eBayのペナルティ問題を検証!アルゴリズムか?手動アクションか?

先週Googleがパンダアップデート4.0をリリースしましたが、影響を受けたサイトの話題も多く見られます。アメリカのオークション・通信販売サイトであるeBayもその話題の中心の一つです。時期が時期だけに、パンダアップデートなのか、ペイデイローンなのか、それとも手動アクションによるものなのか、判断が非常に難しいところです。今回のSearch Engine Roundtableの記事によると、手動アクションによるものだということですが、真相は果たして。。。– SEO Japan

*記事内の参照記事へのリンクは全て英語となっております。

周知の通り、Googleがパンダアップデート4.0を先週リリースした。多くのサイトが順位を落としたが、その中にはeBayも含まれている。

ここに、最新版のSearchMetricsのチャートを載せておくが、下降具合は明らかで、実に78%ものビジビリティが落ちている。

ここで一つの疑問がある。今回の件が、パンダアップデート4.0によるものなのか?それとも、手動アクションによるものなのか?こちらの記事でも確認したところだが、Re/Codeのレポートによると、どうやら手動アクションによるものであるようだ。もちろん、Googleはこれに対してのコメントはしないだろう。しかし、eBayが手動アクションによるペナルティを受けたことは明らかだと思われる。

実際に、refugeeks.comのレポートや他のトラッキングツールによると、eBayのサイトの特定のディレクトリで下降が見られている。

パンダアップデートは、サイト全体ではなく、ディレクトリのようなサイトの一部分に影響を与えることはあるのか?答えはYesだ。では、今回の件はパンダによるものなのか?それとも、手動アクションによるものなのか?可能性は両方にある。

また、手動アクションかアルゴリズムかを検証することに意味があるのだろうか?こちらの答えもYesだ。なぜなら、問題を解決する手段と解決されるタイミングが、手動アクションかアルゴリズムによるかで、異なるものだからだ。

この件に関しての議論はTwitterGoogle+でも行われている。


この記事は、Search Engine Roundtableに掲載された「eBay Slapped By Google: But Was It Algorithmic Or Manual?」を翻訳した内容です。


記事内で紹介されている他記事によると、Googleの検索結果から削除されたページの多くが、”ドアウェイページ”であるということです。著者は「非常に賢いやり方だ」と表現しながらも、「度を越したものであった」と述べています。また、それらのページのURLが”bhp”という文字列を含んでいたため、“Black Hat Pages”の略称では?というジョークも。まさに、ブラックジョークというところでしょうか。– SEO Japan [G+]

ピスタチオと潤いの関係を可視化したインフォグラフィック

もはや、おつまみの定番と言ってよいナッツ類。ピスタチオは「ナッツの女王」と呼ばれているのを、ご存知ですか?そんなピスタチオが好きな人の「潤い調査」結果を可視化した、一見不思議な組み合わせのインフォグラフィックを紹介します。– SEO Japan

間食時にアイスクリーム、フルーツ、ガムなどの「おやつ」をそれぞれ食べている人の「潤い感」を、様々な視点から調査しています。まずはインフォグラフィックを見ていただければ。

やや(?)ピスタチオ推しの内容にはなっていますが、肌・髪・目の潤いを感じている人が最も多かったのはピスタチオを間食時に食べている人でした。おそらくこの結果に影響しているだろうピスタチオの含有成分も解説しています。

公開元:アメリカピスタチオ協会

※本インフォグラフィックは、弊社がデザインをお手伝いさせて頂きました。

全体的に見て、ポテトチップスとチョコレートをよく食べている人は潤い感が低いというのが印象的です。食とは自分の身体をつくるもの。おやつに食べる物で体力も心も左右されるのかもしれません。日本ではピスタチオと聞くと、「おやつ」というより「おつまみ」のイメージが強いかもしれませんが、こんなにも栄養素が豊富だと分かると、小腹がすいたちょっとした時につまんでみたくなりますね。 — SEO Japan [G+]

SMX London 2014-Google+のABC:オーサーシップからパーソナル検索結果まで

SMX London 2014の最後のセッションはオーサーシップについて。通常の検索結果のランキングには影響されない分野ですが、自身の顔写真が表示されることで、認知度とCTRの増加が期待できますね。先日、Google+の責任者であるガンドトラ氏がGoogleを退社され、Google+の今後が気になるところでしたが、まだまだ注目する理由はあると感じています。– SEO Japan

原題Winning Google Through Google+, From Authorship To Personalized Results

Speakers:
Andy Atkins-Kruger, Group CEO, WebCertain (@andyatkinskruge)
Shawn Cohen, Director of SEO, Standing Dog Interactive (@shawnccpr)

Andy Atkins-Kruger

Google+はまだ生きているか?
個人的にはなくならないと考えている。FBの対抗馬としてまではならないだろうけど。オーサーシップの構築としての意味が強くなるだろう。

基本のおさらい
・Google+のプロフィールからあなたが作成したコンテンツにリンクを張る。
・プロフィールには認識可能な顔写真を追加。
・コンテンツに”By Tomoyuki Sugao”のように署名欄を含める。
・署名欄の名前はGoogle+のプロフィールの名前と一致させる。

サードパーティーのブログ
Google+を使用することで、サードパーティーのブログに投稿した記事とあなた自身のブログを間接的にコネクトすることができる。大規模なサードパーティーのブログに記事を投稿できれば、あなた自身を目立たせることができる。

WordPress
オーサーシップを追加するプラグイン。(https://wordpress.org/plugins/google-plus-authorship/)

SEOにとってなぜ重要か?
オーサーランクは存在するか?今のところ存在しないしランキングにも影響しない。しかし、In-depth articlesには影響する可能性がある。

リッチスニペットの表示数の減少
低品質なコンテンツに関しては、リッチスニペットの表示を取りやめる。

オーサーが退社した場合は?
“Current contributor”の属性を変更させる。現在と過去で選べる。

Shawn Cohen

Google+をプラットフォームとして使用する。
・ハングアウト。既にFace Timeの対抗馬となっている。
・コミュニティ。インフルエンサーとコネクトできる。
・ローカルページ。Googleマップとの連携。

コミュニティ
相当数ある。あるグーグラーがコミュニティに私を招待してくれた(こんなことも起こる)。インフルエンサーや話題になっているコンテンツの発見。特別なトピックのファンへのアプローチ。

コミュニティに関してのツール
・CircleCount(http://jp.circlecount.com/)
→トピックやサイズからコミュニティを検索できる。
・Circloscope(http://circloscope.com/)
→エキスパートなコミュニティのメンバーを検索。SEOとか。プレミアムメンバーも。

インフルエンサーを探すためにハングアウトを活用する。
Gmailでコンタクトをとる。相手は賢く選ぶ。失礼な行為はしない。

ブランドページとローカルページの統合。
Google+でブランドページをセットアップ。(http://www.google.com/+/business/brands/)
YouTubeとGoogle+の統合も可能。

ステップ1:ブランドページを新しく作成してオーナーを同一にする。
どんなページを設置するべきか?例えば、ホテルの例で、ローカルとブランドのページを作る。ローカルは住所などを載せる。ブランドはホテル全体の紹介のページ。

ステップ2:ページを確認する。
Googleのガイドページ(https://support.google.com/plus/answer/1713826?hl=ja)
古いページと新しいページを比較。新しいページが承認される。

ステップ3:古いページを削除する。
G+のマネージページに削除ボタンがある。

ステップ4:認証を待つ。
24時間待つ。

ステップ5:なりすましを発見した場合。
そのページに別のアカウントでログイン。なりすまし報告をGoogleに行う。

ステップ6:古いページが削除されない場合。
古いページに行き、エディット→マネージする→コンタクトの順に進む。連絡先に携帯電話の番号を登録すれば、Googleの担当者からの連絡が来る。内容を伝えると、非常に迅速に対応してくれる。

大量のページの認証方法
複数あるページを一気に認証する方法がある。

ステップ1:全てのローカルページを作成
先ほどのホテルの例の続き。マージしたいページを全て作成する。

ステップ2:スプレッドシートのダウンロード
Google Docsからダウンロード。(bit.ly/1nufyJv)

ステップ3:全てのフィールドを埋める。
必要な情報は全て埋める。

ステップ4:アップロードページへ行く。
URLはこちら。(bit.ly/QG4X0z)

ステップ5:ファイルをインポートする。
“ファイルから場所をインポート”をクリックする。

ステップ6:ファイルをアップロードする。
“ファイルをインポートする”をクリックする。

まとめ
・作成したページが認証され、古いページが削除されるのを待つ。
・もし上手くいかない場合はGoogleへ連絡する。(E-mailも可)

日本ではあまり人気度が高いとは言えないGoogle+ですが、Google+を利用してWebマーケティングを行う例も色々とあるようですね。オーサーランクが今後どのような形で検索ランキングに影響するかは不透明ではありますが、それ以外のメリットを理由に注力することもありだと思えました。

今記事でSMX London 2014のセッションレポートは終了です。前回のSMX West 2014と比較し、大きな新情報があるわけではありませんでしたが、各国の参加者・スピーカーと話すことができ、有意義なイベントでありました。米国との違いを一つ挙げるとすれば、多言語・他地域への関心が高いと感じた点です。地理的な状況から言語・地域設定の課題が多いと想像していますが、似たような課題が、将来的にアジアの領域で起こってもおかしくはないと思います。その際、ヨーロッパでの取り組みが一つの参考になるかもしれませんので、これからもヨーロッパの状況には注目していきたいと思います。

最後になりますが、今回も記事をお読みくださった方々に感謝の言葉を述べさせていただきたいと思います。ありがとうございました。– SEO Japan

SMX London 2014-一歩進んだSEOの技術的なお話し

今回参加したセッションの中では珍しく、技術的なお話がメインのセッションです。別のセッションでもありましたが、技術的なSEOは違いを生むことができます。SEOに関わる技術も新しいものがどんどん導入されてますが、これらを上手く導入してSEOの効果をだすことができれば、非常に理想的ですね。– SEO Japan

原題:Technically Speaking: Advanced Technical SEO Issues

Speakers:
Patrick Altoft, Director of Strategy, Branded3 (@patrickaltoft)
Andy Atkins-Kruger, Group CEO, WebCertain (@andyatkinskruge)

Patrick Altoft

SEOの仕組み
オンサイトとオフサイトでランキングファクターの数が増加。SEOが難しくなっている。

SEOはユーザー目的で行われるべき
最小限の努力で最大限の効果をGoogleは好まない。対象キーワードのため、作れるだけページを作るなどの方法は避けるべき。考え方として、ユーザーに正しいページに正しいタイミングで届けること。ユーザーを満足させることが第一で、結果としてそれがGoogleを満足させることになる。

インデックスのトラッキング
サイトマップに全てのページを含める。インデックスされているページ状況を常に把握する。

全てのページを素晴らしいものに
その作業はチームで行う。技術の人間だけでなく。どのページが必要で、どのページが必要ないか。必要の無いページは削除する。全てのページのコンテンツ、デザイン、ユーザビリティ、コンバージョンレート、を確認する。

商品が無い商品ページ
在庫がない商品ページはインデックスされないようにする。ユーザーの直帰率が増え、Googleからの評価が下がってしまう。

検索に戻ってしまうユーザー
ほんの数秒間でユーザーの注意を惹きつけ、彼らの疑問に答えるページであることを理解してもらう必要がある。すぐに検索に戻ってしまうと、Googleはそれをネガティブなサインとして捉える。5%のコンバージョンが意味することは、95%は満足していないということ。

パーソナライゼーション
可能であれば、キーワードなどから判断してWebサイトのレイアウトなどをユーザーごとに変更する。

2つのタイプのレビュー
・サービスE-mail。12時間以内に送付。満足したかを尋ね、満足である場合はレビューを依頼。満足してないのであれば、カスタマーサービスに連絡を。
・商品レビュー。商品にもよるが、送付から14-30日後に送る。ディスカウントクーポンなどのインセンティブをつける。レビューを依頼する。

ファセットナビゲーション
非常に悩ましい問題でもある。全てのカテゴリとサブカテゴリのページがインデックスされる必要がある。全てのページは一つのURLしか持たせない(望まないページはインデックスさせない)。ランキングされたいページのみにリンクを張ること。

モバイル
モバイルデバイスでの経験を改良する。良くなければ、Googleからの評価が落とされる。デスクトップ検索では1位でもモバイル検索では下位のページ表示、ということも起こりうる。

便利なツール
・Screaming Frog(http://www.screamingfrog.co.uk/seo-spider/)
→Webサイトを巡回し、SEO観点からリンク、画像、CSSなどを分析してくれるツール。全て手作業で行うには時間がかかる、中~大規模サイトに最適。
・DEEPCRAWL(http://deepcrawl.co.uk/)
→サイトの技術的な問題、リンクの分析などを行ってくれる。サイト全体の構築の再検討などにも活用できる。

確認すべき事項
・インデックス状況
・ページの品質
・リンクの構造

Andy Atkins-Kruger

ケーススタディ:シナリオ
商品ページ・購入ページにたどり着くまでに、多くのクリックが必要なサイト。ユーザーフレンドリーではない。SEOは非常に成功していて、多くのコンテンツが検索エンジンに好ましく認識されている。

課題:どのようにユーザーフレンドリーのサイトにするか?
フィルター機能を使い、ユーザーが必要な情報を一つのページで確認できるようにする。また、トラフィックは落としてはならない。

AJAXの使用
ユーザーエクスペリエンスチームがAJAXを使用しての改善を決断。SEOチームも加わり共に改善に向けての作業を行う。

AJAXについて
AJAXはリダイレクトやページ更新をせずに、HTMLの一部をダイナミックにアップデートする。画像・テキストの両方で可能。

SEOにおける2つのAJAXの方法
・Hijax
→Javascriptがオフになっていても、AJAXコンテンツへのURLを発生させる。動的なコンテンツには適さない。
・Google AJAX クローリングスキーマ
→ハッシュバング(#!)を使用したURLのHTMLスナップショットをサーバーで提供。動的なコンテンツに適している。

Google AJAX
1.ハッシュタグ(#)とバング(!)を使用し、コンテンツの一部を表示させる。
→ハッシュバングのURLではスペースやパーセンテージなどは使用することができない。
2.コンテンツのスナップショットになるURLを作成する。
→スナップショットは静的なURLであり、動的でない形式のコンテンツを提供し、検索エンジンがクローリングすることができる。

新たな問題と解決方法
重複コンテンツにならないか?低品質とみなされないか?そのため、似たページはカノニカルすることで重複をさける。

観測する
AJAXの導入は非常に大きな変更になるため、観測は必ず行う。観測に用いる項目は、ランキングやトラフィックなど、影響しうる要素を用いる。今回のケースでは、いくつかの言語のバージョンでカノニカルが上手くいっておらず、トラフィックが落ちたページがあった。カノニカルが上手くいっているページはトラフィックが上昇している。カノニカルが非常に重要であることが証明された。

技術的な観点からSEOを考えるセッションでした。改良・追加・修正するポイントや使用する技術は様々あるようですが、ユーザーにとっての価値を向上させるという目的は一致しており、その結果として、Googleの評価をあげようという試みです。コンテンツのクオリティが課題となる、という意見が頻繁に聞かれていますが、技術的な側面をしっかりと対応することも非常に重要ですね。あらためて認識させてもらった良いセッションでした。– SEO Japan

SMX London 2014-上級SEOのためのマークアップ:マイクロデータ・スキーマとリッチスニペットについて

Googleへサイトの内容を伝えるために必須な作業が、構造化データのマークアップです。リッチスニペットの表示など、導入するメリットは大きく、導入サイトの数も増えていそうです。今回のセッションは、基本的な概念の説明から、実際に導入したサイトの実例のお話です。– SEO Japan

