GoogleはGoogle Takeoutサービスを利用して良好なデータ・ポータビリティーを提供してきた。これまでユーザーはTakeoutで連絡相手、Drive、Voiceその他十数種類のサービスのデータをエクスポートできた。今日(米国時間12/5)、GoogleはTakeoutにGmailとGoogleカレンダーという2つのフラグシップ・サービスを追加した。
Googleは今日からGmailとCalendarのデータのダウンロードができるようになったと公式ブログ記事で発表した。Takeoutは個別サービスのデータのみをダウンロードすることも、多数のサービスのデータを一括してダウンロードすることもできる。GmailのデータはMBOXフォーマットで、CalendarのデータはiCalendarフォーマットで提供される。どちらも.zipファイルとして圧縮される。
MBOXフォーマットはMicrosoft Outlook 2011、Mozilla Thunderbird、Apple Mailなど主要なメールクライアントですべて作動する。ただしダウンロードの頻度には一定の制限が設けられている。しかし1日3回、週に7回までという制限は一般のユーザーには特に問題にならないだろう。
FAQによれば、メッセージはCSV形式で提供され、メッセージに付与されたラベルのデータは X-Gmail-Labelsというヘッダーに保存されるということだ。
ラベルデータはまたGmailデータの一部のみダウンロードしようとするユーザーの役にも立つ。たとえばユーザーが転職したとき、業務上のメールだけをダウンロードして新しい会社のメール・アカウントにアップロードするなどの使い方ができる。あるいはサイズの大きい添付ファイルだけをダウンロードしてローカルに保存した後でGmailから削除してスペースを確保するなどという使い方も考えられる。
Gmailは1年前にサイズの大きいメールを検索できるオプションを公開した。同時に、ユーザーに対して大きなファイルを添付する場合は、直接添付せずにGoogleドライブにアップロードして(最大10GB)して共有リンクを利用するよう勧めた。
Gmailのエクスポートとほぼ同様の手順でGoogleカレンダーのデータも、全部、あるいは一部エクスポートできるようになった。
カレンダーのエクスポート機能はすでに一般公開されているが、Gmailのエクスポート機能は今日から約1月かけて順次公開される。
[原文へ]
(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)