GoogleがVRゲームスタジオのOwlchemy Labsを買収

GoolgeがJob SimulatorやRick and Morty: Virtual Rick-alityなどのゲームタイトルで有名なVRゲームスタジオを買収したことが明らかとなった。

オースティンを拠点とするOwlchemy Labsの創業チームはブログポストのなかで、Googleが同社を買収したこと、そして彼らがGoogleのチームに加わることを明らかにした。「今日は、Owlchemyにとって本当に、本当に重要な1日です。GoogleがOwlchemyを買収したことを伝えることができ、とても嬉しく思います」。

2010年に創業したOwlchemy Labsは、これまでにシードラウンドでCapital Factory、Qualcomm Ventures、Colopl VR Fund、HTC、The Venture Reality Fundなどから500万ドルを調達している

同社は現在HTC Vive、PS VR、Oculus Riftなど複数のプラットフォーム向けにゲームを開発しているが、Googleの傘下に加わったあともコンテンツの開発を続けていくという。

Googleからサポートを受け、私たちは今後もおもしろいモノをつくるという事にフォーカスしていきます。GoogleとOwlchemyは、共通の目標や未来のVRについてのビジョンを持っているのです。

Job Simulatorは、これまでにリリースされたVRゲームのなかで最も成功したゲームタイトルの1つだ。同社によれば、Job SimulatorはPlayStation VRストアにおけるベストセラー作品に選ばれ、同タイトルの売上は300万ドルに到達したという ― VRヘッドセット全体の販売台数を考えれば、これは素晴らしい成功だと言えるだろう。

GoogleのVR/ARエンジニアディレクターのRelja Markovic氏はブログポストのなかで、今回の買収によって1つとなったチームは、「エンゲージングな没入型のゲームを開発し、様々なプラットフォーム上で機能する新しいユーザーとの交流方法を模索してきます。それにより、人々の生活に最高級のVR体験をもたらします」。

Googleはバーチャルリアリティに多くのリソースを投資している。Daydreamイニシアティブを通して、スマートフォンのAndroid OSをVRのデファクト・プラットフォームにしたいようだ。Daydreamが動作するデバイスはまだ少ない。しかし、Google Cardboardは現在もっとも人気があるVRプラットフォームの1つだ。Googleはこの数年で1000万台以上のCardboardを販売している。

GoogleはVRコンテンツの開発にも盛んに関わってきた。VRペイントツールのTilt Brushはクリエイターに人気の作品だ。また、今年初めにリリースしたVR版のGoogle Earthも大きな反響を得ている。

[原文]

(翻訳:木村拓哉 /Website /Facebook /Twitter

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TechCrunch Japan

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