【決定版】ランディングページ最適化(LPO)ガイド

Web施策において、コンバージョンを獲得することは非常に重要です。

その際、コンバージョンを獲得するためのページを作成し、広告のランディングページとしたり、サイト内のキラーページとすることもあるでしょう。

今回はそんなランディングページの基礎から改善方法までを網羅的にまとめた記事をBacklinkoよりご紹介します。

基本的な要素も多いですが、基礎をしっかり押さえることでより良い施策のアイディアに繋がるはずです。

この記事は、ランディングページについての、最も包括的なガイドである。

もし、以下のような願望をお持ちならば、きっとこの記事の内容を気に入ってくれるはずだ。

  • 多くのコンバージョンを生み出すランディングページを作成したい
  • 世界で最も優れたランディングページの例を見たい
  • 実績のあるランディングページのテンプレートを活用したい

では、始めよう。

第一章:ランディングページ101

まずは、ランディングページについての基礎をおさらいしたいと思う。

この章では、以下のような内容を扱う。

  • ランディングページとは何か?
  • なぜ、重要なのか?
  • どのようにすれば、ランディングページはコンバージョンを増加させるのか?

ランディングページとは何か?

ランディングページとは、1つの望まれる行動を促すように設計されたページを指す。

この行動には、商品の購入・フォームへの入力・無料トライアルへのサインアップ・メールアドレスの入力などが挙げられる。

ランディングページと呼ばれる理由は、Facebookの投稿、Google広告、メールのニュースレター、その他のトラフィックのソースからリンクをクリックした後、ユーザーが「着地(land)」するページであるからだ。

ランディングページは、通常のページとどう違うのか?

通常のページは、複数の異なるアクションを促す傾向がある。

例えば、一般的なトップページを見てみよう。


トップページの多くは、複数の目標と異なるコール・トゥ・アクションがある。

例えば、問い合わせフォームに記入を促したいトップページもあるだろう。また、製品の機能をより知ってもらうことや、無料トライアルのサインアップを期待するトップページもあるはずだ。

これは、ブログ記事や、お問い合わせページなど、あなたのWebサイトにおけるあらゆる他のページもあてはまる。多くの競合するコール・トゥ・アクションが存在するのだ。

そのため、Google広告によるトラフィックをこうしたページへ送りたいと思わないはずだ。

しかし、ランディングページにおいては、目標は1つであり、1つのコール・トゥ・アクションが設定されていることが通常である。

なぜ、ランディングページはよくコンバージョンが発生するのか?

コンバージョン増加という観点でランディングページが優れている理由は、大きく2つある。

  1. 焦点を絞ったコール・トゥ・アクションがある
  2. 特定のグループをターゲットとしている

前述のとおり、ランディングページは単一のコール・トゥ・アクションに集中しているため、通常のページを凌駕することがある。

しかし、ランディングページのコンバージョンが高い理由は、これだけではない。

ランディングページは、顧客や提供物の種類など、特定のグループをターゲットとしているからである。

実際、HubSpotはランディングページが多いほど、サイト全体のコンバージョン数が増えることを発見している。

  • 画像タイトル:リード発生における、ランディングページ数の影響
  • 縦軸:新しいリードの発生
  • 横軸:ランディングページ数

ランディングページの基本はおさらいできた。次に、効果的であるランディングページの具体例を掘り下げていこう。

第二章:ランディングページのテンプレート

では、多くのコンバージョンを発生させるランディングページの具体的な内容を見ていこう。

ここでは、下記のシーンで活用できる、4つのテンプレートをお見せしたいと思う。

  • メールのサインアップ用のテンプレート
  • セールスページ用のテンプレート
  • 無料トライアル用のテンプレート
  • リード発生用のテンプレート

では、それぞれのテンプレートを見ていこう。

メールのサインアップ用のテンプレート

メールのサインアップ用のページ(「Squeese Page」(スクイーズページ)とも呼ばれる)は、Eブック、レポート、ニュースレターなどと引き換えに、メールアドレスを収集するために設計されたページだ。

大見出し=手に入れるもの(Headline=What They Get)

昨今のユーザーは、メールアドレスを提供することに、非常に積極的ではない。そして、それを責めることもできない。

誰かに自身のメールアドレスを渡した場合、次に何が起こるか、誰も予想することができない。不要なメールを送り付けられるかもしれないし、大量のメッセージに埋もれてしまうかもしれないし、どこかの業者に売られてしまうかもしれない。

つまり、ユーザーが何を手にすることができるかを、はっきりとさせなければならないのだ。

例えば、Exploding Topicsのサインアップ画面の場合、「あなたが手にするもの」を明確に記載した大見出しを使用している。

「週次のトレンドとなる話題をメールボックスへ直接手に入れよう」

詳細な小見出し(Detailed Subheadline)

小見出しには、あなたが提供するものについての詳細を加えるべきだ。あなたが提供するものは何なのか、どういった価値があるのか、といった具合に。

例を挙げてみよう。

「専門家による洞察や分析を加えた、我々がピックアップした最も注目すべきトピックを毎週送付します。」

大見出しは、まず、注力すべき項目だ。しかし、それだけでは、サインアップした後に何を得られるか、100%明確にはなっていない。その役割を果たすのが、小見出しなのである。

ヒーロー画像(Hero Image)

メールのサインアップ用のテンプレートには、彼らが得られるものを表す、「ヒーロー画像」を掲載すべきだ。

「メールのコース」「レポート」「週次ニュースレター」などを心の中でイメージすることは非常に難しいのである。

また、ヒーロー画像は、あなたが提供するものをより具体的に、現実的なものにすべきである。

ファーストビューのコール・トゥ・アクション(Above The Fold CTA)

ランディングページに初めて記載するメールのサインアップ用のフォームは、ファーストビューに記載すべきだろう。下記のように。

大見出しと小見出しの内容が強力であれば、コンバージョンの大多数がここで発生するはずだ。

特徴のリスト(Feature List)

ユーザーがフォームを飛ばしてさらにスクロールするということは、彼らはサインアップをする前に、さらなる情報を求めていることを意味している。

特徴のリストの出番だ。

ここで、ユーザーが自身のメールアドレスを提供するに値するものが、あなたの提供するものにあることをより詳細に伝えよう。

特徴のリストに記載する内容は、あなたが提供するものによって異なる。

ウェビナー用のスクイーズページの場合、それを受講することで学ぶことができる項目のリストとなるだろう。

レポートの場合、そのレポートで扱う戦略のアウトラインとなるはずだ。

メールのニュースレターの場合、あなたが送付する予定の項目を書きだそう。

例えば、Exploding Topicsの場合、ニュースレターの作成、パッケージ化の流れ、送信フローを説明する、完璧な「仕組み」のセクションをページに記載している。

Landing Pages: The Definitive Guide

ソーシャルプルーフ(Social Proof)

他のランディングページ同様、ソーシャルプルーフ(Social Proof:社会的証明)はスクイーズページにおいてもコンバージョン率を改善する手助けとなり得る。

これは、すでにサインアップしたユーザー数でも可能だ。

もしくは、あなたの製品に満足しているユーザーのコメントでもよい。

2つ目のコール・トゥ・アクション(Second CTA)

ページの最下部に、2つ目のコール・トゥ・アクションを設置することをお勧めする。

こうすることで、ユーザーがスクロールを完了した位置に、コール・トゥ・アクションとサインアップのフォームを表示させることができる。

セールスページ用のテンプレート

ここでは、オンラインでの授業、1on1のトレーニング、プレミアムニュースレターの定期購読、ライブイベントのチケットなどで使用できるテンプレートを紹介する。

大見出し=明確な利益(Headline=Clear Benefit)

セールスページの大見出しの主目的は、明確な利益を提示することで、ユーザーの興味を引き付けることだ。

下記は、私が使用している、長文形式のセールスレターの一例である。

YouTubeマーケティングに興味があるユーザーにとっては、ページに滞在し、詳細を確認したいと思わせる内容であるはずだ。

第1段落のフック(The First Paragraph Hook)

明確な利益を明記した大見出しの後に、セールスページの最初の数行でフックを設置しよう。

下記はその一例である。

「この3年間で私がテストした”閉じられたドアの向こう”にある、YouTube SEOの戦術と戦略を用いることで、あなたのオンラインビジネスの成長の手助けとなるだろう。」

繰り返しとなるが、ここでの文章はかなり「営業的」で押しが強い。

しかし、特定のユーザー、上記例の場合は、YouTubeでマーケティング活動を行うことについて真面目に検討している中小企業のオーナーをターゲットとしているため、効果的なフックとして動作する。

背景のストーリー(The Background Story)

ここでは、あなたの製品の背景にあるストーリーを伝えよう。あなたが抱えていた課題、その解決方法、そして、この製品を提供しようと決断した理由などだ。

大公開(The Big Reveal)

ここで、あなたの製品を紹介しよう。その製品に含まれるものをリスト化するのだ。

顧客のコメント(Customer Testimonials)

顧客のコメントはセールスページ全体に設置しよう。

今すぐ購入のコール・トゥ・アクション(Buy Now CTA)

少なくとも2つの「今すぐ購入」のコール・トゥ・アクションを設置しよう。

確実な保証

あなたが保証する内容のまとめと制限(30日間限定など)を記載する。

このセクションで手を抜くべきではない。これは、セールスページのうち、最も重要な箇所の1つである。保証についての長く、詳細なアウトラインを記載することを勧める。

例えば、我々のセールスページの場合、228文字の長さで記載した例がある。

SaaSの無料トライアル用のテンプレート

SaaS(Software as a Service:ブログなど、クラウドで提供されるソフトウェア)の無料トライアル用のランディングページの主目的は、サインアップのフローにユーザーを導くことだ。

これは、スクイーズページ(Squeeze Page:Eメールアドレスを取得するのに特化したページ)の場合と少々異なる。

スクイーズページの場合、コンバージョンはランディングページ上で発生する。一方、SaaSページの場合、ユーザーが実際にサインアップできるページへ遷移させることが通常である。

この点を念頭に置きつつ、下記のテンプレートを確認してもらいたい。

簡単な言葉での大見出し(Plain English Headline)

これは、多くのBtoB向けのSaaS企業が苦戦している箇所だ。明快な大見出しではなく、下記のような、不明瞭な大見出しがよく見られる。

あなたの未来を視覚化する。

こうしたメッセージではなく、Help Scoutのサイトのように、明快な大見出しを使用しよう。

顧客とうまく会話する方法

我々が行うこと(“What We Do”)

明快な利益は提案した。次は、あなたのソフトウェアがどのようにして人々を引き付けるか、その概要を伝える番だ。

「Help Scountを使用することで、Eメールの受信ボックスをメンバーと共有し、訪問者とのライブチャットが可能となり、セルフサービスのコンテンツを作成することができる。その全てを、1つの場所で。」

ヒーロー画像のコンセプト(Concept Hero Image)

過去、SaaS会社はヒーロー画像に自社製品のソフトウェアのスクリーンショットを使用していた。これは、今現在でも有効である。

このアプローチにおける課題は、スクリーンショットでは、そのソフトウェアが何を行うのか、それを理解することが難しいことだ。

そのため、多くのSaaS会社が、そのソフトウェアが実際にユーザに何を提供するのかを説明するイラストを使用する傾向が強くなっている。

例えば、Wovenのヒーロー画像では、人々が集まっている様子を示すヒーロー画像が用いられている。

「開始する」のコール・トゥ・アクション(Get Started CTA)

これは、ファーストビューに設置するサインアップページへとユーザーを遷移させるボタンである。

特徴のリスト(Feature List)

何か特別なことはない。あなたのソフトウェアが持つ、最高の機能(そして、ベネフィット)を4つか5つリスト化しよう。

ソーシャルプルーフ(Social Proof)

顧客のコメント、顧客数、あなたの製品を使用している有名企業名などが該当する。

最後のコール・トゥ・アクション(Final CTA)

ランディングページの最下部にコール・トゥ・アクションを追加することによるデメリットはない。

リード獲得用のテンプレート

リード獲得用のテンプレートはEメールのサインアップのページと似ているが、大きく異なる点が2つある。

  1. リード獲得用のページにはより多くの情報(見込み顧客を限定するため)が求められる
  2. リードは、サインアップ後の電話やメールアドレスが必要とされる

これを念頭に置いたうえで、リード獲得用のランディングページの設計を見ていこう。

大見出し=利益を重視した提案(Headline=Benefit-Oriented Offer)

リード獲得用のページでは、ユーザーにただメールアドレスを尋ねることは避けなければならない。

名前や住所、電話番号まで求めてしまうこともあるだろう。

そのため、あなたが提供するものがなんであれ(引用であろうが、リードマグネットだろうが)、驚くべきものにすべきだ。

HubSpotのリード獲得用のページは、おそらくこの世で最も優れているだろう。

Facebookであなたのオーディエンスにリーチし、エンゲージメントを発生させる方法

非常に優れた、明快な大見出しである。

ターゲットとするトラフィック(Facebookマーケティングを学びたいと思っている人々)をこのランディングページに遷移させることができれば、この大見出しは完璧である。

ヒーロー画像(Hero Image)

スクイーズページと同様、ユーザーが獲得できるものをビジュアルで表すことのデメリットは全くない。

第1のコール・トゥ・アクション(CTA#1)

HubSpotは「download for free(無料ダウンロード)」ボタンを第1のコール・トゥ・アクションとして使用している。

このボタンをクリックすると、多くの項目が記載されているフォームが表示される。

このアプローチは本当に理に適っている。

ページ上に多くの項目を載せてしまうと威圧感が出てしまう。この方法を採ることで、HubSpotはこうした項目を、すでにアクション(ボタンをクリック)を起こしたユーザーのみに表示することができている。加えて、ツァイガルニク効果も期待できる。

※ツァイガルニク効果:人は達成できなかった事柄や中断している事柄のほうを、達成できた事柄よりもよく覚えているという現象(Wikipediaより引用)。

重要項目の詳細(The Key Details)

ここで、あなたが提供するものの、いくつかの主要な詳細についてまとめよう。

数を絞り、利益を重視した項目の箇条書きがよいはずだ。

細かい規則(The Fine Pdint)

これはリード獲得用のページであるため、次に何が起こるかについて、透明性を担保したいはずだ。

例えば、お客様が自宅の外壁見積もりに契約をする際、あなたが将来そのお客様に電話をかける予定があるならば、事前にそのことを伝えたほうがよいはずだ。そうすれば、驚かせずにすむ。

下記にHubSpotの例を記載しよう。

最後のコール・トゥ・アクション(The Last Chance CTA)

他のタイプのランディングページと同様、リード獲得用のページの最下部にも、最後のコール・トゥ・アクションを設置しよう。

第三章:優れたランディングページの実例

この章では、私が素晴らしいと思うランディングページの具体例を紹介する。

優れたランディングページの実例を提供することだけでなく、それぞれのランディングページが効果的である理由も解説する。そして、同じアプローチをあなたのランディングページでも採ることができる方法も。

では、それぞれの具体例を見ていこう。

SaaS用のランディングページの具体例:Confetti

  • 非常に明快な大見出し
  • 小見出しに追加されているコンテキスト
  • ページ全体に設置されている複数のコール・トゥ・アクション

セールスページ用のランディングページの具体例:Nerd Fitness

  • 利益を重視した大見出し
  • 強力な顧客のコメント
  • 説得力のあるリスクヘッジ要素

ニュースレターのサインアップ用のランディングページの具体例:Ramit Sethi

  • 明快で、直接的なコール・トゥ・アクション
  • メディアからの言及という形式のソーシャルプルーフ
  • 気を散らすことや競合する目標がない

リード獲得用のランディングページの具体例:Zillow

  • 「今すぐ始める」をクリックした後、初めてフォームが表示される形式
  • 素晴らしいイラスト付きの「ファインプリント」のセクション
  • 適した顧客のコメント

ECサイトのランディングページの具体例:Casper

  • ページの上下にある複数のコール・トゥ・アクション
  • Facebookからのトラフィックに最適化されたページ
  • 非常に良く書かれた機能のリスト

第四章:ランディングページをA/Bテストする方法

ここまでで紹介した戦略を用いたランディングページを作成すれば、高いコンバージョン率が期待できるだろう。

しかし、実際のケースにおいては、テストをしなければならない。

この章ではランディングページにおけるA/Bテストの実施方法を紹介する。

大きな変更を最初にテストする

あらゆるページにおけるスプリットテストを行う際のたった1つのアドバイスを差し上げるのであれば、こちらになる。

大きな変更をテストする。特に、初期の段階では。

これは、私の過去の過ちに基づいている。

私は僅かに異なる大見出しのテストを行っていた。もしくは、ボタンの色を赤から緑に変更するといったテストだ。こうした類のテストは、何の違いも生まなかった。

ここで、私は気が付いた。

「大きな改善を求めているのであれば、大きな変更が必要である」ということだ。

例えば、私の友人のラリー・キム氏は、「無料トライアル」というオファーを全てのランディングページに記載していた。

そして、細かな変更をいくら加えようとも、コンバージョン率は2%のままであった。

そのため、彼は大きな決断をした。オファー自体を変更したのだ。

無料トライアルではなく、「アドワーズ広告の評価ツール」を提供するようにしたのだ。

このたった1つの変更により、コンバージョン率は2%から40%に跳ね上がった

別の例を挙げよう。Exploding Topicsにて、我々は2つの異なるページをテストしている。

バージョン1(コントロールグループ)は、非常に長文のランディングページであり、ニュースレターの説明や多くのソーシャルプルーフなどを記載している。

バージョン2も同様のページであるが、コンテンツの80%を省略している。文字通り、ファーストビューの領域しかない。

どちらのバージョンのパフォーマンスが優れているのだろうか?

それは私にもわからない。そのため、テストをしているのだ。

あなたも気になるであろうA/Bテストと考えたため、ここで紹介させていただいた。

コンバージョンが発生しない理由を特定するため、ランディングページにヒートマップを活用する

ユーザーがランディングページに到達したとしても、コンバージョンが発生しない。なぜだろうか?

その理由を述べるのは難しい。

大見出しの内容に問題があるかもしれないし、提供するものに問題があるかもしれない。もしくは、あなたのページをSafariで閲覧するときちんと表示されないことが理由かもしれない。

そこで、ヒートマップの出番だ。

ヒートマップを活用したとしても、「これがコンバージョンが発生しない理由であり、改善すべき箇所だ」といったことを伝えてくれるものではない。

しかし、そうした理由を把握するために有用なデータを、ヒートマップは提示してくれる。

例えば、Exploding Topicsのページに我々はヒートマップを活用している。ユーザーがこのランディングページにどのように関わっているか、それを実際に目にすることで多くの驚くべき事実が発見できている。

ヒートマップはUI(ユーザーインターフェース)の改善のための有益な洞察を提供してくれる。その後に行われるであろう、A/Bテストに対しても有益だ。

少なくとも2週間はテストを行う

私は非常にせっかちな人間だ。そのため、スプリットテストのために数週間を待つということは、非常に退屈なのだ。

実際、コンバージョン率の最適化について全く知識がなかったころ、有意差が見られたテストは即座にストップしていた。

しかし、これは過ちであったことがわかった。

テスト期間は数週間は担保すべきだ。A/Bテストの信頼性が95%に達するまで、テストを継続すべきだろう。

なぜか?

ピープ・ラハ氏は数学的な観点で、非常に良い説明をしてくれている(私は数学に強くない)。

結論から述べれば、あなたが目にした多くのスプリットテストでの「勝利」は、実際は失敗となることもあるのだ。

そのため、「勝者」が本当に勝者であるかを確実にするために、あなたが思う以上の(そして、A/Bテストのソフトウェアが試算する以上の)コンバージョン数が必要となるのだ。また、休日や週末などの影響を取り除くために十分なテスト期間が求められている。

第五章:【上級編】ランディングページのコンバージョン戦略

この時点までで、あなたのランディングページを解消すべき多くの知見が得られたはずだ。

ここでは、さらに多くのコンバージョンを発生させるための上級版の戦略を紹介する。

さあ、始めよう。

アバウトページをランディングページにする

ランディングページはFacebook広告からのトラフィックのためだけのページではない。

実際、サイト内のあらゆるページをランディングページとすることができるのだ。

それには、アバウトページ(会社情報ページ)も含まれる。

例えば、Backlinkoのアバウトページには2つのサインアップ用のフォームを記載している。

この2つのフォームのおかげで、コンバージョン率は4.49%となっている。

驚くべき数字ではないかもしれない。しかし、このフォームを設置していなければ、4.49%という数字は、絶対に到達できなかったはずだ。

ランディングページをGoogleで上位表示させる方法

ランディングページをGoogleの検索結果の1ページ目に表示させることは非常に難しい。

検索結果の1ページ目には、有益で価値のあるコンテンツがあふれている。リード獲得用のページやセールス目的のページではなく。

しかし、これが、ランディングページをGoogleの検索結果の上位に表示させることが不可能であることを意味しているわけではない。

ちょっとした計画が必要なだけだ。

まず、検索結果にすでに表示されている1つか2つのランディングページのキーワードを選択する必要がある。言い換えると、ユーザーがランディングページを求めているキーワードを探すということだ。

例えば、先日、「SEO トレーニング(SEO training)」で検索すると、そこに表示されるのはブログ記事ばかりではないことを発見した。

ランディングページがいくつか表示されているのだ。

そのため、我々のSEOのトレーニングプログラムのフラッグシップとなるページを作成した。

そして、このキーワードに対する最適化をこのページに施す。私の場合、ブログ記事のような長文形式のランディングページをテストしている。

こうすることで、Googleがそのページのトピックを理解するに十分な量のコンテンツを提供することになる。そして、ユーザーは我々が提供するトレーニングコースについて、十分な知識を得ることができるのだ。

サイトナビゲーションの削除

ランディングページの主な機能の1つに、たった1つのアクションに注力するということがあることを忘れずにいよう。

これが、ランディングページからナビゲーションを削除することをお勧めする理由だ。

例えば、我々はニュースレターのサインアップページのヘッダーから、「お問い合わせ」や「我々について」のページへのリンクを削除している。

また、フッターには規約やプライバシーポリシーへのリンクのみを記載する、シンプルなデザインとしている。

ランディングページをオーディエンスとトラフィックのソースに合致させる

施策を開始したばかりの場合、全てのユーザーを同一のランディングページへと遷移させているだろう。

このアプローチには何の落ち度もない。初期の段階においては。

しかし、異なるオーディエンスに対する、異なるランディングページを作成したいと思うはずだ。

例えば、Facebook広告を出稿しているとしよう。

全てのユーザーを同一のランディングページへと遷移させるのではなく、その広告でターゲットとしているそれぞれのオーディエンスに訴求するランディングページを作成したいはずだ。

こうすることで、一般的なページではなく、それぞれのユーザーに適したページに遷移させることとなる。

「ラテラルコンバージョン」を獲得するために確認ページを活用する

ユーザーがメールリストや無料トライアルにサインアップした際、確認ページを表示するはずだ。

この確認ページをランディングページとして活用できることを、私は発見した。

明らかに、そのユーザーに対して同じアクションを起こしてほしいと思わないだろう。

同じアクションではなく、「ラテラルコンバージョン(横方向へのコンバージョン)」を促すのだ。

確認ページには、確認ページが表示すべき情報をユーザーに提供する。

しかし、これで終わりではない。

この確認ページからさらに別のアクションを起こしてもらうよう、ユーザーに丁寧に依頼するのだ。

例えば、通常の確認ページに加え、メールマガジンの定期購読を申し込んでくれたユーザーに対し、Twitterでフォローしてくれることを頼んでいる。

こうすることで、私は毎週、多くのフォロワーを獲得している。

他のサイトの例では、自身のサイトの宣伝を行っている例もある。下記のように。

この効果をおわかりいただけるだろうか?ユーザーがサインアップした直後に、別の提供物を提示するのだ。例えば、Facebookでの共有を促すことでもいい。

最後に

私の新しいランディングページのガイドを楽しんでいただければ何よりだ。

さあ、次はあなたの番である。

このガイドで紹介したテクニックのうち、どれを最初に試すだろうか?

アバウトページにサインアップのフォームを追加する施策だろうか?

それとも、A/Bテストを行うだろうか?

もし質問がある場合は、この記事への感想を添えて、ぜひSNSでシェアしてほしい。

この記事は、Backlinkoに掲載された「LANDING PAGES:The Definitive Guide」を翻訳した内容です。
Backlinkoらしい、事例を多分に用いたLPOガイドでした。

LPOとはしつつも、ランディングページの設計自体が重要であることから始まっているため、非常に納得感のある内容になっているように思います。

いわゆるLPだけでなく、サイト内のあらゆる要素に展開できそうな内容でした。ぜひWebサイト改善にも活用いただければと思います。

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アイオイクス株式会社のコンサルタント/セールス。

「ユーザー理解に基づくWebマーケティング」をモットーに年間100以上のサイトを分析、Webマーケティングの課題解決の提案・コンサルティングを行っている。
また、海外の最新SEO情報を届けるメディア「SEO Japan」の運用も担当。

Twitter:@idist_410

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2020年12月4日(金) 15:00~16:00

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  • 14:50~15:00:配信準備
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後日、個別相談会もご用意しております。
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Googleのオートコンプリートを活用してSEOのニーズ調査を行う方法

もはや検索機能の定番となり、意識せずに使用しているユーザーも多いと思われるオートコンプリート機能。

今回はこちらの機能をSEOに活用するための方法をニール・パテル氏がまとめている記事を紹介いたします。

活用法自体については、それほど難解なものではないため、初級者の方にもすぐにご活用いただけるのではないでしょうか?

普段とは馴染みのない地域やセグメントに進出する際も、効果的となりそうです。

検索ボックスにキーワードを入力すると、キーワードの予測の一覧が表示されることはご存知のことだろう。

これは、Googleオートコンプリートと呼ばれるものだ。その目的は、ユーザーの時間を節約することにある。実際、Googleによると、タイピングにかかる時間を25%減らすことができているようだ。

この機能が我々の生活を簡単にしてくれていることに疑いはない。特に、モバイルデバイスでGoogle検索を行う際は。

Googleオートコンプリートはデジタルマーケターがしばしば見落とす機能である。そのため、時間を取ってGoogleオートコンプリートを理解することは、競争相手よりも優位になることにつながるだろう。

Googleオートコンプリートとは何か?

Googleオートコンプリートは検索語句の予測を提供するGoogle検索の機能である。

例えば、「what is the capital of (〇〇の首都はどこ?)」と検索バーに入力すると、下記のように表示される。

入力を進めるにつれ、あなたが使用したい検索語句が現れるまで、それに合わせて予測も変化していく。

全てを入力するのではなく、そこで表示される選択肢をクリックすればいい。

Googleオートコンプリートの目的は、あなたが思い浮かべている検索語句を表示することによって、あなたの時間を節約する手助けをすることだ。

Googleオートコンプリートのキーワードはどこからきている?

Google検索の公式連絡係であるダニー・サリバン氏はGoogleオートコンプリートについてのブログ記事で、このように説明している。

「このような予測はどのようにして決定されているのだろうか?

我々はGoogleで行われた実際の検索を見ており、入力された文字、検索が行われている場所、過去の検索履歴に関連する、共通している語句や、トレンドの語句を表示している」

国が異なれば予測も異なるのか?

Googleオートコンプリートの予測は、あなたがいる国によって異なる。

例えば、あなたがリトアニアのヴィルニアスにいた場合、「best pizza in」と検索バーに入力すると、下記のように表示される。

(ミラノを除けば)全ての場所が、リトアニアや近くにあるポーランド、ラトビア、エストニアである。

あなたが場所を移せば、Googleはあなたを「追跡」し、オートコンプリートに表示される選択肢もそれに合わせて変化する。

言語が異なれば予測も異なるのか?

こうした予測は、あなたがGoogleに入力したキーワードで使用している言語によって異なる。

例えば、デフォルトの言語を英語に設定している場合、英語の予測が表示される。

しかし、例えば、ドイツ語やフランス語など、あなたが理解できる他の言語を追加している場合、これらの言語も予測の中に含まれる。

検索履歴はGoogleオートコンプリートの予測に影響するのか?

Googleアカウントにログインしている場合、Googleはあなたの検索履歴を予測に考慮する。

「削除」が隣に表示される予測が表示された場合(右側に「☓」と表示される)、それはあなたの検索履歴を元にした予測である。一度だけかもしれないが、以前検索したことをあなたは思い出すかもしれない。

Googleオートコンプリートのガイドラインとは何か?

全てのキーワードが予測として表示されるにふさわしいわけではない。

下記のような種類の予測は、Googleオートコンプリートのポリシーに違反する。

  • 暴力的または残虐な内容の検索候補
  • 医学用語や科学用語は認められているものの、露骨な性的表現、下品な表現、冒涜的な表現
  • ヘイトスピーチや憎悪に満ちた行為を容認することに関係した表現
  • 個人に関する抽象的な内容
  • それが起こると、人々や動物に深刻な被害をもたらしうる、危険な表現

不適切な予測を削除することに全力を尽くしているが、常に正しいわけではないことをGoogleは認めている。そのため、予測について報告する方法を提供している。

どのようにして、GoogleオートコンプリートをSEOに活かすのか?

SEOのためにGoogleオートコンプリートの予測を分析する前に、下記3つのことを行うことが重要だ。

①Googleからログアウト、もしくはシークレットモードを使用する。予測にあなたの検索履歴を影響させないためだ。

②ターゲットオーディエンスと異なる場所にいるのであれば、VPNを使用する。例えば、あなたはタイにいるが、アメリカに住んでいる人々をターゲットとしている場合、あなたがあたかもアメリカにいるようにみせるために、VPNを使用する。あなたがターゲットとする人々がいる場所の予測が見られるだろう。

③あなたのターゲットオーディエンスが使う言語と似ている言語に設定する。

こうすることで、あなたのターゲットオーディエンスが見るのと同様の予測が見られるはずだ。

キーワードリサーチ

Googleオートコンプリートはキーワードリサーチのツールとして有益である。

ここでは、その効果を最大限発揮させる方法を紹介する。

キーワードを入力し、予測を見る。
あなたの業界に関連したキーワードを入力し、その予測を見てみよう。この調査を行うことで、価値のあるロングテールのキーワードが発見できるはずだ。(Answer The Publicでも同様のことができる。)

そして、Ubersuggest、Ahrefs、Moz Proなどのツールを使用し、こうしたキーワードを分析し、注力すべきキーワードを発見しよう。

アルファベットを捜索する

表示された予測がお気に召さない場合はどうするべきだろう?

Markitorsの創業者でありCEOのブレット・ファミリオエ氏は、キーワードを入力し、アルファベットの全ての文字を続けて入力し、どのような予測が出てくるか見てみることを勧めている。

例えば、「equipment financing」の場合、このようになる。

さらに「a」を追加すると、新しいセットの予測が表示される。

また、「b」の場合は下記だ。

これを、アルファベットの全ての文字で繰り返すのだ。

「新しい考えが浮かばず、なんらかの刺激が必要な場合、特に有効な方法だ」とブレット氏は述べる。

Googleに空白を埋めてもらう

Online Media Mastersのトム・デュプリス氏は、フレーズの間に「_」を使用し、Googleに補完してもらう方法を勧めている。

例えば、「chicago _ photographer」の場合はこのようになる。

「末尾の部分のみをGoogleに補完してもらうのではなく、こうすることであなたが入力したフレーズにさらに適したものが発見できるだろう」とトム氏は説明する。

「_」の位置を変更して実験する

デュプリス氏は「_」の位置を変更し、新しい予測が表示されるかどうか、実験を行うことを勧めている。

例えば、「chicago _ photographer」と入力したのであれば、「_ chicago photographer」も試してみるべきだ。

キーワードの単数形と複数形の両方を試してみる

デュプリス氏の有益なアドバイスは他にもある。同じキーワードでも、単数形と複数形の両方を試してみる、というものだ。なぜなら、これによって異なる予測が表示されるからである。

「chicago _ photographer」の例を再度見てみよう。

そして、「chicago _ photographers」と入力すると、このようになる。

ご覧の通り、表示される予測は異なっている。同じキーワードでもこのように入力してみよう。

オンラインでの評判を管理する

このツールは、会社、エグゼクティブ、製品などの名前のようなブランドに関連するキーワードについての検索結果の調査にも有益である。

ブランド関連のキーワードを入力した際、好ましくない予測がGoogle オートコンプリートに表示されることがある。これは、自社のイメージにとって、深刻な驚異となりえる。

そのような場合、どう対応すべきだろうか?

いくつかの方法が考えられる。

問題に対応する

好ましくない予測が本当のことを言っている場合、その問題に対応しよう。

その問題が解決されたとしても、それがすぐにオートコンプリートに反映されるとは限らない。

しかし、問題が解決され、時間が経てば、人々はその事を忘れ、検索することもなくなる。そのキーワードの検索ボリュームが少なくなれば、最終的には予測のリストから外されるだろう。

ブランドのイメージに取り組む

実際に起きた事故などが予測に含まれている場合、他のポジティブなトピックに注意を促すことで、人々がそれを忘れる手助けをすることができる。

例えば、ロイヤルカスタマーを特集する・プレゼントを進呈する・イベントを開催するなどだ。

複数のソーシャルメディアで顧客と直接関わることも、ポジティブなブランドイメージの構築へとつながるだろう。

その他のGoogleオートコンプリートの活用法

Googleオートコンプリートはシンプルなツールだ。しかし、非常に強力である。

キーワードリサーチから評判の管理まで、あなたのデジタルマーケティングの施策の強力な後押しとなるだろう。

人気のあるキーワードの発見に加え、GoogleオートコンプリートがSEOに貢献してくれる領域は他にもある。

ローカルSEOのためのキーワードを発見する

Googleオートコンプリートはあなたが思いもつかないローカル検索の気づきを与えてくれるかもしれない。

例えば、デンバーにあるコーヒーショップのWebサイトを上位表示させたいとしよう。「コーヒーショップ デンバー」というキーワードを狙うだろうか?それとも、ユーザーは、その近隣、交差点、郵便番号などを検索に使用しているだろうか?

