自然言語処理ライブラリ開発のHugging Faceが約16億円調達

Hugging Faceは、Lux Capitalがリードする投資ラウンドで、1500万ドル(約16億4200万円)の資金を調達した。同社が最初に開発したのは、AIの親友とチャットできるモバイルアプリで、暇を持て余した10代向けのチャットボットの一種だった。このスタートアップは、最近、自然言語処理アプリ用にオープンソースのライブラリをリリースし、大成功を収めている。

A.Capital、Betaworks、Richard Socher、Greg Brockman、Kevin Durantなども、今回の投資ラウンドに参加している。

Hugging Faceが、オリジナルのチャットボットアプリをリリースしたのは2017年初頭だった。同社はそのチャットボットが、カスタマーサポートでも使えるよくできたコマンドライン・インターフェイスである必要はないことを証明したいと考え、それから数カ月の間作業に取り組んだ。

Hugging Faceのアプリでは、デジタルの友人を自ら作り出し、その友人とメッセージのやり取りが行える。アプリはユーザーが考えていることを理解してくれるだけでなく、ユーザーの感情を察知して、その気持ちに合ったメッセージを返してくれる。

このチャットボットアプリ支えている技術は、確かなものだとわかっている。Lux CapitalのBrandon Reeves(ブランドン・リーブス)氏も書いているように、これまでコンピュータービジョンと画像処理に関しては多大な進歩があったが、自然言語処理は遅れをとっている。

Hugging FaceがリリースしたオープンソースのフレームワークであるTransformersは、これまでに100万回以上ダウンロードされた。GitHubプロジェクトとして、1万9000個ものスターを集めている。これはオープンソースのコミュニティが、開発用のパーツとして有用であることを認めている証拠だ。Google、Microsoft、Facebookなどの研究者も、これをあれこれいじり回している。

すでに、Hugging Faceのライブラリを製品に利用している会社もある。チャレンジャーバンクであるMonzoは、顧客サポート用のチャットボットに使っているし、Microsoft Bingでも利用している。フレームワークのTransformerはテキスト分類、情報の抽出、要約、テキストの生成た対話型の人工知能といったものに利用することも可能だ。

今回の投資ラウンドを受けて、同社はニューヨークとパリで従業員を3倍に増やす予定だ。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

この紙は、自らを折り畳んでロボットになる

想像してほしい。平らなシートの束が宇宙に送られ、自らを折り畳んで衛星になったり、崩壊したビルに送り込まれた平面ロボットが、自分自身を組み立てて作業する場面を。そんな未来が十分可能になった。人の手を借りることなく自らを折り畳んで動くロボットが、昨日世界で初めて公開された。

ハーバード大学の大学院生、Sam Feltonは、ハーバード大学SEASおよびMITの仲間と共に、自己折り畳みロボットを作った。複雑な3D形状を作り上げる折り紙からアイデアを得たもので、Science誌で公開されている。

Feltonによると、このロボットは、複合紙および折り畳み可能回路基板で作られ、おもちゃのShrinky Dinks[プラ板]― 加熱されると、縮んで小さく固くなる ― を利用している。これらの材料を使うと、安価なロボットを早く作ることができるが、Felton曰く、将来もっと良い材料を使えば、手の届かない場所で物体を組み立てるのに役立つだろうと言う。

下のビデオでは、平らな1枚の複合紙が、立ち上がってロボットの形になり、ちょこちょこと走っていく姿を見ることができる。このプロジェクトは、未来の挑戦に無限を可能性を与える、興味深いスタートだ。[訳注:1:00付近からロボットが動く]

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook