Googleが今日(米国時間9/7)、Google Driveのユーザーのための新しいデスクトップアプリケーションDrive File Streamを発表した。G Suiteの顧客は、今すでにそれを使える。このアプリケーションはGoogle Driveのデスクトップアプリケーションに置き換わるもので、こちらは来年、最終的に閉鎖される。エンタープライズの顧客にとっても、十分に長い移行期間と言えるだろう。
この移行についてGoogleは前に、詳細を報じていた。
7月のGoogleの発表では、消費者向けのGoogle DriveとGoogle Photosのデスクトップファイルシンクアプリケーションを“Backup and Sync”と呼ばれる新しい単一のアプリケーションに一本化する、とされた。そしてそのあと、Google PhotosとGoogle DriveのMac用およびPC用のクライアントアプリケーションのサポートは終了することになった。
それと関連して、Drive File Streamと呼ばれるエンタープライズ向けソリューションがローンチされることになり、それは後日G Suiteの顧客全員に展開される、と言われた。そのときは、Drive File StreamのEarly Adopter Program(初心者入門事業)も開始された。
消費者アプリケーションとエンタープライズバージョンの主な違いは、その管理機能(アドミン機能)だ。
G SuiteのAdmin Consoleには今日から、Drive File Streamのセッティングが表示される。そこでアドミンは、シンクのon/offや、ソフトウェアのインストールの仕方、手作業でアップデートする場合のGoogle Updateの無効化など、さまざまな構成項目を指定できる。
Drive File Streamの設定は今日からできるが、実際にそれらが有効になるのは9月26日の火曜日からだそうだ。
ただしDrive File StreamがリプレースするMac, PC用のGoogle Driveは、今日から公式に非推奨になる。
そしてGoogle Driveのデスクトップソフトウェアのサポート終了は12月11日、完全閉鎖は2018年3月12日とされている。
さらにGoogleは曰く、消費者向けツールBackup and Syncは、エンタープライズソフトウェアのDrive File Streamの代わりに使ってもよいし、併用してもよい。
Backup and Syncはコラボレーション用のTeam Drivesをサポートしていないが、Drive File Streamとともに、DocumentsやDesktopなどDriveのフォルダーをシンクできる。その機能の一部はDrive File Streamと重複している。ついでに両者を一本化/単純化してほしいけどね、Googleさん。
この記事の文章だけではよく分からない人は、このページの表(上図)をご覧いただきたい。
このローンチのニュースと並行して今日は、Google Driveクラウドサービスの不具合が報じられた。今朝はDriveとGoogle Classroomがダウンしたのだが、後者はアタッチメントの保存にDriveを使用している。この問題は、二時間後に解決した。