Google Adwordsがショッピング広告とホテル・トラベル検索に新しい機能を追加。

7月12日(米国時間)にGoogle Adwordsから様々な追加機能が発表されました。Search Engine Roundtableが1記事にまとめていましたので、ご紹介させていただきます。上手くまとめられた記事となっておりますが、情報量が多いこともあり、SEO Japanより注釈をいくつか付けさせていただきました。個人的には旅行系の充実具合が嬉しいと思っておりますが、皆様はいかがでしょうか?– SEO Japan

*記事内にある注釈はSEO Japanによる追記となっております。

Google Adwordsが昨日多くのアップデートを発表した。ショッピング広告・商品リスト広告とホテル・トラベル検索の広告が対象だ。

ホテル・トラベル検索のアップデート

Googleは”ホテル スマートフィルタ(Hotel Smart Filters)”を追加した。これにより、検索者は評価や価格を元に、ホテル検索結果を絞り込むためのオプションを使用することができる。また、「サンフランシスコにある、200ドル以下のペットが泊まれるホテル」といったクエリにも対応し、検索者の希望にマッチした対応を行えるホテルを表示する。この機能は米国で使用することができ、今年の後半にグローバルで展開される。

また、Googleは先日我々が報じた、お値打ちのホテル料金(hotel deal)ラベル(注1)を検索結果に表示する機能をローンチした。さらに、検索者にとって有益なアドバイスを送る機能も追加している。例えば、「日付を少し変更すれば予算を抑えることが出来ますよ」、といったアドバイスだ(注2)。加えて、Googleはフライトの金額を伝えてくれる機能も追加した(注3)。この機能により、あなたがフライトの料金の変動を調べるために、毎日フライト料金を確認する必要がなくなることになる。Googleがあなたにアラートを送ってくれるからだ。

(注1)通常の料金よりも安い価格で提供されている場合、表示されます。このラベルの表示の判断はGoogleのアルゴリズムによって自動的に行われます。初期のテストでは、このラベルが表示されていた場合、他のホテルよりも2倍の予約数になったとのことです。

(注2)hotel dealと併せ、今後数か月かけて、グローバルに展開されるようです。

(注3)Googleフライト検索の新機能と言えます。価格が安くなった場合に限らず、上昇したときもお知らせしてくれます。お知らせの方法はメールとGoogle Nowのカードとなっています。今後数週間で、Googleフライト検索が使用できる26か国で使用可能になるとのことですが、個人的に試したところ、日本でも使えるようになっているようでした。

下記に、これらの機能のスクリーンショットを記載しておく。

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個人的にはフライトの金額を伝えてくれる機能に興味があり、航空会社を限定できれば良いと思っている。実際に試してみたのだが、あなたも試すことが出来ると思う。

(1)検索した後、トラックボタンをクリックする。そして、経由なしで、ユナイテッド航空の便で、特定の日付で検索した。

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(2)確認画面が表示される。

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(3)あなた宛のアラートがある場合、赤のアイコンが表示される。これをクリックするとステータスページに行き、アラートのオン・オフや修正などを行うことができる。

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Googleショッピング広告・商品リスト広告

ショーケース・ショッピング広告(Showcase Shopping ads)が登場した(注4)。これは、特定のアイテムの検索のさい、検索者によりリッチなカルーセル体験を提供するものだ。この機能は米国、イギリス、オーストラリアでのショッピングキャンペーンで利用可能である。検索結果にふさわしければ、今後数週間で、ショーケース広告内にあなたの商品が自動的に掲載されることになる(注5)。

(注4)”女性のスポーツ用の服”や”リビングルームの家具”など、具体的な商品名でなく、漠然としたクエリに対して表示されるようです。ちなみに、下記の例は”サマードレス”での検索となっています。

(注5)プレミアム版もテストしているようです。これにより、表示方法のカスタマイズが可能となるようです。

下記にこの機能のアニメーションを掲載する。

また、YouTubeのTrueView for shoppingにもコンパニオン・バナー(companion banner:注6)とプロダクト・ピッカー(product picker:注7)という機能が追加された。

(注6)YouTubeの動画画面の下に表示され、カルーセルのようにスクロールすることが可能です。ユーザーは動画を視聴しながら、この機能を体験できます。下記の画像の左側がこの機能になります。

(注7)TrueViewで表示されるカードの内容(商品)に優先度を付けることができる機能です。コンパニオン・バナーと共に、グローバルで更新が展開され始めたようです。下記の画像の右側が、この機能になります。

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*上記画像は、Search Engine Landの記事がソースです。

さらに、他国の購入者はその国の通貨で価格を見ることができるようになった。お店がその国とは異なった通貨で販売していてもだ。(注8)

(注8)オーストラリア、スイス、カナダ、イギリスが対象のようです。例えば、イギリスにいる購買者がアメリカのお店の商品を閲覧したさい、ポンドでも価格が表記されるといった具合です。

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この記事は、Search Engine Roundtableに掲載された「Google AdWords Adds Features To Shopping Ads & Hotel/Travel Search」を翻訳した内容です。


Adwordsの情報になっておりSEOとは直接関係がないかもしれませんが、色々と面白い機能であったので、紹介させていただきました。あくまでユーザー目線ですが、なかなか便利な機能ではないでしょうか?夏のセールの真っただ中ではございますが、早くも冬の商戦に対し準備が必要となっているかもしれません。– SEO Japan

SMX Advanced 2016 キーノート:Googleのゲイリー氏が語る、RankBrain、ペンギンアップデート、その他。

6月22日から23日にかけて、SMX Advancedがアメリカのシアトルで開催されています。初日のセッションが終わったようで、Googleのゲイリー・イェーシュ氏とSearch Engine Landのダニー・サリバン氏によるキーノートの記事がアップされています。SMXの恒例であり、目玉でもあるセッションですが、今回はどのようなことが話されたのでしょうか?– SEO Japan

SMX Advanced初日の締めくくりは、恒例のGoogleによるSEOについてのトークセッションであった。

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美しいシアトルの街からこんにちわ。満員御礼の我らがSMX Advancedの初日は、Googleによるキーノートで幕を閉じる。

今夜、創始者であり編集者でもあるダニー・サリバン氏が、GoogleのWebマスタートレンドアナリストであるゲイリー・イェーシュ氏と、1時間にわたるトークセッションを行う。業界では長い間の関心ごとであるペンギンアルゴリズムや、RankBrainやキーワードに基づいたトップレベルドメインについてなど、多くのアツいSEOのトピックが話されることだろう。

このトークセッションは、5:00pm(PT)に開始される予定だ。ライブブログはこちらのページで書くため、いつでも戻ってきてほしい。

準備ができたようだ。いつも通り、ダニー・サリバン氏は”DS”(SEO Japanでは”ダニー”とします)、ゲイリー・イェーシュ氏は”GI”(SEO Japanでは”ゲイリー”とします。)とそれぞれ表記する。また、オーディエンスによるツイートも随所に含める予定だ。さぁ、我々についてきてくれ!

ダニー:はじめは簡単な質問から始めたほうがよいかな。RankBrainの全てを我々に簡単に説明してくれる?(会場爆笑)真面目にいこうか。RankBrainは本当にランキング要素なのだろうか?

ゲイリー:最初の質問が簡単な質問であるなら、この先が思いやられるな。ここでも、我々が常に言っていることの繰り返しになる。基本的に、RankBrainはランキング要素だ。そして、機械学習の一部でもある。皆さんは機械学習をご存じだろうか?機械学習とは、データからパターンを特定しようと試みるものだ。過去の検索を見て、こうした検索に対して上手く作用したものに基づき、特定のクエリに対する最適な検索結果を予測しようとする。この仕組みは、ロングテールのクエリや、我々が今までに見たことのないクエリに最適な仕組みとなっている。

一例を挙げてみよう。”マリオブラザーズを攻略本を使用しないで攻略することは可能か?(can i beat Mario Bros without using a walkthrough)”というクエリがあったとする。RankBrainがないと、私の要求に答える結果は表示されないだろう。しかし、RankBrainがあれば、私を満足させる検索結果が表示されるはずだ。

つまり、RankBrainはクエリに対して、どのような検索結果が良いかを、より良く理解するのだ。RankBrainは、ストップワード(*)が除外されるべきでない場合もあることを理解する。時々、”with”という単語はクエリから除外されてしまうのだが、RankBrainはそれをそのままにしておいた方が良い場合も理解している。

*”a”や”the”や”such”など、言語処理をする前にフィルタリングされる(不要な)単語。

機械学習は、パターンを特定し、データをバケットすることを試みる。

RankBrainはランキング要素だ。しかし、ゲイリー氏はランキング要素の中で3番目に重要である、ということは言及しなかった。

ゲイリー:単純な理解という話ではなく、検索結果にスコア付けをする理解という話だ。

ダニー:RankBrainのスコアがあるということだろうか?

ゲイリー:いや、そういったスコアは存在しない。君が本当に聞きたいことは、RankBrainのための最適化があるかどうか、ということだろう?(会場爆笑)

ダニー:ある意味、私の質問の全ては最適化に関することだよ?(会場爆笑)

RankBrainは、今まで見たことのないクエリやロングテールのクエリにより良く作用する。

ダニー:RankBrainは既存のシグナルを強化・活用するものなのだろうか?それとも、新しいシグナルなのだろうか?

ゲイリー:新しいシグナルだ。さっきRankBrainの最適化の質問だろう?と尋ねた理由でもあるのだが、RankBrainへの最適化を行うことはない。RankBrainはユーザーのクエリにふさわしい検索結果を提供する確信を得るためのものだ。コンテンツを自然な言語で書いていれば、それで全てが済む。コンテンツにキーワードを詰め込んでいれば、あなたにとって良くないこととなるだろう。

RankBrainは新しく、唯一なシグナルで、最適化の対象ではない。コンテンツに基づいた検索結果の関連性を強めるものだ。

RankBrainの最適化は無い。検索の意図に合わせたより良い検索結果を提供するためのシグナルなのだ。

ダニー:昨年、君はRankBrainはクエリの15%を処理すると話していたけど、現在はどうなんだい?(どのくらいの数のクエリ、という意味で。)

ゲイリー:それについてはわからないな。

ダニー:また、RankBrainは第3の要素であるとも述べていた。さらに、コンテンツとリンクが残りの上位2つだということだ。しかし、どっちが1番なんだい?

ゲイリー:え、そうなの?(会場爆笑)

ダニー:うん。そうだよ。

ゲイリー:その順番はクエリによるな。具体的な返答をすることはできない。なぜなら、非常に多くの要素に依存するからだ。

ダニー:Google assistantについては?

ゲイリー:率直に言って、何もわからない。皆さんがGoogle assistantとはどのようなものなのかを理解しようとしていることはわかっている。様々な素晴らしいアイデアとともに実験することは好ましいね。(機械学習についてのディスカッションがあったが、聞き逃してしまった。)”Her”という映画を見たことはあるだろうか?私は気味が悪いと感じるのだが、あれもGoogle assistantでできることについての良い例だと思うね。

ダニー:ドメイン内のキーワードをGoogleは見ているのだろうか?特に、キーワードに基づいたトップレベルドメイン(TLDs)について。

ゲイリー:トップレベルドメインは、特定のコンテンツや特定のURLとの関連性を測る上では、何も役割を果たしていない。国別のトップレベルドメインは特定の国々でのクエリにおいては影響を与えることもある。しかし、”弁護士(attorney)”や”ニュース(news)”のようなトップレベルドメインは、何も影響を与えない。

ダニー:ドメイン名は見ているのだろうか?

ゲイリー:ドメイン名を見る場合も確かにある。しかし、たいていの場合は見ていない。キーワードが含まれているドメイン名をわざわざ購入することはないだろうね。つまり、キーワードリッチなトップレベルドメインということだが、非常に不可思議なものだ。そんなことはしないほうがいい。

国別のトップレベルドメインは、地理的な条件では、ランキングに影響する。

国別のトップレベルドメインはローカルや特有の国での検索結果で役割を果たすことはあるが、トップレベルドメインはランキングには影響しない。

ダニー:2013年に、GoogleはSearch Consoleのデータを90日以上に延長すると言っている。それについてはどうだろうか?

ゲイリー:今は91日のデータを見ているよ。(会場爆笑)我々は今でも、どのようにして実現できるかを考えている。今年の初めに行われたGoogle Danceでも、多くのSEO担当者からこの件についてのフィードバックをもらったね。

ダニー:5月にGoogleはSearch ConsoleのデータをGoogle Analyticsに持ち運んだ。このデータは90日以上保管されるのだろうか?

ゲイリー:今までと同じだと思うね。

ダニー:もっと長いほうがいいな。(会場爆笑)

Search Consoleの主導は”非常に直接的”だ。チームはより長い期間データを保管するための方法を模索している。

ダニー:ペンギンについて聞いてみよう。最後の更新は2014年の12月だ。イーロン・マスク氏が火星に到着する前にアップデートは行われるのかな?

ゲイリー:日付については何も言わない。なぜなら、多くの間違いを犯してしまったし、それがビジネスにとってよくないという話を聞いたからだ。

ダニー:年内だろうか?

ゲイリー:時期については何も言うことはないね。

ペンギンアップデートの日付についての言及は無し。

ダニー:パンダはどうだろうか?コア・ランキングアルゴリズムの一部になったということだが。(パンダの仕組みについての非常に長い質問を尋ねている。)

ゲイリー:パンダはリアルタイムにはなっていない。動いているが、数か月かかる。

パンダはリアルタイムではないが、継続的に動いている。サイクルごとにかかるロールアウトの期間は数か月だ。数か月。ワオ。

ダニー:セキュアについて話してみよう。

ゲイリー:30%のページがHTTPSを使用していると思う。セキュア化をランキング要素にするかもしれないが、直近で行われるものではない。

Googleはhttpsのブーストを強化することを検討している。おそらく、すぐには行われない。

約30%の検索結果がセキュア化されている。我々はこのシグナルを強化するかどうかを見ている。

ダニー:モバイルゲドン2が5月にあった。状態はどうだい?次はいつ起こる?

ゲイリー:”モバイルゲドン”(という表現)は好きじゃないな。

ダニー:非常に良い名前じゃないか。

ゲイリー:いや、全然良くない。

ダニー:では、君が名づけてくれ。くれぐれも、”モバイル検索アップデート”なんて可笑しな呼び方はしないでほしいな。

ページスピードはデスクトップよりもモバイルでより重要だ。より大きな要素だろう。

(ゲイリーは嫌いらしいけど)モバイルゲドンについて、Googleは新しいことはしない。しかし、更新とより多くのシグナルの追加は行うかも?

ダニー:ソーシャルシグナルについてはどうだろうか?Facebookのいいねや、Twitterのリツイートなどは見ていないのだろうか?

ゲイリー:見ていないね。ソーシャルシグナルについては問題がある。なぜなら、誰かが手を引くことが可能な何かに依存したくはないからね。

(Google+についての質問があったが、聞き逃してしまった。)

ゲイリー:ちなみにだが、我々はオーサーシップを全く使用していない。

ダニー:全く?

ゲイリー:全くだ。

ゲイリーいわく、「我々はオーサーシップを全く使用していない。我々は、それ以上に賢いのだ。」しかし、こうしたデータを提供してくれるSEO担当者には感謝している。

ダニー:音声検索とタイピング検索を比較したい。こうしたデータを見ることはできるだろうか?

ゲイリー:可能ではある。すでに取り組んでいるか、どのようにして実現すべきか、どちらかを決断しようとしている。

*ここからはオーディエンスからの質問

「タブで切り分けるコンテンツをGoogleは気に入っている?それとも嫌っている?」に対し、「問題ない。そのままでいい。」

ゲイリー:クリック数は、パーソナル化のように、非常に特別な状況で使用している。”apple”という検索を初めてしたとき、それが果物を意味しているのか、会社を意味しているのか、Googleはわからない。もしあなたが、会社のページを普段からクリックしていれば、Googleはそれを学習し、あなたが興味のあることを学んでいる。

Googleはクリック数やCTRをパーソナル化に使用している。次回以降の検索の関連性を高めるために使用している。

クリック数やクリック率はGoogleのアルゴリズムにおける、”非常に特別なこと”、に使用されている。パーソナル化が一例。

ゲイリー:皆さんがたまに行っているクリックの実験については、我々が行っているクリックの実験とぶつかるときがある。それは好ましくない。非常に迷惑なことだ。

不幸にも、人々が行っているクリックの実験は、Googleが行っている実験と、かぶってしまう時がある。

検索結果におけるCTRがランキングに影響があるというテストがあるにも関わらず、ゲイリーはCTRをランキング要素に使用していることを否定している。

ダニー:(オーディエンスからの質問)HTTPS2(*)には対応すべきだろうか?

*原文ママ。

ゲイリー:新しい分野だね。実装したときのことは見ているが、HTTPSにダウングレードできる場合に限り、実装したほうが良い。我々は、Googleボットが正確に扱うことができるように取り組んでいるが、上手く扱うことができないブラウザもある。HTTPSに戻ることができなければ、自分の首を絞めてしまう可能性がある。

HTTPSへの移行に関しては、あなたがどのくらいユーザーをケアできるか、そして、それをWebサイトに取り込むことができるか、によるだろう。

ダニー:HTMLとXMLのサイトマップを送信しているにも関わらず、私のサイトの全てがインデックスされないのは何故だろうか?

ゲイリー:こうした質問は良く受けるが、最も多い理由は、noindex、robots.txt、 rel=canonical、クローキングといったものだ。

ダニー:異なる業界に異なるアルゴリズムを使用している?

ゲイリー:ユニバーサル検索においては、”画像に適したクエリ”というものがあったりする。しかし、業界ごとに異なるアルゴリズムを使用することはない。

ダニー:去年から絵文字が検索結果に表示されなくなった。しかし、Google Newsではまだ表示されている。タイトルタグ内に絵文字を使用してもいいかな?

ゲイリー:だめだ。

ダニー:最後に、皆さんに伝えたいアドバイスなどはあるだろうか?

