中古ブランド品、プレゼントとしてアリ?ナシ?を探るインフォグラフィック

日本最大のリユースデパートを展開するコメ兵が、高級ブランド品のプレゼント事情を可視化したインフォグラフィックを公開しました。女性にブランド品をプレゼントするなら「12万円のバッグ」が間違いない・・・!?– SEO Japan

ブランド品の価値観を、左右で男女別に比較

高級ブランド品男女の価値観調査※画像をクリックするとコメ兵のサイトに飛び、全体をご覧いただけます。

コメ兵がブランド品に興味がある男女800人に対して行ったアンケート調査によると、中古・新品に関わらず普段持ち歩いているブランド品の数は平均3個。時計、財布、バッグが定番アイテムのようです。

高級ブランド品男女の価値観調査恋人や配偶者からプレゼントされるなら何が欲しいか、その期待金額をみると、男性1位は「時計(49.3%)」で期待金額は約18万円、女性1位は「バッグ(45.8%)」で期待金額は約12万円でした。
普通のプレゼントの期待金額で考えると高いと感じる方も多いかもしれませんが、ブランド品をプレゼントしてもらうなら、このくらいの金額でないと身に着けづらい、という事情もありそうです。

中古のブランド品、プレゼントとしてあなたはアリ?ナシ?
高級ブランド品 男女の価値観調査(コメ兵)

男性の約3割が「妻や恋人からのプレゼントは中古ブランド品でもいい」と回答したデータを見る限り、女性より男性の方が、プレゼントとしての中古ブランド品をポジティブ捉えているようですね。(※本インフォグラフィックは弊社がデザインをお手伝いさせて頂きました。) — SEO Japan [G+]

Googlerからのアドバイス付き!再審査リクエストの返信の新バージョン。

先週行われたSMX Advancedで、Googleのマット・カッツ氏が新しいバージョンの再審査リクエストの返信を行えるようにしているという記事を掲載しました。(前回の記事はこちら。)この新しいバージョンの再審査リクエストの返信画像をSearch Engine Roundtableが紹介しています。該当サイトの再審査リクエストの担当者からのアドバイスが添えられていますが、どういった内容なのでしょうか?– SEO Japan

*記事内のリンク先は全て英語となっています。

先週、我々はGoogleが再審査リクエストを拒否する際に、今までよりも多くのフィードバックを添付できるように取り組んでいる、とお伝えした。

今回、読者の一人に送られた再審査リクエストの画像を入手することができた。この新しい再審査リクエストには、不合格の旨を伝えるテンプレート文章の下部に、”A note from your reviewer”(レビューを行った者からの注意書き)という文章が添えられている。

下記の画像は@johnedwarddoyle氏によって、Twitterでシェアされているものだ。

*画像の上部はテンプレート文章。再審査リクエストの不合格、該当のリンクのサンプル、否認ツールの使用について、数週間は再度の審査は行わない旨、などが記載されています。

テンプレートの文章に続き、このサイトの再審査リクエストを担当したGooglerからの(テンプレートではないタイプされた)手書き文章が記載されている。

このアドバイスは実際に目を見張るような内容である。以下に該当の文章を記載する。

“あなたのサイトのバックリンクを再度確認する際、ウェブマスターツールのアカウント内で、あなたのサイトのカノニカルバージョンも確認して下さい。より多くのリンクデータがあるはずです。カノニカルについての詳細はこちら(https://support.google.com/webmasters/answer/44231?hl=ja)を参照してください。”

*上記、カノニカルの詳細は原文では英語版へのリンクとなっています。

Googlerからのメッセージは、「あなたのサイトへは未だ多くの低品質なリンクが存在しています。また、あなたは間違ったデータを参照しているように思えます。正しいデータを取得するために、ウェブマスターツールでカノニカルURLのレポートを確認して下さい。該当のリンクのデータを取得できるはずです。」といったものだ。

このアドバイスは非常に有益なものだと感じている。カノニカルURLの確認というアイデアをもたないSEO担当者やWebマスターが多くいるはずだからだ。

この件についてのディスカッションはTwitter上でも行われている。


この記事は、Search Engine Roundtableに掲載された「Google’s New Reconsideration Requests With A Note From Your Reviewer」を翻訳した内容です。

先週のマット・カッツ氏による発言から1週間もたたないうちでの報告となりました。修正・対応すべき箇所を伝えてくれるのは非常に助かりますね。リンク以外が原因の場合や日本語を含む多言語のバージョンなども気になるところですが、なかなか再審査リクエストが通らないWebマスターにとっては嬉しい対応なのではないでしょうか。– SEO Japan

Googleが再審査リクエストを拒否する場合、より詳細な情報を提供する予定。

6/11(水)、6/12(木)にアメリカのシアトルでSMX Advancedが開催されています。今回はSEO Japanとしては参加していませんが、マット・カッツ氏が参加したキーノートの内容をサーチエンジンランドが配信しています。再審査リクエストについてのGoogleの新しい取り組みの発表のようですが、Webマスターにとっては嬉しい内容のようです。 — SEO Japan

Googleの検索スパムチームのトップであるマット・カッツ氏が、シアトルで行われているSMX Advancedで発言した。彼のチームは再審査リクエストを拒否する場合、サーチクオリティチームからその詳細を併せてWebマスターに返信するように取り組んでいるとのことだ。

つまりは、サーチクオリティチームがレビューと拒否するという内容を返信する際、Googleの表明としてより詳細な情報を詰めるための”ボックス”を用意しているということだ。

Googleは再審査リクエストを送ったWebマスターに対し、より詳細な返信を提供していなかったか?いや、彼らはしている。リンクが原因の場合は数本の例を示しているし、他の原因の場合も一般的なカテゴリーとして伝えている。しかし、Googleは今以上の詳細な情報を提供するつもりのようだ。

それには、Webマスターに対しての、Googleからの個別のアドバイスや推奨なども含まれている。

そのため、Webマスターはより詳しい返信をGoogleからもらえると期待して良い。本日分の再審査リクエストから開始されるようだ。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google Reconsideration Request Rejections May Include More Details」を翻訳した内容です。

SMX恒例のキーノートセッション。Advancedでは毎回のようですが、Googleからマット・カッツ氏がゲストスピーカーとして参加しているようです。ペナルティを受けてしまったサイトオーナーにとって、より詳しい情報を頂けるのは非常にありがたいですね。(もちろん、ペナルティを受けないことが一番なのですが。。。)今回は速報記事ですが、今後は詳細な記事や実際にGoogleから届いた内容なども公開されるかもしれませんので、そちらの方も楽しみです。 — SEO Japan

YouTube SEO – 検索エンジンが動画の内容を格付けする仕組み

Googleのウェブ検索に続き世界第二位の検索エンジンともいわれるYouTube。米国では以前から活用されてきた動画マーケティングですが、日本でも最近動画を公開して注目を浴びようとする企業も少しずつ増えているようです。YouTube等の動画SEOについては色々なことがいわれてはいますが、ウェブサイトのSEOに比べるとまだまだ黎明期なこともあり、絶対的なルールはまだないようです。動画SEOを攻略するには、まずは最大動画サービスのYouTubeから、そしてYouTubeの動画評価の仕組みを理解することから、ということでSEO by the SeaによるGoogleの動画関連特許の記事を。 — SEO Japan

グーグルやユーチューブで動画を検索するとき、動画の内容ではなく、テキストを基に動画が結果にリストアップされている可能性が高い。当該の検索アルゴリズムは、動画のタイトル、そして、動画をアップロードした人物が入力した説明文およびタグに注目しているのだろう。しかし、動画の注釈もまた、動画が関連する用語やフレーズを特定する上で重要な役割を果たしていると考えられている。

例えば、以下の動画はグーグルの新しいレシピ検索のオプションを告知しており、新しい機能に関する詳細を提供している。しかし、動画に付随するテキストは、加えられた機能の詳細を説明する人物が、グーグルの料理長 スコット・ジアムバスティーニ氏だと言う事実にどれも言及していない。 [Google executive chef]を検索すると、ユーチューブの検索結果にはこの動画は表示されない。しかし、現実には表示してもらいたいところだ。

また、動画が検索結果でランキングされる上で、閲覧数、コメントの本数、そして、評価するの数、プレイリストに加えられる頻度等、その他の要素も鍵を握っているだろう。

動画に関連するテキストのコンテンツのみに依存すると問題が生じる。まず、説明文が、数多くのシーンや様々な内容を含む長い動画をうまく説明することが出来ていない問題が考えられる。また、多数の動画を持つサイトで、クエリに応じて返される結果の数が、多数に上る可能性があることも問題の一つである。

検索エンジンは、最初のフレームから得たスクリーンショットを表示するものの、中心となるフレームや動画の最後のフレームの方が、クエリに最適な動画を特定する上で役に立つ可能性があり、当該のサムネイルが動画のコンテンツを適切に描写しているとは言いきれない。

このような問題は、すべて動画の実際のコンテンツを無視していると言う共通点を持つ。それでは、検索エンジンが実際の音声およびビジュアルコンテンツを使って、関連する検索用語を判断することが出来たとしたらどうだろうか?

検索エンジンが、多数の動画のフレームとフレームに関連するキーワードのキーワードの関連スコアを記録するインデックスを動画から作成してくれたら、動画の内容を容易に理解することが出来るようになるのではないだろうか。

このようなフレームは、それぞれの動画の画像や音声に含まれているアイテムを基にキーワードに関連付けられると考えられる。また、グーグルは、動画の最初、中間、または最後のフレームを選ぶ代わりに、フレームのイメージをサムネイルとして使い、検索結果に表示することもあり得る。

過去にグーグルが公表した特許には、検索エンジンが、動画内の特定のキーワードに関連する画像と音声を特定し、そして、インデックスすることで、動画のインデックスを改善する仕組みが描かれている:

関連性を基にした画像の選択
考案: Gal Chechik、Samy Bengio
委託先: Google
米国特許申請番号 20110047163
付与日: 2011年2月24日
申請日: 2009年8月24日

概要

動画の検索結果をユーザーが入力したキーワードのクエリに応じて表示するシステム、コンピュータが読める記憶媒体、そして、コンピュータ実装メソッド。動画のホスティングシステムは、機械の学習プロセスを用いて、ラベル付きのトレーニングデータセットからメディアコンテンツの特徴をコンテンツのキーワードの記述を関連付ける主要なキーワードのモデルを学ぶ。

このシステムは、学習したモデルを使って、動画で見つかった特徴を基に、キーワードのクエリに関連する動画の検索結果を提供する。さらに、このシステムは、学習したモデルを用いて、動画を表す1つないし複数のサムネイルの画像を特定し、表示する。

グーグルの従業員が綴った複数のホワイトペーパーにも、動画インデックスの今後の展開が示唆されている:

特許で描かれているシステムは、動画の注釈インデックスに依存して、検索者が探している動画、もしくはクエリに関連する可能性がある動画の一部を見つける支援を行う。

例えば、海で泳ぐイルカのシーンまたは画像を含む動画は、「イルカ」、「泳ぐ」、「海」等のキーワードで当該の動画の一部にラベルを貼っている可能性がある。

動画の一部をクエリに対して格付けする際に役に立ちそうな方法が多数この特許には掲載されている。

クリックスルーのデータは、キーワードが特定の動画にとって適切かどうかを判断する際に役に立つと考えられている。クエリに対する同じサムネイルの画像が、多くの検索者によって選ばれると言うことは、クエリの用語と動画との関連性の高さを裏付けていると言っても過言ではないだろう。

動画の画像と音声、そして、関連するメタデータを持つストック画像および音声クリップを含む、ラベルが貼られたトレーニングデータセットの間の類似性の検索は、ラベルが貼られていない画像と音声を特定する上で役に立つかもしれない。グーグルによる類似性検索の例は、グーグルの類似イメージ検索で確認することが出来る。

この特許および先程紹介したホワイトペーパーは、動画の画像と音声をキーワードと一致させるために使われるラベルを用いて関連付けを行う類似性検索を支えるテクノロジーをもっと詳しく説明している。

タイトルやデスクリプション等の動画に関連するメタデータが、継続的に検索エンジンに用いられる一方で、動画の内容の付加的なデータが、動画の検索結果を大幅に改善する可能性はある。

また、ユーチューブの動画でグーグルの料理長が特集されている場合、料理長を容易に見つけることが出来るようになるだろう。


この記事は、SEO by the Seaに掲載された「How a Search Engine Might Rank Videos Based Upon Video Content」を翻訳した内容です。

限りなく基本的な話ではあったのですが、最終的には動画を解析してテーマやキーワードを動画に自動で付与するような仕組みが作られるのですかね。その処理を全ての動画に適用するには恐ろしい処理量が求められそうで、一瞬非現実的な気もしますが、Googleであればいつか普通にできるようになるのかもしれません。 — SEO Japan [G+]

非営利団体/NPOのためのSEO講座

SEOというと、これまで企業や商用サイトを中心に利用されてきたウェブマーケティング手法です。とはいえ、NPO、非営利団体にとっても本来は有効活用されるべき存在ではないでしょうか?特にNPOが対象とするイシュー関連の検索時に自身のウェブサイトを上位表示させることは、そのイシューに興味を持った人にそのNPOの存在を知ってもらうことができる貴重な機会なわけです。今回はそんなNPOのための検索マーケティング講座のお話を。 — SEO Japan

すべてのSEOキャンペーンが損益計算書を最優先しているわけではない。検索エンジンマーケティングを活用して、目標を達成しようとする政治活動、権利擁護団体、そして、非営利団体の数が増加している。

このタイプのキャンペーンにも同じメトリクスを当てはめたくなる。結局、トラフィックはトラフィックであり、コンバージョンはコンバージョンである。しかし、関心事をベースとしたキャンペーンは異なる効果をもたらすことがよくある。この種のサイトは、通常、別のタイプのコンバージョン – つまり当該の事柄に対する人々の気持ちを変える点に焦点を絞っているのだ。

定量化するのも、追跡するのも難しいはずだ。eコマースの成功を測るようにお金に換金することも出来なければ、どれほどの人の心を変えたかを知るため、トラフィックに頼ることも出来ない。

しかし、朗報がある。インターネットを利用し、決定を下す人が増えており、そして、その多くが検索結果の1位を完全な真実と見なしつつあるのだ。

関心事ベースのSEOキャンペーンは誰が行っているのか?

