解しているだろうか?色の選択が、たとえ検索エンジンのランキングが1位だっとしても、コンバージョンにマイナスの影響を与える可能性がある点を理解しているだろうか?

色の選択がユーザビリティに与える影響

先日投稿したクリッカビリティと検索エンジンフレンドリーなウェブデザインの中でも指摘したように、クリッカビリティは、ユーザーエクスペリエンス/サーチャーエクスペリエンスにおける重要なパーツである。

重要なポイントを繰り返す:

  • ウェブページ上のすべてのクリック可能なアイテムは、クリックすることが出来る点が見て分からなければならない
  • ウェブページ上のすべてのクリック不可能なアイテムは、クリックすることが出来るように見えてはいけない
  • ウェブページ上のすべてのクリックすることが出来るように見えるアイテムは、クリック可能であり、反応しなければならない
  • サーチャー/ユーザーがクリックすることを意図していないリンクをページに載せるべきではない

ただし、全てのテキストリンクを青で記載し、アンダーラインを引くべきだと私は主張しているわけではない。そうではなく、クリック可能およびクリック不可能なテキストを同じようにフォーマットするべきではないと言いたいのだ。検索エンジンは、リンクをユーザーから隠し、検索エンジンにだけ見せようとしていると考える可能性があるためだ。

すると、大勢のウェブディベロッパーやウェブデザイナーは必ず呆れた顔で「ちょっと待って!そのデザインの基本は時代遅れだ。カーサー/マウス/指をテキストの上に乗せれば、何をクリックするべきかは分かるはずだ」と叫ぶ。

デザイナーやディベロッパーが指摘しているのは掃海作業(原文:minesweeping)と呼ばれるもので、Usability.govは掃海作業を次のように定義している:

「ウェブページ上でページのどこにリンクがあるのかを特定するための行動。掃海作業には、ユーザーが急いでカーサーやポインターをウェブページ上で動かし、カーサーやポインターが変化して「リンク」の存在を示唆する場所を確認する行為が含まれる。」

私はデスクトップ、携帯電話、そして、タブレットで10年以上に渡ってユーザビリティテストを実施してきた。リンクを探すために掃海作業を実施する人もいれば、実施しない人もいる。因みに掃海作業を純粋に好むユーザーは子供である。

そこで質問だ: ターゲットのオーディエンスに子供は含まれるだろうか?恐らく含まれていないのではないだろうか。

また、ユーザー/サーチャーに掃海作業を求めると、タスクの完了を長引かせてしまう。そもそも、ウェブページ上のアイテムが、クリック可能なことが一目で分からないなら、大半のユーザー/サーチャーはクリックしないはずだ。

そのため、クリック可能な要素およびクリック不可能な要素を色で示すつもりなら、色を途中で変えるべきではない。検索エンジンと検索エンジンのユーザーを混乱させてしまうためだ。

色、視認性 & 可読性

初めて綴った書籍「Search Engine Visibility」の中で、私はウェブデザインの5つのルールを挙げた。1つ目のルールは、読みやすいウェブサイトをデザインすることだ。当然ながら、このルールには次のようなポイントが付随する:

  • 目を通しやすい(ビジュアルの階層)
  • 読みやすい
  • 分かりやすい

色の対比は読みやすさにおいて非常に重要度が高い。最も色の対比が高いのは、白と黒である。一部のウェブデザイナーは、黒い背景に対して白いテキストを利用することを好む。スタイリッシュに見えるからだ。ただし、実際には読みにくく、コンバージョンの低下をもたらす可能性がある。コンテンツをあまりにも読みにくくしてしまうと、リンク構築において最高の結果は期待できない。そして、皆さんもご存知のように、そのリンクの獲得はSEOのプロセスにおいて今でも重要な要素とされている。

それでは、白の背景に薄いグレー等、低いコンストラストの配色を利用しているだろうか?あるいは、ウェブデザイナーが設定したテキストのサイズが小さ過ぎて、何が書いてあるのか分からないだろうか(モバイルデザインで頻繁に目にする)?このようなデザインは、テキストが辛うじて読めるとしても、検索エンジンからはスパムの烙印を押されてしまうこともある。