ゲイリー:2つある。AMPには注意を払ってほしい。非常に大きなものになるだろう。開発者と相談し、実装方法を確認しておくべきだ。次に、(Google)assistantやチャットボットの発達には注目しよう。非常に大きなものになるだろうし、こうした機能を初めて使用したグループの一員になればいいと思う。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「#SMXAdvanced keynote: Google’s Gary Illyes talks RankBrain, Penguin update & more」を翻訳した内容です。


昨年はSEO Japanも参加しましたが、今回は参加できず、非常に残念です。RankBrainの話が多かった印象ですが、さしあたって、新情報のようなものはなかったようですね。オーサーシップとタブ分けされているコンテンツは気になるところがありますが、誰かが質問してくれることを期待しています。(笑い)– SEO Japan

Googleが”リッチ検索結果”のフィルタ機能をSearch Consoleの検索アナリティクスに追加。

先日行われたGoogle I/Oでのスライドに写り込んでいたため、「近々追加されるのでは?」と噂になっていた機能が使用できるようになっています。”リッチ検索結果(rich result)”のフィルタが追加されました。日本でも実装されていることは確認できており、「検索アナリティクス>検索での見え方>検索での見え方でフィルタ>リッチ検索結果」から見ることができます。– SEO Japan

Search Consoleにリッチ検索結果のフィルタが表示されていたスクリーンショットが流出していたが、現在は全てのユーザーが使えるようになっている。

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GoogleはSearch Consoleの検索アナリティクスに、”リッチ検索結果”をフィルタリングできる機能を、ひっそりと追加した

リッチ検索結果とは、リッチカードやその他のリッチスニペットで検索結果に表示された場合を指す。このレポートにより、どのくらいのインプレッションとクリックがリッチ検索結果からもたらされており、通常の検索結果と比較し、クリック率がどのように異なっているか、などを知ることができる。

下記に、検索での見え方に含まれている、リッチ検索結果フィルタのスクリーンショットを記載しておく。

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Google I/Oにて、我々はこのフィルタが近いうちに実装されるという証拠を目撃しており、そして、それが現実のものとなった。ちなみに、Googleは数日前に、AMPフィルタをレポートに追加している。

Googleは、リッチ検索結果がレポート内で使用できるようになったことを公表していないが、あなたのアカウントでもきっと確認できるはずだ。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google brings rich results filter to Search Analytics report within Search Console」を翻訳した内容です。


一応データは確認できましたが、正直、色々とあやふやな点はあります。”検索タイプ”はAMP対応をしていないと表示されないはずですし、現在もそうなっています。(そうでない場合があれば、ご指摘いただけると助かります。)また、”リッチ検索結果”がどの範囲を指すのか、正直あまり自信がありません。(ほぼAMP対応のページのみが対象となっていたので。)色々と不確定な要素がある状態で恐縮ですが、速報情報として捉えていただければと思います。– SEO Japan

Google Search Console(サーチコンソール)を強力なSEOツールとして使うための究極ガイド。

最近、機能の追加が多いSearch Consoleですが、SEOにおいてはもはや必須のツールとなっております。今回ご紹介する記事はニール・パテル氏による、Search Consoleの活用マニュアルといった記事になります。Search Consoleの機能を網羅的にまとめており、非常に実用的な内容だと思います。どちらかと言えば、初心者の方向けの記事かもしれませんが、改めての確認にももってこいの内容でもあります。– SEO Japan

googlesearchconsole

SEO担当者、Webマスター、デジタルマーケター。皆、それぞれお気に入りの”強力なツール”があることだろう。

その中でも、”絶対に必要なツール”についての記事を書きたいと思う。それなしでは、SEOを行うことができない、といったツールだ。

そのツールとは何だろうか?

GoogleのSearch Consoleだ。略してGSCと呼ぶこともある。(かつてはGoogle Webマスターツール、もしくは、GWTと呼ばれていた。)

GSCはGoogleから提供されている無料のサービスであり、あなたのサイトの検索における機能性を管理することができるツールだ。Search Consoleは一連のレポート集であり、検索でのランキングを戦略的に最適化すると同時に、エラーの修正も助けてくれるツールである。

今回の記事では、この強力なツールを用い、あなたのSEOをより良いものとするための方法について、記したいと思う。

乱暴な表現かもしれないが、SEOにとってのGSCは、人間にとっての酸素のようなものだ。必要とされ、それなしでは生きていけないものなのである。

あなたのWebサイトのSEOをより良いものとするため、GoogleのSearch Consoleを活用する方法を、こちらのガイドをダウンロードして学習しよう。

*リンク先でメールアドレスを入力すれば、今回の記事のまとめをPDFでダウンロードできます。

今、あなたが読み進めているこの記事は、GSCにおける、大学卒と言えるレベルの内容を記載している。ここでの内容をマスターすれば、あなたはGSCニンジャとなることができるだろう。

そして、それはあなたのSEOに非常に大きな違いを生むこととなるはずだ。

まずはこの記事の概略を説明したい。非常に長い記事となっているため、キリの良いところで区切って読みたいと感じるだろう。

この記事はセクションとサブセクションに分かれているが、この分け方は、GSCのメニューに基づいている。

GSCのメニュー

*元記事では英語画面のキャプチャですが、日本語画面のキャプチャに差し替えています。

上記のセクションの内、始めの4つのセクションに注力している。つまり、パートAからパートDまでである。パートEとパートFも重要ではあるが、あまり説明を必要としないものだからだ。

パート A:検索での見え方

検索での見え方のセクションは、あなたのWebサイトが検索結果画面でどのように見えるか、をビジュアル化するのに役立つ。

ここでは多くのメニューがある。リッチカード、リッチスニペット、Accelerated Mobile Pages (AMP)などだ。さらに、通常のHTMLの修正もあり、こうしたメニューは、あなたのWebサイトを検索結果画面で目立たせたり、追加情報を表示させるといった作業を手助けしてくれる。

下記では、このセクション内のそれぞれについての要素を解説し、検索における優位性を得るための使用法を説明する。

(a) 構造化データ

(リッチスニペットとしての)構造化データをHTMLのコード内に記述すると、Googleがカテゴリ分けとインデックスをより良く行ってくれる。Googleはこれを利用し、”リッチ”な検索結果を提供してくれる。

下記のような検索結果は、構造化データを使用した例である。

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上記は”blackberry sauce(ブラックベリー ソース)”とGoogleで検索した結果画面である。

上位4つまでの検索結果だ。

こちらを注意深く見てほしい。3位と4位の検索結果は、より”リッチ”に見えるだろう。なぜなら、評価、投票、レビューを表示しているからである。4位の検索結果では、カロリーの情報も表示されている。

上記の内、どの検索結果をクリックしたくなるだろうか?もちろん、あなたがどんな情報を探しているかに依るが、私は3位か4位の検索結果をクリックしたくなる。

なぜか?その理由は、こうしたリッチな検索結果は、そのサイトが私にブラックベリー・ソースの作り方を教えてくれるだけでなく、実際に作った人のレビューも知ることができると、伝えているからだ。

さらに、ソースを作るために必要な時間も知ることができる。他の人が実際に作り、それを好んでいるという点について、自信を持つことができるのだ。また、そのソースを食した場合、どのくらいのカロリーがあるのかも知ることができる。

リッチな検索結果のパワーを実感できただろうか?

視覚的にリッチな検索結果はより多くのトラフィックを運んでくれるだろう。

現在、Googleがサポートしているリッチスニペットの対象範囲は下記の通りである。

  • アーティクル(Articles:AMPのみ。詳細は後述。)
  • ローカルビジネス(Local Businesses)
  • ミュージック(Music)
  • レシピ(Recipes)
  • レビュー(Reviews)
  • TV、ムービー、ビデオ(TV & Movies and Videos)

豊富なラインナップとは言えないかもしれないが、自身のサイトに追加できるリッチな情報の量には驚くだろう。

それは、非常に大きな違いを生むはずだ!

SEOのために構造化データを活用する方法:

私が上記で言及した要素の内、あなたのWebサイトで使用可能なリッチスニペットを全て実装するように、開発者に依頼しよう。コードの内容やヘルプの参照のために、Schema.orgのサイトを確認しよう。

GSCの構造化データのセクションを活用する方法:

こちらのセクションでは、リッチスニペットのコード内でエラーがある場所を確認できる。また、実際のデータを用いたテストを行うこともできる。(下記画像の青いボタンがそれにあたる。)

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(b)リッチカード

リッチカードは、Googleによる新たな発明だ。構造化データ(上記に記載)のような見え方であるが、視覚的によりアピールできるものになっている。両者の違いを確認するために、下記の画像を見てほしい。

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画像のソース:https://webmasters.googleblog.com/2016/05/introducing-rich-cards.html

自身のコンテンツを視覚的にアピールできれば、大きなユーザー・エンゲージメントを獲得できるだろう。その結果、トラフィックや売り上げへの貢献も期待できる。現在のところ、リッチカードはレシピとムービーで使用可能だ。

SEOのためにリッチカードを活用する方法:

リッチスニペットと同様、レシピやムービーの情報に対し、リッチカードを実装してもらうように開発者へ依頼しよう。サンプルコードはこちらのページで見ることができる。

GSCのリッチカードのセクションを活用する方法:

ここでは、リッチカードのコーディングにエラーがあるかどうかを確認することができる。また、リッチカードに対応している数も見ることができる。リッチスニペットのセクションと同様、Googleは実際のデータを使用したテストを行えるツールも提供している。

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画像のソース:https://webmasters.googleblog.com/2016/05/introducing-rich-cards.html

(c)データ ハイライター

データ ハイライターは、構造化データの代わりとなる素晴らしいものだ。HTML内にスニペットのコードを記述するよう、開発者に依頼する必要がなくなる。

これは、構造化データと同じように、コンテンツをマークアップできるのだ。

また、このツールには限界があるとも言える。URL単位でタグを書かなければならないのだ。あなたのWebサイトが数千ものページがあるのであれば、大きな苦痛となってしまうだろう。

SEOのためにデータ ハイライター(*)を活用する方法:

*原文ではリッチカードと記載されていますが、おそらく間違いであるため、修正しました。

  • “ハイライト表示を開始”をクリックする。すると、ポップアップが表示される。
  • URLを入力し、”ハイライト指定する情報のタイプ”を選ぶ。
    (記事、イベント、書評、地域のお店やサービス、映画、商品、レストラン、テレビ番組のエピソードなど。)
  • 選択をした後、Googleは該当のページをGSC内でレンダリングし、関連性のあるデータをハイライトできるようになる。
  • ハイライトしたいページごとに、テキストや画像を選択する。タイトル、画像、カテゴリ、評価などをハイライトできる。
  • Googleは他のページでもデータをハイライトすることを勧め、ページセットの作成を助けてくれる。

下記に、この機能を使うためのチュートリアルの動画を記載しておく。

(d) HTMLの改善

HTMLの改善では、Googleがあなたのサイトをクロールし、インデックスする最中に発見した、問題のある個所を明らかにしてくれるレポートである。

下記に、このレポートに含まれる問題個所をまとめておく。

  • 重複する/長い/短い、メタデータ
  • 長い/短い/記述無し/重複した、タイトルタグ
  • Googleによってインデックス登録ができないコンテンツ

SEOのためにHTMLの改善レポートを活用する方法:

非常に簡単だ。Googleがレポートしてくれた問題を修正すればよい。

既にご存知かと思うが、下記に基本的なSEOのルールをまとめておく。

  • タイトルは70文字(日本語は35文字)を上限とする。(もしくは612ピクセル以内の幅にする。)
  • ディスクリプションは160-165文字(日本語は120文字)くらいにまとめる。
  • 全てのページのタイトルとディスクリプションを固有のものにする。
  • 検索結果にランクインさせたい全てのページを、Googleがクロールできるようにすべきだ。重要なコンテンツが、robots.txtやhtaccessファイルでブロックされていないようにしよう。

(e)サイトリンク

サイトリンクはGoogleによって自動的に生成される。サイトリンクへあなたが特別な変更を加える必要はない。Googleはアルゴリズムを用いて、いつ、どのようにして表示させるかを決定しているからだ。

下記に、サイトリンクが検索結果画面で表示される例を記載しておく。

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サイトリンクをコントロールすることはできないが、それでも、改良したり、表示する可能性を高めるためにやれることはある

検索結果画面に表示されるあなたのサイトのURLの下にGoogleがサイトリンクを表示するためには、関連性を強め、ユーザーの手助けとなり、意味のあるコンテンツをあなたのサイトに追加し続けることが大事だ。

あなたのコンテンツが多くの人にリーチすれば、Googleは自動的にサイト内のカテゴリを、サイトリンクとして表示するようになる。

(f) Accelerated Mobile Pages (AMP)

AMPは比較的最近、GSCに追加された項目だ

*こちらの記事は、SEO Japanで翻訳しています。
Accelerated Mobile Pages (AMP)とは何か?ニール・パテル氏による決定版ガイド。」)

Accelerated Mobile Pagesとは、開発者が読み込み速度の速い、HTMLとJSのページを構築するための技術だ。AMPはオープンソースの仕様に基づいている。

AMP HTMLの背景には、モバイルデバイスにおける読み込み速度の向上を目指す、という考えがある。インターネットに接続するためにモバイルデバイスを使用している人の数は増加し続けている。GoogleはAMP HTMLを導入し、Webサイトのオーナーがモバイルデバイスでの読み込みの遅延となる要素を排除できるようにしたのである。

SEOのためにAMPを活用する方法:

テクノロジーの恩恵を受けよう。開発者に依頼し、AMPの実装を進めよう。そして、通常のHTMLをAMP HTMLへと対応させるのだ。

GSC内のAMPセクションは、Webマスターへコードのエラーを伝えてくれる。詳細は、GoogleのWebマスターブログを確認しよう。(日本語記事はこちら。)

パート B:検索トラフィック

*上記の見出しは原文にはありませんでしたが、おそらくミスであるため、追加しておきました。

このセクションでは、あなたのサイトへのリンク、どのキーワードでランキングされているか、Googleからのペナルティ、モバイルフレンドリーなどの情報が得られる。

非常に多くの情報がこのセクションにはある。私は、ここのセクションがSEOにおける実行可能なデータのための、GSCで最も価値のあるセクションであると考えている。

(a)検索アナリティクス

このレポートはあなたのサイトについての詳細をレポートしてくれ、検索結果画面にどのくらいの頻度で表示されているかを示してくれる。

このレポートは、キーワード毎のクリック数、キーワードの地域別の順位、クリック率などの情報を表示してくれる。下記は、それぞれのカテゴリーをパートごとに分けたものであり、より良いSEOを行うための、それぞれの機能やフィルタの活用方法をまとめたものだ。

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1.キーワード毎のクリック数
それぞれのキーワードが検索結果で何位に表示され、どのくらいのクリック数を獲得したかがわかる。バックリンクの構築、コンテンツの追加や最適化、特別なランディングページの作成などを行い、キーワード毎のクリック数を増加させよう。

2.キーワード毎のインプレッション数
それぞれのキーワードに対し、ユーザーがどのくらい反応したかがわかる。例えば、高いインプレッション数で低いクリック数を示した場合、ページのタイトルやディスクリプションが最適化されていなかったり、リッチスニペットが表示されていない、といった気づきを得ることができる。

3.CTR(click-through ratio)
クリック率はパーセンテージで表示される。基本的に、こちらのパーセンテージは、CTRとインプレッション率の比率で表されている。

4.掲載順位
キーワード毎の掲載順位がわかる。高順位を獲得したいキーワードを元に、キーワードやページを最適化しよう。

5.クエリフィルタ
任意のキーワードの掲載順位、1つのキーワードと別のキーワードとの比較、キーワードのソート、などを行える。こちらのフィルタを使用することで、それぞれのキーワードに対する、より深い洞察が得られるだろう。キーワード毎の分析を進め、高順位のキーワードにおけるパフォーマスをさらに改善しよう。

6.ページフィルタ
ページフィルタはURLをフィルタリングし、1つのページを別のページと比較したり(A/Bテストの場合、非常に便利だ)、クリック別のURLのより分けなどが行える。この機能を活用し、ページのパフォーマンスを、高・中・低に分け、順位を改善するためのSEO施策を行おう。

7.国別フィルタ
グローバルでオーディエンスを獲得したい場合に、国別フィルタは便利だ。私はこの機能を使用し、このブログを82か国語に翻訳するという実験を行った。そして、驚きの結果を得ることができた。このフィルタは、国ごとのサイトのパフォーマンスを計測することに役立ち、2か国間での順位を比較することができる。

8.デバイスフィルタ
デバイスフィルタはあなたのサイトにアクセスした、デスクトップ、タブレット、モバイルのそれぞれのデバイスをフィルタしてくれる。それぞれの数値をデバイス間で比較することができ、新たな気づきが得られるだろう。このフィルタを使用することで、どんなデバイスからのアクセスが多いかを把握し、そのデバイスに最適化した施策を行おう。例えば、モバイルからのアクセスが大部分を占めている場合、モバイルにおけるユーザー体験の向上に努め、読み込み速度の速いページの作成に注力しよう。

9.検索タイプフィルタ
こちらのフィルタは、Web、画像、動画の検索ボリュームを表示してくれる。例えば、あなたのサイトがギャラリーページを持っていたとしよう。しかし、画像検索でのランキングが低ければ、各画像のalt属性や画像タイトルを改良し、掲載順位の改善に役立てることができる。

10.日付フィルタ
このフィルタは日付の範囲を設定できる。2つの日付範囲からサイトパフォーマンスを比較することができる。ちょうど、Googleアナリティクスと同じように。

(b)サイトへのリンク

このセクションでは、あなたのサイトにリンクを張っているWebサイトと、バックリンクで使用されているキーワードの情報を得ることができる。

このレポートから多くの気づきを得ることができるはずだ。

下記に、その中でも大きな2つのポイントを挙げておく。

  • 疑わしいリンク(ドラッグ、アダルト、外国語、PBN、低品質のサイト、リンクファーム、関連性のないスパムサイト、その他ブラックハットなリンク)を否認すべきかどうか、確認することができる。
  • 誰が、どこへ、リンクを張っているかを知ることができる。この情報を用い、近しいサイトをターゲットにすることで、リンクの質と量を改善することに役立つだろう。また、あなたのサイトに既にリンクを張っているサイトのエンゲージメントや広告を増やしてみても良い。

(c)内部リンク

このセクションでは、該当のページヘ向けられている、内部リンクの本数を確認することが出来る。

下記に、このレポートのSEOにおける活用方法を記載する。

  1. あるページヘ多くの内部リンクがあるということは、Googleに対し、このページは重要なページである、と伝えていることを意味している。その結果、そのページで表示されているキーワードにおける順位は、他のページよりも高いものになる。
  2. 重要であるにもかかわらず、内部リンクの数が少ないページヘ、内部リンクを構築するべきだ。また、”アバウトページ”や”お問い合わせページ”に多くのリンクを集めることは避けよう。その代わりに、コンテンツが豊富にあるページや情報ページなどの深いページを強化する目的で、内部リンクを使用しよう。
  3. 内部リンクを多く集めているが、削除されていたり、名前が変更になっているページなどを特定し、リダイレクトを設定しよう。(301リダイレクトを使用する。)

(d)手動による対策

このレポートは、スパムやブラックハットの手法を理由に、あなたのサイトへGoogleがペナルティを与えた場合にお知らせしてくれるレポートだ。

ここで、”手動による対策”はアルゴリズムによるペナルティとは異なることを意識してもらいたい。アルゴリズムによるペナルティは自動で行われ、このセクションでは反映されないものだ。一方、手動による対策はより厳しいもので、広範囲な対応があなたに求められる。

レポートに記載された問題を修正し、あなたのサイトが有益なコンテンツを掲載していることを確認した後に、順位を戻すために再審査リクエストに必要事項を記載する。

Googleの品質ガイドライン(日本語ページはこちら)を読み、Googleがスパムだと考えているものを学ぼう。

(e)インターナショナル ターゲティング

このセクションは、メインのロケーション以外の異なる地域のユーザーに対して、その地域の言語に翻訳され、修正されたコンテンツを提供しているWebサイトのみ、利用価値のあるセクションとなっている。

