ワンクリックで勤務シフトを自動作成する「Shiftmation」運営が8000万円の資金調達

勤務シフト作成自動化サービス「Shiftmation」運営のアクシバースは2月13日、Archetype Ventures、Draper Nexus Venturesおよび個人投資家を引受先とするCE型新株予約権の発行により、 総額で8000万円の資金調達を実施したと発表。同社は調達した資金をもとに開発ならびにマーケティングを強化する。

Shiftmationは毎月のシフト作成を自動化するサービス。人工知能が試行錯誤を繰り返すことで最適な解を求めようとする技術を応用し、複雑な条件を満たすシフトを自動生成する。クラウド型のサービスなので、パソコンからもスマホからも利用できる。

スタッフの希望シフトはスマホから簡単に提出でき、シフトが集計されたらスケジュール生成ボタンを押す。すると複数のシフトが提案されるので、ベストなものを選ぶ。するとそのシフトはスタッフ用のカレンダーに表示される。

アクシバースいわく、複数の勤務形態に加え、様々な役割の方の出勤条件を考慮して自動作成できるため、医療機関や介護施設などの専門職の出勤バランスをとることが必要な業態で特に便利だという。

Shiftmationは「複雑なシフトの作成には、管理職の方が数日から数週間をかけるケースもあり、貴重な時間が費やされている」「シフト作成のノウハウが属人化して、異動・退職時にシフト作成の質が下がり、スタッフにとって働きづらい環境になってしまう」といった課題を解決するために開発されたソフト。初期費用は無料、月額600円からシフト自動作成の対象ユーザー数に応じた料金で利用できる。

2018年6月のβ版リリース以降、500を超えるシフトがShiftmationで自動生成され、シフト希望提出リマインド機能、複数事業所統括ダッシュボード機能、タイムカード機能(β版)などの新機能が追加されてきた。

同社は今後の展開として、これまで通りに“シフト作成の時間を短縮する”だけでなく、“シフト作成者が考慮できていなかったような要素を自動判別して提案する”ことで、より働きやすいシフトを短時間で作成できるように開発を進めていく、とコメントしていた。

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。