例えば、レスポンシブデザインを導入するウェブサイトのデザインを行うなら、フォントサイズが特定のサイズを下回らないように私なら注意する。コーディングを簡素化させるために読みやすさと見やすさを犠牲にする方針は、ユーザー中心のアプローチとは言えない。

色は分かりやすく、容易に読み取れなければならない。「色は連想でメッセージを伝える効果がある」とMECLABSのフリント・マクグローリン視は先日開催したウェブセミナー 「ウェブサイトのカラーがコンバージョンに影響を与える仕組みとは?」の中で指摘していた。

例えば、青からは様々な意味が連想される。ネイビーブルーからは、プロ意識、安全、信頼、そして、品位が伝わる。アクアブルーからは異なるメッセージが伝わる(面白い、格好良い、熱帯、水)。また、柔らかいライトブルーからは、男らしさよりも女性らしさを感じられることがある。

従って、検索エンジンと検索エンジンのユーザーにとって読みやすく、そして、分かりやすくなるように、常に色の対比を留意してもらいたい。ウェブサイトの配色を分かりやすくしたいなら、色彩の連想と文化を理解する必要がある。

色彩の連想 & 文化

「大半の国際的なマーケッターは、言語だけでなく、より広範な文化的な問題に対応しなければいけない点を理解している。」とWebCertainのCEOを務めるアンディー・アトキンス-クルーガー氏は指摘している。「しかし、文化を定義することが出来る人は少ない。個人的には「文化」とは、身近な環境であり、私達が慣れ親しんでいるもの、そして、少し奇妙に思えることだと考えている。例えば – ウェブを閲覧していて、奇妙なウェブサイトを見つけることがあるが – これは、恐らく、異なる身近な文化圏の人物が作り出したウェブサイトを見ているためだ。」

Global Search Engine Marketing - book by Anne Kennedy and Kristjan Mar Hauksson実は、私はアジア研究(日本語)の修士課程を卒業しており、アジアの宗教、文学、そして、文化を数年間教えたことがある。

ウェブデザイナー兼SEOとして、赤は中国では幸せ、日本では怒りと危険、そして、インドでは生活と創造性を意味する点を私は心得ている。

米国以外のオーディエンスをターゲットにしているウェブサイトをデザインする際は、同じテンプレートや配色は利用しないように心掛けている。

2012年に気に入ったSEOの書籍「Global Search Engine Marketing: Fine-Tuning Your International Search Engine Results」の一部を以下に掲載する:

Baiduでさえ、中国の文化には、ユーザーの行動に大幅に影響を与えるアイデンティティを形成する意味が幾つか存在すると指摘している。つまり、色、数字、言語等である。

赤が米国ではマイナスなイメージを持たれていることに私は気づいた。アメリカのデザインは青を基調にしていることが多く、スカンジナビア諸国は米国と比べると遥かに複数の色を受け入れる傾向が見られる。」とNordic eMarketingのインターネットマーケティング部門を統括し、また、「Global Search Engine Marketing: Fine-Tuning Your International Search Engine Results」の著者の一人でもあるKristjan Mar Hauksson氏は述べている。

潜在的な文化の問題をリストアップするべきである – これは、信頼の要因と言っても過言ではない。なぜなら、当該の文化圏の人と協力すると信頼が構築され、製品を購入してもらえる可能性が高くなるためだ。」とアトキンス-クルーガー氏は指摘している。「文化に注意していればそれで済むわけではない。色の選定、言語、貨幣の記号、ページの複雑さや安易さ、左から右ではなく右から左に読む方式、暦のフォーマット、型、郵便番号や代わりの番号の形式、クレジットカードの記号、配達の時期、イメージのコンテンツ等、様々な細かいポイントの一つに注意していればいいわけではない。全てが重要であり、総合的に判断される。つまり、私達と同じですか?と言う質問に対する答えである。」

例えば、アイルランドには郵便番号が存在しない(そのため、郵便番号の記入を必須にするべきではない。タイでは、紫は朝を連想させるが、西洋諸国は王族を連想させる。中国で銀聯カードを認めない場合、基本的にビジネスは成り立たない。西洋諸国の企業が左から右へ読むテンプレートを、右から左に読むテンプレートに変える際、暦を変えるのを忘れがちである。また、英国と米国では異なる日付が採用されている。