  • 政治活動。 オバマ大統領以外にも巧みにオンラインキャンペーンを実施している政治家はいる。地域の政治キャンペーンは、重要な用語で上位に格付けされることで、または、関心を高めるために、戦略的にアドワーズの広告を用いることで、絶大な効果を発揮する。このタイプのキャンペーンは、オンラインの評判管理(候補者の名前で検索した際に1ページ目に表示される内容の管理)と従来のSEO(“無党派”が検索するキーワードを見つけて、そのキーワードで上位にランクインするためにコンテンツを獲得する)を組み合わせることが多い。
  • ロビー活動団体。誰が「high fructose corn syrup」(高濃度のフルクトースコーンシロップ)の結果や「gun control」(銃規制)の結果を管理しているのだろうか?政治の支持団体は政治色の強い用語で上位にランクインするため、多額の資金をつぎ込むことがある。
  • 慈善団体。 多くの慈善団体が、従来の活動と共に特定の見解を広げる使命を持っている(社会、宗教等)。また、多くの団体が、オンラインでの活動を寄付を募るために行っており、究極の使命を達成するための資金源を得ている。
  • その他の支援団体。 誰もが意見を持っている。予算が絡む意見もある。実りの良い関心事ベースのキャンペーンの中には、特定の法律や見解を変えようとする団体によって実施されているものもある。

関心を煽るためにSEOを利用するべき3つの理由

1. SEOは、この類のキャンペーンに対して、ほかに例を見ない“メッセージコントロール”の力を持つ。大半のPRおよび広告キャンペーンは、「Tax Cuts」(減税)と「The Rich」(富裕層)、または、「Government Spending」(政府支出)と「Deficits」(赤字)等、2つのフレーズの間に自動的な相関関係を作ろうと試みている。

2. SEOは、この層関係をマッチすることは出来ないかもしれないが、次善策、つまり、強い反応をもたらさない用語を採用し、1ページ目にランクインすることで、同様の結果を得ることが出来る。

3. SEOは、PRやダイレクトメール等の従来の手法を補う効果がある。PRのヒットをリンクに変え – このリンクを使って、賛否両論のトピックに対する1ページ目の結果をコントロールすることが出来るなら、その他の宣伝目的のアクティビティの力を倍増させることが出来るだろう。同様に、ウェブサイト上の多くのヘッドラインやコール・トゥ・アクションのA/Bテストを実行し、効果の高かったものを多額のコストを要するダイレクトメールキャンペーンに利用することも可能だ。

関心事ベースのキャンペーンを行うには

関心事ベースのSEOキャンペーンは、通常のSEOキャンペーンとほぼ同じである。広範なキーワードリサーチで始まり、オンサイトの編集、そして、長期的なリンク構築へと移行していく。以下に重要な違いを挙げていく:

多くの関心事ベースのキャンペーンは、迅速に対応し ? 際どい問題の議論に一連のリンクや主張を捧げることで大きな利益を得られる。例えば、Peter G. Peterson Foundation(ピーター G. ピーターソン・ファウンデーション)のような団体は、赤字の減少に関する強力なリンクおよびホワイトペーパーを集め、このトピックを取り上げているジャーナリストやブロガーに公開している。ラピッドレスポンスキットは、ブログのコメント、特に価値が低い場所において、テンプレートとして役に立つだろう。

オーガニックな結果だけにとどまらず、グーグルグランツは非営利団体に無料のアドワーズ広告を与える。グーグルは、コストパークリックの上限を1ドルにする条件で、最高で1万ドル/月分のアドワーズのクリックを団体に与えている(コストパークリックが1ドルを少しだけ上回っている同様の用語を探すことで、非営利団体に寄付目的のトラフィックをもたらすキーワードを特定することが出来る可能性が高い)。

グーグルグランツの最適な利用方法は、関心事に若干関連しているトラフィックの多いキーワードを探し出し、ユーザーをさらにチャリティーを意識したトピックに導くランディングページ(オーガニックな検索にも利用する)を構築する方法である。

    SEOが「関心事」キャンペーンを受け入れる理由

    一部のSEO業者は、非営利団体のクライアントの仕事を嫌がる傾向が見られる。大規模なキャンペーンに必要な予算の持ち合わせがなく、オンサイトのコピーを最適化するのが困難な“メッセージに焦点を絞った”スタイルのサイトが多いからだ。しかし、この手のクライアントの仕事を引き受けるメリットは大いにある:

    • 良質なケーススタディーを行える。 「芝生の手入れ用の商品の販売に手を貸した」、または、「弁護士のウェブサイトへのトラフィックを増やした」と言う自慢も悪くないが、自分の会社が実施したキャンペーンにより、「人々の暮らし向きがよくなった」、または、「人命を救った」と言う自慢の方が遥かに価値がある。
    • お偉方と知り合うことが出来る。 多くの慈善団体は、地域の事業のコミュニティで活発に活動している委員を抱えている。マーケティングの戦略について、大勢のCEOが集まる場所で説明することが出来る機会はあまりないが、非営利団体の役員にSEOキャンペーンの結果を紹介することはまさにこの取り組みと一致する。
    • モラルの向上に役立つ。 良いことをすると、良い気分になる。非営利キャンペーンに取り組むことで、従業員が世の中を良くしている気持ちになる。
    • 質の高いリンクを獲得出来る。 現実を直視しよう。不適切な状況においても、「フォローされるリンクを手に入れられるのか?」と自問し、対応するのがSEOだ。.orgのサイトは検索エンジンから自動的に収益がもたらされるわけではないものの、多数のリンクが寄せされる。また、たいていの非営利団体はパートナーからのリンクを快く受け入れてくれるはずだ。

    「関心事」ベースのSEOキャンペーンで高まるのは人気だけである。オンラインで得た情報を基に決定を下す人が増加しており、また、不況下では、非営利団体はマーケティングの予算を賢明に使う必要がある。

    SEO業者にとっては、このようなキャンペーンに取り組むと言うことは、ただ単にチャレンジを楽しむだけではなく、売り上げの経路よりも重要な要素において、一石を投じる意味もあるのだ。

    この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


    この記事は、Search Engine Landに掲載された「SEO For A Good Cause: Supporting Advocacy & Non-Profit Campaigns」を翻訳した内容です。

    どちらかというと、SEO業者に対してNPOのSEOを格安か無償でやってあげましょう、という記事でしたね 汗 最も、NPOだからといって本来のSEO施策が変わるわけではないわけですが。ちなみに私も過去に無償でNPOのSEOを行い、それなりに効果を出した経験はありますが、確かに上に書かれているような特典もあるのかもしれませんが(別に対外的にアピールするでもなく人を紹介してもらうでもなく)、それを手がけた自分が多少なりとも良いことをした気になれたことが大きかったですかね。。。日々、特に以前はグレーゾーンギリギリの所で勝負していただけに 汗

    何らかの社会問題を解決すべきイシューとして取り組むNPO、必ずそれに興味を持って検索している人たちはいるわけですし、NPOのSEO、もっと活用されるべきと思います。 — SEO Japan [G+]

    タバコに関する意識調査をまとめたインフォグラフィック

    2014年4月より、消費税の増税に伴う値上げが話題となったタバコ。これを機に禁煙した人も多いといわれる中で、男女6,450人を対象にタバコに関する意識調査を実施し、調査結果をインフォグラフィックにまとめたので紹介します。 — SEO Japan

    プレスリリース専用インフォグラフィック「タバコの意識調査」男女ともにタバコを吸う人は少数派。男性の73.8%、女性の86.3%はタバコを「吸わない」と回答しています。タバコの煙に関しては、タバコを吸わない男女のほとんどが、人のタバコの煙は「正直嫌だ」(男性86.3%/女性91.8%)と感じています。1日2箱以上タバコを吸うヘビースモーカーでさえも、男性の50%が、女性に至っては75%が、人のタバコの煙は嫌だと感じていることから、分煙化が進んでいる背景が垣間見えます。


    「タバコに関する意識調査」は、2014年6月10日に配信された“プレスリリースと連携したインフォグラフィック”です。アイオイクスは、「瞬時に伝わるプレスリリース」として、プレスリリースと連携したインフォグラフィックを提唱しております。 — SEO Japan [G+]

    Googleの新たなイノベーション – 検索、モバイルに続く一手とは?

    Googleといえば今や単なる検索サービス企業から、世界最先端技術企業のイメージを多くの人に持たれていると思います。Google Mapのような革命的な地図サービスに始まり、自動車操縦のオートメーション化、そして最近では東大発のロボット企業やドローン技術の買収でも注目を浴びています。検索サービスからスタートし、今やデジタル領域で最大手の広告プラットフォームとなったGoogleが何故、このような最新技術に興味を持っているのでしょう?その背景にあるGoogleが目指す新たなイノベーションをカリスマ的存在のデジタルマーケッターとして知られるミッチ・ジョエルが考える。 — SEO Japan

    検索エンジンが、ロボット & ドローン(自動操縦機器)を開発する会社の買収に走るのは、正常だろうか?

    プロのマーケッターなら、Googleのここ数年の活動に首を傾げているはずだ。検索エンジンとして地位を確立した(そして、広告プラットフォームを最適化し、3500億ドルの時価総額を持つまでに成長させた)企業が、生まれたばかりの、未来志向のテクノロジーに資金を投入することを理解するのは容易ではない。広告、そして、ソフトウェアのライセンス事業から主に収益を得ているGoogleに対して、ロボットや自動操縦機器は、どのように関わってくるのだろうか?