原題:From Microdata & Schema To Rich Snippets: Markup For The Advanced SEO

Speakers:
Barry Adams, SEO & Digital Strategy consultant, Pierce Communications (@badams)
Samuel Edwards, Online Media Strategist, Tenthwave Digital
Bastian Grimm, Managing Partner, Grimm Digital (@basgr)

Bastian Grimm

Webの進化
何かをシフトしている時期は、まだスタンダードになっていないコードでの構築に苦労する。なぜやらなければいけないのか?
1.意味付け
セマンティックはコンテンツの描写を目的とする。検索エンジンにコンテンツの意味を伝える。
2.保全性
セマンティックはあなたのコンテンツの保全性と品質を高める。
3.品質
セマンティックマークアップはクオリティだ。ブラウザは考慮しないが、他のシステムは考慮する。

セマンティックの定義
「セマンティックWebはアプリケーション、企業、コミュニティの垣根を越え、データがシェアされ、再利用されることを可能にする共通のフレームワークを提供する。」(Tim Berners-Lee)
なぜなら、従来のHTMLには限界があるから。(タグの数には限界がある。)

背景
2011年の6月にスキーマの導入。2010年4月からGoogleが提供しているリッチスニペットをサポート。

なぜ導入する必要があるのか?
リッチスニペットが検索結果に表示されることにより、CTRを高めることができる。写真のない検索結果のCTRは低い。

Microdataの使用率が伸びている。
スキーマの使用率は全体のドメインの0.3%。しかし、34%のクエリがリッチスニペットを返していない。AmazonとWikipediaはスキーマを使っていない。(リッチスニペットは返しているが)。よく使われているのは映画サイトと提案サイト。

ランキングへの影響は?
Googleはランキング要素には使っていない。しかし、トラフィックの増加は見込める。

ナレッジグラフの導入
ロンドンとロンドンの人口、というクエリにナレッジグラフで答えを返す。ロンドンの大学は、ロンドンのサブカテゴリ。ナレッジグラフはマークアップされたデータをソースにする。

Googleは
文字列から物事へ。キーワードからエンティティへとシフトしている。

スキーマ
バーティカルサーチを構築。オーソリティなエンティティになることで、すべてのロングテールのトラフィックを獲得する。

スキーマの導入は簡単
HTMLの延長のようなもの。

構造化データのテスト・ツール
Structured Data Testing Tool。Google Data Highlighter。Googleがあなたのサイトをどう見ているかを確認できる。

Schema Creator(http://schema-creator.org/)
主要なスキーマを提供。WordPressはプラグインもある。他のCMSもプラグインのオプションがある。

リッチスニペットスパム
正しい用途で使用すること。スパムと認定された場合、2度と表示されない可能性も。

Samuel Edwards,

Duncan Hines(http://www.duncanhines.com/)
ケーキのレシピサイト。スキーママークアップの導入事例。

レシピサイトへのマークアップ
画像、栄養、レビュー、ランキング、所要時間。他にもいろいろ。CTRの増加とビジターの質の向上が見込められる。

Googleのガイドライン
・一つのページに一つのレシピ。多くのレシピがあるページはサポートされない。
・評価した人の名前は人や組織の名前。「材料を50%カット」などは名前としてみなされない。
・最低限、以下の2つをマークアップしないと表示されない。画像、準備時間、調理時間、トータルの所要時間、材料、カロリー、レビュー。

考えるべきこと
サイトワイドか?すべてのページにするべきか?答えはYes!もしトラフィックを増加させたいのであれば、マークアップはするべき。

開始しよう!
1.スキーマのサイトに行く。
2.サイトワイドで導入。
3.テストツールで確認。
→リッチスニペットが表示されCTR増加!

結果報告
2014年2月にマークアップ。2014年1月(導入前)から2014年4月(導入後)に35.07%のトラフィックの増加。年で計算すると93.46%の増加。

順位の上昇
Googleがマークアップを順位に考慮しないと宣言しているのは知っている。しかし、マークアップ後、2週間以内に263ページ中196ページ(75%)で順位上昇がみられた。他の条件は全て同一。

問題
低い評価やランキングが表示されてしまうため、コメントに基づいた平均の評価は使用しないほうがいい。

GWTで確認
バリデートを行う。問題がある場合は修正する。

Barry Adams

忘れられているリッチスニペット
・Job Posting(求人)
・Products(商品)
・Events(イベント)
・Music(音楽)

求人
この業界内で構造化データをマークアップしているサイトは非常に少ない。キーとなる属性は、役職、投稿日、企業名、勤務地、基本給など。推奨される属性は、雇用の種類、業界、職業区分など。

商品
標品のカテゴリーも大きな可能性がある。キーとなる属性は、モデル、ブランド、メーカー、商品状態、商品説明、価格など。推奨される属性は、評価、URL、在庫数(最大・最少)など。

イベント
イベントを提供している企業は必ずやるべき。キーとなる属性は、イベント名、開始日・終了日、公演者、場所、価格など。推奨される属性は、URL、公演時間、イベント詳細、画像など。

音楽
音楽業界やミュージシャンは必須。キーとなる属性は、名前、アーティスト名、長さ、アルバム名、画像、発売日など。推奨される属性は、URL、評価、ジャンル、価格など。

リッチスニペットを表示させるために
Googleからの信用を得なければならない。スキーマをマークアップしたことが、リッチスニペットを確実に表示されるということにはならない。反対に、Amazonなど、いくつかの信頼のあるサイトはマークアップしていなくても、リッチスニペットが表示される。

一般的に
より多くのマークアップすることでGoogleに情報を与えることはよいことだといえる。可能な限り、マークアップをすること。また、テストツールでマークアップの確認を行い、エラーがあった場合は確実に修正すること。

構造化データのマークアップの一番の効果がリッチスニペットの表示によるCTRの増加です。同じ検索順位でも、リッチスニペットの有り無しで大きく変わるということですので、導入する際のメリットは非常に大きとは思います。SMXでは必ず設けられるセッションですが、まだまだスタンダートとは言えないのが現状でしょう。いち早く導入し、将来への準備を行ってはいかかでしょうか?– SEO Japan

SMX London 2014-新時代のリンクビルディングの取り組み方

これまでのセッションでも触れられてきましたが、リンクは未だに重要なファクターのため、リンクビルディングの必要性は多くの人が認識しています。しかし、旧来の手法でリンクを構築しても、効果的な影響は期待できません。数ではなく、質がリンクにも求められていますが、高品質なサイトからリンクを受けるために、どのような手法が用いられているのでしょうか?– SEO Japan

原題:How To Survive The Death Of Link Building

Speakers:
Stephanie Beadell, Content Marketing & PR, BuzzStream (@stephbeadell)
Mikkel deMib Svendsen, Creative Director, deMib.com (@demib)
Kirsty Hulse, SEO Strategist, DigitasLBi (@kirsty_hulse)

Mikkel deMib Svendsen

リンクビルディングは未だ重要
しかし旧来の方法は通用しない。1999年に行っていた方法を用いた場合、失敗するだろう。

リンクの2つのタイプ
Acquired links(構築するリンク)-依頼する・購入するリンク。簡単に構築できるが、自然リンクではないため、ハイリスク。 
Earned Links(獲得するリンク)-自然のリンク。獲得は難しいが非常に低いリスク。

割合
自分の予算の80%以上をEarned Linksのために予算を使い、20%をAcquired linksに使用すること。ゴールはナチュラルなリンクプロファイルの設計。

可視化
リンクプロファイルを可視化し、競合と比べる。使用するツールはMajesticSEO(http://www.majesticseo.com/)やLinkResearch Tools(http://www.linkresearchtools.com/)など。

自然リンクとは
Googleが評価しないと考えていたリンク(nofollowed、Java、画像リンクなど)、は実は獲得する必要がある。今日の自然リンクは多岐にわたっているからだ。

Googleの考え
「コンテンツをよいものにしろ、結果としてリンクはついてくる。」というもの。人がリンクを張ったりシェアをする理由は、それを行う価値があるときだ。

5つの有効なリンクベイトの例
・Toolの作成。今まで誰も使ったことのないような。フリーバージョンを作り試してもらう。
・ゲームと競争。みんな競争(対戦)することが好き。賞をつけるなどして盛り上げる。
・ニュース。ソーシャルなどを確認して、一番初めにレポートする。もしくは、自分でニュースを作る。
・挑発するような内容。エンゲージメントの獲得が非常に見込まれるもの。ただし、ネガティブな影響には気をつけて。
・ユーモア。本当に面白いと思うものを、動画やアニメなどで提供。文化の違いには気を付けて。

Acquired linksが必要な2つの理由
権威のあるサイトからのリンクはやっぱり重要だが、Earned Linksだけでは不十分な場合が多い。
また、ディープリンクもEarned Linksだけでは不十分のため、サブページや各商品ページへリンクを構築する。

Kirsty Hulse

リンクビルディング
リンクは重要なファクターではある。バッドリンクと呼ばれるものでも効果があるケースも確かにあるが、検索エンジンは理解することが可能。リンクビルディングは必要な作業で、その中にEarned Linksを含める必要がある。今回はEarned Linksのオーディエンス側の話をする。

オーディエンスを分析し、Earned Linksを獲得しよう
過去:みんなが好きなコンテンツをつくろう。みんなに見せてリンクしてもらうかを期待しよう。
今:オーディエンスを分析しよう。何が好きかを分析してそのコンテンツをつくろう。

Googleアナリティクスのセットアップ
オーディエンスレポートとインタレストレポートをGoogleアナリティクスでセットアップする。

そのほか
ディスプレイプランナー(Google)やPower Editor(Facebook)。tailwind、Quora compete、follower wonk、quantcast BrandLoveなど。

オーディエンスのセグメント
主要となる属性ごとにグループ分けをする。性別、年齢等。彼らがどんな種類のコンテンツに興味をもっているか?

TGI(http://www.kantarmedia.co.uk/businesses/tgi/)
調査ツール。オーディエンスのより深い分析に訳に立つ。例えば、オンラインでギャンブルする人を分析。93%以上が25-34歳の男性。また、彼らの87%以上が戦争、格闘、コメディ映画を好む。

リンクの開拓
Outdated Content Finder、Image Raider、Broken Link Finder、Fresh Web Explorerなどのツールを使い、メンション等を分析する。あなたのサイトにリンクを張ってくれそうなソースを探す。

Stephanie Beadell

インフルエンサーからリンクを獲得する方法。
リンクビルディングは必要。しかし、スパムな方法は害をなすだけ。その代り、高品質なサイトからのリンクは長期間に渡って効果を出す。インフルエンサーからのリンクの獲得は非常に大きなテーマ。

ターゲットを特定する。インフルエンサーにターゲットを絞る。
以前は多くのサイトに一つのE-mailのテンプレートで大量に送付。それをインフルエンサーだけにしぼり、インフルエンサーごとにメッセージの内容を変えるという方法を採用する。

インフルエンサーの見つけ方
・LITTLE BIRD(http://getlittlebird.com/)。コミュニティ、インフルエンサー、コンテンツを、あらゆるトピックで探せる。バーティカルにも探せる。
・BuzzSumo(http://buzzsumo.com/)。人気のコンテンツを探すことができる。あなたの業界ではどのようなコンテンツが人気か。

インフルエンサーをターゲットする方法。
たった2つのEmailが500のリンクを獲得できることも。彼らにコンタクトをとるときは単純なテンプレートを用いない。メッセージも「良いコンテンツがあるよ!」、と送るのではない。コンテンツを簡単にストーリーをまとめ、興味深い実際のデータなどを表示する。ボディの内容は短め。全体で150ワードくらい。

メッセージの例(アルコール測定のアプリの場合)
悪い例:ACMEヘルスからの良いニュース。
良い例:この新しいアプリでアルコールを測定しよう。
ベストな例:飲み過ぎました?この新しいアプリで測定してみよう。

FacebookとLinkedIn
ジャーナリストやブロガーを特定。会社や職業などで検索。マネージャーに送るべきか?ディレクターに送るべきか?どの業界の人に送るべきか?

比較的小さいインフルエンサー
2つのテンプレートを作る。A/Bテストのように。どちらのテンプレートに反応があるか。多くの人に送る場合はテンプレートを使うが、個々人にカスタマイズするところはする。

Twitter
Twitterセレブではなく、比較的小さいインフルエンサーを探す。ロンドンで有名なリンクビルダーとランドフィッシュキン。ランドへのリーチはほぼ不可能。

Twitterカード
エンゲージメントの増加を狙う。ユーザーからのフィードバックのスペースを残して。

ジャーナリストが発見しやすいようにコンテンツを最適化する。
ワイナリーの例。地域によって見たい場所は違う。ジャーナりストのために最適化してあげる。全米のワイリーの地図→カリフォルニア、東海岸だけのように切り取る。ジャーナリストがコンテンツを探す際に、どのようなキーワードを用いるか?そのキーワードに最適化したコンテンツタイトルに変更してあげる。

前回のSMXでも感じたことですが、上記のようなリンクビルディングの手法は日本ではあまり馴染みのないものだと思います。アメリカやヨーロッパではスタンダードのようで、こうした作業を行う人をリンクビルダーと呼ぶそうです。しかしながら、ツールの多さには目を見張ります。初めて聞くツールも多かったのですが、今後日本でも需要が増すことを期待し、日本発のツールを作成してみては???– SEO Japan

SMX London 2014-長期間におけるSEO。数日間ではなく、数年間にわたって勝つ方法。

SMXではおなじみと言えるセッションの一つ。目先の成功ではなく、長期間に渡って効果を発揮する方法についてのお話です。BingからDuane氏も参加し、検索エンジン側からの意見を聞けるのは貴重だと思います。Googleとは別のエンジンではありますが、どのような内容だったのでしょうか?– SEO Japan

原題:Long-Term SEO: How To Win For Years, Not Days

Speakers:
Duane Forrester, Sr. Product Manager, Bing (@DuaneForrester)
Tim Grice, Director of Search, Branded3 (@tim_grice)
Dave Naylor, MD & Director of SEO, Bronco Ltd (@DaveNaylor)

Duane Forrester

SEOはどのような領域になるか。
SEOは未だ重要。目的はプロダクト(サイト)をより良くすること。

コンテンツ
検索者はコンテンツを探している。それは、”もっとも最適化されたサイト”ではない。彼らには質問があり、その質問に答えることが重要。検索者がコンテンツとどう関わるかを観測することが常に大事。勝者は品質があり、深く、オーソリティがあり、ユニークであるサイト。敗者は重複しており、浅く、低品質なサイト。ショートカットは存在しない。

腕時計の例
メンテナンスなど、単体の腕時計以外の情報も必要。ターゲットユーザーが望む情報をすべて与えることができる存在になる。

ソーシャル
ある領域において権威のあるシグナル。リアルタイムは重要で、検索エンジンはフレッシュなコンテンツを求めている。複数のソーシャルシグナルを統合し、検索者のクリックに影響を与えるようにする。ソーシャルシグナルは何千もある自然検索のシグナルのいくつかにすぎない。
ソーシャルはいずれあなたに影響を与えるであろう人々に、影響を与えること。

ユーザーエクスペリエンス
セクシーではないが、賢い投資先。ユーザビリティは訪問者によいイメージを与える。プラットフォームとデザインに投資せよ。ハッピーなビジターは友達を引き連れて再び訪問する。ユーザビリティはデリケートな領域。
私はSEOの前にユーザビリティに投資する。そして、それはいずれSEOをサポートする。

Bingのマスターツールの例
ボタンの位置、デザインなどを綿密に検討。コンバージョンオプティマイゼーションの考えを導入。

リンクビルディング
トラフィックのために構築する。購入はしない。リンクは常になんらかの価値があり、その中にはあなたが予期しないものも含まれている。内部リンクビルディングを過小評価しないこと。コンテンツ、ユーザーエクスペリエンス、ソーシャルをしっかりしたものにすれば、リンクは自然と集まる。
アルゴリズムでのリンクへの評価が0になった場合、あなたはどうする?

