Samsungがインドに世界最大のスマートフォン工場をオープン、現地生産のメリット最大化を目指す

今週Samsungは、世界で二番目に大きいモバイルフォーン市場に、世界最大と称する工場オープンした。2020年に拡張工事が完了すると、その工場のある工業団地都市Noida(New Okhla Industrial Development Authority)の規模はほぼ倍増し、インドのスマートフォン生産能力は現在の年産6800万台から1億2000万台にアップする。

エレクトロニクスの巨大企業Samsungは、1996年の最初の工場の開設以来10年あまりスマートフォンを生産しているが、競合企業の多くはインド市場にそれほど積極的ではない。たとえばAppleはiPhone 6Sの生産の試行を開始したが、それまではiPhone SEの小規模な生産をしていただけだ。

生産の現地化は雇用をもたらすだけでなく、デバイスの生産コストも下げる。“Make in India”イニシアチブを掲げるインド政府も、当然ながらSamsungの発表を歓迎している。オープニングセレモニーにはモディ首相も出席し、韓国大統領ムン・ジェインも、彼の故国の最大の企業を代表して出席した。

Samsung IndiaのCEO HC Hongがプレスリリースで述べている: “弊社のNoida工場は世界最大のモバイル工場であり、Samsungのインドへの強力なコミットメントのシンボルであり、政府の‘Make in India’プログラムの輝かしい成功例である。Samsungはインドの長期的なパートナーある。弊社は‘Make in India’(インドで生産)し、‘Make for India’(インドのために生産し)、そしてこれからは‘Make for the World’(世界のために生産)していく。弊社は政府の政策と歩調を合わせ、インドをモバイルフォーンのグローバルなエキスポートハブにする、という夢の実現に向けて、政府の支援を継続的に求めていきたい”。

インドは、スマートフォンの巨大な成長市場だ。昨年同国はアメリカを抜いて、中国に次ぐ世界第二位の市場になった。現地生産へのコミットメントは、今Xiaomiに次いで世界第二位の生産台数に甘んじているSamsungの今後に、多くのものをもたらすだろう。

画像クレジット: Samsung

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

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