    Googleのイノベーション 第一期

    Googleは、劇的なイノベーションを2度経験している(この2つのイノベーションの間には、多くの同様のイノベーション、そして、小規模なイノベーションが行われていた)。まずは、Googleが検索を極めた、第一期を理解することが重要である。「検索」は、決まった形を持たず、インターネット上で作られた、様々な相違するデータ、コンテンツ、そして、情報を整理する能力そのものである。これには、プログラムから記事に至るまで、あらゆるアイテムが含まれ、(数年の歳月を経て)Google検索なしでは、何かを探す(思い出す)ことなど想像出来なくなるほど進化していった。当然ながら、検索には、世界の情報を整理するだけでは、莫大な収益を得られないと言う問題がある。Googleは、キーワードベースの広告を発明したわけではないが、間違いなく、このアプローチを極めたのはGoogleである。パフォーマンスベースの広告の時代を導いたGoogleは、検索エンジンマーケティングを、最も効果が高い広告の形式に数えられるほどまでに成長させたのであった。つまり、コンテンツを検索するユーザーに、検索のUXを妨げない、コンテキストをベースとした広告が表示される仕組みである。さらに、消費者が広告をクリックした(つまり、興味を示した)場合のみ、料金が発生する入札ベースを採用し、広告をブランドやメディア企業に販売するようになった。数年を経て、Googleは、オファーを従来のバナー広告の代わりに、このタイプの広告の表示を望む個人のウェブサイトにまで、販売を拡大していった。その後、Googleは、GDN(Google Display Network)を構築するべく、戦略的な買収を行っていった。2006年のYouTubeの買収もまた、Googleの第一期イノベーションにおいて、大きな意味を持っていた。その数年後、TrueViewによって、消費者が視聴している広告(そして、スキップしている広告)を学習する試みが行われ、オンライン動画で有効なCMのタイプを理解することが可能になった。数年以内に、TrueViewは、キーワードと同じように、効果的なパフォーマンスベースのCM広告へと成長する可能性を秘めている。Googleがウェブを席巻した第一期を大局的に見るなら、comScore Media Metrixによる2014年2月のデスクトップのウェブサイト Top 50ランキングをチェックすると良いだろう — 2億2200万人を超えるユニークビジターのうち、Googleのウェブサイトは、1億8700万人以上のユニークビジターを占めていたのであった。

    Googleのイノベーション 第二期

    2006年、Googleは、Androidと呼ばれる、当時知名度が低かったモバイル OSを買収した。当時、メディアの専門家は、この買収に当惑していた。しかし、Androidの買収は、大胆な行動ながら、モバイルの分野で大きな勢力を得る原動力となった。現在、Googleは、モバイル対応のプラットフォームでアプリを構築するだけでなく、モバイルの接続が行われる実際のプラットフォームを運営するようになっている。 消費者がデスクトップのPCとラップトップから、スマートフォンとタブレットに移るにつれ、Googleは、モバイル業界にイノベーションを与え、手中に収めるようになった。Apple、そして、爆発的な成功を収めたiPhoneiPadとの互角の戦いも忘れてはならない。それでも、Android(そして、Androidを支えるGoogleのアプリとモバイルウェブサイト)は、モバイルで一大勢力を形成している。事実、comScoreが2014年2月の米国のスマートフォン加入者シェアを調べた結果、Googleが占めるモバイルウェブの割合が明らかになった — スマートフォンメーカーとして1位に輝ているのはApple(41.3 %)だが、Androidは、スマートフォンプラットフォームにおいて、52%のシェアを獲得して、1位を獲得している。さらに衝撃的なのは、スマートフォンの閲覧およびアプリのオーディエンス全体の90%近くがGoogleのサイトで占められている点である。要するに、Googleはモバイルも制しているのだ。

    Googleのイノベーション 第三期

    Googleのような企業は、どのように業績を伸ばしていくのだろうか?事業の規模を拡大する機会は、減りつつある(3000万人が新たに特定のアプリを利用したところで、Googleが急激に成長するわけではない)。その答えは、現在、インターネットを利用していない人達をネットに結びつける取り組みである。珍しいことではない。デジタルの分裂は、ずっと前から議論の対象になっていたはずだ(持つものと持たざる者の間に存在する溝)。事実、Googleのエリック・シュミット会長は、ビジネス書「The New Digital Age – Reshaping the Future of People, Nations and Business」(新たなデジタルの時代 – 人、国、企業の未来の再建)(Googleの職員、ジョレッド・コーヘン氏と共同で執筆)の中でこのトピックを詳しく取り上げている。インターネットに接続していない人達が50億近く存在する。(現時点で)「スマート」もしくは「オンライン化」されていない機器は無数にある。Googleは、この規模に狙いを定めなければならない。そのため、イノベーションを無人操作機、ロボット、そして、人工知能に集中させているのだ。無人操作機(ドローン)は、この最後のネット非接続地域にインターネットを提供する力をGoogleに与える。ロボットは、機械が動き、考え、そして、人間の介入をある程度必要としない状態で、働くことが出来ると言うアイデアに基づいている。それには、機械学習機能をベースとする新しいタイプの演算コードと構造が必要になる(コンピュータをプログラミングして、別のコンピュータに対して、命令を下し、この作業を継続することで、改善され、さらに多くの命令を与えることが可能になる)。先日のドローンを開発するTitan Aerospaceの買収、あるいは、ここ数年の8社(あるいはもっと多く)のロボット開発を行う企業(あの有名なBoston Dynamicsもその一つ)に対する買収に大きな注目が集まっているものの、1月下旬にGoogleがDeepMindを買収した理由は十分にクローズアップされているとは言えない。

    コンピュータを賢くする

    Googleは、DeepMindの買収に5億ドル近い資金を投入したと報じられている(と言っても、割と最近、Nestの買収に30億ドル以上を投じていたため、あまり大きな金額には見えないかもしれない)。DeepMindは、買収時には、無名であったが、このロンドンを拠点に活動するテクノロジー企業は、コンピュータが、人間のように学習し、動くことが出来るように支援する人工知能を開発していたと言われている。この人工知能、ネットに接続するデバイスを増やす取り組み、そして、無人操縦機とロボットの買い取りを考慮すると、想像は膨らむ一方である。マーケッターの観点では、奇妙であり、Googleのイメージとはかけ離れているように見えるものの、視野を広げることを厭わない考えを持っているなら、Googleが、ビジネスモデルをメディアに依存するのではなく、テクノロジーと世界を結びつける取り組みに関心を寄せていることは、容易に想像がつくはずだ。企業にとっても、この点を理解することは重要である。もしかしたら、今後のマーケティングでは、単純に、投じる広告費を効率良く利用することではなく、Googleの後に続き、よりグローバルなレベルで、テクノロジーを通じて、より大勢の人達に接触する取り組みが、成功を左右する可能性がある。



    筆者について:ミッチ・ジョエルは数々の受賞歴を誇るカナダ発のデジタルマーケティング/コミュニケーションエージェンシー、Twist Imageの代表です。2008年にはカナダで最もソーシャルメディア上で影響力のある人物、そして40歳以下で最も有名な40人の一人、さらに世界で最も影響力のあるオンラインマーケッター100人の一人に選ばれました。著書である「Six Pixels of Separation」(Grand Central Publishing – Hachette Book Group)は、ビジネス/マーケティング書として英語圏で大ベストセラーになっています。ミッチのブログはこちらから。


    この記事は、Six Pixels of Separationに掲載された「Google’s Third Wave Of Innovation」を翻訳した内容です。

    Googleの歴史と現状、今後の可能性が短く的確にまとめられた流石の内容でした。ウェブマーケティングに関わっているとGoogleに対してどうしても検索や広告等、ネットサービス企業という認識を持ってしまいがちですが、そんな低レベルの認識ではGoogle、そしてデジタルの進化には到底ついていけそうもありませんね。記事にもあるように、これまでのような検索やモバイルと違い、ネットの世界にわかりやすい広大な市場がある状況ではなくなりつつあるだけに、今後のGoogleの進む道が非常に興味深いです。私は私で、この記事を何度も読み直して小規模ながら次の一手を考えたいと思います。。。 — SEO Japan [G+]

    Facebookの進化をザッカーバーグのプロフィールで振り返る

    最初の誕生から数々のアップデートを遂げてきたFacebook。その進化の変遷をCEOマーク・ザッカーバーグのプロフィールページで振り返ってみようという面白企画をMashableから。 — SEO Japan

    Zuckheadshot

    2008年のSXSWで笑顔を見せるマーク・ザッカーバーグ
    画像: Flickr — Kris Krug

    マーク・ザッカーバーグは、きっと変化が好きなのだろう。

    ここ数年、Facebookは、様々なデザイン変更を敢行し、サイトの改善に取り組んできた。「あいさつ」する機能や「ミニフィード」でアクティビティを表示する機能等、小さな変更もあれば、2011年に導入されたタイムライン(「人生の出来事」を投稿し、大きなカバー写真を加えることが出来る)等、大きな変更もあった。

    Facebookの過去の変化を振り返るなら、ザッカーバーグCEOのプロフィールの移り変わりを見るのが一番だ。

    現在まで、ザッカーバーグCEOは、節操もなくページの調整/変更を繰り返し、Facebookの新しい機能をアピールしてきた。それでは、マーク・ザッカーバーグCEOのプロフィールを顔写真と共に振り返っていこう。

    新築と中古マンションの住み心地が体感できるインフォグラフィック

    住まいに関するインフォグラフィクを配信しているLivinGraphics(リビングラフィックス)にて新作インフォグラフィックが公開されました。第5弾のテーマは、“マンション住むならどっち?”。新築マンションとリノベーションした中古マンションの相場価格や、メリット・デメリットをわかりやすく説明しています。 — SEO Japan

    ※画像をクリックすると「LivinGraphics(リビングラフィックス)」のサイトに飛び、全体をご覧いただけます。
    新築と中古マンションの住み心地が体感できるインフォグラフィックマンションを選ぶ際、間取りと並んで重視するポイントが収納力。新築マンションでは、WIC(ウォークインクローゼット)の標準装備はいまや常識となっているようです。一方、リノベーションした中古マンションでは、生活スタイルに合わせて既存スペースを有効活用することや、デザイン性にこだわることもできます。

    新築と中古マンションの住み心地が体感できるインフォグラフィック相場価格を比較してみると、広さは同じでも中古マンションは新築マンションの半分近くの価格で購入することができますが、それぞれのメリット・デメリットをよく理解する必要があります。より詳しく知りたい方はインフォグラフィックをご参考ください。

    マンション住むならどっち?新築?リノベーション?(LivinGraphics)
    ※本インフォグラフィックは弊社がデザインをお手伝いさせて頂きました。

    2014年4月、国土交通省は中古住宅流通・リフォーム市場の活性化のための税制特例を施工しました。時代の流れは中古住宅の活用へと進んでいるようですが、中古マンションとはいえ決して安くはないお買い物。後悔しないためにも十分な情報収集を行いましょう。 — SEO Japan [G+]

    【リサーチ】新紙幣の肖像にふさわしい人は誰? 20代1位は「イチロー」

    5月から新5千円札が発行されましたが、景気刺激策の一つとして5万円札の発行も前々から検討されているんだとか。そんな新しい紙幣の顔にふさわしい人は誰なのか、弊社がリサーチをお手伝いさせて頂いた結果が発表されたのでご紹介します。 — SEO Japan

    新紙幣の肖像にふさわしい人は誰?マネー専用情報サイト「Harmoney.jp」が全国の男女500人に対して行った調査によると、20代で最も票を集めたのは「イチロー」選手。

    その理由は「日本人なら誰もが知っているから」「国民的ヒーローだから」などで、そのイメージから世の中を変えてくれるのでは…という願いが込められたコメントが多かったとのこと。

    その他「ハローキティ」「ドラえもん」「鉄腕アトム」などのキャラクターもランクイン。収集家などがコレクションしたくなるお札になりそうです。

    また全体の4分の1が、新しいお札が発行されるなら「5万円札」が欲しいと回答。
    新しいお札が発行されるなら「5万円札」が欲しい検討されている5万円札の導入にはおおむね前向きな反応が集まりました。5位に既存の1,000円札がランクインしている理由は「今度は誰の顔が印刷されるのか見てみたい」(70歳/男性)など、リニューアルを求める声が多かったからのようです。


    より詳細な調査結果は「Harmoney.jp」【リサーチ】全国20歳~69歳の500名に聞きました!「紙幣の肖像にふさわしい人は誰?」のページをご覧ください。

    ちなみにこの調査結果に対しては様々な反応を頂いており、20代がお札の顔にスポーツ選手やアニメキャラを選ぶ感覚に驚愕したり、「坂本龍馬」に納得、という声が多かったりとコメントを見ていても面白いです。 — SEO Japan [G+]

    A/Bテストで陥りがちな6つの課題

    日本でもABテストが大分一般的になってきた最近。多変量テスト等に比べると、とりあえず何パターンかページを用意してテストすれば良い手軽さも魅力ですが、SEO Bookが初心者テスターが陥りがちなミスや課題を記事にまとめてくれていたのでここに紹介します。 — SEO Japan

    A/Bテストは、インターネットマーケティングの常套手段である。反応率を改善するには、ページを比較しなければならない。そして、反応率が最も高いページを選択する。

    しかし、このように単純なコンセプトではあるが、A/Bテストを実施した経験があるなら、実際にはそれほど容易ではないことは、よくご存知のはずだ。例えば、結果が、消費者の行動における実際の違いなのか、あるいは、偶然なのか見極めるのは、非常に難しい。A/Bテストは、万能の選択肢なのだろうか?あるいは、特定の用途に適しているのだろうか?A/Bテストは、消費者が本当に求めているものを曖昧にしてしまうのだろうか?