例えば、あなたのサイトがイギリスからのユーザーをターゲットとしているのであれば、イギリス英語で書かれたページを彼らに見せたいはずだ。

もしくは、フランスやドイツの顧客に商品を販売したい場合、彼らの言語に翻訳したページを用意しておくべきだろう。

こうした場合、開発者はhreflangタグを使用し、その地域に適したページを表示するようにGoogleへ伝えることができる。

このセクションでは、そのhreflangタグが適切に使用されているかを確認できる。その情報は、コーディングを修正し、最適化するために必要となるはずだ。

(f)モバイル ユーザービリティ

このレポートでは、あなたのWebサイトにある、モバイルデバイスにおけるポジティブな体験を損なうような問題をリスト化している。

互いに近すぎる要素、スクリーン幅よりも広いコンテンツ、ビューポートが設定されていないコンテンツ、小さすぎて読めないテキストがある箇所などをレポートしてくれる。

このレポートに記載されているエラーは全て問題となるものだ。モバイルの最適化は重要なランキング要素であり、確実に標準レベルに達していなければならない。

SEOの目的から言えば、レポート内の問題を全て修正し、あなたのWebサイトがあらゆるデバイスで素晴らしい体験を提供していることを確信しなければならない。

パート C:Google インデックス

このセクションは、GoogleがあなたのWebサイトとキーワードをどのようにクローリングし、インデックスしているかをレポートしている。

(a)インデックス ステータス

ここのインデックスのステータスは、GoogleによってインデックスされているURL、(robots.txtによる)ブロックされているURL、削除されたURLの状況を表示している。

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インデックスがされていなかったり、ブロックされていたりするページがあれば、その原因を究明し、エラーを修正しよう。

インデックスに何らかの問題があれば、robots.txtファイルや、サイトマップの内容が正確かを確認してみよう。

(b)コンテンツ キーワード

ここのセクションでは、コンテンツ内のキーワードと、検索結果における重要性をレポートしている。

それぞれのキーワードを深掘りすることで、特定のキーワードやそれに近しいキーワードで表示されているページを理解することができる。

このレポートでは、上位に表示されていないキーワードとページを理解することにも役立つ。タイトル内、ヘッダー、alt属性、オンページSEO、タグ、コンテンツなどに、キーワードや関連語などを含めることにより、コンテンツを最適化するための手助けとなるだろう。

(c)ブロックされたリソース

Googleはあなたのページを正確にインデックスし、レンダリングするために、JavaScript、CSS、JQuery、画像、ファイルなどに完全にアクセスすることを必要としている。

robots.txtやその他の方法でGoogleによる上記のリソースへのアクセスをブロックすれば、Googleがあなたのページをインデックスし、レンダリングすることを妨げてしまうことになる。

このセクションでは、ブロックされたリソースの設置個所を知らせてくれる。

検索結果のランキングを上昇させるために必要なものは、全て、ブロックを解除すべきだ。

(d)URLの削除

いくつかのページはプライベートであるべきで、検索エンジンに見られたくない内容があるはずだ。

例えば、会員の個人情報、サードパーティー製のコンテンツ、ユーザーにとっては価値のないコンテンツなどは、検索エンジンがクローリングすることを避けたいと思うだろう。

このセクション内のツールは、Googleへ、そうしたURLをインデックスさせないように伝えることができる。”一時的に非表示にする”の内容を記載した後、キャッシュ、検索結果、どちらも、から該当のURLを削除するか選ぶことができる。一時的にURLを隠し、その後インデックス可能にすることもできる。

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低品質なコンテンツ、価値のないコンテンツ、サードパーティーのコンテンツなどのURLを削除することは、SEOの改善につながる。そして、検索エンジンによる会員の個人情報へのアクセスをブロックすることは、あなたのブランドを守ることにつながる。

パート D:クロール

このセクションには、Googleボットのクロール率、抽出されたエラー、サイトマップ、ロボット、URLパラメータなどのレポート、そして、必要不可欠なFetch as Googleツールがある。

(a)クロールエラー

ここでは下記の項目を確認できる。

  • Googleがあなたのサイトをクロールした最後の日
  • サーバーエラー(リクエストのタイムアウト、Googleをブロックしているサイト)
  • ソフト404エラー(URLは存在しないが、サーバーが404を返していないURL)
  • 存在しないページに向けられているURL
  • 関連性のないページにリダイレクトされているURL
  • モバイル用のGoogleボットをブロックしているURL

上記のエラーを修復することで、あなたのSEOが改善されるだろう。

(b)クロールの統計情報

クロールの統計情報は、1 日あたりのクロールされたページ数、ダウンロードされるキロバイト数、ページの読み込みに必要な時間、が表示されている。

これら全ての情報が行動を喚起するものではないが、注意すべき情報も含まれている。

概して、GoogleボットがあなたのWebサイトにおいてどの程度活発か、あなたのページがどの程度重いか、軽いか、を知ることができる。

ページスピードの改善のためにPage Speed Insightsを既に使用している方もいるだろう。そして、新鮮で、助けとなるようなコンテンツを定期的に投稿していることだろう。もしそうでなければ、Page Speed Insightsを使用して、アドバイスに従って改善しよう。

(c) Fetch as Google

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Fetch as Googleは、GoogleがあなたのURLを取得し、レンダリングする方法を試すことができる。

下記に、このFetch as Googleの使用法を記載する。

  • Googleに取得してもらいたいURLを入力する。
  • “取得”ボタンを押せば、URLが接続できるか、また、エラーやリダイレクトやセキリティ上の不備が無いかどうかを確認できる。こちらはコードの確認を行うが、ページのレンダリングは行わない。
  • “取得してレンダリング”ボタンはページを取得し(上記の問題点は全て確認する)、レンダリングも行う。
  • デスクトップ、スマートフォン、ハンドヘルド、そして、モバイルXHTMLやWML(モバイル用の古い言語)用のページも取得できる。モバイル用のcHTMLは主に日本で使用されているため、あなたが使用する機会は少ないかもしれない。
  • ページを取得し、レンダリングした後、要求された場合は、Googleのインデックスに送信すべきだ。

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その後、Googleは下記のステータスを返す。

完了
Googleはあなたのページのクロールを成功した。
一部完了
これは、JavascriptやJQueryなどのリソースの一部をGoogleがアクセスすることをブロックしている可能性がある。こうしたブロックは解除するべきだ。さもなければ、Googleはあなたのページを正確にレンダリングできなくなってしまう。
リダイレクトされました
別のページへのリダイレクトを設置している場合。(ページの削除やその他の理由で。)
見つかりませんでした
Googleはサーバー上にあなたのURLを発見できなかった。
権限がありません
Google(と、その他のビューアー)がそのURLへのアクセスをブロックされている。
ブロック
robots.txtがURLへのアクセスをブロックしている。
アクセスできません、一時的にアクセスできません
Googleのリクエストがタイムアウトになってしまった。
エラー
GoogleがURLにアクセスできなくなるエラー。

Fetch as Googleを使用し、ページの再インデックスをする場合は、どんなときか?

  • 上記のステータスを修正した後
  • ページ内のコピー、画像、動画などを最適化した後
  • サイトへ新しいカテゴリや、サブカテゴリを追加した後
  • モバイル用にサイトを最適化したとき(スマートフォン用のオプションを使用する)
  • sitemap.xmlやrobots.txtファイルを変更したとき
  • 301リダイレクトを設定したとき
  • SSLの暗号化を設定し、httpからhttpsへ変更したとき

(d) robots.txt テスター

Robots.txtファイル(domain.com/robots.txt)は、検索エンジンへ、クロールすべき(または、すべきでない)ページを伝えるものだ。

クローラーがこのページを参照した場合、非許可となっていないものは全てクロールする。

例えば、CGI-BIN、管理者のログイン、パスワードを忘れた場合、会員の個人情報などのページへは、検索エンジンによるクロールをさせたくないはずだ。

こうしたページへ検索エンジンがクロールすることを防ぐために、robots.txtファイルを記述する必要がある

robots.txt テスターセクションはrobots.txtファイルをテストし、エラーや警告を報告してくれる。また、あらゆるブロッキングの確認テストも行える。

(e)サイトマップ

sitemap.xmlはSEOにおいて非常に重要だ。検索エンジンへ、変更があった日付とともに、あなたのサイト内のURLを伝えることができる。これにより、検索エンジンがあなたのURLを効果的にクロールし、インデックスする手助けとなる。

GSC内のこのセクションで、サイトマップの送信を行うことができる。また、送信したURLとインデックスされたURLの数も確認できる。

このツールを活用し、あなたのURLの全てがインデックスされるように、sitemaps.xmlをチューニングしよう。

(f) URL パラメータ

注意:コーディングについての知識がある場合のみ、このセクションを使用しよう。もしくは、開発者に依頼して、このセクションを使用してもらおう。

URLパラメータはURL毎に動的に付随される値だ。例えば、グローバルに商品を販売しているサイトの場合、異なる地域に適したページを表示するために、国別パラメータを使用しているだろう。

GSCのこのセクションでは、GoogleがこうしたURLを扱う方法を伝えることができる。

前述した通り、ここは非常にテクニカルな分野だ。そのため、開発者がいなければ、このセクションには近づくべきではない。間違ったパラメータを設定してしまうと、あなたのSEOを破壊してしまうだろう。

パート E:セキュリティの問題

今日、セキュリティの問題はあらゆるWebサイトの関心ごとだろう。

Googleはこの問題を非常に重要に扱っている。下記のようなスクリーンを見たことがあるだろう。

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Googleは検索結果にも、下記のような画像を表示している。

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また、フィッシングの警告も行っている。

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あなたのWebサイトが感染していたり、ハッキングされていたり、脆弱性があった場合、それについての情報をここのセクションで確認できる。

一方、下記のメッセージが表示されていれば、あなたのサイトはきれいな状態であるということだ。

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もし、サイトがハッキングされた場合はどうすればいいだろうか?

下記の動画を確認しよう。

サイトがハッキングされた場合、時間とお金の両方の意味で、コストがかかってしまう。幸運にも、Googleはこうした場合のチュートリアルを公開しており、こちらで確認できる

下記に、そのプロセスのまとめを記載する。

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パート F:その他のリソース

“その他のリソース”は、Googleのツール、ヘルプ、テスターのコレクションである。

下記に、まとめを記載しておく。

  • 構造化データ テスト ツール
    構造化データ テスト ツールを使用すると、構造化データ マークアップが正しく解析され Google の検索結果に表示されるかどうかを確認できます。
  • 構造化データ マークアップ支援ツール
    HTMLに構造化データ マークアップを追加する場合は、簡単なマウス操作によるこちらのツールをお試しください。
  • メール マークアップ テスター
    メール マークアップ テスターを使用して HTML メールの構造化データ コンテンツを確認します。
  • Google マイビジネス
    Google 検索、Google マップ、Google+ にビジネスの情報を無料で掲載できます。
  • Google Merchant Center
    ここから Google に商品データをアップロードすると、Google ショッピングや Google のその他のサービスでこのデータを利用できるようになります。
  • PageSpeed Insights
    PageSpeed Insights を使用すると、すべての端末でウェブページの読み込み時間を短くする方法がわかります。
  • カスタム検索
    Google 検索を基に、ご自身のウェブサイトに合ったオーダーメイドの検索環境を実現します。
  • Google Domains
    Google Domains では、ドメイン名を探してウェブサイトを作成できます。
  • ウェブマスター アカデミー
    質の高いコンテンツを提供する魅力的なウェブサイトを作成して Google 検索に掲載する方法を学習できます。

上記のリソースは全て役立つものであるが、全てが必須というわけではないだろう。

全てのツールに目を通すことに時間をかけるべきではないだろう。例えば、商品を販売しているサイトでなければ、”Google Merchant Center”を確認する必要はないだろう。

あなたのビジネスとSEOに最も重要なものを選び、それに注力すべきだ。

下記に、重要性を付けるために必要な4つのポイントをまとめておく。

  1. Pagespeed Insights:サイトの読み込み時間を改善し、SEOにおける即時的な改善を行うために使用しよう。
  2. Google マイビジネス:ローカルの実店舗のあるビジネスを行っている場合は、確認しよう。必須となるものだ。
  3. 構造化データ テスト ツールと構造化データ マークアップ支援ツール:SEOの基本をマスターしたら、構造化データを活用して、あなたのWebサイトを強化しよう。
  4. ウェブマスター アカデミー:SEOについて学びすぎるということはない。そうだろう?

まとめ

今回のガイドを読み込んでいただければ、地球上の大多数の人間よりもGSCについての深い知識が得られたはずだ。さらに良いことは、ここで得られた情報をあなたのSEO、Webサイト、そして、ビジネスのために実際に活用することだ。

GSCは強力なツールだ。そして、あなたがGSCについて詳しくなればなるほど、より優秀なSEO担当者となるだろう。あなたはどう思うだろうか?すぐにでもGSCを活用し、あなたのサイトの順位の改善に役立てようと考えているだろうか?


この記事は、QUICKSPROUTThe Ultimate Guide to Using Google Search Console as a Powerful SEO Tool」を翻訳した内容です。


上部のコメントでも記載しましたが、Google検索と同様、Search Consoleも色々と進化しています。今後追加される機能なども噂されていますが、まずは現時点での機能をしっかりと使いこなすことが大事ですね。非常にボリュームのある記事でしたが、SEOの改善に少しで役立てば幸いです。– SEO Japan

Search Consoleの検索アナリティクスにクエリを比較できる機能が追加。

検索アナリティクスに新機能が追加されました。今回は2つのクエリを比較でき、1つのグラフ内に表示させるというものです。米国限定の機能ではなく、日本でもすでに使用できます。– SEO Japan

Search Console内の検索アナリティクスにて、1つの検索フレーズをもう1つの検索フレーズと比較できるようになった。

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Googleがひっそりと検索アナリティクスに新しいオプションを追加した。1つのクエリを別のクエリと比較する機能だ。この機能は、 @Jonny_J_が最初に話題にしている。

“クエリを比較”フィルタの目的は、1つのクエリを別のクエリと比較することだ。現在、比較できるクエリは2つだけである。このオプションを使用した時の画像を下記に記載する。

google-search-analytics-compare-queries-chart-800x258

このフィルタを使用するには、Search Consoleにログインし、検索アナリティクスを選択する。そして、クエリセクションをクリックし、”クエリを比較”を選ぶ。

google-search-analytics-compare-queries-action

すると、下記のポップアップが表示される。そして、それぞれのボックスに、検索フレーズを入力すればよい。

google-search-analytics-compare-queries


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google search analytics report adds the ability to compare queries」を翻訳した内容です。


日付やデバイスなどの比較をすれば、色々と面白いデータが取れるかもしれません。様々な組み合わせを考えたいです。それにしても、最近はSearch Consoleの機能追加が目立ちますね。– SEO Japan

Accelerated Mobile Pages (AMP)とは何か?ニール・パテル氏による決定版ガイド。

Accelerated Mobile Pages (AMP)については、2月のローンチ以来、多くのサイトが対応を開始し、様々な情報がでてきているといった状況かと思います。今回の記事は、ニール・パテル氏によるまとめ記事となりますが、AMP対応におけるメリットなどがわかりやすくまとめられています。メリットもデメリットもあるAMPですが、ページスピードの速さは非常に魅力的ですね。また、遅ればせながらSEO JapanもAMP対応を進めており、こちらの記事もAMPバージョンを作成しています。まだまだ研究段階といったところですが、実装可能なものだけでも網羅していきたいと思います。– SEO Japan

Side view of running woman

*リンク先は全て英語となります。
*2016年4月の記事のため、一部追記を行っています。

モバイルページをスピードアップする時が来た。

Googleがモバイルフレンドリー・アップデートをローンチし、ランキング要素の1つとして以来、サイトオーナーはモバイル体験を高速化することへの関心をより強めている。

モバイルユーザーのためにページを最適化することは非常に好ましいことだ。しかし、そもそもページが素早く読み込まれなければ、ユーザーがあなたのコンテンツを楽しむ妨げになってしまうだろう。

解決策は何か?

モバイルページの高速化について考えたことはあるだろうか?このガイドは、あなたがAMPを理解するうえで大きな助けとなるだろう。

*リンクをクリックすると、名前とメールアドレスの入力が求められます。入力すれば、PDF版のガイド(英語)がダウンロードできます。

Accelerated Mobile Pages。そう、AMPと呼ばれる技術だ。

スピードはWebページをデザインする上で、欠かすことのできない要素だ。KISSmetricsのデータによると、「読み込みに3秒以上かかるWebページの場合、およそ40%のユーザーが離脱してしまう」、ということだ。

10万ドルを一日で売り上げるオンライン・ショッピングサイトの場合、読み込みが1秒遅れることで、毎年250万ドルの損失となる可能性がある。

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Googleによれば、AMPを用いることで、読み込み時間が15%から85%短縮できるという実験結果もある。

2015年の12月にGoogleは、AMPがランキング要素となる可能性も示唆している。

そのため、WebマスターやマーケターやSEO担当者は、AMPがモバイルページに与える影響について分析をし始めた。その結果、AMPは実際にランキングに大きな影響を与えると指摘する事実も報告されている。

簡単に言えば、AMPに対応したページは上位に表示され、読み込み速度が速く、訪問者を顧客にコンバートしやすいようだ。

最近では、イギリス版のWhiteboard Fridayにて、distilled社のウィル・クリシュロウズ氏とトム・アンソニー氏がAMPの仕組みと、そこから得られる利益についての解説を行っている。

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モバイルユーザーへのリーチの重要性を理解しているデジタルマーケターとして、AMPの詳細とメリットを詳しく把握したいのであれば、下記の記事を読み進めて欲しい。

Accelerated Mobile Pages (AMP)とは何か?

AMPはモバイルコンテンツ戦略の一部となるべきである。

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AMPはGoogleとTwitterのコラボレーションにより産まれた。

簡潔にいえば、Accelerated Mobile Pagesはモバイルページを高速化させるために設計されたプロジェクトである。要素を基本的なものに絞り込むことで、始めからモバイル・フレンドリーであり、読み込み速度の速いページを作成する。

詳細は、オープンソースのプラットフォームに記載されているので、ぜひ、確認してほしい。

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AMPは、Googleがユーザーにフォーカスしているという、何よりの証拠となっている。

Googleがこのような新しいアップデートをロールアウトすれば、「より多くの利益をGoogleが得るために行われている」、と考える人もいるだろう。

この意見は非常に正しいと言える。なぜなら、ユーザーが幸せになればなるほど、よりGoogleに接する機会が増えることになり、Googleの広告ビジネスに大きな利益をもたらすことになるからだ。

しかし、そもそもGoogleは検索ユーザーへの大きな情熱を抱いている。そして、あなたも同様に情熱を持つべきなのだ。

Accelerated Mobile Pages (AMP) はオープンソースのプロジェクト、もしくは、プラットフォームであり、パブリッシャーがモバイルページの速度と可読性を改良する手助けとなることを目的としている。

つまり、「速度の速いモバイルページ+読みやすいコンテンツ=より良いユーザー体験」、ということになる。

AMPはどのような仕組みなのか?