Googleオートコンプリートはデンバーでコーヒーショップを探している人が使用する語句をあなたに伝えてくれる。

この例から、我々は何を学ぶことができるだろうか?

Denver Tech Centerはコロラド州デンバーの東南部に位置する貿易ビルである。ビジネスマンにとっての人気のある目的地であり、このエリアに店を構えたなら、ターゲットキーワードのリストにDenver Tech Centerを含めたいはずだ。

Denver Airportも表示されており、もしこの近くに店を開いているのであれば、このキーワードもターゲットに含めたいはずだ。

Googleオートコンプリートは主要なランドマーク(空港も含めて)を表示してくれる。そのため、ミュージアムやショッピングセンターなど、こうした人気のあるロケーションの近くに店を持っているのであれば、このような調査は有益だろう。

「Denver, NC」や「Denver, PA」というキーワードも含まれているが、州の名前を含めることを検討してみても良いかもしれない。

人々が何を検索するかを知っていると、つい思いがちだ。しかし、Googleオートコンプリートが表示するキーワードを見て、何かの気づきを得られるかどうかの確認のため、僅かな時間を割くことは価値があることだろう。

ユーザーフレンドリーなECサイトを構築する

ECサイトは大きな事業である。Oberloによると、年間で20億人以上の人々がオンラインで買い物をしているとのことだ。

オンラインでの買い物客が多くいる一方、彼らを自身のWebサイトに訪れてもらうために、激しい戦いが存在する。

ターゲットとすべき主要なキーワードの発見のために、Googleオートコンプリートを使用することは、より良いECサイトを構築し、ユーザーフレンドリーなWebサイトにするための1つの方法にすぎない。

例えば、靴や洋服やアクセサリーを販売しているECサイトの場合を考えてみよう。あなたの目標は、ユーザーが欲しい商品をできる限り簡単に発見できるWebサイトを作ることだ。

Googleオートコンプリートは、下記のような機能で、この手助けとなる。

どのカテゴリが最も人気があるかを示してくれる

例えば、「women’s shoes(女性用 靴)」と検索した場合、Googleは、「women’s shoes near me(近くの女性用 靴)」、「women’s shoes on sale(女性用 靴 セール)」、「women shoes size 12(女性用 靴 12サイズ)」といったキーワードを表示してくれる。

これによると、ユーザーはセール中の商品やサイズで検索していることがわかる。そのため、こうしたカテゴリーをWebサイトに含めるとよいかもしれない。

人気のブランドを発見する

「women’s tennis shoes(女性用 テニスシューズ)」と検索すると、AdidasやNikeなど、ユーザーがよく検索するブランドがどれかを伝えてくれる。こうしたブランドは、

あなたのオーディエンスが購入したいと思うブランドであるはずだ。

FAQページのためのアイデアを得る

「are women’s shoes…(女性用の靴は○○ですか?)」と検索すると、ユーザーがよく尋ねる質問のリストが表示される。例えば、「are women’s shoe sizes the same as men’s?(女性用の靴のサイズは男性と同じですか?)」や「are women’s shoes more narrow?(女性用の靴は幅が狭いですか?)」といったものだ。

こうした質問はユーザーがよく尋ねる質問であり、これらの質問に対する答えを用意することで、より多くのユーザーをあなたのECサイトに呼び込むことができるかもしれない。

ユーザー体験は検索結果の順位に影響を与える。そのため、ユーザーフレンドリーなWebサイトの構築の優先度は非常に高いはずだ。

コンテンツのトピックのための気づきを得る

Googleオートコンプリートは、ユーザーが定期的に検索するキーワードを取り上げる。こうした語句やフレーズをターゲットとすることで、トラフィックの増加を狙うことができる(あなたのコンテンツが良いものであれば)。

コンテンツの気づきを得るためのいくつかの方法を紹介しよう。

誰が・何を・どこで・どのように・なぜ

主要なキーワードにこうした質問系の言葉を追加する。そして、Googleがなにを表示するかを確認する。次に作成するコンテンツに含めるべき小さな気づきを得られるかもしれない。

アクションを含む動詞を使用する

次に作成するブロク記事やEブックのための、異なるアングルからの気づきを得ることができる。「content marketing is…(コンテンツマーケティングとは〇〇)」と検索することで、突飛なタイトルのアイデアが得られることもある。

例えば、「Content marketing is like a first date(コンテンツマーケティングは初めてのデートのようなものである)」のような。アクションを含む動詞の例としては、「are」、「will」、「show」、「be」、「build」、「replace」などが挙げられる。

鍵となる語句とセットとなる語句を入力する

関連するトピックをお探しだろうか?

あなたの主要な語句と「and(~と)」で検索することで、どのような関連するトピックをユーザーが求めているかがわかる。例えば、「content marketing and…(コンテンツマーケティングと〇〇)」と検索すると、Googleは、ソーシャルメディア、リードジェネレーション、ストーリーテリング、セールス、などを表示する。

コンテンツマーケティングはSEOにおける主要な箇所である。そのため、ユーザーが求めるトピックを発見することは、特定のページやWebサイトの順位を改善することにつながるはずだ。

結論

Googleオートコンプリートは、検索語句を入力しなくても検索語を完成させることができる、単なるユーザーのためだけの機能ではない。

あなたが今まで思いつかなかった、価値のあるロングテールのキーワードを発見することにも使えるのだ。

もちろん、あなたの名前や会社名の隣に不快な予測が表示された場合、あなたの生活に悪影響を与えることもある。そのため、Googleオートコンプリートに表示される内容には気を配り、問題が起きた場合は、即座に対応できるようにしよう。

ただし、ブラックハットの手法を用い、状況をより悪くすることだけは避けるように。

あなたは、どのようにしてGoogleオートコンプリートをSEOに活用するだろうか?

難解で大規模な施策というよりは、領域を選ばずすぐに実践できる施策となりそうです。その結果、ターゲットキーワードはロングテールとなりますが、細かい積み重ねを狙っていきたいと思いました。

特に、コンバージョンに寄与しそうなロングテールで、まだ対策が進んでいないキーワードなどが見つかれば、すぐに実践したいですね。

時期や地域によってその内容が変わるため、常日頃からチェックしていきたいものです。

この記事は、NEILPATELに掲載された「How To Use Google Autocomplete for SEO」を翻訳した内容です。

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投稿 Googleのオートコンプリートを活用してSEOのニーズ調査を行う方法SEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

E-A-Tの仕組みをGoogleの特許から読み解く

品質評価ガイドラインが公開されて以降、YMYLやE-A-Tは、SEOにおける大きな注目点でありつづけています。にわかに改善することは難しく、一夜にして大きな効果を得ることは不可能でしょう。

SEOのハックの手段として調査する意味はほぼないと言えますが、長期的な戦略やGoogleの考えを推測する上で、E-A-Tについて詳細を知ることはプラスになると思います。

今回は、Googleの特許について深い知識を持つビル・スラウスキ氏との共作によるE-A-T分析の記事をSearch Engine Journalより紹介いたします。

E-A-Tが検索に与える影響の全てを知る術はないが、Googleの特許を見ることで、Googleのアルゴリズムの能力を理解することができる。

E-A-TがSEOについての議論の中心を担うようになって以来、多くの都市伝説や誤解が生まれてきた。

また、我々の業界の誰しもが、理解することが難しいトピックであることも明らかになった。

その理由は明白だ。

E-A-Tについての情報をGoogleは僅かしか共有しておらず、PageRankやリンク以外で、どのランキング要素がE-A-Tの評価の一部となっているか、はっきりと説明されていないのだ。

コンテンツの内容が正確かどうかを完全に特定することはできない

我々は、正確性を担保するにふさわしいシグナルを探している。

ゲイリー氏は「正確なコンテンツを持っていることが良い順位を導く要因になる」と話していたが、正確であることそれ自体より、シグナルに沿っていることが要因となりうる。

(中略)

それは専門性・権威性・信頼性に沿ったシグナルを探しているようなものだ。E-A-Tのような名称を与え、それを得られるように提案すべきだろう。

ああ、そういえば、我々は既に提案していた。
What webmasters should know about Google’s core updates

これにより、E-A-TがGoogleのアルゴリズム内でどのような役割を果たしているかについて、多くの疑問を我々に残すことになった。

「品質評価者がGoogleの検索結果に直接影響を与えることはない」とGoogleは明らかにしている。しかし、E-A-Tについて蔓延している多くの質問やその仕組については明らかにしていない。

  • Googleはどのようにして、著者や専門家を特定しているのか?
  • Googleはどのようにして、そのWebサイトがYMYL(Your Money, Your Life)に分類されているかどうかを判断しているのか?
  • Googleはどのようにして、科学的、医療的、歴史的なコンセンサスとの一致を判断しているのか?
  • E-A-Tは、ページ、ドメイン、エンティティ、企業の各レベルで評価されているのか?

幸運にも、(他の要素と同様に)順位を決定するプロセスの詳細を説明しているGoogleの特許を読み解くことで、このような問いに対する回答を拾い集めることができる。

近年申請されたものは特にであるが、いくつかのGoogleの特許は、著者の特定、Webサイトの区別、専門性のレベルの分類などに関連した情報を含んでいる。それらは、GoogleがE-A-Tをアルゴリズム的に使用している可能性を説明する手助けとなり得る。

Googleの特許についての免責事項

Googleの特許は、Googleのアルゴリズムの仕組みを正確に説明したものではない。

また、どの特許が実際に使用され、Googleのどのプロダクトに使用されているかを、我々が正確に知ることはできない。

しかし、Googleのアルゴリズムの能力や機能の理解の手がかりとなるはずだ。

私は、Googleの特許のエキスパートである、ビル・スラウスキ氏に、Googleの特許がE-A-Tの仕組みを理解する手助けとなり得ることへの説明を求めた。

我々は協力してこの記事を作成した。

下記は、E-A-Tについてのよくある質問である。そして、Googleの特許は、これらの質問に答える手がかりとなりうる。

  • Googleはどのようにして、そのWebサイトのオーナーが誰であるかを知るのか?
  • Googleは、著者と専門家を特定するため、ページ内の要素とリンクだけを見ているのか?
  • Googleは、ナレッジグラフに含まれているエンティティのみ認識しているのか?
  • Googleはどのようにして、その人物やブランドが、その業界における権威があり、本当のエキスパートであると判断しているのか?
  • 各Webサイトはどのようにして、YMYLに分類されるのか?
  • GoogleはE-A-Tを著者、ページ、ドメイン、ブランドのレベルで測定しているのか?

Googleはどのようにして、そのWebサイトのオーナーが把握しているのか?

この問いに対する回答の手助けとなり得るGoogleの特許は複数ある。

まず、Googleは2007年にAgent Rankの特許を出願している。

スラウスキ氏によれば、この特許は、「そのページの著者、編集者、コメンテーター、評価者の身元をベースとして、各ページのランキングを上昇させる可能性がある」とのことだ。

この特許は、署名欄のようなデジタルのサインによって、(「エージェント」として知られている)著者や専門家を特定し、それらを組み合わせた評価スコアに従って、そのコンテンツを順位付ける機能を含んでいる。

しかし、2018年8月1日のコア・アップデート後、Googleは個々の著者の評判をランキング要素として使用していないことを、Googleのジョン・ミュラー氏は明言した。

いずれにせよ、「評判」を「専門性」や「権威性」と区別することは重要であるとスラウスキ氏は述べている。

評判は、「他者」がその著者をどのように認知しているか、ということである。

権威性や専門性は、Google自身が評価し、特定の著者やエンティティに割りあてる属性である。

これ以降、オーサーシップのコンセプトが大きく進化したが、近年のGoogleの特許を見てみると、Googleはオンラインで著者を特定する仕組みに取り組んでいることを指し示している。

2020年3月に、Googleはオーサーベクトルの生成と呼ばれる特許を出願している。

これにより、そのページに著者の名前が明確に言及されていなくても、文章のスタイルに基づいて、インターネット上で著者を特定することができるとのことだ。

スラウスキ氏は、「Author Vectors: Google Knows Who Wrote Which Articles」(※)という記事を執筆している。

その記事でスラウスキ氏は、「この新しい特許は、その著者によって書かれているというラベル付けされているテキストがなくとも、著者を特定するために使用される言葉のセットによって学習されたニューラルネットワークのシステムを活用している」と説明する。

Googleは記事の著者をどのように特定しているのか?オーサーベクトルと特許について

Googleの「オーサーベクトル」は下記のように使用できる。

  • 著者を特徴づける
  • ライティングのスタイルについて固有の特徴を識別する
  • 似た特徴を持つ他の著者を特定する

もし、この特許がGoogleの検索アルゴリズムに実際に使用されているのであれば、これはSEOにとって様々な興味深い示唆を含むことになる。

例えば、

  • 専門家の名前を偽って使用しているページを、特定できる可能性がある
  • 著者が明記されていない場合でも、ライティングスタイルからその記事の著者を特定できる可能性がある
  • 専門家のライティングスタイルと品質を分析し、そのトピックにおける専門家のコンテンツがどのようなものになるかを判断できる可能性がある。これに関連して、n-gramの活用と、Webサイト間のn-gram統計の比較から、コンテンツの品質を分類できることを指し示す特許もGoogleは保持している。

こうした事項が指し示すことは、「良いE-A-Tを偽装することはあなたが思うほど簡単ではない」ということだ。

あなたのコンテンツの品質が期待されるレベルの専門性に達していなかった場合、そのコンテンツが専門家によって書かれ、レビューされていると主張したとしても、それはE-A-Tの改善において十分な施策ではない。

Googleは、著者と専門家を特定するため、ページ内の要素とリンクだけを見ているのか?

2020年の初頭、興味深いことに、音声認識によって話者を特定する、「Speaker Identification」と呼ばれる特許をGoogleは付与されている。

Googleは、話者のアクセントなど、話者のコミュニケーションにおける固有の側面に着目して、これを実現している。

この特許は、Googleが大量の音声と動画のデータベースを保持し、話者についての情報を分析、取得できるYouTubeのようなプロダクトで適用されていることだろう。

スラウスキ氏は、彼が特許の分析を行った16年間の中で、これは注目すべき大きなトレンドの一部であると指摘する。

Googleは実際の話者、著者、Webサイトをインデックスし、それらをエンティティとして扱い、それら自身を固有のものとする特徴に基づいて、それらを理解し、インデックスすることを求めている。

この特許は、「GoogleによるE-A-Tへの注力が潜在的にどの程度までその範囲を広げていくか」を示している。

自然検索結果におけるテキストコンテンツは、Googleが専門家を評価するために活用する唯一の情報ではないようだ。

そのプロセスは、音声、動画、そして、潜在的には画像も対象とし、Googleの全てのプロダクトにまたがって、その範囲を広げることができるかもしれない。

Googleは、ナレッジグラフに含まれているエンティティのみ認識しているのか?

ナレッジグラフに含まれていない著者やその他のエンティティをGoogleがどのように評価しているか、我々が正確に知ることはできない。

しかし、先日Googleが公開したSearch on 2020という動画では、ユーザーの疑問への回答を手助けするため、「複数のソース間に広がるデータ」の使用を示唆している。

2018年以降、GoogleはU.S. Census、World Bank、その他のデータソースとともに、Data Commonsと呼ばれるオープンなデータベースで連携してきた。

Googleは、こうしたデータを「ナレッジグラフの新しいレイヤー」として含めることにより、その歩みをさらに進めるだろうと述べている。

Googleはユーザーのインテントのより良い理解のために自然言語処理を活用し、クエリをData Commons内の関連するソースへ割り当てるようになるだろう。

こうしたデータセットのリストはLinked Open Data Cloudで閲覧することができる。

こうした取り組みがGoogleの検索結果を変容させるかどうか、それを断言することは難しい。

しかし、Data Commons内で活用できる大量のデータを活用することで、現在はナレッジグラフに格納されていない数千もの新しいエンティティをGoogleが認識できるようになる可能性がある。

特に、Googleが現在エンティティとして認識していない、何百万人もの個人についての情報を含むU.S. Censusにおいて、これは当てはまるだろう。

Googleはどのようにして、その人物やブランドが、その業界における権威があり、本当の専門家であると判断しているのか?

これは、E-A-Tに関連する質問において、最もよくある質問の1つである。多くのSEOの専門家が注目していることだ。

ある領域において、専門性や権威性があると認められるために、特定のしきい値は存在するのだろうか?

リマインドではあるが、E-A-TスコアやYMYLスコアといったものは存在しない。昨年、Googleはそれを認めている。

しかし、Googleが近年取得した特許を見てみることで、特定のエンティティにおける専門性のレベルを測定するために、Googleがどのように取り組んでいるかの理解の手がかりとなる。

この質問に対する回答として最も近しい特許は、Webサイト・レプリゼンテーション・ベクトルという特許である。

重要なことは、この特許が、2018年8月1日の(非公式に「メディック(医療系)」と呼ばれている)コア・アップデートと同じ時期に出願されていることだ。

Googleは、エキスパート、初心者、素人といった具合に複数の専門性の区分にWebサイトを分類することができ、これらのページ内のコンテンツの権威性をベースにページを順位付けることができることを、この特許は指し示している

この特許は、Googleはこれらの分類を生成するために、「それに適したあらゆる方法」を用いていると主張している。

また、Googleが使用する可能性のあるいくつかの例も上げている。

  • Webサイトのテキストや画像の分析
  • 他のWebサイトのコンテンツを見る(例:リンク)
  • 上記の組み合わせ

2017年にGoogleに付与された別の特許「Obtaining authoritative search results
」では、Googleが権威ある検索結果を必要とするクエリに対して権威あるサイトをランク付けするために使用するプロセスと、Googleが権威あるサイトと低品質の低いサイトを品質の低いコンテンツや大量の広告などの観点から区分するプロセスが説明されている。

上記の様々な特許を見ていくと、少なくともGoogleは(ページ上で明記されているかどうかに関わらず)著者を特定し、オンページおよびオフページの様々な要素を分析することで、特定のトピックに関する権威性や専門性のレベルを評価することに向けての取り組みを行っていることは明らかだ。

Googleは、バイオグラフィに記載された著者の経歴や、オンラインで言及された場所へのリンクなどのステップが、E-A-Tを評価する際に見ている要素であると明言していない。

しかし、「数百万もの小さなアルゴリズム」がE-A-TとYMYLを概念化するために作用していることを、Googleは示している

そのため、これらのシグナルがプロセスの一部であると考えるのは妥当だろう。

ミュラー氏も最近、「健康や医療系のコンテンツのパフォーマンスを向上させるためには、SEOの専門家がE-A-Tについて述べていることに注目するのが重要である」という考えを支持している。

少なくとも、一般的に推奨されるアプローチはユーザーにとって有益ではあり、ミュラー氏は、Googleもそれらをピックアップできると述べている。

各Webサイトはどのようにして、YMYLに分類されるのか?

前述した「Webサイト・レプリゼンテーション・ベクトル」の特許は、GoogleがコンテンツをYMYL(Your Money, Your Life)だと認識する際に、使用されるメカニズムを理解するために最適な特許である。

この特許では、健康、医療、金融などのカテゴリにWebサイトを分類する手段として、Webサイトの背後にあるパターンや特徴を理解するためにニューラルネットワークを活用する。

このプロセスの一環として、Googleは以下のような特定のトピックに必要とされる専門性のレベルも判断している。

たとえば、「ナレッジドメイン内の専門性(例:医師)、ナレッジドメイン内の初心者によって書かれたWebサイトの第二のカテゴリ(例:医学部の学生)、ナレッジドメイン内の素人によって書かれたWebサイトの第三のカテゴリ」などである。

この特許では、どのカテゴリがYMYLとみなされるかについては明確に定義されていないが、Googleがどのようにサイトを各領域に区分し、その権威性を評価しているかが示されている。

さらに、特定のクエリでは、一定のカテゴリに属するドメインのみに、検索結果を制限する可能性を示している。

これが実際に発生する場合のスラウスキ氏の説明は下記である。

「このプロセスが、Googleが検索結果に表示させるサイト数を制限しているのであれば、Googleはインデックス全体ではなく、より少ないサイト数を見ていることを示している。

検索システムは、特定の分類内のWebサイトのみのデータを選択、検索、またはその両方を行うことができ、検索結果を見つけるのに必要なコンピューターのリソースを削減していることになる。例えば、分類に関係なくWebサイトの選択、検索、またはその両方を行わないことによって。」

Googleの特許の上記部分が指し示していることは、「特定のクエリにおいては、Googleがページをランキングする際、特定のカテゴリ内の権威性の高いWebサイトのセットのみを見ているかもしれない」ということだ。

特にYMYLのトピックにおいて、任意のトピックで10~20の権威性の高いドメインしか検索結果に表示されない理由を疑問に感じているのであれば、これが理由であるかもしれない。

GoogleはE-A-Tを著者、ページ、ドメイン、ブランドのレベルで測定しているのか?

この問いに明確に答えている特許はない。

しかし、品質評価ガイドラインにおいて、E-A-Tは「メインコンテンツの作成者、メインコンテンツ自体、Webサイト」に適用されると、Googleは述べている。

Googleは2019年に品質評価ガイドラインを編集しているが、YMYLの概念が、ページレベルの考察から、「トピック」への関連付けへ拡大している。

Googleドキュメント全体で繰り返されているこのフレーズは、GoogleのE-A-Tの評価はエンティティのレベルで行われているであろうことを指し示している。

50億のエンティティについて、5,000億の事実のレポジトリであるナレッジグラフの構築と、それらのつながりを考えると、これは意味を成すように思える。

E-A-Tを考慮するにあたり、エンティティを評価していることをGoogleは明確に述べているわけではないが、ゲイリー・イリェーシュ氏は2019年のPubconのカンファレンスにて、以下のように述べている。

「我々はとても有名な著者についてのエンティティを保持している。例えば、あなたがワシントン・ポスト紙のエグゼクティブであったなら、あなたはエンティティの対象だろう。これは、著者についてではなく、エンティティについてなのだ。」

それゆえ、「YMYL」がページ内のトピックとなり得るように、ページ内の認識されたエンティティは良いE-A-Tにもなりうるし、悪いE-A-Tにもなりうる。

これは、Googleのナレッジグラフとして認識されている著者の場合は特に、著者のバイオグラフィを追加するようなステップを取ることが、効果的なSEOの戦略になりうる理由となる。

その上で、SEOの専門家は、E-A-Tの改善のために構造化データを用いるといったように、Googleが容易にそのページのエンティティを特定できる状況を作るべきだ。

さらに詳細を知りたければ、2013年の関連エンティティの特許を読むことで、Googleがエンティティを特定し、順位付けする方法について理解が深まるだろう。

アドバイスと結論

E-A-TはSEOにおける、不明瞭な領域だ。

しかし、Googleの特許を理解することで、Googleによる一貫したミッションとなっているものを把握する手助けとなるだろう。

・著者、組織、そして、他の多くの種類のエンティティの特定
・エンティティの分類とトピックの専門家となるために求められる権威性のレベルの理解
・エンティティ間のつながり
・各トピックの権威性のあるエンティティへの理解
・権威性のあるエンティティと専門性の特徴の判断、順位を考慮する上で使用できる可能性のあるナレッジ

それゆえ、こうしたステップをSEOの戦略に組み込み、Googleが取るであろうプロセスを考慮することで、SEOのパフォーマンスがより強力なものとなるだろう。

E-A-Tに注力したSEOは、簡単な修正や短期間でのハックについてのものではない。

ブランド、著者、専門性について最適な特徴の全てをWebサイトではっきりと明示することを再確認するのだ。

SEOの利益だけでなく、もっと重要なことは、ユーザーに信頼感を植え付けることである。

難解な概念も複数でてきているため、何回か読み直して理解しようと思う記事でした。E-A-Tをさまざまな確度から分析した記事であり、非常に読み応えがありました。

もちろん、「良いE-A-Tを偽装することはあなたが思うほど簡単ではない」という考えは持っていましたが、今回の記事を読むことで、さらにその認識が強まったと思います。

少しずつですが、確実な積み重ねによって取り組んでいきたいですね。

この記事は、SearchEngineJournalに掲載された「The Mechanics of E-A-T: How Google Patents Can Help Explain How E-A-T Works」を翻訳した内容です。

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【決定版】SEOコピーライティングガイド

マーケティングではよくコピーライティングの重要性が語られますが、SEOもマーケティング施策のひとつである以上、コピーライティングは有効に機能します。

しかし、SEOはある意味でテクノロジーな要素が語られがちで、文章の工夫に言及されることは少ないのではないでしょうか。

そこで今回はBacklinkoが「決定版ガイド」と称したSEOのコピーライティングガイドをご紹介します。

この記事は、SEOコピーライティングの包括的なガイドである。

このガイドを読むことで、ユーザーと検索エンジンの両方から愛される記事の書き方を学べるだろう。

また、他の場所ではまだ公開していない最新版の戦略にも多く触れている。

さあ、始めよう。

第1章:SEOコピーライティングについて

SEOコピーライティングとは何か

SEOコピーライティングとは、ユーザーと検索エンジンのアルゴリズムの両方へアピールすることを目的とした、キーワードに最適化されたコンテンツの作成である。

言い換えると、SEOコピーライティングは、Googleが理解できるコンテンツを作成することである。

加えて、ユーザーが読みたいと思い、リンクを張りたいと思い、共有したいと思うコンテンツの作成も同時に狙っている。

もし、Googleのためだけにコンテンツを作成した場合、そのコンテンツは非常に機械的な内容になってしまうだろう。

検索エンジンのために書かれたコンテンツ=機械的な内容の例

また、ユーザーのためだけにコンテンツを作成した場合、そのコンテンツにはユーザーが検索する重要なキーワードが含まれていないかもしれない。

このバランスは非常に難しい。

しかし、2020年に求められるSEOをマスターしたいのであれば、その両方に精通する必要がある。

ユーザーのために書かれたコンテンツ=検索に最適化されていない例

コピーライティングはどのようにSEOの助けとなるのか

コピーライティング」と聞くと、多くの人が下記のようなものを思い浮かべるだろう。

実際のところ、コピーライティングは1950年代からの広告や長文のセールスレターのためだけのものではない。

事実、優れたコピーライティングは、Googleの上位表示に直接寄与しうるのだ。

果たしてどのように?

ここでAというブログ記事を例に取ってみよう。

SEOに最適化された記事

この記事は、我々が愛してやまない、伝統的なオン・ページSEOに最適化されている。

しかし、ライティング自体はまあまあといったレベルだ。

さらに、Bというブログ記事を例に取ってみよう。

ユーザーとSEOに最適化された記事

Aと同様、BもSEOのキーワードに最適化されている。

さらに、内容が非常に優れているのだ。

Bは優れた内容とSEOが組み合わさっているため、下記のようなSEOのランキング要素の多くを高いレベルで獲得している。

より多くの被リンク

  • 低い直帰率
  • 高い滞在時間
  • 平均以上のクリック率
  • 多くのソーシャルシェア
  • コメントやコミュニティ

つまり、最終的にBはAを凌駕することになるのだ。

SEOコピーライティングがいかにしてBacklinkoの成長を促したか

SEOについて知ることは素晴らしい。

コピーライティングについて知ることも素晴らしい。

それら2つをなし得た場合、どうなるだろうか?

非常に優れた2つの武器を手に入れることになるのだ。

実際、SEOコピーライティングは、Backlinkoが競合性の高い領域において急成長を遂げた主要因の1つであるのだ。

例えば、Backlinkoをローンチした当初、SEO関連の多くの記事は非常に技術的な内容であった。例えば、下記のように。

もちろん、こうした記事は特定のキーワードでの上位表示に最適化されていた。しかし、それらはユーザーに向けて書かれた記事ではなかった。

これが、私が読者を直ちに虜にさせる記事を公開しようと決意した理由である。

物事を、わかりやすく説明したのである。

そして、専門家でないユーザーにもSEOを理解できるようにしたのである。

言い換えると、私の記事は、ユーザーとGoogleに最適化されていたのだ。

そして、この記事の残りの箇所で、実際に私が行った作業を説明しようと思う。

では、第2章へと進もう。

第2章:UX関連のシグナルを増加させるためにSEOコピーライティングを活用する

正しい方法でコンテンツを構成する

今日のSEO界隈での大きなバズワードの1つとして「UXシグナル」が挙げられる。

言い換えると、Googleはコンテンツの品質を、直帰率、滞在時間、ポゴスティッキングなどの指標を用いて評価しているいうことだ。

ポジティブなUXのシグナルを持つコンテンツが上位に表示されることは、SEOの専門家も認めるところだ。

(この反対ももちろん言える。UXシグナルが悪ければ上位表示に苦戦するだろう。)

この章では、SEOコピーライティングがUXの主要なシグナルへの最適化の手助けとなることを学べるはずだ。

コンテンツを正しく構成する

多くの人はSEOコピーライティングのことを、言葉を次々に記述することである、と認識しているだろう。

しかし、私は自身の経験から、コンテンツの構造はライティング自体と同程度に重要だと考えている。

そして、Udemy以上に構造に優れたコンテンツを探せる場所はないだろう。

(Udemyに馴染みのない読者に説明すると、Udemyは数千のオンラインのコースを提供するプラットホームである。)

あなたが次に作成するコンテンツを2倍も3倍も良いものにするため、Udemyを活用する方法を説明しよう。

まず、Udemyにアクセスし、キーワードを入力する。

例えば、写真撮影(photography)についてのブログ記事を書く場合を考えてみよう。Udemyで「photography」と検索するのだ。

すると、Udemyで人気の写真についてのあらゆるコースが表示される。

次に、多くのレビューを獲得しているコースを見つけよう。

例えば、このように。

コースを選んだら、どのくらいのユーザーが登録しているかを確認しよう。

ご覧のように、149,314人以上がこの写真撮影のコースに登録している。

これが、どれほど大きい数字であるか、おわかりだろうか?

このコンテンツは、149,314人以上が、お金を払って見たいと思うコンテンツなのだ。

つまり、ユーザーが何を求めているか、あなた自身の勘に頼る必要はないということだ。

数千のユーザーがすでに、優れたコンテンツであると認めている。自身の財布からお金を出して。

人気のあるコースを発見できたら、「コースの内容」を確認しよう。

これが、あなたの次のコンテンツに活用すべき、実績のある構成なのである。

もちろん、このコースの構成をそのまま利用するというわけではない。

このコースの内容の一部を、あなたのコンテンツの参考として活用するのだ。

「バケツリレー方式」をあなたのコンテンツに採用する

検索エンジンからあなたのコンテンツにランディングしたユーザーが取る行動は2つである。

  1. すぐに去ってしまう
  2. ページに滞在し、読み続ける

ユーザーが接着剤のようにあなたのコンテンツから離れなければ、Googleはこう考えるはずだ。

「これは素晴らしいページだ。順位を上昇させてみよう。」

しかし、沈みゆく船から逃げるように、ユーザーがあなたのページから去ってしまう場合は?

Googleは転げる石のようにあなたのコンテンツの順位を下げてしまうはずだ。

問題は、ユーザーを直帰から妨げるためにはどうすればよいのかということだ。

答えはバケツリレー方式である。

コロンを末尾に加えた短いセンテンスを私がよく使用することに気づいている人もいるだろう。このように:

これがバケツリレー方式である。

実際は、どのようなものだろうか?

バケツリレー方式は、伝統的なコピーライティングの手法であり、元々はセールスレターのために使われていた。

私は、このバケツリレー方式を、SEOコンテンツに採用したのだ。そして、実際に大きな効果が見られた。

例えば、下記はバケツリレー方式を採用したページの滞在時間の例である。

あなたがすべきことは、ユーザーがブラウザの「戻る」ボタンを押してしまう箇所を、コンテンツの中から見つけることだ。

その箇所に、バケツリレー方式を採用する。

例えば、このように:

各記事につき、5つのバケツリレー方式を採用する箇所が見つかるまで、この作業を繰り返そう。

あなた自身でバケツリレー方式を考え出してもよいが、下記に実証済みの例を挙げよう。

  • よく聞いて下さい:
  • さあ:
  • 重要なのは:
  • こう考えるかもしれません:
  • 恐ろしいことに:
  • さらに良い/悪いことに:
  • ここが重要です:
  • 一番良い部分を知りたいですか?

APPメソッド

バケツリレー方式がページの平均滞在時間の改善につながることが分かったはずだ。

それでは、ユーザーが離脱してしまうことを防ぐ他のテクニックも紹介しよう。

それは、APPメソッドである。

  • AGREE:賛同
  • PROMISE:約束
  • PREVIEW:プレビュー

画像から見てもおわかりの通り、「APP」はAgree(賛同)、Promise(約束)、Preview(プレビュー)の頭文字である。

それぞれの要素を見ていこう。

まずは、Agree(賛同)からだ。

これは、ユーザーからの賛同を得る考えやコンセプトである。

あなたが彼らの問題を理解していることを示す箇所である。

例を挙げてみよう。

ターゲットキーワードである「SEOのアドバイス」と検索する人の多くが、効果のないSEOのテクニックに不満を持っている。

そのため、私は「実際に」効果があることを強調し、彼らの悩みを理解していることを示しているのだ。

彼らの同意を得られたのであれば、次は約束を果たすときだ。

Promise(約束)はより良い世界をユーザーに見せる箇所である。

最後はPreview(プレビュー)だ。

ここは、あなたが彼らのためにできることをまさに示す場所だ。

第3章:SEOコピーライティングを活用してコンテンツを最適化する

「キーワードをコンテンツに追加する」ことがSEOのベストプラクティスにおいて未だに重要である。

とはいえ、今日のSEOコピーライティングは、ターゲットキーワードを含めたフレーズを各ページに複数回記載する、といったことに終わるわけではない。

2020年において、競争の激しいキーワードで上位表示されるために、最新のSEOコピーライティングの戦略が求められている。

幸運にも、まさにそれが、この章で説明する内容である。

さあ、始めよう。

タイトルタグに修飾語を活用する

ロングテールからのトラフィックをさらに獲得したいのであれば、その解決策はいたってシンプルだ。

タイトルタグ・モディファイア(修飾語)である。

タイトルタグ・モディファイアとは、ロングテールでの上位表示を目的とした、タイトルタグに追加すべき言葉である。

具体例を挙げてみよう。

先日、私は「リンクビルディング:決定版ガイド」という記事を公開した。

タイトルタグは、この記事の名前をシンプルに使用した。

その当時、私はこう考えた。

「このタイトルタグは短くて魅力的だ。ターゲットキーワードも含まれている。素晴らしいタイトルタグだ。」

しかし、私は間違っていた。

私は、修飾語を追加すれば、このページへのトラフィックがさらに獲得できると気がついた。

そのため、私は「SEO」というキーワードをタイトルタグに追加した。

この簡単な調整のおかげで、「link building SEO(月間150検索)」のような、複数の「ボーナス」キーワードで上位表示されるようになった。

「SEO link building(月間400検索)」も同様だ。

あなたがこの施策を活用する場合は、どうすればよいだろう?