SEO
SEOは未だ価値がある。技術的なSEOは違いを生む。他の戦略とのコラボでさらに良いものとなる。
SEOは検索者とクローラーの両方のために、あなたのサイトを向上させること。

これからは。。。
次世代のローカルサーチ。モバイル検索はどこでも行われている。新しい技術、新しいマーケティングの機会。成功のための革新。
例えば、ナビゲーションにあなたの店を表示させる。タッチして情報を表示させてコンバージョンを獲得する(ローカル)。

Tim Grice

エンゲージメント
高順位のためのキーとなる概念。

ランキングファクター
人気度、ソーシャル、サイテーション、エンゲージメント、リンク、キーワード、アンカーなど

リンクは死んだ!
従来の意味でのリンクはもう存在しない。リンクの意味が昔と違う。リンクに対する考え方と獲得方法を変える。

ランキングと直帰率
訪問者がすぐに帰ってしまうサイトが、高順位にいる理由はない。言い換えれば、訪問者があなたのサイトで行っていることが順位に影響する。エンゲージメントは非常に重要。

パンダアップデート
低品質、ナビゲーションがよくないサイト、行動を喚起しないサイトなどを去らせた。

どこから始めるか?
アナリティクスを使い、低いパフォーマンスを示している部分を探す。訪問者、ユニークビジターなど、どこの数字が低いかを分析する。パンダアップデートによる問題の多くはエンゲージメントによって解決できる。

誰があなたにエンゲージしようとしているのか?
アナリティクス、ソーシャルリスニング、マーケットリサーチなどを駆使し、特定する。フォーラム、ブログ、競合者、サイトサーチなどの調査も行う。

Googleが望むもの
早く、関連性があり、高いユーザーエクスペリエンスを提供し、包括的であるサイト。

リンクビルディン以外で高順位が獲得できるか?
あるサイトの例。ペナルティを受けトラフィックが落ちたが、コンテンツ戦略を行って回復した。

人々の目の前に最高のコンテンツを設置しろ。
直帰率を改善したサイトのグラフ。直帰率の改善とともにサイトの順位が上昇。

まとめ
目的がセールスのみである場合はPPCを使い、その場合は付加価値は必要ない。自然検索結果での上位表示を望むのであれば、コンテンツに付加価値を提供する必要がある。なぜならば、Googleがそれを望んでいるから。仮に、あなたのサイトが高順位を獲得しても、エンゲージメントがなければそれに値せず、いずれその順位を失うだろう。

Dave Naylor

開始すべき場所
バックリンク調査から開始する。GoogleのWebマスターツールと3rdパーティー製のツールを使用する。
 
まだ低品質のリンクがある。
取り除くべきリンクを検索する。スパムサイトに含まれていそうな、”リンクの譲渡”、”ポルノ”、”即日ローン”などの言葉が含まれているアンカーのリンクは全て削除対象になる。

リンクは未だに重要な要素だが、失敗するポイントでもある。
ランキング上昇のために必要な要素ではあるが、ランキング下降の原因となる要素でもある。

バックリンクの分析
バックリンクをクリーンナップする作業から学び、次には何が(検索エンジンを操作した)報いになるかを考える。

長期間に渡って効果を得るために、現在と将来的に検索エンジンが何を評価するかを分析し、自分のサイトに足りない要素を加えること。また、新しく要素を追加する以上に、現在のサイトの状況を細かく分析し、不要な要素を除去・改善することも大事です。ユーザーへの価値の提供がポイントとなりますが、何をどのように追加するかを考え、実行することが今後のSEO作業と言えそうです。– SEO Japan

SMX London 2014-GoogleとBingの中の人になんでも聞いてみよう!

こちらもSMXではおなじみとなっているセッション。検索エンジンの中の人を招き、Danny Sullivan氏がユーモアを交えながら、時に厳しく質問をあびせます。会場からの質問もトークテーマとなっているため、現地参加者の質問から、彼らが何について知りたがっているかを知ることができ。そちらも非常に興味深いです。– SEO Japan

原題:Meet The Search Engines

Speakers:
Duane Forrester, Sr. Product Manager, Bing (@DuaneForrester)
John Mueller, Webmaster Trends Analyst, Google (@JohnMu)

*アジェンダではYandexのEugene Lomize氏も参加予定でしたが、急きょキャンセルとなってしまいました。

(以下、スピーカーは略称を用います。Danny Sullivan=Da、John Mueller=Jo、Duane Forrester=Du。)

Da
構造化データについて
Jo
Googleがサイトの内容を理解するために用いているスキーマのマークアップタイプは多くあるが、ランキングに使用しているわけではない。リッチスニペットを表示させかったらマークアップは必須。Googleは必ずサポートするが、Googleがあなたのサイトを完全に理解・信用していない場合は、リッチスニペットを表示させないと思う。
Da
Bingのヨーロッパマーケットは?
Du
地域によって検索結果が違う現状がある。本当のローカライゼーションに取り組んでいる。国によって検索結果の表示が法律に影響される場合などもある。
Da
ショートタイトルタグの検索結果の表示。ある時はフランスのサイト、ある時はドイツのサイトを表示するときなどがある。
Jo
ブランド名とページタイトルの表示は正しいものを表示させるようにしているが、システムが間違ってしまう場合はある。その場合は、Google+などでその時のクエリとともに知らせて欲しい。修正するから。
Du
Bingも同様だ。エンジニアに実際のクエリと検索結果を見せ、間違っていることを知らせる。このような問題は起こってしまうものだが、修正が必要なものでもある。また、ページタイトルは間違って表記されている場合もある。このような場合は変更させたりしているが、全てユーザーの利便性のために行っている。
Da
パブリッシャーマークアップをしGoogle+との連携も行う。しかし、カンパニーロゴがでてくる。
Jo
パブリッシャーマークアップのテスターは、オーサーの写真が載るべきところに間違ってカンパニーロゴを載せてしまうことがある。これはバグであり、パブリッシャーのロゴは検索結果にはでてこない。

Da
FacebookとBingのパトナーシップ
Du
アメリカでは検索結果に、あなたの友達がいいねしてるよ、と表示。しかし、いいね数をランキングファクターとして直接使用していることはない。
Da
リンクはどう扱っている?
Du
リンクは価値があると思うが、ビジネスモデルによる。トラフィック目的などはうまくいくだろう。SEO目的のためのリンクビルディングは好ましくない。
Da
オーソリティの決定要素は?
Du
トラストと考える。どうやって決定するか?誰かがあなたとあなたのサイトについて話した時、それがトラストが構築される時だ。自分が自分自身のことについて語った時ではない。
Jo
オーサーシップが重要である。良い記事を長く書いている人物は信頼に値する。
Da
ローカルナレッジグラフ
Jo
国ごとの関連性が発見されない場合に起きる。USとUKで違う画面がでり。修正しないといけないが、マークアップの確認は行ってほしい。
Da
同言語別地域のサイト。検索結果に別の国のサイトがでてきてしまっている。タグは設定している。
Jo
個別の事象は確認してみないとわからないが、インターナショナルなWebサイトの場合、hflangの設定は必須であり、Googleが理解するうえで最も重要な要素である。
Da
カノニカルについて
使用する場合、コンテンツは同一であるべき。類似ではなく。
多言語や別地域についての質問が多く、ヨーロッパならではだと感じました。フランスやドイツなど、地理的には近いけれども言語が違う国、イギリスとアメリカのように、地理的には離れているけれども言語が同一の国、などで起こる問題が色々とあるようです。その全てにGoogleが完璧に対応しているわけではないようですが、Webサイト側でも検索エンジンに対してしてあげられることは、しっかりと対応する必要があるそうようです。– SEO Japan

SEOに効果が高いサイト構造の設計法

SEOの観点からサイト構成を考えることは、基本中の基本ともいえますが、意外と実施できているサイトは少ないのが実態ではないでしょうか。インバウンドマーケティング的な考え方は支持されつつある今日、改めてSEO視点のサイト構造・設計を考えた記事をSEO Bookから。 — SEO Japan

ウェブサイト上のページを整理する方法は数多くある。しかし、情報をまとめる一般的な方法の中には、SEO戦略に害を与えてしまう方法も存在する。

SEOを考慮せずに決めた階層ごとに、サイトを整理する方針は理想とは程遠い。なぜなら、このようなサイトの構造は、検索エンジンのユーザーが最も関連すると考える情報へのリンクを重要視している可能性が低いためだ。例えば、価値の高いキーワードページを、「ホーム」や「About」や「お問い合わせ」の階層にフィットしないことを理由にトップではなく、サイト構造の奥深くに埋めてしまうケースが考えられる。

この記事では、検索ビジターの要望を基にサイトの構造を調整する方法を紹介していく。

用語集を作る作業から始める

SEOにとって最適なサイトの構造は、ビジターが用いる言葉をベースにしている構造である。従って、まずはキーワードリサーチを実施しよう。

キーワード収集ツールを利用する前に、現在同じ分野で上位にランクインしている競合する10個のウェブサイトをリストアップして、用語に関する評価を行おう。どのフレーズが一般的に用いられているのだろうか?どのような疑問が投げ掛けられているだろうか?どのような答えが与えられているだろうか?答えはどのように表現されているだろうか?最も重要視されているフレーズ/トピックは何だろうか?最も軽視されているフレーズ/トピックは何だろうか?

すぐに何かしらのパターンに気づくはずだが、より詳しい分析を行うため、フレーズとコンセプトをスプレッドシートに落とし、頻度を特定することを私は薦める。

重要なコンセプト、フレーズ、そして、テーマを発見したら、キーワードリサーチツールにかけて、競合者が見逃している可能性のある類義語や関連するコンセプトを発掘する。

キーワードのコンセプトをグループ分けする上で役に立つ無料のツールがある。それは、グーグルアドワーズのエディター機能である。「キーワードを整理する方法」の中で説明したグループ機能の「generate common terms」(一般的な用語を生成する)オプションを使って、キーワードのグループを自動的に作ることが出来る。

グーグルのコンテクスチュアルターゲティングツールも便利である。

過去の検索アクティビティに対する自分のサイトの記録を確認してみよう。関連するニュースサイト、フェイスブックのグループ、業界サイトやフォーラムをくまなく探し、ターゲットのオーデェンスが用いるフレーズの用語集を作成してもらいたい。

そして、今後はサイトの階層のベースとして、ビジターが利用する言葉を使うように心掛けてほしい。

ビジターが使う言葉をベースとしたサイトの構造

次に主なコンセプトとキーワードをテーマ別のユニットにグループ分けする作業に入る。

例えば、フルーツに関するサイトなら、「りんご」、「梨」、「オレンジ」、「バナナ」等のテーマのユニットに分類することが出来る。

それぞれのテーマのユニットをサブテーマとつなげる。例えば、ターゲットにする具体的な用語に応じて、「オレンジ」のユニットなら、「オレンジの健康上のメリット」や「オレンジを使ったレシピ」等のページへのリンクを掲載することが可能である。こうすることで、キーワード用語をサイトの構造に統合することが出来るようになる。

以下に実例を掲載する:

左側のナビゲーションの下のカテゴリー別にリストアップされた製品は、キーワードを基に並べられているようだ。例えば、「Medical Liability Insurance」のリンクをクリックすると、このカテゴリーに関連するキーワードが含まれたナビゲーションリンクのグループが表示される。

証拠を基にしたナビゲーション

「cape cod real estate」(ケープコッドの不動産)に関するウェブサイトを運営していると仮定する。この用語をキーワードリサーチツール(グーグルキーワードツール)にかけると、複数のコンセンプトのパターンが浮上する。例えば、Edgartown、Provincetown、Chatham等の場所、もしくは、賃貸、商業利用、ウォーターフロント等、施設に対する検索が主に行われていることが分かる。

理に適った結果である。

しかし、欠けているコンセプトがあるのではないだろうか?

まず、価格別の不動産の検索である。一部の不動産サイトは、価格ベースの階層への便利なナビゲーション構造を提供している。

家の値段ごとの検索は重要ではないと言っているわけではないが、家の価格でサイトの情報を整理する方法は、SEOフレンドリーなサイトの構造にとって、必ずしも良いベースとは言えない。代わりに検索ツールにこの機能を統合するべきである。

サイト構造をSEOの原則を介して調整する上で、場所/設備のタイプ別にサイトを整理する方針は効果が高い。なぜなら、検索ビジターの関心にマッチするためだ。こうすることで検索エンジン経由のビジターにとって、より関連性の高いサイトに生まれ変わるだろう。

サイトナビゲーションを統合する

サイトナビゲーションは通常「ホーム」、「問い合せ」、「製品」等のコンセプトで構成され、機能別に情報を分ける幾つかのハイレベルのタブやボタンが用いられる。

このアプローチに特に問題があるわけではないが、ウェブのコアの機能に拘ると、SEOを考慮したナビゲーションのコンセプトは大幅に広がってしまう可能性がある。ティム・バーナーズ・リー氏はリンクをウェブの中心に配置した。リンクはある文書から別の関連する文書に移動する手段だからだ。そして、今もなお、リンクは最も一般的なナビゲーションツールである。

そこで、コピー全体に「ナビゲーション」を意図したリンクを散りばめるべきである。コピーを読んでいる際に、それが興味のないトピックである場合、読者は「戻る」をクリックするか、- もしくは過去のビジターの行動を十分に研究していたなら – コピー内のリンクをクリックして、サイトの別の場所に向かうかのいずれかを選択する。

サイトの全てのページの本文に、具体的なキーワードを含むナビゲーションを統合することが出来る。この取り組みは、クリックバックではなく、クリックスルーを高める可能性があり、その結果、リンクジュースをサブページにもたらして、孤立するページが現れないようにする効果が期待できる。

パンダ & ペンギンに負けないためのサイトの構造

この2種類の動物は、様々なニュアンスを持つが、その多くは不快なものである。

パンダアップデートは部分的にユーザーエクスペリエンスに焦点を絞ったアップデートである。グーグルは恐らくインタラクションのメトリクスを用いていると思われる。そして、グーグルがポジティブなビジターとのインタラクションではないと判断すると、ページまたはサイトはダメージを受ける。

それでは、グーグルはどのメトリクスに注目しているのだろうか?まず、直帰率が考えられる。だからこそ関連性が重要なのだ。顧客のことを知れば知るほど、そして、戻るをクリックさせるのではなく、サイトの奥にクリックして進むための関連するリンクの選択肢を増やせば増やすほど、パンダに捕まる可能性は低くなるだろう。

ユーザーが関連性していないと考えるページを持っているなら、関連性を高める努力をするか、いっそのこと削除してしまおう。

ペンギンアップデートは、主にアンカーテキストを基に動いている。一つのページに対して同様のアンカーテキストのキーワードを利用しているなら、ペンギンに捕まる可能性がある。ペンギンは、例えば「cape cod houses」、「cape cod accommodation」、「cape cod real estate」のようにキーワードをミックスしていても、発動される可能性がある。このレベルのキーワードの多様性は過去では許容レベルとされていたが、今は違う。

具体的なアンカーテキストを作り、具体的な固有のページにリンクを張る必要がある。重複する、もしくはほとんど内容が変わらないページは削除するべきである。ページは、キーワードの利用に関してだけではなく、コンセプトに関しても全て固有である必要があるのだ。

パンダおよびペンギンが暴れた後の世界では、ウェブマスター達は、検索エンジンのユーザーが最も関連すると考える情報が何かを特に注意する必要がある。ビジターが求めるページに似ているものの、実際には異なるページは、グーグルに対して自ら「破壊して下さい」と言っているようなものだ。

インフォメーションアーキテクチャに関連性を構築していってもらいたい。


この記事は、Getting Site Architecture Right」を翻訳した内容です。


「SEOのためにサイト構造を変える必要があるのか?」と非難されがちな考え方ともいえますが、SEOのためのサイト設計とは、ユーザーの立場になってユーザー視点で探している情報を見つけやすいサイトにすることでもあり、検索エンジンからの集客のみならず、その後のユーザーアクションの確率自体を高める結果にもつながるのではないでしょうか。 — SEO Japan [G+]

ネイティブ広告は倫理的に見て問題ないのか?