Search Engine Landのポール・シャッピロ氏は、AMPの3つの構造を整理している。

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【画像内和訳】
1.AMP HTML
HTMLのサブセットであり、カスタムタグ、属性、多くの制限を持つマークアップ言語。しかし、通常のHTMLの知識があれば、既存のページをAMP HTMLで記述することに大きな問題はないだろう。通常のHTMLとの違いについての詳細は、AMPプロジェクトのサイトに記載されている、必須のマークアップ要素のリストを確認してほしい。
2.AMP JS
モバイルページ用のJavaScriptフレームワーク。多くの場合で、リソースの管理と非同期の読み込みを担当する。サードパーティー製のJavaScriptはAMPでは使用が許可されていないことは注意してほしい。
3.AMP CDN
オプショナルなコンテンツ・デリバリー・ネットワーク。AMP対応したページをキャッシュし、自動的にパフォーマンスの最適化を図る。

AMPは、HTMLタグを削減しモバイルユーザーに適したもののみを読み込むことで、モバイルページの読み込み速度を劇的に向上している。

下記の図表と解説はウィル・クリシュロウズ氏のWhiteboard Fridayからの引用であるが、AMPのプロセスを簡潔に説明している。

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【画像内和訳】
Will:この図表を見てほしい。通常のWebページで使用されているアイデアだ。図表内ではWWWと記載しよう。これは通常のデスクトップバージョンのページということだ。もしAMPバージョンのページがあれば、通常のページのソースコード内でAMP HTMLで記載したページへのリンクをrel=”canonical”で指定する。このリンクはAMP対応したページへ向けられているが、AMP対応したページをここでは、”hosted AMP page”と呼ぶことにしよう。

つまり、このAMPページというものは、必要なものだけを備えたHTMLで構成された、あなたのドメイン内にあるページである。実際にこうしたAMPページを見てみるために、Guardianを例に挙げてみよう。GuardianはAMP対応を行っている早期のパートナーの一つだ。GuardianのWebサイトに行き、どこかのニュース記事のURLの末尾に”/amp”と追加すれば、AMP HTMLのページを見ることができる。また、(通常のページの)ソースコードにAMP HTMLのリンクが確認できるだろう。

これが、”Hosted AMP”だ。Googleに対し、何かする必要はない。ただ作成すればよく、読み込み速度が速くなるように設計されている。しかし、キャッシュページのプラットフォームも用意されており、この図表では”gstatic”と記載している。

AMPは最適化されたHTMLによって記述されたページをレンダリングする。そして、そのページの読み込み速度は非常に速い。なぜなら、ページの読み込みを遅延させるHTMLタグの使用が許可されていないからである。

JavaScriptを使用しているページの場合は、AMPページではそのスクリプトはレンダリングされない。

その他のAMPについて知っておくべき情報を、下記に記載しておこう。

  • AMPでは、簡略化・合理化されたCSSを使用する。
  • AMPが提供しているJavaScriptライブラリのみが使用できる。これは、あなたがコントロールできるものではないため、レイジーロード(遅延読み込み)となる可能性がある。これは、AMPの唯一のデメリットかもしれない。
  • AMPバージョンのサイトがいつでも機能するために、適切なバリデーションが必要。
  • AMPページでは、フォームの使用は許可されていない。
  • より良い体験のために、カスタムフォントは特別に読み込まれる。
  • 見栄えの悪い画像を避けるために、画像の高さと幅を宣言する。
  • ページ内に動画を使用したい場合は、AMPが認証しているエクステンションを使用する。

さらに、AMPバージョンのページを作成し、モバイルページの向上を図る場合、読み込み速度と読みやすさが問題となるため、記事の共有といった要素は重要視されていない。そのため、ソーシャルシェアボタンが適切に表示されない場合もある。なぜなら、ソーシャルシェアボタンの多くは、JavaScriptを使用して開発されているからだ。

*2016年5月にAMPはソーシャルボタンの機能を追加しました。

Accelerated Mobile Pagesの利点

サイトスピード、ページビュー、検索順位の間には強い相関関係がある。

覚えておくべきことは、読み込み速度が速ければ、モバイルユーザーはサイト内でより多くのページを閲覧し、結果として直帰率が下がるということだ。

直帰率が下がり、サイトでの体験が向上すれば、Googleはそのページへ恩恵を与える。そのため、AMP対応のページがAMP対応でないページよりも上位に表示されていても、大きな驚きではないだろう。下記の二つのバージョンを比較してほしい。

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読み込み速度の速いコンテンツの提供を可能としているFacebookのインスタントアーティクルズのように、AMPはユーザーのモバイル体験を次のレベルへと導くものである。

事実、AMP対応にすることで、多くの利益がもたらされる。その中でも、特に大きい5つのメリットを挙げてみよう。

1.Webページを即時に読み込む
スピードはモバイルページにおける真髄のようなものだ。優れたコンテンツは必要だ。しかし、ページへのアクセスが可能でなければ、ユーザーはそのコンテンツを読むこともない。

モバイルでの読み込み速度が1秒遅れることで、コンバージョン率が3.5%、ページビューが9.4%下がり、直帰率が8.3%増えるというデータもある。

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このことからも、ページの読み込み速度を向上させる必要性が感じられると思う。そして、AMPはその目的を達成させる手助けとなるのだ。

人々がコンテンツ(記事、ブログ、動画、ポッドキャストなど)を消費する方法は劇的に変化している。コンテンツが配信される頻度は特にだろう。

もしも、あなたのモバイルページの読み込み速度がでんでん虫のように遅ければ、ターゲットとしたモバイルユーザーを顧客へとコンバートさせることは難しいだろう。AMPによって劇的にページスピードを向上させるための準備をしておこう。

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AMPはあなたをモバイルページの向上を目的とした行動に駆り立てる存在である。

Googleは継続して自身のシステムを改良している。今のところ、モバイルフレンドリーは最も大きなアップデートだと考えられるが、AMPプロジェクトが頭角をあわらしてきた。

そして、この事態はある事実を意味している。つまり、Googleは完成されていないということだ。新しい検索アルゴリズムのアップデート、高度な新機能やツールの開発などは今後も行われるだろう。

さあ、準備を始めよう。AMPプロジェクトのサイトに訪問し、あなたのモバイルページを加速化させるのだ。

2.コンテンツマーケターのために、モバイルにおける露出を高める
Googleは自然検索結果内におけるAMPページの表示を開始した。検索結果に緑色(*注)のAMPという表記があるため、すぐに発見できるだろう。

*注:実際は灰色ですが、原文ママで緑色と記載しています。

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検索結果内で目を引けば、クリック数が高まることは明らかだろう。

この緑色のAMPという表記は、他の検索結果よりも目立って表示されるため、クリック率の向上に一役買うことになるだろう。

そして、ユーザーは検索結果内でAMPページを探すようになるだろう。なぜなら、AMPページは通常のモバイルページよりも素早く読み込まれるからだ。

3.ランキングの上昇
サイトスピードとコンバージョン率には強い関係がある。読み込み速度の速いサイトでユーザーが幸せになれば、リストを購読したり、商品を買ったりといった行動を起こしやすくなる。

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多くの予測がされているが、GoogleはAMPをランキング要素にはしていない。

読み込み速度とモバイルフレンドリーは良く知られた要素であり、AMPはモバイルページと密接にかかわりあっている。

これが、AMPが独立したランキング要素となっていない理由である。なぜなら、AMPはモバイルページのみの仕組みであり、デスクトップバージョンのページには何も影響を与えないからだ。

つまり、モバイルフレンドリーなサイトが自然検索結果で上位に表示されるため、AMP対応のページは、AMP対応でないページよりも、モバイルの検索結果ページで上位に表示されるということなのだ。

4.柔軟な広告サポート
多くの人がWebサイトやブログを開始する理由に、お金を稼いだり、日々の仕事の補完にといった理由を挙げるだろう。

デスクトップとモバイルのページを見てみれば、多くの違いがあることに気が付くはずだ。

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ヘッダー画像、ナビゲーションのメニュー、サイドバー、ソーシャルボタン、フォーム、ポップアップ、その他の不要な要素などはコンバージョン率を下げる要因となっている。

しかし、AMPでは、モバイルページにおけるこうした阻害要因を取り除くことが可能なのだ。

全てのHTMLタグが使用されているわけではなく、合理的なCSSが使用されており、JavaScriptの問題は発生していないということが理由だ。また、コードも6倍軽くなっている。

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これは、広告からの収益をより簡易に得られることを意味している。

例えば、AMPバージョンのThe Guardianを分析してみると、通常のページよりも、広告がより柔軟でよりユーザーフレンドリーに表示されるように設計されていることに、すぐに気が付くだろう。

AMPバージョンのページをクリックすれば、ほぼ瞬間的にコンテンツが読み込まれる。

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AMP対応のページでは、広告は下記のように表示されている。

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AMPページでサードパーティーからの広告を表示させれば、広告も瞬時に表示されるだけでなく、ユーザーの注意を惹きつけ、計り知れない価値をもたらすことになるのだ。

既にご存知の通り、こうしたコンテンツマーケティングによるアプローチは、あなたの影響力を高め、ユーザーが持つ疑問に対する答えを提供し、広告費におけるROIを向上させる、非常に簡単な方法であるのだ。

AMPページでのマネタイズの準備をするために、下記に現在AMPの広告に対応している広告ネットワークを記載しておく。

  • Amazon A9
  • AdReactor
  • Google Doubleclick
  • Flite
  • Adform
  • Google AdSense
  • AOL AdTech
  • Taboola
  • plista
  • Smart AdServer
  • Yieldmo
  • DotAndAds

5.ユーザーのトラッキングをシンプルに
モバイルページへトラフィックを送るだけでは不十分だ。ユーザーがどのようにしてあなたのサイトにたどり着いたかを知る必要がある。

トラッキングは、ユーザーがどこからきて、どのページを見たか、などを判断する手助けとなる。

ユーザーとサイトのパフォーマンスをトラッキングすることは、AMPでは非常に簡単だ。なぜなら、すでに分析用のツールが準備されており、AMPバージョンのページを詳細に分析することが可能となっているからだ。

ユーザー行動は、あなたがトラッキングを行ったとき初めて影響を持つようになる。AMPでは、パブリッシャーは2つのタグから選択することができる。

これらのタグは、クリック、コンバージョン、動画、リンク、訪問数、新規顧客、既存顧客などの重要なデータ自動的にトラッキングしてくれる。

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Digivateによれば、およそ16,000のモバイル対応のサイトが、AMPによって毎日レンダリングされているということだ。The New York Times、The Guardian、Financial Times、BBC、News Corp、Washington Postなどの主要なトップブランドやニュースメディアはすでにAMPに対応している。

また、WordPress、Parse.ly、Chartbeat、LinkedIn、Adobe Analytics、Pinterest、Twitterなどのテクノロジーソリューション・カンパニーもAMPに対応している。

あなたのページをAMPに最適化しよう

Accelerated Mobile Pagesは発展途上の技術である。AMPプロジェクトの開発者によれば、Githubにて、”我々は毎週木曜日に全てのAMPページに対し、新しいリリースをしている”、とのことだ。

新しい機能も追加されるだろう。例えば、AMPバージョンのページか通常のモバイルページかをユーザーが選択できる機能が追加されると考えている。

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どちらにせよ、AMP対応の準備は進めておく必要がある。そうすることで、今後何が起ころうとも、あなたは勝者の側に立つことになる。

AMPに対応する方法を検討する際にはいくつかの選択肢がある。初心者であれば、少なくとも2つのバージョンのページを保持することだ。

オリジナルのコンテンツはモバイルフレンドリーであるだろうが、それとは別に、AMPバージョンのページを作成する。そして、このAMPページが、劇的に読み込み速度を速めることになる。

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また、AMPでは、フォーム要素やサードパーティー製のJavaScriptが許可されていないことを思い出してほしい。

マーケターとして、e-mailのリストを構築したいと誰もが思うだろう。AMPの弱点は、この目的が簡単に達成できないことだ。

さらに、コメントや他のアクションなど、ユーザーがモバイルページのコンテンツに参加することをAMPは許可していない。

繰り返しになるが、注目すべきはスピードであり、可読性なのだ。

WordPressのユーザーであれば、AMPを今すぐ開始するために、GitHubでプラグインをダウンロードしてインストールすればよい。

単純に、“Download Zip” をクリックしよう。

*WordPressのサイトですが、プラグインはこちらでダウンロードできます。

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このプラグインは、通常のプラグインのように、WordPressのダッシュボードからインストールすることもできる。非常に簡単だ。

プラグインをインストールし実装すれば、各ブログ投稿のURLの末尾に “/amp/”と追加すればよい。ブラウザでの表記は下記のようになる。

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また、The GuardianのAMPバージョンのページは下記の通りだ。

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パーマリンクを設定していなければ、“?amp=1”を代わりに追加すればよい。

そして、GoogleのSearch Consoleにて、バリデーションと修正を行うことを忘れずに。これを行うことで、GoogleがあなたのAMPバージョンのページを発見する手助けとなる。

まとめ

AMPは非常に強力だ。モバイルページをアップグレードすることで、サイトスピードにおける、Googleの期待を満たす手助けとなる。

将来は、Accelerated Mobile Pagesはソーシャルメディアにおける、モバイルとのかかわりに大きな影響を与えるだろう。私はそれを確信している。

AMP対応に注目すると同時に、モバイルマーケティングの戦略もしっかりと行うことだ。こうすることで、あなたのサイトへのモバイルトラフィックを発生させ、あなたのビジネスを成長させる原動力となる。

この記事を読み終える前に、一つだけ尋ねさせてほしい。モバイルページのスピードと可読性を高めたいと思うだろうか?もし思わないのであれば、何があなたをそうさせるのだろうか?


この記事は、NEILPATELに掲載された「The Definitive Guide to Accelerated Mobile Pages (AMP)」を翻訳した内容です。


今回の記事を含め、いくつかAMP対応の記事をSEO Japanで上げています。まだまだ調査段階でありまして、最低限の実装となっていますので、ひっそりと告知させていただきました(笑い)。しかし、実装の技術に関して言えば、ニール・パテル氏が指摘する通り、AMPはそこまで難しいものではないと感じています(細かい設定などを省けば)。AMPの対象と機能はどんどん増えていくと思いますので、可能な限り実装方法は確認しておこうと思います。– SEO Japan

続きを読む Accelerated Mobile Pages (AMP)とは何か?ニール・パテル氏による決定版ガイド。

Googleがモバイルフレンドリーとページスピードを同時にテストできるツールをローンチ。

Googleがモバイルフレンドリーとページスピードを一度に計測できるツールをローンチしました。モバイルとデスクトップの両方のスピードが計測できます。とりあえず試してみましたが、日本語サイトもキチンと計測してくれました。ただし、メールで送付されるレポートも含め、計測結果やアドバイスなどは全て英語となっています。見た目も非常にわかりやすいため、日本語対応してくれると嬉しいですね。– SEO Japan

Googleの新しいユーザーフレンドリーなツールはスモールビジネスの役にきっと立つだろう。モバイルフレンドリーであるかという点と、どのくらい読み込み速度が速いかを計測してくれるのだ。

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*リンク先は全て英語となっています。

Googleがスモールビジネス・ブログにて、新しいテストツールを発表した。このツールを使うことで、あなたのWebサイトがモバイルフレンドリーであるかを、また、デスクトップページとモバイルページの両方のスピードを、1つの場所で計測することができる。スモールビジネスのWebサイトが自身のサイトをテストすることが容易になったということだ。モバイルフレンドリーのテストツールやページスピードのテストツールをそれぞれ使用する必要がないのだから。

こちらで利用することができるこの新しいツールは、さまざまな項目を一度にテストすることができる。このツールの特徴は下記の通りだ。

(A)3つのスコア(下記に記載)を全て取得できる。

(B)あなたのWebマスターチームに共有できるよう、より包括的なレポートをEメールで送付してくれる。

(C)モバイルフレンドリーであるかを、0から100のスコアで計測してくれる。モバイル対応になっているか、そうでないか、といった計測ではない。

それぞれのスコアの内容は以下の通りだ。

モバイルフレンドリー
あなたのWebサイトをスマートフォンで閲覧した際の、顧客の体験の品質についての項目。モバイルフレンドリーであるためには、ボタンがタップ可能であること、小さい画面でもしっかりとナビゲーションが行われていること、そして、最も重要な情報が画面の上部の真ん中に表示されていることが必要。

モバイルスピード
モバイルのデバイスであなたのサイトを読み込むために必要な時間。もしも顧客が長時間待たされてしまった場合、彼らは別のサイトに移ってしまう。

デスクトップスピード
デスクトップコンピューターであなたのサイトを読み込むために必要な時間。顧客の接続状況ではなく、あなたのWebサイトの要素も対象。

下記にSearch Engine Landで試した際のスクリーンショットを記載しておく。

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簡単に概要を確認することができ、以前からGooglが提供している、Webマスターやデベロッパー向けのツールよりも、非常に良いものだ。レポートを読み進めると、あなたのWebサイトをよりモバイルフレンドリーにする方法や、デスクトップとモバイルの両方のスピードを速める方法が記載されている。

下記は、GoogleがEメールで送付してくれるレポートのスクリーンショットである。

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あなたのWebサイトも、ぜひこちらから試してみてほしい。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google launches business-friendly tool that tests your website mobile-friendliness & page speed」を翻訳した内容です。


先日、モバイルページの速度がランキング要素に含まれるという話題を紹介しましたが、どのくらいの速度が合格になるのか?という点にも注目が集まっていました。今回のツールは、ページ速度だけでなく、モバイルフレンドリーも数値化されているため、改善点も把握しやすくなっていますね。英語という点さえ除けば非常にわかりやすいツールですので、ぜひ試していただければと思います。– SEO Japan

続きを読む Googleがモバイルフレンドリーとページスピードを同時にテストできるツールをローンチ。

次回のモバイルフレンドリー・アップデートに、モバイルページのスピードがランキング要素として加わることをGoogleが示唆。

現在シドニーで行われている、Search Marketing Summitにて、Googleのゲイリー・イェーシュ氏が発言しました。The SEM Postのジェニファー・スレッグ氏がこのイベントに参加しており、第一報として報じています。かねてから予想されていたことではありますが、早ければ数か月後に実現される見込みです。– SEO Japan

モバイルページのスピードは、現在モバイルのランキングに影響を与えていない。しかし、Googleのゲイリー・イェーシュ氏によれば、間もなく影響を与えるようになるかもしれないということだ。

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*リンク先は全て英語となっています。

Googleのゲイリー・イェーシュ氏がシドニーで行われている、Search Marketing Summitにて本日発言した。Googleは、ページスピードのランキング要素をアップデートするつもりのようだ。モバイルフレンドリーアルゴリズムに関して、モバイルページのページスピードを考慮することになる。

この情報は、ジェニファー・スレッグ氏によってもたらされた。ジェニファー氏によると、ゲイリー氏は、”数年後”ではなく、”数か月後”に起こりうると述べたということだ。

今日における問題として、Googleがモバイルのランキングに使用しているシグナルの多くが、モバイルページではなく、デスクトップページを元にしていることが挙げられる。そのため、デスクトップページのスピードが非常に速ければ、モバイルページがとても遅かったとしても、モバイルのランキングに悪影響を与えることはない。

モバイルフレンドリーアルゴリズムが導入された際、Googleはデスクトップページではなく、モバイルページのスピードをランキング要素に組み込むことを望んでいた。

2010年4月にページスピードはランキング要素となった。2013年6月に、マット・カッツ氏はスピードの遅いモバイルページに悪影響が起こることをほのめかした。昨年には、ゲイリー氏がモバイルページのスピードをランキング要素にすることに取り組んでいると述べていた。そして、今回ゲイリー氏は、数か月後になることを示唆している。

しかし、ゲイリー氏はTwitterにて、まだ計画段階であるとも述べている。

他の要素についても言えることではあるが、デスクトップページではなく、モバイルページのシグナルを考慮することは、理に適っていることだ。これが、私だけの考えではなく、Googleの計画でもあるのだと思う。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google says page speed ranking factor to use mobile page speed for mobile sites in upcoming months」を翻訳した内容です。