まず、短いタイトルタグ(25~40文字)のページを見つけよう。

そして、下記のリストから修飾語を1つか2つ追加しよう。

  • “How to…”(~の仕方)
  • The current year(現在の西暦)
  • Review(レビュー)
  • Best(ベスト)
  • Fast(最新)
  • Checklist(チェックリスト)
  • Guide(ガイド)
  • Tips(アドバイス)
  • Easy(簡単な)
  • Simple(シンプルな)

これらの修飾語のどのキーワードで上位表示されるか、正確に予測することはできないだろう。

しかし、それらが無い場合よりも、さらに多くのトラフィックが獲得できるはずだ。それが重要なのである。

LSIキーワード(共起語)をブログ記事に追加する

AIを活用した今日のGoogleは、記事内にどのくらいキーワードが含まれているかなどは考慮していない。

その代わり、 Latent Semantic Indexing (LSI:潜在意味解析)のキーワードに注意を向けている。

LSIキーワード(共起語)は、「同義語や非常に関連したキーワード」の気取った言い換えと考えてもらってよいだろう。

こうしたLSIキーワードは、Googleがそのページが何について書かれているかを理解する手助けとなっている。

Googleは全体のトピックを見つけようとしている

LSIキーワードを発見するために、上位表示したいキーワードを検索し、1ページ目の最下部までスクロールしよう。すると、「〇〇に関連するキーワード」が表示されるはずだ。

Googleが直接表示しているキーワードであるため、これらはあなたのコンテンツに追加すべき、完璧なLSIキーワードと言えるだろう。

ECサイトの製品ページとカテゴリーページへより多くのトラフィックを獲得する

AmazonがGoogleの1ページ目を独占している状況の中、小規模のサイトが上位表示を獲得するのは簡単ではない。

それにも関わらず、小規模のサイトが形成を逆転させる例を多く目撃している。

その秘密は?

多くの競合サイトが知り得ないロングテールのキーワードを狙っているのである。

その方法を説明しよう。

まず、あなたが販売している製品をAmazonで検索する。

例えば、ドッグフードを販売しているECサイトとしよう。

Amazonで「ドッグフード」と検索する。

しかし、エンターキーは押してはならない。

数秒待てば、そのキーワードに関連するロングテールのキーワードが表示される(Googleのサジェストのように)。

その内の1つを選び、Googleで検索しよう。

そのキーワードの難易度が、現在ターゲットとしているキーワードの難易度よりも高いかどうか確認しよう。

通常は、下記のようになるはずだ。

(上記の通り、AhrefsのKeyword Difficultyによると、「ドッグフード」で1ページ目に表示されるには、同様のロングテールのキーワードと比較し、400%難易度が高いことがわかる。)

Amazonのサジェストキーワードは選別されているため、コンバージョン率も高いだろう。

最後に、これらのキーワードをプロダクトページやカテゴリーページの文章に含めよう(タイトルやディスクリプションも同様に)。

第4章:自然検索のクリック率を増加させる

自然検索のCTRは実際のGoogleのランキング要素なのだろうか?

まさにその通りだ。

仮にそうでなかったとしても、CTRの改善は(順位上昇は必要としない)オーガニックのトラフィック増の数少ない方法の1つである。

この章では、クリックを引き寄せるWebサイトにする方法を紹介する。

タイトル内に感情を含める(多すぎは禁物)

業界での調査では、感情を含めた見出しは高いクリック率となることが発見されている。

しかし、こうした調査はソーシャルメディアのクリック率を対象としている。そのため、これらのデータはGoogleユーザーの検索行動にはあてはまらないかもしれない。

実際、500万のGoogleの検索結果を分析した我々の調査では、感情を含めたタイトルタグはCTR改善の手助けとなることを示している。

しかし、これはあるポイントまでである。関連性の乏しい領域に入ると、クリック率は急降下する。

ここで重要なことは、タイトルにせよディスクリプションにせよ、いくつかの感情的要素(ポジティブもネガティブもどちらも効果的)を含めるべきということだ。

しかし、含める感情的要素が多すぎてしまうと、Googleの検索者はあなたのWebサイトを検索結果で通り過ぎてしまうだろう。

メタディスクリプション内であなたのコンテンツを訴求する

Google自身のデータによると、「詳細に書かれたディスクリプションはより多くのクリックを導く可能性がある」としている。

Googleが常にディスクリプションを検索結果に表示するとは限らないが、すべてのページに質の高い説明文を作成することは価値があるはずだ。

Googleがあなたのディスクリプションを表示してくれた場合、コンテンツを訴求する大きなチャンスだ。

下記に具体例を挙げておこう。

タイトル内の質問を試す

前述で紹介した調査では、質問ベースのタイトルは、質問がないタイトルと比べ、CTRが14%も高いことが分かっている。

あらゆるタイトルに質問を含めることは意味をなさないことは明らかだ。

しかし、試してみる価値は十分にある。

例えば、「ソーシャルメディアマーケティング」と検索した場合、1位に表示されているタイトルには質問が含まれている。

第5章:独自のキーワードを作成する

この章では、私が特に好んでいるSEOコピーライティングの1つを紹介する。

独自のキーワードを作成することだ。

このたった1つの戦略が数百のバックリンクを獲得し、数万の訪問者をあなたのサイトに導いてくれる。

その内容を説明しよう。

なぜ、独自のキーワードを作成することがSEOに役立つのだろうか

Googleであなたのブランド名を検索すると、おそらく1位に表示されるだろう。

このように考えたことはないかもしれないが、あなたのブランドは、キーワードなのである。

(自動的に1位に表示されるキーワードだ。)

しかし、考えをここで止めてしまうべきではない。

独自のテクニックや戦略をブランドとすることができれば、対象のトラフィックを生むことができる。

例えば、スカイスクレイパー・テクニックという名前を聞いたことがあるかもしれない。より多くのトラフィックを獲得するために私が考案した、3つのステップから成る方式だ。

参考:
スカイスクレイパー・テクニック。14日間で検索トラフィックを110%増加させた、リンクビルディングのケーススタディ。

私の戦略を「スカイスクレイパー・テクニック」と名付けたことにより、毎日多くのトラフィックを得るパイプラインを持つことができた。

実際、Google Search Consoleのデータによると、「Skyscraper Technique」(また、それに近しい関連ワード)は月間で2,030の表示回数がある。

このキーワードで1位に表示されているため(また、アンサーボックスも表示されている)、こうした数字を獲得できている。

スカイスクレイパー・テクニックは最も成功した例である。

しかし、それだけではない。

例えば、「コンテンツ・アップグレード(The Content Upgrade)」もその1つだ。

コンテンツ・アップグレードは、私がメールマガジンの購読者を増やすために使用していたテクニックであるが、あまり知られていないテクニックから、多くのブログがそれについて書くようになるテクニックへと、すぐに変わることができた。

しかし、トラフィックの増加だけが、独自のキーワードを作成することによるSEOへの貢献ではない。

独自のキーワードを作成することで、被リンクの獲得にもつながるのだ。

あなたの考えを他者が紹介するたび、彼らはあなたのWebサイトへのリンクを設置する。

例えば、スカイスクレイパー・テクニックについて言及するブログがあった場合、通常、下記のようにリンクを張ってくれる。

戦略、アプローチ、コンセプトを開発する

まずやるべきことは、あなた独自の戦略、アプローチ、コンセプトを考えることだ。そして、それに名前を付ける。

スカイスクレイパー・テクニックは、その好例だ。

私はすでに存在するアプローチ(既存コンテンツの改善)に、第3のステップを加え、リンクビルディングにより効果的なアプローチとしたのだ。

しかし、これだけではない。

例えば、マーケティング業界で皆が当たり前だと思っていることの多くは、誰かが作り上げた概念である場合が多い。

  • ブログ
  • インバウンドマーケテイング(HubSpotの記事
  • チャットボット
  • インフルエンサーマーケテイング
  • コンバージョン率最適化(CRO)
  • デジタルマーケティング

多くの場合、こうした概念は何年間も前から存在している。しかし、誰かが名前をつけない限り、こうはならなかった。

言い換えると、あなたが名前をつければ、それは現実となるのだ。

キャッチーで、覚えやすい名前をつけるための完璧な公式はない。しかし、自身のアイデアに名前を付けることは、非常に重要だ。

世に広める

戦略に名前をつけ、それをすぐに呼ぶことはできない。

実際、多くの人が自身の戦略に名前を付けることを多く目にしてきた。しかし、それらが軌道に乗ることは稀だ。

その戦略がオリジナルでない場合もある。しかし、多くの場合、積極的に世に広めることが無いからである。

そして、自身のアイデアを人々が検索するキーワードへと変容させたいのであれば、プロモーションは不可欠である。

例えば、スカイスクレイパー・テクニックを私が開発した時、私は全力でそれを世に広めた。

このテクニックの詳細を記したケーススタディを公開した。

ゲストブログでも言及した。

その効果について、ポッドキャストでも語った。

YouTubeで動画も公開している。

トラフィックの獲得を目的として、多くの人がスカイスクレイパー・テクニックを使用すると、私はそうしたユーザーをBacklinkoのブログで紹介した。

こうした行動が、スカイスクレイパー・テクニックを広めた要因となっている。

第6章:SEOコピーライティングの戦略【上級者向け】

この記事の締めくくりとして、私が好むSEOコピーライティングのアドバイス、戦略、テクニックの紹介をしたいと思う。

この章では、下記の項目を扱う。

  • 競争力のあるURLの作り方
  • より多くのソーシャル共有を得る簡単な方法
  • 大量の未開のロングテールを発見する方法
  • 強調スニペットに採用され、「0位」を獲得する
  • その他

上位に表示されたいキーワードを含めた短いURLを使用する

短いURLはGoogleの検索結果の上位表示の助けとなるだろうか?

我々が行ったランキング要素の調査では、短いURLと上位表示には相関があることがわかっている。

キーワードを含むURLはより多くのクリック数を獲得している。

ここで重要なことは、短く、キーワードリッチなURLを作成する、ということだ。

例えば、SEOツールのリストページのURLは、/seo-toolsというものにしている。

また、Eメールマーケテイングのガイドについての記事は、ターゲットキーワードである「guide」を末尾に追加している。

すでに長いURLを作成してしまっているだろうか?

その場合は、URLを変更することは勧めていない。深刻なテクニカルな問題を引き起こしてしまう可能性がある。今後作成するURLに適用しよう。

BuzzSumoの「Discover Topics」を活用し、未開のアイデアを発見する

BuzzSumoには、あまり知られていないが、私が大好きな機能がある。

この機能を使用するために、いつもと同じようにトピックのアイデアを入力しよう。

この機能が優れている箇所は、入力したキーワードの類似キーワードのみを提供しているわけではないという点だ。

類似キーワード以外にも、BuzzSumoのDiscover Topicsは横方向に関連したトピックのアイデアも提供してくれる。

例えば、「パレオダイエット」と検索した場合、「健康食」や「MCTオイル」や「グルテンフリー ダイエット」のようなトピックも提供してくれる。

とても素晴らしい。

「ここをクリックしてツイートする」ボタンを試してみよう

もちろん、ソーシャルのシェアボタンを設置することは、より多くのシェア数の獲得の手助けとなる。

しかし、それだけでは不十分だ。

公開した全ての記事からより多くのシェアを獲得したいのであれば、「ここをクリックしてツイートする」のボタンをお勧めする。

例えば、私は先日、「Eメールリストの構築を手助けするリストビルディング戦略」という記事を公開した。

この記事のシェア数を最大化させるために、「ここをクリックしてツイートする」ボタンをリスト内の各アイテムの下に設置したのだ。

今までのところ、6,600を超えるシェア数を獲得している。

そして、この6,681のシェア数の多くが、「ここをクリックしてツイートする」ボタンから得られているのである。

実際の設置方法を説明しよう。

まず、自身の記事から実行可能なアドバイスや戦略を見つけよう。

次に、ClickToTweet.comにアクセスし、「basic link」をクリックしよう。

あなたが選んだ実行可能なアドバイスをツイートに埋め込む。

そして、「Generate new link」をクリックする。

そして、生成されたリンクをあなたの記事に埋め込もう。

これで完了だ。

「スニペットバイト」セクションをコンテンツに追加する

これは、強調スニペットに採用される目的で作成したコンテンツを追加することである。

例を挙げてみよう。

技術的には、「スニペットバイト」のセクションは記事内のどこにでも設置できる。しかし、私はなるべくページ上部に設置するようにしている。

なぜか?

おそらく、Googleはページの上部に設置されていると、その重要性を僅かに上げているように、私は思えるからだ。

スニペットバイトのセクションを記事に追加する

また、ユーザーが閲覧するとすぐに、彼らが持つ質問に答えることができる。

いずれにせよ、私が行った実験では、スニペットバイトを追加することで、強調スニペットに採用され、0位表示を獲得する可能性が大きく上がったのである。

結論

以上が、私のSEOコピーライティングのガイドの全てである。

次に、私はあなたの意見が聞きたいと思う。

今回の記事で紹介したアドバイスのうち、どれを試してみようと思うだろうか?

「ここをクリックしてツイートする」ボタンだろうか?

それとも、バケツリレー方式だろうか?

もしご質問やご感想がある場合は、ぜひコメントを添えてSNSでシェアしてほしい。

この記事は、Backlinkoに掲載された「SEO Copywriting: The Definitive Guide
」を翻訳した内容です。
「評価されているコンテンツを参考にする」「タイトルに修飾語を追加する」などよく知られた方法から、「新しいキーワードを作る」のようなマーケティングそれ自体に迫る方法までが語られた内容でした。

これからSEOやコンテンツマーケティングに注力されたい方にお役立ていただける情報だったのではないでしょうか。

ぜひブックマークをしていただき、時折見返すなどして活用いただければと思います。

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投稿 【決定版】SEOコピーライティングガイドSEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

【無料ダウンロード】「SEOを外注する際のチェックリスト」をリリースしました

こんにちは、SEO Japan編集部です。

この度、ホワイトペーパー「SEOを外注する際のチェックリスト」を作成・リリースしましたのでお知らせいたします。
※ダウンロードはこちらから

今回のホワイトペーパーは、「これからSEOに取り組むにあたって、コンサルティングやツールの導入を検討したい」という企業の方向けのチェックリストとなっています。

この記事では、チェックリストの概要や効率の良い活用方法などをまとめています。チェックリストと併用しながらご覧いただくと、より良いSEOの導入に繋がるはずです。

「SEOを外注する際のチェックリスト」の概要

SEOを外注する際のチェックリスト」は、SEOのコンサルティングやツールの導入を検討するにあたって知っておきたい事項をまとめたものとなります。

チェック項目は全36個となっており、4つのグループに分かれて項目が列挙されています。

  • 前提整理編
  • 発注検討・準備編
  • 施策別編
  • 企業選定(基準・方法)編

効率の良い活用方法

SEOを外注する際のチェックリスト」は社内でSEOのコンサルティングやツールの導入や、SEOの実施を検討する際にご活用いただけます。

具体的には、社内ミーティングの際に資料を眺めながらディスカッションしたり、共通言語として認識を揃えたりしていただくことを想定しています。

チェックリストの項目自体が直接SEOの成果に繋がるわけではありません。しかしながら、社内でSEOへの認識を揃えておくことはプロジェクト運用の効率化に繋がり、結果として施策全体の成果が底上げされます。

プロジェクターで投影しながら、あるいはWeb会議で画面共有をしながら、当資料を議論のたたき台としてご活用ください。

>>施策の成果を底上げする「SEOを外注する際のチェックリスト」

当チェックリストを作成した背景

当チェックリストは、「SEOの話はいろいろ聞いたけど、結局何で判断すればいいのかわからない」というお客様の声をきっかけに作成されたものです。

SEOは「Webサイトの検索流入数を増やす」「検索順位を上げる」「お問い合わせを増やす」施策ですが、SEOに求められる効果はお客様の見解とWebサイトによって大きく異なります。

また、SEOにはおおむねベストプラクティスがあるものの、Webサイトの状況によって施策内容も異なることから、商談時には各社から様々な角度から提案がされるのが通常です。

例えるなら、雨の日に「傘を持っていくのか」「合羽を着るのか」「そもそも外出しない方が良いのか」を決めるようなものであり、ケースバイケースで判断するほかありません。

しかし、ケースバイケースではありつつも、ある程度の指針はないと検討もしづらいと考え、「SEOを外注する際のチェックリスト」を作成することとしました。

検討の結果、SEOを実施しないという選択肢も

「SEOを外注する際のチェックリスト」という名称ではありますが、必ずしもSEOを外注するという結論には至らないような内容となっています。

  • 本当にSEOで成果は出るのか?
  • 他にリソースを注ぐべき施策はないのか?
  • 外注ではなく、内製でSEOを行うことはできないのか?

中にはこのような項目も設けられており、本来の目的から掘り下げて検討いただけるように作成いたしました。

このチェックリストに基づいて検討した結果、「今回はSEOに取り組まないことにしよう」という意思決定に至ることもあるとは思いますが、それはそれとして本質的な意思決定となるはずです。

「すべきことを正しいタイミングで適切に実行する」、これがSEO、あるいはWebマーケティングで成果を生み出すための唯一の方法であると考えています。

SEOを前提としたチェックリストではありますが、自社のWebマーケティングの方向性を考える上でも有効に活用いただける資料であると思います。ぜひご活用いただけますと幸いです。

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ABテストにおける10個の統計的な罠:オプティマイザーのためのパーフェクトガイド

コンバージョン率の増加やUXの向上を目的としたABテストは広く行われています。有益なテストデータが得られ、コンバージョン率やUXの改善につながることもあります。

しかし、ABテストの結果を読み誤ると、貴重な気づきを見逃したり、実装した施策がマイナスの効果を与えてしまうこともあるでしょう。

今回は、そんなABテストにおける「落とし穴」を解説したCXLの記事を紹介いたします。

あなたのABテストがどれほど綿密に計画され、戦略的に行われたとしても、実際にテストを実行すると、明確な有意性も重要な解釈も導き出されないことがある。

不正確な統計学的アプローチが採用された場合は特に、エラーが起こりやすい。

この記事では、あなたが気をつけるべき、よくある10個の統計学的な落とし穴を紹介したいと思う。さらには、それらを避けるための方法も解説する。

テストの各段階に潜んでいる、統計学的なつまづきやすいポイント

まずは、この記事で紹介する各項目をまとめてみようと思う。

Ⅰ.テストを行う前の統計学的な落とし穴

統計学的な落とし穴#1:多すぎる変数

「可能な限り多くの変数を用いてテストしよう。その中の1つは上手くいくはずだ。」

多くの場合、多くの変数を同時にテストすることは、良いアイデアとはならない。

一般的に、最適化のプロセスは、常に仮説ベースであるべきだ。壁にランダムなアイデアをぶつけても、それらはあなたをどこへも連れて行ってくれない。

多くのテストを行うことによる問題は他にもある。妥当性である。より多くの変数をテストすれば、実際はそうではなくとも、その変数の中のどれかが勝者となる可能性が高まってしまう。

「累積αエラー」という概念をすでにご存知の方もいるかもしれない。

各テストには、「テスト結果の中に特定のエラーが含まれている」という考えを受け入れて行われている。

ABテストは、全体の顧客の一部(選定されたサンプル)のみを考慮しており、実際の効果については不確定な要素が常に存在する。

しかしながら、テストを行う目的は、テストによって測定された効果を顧客全体へと波及させることだ。そのため、テストの信頼性が重要となる。

テスト結果は、全体に効果があると認められるものを、全ての顧客に適用されるべきだ。

原則として、我々は信頼性が95%のものを受け入れる傾向がある。これは、5%の1型エラー(「αエラー)、もしくは、偽陽性)の可能性を受け入れることを意味する。

全てのケースの5%で、実際はそうでないにも関わらず、有意性のある効果が得られてしまうことを想定している。

しかし、この低確率のエラーは、変数が1つのテストにおいてのみ、公正とすることができる。複数の変数を使用すると、指数関数的に増加してしまう。

つまり、1つの変数を用いた場合、エラーの可能性は5%となるが、複数のグループが1つのグループと比較されると、αエラーは累積的に増加してしまう。

個々のグループの比較では単純なαエラーの発生となるが、全てのグループ間においては累積的に発生すると考えるべきだ(これは、確率の公理に従っている)。

3つの変数のテストでは、それぞれがコントロールグループと比較され、エラーの可能性はすでに14%となっている。8つの変数のテストの場合、34%となる。

つまり、この場合、3回に1回のケースにおいて、偶然の結果による有意性が見られることになる。

一度に複数の変数を使用することで、こうしたエラーが「加速」することがわかる。

より多くの変数が使用されると、不正確な判断を下してしまう危険性も高まる。

下記は累積アルファエラーの算出公式だ。

Cumulative alpha = 1-(1-Alpha)^n

アルファ=選択された有意性のレベル。原則として0.05。
n=テストで使用された変数の数(コントロールグループは含まない)

朗報として、VWO社のSmart StatsやOptimizely社のStats Engineを使用すれば、複数の変数によるエラーが増加する可能性を適切に処理する機能が自動的に備わっている。

こうした適切に処理する機能がないツールを使用した場合、起こりうる可能性が2つある。

1.アルファエラーを自身で修正する

分散分析(ANOVA:Analysis of Variance)の助けを借り、テストされた最初の項目が、複数の変数テストの比較においても有意性が存在するかを確認する(F検定と呼ばれるものだ)。

しかし、この場合、どの変数であるかを知ることはできない。変数のユニ・ファクトリアル分析を行えば、個々のサンプルの変数の差異を確認することができる。

2.テストで使用する変数を制限する

最初の選択が複雑で時間のかかるものであれば、テストで使用される変数の数を最初から正しい値に制限すべきだ。我々の経験からすると、3つ以上の変数は1つのテストで追加されるべきではない。

エラーの可能性が増加してしまう問題は、多変量テスト(MVT:Multivariate Testing)でも起こることは覚えておこう。多変量テストを成功に導く方法は、統計学的な落とし穴#4で解説している。

統計学的な落とし穴#2:相互依存の推定

「2つのテストを同時に行うことはできない。結果が相互に影響しあい、歪んでしまう。」

1人のユーザーが複数のテストを同時に受けるべきかどうかについては、異なる意見がある。

効果は最終的に釣り合うため問題にはならないという意見がある一方、並行でテストを行う結果として汚染効果が見られてしまうとする意見もある。

つまり、テストと変数の相互作用が非線形の効果、広範囲の分散、信頼性の低下を導いてしまうということだ。

相互作用の効果が高い次元で見られることもあれば、見られない場合もある。いくつかのケースを例に挙げ、それぞれの対応を説明しよう。

1.相互依存のリスクが低い

リスクが低く、テスト間でのトラフィックの重複が管理できるのであれば、その2つのテストを並行で行うことは可能だ。同じユーザーが複数のテストを受けることができる。

例えば、トップページのユニークバリュープロポジション(UVPs:Unique Value Proposition)のテストは、製品ページの顧客の意見の表示のテストと同時に行うことができる。2つのテストは、技術的には全てのトラフィックにおいて、秩序立てたテストを行うことができる。

そのため、1人のユーザーが同時にテストを受けることができる。ここでは、1つのテストが別のテストと競合してしまう可能性は、低くなるはずだ。

なぜ、このようなことが起こるのだろう?

ABテストの仕組みを深く考えなくとも、ABテストの土台となる、無作為の原則に含まれている。

ユーザーはテストグループか、コントロールグループに、偶然に割り当てられる。これは、ユーザーを複数のテストに同時に割り当てる、複数のテストを同時に行う場合も含め、あらゆるテストに当てはまる事実である。

無作為の原則に加え、大数の法則の結果、他のテストにも参加しているユーザーの割当が、テストグループとコントロールグループで比例していることは確実となる。

その効果、グループ内で計測されているコンバージョン率のバランスが取れ、上昇の値も信頼できる測定となる。

純粋な無作為の原則が適用された場合、2つのテスト内のユーザーの割合は等しくなる(ソース:Optimizely)

2.相互依存のリスクが高い

もちろん、同時に行うべきではないテストも存在する。通常、同じページ、特に、1つのページの同じ要素のテストの場合、妥当性のあるデータを取得できない。

(極端な)例を挙げてみよう。1つ目のテストでは製品ページ内の「オススメの製品」の表示位置をテストしようとする。2つ目のテストでは、「オススメの製品」のアルゴリズムの変更をテストし、セールスに特化した記事を優先的に表示させようとしている。

もし、とあるユーザーが両方のテストに遭遇した場合、2つの変更の組み合わせが、1つの変更しか遭遇していないユーザーと比べ、最終的な影響が異なってしまう。

相互に強く依存し合うテストに対しては、2つの解決策がある。

解決策A:それぞれのテストを別々に行う(安全策)

多くのテストツールでは、複数のテストへトラフィックを分割することができる。例えば、「オススメの製品」の表示位置のテストにはトラフィックの50%を割り当て、「オススメの製品」内にセールス目的の記事を差し込むテストには残りの50%を割り当てる、といったことも可能だ。

これにより、ユーザーは1つのテストしか遭遇しなくなる。この場合、テストの実行期間を、あらゆるテストに対し、適切に設定することが必要だ。

50対50にトラフィックを分割することが不可能であれば、それらのテストは別々に行われるべきである。この場合、常にテストには優先度をつけ、それらを適切にロードマップに落とし込むべきである。

解決策B:多変量テスト

もう1つの解決策は、多変量テストを用いることだ。テストによって最適化すべき目的が同一であり、同一のページでテストが行われる場合、有効となる。

これは、変数が合理的に組み合わせられなければならないことを意味する。例えば、片方のテストがメインのナビゲーションの変更であり、もう片方のテストがチェックアウト内のUVPsの変更であった場合、あまり意味はなくなってしまう。なぜなら、それらのコンセプトの間に、相互依存はほとんど見られないからである。

統計学的な落とし穴#3:クリック率とコンバージョン率

「クリック率が増加すれば、コンバージョン率も増加しているだろう。」

製品ページへの訪問数を増加させることができた場合、もしくは、より多くの訪問者が製品をカートに入れた場合、それらだけでは、最終的な目標数が増加したことを意味しない。

これほど単純であれば、どれほど良かったことか…

典型的なコンバージョンファネルでは、上昇の消滅が見て取れる。

それゆえ、あらゆるテストで最終的なコンバージョンを測定することは非常に重要となる。

主要KPIの選択と優先度付け

もちろん、最終的なコンバージョンは、ビジネス、目標、仮説などによって異なる。ここでは、いくつかの候補を紹介しよう。

コンバージョン率

ECサイトの場合、最も一般的なKPIだ。ユーザーを購入者へとコンバートすることを主目的としているテストであるならば、コンバージョン率の優先度は最も高くなるはずだ。

買い物カゴ内の価格と1訪問あたりの収益

1訪問あたりの収益も一般的なKPIであり、特定のケースにおいては、特に重要となる。

例えば、製品ページ内の「オススメの製品」の最適化(デザイン、表示位置、アルゴリズム)は、ユーザーに購入を促す必要はない。しかし、おそらく、最終的な購入数は増加するだろう。

例えば、補完製品のオススメ(クロスセル)は、新しい上着の購入と同時に、それに合ったジーンズの購入への刺激となる。この場合、コンバージョンごとの収益や、訪問ごとの収益は、コンバージョン率よりも、関連性が強くなる。

返品

例えば、サイズについての情報(より小さい場合が多い)を製品ページに記載することが、顧客が適切なサイズを発見するための手助けとなるかどうかのテストを行いたい場合、もう一歩踏み込んだテストにしよう。

返品されてしまうような購入を勧めることは、短絡的な考えである。この場合は、返品後の収益や、利益率を測定する。こうしたデータは、テストツールやデータウェアハウス(DWH:Data Warehouse)に連携することで分析が可能となる(詳細は「統計学的な落とし穴#8」を参照)。

マクロコンバージョンは、マイクロコンバージョンよりも優先度が高い

マイクロコンバージョンは診断機器

もちろん、クリック率やページビューなどのKPIは意味がない、というわけではない。しかし、その考えの最終的な成功を評価するために用いられるのではなく、診断用の機器として用いられるべきだ。

より多くの顧客がより多くの商品を買ってもらうため、ナビゲーションの最適化をテストする場合を考えてみよう。驚くべきことに、コンバージョン率や収益に全く変化が見られないこともある。

顧客は、新しいナビゲーションを、古いナビゲーションと同じように使用しているのだろうか? もしくは、サイトナビゲーション、検索、ティザーカテゴリーなど、他のエントリーポイントを使用しているのだろうか?

この場合、ナビゲーション要素のクリック率や、サイト内検索の使用率などを見てみるといい。「なぜ?」に対する解答に近づくことができ、ユーザー行動の理解が深まるはずだ。

KPIに合わせてテストのサイズを調整する

比較的短い期間でのテストの場合、買い物かごへの追加数やクリック数などのマイクロコンバージョンで大きな上昇が見られることがある。しかし、これら全てが、コンバージョン率には反映されるわけではない。

実際、KPIの種類と求められるテストサイズには関係がある。これは、KPIによって可変する変動や不確定要素によるものだ。不確定要素が多いほど、有意性のある効果を得るために、テスト期間は長くする必要がある。

KPIの変動が大きいほど、テスト期間は長くしなければならない

クリック率やページビューは、カウントデータと呼ばれており、変動幅は比較的小さい。クリックするか、しないか、である。

しかし、コンバージョン率は別物である。実際に購入するかしないかは、このKPIの不確実性を増加させる他の要素によって影響される。

収益のKPI(バスケットサイズなど)の効果を検証するためには、コンバージョン率よりも大きなサンプルサイズが必要となる。こうしたメトリックKPIと呼ばれる指標は、ユーザーが購入するレベルについての不確実性が高いのである。

返却後の収益の最適化を目指す場合、サンプルサイズはさらに巨大になる。このKPIの場合、信用できる結果を獲得することは非常に困難である。

誰かが何かを購入し、どのくらいの金額を購入したか。また、何を返却し、どのくらい返却したか。テストの不確実性は増し、結果として、テストの実行期間はより長くなる。

信頼性のある結果を実際に手にしたかどうかを確認するため、そのテストにおけるメインとなるKPIについて、まずは考えるべきだ。そして、そのKPIに適したサンプルサイズに調整しよう。

過多な指標を測定しない

より多くのKPIを測定するほど、最終的な判断を下すことが難しくなる。

テストを行う前に、どのマクロコンバージョンと、どのマイクロコンバージョンが必要なのかを考えるべきだ。ツール内で使用できるあらゆる指標をランダムに使用した場合、そのテストの目標を見失ってしまうだろう。

判断を下すことが困難になってしまうテキサスの狙撃兵の誤謬のように、認知バイアスに屈服することは容易である。

さらに、高すぎる指標は、偶然によって発生した指標の効果を見てしまう可能性を高めてしまうだろう。

統計学的な落とし穴#4:多変量テストへの恐れ

「多変量テストを行うべきではない。コストが掛かりすぎるし、結果にも信頼性がない。」

多変量テストの成否は、それをどのように行うかによる。適切に設定されれば、多変量テストは異なる要素やその組み合わせをテストする上で、非常に優れたツールとなる。

1つのページ内にある複数の要素を同時にテストするために多変量テストを使用することは、複雑に聞こえるかもしれない。しかし、必ずしもそうではない。守らなければならないルールが、いつかあるに過ぎないのだ。

多すぎる変数を使用しない

複数の変数を用い多変量テストを設計する際も、累積アルファエラーの問題が生じる。実際はそうではない、片方の変数を勝者と宣言することを防ぐために、可能な限り、変数の組み合わせの数を制限すべきだ。

よく練られた仮説をベースに、複数の要素とその組み合わせは、慎重に選択されるべきである。さらに、結果が公正であることを確証するために、信頼性は高いレベル(例えば、99.5%)に到達すべきだ。

多変量テストの結果を盲目的に信じるべきではない。

多変量テストの結果、どの変数が最も高い(最も有意性のある)上昇であるかを確認するだろう。しかし、どの要素の組み合わせがこの上昇を達成したかという確認しかできない。個々の要素がコンバージョン率にどのように影響したかを確認することが重要だ。

これは、分散分析と呼ばれる手法の助けを借りることで実現できる。この手法は、コンバージョン率への個々の要素の影響(例えば、色やレイアウトなど)を取り出すことができる。

フォローアップテストの結果の正当性を確かめる

多変量テストの結果の信頼性を増すために、継続したABテストを行うことで、テストの勝者の信頼性を確かめることができる。単純に、勝者の組み合わせを、コントロールグループと対比すればよい。

個々の要素の効果は、個別に算出することができる(例:分散分析の助けを借り、色とレイアウトの効果を区別させる)

Ⅱ.テスト中の統計学的な落とし穴

統計学的な落とし穴#5:早すぎる時点でやめてしまう

「テストを開始してから3日が経った。変数のパフォーマンスは悪い。ここでテストをやめてしまおう。」

テストを初期の段階で止めてしまう理由は多くあるかもしれない。例えば、ビジネス上の目的が、非常に悪いパフォーマンスを出している変数によって脅かされている場合などだ。

しかし、仮説の成否を判断するには、3日以上のテストが求められる。仮説が正しいか、正しくないかについての意見を述べるために、あらゆるテストは最低限のテストサイズが求められている。

テストの最初の数日間で、大きな変動が見られることがある。その数はまだ小さいため、偶然による結果である可能性もある。

おそらく、全くの偶然によって、コントロールグループ内の顧客が大量の買い物を行い、テスト中の機能が一時的に大きく減少することもある(詳細は「統計学的な落とし穴#8」をご参照)。

テストの初期段階で、大きな変動は発生しうる。これらの数字を信用すべきではない。

テストの初期段階ではネガティブな効果が見られたが、3週間後には非常に大きなポジティブな効果が見られることも経験している。テストを行う前に、テスト期間を算出するツールの助けを借りるなどして、テストに必要な期間を算出すべきである。

テストの初期の段階で、大きな減少が見られなければ、それは単純に、現在は落ち着いているのでこのままテストを継続すべきであることを意味している。

テストを行う前に、サンプルサイズの見積もりを行うべきだ。

統計学的な落とし穴#6:変数を閉ざしてしまう

「問題ない。1つの変数が上手くいかなければ、それを変更するか、切り離してしまえばいい」

使用した変数のうちの1つのパフォーマンスが悪く、ビジネス上の目標を脅かしてしまった場合、もちろん、その変数を切り離したいと思うはずだ。

同様に、トラフィックの配分が少ない変数からスタートし、時間をかけて増やしてしまうこともある。さらに、テスト中に対象の場所を変更してしまうこともある。

上記3つの現象は、全て結果を破損しうるものだ。ABテストにとって、テスト結果はテスト時間の代表である。トラフィックを変更してしまうと、特定の期間が反映されなかったり、過度に反映されてしまったりすることになる。

テスト中に変数を切り離してしまうことも、同様の影響がある。変数の中身が変更した場合、テスト結果は異なる仮説と考えの混ざり合いになってしまい、ついには、どんなインサイトも提供してくれなくなるだろう。

ここで、科学的な厳密さと、公正で実践的なビジネス上の課題の健全なバランスを、我々は発見する必要がある。

そのバランスを発見するためのいくつかのアドバイスを紹介しよう。

・テストが開始された数日後に変数を切り離してしまう場合、その変数を含めず、テストを再度行うことを勧める。この場合、時間のロスはそれほど大きくない。

・テスト中に変数を変更する前に、新しいテストを開始し、コントロールグループに対して適用された変数をテストすべきだ。

・トラフィックを日毎に高いレベルで変更する場合、望まれるトラフィック量に達する十分な量の時間をカバーし、それにより、テスト期間中のトラフィック数が安定するようにしなければならない。

統計学的な落とし穴#7:ベイジアンテストの手順

「新しいベイジアンテストは、我々により早く結果を提示してくれる。」

VWOやOptimizelyにすでに適用されている新しい統計手法は、どの時点でもテスト結果を読み取ることができるという利点を提供してくれている。また、求められるテストサイズに達していなくとも、その結果の信頼性は高い。

しかし、ベイジアンテストは、誤った手段に対する防護策ではない。もしくは、New York Timesが指摘しているように、「ベイジアンテストは、簡単に言うと、悪の科学から我々を守ることはできない」のだ。

期待の問題

ベイジアンテストを行う前に、テストのコンセプトが成功する可能性を想定した、事前確率と呼ばれるものを行うべきだ。この想定が誤っていた場合、テスト期間が長くなったり、無効な結果を得ることになったりするリスクを負ってしまう。

VWOのレポート画面

テストサイズが小さい問題

テスト期間中のどの時点でも、結果を読み取ることができるが、テストの初期段階で変動が大きい場合、注意が必要だ。テスト中の訪問者の数はまだ非常に少なく、稀な観察結果に強く影響をうけてしまうからだ(例:非常に多いオーダー数)。

ベイジアンテストが持つ利点にも関わらず、データセットがまばらである場合、十分な信頼性は提供してくれない。

新しい手段だからといって、ABテストへの不正確なアプローチから守ってくれるものではない(ちなみに、伝統的な頻度確率の手法でも同様である)。誤った手法からあなたを守ってくれる手法は存在しないのだ。

Ⅱ.テストを行った後の統計学的な落とし穴

統計学的な落とし穴#8:たった1つのデータソースを信頼してしまう

「テストツールの結果は判断を下すのに完全に適している。」

確かに、テストツールは、テストのコンセプトがより高いコンバージョン率を導いてくれるかどうか、その判断を助けてくれる。しかし、より多くのインサイトを発見したり、結果の正当性を判断するために、データを詳細に確認する価値があったりする場合もある。

テストツールからの結果は、奥まったフォルダに格納すべきではなく、Web分析のシステムDWHなどの他のデータベースに組み込むべきだ。

それにより、一連の重要な質問に答えられるようになる。

なぜだろうか?