そこで、読者の皆さんには、色がウェブサイトに与える影響を考えてもらいたい。色は検索エンジンフレンドリーなデザインの重要な要素の一つである。色はリンクの獲得に影響を与える。色はコンバージョンにも影響を与える。また、色の不適切な利用は、検索エンジンのスパムと考えられる可能性がある。色は検索エンジンのユーザーにとって非常に重要度が高いのだ。

参照情報

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「How Does Color Usage Affect SEO & Conversions?」を翻訳した内容です。

どれもいわれてみると基本といえば基本ですが、様々な内容を丁寧に簡潔にまとめてくれた良記事でした。ウェブデザインの進化の過程で記事にもあるような「掃海作業」をせざるえないデザインのサイトも多かった気がしますが、最近はスマホやタブレット普及やレスポンシブWebデザインの影響なのか、よりシンプルなデザインがトレンドになっているようにも感じます。そんな今だからこそ、よりユーザー心理、行動を意識した配色を心がけたいですね。 — SEO Japan [G+]

FacebookグラフサーチSEO

Facebookの気合が感じられる新機能のグラフ検索ですが、「SEO的にはどうなの?」と気になっているSEOマニアも多いことでしょう。実は既にFacebook自身がSEO的なアドバイスを提供してくれている、ということでその内容を解説。 — SEO Japan

facebook-graph-search-seo先日、フェイスブックのグラフサーチ(日本語)の発表が行われ、大勢のビジネスのオーナー達が会社をフェイスブック検索で見つけてもらうにはどうすればいいのかを本気で考えるようになった。

心配する必要はない。フェイスブック自身がこの取り組みに関するアドバイスを幾つか提供している。後ほどこのアドバイスを紹介するが、まずは知っておきたい予備知識を幾つか挙げていく。

知っておきたいフェイスブックグラフサーチの基本

フェイスブックグラフサーチは、最終的に効果的なローカル検索/推薦エンジンになり得るポテンシャルを秘めている。フェイスブックによるビジビリティのアドバイスを紹介する前に、知っておきたい点を幾つかまとめておく:

  • しばらくは一部のユーザーにのみ公開されるものの、グラフサーチは利用を始めるその日からローカル検索を提供する。この点は発表イベントでも取り上げられていた。
  • フェイスブック曰く、検索結果は、ビジネス(ページ)が作成/共有した情報と検索を実施するユーザーのつながり(友達、いいね!、チェックイン等)の組わ合わせによって生成されるようだ。
  • ビジネスのフェイスブックページを登録すると(大いに)役に立つが、必須ではない – 顧客等が「スポット」つぃて追加していると結果に表示される可能性がある。

最後のポイントは重要である。なぜなら、ページを持っていなくても、「スポット」としてリストアップされる可能性があるためだ。ニューヨークシュウのバッファローにあるラーキンビルはその典型的な例である – クリックすると、20人以上が「いいね!」し、500人以上のユーザーがこの場所にチェックインしていることが分かる。

フェイスブックによると、新しい検索バーは、「人物、ページ、アプリ、スポット、グループ、そして、提案される検索を含む上位の検索結果を」返すようだ – 「ページ」と「スポット」が別々にリストアップされている点に注目してもらいたい。

グラフサーチに対するフェイスブックのSEO的なアドバイス

フェイスブックの新しい検索サービスによって、ユーザー達は、ベーシックな「スペースニードルの近くのホテル」のような(ローカル)検索に加え、「友達が行ったことがあるイタリアンレストラン」(フェイスブックのチェックインがシグナルになる)や「私の友達がいいね!した美容院」(友達がいいね!したページを持っていることがシグナル)等の検索を実行することも出来るようになる。

スモール/ローカルビジネスが自分の思い通りにすることが出来るのはページであり、フェイスブックがビジネスのオーナー達に提供する3つの具体的なアドバイスも、グラフサーチに対してページを最適化する取り組みに集中している(以下にフェイスブックの投稿をそのまま引用する):

  • 「About」セクションで共有する名前、カテゴリー、バニティ URL、そして、情報は、ユーザーがビジネスを見つける上で役に立ち、フェイスブックで共有するべきである。
  • ロケーションまたはローカルのプレイスページを持っているなら、ユーザーが特定のロケーションを検索した際に結果に表示されるように住所をアップデートしておこうく。
  • 適切なファンをページに集め、継続的にコンテンツを利用する動機を与えることに力を入れよう。