特にモバイルにおいてはスピードの重要性がGoogleからも叫ばれていたことですが、ランキング要素として考慮されていないことに矛盾を感じているという意見は多くあったかと思います。Googleとしても承知のことであったと思いますが、実現するにあたって色々と課題があったのかもしれません。遅いサイトに悪影響を与えるのか、速いサイトに恩恵を与えるのか、そのどちらかについては明らかではありません。しかし、ランキング要素になる、ならないに関わらず、ページスピードはユーザー体験に大きな影響を与えるため、可能な限り早いサイトを構築したいものですね。– SEO Japan

続きを読む 次回のモバイルフレンドリー・アップデートに、モバイルページのスピードがランキング要素として加わることをGoogleが示唆。

Googleが食べもの関連のクエリで画像サムネイルを検索結果に表示。

小ネタです。Googleが検索結果に画像サムネイルを表示しているようです。食べもの関連のクエリのみで日本語では未対応のようですが、Google.com(もしくは、言語設定を英語に設定)で英語のクエリで検索すれば表示されます。1ページ目ではほぼ全ての検索結果に表示されているようですが、表示されるための条件などは定かではありません。また、色々な例を検索することでお腹を減らしてしまう場合もあるかと思いますが、SEO Japanでは一切の責任を負いませんので、あしからず。。。– SEO Japan

Googleで食べもの関連のクエリで検索すれば、スニペット内に画像サムネイルが表示される。

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*リンク先は英語となっております。

食べもの関連の検索を行った場合、Googleは検索結果ページの主要部分に画像サムネイルを表示している。多くの検索者が目撃しているようで、Googleがここ数ヶ月の間で行っているテスト一環なのかもしれない。

個人的には、レシピと映画(動画)で利用可能な、Googleの新しいリッチカード機能とは関係がないと考えている。今回のサムネイル画像については、レシピサイトでなくとも、また、構造化データをマークアップしていなくとも、表示されているようだ。

下記に、モバイルとデスクトップの両方で、画像サムネイルが表示されている食べもの関連のクエリの検索結果を記載しておく。

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greek-pistachio

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pesto


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google now displays image thumbnails next to search snippets for food-related queries」を翻訳した内容です。


レシピサイトや構造化データが条件ではなさそうなので、Alt属性や周りのテキストなどから判断しているのでしょうか?もちろん、そのまま画像を認識している可能性もあるかと思います。1ページ目にはほぼ画像が表示されていますが、画像の認識具合によってランキングが変わるといったものではもちろんないでしょう。対象の範囲が拡大したり、日本に導入されたりといったことはわかりませんが、なかなか面白い現象ではありますね。– SEO Japan

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GoogleのSearch Console(サーチコンソール)が複数サイトのデータをまとめる、プロパティセット機能を実装。

多くのWebマスターから実装のリクエストがあった機能が、Search Consoleに実装されたようです。プロパティセットと名付けられていますが、複数のサイトのデータを1つのレポートで確認することができます。Googleの公式ブログでもアナウンスされていますが、現在は英語でのアナウンスのみのようです。近々、日本語での発表もありそうですね。– SEO Japan

最も望まれていた機能の1つがSearch Consoleに実装された。プロパティセットと呼ばれており、検索アナリティクスのレポートをまとめることができる。

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Search Console内の複数のプロパティをまとめることができるようになったと、Googleがアナウンスした。検索アナリティクスのレポートにて、統合されたデータを手にすることができる。

インプレッション数、クリック数、CTRなどの検索アナリティクスのデータは、プロパティ毎を基準としていることが、この機能が実装された大きな理由だ。そして、HTTPとHTTPS、WWW有りと無し、アプリなどのように、プロパティは個別に追加されており、サイト全体のデータを1つのレポートで見る術がなかったのだ。

Search Consoleのセットを使用することで、そのセットの検索アナリティクスの全データを1つのレポートで見ることができる。

Googleのアナウンスの一部を下記に抜粋する。

モバイルアプリ、モバイルサイト、デスクトップサイト。こうしたサイトの検索におけるビジビリティのまとまったデータをどのように確認していますか?今までは、全てのデータを別々に確認しなければなりませんでした。Search Consoleは”プロパティセット”というコンセプトを導入します。これにより、(アプリとサイトを含む)複数のプロパティを1つのグループにまとめることができ、全体のクリック数やインプレッション数を1つのレポートで確認できます。

セットを作成するには、Search Consoleにログインし、上部右側にある”セットを作成する(create a set)”ボタンをクリックする。すると、下記のダイアログが表示されるため、セット名と追加したいプロパティを選択する。

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セットをまとめると、”プロパティセット”として、オーバービューセクションに表示される。下記に画像を記載しておこう。

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今のところ、この機能は検索アナリティクスのレポートのみをまとめることができる。個々のプロパティのデバッグやより詳細なレポートをまとめたいと思うだろう。しかし、この機能は、多くのWebマスターやパブリッシャーが長い間待ち望んでいた機能であるのだ。

【追記】
Googleのブログにも記載がありますが、ロールアウトには数日かかる見込みのようです。しかし、特定のユーザーや地域に限定したものではなく、全てのユーザーが使用可能とのことです。Googleのジョン・ミュラー氏に質問したところ、そうした返信がありました。下記に、スクリーンショットを記載します。(Search Engine Roundtableによると、Googleのジネブさんは”36時間以内”と発言しているようです。)


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google Search Console now lets you group your sites together with property sets」を翻訳した内容です。


記事の下部に記載しましたが、まだ全てのユーザーが使用できるわけではないようです。多くのユーザーが待ち望んできた機能かと思いますが、もう少しで全ユーザーが使用できそうですね。– SEO Japan

続きを読む GoogleのSearch Console(サーチコンソール)が複数サイトのデータをまとめる、プロパティセット機能を実装。

Googleがリアルタイム・インデキシングAPI(Real-Time Indexing API)のベータ版をテスト中。

Google I/Oの速報記事です。先ほど、AMPについての新情報の記事を紹介させていただきましたが、今回は”リアルタイム・インデキシングAPI”についてです。AMPはモバイルページの読み込みを高速化する技術ですが、このAPIはGoogleがコンテンツをインデックスする速度を高速化する技術と言えそうです。多くの情報が公開されたわけではありませんが、テスターの募集が近々あるかもしれませんね。– SEO Japan

*Google I/Oの”AMPについての新情報”の紹介記事もあります

Googleは現在よりも速くコンテンツを発見することができるのだろうか?Googleは可能だと考えているようだ。それを目的とした、リアルタイム・インデキシングAPIのベータ版をテストしている。

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*リンク先は英語となります。

Google I/Oにて、検索とモバイルコンテンツのエコシステムと銘打たれたセッション内で、リチャード・ギングラス氏が、Googleはリアルタイム・インデキシングAPIをテストしていると述べた。このAPIの目的は、信頼されたパブリッシャーが、そのパブリッシャーのコンテンツを直ちにGoogleへ送信する手段を手にすることだ。その結果、Googleはコンテンツを発見するために、遅延が発生しないことになる。

そして、Googleは検索者に対し、直ちにそのコンテンツを提供することができる。リアルタイムで、遅延は発生しない。

下記にリチャード・ギングラス氏の発表時のスライド写真を掲載する。

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Googleは、ここ数か月で、ベータ版のリリースをさらに拡大する予定らしい。しかし、それまでの間は、この新しいAPIについての新たな情報を我々が耳にすることはないだろう。Googleはライブ・カルーセル(注:1)という機能を実装しており、これは、ライブ配信を可能とするものだ。しかし、今回のAPIは、この機能とは別のものであるようだ。

注1:ライブ・カルーセルについては、SEO Japanの下記の記事をご参照ください。
Googleが”ライブ”ラベルをライブブログの配信者用に表示することを開始。

下記に、このAPIを使用したリアルタイムの検索結果がイメージ写真を載せておく。

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この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google beta testing a real-time indexing API」を翻訳した内容です。


既にGoogleのインデックス速度は非常に速いと感じていますが、今回のAPIを実装すれば、さらに速くインデックスが可能になりそうです。”遅延無し”ということなので、タイムラグが発生しない、まさに”リアルタイム”なインデックスとなりそうです(そのまんまですね。笑。)。スピードは常にGoogleが気にしているところですが、スピードに関するまた新たな技術がGoogleにより公開されたということになりますね。– SEO Japan

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AMP(Accelerated Mobile Pages)についての新情報。レシピやiOSへの対応、インデックス数など。

アメリカのサンフランシスコで開催されている、Googleのデベロッパー向けカンファレンスのGoogle I/Oにて、AMPについての新情報がいくつか発表されました。速報ベースの記事ですが、まずは発表内容を確認しておきたいと思います。– SEO Japan

*Google I/Oの”リアルタイムインデックス”の紹介記事もあります

AMPは成長し、拡大している。この記事では、Google I/Oにて、Googleのリチャード・ギングラス氏が発表した、AMPについての新情報をいくつか記載する。

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*リンク先は英語となります。

検索とモバイルコンテンツのエコシステムと銘打たれたセッションにて、Googleのリチャード・ギングラス氏がAMP(Accelerated Mobile Pages)についての新しい情報をいくつか伝えている。

AMPの成長率

リチャード・ギングラス氏が発表した内容によると、GoogleはWeb全体で、64万の異なるドメインから、1億2千5百万を超えるドキュメントをインデックスしているようだ。下記は、ジェフ・ジェイブス氏が撮影したスライド写真だ。

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iOS、Androidアプリ、レシピページへの対応

リチャード氏は、AMPがまもなく登場する新しいiOSとAndroidの検索アプリへ対応すると発表している。下記はその説明に使用されたスライドの写真だ。

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さらに、AMPに対応したレシピ系のページへも、対象を拡大することを発表している。下記は、彼のスライドから引用した写真だ。

検索結果画面は下記のようになる。

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AMP対応のページは下記の通りだ。

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この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google AMP has reached 125 million documents & is expanding to apps & recipe pages」を翻訳した内容です。


AMPの対象範囲の拡大は予測されていたことで、その中でもレシピ系を推す意見は目立っていたように思えます。実装方法など細かい部分は未確認ですが、多くのサイトが導入しそうですね。– SEO Japan

続きを読む AMP(Accelerated Mobile Pages)についての新情報。レシピやiOSへの対応、インデックス数など。

Gboard(Gボード)へのSEO?Googleの検索機能付きキーボードは、どのような順位付けをしているのか。

先日SEO Japanでも紹介させていただきましたが、GoogleがiOS用の新しいキーボードアプリを公開しました。キーボードを操作しながら、アプリを離脱することなく、検索を行えるというものですが、このキーボードで検索した場合の検索結果はどうなっているのでしょうか?日本ではまだ導入すらされていませんが、Search Engine Landがこの件について、Googleへのインタビューを行ったようです。– SEO Japan

新しいSERPsがやってきた。Gboardでの検索結果画面だ。これは、単純にモバイルの検索結果を横並びに変更したものではない。

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*リンク先は、一部を除き、英語となっています。

縦並びの検索結果は時代遅れとなった。先週に公開された、Googleの新しいiOS用のキーボードであるGboardでは、検索結果が90度反転されている。この新しい横並びのフォーマットに加え、実際に表示されている検索結果は、通常のモバイル検索結果とは異なる検索結果となっている。

Gboardの検索結果:モバイル検索をベースとしているが、同一ではない

Gboardを含むモバイル検索を監督している、Googleのプリンシパル・エンジニアのラハン・パテル氏がSearch Engine Landに伝えた内容によると、Gboardのランキングは、大部分を、モバイル検索結果を表示しているアルゴリズムを元にしているということだ。しかし、ChromeやSafariを使用したモバイルの検索結果とGboardの検索結果を比較してみると、多くの理由で、異なる結果が表示されていることがわかる。

“今は非常に初期の段階だ。我々は、適切なユースケースを想定した、実験のようなことを行っている。”、とパテル氏は述べている。

例えば、条件が適していれば、Gboardではダイレクトアンサーが上位に表示される傾向があるとのことだ。つまり、とある会社のナレッジグラフの場合、モバイル検索ではランキングが中位であったとしても、Gboardの検索結果では上位に表示されることがある。

ニュースページなどは、Gboardでは上位に表示される傾向がある。これは、Gboardを使用した検索の場合、ステータスのアップデートの投稿やメッセージ送信といった、共有という行為が想定されるためである。パテル氏によると、こうした場合では、Googleはニュース記事のような最新の情報がより優位性が高いという想定をしているようだ。

Gboardにニュース記事が表示される場合、そのページやランキングはモバイルブラウザで表示されるそれと完全に一致しないことがある。ニュースユニットが異なる場合があるからだ。

例えば、モバイル検索では、AMPに対応している、読み込み速度の速いニュース記事が上位に表示されているかもしれない。Gboardの場合、これに当てはまらないとパテル氏は述べているが、非常に理に適っていると言える。なぜなら、Gboardの場合、実際にその記事を読むのではなく、その記事をシェアすることが多いからである。他の違いを挙げてみよう。”In The News“のブロック内には、モバイルでもデスクトップでもニュース記事へのリンクが多く表示されている。しかし、Gboardでは、こうした表示はサポートされていない。

「ニュース記事におけるこうした違いは、Gboardに限った話ではない」、とパテル氏は述べている。スマートフォン、タブレット、デスクトップでのデバイス間でも起こりうることなのだ。

表示結果の違いの例

“amazon”と検索した場合の検索結果が非常に良い例だ。Gboardの検索結果は、モバイルの検索結果をベースとしながらも、いくつかの違いがあることがわかる。下記に画像を記載しておくが、Chromeでの検索結果を左に表示し、Gboardでの検索結果を右に表示している。Gboardの検索結果は、表示された順番に、縦に並べている。言い換えれば、Gboardに表示される上位2つのページをまずは記載し、次の2つの結果を下に表示し、それを続けている、ということだ。

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左右を横断している矢印は、Googleが単純にモバイルの検索結果を横並びのフォーマットに変更しているだけではないことを、明確に示すために記載している。順位の変更が多く見られ、全く表示されていない場合もある。下記に、検索結果の違いをまとめておく。

  • モバイル検索結果では広告がトップに表示されている。Gboardでは広告が無く、今のところを掲載の予定はない
  • モバイルの自然検索結果の1位はAmazonへのリンクであるが、Gboardでは5位に表示されている。
  • ニュース結果はどちらも目立って表示されているが、完全に同一というわけではない。GboardではAMPカルーセルが表示されていないが(モバイルでは表示されている)、AMP対応ではないRecodeの記事が表示されている。Gboardでは、モバイルの検索結果ではAMPカルーセル内に表示されている、2つのニュース記事が表示されている。この記事は、AMPカルーセルをスクロールすれば表示されるが、GboardではAMP版ではないリンクが表示されている。
  • Amazonのナレッジグラフは、モバイル検索結果では上位に表示されていないが、Gboardでは1位に表示されている。
  • Gboardの検索結果では、ニュース記事が下位に向かって複数表示されている。この中には、モバイル検索では上位表示されていない記事も含まれている。
  • Gboardでは、Twitterやアプリへのリンクは表示されていない。

ニュース記事の上昇

別の例を挙げてみよう。今回は”天気”だ。ニュース記事がGboard内でいかに上昇しているかがわかるだろう。

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ご覧の通り、モバイルでもGboardでもローカルの天気情報が1位に表示されている。しかし、Gboardでは、ニュース記事がモバイルよりも、より高い順位に表示されている。さらに、表示されているニュース記事も、モバイルの検索結果とは異なる記事が表示されている。

ローカル化

ローカル要素が影響する検索を2つ行ってみたが、検索結果は概して変わらなかった。モバイル検索画面の上部に表示されている、レーティング、電話ボタン、経路なども、Gboardで表示されている。また、下記の画像では、Gboardの検索結果画面を拡大表示している。

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もちろん、電話ボタンをタップすれば、iPhoneの通話画面を起動してくれる。しかし、経路ボタンをタップしても、モバイルのように、Appleマップの経路機能を起動してくれない。代わりに、Appleマップで検索を実行するようになっているが、この検索は既にGboardで行われているものだ。

ショッピング結果の非表示

こちらが最後の比較だ。今回は”レゴ Xウイング”である。ショッピングの意図がある検索というわけだ。

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上記の画像の通り、Chromeの検索結果では、トップにあるカルーセル内にペイド広告が表示されているが、Gboardでは完全に表示されていない。これは、前述した通り、Gboardではペイド広告に対応していないからだ。また、オーガニックの画像検索結果も表示されていない。

Gboardの検索結果のトップはYouTube動画であるが、Chromeでは最後尾に位置している(そして動画自体も異なっている)。Webページであるその他の8つについては、同一となっているが、2つだけ順位が入れ替わっている。

パーソナル化とプライバシー

Gboardは検索者の情報を記憶しないという点において、唯一の検索系プロダクトである。検索結果からパーソナル化を除外しているが、これが、Goboardとモバイルの検索結果に差異が生じる理由の1つとなっている。

Googleにログインすれば、ユーザーは(ログアウトしない限り)検索履歴などの長期間の履歴を構築し、そうした情報が検索結果をカスタマイズすることに使用されている。この履歴は個人のアカウントと関連付けられているため、ログイン状態を保持していれば、例えデバイスが変わったとしても、こうした情報は特定される。

Gboardはそうした履歴を記録する機能を持たない。Gboardで行われたあらゆる検索は、あなたのアカウントに記録されない。たとえ、ブラウザなどでGoogleにログインしていたとしてもだ。つまり、Goboardは、検索結果をパーソナル化するために、あなたが構築した検索履歴を参照できないということを意味している。

Googleによると、Gboardで行われるあらゆる検索は、匿名の検索者が行ったかのように扱われるということだ。しかし、Goboardは、同一のユーザーがいくつかの検索を連続して行った場合、短期間でのパーソナル化を行うようだ。例えば、Gboardで”旅行”と検索し、その後すぐに”スペイン”と検索した場合、”スペイン 旅行”の検索結果となるように、1つ前の検索を確認している、といった具合だ。しかし、Gboardをいったん閉じてしまえば、この短期間でのパーソナル化もなくなってしまう。

Androidへの対応は?