テストの結果が予測したものでなかった場合、「なぜ?」という質問は常に浮上する。前述のメタナビゲーションの例であるように、テスト結果をより良く理解するために、マイクロコンバージョンを見てみることは有益である。

ナビゲーション要素のクリック数のセットアップを怠ってしまったり、テスト前に内部検索を目的として使用している場合、このような質問に後からテストツールは答えてくれない。

反対に、テストツールがWeb分析ツールに接続されている場合、これらの指標を評価することができる。

顧客を完全に理解する手助けとなる、データソース間の良好な接続状況

コンバージョン率の増加はより多くの利益をもたらすのか?

最適化の施策の結果、顧客がより多くのオーダーをしてくれたら、それは素晴らしい。

しかし、それと同量か、それ以上の量を返却してしまった場合、最終的には金銭的なロスを意味してしまう。テストツールとDWHを接続することで、返却後の結果を分析することができる。

ここで、変数のIDはバックエンドへ移行され、返却率や返却後の収益をテストとコントロールグループの追加KPIとして参照することができる。

大量のオーダーを考慮に入れてしまう

大量のオーダーは、ほぼ全てのECサイトが当てはまり、テストの評価を検証するうえでの問題となる。コールセンターの顧客、B2Bの顧客、過度なオンラインの買い物客、なども当てはまる。

これらは外れ値と呼ばれ、結果を歪めてしまう。なぜだろうか? テスト結果を評価する際、平均値を見るからである。

・コンバージョン率は訪問者の特定のグループ内のコンバージョン率の平均に他ならない
・訪問ごとの収益は、訪問ごとの平均収益である

通常、大量のオーダーやショッピングカートの金額は、平均値を上昇させてしまう。もし、全くの偶然により、比較的小さなサンプルサイズで、コントロールグループで極めて高い値の顧客を選んでしまった場合、この時点で結果がポジティブなものにならず、ネガティブな結果となるだろう。

外れ値の適応によりテスト結果は変化してしまう

外れ値にはどう対応すべきか?

ほぼ全てのテストツールは生データを取得することができる。ここで、変数内の全ての顧客のオーダーはリスト化されている。他の可能性として、あなたが選択したWeb分析ツールに対応したレポートをセットアップすることが挙げられる。

そして、フィルターを設定し、異常なほど高いオーダー数を排除すればいい。

分析ツールで大量のオーダーのフィルターを設定する

いくらかのコストはかかってしまうが、外れ値の除外は行う価値はある。なぜなら、外れ値によって「隠されている」重大な効果を発見できる場合もあるからだ。

データフリークのために:信頼区間の算出を正当化する

従来の信頼区間の算出方法は課題を含んでいる。基本データが特定の分布、つまり正規分布に従っていると想定していることだ。左図は完全な(理論的な)正規分布の図である。オーダー数は、正の平均値周辺を上下する。

この例では、多くの顧客が5回オーダーをしている。多かれ少なかれ、オーダーの発生件数は少ない頻度となる。右図は、実際のケースを表している図である。

理論の図と実際の図

コンバージョン率の平均が5%とすると、95%の顧客は買い物をしていない。購入者の多くは1つか2つのオーダーをしており、規格外の量を注文する顧客は僅かである。

このような分布は「右への歪み」と呼び、特にテストサイズが小さい場合は、信頼区間の正当性に影響を与える。実質的には、その区間は十分な信頼性をもって算出されていない。

中心極限定理は、非常に大きなサンプルではこれらの歪みの影響は少ないとしている。しかし、実際にこの区間がどの程度「不正確」であるかは、データが完全な正規分布からどの程度外れているかによる。

平均的なオンラインショップに関しては、少なくとも90%の顧客は何も購入しない。データ内の「0」の割合が極端であり、偏差も膨大であることが一般的である(シャピロ-ウィルク検定はデータが正規分布しているかを確かめることができる)。

結果として、従来のt-検定とは別のデータに目を向けることには価値がある。正規分布でないデータに信頼性を提供する方法は他にもある。

1.U検定

マン・ホイットニーのU検定(ウィルコクソンの符号順位検定)は、データが正規分布より大きく逸脱している場合、t-検定の代替となる。

2.ロバスト統計

ロバスト統計は、データが正規に分布していない場合や、外れ値によって歪んでいる際に、用いられる。ここでは、平均値と変数が、極端に高い値や低い値に影響されないように、算出される。

3.ブートストラップ

ノンパラメトリック手法と呼ばれるこの手法は、あらゆる分布の想定とは独立して作用し、信頼水準と区間へ信頼性のある推定値を提供する。核としては、リサンプリング手法に属する。ランダムサンプリングの手法によって得られたデータを基に、変数の分布の信頼できる推定値を提供するのだ。

統計学的な落とし穴#9:セグメント内での評価

「セグメント内の結果を見るつもりだ。どこかで上昇値が見つかるだろう。」

一般的に、セグメントを確認することは良いアイデアだ。そもそもとして、ABテストの結果は全ての訪問者間で報告される。しかし、異なる反応を示すグループもあり、それらは集約されたデータからは発見できない。

収益性の高い顧客グループと収益性の低い顧客グループ内のセグメント

そのオンラインショップを独自とさせる特徴、つまり、ユニークバリュープロポジション(UVP:Unique Value Propositions)はその好例である。

新規顧客と既存顧客では影響が異なることが一般的である。既存顧客はすでに購入するメリットを知っているが、UVPは新規顧客の購入と信頼性の構築の過程で大きな助けとなる。

このような可変する反応は、集約されたレポートでは検知されず、有意性のある上昇が確認できないことによって、がっかりしてしまうかもしれない。

テストツールを他のデータソース(Web分析やDWH)に接続することにより、テストツールでは発見できない一連の顧客の特徴のテスト結果を分析することができる。例を挙げてみよう。

  • 性別
  • 年齢
  • 購入者のカテゴリー
  • 訪問されたページ
  • クリック行動のデータ
  • 収益率
  • 地理情報

しかし、ここでも注意が必要である。より多くのセグメントを他のセグメントと比較すると、エラーが発生する可能性は指数関数的に増加してしまう。

そのため、セグメントをランダムに選ぶことは避けるべきだ。解釈でき、活用でき、テストのコンセプトと関連性のある状態を維持しよう。

さらに、セグメントのサイズが十分であることにも気をつけよう。

例えば、タブレットでカテゴリーページへアクセスし、製品ページに訪れ、女性で、週末に購入したユーザーしか含んでいなければ、訪問者全体の一端のデータしか見られないことになる。

それゆえ、セグメント内のテストサイズが十分であることを常に意識しよう。テストを行う前にそのセグメントが分かっている場合は、少なくともテスト期間を2倍にしよう。

konversionsKRAFTの有意性計算機CXLのABテスト計算機などを用いれば、それぞれのセグメントの信頼性がどの程度あるのかを確認することができる。

統計学的な落とし穴#10:テスト結果を受けた安易な推測

「結局の所、テストは成功しなかったようだ。そのコンセプトをロールアウトしたが、コンバージョン率は上昇しなかった。」

成功したテストの後、そのテストの結果を基に、将来的な追加利益が算出されることはよくある。その結果、見栄えの良いマネージメントへのプレゼンテーションが行われ、

特定のテストのコンセプトを適用すれば、今後2年間で利益が40%上昇するという予測を披露するかもしれない。素晴らしい。しかし、実際にそんなことが起こるのだろうか?

暴言を吐くようで申し訳ないが、そのような雑な推測はすべきでない。

そのような推測は、3ヶ月後の天気予報を信じるようなものだ。テストの結果をそのまま未来に反映するような単純な予測は、下記の理由で、実現することはない。

理由1:短期的な効果と長期的な効果

基本的に、ABテストはそのコンセプトがユーザー行動に短期的な変化を導くかどうかを測定するために行われる。

3週間のテストを行い、コンバージョン率がX%上昇した。しかし、この変化は、ユーザー行動に長期的に影響することは約束しておらず、顧客満足度やロイヤリティなどのKPIを保証するものでもない。

これらを現実のものとするためには、顧客基盤や、ユーザーニーズの変化や習慣の効果を記録するために、非常に長い間テストを実行しなければならない。また、ノベルティ効果にも気をつけなければならない。ユーザーは目新しさに慣れてしまうのだ。

つまり、今日、我々にとって印象的なものは、明日にはただの慣習になっており、強く認知されることはない。

結果として、短絡的な効果が継続し、将来に渡って影響があると想定することは、間違いなのである。

理由2:因果関係と相関関係

テスト結果に有意性のある上昇が見られ、テストのコンセプトがしっかりと実装されたとしよう。ここでよく発生することは、コンバージョン率への効果を測定することを目的とした、ビフォー・アンド・アフター比較と呼ばれるものだ。

ここでは、実装前の期間のコンバージョン率が、実装後の期間のコンバージョン率と比較される。この2つのコンバージョン率の差は、テストで得られた結果と完全に一致すると予測される。しかし、実際そうなることは稀である。

もちろん、コンセプトが実装された後、コンバージョン率の増加は見られるだろう。しかし、その他数百の要素が並行して影響しており、それらがコンバージョン率を決定するのだ(例;季節、セールのイベント、配送の困難さ、新製品、異なる顧客やノイズ)。

因果関係と相関関係を分けて考えることは非常に重要である。相関関係は、2つの特徴的量が同様の傾向をたどる程度を示すに過ぎない。

しかし、相関関係は、1つの特徴的な数字に因果関係があるか、もう1つの変数の変化の原因となっているかについては何も語っていないのである。

この考えは、下記の図で明らかになる。科学、宇宙、技術への米国の投資は増加しており、それと同時に、自殺者の数も増えている。全く理にかなっていない。

因果関係と相関関係の面白い例をいくつも見つけることができる

コンセプトが実装された後、コンバージョン率の変化が観測された場合、特定の要因を1つだけ抽出することはできない。コンバージョン率の変化の因果となる要素はわからないのである。

想定したコンセプトがポジティブな影響を与えた場合、ネガティブに働く他の要因も存在しており、結局の所、全ての効果を証明することはできないのである。

因果関係の測定とテストのコンセプトの長期間における効果を測定する可能性は1つしかない。成功したテストの後、そのコンセプトを95%の顧客に対してロールアウトする(テストツールなどを用い)。5%の顧客はコントロールグループのままとする。

この2つのグループを継続して比較することで、そのコンセプトの長期的な影響を測定することができるのである。

この手法に馴染みがないのであれば、因果関係と相関関係を区別するために、さらに多くのアドバイスをこちらで得ることができる。

理由3:信頼性の誤った解釈

信頼性の解釈を誤解してしまうという問題もある。

仮に、テスト結果で4.5%の上昇が見られ、信頼性も98%を得られたとする。これは、4.5%の効果が98%の確率で起こることを意味しているわけではない。あらゆる信頼性の分析が提供するのは、ある確率(信頼度)における、期待される上昇を含む区間、それだけなのである。

この例では、2%から7%の間の測定値にもとづく効果が、98%の確率であることを意味している。そのため、実際の効果がテスト結果の効果と完全に一致すると想定するのは、間違いなのである。テストの期間が長くなるほど、この区間は短くなる。

しかし、推定値の正確なポイントに到達することは決してない。信頼度のレベルは、その結果がどの程度安定しているかについての推定値を与えているのだ。

ところで、信頼性のレベルと、多くのツールで影響されている、チャンス・トゥ・ビート・オリジナル(CTBO:Chance to Beat Original)には、僅かであるが、重要な違いがある。

信頼性のレベルは、特定の区間における上昇(信頼区間)の可能性を提供し、そのコンセプトが成功しているか、成功していないかについては何も語っていない。

一方で、CTBOは、信頼区間がどの程度重複され、何らかの意味において、テストされた変数がコントロールグループよりも優れているかを測定する。正確なテスト結果をしるために、この違いを知っておくことは重要である。

結論

テストツールからの数字のみを信頼している場合、エラーの原因となり、結果の公平性を脅かす恐れがある。これを避けるため、テストのあらゆる段階で守るべき基本的なルールがいくつかある。

ABテストのトピックとして、テストの妥当性を求める科学的な要求と、ビジネス上の実際のニーズには、常に対立が存在する。

テストデータを十分に信頼し、あなたが実行するテストが常に実践的で関連性のある結果を得られるよう、素晴らしい方法を見つけるようにしよう。

この記事は、CXLに掲載された「10 Statistics Traps in A/B Testing: The Ultimate Guide for Optimizers」を翻訳した内容です。
コンバージョン改善(CRO)の観点で重要なABテストの罠についてわかりやすくまとめられた記事でした。

SEOと組み合わせるなら、SEOで認知度とトラフィックを上昇させ、ABテストによってコンバージョン率を改善する。もちろん、こんなにきれいに行くことは稀かもしれませんが、少しでもその可能性を高めるため、とても有益な記事でした。

SEO担当者の中にはUXを担当している方もいるかもしれませんが、少しでも参考になれば幸いです。

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投稿 ABテストにおける10個の統計的な罠:オプティマイザーのためのパーフェクトガイドSEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

【2020年版】ローカルSEOにおけるランキング要因調査【Googleマイビジネスとレビューは大きな上位表示要因】

近年、注目が集まりつつあるローカルSEOですが、そのランキング要因の変数はいわゆる自然検索結果のSEOと比べるとシンプルであるようです。

今回は2020年におけるローカルSEOのランキング要因の調査データから、その要因と所感をまとめた記事をご紹介します。

ローカルSEO・マップ・ローカルマップ・ローカルファインダーと用語が分かれておりますので、それらの差分を考えながら読むとより一層深い洞察が得られるはずです。

Googleは過去6か月間に複数の広告アップデートと、Googleマイビジネス機能の強化を行っており、引き続きローカルにリソースを投入している。

Googleマイビジネスへのビデオ会議の導入や、最近のローカルサービス広告のオークションベースの価格設定への移行はその一例である。

広告に注目が集まっているにもかかわらず、Mozによると、自然検索ランキングの方が約20倍ものクリック数を稼いでいることは注目に値する。

焦点となるのは、ローカルSEOの継続的な成長と、そのランキング要因だ。

数年前、Googleは、ローカル検索結果のランキングで考慮する変数を指定するという珍しい措置を講じた。

関連性・距離・卓越性

「関連性・距離・卓越性」に関するGoogleの議論は有益であるが、それでも比較的不透明であることは否めない。

卓越性の説明は次のとおりだ。

卓越性(プロミネンス)とは、ビジネスがどれだけよく知られているかを指します。一部の場所はオフラインの世界でより目立つようになっており、検索結果はこれをローカルランキングに反映しようとします。たとえば、有名な美術館、ランドマークホテル、有名なストアブランドも、ローカル検索結果で目立つ可能性があります。

卓越性(プロミネンス)は、リンク、記事、ディレクトリなど、ウェブ全体からGoogleがビジネスに関して持っている情報にも基づいています。Googleのレビュー数とレビュースコアファクターをローカル検索ランキングに追加します。より多くのレビューと肯定的な評価はあなたのビジネスのローカルランキングを向上させることができます。自然検索結果における位置も要因であるため、検索エンジン最適化(SEO)のベストプラクティスが適用されます。

言い換えれば、Googleは卓越性を計算する際に、SEOのベストプラクティス、リンクや引用だけでなく、レビューも考慮に入れている。

ローカル検索ランキングファクター(Local Search Ranking Factors)は、デイビット・ミーム氏によって作成され、彼によって何年にもわたって管理されてきた12年前から毎年行われているローカルSEOの主要な調査である。後にMozがこの調査を運営し、現在はWhitesparkがそれを引き継いでいる。

Whitesparkの創設者であるダレン・ショー氏は、2週間前の会議で2020年の調査結果を発表し、近い将来に深く掘り下げることを約束している。

今回は、有力なローカルSEO実践者を対象とした調査のトップレベルの調査結果をいくつか紹介しよう。

ローカルSEO実践者調査回答者

主要な調査テーマ

この調査では、7つのテーマをもとに調査した。

  1. Googleマイビジネス(GMB)
  2. 引用/リスト
  3. ページ上の要因
  4. リンク
  5. レビュー
  6. 行動シグナル
  7. パーソナライゼーション

調査結果は大きく分けて2つのカテゴリーに分かれており、「マップ/ローカルパック」と「ローカルファインダー」への影響とローカルの自然検索結果である。

ローカルファインダーは、マップパックの下部にある「すべてを見る」をクリックしたときに表示される地図の補足的なリストのページのことだ。

ローカルパック/ファインダーのランキング変数の変更

出典:Local Search Ranking Factors Survey 2020.

2020年の調査結果によると、Googleマイビジネスとレビューは、認識された影響力が最も成長した変数だ。

ページ上のシグナル、ローカルリンク、引用は、程度の差こそあれ、相対的な影響力が低下していると見られている。

マップパックやローカルファインダーの外側、つまりSERPsのさらに下にあるオーガニックなローカル結果を考慮すると、状況はかなり劇的に変化する。

例えば、ローカルの自然検索ランキングにおけるGoogleマイビジネスの影響力はほとんどないと考えられている。また、レビューはローカルSEOのランキングにはほとんど影響を与えないと考えられている。

ローカルSEOとマップパック/ローカルファインダーのランキング要素の比較

出典:Local Search Ranking Factors Survey 2020.

考慮されたローカルSEOの変数の中には、リンクの質・コンテンツ・ドメインのオーソリティ・モバイルフレンドリー・キーワードの使用率が含まれていた。

外部リンクのオーソリティは、驚くことではないものの、かなりの差でローカルの自然検索ランキング要因のトップとなっている。

それに、 “ウェブサイト全体の質の高いコンテンツの量 “が続いた。それ以降のスコアリングの格差はあまり有意とは言えないものであった。

このことは、ローカルSEOが自然検索ランキングに貢献していると考えている変数の数が多いことを示唆している。

ローカルSEOランキングの上位要因

出典:Local Search Ranking Factors Survey 2020.

この調査では、Googleマイビジネスのローカルパックのランキング変数(ビジネスカテゴリ、ビジネスタイトルのキーワード、近接性、レビュー、スパム対策など)などを明らかにした。

プライマリービジネスカテゴリーは、最も影響力のあるランキング要因として特定された。しかし、それはかろうじてビジネス名におけるキーワードの詰め込みを上回っている。

ビジネスカテゴリとキーワードの詰め込みの後は、近接性(または距離)が主要な要因となっている。

しかし、マーケターは事実上、それに影響を与えるために何かをすることはできない。ユーザーと企業の距離に基づいて、ユーザーが都市や近隣地域を移動することで、ローカルランキングは変化する。

マップパック/ローカルファインダーのランキング要素

ここでのいくつかの驚きは、Googleマイビジネスのプロファイルの完全性と同様に、レビューの影響がより控えめであることだ。

ひとつは、より完全なプロフィールはより多くのコンテンツを持っており、それに応じてより良い順位になると仮定されるはずだ。

余談だが、すぐ上の “ローカルパックトップ15 “のチャートに反映されているレビューの影響は、以前の “経年変化 “のチャートと矛盾しているように見える。

さらに、「レビューに含まれるキーワード(Keywords in Native Google Reviews)」は、レビューのスコアやレビューの量よりも影響力があると見なされており、これも奇妙で直感に反しているように思える。

ランキング対コンバージョン要因

調査の著者であるダレン・ショー氏に、調査結果を振り返ってもらった。

彼は、ランキングは目的のための手段であり、それ自体が目的ではないと警告している。

ショーは、「私にとって最大の収穫は、ランキングにこだわるのではなく、Googleリスティングからのコンバージョンに焦点を当てることの重要性が高まっているということだ」と述べている。

また、「あなたのプロフィールに何の情報もない場合、1位を獲得したとしても、それはコンバージョンには繋がらないだろう」と付け加えた。

製品、写真、説明、特別オファー、および肯定的なレビューを備えた上で5位以内にランキングされた完全なGoogleマイビジネスのリストは、常に情報の薄いGoogleマイビジネスのリストを打ち倒すことだろう

アンケートの最後の質問のひとつは、「どの個別要因がGoogleマイビジネスからのコンバージョンに最も大きな影響を与えていると思うか」というものであった。

これは、Googleマイビジネスのコンテンツがユーザーのエンゲージメントや反応率に与える現実的な影響を物語っている。

このケースでは、レビューが上位を占めている。

上位3つの回答は、すべてレビューの質と量に関係しており、次ぶ「近さ(距離)」という回答が続く。

その後、メッセージ、時間情報、Googleマイビジネスリストの完全性が続く。予約機能、投稿、Q&Aはコンバージョンへの影響力が比較的弱いと考えられている。

Googleマイビジネスのコンバージョン要因

明らかに、可視性(ビジビリティ)とランキングの向上は、クリック、電話、経路の探索、そして最終的にはコンバージョンを促進する。

しかし、このような傾向は広く見られることではあるが、マーケターにランキングの上昇をもたらす可能性のある変数が、実際の売上を生み出す変数と必ずしも同じとは限らないということは興味深い。

(プレゼンテーションの全文と追加情報はこちらから確認できる。)

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google My Business and reviews gain in 2020 Local Ranking Factors survey」を翻訳した内容です。
自然検索結果のSEOと比べると、どうしてもローカルSEOには十分なリソースが払えないのが事実だと思います。

ただし、検索の面を押さえるという意味ではローカルSEOにも注意を払う必要があり、その際の優先度を判断する際にこのような調査データは有用です。

分析された要因の中には、一部ガイドライン違反に繋がりかねない項目もありましたが、そういった点に注意しながらデータを活用いただければと思います。

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投稿 【2020年版】ローカルSEOにおけるランキング要因調査【Googleマイビジネスとレビューは大きな上位表示要因】SEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

Googleの検索結果において、最もCTRの高いリッチリザルトは何か?

Googleの検索結果において、FAQや動画などのリッチリザルトが馴染んでしばらく経ちますが、それらが生むクリックはどれほどなのでしょうか。

今回はMileStone社がリッチリザルトについて調査したレポートをもとに、Search Engine Journalが内容を簡易にまとめたものとなります。

シンプルな記事ではありますが、検索結果の特徴を捉える良い機会となるはずです。

Googleの検索結果のクリック率を調査した結果、どのタイプのリッチリザルトが平均的に多くのクリックを発生させるかがわかった。

Googleの検索結果におけるすべてのリッチリザルトは、少なくともクリック率に関して言うと同じ結果を生むではないようだ。新しい調査がそれを示している。

Milestoneの調査部門であるMilestoneResearchは、450万を超えるクエリを分析した結果、リッチリザルトのクリック率は平均を上回る58%、それ以外の結果のクリック率は41%であることを示した。

ユーザーが通常の検索結果と比較してリッチな検索結果をクリックする可能性が高いことは驚くべきことではないだろう。

この研究で興味を持つべきは、リッチリザルトの種類によってクリック率がどの程度異なるかということだ。

リッチリザルトの種類によっては、クリック率が87%に跳ね上がる可能性がある。

この調査では、ブランド化された結果とブランド化されていない結果を比較し、クリック数が増えるケースを調査している。

この調査から読み取れることとして、マーケティング担当者がオーガニック検索結果からより多くのクリックを獲得するのに役立ついくつかのポイントを次に示す。

GoogleのSERPs調査における重要なポイント

1ページ目の通常のリッチリザルトにおける平均クリック率は49.5%である。

つまり、総検索の約半分がオーガニック検索結果のクリックにつながるということだ。

残りの50.5%は、クリックなしの検索(ゼロクリック検索)・有料広告のクリック・音声検索で構成されている。

前述のように、リッチリザルトのクリック率は平均を58%上回り、リッチでない結果は平均を下回る41%となる。

ブランドクエリにおけるリッチリザルトは、クリック率が60%と、わずかに良くなる傾向が見られる。

今回の調査では、AMPとFAQの2種類のリザルトについて、個別に分析されている。

AMPのCTRは、最も良く最も悪い

AMPは、調査に含まれる最高のクリック率と最低のクリック率の両方を同時に持っている。

リッチでないAMPのリザルトは、100回の検索あたり最大のクリック数を持ち、クリック率は92%である。

一方、AMP記事のクリック率はわずか15%と最も低くなっている。

AMPの記事は、AMPのリザルトよりも豊富な情報を持っている。したがって、トップストーリーのカルーセルと比較して、標準的な結果でAMP記事のインデックスを作成する方がはるかに有益といえる。

FAQ のCTRは、最も高いパフォーマンスを誇る

ブランドキーワードと非ブランドキーワードを含むFAQのリッチリザルトの平均CTRは、87%である。

Milestone Researchによると、これは調査されたリッチリザルトの中で最も高い。

ブランド化されたキーワードを方程式から外すと、FAQのクリック率は91%に上昇する。

動画のリッチリザルトもうまく機能する

調査によると、ビデオのサムネイルは検索結果の4分の1以上に表示されている。

ブランドキーワードと非ブランドキーワードを含む動画のリッチリザルトにおけるクリック率は62%であり、最もパフォーマンスの高いリッチリザルトの1つとなっている。

FAQのリッチリザルトとは対照的に、クエリにブランドキーワードがある場合、動画はGoogle検索でより多くのクリックを獲得する。

ブランドキーワードを使用した動画のリッチリザルトのクリック率は65%であるが、ブランドキーワードを使用しない結果のクリック率は50%である。

Milestone Researchは、Googleのサムネイルカルーセルの動画はおおむねYouTubeから提供されており、動画をアップロードする際に最も推奨されるプラットフォームであると述べている。

まとめ

構造化データを実装し、その過程でリッチリザルトの表示を得る効果的な戦略は、自然検索結果におけるパフォーマンスを2倍にする可能性がある。

FAQ構造化データの実装方法、および一般的な構造化データの詳細については、以下の記事を参照してほしい(全英語)。

この記事は、Search Engine Journalに掲載された「Google SERP Study: Which Rich Results Get the Most Clicks?」を翻訳した内容です。

リッチリザルトのクリック率が高いことを改めて認識できる記事でした。

リッチリザルトは構造化マークアップを用いて実装しますが、その効果が不透明なことから実装に踏み切れていない方も多いのではないでしょうか。

まずはFAQのリッチリザルトから試して、結果が良ければ展開していくという方法が良さそうですね。

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企業ブログからコンバージョンを生み出すための15の実践的アドバイス

SEOの主要な目的がWebサイトへの流入を増やすことであることは、間違いないでしょう。しかし、せっかく集めたトラフィックも、ビジネスに寄与しなければ、その意味を失ってしまいます。

あらゆるマーケティング手法がそうであるように、SEOの最終目的もビジネスへの寄与と設定すべきです。しかし、トラフィックからコンバージョンへとつなげることは、容易ではありません。

そこで今回は、Search Engine Journalより、ブログ記事へのトラフィックをコンバージョンへと導く実践的なアドバイスの記事を紹介します。

トラフィックは獲得できているが、コンバージョンが発生しない。もう、そんな状況を発生させるのはやめよう。この記事では、より多くのトラフィックを生み出し、リードを獲得するために役立つ15のブログ記事の作成方法を説明する。

こんな状況を想像してほしい。コンテンツ作成のために非常に多くの時間を費やした。あなたの労力は、多くのトラフィック数という形でついに報われた。

しかし、それを喜ぶ前に、大きな問題に気が付いた。

トラフィックが全くコンバージョンに結びついていなかったのである。

品質の高いコンテンツへ多くのユーザーが訪問してくれたが、それ以上、あなたのWebサイトに滞在することはなかった。さらに、メールマガジンへの登録など、何のアクションも起こさなかったのである。

どうすればいいのか?

こうした事態が我々の企業ブログに起こった際、我々は非常に当惑した。

そのため、いったい何が起こっているのか、それを明らかにすることを決意したのである。

我々のブログはGoogleから大量のトラフィックを獲得しているにも関わらず、リード数とコンバージョン数は全く自慢に値するものではなかった(下記参照)。

この問題を解決するために調査した結果、コンバージョン数の低さに関与していると思われる15の理由を発見した。

幸運にも、これらは全て解決可能な課題であった。その内容はこの記事で解説したいと思う。

今回は我々が行った、コンバージョンを生み出す15のブログ記事の作成方法を共有する。

このガイドは、コンテンツマーケティングの段階的な戦略であるが、SEOとCROにも注力している。なぜなら、SEOとCROは非常に関連が深いからである。

15のアドバイスを実践すれば、Webサイトへのトラフィックを増やし、売上に繋がるより多くのリードを獲得できるはずだ。

そして、全ては読者が記事を読むというところからスタートする。

強力なタイトルを作成する(できるまで諦めない)

クリックに値するタイトルを作成するに至るまでは、想像以上の訓練が必要である。

しかし、より多くのコンバージョンを獲得したいのであれば、しっかりとしたタイトルは必須となる。

結局のところ、あなたの記事(もしくはその他のコンテンツ)のタイトルがクリックに値するものでなければ、コンバージョンの機会も生まれないのである。

それでは、どうすれば、良いタイトルを作成できるのだろうか?

