ウェブデザインにお金をかけるべき理由

サーバー代からクラウド人材までリーンなスタートアップが簡単に始められる時代になりました。それこそ会社やサービスのロゴも2~3万円でクラウドサービスでかなりイケてるデザインをしてもらえる時代です(先日頼みましたがその質に驚きました)。とはいえ、サービスサイトやアプリのウェブデザインまで安く済ませてしまっていいか、という単なる見た目や一枚絵ではない、ユーザーが利用し続ける存在であるだけに、考えたいところ。今回はカリスマウェブマーケッターとして米国で活躍するニール・パテルが、自身の経験を元にウェブデザインにお金をかけるべき理由を教えてくれた記事を。 — SEO Japan

私が読者からよく聞かれる質問の1つ:

あなたのデザイナーは誰ですか?

私には社内デザイナーがいるが、仕事の大部分をDigital Telepathyにも外注していると言うと、最初、あなたからは“Digital Telepathyは高すぎる”という反応が返ってくる。

あなたがどんなデザイナーを雇うべきでいくら払うべきだと言うために私はここにいるわけでは決してない。しかし、あなたが自分自身に尋ねるべきことは…

自分にとって価値のある良いデザイナーとは何か?

私があなたのためにその質問に答えることはできないが、私にとって価値のある良いデザイナーとは何であるかを説明させて欲しい。

デザインは長期的な投資である

デザイナーがあなたに請求書を渡すとき、あなたはそれを何として見るだろうか?費用、ではないだろうか?デザイナーが私に請求書を渡すとき、私はそれを投資として見る。私にとって、それは感謝するものであり、私のビジネスを成長させるものなのだ。

私が書いた詳細なガイドを見てみよう。月曜日にリリースした『The Definitive Guide to Growth Hacking』は、1日平均して40,000のページビューがある。もちろん、私はそれをデザインするために5ケタの金額を費やしたが、結果はそれに値するものだ。以下は、初期の結果の一部だ:

  • 1日40,000ページビュー(1週間後にはトラフィックは下火になると予測している)
  • 218,432人に配信されているMozのトップ10メールに取り上げられた。
  • このガイドが理由で2つの講演を依頼された。1件は無料で講演をすることを依頼してきたが、もう一方は10,000ドルとパリ行きのファーストクラスのチケットをオファーしてきた(時間がないためどちらもお断りした)。
  • 自動車メーカーが、Growth Hackingチームの指導を依頼してきた。私は仕事としてそのマーケットには属していないが、彼らは6ケタの金額を支払う価値があると言った。私は彼らと話し合う機会を設けなかったために、正確な給与の数字は分からなかった。
  • 私のリファラルのログに基づくと、このガイドはこれまでに59個のバックリンクを獲得した。私はこの数字が100に達することを期待しているが59も悪い数字ではない。これが私の全体的な検索トラフィックを上げるのに役立つはずだ。

これらは、優れたデザインが私にしてくれたことのほんの一部だ。もちろん、デザイン料は高かったが、ROIは莫大だ。

さらに、もしあのGrowth hackingガイドのデザインが醜かったら、あなたはそれを読んだだろうか?読んだ人もいるかもしれないが、多くの人が読まなかっただろう。

良いデザインは長持ちする

テクノロジーはあまりに早く変化しているため、あなたは遅かれ早かれデザインをアップデートしなければならない…特に、あなたがコンバージョン最適化に焦点を合わせている場合は。

私が身をもって学んだ一つのことは、優れたデザイナーに支払うことをケチると、結局は4回位デザインをし直すはめになるということだ。そうだ…良いデザインは、私が数百ドル払って海外で済ませたデザインよりも4倍長持ちするのだ。

次第に、私は良いデザイナーを雇うことに費用を支払うようになり、最近では二流デザイナーで時間を無駄にすることはない。

これの良い例は、私たちのオリジナルのCrazy Eggアプリケーションのインターフェースだ。それは6年以上の間使われてきた。もちろん、私たちはそれをアップデートする必要があるが、そのデザインは使い易く、十分に良いものなので、継続して変更する必要がない。

