このときが来るのを待ってました!とばかりFleksyはいち早く、iOS 8用の同社製サードパーティソフトウェアキーボードをリリースした。Appleが、個々のアプリ固有ではなく全システム的な入力ソフトもOKだぞ、と発表してからまだ数日も経っていない。同社は今ベータテスターを募集しているから、iOS 8のプレリリースビルドを使っている人は、試してみたらどうだろう。
Fleksyのキーボードのユニークなところは、デバイス本体やキーボードのキーを実際に見なくても文字をタイプできることだ。元々視覚障害者がスマートフォンなどを使えるために考案されたシステムだが、今ではFleksyは、これからの時代のインターネット接続製品全般のための、普遍的な次世代型入力方式になることを、ねらっている。
FleksyはすでにKPCBやHighland Capitalから400万ドルを調達して、これまで主にAndroid方面に注力してきたが、ぼくは協同ファウンダのIoannis Verdelisに会うたびに、iOSを話題にしてきた。今度のAppleの方針転換によって、いずれユーザは自分好みのソフトウェアキーボードをデフォルトのキーボードに指定できるようになるだろう。これまでは特定のアプリ内でキーボードをカスタム化できる、というオプションはあったが、これからはFleksyのようなプロダクトをもっと多くのユーザがもっと一般的に利用して、会社を成長させてくれる、というシナリオもありえるのだ。
Appleはまだ、音声入力や自動大文字化、自動修正の提案、などのAPIを公開していないから、そのぶん、サードパーティにとってのハンディはある。必要なら、それらの機能を自作しなければならない。でもFleksyは最初からそのつもりで、いろんな機能の自作に取り組んでいる。だから、競合他社に比べて同社はすでに、相当有利な位置につけているかもしれない。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))