タイトルの書き方には科学がある。

タイトルの構成における実績のある形式は、特定の形容詞、キーワード、トリガーワードを含むものだ。

これが、複数の異なる選択肢を用意すべき理由となり、それらを、CoSchedule社のHeadline Analyzerのようなツールでチェックする。

こうしたツールのアルゴリズムは、いくつかの基準に沿って算出し、あなたの付けたタイトルにスコアをつけてくれる。

タイトルの作成において気をつけるべき項目は下記だ。

  • コンテンツの内容と密接に関連のある内容にする
  • ターゲットキーワードと完全に一致するキーワードを含める。可能であれば、前方に含める。
  • ユーザーがアクションを起こすために、十分な興味を含める。修正キーワードを含めることを検討する。

我々はそれをさらに進化させ、作成したタイトルをバイヤージャーニーにマッピングした。

例えば、我々のCloud Phone Systemのランディングページは検索結果で非常に目立つようになっている。なぜなら、「Features(機能)」、「Costs(費用)」、「Benefits(利点)」といった、修正キーワードも含めているからである。

クリックを生み出すタイトルは、「・・・のための〇個の理由」や「・・・した場合に起こること」といったフレーズが含まれている。

「数字を含める(リストのように)」「質問を含める」「読者に語り掛ける」などを検討し、あなたのタイトルを独自のものとしよう。

これは、ハウツーガイドにも当てはまる。

クリックするに値するタイトルを作成するには、何度かの試行錯誤が必要となるだろうが、それは問題ない。

このトピックは1つの記事に値するほどであるからだ。この記事を読み終えた後、タイトルの作成についてのこちらの記事を確認してほしい。

検索者の意図に完全に応える内容にする

優れたタイトルによって読者を誘い込んだ後は、その約束を果たし、彼らを助ける段階だ。

コンテンツマーケティングの観点からいえば、あなたの記事が検索クエリに対する答えを提供するという意味になる。

これを行うために、ターゲットキーワードから始め、読者が持つ疑問に対する答えを、あなたの記事が書いていることを確認しよう。

主要なキーワードに注力するだけでなく、潜在読者が持つであろう、共通の疑問に対しても注力すべきだ。

正確な答えと、ユーザーが問題を解決するために使用できる計画と共に、あなたの記事はこうしたキーワードや疑問を自然に含めなければならない。

そのためには、無料ガイドや説明動画など、有益なリソースを含めても良いだろう。

こうすることで、ユーザーの課題解決に一歩近づくことになる。

さらに詳細な手助けを提供するためのコール・トゥ・アクションを含めることは、コンバージョンに導くための必須要綱と言える。

こうすることで読者があなたのリードに従ってくれ、次の適切なステップに導くことができる。

記事を公開する前に、読者に対して最も価値のある内容を提供していることを保証するため、関連する疑問を十分に扱っているか、最終確認を行おう。

リード文にストーリーやケーススタディを含める

記事の冒頭にストーリーやケーススタディを追加することで、トピックを紹介し、自身の事例に信頼性を付与する手助けとなる。

これが効果的な理由が2つある。

・事実に基づいたストーリーやケーススタディは、理論よりも非常に魅力的だ。読者の関心を集め、残りの記事を読み進めることに繋がる。

・同様の課題に対応し、解決した経験を示すことで、こうした類のソーシャルプルーフ(社会的証明)は、あなたの専門性を高めてくれる。

読者はあなたを専門家と見なすか、少なくとも、自身を助けてくれる十分な経験を持った人材と見てくれるようになる。

また、読者を記事内に滞在させ、最後まで読み、次のステップ(コンバージョン)に導いてくれる。

各記事のアウトラインを作成する際、自身の信頼感を増すことに役立つ過去の経験について考えてみよう。イントロダクションに、適切なトーンで、その内容を含めるのだ。

オリジナルのグラフやチャートを含める

ストーリーやケーススタディが高いエンゲージメントを獲得するように、グラフとチャートにも同じ効果が期待できる。

あなたの記事を読む多くの人が、視覚から何かを学ぶ人たちだ。グラフやチャートを含めることで、コンテンツが理解しやすくなり、印象も強くなる。

また、画像情報は、ソーシャルメディアでも共有されやすい。

誰かがあなたの記事をツイートした場合、コンテンツのリーチが拡大され、Webサイトへのトラフィックが生まれる可能性が高まる。

その結果、より多くのコンバージョンを獲得できる可能性も高まる。

そのため、共有可能なグラフやチャートの作成のための時間を割こう。そうすれば、コンテンツのパフォーマンスに違いが出るはずだ。

Unsplashは、ブランド認知とリンク獲得を目的としたオリジナル画像を使用している好例である。

コピー文の可読性を確認する

意味が通るのであれば、自らが書いたコピー文は「読める」と思うかもしれない。

しかし、それは我々がここで言及する意味とは異なる。

可読性スコアは、あなたの記事で提示されているコンセプトを理解するために求められる、読解力を測定する。

Flesch-Kincaid scaleのようなツールを用いれば、難しい単語の数や長いセンテンスの使用など(さらに、他の要素も含む)から、そのコンテンツを採点してくれる。

そして、あなたのコンテンツを理解するために必要な読解力も算出してくれる。

コンテンツの中身を小さな情報の塊に整理することは、可読性スコアを改善するための最も簡単な方法である。

情報を分割するために少数のパラグラフのみを用いた、大きなテキストの塊で文章を構成しているのであれば、あなたは読者を参らせてしまっているかもしれない。

短いパラグラフを用いることで、これを防ぐことができる。

可能な場合は、小見出し(H2やH3など)でコンテンツのセクションを分割しよう。

複雑なコンセプトやアイデアの場合、読者の助けとなるように、箇条書きでまとめてみよう。

記事の構成段階の時点で、大見出しと小見出しを作成することも可能だ。

下記は、この記事の実際のアウトラインである。

また、コピー文はきちんと編集され、文法のミスもないようにする。可読性と信頼性を損なってしまうからだ。

Grammarlyなどのツールを使用すれば、「their」、「there」、「they’re」などの簡単なエラーを見つけることができる。

もちろん、こうしたツールも100%正確ではないことを覚えておこう。

下記に、よくある文法のミスをまとめておく。※英文法

  • 「in order to」、「own」、「in fact」、「a number of」。これらの使用は避ける。
  • 10までの数字は文字で書く
  • ピリオドとカンマは常にクオテーションマークの中に含める

ソーシャルプルーフ(社会的証明)を散りばめる

ケーススタディ、ストーリー、グラフと同様、ソーシャルプルーフをあなたのブログに追加することで、事例の強化や、そのトピックや製品へのオーソリティの改善に繋がる。

また、ソーシャルプルーフは、あなたの企業と製品は信頼に値することを示してくれる。

しかし、ソーシャルプルーフとは、正確にはどのようなものなのか?

ソーシャルプルーフについて考えるなら、5つ星のレビューのように捉えると良い。

ユーザーがその製品を試して評価すると、その製品が好きか嫌いかを他のユーザーが見ることができる。

ソーシャルプルーフは、時間やお金を費やす価値があるかどうかを判断する前に、何かについての他者の考えを確認することである。

「お客様の声」は、最も簡単で、最も信頼に値するタイプのソーシャルプルーフである。動画、レビュー、ケーススタディといった形式で追加することができる。

そのため、最も説得力のあるお客様の声を、皆がすぐに発見できるように、目立つ場所に配置しよう。

製品関連のページにも同様に、ソーシャルプルーフを設置しよう。

こうすることで、潜在顧客が物理的にあなたの製品に触れることができなくとも、彼らを手助けすることができる。

明確で、訴求力のあるコール・トゥ・アクションを設置する

タイトルに科学があるように、コール・トゥ・アクションにも同様のことがあてはまる。

デジタルマーケティングの基本原則に従うと、コール・トゥ・アクションは一度に1つとすべきである。

読者に1つ以上のアクションを求めることは、全くアクションを取ってもらえない結果となるだろう。

コール・トゥ・アクションの心理学は、効果的な作成方法を示してくれている。

  • 切迫感を含める(例:「今だけのオファーを得るため、我々のメールマガジンに今すぐ登録しましょう」)
  • アクションを取った結果、オーディエンスが得られるメリットに焦点をあてる
  • 気が散るようなフォントや不快な色は使用せず、シンプルに仕上げる

次に、コール・トゥ・アクションの設置場所も検討しよう。

ウェルカムマットはWebサイトへの新規訪問者を歓迎する素晴らしい方法だ。しかし、それがアクションを取ってもらうことを促す、唯一で一度きりの方法であるべきではない。

ブログ記事全体で、コール・トゥ・アクションを再度掲載するようなインラインテキストや画像を追加しよう。

様々な種類のコール・トゥ・アクションを異なる場所に設置するテストを行い、あなたのターゲットオーディエンスに最も適切なものを発見しよう。また、ブログ記事の最後には常にコール・トゥ・アクションを含めるべきである。

多くの読者をひきつけ、メールマガジンの成長を促す最高のコール・トゥ・アクションが発見できるかもしれない。

コール・トゥ・アクションをクリックした後の体験を最適化する

読者があなたの設置したコール・トゥ・アクションに最後まで従った場合、何が起きるだろう?

彼らはどこへ行き、何を見るだろうか?

この体験を最適化し、アクションを取ってくれたことに対する報酬を与えることで、彼らをコンバージョンへと導くことができるはずだ。

読者が次に何を行うべきか迷ってしまうような、一般的なサンキューページをポップアップで表示することは避けよう。

そうではなく、より多くの情報を記載したサンキューページへ、読者を導くのだ。

例えば、次のウェビナーの案内へのアクセス方法や、無料の資料のダウンロードの方法の説明かもしれない。

さらなる情報を提供することで、彼らの前進する勢いを維持し、離脱することを防げるだろう。

インプレッションを発生させるために注力しているキーワードをレビューする

ここまでで紹介したステップを全て完了したら、データを確認し、何がうまくいっており、どこを改善すべきかを把握しよう。

最も簡単な方法は、Google Search Consoleのパフォーマンスレポートをページ毎でフィルタリングすることだ。

Google Search Consoleは、検索インテントを把握するために頼りになるツールである。トラフィック、クリック率、コンバージョン、それらを計測するための優れたツールだ。

検索結果画面は常に変化しているため、あなたの最高のページへトラフィックを発生させる検索キーワードも常に変化しているかもしれない。

Google Search Consoleで特定のページのデータを確認することで、どのようなキーワードがインプレッションを発生させ、あなたのコンテンツをクリックしているか、そういった気付きを得ることができる。

体系的にこうしたトラフィックを発生させるキーワードをモニタリングし、コンテンツを更新することは、競合他社に先んじる手助けとなるだろう。

さらなる詳細を知りたければ、こちらのセマンティックSEOのガイドは読むに値するだろう。

関連するブログや製品ページへ内部リンクを設置する

パフォーマンスの高い他の記事や関連製品のページへブログ記事からリンクを設置することは、Googleに対し、そのページがどれほど重要かを伝える最速の方法である。

ランキングが改善(トラフィックが発生)し、ブログ記事でプロモーションしているものへのサポート(コンバージョンが発生)となるだろう。

Google Search Consoleには、素晴らしい「リンク」機能がある。この機能を使えば、内部リンクと外部リンクが最も設置されているページを把握することができる。

ただし、潜在的なクリック数獲得のためだけに、過度にリンクを設置することはしてはならない。

読者の体験を向上させるために、追加となる情報やサポートとなる情報のあるページのみにリンクを設置しなければならない。

また、あなたの業界の信頼できるエキスパートや、あなたのビジネスのサポートとなる権威のある競合していないブランドへ、外部リンクを設置してもかまわない。

両方のタイプのリンク(内部リンクと外部リンク)を自然に含めることで、訪問者をあなたのWebサイトにとどまらせ、高いエンゲージメントを期待することができる。

また、ページの始めに内部リンクを追加することも、良いアイデアだ。

チャットボットでリードを集める

より多くのコンバージョンを獲得するためによく見過ごされるのが、チャットボットの利点を活用しないことだ。

コンバージョン獲得のための素晴らしい方法であることを意識することなく、あなたはすでにチャットボットを見たことがあるだろうし、もしかしたら使用したことがあるかもしれない

チャットボットを知らない方のために説明すると、ページ下部に設置されたチャットボックスを用いて、バーチャルのカスタマーサービスを提供することができる機能だ。

この「人」はオーディエンスの質問やニーズに24時間対応してくれる。。

チャットウィジェットの素晴らしいところは、顧客にすぐに対応できる点だ。また、新規の訪問者と接触を持つ機会をあなたのチームに与えてくれるのだ。

顧客の要望に応えた後、あなたのチームは特定のランディングページへ直接その訪問者を導くことができ、ニュースレターのサインアップなどを促すことができる。

このタイプのエンゲージメントは会話を継続させ、彼らの判断に対してのより良い情報を提供することができる。

チャットボットの導入を検討してみよう。もしかすると、コンバージョンの即時の増加が見られるかもしれない。

ヒートマップ、クリック、スクロールなどのデータを用い、離脱ポイントを測定する

キーワードレポートのためにWebサイトの分析を取り組むだけでなく、ヒートマップやスクロールデータも確認すべきだ。

こうしたツールは訪問客を「追跡」し、Webサイト内のどこへ行くか、どの箇所に彼らがエンゲージするか、などを把握できる。

スクロールデータは、コンテンツにランディングしたユーザーが、ページのどの箇所までスクロールしたかを示してくれる。

こうした有益な情報は改善箇所の判断に活かすべきだ。あなたが検討していなかった気づきも得られるかもしれない。

下記の左の図はスクロールマップであり、右の図はムーブマップである。

また、ユーザーがアクションを取ることを促している(または阻害している)箇所を把握するため、クリック率も計測しよう。

特定の動詞が効果的であったり、コール・トゥ・アクションの設置場所が適切であったりするかなどを発見することができるだろう。

しかし、こうしたツールを使用しなければ、このような有益な情報を得ることはできない。

コンバージョンを最適化させるためにブログのレイアウトを改善する

ブログのレイアウトはコンバージョン率における大きな役割を果たしている。

簡潔ですっきりとしたデザインは、訪問客を論理的にバイヤーズジャニーに導く。

反対に、散らかっていてごちゃごちゃしたレイアウトは、訪問客を圧倒し、困惑させてしまう。

よくあるレイアウトの課題は、訪問客のアクションを阻害してしまうことであり、具体的には下記が該当する。

  • サイドバーに過度に情報を詰め込む
  • 困惑させてしまうフォントサイズと色の取り合わせを使用する
  • 矛盾したオファーを表示する(ニュースレターのサインアップでは10%オフとしているのに対し、ポップアップでは15%のディスカウントを表示している)

最大サイズのコール・トゥ・アクションのページは、ユーザーはその先へ進まずに、Webサイトからの離脱を発生させてしまう。

このような事態を避けるよう、自身のWebサイトを頻繁に訪れ、ターゲットオーディエンスと同じ目線を持とう。

自身のサイトのレイアウトは、情報の提供とビジュアル的な好ましさの良いバランスが取れているだろうか? もしくは、あなたの意見、オファー、コピー文でユーザーを圧倒してしまっていないだろうか?

Webサイトのあらゆる項目が良く考えられ、良く整理されていることが理想である。

訪問客は、見るべき箇所と何をすべきかを正確に知る必要がある。

そうすれば、ユーザーはWebサイトを離脱することなく、さらに多くのページを閲覧してくれるだろう。

クロスデバイス、クロスブラウザのテストを行う

読者がどのようなブラウザやデバイスでアクセスしても、あなたのコンテンツがきれいに表示されると想定すべきでない。

そのように想定してしまうと、ユーザーの体験を損ない、検索エンジンのランキングも下降してしまうことだろう。

それはなぜか?

GoogleはWebサイトを、モバイル・ファースト・インデックスをベースに評価する。もしくは、「モバイル版のページがどのように見えるのか」と言い換えても良いだろう。

そのため、デスクトップでの表示方法のみを考えているのであれば、あなたは大きなミスを犯していることになる。

頻繁に、定期的に、クロスデバイスとクロスブラウザのテストを行おう。

優れたWebサイトは(複数のブラウザでの)デスクトップユーザーと、タブレットを含めた、異なるデバイスのモバイルユーザーの両方に対応している。

異なるブラウザやデバイスでWebサイトを閲覧し、どのような閲覧状態でも、あなたが作成した各コンテンツが印象的に見えるか、確認しよう。

そのためには、避けることのできない調整が必要となるかもしれない(より多くのコンバージョンを期待する前に)。

サイトスピードを改善する

異なるブラウザやデバイスでコンテンツをテストするのと同様、コンバージョン率を増加させるためには、サイトスピードも検討すべき要素である。

あらゆるユーザーがハイスピードのインターネット回線を使用していると想定すべきではない。

ページの読み込み時間と直帰率の調査によると、ユーザーはページが早く読み込まれることを期待しており、長い時間がかかる場合、すぐに離脱してしまうとのことだ。

「ページの読み込み時間が2秒から7秒に伸びると、直帰率は9.6%から32.3%へ急増してしまう」と、専門家は指摘する。

また、ページの読み込みが100ミリ秒遅くなるごとに、1%の損失が発生してしまう。

あなたの読み間違いではない。私は100ミリ秒、つまり、0.1秒と述べた。

そのため、帯域幅が低い場合のパフォーマンスが良くなければ、あなたが提供したいものを見る前に、もしくは、コンバージョンを発生させる前に、ユーザーは離脱してしまうかもしれない。

特に、読み込みに時間がかかる画像、ポップアップ、広告などを多く使用している場合は、注意が必要だ。

Googleのページスピードインサイトなどの無料のツールを使用し、Webサイトの読み込み時間を、デスクトップとモバイルの両方で確認しよう。

まとめ

かつての我々のように、トラフィックからコンバージョンを獲得できていない場合は、この記事で紹介した戦術を活用し、その結果を我々にご共有いただきたい。

コンテンツSEOと同様、結果が出るまでには時間がかかるだろう。

また、我々にとっては効果的であった施策が、あなたにとっては効果的でないかもしれない。そのため、あなたのWebサイトに適した施策が見つかるまで、実験を継続することを強く勧める。

リード数が増えていないことが確認されるまで、大量のトラフィックは素晴らしいものとして映るだろう。

これが継続したテストが必要な理由となり、コンバージョンとアシストコンバージョンに常に目を光らせておくことで、道を切り開くことができるだろう。

常にテストを行おう。

この記事は、Search Engine Journalに掲載された「15 No B.S. CRO Tips to Create Blog Posts That Convert」を翻訳した内容です。
ブログを運営する目的は様々あり、単純は集客目的や認知度向上といった場合も考えられます。

ユーザーの役に立つことはもちろんですが、それらのトラフィックが自身のビジネスに還元されなければ、ブログ運営の意義も失ってしまうかもしれません。

ユーザーの目的達成と自身のビジネスの拡大との最適なバランスが取れるのが理想ですね。

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【Webセミナー】「現役SEOコンサルがSEOの質問に回答するセミナー」を開催いたします

「何をしたら検索順位が上がるのか?」

SEOに関しては数多くの質問が寄せられますが、最終的にはこの問いを解くことが目的となります。

しかし、検索の仕組みはGoogleがその内側を公開しておらずブラックボックスなこともあり、何が正しくて何が誤っているのかを判断することが難しいのが現実です。

そこで今回、そういった皆様のお悩みにお答えするため、弊社のSEOの知見を活かし、時間が許す限りいただいた質問に回答するというセミナーを開催させていただきます。

  • SEOは何から始めるべきか?
  • 今の時代のSEOにリンクは効くのか?
  • コンテンツを作成する際に意識しておくべきことは何か?
  • 効果的なリンクの獲得方法は何か?

一般的な質問でもコアな質問でも構いません。率直に皆様の質問をお寄せいただければと思います。

セミナーの概要

目次

皆様から事前に募集した質問や、当日いただく質問にお答えするセミナーとなります。

登壇者

アイオイクス株式会社Webコンサルティング事業部

石戸 翔麻

アイオイクス株式会社のコンサルタント/セールス。
「ユーザー理解に基づくWebマーケティング」をモットーに年間100以上のサイトを分析、Webマーケティングの課題解決の提案・コンサルティングを行っている。
また、海外の最新SEO情報を届けるメディア「SEO Japan」の運用も担当。

Twitter:@idist_410

また、他にも弊社のコンサルタント2名の登壇を予定しております。

日時

2020年10月23日(金) 15:00~16:00

タイムテーブル

  • 14:50~15:00:入場
  • 15:00~16:00:セミナー ※途中5分休憩あり

※ご質問がなくなり次第、終了となります。

参加人数

80名まで
(応募者多数の場合は、抽選を行います。)

対象となる方

  • 企業のマーケティング担当の方
  • 今後Webマーケティング・SEOへの取り組みを検討されている企業の方

※恐れ入りますが、同業他社の方・個人の方・広告代理店の方の応募はご遠慮ください。

参加費

無料

会場

Zoomによるオンライン配信となります。
当選された方には、視聴可能なリンクをお送りいたします。

アクセス

なし

お申し込みはこちらから

お申し込みは、以下のフォームよりお願いいたします。
当選された方には、後日視聴用のURLおよびアンケートをお送りいたします。

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企業のEC戦略におけるPinterest活用のすすめ

プラットフォームといえば、Google・YouTube・Twitter・Facebook・Instagramなどが思い浮かぶかと思いますが、最近になって勢力を増してきているのがPinterestです。

「画像がメインのプラットフォーム」という程度の認識の方も少なくないと思いますが、これからECにおける重要なチャネルのひとつになるかもしれません。

そこで今回は、ニール・パテル氏がECの観点から、Pinterestの基本と使い方について触れた記事をご紹介します。

多くの企業はまだPinterestの可能性を真剣に捉えられていない。これは大きな間違いといえる。

Pinterestは現在、アメリカで3番目に大きなソーシャルネットワークだ。データによると、Pinterestユーザーは、InstagramやFacebook(アメリカでトップの座を占めている)などの競合サイトよりも50%多くの支出を行っている。

言うまでもなく、Pinterest経由での購入者の90%以上がそのECサイトを初めて利用しているユーザーであることから、そのトラフィックには非常に価値があると言えるだろう。

ECにPinterestを使用すべき理由

画像検索の台頭により、Pinterestはこれまで以上にビジネスにとって重要になっている。

Pinterestによると、彼らのレンズ機能は25億を超える生活用品や衣服を識別できるという(Googleのレンズより15億多い)。

プロダクトピンは、PinterestのECネットワークを高品質の販売ファネルに変えるのに役立った。ユーザーは、認識→検討→購入のサイクルを気にすることなく、即座に製品を購入できる。

また、商品を購入したい人に商品を表示しながら、商品ページ、ウェブサイト、ソーシャルアカウントの間にリンクを作成することもできる。

つまり、商品がより多くの場所で、より多くの人々に見られるということだ。

より多くのユーザー、より多くの売上、そしてより多くのブランド認知度を獲得できる。

このメリットを享受しない理由はあるだろうか?

どのような企業がPinterestを使用すべきか?

PinterestのECプラットフォームを使用することは、ほぼすべての種類のビジネスにメリットがある。

家具、食品、サービスのいずれを販売していても、Pinterestで商品を紹介することでエンゲージメントを高められる。

製品に焦点を当てた企業は、ショッピング広告、製品ピン、およびコレクションの即時の成功から利益を得ることができる。

サービスを提供している企業は、Pinterestの大勢のフォロワーと多様な市場を活用して、自社をプロモーションすることができる。

個々のクリエイティブもPinterestを扱うことで多くのメリットが得られる。この人気のあるサイトでは、DIY、クラフト、ファッション、料理のクリエイティブすべてが話題になっている。

扱っている商品・サービスがBtoCであればPinterest上で明らかに有利であるものの、BtoBであっても、ターゲットオーディエンスがPinterestのユーザーと重複している場合には大きなメリットを得ることができる。

Pinterestを利用しているユーザー層

Pinterestの月間ユーザー数は3億2,000万人を超えている。主たるユーザーはアメリカの者であるが、リーチできる層は全世界へと継続的に拡大している。

Pinterestユーザーの71%は女性である。

Pinterestは、アメリカの女性ユーザーを「The Deciders」と呼んでいる。彼らは家計の購入の80%を担当しており、アメリカの富の50%以上を管理しているからだ。

Pinterestによると、The Decidersは、アメリカでのほとんどの食べ物、飲み物、スタイル、美容の購入を管理している。つまり、彼らのピン、ボード、提案は、家計がお金を使う方法に大きな重みを持っているということだ。

男性はまだプラットフォーム機能を使用している。新しいデータによると、新規登録の50%以上が男性だ。

Pinterestユーザーの大多数は30歳から39歳の間に属する。その人口統計は、18〜29歳のグループと密接に続いており、Pinterestのユーザーの34%を占めている。

アメリカのPinterestユーザーの3分の1は、プラットフォーム機能を使用してブランドをフォローしていると述べている。

つまり、彼らはあなたのメッセージを受け入れる準備ができていて、喜んで受け入れるということだ。

PinterestのEC販売の設定方法

まずはビジネスアカウントを設定しよう。

これを行うには、個人アカウントを変換するか、新しいビジネスページを作成する必要がある。ビジネスオプションは、より多くのデータを提供してくれる。

PinterestのECページを作成する際に最初に注意すべきことは、ブランドが明確で、まとまりのある存在感を持つことだ。

フォント、ロゴ、およびハッシュタグの一貫した使用により、ページにまとまりのある感触が与えられる。

人々は信頼できるブランドを望んでいる。ソーシャルプラットフォームをプロフェッショナルな状態に保つことは、オーディエンスとのブランドの整合性を構築する簡単な方法だ。

投稿を開始するときは、高品質の画像を使用し、熱心にピンを打ち、製品リストの一貫性と更新を維持していることを確認してほしい。

Pinterestでは品質が重要だ。人目を引く画像、独自の行動を促すフレーズ、クリエイティブなコンテンツは、フォロワーを引き付け、維持するのに役立つ。

テキストオーバーレイを使用して、スマートフォンでの読みやすさを向上させ、販売、割引、ブログ投稿、ブランド更新などの特別なブランド機能について言及しよう。

その点では、マーサスチュワートリビングの例を参考にしたい。

高品質の写真、ブランドの投稿、価値のある製品に加えて、投稿するときに覚えておくべきことがもう1つある。それはSEOだ。

彼らの検索機能は、消費者がキーワードを使用して製品を見つけることを意味する。つまり、あなたはその検索結果に自身の投稿を表示しておきたいはずだ。

コンテンツのリーチを拡大するために、ピンのタイトルと説明にキーワードを使用することだ。

ハッシュタグは、関連するキーワードを投稿に挿入するための優れた方法である。メインタイトルに1つまたは2つ追加すると、商品がより頻繁に表示されるようになる。

キーワードの調査についてサポートが必要な場合、UberSuggestは無料で、キーワードの提案からトラフィックデータの検索まで幅広いサービスを提供しているので活用してほしい。

売り上げを伸ばすということは、単に良い製品を手に入れるだけではないことを忘れないでほしい。消費者は、信頼できるブランドが購入プロセスをリードすることを望んでいる。

コンテンツが優れているほど、売り上げも向上する。

Pinterestで商品を販売する方法

ブランドページの設定が完了したところで、販売を開始しよう。

Pinterest上でEC商品を設定するには、Webサイトをリンクして確認する必要がある。Pinterestのビジネスアカウントで確認できるWebサイトは1つだけなので、販売元のサイトを必ず選択すること。

データソースを使用する場合は、製品ライブラリ全体をPinterestに一度にアップロードするカタログを作成できる。しかし、すべてのブランドがこの機能を使用するための適切なデータセットを持っているわけではない。

このオプションが自身のECストアで動作しない場合は、リッチピンがWebサイトからPinterestへと直接メタデータを引き出す。各ピンを個別にアップロードする必要があるものの、Pinterestで直接製品の説明と価格を確認できる。

リッチピンを使用すると、モバイルアプリのユーザーは「ショップ」ビューで検索し、好きなピンをクリックしてから、青いショップボタンをクリックするだけで商品ページに移動してチェックアウトできる。

ショップビューとアプリの購入ボタン付きのリッチピンの例を次に示そう。
(元画像がリンク切れとなっています)

プロモートピンを使用して、リーチとフォローを増やすこともできる。

プロモートピンは、Pinterest版の有料広告である。自身のピンをユーザーのフィードの一番上に押してもらうために支払うことができ、より多くの人々があなたのコンテンツへと誘導される。

プロモートされた商品のピンは、トラフィックをWebサイトに誘導し、販売機能を強調するための優れた方法だ。

ほとんどのソーシャルメディアの有料広告と同様に、特定のキャンペーンの目標を選択し、人口統計をターゲットにして、プロモーションの費用、頻度、期間を決定するエンゲージメントオプションを高めることができる。

プロモートピンは通常のピンと同じように見えるが、下部に「プロモート」と表示される。下の中央にあるこのエルジマドールの広告でその例を見ることができる。

Shop the Look Pinsを使用して、複数の製品を1つのピンにリンクすることもできる。これらのピンは、ファッションルック、室内装飾品、DIYプロジェクトに最適だ。

商品には小さな白い点があり、ユーザーがその商品をクリックして買い物できることを示している。ShopStyleの例を次に示そう。

Pinterestでは、商品がアップロードされると、Shop The LookPinsを手動で設定できる。詳しくはこちらのガイドを参照してほしい。

PinterestのEC広告を設定するためのチュートリアルをお探しだろうか?

Pinterest広告を使用して売上を生み出すためのガイドを読むか、以下のビデオをチェックしてほしい。

PinterestのECで売上を伸ばす方法

Pinterestページからのコンバージョンを促したい場合は、フォロワーを獲得する必要がある。

どうすればあなたのページを数多くのライバルの中で目立たせることができるだろうか。

PinterestのECの世界で波を起こすためにできることがいくつかある。

まず、シェアされることを念頭に置いてピンを設計しよう。インフォグラフィック、関連性のある引用、DIYプロジェクトは、すばらしいPinterestコンテンツになる。

テキストオーバーレイは、視聴者を投稿に導く効果的な方法だ。興味深い引用を使用して、クリックとインタラクションを促進してみてほしい。

最も人気のあるPinterestの上位5つのカテゴリは次のとおりだ。

  • 旅行
  • 健康とフィットネス
  • DIY
  • 女性のスタイル
  • 美しさ

同様に、トレンド、休日、ニュースを念頭に置くことも、ユーザーの心にアプローチすることに役立つ。

クリスマスが近づいている場合、あなたのブランドで最も人気のある家族向けギフトを紹介しよう。夏が近いなら、パンチボウル(カクテル)と楽しい夏の飲み物のレシピを解き明かす時だ。

ビデオピンはPinterestの上位の結果に含まれることが多いため、コンテンツには、ビデオやアニメーショングラフィックを散在させる。

ビデオピンを使用すると、消費者が使用するように、製品をリアルタイムで紹介することもできる。それはあなたのオーディエンスをコンバージョンに導くのに大いに役立つことだろう。

次に、ブランドの周りにコミュニティの感覚を作り出すことが不可欠だ。

Web上で、人々は繋がりを求めている。

最高の製品を手に入れるだけでは十分ではない。あなたは最高のコミュニティを持っている必要がある。

コミュニティと関わり、エンゲージメントを取り戻すブランドは、オンラインでの小売を通じて成長し、販売される可能性が高くなる。

UGCの投稿、インフルエンサーマーケティング手法の使用、グループボードの作成などの戦術は、コミュニティを成長させ、ブランドへのエンゲージメントを高めるのに役立つ。

さらに、ユーザーデータを追跡して分析を行うことで、オーディエンスの関心、要望、ニーズをよりよく理解できる。

Pinterest Analyticsを使用すると、クリック数が最も多いピン、引き付けているオーディエンスの種類、売上に繋がるカテゴリを確認可能だ。

まとめ

PinterestのEC機能はブランドの成功を念頭に置いて作成されていることから、まだ参加していないのであれば、今すぐに参加すべきだ。

クイックファネルオプション、リピート購入の約束、エンゲージメントと認知度を高めるためのさまざまな方法を備えたPinterestのECは最適な場所である。

やるべきことはシンプルだ。詳細なPinterest戦略を作成し、ビジネスアカウントを設定し、製品をリンクして、販売を開始すること。

Pinterestで売上を伸ばすために何を試せるだろうか?

この記事は、NEILPATELに掲載された「How to Use Pinterest for E-commerce」を翻訳した内容です。
Pinterestの現状から使い方まで、広く書かれた記事でした。

やはり画像・動画のプラットフォームといえば、日本ではYouTubeやInstagramが強いイメージではありますが、これからその中のひとつにPinterestが加わるかもしれません。

現在扱っているプラットフォーム以外のことを知ることでヒントを得られることもあります。この記事がSEOや他のWeb施策の参考となれば幸いです。

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投稿 企業のEC戦略におけるPinterest活用のすすめSEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

【SEOの都市伝説】メディア『東京フリーランス』にインタビュー記事が掲載されました

こんにちは、アイオイクスの石戸です。

この度、フリーランス・フリーランス志望者向けに有益な情報を提供しているメディア『東京フリーランス』にインタビュー記事を掲載していただきました。

SEOに関する様々な都市伝説について、以下のテーマにお答えしています。

  1. 自分でバックリンクを貼れば上位を取れるってほんと?
  2. 企業ドメインの全盛で個人はもう戦えなくなる?
  3. 記事の「オリジナリティ」ってほんとに必要なの?
  4. 記事を大量生産すれば検索で上位を取れるの?
  5. 「長文記事」はやっぱり上位に表示されやすいの?
  6. 今後個人や企業がやるべきSEOとは?

これからSEOに注力されたいという方は、ぜひご覧ください。

SEOの都市伝説って本当なの?老舗SEO会社に「SEOのホントとウソ」を聞いてみた!
https://tokyofreelance.jp/interview-ioix/

投稿 【SEOの都市伝説】メディア『東京フリーランス』にインタビュー記事が掲載されましたSEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

【2020年版】上級者向けの17のSEO戦略

SEOを行う際は、検索エンジンとユーザーの両方に配慮しなければなりません。

そして、検索エンジンとユーザー(行動や嗜好)は常に変化・進化を続けているため、必然的にSEOの施策もアップデートしていく必要があるでしょう。いわゆる、SEOの普遍となる基本的な項目を網羅したリストは多くありますが、それ以外の最新トレンドに対応した施策リストも有用です。

今回の記事はBacklinkoの「上級者向け」の施策となりますが、時代に即した施策も盛り込まれています。

この記事は、17の上級版SEOの戦略、テクニック、戦術のリストである。

事実、これらの戦略は、私のサイトがGoogleから月間で350,973の訪問を獲得する手助けとなっている。

あなたが「優れたコンテンツを作ろう!」のような古典的な初級者向けの記事に飽き飽きしているのであれば、この記事を楽しんでくれることだろう。

「ジャーナリスト・キーワード」で上位表示させる

ジャーナリスト・キーワードとは、文字どおりジャーナリストが検索している用語である。

これは、被リンクを獲得するための非常に強力な方法である。

例えば、先日、我々はページスピードの調査記事を公開した。

このページの参照ドメインのデータ(Ahrefsで取得)を見てみよう。

コンテンツが公開された直後に大きな上昇が確認できる。その後、動きは落ち着くが、さらに大きな上昇が確認できる。

この2回目の大きな上昇は、多くのジャーナリスト・キーワードで順位が付き始めたからだ。

どれほど効果的か、おわかりいただけただろうか?