    この記事では、A/Bテストの初心者のために、A/Bテストの「あるある」を幾つか紹介していく。

    1. サンプルの規模が不十分

    テストを計画する。コールトゥアクション Aを持つページとコールトゥアクション Bを持つページを比較するためだ。そこで、PPCキャンペーンを有効にして、1日そのままの状態にする。

    テストをやめると、コールトゥアクション Aが、コールトゥアクション Bよりも2倍コンバージョン率が高いことが判明した。そのため、コールトゥアクション Aが勝負を勝ち抜いたことになる。従って、このページを残し、オプション Bを除外する。

    しかし、それが正解だとは限らない。

    サンプルの規模が不十分なのかもしれない。100回のクリックをテストした結果、2つのページの間に大きな違いが現れていたが、1000回に達すると、この変化は現れなくなった。実は、結果は真逆だったのかもしれない。

    それでは、どうすれば、統計的に十分なサンプルの規模を特定することが出来るのだろうか?この記事が数式を見事に説明してくれている。しかし、インターネット上には、エヴァン・ミラー氏の作品も含め、様々なオンラインサンプルサイズ計算機が存在する。また、大半のA/B計測ツールには、サンプルサイズ計算機が含まれているが、何を計算しているのか、どのように答えを出しているのかを理解し、テストの精度を裏付けるべきである。

    要するに、十分な人数のオーディエンスをテストして、トレンドを特定したことを確かめる必要があるのだ。

    2. 犠牲

    コールトゥアクションの計測基準をテストしたい。ランディングページの「詳細はここから」リンクをクリックする人数を知りたい。テストを実施した結果、「購入する」よりも、「詳細はここから」をリンクに利用すると、クリックする人が増えることが分かった。

    良かった良かった…で済ませてしまっていいのだろうか?

    その結果、実際に購入する人数のコンバージョン率が下がってしまったら、問題ではないのだろうか?つまり、実際の売り上げを犠牲にして、ランディングページのクリックスルー率を改善したことになる。

    だからこそ、テストを計画し、実行する際に、最終的な目標を明確にしておくことが重要なのだ。また、とりわけ、テストを行うために、プロセスを細かく刻んでいるなら、プロセスを全体として考察する必要がある。ある場所の変更が、別の場所に影響を与えることもあり得るからだ。

    この例では、A/Bテストを行い、顧客の人数の合計に注目し、顧客の人数が増えたなら、成功と見なしている。唯一の目標が、例えば、品質スコアを改善するために、クリックスルー率を高めることなら、変更は、有効だったことになる。

    3. なぜ?ではなく、何?

    上の例では、「何?」を把握している。コールトゥアクションのリンクの表現を変えたところ、クリックスルー率が改善されている。しかし、「なぜ?」は、まだ分かっていない。 また、言い回しの変化が、売り上げを減少させた理由も判明していない。

    情報を求めている人達をより多く集めたからだろうか?サイトの本質に関して、買おうとする人達を混乱させてしまったのだろうか?ビジターは、このサイトでは製品を買うことが出来ないと考えたのだろうか?事前に価格の情報を比較することを望む人達が集まっていたのだろうか?

    分からない。

    しかし、問い続けている限り、良しとしよう。このような疑問は、A/Bテストのアイデアを増やしてくれる。より多くの質問、そして、願わくばより優れた質問を投げ掛けて、テストを継続的なプロセスに変えれば、様々な「なぜ?」の答えを見つけられる可能性は高まるはずだ。

    4. 小型は問題あり

    小さな会社を経営し、大きな会社と争っているなら、A/Bテストに関しては、それだけで不利な立場に身を置かれていることになる。

    そのモジュール性こそが問題の原因である。一度に実施することが可能なテストの数が少ない場合は、どうだろうか?A/Bテストは、1日に大量のテストを実行し、大勢のビジターがアクセスする大型のウェブサイトには向いているが、例えば、ダイレクトメール等のアイテムには1度に2、3点しかテストすることが出来ない。このテストが明らかにする変動は僅かであり、統計的な分析を行うことは不可能だ。

    要するに、統計的に意味のある結果を得られるほどのトラフィックが寄せられていない可能性がある。この問題を手っ取早く回避する方法はないものの、数式を複雑化させる取り組みに答えを見出すことが出来るかもしれない。

    実験に基づいたデザインは、大きく、そして、意図的にダイレクトマーケティングキャンペーンにおける変動の量を増やす。このタイプのデザインでは、一部をテストするだけで、マーケッターは、多くの変化のインパクトを推測することが可能だ。数式は、変動の組み合わせの一部を用いて、もともとの変動の複雑性を表す。すると、マーケッターは、反応に応じて、素早くメッセージとオファーを調節し、マーケティングの有効性と会社全体の収益を改善することが可能になる。

    また、大きな会社がA/Bテストを実施し、良質な成果を得ていることが確実なら、その会社のランディングページを「盗んでしまえば良い」と考えたくなる。競合者のランディングページのアイデアを参考にして、既存のページとテストで比較する。もちろん、ランディングページを盗むことは出来ないものの、このアプローチによる「影響を受ける」ことは可能である。

    競合者の取り組みは、自分の会社のテストを始める上で、良い出発点となることが多い。そのため、競合者のアプローチを参考にして、改良していくと良いだろう。

    5. 他に良い方法があるかもしれない

    A/Bテストの代わりの手段はあるのだろうか?

    多椀バンディットテスト方式に信頼を置く人達がいる:

    多椀バンディットと言う用語は、カジノの世界で用いられている。壁に沿ってスロットマシンが並んでいる。スロットマシンによって、当たりが出る確率が異なるだろう。一番良いスロットマシンを見極め、出来るだけ少ない回数で、より多くのコインを得るにはどうすればいいのだろうか?
    機械学習における多くの手法と同じように、最もシンプルな戦略が最強だ。より複雑な手法も検討する勝ちはあるが、パフォーマンスを数パーセント改善するのがやっとだ。

    しかし

    多椀バンディットアルゴリズムは、積極的に(そして、貪欲に)現時点で最高のバリエーションに向けて最適化を目指す。したがって、実際のパフォーマンスの悪いバージョンには、ほとんどトラフィックがもたらされない(その多くは10%の実験段階)。トラフィックが少ないため、統計上の有意を算出しようとすると、バリエーションのパフォーマンスが「本当に」低いのか、あるいは、現在の低いパフォーマンスが偶然によるものなのかに関して、多くの懸念が残る。従って、多椀バンディットアルゴリズムでは、単純で無作為なA/Bテストと比べ、遥かに多くのトラフィックが必要になる(もちろん、多椀バンディットアルゴリズムキャンペーンでは、平均のコンバージョン率は高い)。

    多変量テストは、一つだけでなく、複数の変化の組み合わせをテストしている場合、有効である。例えば:

    • 製品の画像: 大きい vs 中ぐらい vs 小さい
    • 価格のフォントのスタイル: 太字 vs 普通
    • 価格の色: 青 vs 黒 vs 赤

    この場合、3x2x3のバージョンをテストする必要がある。

    多変量テストの問題は、あっと言う間に複雑になり、統計的に有意な結果を得るためには、大量のトラフィックが必要とされる点である。しかし、多変量テストは、A/Bテストとは異なり、ページの最も影響が強い部分を判断することが出来るメリットを持つ。グラフィックなのか、タイトルなの、それとも、動画なのか、A/Bテストを利用しているなら、特定することは出来ない。多変量テストは、コンバージョン率に影響を与えるセクション、そして、与えないセクションを教えてくれる。

    6. 方法が全てではない

    結局、A/Bテストは、実施する価値があるのだろうか?代わりのテストの方が優れているのだろうか?

    方法の良し悪しは、テストの計画の良し悪しに左右される。計画が不十分なら、計算、テスト、データ、そして、ソフトウェアツールは、ほとんど役に立たない。

    良質なテストを計画するには、ハイレベルな見解が求められる:

    まずは、自分自身に問いかけてもらいたい。「自社サイトのエンゲージメント率は、競合者のサイトのエンゲージメント率よりも、なぜ低いのか?」等の疑問だ。大規模なテストを設計する前に、顧客から製品に関する情報を集める必要がある。キャッチフレーズをテストするつもりなら、顧客に調査を実施し、製品をどのように表現するのか訊いてみよう。

    次に、テストの限界を考察するべきだ。テストは、人間味のない取り組みになる。冷酷だ。あるデザインが、別のデザインよりも、どれだけ印象が強いのか、どれだけ人気が高かったのかをテストすることは、事実上、不可能であり、一部の質問では、勘を頼りにせざるを得ない。特定のテストの内容が、オーディエンスにとって有効であり、その他のテストの内容が、無効であることもある。取引だけでなく、好感度を獲得しているかどうかをテストするには、どうすればいいのだろうか?

    バージョン Aよりも、バージョン Bをクリックしたら、顧客のことを理解していると言えるのだろうか?あるオファーに対するリアクションを見ることが出来ても、それだけで、ユーザーの希望とニーズを理解していることにならない。戻るをクリックするビジターが多いなら、ビジターのことを理解していない点は明白だ。根本的なオファーが、顧客候補の希望とは異なる場合、グラフィックや言い回しを変えても、効果はない。どれほど多くの広告コピーをテストしたところで、ピンク色の汽車の模型は売れない。

    顧客の理解は、一部はテストによって、そして、一部は顧客との直接的な経験とマーケットによって得られる。共感から理解を得られることもある。問いを投げかけて得られることもある。答えに耳を傾けることで、競合者の長所と短所を把握することで、選択肢を与えることで、開かれた会話を行うことで、そして、ビジターを安心させることで…等々。 この情報を既に持っている可能性がある。そして、その情報は、有効なテストを計画する上で、とても有益である。

    本当にA/Bテストを必要としているのだろうか?うまく実施すれば、著しくオファーを改善し、磨きをかけることが出来る。ただし、特効薬ではない。オーディエンスを理解することが、最も重要である。テストを広範囲にわたって実施するGoogleは、ユーザーを直感的に理解する必要がある分野を苦手にしているようだ。Google Glassは、社会的な背景を理解することに失敗した典型的な例である。一方、Appleは、直感的なアプローチを基に活動していた。故スティーブ・ジョブズは、「Macを作ったのは我々だ。Macの良し悪しを決めるのも我々だ。街頭で市場調査を行うつもりはさらさらなかった」と明言していた。

    A/Bテストは、消費者を理解する取り組みの代わりとして用いられなければ、効果は期待できる。


    この記事は、SEO Bookに掲載された「What’s Wrong with A/B Testing」を翻訳した内容です。

    若干、概念じみた話が多かった気もしますが、それなりに納得できる記事だったと思います。ちなみに最初に取り上げられているA/Bテストの信頼性については、データアーティスト社が作成したEXCELツールも便利ですのでご活用ください。 — SEO Japan [G+]

    顧客生涯価値(CLV)から考えるSEMのポテンシャル

    SEMの効果検証を行う際、一般的にはコンバージョンを元にした比較的単純な計算を行うケースが多いと思います。一部の大型商品を除けば、顧客生涯価値(CLV。。日本ではLTVの方が一般的でしょうか)、その顧客がその後行う取引も考慮することがより深い・正しい効果検証には必要になりますよね。今回は顧客生涯価値を踏まえたSEMのプランニングについて考えた勉強になる記事をサーチエンジンランドから。 — SEO Japan

    理髪店の外に立ち、お客さんを呼び込む仕事を与えられたと仮定しよう。ぼさぼさ頭のサラリーマンが歩いていたら、大声で呼び込むものの、スキンヘッドの男性を見ても、熱心にアピールする気にはならないはずだ。

    この例は、Google Adwordsが、Enhanced cost-per-click(エンハンストコストパークリック)機能を説明するために用いたものである。この機能は、コンバージョンに導く可能性が高いオークションを特定し、自動的に入札額を上げて、売り上げを獲得するために投じた資金に「身を粉にして働かせる」ことを意図している。cpaclvwee 強力なコンセプトであり、当然のことながら、SEMコミュニティでは、支持者が増えつつある。

    この論理をさらに前に進めることが出来ると仮定しよう。素晴らしい顧客 — 忠実で、長期間にわたり、繰り返し買い物をする可能性が高く、初回のコンバージョンを最終的に大幅に上回る買い物客 — を集める確率が高い広告グループ(またはキーワード)を特定することが出来たら、どうするだろうか?