ネイティブ広告に関する記事を連投してきたSEO Japan、最後はネイティブ広告が批判される理由でもあるその倫理性について深く考えた記事を。コンテンツか広告か区別がつきにくく、受け手の混乱を招く、場合によっては騙す手法として批判もあるネイティブ広告、日本でも有名人ブログのステマが一時問題になりましたが、昔から米国以上に使われている雑誌のPR記事なども一読して広告やコンテンツか判断出来ないような内容が多いのもまた事実です。そんなネイティブ広告の倫理性に関する様々な議論を。 — SEO Japan

image of mountainous wilderness with varying shades of light and shadow

早速、検証していこう。

ある日曜日、怪しげな6ページの折り込み広告がDenver Postに掲載されていた。

広告をめくると、「埋め立ては環境のバランス、そして、エネルギーのニーズを改善する」や「コロラド州の環境の規制は、全米の模範となっている」等の記事が現れる。

このセクションは「Advertising Supplement to the Denver Post」(Denver Postの広告付録)と記されていた。見た目、そして、デザインにおいては、Denver Postの他のセクションとは若干異なっているものの、通常の記事に似せようとする意図は明白であった。

しかし、実際には記事ではない。

これは、コロラド州を拠点に活動する2つのエネルギー供給会社によって設立された団体、Coloradans for Responsible Energy Development(CRED)の広告である。

皆さんなら、どのような反応を示すだろうか?

コロラド州の大勢の市民(Denver Postの大勢の職員を含む)は、激怒した。

抗議を受けて、CREDの広報は、「これほどの嬉しいニュースは滅多にありません。この朗報を皆さまと分かち合う機会だと私達は考えています。賛否両論があるから語られないのではなく、純粋に良いストーリーなのです」と主張している。

そのストーリーを伝える最適な方法と言えば、当然、PR記事(日本語)が真っ先に思い浮かぶ。

と言うことで、ネイティブ広告シリーズを締めくくる今回の投稿では、「ネイティブ広告に関する一般的な懸念」を取り上げる。

懸念その1: 消費者が混乱する

ネイティブ広告において最も厄介な点は、詐欺を連想させてしまうことだ — 広告が実際には編集コンテンツ(メディアが自主的に作成した記事)だと、巧みに思わせる意図を持つためである。

これが、冒頭で紹介した件で、「広告」と明記されているにも関わらず、大勢のコロラドの市民を怒らせた原因であった(のではないだろうか)。

ここで、「無害の団体(キルト作りの団体等)が見開き広告を買ったなら、ここまで批判されていたのだろうか?」と言う疑問が浮かぶ。

恐らく、これほど大勢の人達が、目くじらを立てることはなかっただろう。

広告と明記されているか否かに関わらず、「私達の自然」をスローガンに掲げる州では、エネルギー開発はデリケートなトピックに該当する。

しかし、「表記」が問題ではないことを示唆する証拠が、増え続けている。

サンフランシスコ大学で法律を教えるデビッド・フランクリン教授が実施した調査では、大半の読者が、「スポンサー」と言う表示を見ていない点が判明した。単純に飛ばしているのだ。

その上、大半の参加者 — 過半数 — は「スポンサー」の意味すら理解していない。「スポンサー」の意味を理解する人達は、この表示を重要視しているのだろうか?フランクリン教授は、否定的な考えを持っている。

また、この調査で、同教授は、60%以上がコンテンツを気に入っていることも発見していた。

「読者は、マーケッターが仕掛けた刺激を楽しみ、「People Magazine」を読むように、好みのページを読むだけだ」とフランクリン教授は指摘している。

BuzzFeedのジョン・スターンバーグ社長による消費者の混乱は作り話に過ぎないと言う主張は、あながち的外れではないのかもしれない。

また、スポンサードコンテンツを楽しんでもらえるかどうかは、コンテンツの質にも左右される。

しかし、Buzzfeedのオーディエンスに受け入れられることが、New York Timesのオーディエンスにも受け入れられるとは限らない。この件に関しては、ネイティブ広告の現状を把握する意識調査(日本語)の中で説明した。この調査では、BuzzFeedと比べ、The Timesがブランデッドコンテンツを配信した場合、懸念を持つ人が多いことが判明していた:

graphs showing differing opinions on how much people would care if brands published content in the New York Times and BuzzFeed

ニューヨークタイムズは「真面目なジャーナリズム」、一方のBuzzFeedは全く毛色の異なる存在と見られているためだ。

教訓: 意図を徹底して明白に記し、ネイティブ広告計画(PDF)の開示の推奨事項を学び、常に、質の高いコンテンツを作成する。

懸念その2: Googleはネイティブ広告を嫌う

状況に左右される。

約1年前、Googleのスパム対策を統括するマット・カッツ氏がPR記事に関する動画を投稿していた。カッツ氏は、紛らわしい広告を掲載する行為、もしくは、売買したリンクを介してページランクを渡す行為を糾弾していた。

カッツ氏の発言を以下に掲載する:

また、PR記事 — ネイティブ広告の一種 — にも注目している。この手の広告は、品質ガイドラインに違反している。従って、取り上げる代わりに、もしくは、広告等を行う代わりに金銭を受け取っているなら、この広告にページランクを循環させるべきではない。

Googleのルールを違反すれば、検索ランキングにペナルティーが科される。

しかし、この動画から1ヶ月も経過しないうちにGoogleは、DoubleClick Digitalにネイティブ機能を加えていた。Facebookが広告で大儲けしていると言う噂を耳にしたのかもしれない:

J.P Morganは、ネイティブ広告の長所として、支出に対して大きな利益をもたらす点を挙げている。同社によると、ネイティブ広告は、2013年にはFacebookのインプレッションの5-10%に過ぎなかったものの、収益の60%以上を占めていたようだ。

ネイティブ広告から60%以上の収益を得た、と聞けば、誰だってこの広告ユニットに対する立場を見直すはずである。

教訓: ペナルティーの対象になる行為は慎む必要がある。要するに、インターネットユーザーが求める有益なコンテンツを作ろう。

懸念その3: 利害の対立

このタイミングで、ネイティブ広告業界は、二分されていることを伝えておく(ネイティブ広告の例を紹介した記事(日本語)のハーフタイムで示唆した)。

スポンサーやブランドによるコンテンツ、および、PR記事等の編集コンテンツを持つグループ、そして、スポンサー記事、プロモツイート、推奨ウィジェット、モバイルアプリ広告等のコンテンツを持つグループが存在する。

後者に関しては、異なる定義が存在する。

AppsFireのオーリエル・オハヨンCEOは、「ネイティブ広告とは、製品の購入、アプリのインストール、サービスの利用、登録、ニュースレターの購読等、直接的な反応をベースにしている」と指摘している。

オハヨンCEOは、さらに次のように述べていた:

広告を読んだ後なら、もしくは、双方向的なやり取りを行った後なら、全てを計測することが可能だ。例えば、恐らく、ネイティブ広告の中では最も進歩した部類に入るモバイルにおいては、特定のソースからアプリをダウンロードしたユーザーのLTV(障害顧客価値)まで把握することが出来る。経験上、ネイティブ広告のCTR(クリックスルー率)とCVR(コンバージョン率)は、通常の割り込む広告形式よりも、5-20倍高い。これは、多くのスポンサーにポジティブな印象をもたらす。

つまり、このタイプのネイティブ広告(日本語)は、割と容易に計測することが出来る。

この広告ユニットは、利益の対立に関する懸念を呼び起こす可能性は低いだろう。媒体の流れから逸脱していないためだ。

利害の対立に関する懸念が生じるのは、例えば、Forbes、New York Times、Gawker、あるいは、Denvor Postに代表されるような、編集コンテンツである。

その前に、利害の対立とは、何のことを言っているのだろうか?「利害の対立とは、一次的な利益に関する仕事上の判断や行動が、過度に二次的な利益による影響を受ける状況を指す」。

例えば、CNET(NBCの子会社)が、競合する製品に賞を与えることをCBSが禁じる行為に代表される。

教訓: 良質なブランデッドコンテンツは、混乱を招くことを意図しているわけではない。商業的な動機を明確に公表し、顧客候補に対して、適切な背景で有益なコンテンツを提供することを重視するべきである。

懸念その4: 人材不足

コンテンツマーケティングにおいては、規模が課題となる。

一般的に、大量のコンテンツを作成する取り組みは、中小企業には向いていない。誰もがこの点を心得ている。薄っぺらいコンテンツを作成するのとは、大いに異なる。中身のあるコンテンツを作るには、遥かに多くの人的資源が必要になる。

例えば、本サイトが「ブログの記事に欠かせない11点の材料」を記したインフォグラフィックを作成した際は、2週間に渡って、1名のライター、1名のエディター、そして、1名のデザイナーが参加していた。

ブランデッドコンテンツやスポンサードコンテンツのようなネイティブ広告作品には、多くの労働力が求められる。Forbesは毎日400本の記事を配信しているが、それが出来るのは、400名の寄稿者が毎日記事を投稿しているからだ。

この大規模な労働力は、ブランドに代わってコンテンツを作成する、Studio@Gawker等の社内の代理店によって満たされる。当然、費用は要求される。また、CopyPress等のコンテンツマーケティングサービスを提供する会社も存在する。

直接反応広告ユニットによって、中小企業でもネイティブ広告を利用することが可能である。

キャンペーンを軌道に乗せ、管理するために必要な労力は、大規模なコンテンツマーケティングプログラムに比べれば、少なくて済む。もちろん、無数のアプローチから適切なものを選び、ある程度の予算を持っていることが前提となる(ちなみに、コンテンツマーケティングの代わりに、この取り組みを推奨しているわけではない)。

教訓: 予算を組み、(どれだけ規模が小さくても)コンテンツマーケティングプログラムに資金をつぎ込む。 オーディエンスを構築することが真の目標であり、そのためには、まず、ブログのようなメディアサイトの運営に着手する必要がある。その後、ネイティブ広告ユニットを用いて、このサイトにトラフィックを送り込み、拡大する取り組みを継続していくべきである。

懸念その5: 連邦取引委員会(FTC)

最後に、この類の広告をマークすると思われる米国政府の機関 — 連邦取引委員会(FTC)を取り上げる。

懸念としての唯一の問題点は、機能しているようには思えないことだ。

昨年末、FTCは1日限りのワークショップ「曖昧な境界線」を行い、「警戒していることを」印象づけようとしていた。しかし、広告を専門とするオーガスト T. ホーバス弁護士も指摘しているように、FTCはネイティブ広告が何かさえ理解していないようだ。

事実、主催したカンファレンスで認めてしまっている

FTCは、スポンサードコンテンツ(曖昧な境界線と言っておきながら、ハッキリとスポンサードコンテンツと名指ししていた)に焦点を絞っているようだが、先程も説明した通り、これはネイティブ広告の半分でしかない。

FTCは、Google、Facebook等の広告ネットワークやモバイルアプリの広告をマークしているとは、私には思えない。なぜなら、単なる広告にしか見えていないためだ。また、ブランデッドコンテンツの領域において、消費者を保護する活動は、無意味だと考えられる。

先程紹介した、ネイティブ広告に対する意識調査を行ったサンフランシスコ大学のフランクリン教授は、このカンファレンスに参加していた。フランクリン教授は、調査結果(ほとんどの調査参加者が「スポンサー」を見ていなかった)を発表し、その後、「消費者を何から守ろうとしているのか?」と発言していた。

教訓: 明確に表記する。また、(まだ読んでいないなら)今のうちに.com Disclosures: デジタル広告で効果的に開示する方法(PDF)に目を通しておこう。

最後に

壊れたレコードのように聞こえるかもしれない — ネイティブ広告に関わる懸念を避けたいなら、明確に表記するべきである。意図が明白に伝わるように心掛けよう。

唯一の適切な表記は「広告」だと主張する消費者保護団体も存在する。パブリッシャーはこの考えを受け入れられないはずだ。しかし、全て正当な懸念である。New York Timesを見てみよう。このような表記には「注目しないで下さい」と合図する意図があるのだろうか?

しかし、Denver Postの件で発覚したように、気候変動、銃規制法、あるいは、性と生殖に関する権利等、デリケートなトピックにおいては、抗議問題に発展する可能性もある。

それでは、ネイティブ広告に対する最終的な結論を提供する。

PRのエキスパート、エリス・フリードマン氏の考え方は、個人的に気に入っている:

ネイティブ広告は、最悪、おとり商法になり得るが、最高のケースでは、役に立ち、有益なアイテムとなり、たまたま、金銭の享受が行われている、と言うことも出来る。

どのアプローチを私達が支持しているのかは、皆さんなら容易に判断することが出来るはずだ。

Google-Plusのディスカッションに参加し、意見を発表してもらいたい。

ネイティブ広告シリーズ

ネイティブ広告シリーズの記事に全て目を通しているだろうか?まだ読んでいない記事があるなら、今のうちに追いついておこう:


この記事は、Copybloggerに掲載された「Is Native Advertising Ethical? (It Depends On Who You Ask)」を翻訳した内容です。

一人一人が考えたい、常にどこかで意識していたい問題でした。批判はありつつも、その効果の高さからさらなる利用が見込まれるネイティブ広告、こうした議論を通じてより良い形で普及していってほしいですね。 — SEO Japan [G+]

SMX London 2014-2014年版、最も影響のあるランキングファクターは何か?