確かに、私たちは優れたデザイナーを採用することによって最初により多くのお金を費やしたが、長期的に見ると、それがお金の節約になっている。デザイン自体に対するお金の節約だけでなく、エンジニアリングのコストもだ。新しいアプリケーションデザインになるたびに、エンジニアはそれをインテグレートしなければならない。そして、それはとても素早く積もり積もっていく。

良いデザインは、よりコンバートする

Webデザイナーはアプリケーションやサイトやランディングページを外観に基づいてデザインするべきではない。ユーザビリティとコンバージョンのためにデザインするべきだ。

私たちがCrazy Eggの新しいデザインを作るために初めてDigital Telepahtyを採用した時は、およそ20,000ドルを支払った。ほとんどの人は、私たちの気が狂っていると考えたが、私たちのデザイナーはコンバージョン率を上げることに焦点を合わせたため、私たちは投資に対して大きな利益を得た。

彼らのコンセプトは、インタラクティブなデモを介して製品を紹介することだった。その結果が、コンバージョン率の21%増加だった。私たちは30日も経たないうちに支払った金額を取り戻したのだ。

さらに私は、もっとインタラクティブな講演用のページを作るために人を雇うことを決めた時にも、同じような結果を手にした。

その結果は、講演依頼の66%増加だった。それは大きな数字だ!

結論

一般的に、デザインにおいては、あなたが節約すればするほど、あなたが得るものは少なくなる。もしあなたが良いデザイナーを雇おうとしているのなら、以下のことを審査すべきだ:

  • スキルレベル – デザイナーは他のデザイナーに批判されることを好む。Dribbble上のデザイナーのプロフィールをチェックするのだ。もしそのデザイナーが100以上の“ハート”を持っていたなら、それは他のデザイナーがそのデザイナーの作品を気に入っていることを意味する。もしたくさんのハートを持っていなければ、通常それは、その作品が素晴らしくないか、その人がDribbbleを始めたばかりかだ。これは一般的な経験則であって、多くのデザイナーはDribbbleを使用していないため、全ての人に当てはまるわけではない。
  • どれくらい論理的か – デザイナーは、自分が作りたいものを作るべきではない。代わりに、デザイナーはあなたの顧客や見込み客からのフィードバックを獲得して、あなたのデザインがどうあるべきかを把握するべきだ。
  • アナリティクスが重要 – もしあなたのデザイナーがGoogleアナリティクス上の統計データや、アンケート結果を読み取る方法を理解しないのであれば、そのデザイナーは、あなたの顧客のためにデザインする方法も分からないだろう。デザイナーは、データを使用して自分の決断に影響を与えるべきだ。
  • コンバージョン率最適化 – 最終的な目標は、より多くのビジターを顧客にコンバートすることだ。私は、コンバージョン最適化を理解しないデザイナーは決して雇わない。綺麗なデザインを手に入れることはできるが、もしそれがコンバートしないのなら、意味がない。
  • バックボーンがあるか? – “イエスマン”を採用したくない。“ノー”とあなたに言うことができて、あなたのビジネスのために最善のことをする人が欲しいのだ。
  • ユーザビリティ – ポートフォリオを見て、デザインがどれくらい使い易いかを判断する。もしデザインが理にかなっていなかったり、分かりにくいように思えるなら、あなたには合わないかもしれない。
  • 簡潔さ – 最高のデザインのいくつかは、シンプルなものだ。ユーザビリティの観点からだけでなく、トラフィックの観点からも。シンプルなデザインは読み込みが早い傾向があり、それは検索エンジントラフィックが増加する可能性を意味する。

上記の条件全てに合ったデザイナーを見つけることができて、それが手頃な料金だったなら、最高だ!しかし、もしできなかった場合に、ただ安いことを理由に誰かを雇わないことだ。デザインをコストではなく投資として考えるのだ。

あなたは良いデザイナーに支払うことについてどう考えるだろうか?彼らはお金を支払うに値するだろうか?