    このような顧客を獲得するために、進んで支出を増やす気はあるだろうか?その可能性は高いはずだ。

    今年の1月、PPCは、コンバージョン全体の15%を占め、昨年の1月からは1%シェアを増やしていたものの、有料検索のチャンネルは、自然(2013年:26% -> 2014年:30%)やeメール(2013年:12% -> 2014年:15%)等のその他のチャンネルの爆発的な成長により、輝きを失っている。 ちなみに、これは、無料で米国のオンラインショッピング業界を調査し、100以上の米国のオンラインショッピングサイトからデータを集めるCustora Pulseが計測したデータを、オンラインショッピング分析サービスのCustora情報開示: 私の勤務先)が作成し、更新したスタッツである。

    つまり、PPCは今でも成長を続けているものの、有望な新しい顧客を無限に獲得しているわけではない。そのため、有料検索プログラムでは、獲得を後押しする顧客の長期的な価値に焦点を絞ることが肝要である。

    検索マーケッターが得られるチャンス

    SEMの管理への従来のアプローチでは、コンバージョンの価値を、そのコンバージョンを獲得するために費やすコストに対して、追跡することで、具体的な広告グループやキーワードへの見返りを改善する取り組みを行う。私達は、このプロセスを、即時の見返りの管理とイメージする。以下に、シンプルなスタッツの例を挙げていく:

    • 平均のコストパークリック(CPC): $3.00
    • コンバージョン率: 20%
    • コスト/コンバージョン(トランザクション): $3.00/20% = $15.00
    • 価値/コンバージョン (=トランザクションの量): $30.00

    利益: $30.00/$15.00 = 2x

    コンバージョンが、新しい顧客に該当すると仮定してみよう。通常、初回の購入では、ビジネスにおける長期的な価値の一部のみを得ることになる。そのため、初回のコンバージョンを得るための金額を$30以下に抑えたくても、顧客の長期的な価値を考慮すると、この金額は$45、そして、$50へと跳ね上がる可能性がある。

    顧客の生涯価値(CLV)を考慮する

    抜け目のないデジタルマーケッターは、顧客獲得戦略を顧客の生涯価値(CLV)に合わせる重要性を以前から心得ている。CLVは、特定の顧客から「生涯」得られる収益の全額を指す。CLVには、初回のコンバージョンだけでなく、今後行う可能性がある購入も含まれる。

    全ての顧客が同じではない点は、マーケッターなら分かっているはずだ。一度きりしか購入しない顧客もいれば、忠誠心の高い、常連の買い物客になる顧客もいる。そして、高い価値の顧客を集めているチャンネル、アフィリエイト、そして、広告ネットワークを特定することが出来れば、そのチャンネルに対する投資を増やしたいはずである。これは、単なる机上の空論ではない。事実、各種の有料検索の用語で獲得した顧客の長期的な価値が、最大で30%も異なるケースは日常茶飯事である。

    その上、この違いの多くは、初回の注文の金額ではなく、今後、繰り返し購入を行うかどうかの可能性に左右される。つまり、SEMプログラムを即時の見返りのみを考慮して編成すると、利益をみすみす見逃してしまうのだ。最高の価値を持つ顧客をもたらす広告グループを特定することが可能なら、新たな顧客の獲得から十分に見返りを得られることを把握し、支出を増やすことが出来るのではないだろうか。

    CLVを考慮して有料検索を最適化

    それでは、CLVを活用して、顧客獲得マーケティングプログラムの利益を増加させるには、どうすればいいのだろうか?まずは、様々なキャンペーンで獲得を試みている顧客、広告グループ、キーワードに対する見解を得て、この見解を使って、SEM戦略を導くことが重要である。その方法を伝授しよう。

    ステップ 1: トランザクションの計測基準から顧客中心の計測基準に変更する

    Google Analyticsのeコマースタグを用いると、固有のオーダーIDに関連するデータを引き出することが可能になる。このデータをデータベース内のオーダーIDと一致させることで、顧客とオーダーを関連付けられるようになる。つまり、「キーワード Xから幾らの収益を得たのか?」等の問いから、「キーワード Xを介して得た顧客は誰か?」等の問いにレベルアップすることが可能となり、有料検索を介して獲得したそれぞれの顧客を、当該の顧客を獲得したキャンペーン、広告グループ、そして、キーワードと照合することが出来るのだ。shutterstock_84816412-measuring-tape

    ステップ 2: 顧客の生涯価値を特定する

    コホート分析等のツールを使えば、過去の顧客の各種区分への支出に関する見解を得ることが出来る — 例えば、ある広告グループで獲得した顧客の1年間の支出額の平均と、別の広告グループで獲得した顧客の1年間の支出額の平均を比較することが可能だ。生涯価値を推測する機能を持つマーケティング分析ソフトウェアもある。このツールは、各種の有料プログラムで獲得した新しい顧客のCLVを — キャンペーンやキーワードを最近立ち上げたばかりであっても — 素早く、そして、正確に特定する(顧客の生涯価値、そして、その計算方法の詳細は、Custora Uの顧客の生涯価値コースを参考にしてもらいたい)。

    ステップ 3: 顧客単価(CPA)を考慮する

    各種広告グループの顧客のCLVを特定したら、次に、それぞれの顧客を獲得するために現在支払っている金額を把握する。一定の期間内(例えば、前四半期)のキャンペーン、広告グループ、キーワードへの支出額を、当該のルートで獲得した新たな顧客の人数で割ってもらいたい。例えば、ある広告グループに前四半期で$2,500を投じ、100名の顧客を新たに獲得したなら、CPAは$25になる。

    ステップ 4: 望ましい比率を探し出す

    続いて、平均のCLV:CPAの比率が高い広告グループやキーワードを特定する — つまり、新しい顧客の生涯価値が、獲得のコストを遥かに上回る広告グループを探すのだ。 特定の広告グループが、著しく価値が高い顧客を引き寄せている可能性がある。あるいは、特定の広告グループに対する競争が少なく、平均のクリック単価の低下につながっていることもあり得る。もしくは、特定の広告グループのコンバージョンの大半が新しい顧客であり、新しい顧客の獲得を支えるために、リピーターに費やす「経費」を抑えることに成功したのかもしれない。いずれにせよ、高いCLV:CPAの比率は、有料検索への支出額を増やす機会を示唆していると言える。

    ステップ 5: 真の機会を特定する

    CLV:CPCの比率が高い広告グループを特定したら、支出を増やすと実際に効果があることを確認する作業に入る。見返りの多いキャンペーン、広告グループ、キーワードからより多くの顧客を獲得することが目標である。特定の広告グループが、既に必ず上位に入っているなら、入札額を上げたところで、顧客の獲得にはつながらない(ブランドの検索用語が、「幻」の機会として現れることが多いのは、このためだ)。真の機会とは、入札額を上げると、平均のポジションを上げるポテンシャルを持つ機会を指す — 例えば、平均の入札順位が、1.5、またはそれ以下。

    shutterstock_177128498-experimentステップ 6: テストして、学習する

    チャンスのある広告グループに対して、最高のCPA(または最高のCPC)を10%ずつ上げ、平均のポジション、CPA、そして、CLVへのインパクトを計測していこう。テストと結果の計測の最終段階は、CLVベースの有料検索戦略を成功に導く上で非常に重要である。SEMの支出の投資対効果を時間の経過とともに計測することで、継続して、入札のアプローチを次第に調節し、新しい機会をもたらす広告グループを発見し、戦略の総合的な効果を裏付けることが可能になる。

    始動

    CLVを中心とした有料検索戦略の最適化は、簡単な取り組みではない。そのままの状態で、生涯価値を基に自動的に入札額を設定し、管理することが可能なソリューションは存在しない(ただし、最高で30日間クッキーの期間を融通することが出来るツールは存在する)。しかし、CLVを使って、SEMプログラムを導くと、顧客を獲得する取り組みの利益は増えていく。見返りの高いキャンペーン、広告グループ、キーワードに投資することで、SEMに投じる資金を有効に活かし、長期的な価値をもたらすようになるだろう。

    画像: Custora

    この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


    この記事は、Search Engine Landに掲載された「6 Steps To Boost The Profitability Of Your SEM Acquisition Program」を翻訳した内容です。

    キーワードや広告で変わるのは単純なコンバージョン率だけでなく、コンバートした顧客がその後行う取引回数にまで及ぶ可能性は十分にあるわけですし、それを考慮しつつSEMを展開していくと、SEMの費用対効果はさらに上がりそうですね。 — SEO Japan [G+]

    看護師とOLの恋愛事情を比べたインフォグラフィック

    看護師と聞くと「白衣の天使」「合コンでモテる」など(やや偏見のまじった)イメージがある人もいるかと思いますが、看護師専用コミュニティサイト『看護roo!』がその秘密のベールを暴いたインフォグラフィックを公開しました。– SEO Japan

    看護師(女性)の56%が合コンに参加経験あり!それって多いの?少ないの?が分かりやすいよう、一般女性の平均値としてOL(女性会社員)と比較しています。

    まずは表(オモテ)のデータから。
    看護師と恋愛事情を比べたインフォグラフィック好きなタイプや、合コン参加率にはさほど違いはありませんが、看護師はOLと比べて遠距離恋愛経験率が高く、男友達が少ないという結果が出ています。職場の女性率が高く、夜勤など不規則な生活を送ることもある看護師ならではの悩みも垣間見れます。

    そして裏(ウラ)の恋愛事情。
    OLと比べて看護師は「下ネタに抵抗がない」のは仕事柄納得。浮気率の高さは見なかったことに。。

    上の画像にはありませんが、公開元ページでは医者や患者との恋愛経験率についてのデータも掲載しています。入院した時につい看護師を好きになってしまったことがある人は、その成就率の低さを確認してみては。

    公開元:看護師専用コミュニティサイト、看護roo!「ステキナース研究所」
    ※本インフォグラフィックは、弊社がデザインをお手伝いさせて頂きました。

    本調査では、恋愛に関する数字に看護師とOLで大して違いが少ないという事が分かりました。看護師さんと言っても一人の女性。あまり偏見の目で見ないようにしましょう。 — SEO Japan [G+]

    世界初のチーフ・コンテンツ・オフィサーが明かす仕事の流儀

    米国、そして日本でもコンテンツマーケティングがブームとなっています。日本では黎明期ということもありコンテンツマーケティングのサービス業者の大半が、大量にライターを抱えたブログ記事執筆代行エージェントだったりする現実もあるわけですが、米国ではコンテンツを大量生産する前にその前の戦略から深く考え、社内に編集チームを置いてコンテンツマーケティングを運用する企業も増えているようです。そして、ついにトップレベルでコンテンツ戦略を統括するチーフ・コンテンツ・オフィサー、CCOなる職種まで現れたようで。。有名女性ブロガーとして米国で知られ、最近大手マーケティングメディアのCCOに就任したアン・ハンドリー氏が語るライティングの極意とは。 — SEO Japan

    image of Ann Handley

    コンテンツが魅力的かどうかを、手っ取り早く、なりふり構わずテストしたいなら…

    ティーン世代に見てもらい、次の問いに答えていこう:

    • 30秒後、1分後、5分後、15分後、あるいは、30分後も引き続き読んでいた(見ていた、あるいは、聴いていた(だろうか?
    • 喜んだだろうか?混乱しただろうか?それとも怒っただろうか?
    • その子は自分の子供だろうか?

    自分の子供が30分後もコンテンツを聴いているなら(読んでいるなら/見ているなら)、そして、楽しんでいるなら、素晴らしいコンテンツを作ったと言えるだろう。

    10代の反応を軽視していた方に知ってもらいたい科学的な事実: ティーン世代のDNAには、大人、とりわけ両親に対する行動への反感が刻み込まれている。

    自分の娘にプレゼンを聞いてもらったところ、気に入ってもらえたシーンを想像してみよう。

    これは、アン・ハンドリーが実際に経験したシナリオである。 続きを読む 世界初のチーフ・コンテンツ・オフィサーが明かす仕事の流儀

    ペンギンアップデート3.0事前対策マニュアル

    パンダアップデート4.0が実施され、次はパンダアップデート3.0か?!と恐怖に慄いているSEO業者(汗)の方も多いことでしょう。徹底したコンテンツマーケティングを活用したSEOで歴代のアップデートを切り抜けてきた米国のカリスマウェブマーケッター、ニール・パテルがペンギンアップデート3.0を予測し、その事前対策を考えた記事を。日本の有料リンクSEOを崩壊させたペンギンアップデートですが、Googleがリンクを評価要素として重要視しているのは変わらない現在、あくまで一つの考察ながら意図せぬ順位下落を避けるためにも読んでみる価値はありそうです。 — SEO Japan

    penguin 3

    Googleによると、ペンギン 2.0は、英語の米国のクエリの2.3%のみに影響を与えたようだ。「2.3%のみ」と言う表現を用いたが、今までのアルゴリズムの導入の中では、3番目に規模が大きいアップデートであった。影響を受けたのはクエリだけではなく、ペンギン 2.0の登場は、多くのサイトのウェブトラフィックにインパクトをもたらしたのであった。中には、トラフィックが90%減少したと報告したウェブマスターもいた。平たく言えば、ビジネスは破壊され、収益を得ることは出来なくなったと言うことだ。

    現在、大規模なアップデートが再び投入されようとしている — ペンギン 3.0だ。

    ただし、心配する必要はない。今回は、ペンギンの現状に関するニュースを提供し、ペンギンに備える方法を伝授していく。

    ペンギンの番号

    ペンギンに関する話をしようとすると、混乱を招いてしまうことがある。何匹ペンギンがいるのだろうか、そして、新しいペンギンの番号は何番になるのだろうか?