あなたはAndoroidユーザーで、Gboardを使用したいと思っているだろうか?Googleのプロダクトマネージャーは、先週、次のように述べている。「GoogleはAndoroidに同様の機能を実装するために、現在全力を尽くしています。」しかし、これは非常に楽観的なものかもしれない。

今回のインタビューの直後に、私はパテル氏にこの件について尋ねてみた。以下は、彼からの返信である。

Andoroidでは、クイックサーチバーとNow on Tapがあり、これによって、モバイル内のどこからでもGoogleにアクセスすることが可能となっている。iOSでは、アプリを使っている場合、Google検索を行うために多くのタップが必要となってしまう。そのため、我々はGboardをiOSから開始しようとしたのだ。我々は、Andoroidでも同様の体験ができるように取り組んでいる。

上記の返信から読み取ると、GboardはAndoroidに直ちに導入できるといったものではなさそうだ。しかし、絵文字やGIF検索などの機能は、通常のキーボードの機能に近いうちに追加されるかもしれない。ただ、Gboard以外でのGIF検索は、あなたの期待以上のものではないだろう。Googleは、Google画像検索がすでに提供しているアニメーションGIFのサポート以上のものを提供する予定は、今のところないと発言しているからだ。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「SEO for Gboard? How Google’s new keyboard search for iOS ranks content」を翻訳した内容です。


昨日のGoogle I/Oにて、Googleが新しいチャットアプリである”Allo”を発表しました。説明内容を見る限り、チャットを使用しながら検索をそのまま行える機能が備わっているようです。非常に便利かと思いますが、Gboardの場合は、あらゆるアプリで使用することができます。今はまだ、「便利そうだな」と思うくらいですが、今後普及していけば、「アプリ内で離脱することなく検索を行う」といった行動が普通になるかもしれませんね。– SEO Japan

続きを読む Gboard(Gボード)へのSEO?Googleの検索機能付きキーボードは、どのような順位付けをしているのか。

Search Console(サーチコンソール)にAMPページのフィルタリング機能が追加。

かねてから実装が予測され、多くのWebマスターに期待されていた機能が実装されたようです。GoogleがSearch ConsoleにAMPページをフィルタリングする機能を追加しました。今までは、エラーレポートの機能のみでしたが、今回の機能の実装により、ますますAMPへの関心が高まりそうです。– SEO Japan

Search ConsoleでのAMPのレポートが、エラーの報告からレベルアップした。検索アナリティクスで、AMPのレポートが表示できるようになっている。

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*リンク先は英語となっています。

GoogleがGoogle+で発表した内容によると、Search Console内の検索アナリティクスのレポートに、AMPページのフィルターを追加したようだ。つまり、ユーザーがモバイルの検索結果にて、あなたのAMP対応のページをどのように発見したかを見ることができるようになった。

Googleは、”Search Console内の検索アナリティクスにおける変更について、ちょうどロールを始めた”、と述べている。この機能は、次の質問に答えることを目的としている。「どのクエリが、モバイルの検索結果に表示されるAMPページに導いているのだろうか?」

このフィルターを設定するためには、検索アナリティクスに行き、”検索タイプ”セクションのドロップダウンをクリックする。そして、リスト内の”AMP”を選択すれば設定される。これにより、AMPページが他の検索結果のページとどのように競合しているか、比較することができる。また、AMPページがどの程度ビジビリティを獲得しているかもみることができる。

下記にスクリーンショットを記載する。

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1月に、GoogleはAMPのエラーレポート機能をSearch Consoleに追加している。この機能によって、WebマスターがAMPページのエラーをデバックすることに役立っている。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google adds the ability to see how people find your AMP pages in Google Search Analytics reporting」を翻訳した内容です。


SEO Japanのアカウントで確認したところ、実はこの機能の確認がまだできていません。おそらく、AMPページに対応していないことが原因かと思われますが、もしかしたらロールアウトが完了しきっていないのかもしれません(さすがにグローバル対応かと思いますので)。SEO Japanも近々AMP対応にする予定ですので、実装したら早速確認したいと思います。– SEO Japan

続きを読む Search Console(サーチコンソール)にAMPページのフィルタリング機能が追加。

Googleがリッチスニペットの上位版、”リッチカード(rich cards)”を米国でローンチ。現在は映画とレシピが対象。

Googleがリッチスニペットの新たなバージョンをローンチしました。対象サイトのジャンルが限られており、米国のみの対応ですが、なかなか目を引く表示となっているようです。時期は確定していませんが、対象ジャンルと対象国の拡大もGoogleは示唆しているため、近いうちに日本でも導入されるかもしれません。– SEO Japan

Googleがリッチスニペットをアップグレードした。映画とレシピ系のWebサイトにリッチカードを追加している。また、Search Consoleのレポートにもリッチカード用の新しいセクションが追加されている。

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*リンク先は全て英語となります。

Googleはリッチスニペットの新しい取り組みを発表した。Webマスターは自身のページをマークアップし、Googleの検索結果に、よりリッチな方法で表示させることができる。Googleはこの新しい取り組みを、リッチカード(Rich Cards)と呼んでいる。

リッチカードはリッチスニペットと非常に似たものだ。しかし、高解像度の画像を用い、カード形式のカルーセルで表示させることで、検索者の体験を向上させている。

下記に、比較画像を掲載しておく。

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*左から、”通常版”、”リッチスニペット”、”リッチカード”と並んでいます。

Googleによると、現在のところリッチカードはレシピと映画のサイトに限られているとのことだ。そして、レシピと映画用のフォーマットへ構造化マークアップを使用している。また、Google.comが対象で、モバイル検索の英語のみが対応している。Googleは将来的に、より多くの種類のサイトと、より多くのユーザーが利用できることを望んでいる。

Googleは、この新しいフォーマットを学ぶために、より多くのドキュメントと例を掲載し、デベロッパーサイトの内容を更新している。

さらに、Search Console内に、リッチカード用のレポートを追加している。このレポートには、インデックス率やエラーレポートが記載されており、リッチカードの実装に役立つ内容となっている。下記にスクリーンショットを記載しておく。

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Googleは、「検索アナリティクス内の”リッチリザルト(Rich results)”(現在はベータ版の利用に限る)が、あなたのサイトのリッチカードとリッチスニペットがどのような状況であるかを計測する助けとなるだろう」、と述べている。つまり、両者のクリック数やインプレッション数などのデータを掘り下げることができる、というわけだ。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google launches rich cards for movies and recipe websites」を翻訳した内容です。


実際に検索結果での表示が確認できていないため、どのような印象を受けるかは判断しづらいですが、構造データを実装するわかりやすいメリットにはなっていますね。日本での導入を見越し、先んじて実装方法を勉強しておこうと思います。– SEO Japan

続きを読む Googleがリッチスニペットの上位版、”リッチカード(rich cards)”を米国でローンチ。現在は映画とレシピが対象。

GoogleのiOS用キーボードアプリ、”Gboard(Gボード)”が非常に便利な予感。

小ネタです。SEOとは直接関係がないため、記事タイトルもそれ風にしてみました(笑)。GoogleがiOS用のキーボードアプリをローンチしましたが、非常に便利なアプリのようです。チャット中に何かの情報を相手に送る場合、「チャットアプリから離脱し、Googleで検索し、情報をコピーし、チャットアプリに戻って送信」、といった作業が必要なくなります。”Gboard”から検索し、そのまま相手に送付できるという仕組みです。すぐにでも使いたくなりましたが、残念ながら米国の英語対応のみのようです。Googleのブログでは、他言語の対応もするという旨も記載されているので、今は指をくわえて待ち望みたいと思います。– SEO Japan

iOS用の新しいキーボードアプリ、Gboardが本日ローンチされた。アプリを離脱することなく、キーボードで直接検索することが可能だ。

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*リンク先は英語となっています。

GoogleがGboardのローンチを発表した。これは、iOS用のキーボードアプリで、アプリを離脱することなく、あらゆるアプリ内で直接検索が行えるというものだ。キーボードが直接検索し、情報を送るだけでなく、GIFや絵文字なども簡単に発見できる。

下記に、使用例の動画を記載しておく。

ご覧いただいた通り、iメッセージを使用中に、情報をすぐに検索することができ、検索した情報をメッセージ内に直接埋め込み、相手に送信することができる。

また、絵文字を探すためにスクローリングする代わりに、💃👯を、”dancer”と検索し、発見することができる。絵文字だけでなく、GIFの検索も可能だ。さらに、Gboardは”Glide Typing(グライドタイピング)”機能も搭載している。つまり、通常のタップ操作ではなく、キーからキーへと指をスライドすることでタイプが可能となるものだ。これにより、入力作業が若干早まるだろう。

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このアプリは、こちらから無料でダウンロードできる。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google launches iOS keyboard that lets you search in any app & more」を翻訳した内容です。


上部のコメントでは、SEOとは直接関係がないと述べましたが、iPhoneユーザーのGoogleプロダクトの利用増加を狙ったアプリと考えれば、非常に面白い企画かと思います。このアプリがどのような影響を与えるか、非常に興味深いところではありますが、単純に素晴らしいアプリだと思いますので、早く使用してみたいと感じています。– SEO Japan

続きを読む GoogleのiOS用キーボードアプリ、”Gboard(Gボード)”が非常に便利な予感。

Googleの新しいモバイルフレンドリー・アップデートが完全にローンチ。

今年の3月に、モバイルフレンドリー・アルゴリズムが5月にアップデートされることが、Googleのブログで報告されていました。”段階的におこなっていく”ということでしたが、完全にローンチされたことを、ジョン・ミュラー氏が報告しています。既にモバイルフレンドリーであるサイトには特に影響がないとのことですが、一応の確認はしておいても良いですね。– SEO Japan

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*リンク先は一部を除き英語となっています。

数か月前、我々はGoogleが2016年5月にモバイルフレンドリー・アルゴリズムをアップデートする予定(SEO Japanの記事はこちら)だと報告した。

本日、Googleのジョン・ミュラー氏が、このアルゴリズムのロールアウトが完了したことをTwitterで認めた。ジョン氏は、「参考までに、ここで言及されているモバイルの変更について、ロールアウトが完了した。」、と述べている。
*Twitterでは、”ここで”を示す、Googleのブログへのリンクが記載されています。

近頃、トラッキングツールがアップデートを示唆する値を示しているが、今回とは全く関係がないと考えている。なぜなら、Mozcastなどのトラッキングツールは基本的にデスクトップの結果のみを確認しているからだ。モバイルフレンドリー・アルゴリズムはモバイルの検索結果のみに影響を与えるが、トラッキングツールはデスクトップの順位を計測しているということだ。

今回のアップデートは、モバイルフレンドリーであるページのランキングへの影響を強めるはずだ。確認までに、3月のGoogleの発表から2か所を抜粋してみよう。

(1)”すでにモバイルフレンドリーであるサイトは、このアップデートによる影響を受けないだろう。”
Googleがシグナルを強化したとしても、利益を得られないのだろうか?もしくは、モバイルフレンドリーでないページにネガティブな影響を与えるにとどまるのか?

(2)”検索クエリの意図は、依然として、非常に強いシグナルだ。”
高品質のコンテンツのページがモバイルフレンドリーでなかったとしても、クエリとの関連性が非常に高ければ、引き続き上位に表示される。つまり、クエリによっては、モバイルフレンドリーでないページも上位に表示されるということだ。

最初のモバイルフレンドリー・アルゴリズムは、去年の4月21日にローンチされている。

あなたは、モバイル版のサイトや、モバイルデバイスからのリファラに何か変化があっただろうか?

この件に関するTwitterはこちら


この記事は、Search Engine Roundtableに掲載された「Google Fully Launches The New Mobile Friendly Update」を翻訳した内容です。


正直、今回のジョンさんの発言を見るまで、このアップデートの存在を忘れていました(笑)。昨年、大きな話題となっていたため、ほとんどのサイトが対応済みかと思います。Googleのモバイルに対する姿勢が感じ取られるものではありますが、新しい要素が追加される際は、その都度報告してもらえるでしょう。– SEO Japan

Search Engine Landによるランキングファクターの一覧表とその読み方。

Search Engine Landが作成したランキング要素の一覧表についての記事となります(フルサイズの一覧表はこちら)。2011年に初めて作成され、定期的に更新されていますが、最新の更新は2015年の6月でした。今回の記事は、一覧表が更新された時期に掲載された記事となるため、実はけっこう前の記事です(笑)。ただし、表の見方などはそこまで変更するものでもありませんので、改めて紹介させていただきます。来月にSMX Advanced(SEO Japanは不参加)が開かれますが、恒例のランキング要素についてのセッションもあるため、新情報が追加されるかもしれません。まずは、現段階の最新版をご確認いただければと思います。– SEO Japan

*記事内のリンク先は全て英語となっております。
*一覧表のフルサイズはこちらからダウンロードできます。また、本記事下部に、全ての要素の解説と表の読み方も記載しています。

3つの新しい要素が新たに加わった。Vertical Search(バーティカルサーチ) 、Direct Answers(ダイレクトアンサー)、そしてHTTPSである。また、全要素の中でモバイルと構造化データがの重み付けは増加している。

Search Engine LandによるSEOのランキングファクター・テーブルの最新版がリリースされた。2011年に、検索エンジン最適化のフレームワークを初めて公開してから、第三版となる。下記に、今回新しく加わった要素や変化した要素の概要を、テーブル全体の要素の紹介と併せて記載する。

1.テーブル作成の目的とねらい

ランキングファクターのテーブル作成の目的は、サイト作成者に検索エンジン最適化を成功させるために必要な基本的な項目に焦点を当ててもらうためである。つまり、このテーブルの目的は、Googleが使用している200個のランキングファクターや、1,000を超えるサブファクターの全網羅リストを作成することではない。また、ランキングの上位表示を狙う特定のキーワードをHTMLのタイトルタグに始めに記載するべきだ、といったアドバイスを送るものでもない。さらに言えば、Facebookのいいね数が、ランキングを押し上げる要素か否かを議論するためのものでもない。

このテーブルは、SEOの初心者も上級者も含む、広範囲の人たちに向けた、SEOにおける重要で一般的なトピックへのガイドとなるように設計されている。タイトルタグは、一般的に重要な要素である。こうした要素の全てを説明がつくようなものにすることを心がけている。また、ソーシャルシェアは、一般的に、SEOにとって良いものとされている。特定のネットワークに注力せず、ソーシャルシェアを目指すことだ。

このテーブルの狙いについてさらに理解を深めたいのであれば、2011年に紹介した際の記事2013年にアップデートした際に紹介した記事を読むことをおすすめする。

2.このテーブルがカバーしている範囲

2つの主要なクラスがある。

  • On-The-Page(内部要素):
    大部分をサイトオーナーがコントロールできる要素。
  • Off-The-Page(外部要素):
    大部分が他者からの影響があり、自身のサイトと直接結びついていない要素。

また、上記2つのクラスは、さらに7つのカテゴリーに分類される。

  • Content(コンテンツ)
    コンテンツや素材(サイトの構成要素)の品質に関連する要素。
  • Architecture(アーキテクチャ)
    サイト全体の機能に関する要素。
  • HTML
    Webページに特化した要素。
  • Trust(信頼度)
    サイトの信頼性や権威性に関連する要素。
  • Links
    ランキングに影響を与えるリンクについての要素。
  • Personal
    ランキングに影響を与えるパーソナル検索に関する要素。
  • Social
    ランキングに影響を与えるソーシャル上の推薦について要素。

テーブル全体は37の要素で成り立っている。HTMLのタイトルタグの記述から、訪問者のエンゲージメントの獲得まで、多岐にわたる。下記に、要素のみ切り取ったテーブルを記載する。

3.テーブルの使い方

全ての要素は2つの文字で表示されている。最初の文字はその要素が属するカテゴリー(上記に記載した7つ)を表している。例えば、AはArchitectureを表している。2つ目の文字は要素自身を表している。例えば、mはMobileを表している。2つを組み合わせ、Amと表記している。

各要素はそれぞれ重みを持たせている。これは、全体と他の要素と比較し、それぞれの要素がどの程度注力すべきかを表している。+3が最も重要なもので、+2、+1となるに連れ、重要度は低下していく。

また、複数の要素が組み合わされることによって、効力が発揮されることも理解しておこう。何か一つの要素が成功を約束することはない。しかし、いくつかの要素を組み合わせることで、仮に重要度の低い要素であっても、あなたの希望を満たすものとなる。

Violationsはネガティブな要素だ。サイトの順位を下落させてしまう恐れのあるスパム的な行為である。こうした要素は使用すべきではない。他の要素と異なり、Violationsとなる要素はどのカテゴリーに属しているかにかかわらず、Vから始まっている。それらの要素がViolationsであることをすぐに確認するためだ。重み付けに関しては、-3が最もネガティブであり、-2、-1と続く。

我々のSEOガイドも変更され、テーブルの変更が全て反映されている内容になっている。また、それぞれの要素についての深い説明も加えている。こちらのガイドもぜひ確認して欲しい。

4.変更点と調査

去年から、Search Engine Landの編集部は、このテーブルに新たに追加すべき要素について議論を重ねてきた。ある要素はテーブルから落とすべきか、重み付けを弱めるべきか、また、ランキングへの影響が強まった要素はどれか、などを丁寧に吟味してきた。

さらに、既存の要素についての解釈を求めるため、著名な方に質問をするなどの調査を行っている。新たに含める要素と、削除を検討した要素(IdentityとAuthorship)についてのコメントも依頼した。この調査により、400を超える返信をいただいた。各人の協力に感謝の意を表する。

2015年版のテーブルには3つの要素が新たに追加され、4つの要素の重み付けが強まった。全体の要約は下記に記載している。変更した箇所についての興味がなければ、それらは読み飛ばしてしまってかまわないだろう。

5.新しい要素

  • Cv: Vertical Search(バーティカルサーチ)
    “10個の青文字のリンク”の時代はとうの昔に終わった。現在は、画像、ニュース、動画、ローカル検索など、リッチな検索結果がバーティカルサーチから提供されているため、バーティカルサーチを重要な要素として含めることにした。上記の調査でも賛成を得られ、重み付けの平均は1.7であった。我々はバーティカルサーチのデビューに、+2の重みをつけた。
  • Ca: Direct Answers(ダイレクトアンサー)
    今日の検索エンジンはダイレクトアンサーを検索結果に含めている。しかし、ダイレクトアンサーに採用されたとしても、ダイレクトアンサーの内容が十分であり、そのサイトへのクリックが発生しないという場合でも、そのサイトにとっての恩恵はあるのだろうか?我々の答えは、Yesである。まず、ダイレクトアンサーに採用されたということは、そのサイトへの信頼を示すことであり、他のクエリの場合も助けとなるだろう。次に、十分に興味を引く内容の場合、ダイレクトアンサーのソースとなれば、実際にはトラフィックを生み出すという証拠もある。ダイレクトアンサーの重み付けは、上記の調査では、1.8を獲得している。しかし、Search Engine Landではより適切だと思われる、+1をつけた。
  • Ah: HTTPS
    昨年、GoogleがHTTPSへの対応をランキングファクターに使用すると明言したため、この要素を追加することに悩むことはなかった。調査結果によれば、この要素は平均で1.5という数字が出ている。GoogleはHTTPS対応がランキングに与える影響はごくわずかだと述べているが、我々はこの要素に対し、+1を与えることが妥当だと判断した。

6.変更のあった要素

  • Am: Mobile(モバイル)
    元は+1であったが、今回の調査では平均で2.6という数字が出ている。四捨五入をし、+3にするほどではないと感じているが、GoogleとBingは共にモバイル対応をランキングファクターに使用していることからも、+2を与える価値は十分にあると考えている。ちなみに、我々はApp Indexingをモバイルの要素から切り離すことも考えていた。App Indexing単体では1.5という調査結果が出ているが、今回はApp Indexingをモバイルの一部として考えるべきだと判断している。
  • Hs: Structured Data(構造化データ)
    元は+1であったが、今回の調査の平均は2であった。構造化データの重要性が高まっていることに異論はないため、この要素を+2に引き上げている。
  • Th: History(運用歴)
    元は+1で、今回の調査では平均で2であった。これについても異論はないため、+2に引き上げている。
  • Te: Engagement (エンゲージメント)
    前回まではコンテンツのカテゴリに含めていたが、信頼のカテゴリに移動させている。調査結果では2.3という結果が出ているため、重み付けは+2のままにしている。
  • Vs: Stuffing(詰め込み)
    前回は-1であったが、今回の調査の平均は-2.6であった。四捨五入で-3にするほどでもないと判断したが、今回から-2に引き上げている。
  • Vp: Spam(スパム)
    前回は-1であったが、今回の調査では-2.6であった。この要素については、-3にすることが妥当だと判断している。
  • Va: Ads(広告)
    前回まではコンテンツのカテゴリに含めていたが、信頼のカテゴリに移動させている。今回の調査結果では-2.1という数字がでたが、-1に留めている。なぜなら、この要素は多くのサイトにとって比較的大きな問題ではないと考えているからだ。