この記事は、Quick Sproutに掲載された「How Saving On Design Could Cost You More In The Long Term」を翻訳した内容です。

ホトンド個人レベルで活動しているニール・パテルですが記事でもリンクが張られている彼の運営する様々なサイトを見てもどれもデザインの質が高いです。実際どれも100万円以上するようなデザインの外注をしているようですが、彼曰く、どれも費用対効果は良いとのこと。もちろん、効果を上げるだけのサービスを展開していることもあるでしょうが、個人や中小企業レベルでも特に自社製品サービスに自信があれば、もっとデザインにお金を投じて、ブランディングやマーケティングに活用する、という選択肢はありそうです。最も、一流のデザイナーであることが重要なんでしょうし、それに応えてくれるウェブデザイナーを見つけることもまた一苦労だとは思いますが。

ウェブの世界全般でも従来以上に、ビジュアルがこれまで以上に重要になってきている今日、ウェブデザインの可能性と活用法について再度考えてみるのもまた良いかもしれません。 — SEO Japan [G+]

Googleハミングバードが被リンク構築に与える6つの影響

Googleがハミングバードなるアルゴリズム更新を行ってから数週間が立ちました。Google自身にとっては根幹的な仕組みのアップデートであったものの、SEO的には余り影響がないようだ、ということだイマイチ話題になっていません。主として対話型の検索により対応できるようになった更新のようですが、そう聞くとリンク関連の影響度はさらに少ない?と思ってしまいそうになりますが、今回はあえてその難問?にサーチエンジンランドが答えた気になる記事を。 — SEO Japan

「グーグルのハミングバードは、リンクにどのような影響を与えるのか?」

この問いに対する答えを求める人達は多い。

この新しいアルゴリズムを深く理解するまでには、まだまだ時間がかかるものの、既に私は幾つか手掛かりを見つけることに成功した。このコラムでは、その手掛かりを披露していく。

この記事に関しては、タイトルを疑問形式で、本文を回答形式で提供する。恐らく、2日以内には、グーグルの検索ボックスに上の問いを入力すると、あるいは、グーグルの音声機能を使って検索すると、このコラムのURLが検索結果の上位に表示されるようになるだろう。

このような宣言を行うことで、私はリスクを背負うことになる。何回か推測を誤ったこともある。しかし、私が投稿した多数のコラムに目を通しているならご存知だとは思うが、グーグルの望みに関しては、15年間にわたり、ほぼ正確に言い当ててきた自信がある。信じて損はないはずだ。最大の手掛かりは、今まで報じられてきた情報を無視し、グーグルのシニアバイスプレジデント/フェローに名を連ね、ソフトウェアエンジニアであり、そして、グーグルの中心的なランキングチームを統括するアミット・シンガル氏のコメントのみに焦点を絞ることで得られる:

変化が求められていた。大勢のユーザーが、関連するワードを検索ボックスに入力するのではなく、長い質問を定期的に入力するほど、グーグルに依存するようになったためだ。

まず手掛かり #1。検索エンジンのユーザーは、質問を入力している。グーグルは、– 早く、正確に、そして、出来ればgoogle.comを去られることなく、答えを提供することを望んでいる。

手掛かり #2。モバイルデバイスを利用する検索エンジンユーザーが増え続けている。

参考する調査結果にもよるが、モバイルデバイスで行われている検索の割合は、5割、または、それ以上を占めていることが多い。精度よりも全体的な現実の方が重要である — ユーザーはPCよりもモバイルデバイスを利用することが多い。

暗示された手掛かり #3。検索エンジンのユーザーが、質問形式で長い検索クエリを入力し、このタイプの検索が携帯機器で行われているなら、キーパッドではなく、音声による検索が増える可能性が高い — 特に車を運転している間。例えば、「最寄りのスターバックスはどこ?」と言う問いは、2秒間で電話機を介して尋ねることが出来る。一方、手で文字を入力するには20秒間かかり、路上から視線を外さなければならない。