SMX London 2014のファーストセッションはランキングファクターの最新の分析について。検索エンジンのアルゴリズムが複雑になるにつれ、ランキングの決定要素が多様化していることは周知の事実ですが、現在最も重要視されているファクターとはどのようなものでしょうか?また、データ分析を自分のサイトに運用するための方法を併せて紹介しています。– SEO Japan

原題:The Periodic Table Of SEO Ranking Factors: 2014 Edition

Speakers:
Leonhard Hennig, Chief Data Scientist, Searchmetrics
Grant Simmons, VP Search Strategies, Homes.com / For Rent Media Solutions (@simmonet)
Janaya Wilkins, SEO Consultant, Ayima (@IamJanaya)

Grant Simmons


SEOに影響するファクター
過去2年間で状況が大きく変化。

リンクプロフィールを”非最適化”する。
過去には効果があったため”最適化”されていた要素(今は効果のない要素)を含め、ランキングの下降の原因となる要素を取り除いたり、見直したりする。アンカーテキスト、フッターリンクの除去、(ユーザーのためではなく)検索エンジンへの内部リンクの廃止等。

コンテンツを”非最適化”する
過度に”最適化”されたコンテンツ(大量の低品質なコンテンツ、似たキーワードのランディングページ)を”非最適化”。
自動生成から手動ライティング、パターン化からユニーク化へとシフトし、最適なコンテンツの量を考え、オーソリティを産むコンテンツの作成をする。

現在のトレンドは?
一言でいえば、”クオリティ”。リンク・コンテンツのクオリティとソーシャルレピュテーション。Googleの検索エンジンがパンダアップデート、ペンギンアップデートを通して一番重要視している要素。

コンテンツ
・品質と新鮮さ
・エンゲージメント(直帰率を減らす)
・デリバリー(表示)のスピード(特にモバイル)

リンク
アンカーテキスト、リンク数とペイドリンクに注意する。
クオリティ、新鮮さ、関係性、ソーシャルとの一致などを向上させる。

信頼性の要素
・ソーシャル上の評価、評判
・トピックのエキスパート性
・オーガニックのリーチ

“デジタルフットプリント”を意識する。
信頼性があり、ナチュラルなリンクの獲得。サイテーションとメンションはリンクと同様と考える(獲得すべき対象と考える)。単純にリンクのみを獲得する、という考えは捨てる。

クローリングの向上(XML サイトマップ)
多くのクローリングは、より多くのインデックス化の可能性を意味する。検索エンジンにWebサイトの変化(更新)を素早く伝える。

複数の要素を組み合わせる
全体的に向上させることにより、単体での向上以上の成果を出す。化学反応を起こす。

インデックス化の要素(コンテンツの新鮮さ+クローリングしやすい構造+XMLサイトマップ)
優れたサイトマップとクローリングしやすい効率的な構造を持つサイトに、現在話題となっているコンテンツを置くことで、インデックスの素早さと拡大を狙う。よりフレッシュなコンテンツは高順位に値する。

CTR率の要素(HTMLタイトル+HTMLディスクリプション+構造化データ)
構造化データと最適化されたタイトルタグとメタディスクリプションを組み合わせることで、検索結果の表示をより良いものとさせ、CTRの向上を図る。CTRは非常に重要なシグナルである。

関連性を構築する要素(クローリングしやすい構造+コンテンツ内のワード+コンテンツのエンゲージメント)
ユーザーのエンゲージメントが高いコンテンツを”縦割り”を意識して作成することで、トピックとの関連性を一貫性のあるものにすることができる。サイトの一貫性は非常に重要。オーソリティへと導く。

上記以外にも。。。
要素間の組み合わせは無数に考えられる。関連性のある要素を組み合わせ、そのすべての要素を向上させることで目的となる結果を得られるようにする。

Leonhard Hennig

ランキングファクターとして重要となるもの
大きく分けて4つのグループがある。1.ソーシャル、2.バックリンク、3.オンページ(技術的な要素)、4.オンページ(コンテンツ)。

実験に用いたデータ
Google.com、検索結果で3位以内のサイト、10.000キーワード、自然検索結果(動画も含む)、2014年1月時点。95の要素を分析。それらの平均的な価値から算出。

総括
・ページの技術的な要素は必須。
・ユーザーが求める情報を満たす、関連性のあるコンテンツが課題。
・バックリンクの品質と多様性はいまだに重要。

オンページ(技術的な要素)
データから見ると”サイトスピード”がダントツで重要。その後、”h1″、”ディスクリプション”と続く。
*上記データはあくまで相関関係。例えば、ディスクリプションの重要性は依然として高く必ず含めるべきだが、それが必ず高順位を約束するとは言えない

オンページ(コンテンツ)
・関連性のあるKWがダントツで重要。しかし、単純にキーワードを載せるだけではなく、そのコンテンツが重要であるために十分な量のコンテンツが必要。また、高順位にランクされているサイトのテキスト量は、2013年と比べ、12.5%増加している。

キーワードの理解
検索エンジンはサイトをただの文字列として認識していない。キーワードはコンテンツの一部として認識される。例えば、”Jaguar”の場合は、”車種”、”モデル”、”高級車”などのワードのあるコンテンツ内で使われれば、車のブランドとして認識される。また、”大きい猫”、”パンサー”、”捕食者”などのワードのあるコンテンツで使用された場合、動物として認識される。

順位への影響
クエリ内のキーワードの存在はもちろん重要だが、そのキーワードの内容を示す、関連性のあるワードが含まれていることが重要。データによると、高順位のサイトは関連性のあるワードが十分に含まれている。

バックリンク
リンク数は依然として重要だが、年々重要性が低くなっている。より重要となっているのはリンクの品質。数が少ないながらも、フレッシュなバックリンクが重要になっている。また、高順位のサイトはブランドアンカーの比率が高く、キーワードアンカーの価値が低くなっている。

ランキングに影響しうる新しい概念
モバイル、業界のセクター、多言語(多国)など。

*上記データは全て信頼に値するデータであることとともに、因果関係ではなく、あくまで相関関係であることを、スピーカーは強調しています。

Janaya Wilkins

多すぎるファクター
注力すべきは、自分のサイトの状況。他者からの情報はもちろん参考にすべきだが、自分のサイトに起こったこと、自分の発見を元に考えるべき。同僚や上司からの過度のプレッシャーを防ぐ。

基本的なフレームワーク
1.ゴールの設定、2.深い分析(ツールやデータを使用)、3.プランとプロセス、4.測定・観測・マネージ、5.レビューと修正、が一つのサイクルとなる。ポイントは、全てを一度に変えようとしないこと。一つ一つのステップを大事に。

1.ゴールの設定
何が成功かを決める。あなたの目標に到達するために、何を満たせばよいのか?

2.データツールを決める
ベストな使い方を発見すること。本当に必要なものだけ使うこと。大量のツールを使用している人がいるが、本当にそのすべてが必要なのか?

分析するべきデータ
必要の無いデータは絶対に使わない。荷物の積み過ぎは事故の原因。シンプルに、データをクリーンナップする。

限界を知る
時間、能力を考慮して、ストップをかける場所を探す。その後、もう一度その場所まで戻って、フレッシュな状態で再開すればよい。

全てのリンクは必要なものか?
バックリンクの分析をして、不要なリンクは否認。

3.プランの実行
すでに成功を判断する基準とツールは設定している。あとは実行するのみ。ただし、設定した戦略から外れないこと。あなた自身のKPIを用いること。

4.測定
実行したのち、測定を行う。結果を確認する。実行した後には確認作業が必ず必要。

5.レビュー
全てがプラン通りだったか?そんなことは絶対にない。アダプトし、リファインする。何がうまくいき、何がうまく行かなかったか。そうした一連の学習をし続ける。そしてまた再開する。

個人的にキーポイントと感じた要素は”スピード”。表示スピードやコンテンツの新鮮さ(旬な情報をいち早くコンテンツにするスピード)に加え、リンクの新鮮さ(新しいリンクを獲得するスピード)が課題となっています。また、増加し続けるデータやツールの中から自身のサイトに合ったもののみを選ぶ判断力も大事ですね。この意味での”最適化”も進め、データに埋もれてゴールを見失ってしまう状況というのはぜひとも避けたいと思います。– SEO Japan

SMX London 2014-ハミングバードとエンティティ検索革命

ハミングバードとエンティティについてのセッションです。検索エンジンが過去に用いていた手法と今後使用していくであろう概念の説明、それに伴い、SEOの手法も従来通りとはいかなくなる、ということが話されています。現状、まだまだ完全には進んでいない領域ではありますが、今後の検索エンジンの展望を知るうえで、外せない知識となっています。– SEO Japan

原題:What Is Hummingbird & The Entity Search Revolution

Speakers:
David Amerland, Author, Analyst, HMS Media (@David Amerland)
Justin Briggs, Sr. Manager, Organic Marketing, Getty Images (@justinrbriggs)

David Amerland

ハミングバード
パンダやペンギンのようにGoogleの一部を変更するものではなく、検索エンジン全体を再構築する技術。

検索は、過去は非常に簡単なものであった。
アルゴリズムの仕組みを逆手に取り、結果、スパムなサイト・無関係なサイトも検索結果に表示される。ユーザーがその中から最適な情報を選んでいたため、ユーザーがフィルターの役割を果たしていた。キーワードマッチが主な手段であり、Yandexはこの方法を用いている。

*ここではYandexの検索結果を実例として挙げていましたが、前日に参加したセッションによると、Yandexは言語理解の取り組みをGoogleよりも早く開始していたそうです。Yandexはリンクを検索結果の要素としての使用を一部中止したそうなので、今後の展開が個人的には気になります。

現在のGoogleの場合
検索者の意図を理解する。その人に関連性のある結果を提供。ニュースコンテンツも含めるなど、多様なコンテンツを表示する。

SEOの目的も変化する
以前はGoogleの後を追っていた。Googleが何かを変更したら、それに合わせて変更。現在は検索エンジンではなく、検索にフォーカスしている。関連性などを重視。
以前のSEOはチェックリスト一つ一つを埋めるような行為であったが、ランキングに影響するファクターが増加した結果、ショートカットできなくなっている。

ハミングバードとは?
Googleが過去から考慮していたすべての要素を含めている。

検索は情報ではなく、知識。
ここにエンティティが発生する。全てをコネクトさせる。たった一つのタスクのためにすべてのものを協力しあわせる。

エンティティ
物事の定義をより複雑に、結果、正確にする。検索そのものを変化させるため、SEOのゲームをより難しくさせる。

検索の変化
エンティティは検索を単純に検索エンジンのマトリックスへの依存から、人々のエンゲージメントと相互作用を考慮に入れたものへとシフトさせている。

私たち自身も変化している
文字列から物事へ。また、Webサイトから人々へ。

Justin Briggs

今日、検索において、物事は非常に大事。
“ロンドンでの大きな時計”というクエリに、Googleは”ビッグベン”を表示。また、”想像上の友達を持つ女の子が出ている映画”というクエリに”ドロップ・デッド・フレンド(映画のタイトル)”のサイトを表示。

曖昧なクエリ
検索エンジンの能力をユーザーが信頼するにつれ、曖昧なクエリも増える。結果として、検索エンジンがクエリに対する答えを提供する作業が難しくなるが、そこにマーケターとしての機会がある。検索エンジンがエンティティのための参照となるものを提供する。

バーティカルサーチ
結果の中のいくつかがエンティティとなる。エンティティがランキングにとって需要になる。

文字列を分割する。
1.トーカニザーション(Tokenization)
2.スピーチタグ(Speech Tagging)
3.レマティゼーション(Lemmatization)

トーカニザーション
フレーズをいくつかの部分に分割する。”Who directed pulp fiction(誰がパルプフィクションを監督したか)”という場合は、”Who”と”directed”と”pulp fiction”に分割する。

スピーチタグ
名詞、動詞、形容詞などにわける。”Who(wh代名詞)”と”directed(動詞・過去形)”と”pulp fiction(名詞)”

レマティゼーション
同一の意味でも複数の表現がある場合において、単一のものにする。例えば”am”、”are”、”is”は全て”be動詞”、”car”、”cars”、”car’s”などはすべて”車”とする。

これらはどのように活かすのか?
あなたのブランドをエンティティにするため、これらのデータを活かして簡潔に構成する必要がある。

文字列から構造化クエリへ。
ソースにマークアップする。監督は誰か?の質問の場合、監督がタグ付けされているとGoogleはそれを使用する。

ナレッジグラフ最適化
データソースをクリーンナップし、リストをアップデートする。強固で正確な情報を提供することで、Googleが理解しやすいようにする。結びつきと関連性を定義する作業。

構造化データを使う
単純にキーワードを使用するという考えではなく、関連するエンティティを結び付け、適切なコンテンツに配置することで、Googleが理解できるようにすること。

エンティティはコピーして使用する
つまりは、一貫性を持たせるということ。フリーべースなどに倣い、バラバラに使用しない。

コンテンツ
ユーザーが検索に用いるキーワードではなく、エンティティとして考える。クエリに使用されるキーワードを使用しなければならないわけではない。なぜなら、Googleはコンテンツの意味を理解するから。そのため、クエリに対して自然に答えることのできるようなコンテンツを提供する、という考えが大事。

イーコマース用のエンティティ検索
スキーマをコンテンツにマークアップ。価格の表示など。Googleにあなたが何を売っているかを伝える。

概念の話しが多かったため、やや理解しづらい印象がありました。一貫して述べられていたことは、単純なキーワードのゲームから、関連性の重視へとシフトしているということ。意味の決定がコンテンツ内の複数の要素からなされるため、いわゆるスパムな方法で上位表示をさせるのは非常に厳しくなっていくと思います。英語での理解もまだまだ発展途上のようなので、日本語への対応はもう少しかかると思いますが、非常に重要な分野であるため、引き続き詳細を追いたい分野であります。– SEO Japan

シリコンバレーの外にスタートアップエコシステムを作ること

先日、ヨーロッパのスタートアップがシリコンバレーで資金を調達するべきではない理由という記事を紹介しましたが、ではシリコンバレー以外でスタートアップシーン、時にエコシステムとして機能する環境をつくることは可能なのでしょうか?カナダのモントリオールで起業家兼投資家として活躍する筆者が自身の経験を踏まえた記事ですが、まさにそんなエコシステムを作ろうと頑張っている東京を中心とした日本にとっても気づきがある内容の記事。 — SEO Japan

ここしばらく、スタートアップコミュニティを築くことに関わってきた。モントリオールでは、起業家の朝食イベントを始めたし、NextMontrealをローンチし、スタートアップ/創設者にアドバイスすることに時間を費やしたし、イベントで話したりもした。それはとても楽しかったが、相当な仕事量だった。そして今、私はHalifaxにいる。今も色んなことをやっているが、そのアプローチは異なる。最近では、個人により焦点を合わせ、成功するために必要な条件を持っていそうな人を探して、彼らに倍掛けするのだ。それは、何よりもまずスタートアップの成功によってスタートアップエコシステムは成功するのだという信念に基づいた、より個人を中心としたアプローチだ。スタートアップ―実際には、創設者/起業家―が、全ての中核なのだ。

起業家はたくさんのサポートを必要としている。それこそが、コミュニティが大きな役割を果たす場所だ。そして、Halifaxではいくつか素晴らしい活動を目にしている。幸運にも、まだ私は、真の成長にしばしば伴う数多くの馬鹿げた虚勢は目にしていない。(Halifaxを“北のシリコンバレー”だと宣言した人はまだいないのだ…少なくとも私の前では。)

最近、ケンタッキー州Louisvilleに行って、リーンアナリティクスと起業家精神について話した。私はその街をほとんど見ることはなかったが、たくさんの人に出会った。とてもフレンドリーで、とても活気があって、この地域の優れたスタートアップをサポートするために尽くしている人達だ。あるプレゼンテーションで、私は、シリコンバレーの外にスタートアップエコシステムを作るために必要なことについて話をした。そのプレゼンテーションは、以下に埋め込んである。

私が共有した多くのアイディアが、Louisvilleや他の場所で起こっている。それは良いことだ。

大部分の起業家は、今いる場所が自分のスタートアップを経営するのに相応しい場所だからそこにいるわけではない(シリコンバレーやニューヨークやその他いくつかの場所以外は)。

彼らがそこにいるのは、彼女や彼氏やパートナー、家族やその他無関係なこと(でもとても重要なこと!)が理由だ。それはそれでよい。その事実を受け入れ、起業家をサポートし彼らを成功させるために、自分の地域で自分にできる最大限のことをするのだ。世界の中で自分のいる小さな場所がスタートアップを築くのに最高の場所であるかのようなふりをしないこと…それは違うのだ。

このプレゼンテーションを見ると、私が“人を引き止めないこと”を提案しているのが分かる。それは、自分の街や地域に人を地理的に結び付けておこうと図らないことに関連している。私はいつも、“その人自身が自分が成功する可能性が一番高いと考える場所に行かせてあげるのだ”と言っている。人々は優秀な人材を失うことを恐れるため(そして実際にそうなのだが)、反対に合うだろう。でもどうだろう:あなたは、自分の街を囲む難攻不落のドームを作って、残りの世界が存在しないふりをすることはできない。これは『トゥルーマン・ショー』ではない。もしくは、新しいスティーブンキングのテレビ番組(実際に街を覆った不思議なドームのようなものに関する話)ではない。

起業家は、世界が存在するということを知っている(少なくとも知っているべきだ)し、あなたは、決して、決して、決して、創設者やスタートアップの最大の利益にならないことをしたり提案したりすることはできない。もしあなたが、あるスタートアップがシリコンバレーやトロントやニューヨークやその他の場所に移転すべきだと分かっているのなら、彼らにそう伝えるのだ。頭脳流出を恐れてそうしないことは、恥だ。長期的に見ると、良いことよりもより多くの損害を与えている。