7.変更はないが、注目すべき要素

上記までの内容でお分かりいただけただろうが、我々は調査結果を常にそのまま使用しているわけではない。調査結果が示す内容よりも、注意深いスタンスを取ろうとしている。下記に、今回の調査から分かった、注目すべき変化をまとめたいと思う。

  • As: Speed(スピード)
    調査結果では2.4という数字が出たが、Googleもこの要素が与える影響は僅かなものだと発言しているため、+1のままにしておくことが妥当だと判断した。
  • Au: URLs
    調査結果では2.2という数字が出たが、+1のままが妥当だと判断した。
  • Hh: Headers(ヘッダー)
    調査結果の数字は2.2。しかし、比較的影響の少ない要素であるため、+1のままに留めている。
  • Ti: Identity(アイデンティティ)
    Googleのオーサーシップがなくなったため、この要素を残すべきか、真剣に討論をした。調査結果では1.6という数字が出ており、削除するべきか迷うことになった。最終的に我々は、アイデンティティの特定方法がどう変化したとしても、重要性には変わりはないという結論に至っている。そのため、この要素はチャートに存続させており、前回と同様、+1を与えている。
  • Ln: Numbers(リンク数)
    今回の調査では1.9という数字が出ているが、四捨五入をして+2にすると大きすぎると感じている。また、Googleもリンクの質ではなく、(作為的に)数を目的にしているサイトにペナルティを与えているという現状もある。そのため、+1のままにしておくべきだと判断した。
  • Pc: Country(国)
    今回の調査結果では2.2という数字が出ているが、国別の特有の検索結果は非常に大きな影響を与えていると考えているため、+3が適当だと判断した。
  • Pl: Locality(ローカル)
    ローカル(町)要素は2.2という数字が出たが、国と同様、前回の数字のままの+3にすべきと考えている。強力な要素と考えるべきだろう。それほど大きな要素なのだ。
  • Ph: History(履歴)
    調査結果では1.8という数字がでており、前回の+3よりも低い数字となっている。+2に引き下げることも考えたが、+3のままにしておくべきと判断した。検索履歴は非常に大きな要素と考えるからである。
  • Ps: Social(ソーシャル)
    Google+の縮小もあったため、この要素を+2から+1に引き下げることも検討した。しかし、調査結果では1.6という数字が出ており、四捨五入すると+2になる。そのため、現状のままにすることにしている。
  • Ss: Shares(シェア数)
    調査結果では1.7という数字が出ており、四捨五入すると+2になる。しかし、この要素は、ソーシャルでシェアされた回数と信頼性やオーソリティの比較ではない。そのため、現状のまま、+1にしている。
  • Vh: Hidden(隠しコンテンツ)
    しまった!この要素を調査に含めていなかった!しかし、現状の-1が妥当と判断している。
  • Vp: Paid(ペイドリンク)
    調査結果では-2.2という数字がでているが、現状のまま、-3にしている。なぜなら、ペイドリンクでペナルティを受けた場合、復活が非常に難しくなるからだ。
  • Vp: Piracy(海賊行為)
    調査結果では-2.5となっており、四捨五入すると-3になる。海賊行為はペナルティの対象となるため、妥当な数字だと考える。しかし、多くの人がコンテンツを盗用し、多くのDMCAにヒットされているわけではないため、-1のままにしておくべきと判断した。

8.ありがとう!

2015年版にアップデートする作業は非常に大変な作業だった。順番に感謝の意を述べたいと思う。

まずは、ケリー・マーガレット氏に感謝を述べる。調査結果の編集と分析を助けてくれ、SEOガイドのアップデートにも尽力していただいた。

次に、今回の調査に参加していただいた全ての人に感謝したい。

また、いつもながら、SEOガイドのアップデートに参加していただいた、ニュース記事の編集者でもある、バリー・シュワルツ氏にも感謝の意を述べたい。彼はSEOへの情熱を、誰よりも持っている。

Third Door Media社の技術部門からは、デイビッド・コーディガン氏に参加していただいた。既存のテーブルのアップデートに大きく協力してくれた。

最後に、メディアのColumn Fiveにお礼を言いたい。2011年に初めて作成した時から、継続してアップデートに協力いただいている。

9.関連リソース

作成したテーブルはホームページにて、より大きなフォーマットで見ることができる。また、プリントアウトや自身のサイトに埋め込む場合に備え、PDFでダウンロードできるようにもなっている。下記に、ホームページへのリンクを記載しておく。

このテーブルは、より多くのファクターについての説明を記載しているガイドの内容と連動している。全て、最新の情報にアップデートが完了している。下記に、ガイドへのリンクを記載しておく。

もしも、あなたがSEOの初心者だっとしても、決して慌てないでいただきたい。我々の概要ページが役に立つと思う。動画も掲載しているので、ぜひ確認していただきたい!

読者の方々が最新版のテーブルに満足していただくことを望んでいる。いつも通り、Lq, Lt, Ln and Ssは深く関連しあっているのだ!


ここからは、SEO Japanによる、全要素の解説となります。


全要素の解説と表の読み方(SEO Japanによる追記)

上記の説明であった通り、まずは、内部要素と外部要素の2つ(記事中では”クラス”と呼ばれていました)に分けられます。それぞれに合計で7つのカテゴリーがあり、さらに各カテゴリー内に要素がまとめられている、といった構成です。全体の要素の数は37個ですが、下記に、カテゴリーのまとめを記載します。

ON-THE-PAGE FACTORS(内部要素)
Content(コンテンツ)
ARCHITECTURE(アーキテクチャ)
HTML

FF-THE-PAGE FACTORS(外部要素)
TRUST(信頼性)
LINKS(リンク)
PERSONAL(パーソナル要素)
SOCIAL(ソーシャル)

Search Engine Landのページから一覧表をダウンロードしていただき、下記の項目を見ていただければ、一覧表の内容が把握できるかと思います。下記の解説は、一覧表の左上から開始し、右下が最後になるように並べています。

一覧表中央に記載されている各項目のラベルの右上には、数字が記載されています。+3が最もランキングとの関わり合いが強いと思われる要素であり、+2、+1と続きます。また、-3が最もランキングにネガティブな影響を与えるとされ、-2、-1と続きます。

全てのランキング要素をまとめた一覧表ではありませんが、重要となる要素のみをまとめた、多くの方の参考となる資料となっております。


ON-THE-PAGE FACTORS(内部要素)
パブリッシャーが直接管理できる要素。


Content(コンテンツ)

Cq:QUALITY(品質)
良く書かれ、十分な品質のコンテンツがあるページか?
Cr:RESEARCH(リサーチ)
そのコンテンツを発見するために、ユーザーが使用する可能性のあるキーワードをリサーチしているか?
Cw:WORDS(単語)
発見されたいと思う単語やフレーズがページ内で使用されているか?
Cf:FRESH(新鮮さ)
ページの内容は新鮮で、”ホット”なトピックであるか?
Cv:VERTICAL(バーティカル要素)
画像、ローカル情報、ニュース、動画など、バーティカルなコンテンツを記載しているか?
Ca:ANSWERS(ダイレクトアンサー)
検索結果内にダイレクトアンサーとして表示されているか?
Vt:THIN(薄いコンテンツ)
コンテンツの内容が薄く、浅く、実質的な内容に欠けているか?

ARCHITECTURE(アーキテクチャ)

Ac:CRAWL(クロール)
検索エンジンが、サイト内のページを”クロール”しやすくなっているか?
Ad:DUPLICATE(重複コンテンツ)
重複コンテンツの問題を上手く管理しているか?
Am:MOBILE(モバイル対応)
モバイルデバイスの使用に問題がないか?App Indexingは対応しているか?
As:SPEED(読み込み速度)
読み込み速度は速いか?
Au:URLS(URL)
URL内にページのトピックに関する、意味のあるキーワードを含んでいるか?
Ah:HTTPS(HTTPS)
訪問者へ安全な接続を提供するために、HTTPSに対応しているか?
Vc:CLOAKING(クローキング)
人間と検索エンジンに別々のページを表示しているか?

HTML

Ht:TITLES(タイトル)
タイトルタグにページ内のトピックに関連のあるキーワードが含まれているか?
Hd:DESCRIPTION(ディスクリプション)
ディスクリプションタグは、ページが何について書かれているかを説明しているか?
Hs:STRUCTURE(構造データ)
構造化データを使用しているか?
Hh:HEADERS(見出し)
見出しと小見出しにheaderタグを使用し、関連するキーワードを含めているか?
Vs:STUFFING(キーワードの詰め込み)
そのページを発見するために使用されたいキーワードを、ページ内に過度に使用しているか?
Vh:HIDDEN(隠しコンテンツ)
そのページを発見するために使用されたいキーワードを、色やデザインなどで”隠して”いるか?

OFF-THE-PAGE FACTORS(外部要素)
読者、訪問者、他のパブリッシャーなどによって影響される要素。


TRUST(信頼性)

Ta:AUTHORITY(権威性)
リンク数、シェア数、その他の要素などにより、信頼性のある権威を獲得しているか?
Te:ENGAGE(エンゲージメント)
訪問者が時間をかけてコンテンツを読んでいるか?もしくは、直ぐに”離脱”しているか?
Th:HISTORY(運用歴)
そのサイト(ドメイン)は、長い間、同じ方法で運営されているか?
Ti:IDENTITY(アイデンティティ)
サイトのアイデンティティや著者を証明する手段を採用しているか?
Vd:PIRACY(海賊版)
海賊版のコンテンツを掲載していると警告を受けたことがあるか?
Va:ADS(広告)
コンテンツ内、特にファーストビューで、広告が多く占めているか?

LINKS(リンク)

Lq:QUALITY(リンクの品質)
信頼性があり、高品質で、尊敬されるWebサイトからリンクを獲得しているか?
Lt:TEXT(アンカーテキスト)
該当のページに向けられているリンク内に、そのページを発見されるときに使用されてたいと思う言葉が含まれているか?
Ln:NUMBER(リンク数)
多くのリンクがそのページに向けられているか?
Vp:PAID(ペイドリンク)
ランキング上昇のためにリンクを購入しているか?
Vl:SPAM(スパム)
スパム行為のあるブログやフォーラムなどからリンクを獲得しているか?

PERSONAL(パーソナル要素)

Pc:COUNTRY(国)
検索者がいる国はどこか?
Pl:LOCALITY(地域)
検索者がいる町や、ローカルのエリアはどこか?
Ph:HISTORY(検索履歴)
検索者は定期的にそのサイトを訪れており、ソーシャルで言及などをしているか?
Ps:SOCIAL(ソーシャル要素)
検索者や検索者の友達は、ソーシャルで言及しているか?

SOCIAL(ソーシャル)

Sr:REPUTATION(ソーシャル上の評判)
該当のコンテンツはソーシャル上で共有され、尊敬されているか?
Ss:SHARES(シェア数)
該当のコンテンツはソーシャルネットワークで多数シェアされているか?

この記事は、Search Engine Landに掲載された「The Periodic Table Of SEO Success Factors: 2015 Edition Now Released」を翻訳した内容です。


記事内で言及されていましたが、どちらかと言えば、ビギナーのための資料と言えそうです。ランキング要素と思われる全ての項目をカバーしているわけではありませんが、重要な項目は抑えられており、重みづけも納得いくものが多いのではないでしょうか?この要素に従えば、上位表示が獲得できるというわけではありませんが、振り返って確認する上で便利な一覧表になっていると思います。– SEO Japan

続きを読む Search Engine Landによるランキングファクターの一覧表とその読み方。

ダニー・サリバン氏が目撃してきた、この20年間で検索エンジンに起こった10の変化。

Search Engine Landのダニー・サリバン氏による、アニバーサリー記事となります。検索に関わるものであればだれもが知るといっても過言ではない方ですが、20年間も業界に携わっているのは驚きでした。Google、もしくは、検索エンジンの歴史と伴に歩んできたサリバン氏が、検索エンジンの変遷と、今後の展望をまとめています。– SEO Japan

Search Engine Landの創始者で編集者でもあるダニー・サリバンが、この20年間で目撃してきた検索の変化について記事を執筆している。

search-20-years-chalkboard-ss-1920

*記事内のリンク先は一部を除き英語となっています。

検索業界と検索エンジンを初めて記事で取り上げてから、本日で20年目を迎えた。この節目を迎えるに当たり、検索業界に携わった20年の間に、私が見てきた大きな変化を振り返ろうと思う。

1. 検索という革命

何か疑問が浮かぶと、まず最初に頼りにするのは、検索エンジンではないだろうか。Googleかもしれないし、Siriかもしれないし、Bingかもしれない。Yelpの時もあるだろうし、複数の検索エンジンを組み合わせて利用することもある。

あまり深く考えず、我々が当たり前のように実行しているこのシンプルな行為は、人々が情報を求めるプロセスに対しての革命とも言えるものだ。消費者をターゲットとした検索エンジンが20年ほど前に誕生する以前は、何百年、何千年前と同じ方法で人間は情報を得ていた。つまり、「誰かに尋ねる」という方法だ。

何かに対する答えが必要になったら、教師、専門家、親友、または、司書のような人物を頼りにする。もちろん、ツールも利用していたはずだ。図書館、図書館の目録、イエローページ、そして、LexisNexisなどの専門家のデータベースだ。しかし、多くの人にとって、他の人に尋ねて疑問を解消するという方法が、最も一般的であった。

そして、今から遡ること20年と少し前、必要とする答えを全て把握しているように思える、検索エンジンという新たなパートナーが登場する。検索エンジンは、スマートフォンがコミュニケーションの方法を変えたように、情報収集の方法に革命的な変化をもたらした。しかし、スマートフォンとは異なり、検索エンジンは静かなる革命の担い手であった。 このツールが与えた奥深い変化は、賞賛に値したものの、あまりにも自然に発生したため、誰も意識しなかったのだ。

もしも時間に余裕があれば、8分ほどの下記の動画を視聴していただきたい。数年前に私がTEDxで講演した動画であり、検索の革命をより理解できるはずだ。

2. Googleの革命

Appleはスマートフォンを発明したのはではない。Appleはスマートフォンのコンセプトを完成させ、誰もが真似したくなるようなものを作成したのだ。同じように、Googleも検索エンジンを考案したわけではない。Googleが誕生する以前にも、既にOpen Text、Infoseek、WebCrawler、Lycos、Yahoo!、AltaVista、Exciteなどの有名な検索エンジンが存在していた。

google-us-map2-ss-1920

Googleは検索エンジンを完成させた。少なくとも、検索エンジンに出来ることを大幅に改善した。Googleはウェブページへリンクを張る行為を分析することで、関連性が高く、総合的な検索結果を提供することが出来る点を実証したのである。人気のあるトピックでも、曖昧なトピックでも検索することを可能とし、それらに対し、優れた検索結果を得ることが可能になった。

また、Googleは自身を「二番手」とすることで、繁栄することに成功した。当時の検索エンジンは、その多くが有償の結果に対する非難を逃れるため、検索から直接収益を得ることを行わなかった。現在では当たり前のこととして受け入れられているが、1996年にOpen Textが試験的に導入したところ、ユーザーを激怒させることとなり、その他の検索エンジンもこの分野から手を引くことになったのだ。

Googleがもっと早く誕生していたら、検索に力を入れるよりも、ライバルサイトのように「ポータル化」に焦点を絞っていたかもしれない。しかし、Googleは最適なタイミングで誕生したと言える。丁度その頃、GoTo(後のOverture)が有料の検索結果(ペイドサーチ)という概念を復活させていた。このタイプの検索結果が新たに受け入れられたことと、Googleの優れた検索テクノロジーによって、Googleは瞬く間に検索業界の台風の目となった。

Googleは時間の経過とともにライバルを蹴落としていく。現在、検索と言えば、真っ先にGoogleを思い浮かべるはずだ。事実、中国とロシアなどの一部の国を除く、ほとんどの国でGoogleは検索を独占している。その結果、会社名が動詞になるほどの、究極の賛辞を獲得した。つまり、「ググる」という言葉が「検索する」という意味を持つことになったのだ。

3. 目的地としてのGoogle

サービスを立ち上げたばかりの頃のGoogleの目的は、可能な限り早く、ユーザーを別のサイトへ導くことだった。共同設立者のラリー・ペイジ氏は、2004年にIPOを実施した頃に行われたPlayboyでのインタビューで次のように述べている。

ペイジ氏: ユーザーがGoogleにアクセスし、すぐに探していたアイテムを見つけてもらうことを私達は目標にしています。見つけてもらったら、喜んでその他のサイトにユーザーを送ります。実はここが大事なポイントなのです。反対に、ポータルサイトでは、全ての情報を自身で所有しようと試みています。

PLAYBOY: ポータルサイトは、「スティッキーコンテンツ(sticky content)」と彼らが呼ぶコンテンツを作り、出来るだけユーザーを長くサイトに留めようとしていますね。

ペイジ氏: そこが問題なんです。大半のポータルは自分のコンテンツをその他のウェブサイトのコンテンツよりも上部に掲載してしまいます。これはユーザーの利益に相反しており、検索結果に対して、料金を要求するようなものです。ポータルサイトの検索エンジンは、必ずしも最高の検索結果を提供しているわけではありません。あくまでも自分達の結果(ポータルサイトが所有するコンテンツ)を提示しているのです。Googleはこの概念から距離を取るようにしています。ユーザーが出来るだけ早くGoogleを去り、適切な場所に向かってもらいたいと願っています。ポータル化戦略とはビジネスモデルが大きく異なるのです。

PLAYBOY: Google ニュース、Gmail、Froogleなどをローンチするまでは、そう言えるでしょうね。

ペイジ氏: と言っても、それらはウェブを利用する上で役に立つテクノロジーに過ぎません。あくまでも代わりのサービスです。もちろん、良いサービスにしたいとは考えています。しかし、最善のウェブサイトにユーザーを導き、ユーザーの利益になることを実行しようと常に心掛けています。例えば、Google ニュースでは、Googleはそのニュースを購買することはしません。Googleが所有するその情報に、ユーザーを導くことを考えていないのです。我々は多くのニュースソースを集め、整理して表示し、外部のウェブサイトにユーザーを誘導します。また、Gmailは容量の大きな優れたメールプログラムに過ぎません。

重要なポイントを太字で表示している。ペイジ氏、そして、Googleは、Google自身がコンテンツを所有することは、ユーザーを最高の情報に導くという検索エンジンの主な仕事の利益と相反すると考えていた。

しかし、当時、GoogleはGmailやBloggerなどの検索ではないサービスを展開しており、既にコンテンツの矛盾を抱えていた。時間の経過とともに、この矛盾は肥大化していく。例えば、Googleの所有物であるYouTubeで動画を視聴してもらうことは、明らかにGoogleの利益になる。次の検索結果を見てもらいたい。

rogue one trailer

上記の画像は、Googleで「rogue one trailer」を検索して表示された結果である。Googleが所有するサービスのYouTubeが、ページを占有するほどの大きさの画像でトップに表示されされている。Appleも同じ予告動画を提供しているにもかかわらず、下位に沈んでいる。Googleに有利なことは明白だ。

