今日(米国時間2/29)、Facebookは、Momentsがビデオ共有をサポートすると発表した。これは従来の写真同期の後継としてスタートさせたアプリで、ソーシャルネットワーク上でプライベートな写真共有を行う。ビデオ共有機能はiOS版、Android版のMomentsのアップデートして公開される。Facebookによればここ数週間のうちにMomentsのスライドショーでもビデオが表示できるようになるとのことだ。
アップデートの発表を機に、FacebookではMomentsアプリの人気ぶりを示す数字をいくつか公開した。
Facebookによれば2015年6月の発表以來、4億枚の写真がMomentsで共有されており、先月だけで1億枚に上ったという。
この数字は、アプリの人気度を示す一つの指標だが、Facebookの強力なプロモーションのおかげも大きいだろう。Facebookはニュースフィード中でMomentsの利用を促す手を打っている。これはニュースフィードではなるべく自然な選択による記事を表示したいFacebookとしてはかなり異例なことだ。 これは同時にMomentsの人気が自発的な盛り上がりではないかもしれないことを推測させる(実はFacebookは作られたアプリが人気が出なかったときにCreative Labsなど開発を担当した部署を閉鎖している)。
しかしMomentsとなると話は別で、ニュースフィードでもプッシュされている他に、Facebook Messengerとも連動している。友達が写真を共有するとユーザーに通知が届く仕組みだ。FacebookではMomentsに非常に大きな期待をかけている。写真同期機能を廃止してユーザーにMomentsの利用を促してきたのもそのためだろう。 前回、FacebooはユーザーにMessengerを強く勧めた。その結果、このアプリはいまやApp Storeのトップ10(トップ5やトップは取れない日が多いが)の常連だ。
FacebookはMomentsでもMessenger同様App Storeのトップ・チャート入りの再現を狙っている。現在Momentsは競争が極めて激しい「写真とビデオ」部門の12だ(全ジャンルでは81位)。またGoogle Playの写真部門では2位となっている。
まだMomentsを使い込んでいない読者のために説明しておくと、このアプリはシンプルな操作で写真共有ができるようになることを狙っている。誰が写っているか、どこで、いつ撮影されたかをアルゴリズムで自動的に判定し、どのグループのユーザーと共有するのが適切か候補を挙げてくれる。またFacebookの友達が新たにMomentsを使い始めると、そのメンバーに送るべき写真が推薦される機能もある。
ただし、今まではMomentsではビデオを共有することはできなかった。Facebookによれば、ユーザーは写真と同じようにビデオも簡単に共有できるようになり、さらに近々スライドショーでもビデオがサポートされるようになる。つまり特に知識がなくてもMomentsを使えば多数の写真に音楽をつけた短いミュージック・ビデオを誰でも簡単に作り、Facebookその他で公開できるわけだ。
iOS版、Android版ともアップデートをインストールすればビデオが利用可能だ。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)