ハミングバードに関する考え & 見解

上述した手掛かりを基に、ハミングバードを理解する上で役に立つ(ことを願う)詳しい情報と見解を提供していく。

ダニー・サリバンが投稿したGoogleの最新アルゴリズム「ハミングバード」徹底解剖(日本語)をまだ読んでいないなら、まずはこの記事に目を通してもらいたい。この記事の中で、ダニー・サリバンは次のように指摘している:

SEOは、ハミングバードの登場後も生き残る。事実、グーグルは、SEO業者やパブリッシャーが、心配するべき、新しい、もしくは、異なる要素が増えるわけではないと明言している。アドバイスの内容は、今までと同じであり、オリジナルの、質の高いコンテンツを提供することが求められている。今まで重要であったシグナルは、今も重要である。ハミングバードは、あくまでも、グーグルが、新しく、そして、希望的観測ではあるが、より優れた仕組みで、シグナルを処理するために利用されているに過ぎない。

グーグルの主張を信じていない人は多い。それはそれで構わない。しかし、常識的に考えれば、オリジナルで、奥が深く、主題に関連するコンテンツをサイトに投稿していれば、グーグルにとって重要なシグナルを作り続けることが出来る点は明白である。ハミングバードによって、優れたコンテンツが、直ちに劣悪なコンテンツとして見なされることはない。グーグルが長年に渡り利用し、そして、改善してきた手法を介して導きだれたオーソリティと評価は、今後も重要である。

上のコメントは、以前重要視されていた要素は、今後も重要視され、また、一部においては、さらに重要だと見なされる、と示唆している。グーグルは、昔からコンテンツが最も重要だと口を酸っぱくして言っている。そして、ロングテールのフレーズおよび会話型検索の台頭により、信頼されるコンテンツは、今後も勝利の決め手として、重要なカギを握るだろう。

ビル・スロースキ氏が投稿した記事によって、この見解は裏付けられている。この記事で、スロースキ氏は、ハミングバードアルゴリズムと思われる特許を取り上げている。「グーグルは、ページランクを含む、その他のランキングシグナルを全て置き換えたわけではないようだ」と言う同氏の考えに私も同意する。

幾つか注目するポイントと見解を補足する:

  • グーグルは、ハミングバードによって、ここ12年間で最大の変化がもたらされると明言している。
  • ハミングバードは、キーワードへの依存を減らすグーグルの取り組みの一環である。
  • ペンギンとパンダは、既存のアルゴリズムへの追加であったが、ハミングバードは、アルゴリズムをまるまる交換する取り組みである。ペンギンとパンダは、ハミングバードアルゴリズムに組み込まれている。
  • ハミングバードは、検索結果のランキングを決める際に、200以上のシグナルを確認する — ページランクもその一つだと考えられる。
  • リンクは、今度もページランクに影響を与える。つまり、信頼できる被リンクは、ハミングバードの主な構成要素の一つだと言うことだ。
  • グーグルプラスは、検索のユーザー体験に影響を与えるものの、ユーザー、そして、検索によって差がある。

分かっている点を総合的に判断し、グーグルのハミングバードがリンクに影響を与える可能性がある、6つのポイントを想定した。

1. 強固な被リンクを持つ、良質なコンテンツを提供しているだけでは、十分ではなくなる可能性がある

聞くに耐えない指摘だが、グーグルが、長い検索フレーズを期待し、直接質問に対する答えを提供するなら、その問いに対する鋭い答えを用意し、4位に位置する答えがページに含まれているとしても、エンドユーザーに見てもらえなくなる。なぜなら、グーグルが既に質問に答えているためだ。

例えば、NFLの素晴らしいスタッツをサイトで提供しているとしても、私が「Peyton Manning Stat」(ペイトン・マニング スタッツ)と検索すると、結果ページを去ることも、別のページをクリックすることなく、グーグルが次のような答えを提供してくれる:

pmstats

よくやった、ペイトン!