    GoogleとSEO業者の番号を付ける方式が異なるため、混乱を招く一因となっている。ダニー・サリバン氏、そして、同氏率いるSearch Engine Landは、整数を使ってペンギンアップデートに番号を与えている。ペンギン 1、ペンギン 2、ペンギン 3、そして、ペンギン 4と名づけている。

    一方、Googleのスパム対策を統括するマット・カッツ氏は、アップデートの規模の大小を表すために、少数を用いている。

    どの方式を好むにせよ、ペンギンのアップデートが4回行われていることに変わりはない。そのうちの2つは大きく、残りの2つは規模が小さかった。一方、出番を待つ、5番目となるペンギンアップデートは、大きなアップデートになると言われている

    それでは、Googleが用いる、より大勢の人達に受け入られている番号付けの方式を用いて、ペンギンアップデートの歴史を駆け足で振り返っていこう。

    ペンギン 1、オリジナルのペンギン — 2012年4月24日

    このアルゴリズムの変更は、Google史上最大のアップデートであり、平等な環境を作るために導入された。ペンギン 1は、過剰最適化のサイトを葬る使命を帯びていた。

    ペンギン 1.1 — 2012年5月25日

    オリジナルのペンギンを初めて更新した1.1は、ほとんど波風を立てなかった。

    ペンギン 1.2 — 2012年10月5日

    2012年の秋に行われたペンギンのアップデートでは、品質の高いサイトに見返りを与えるための改善が行われた。ペンギン 1.2では、英語のクエリの0.3%が影響を受けた。

    ペンギン 2.0 — 2013年5月22日

    ペンギン 2.0は、大規模なアップデートであった。多くのクエリ、そして、多くのサイトが影響を受けていた。ペンギン 2.0は、質の低い被リンク、そして、何よりも過剰に最適化されたアンカーテキストを嗅ぎ分ける能力をアップさせた。

    ペンギン 2.1 — 2013年10月4日

    このアップデートに関しては、それほど重要ではないと指摘するウェブマスターもいる。しかし、2.0が投入された際に、恐らく、身を潜めていたであろう一部のサイトは、ついに見つかってしまった

    そして、今、再び、ペンギンが投入されようとしている。ペンギン 3.0になるのだろうか?3.0なら何が起こるのだろうか?

    ペンギンの意図

    あらゆるアルゴリズムのアップデートは、より関連する検索結果を返し、スパムに対抗することを最終的な目標に掲げている。

    ペンギン 2.0も例外ではない。Googleは、ペンギンと言う呼び名が定着するまでは、「ウェブスパムアップデート」と呼んでいた。つまり、ペンギンはウェブスパムを狙っているのだ。しかし、実際に何に照準を当てているのだろうか?

    • スパムな被リンク — ペンギン 2.0の最大のターゲットは、有毒、つまり、スパムな被リンクであった。品質の低いサイトからのあらゆる被リンクがターゲットになった。
    • 完全一致のアンカーテキスト — ページの名前と同じアンカーテキストもターゲットになった。例えば、example.com/cheap-cell-phonesに向かうアンカーテキスト「cheap cell phones」は、ペンギン 2.0の登場により、格下げの対象となった。
    • 最適化されたアンカーテキスト — 同様に、キーワード、とりわけ競争の激しいロングテール、ショート、または、ヘッドタームを持つアンカーテキストは、ペンギン 2.0の攻撃を受けていた。「top cell phones」や「best smartphone」等のショートアンカーは、過剰最適化と見なされた。
    • 有料リンク — ペンギン 1.0と同じように、Googleは、ペンギン 2.0を用いて、有料リンクへの包囲網を狭めようとした。明らかに金銭のやり取りが行われていると見られるリンクは、- 一部の目立たないリンクも含め – ペナルティーを課された。
    • 関係のないリンク — 大半のオーソリティの高いサイトからのリンクは、リンクプロフィールを強化する傾向があるものの、Googleは、被リンクのトピックの関連性を的確に判断するようになった。会計ソフトウェアに関するウェブサイトが、ペットフードサイトからのリンクを受けると、ペンギンの出動を促す可能性がある。

    ペンギン 3.0のターゲット

    次のメジャーなペンギンアップデートの導入は、ペンギン 2.0のターゲットをより厳しく処罰する可能性が高い。以下に、ペンギン 3.0が焦点を絞ると私が推測するターゲットを挙げていく:

    • 最適化されたアンカーテキスト — ご存知のように、完全一致とキーワードが豊富に詰まったアンカーテキストの時代は幕を閉じようとしている。ペンギン 3.0の支配下では、さらにこの手法に対する警戒レベルが上がる。アンカーテキストの最適化には手を出さない方が良い。勘の良いSEOのエキスパートは、最終的に、アンカーが検索に与える影響は制限されると以前から推測している。共引用と共起へ向かうトレンド、そして、よりソーシャルなウェブの台頭により、単純に被リンクは、今までの影響力を維持することが出来なくなる。この流れについていく上でも、アンカーの最適化は意味がないどころから、明らかに危険である。
    • 品質の低い被リンク — 質の低いサイトからのリンクは、出来れば避けておきたい。正当なサイトに、怪しげなサイトからリンクが送られると、まっとうなサイトが怪しく見えてしまう。サイトに対するリンクを管理する立場にあるなら、オーソリティレベルが同等、または、高いサイトからリンクが寄せられていることを裏づけるべきだ。
    • ゲストブログネットワークからのリンク — Googleは、PostJointやMyBlogGues等のアーティクルネットワークに対する統制を強めている。マット・カッツ氏が、ゲスト投稿ネットワークを仕留めると言ったのは、冗談ではない。Googleは、既に行動を起こしており、今後も統制を強めていくだろう。そして、ペンギン 3.0では、アルゴリズム自体に指令がインプットされるのではないだろうか。

    危険かどうかを把握する方法

    ペンギン 2.0は、全てのサイトに影響を及ぼしたわけではなく、この点に関しては、ペンギン 3.0も同じはずである。安全を期するには、コンテンツとリンクプロフィールを常に評価するべきである。ペンギン 3.0に襲われるかどうかを特定するために、まずは、ペンギン 2.0の影響を受けたかどうかを把握してもらいたい。

    そのためには、Panguinを利用すると良いだろう。

    このサイトは、分析データを用いて、アルゴリズムのアップデートと共にタイムラインに掲載する。サイトが、アップデートと同時期にトラフィックを落としているなら、当該のアップデートの影響を受けたと考えられる。また、ペンギン 2.0の影響を受けたものの、何も対策を講じていないなら、ペンギン 3.0の影響を受ける確率は高いと言えるだろう。

    このツールにサイトを接続すると、下の画像のグラフと同じようなグラフが表示されるはずである:

    tool penalty

    右側のアルゴリズムのアップデートを使って、ペンギンアップデートのみを表示しよう。次のサイトは、5月22日のペンギン 2.0、そして、10月のペンギン 2.1の影響を受けているようには見えない。

    tool penalty

    サイトが、以前のペンギンアップデートの影響を受けたことがあるなら、ペンギン 3.0に狙われる恐れがある。今のうちに対策を講じておいてもらいたい。

    対策

    ペンギンのターゲット、そして、サイトの危険度を理解したら、実際に行動を起こしてもらいたい。

    リンクプロフィールの評価を行うと良いだろう。ペンギン 3.0が導入され、ペナルティーを受けたら、徹底した評価を嫌でも行わなければならなくなる。手動ペナルティーの結果は、延々と続く。したがって、ペナルティーの長期的な影響に苦しむよりも、積極的に行動を起こし、今のうちにリンクプロフィールを評価しておくことを薦める。

    それでは、評価を重点的に行うべき分野を簡単に説明してく。

    ゲスト投稿ネットワークからのリンクを全て削除する

    ゲスト投稿ネットワークを過去に利用したことがあるのなら、出来るだけ早くリンクを削除するべきである。ゲスト投稿ネットワークのアカウント、または、自分で取っておいた記録を用いて、どのサイトからリンクを得たのか特定しよう。

    このリンクに対する権限を持っているなら、今すぐに削除してもらいたい。権限を持っていないなら、サイトのオーナーやウェブマスターに連絡を取り、代わりに削除してもらおう。

    スパムサイトからのリンクを全て削除する

    思っている以上に多くのスパムサイトからリンクが送られてきているかもしれない。簡単な検査を行うだけで、認識していなかった、多数の質の低いサイト、リンクディレクトリ、トピックが異なるサイトが見つかる。このようなサイトからのリンクは、なるべく早く削除するべきである。今後のアルゴリズムのアップデートにおいて、重大なペナルティーの対象になるためだ、

    ここでは、厳しい態度で臨んでもらいたい。正当な可能性があるサイトを救うことが目的ではない。スパムの可能性があるサイトを全て削除する必要がある。多くのリンクを削除して失敗する方が、劣悪なリンクを残して失敗するよりも、まだ救われる。優れたリンクはいつでも加えることが出来る。手動のペナルティーを受けてしまうと、被リンクを削除するプロセスで手を緩めたことを、後悔するはずである。

    完全一致のアンカーテキストのリンクを全て削除する

    続いて、完全一致のアンカーを削除する。URLのアンカーを多数抱えているのではないだろうか。このタイプのリンクは完全一致とはカウントされない。完全一致は、ページのURLではないタイトルが、アンカーテキストと一致する際に発生する。 先程触れた例「example.com/cheap-cell-phonesに向かうcheap cell phones」は、削除するべきリンクの典型的な例である。

    最適化したアンカーリンクを全て削除する

    次に最適化したアンカーを削除、または、無効化していってもらいたい。過剰に最適化されているアンカーを用いているなら、削除しよう。削除するプロセスを躊躇したくなる気持ちは分かる — 価値を加えている可能性があるリンクを削除しなければならないのだ。しかし、この作業は、Googleに対して、健全なリンクプロフィールを持っている点をアピールする上で、欠かせない取り組みである。

    ゲスト投稿リンクをnofollowにする

    とりわけ、検索結果を操作するために、ゲスト投稿を介して多くのリンクを構築してきたなら、過去を振り返り、ゲスト投稿した全てのサイトを再び訪れるべきである。当該のサイトに自分のサイトへ向かうリンクをnofollowにしてもらうよう要請しよう。ゲスト投稿した記事でキーワードを詰め込んだアンカーテキストを使っていないことを願う。なぜなら、ペンギン 3.0に襲われる確率が高くなるからだ。

    幸いにもアカウントを持っているなら、ログインして、自分でリンクにnofollowを加えることが可能だ。

    結論

    ペンギン 3.0を回避するための行動は、その他のペナルティーを回避する行動とほとんど変わらない。ただし、ペンギンアップデートの過去のターゲットに関して、守備を固めるために対策を多少調整する必要がある。

    危険だとは思っていなくても、上述した作業を行うことで、リンクプロフィールを改善する効果が見込める。ウェブサイトを整理する取り組みが害を及ぼすことはない。無害であり、むしろ、有益である。

    ペンギン 3.0に関する考えを聞かせてもらいたい。そもそも、ペンギン 3.0は、本当にやって来るのだろうか?


