本日(米国時間3/4)Googleは、Cloud Pub/Subの公開ベータ版を初めて公開する。これは同社のバックエンド・メッセージングサービスで、デベロッパーがマシン間でメッセージをやりとりしたり、スマート端末からデータを収集したりする作業を楽にするものだ。基本的には、クラウド上のスケーラブルなメッセージング・ミドルウェアで、デベロッパーはホストサービスに関わらずアプリケーション間で素早くメッセージを交換できる。Snapchatは、Discover機能で既にこれを利用しており、Google自身も、クラウドモニタリングサービス等のアプリケーションに利用している。
Pub/Subはかなりの期間アルファ版だった。Googleは昨年のI/Oデベロッパーカンファレンスで、初めて(静かに)これを披露したが、大きく取り上げることはなかった。これまで同サービスはプライベートアルファだったが、今日からは全デベロッパーが使える。
Pub/Sub APIを使うと、デベロッパーは最大1万件のトピック(アプリがメッセージを送る先の実体)を作ることができ、1秒間に最大1万通のメッセージを送れる。Googleは、「毎秒100万メッセージのテストにおいても」通知は1秒以内に送られると言っている。
このサービスの典型的な利用ケースは、Googleによると、ネットワーククラスタの負荷バランス、非同期ワークフローの実装、複数システムへのロギング、多種デバイスからのデータストリーミング等だ。
ベータ期間中は無料でサービスを利用できる。ベータが終了すると、デベロッパーは、最初の1億APIコールまでは、100万コールにつき0.40ドルを支払う。それ以上メッセージを送りたいユーザーは、次の24億コールまでは100万コールにつき0.25ドル、それ以降は100万コールにつき0.05ドルを支払う。
Pub/Subがベータになった ― そしてGoogleが正式版の価格まで発表した ― ことで、今年の夏のGoogle I/Oあたりでは正式公開となりそうだ。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)