ジャーナリストは記事を書く際に、各種の統計データを必要としている。そうしたデータを探すため、彼らはGoogleを活用するのだ。

そして、ジャーナリストが公開しようとしている記事についての情報を、私のサイトは彼らに提示していることとなる。つまり、私のサイトに記載されている統計データを見に来るのだ。そして、彼らの記事中に、引用元として私のサイトを言及する。

素晴らしい。

滞在時間を改善するために、アニメーション画像を使用する

我々の最新のランキング要素の調査では、Googleでのランキングとサイトの滞在時間は相関していることがわかっている。
1,180万の検索結果を分析した結果、自然検索のランキング要因についてわかったこと

Googleでのランキングとサイトの滞在時間は相関している

そして、サイト滞在時間を改善するためのシンプルな方法を発見した。アニメーション画像である。

特に、解像度が高いアニメーション画像(アニメーションSVGsなど)が効果的だ。基本的に、これらはアニメーションGIFsである。しかし、品質はすこぶる高い。

例を挙げてみよう。
(タップすると、翻訳元記事へと遷移します)

17 Advanced SEO Techniques for 2020

アニメーション画像があると、ユーザーは流し読みをやめ、立ち止まることを発見した。

すると、ユーザーはさらに多くのコンテンツを読んでくれるようになる。結果として、より多くの時間、サイトに滞在してくれるのだ。

例えば、Backlinkoで掲載したこの記事は、アニメーション画像をいくつか使用している。

このページの滞在時間が3分27秒であることは、偶然の一致ではないだろう。

この施策がもたらす影響については、あえて言うまでもないはずだ。

コンテンツハブを作成する

Backlinkoの自然トラフィックの28%はコンテンツハブから来ている。

コンテンツハブとは何だろうか?

特定のトピックにおける、ミニWikipediaのようなものだ。

例えば、昨年、我々はSEO Marketing Hubを公開した。

SEO Marketing Hubはカテゴリ(例えば、「テクニカルSEO」や「リンク構築」など)ごとに整理されたSEOのリソースのコレクションである。

それぞれのカテゴリには、いくつかの「エントリー」がある。

これらのエントリーは全て、特定のキーワード(通常はロングテール)に最適化されている。

そして、これらは通常のブログ記事のようには書かれていない。各エントリーはWikipediaの記事のように書かれている。

なぜか?

まず、こうしたスタイルの記事は、これらのタイプのキーワードの検索意図に、より合致しているのだ。例えば、「LSI キーワード(共起語)」と検索した際、私の意見などは必要とされないだろう。

この場合の検索者は、「LSI キーワードとは何か」を知りたがっているのだ。なぜ、重要なのか? 何から始めたらいいのか? そういったことを知りたがっている。

そして、コンテンツハブ内にあるエントリーは完全にこうした検索意図に合致するよう、戦略的に設計されている。

次に、エントリーの全ては、戦略的にリンクされている。

言うまでもなく、こうした内部リンクはSEOにとって有益である。

また、こうした内部リンクは滞在時間の上昇にも一役買う。内部リンクと通じ、読者は他のページへと遷移し、そこのコンテンツを読んでくれるからだ。

その結果、(もし戻りたい場合には)検索結果に戻る前に、十分な時間を私のサイトで過ごしてくれることになる。

比較キーワードをターゲットにする

比較キーワードとは、異なるものごとを比較する言葉である。例えば、

  • コンテンツマーケティングとSEO
  • iPhoneとAndroid
  • WebflowとWordPress

なぜ、こうしたキーワードは狙うに値するのか?

まず、比較キーワードで検索するユーザーは、完全な初心者ではない。

例えば、「SEOツール」と検索するユーザーは、SEOの初心者であろう。

しかし、「Mangools Moz Pro 比較」と検索するユーザーは、SEOツールについての知識はある程度あるはずだ。これら2つの異なるツールに対する意見を聞き、決断を下したいのである。

次に、比較キーワードはそれほど競合性の高いキーワードではない。

例えば、このキーワードの月間検索ボリュームは1,100で、CPCは6ドルである。悪くはない。しかし、キーワードの難易度は、たったの12/100である。

実際、このキーワードをターゲットとした記事を私は作成している。そして、すぐに上位3位に表示させることができた。

上級者向けアドバイス:「あなたと競合サイト」周辺の比較キーワードに最適化した記事を作成しよう。Driftはこうしたページを多く作成している。

そして、多くのキーワードで上位表示されているのだ。

ページネーションにはダイナミックパラメータを付与する

Exploding Topicsは初日にして深刻なテクニカルSEOの問題に出くわしてしまった。

新規のページがインデックスされるのに数日(または数週間)かかってしまっていた。クロールバジェットがすぐに枯渇してしまったのだ。

つまり、Googleボットが新しいコンテンツをクロールするのに非常に長い時間がかかっていることを意味する。

この状況を脱する手助けの1つとなったのが、ページネーションのページにダイナミックパラメータを使用することだった。

つまり、下記のURLから、

https://explodingtopics.com/business-topics/page/2

下記のURLに変更したのだ。

https://explodingtopics.com/marketing-topics?page=2

このフォーマットに変更することが、GoogleがページネーションのページのURLパターンを把握する手助けとなった。Googleがページネーションのページ再クロールするために必要な時間を短縮することができたのだ。そして、新しいコンテンツを発見し、インデックスさせるための時間が増えた。

また、より多くのページをGoogleがクロールしてくれる後押しにもなったようだ。

(もし、クロールバジェットの問題に再び出くわしてしまったら、Search ConsoleのURLパラメータツールを使用し、ページネーションのページへのクロールを止めることができる。これは、ダイナミックパラメータに限り、有効だ。)

ポッドキャストで被リンクを構築する

私は、100を超えるポッドキャストにゲストとして出演している。

そして、その全てからリンクを設置している。

こうした理由により、「ポッドキャストは新しいゲスト投稿である」と私は述べている。

実際、ポッドキャストへの取り組みは、ある意味、ゲスト投稿を執筆するよりも優れている。

ゲスト投稿を公開するには、下記が必要だ。

  1. あなたのゲスト投稿を受け入れてくれるWebサイトを探す
  2. そのサイトに交渉する
  3. ドラフトを作成する
  4. 編集に取り掛かる

その後、ようやくあなたのゲスト投稿は公開される。

ポッドキャストはどうだろう? 必要なのは、出演すること。それだけで十分だ。

実際、Exploding Topicsで使用したリンク構築の最初の戦略も、ポッドキャストであった。

私は、共同創業者のジョッシュに、スタートアップ界隈の企業に私がポッドキャストに出演したがっていることを話してくれるよう、依頼した。

ジョッシュは興味深く話してくれたため、多くの企業が快諾してくれた。

では、他の人のポッドキャストにインタビューを受けるためには、どうすればよいだろう?

これについては、1記事まるまる使ってお話しすることができる。しかし、ここではいくつかのポイントに絞ってみよう。

①オーディエンスにとって有益な内容を話す
あなたがお話しすることは、あなたのインタビューからオーディエンスが得ることができる、具体的な事柄を強調する必要がある。

②マイクを手に入れる
本格的なポッドキャストは音質にも配慮している。そのため、高品質なUSBマイクに投資することをお勧めする(私は、Rode Podcasterを使用している)。

③段階を踏む
できるだけ小規模なポッドキャストから開始しよう。小規模なポッドキャストとの場合、快諾してくれる可能性も高い。そして、ゲストとしての振る舞いが得意になってくる(これはスキルである)。その後、大規模でより優れた番組に出演するといい。

それでは、次のトピックに移ろう。

コンテンツアライアンスを探る

コンテンツアライアンスとは、他のビジネス、サイト、ブログ、YouTubeチャンネルなどと共同し、1つのコンテンツを作成することである。

例えば、私がFractlと共同で作成した記事は、最終的にMoz blogに掲載されている。

このケースでは、私はExploding Topicsのデータを提供している。

しかし、あなたが必要としているデータを保持する誰かと共同する、といった形も可能だ。

例えば、こちらのコンテンツ分析の記事の作成にあたり、私はBuzzSumoと共同している。

この場合、BuzzSumoは大量の魅力的なデータを保持しており、彼らはそれを快く共有してくれた。

そのお返しとして、私は記事を作成し、その記事の中で、オーディエンスに対し彼らをプロモートした。

結果として、このアライアンスはお互いに利益をもたらした。

私は、自身では手にすることが不可能なデータにアクセスすることができた。BuzzSumoは1万人以上の人々に、その名を提示することができた。

実際、この記事は初月で46,489の訪問者を運んできてくれている。

検索結果画面の専有面積を最大化させる

Googleの検索結果の1位に表示されているWebサイトは、全自然検索のクリックの約32%を獲得している。

つまり、上位に表示されなくとも、検索結果画面からより多くのクリックを獲得できる別の方法があるということだ。

検索結果画面における、より大きな専有面積を獲得しよう。

検索結果画面の専有面積は、「検索結果画面の1ページ目で、どれくらいのピクセルをあなたがコントロールできるか」ということだ。

より大きなピクセルをコントロールできれば、そのキーワードで獲得するトラフィックも増えるだろう。

例えば、強調スニペットに採用されれば、ページの最上部にあなたのWebサイトを表示することができる。また、このキーワードにおける専有面積も3倍となる。

他にも例があるだろうか?

先日、私のYouTube動画が、重要なキーワードで1ページ目に表示された。

こちらも、非常に大きな専有面積を提供してくれている。

下記に、より大きな専有面積を獲得できる方法を記載しておこう。

コンテンツ内にオリジナルの画像を埋め込む

高品質な画像があなたのコンテンツをより良いものにしてくれることは、周知の事実だ。

また、間接的に順位の上昇に一役買ってくれるだろう。

では、どのような種類の画像を自身のサイトに用いるべきだろうか?

最近行われたSEOの実験では、「重複画像は順位に悪影響を与える」ことがわかっている。

そのため、可能な限り、オリジナルな画像を使用したいと考えるはずだ。

例えば、我々は非常にプロフェッショナルなスクリーンショットを作成するために、グラフィックデザイナーに作成を依頼している。

通常のスクリーンショットを使用するほうが、遥かに簡単で早いことはわかっている。しかし、我々はオリジナルで、より有益な画像を使用するため、そこに投資している。

また、全ての記事で、オリジナルのビジュアルやチャートを作成している。

繰り返すが、こうしたビジュアルは安くはない。しかし、SEOへの直接的、間接的な利益のために、投資すべき価値はあるはずだ。

副産物として、他の誰かがブログであなたの画像を使用するかもしれない。

そして、ソース元として、リンクを提供してくれているだろう。

例えば、ある記事で使用した下記のチャートは、多くの異なるブログで使用されている。

長文コンテンツのほうが、短文のブログ記事よりも、より多くのリンクを発生させる

そして、私の画像を使用したブログの多くが、ソース元としてBacklinkoへリンクを提供してくれている。

キーワードの関連性にコンテンツを最適化する

1ページにキーワードを187回詰め込む以上のことがオンページSEOにあることはすでにご存知だろう。

実際、Googleの「検索アルゴリズムの仕組み」では、「定量可能な要因」を見ていると説明している。

特に、Googleはそのページが扱っているトピックに関連したコンテンツを見たいと思っている。

ここでの疑問は、Googleが見たいと思っている「定量可能な要因」を、どのようにしてGoogleに伝えるかということだ。

ページ内にLSIキーワードを正しく含める必要がある。

これを行えば、あなたのページがそのクエリと関連性が高いことをGoogleに確認することができる。

結果として、ターゲットキーワードでの上位表示が見込めるはずだ。さらに、その他のキーワードでの順位上昇にも貢献するだろう。

内容の深いコンテンツを書けば、自動的にこうしたLSIキーワードが大量に用いられているはずだ。

ダブルチェックを行いたければ、ツール(ClearscopeSurfer SEOのような)を使用するという手段もある。適切なLSIキーワードがコンテンツ内に含まれているか、発見する手助けとなる。

こうしたツールの仕組みは一様だ。すでに上位表示されているコンテンツをスキャンするのだ。

そして、こうしたページが頻繁に使用している言葉を抽出する。

ブログにコメント欄を作成する

コメントは3つの理由であなたのSEOを助けてくれる。

第1に、コメントは実際に直接的なランキング要素となりうる。

第2に、コメント欄はそのページで行動する理由をユーザーへ与えてくれる。これは、滞在時間の増加につながるだろう。

第3に、コメント欄はGoogleがクロールし、インデックスし、ランクするコンテンツなのである。

実際、Googleの社員もページ上の全てのコンテンツを対象としている(UGC含む)と述べている。

(元ツイートはおそらく「UGCコンテンツが低品質なため、順位が下落しているのではないか」という疑問や不満と思われる。)

それはあなたのWebサイトだ。悪いコンテンツを公開することを選択したのであれば、それがフォーラムにおける投稿・ユーザーによる書き込み・直接の投稿であっても、それはWebサイトのクロール・インデックス・ランキングに使用される。すばらしい高品質のフォーラムやUGCサイトを作成することもできるし、その試みはうまくいくだろう。

これが、私がBacklinkoのコメント欄に大きな労力をかけている理由である。

全てのコメントに返信するだけでなく、コメントの管理のために毎日数時間を費やすスタッフを用意している。

こうすることで、Webサイトに寄せられる全てのコメントが高品質となる。

People Also Askのキーワードを明らかにする

SEMrushによると、Googleの全ての検索結果画面の41%がPeople Also Askのセクションを含んでいるとのことだ。

最適化の対象に値すると言えるだろう。

問題は、こうしたキーワードを大規模に発見することが、大きな苦痛を伴うということだ。

4つの質問は、すぐに手にすることができる。

しかし、さらに多くの質問を見るためにはアコーディオンメニューを毎回開かなければならない。

幸運にも、こうした質問をスクレイプしてくれる「People Also Ask」というツールに偶然出会った。

このツールは、他のキーワードツールと同じように使える。キーワードを入力し、結果のリストを手にすることができる。

関連するキーワードではなく、People Also Askから直接質問を引っ張ってきてくれる。

非常に素晴らしい。

ページに「コンテンツ機能」を追加する

コンテンツ機能とは下記のようなものだ。

  • 計算機
  • 比較チャート
  • 機能の内訳
  • メリット・デメリットのリスト
  • まとめ
  • 引用ボックス

コンテンツの競合性を高め、より便利になるよう、コンテンツに追加する何か、といったところだ。

そして、コンテンツ機能は直接的、間接的に順位改善の助けとなる。

実際、Googleの品質ガイドラインでは、補完コンテンツは「重要」であると記載されている。

コンテンツ機能がどの程度の違いを生むか、最近の事例をお伝えする。

今年の初頭、SEOのエキスパートになるためのガイドコンテンツに2つのコンテンツ機能を追加した。

具体的には、SEOを学ぶ複数の方法を比較したテーブルを追加したのだ。

また、SEOのスペシャリストが身につけるべきスキルのリストも作成した。

ほどなく、このコンテンツは1位に順位が上昇した。

自然トラフィックも36.9%上昇した。

Googleは200を超えるランキング要素をアルゴリズムに使用している。そのため、コンテンツ機能がこの例での違いの全てを生み出していると、確証を持って言うことはできない。

しかし、私個人の意見としては、コンテンツ機能がランキング上昇の大きな理由であると考えている

「トピック+年度」コンテンツを追加する

「トピック+年度」コンテンツは特定のトピック周辺で起こったトレンドを扱うブログ記事である。

例えば、私は毎年、SEOの決定版ガイドを公開している。
※翻訳したホワイトペーパーはこちら→2020年 SEOガイド決定版

また、こちらの記事は「SEO 2020」というキーワードに最適化させている。

ご存知の通り、「SEO」は非常に難易度が高いキーワードである。

(もちろん私にとっても😉

しかし、「SEO 2020」の難易度は「SEO」ほど高くはない。毎月、数千人のユーザーが検索しているキーワードではあるが。

実際、私の記事は、「SEO 2020」というキーワードで1位に表示されている。

これにより、毎月かなりの量のトラフィックを獲得できている(特に年度の初頭においては)。

注:「タイトルタグの末尾に「2020」を追加すれば良い」という話ではないことを指摘しておく。

この戦略を活かすためには、あなたのコンテンツが、その年に発生する質問に100%注力している必要がある。

例えば、私のSEOガイドのコンテンツは、検索エンジン最適化の世界で起きたトレンドを扱っている。

これこそが、「SEO 2020」と検索するユーザーの検索意図となっているのだ。

リンクのない指名のメンションから被リンクを獲得する

リンクではないブランドのメンションは、「ブログ記事やニュース記事であなたについてメンションはしているが、あなたのサイトへのリンクは設置していない」、状態であることだ。

例を挙げてみよう。

あなたがすべきことは、あなたのブランドに言及してくれた人へEメールを送付することだ。そして、あなたのWebサイトへリンクを設置するよう、依頼しよう。

自身の経験からすると、このアプローチのコンバージョン率は非常識だ。主な理由は、あなたが聞いたこともない人に対し、冷たい対応をしているわけではないからだ。

そうではなく、あなたのWebサイトについて、すでに言及してくれている人にEメールを送付するのである。

つまり、彼らはあなたのWebサイトへのリンクを追加する準備ができていると言える。

鍵となるのは、素早く接触することだ。

どんな理由であれ、新しい記事であれば編集してくれる可能性がある。

そのため、Eメールの送付が素早いほど、リンクを獲得できる機会も増えるはずだ。

BuzzSumoの「Brand Alerts」機能はこのテクニックに完全に適している。

この機能は、リンクが設置されていないメンションで絞り込むこともできる。

Google Discoverに最適化する

Google Discoverは、Google版のソーシャルメディアのニュースフィードである。

しかし、あなたがフォローしている人からの投稿を提供するのではなく、あなたが好むであろうとGoogleが考える、高品質なコンテンツを提供してくれるのだ。

そして、Google Discoverは大量のトラフィックをもたらしてくれることを私は発見している。

実際、Google Discoverは過去90日間で6,000を超える訪問を発生させている。

Googleによれば、Discoverに最適化することは不可能である、とのことだ。

しかし、これは真実ではない。

実際、数段落先に、高品質な画像はDiscoverでの表示の助けとなると書かれている。

Discoverの結果にはその隣に大きな画像が表示されるからである。そして、その写真が目立てば、ユーザーはクリックするだろう。これが、他のユーザーのDiscoverのフィードにあなたのコンテンツが表示される手助けとなる。

そのため、あなたが公開するあらゆるコンテンツに、高解像度のog:imageを追加するようにしよう。

また、私が発見した、Google DiscoverのSEOの手助けとなる事柄をまとめてみよう。

  • コンテンツの新鮮さ(Discoverからのトラフィックは、記事が公開された日が最も多い)
  • オリジナルで高品質な画像やチャートやグラフ
  • (Googleにインデックスされている)Twitterでのエンゲージメント
  • 単独のページへの高レベルなトラフィック
  • 人気のあるトピックについてのコンテンツ(Discoverで流れてくるコンテンツは、ユーザーの閲覧履歴に大きく基づいている)

Redditから競合性の低いキーワードを発見する

非常に競合性の低いキーワードを簡単に発見する方法を紹介しよう。

先ず、SEMrushやAhrefsでsubredditsのURLを入力する。

そして、そのページで上位表示されているページのすべてのキーワードを見てみよう。

するとどうだろう? 競合性の低いキーワードのリストができあがるのだ。

もちろん、(常に1ページ目に表示されている)Redditのドメインオーソリティは、あなたのWebサイトよりも高いだろう。

注目すべき点は、Redditのスレッドは非常に乱雑であることだ。また、役に立たないコメントも多く含まれている。例えば、下記のように。

つまり、Redditのスレッドよりも、あなたのコンテンツを良くするためにすべきことが多くあるということだ。

  • 情報を段階ごとに整理する
  • 画像や動画など、マルチメディアを追加する
  • 有益なリソースへの外部リンクを含める
  • より最新のテクニック、戦略、情報を含める

基本的には、「よく書かれた記事>Redditのスレッド」となる。

つまり、あなたのコンテンツがRedditのスレッドよりも上位に表示される可能性があること意味している。

上級者向けアドバイス:subredditsは多くの取るに足らないキーワードで上位表示されている。それらは、あなたがターゲットにしたくないキーワードだろう。CPCで絞り込みをすることで、良いキーワードを簡単に発見することができる。私は、CPCの下限を$2ほどに設定することをお勧めする。こうすることで、取るに足らないキーワードを除外できるはずだ。

ボーナス戦略#1:サイトマップを視覚化する

フラットなWebサイトのアーキテクチャは、テクニカルSEOにおいて、非常に重要だ(特に多くのページがある場合は)。

問題は、あなたのWebサイトのアーキテクチャがフラット(良い)か、非常に深い(悪い)が、それを知ることが非常に難しいことである。

これが、私がサイトマップの視覚化をお勧めする理由である。

Ahrefsのサイト監査機能を使用することで、それが可能となる。

もしくは、私が最近発見したVisualSitemapsという素晴らしいツールでも可能である。

ボーナス戦略#2:Googleキーワードプランナーで隠れた用語を発見する

多くの人が、種となるキーワードをGoogleのキーワードプランナーに入力する。

これは間違ったことではない。

しかし、より多くのキーワードのアイディアを発見したいのであれば、このフィールドにURLを入力しよう。

そうすれば、Googleはそのページをスクレイピングする。そして、多くの人々には表示しないキーワードのリストが生成される。

以上である。

まとめ

この記事で紹介した17のSEOの戦略は、今すぐに効果を出すための戦略である。

ぜひ、あなたの意見を聞かせてほしい。

このリスト内の戦略ですぐに試す予定の戦略はなんだろうか? サイトマップの視覚化だろうか? 「People Also Ask」への最適化だろうか?

ぜひこの記事をシェアして、感想を述べてほしい。

この記事は、Backlinkoに掲載された「17 Advanced SEO Techniques for 2020
」を翻訳した内容です。
ある程度のSEOの知識が無ければ、少し難しい内容であったかもしれません。そのまま使える施策というよりは、アイディアの取っ掛かりとして面白いものが多くありました。今回の記事の中から何かアイディアを発見していただければと思います。

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Googleが検索語句レポートを変更。広告主が数億単位の広告費の行方を把握できなくなる可能性が生じた

9月になり、Googleは広告レポートについて、「クリックが発生したキーワードが重要でない場合、そのキーワードが確認できなくなる」旨を発表しました。

つまり、クリック課金が発生したのにもかかわらず、その内訳がわからなくなるということになりますが、これは衝撃的な変更に思えます。

自然検索のSEOとは毛色が違うものの、重要な変更と言えそうですので、Googleの動向を把握するためにも押さえておきたい内容となっています。

今朝、私は先週の「ブランドキャンペーンによるワンクリックに対して、キャンペーンに3ドル以上かかる」という提案を受け入れなかった。

そして私は、幅広いクエリを追加するのではなく、ブランドキーワードをトリガーとする無関係な単語をひとつだけ追加した。

今後、Google広告において、そのようなスモールキーワードが表示されなくなったり、複数の少量のクエリで表示されるかどうかがわからなくなったりする可能性がある。

先日ご報告したように、Googleは広告主に対し、「検索語句レポートには多くのユーザーが検索した重要なキーワードのみを含めることにした」と通知した。「重要」の定義については述べていない。

Googleは、変更の理由を「プライバシーポリシーを維持し、ユーザーデータに関する保護を強化するためである」と語った。

当然ながら、この動きは広告主の怒りを買うことになった。

Googleの端的なコミュニケーションはいつもどおりのことだが、いつもどおりガッカリした。「重要」とは何か、まったく触れられていない。数百万ドル、数十億ドルの広告費用の使い道が、広告主にわからない可能性がある。

Googleが「重要」と定義するものについて、それをプラットフォームで毎日働いている人達に何をもたらすのかを何らかの形で認めてもらうことを求めるのは行き過ぎた要望だろうか?

私はこの件に対し、大きなインパクトを与えられないかもしれないが、Googleのプラットフォームからの支出を誘導することはできるだろう。

※Googleの方針に反対し、「Googleを使うのはやめた方がいい」と周囲に働きかけるという意味かと思われる(異なる場合はご連絡いただけますと助かります)。

まず明らかにしておきたいのは、ユーザーのプライバシーの維持と尊重は、マーケティング担当者ではなく、GoogleなどのIT企業にとっても優先事項となるはずだ。

Googleは個人を特定できる情報(PII)や、その他の機密クエリを保持する必要がある。これらのクエリは、検索語句レポートやその他のプラットフォームから外れる可能性がある(アナリティクスに渡される個人を特定できる情報については、また別の機会に話そうと思う)。

しかし、この変更についてのGoogleの斜に構えたコミュニケーションは、その理由について懐疑論の扉を開いたままにしてしまっている。

“not provided”のプライバシー問題は、10年前のものである

今年の秋は、”not provided”が実装されて10周年になる。

Googleは2011年に、プライバシーの件に触れ、Googleにログインしたユーザーが検索したキーワードの表示を制限し始めた。

それ以来、いわゆる「not provided問題」はサイト運営者にストレスを与えている。

Googleはその問題について明確な回答を示さなかったが、検索語句レポートにてそのデータを広告主に表示し続けている。

プライバシーがこの意思決定の背景にあるのなら、このデータを広告主に提供することは偽善的、もしくは利己的だろうか? これを否定するのは難しいことだ。

キーワードデータを制限すると、間違いなくGoogleの広告ビジネスに悪影響が及ぶことになるが、広告主はクリックに対して料金を支払っているため、「無駄な広告支出を排除してキャンペーンを最適化するためのアクセス権を持っているべきだ」という見方もある。

“not provided”である場合、キーワードへの入札が検索広告を購入する唯一の方法であり、キーワードを検索クエリに一致させる方法は比較的容易であった。

なぜ今、検索の条件を変更するのか

なぜこのタイミングなのか。明確な答えはない。Googleは言及していない。

Googleの発言をそのまま受けることもできるだろう。

このデータに関して、突然プライバシーの保護に目覚めたのか、注意を引くのに十分な出来事があったのか、またはデータのプライバシー規制と独占禁止法の調査の増加に対する反応なのか。

具体的なトリガーがあったかどうかはわからない。2018年に発効されたCCPA執行は7月に開始し、GDPRは今年の1月1日に施行された。
※CCPA:カリフォルニア州 消費者プライバシー法
※GDPR:EU一般データ保護規則

GoogleがCCPAをレーダーに載せていたのは、昨年11月に広告主向けのソリューションを導入したからだ(7月まで待っていたFacebookとは違い)。

また、より懐疑的な見方をすることもできる。

Googleは、我々の追加の質問に対する回答を提供していない。

Googleの意図に関係なく、このロングテールデータに費やされる広告費は数十億ドルとは行かずとも、数百万ドルになることだろう。

広告主がGoogleに対し、より明確な回答とコミュニケーションを求めているのは不思議なことでもない。

前の四半期において、Googleの検索ビジネスは、パンデミックの中で広告主が撤退したことで大きな打撃を受けた。

Googleは、検索や地図などから213億ドルを生み出した。しかし、これは前年比10%の減少である。総収益は8%減で、これは初の減収となった。

今回の意思決定は収益云々ではなく、自動化の傾向を反映しているのだと思われる。しかし、この全体があったとしても、少なくともこの決定について、これ以上語らないということは不可能だろう。

このロングテールキーワードのデータは本当に重要なのか?

これらすべてのデータは、広告主にとって大きな収益と重要な気づきに繋がる。

一部の広告主が目にしていることに基づき、広告主は広告費の1/4以上を占める検索語句の可視性を失う可能性がある。

(以下、Googleがロングテールデータを不可視にしたことへの怒りのツイート)

Webマーケティング代理店のSeerは、この変更による初期の影響を調べ、Google広告が「リスティング予算の約28%のキーワードを非表示にし、PPCクリックの20.4%のキーワードの可視性を削除する」と試算した。

Google検索に100,000ドルを費やすごとに、71,000ドル分のキーワードデータを取得できる。

100,000回のクリックごとに、77,900回のクリックのキーワードデータが表示される。

出典:Seer

今朝、私が受け入れなかった3ドルのキーワードに現れた無関係の単語は、他の多くのロングテールキーワード(基準は明確でない)に波及し、その企業のマーケティング予算に大きな打撃を与える可能性がある。

特に中小企業への影響は非常に大きい。

キーワードからの脱却と機械学習への移行

検索広告はキーワードターゲティングの上に成り立っていた。

その後、Facebookが来たが、それはピンポイントで人をベースにしたマーケティング機能を持ち、ユーザーへのターゲティング能力を備えている。

同時に、機械学習とAIにも大きな進歩があった。

その後、Googleはオーディエンスターゲティングとキーワードターゲティングから離れ、マッチタイプを希釈し、キーワードまったく使用しないキャンペーンタイプを導入した。

Googleが同じ意味の類似パターンをフレーズと部分一致の変更されたキーワードに拡張した際、以下のように述べた。

機械学習が引き継がれ、オーディエンスが搭乗するにつれ、ゼロキーワード検索広告の時代は長きにわたって予測されてきた。実際、ローカルキャンペーン・スマートキャンペーン・アプリキャンペーンなど、自動化されたキャンペーンタイプが存在する時代はすでに始まっている。

機械学習を利用したオーディエンスへと移行したより最近の例として、7月にGoogleがGoogleアナリティクスの予測オーディエンスを導入したことが挙げられる。

広告の観点からいえば、Googleは自動レスポンシブ検索広告のフォーマットをテストのデフォルトにしている。

Googleにはこれまで以上の信頼が必要とされる

自動化、機械学習、AIに関して、私はさほど詳しいわけではない。それがより良い結果や工数の削減に繋がるのであれば、良いことだろう。

一方で、マーケターがハンドルから完全に手を離すことはできない。

広告主はクリックに対してGoogleに費用を支払っていることから、広告主は(PII以外の)キーワードデータにアクセスできるべきだという主張を脇に置いたとしよう。

広告主がこの変更に納得するためには、クエリの意図をキーワードに一致させるアルゴリズムが、Googleが理想としているものと同じくらい優れていることを信頼しなければならない。

間違いなく、アルゴリズムは改善されている。しかし、それらが完全ではないという証拠は、これらの検索語句レポートにある。

Googleはそれに詳しく触れてはいないが、どのような返答をするかを予想してみよう。

「我々のデータは、ごくわずかな広告主が除外キーワードを設定していることを示している(裏を返すと、ほぼ除外設定の必要がないということ)」

その事実の裏付けとなる数字の多少がどうあれ、それ自体は問題ではないだろう。

次に何を考えるべきか

Googleは、「我々は、広告主が重要なビジネス上の意思決定を行えるようにするインサイトを共有するための新しい効率的な方法に投資し続けている」と述べた。

これが何を意味するかを確認するまで、待つ必要がある。

それまでの間、広告主は虚無に対して声を発しているように感じるだろう。

また、このGoogleの動きはパンデミックによって影響を受けた企業に広告のクレジットを発行することで獲得した好印象をふいにする可能性もある。
COVID-19(新型コロナウイルス感染症): 中小規模の企業向け Google 広告の広告クレジット

重要な第4四半期に向けて、パンデミックがかつてないほど深刻になっているため、広告主は多額の広告費の行方が不明瞭なまま進むことを余儀なくされるだろう。

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google’s search terms move will make millions in ad spend invisible to advertisers」を翻訳した内容です。
Webマーケティングはユーザーの行動がデータとして把握しやすいのがメリットですが、今回のGoogleの変更は、そのメリットが消えてしまうような変更と言えます。

プライバシーの観点からの変更とのことですが、今まで見えていたものが急に見えなくなることへの不満は相応に発生することでしょう。

SEOに注力しているとついSEOの情報ばかり追いがちですが、1企業としてのGoogleの動向も可能な限り抑えておきたいと感じさせられる記事でした。

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投稿 Googleが検索語句レポートを変更。広告主が数億単位の広告費の行方を把握できなくなる可能性が生じたSEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

1,801のユーザー行動を分析した結果わかった、ユーザーがGoogleを使う際の12の真実

変化し続けるユーザーニーズに対し最大限対応していくことは、あらゆるWebサイトにとっての命題と言えます。SEOに直接関係があるにせよ、ないにせよ、ユーザーを満足させることができなければ上位表示も難しいでしょう。

ユーザーニーズの把握は非常に難しいトピックですが、ユーザー行動を把握することでそのヒントを得られるかもしれません。

今回は、Backlinkoによる、ユーザーの検索行動を調査した記事を紹介いたします。

最新のGoogleの検索結果に対し、人々がどのように関わっているかをより良く理解するため、我々は1,801のユーザー行動のセッションを分析した。

特に我々が調査した項目は以下のとおりだ。

  • 広告と自然検索結果のクリック数の比較
  • ローカル、動画、Googleショッピングのクリックの割合
  • 検索セッションの平均時間
  • 1ページ目の下部まで閲覧するユーザー数
  • その他

では、我々が得た調査結果を紹介していこう。

※編集部注:
情報をわかりやすくするため、オリジナルの画像に日本語を注釈として加えている箇所があります。あらかじめご了承ください。

この調査で得た重要な発見

1.Google検索の利用者は、23%の割合で、オートコンプリートのサジェストを使用する。コマーシャルクエリで検索するユーザーと比べ、インフォメーショナルクエリとローカル検索のほうが、オートコンプリートのサジェストをクリックする傾向がある。