シリコンバレーの外でスタートアップコミュニティを作ってサポートするために、あなたにできることはたくさんある。

起業家に焦点を合わせるのだ。内部から作ること、自分の力を尽くすことに焦点を合わせるのだ。子どもたちにコードを教える。簡易化した共有可能な書類を作る(例:合併書類、雇用契約書、タームシートなど)。コミュニティとして警笛を鳴らす(ただしやり過ぎないこと!)。

起業家が参加する必要もある。

ただ座って指をパチンと鳴らして、みんながあなたの助けに走ることを期待しないこと。あなたは、コミュニティに貢献しなければならない。自分の場所を選ぶのだ。いくつかのイベントで話をし、経験の少ない起業家に指導をし、高校に出向いて起業家精神について子供たちを興奮させるのだ。全てのイベントに参加しないこと(私たちは、人づきあいのいい人を必要としているのではない)。シリコンバレーに行き、そこで何が起きているのかを体験し、そのエッセンスと文化の一部を持って帰るのだ。そして、あなたが勝った時には再投資するのだ。エンジェルになり、あなたの後に続いている起業家たちにお金と時間を戻すのだ。

ほぼどんな場所でも成功するスタートアップを築くことができることは分かっている。私たちは、場所よりも、起業家の勝利を手助けすることに焦点を合わせる必要があるのだ。彼らが勝つ時、みんなが勝ち、エコシステムが姿を現す。


この記事は、Instigator Blogに掲載された「Building Startup Ecosystems Outside of Silicon Valley」を翻訳した内容です。

プレゼン資料の17ページ目のエコシステムの地図はナルホドと思う内容でした。エコシステムにはまずは成功したスタートアップが必要とはその通りと思いますし、日本を見ていても成功したスタートアップの起業家がエコシステムの道筋を築きつつありますよね。言葉の問題もあり、大半の起業家にとって日本が「自分が成功する可能性が一番高いと考える場所」でもありますし、市場自体もそれなりにありますから、独自のエコシステムは十分にできそうな気はしますが、世界を変えるような、「Big Vision」を持った起業家や事業は出にくいデメリットもある気もまたします。もちろん、小さい成功の積み重ねに大きな成功も出てくると思いますし、実際、日本からも世界を変える野望やビジョンを持った起業家は出てきていると思いますし、5年後10年後の世界が楽しみですね。ちなみに過去に紹介したドイツ東南アジアフィリピン)のスタートアップ事情はこちらから。 — SEO Japan [G+]

ネイティブ広告はブランドに利益をもたらすのか?

ネイティブ広告関連記事を連投しているSEO Japan、今回はネイティブ広告の主要な利用主となるであろう、ブランドにとってネイティブ広告は実際に活用できる存在なのか?という記事を。ネイティブ広告の意味から効果、各種意見等、様々な内容が盛り沢山のネイティブ広告について考える上で色々参考になる点が多い記事になっています。 — SEO Japan

vintage image of a man looking at bags of gold

新たな収入源を必死で求めるパブリッシャー達が、ネイティブ広告に大挙して押し寄せている。

パブリッシャーは、ウェブサイトの貴重なスペースを、トラフィックを獲得し、ブランドアウェアネスを強化する新たな手段を探しているブランドに渡している。

そして、このスペースに対して、プレミアム価格を請求する。

PR記事、スポンサードコンテンツ、そして、モバイルフォンアプリのインタースティシャルに至るまで、ネイティブ広告(日本語)には、様々な形がある。そして、選択肢は増え続けている。同時にネイティブ広告に費やされる金額も増加の一途を辿っている。

しかし、(簡単な答えは存在しないが)ブランドは、「ネイティブ広告に費やす資金に対して、プラスの利益を得ているのか?」を問う必要がある。

そこで、私はこの分野の複数のキープレイヤーに見解を尋ねてみた。

ネイティブ広告が台頭していることは明白

コンサルティングエージェンシ-のKIA/Kelseyは、米国のソーシャル広告の収益は、2012年の47億ドルから、2017年には110億ドルに大幅にアップすると推測している。

年間18.6%のペースで増加することになる。

このような成長率を経験すると、当然ながら、ネイティブ広告に関するアドバイスを送る取り組みが増え続ける(もちろん、我々も参戦している)。

さらに、パブリッシャーは、この需要に応えるため、社内にエージェンシーを作っている。Onion Labs、Snap、そして、Studio@Gawker…この分野で台頭するプレイヤーが続出している。

また、SharethroughOutbrainRespondHQ、そして、AppsFire等、ネットワークを設立して、フィード内広告を支援する企業も現れている。

Sharethroughのダン・グリーンバーグCEOは、Eメールを介して、「ネイティブ広告によるフィードの収益化は、パブリッシャーにとって、収益を増やしていく究極のチャンスである。適切に実施すれば(つまり、通常の広告ではなく、コンテンツを活用する必要がある)、品質の高い、礼儀を重んじたユーザー体験を読者に与えることが出来る」と主張している。

パブリッシャー、そして、メディアの仲介者は、毎年、バナー広告の見返りが減り続けているため、スポンサーはこの形式を採用すると指摘するようになるだろう。しかし、Chartbeatのトニー・ハイレCEOは、この考え方を完全に否定している(後ほど詳しく説明する)。

このように、ネイティブ広告を利用する動きは活発になっている — しかし、実際に効果はあるのだろうか?

ネイティブ広告の効果

AppsFireのオーリエル・オハヨンCEOは、「ネイティブ広告には2つの種類がある。すぐにROIを求めるのではなく、ブランディングを意識して作られる広告、そして、すぐにROIを計測し、その要因を特定することが可能なネイティブ広告が存在する」と明言している。

オハヨンCEO曰く、Jeep等の自動車メーカーのInstagramでの広告は、恐らく、直後の販売増加を期待しているのではなく、エンゲージメント(参加を介した交流)と接触範囲を成功の基準として計測するようだ。

「大半の編集関連のコンテンツに同じことが言える。データを持っているわけではないが、直接的なレスポンスではなく、ブランド構築、あるいは、購入/意思決定の援助を考慮しているのではないだろうか。つまり、ROI主導のパフォーマンスを求めているわけではない」とオハヨンCEOは続けた。

SharethroughのグリーンバーグCEOは、ネイティブ広告の効果を評価するために実施された調査を幾つか紹介してくれた。

まず、SharethroughとIPG Labsが協力して実施した調査: 「ネイティブ広告の有効性」を検証する。

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infographic exploring the effectiveness of native ads

結果の概要を紹介する:

  • 消費者は、バナー広告よりも、ネイティブ広告を見る確率が高い。
  • ネイティブ広告は、ブランドの好感度を高める効果がある。
  • ネイティブ広告は、購入する意欲を高める。
  • ネイティブ広告はシェアしてもらえる確率が高い(32% vs 19%)。
  • 広告するブランドに個人的に共感する確率が高い(71% vs 50%)。
  • ネイティブ広告をオリジナルのコンテンツと同じように読み、同じ時間を費やす。

別のSharethroughのレポート(Neilsen Labsとのコラボレーション)「最もブランドの好感度を上げる動画広告のメソッドは?」では、ネイティブ動画広告とプレロール動画広告の比較が行われている。

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infographic explaining what-video-advertising-methods-drive-highest-brand-lift

ネイティブ動画広告は、ユーザー側が再生を始める広告であり、時間の長さは決まっていない。一方のプレロール広告は、動画が始まる前に自動的に15-30秒間再生される。

それでは、この調査の結果を簡単に説明する:

  • ネイティブ動画広告は、ブランドのイメージを85%アップさせる。
  • プレロール動画広告は、ブランドの好感度を下げる確率が高い。

さらに、昨年の8月には、InMobiの製品部門を統括するピユシュ・シャー氏が、フルページのインタースティシャル(「間」の別の言い方)モバイル広告は、動画の視聴数が25倍、コンバージョンは7倍、そして、広告スポンサーの収益は9倍に増やすと述べている。

シャー氏は、「通常、インタースティシャルは、ゲーム、ソーシャルアプリ、そして、娯楽関係のアプリの宣伝において特に効果が高い」と結論付けている。

これまでは文句のつけようがない。

ネイティブ広告の効果を測定する方法

そもそも、何を計測しようとしているのだろうか

クリックスルーが測定基準として最も適切しているだろうか?エンゲージメントは向いているだろうか?オンサイトまたはオフサイトだろうか?ページビューを数えればいいのだろうか?ページの滞在時間がベストだろうか?

何よりも最も重要なのは、「ネイティブ広告は利益をもたらしているかどうか」である。

パブリッシャーは、様々なアプローチを考案している。Forbesのチーフレベニューオフィサーを務めるマーク・ハワード氏曰く、Forbesは、「ページビューのカウント、ユニークビジターのカウント、フォロワー、シェア、コメントのカウントをスポンサーに伝え、好きな時にいつでもこのデータを分類することが出来るようにしている」ようだ。

また、SheKnowsのチーフレベニューオフィサー、サマンサ・スカイ氏は、「私達はコンテンツの有効性を計測する方法とほぼ同じ方法でネイティブ広告の有効性を計測している。つまり、基本的に、関心の大きさ、ユーザーが広告に没頭した時間、そして、シェアする欲求が計測の対象となる」と明言している。

また、NewsCredは、下の便利なガイドの中で、適切なソーシャル広告のオプションに対する、適切な計測基準を特定している。

クリックすると新しいウィンドウで拡大した画像を閲覧することが可能。

proper measurement for the proper social ad option

どうやら、ネイティブ広告は、堅実で、健全な生活を送っているようだ。しかし、このようなバラ色の未来を予測していない人物が少なくとも二人はいる。

ネイティブ広告否定派

一人目は、ネイティブ広告は滅亡すると確信しているジャーナリスト/マーケッターのカーク・チェイフィッツ氏だ(ただし、その他の否定派のように連邦取引委員会が、滅亡に追い込むとは考えていない)。Story WorldwideのCEOであり、編集長を務める同氏は、ネイティブ広告は、単なる一時的な流行に過ぎないと断言している(つまり、バナー広告と同じだと言うことだろうか?)。

チェイフィッツ氏の主張は、ネイティブ広告が、ブランドの信頼性を落とすと言う仮説に成り立っている。「コンテンツマーケティングがここまで成功している中、なぜネガティブに考えるのか?」

と言う問いに対して、同氏は次のように説明している:

ニュートラルなプラットフォーム(例えばYouTube)、または、広告スポンサーが所有するサイトに表示される際、ブランドを語るストーリーはブランドのために全力を尽くす。

つまり、ブランドは、ネイティブ広告が、自らのコンテンツに関して、期待に応えていないことに気づくようになる、と同氏は指摘しているのだ。

この見解には一理ある。

2011年のCustom Content Councilの支出調査で判明した事実を以下に挙げていく:

  • マーケッターの72%は、雑誌の広告よりも、ブランデッドコンテンツの方が効果は高いと考えている。
  • 62%は、テレビのCMよりも効果が高いと考えている。
  • 69%は、ダイレクトメールとPRよりも優れていると答えている。

もう一人のやや悲観的な考えを持っているのは、先程紹介したChartbeatのトニー・ハイレCEOである。

このTimeの記事で、トニー・ハイレ氏は、インターネットに関して、私達の見解はいつも誤っていると主張している。「バナー広告は役に立たない等の一般的な考えは、現実とは異なる」と同氏は述べている。

ネイティブ広告が、パブリッシャーの救世主であると言うアイデアもハイレ氏は否定している。

「通常の記事では、読者の3分の2が15秒間没頭するものの、ネイティブ広告の場合、その割合は3分の1に激減する」と言うのが同氏の持論だ。

要するに、ネイティブ広告を見ても、オーディエンスに没頭してもらえないことになる。

「ブランドが料金を支払い、パブリッシャーがトラフィックをもたらすコンテンツは、ビジターの注目を集めることも、クリエイターの目標を達成することもない。平たく言うと、ネイティブ広告は、注意欠陥障害を患っているのだ」とハイレ氏は指摘している。

この指摘は当然と言えば当然である。

試しに、Inc.、The New York Times、または、Gawker等のサイトのブランデッドコンテンツを見ると、コンテンツが、売れるコンテンツの重要な要素を満たしていても、編集記事には勝てないことは明白である。

Buzzfeed: ネイティブ広告大使

しかし、あるパブリッシャーは、有益なビジネスモデルを確立している可能性がある。それは、BuzzFeedだ。そして、そのモデルは、直感に訴える、優れたコンテンツを目玉に掲げている。

ネイティブ広告の現状を把握する意識調査」(日本語)で私はCaptain Morganを例に出したが、それはコンテンツの質が高かったためだ。

しかし、上の記事では言及しなかったが、この件に関して、少し奇妙な点があった。Captain Morganは、自社のウェブサイトでこの記事を15ヶ月間以上も掲載していなかったのだ。その理由を考えてみよう。

色々な理由が考えられる — 予算が枯渇した、他のことに注目していた、目標を達成した等々。気になったので、Captain Morganに連絡を取ってみた。すると、同社の代わりにキャンペーンを行ったエージェンシーを紹介してもらえた。そこで、担当者に質問を投げ掛けたが、まだ返事は受け取っていない。

また、BuzzFeedの広告部門にもeメールを送ったが、こちらも返事は貰えていない。

このページには、BuzzFeedでの広告に関して、次のように記されている:

  • ブランデッドコンテンツは、ソーシャルメディアでのシェアが平均で1.3倍増える。
  • クリックスルー率は、1-3%増える(大して増えていないと思うかもしれないが、業界の平均の20倍と聞けば考えが変わるはずだ)。

そして、Taco Bell、Mini、そして、Virgin Mobile等の一流ブランドによるケーススタディを見る限り、BuzzFeedは価値を与えているように見える。しかし、どのぐらいの価値を与えているのだろうか?また、この価値は全ての広告スポンサーにメリットを与えているのだろうか?現時点では、ハッキリとした答えは分かっていない。

結論: ライターが再び得をする

ネイティブ広告は滅亡することはない。

そうではなく、現在、ネイティブ広告の価格 — とりわけ、ブランデッドコンテンツとスポンサードコンテンツの類 — が、マーケットの価値に合わせて、下がる現象が起きている。何を測定するべきかに関して賢くなり、測定するツールが開発されるようになると、ROIを明確に理解することが出来るようになり、その後、プレミアム価格は下がる。

最後にもう1点気になったことを言っておく。

私は「ネイティブ広告が圧倒的な勝利を収める」と言う考え方には、懐疑的な立場を取っている。しかし、ライター、特に優秀なライターにとってチャンスであることは疑いようがない。

Contentlyでジョー・ローソースカス氏が指摘しているように、かつてブランドは編集コンテンツを深く理解しているとは程遠い状態であったが、最近では、プロのジャーナリストが参加し、また、Red Bull、Chipotle、そして、GE等の優れたブランドによって模範が示されていることもあり、大きく進化を遂げている。

事実、ライター冥利に尽きる1年がまた訪れようとしているのかもしれない。

意見募集

ネイティブ広告は、大事な成果をもたらすことに、どの程度成功しているのだろうか?

この記事でスタッツや裏話に目を通した結果、ネイティブ広告への期待度は高まっただろうか、それとも、下がっただろうか?