    この記事は、Quicksproutに掲載された「How to Avoid Getting Slaughtered by Penguin 3.0」を翻訳した内容です。

    えーと、結論からいうと、SEOのリンク対策は一切やるな!、というお話でした。終了 m(_ _)m

    というわけでもないでしょうが、ペンギンアップデートの大打撃に限らず定期的なアルゴリズム調整で発動するペナルティを受ける可能性は常にあるリスクを下げたければ、ここに書かれていることはどれもリスク要素ではありますし、「全て削除」とはいわずとも、過度なリンク対策は控えておいた方が良さそうであるのは間違いありませんね。 — SEO Japan [G+]

    米国ウェブ業界の有名ライターが語る成功の秘訣

    10年以上の歴史を誇る人気SEOブログTop Rank Blogの著者でもあり、コンサル会社の経営者でもあるリー・マッデン。その活躍の場はSEOのみならずコンテンツマーケティングやソーシャルメディアまで幅広く、米国の各種カンフェレンスでも引っ張りだこの一人です。今回はそんな彼がコンテンツマーケティングの老舗ブログであるコピーブロガーに語ったインタビュー記事をお届け。人気ライターとして成功してきたその理由を誠実に語ってくれており、成功を夢見るブロガー&ウェブライターのヒントになる点があるかも。 — SEO Japan

    image of Lee Odden with Authority Intensive colors and branding

    Wall Street Journal、The Economist、そして、New York Timesに登場したことがある。

    香港、ロンドン、サンフランシスコ、そして、ニューヨークで講演を行ったことがある。

    Content Marketing World、Social Media Marketing World、そして、BlogWorld Expo等の毎年恒例のイベントの常連である。

    キーノートを担当したイベントのリストもまた壮観である:

    • Search Congress(バルセロナ – スペイン)
    • NMX BlogWorld(ネバダ州 – 米国)
    • Fusion Marketing(アントワープ – ベルギー)
    • Social Media Junction(オークランド – ニュージーランド)
    • Search Exchange(ノースカロライナ州 – 米国)
    • MN Blogger Conference(ミネソタ州 – 米国)
    • Online Marketing Summit(ミネソタ州 – 米国)

    2010年には、注目のソーシャルメディアストラテジストの一人に名を連ねていた。2008年には、トップ 100オンラインマーケッターで、15位を獲得していた。そして、Twitter Power 150リストでは、トップ 10入りを果たしている。

    この多産のライターは、本(Optimize: Win more customers with Social Media, SEO and Content Marketing)も出版しており、また、Online Marketing Blog(良質なオンラインマーケティングのウェブサイト)ではエディターを務めている。

    • Content Marketing Instituteは、Online Marketing BlogをNo.1のコンテンツマーケティングのブログに3度選んでいる。
    • Social Media Examinerは、ソーシャルメディアブログで2位に選んでいる。
    • AdAgeは、Power 150 Listの一人に挙げている。

    検索、ソーシャルメディア、そして、コンテンツマーケティングが交わるポイントを心得た人物と言うだけでは、過小評価に当たる。

    Duct Tape Marketingの代表を務めるジョン・ジャンツ氏は、リー・オデン氏をこのように表現している:

    リー・オデンは、オンラインツールと戦略を誰よりも心得ている。さらに、この一見テクニカルなトピックを誰でも利用することが出来るように、分かち合い、分かりやすく説明し、そして、教える才能を持っている。

    Minnesota Interactive Marketing Association、DMA Social Media Advisory Council、そして、DMA Search Engine Marketing Councilで役員を務めていた経歴を持っていても、驚くようなことではない。

    最後になるが、コンテンツ、ソーシャル、検索マーケティングエージェンシーのTopRank Online Marketingでは、CEOを務めている。このエージェンシーは、McKesson、LinkedIn、そして、Dell等のB2B企業を顧客に抱えている。

    さて、Copybloggerが主催するイベント「Authority Intensive」でオデン氏が講演を行う点は既に伝えただろうか?必ずや場を盛り上げてくれるはずだ。

    紹介はこれくらいで十分であろう。後は、ライター自身に語ってもらうことにする。

    ライターについて…

    自己紹介して下さい

    「自己紹介」とは、随分と抽象的な項目で始まりましたね。そうですね、基本的に、私は人間とテクノロジーが交差するポイントに強い関心を持っています。好奇心に身を任せた結果、複数のキャリアを経て、TopRank Online MarketingのCEO & 共同創設者に落ち着きました。

    過去13年間、私は世界中を旅して、大勢の読者のために文章を綴り、多数の大企業の相談に乗り、弊社で賢く、創造力豊かなマーケッターで構成されるチームと共に働き、そして、毎日のように新しい発見をしてきました。

    大学生の頃に、未来から誰かがやって来て、私がライターとして活躍し、講演活動を行っていると言ったら、ビール、いや、スプライトを吹き出してしまったはずです。

    私達のマーケティングエージェンシーでは、私は弊社自身のマーケティング、執筆の多く、そして、コンテンツの作成を担当しています。記事の執筆であれ、インフルエンサーと共同して行うカンファレンス用のEブックの作成であれ、あるいは、業界イベントでのプレゼンであれ、常にコンテンツ関連のプロジェクトに関わることを好みます。

    基本的に、私はマーケッターですが、良き父親であり、旅を楽しみ、食に興味を持ち、そして、全く関係ありませんが、立派なヒゲを蓄えています。

    ライターとして専門とする分野は何ですか?

    執筆の大半(なんと過去10年間で120万ワードに達しています)は、ブログ — toprankblog.com — を介して行っており、このブログでは、マーケティングとパブリックリレーションズの交わるポイントを取り上げています。

    通常、ブログの記事、業界紙の記事、eブック、レポート等のコンテンツを作成しています。また、複数の本に寄稿したことがあり、私自身も、本「Optimize: How to Attract and Engage More Customers by Integrating SEO, Social Media and Content Marketing」を出しています。

    どこで作品を見ることが出来ますか?

    MarketingProfs、Content Marketing Institute、そして、ClickZに至るまで、様々なサイトに寄稿していますが、定期的に記事を投稿しているのは、Online Marketing Blogです。ただし、今年の後半には、marketingblog.comで新たなブログを立ち上げる予定です。

    ライターの生産性について…

    一日の中で、読む取り組み、または、調査にどれぐらいの時間を費やしますか?

    ケースバイケースです。私は多数の仕事を担当し、また、移動することも多いため、読む時間と調査する時間を分散させています。恐らく、合計で2時間ほど調査に費やしていると思います。

    書き始める前に、何か事前に行う儀式やしきたりはありますか?

    特定の時間において記事を作成する際は、決まった習慣がありますが、儀式と呼べるほどのものではありません。始めてみた方が良いかもしれませんね。

    例えば、ブログの記事を書く前はオレンジを食べ、雑誌の記事を執筆する前には、ブライアン・クラークさんに悪戯電話をかけてみる、と言うのはいかがでしょうか?

    記事を書く際に、好んで聞く曲はありますか(あるいは、音楽を聞きませんか)?

    音楽は大好きですが、書く際は邪魔になります。曲を聞いていないほうが、あるいは、ホワイトノイズに囲まれているほうが、確実に流れに乗ることが出来ます。

    文章の作成(Eメール、ソーシャルメディア等は除く)に1日にどれぐらいの時間を割きますか?仕事がはかどるのは何時ごろですか?

    平均で、1日に3時間ほどを書く作業に当てています。しかし、移動する際は、大きく異なります。私にとって最も仕事がはかどるのは、静かになり、邪魔が入らない時であり、大抵、飛行機に乗っている時間、あるいは、朝早く、もしくは、夜遅くが該当します。

    毎日文章を作成していますか?それとも、何か特別なシステムにこだわっているのでしょうか?

    システムですか…教えても構いませんが、生きて帰れなくなりますよ。

    と言うのはもちろん冗談です。かつては、ブログの記事を全て私が作成していました。今でも大半の記事は私が書いています。そのため、毎日書く作業は欠かせません。私は、指定されたトピックのコンテンツ計画を実行する取り組みと、経験、ニュース、そして、コミュニティとの交流を通じて現れた機会を活用する取り組みを組み合わせています。もしかしたら、おみくじも効果的かもしれませんね。

    「ライターズブロック」の存在を信じていますか?信じているなら、どのように回避していますか?

    ライターズブロックは、私にとって天敵です。過去5年間、ライターズブロックに何度か遭遇しました。状況を変えると短期的には効果がありますが、長期的な効果をもたらしたのは、実際の生活で、そして、インターネット上の双方で、同じ考えを持つ人達、そして、異なる考えを持つ人達と濃い交流の機会を作る取り組みでした。

    コミュニティとの交流が濃ければ濃いほど、多くのアイデア、そして、答える必要がある疑問が浮かんでくる、と私は考えています。

    ライターズブロックに打ち勝つアイデアが、コミュニティには沢山眠っているのです。

    ライターの創造力に関して…

    創造力を定義して下さい。

    創造力は、独特で、魅力的で、尚且つ、予想外の方法でアイデアを見て、伝える能力のことを指すと私は考えています。

    オンライン、または、オフラインで好きな作家を教えて下さい。

    子供の頃は、サイエンスフィクションが大好きでした。アイザック・アシモフ、ロバート・ハインライン、J.R.R トールキンの作品もたくさん読みました。また、フランツ・カフカの作品にも手を出しました。

    一番好きな名言を教えて下さい。

    「人が想像すること、そして、信じることは、実現する」 ナポレオン・ヒル

    ライターとして、創造力をどのように高めたいと願っていますか?

    今まで多くの作品を書いてきましたが、いまだに自分が優れたライターだとは思えません。そのため、あらゆる改善が、成長をもたらすのです。

    長期間において、様々なコンテンツのタイプとメディアに、様々なレベルのストーリーを組み込む取り組みを大幅に上達させたいと思っています。そのため、現在、トランスメディアのストーリーテリングのリサーチを集中的に行っています。

    書く作業を行う際、現在、誰から、または、何からインスピレーションを受けていますか(具体的に刺激を受ける作品等)?

    スタン・リーの作品です。子供の頃よく読んだMarvelのコミックを何冊も読み返しています。全く新しい角度で、ストーリーテリングや視覚の要素を見ているのです。

    優れたライターの条件を教えて下さい。

    優秀な商業ベースのライターは、「情報で読者をもてなし」、ストーリーを使って、ビジネスのトピックを関連させており、ライターが伝えようとしているポイントを伝え、読者に実感させることに卓越していると私は考えています。

    ライターのワークフローについて…

    どのハードウェアとタイプライターのモデルを好んで利用していますか?

    13インチのMacBook Airは、デジタル版タイプライターとして活躍しています。また、iPhoneやiPadをリサーチに用いることもあります。

    書く取り組み、そして、通常のワークフローに対して、どのソフトウェアを頻繁に活用していますか?

    書く作業と調査の整理にはEvernoteを愛用しています。このツールは、クラウドと同期するため、どこにいても容易にリサーチを行い、一つの場所にメモを残すことが出来るのです。そして、どのデバイスでもアクセスすることが出来ます。

    先送りを回避するコツを持っていますか?締め切りを忠実に守っていますか?

    このアンケートに取り組むタイミングから判断すると、私は締め切りに追われるタイプのようです。先送り、または、テキパキと行動する努力は同時進行で進んでいます。そのため、マーケティングアシスタントを採用するのです。

    それでも多少は進歩しています。期限を定め、逆算して作業を進め、残りの量、そして、いつまでに終える必要があるのかを把握するように心掛けています。また、5-6本の記事の作成を同時に進め、中断が頻繁に生じる問題を解決しています。個人的には、数週間に渡って、徐々に作業を進めてきた800ワードの記事を完成させる方が、1時間、あるいは、2時間腰を落ち着け、リサーチを行い、記事を一気に書き上げるよりも遥かに楽なのです。

    どのように整理された状態を保っています(方法、システム、あるいは、「常識外れなテクニック」)?

    EvernoteとGoogleドキュメントに助けられています。

    一生懸命仕事をした後、どのようにリラックスしていますか?

    子供と一緒に過ごすこと、家族との食事、50キロほど自転車に乗ること。

    おまけ…

    恩師は誰(または何)ですか?

    実験、常軌を逸した困難な状況から抜け出す方法を見つける取り組み、失敗、そして、成功から、多くのことを学んできました。

    人生で一番の成功は何だと思いますか?

    私にとっては家族が最も重要であるため、家族のために素晴らしい生活を作り出すことは、とても大きな意味を持ちます。長年に渡って、この目標を実現する上で貢献してくれた、社内のスタッフ、クライアント、そして、仲間にとても感謝しています。

    仕事の面では、カンファレンスで、誰かと出会った際に、私のブログ、記事、そして、本が仕事の役に立った、会社を成長させる上で役に立ったと言ってもらえると、この上ない喜びを感じます。これは期待していなかったことであり、実際に起きると感激します。

    現在、最も腹立たしく思っていることを教えて下さい(執筆に関連することでも、全く関係がなくても構いません)?

    個人的に関わっているプロジェクトにのめり込み過ぎてしまうことです。制御して、もっと任せる必要があります。

    一緒に食事をしたい作家(故人でも構いません)は誰ですか?

    難しい質問ですね。ベンジャミン・フランクリン…いいえ、ドクタースース(絵本作家)にします。

    明日、世界のどこにでも行くことが出来るとしたら、どこに向かいますか(コストや仕事は度外視して下さい)?