2.Google検索の利用者の50%は、9秒以内に検索結果をクリックする。検索結果のいずれかをクリックするまでにかかる平均の時間は、14.6秒。

3.Google検索の利用者のうち、たったの9%しか、検索結果の1ページ目の最下部まで閲覧しない。

4.15%のユーザーが、最初に使用した検索キーワードを変更する。これは、Googleが関連性の高い検索結果を提供していることを指し示している。もしくは、Google検索の利用者は、最初の検索で正しいキーワードを選択できることを意味している。

5.検索結果をクリックした後、たったの17%のユーザーしか、再び検索結果画面に戻らない。同じクエリで複数回直帰するユーザーは、たったの5%。

6.Google検索の利用者の大半(59%)は、検索セッションの間、1つのページのみを訪れる。入力したクエリの答えを得るために、4ページ以上訪れるユーザーは、たったの6%。

7.65%の検索者は、検索セッションの間、伝統的な「10個の青いリンク」の検索結果をクリックする。

8.クエリによって大きく異なるが、検索者の19%が、広告をクリックする。

9.ローカルクエリの場合、42%の検索者が、マップパック内の検索結果をクリックする。

10.商品を検索しているユーザーの19%が、Googleショッピングの結果をクリックしている。

11.平均で、検索者の3%しか、”People Also Ask”を使用していない。しかし、この行動はクエリによって大きく異る。例えば、サプリメントを検索しているユーザーの場合、13.6%が、”People Also Ask”をクリックしている。

12.検索結果の2ページ目に行く検索者は、たったの0.44%。

13.検索セッションが完了するまでの平均時間は76秒。また、全検索セッションの半分が、53秒以内に完了する。

調査方法

今回の調査を行うにあたり、我々は454人の米国在住のユーザーにGoogle検索を使用した一連のタスクを行うよう依頼した。

異なるクエリでの広範囲なセットにすべく、被験者に依頼したタスクは下記のとおりである。

  • コマーシャル(物理的な商品):$20以下のFord F-150用のスマートフォンホルダーを探す。
  • コマーシャル(サービス):新規会員の初年度で、少なくとも20,000マイルをプレゼントする航空会社系のクレジットカードを探す。
  • コマーシャル#2(サービス):金利が25%より低く、年会費のかからないスモールビジネス用のクレジットカードを探す。
  • ローカル:自身の地域で交通事故を担当できる弁護士を探す。
  • インフォメーショナル(ノウハウ):自分で髪の毛を切る方法を紹介している動画の中で一番良いものを探す。
  • インフォメーショナル(方法):自身の地域内で、送料が追加されないオンラインで食料品を買うための最適な方法を探す。
  • トランザクショナル:腰の痛みに作用するサプリメントを探す。

それぞれのセッション中、被験者の画面は全て記録してある。

一例を下記に挙げよう。
※クリックすると、元の記事へと遷移します。

How People Use Google Search (New User Behavior Study)

今回の調査で指示した内容が行われているか各動画を確認し、トータルで259人のユーザー(1,801の検索セッション)という結果となった。録画した動画のトータルの長さは2,226分(38時間)となった。

最後に、動画のデータに注釈をつけ、それぞれのデータポイントをスプレッドシートにまとめ、結果を分析した。

では、それぞれの分析結果を見ていこう。

検索ユーザーはGoogleのオートコンプリートのサジェストを、セッションの23%で使用する

Googleのオートコンプリートは、検索履歴、地理的条件、およびこれまでに入力した内容に基づき、検索中に複数のキーワードを提示する。
※クリックすると、元の記事へと遷移します。

How People Use Google Search (New User Behavior Study)

我々の調査によると、かなりの数の検索者がこの機能を使用しているようだ。全ての検索のうち、約1/4がオートコンプリートのサジェストの中の1つを選ぶことがわかった。

しかし、オートコンプリートをどの程度使用するかについては、クエリに依存する。

特に、コマーシャルとトランザクショナルのキーワードで検索する場合が最もオートコンプリートのサジェストを使用するようである。

ここで得られる知見

Googleのオートコンプリートは検索行動に大きな影響を与えているようだ。特に、トランザクショナルとコマーシャルのクエリにおいては。

検索ユーザーの半分が、検索後の9秒以内にクリックする

次に、「最初のクリックまでにかかる時間」を調査した。

言い換えれば、どこをクリックするかを決定するために、ユーザーは検索結果画面をどのくらいの時間見るのかを調査したのだ。

我々は、多くのユーザーが最初の結果を直感的にクリックするものの、Googleが現在使用している複数の検索結果の機能(動画カルーセル、people also ask、トップストーリーなど)によって、ユーザー行動は変化しているだろうと仮定していた。

言うまでもなく、検索結果画面のレイアウトは、検索結果によって大きく異なる。

この組み合わせによって、ユーザーが自然検索の最初の結果をすぐに選択することを難しくしている。クエリによっては、最初の検索結果がファーストビューになることもある。

また、それより下部に位置することもある。さらには、GoogleショッピングとGoogle広告の間に表示されることもある。

我々は、Googleで何かを検索しているユーザーの50%が9秒以内にクリックをすることを発見した。また、25%のユーザーが5秒以内にクリックしていることもわかった。

平均の「最初のクリックまでにかかる時間」は14.6秒であった。


クエリのタイプによって最初のクリックまでにかかる時間が可変することは注目すべきである。

ここで得られる知見

検索者は最初のクリックを行う前に、検索結果を見定めるために十分な量の時間をかけている。平均の「最初のクリックまでにかかる時間」は14.6秒であった。

検索ユーザーの9%が1ページ目の下部までスクロールする

次に、検索結果の1ページ目の下部までスクロールするユーザーがどの程度いるかを調査した。

検索結果の最下部までスクロールするユーザーは、たったの9%であることがわかった。

しかし、ユーザー行動はクエリの種類によって可変する。トランザクショナルクエリである「腰の痛みを和らげるサプリメントを探す」のクエリで検索している場合は、コマーシャルクエリである「車載用のスマートフォンホルダーを探す」のクエリよりも、多くの検索結果を見ているようだ。


おそらく、これは検索結果画面の機能の差異によるものだろう。

コマーシャルクエリの場合、Googleショッピングの結果が表示される傾向がある。また、ほとんどの場合でファーストビューに表示されるのだ。

一方、トランザクショナルとインフォメーショナルの場合、伝統的な「10本の青いリンク」が表示される傾向がある。このレイアウトが、ページの下部へのスクロールとクリックを促すのだろう。

ここで得られる知見

Googleユーザーの比較的少ない割合(9%)が、検索結果の下部までスクロールする。多くの場合、検索結果の上部でクエリに対する答えを発見している。

また、必要としている情報がファーストビューで発見できなければ、検索をやり直すことを好む。

検索ユーザーの15%しか最初の検索ワードを修正しない

我々は、85%のGoogleユーザーが、最初の検索ワードでクエリへの答えを見つけ出していることを発見した。


これは、Googleが(ハミングバードランクブレインなどのアップデートによって)各クエリの真のインテントを理解する能力が改善されているという事実によるものなのかもしれない。

もしくは、単純に「Googleの検索結果が以前よりも良いものになっている」という事実によるものなのかもしれない。その結果、ページの上部に関連する結果を発見できる状態となっている。

また、ユーザーが「検索する方法」をより良く理解できていることが理由である可能性もある。言い換えれば、何千回もの検索をすることで、正しいクエリを入力する訓練ができていると言えるのだ。

いずれにせよ、一般的に、検索者は最初のクエリで必要な情報を探し出しているということだ。その結果、最初の検索の後、クエリを変更することが極めて少なくなっている。

ここで得られる知見:検索者の15%しか、最初の検索で使用したキーワードを修正しない。

検索ユーザーの17%が検索結果に直帰する

物議を醸すトピックではあるが、検索結果の満足度を把握するため、Googleのアルゴリズムは「行動に関するシグナル」を見ているという証拠がある。

それはさておき、我々はどのくらいのユーザーが、検索結果をクリックした後に直帰する(より正確に表現すれば「ポゴスティック」する)かを調査した。

その結果、83%のユーザーが、彼らがクリックした検索結果から直帰しないことを我々は発見した。また、単一の検索セッションの間、ユーザーの5%しか複数回の直帰を行わないこともわかった。

こちらに関しても、クエリによって異なってくる。


我々の調査では、多数の検索者(59%)が1つの結果をクリックしていることがわかっている。また、少数のユーザー(6%)がクエリに対する答えを探すために4ページ以上訪問していることもわかっている。


ここでも、一般的に、Googleはユーザーが満足する結果を表示できていることが示されている。

前述で議論した、「Googleを使用する検索者は最も関連性のある結果をクリックすることを判断するために十分な時間を取っている」という事実を組み合わせると、Googleはユーザーを満足させていることが示唆される。

ここで得られる知見

17%のユーザーが、他の結果を選択するために、検索結果画面へと直帰する

検索ユーザーの65%が自然検索結果をクリックする

強調スニペット、ナレッジパネル、Twitterカードなど、Googleはここ数年間で複数の検索結果上の機能をロールアウトしている。

それにも関わらず、検索者の65%が「10本の青いリンク」の少なくとも1つを、検索セッション中にクリックしていることがわかった。


こうしたユーザーが広告をクリックしていないというわけではない。検索セッションの間、多くのユーザーが自然検索結果と広告の両方をクリックすることがわかっている。

しかし、検索セッションの間、大多数のユーザーが自然検索結果を一度はクリックしていることは注目に値する。

また、多くのユーザー(10%)が複数の自然検索結果をクリックしているのだ。

ここで得られる知見

検索セッションの間、検索者の65%が自然検索結果をクリックする

検索ユーザーの19%が広告をクリックする

今までにないほど、Google広告は検索結果の多くの領域を占めている。

今日のGoogle広告の設置場所は、非常に目立ち、自然検索結果と似ている。

検索者の19%が広告をクリックすることを我々は発見した。また、同一の検索セッションの間、複数の広告をクリックするのはたったの4%であることもわかった。

今回の調査で使用したクエリの多くがコマーシャルとトランザクショナルであることから、予測していた数値よりも高い数値となっているかもしれない。

実際、この行動はユーザーが行っている検索の種類に高く依存することがわかっている。

特に、コマーシャルとトランザクショナルの検索は、インフォメーショナルクエリと比較し、Google広告へのクリックが多い。


こうした検索の場合、広告が表示される機会が多いという事実による結果かもしれない。また、検索インテントも商品やサービスのページへと向かっていることだろう。

その結果、ユーザーが自身の検索と高い関連性を広告に見出しているのだ。

ここで得られる知見

19%のユーザーがGoogle広告をクリックしている。しかし、この数字は検索の種類によって大きく異なる。

ローカル検索をしたユーザーの42%がマップパックをクリックする

ローカルクエリ(”寿司 ニューヨーク”)とGoogleがローカルの文脈と判断したクエリの場合、「マップパック」が表示される。

マップパックは、Googleマップから引用された3つの結果が並び、「通常の」自然検索結果と混ざって表示される。

ローカル検索を行っているユーザーの42%がマップパック内の結果をクリックしていることがわかった。

多くのローカル検索結果画面で目立つように表示されていることを考えると、マップパックを使用してローカルビジネスを探すことを、多くのユーザーが選択していることは驚きではない。

ここで得られる知見

ローカルビジネスを探している検索者の42%がマップパックの結果をクリックする

商品検索をするユーザーの19%がGoogleショッピングをクリックする

Googleショッピングは、商品の検索クエリにおいて、多くの場合でファーストビューに表示される。

そのため、商品を検索しているユーザーの19%がGoogleショッピングをクリックしていることは、特に驚きではない。

ここで得られる知見:検索セッションの間、少なくとも1回は、商品を検索しているユーザーの19%がGoogleショッピングをクリックする

検索ユーザーの3%しか、”People Also Ask”を使用していない

SEMrushのデータによると、Googleの全検索結果の43.21%にPeople Also Askが表示されているとのことだ。

People Also Askは全検索結果のうち、最も目立つ機能の1つであると言える。

我々は、実際にどのくらいのユーザーがPeople Also Askに使用しているかを調査した。

そして、検索者うち、非常に少数(たったの3%)しかPeople Also Askをクリックしていないことがわかった。

画像23:検索者の3%しか、”People Also Ask”を使用していない

しかし、特定のトランザクショナルクエリとナビゲーショナルクエリの場合、People Also Askのクリック数は増加する(13.6%)

ここで得られる知見

People Also Askは多くの検索結果画面で表示されているが、多くのクエリでクリックされているわけではない。実際、我々のサンプルの検索結果では、検索者の3%しか”People Also Ask”を使用していない

検索結果の2ページ目に行く検索ユーザーは、たったの0.44%

驚きではないが、検索結果の2ページ目に行くユーザーはほんの少数(0.44%)しかいないことを我々は発見した。

この結果は、我々が昨年に行ったGoogle Search Consoleのデータを使用した、自然検索結果のCTRの調査結果と一致している。

この調査では、0.78%のユーザーしか2ページ目に訪問していなかった。

ここで得られる知見

クエリに対する答えを探し出すために検索結果の2ページ目に行く検索者は、たったの0.44%

検索ユーザーが検索セッションを完了するまでの平均時間は76秒

Googleで何かを検索する際、探しているものを発見するまでにどのくらいの時間がかかるだろうか。

我々のデータによると、平均的なユーザーのセッションは76秒で完了している。

また、検索者の25%が非常に早くセッションを完了させていること(31秒以内)もわかっている。

他の発見と同様、このタイムフレームも被験者が行う検索のタイプによって可変する。

この結果からも、Googleは検索結果の1ページ目に関連性があり、有益な結果を表示している証拠とも言える。

また、ユーザーが関連性のあるコンテンツに素早く到達する手助けとなる検索結果画面上の特徴を提供しているという証拠とも言えるだろう。

ここで得られる知見

クエリによって幾分かは可変するが、検索者の多くが、比較的短いタイムフレーム(平均で76秒)で検索を完了していることを、我々のデータは示している。

結論

今回の研究結果は気に入っていただけただろうか。

Googleの検索結果の変化は速い。多くの広告、多くの検索機能、そして、Google Discoverのような全く新しい体験もある。

これが、我々が現在の検索結果に対し、ユーザーがどのように関わっているかを把握したいと思った理由だ。

ご興味のある方は、今回の調査手法と全調査結果をご確認いただきたい。また、ローデータを格納している、GitHubのレポジトリへのリンクも紹介しておこう。

もしこの記事の内容が気に入ったら、感想を添えて、ぜひSNSでシェアしてほしい。

この記事は、BACKLINKOに掲載された「How People Use Google Search
(New User Behavior Study)
」を翻訳した内容です。
Googleはユーザーのニーズに合わせ、常に検索結果画面を改善しています。また、Googleの改善によって、ユーザー行動の変化が起きる場合もあるかもしれません。

いずれにせよ、両者の動きを把握することはSEOにとっても大きなヒントになり得るため、こうしたデータは定期的に確認したいですね。

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投稿 1,801のユーザー行動を分析した結果わかった、ユーザーがGoogleを使う際の12の真実SEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

【LIG社共催】「コンテンツマーケティングの準備はお済みですか?コンテンツの作り方とSEOの基本」

SEO Japan編集部の石戸です。

この度、LIG社とWebセミナーを共催することとなりましたので、本記事にて告知させていただきます。

BtoB/BtoCを問わず、Webマーケティングを行う上でコンテンツはとても重要です。

SEOで流入を増やすも良し、SNSでの拡散を狙うも良し、すべての施策においてコンテンツはカギとなってきます。

一方で、コンテンツマーケティングを行う上では、「どのような情報を発信すればいいのかわからない」「コンテンツの作り方がわからない」など、思った以上に様々な障壁があるものです。

また、別の側面としてコンテンツマーケティングとSEOは切っても切り離せない関係にあり、SEOへの理解も必須と言えます。

そのような背景を踏まえまして、今回はコンテンツマーケティングにおいて類まれなる実績のあるLIG社とタッグを組み、「コンテンツマーケティングとSEOの基本」についてお話しさせていただきます。

  • これからコンテンツマーケティングに本格的に取り組みたい方
  • そもそもコンテンツマーケティングとは?を知りたい方
  • いいコンテンツをどうやって作るのか悩んでいる方
  • 昨今のSEOの動向を知りたい方

このような方はぜひご参加ください。

セミナーの概要

セミナー構成

第一部:LIG
リアルな成功・失敗事例から学ぶ!コンテンツマーケティングのはじめ方

第二部:アイオイクス
「何となくのSEO」から卒業する。今知っておくべきSEOの基本とファーストアクション

日時

2020年9月17日(木) 15:00~16:30

参加人数

制限なし

対象となる方

  • 企業のマーケティング担当の方
  • 今後Webマーケティングへの取り組みを検討されている企業の方

※恐れ入りますが、同業他社の方・個人の方・広告代理店の方の応募はご遠慮ください。

参加費

無料

会場

Zoomによるオンライン配信となります。
当選された方には、視聴可能なリンクをお送りいたします。

お申し込みはこちら

お申込みやさらなる詳細については、以下のLIGブログよりご確認ください。

【LIG×アイオイクス共催セミナー】コンテンツマーケティングの準備はお済みですか?コンテンツの作り方とSEOの基本※9/17(木)15時〜

当選された方には、後日視聴用のURLおよびアンケートをお送りいたします。

よろしくお願いいたします。

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SEOに取り組むなら最低限知っておきたい101のシンプルなアドバイス

SEO施策の新しい気づきを得たい場合、自身のSEO施策に抜け漏れがないかを確認したい場合などに、施策リストを紹介している記事は参考になります。

SEO Japanでもこのような記事はたびたび紹介していますが、今回の記事もそれに該当します。

しかし、いわゆる「施策」というよりは、アドバイスやティップスがまとめられているため、今まで紹介してきた記事とは少し毛色が異なります。記事中にもありましたが、初心者の方や自身の考えをブラッシュアップしたい方などへは参考になるはずです。

実績のある、実行可能なSEOの戦術をお探しだろうか?しかも、すぐにあなたの助けとなる戦術だ。この記事では、すぐに実行できる101のSEOのアドバイス、トリック、そして秘密を紹介したいと思う。

SEOは流行りのダイエットに似ている。

すぐに結果が出ることを約束するアドバイスは数多くあるが、その多くが、成果のでるものはほとんどない。

また、評判の良い戦術の多くも、成果がでないこともある。

仮に、まだ過去の手法にすがっているのであれば、すぐにそれらを手放すべきだろう。

今風であり、見栄えの良い施策であっても、あなたのWebサイトには適合しないこともあるはずだ。

一部の正当なSEOの戦術(Webサイトのテクニカルな監査など)は時間がかかる。それらの結果が見られるのに、数ヶ月から1年以上かかることもある。

しかし、SEOの戦略が時間の浪費を意味するというわけではない。

より実践的で、実績のあるSEOの戦術に注力しよう。

本日から、あなたの助けとなるような戦術だ。

ここからは、効果がすぐに見られるSEOのアドバイス、トリック、秘密を紹介したいと思う。流行りのダイエットよりは、よっぽど効果が見込めるはずだ。

SEOの基礎におけるアドバイス

1.動画を作成し、最適化する

動画の価値は今までにないほど高まっている。

予算の制限を理由にこの流れに乗り遅れることはないようにしよう。

電話での録音とモーショングラフの間には、利用できる選択肢が多くある。

2.ユーザーインテントに注力する

キーワード調査を行う際、ユーザーインテントを必ず意識しよう。

また、質問形式のキーワードのような、音声検索のキーワードとも組み合わせることで、ユーザーインテントをさらに把握することができるはずだ。

3.専門性、権威性、信頼性の構築を始める

新規で作成したWebサイトの場合、10年以上運営されているWebサイトを相手にすることは分が悪い。

まず取り組むべきことは、優れたコンテンツとページを作成し、そこにあなたの専門性を表現することだ(個人であれ、企業であれ)。

こうしたコンテンツは、SEOだけでなく、事業の目標達成の助けにもなるだろう。

4.コンテンツをユーザーフレンドリーにする

SEOは、究極的にはユーザーに向き合う施策である。

そして、検索エンジンが行うアップデートの多くは、ユーザーフレンドリーなコンテンツを好む。

SEOのテクニカルな側面に加え、ペルソナ、ユーザー行動、ユーザートレンドなども学ぼう。

5.顧客のサイテーションは非常に強力である

製品に対するレビューやコメントを、顧客に残してもらえるような計画を立てよう。

検索エンジンは、これらを利用して属性値を設定し、高いコンバージョンが期待できる。

6.初めからSEOを考慮する

Webサイトの再デザインをする際、SEOの専門家を計画の早い段階から投入しよう。

Webサイトのデザインは、SEOのベストプラクティスに適合させるべきである。特に、モバイル版においては。

7.クライアントの期待を誠実に管理する

様々なタイプのメンバーが関わることになるだろう。

彼らの期待にそぐわないと、あなたの存在感が薄れてしまうかもしれない。

8.「完全一致」のキーワード以上のことを考えよう

完全一致のキーワードの使用は、常に必要とされるわけではない。

Googleはエンティティ(物事や概念)とその関連性を理解している。

ページの主要なキーワードと検索キーワードを関連付けてくれるはずだ。

9.リファラを用いる

リファラをベースとした、コールトゥアクションのパーソナル化を行おう。

ロケーションや検索キーワードをベースとすることも可能だ。

10.短いドメインを使用する

ドメイン名を選ぶ場合、15文字以下の文字数にしよう。

短いドメインの場合、ユーザーが覚えやすいはずだ。

11.Webサイトの全てのバリエーションを発見する

“site:example.com”と検索し、全てのバリエーションを発見しよう。

例えば、下記のようなバリエーションが挙げられる。

・http://example.com
・http://www.example.com
・https://example.com
・https://www.example.com

モバイルSEOのアドバイス

12.”モバイルファースト”のアプローチを採る

2020年の9月に、Googleはモバイル・ファースト・インデックスの全てのWebサイトへの適用を開始する。
※参考:Google、モバイルファーストインデックスの強制移行を2021年3月末まで延期

Search Consoleのモバイルフレンドリーテストを使用し、モバイルのエージェントがあなたのWebサイトをどのように見ているかを確認しよう。

13.AMPとPWAがあなたのWebサイトに適しているか調査する

モバイル・ファースト・インデックスへの準備と、モバイルからのトラフィックの増加の手助けとなるため、Accelerated Mobile Pages (AMP)やProgressive Web Apps (PWAs)を検討しよう。

モバイル版のWebサイトがない場合、Googleはモバイル・ファースト・インデックスにおいて、AMPページやPWAに対応したページを検索結果に表示させる。

そのため、AMPページやPWAに対応したページに、主要なコンテンツやリンクのリストが含まれていることを確認しよう。

14.インタースティシャル広告を削除する

年齢制限や個人情報の確認などの目的が無い限り、モバイル版のページからはポップアップやインタースティシャル広告は削除しよう。

ポップアップ以上に効果的な別の選択肢は多くある。

15.AMPページでは、スクロールトラッキングを実装する

AMPページでは、Googleタグマネージャーでスクロールトラッキングが実装可能だ。

16.AMPページにフォームを追加する

AMPページには必要最低限の機能しか有していないと見られるかもしれないが、リード獲得のためにフォームを追加することができる。

17.B2Cの場合、PWAを検討する

B2Cのブランドの場合、Progressive Web App(PWA)の実装を検討しよう。

PWAは、消費者が使うアプリの50%に取って代わると予測されている。

Starbucks、Spotify、そしてUberなどは、すでに印象的な体験を提供している。ユーザーも小さなブランドからもそうした体験を提供されることを期待するようになるだろう。

18.モバイル版のページにパンくずリストを追加する

モバイルでのクリック率を増加させるために、目的のページまでの明確な経路を示そう。

テクニカルSEOのアドバイス

19.HTTPSへ移行する

HTTPからHTTPSへ移行する際、その他の変更は加えるべきではない。

Googleがプロトコルの変更のみを想定し、その他の変更を認識することが難しくなってしまうかもしれない。

20.Canonicalタグはクロールバジェットの消費の削減にはならない

検索エンジンは、実際にそのコンテンツが重複しているかを判断するため、重複しているコンテンツへもクロールする。

21.ユーザーのために、サイトスピードは2~3秒を維持する

ページスピードの問題が発生しているページを示すため、Core Web Vitalsのレポートを携え、開発者と連携しよう。

22.ニュース+BERT=トップストーリーのカルーセル

ニュースのパブリッシャーのために、BERTはトップニュースのカルーセルを追加した。

この検索結果に含まれる最適の方法は、真正のニュースコンテンツを公開し、AMPに対応し、Google Newsに自身のWebサイトを送信することだ。

23.rel=canonicalを活用する

複数のURLのバージョンがある全てのページにrel=canonicalを設置する。検索エンジンを、主要なページへ案内するためだ。

rel=canonicalタグは、他のWebサイトがあなたのコンテンツをスクレイピングし、重複コンテンツを作成した際に混乱を防ぐことができる。

24.インデックスされていることを確認する

“site:domain”を使用し、収益を発生させているページがインデックスされていることを再確認しよう。

また、重複したインデックスも併せて確認しよう。重複したインデックスは重複コンテンツの問題へとつながることもある。

25.1ページにつき1つのH1タグを使用する

1つのページに複数のH1タグを使用することは避けよう。

26.投稿する前にalt属性を画像に追加する

Googleは、他のソースと競合するため、ビジュアル検索へと移行している。

この流れに対して、手を抜くべきでない。

27.サイトマップは複数持つことができる

Googleに特定のセクションへのクロールを注力してもらいたいのであれば、画像、動画、プロフィール、ブログ記事など、サイトマップを区別しよう。

28.URLパラメータを管理しよう

動的なURL(例えば、www.donutsaregoodforyou.com/?mode=1-list=1のようなURL)の場合、Search Consoleでパラメータを調整し、Googleのクロールを管理しよう。

この施策も、重複コンテンツを防ぐ手助けとなる。

29.内部リンクをHTTPSへ変更する

HTTPからHTTPSへ移行する前に、内部リンクをHTTPSへと変更しよう。

30.パンくずリストを追加する

パンくずリストを追加することで、SEOとユーザー体験の強化につながる。

31.リダイレクトを確認する

長いリダイレクトチェーンを防ぎ、検索エンジンがあなたのWebサイトを素早くクロールできる手助けをしよう。

32.画像を使用する場合、ベクター画像を使用する

これらのタイプのファイルを使用することで、複数のデバイスでの画像の品質が向上する。

ページスピードに課題がある場合は、WebPファイルの使用も検討しよう。

33.CDNの活用を検討する

画像のホスト先として、content delivery network(CDN)を検討しよう。

CDNはWebサイトのスピードアップにも一役買ってくれる。

34.画像を最適化する

一般的に、画像は読み込み速度における最大の障壁だ。ページスピードとユーザー体験のために、画像を最適化しよう。

35.同様の商品へはcanonicalタグを設置する

名前や説明が酷似している商品がある場合、リダイレクトではなく、canonicalタグを設置しよう。

36.専用のホストを手にしよう

プライベートでホストされたドメインが検索結果のランキングに影響を与えることはないが、シェアホストの場合インデックスの問題が起こることもある。

検索エンジンはIPアドバイスを元にインデックスをする。複数のIPアドバイスがあった場合、検索エンジンは過度のシグナルを受けてしまうだろう。

37.画像検索に投資する

小売やECサイトは、ビジュアル検索をマーケティング戦略に組み込むべきだ。

Pinterest’sを筆頭に、Amazon、Snapchat、Bingもビジュアル検索を追加している。投資すべき価値はあるはずだ。

38.構造化データを活用する

検索結果の1ページ目は、かつてとはだいぶ変わっている。しかし、悪いことばかりではない。

ナレッジグラフ、強調スニペット、トップストーリー、動画カルーセルなど、検索者にとって価値のある情報をあなたがもっていることを、Googleに伝える手段は複数ある。

その可能性を高めるために、構造化データを活用しよう。

リンクビルディングのアドバイス

39.スパムリンクは否認する

否認ツールを賢く利用しよう。

40.有料リンク:Googleのお怒りに気をつける

相互リンクを目的として、チャリティーや非営利活動に寄付している場合、Googleのガイドラインに違反している。

41.悪質なリンクを避ける

SEOを長く行っている場合は、リスクのあるリンクビルディングの戦術には気をつける必要がある。

大規模で意図的な操作をGoogleが検知した場合、他のリンクを含む、全てのリンクの価値を下げてしまうかもしれない。

42.ディレクトリサービスからの大量のリンク設置は行わない

高品質であなたのブランドと関連性のあるディレクトリサービスのみを対象としよう。

43.明確なリンク構造があることを確認しよう

例えば、内部リンクの戦略を促すためにフッターリンクを考慮しているのであれば、再考をおすすめする。

フッターやヘッダーのリンクは、大きなウェイトを占めない。

ボディコンテンツ内の内部リンクは、Googleがより良くWebサイトを回遊できる助けとなるだろう。

44.健全なリンクプロフィールを維持する

Webサイトとブランド全体の品質と権威性を検索エンジンが関連付ける方法の1つである。

45.(量ではなく)リンクの質に注力する

コンテンツが量ではなく質が大事であるのと同様、リンクビルディングにもこれが当てはまる。

リンクビルディングはターゲットと戦略が肝となる。つまるところ、これが権威性へとつながる。

46.リンクビルディングとPRでは手動のリーチを試みる

自然リンクを獲得することは可能だ。

しかし、その他で何かできることはないだろうか?

積極的なリンクビルディングをすることで、その品質をより良く管理することができる。

47.発リンクにnofollowを設置する

当初、nofollowは有料リンクを特定するために作られた。

今日では、低品質なサイトへの外部リンクのために使用されている。

48.フォーラムやコメント内のリンクにはnofollowを常に設置する

スポンサードコンテンツ、広告、プレスリリースなども同様だ。

49.論理的な場面に内部リンクを追加する

内部リンクを設置する場合、ターゲットキーワードでリンクを設置する必要はない。

リンクの周辺にあるコンテンツがターゲットキーワードと関連していれば十分である。

50.リンク獲得のためのゲスト投稿はしない

ゲスト投稿はリンクビルディングと直接関係のある施策ではないが、コンテンツ作成のためには優れた方法である。

コンテンツ最適化のアドバイス

51.(キーワードではなく)トピックについて書く

キーワードだけではなく、トピックを考慮しよう。コンテンツの内容をオーディエンスのインテントに合致させるためだ。

52.内容の薄いコンテンツを削除する(または、リライトする)

内容のコンテンツは何の役にも立たないだけでなく、あなたのWebサイトの品質を下げてしまう。

長文のコンテンツは検索結果で上位に表示されやすいという実績もある(もちろん、長文のコンテンツが常に成功を保証するものではない)。

53.重複コンテンツを整理する

重複コンテンツを整理することで、価値のないコンテンツを除去することができる。

他のWebサイトに自身のコンテンツが掲載されてしまっている場合、Webマスターに連絡し、削除するよう依頼しよう。もしくは、否認ファイルにそのリンクを追加しよう。

54.過去のコンテンツを確認する

過去のコンテンツがいまだにトラフィックをもたらすことはある。

このような場合、同様のコンテンツを新たに作成し、より新しく、新鮮で、関連性のあるコンテンツに仕上げよう。

55.FAQページの作成を行う

読者にとっても、検索結果のランキング(特に音声検索においては)にとっても、有益となる。

FAQページの作成に時間を割いてみよう。

ロングテールのキーワードでの露出を高めるため、検索されるキーワードを考慮に入れ、リライトしてみよう。

56.コンテンツのシンジケーションを確認する

シンジゲート・コンテンツの利益を享受しているのであれば、他のWebサイトが自身のWebサイトへ向けられたrel=canonicalを設置しているか、確認しよう。

57.コンテンツの再利用を行う

革新的なアイデアというわけではないが、よく見落とされる領域だ。

動画、Facebook Live、Slideshareなど、作成済みのコンテンツを再利用できる方法がないか、考えてみよう。

58.手を抜かずに編集する

コンテンツを作成する場合、綴り、文法、一貫性などを確認しよう。

こうした間違いがランキングに影響することはないが、ユーザー体験を損ない、信頼性も低下してしまう。

59.アイデアを得るためにツールを活用する

どのようなコンテンツを作成すべきかを判断するため、BuzzSumoなどのツールを用い、競合サイトのパフォーマンスが高いコンテンツをリバースエンジニアリングしよう。

60.古いコンテンツがランキングに悪影響を与える可能性もある

古いコンテンツを刷新すべきか、削除すべきか、そうした判断をするための定期的な監査を行おう。

61.キャッシュを確認する

インフルエンサーと共同する場合や、他のWebサイトにコンテンツを投稿する場合など、”cache:URL”を使用して、キャッシュが最新であるかどうかを確認しよう。

キャッシュが1ヶ月以上古いものであれば、どこか他の場所に保存しよう。

62.会話形式で書く

音声検索でのクエリで表示されるため、会話形式でコンテンツを作成してみよう。

63.オリジナルの商品説明を書く

ECサイトを運営している場合、ユーザーと検索エンジンのために、オリジナルの商品説明を書いてみよう。

メーカーと同様のコンテンツを掲載している場合、ランキングへの悪影響やユーザーの離脱を引き起こしてしまうかもしれない。

64.メタディスクリプションをテストする

Search Consoleのデータを確認し、表示回数は増えているがクリック数は減少している場合、メタ・ディスクリプションのコピー文のA/Bテストを行い、クリック数が増えるか確認しよう。

65.キーワードのカニバリゼーションを除去する

同様のキーワードをターゲットとしている複数のページがある場合、カニバリゼーションを避けるため、それらのコンテンツを組み合わせて1つの巨大なコンテンツを作成することを検討してみよう。

66.コンテンツを分析する

同内容のコンテンツであるにも関わらず、検索結果では競合サイトのほうが順位が高い場合もあるだろう。なぜだろうか?