なぜGoogleは自身を贔屓しているのだろうか?YouTubeの方がAppleで視聴するよりも、体験として優れていることが理由なのかもしれない。個人的にはその通りだと思うが。しかし、YouTubeのコンテンツをより目立つ位置に表示することが彼らの利点となることを、Googleが理解していることが理由なのかもしれない。他にも色々な理由が考えられる。しかし、理由が何であれ、自社の動画サービスを検索結果に提示する限り、矛盾の問題は残るままだ。

多少矛盾が生じることは避けられないことなのだろう。例えば、ローカル検索はレビューに密接に結びついており、自社のレビューを表示することなく、良質なローカルのリスティングサービスを提供することは難しいのかもしれない。しかし、Yelpやその他のサービスからライセンスを得て、彼らのレビューデータを利用することで、この矛盾を避けるという手もある。

それでも、大体の場合において、Googleは検索と自社製品とのバランス、また、ユーザーの利益とのバランスをうまくとっていると私は思う(ただし、当然例外存在している)。それでも、野心的なプロジェクトを統括するAlphabetと呼ばれる新たな会社まで誕生しているが、Googleが成長するにつれ、こうした矛盾は数十倍に達し、恐らく今後もGoogleに付きまとうはずだ。

この件の詳細は、過去に投稿した「How Google Went From Search Engine To Content Destination」で確認してもらいたい。

4. “スマートフォン”の革命と”常にそこにある”検索

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あなたが手にしていものはスマートフォンではない。サーチフォンなのだ。

もちろん、Facebookで投稿するために、メッセージを送信するために、Eメールを利用するために、動画を見るために、ゲームで遊ぶために使用していることは確かだ。しかし、答えを得るためにも利用していることが多いはずだ。どこでも、いつでも、次々に質問を端末に投げ掛けていることだろう。

情報を求めるプロセスに検索エンジンが革命を与えたとすれば、スマートフォンは「常にそこにある」検索を実現した、第二の革命の担い手と言える。答えを探し、リサーチを実行するために、オフィスに戻ってノートパソコンを開く必要はなくなったのだ。今なら、そう思った瞬間に検索を行うことが可能だ。事実、検索の大半が現在はモバイルで行われている

その結果、昼夜を問わず検索が行われ、購入に結び付く買い物などの行動に大きな変化をもたらしている。また、テレビ番組等のコンテンツとも結びついており、見ている番組によって、関連するコンテンツの検索が急激に増加する現象も起きている。

スマートフォンは、Star Trekで見られるようなコミュニケーションの方法とは異なるかもしれないが、あらゆる物事に対する答えを持つ「図書館のようなコンピュータ」に常に接続しているという状態をもたらした点においては、一致していると言えるはずだ。

カーク船長(Star Trekの主人公)が惑星に降り、川の前で「川の長さ」を尋ねるシーンを想像してもらいたい。現在、このシーンは地球の至る所で実際に見ることが出来るのだ。

5. “10本の青いリンク”の消滅

「10本の青いリンク」というフレーズに聞き覚えがあるなら、恐らく、Ask Jeevesとジム・ランゾネ氏のおかげだろう。同氏はCBS Interactiveで製品担当のバイスプレジデントを勤め、後にCEOに昇格し、現在は会長職に就いている。

実際にはAsk Jeevesとランゾネ氏がこの用語を創っていない可能性もあるが、この用語を初めて使ったうちの一人であり、Ask Jeevesを新しく、新鮮なサービスへと変える手段として広めたことは間違いない。検索結果として「10本の青いリンク」を返すのではなく、Ask Jeevesは新しい方法でより有益な情報を提供することをユーザーに約束した。

10本の青いリンクは実際に消滅したわけではない。主要な検索エンジンは、今でも従来型のウェブリンクを提供している。しかし、それ以上に、ダイレクトアンサーやカルーセルの表示などによる、検索結果を利用する新しい手段を提供している。

次のスクリーンショットは随分と長いが、この変化を確認する上で非常にわかりやすい画像となっている(クリックすると拡大する)。

blue links

左側のスクリーンショットは、2002年にGoogleで「cars」を検索した際の結果画面だ。広告と自然検索結果の全てがリンクである。画像は、Googleのロゴのみだ。

一方、右側には現在、モバイル端末を使って同じキーワードで検索を実行した場合の結果画面である。この検索結果にもリンクが多数表示されているが、グラフィックが増えており、アプリへのリンクはカラフルなフォーマットで提示されている。ニュースへのリンクは画像付きで、スワイプ可能なカルーセル内に表示されている。ローカルのリスティングはマップに掲載され、クリックすれば電話をかけることができるボタンも用意されている。ご覧のように、過去の10本の青いリンクとは大幅に異なっているのだ。

検索結果は、今後の数年間で、さらにグラフィックを多用し、双方向的な利用が可能になるはずだ。同様に、検索は今後もキーボードを離れ、Amazon Echoをはじめとする各種の端末に、欲しい情報を呼び掛けるという傾向に拍車がかかるだろう。

6. エージェント 2.0: 予測検索とボット

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検索エンジンが生まれて間もないころ、一部のコミュニティでは「エージェント」がユーザーが求めている情報を見つけてくれるようになり、我々が積極的に検索を行う必要はなくなるのではないか、という考えが存在していた。

このアイデアはまだ実現してはいない。今後数十年とは言わなくても、数年間は実現する可能性は限りなくゼロに近い。配管が壊れて始めて配管工の助けを必要とするよう状況のように、何か緊急の事態が発生するまでユーザー自身が何を必要としているか分かっていないことを、エージェントが検索することは非常に難しいことだ。

それでも、過去数年の間に予測検索の分野で、目覚ましい発展が起きている。Google Nowは、私が検索を行う前に必要とする情報を提示してくれており、それについては毎日のように驚かされている。MicrosoftのCortanaはGoogleのライバルとして名乗りを上げている。AppleのSiriは今も後塵を拝している状態だが、注目に値することに変わりはない。下記に、予測検索を取り上げた過去の記事を幾つか紹介しておこう。

予測検索の従兄とも言えるボットの存在も忘れてはならない。

予測検索はあくまでも受動的な検索だ。予測検索のエージェントは、優秀なアシスタントが上司に頼まれる前にアポイントを取るように、ユーザーが何を必要としているかを時間をかけて学び、提案する。

ボットは通常の検索と同じく能動的なものだ。しかし、あなたが購買を行う可能性のあるページを探し出すだけでなく、ボットはその全てを一つにしようとするのだ。これは、現実の世界において、アシスタントに誰々に花を贈りたいことを伝え、実際に行動に移してもらう、といった形に近い。

MicrosoftとFacebookがツールを紹介したことで、ボットへの注目はここ数ヶ月の間に非常に大きくなった。このツールは、デベロッパーやパブリッシャーが、コンサートのチケットの予約や花の注文などのタスクを、自動的に処理することができるボットの開発する手助けしているのである。

アメリカでは、ボットはまだまだ初期段階であり、一つのタスクに限定されている。花を贈りたいなら、生花店のボットが助けてくれる。しかし、タコスが食べたいなら、タコスボットが別に必要となる。いずれは、多くのタスクを処理することが可能なメタボットが登場するかもしれない。

ボットに関する詳細は、私、および、スタッフが投稿した最近の記事で確認してもらいたい。

この分野は注目に値する。予測検索とボットは、検索における刺激的な分野の一つであり、また、潜在的に業界を再編する力を持つ分野の一つでもある。

7. マシンラーニングの台頭

マシンラーニングも、検索の分野の中で成長著しい分野である。現在の検索エンジンは、数百点のシグナルを解析し、検索結果にランクインさせるコンテンツを決めるための、人間が作り出した複雑なレシピ、つまり、アルゴリズムに大きく依存している。

マシンがマシンを教育できるようになったら、何が起きるだろうか?昨年、Googleは検索エンジンが処理する”非常に大きな大部分”にマシンラーニングが取り入れられているという驚くべき事実を明かにした。このマシンラーニングのプロセスには、RankBrain(日本語記事)という名前すら、与えられている。

RankBrainが何を表示するかを我々が知るすべはないが、碁というゲームについての現状はご存じだろうか?この複雑なゲームで、マシンラーニングシステムのAlphaGoが世界チャンピオンを負かして世間を驚かせた。

検索結果の判断に関しても、勝負の「一手」が次々に繰り出されている。検索順位は、勝利の一手と敗北の一手が明確に分かれているわけではない、主観が支配するゲームだ。同じ地域で二名のユーザーが「abortion(中絶)」と検索しても、最も適切な検索結果に対する考え方は大幅に異なる可能性がある。「football」の検索結果に相応しいページも、アメリカ人とイギリス人では異なる。皆があらゆるトピックにおいて専門的な知識を持っているわけではないから、最高のコンテンツを決定することは非常に困難であるのだ。

検索は難しい。私の知る限り、Googleが実施しているマシンラーニングが行っている範囲は、複雑な検索をより一般的な検索とマッチさせ、同様の結果を表示させる試みが中心となっているはずだ。これは、非常に有意義な試みである。なぜなら、一般的な検索に照らし合わせることによって、Googleは検索結果に自信を持つことができるからだ。特に、予測されるクリック率を下回り始めた場合は、その検索結果の品質に問題があると言えるだろう。

マシンはさらに賢くなっていくはずだ。マシンは独自のルールを作り、様々なシグナルを分析するようになる。最も好奇心をくすぐられるのは、人間が思いつかなかったシグナルや関連を発見し、検索を改善することが出来る可能性があるという点だろう。

マシンラーニングについての詳細は、下記の記事を参照にして欲しい。

時間に余裕があるなら、下記に記載する、Googleのポール・ハー氏によるプレゼンテーションを視聴してほしい。Googleの複雑なランキングシステムをより深く理解することができるだろう。上から順に、プレゼンテーション、Q&Aセッション、スライドとなっている。

8. 検索はどのようにして社会を変容させたか

Marge Simpson googling herself

1990年代半ばに検索エンジンが登場したころ、検索エンジンが原因で、20年後に欧州裁判所が「忘れられる権利」を認める判決を出すことになるとは誰も想像していなかったはずだ。

これは、検索エンジンが社会を形成した数多くの構造の一つに過ぎない。あなたが欲しいものをすぐに見つけることが可能になったということは、他の人には見つけてもらいたくないことが簡単に見つかってしまうことも意味している。

先週も、カリフォルニア大学デービス校が、胡椒スプレー事件による失墜したイメージを改善するため、Googleの検索結果を変える取り組みを行っていたことが判明し、話題になっていた。当然、以前にも同じ試みを行った学校や企業は多数存在するはずだ。検索マーケッターに注目してもらいたいのは、この試みがことごとく失敗しているということだ。

コンテンツを消し去りたい人がいる一方で、そのコンテンツを確実に表示させたい人もいる。検索により、多くの会社が頭角を現し、成長した。以前は、主要なトラフィックを広告に頼っていたが、大量の無料のトラフィックを検索エンジンによって得られるよになったのだ。このトラフィックはとても重要になり、検索トラフィックを失うと、ビジネスの収益に大きな影響を及ぼすほどになった。eBayOverstockDemand MediaVerisignが良い例だ。これらの会社は、過去の収益の急激な減少をGoogleのアルゴリズムの変更を原因としたことがある。

検索に関連する司法の動向にも注目して欲しい。アメリカ国内で、検索エンジンには米国憲法修正第1項の言論の自由が認められている。ドイツでは事実上、検索エンジンがニュースの情報源にリンクを張る行為に課税する「付随的な著作権」の法律が可決された。スペインでも同様の法案が通過している。検索エンジンを巡る法律分野の戦いは続いているのだ。

検索エンジン自体も、検索結果に何を、どのように表示すべきかという問題に取り組んでいる最中である。自殺者の遺書を検索結果にに留めておくべきだろうか?戦争の記録映像を削除するべきだろうか?固定概念を含むオートサジェスチョンを検閲するべきだろうか?全て実際にGoogleが抱えている問題の一つである。詳細については、次の動画で確認することが出来る。

検索エンジンはその他にも社会に影響を及ぼしてる。

  • 学生は検索エンジンを使って学期末の論文を作成している。そして、教員は検索エンジンを使って学生が盗用を行っているかどうか確認してなければならない。
  • 犯罪者は検索をエンジンを使って、殺人事件を起こしている。亡くなったと思われていた人が実際には生きていたことが検索エンジンによって判明したのだ。
  • ジョージ W. ブッシュ元大統領やリック・サントラム元上院議員などの政治家は、彼らの名前に対する検索結果に好ましくない内容を意図的に表示させる「グーグル爆弾」の票的になっている。(厳密にはグーグル爆弾ではないが、目的は同じだ)
  • 患者が検索エンジンを使って自身を診断し、医師を心配させている。また、非公式ながら、病を患っているかどうかを特定するため検索を行い、症状を悪化させるサイバー心気症と呼ばれる病気も存在する。
  • 検索エンジンを用いて就職活動が行われている。企業は検索エンジンを介して、応募者のチェックを行っている。
  • 交際相手をGoogleで検索する。New York Observerが2001年に投稿した「恥ずかしがらずに彼をGoogleで検索しましょう!まずは彼を検索エンジンによるチェックをかけましょう!」は、この件の初期の名アドバイスの一つだ。

我々は、自分自身もGoogle検索にかけている。ケイティ・ペリーもその一人だ。マージ・シンプソンも自分の名前を検索している。ほぼ全ての人が経験済みであることだろう。

9. 検索マーケティング革命

検索エンジンが浸透する以前は、大勢のオーディエンスに接触する方法は、高額でありながら、ターゲットが全く絞られていなかった。TVの広告を買い、商品に関心を持つ人達が見ていると思われる時間帯に放映する。しかし、実際にCMを見ている人達のほとんどは、商品に興味を示さない。通常は早送りされてしまう。

検索はこの仕組みを変容させた。少ない金額で、大勢のオーディエンスに接触することが出来るようになったのだ。さらに言えば、あなたのコンテンツは、検索を行い、商品やサービスに関心があると明言した人達にピンポイントで表示されるのだ。

車を販売している会社を例にとって考えてみよう。テレビで多額の料金を支払い、大勢のオーディエンスに車の購入を呼び掛ける。しかし、実際に車の購入を検討している人はごく僅かだ。検索はわずかな金額をあなたから徴収し、「cars」で検索を実行したことがあり、購入を検討している人達に接触することを可能にしている。その上、実際に広告をクリックした場合のみ、あなたは料金を支払えばいい。また、無料のリスティング(自然検索結果)がクリックされた場合は、1円も支払う必要はない。

検索がオンライン広告の原動力となり、アメリカ国内のオンライン広告の支出の半分を占めるほど成長したのは、当然の成り行きだと言えるだろう。

また、現在のインターネットで常識となった、パフォーマンスを計測することが可能なマーケティングの基礎を築いたのも検索だ。検索出身のマーケターが、支出する価値が大いにあることを証明するため、ツールやレポートを片手に予算を巡る争いに参戦した。この知識が、この戦いが、そして、この進化が、動画からソーシャル、そして、ディスプレイなどのその他の形式のデジタルマーケティングが成長するお膳立てをしたのだ。

しかし、SEMでも、SEOでも、検索に関わる人達は今でも戦い、そして、正しく評価してもらえないと感じていることだろう。そろそろ価値を認めてあげるべきだ。彼らは、事実と賞賛に値する働きをしているのだ。少なくとも、Googleの自動運転自動車に衝撃を受けている人を見つけたなら、「その自動車を作ることが出来るほどの収入をGoogleに与えたのは、私のコンテンツであれ、広告だ」と言っても罰は当たらないはずだろう。

10. 高度な技術を要する検索が当たり前の存在となる

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検索のテクノロジーは悲しいほど不当に評価されている。SpaceXがファルコン9のロケットを浮いている離着陸台に着陸させた動画はバイラル化した。AppleがiPhoneをリリースする度に行列ができる。Googleの自動運転自動車は、テクノロジーの素晴らしさを世間に認識させている。

一方の検索は…ロケットを発射するわけでもなければ、毎年行列に並んでも買いたくなるオシャレなニューモデルをリリースするわけでもない。 検索は検索でしかない。元はSFの世界の話ではあるが、あまりにも当たり前の存在になり、普通であったり、魅力に欠けるツールと見なされ、注目されなくなってしまった。

検索は近年登場した数ある「ガジェット」の中でも特に重要度が高い。同じく当たり前の存在と化したインターネットとトップの座を争っている。科学、そして、テクノロジーがもたらした奇跡であるのだ。

そこで、今度検索を行う際は、1秒も経過しないうちに、星の数ほどのページが集められ、格納され、そして、順位付けされ、最高のページが表示される事実を少しの間だけでも噛みしめてもらいたい。これを実現するテクノロジーと検索エンジンを支える人達に感謝するべきだ。その価値は十分にあるはずだ。そして、私は運よくこの素晴らしいテクノロジーが展開する様子を特等席で見ることが出来ている。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「10 big changes with search engines over my 20 years of covering them」を翻訳した内容です。


SEO Japanでも数多く紹介させていただいておりますので、非常にお世話になっている方です。10個の変化はどれも大きなものでしたが、特にラストの変化は非常に興味深かったです。当たり前のように使用している検索エンジンですが、よく考えてみればとてつもないテクノロジーでありますね。ダニー氏が提言されている通り、たまには検索エンジンという技術に、賞賛の意を込めて検索したいと思います。– SEO Japan

続きを読む ダニー・サリバン氏が目撃してきた、この20年間で検索エンジンに起こった10の変化。

米国でGoogle NewsがAMP対応を開始。

Google NewsのAMP対応がアメリカ(英語のみ)で開始されたようです。GoogleのステイシーさんがTwitterNiemanLabの記事を紹介していましたが、Google Newsのブログ(英語)でも記事がアップされています。この記事によると、Google Newsの画面上部に14個のヘッドライン記事があり、通常のニュースストリームにも、AMP対応の記事は”AMP”ラベルが表示されているようです。今後は拡大していく予定とのことですが、現在はアメリカのみであるため、確認ができないのが寂しいです。– SEO Japan

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Google Newsブログの発表によると、Google NewsがAMPに対応し始めたようだ。つまり、モバイルデバイスでGoogle Newsにアクセスすると、AMP対応のコンテンツが表示され、これらはAMP方式でロードされるということだ。

下記に、iOSとAndroidの両方で、AMP対応の記事がGoogle Newsのカルーセルに表示されているスクリーンショットを記載しておく。

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表示されたコンテンツをクリックすることで、あなたをAMP体験へ導くことになる。コンテンツ上で左右にスワイプすることで別のコンテンツを行き来できるのだ。

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Google NewsはAMPの新しい対応ということになる。そして、次の対応はなんだろうか?もしかしたら、Googleファイナンスのニュースだろうか?

この話題については、TwitterWebmasterWorldでも話されている。


この記事は、Search Engine Roundtableに掲載された「Social Engineering Content Detected Google Search Console Notifications」を翻訳した内容です。


Google検索でAMP対応が開始されて以来、日本でもAMP対応を開始したパブリッシャーやプラットフォームが増えてきていますね。今回はアメリカのみの対応ではありますが、今後の拡大も予定されているとのことなので、日本にも近いうちにやってくるかもしれません。まだまだニュース記事というジャンルは超えていませんが、今後の展開は非常に興味深いです。– SEO Japan

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