奮ってGoogle+で議論に参加してもらいたい。

ネイティブ広告シリーズ

ネイティブ広告シリーズ記事に全て目を通しているだろうか?まだ読んでいない記事があるなら、今のうちに追いついておこう:

Flickrのクリエイティブコモンズの画像 — The University of Washington


この記事は、Copybloggerに掲載された「Is Native Advertising Even Profitable for Brands?」を翻訳した内容です。

色々意見はあるようですが、成長していくことは間違いないこの分野、さて皆さんどう思われたでしょうか? — SEO Japan [G+]

メッセンジャーサービス大戦争 – Vine対Instagram対Facebook対Twitter対Snapchat

VineやSnapchatなど米国発の新興メッセンジャーサービスの人気が世界的にじわじわと広がっています。もちろん、InstagramやFacebook、Twitterも負けてはいないということで、Mashableが各サービスが提供するメッセンジャーサービスの機能や特徴を比較した記事をここに。 — SEO Japan

Messager-comparison
Vineが木曜日にプライベートメッセンジャー機能をリリース。次々に登場するメッセンジャーサービスを振り返っていこう。

ここ数ヵ月のプライベートメッセンジャー業界の飛躍的な成功は、耳を塞いでも聞こえてくるほどのレベルに達している。

まず、2月には、Facebookがなんと160億ドルもの大金を投じて、独立型のメッセンジャーサービス、WhatsAppを買収した。同時期、今度は、楽天が、チャットアプリのVibeを9億ドルで買収した。続いて、3月には、スタートアップのメッセンジャーサービス、Tangoが、2億8000万ドルの資金を調達していた。この会社の価値は、Forbesによると、10億ドル以上と見積もられていたようだ。

メッセージ送受信を補足的な機能と見ているソーシャルメディアプラットフォームが、この流れに必死でついていこうとするのは、当然と言えば当然である。

木曜日、VineがVine Messagesをリリースし、プライベートメッセンジャーの分野への進出を果たした。Vineが、Facebook(MessengerアプリとInstagramアプリはともにメッセンジャー機能を提供している)とSnapchatを意識していることは明白である。

しかし、このようなサービスにはどんな違いがあるのだろうか?どんな長所、短所があるのだろうか?これから簡単に説明していこう。

Vine Messages

提供開始年月: 2014年4月にデビュー

長所:

  • Vineの動画製作機能を含む(ストップモーション、グリッド線)。

  • テキスト、動画メッセージを送信することが出来る。

  • Vineを利用中ではないユーザーにもメッセージを送信することが可能。

短所:

  • グループメッセージを作成することが出来ない。

  • 静止画像を送信することが出来ない。あくまでも動画のみ。

  • カメラロールから動画を送信することが出来ない。

最適な利用法: 工夫を加えた動画を送信する。

概要: Vineのプライベートメッセンジャー機能は最も新しく、他を寄せ付けない動画機能(ストップモーションやグリッド線)により、動画メッセージにおいて人気を集めるだろう。しかし、カメラロールから動画を送信することが出来ず、また、グループメッセージ機能も提供されていないため、メッセンジャーサービスとしては、有効とは言い難い。

Vine Message Collage

Vineがプライベートメッセンジャー機能を木曜日に発表。しかし、この新しいサービスとその他の競合するサービスとの相性は未知数。

画像: カート・ワグナー/Mashable

Instagram Direct

提供開始年月: 2013年12月にデビュー

長所:

  • 写真や動画にフィルターを加えることが可能。

  • テキスト/動画メッセージを送信することが出来る。

  • グループメッセージを送信することが可能。

  • カメラロールから既存の写真と動画を送信することが出来る。

短所:

  • Instagram上のユーザーとしかメッセージをやり取りすることが出来ない。

  • Vineのようなストップモーション動画を利用することが不可能。

  • 写真を正方形に切り取らなければいけない。

  • グループメッセージは最大15名に制限されている。

最適な利用法: フィルターを用いた芸術的な写真や動画をフィルターを送信する。

概要: Instagramは、昨年の12月に大々的な宣伝と共にこのメッセンジャー機能をデビューさせるものの、あまり話題に取り上げてもらえていない(昨日取り上げられていたものの、あまりポジティブなニュースではなかった。俳優のジェームズ・フランコがInstagram Directを使って、17歳のファンをナンパしていたようだ)。

この機能は、Instagramにダメージを与えることはないが、メジャーなプレイヤーになれるほどの価値を与えいるわけでもない。

Instagram Collage

Instagramが12月にプライベートメッセンジャー機能をリリース。

画像: カート・ワグナー/Mashable

Facebook Messenger

提供開始年月: 2011年8月にデビュー

長所:

  • 個人またはグループのメッセージを送信することが出来る。

  • 気に入った、または、頻繁に利用するグループを今後のために保存することが出来る。

  • Wi-Fiを使ってFacebookの友達に無料で電話をかけることが可能。

  • カメラロールから写真を送信することが出来る。

短所:

  • 動画メッセージを送信することが出来ない。

  • アプリを介して写真を撮ることが出来ない。

  • 写真のフィルターが用意されていない。

  • Facebookを利用中のユーザーにしかメッセージを送信することが出来ない。

最適な利用法: 電話番号を失くしたFacebookの友達と連絡を取る。

概要: このアプリは最も安定している。Messengerは2014年に大活躍するのではないだろうか — 昨年の10月、Facebookは、このアプリのデザインを変更し、スピードアップを実現した(テキスト送信に近い)。また、マーク・ザッカーバーグCEOは、同社の第一四半期の業績報告で、Messengerに何度か触れていた。

しかし、その後、Facebookは、160億ドルで独立型メッセンジャーアプリのWhatsAppを買収したが、Messengerは、どこにフィットするのだろうか?Messengerは、Wi-Fiでの無料通話に対応しており、ザッカーバーグCEOによる世界をインターネットでつなげる取り組みがまた一つ増えたことになる。

FB Messenger Collage

Facebookが2月に160億ドルでWhatsAppを買収したことで、いくらかMessengerの影が薄くなった。

画像: カート・ワグナー/Mashable

Twitterのダイレクトメッセージ

提供開始年月: 2006年11月にデビュー

長所:

  • テキスト/写真のメッセージを送信することが可能。

  • アプリを介して写真を撮る、もしくは、カメラロールから写真を送信することが出来る。

  • フィルターおよび写真編集ツールが用意されている。

短所:

  • グループメッセージを作ることが出来ない。

  • 動画を送信することが出来ない。

  • フォローしているユーザーにしかメッセージを送信することが出来ない。

  • フォローしているユーザーからしかメッセージを受信することが出来ない。

  • メッセージが140文字に制限される。

最適な利用法: プライベートでツイートのやり取りを継続する。

概要: TwitterのDMは、Twitterの立ち上げ当初から提供されている。意外にも、この機能は、8年間以上の間進化していない。12月の時点で写真メッセージを送信することが可能になったが、動画を送信することも、グループメッセージを作ることも出来ず、また、メッセージは140文字に制限されている。そのため、簡素な機能と呼ぶべきだろう。

メッセージを送信することが可能な人物に関するルールは有難い — フォローしていないユーザーにスパムされる心配がないためだ — ただし、メッセンジャー機能を制限するデメリットも持っている。進化する余地は十分に残されており、Twitterならやってくれそうな気がする。

Twitter DM Collage

Twitterは12月に写真メッセージ機能を加えるものの、競合するサービスと比べると、必要最低限の機能に見えてしまう。

画像: カート・ワグナー/Mashable

Snapchat

提供開始年月: 2011年7月にデビュー

長所:

  • メッセージが消える — なんでも好きなものを送ることが出来る。

  • 写真 / 動画のメッセージを送信することが可能。

  • 写真に絵を書き込んだり、落書きをしたりすることが出来る、あるいは、タイプしたメッセージを含めることも出来る。

  • お望みなら24時間保存することも可能。

短所:

  • メッセージが消える – 取っておく必要があるメッセージは送ることが出来ない。

  • 画像をキャプチャされる可能性がある(きっとキャプチャされる)。

  • テキストの文字数が制限されている。78文字以上はフィットしない。通常はもっと少ない。

  • テキストのみのメッセージを送信することが不可能。

  • 継続して送信するグループメッセージを作ることが出来ない。

最適の利用法: 間抜けな、または不適切な写真や動画を送信する。

概要: Snapchatは気楽に利用することが出来る — これも長所の一つに挙げられる。しかし、真剣にメッセージをやり取りするなら、役に立たない。また、グループメッセージ機能も欠けている。楽しいアイテム、間抜けなアイテム、不適切なアイテムで、受け取る側が短期間しか見ることが出来ないものを送信したいなら、うってつけである。

当然ながら、受け手に画像をキャプチャされる危険はある。そのため、ある程度羽目を外しても構わないが、外し過ぎるべきではない — もしくは、もっと信頼のおける友達を作ろう。

Snapchat Collage

Snapchatは間抜けな写真や動画を送信する上で最適だが、テキストオンリーのメッセージやグループメッセージ等、その他の包括的なメッセンジャーサービスが持つ多くの機能に欠けている。

画像: カート・ワグナー/Mashable

何か付け加えたい点があるなら、コメント欄で発表してもらいたい。


この記事は、Mashableに掲載された「Messaging Wars: Vine vs. Instagram, Facebook, Twitter, Snapchat」を翻訳した内容です。copyright permission no.: 110250, via wrightsmedia.com.

メッセンジャーサービスといえばLINEを始め、アジア圏の企業も頑張っていますが、SNSの生みの親、米国も負けじと各社頑張っているようですね。世界を舞台にした戦いは、まだまだ続きそうです。– SEO Japan [G+]

SMX London 2014-セッションダイジェスト2日目

SMX London 2014の2日目のダイジェストです。初日同様、SEOのセッションをメインに参加しています。
今回の記事は2日目のダイジェストとなっておりますが、各セッションの詳細レポートは後日アップさせていただきます。– SEO Japan

SMXLondon2日目の画像

新時代のリンクビルディングの取り組み方
(原題:How To Survive The Death Of Link Building)

概要
旧来のリンクビルディングはすでに通用せず、リンクビルディングのコストは増加し続けている。効果的なリンクビルディングの手法が求められているが、どのようにして行うべきか。

・リンクの構築から獲得へ。
・ターゲットの分析が、コンテンツ作成の前に必要なこと。
・インフルエンサーへのアプローチの仕方。

上級SEOのためのマークアップ:マイクロデータ・スキーマとリッチスニペットについて
(原題:From Microdata & Schema To Rich Snippets: Markup For The Advanced SEO)

概要
構造化データの基本的な説明から、実際に導入したサイトの事例を紹介。順位への影響が見られたという事例の紹介もあったが、あくまでスピーカー独自の見解のため、直接的な原因とは考えられないと思う。

・スキーマをマークアップするべき理由。
・ケーキレシピサイトへの導入事例。
・マークアップは可能だが、忘れられがちな分野

一歩進んだSEOの技術的なお話し
(原題:Technically Speaking: Advanced Technical SEO Issues)

概要
SEOに有効だという目的でページを作成する手法はやめにしよう。ユーザビリティを最大の目的とする上でのサイト構築の仕方が求められている。

・大量のページ作成が有効だったのは過去の話し。
・不要なページを削除するサイト全体の最適化。
・AJAXを使用した、セールスサイトの改善実例

Google+のABC:オーサーシップからパーソナル検索結果まで)
(原題:Winning Google Through Google+, From Authorship To Personalized Results)

概要
Google独自のSNSであるGoogle+。活用方法と活用した場合のアドバンテージなど、具体例を用いて紹介するセッション。

・Google+のセットアップ
・Google+の活用法
・ホテル事業のGoogle+を活用した実例

2日間(実際にはプレセッションにも参加したので3日間ですが)という短い期間でしたが、両日とも興味のあるセッションが多く、充実したイベントでした。
ヨーロッパには多くの国があり、各国にGoogleが存在しています。中でも、イギリスのGoogleが最先端ということで、様々な国の人が参加していました。セッションの合間やパーティなどで出来る限り多くの方と話しましたが、お互いの国の状況を伝え合い、非常に有意義な時間を過ごすことが出来ました。こうしたセッション外での情報交換も含め、あまり馴染みのないヨーロッパの現状の理解を深めることができたと思います。– SEO Japan

最高のPR記事(アドバトリアル)を成功させる14の手順

コピーブロガーのネイティブ広告関連の記事を集中投稿しているSEO Japanですが、今回はネイティブ広告の一種であり、日本でも雑誌メディアを中心に古くから使われてきたPR記事を書くティップスを14まとめた記事を同じくコピーブロガーから。 — SEO Japan

still life image of a desk with Mac products, colored pencils, books, etc

PR記事はネイティブ広告であり、「読者から特定のアクションを引き出す」と言う意図を持つ。

例えば、チャリティ団体への寄付、PDFのダウンロード、Eメールニュースレターの購読、店への訪問、あるいは、製品の購入等が、このアクションに該当する。

効果的なPR記事は、読者の心をつかみ、– 具体的な言葉を介して向けられた、次に起こすべき行動に論理的に導く。これが コールトゥアクションと呼ばれるものだ。

様々な種類のPR記事がある。

  • リストやガイドの形式で提供されることもある。
  • 動画や印刷媒体の記事の形式を取ることもある。
  • 1ページの作品もあれば、6ページの作品もある。

フォーマットやメディアに関わらず、大半のPR記事には、ストーリーが存在する。

そのため、ブログの記事の欠かせない要素とPR記事の欠かせない要素の間には多くの共通点が見られる。

しかし、知っておかなければならないPR記事特有のポイントもある。

以下に、成功する — つまり売れるPR記事を作成する際の基本的なステップを挙げていく。

1. メディアを調べる

PR記事は、雑誌やウェブサイト上で、背景を踏まえて掲載される。

そのため、この背景を詳しく調べる必要がある。

  • レイアウト、フォント、そして、列の選択等、デザインの技法
  • タイトル、キャッチコピー、署名欄等、編集の技法。

それよりも、メディアのオーディエンスを理解しなければならない(後ほど詳しく説明していく)。

2. タイトルを調べる

タイトルのスタイルを一致させる必要がある。

そのメディアは、Time誌の「法廷、ベルルスコーニに社会奉仕活動を求める」等、ニュースの断片を取り上げるタイトルを採用しているだろうか?あるいは、Quartzの「大気汚染が原因で何年寿命を縮めていますか?」等、好奇心を刺激し、完全な文章のタイトルを用いているだろうか?

もしくは、Upworthyのように長く、それでいて、ルーズなタイトルだろうか?それとも、BBCのように短く、内容の濃いタイトルだろうか?

3. 冒頭を調べる

複数の記事の最初の2、3行を調べてみよう。当該のメディアがどのように読者をストーリーに引き寄せているのか理解してもらいたい。

特に人気の高い記事から始めると良いだろう。

  • キャラクターを紹介することから始めているだろうか?
  • 詳細に説明しているだろうか、または、簡単に説明しているだろうか?
  • 場所を説明しているだろうか?
  • どの感覚に焦点を絞っているのだろうか: 視覚?触感?音?
  • 冒頭の文は、短く、パンチが効いているだろうか?それとも、長く、詳しく説明しているだろうか?

4. 本文を調べる

メディアは、American Conservativeのようにテキストの塊を規則正しく用いているだろうか?それとも、Sports Illustratedのように会話が不規則に散りばめられているだろうか?

Scientific Americanのように洗練された言葉が用いられているだろうか?それとも、BuzzFeedのようにシンプルな言葉で綴られているだろうか?

短い文を好むだろうか?長い文を好むだろうか?

PR記事でも全く同じパターンを採用するべきである。

5. オーディエンスを調べる

どんな人が読んでいるのだろうか?