昨日投稿した記事(日本語)の中で指摘したように、フェイスブックがグラフ内に存在しないコンテンツを見つける必要がある場合、今まで通りビングのウェブ検索の結果が表示される可能性がある。ビングはこの件を詳しく説明し、フェイスブックの新しい検索サービスでビングの検索結果が表示される仕組みをスクリーンショットで紹介している

グラフサーチは間違いなく今後の数ヶ月間で大勢のユーザーに開放されるようになり、一部のSEO業者やソーシャルメディアマーケッターは、結果でビジリビティを獲得するために全力で取り組むようになるだろう。しかし、差し当たりは、フェイスブック自身が提供するアドバイスを参考にして、ページを使ってフェイスブックのエコシステムでビジネスを宣伝する方法を復習しておこう。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「SEO For Facebook Graph Search? Facebook Has Some Tips」を翻訳した内容です。

基本情報を明記し、ウェブ上の住所記載を最新版に更新し、コンテンツでファンを継続的に集める。当たり前すぎるといえばすぎますが、結局こういうことなのでしょうね。「いいね!」を大量に購入するようなお手軽SEO?は存在しないようなのであしからず。Googleのローカル検索のSEOも米国では激しく進んでいるようですし、このFacebookグラフサーチのSEO、これから熱く盛り上がっていきそうです。 — SEO Japan [G+]

プレスリリースはSEOに効く真実

プレスリリース経由のリンクは大手サイトにも掲載されるしSEOに効くかもしれない、とばかりにリンクを詰め込んだり、中身より量目的のプレスリリースが日々配信されている現実もあるようです。業を煮やしたGoogleのマット・カッツがプレスリリースはSEOに効果がない、とまで宣言する始末だったのですが、気になったとあるSEOエキスパートの実験によると、全く効果がない、というわけではなかったようで。。。 — SEO Japan

数週間前、グーグルのウェブスパム対策を統括するマット・カッツ氏が、プレスリリース内のリンクは「ランキングにプラスの効果」を与えないとグーグルのフォーラムで指摘していた。

このニュースをサーチエンジンラウンドテーブルで取り上げたところ、SEOコミュニティから多くのフィードバックが寄せられた。そして本日、SEO コンサルトが、プレスリリース内のリンクがグーグルのランクキングにプラスに働くことをテストで証明していた。

このテストは皮肉にもカッツ氏のブログで実施されていた。SEO コンサルトはPR.comでプレスリリースを出し、アンカーテキスト「sreppleasers」をマット・カッツ氏のブログに向けていた。このプレスリリースはグーグルによってインデックスされ、その直後、カッツ氏のブログは、このプレスリリース内のリンクのアンカーテキストに対して、上位にランク付けされ始めた。

[sreppleasers]でカッツ氏のブログが上位にランクインしているSERPの写真を掲載する:

それでは、グーグルのフォーラムに投稿されたカッツ氏のコメントをどのように解釈すればいいのだろうか?同氏は次のように主張していた:

注意: プレスリリースのウェブサイトのリンクがランキングに好影響を与えるとは私なら期待しない。

競争の激しいキーワードでは役に立たないと言いたかったのだろうか?特定のプレスリリース配信サイトを指していたのだろうか?私には分からない。グーグルにeメールを送ったので、返答があり次第、この記事をアップデートする。

リンクの詳細は、リンク構築 & 検索エンジンでのランキングのセクションを参考にしてもらいたい。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Links From Press Releases Do Have Ranking Benefit Despite What Google Says」を翻訳した内容です。

キーワードの難易度が低すぎるので微妙なところですが、私自身も「SEOに全く効かない」ことはない気もしますけどね。「余り効かない」「ほとんど効果がない」辺りが正しいところでしょうか。マット・カッツもよく読むと「プレスリリースのウェブサイトのリンクがランキングに好影響を与えるとは私なら期待しない。」といっており「全く意味がない」といっているわけではありませんし。とはいえ、内容の薄いプレスリリースの乱発やリンク詰め込みはサイトや会社のブランディングに悪影響も与えそうですし、止めておいた方が無難でしょうか、、、でもやっぱり少しのSEO効果があればやる人はやるんでしょうね。 — SEO Japan [G+]