The Bulwer-Lytton Fiction Contestは、著者たちが最悪の小説冒頭を競う、毎年恒例の行事だ。Googleは、いくつかの理由により、今年これにエントリーすべきだ ― 最新の自動走行車プロジェクト報告 (PDF)の中で、同社はこう書いている:「当社の警笛アルゴリズムが改善されたため、われわれはクラクションを世界に発信し始めた」。
文のばかばかしさは置くとして、このニュースは実に興味深い。Googleは、これまでしばらくの間、自らの存在を他のドライバーに知らせる手段として、クラクシヨンを使用するテストをしてきたようだ ― ただし鳴らすのは室内でのみ。そうすることによって、人間の評価者は「警笛アルゴリズム」が的確かどうかを判断することができる。
能力が何らかの社内基準に達したことで、自動走行車はクラクションを2種類の方法で使用できるようになった。危険が差し迫った時、例えば反対車線の車が向かってきた時等には、昔ながらのけたたましいクラクションが鳴る。しかし、駐車場で誰かがバックして近づいてきたような時には、「短く静かな警笛をピッピッと鳴らす」と報告書に書かれている。
ブーブーや「ピッピッ」以外にも、Googleカーは歩行者、特に視覚の不自由な人々に車の接近を知らせるための、ハム音を発生できる。これは多くの電気自動車に課せられた問題であり、エンジン音の模倣からUFOライクなさえずりまで、様々な案がテストされてきた。Googleの説明にあるハム音は前者に近いと思われ、「個性」を出すために何らかの工夫がこらされているようだが詳細は明らかにされていない。町でGoogleカーに遭遇した幸運な読者は、最初のレポートを書けるかもしれない。
Google報告書の事故一覧部分はごくわずかだ。マニュアルモードで中央分離帯にぶつかった1件だけで、速度は9 MPH(14.5 km/時)だった。
[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi / facebook)