第1世代のSurface Pro 2-in-1が発表されたとき、このデバイスが実際に人々が使用したいものなのかどうか、私は確証が持てなかった。しかしMicrosoft(マイクロソフト)は明らかに何かを企んでいた。それは、コーヒーショップの引き出しにSurface Proがあるのが増えているのを見れば明らかだ。今月初め、 Microsoftは第7世代のSurface Pro 7とSurface Pro Xを発表した。XのほうはこのところのSurface Proの動きの中で最も興味深いアップデートかもしれない。スリムでスクリーンが大きく、そしてベゼルは狭くなっていて、たくさんの新しい仕様も加わっている。しかし749ドル(日本では10万9780円)からで米国時間10月21日に発売されるSurface Pro 7は、既存ユーザーがまさに欲しかった機能を搭載している。
Surface Pro 7の新要素をまとめるのはたやすい。新たな第10世代Intel(インテル)チップ、そして充電やアクセサリーの取り付け用にUSB-Cポートを搭載した。Surface Penと取り外し可能なキーボードはやや高価で、引き続きオプションという位置付けだ。ただマイクロソフトによると、大方のユーザーがタイプカバーキーボードを購入するが、ペンを求める人はキーボードほど多くはないとのこと。
これらアクセサリーには新色が登場した。ポピーレッドとアイスブルーだ。ポピーレッドはマイクロソフトが私に提供したテストデバイスの色で、かなりの赤色だった。タイプカバーは少し硬く感じるが、硬さを測るのは難しい。
そのほかは似ている。近頃はやや厚すぎのように感じるベゼルや、サイドにある通気口の薄いストラップなど、全体的なデザインはそのままだ。キックスタンドがそのまま備わっているのは驚きではない。USB-Cポートを1つ加えた一方で、SurfaceコネクターのプラグはSurfaceを充電したりドッキングステーションにつなげたりするためにそのまま残されている。
出先ではほとんどProを使うため、USB-AとUSB-Cが1つずつというのは大きな問題ではないように思う。もし家で使う場合は、199ドル(日本では2万7940円)のSurface Dockを入手するのがよさそうだ。
デザインに関しては、USB-Cポートを重視しないのなら、Pro 7と最近のSurface Proの間に大きな差は見い出せないかもしれない。その他の点ではほぼ一緒だからだ。
私はこのほど旅先で、Core i5で動くSurface Pro 7を使った。マイクロソフトは、新しいインテルチップが前世代の倍速く作動することを約束している。そうした数字は人工的なベンチマークでのものだろう。日常使いにおいては、私がテストした過去の同じ価格帯のSurfaceよりも少しスムーズに動くように感じた。私はほとんどペンを使わないが、使用する場合はほとんどにおいて目立ったラグはなく、使い勝手はいたってシームレスだ。
マイクロソフトはバッテリーが1日中持つことを約束しているが、実際に体験して確認した。私はSurfaceを使って飛行機の中で数時間にわたって記事を書き、乗り換えの際にネットサーフィンをし、夜にNetflixを観た。
もしSurface Proに興味があるのなら、これは明らかに買いだ。もしSurface Pro 5か6を持っていてそのパフォーマンスに満足しているのなら、アップグレードする理由はない。ユースケースにもよるが、Surface Pro Xはいずれ入手すべきものかもしれないが、発売までにまだ2週間ある。実際の性能がどのようなものなのか、999ドル(約11万円)からという高価格に値するものなのか見極める必要がある。2週間後にTechCrunchでまた紹介するのでお楽しみに。
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(翻訳:Mizoguchi)