ゲームとしてのポケモンGOの人気は今がピークなのかどうかについはいろいろな議論がある。しかしポケモンGOというブランドはこれから本格的に離陸するところだ。日本ではいくつかの大企業がゲームの公式スポンサーになっているが、今日(米国時間8/31)、日本の大手モバイル・キャリヤのSoftBankがこれに加わった。
契約の具体的内容は明らかにされていないが、時価総額800億ドルのSoftBankであるからには、ゲームの公式スポンサーの地位を獲得するために相当額を支払っただろうと推測できる。
日本におけるポケモンGOの最初の公式スポンサーは日本マクドナルドだった。同社は7月のゲームのローンチの時点でスポンサーとなっていた。マクドナルドはこのゲームによって現実の人の流れを作れると信じて3000箇所の店舗をポケストップやポケジムにしたようだ。
この提携に関するマクドナルドからのいささか早まった情報提供が日本におけるポケモンGOのスタートを遅らせるというオマケはついたものの、提携の賭けはおおむね成功した。そして今回のSoftBankの参加で新たにSoftBankのショップと傘下のY!Mobileショップ、合計3700箇所がポケストップやポケジムになる。
当面、これ以上の詳細は不明だが、日本マクドナルドはポケモンGOを利用したキャンペーンを実施している。SoftBankも同様にポケモンGOブランドをテーマにしたサービスやグッズを展開することになるのだろう。
Bloombergの記事によれば、この提携のニュースはSoftBankの株価を早くも1.6%押し上げている。ポケモンのキャラクターを生んだ任天堂の株価も3.3アップした。
ポケモンGOのビジネスに直接関わる2社、Nianticと株式会社ポケモンは日本国内に限って公式スポンサーを募っている。ポケモンが日本生まれであり、ポケモンのコアなファンも日本にもっとも多いことを考えれば合理的な方針だろう。しかしアプリが世界で1億ダウンロードを記録し、1日あたり売上が1000万ドル以上と伝えられることを考えればポケモンGOの魅力はグローバルだ。将来はさらに多くの地域で公式スポンサーが生まれる可能性がある。
先月のReutersにインタビューで NianticのCEO、ジョン・ハンケは「さらに多数のスポンサーの参加を強く期待している」と答えている。今月サンフランシスコで開催されるTechCrunch Disruptにハンケも登壇する予定だ。アメリカその他の地域におけるポケモンGOのスポンサー・システムについてハンケがどう考えているか、本人の口から直接聞けるものと思う。
画像: KAZUHIRO NOGI/AFP/Getty Images
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)