自身のコンテンツに情報の漏れがないかを確認しよう。

その記事に関連するキーワードを分析し、コンテンツを強化するために追加できる内容があるかどうか、調査しよう。

67.ユーザー体験をパーソナル化する

新規の訪問者と再度の訪問者へは、異なるコンテンツを提供しよう。

ローカルSEOのアドバイス

68.ファクトとローカルガイドに注力する

Google Home、Amazon Echo、その他のデジタルアシスタントの台頭により、ファクトとローカルガイドを中心としたコンテンツが、恩恵をあずかるようになっている。

69.トラベルガイドの作成を行う

ナレッジグラフの旅行計画の機能を活用しよう。

ローカルビジネスや旅行会社の場合、トラベルガイドを作成することが助けとなるかもしれない。

70.ローカル在庫広告を活用する

Googleのローカル在庫広告を活用すれば、Google内であなたのローカルストアを顧客が閲覧できるようになる。

71.多くのレビューを獲得する

あなたのローカルビジネスのレビュー数を増やす施策を実施しよう。

ローカルビジネスのレビューを読む顧客は非常に多く、多くのレビューを獲得しているWebサイトには優位性が確認できている。

72.地理的な領域とユーザーのロケーションに最適化する

物理店舗がある場合、Google広告の距離のデータや訪問レポートを活用し、どの地域から最も多くの訪問があるかを把握しよう。

73.複数のロケーションに最適化する

複数のロケーションでビジネスを展開している場合、名前・住所・電話番号(NAP)が、全ての地域でのプロフィールで一貫しているか、確認しよう。

74.特定の地域に向けたページの作成

異なる州でビジネスを展開している場合、有効な施策だ。

75.ローカルページに写真を追加する

内装を含め、顧客により強くあなたのビジネスを訴求しよう。

76.「近くの〇〇」検索への最適化

ロケーションに関連する音声検索の回数は増加し続けている。

コンテンツと広告の戦略に、「近くの〇〇」のようなフレーズを組み込むことを検討しよう。

分析とツールのアドバイス

77.離脱ページを分析する

ユーザーがどのページで離脱するかを特定しよう。

なぜ、ユーザーはそのページから去ってしまうのか?

滞在時間を伸ばすため、離脱ページの刷新を検討しよう。

78.IPアドレスを追加する

Google AnalyticsにあなたのIPアドレスを追加しよう。
※フィルタをかけることで、自身のトラフィックをカウントしない設定にできる。

79.トラフィックの減少に注意を払う

トラフィックの急激な減少が起きた場合、アルゴリズムの変更によるものかもしれない。もしくは、手動アクションが原因の場合もある。

EメールとSearch Consoleを確認し、手動アクションの通知があるかどうか、確認しよう。

80.競合サイトに注意を払う

トラフィックの急激な減少は、獲得キーワードの損失が原因であるかもしれない。

競合サイトが作成した新しいコンテンツが、あなたのキーワードで上位表示され始めているかどうか、確認しよう。

81.Google広告の来店コンバージョンを設定しよう

コンバージョンとして計測する価値があれば、設定することをおすすめする。

82.Search Consoleには、www有りと無しの両方のバージョンを登録する

Search Consoleの設定は初めてだろうか?

両方のバージョンを登録することをお忘れなく。

www有り無しの両方のバージョンを送信すべきだ。

登録が完了したら、好ましいほうのバージョンを設定しよう。

83.Search Consoleにサブドメインを追加する

複数のサブドメインがある場合、全てのデータを得るために、新しいプロパティとして、それらをSearch Consoleに送信しよう。

84.メタ・ディスクリプションをリライトする

Search Consoleの検索アナリティクスのレポートを確認し、クリック率が低いページがあれば、メタ・ディスクリプションのリライトを検討しよう。

85.Google Analyticsのセグメントを活用する

セグメントを活用することで、Google Analyticsのデータをより深く理解することができる。

86.カスタムダッシュボードを作成する

Google AnalyticsやGoogle Data Studioでカスタムダッシュボードを作成することで、時間の節約となる。

あなたが見たいデータをログインしてすぐに確認できるようにしよう。

87.インサイトがなければ、データはただの数字である

自身の分析結果のコンテキストを考えずに最適化することは避けよう。

ユーザートレンドとユーザー行動に対する深いインサイトを得るため、また、機会を評価するため、コンテンツの分析ツールを活用しよう。

88.質問に答える

BuzzSumoのQuestion AnalyzerやAnswerthePublic.comなどを活用し、ターゲットとするキーワードではどのような質問があるか、把握しよう。

それらの質問に対し、答えとなるコンテンツを作成しよう。

89.Bing Webマスターツールを活用する

Google Search Consoleのデータにはない、新しいオーディエンスやアクセスのレポートを獲得しよう。

あなたのSEOツール群に、Bing Webマスターツールを追加すべきだ。

ソーシャルメディアのアドバイス

90.Twitterカードを活用する

あなたのWebサイトへのURLがよりクリックされるために、Twitterカード用のURLを作成しよう。

91.FacebookのOpen Graphタグを活用する

Facebookでの投稿を最適化するために、Open Graphマークアップを追加しよう。

92.LinkedInにパーソナルな情報のみを記載することは避ける

より詳細なプロフィールを掲載している企業は、より多く閲覧されている。

93.Instagramを活用する

もしECサイトを運営しているが、Instagramを活用していないのであれば、すぐに開始しよう。

Instagram(とFacebook)は、アプリから直接買い物ができる機能をロールアウトしている。

94.Facebookのカスタマーサービスに投資する

チャットボットや自動メッセージはカスタマーチームの強力な助けとなるだろう。

95.LinkedIn広告のテストと実験

LinkedInは、あなたのスポンサードコンテンツからのユーザー数やコンバージョン数などを計測してくれる。

96.Facebookのプレイリストを活用する

新しい機能は、Facebookのプレイリストをより簡単に構築でき、関わりを持てるようにしている。

試して見る価値はある。

97.PinterestのShop the Look広告を活用する

Google広告のように、Pinterestも”Shop the look”広告を追加している。

モバイルの検索者をコンバージョンへと導くために活用しよう。

98.Redditを調査する

Redditは、アメリカで7番目に訪問が多いWebサイトだ。

あなたのブランドを露出すべき場所であるかもしれない。

まずはスポンサード広告から始めてみよう。

99.Facebookのジオターゲティング

ローカルビジネスであり、Facebookを活用している場合、Facebook Liveの投稿にジオターゲティングを設定しよう。特定の地域を含めたり、除外したりするのだ。

100.契約には常にサインする

インフルエンサーと共同している場合、契約を必ず交わそう。

インフルエンサーがあなたから何を期待するか(逆もまた然り)を明確にしよう。

101.エンゲージメント

SEO戦略の一環として、ソーシャルブックマークに固執することは、最適な時間の使い方ではない。

そうではなく、あなた自身がソーシャルメディアで行うように、ソーシャルブックマークサービスのプラットフォームからリンクとエンゲージメントを獲得することに注力しよう。

コンバージョン、コメントの記載、あなたのコンテンツには関係のないコンテンツへの賛成の投票などを行う必要がある。

まとめ

この記事で紹介した施策の全てを熟知しているのであれば、あなたは最新の情報と優れたSEOのベストプラクティスに精通しているということだろう。

テクニカルなSEO監査による統計データを保持しており、クライアントとの打ち合わせで言葉を失うこともないはずだ。

SEOの知識がない場合や、考えを新たにした場合には、Search Engine Journalが公開している「初心者のためのSEO:SEOの基礎の紹介」という記事をご確認いただきたい。

SEOの監査を行う前に、こうした練習を積んでおくと、より効果的となるはずだ。

練習不足の方や、SEO監査を行うことが始めての方にとっては、この記事で紹介したヒントを参考にし、成功のための足がかりとしていただきたい。

101とかけているように、どちらかというと初心者向けの内容であったでしょうか。当たり前に行っている内容も含まれていたかもしれませんが、抜け漏れがいくつかあった方もいらっしゃるのではないでしょうか?定期的にこうした記事を確認し、自身のスキル・知識をブラッシュアップさせたいと思います。
この記事は、Search Engine Jounalに掲載された「101 Quick & Actionable Tips to Improve Your SEO」を翻訳した内容です。

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Googleアラートを利用してリンクビルディングを行う方法

SEOの施策を行うにあたり、決して避けては通れない施策の1つとして、リンクビルディングが挙げられます。

順位上昇への寄与は考えられますが、自然なリンクを獲得することは難しく、作業の時間もかかります。そのため、少しでも作業時間を節約したいと思いますが、どういった手法が効果的なのでしょうか。

そこで、今回はニール・パテル氏が推奨する、Googleアラートを活用したリンクビルディングの手法を紹介いたします。

リンクビルディングには苦労がつきものだ。しかし、Googleがそれを簡単にする機能を提供していることをご存知だろうか?

私は大いに真剣だ。Googleは無料のツールを我々に提供しており、そのツールはリンクビルディングを楽にしてくれる。

Google Search ConsoleGoogle Analyticsなど、あなたが既に使用しているツールのことではない。

Googleは実に様々なツールを提供している。その中には、聞いたことはあるが使用したことはない、といったツールもあるだろう。

今回の記事では、Googleアラートを活用したリンクビルディングについて、ご紹介したいと思う。

Googleアラートとは何か

巷で言われるように、Googleに載っていなければ、それは存在しないものと同義である。

Googleは世界で最も有名な検索エンジンである。Googleのデータベースには数千億のWebページが含まれており、そのサイズは100,000,000ギガバイト以上だ。

その巨大なサイズ故、Googleは他のあらゆるSEOツール(私が作成したUbersuggestも含む)よりも頻繁にWebページをクロールすることができる。これこそが、Googleアラートがリンクビルディングに活用できる大きな理由である。

では、Googleアラートとはどんなツールだろうか?

前述の通り、Googleは他のどんなリンクビルディングやSEOのツールよりも巨大なデータベースを保持している。そのため、彼らのデータベースを使用すればリンク獲得の機会を容易に発見することができるだろう。また、数千億のWebページのデータを確認するために、余計な時間を費やさないことが理想だ。

Googleアラートはあらゆる対象、トピック、キーワードについての通知を作成できる。

つまり、新しいWebページがリンク獲得につながる何かについて語った場合、Eメールでその通知を受け取ることができる。

例を示してみよう。

さあ、ここからはセットアップの作業を1つ1つ確認していこう。被リンクを獲得する機会を、あなたも得られるはずだ。

Googleアラートのセットアップの方法

まずは、Googleアラートにアクセスしよう。

下記のような画面が表示されるだろう(ページの右上からサインインしていることをお忘れなく)。

WWWやhttpsの部分を含めないドメイン名を入力しよう。

私の場合、neilpatel.comと入力することとなる。

上記のようなアラートのプレビューが見られるはずだ。しかし、新規のWebサイトの場合、何も表示されないかもしれない。それでも、問題はない。

そして、「アラートを作成」ボタンの隣りにある、「オプションを表示」をクリックしていただきたい。

設定は下記が良いはずだ。

■頻度:1日1回以下

■ソース:ブログ、ウェブ
→ソースはこの2つを設定しよう。ニュースは無関係な結果が表示されることが多く、さらに、ニュースサイトからリンクを獲得することは困難であるからだ。

■言語:英語(もしくは、あなたがターゲットとしている言語)

■地域:すべての地域
→私はすべての地域をお勧めするが、あなたがターゲットとしている地域でも構わない。

■件数:すべての結果

■配信先:自身のメールアドレス

そして、「アラートを作成」ボタンをクリックしよう。

1日に最大1回、あなたのWebサイトやドメインについて言及したページのリストがEメールで送付される。

上記のプロセスを繰り返し、下記についてのアラートの作成もお勧めする。

■ドメイン名
→これについては完了しているはずだ。

■ブランド名
→私の場合「Neil Patel」というアラートを作成している。

■商品名
→サービスや商品を販売している場合は、それらについてのアラートも作成できる。私の場合、「Ubersuggest」というアラートを作成している。

■業界用語
→自身の業界に関連するものについてのアラートも作成しよう。あなたの業界について人々が語っている場合、そこにはリンク獲得のチャンスがあるはずだ。私の場合、「disital marketing」、「online marketing」、「SEO」というアラートを作成している。

■Eメールアドレス
→あなたのEメールアドレスについて誰かが言及した場合のアラートも作成しよう。これも、リンク獲得のチャンスとなるはずだ。

私のGoogleアラートのスクリーンショットを掲載しよう。

2つの単語から成る言葉の場合、クォーテーションマークが付いていることがわかるだろう。

例えば、「Neil Patel」というアラートは作成していない。

「”Neil Patel”」というアラートを作成している。

なぜなら、2つの単語から成る言葉の場合、クォーテーションマークがなければ、関連するアラートとならないからだ。例えば、「online marketing」の場合のアラートを見てみよう。

次に、クォーテーションマークが付いている場合の例を挙げる。

その違いがおわかりだろうか?

リンクを獲得する方法

アラートの設定は完了した。次はリンク獲得についてだ。

もちろん、アラートを受信した時点で、その誰かがリンクを設置している可能性もある。そのため、全てのアラートがリンク獲得の機会となるわけではないが、それでも、多くの場合が機会となるはずだ。

一般的に、半分以上は、リンク獲得の機会となるだろう。

アラートのタイプにもよるが、より簡単にリンクを獲得できる機会も存在する。では、これらの機会でリンク獲得というコンバージョンを達成するための方法を見ていこう。

ドメイン名

ドメイン名が言及されている場合、既にリンクが設置されていることも多いだろう。

そうした場合、特にあなたがすべきことはない。すでにリンクを獲得できているからだ。

ドメイン名が言及されているにも関わらず、リンクが設置されていない場合は、下記のようなメールを該当のWebサイトのオーナーに送付しよう。

タイトル:ミスをしていませんか?

こんにちは、〇〇さん

まず、[〇〇のドメイン]の記事[URL]にて、私について[自分のドメイン]言及してくれたことに、お礼を申し上げます。

お忙しいでしょうから、端的にお伝えします。

言及していただいている私のドメインを、私のWebサイトへのリンクにしていただけないでしょうか?作業はそれほど煩雑ではないはずです。しかし、あなたのそうした作業から発生するトラフィックが、私のような小さな会社の大きな助けとなるのです。

よろしくお願いいたします。

[名前]

追伸:もし、私がお手伝いできることがあれば、遠慮なくお申し付けください。

ブランド名

ブランド名の場合、その機会は50対50だ。およそ半数の人が、あなたのブランドを言及した際に、あなたのWebサイトのリンクを設置してくれているはずだ。

リンクを設置していない残りの半分については、下記のようなEメールを送付しよう。

タイトル:お忘れではないですか?

こんにちは、〇〇さん

私は非常に光栄に思います。

〇〇さんの記事[記事のタイトル]で、私について[ブランド名]言及してくれたことに、お礼を申し上げます。

[対象記事のURL]

とても嬉しかったです。

本当にありがとうございます!

既に私について言及していただいているにも関わらず恐縮ですが、記事中のブランド名に私のWebサイトへのリンクを設置していただくと、本当に助かります。

お手数ですが、依頼させていただけないでしょうか?

お忙しいところ、申し訳ございません。

[名前]

追伸:もし、私がお手伝いできることがあれば、遠慮なくお申し付けください。

商品名

商品名の場合、70%〜80%の確率で、あなたのWebサイトへのリンクを設置してくれているはずだ。設置していない方へは、下記のようなEメールを送付しよう。

タイトル:そうしようと思っていましたでしょうか?

こんにちは、〇〇さん

こちらの記事[記事のURL]で、私について[ブランド名]言及してくれまして、誠にありがとうございます。

本当に感謝しています!

既に私について言及していただいているにも関わらず恐縮ですが、こちら[商品名]から、私のWebサイトへのリンクを設置していただけないでしょうか?そうすれば、あなたの記事を読んだ人が、その商品[商品のURL]を簡単に見つけることができるはずです。

お忙しいところ、申し訳ございません。

改めて、私に言及してくれまして、ありがとうございます。本当に助かりました。

[名前]

追伸:もし、私がお手伝いできることがあれば、遠慮なくお申し付けください。

Eメールアドレス

Eメールのアドレスについて言及するケースは稀ではある。

また、言及されたとしても、リンクは設置されていないだろう。

Eメールアドレスにリンクの設置を依頼することは、困難ではある。しかし、Eメールアドレスを削除し、コンタクトページへのリンクに置き換えていただくことは、考えられる。

その場合の私が使用しているEメールのテンプレートを記載しよう。

タイトル:プライバシーの問題

こんにちは、〇〇さん

〇〇さんのこちらのページ[URL]で、私のEメールアドレス[自身のメールアドレス]を言及していただき、ありがとうございます。

大変恐縮ではありますが、Eメールの代わりに、我々のコンタクトページ[URL]を言及し、リンクを設置いただくことは可能でしょうか?

プライバシーの理由から、Eメールではなく、コンタクトページ経由でユーザーと連絡をとりたいと考えているからです。

お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いいたします。

[あなたの名前]

このテンプレートの場合、追伸を設けていないことにお気づきだろう。追伸を記載することで通常は成功率がアップするが、Eメールアドレスの場合、プライバシーを理由としているため、多少かしこまった内容のほうが良いはずだ。

理想的には、リンクは獲得したいが、Eメールの共有は控えたいはずだ。なぜなら、多くのスパムメールが来てしまうからである。

業界用語

ほぼすべての場合で、業界用語のアラートには、あなたのWebサイトへのリンクは含まれていないだろう。また、このグループは、あなたが受け取るアラートの中でも最大規模のグループであるはずだ。

各アラートの内容を確認し、Webページのコンテクストを見てみよう。

あなたのWebサイトがすでに取り扱っている内容に言及しており、あなたのWebサイトのほうがより詳しい内容であれば、リンクを獲得できる可能性は高い。

例えば、SEOについての記事で、リンクビルディングについて書かれているとしよう

しかし、その記事では、実際にリンクを獲得する方法までは言及されていない。そうした場合、実際にリンクを獲得する方法が書かれているあなたの記事を紹介するため、該当のWebサイトのオーナーに連絡を取ろう。

私が使用しているEメールの内容は下記だ。

タイトル:フィードバックについて

こんにちは、〇〇さん

こちらの記事[記事のトピックとURL]、非常に興味深く拝読しました。

記事を読んだフィードバックを送付させていただければと思います[あまり高圧的な内容にしない]。〇〇[リンクを受けたいURL]について書かれていますが、非常に詳細な内容というわけではないと感じています。

こちらを修正されますと、より多くの価値を読者に提供できるようになるのではないでしょうか。

もし、詳細について書かれる時間がないのであれば、私の記事[URL]では詳細に言及されていますので、よろしければリンクをご設置いただければと思います。

ご意見いただければ幸いです。

[名前]

追伸:もし、私がお手伝いできることがあれば、遠慮なくお申し付けください。

どのようにして連絡を取るか

受領した各アラートのタイプごとに、どういったEメールを送るべきか、理解できたはずだ。次は、もちろん、各Webサイトのオーナーに連絡を取る作業となる。

では、どのようにして、彼らのEメールアドレスを知るべきだろうか。

最も単純な方法は、コンタクトページに行き、Eメールアドレスの記載やコンタクトフォームがあるかどうかを確認することだ。

また、サービス規約やプライバシーポリシーも確認しよう。

その他の手段としては、Hunterの使用が挙げられる。ドメイン名を入力すれば、連絡が取れる人のリストが表示される。

無料プランでは、月に50回のリクエストが可能だ。施策の開始段階としては、十分な量だろう。

結論

Googleアラートはリンク構築を容易にする手段であり、私も愛用している。

優れている点は、リンク構築の機会の通知を得ることができることだろう。非常に多くの時間を節約できるはずだ。

もし、さらなる時間を費やすことができる場合に、もう1つの戦略を紹介したい。

バックリンクチェックツールにアクセスし、競合のURLを入力しよう。

次に、「検索」をクリックすれば、下記のようなレポートが表示される。

これらは、競合サイトにリンクを設置しているWebサイトのリストである。このリストの興味深い点は、それがソートされているということだ。

リストの上部にあるWebサイトほど、権威性のあるWebサイトとなる。一般的に、リストの下部にあるWebサイトからのリンクよりも、上位表示に寄与する影響は強い。

リストに記載されている各Webサイトをクリックし、連絡することが自然な相手であれば、リンクの設置を依頼しよう。

一般的に、競合サイトのコンテンツよりも詳細なコンテンツであれば、リンクを設置してくれる可能性は高い。下記のような内容のEメールを送付しよう。

こんにちは、〇〇さん

一点、質問させてください。

読者にとってあまりためにならないWebサイトへのリンクを設置していると、読者はどのように思うでしょうか?

あまり良い印象は与えず、あなたのWebサイトへの信頼性も損なってしまうのでは無いでしょうか?

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この記事では、こちらのトピック[競合サイトが扱っていないトピック]は扱っておりません。

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私のWebサイトへリンクを張ることに、〇〇さんが興味が無くても、私は問題ないです。私の関心は、ただ、読者であり、あなたも読者について最善を尽くしたいはずでしょう。

敬具

[名前]

追伸:もし、私がお手伝いできることがあれば、遠慮なくお申し付けください。

この記事で紹介した手法を実践すれば、あなたもリンクを獲得できるはずだ。

それほど難しい作業ではなく、あなたにもきっとできるだろう。あなたがすべきことは、この作業に費やす時間を確保し、大量のEメールを送付したにも関わらずリンクを獲得できなかったとしても、落ち込まないことだ。

Eメールの送付は営業活動であり、誰だって初めから完ぺきに行えるわけではない。繰り返し修正し、適応すればいい。

今回紹介したステップに何らかの疑問があったり、不明に思う箇所があれば、ぜひSNSにて言及してほしい。

リンクビルディングに役立つツールは多くありますが、もちろん、それらは全てサードパーティ製のツールです。

今回の記事はGoogleのツールを活用した施策であり、非常に興味深く読ませていただきました。実際にリンク設置を依頼する場合、(日本ではカルチャーが異なるため)紹介されたEメールのテンプレートには手を加える必要がありそうです。

レポートデータとしても活用できそうですし、データを溜めていけば推移も見られ、またそこから新しい知見が得られそうですね。

この記事は、NEILPATELに掲載された「How to Build Links Using Google Alerts」を翻訳した内容です。

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投稿 Googleアラートを利用してリンクビルディングを行う方法SEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

検索エンジンがWebサイトに”ペナルティ”を与える理由とは?

かつてほどではなくなりましたが、検索エンジンによる”ペナルティ”(あえて、こうした表現を使用しますが、Googleは”ペナルティ”という表現を用いません)は多くの議論を呼ぶトピックでした。特にSEOへの知識が乏しいWebマスターなどにとっては、大きな脅威であり、絶対に避けるべきものという認識があったと感じています。

しかし、ブラックハットの手法が蔓延していた時代は過ぎた今、”ペナルティ”はどう捉えられるべきなのでしょうか? 以前、GoogleのSearch Qualityチームにも属していた、カスパー・シマンスキー氏の記事を紹介します。

ペナルティは文字通り、応急処置として見られるべきだ。

検索業界で発生する討論において、検索エンジンのペナルティほど、反響を呼ぶ議題は他にない。

この繊細な話題に対する意見を一定の角度からしか持たず、少数のWebサイトを除き、全てのWebサイトがペナルティを受けているようだとする主観的な見解が強まっている。

しかし、情報が溢れているにも関わらず、確信よりも多くの誤解が蔓延しているようだ。

その結果、根拠のない恐れが、Webサイト運営者の間で拡大している状況を招いている。

Webサイトにペナルティを与えることを含め、Google検索に関わる仕事を経験してきた著者による個人的な見解に強く影響されている意見ではあるが、検索エンジンがペナルティをなぜ、そして、どのようにして与えるかを明らかにしたいと思う。

注視すべきは、検索市場の鍵となるプレイヤーである。今回の記事は、 DuckDuckGoEcosiaなどを含めた全ての検索エンジンを対象とした内容の提供は目指していない。

彼らは皆、ともすれば無気力な競争や散発的なイノベーションにとどまるようなものに対し、勇敢な努力を持って貢献しているが、これらの検索エンジンによるWebサイトへのペナルティを与えるアプローチは、今回の記事の主題を変えうるものではない。

多くの場合、検索エンジンによるペナルティは大きく恐れるものではないのだ。

なぜ検索エンジンはWebサイトにペナルティを与えるのか?

そもそも、検索エンジンは営利企業であり、彼らの主目的は、収益を作り出すことだ。

この目的を達成するためには、ユーザーの満足度を高く保ちつつ、運営費用は低く抑えなければならない。

同時に、製品としての検索は非常に複雑であると覚えておくことは重要だ。

ランキングをつけるための処理能力はもちろん、クローリングと処理の初期段階で求められるデータは大量であり、常に増加し続けている。

いかなる時も、全世界の利用可能なデータの約20%はすぐに消え去り、別の20%は変化の過程にあり、さらに別の20%は全く新しい、もしくは、誕生して間もないデータである。

逆説的には、変動は、検索におけるたった一つの定数要素である。それゆえ、拡張性のあるアルゴリズム的な解決が好まれることは、大きな驚きではない。ここで、検索エンジンのペナルティについてのよくある誤解の一つが生まれる。

検索エンジンの「アルゴリズムによるペナルティ」に影響を受けたサイトを紹介する実体験のレポートや数え切れない記事がある。どれもが、根本的に間違っている。

「アルゴリズムによるペナルティ」に影響を受けたWebサイトは、いまだかつて存在しない。アルゴリズムは、情報を計算し、結果を返すために設計された、純粋なインプット派生型の数学的公式なのである。

検索エンジンが理想通りに作用し、あらゆるインプットを十分に読み込めるほど完ぺきに近くなれば、この話は終わりである。こうした夢想的なシナリオでは、ペナルティなど存在しない。

しかし、そのようなことは起こり得ないことを我々は知っている。アルゴリズムは、常にテストを繰り返し、試行錯誤をしているにも関わらず、失敗することもあるからだ。

これが起こった場合、ペナルティは現実となる。アルゴリズムではなく、ルールの例外なのだ。

モチベーション、最も重要な目的、コスト意識などから、検索エンジンはペナルティを与えることに積極的ではない。

ペナルティを与えることはコストが掛かり、個別的で、限定的であり、再現が難しい(または不可能)。そして、最悪なことに、製品の改善に寄与しないのである。検索エンジンは、ペナルティを与えることを嫌う。

なぜなら、純粋なビジネスの観点からすれば、報酬を得られないからである。一般的なイメージと異なり、法的な問題はペナルティがまばらに与えられ、全ての事実が考慮されている理由とならない。

結局の所、検索エンジンに対する訴訟に成功し、裁判所の命令に基づき順位が回復した個人や組織はいないのである。検索エンジンとインデックスは私的な所有財産なのである。

なぜ、ペナルティのアプローチは異なるのか?

一言で言えば、ペナルティを与えることは、リソースの再設置を要する小規模なシステム障害の表れであり、あらゆる類の報酬が約束されない。

こう考えると、多くの検索エンジンが自身のリソースをペナルティの賦課に費やすことに積極的でないことがわかるだろう。

かつての巨大企業の中でも、検索の忘却へと徐々にスライドしていく前、別の時代の話として、Yahoo!は歴史的な例として挙げられる。

まだYahoo!がマーケットシェアを大きく獲得していた頃、完全にどちらか一方の戦略でなかったにせよ、厳格なアプローチを採用していた。

ガイドライン違反が発覚したWebサイトは、「ランキングの降格を受ける」、もしくは「違反内容が悪質であった場合は完全にインデックスから削除される」のどちらかであった。

これらの、いわゆる”判決”は、EDBと呼ばれるデータベースに、内部的には永久に格納された。”最悪なWeb”(WOW:worst of web)のロングテールのインデックスと同義ではないが、品質の低いコンテンツとして保存された。

EDBに格納されたWebサイトは、復活の期待もあった。「検索結果から消えたWebサイト」や「特定のキーワードで順位が改善されたWebサイト」などの状況を示す複数の熱心に作られたフォームがあり、悔い改めたWebサイトの運営者にとっての、救済を約束したものであった。後に、Yahoo! Site Explorerは、同様の双方向のコミュニケーションと解決機会を提供している。

より最近ではBing、特にGoogleは、よりニュアンスのあるアプローチを採用しているようだ。

BingのWebマスターガイドラインを違反したWebサイトに取るアクションは、ブラックハットSEOのテクニックがもたらす、望まれない影響を和らげるようにしている。それが実用的、もしくは、効果的でなかった場合、悪質なWebサイトのランキングは下げられ、もしくは、Bingの検索結果から完全に消去されてしまう。

しかしながら、Bing Webmaser Toolsからの事前の警告は期待できない。

究極的には、Bingのペナルティは永遠に残るようだが、自身の考えを後悔するWebサイト運営者に対しては、希望の光もある。

Bingは、Support Formを通して、双方向のコミュニケーションを提供している。返信までの期間は保証されていないが、個々のWebサイトのペナルティについて、Webサイト運営者が問い合わせることができるという事実は称賛に値する。

時間と努力は要するが、Bingによるペナルティは解消されうる。

Googleはきめ細かく、選択的で、違反内容によって固有の、より洗練されたアプローチを採用している。また、Google Search Console経由で、Webサイトの運営者へ積極的にアプローチしている。

ペナルティの影響に対する準備がないため、紛らわしいネーミングにも関わらず、メッセージは警告とは違うものとなっている。

Googleからのメッセージを受けとった時点で、そこに言及されているペナルティは、例えまだ実感できずにいようとも、すでに発動している。

公式には手動スパムアクションとして呼ばれる手動ペナルティに対し、Googleは一定の期間が経過した後の解除を容認している。

また、他の検索エンジンと異なり、Webマスター向けガイドラインに快く従う意志のあるWebサイト運営者に対し、良好な状態に戻すための、再審査リクエストと呼ばれる公式のプロセスを採用している。

ここで重要なことは、前述したドキュメントの中には、アルゴリズム的な実験の評価を行うエンジニアをアシストし、雇用された契約者によって排他的に使用される品質評価ガイドラインは何も関係していないということだ。

再審査リクエストには、より良く理解するだけの価値はあるが、公式な返答期間は存在しないと認識することが重要である。返信を受けるまでに、数ヶ月間かかる場合もある。それにも関わらず、Googleは送付されたリクエストの手動レビューを経験のある雇用者に委ねる方法を選んでいる。

Google Search Consoleから送られる情報は乏しく、再審査リクエストを送付しても、ガイドライン違反が解消されている限り、Googleの手動ペナルティの全てを抹消することは可能である。

なぜ、検索エンジンはWebサイトを気にかけるのか?

BingとGoogleはWebサイトのオーナーに対し、労働集約的で親切なアプローチを採っているが、一般の人々は検索エンジンの一部にある厳しいアクションのみを見ようとする。

フォーラムに投稿される「ペナルティを受けた」Webサイトの誇張された愚痴の99.9%が、SEOにおける不十分なシグナル(最適化されていないこと)が理由で生き残ることが難しくなっているという事実はほとんど知られていない。こうした議論の殆どのケースが、実際にはペナルティを受けていないサイトを指している。

一貫した悲観的な意見は、検索エンジンが個々のWebサイトを気にかけている可能性を、あらゆるオンライン業界について示唆している。気がつけば、検索エンジンを感情的に好いたり嫌ったりする意見が芽生えてきた。これは根本的に間違っている。

なぜなら、検索エンジンは個々のWebサイトや、それらの検索結果でのパフォーマンスに対して、全く関心が無いからである。

検索エンジンの興味は、ユーザーの満足度のみである。特定のクエリに対する個々のWebサイトのビジビリティは、結果には影響しない。これが、検索エンジンがWebサイトにペナルティを与えることや、過去に与えたペナルティを解除することに、一部のリソースしか割いていないことの理由となる。

この冷静な姿勢に対する裏返しが存在する。ペナルティの解除や回復のみならず、不正行為を防ぐこともできるのだ。

既知の不正行為との関連という理由でペナルティを与えられることはなく、こうしたWebサイトの検索結果におけるビジビリティは、過去の水準以上に達することもある。

ペナルティをどう捉え、対処するか?

ペナルティは文字通り、応急処置として見られるべきだ。

ペナルティは時折、ほぼ例外的な規模の場合がある。検索エンジンにとっては、反響を呼ぶ議論などではなく、痛い点であるのだ。迅速に対処すべきものではあるが、運営におけるメインステージでは決して無い。

検索エンジンが、オンラインマーケターのような小規模な特定のグループのために、ペナルティの問題へ僅かながらでもリソースを割り当てたことは、信用に値する。

しかし、発生頻度は稀であることから、ウェブマスターのコミュニティ内で不当な注目を集めていると言えるだろう。

検索エンジンのペナルティは、非常に恐ろしい恐怖ではなく、オンラインでの生活と商業における事実として見られるべきだろう。

ドライバーが車を運転するたびにタイヤがパンクしてしまうことなど無いように、例えタイヤがパンクしてしまったとしても、それがそのドライバーに永久的に影響することはないはずだ。

技術の優れたWebマスターやサイト運営者でも、どこかの時点で、検索エンジンのペナルティに対処した経験はあることだろう。プロとしてのキャリアの中で、複数のペナルティを経験したこともあるかもしれない。

そうだとしても、これらがキャリアにおける致命的な瞬間になることは考えにくい。それらは、わくわくする冒険の中で出会ったデコボコの道に過ぎない。

そして、ペナルティに対処する中で得られた経験が、今まで経験したことのないオンラインでの成長を導くことになるはずだ。

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Search engines penalize websites – but why?」を翻訳した内容です。
「検索エンジンはWebサイトにペナルティを与えることに積極的ではない。なぜなら彼らの注力はユーザーの満足度であるからだ。」という意見は非常に説得力があると思います。

検索エンジンは好んでペナルティを与えるのではなく、ガイドラインを違反したサイトに対し、それがユーザーの満足度に悪影響を与えるため、然るべき処置を行う、といった形でしょうか。

また、あくまでユーザーの満足度を第一としたアルゴリズムの作成に取り組んでおり、その結果として順位が下降するWebサイトも存在する、ということでもあると思います。

こうした背景を考えたところで、Webサイトに対する施策(より良いWebサイトを作る)が変わることはありませんが、その重要性をより実感できた記事でした。

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