    ネパールに行きたいですね。ブラジルも良いですね。でも、ハワイが一番です。オアフ島のノースショアに行きたいです。

    仲間のライターに対して、時間を遡ることが出来たら、自分自身にも伝えるであろうアドバイスを何か送って下さい。

    気合で試行錯誤してライティングスキルを磨こうとすると、無駄に時間がかかってしまいます。そのため、講座を受講する、相談相手を探す、そして、出来るだけ実戦経験を積むと良いでしょう。最も好きな取り組みにこだわり、粘り強くチャレンジしてもらいたいです。

    本サイトの読者に何か他に知ってもらいたいことはありますか?

    仕事ばかりで、遊ばないでいると、つまらない人間になってしまいます。

    ウェブ上で連絡の取れる場所を教えて下さい。

    ライターの仕事場…

    私は、執筆作業の大半を飛行機の中で行っていますが、本腰を入れ、仕事を終わらせる聖域も持っています。

    仕事中に集中力が切れそうになると、信頼するパートナーのココが脱線を食い止めてくれます。

    また、退屈になったら、創造力を活性化してくれる巨大なシェイクスピアの本を読むようにしています。

    Image of Lee Odden desk

    ライターファイル…

    私達に刺激を与えてくえるライターの作品の中に、さらに多くの問いや答えが眠っている。アーカイブを調べたい方は、このページをクリックして、インスピレーションを得てもらいたい。

    Copybloggerをeメール、または、RSSを介して既に購読している方には、通常のコンテンツと同様に、次回の連載も送信する。購読していないなら、貴重な情報を見逃さないように、今すぐに購読しよう。

    それでは、締め切りを大胆に決めて、仕事に戻ろう。次回をお楽しみに!

    また、この記事に関する議論に参加したい方は、Google-Plusにアクセスしてもらいたい。

    編集者注

    Copybloggerが主催するコンテンツマーケティング & ネットワーキングイベント「Authority Intensive」では、リー・オデン氏の講演が予定されており、期待は膨らむばかりだ(2014年 5月7-9日 コロラド州デンバー)。チケットは完売しているが、来年のAuthority Intensiveの詳しい情報を提供するので、しばらく注目して頂きたい。


    この記事は、Copybloggerに掲載された「Here’s How Lee Odden Writes」を翻訳した内容です。

    なんというか、特に特別な秘訣があるわけではなかったと思いますが、逆に考えれば誰にでもチャンスはあるともいえるかもしれません。多産で有名な彼ですが、そんな彼でもライターズブロックを何度も経験しているんですね。結局は諦めずに書き続けることが大事、ということでしょうか。 — SEO Japan [G+]

    日本人のFX事情をまとめたインフォグラフィック

    FXに興味ある人は一度は考えたことがあると思います。他の人はどのくらいFXに投資しているのか。レバレッジの平均ってどのくらい?・・・今回はそんな疑問にバッチリおこたえする「日本人のFX事情」というインフォグラフィックを紹介します。– SEO Japan

    画像をクリックすると公開元サイトに飛びます。日本人のFX事情 インフォグラフィック現在FX投資を行っている日本人の男女100人に対して、ダイナミックトレードが行った調査結果によると、FX利用者の平均年齢は44.2歳。40代が最も多く、平均投資額は116万8600円(証拠金)でした。気になるレバレッジは、4割が2~5倍程度。FXが最も取引される時間帯は日本時間の夜22時頃でした。

    公開元:日本人のFX事情 ダイナミックトレード

    FXを成功させるうえで、最も重要だと思うこととして多かったのは、「経済指標を把握」すること。当たり前といえばそうですが、これからFXを始める方はこういった統計データも参考にしてみてはいかがでしょうか。 — SEO Japan [G+]

    5歳の娘にもわかるDMP講座

    フリークアウトやVOYAGE GROUPの上場等でさらに盛り上がってきた日本のアドテク業界。これからさらにブレイクすると思われているのがDMPですが、データマネッジメントプラットフォームの略語であり「データをマネッジするプラットフォームなんだろうな」と何となく想像がつきつつも、具体的に何の役に立つのかピンと来ていない方も多いのではないでしょうか?テクニカルな説明になると一気に理解するのが面倒になってくるDMP、今回はお子様にもわかるようにDMPについて説明したプレゼンテーションファイルを紹介します。 — SEO Japan

    プレゼン作成者は以前から「猫」で説明するA/Bテスト・多変量テストなど、難しい話を初心者にわかりやすく説明するのに定評(?)のあるデータアーティストのミック氏。愛娘に語る愛に満ち溢れたDMP講座をご堪能ください。

    ネタに終わらず意外とわかりやすかった、これまでDMPを余り理解していなかった人も一歩理解が深まった内容だったのではないでしょうか?!ちなみに愛娘シリーズはこちらの感動巨編ウェブマーケティング会社がサンタに手紙を書いてみたもおススメです。 — SEO Japan [G+]

    お金をかけないランディングページのつくりかた

    アイオイクスから分社化したデータアーティスト社はランディングページ最適化を手掛けています。ABテストはもちろん多変量テストからターゲティングやDMP連携まで様々なサービスをを行っていますが、もちろん自分でもランディングページを作ることは可能ですし、無駄にお金をかける必要は一切ありません。今回はデータアーティスト社が作成した「お金をかけないランディングページのつくりかた」のプレゼンテーションファイルを紹介します。 — SEO Japan

    先週公開したばかりですが既に閲覧ページビュー数が1万2000千回を超えておりスライドシェアでも中々の人気となっているこの資料。ランディングページの作り方を語る際、キャッチコピーの書き方だったり写真の選び方、デザインなどテクニカルな話が最初に出てくることが多いですが、本来はその前に考えるべきことがあるのではないか?と本質に立ち戻って考えたプレゼンテーションになっています。

    ランディングページに限らず、広告キャンペーンやウェブサイトそのものにも通じる部分が多い内容だったとも思います。全てのマーケティング活動は伝えたいメッセージを確立させることから始まる、そんな基本を忘れずに取り組みたいですね。 — SEO Japan [G+]

    疑問視されるFacebookの効果、Pinterestがデータの提供を始める – 米国発Web業界ニュース5月下旬号

    引き続き米国のWebマーケティング関連のニュースを。Facebookのマーケティング効果に関する疑問が出てくると思えば成長中のPinterestが新たにマーケティングデータ提供、、豊富な話題が続きます。 — SEO Japan


    The guards, they are a-changing

    今週の3分で読めるウェブマーケニュースでは、・New York Timesのレポートがジャーナリストとマーケッターの境界線等、緊張と二元性の議論を呼ぶ、・マーケッターに最も求められるソフトスキルとは、・FacebookとPublicisが大型契約を結ぶ、・大半のマーケッターがFacebookの効果を疑問視、・認識の問題を抱えるTwitter、・LinkedInが同僚のアクティビティを介してアクションを活性化、・Pinterestがデータフィードをマーケッターに公開、・コンテンツをアピールするべき理由、・動画がバイラル化する条件、・ネガティブなレビューと法律、・ソーシャルメディア業界を震撼させた発表等の話題を伝える。

    それでは、デジタルマーケティング業界に影響を与える重要なリンクをまとめて紹介していく。

    毎週、経営者の方々が、最新の変化、レポートする価値のあるアイテム、そして、仕事で役に立つ可能性があるコンテンツを把握することが出来るように、テクノロジー、ソーシャルメディア、モバイル、デジタルコミュニケーション、そして、マーケティング業界の現在のイベントとトレンドに関するリンクを集めて、ニュースレターを提供している。

    他にも、役に立ちそうなリンク、ソース、または、アイデアを持っているなら、コメント欄で加えてもらいたい。また、Flipboardを利用しているなら、「This Week in Digital Magazine」を購読すると、リンクを入手することが出来るようになる。

    インダストリー

    MarketingCharts Econsultancy soft skills of marketing 2014

    プラットフォーム

    • Facebook
  • Twitter
  • LinkedIn
  • Pinterestは200万ドルの資金を調達し、その結果、同社の価値は、50億ドルになった(Forbes)。
  • 匿名アプリのSecretはAndroidとiOSで世界展開されている(re/code)。
  • 計測/基準/ビッグデータ

    法律/人事

    • KlearGear.comは、製品に関するネット上のクレームを阻止するため、非難禁止項目を利用項目に含め、顧客から3500ドルを徴収しようと試みていた。しかし、裁判所は消費者に有利な判断を行った(Consumerist)。

    コンテンツ

    重要な記事、オーディオ & 動画

    • 大学の学位授与式、そして、卒業のシーズンが迫る中、NPRは、300名の学位授与式のスピーチ(一番古いスピーチは1774年)を紹介するアプリを作成した(NPR)。
    • デジタルを優先するべき必要があるのは、New York Timesだけではない。パブリックリレーションズ業界もデジタル化を進めた方が良いようだ(SHIFT Communications)。
    • eブック「Social Brands: The Future of Marketing」は、ソーシャルを行うだけでなく、ソーシャルになる上で欠かせない要素を紹介している。レポートを以下に埋め込んでいるが、特に重要な教訓を伝えておく価値はあると思うので、参考にしてもらいたい(We Are Social)。
    • ソーシャルエクイティがブランドエクイティを活性化する。
    • コミュニティはプラットフォームよりも価値が高い。
    • マーケティングの取り組みでは、価値を与えなければならない。
    • モバイル化するつもりがないなら、行動を起こす必要はない。
    • 義務的に意見を聞くのではなく、積極的に耳を傾けよう。
    • 経験は、新たな製品である。
    • 社会の利益を意識するブランドは、成功する確率が高い。



    おまけ

    通常、この週刊ニュースでは、私自身の取り組みには触れないようにしている。最新の情報を紹介し、このページを読む価値を提供することを目標としているためだ。ただし、読者の方々の役に立つような大きなイベントが、個人の生活、あるいは、仕事上で起きた際は、例外である。

    今回は、ご存知の方もいると思うが、私がFord Motor Companyを退職したことを伝えたいと思う。私の退社によって、a href=”https://www.facebook.com/shel.israel/posts/10152420328300726″ target=”_blank”>興味深い意見が至る所で上がっていたが、誇張行き過ぎた見解も見られた。 そんな中で、業界の今後の展開に関する2本のとりわけ質の高い記事を発見した。それは、フランク・エリアソン氏が投稿した「ブランドよ、ソーシャルメディアを理解せよ」、そして、リチャード・ビンハマー氏が投稿した「ソーシャルメディアの長旅: 標識で右折R」の2本だ。

    また、私の見解を詳しく知りたい方は、AdWeekの簡潔なインタビューに目を通してもらいたい。この記事に掲載された私の発言の一部は、幅広くシェアされている:

    Q: この6年間を経て、今後、ソーシャルメディアは、どこに向かおうとしているのでしょうか?
    現在、非常に重要な岐路に差し掛かっていると思います。Facebook、そして、自然のリーチの減少に関する様々な意見を考慮すると、ソーシャルメディアにおける有料の要素の進化が鍵を握っていることは明らかです。Fordは別として、業界全体を見ると、マーケティングにソーシャルメディアが吸収され、大々的な広告/マーケティングのチャンネルの一つになってしまいましたが、これは残念で仕方ありません。関係の構築こそが、ソーシャルの武器だと私は考えており、何度も口を酸っぱくして言ってきました。Fordの進歩に関するプレゼンでは、必ず、注目、そして、信頼に焦点を絞って話をしました。広告は、消費者に割って入って注目を獲得しますが、消費者、そして、企業が接触を望む方々と関係を構築することが、より重要なのです。また、コミュニケーションとマーケティング、そして、カスタマーサポートは、ソーシャルに関して協力する必要があると考えています。

    Q: それでは、効果に関して、無料メディアは、有料メディアを、一部において、上回ると言うことでしょうか?プラットフォームについて考える際、必ず、無料、有料、そして、最近使われ始めている用語では、借物をイメージします。Twitter、Facebook、そして、YouTube等のサイトは、我々が所有しているわけではなく、他人の所有物を利用しているのです。つまり、このようなメディアを一つにまとめて、適切に利用する必要があります。と言っても、リスクを分散させることが、大切なわけではありません。今後は、簡素化されるどころか、ますます複雑化していくのではないでしょうか。

    画像 — Gabriel Villena Fernandez (Flickr)


    この記事は、Scott Montyに掲載された「This Week in Digital 5/23 2014」を翻訳した内容です。

    デジタルのダイレクト広告の支出が、ブランディング広告を上回った、って、いわれてみると凄いことなのですかね。しかし月曜で2週分まとめて公開したのですが、余りに濃すぎる内容で(他の記事もアップしないといけませんし)時間が欲しい!という感じです。– SEO Japan [G+]