何よりも重要なのは、オーディエンスが何を求めているのかを探ることだ。

  • 読者層と読者の心理に関するレポートの提供をメディアに求める。
  • コメント欄やお便りのコーナーを読む。
  • 読者層に関して、編集者に見解を尋ねる。
  • 数名の読者とEメールでやり取りする。

6. 広告のポリシーを把握する

メディアに広告ポリシーを尋ねてもらいたい。その際は、PR記事に関する立場を把握することを心掛けよう。

不安があるなら、具体的な質問を投げ掛けるべきである。

7. ストーリーを作る

ジャーナリストの視点で、PR記事の作成に取り組んでもらいたい。データを集め、格言を集めよう。

キャラクターを紹介し、キャラクターの人生を描写し、葛藤を伝えると良いだろう。

優れたストーリーは、紆余曲折した構想を基に展開されていく。

要するに、ストーリーテリングのスキルを磨き上げる必要があると言うことだ。

8. 読者の痛みを特定する

理想的な読者の悩みを一つ特定しよう。

眠れない原因は何だろうか?何を心から求めているのだろうか?

そして、理想の読者にどんな感情を持ってもらいたいだろうか?

9. 痛みを悪化させる

優れたストーリーでは、キャラクターの紹介が行われる。キャラクターの日常生活を紹介し、その後、この日常的な習慣を徹底的にぶち壊し、キャラクターをどん底へと突き落す。

順調に出世街道を突き進んでいた…乳がんによって戦線離脱するまでは。

何もかもがうまくいっていると思っていた…妻が他の男を愛し、家を出ていくまでは。

読者が共感するストーリが必要になる。

10. 敵を紹介する

この痛みの原因は何だろうか?

  • 給与を根こそぎ奪い、無駄遣いする政府が、原因に該当するときもある。
  • 製品の製造過程を隠ぺいした大企業が、痛みをもたらすこともある。
  • 平穏な週末をぶち壊しにした奇妙な隣人が怒りの対象なのかもしれない。

憎らしい敵が登場すれば、読者はストーリーに引き込まれる。

11. 解決策を紹介する

読者が動揺したら、解決策を与えよう — この解決策こそが、製品であり、サービスである。

例えば、自分が値する給与額の交渉を行う方法を、メンタープログラムがどのように教えるのか実証しよう。薬品を使わずに、青々とした芝生にする方法を伝えよう。

ここで、製品、または、解決策のメリットを伝えてもらいたい。問題が消えてなくなるほどの大きな利点を分かってもらうのだ。

12. 大胆な主張を裏付ける

ストーリーは主張として受け取られる。そのストーリーが、実際の人物に関する、実際のストーリーであるなら言うことはない。

  • 孫と過ごすのどかな時間が、突然やってきた鬱によって台無しになった。
  • 同僚に裏切られた結果、重役が思い描いていた財務の見通しが、根底から覆されることになった。

データ、テストの結果、そして、スタッツを用いて、製品やサービスに関する主張を立証しなければならない。この情報を豊富に提供してもらいたい。

自分の製品が提供するメリットを提供する製品が他には存在しないと思わせる必要がある。

13. ハッピーエンドで終わる

これはブラックユーモアでもなければ、アバンギャルドなフランス映画でもない。サンダンスやカンヌを狙っているわけではない。

工夫は必要だが、ハッピーエンドでストーリーを締めてもらいたい — 最後に正義は勝ち、敵を倒し、再び平穏な日常生活が戻って来る。

14. コールトゥアクションを加える

13までを実行に移したら、読者は連絡を取る方法を求めているはずだ。例えば、製品を買いたくなっている、もしくは、雇用したくなっているのだ。

そのため、何をするべきか具体的に示してあげよう

  • 購読する方法
  • Eブックをダウンロードする方法
  • アプリを購入する方法

具体的な行動に導こう。推測は禁物だ(Star News OnlineがこのPR記事をどのように締めているのか確認してもらいたい)。

結論

良質なPR記事は、読む人、見る人、そして、聞く人を意識している。受け手側が、自分自身を記事の中に反映することが出来るのだ。

優れたPR記事の最終的な目標は、「広告」と言うラベル、企業名、そして、コールトゥアクションを削除すると、コンテンツがメディアに溶け込むことだ。

効果的なPR記事の例(日本語)を参考にすると良いだろう。

次回の予告

PR記事において見て見ぬふりが横行しているポイントがある — それは、編集作品の背景に溶け込ませる方法である。悪質な会社は、何の躊躇いもなく、境界線をまたいで、詐欺に走りがちである。だからこそ、今後の記事では、PR記事、そして、ネイティブ広告全般における倫理的な懸念を考察していく。

しかし、次回の投稿では、広告スポンサーにとって、そもそもこのタイプの広告が利益をもたらすのかどうかを検討する。

意見募集

PR記事について、どんな考えを持っているだろうか?詐欺に近いと思うだろうか?あるいは、広告の形式としてポテンシャルを秘めていると感じているだろうか?とりわけ巧みに実施されたPR記事、もしくは、見事に失敗した記事を見たことはあるだろうか?

奮ってGoogle+の議論に参加してもらいたい。

ネイティブ広告シリーズ

ネイティブ広告シリーズに全て目を通しているだろうか?まだ読んでいない記事があるなら、今のうちに追いついておこう:

  1. ネイティブ広告が古いジャーナリストを黙らせる5つのポイント ? ネイティブ広告徹底解剖シリーズ パート1(日本語)
  2. ネイティブ広告の現状を把握する意識調査(日本語)
  3. ネイティブ広告の実例集12選(日本語)

画像: Aleks Dorohovich — Unsplash


この記事は、Copybloggerに掲載された「The 14 Keys to Writing Advertorials That Sell」を翻訳した内容です。

ネット業界どっぷりの私ですが、意外と雑誌にPR記事を定期的に出しているのですが、ウェブでも雑誌でもPR記事を考えている人には基本を理解できる良い内容だったと思います。PR記事は日本の場合、雑誌の広告はかなりの比率で何らかのPR記事的なメニューになっていますし、ウェブと比べても提案内容・実績含めかなり充実していると思いますが、これからウェブにもこういった手法が広まってくるのでしょうか。

記事の内容については途中の「読者の痛みを特定し、悪化させ、敵を紹介し、解決策を紹介して主張を裏付ける」という一連の流れは定番ながらいわれてみるとそういうことだよね、と思ってしまいました。最後にハッピーエンドで終わる、というのはアメリカらしい?でもんですか。

ちなみに日本のPR記事というと、私だけかもですが古くは大手メーカーが有名作家にエッセイ風に書いてもらったブランディング?記事が思い浮かびますが、あれはブランデッドコンテンツの部類に入るのですかね。明確に最初から「何らかのアクションを誘う意図を持つ」と書かれていたので米国ではそういう用途なのかな、と思いました。最も前述の例もそこでブランディングしてそのメーカーの商品を買ってもらいたい、という意図はあるのでしょうけど。 — SEO Japan [G+]

米国の20代が利用するSNSランキング – Facebookが今だ圧倒的1位、Snapchatが奮闘中

PinterestやSnapchatの人気が話題となっている米国のSNS市場ですが、流行を担う20代の若者層が実際にアカウントを持っているSNSを調べた興味深い調査結果が報告されていたので紹介します。 — SEO Japan

たとえ先日の調査結果の指摘の通り、Facebookから10代の層のユーザーが距離を置き始めているとしても、若年層は今でもこのソーシャルメディアサイトを活発に利用している。

ハーバード大学のInstitute of Politicsが、18-29歳の3000名を超える若者を対象に、政党からソーシャルメディアの利用に至るまで、様々なトピックを網羅した調査を実施した。この調査には、参加者に対して、アカウントを持っているソーシャルメディアを問う質問があった。

併せて、所謂ティーン問題に関してFacebookに朗報ありも読んでもらいたい。

意外にも、参加者の大半は、Facebookのユーザーであり、Twitter、Tumbler、そして、Instagram等の他のソーシャルサイトのアカウントを持っているのは、そのうちの半分以下であった。

オンラインスタッツサービスのStatistaが作成した以下のチャートは、調査と同じく、各ソーシャルメディアに対する若いユーザーの浸透度を%で表している。

現在のティーン世代 – その多くがFacebookを避ける傾向がある – が成長する中で、このスタッツが持ちこたえるかどうかは、時間が経過すれば自ずと分かるはずである。


2014_05_06_Reach (1)

Facebookの若者への浸透度は今も他のネットワークを圧倒

以下のプラットフォームでアカウントを持つ、米国の18-29歳の割合(%)

2014年春

サンプル:3058名

ソース: ハーバード大学 Institute of Politics



画像: Statista


この記事は、Mashableに掲載された「Facebook Still Reigns Supreme Among Young Adults」を翻訳した内容です。copyright permission no.: 110250, via wrightsmedia.com.

Facebookの圧倒的シェアが目立ちますが、InstagramやPinterestも3人に1人、Snapchatは4人に1人が使っているんですね。さらに日本ではイマイチなGoogle+がTwitterに近い40%程度の利用率なのも驚き(ただGoogle+の場合、他サービスを利用する過程で半強制的に登録されたケースも結構ありそうですが)。ただし、これはあくまで「アカウントを持っているか」の調査なので、「今アクティブに使っているか」とは全く別問題ですし、数年後に数字は相当入れ替わっている可能性も十分ありそうです。 — SEO Japan [G+]

SMX London 2014-セッションダイジェスト1日目

5/13-5/14に渡って開催されているSMX Londonに参加しています。前回のSMX West 2014と同様、アイオイクスSEO事業部の本田と菅尾が訪れています。
今回は現地の情報収集を目的としているため、参加者やスピーカーとの交流に時間を割いています。そのため、今記事は参加したセッションのダイジェストとなっています。各セッションの詳細レポートは週明けに順次アップさせていただきます。
ヨーロッパにおけるSEOの情報はなかなか入ってこないため、参加者との交流を含め、どのような話しが聞けるか非常に楽しみです。– SEO Japan

2014年版、最も影響のあるランキングファクターは何か?
(原題:The Periodic Table Of SEO Ranking Factors: 2014 Edition)

概要
Search Engine Landで掲載された記事のより深い説明という位置づけ。ランキングファクターの中で重要視されているトピックを、実験データとともに紹介。

・3つのトレンド(品質と新鮮さ、エンゲージメント、表示スピード)
・ユーザーが望むコンテンツ、オンページの技術的な要素、バックリンクの質。
・必要なファクターの特定プロセス(ゴールの設定→深い分析→プランニング→測定→レビュー)

ハミングバードとエンティティ検索革命
(原題:What Is Hummingbird & The Entity Search Revolution)

概要
ハミングバードとエンティティについてのセッション。従来型の検索との比較と今後の展望について。

・パンダやペンギンのようにGoogleの一部を変更するものではなく、ハミングバードは検索エンジン全体を再構築する技術。
・エンティティの概念が物事の定義をより複雑に、そして、結果としてより正確にする。
・文字列から物事へ。

長期間におけるSEO。数日間ではなく、数年間にわたって勝つ方法
(原題:Long-Term SEO: How To Win For Years, Not Days)

概要
リンクが、以前と比べ、ランキングファクターとしての重要度を下げている。必要となるファクターとは何か?リンクプロフィールを見つめ直すのは、どうすればよいのか?

・ユーザビリティの改善への投資。
・エンゲージメントは高順位のためのキーファクター。
・リンクプロファイルのクリーンナップのすすめ。

検索エンジンの中の人になんでも聞いてみよう!
(原題:Meet The Search Engines)

概要
GoogleのJohn Mueller氏、BingのDuane Forrester氏を交え、Danny Sullivanとともに様々なトピックについて話しあうセッション。なお、Yandexの方は欠席。

・ヨーロッパにおけるローカライゼーションへの取り組み。
・FacebookとBing
・オーソリティの決定要素。

前回行われたSMXから3ヶ月ということもあり、劇的な変化というものは正直感じられませんでした。ランキングファクターの分析や構造化データ、リンクビルディングの方法など取り組むべき課題は共通しているようです。ヨーロッパの地理的な状況からか、多言語への取り組み、各国のGoogleの状況などへの注目の高さは感じました。繰り返しになりますが、各セッションの詳細なレポートは後日作成する予定ですので、そちらの記事もお読みいただければと思います。– SEO Japan

真っ先にミュートしたくなる14種類のTwitterユーザー

Mashableといえば、米国を代表する超人気メディアサイトの1つですが、縁あってMashableのソーシャルメディア関連の記事を一部翻訳できることになりました。今後、定期的に気になった記事を配信していきたいと思います。まず第一弾は、最近Twitterに導入されたミュート機能(特定のユーザーのツイートをブロックすることなくタイムライン上に表示させなくなる機能)を発動させたくなるツイートをまとめた面白記事を。英語圏対象とはいえ、日本でもかなり納得? — SEO Japan

今年、Twitterは、静かな夏を迎えそうだ。

Twitterは、5月12日、ミュート機能の告知を行った。この機能を利用すると、ブロックやフォローを解除することなく、フォロワーを沈黙させることが出来る。

併せて、「Facebookでひんしゅくを買うカップルの10の兆候」を読んでもらいたい。

直感には反するかもしれない — しかし、Twitterでフォローを解除する際の気まずい雰囲気を味わったことがあるなら…役に立つかもしれない。いずれにせよ、ついに、Game of Thronesのまだ見ていないエピソード、そして、どうでもいいスポーツチームの試合に関する、異常に腹が立つツイートで埋め尽くされたタイムラインをスクロールしなくても済むようになる。

この機能は、今後数週間にかけて導入されていくようだが、定期的にチェックしていくことを薦める。なぜなら、次のようなタイプのユーザーは、真っ先にミュートの対象になるからだ。

1. とりあえず最新のニュースと言っておくジャーナリストタイプ


最新ニュース: これは大事なニュースなので、何か動きがあったら逐一報告します。

2. セレブのリツイートマニア


@lindsaylohan 君って最高だね!

3. ハッシュタグマニア


#ワクワクするよ。今日は#天気がとっても#いいね。#ニューヨーク、心から#愛してる!#twitter #スゴイ #これはかなり迷惑良い子の皆は真似しちゃダメだぞ

4. 謙虚な自惚れ屋


ときどき知らない人から褒められることがあるんだ。僕って魅力的なのかな?

5. 家族LOVE


君と#従兄弟で良かった!#お気に入り #大好き #親友 #家族 #愛

わかったよ、ジョン。

6. フォロー返し


RTしたら24人フォロワーを無料で提供してあげるよ。

出来るだけ多く試してみるよ。

または、ジャスティン・ビーバー

7. スポーツ絶叫野郎


ゲーム7だぜ!よっしゃーーーーーー!

#スポーツバカ一代

まぐれだけど、良かったね。

8. TV番組の後に一言


今週のGame of Thronesは良い出来だった。衝撃的…

9. どうでもいい情報


ゲップをしたら、昼に食べたタコスの味がした。

10. 芸人批評家


ルイス C.K(有名コメディアン)のネタに愕然。#ムカついた

11. 歌詞投稿マニア


今夜空を飛んでいるあの飛行機を流れ星と思っていいかな?今すぐに、今すぐにしたい願い事があるんだ。(ブルーノ・マーズのAirplanes)

12. 名言を誤る人


シュートを打てば、100%得点は入らないんだ — ウェイン・グレツキー

本来ならば、「シュートを打たなければ、100%得点は生まれないんだ」

13. バッジコレクター


@untappdで「アメリカンクラフトビールウィーク(2014)」バッジを獲得しました!#acbw #クラフトビール

14. クリス・ブラウン

#TeamBreezyのサポートに感謝!ビルボード100で13位にランクインしたよ。


この記事は、Mashableに掲載された「The 14 Types of Twitter Users You’ll Mute First」を翻訳した内容です。copyright permission no.: 110250, via wrightsmedia.com.

思わず「あるある」と笑ってしまったり、自分もやったことあるかも、と苦笑いもしてしまう流石Mashable?!な記事でした。日本でもほぼ同じリストで通じる気もしますが、人間心理は万国共通?! — SEO Japan [G+]