GoogleがHTCの技術系社員の一部と知財のライセンスを$1.1Bでお買い物、いよいよハードウェア自家生産に本気

GoogleとHTCの協定により、HTCの社員の一部がGoogleに加わる。その代金としてHTCはGoogleから、11億ドルのキャッシュを受け取る。それには人材だけでなく、HTCの知財の非独占的ライセンスが含まれる。HTCによると、その社員たちの多くはこれまで、Googleと協働してPixelスマートフォンの開発に携わっていた。

これにより、Googleの新たなハードウェア戦略が始まったのかもしれない。今回その一環として、他のスマートフォンメーカーの一部を買収したのだろう。同社にはすでに、Motorolaのモバイルビジネスを買ったけどその後処分した、という前科がある。

情報筋によると、9月21日に株取引が停止したのは、重要な発表が控えているためだった。そしてVentureBeatの記事には、このニュースが発表される全社会議への、HTCのスタッフ宛の社内的召集状が載っている。

HTCはこれまで何度か、Googleのデバイスの開発と生産に協力している。最新のPixelスマートフォンも、製造はHTCだ。この前のNexus 6Pも同社だが、そのときまだGoogleは、スマートフォンハードウェアの自社設計に踏み切っていなかった。

Googleのハードウェア担当SVP Rick Osterlohが声明文の中で述べている: “HTCはGoogleの長年のパートナーであり、今日の市場でもっとも美しい高級機を共に作ってきた。このたびHTCのメンバーを迎えることは喜びであり、Googleに加わったチームと共に、消費者ハードウェアにおけるイノベーションと今後の製品開発取り組んでいける日が待ち遠しい”。

この台湾企業は今ますます、HTC ViveヘッドセットをはじめとするVR事業に力を入れている。しかしスマートフォンの生産も続けており、今年のU11は評論家たちから高く評価された。

今回のGoogleとHTCの契約で、HTCというブランドが消えるわけではない。Googleは同社のハードウェア技術の一部を入手し、デバイスの製造工程の一部もさらにその多くを保有することになる。GoogleはMotorolaをLenovoに売ってからハードウェアの内製から手を引いた観があったが、最近ではスマートフォンの高級機に対する前とは違うアプローチで、内製を再開した。そのほか、アクセサリー類や、Google WiFiによるインターネット接続、Google Homeによるスマートホームの分野にも積極的に手を出し始めている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))