上の結果はエンドユーザーにとってはプラスに働くものの、グーグルの戦略が実行に移されることで、トラフィックを失うNFLのスタッツサイトのことを思うと、気の毒で仕方がない。同時に、私はプレゼンで「グーグルにはトラフィックを与える義務はなく、グーグルに送ってもらうトラフィックにビジネスが左右されるなら、リンク/トラフィック戦略を多様化した方が良い」と少なくとも150回は指摘してきた。

2. リメイクが必要なコンテンツを見つける

よく考えずに全てのコンテンツ(リンクのアンカーテキスト)をQA形式に変えるべきではないものの、コンテンツに目を通して、どのページが、具体的な質問に対する答えを提供しているのか、また、さらに編集を加えて、明白なセマンティック QAシグナルをHTML内で送ることが出来るのか確認してもらいたい。

次のように、allintitle:とsite:オペレータを使って、グーグル検索を行い、サイト上の質問/答えを主体としたコンテンツを探し出す:

allintitle:how site:ericward.com

allintitle:”how do” site:ericward.com

allintitle:”how can” site:ericward.com

注記: 日本語のサイトの場合は、allintitle:に「方法」等を使うと良い。

howcan

ハミングバードが望むコンテンツは少ない

このテストを行った結果、コンテンツに調整を加える必要があることが判明した。19年間に渡り、私は大量のコンテンツを作成してきたものの、タイトルタグの周辺に「how can」(方法)と言うワードを使った記事をほとんど書いていないことに、少しショックを受けた。「信じられない、恥を知れ」– ハミングバードがそう言っているように思えた。

3. リスクを避ける

次のように、質問形式で、意図的にコンテンツをリンクに張りたくなる欲求を堪えるべきである: ツイッターはリンク構築にどのように影響を与えるのか?

私には猛省が必要だ。。なぜ、このようなアンカーを避ける必要があるのだろうか?グーグルは、「完全に新しいアルゴリズム」を投入する際はもちろんのこと、アルゴリズムの調整が行われる度に、当該のアルゴリズムを操作しようとする試みへの対策を講じている。同様に、QA形式でブログの全ての記事を書きたくなるかもしれないが、– 実際に質問に対する答えを提供することを目的としている場合を除き、避けるべきである。

4. 今後も品質に力を入れる

ハミングバードは、自然且つ適切なリンクプロフィールを重要視している: つまり、(ページランク 7のソースだけでなく)関連するソースからのリンクが寄せられているか、新鮮さを失わないコンテンツからリンクが寄せられているか、著名な、評価の高いウェブサイトからリンクが寄せられているかどうかに注目している。信頼とオーソリティは、今後も重要なカギを握る。どうすれば信頼とオーソリティを得ることが出来るのだろうか?そのためには、ユーザーが問題を解決することが出来るコンテンツ、できれば、ユーザーに何かを教えることが出来るコンテンツを提供する必要がある。

5. とにかくオーサーシップ

間違いない。今すぐ実行に移してもらいたい。

最後になるが…

6. 選択肢を把握し、利用する

グーグルのリンク屋敷で遊ぶつもりなら、利用するリンクがどの部屋にあるのか知る必要がある。

これは常識だが、コンテンツ配信において、様々なグーグルのプロパティを活用している人は意外に少ない。数年前までは、私はほとんど動画を利用しなかった。その後、動画のコンテンツを — SEOの目的ではなく、サイトで視聴するコンテンツを提供して、ニュースレターの購読を売るために、作成するようになった。以下の検索結果を見てもらいたい:

Linking Strategies Q A   Google Search

2時間に及ぶ生のハングアウト オン エアが、1900万のページの中で、4位にランクインするとは思わなかった。ここで学んでもらいたいポイントがある。 ハングアウトはグーグルが所有するテクノロジー(無料)であり、ストリーム(無料)し、録画(無料)し、グーグルが所有するユーチューブにホスティング(無料)される。グーグルが提供する検索結果の目的の一つが、ユーザーをコンテンツにすぐに送り込むことであり、コンテンツがグーグルが所有するウェブサイトに掲載されているなら、コンテンツとリンクをグーグルが所有するサイトに集め始めるべきである。

最後になるが、携帯電話で同じ検索を実施したところ、私の動画は4位ではなく1位を獲得していた。以下にこの検索結果のスクリーンショットを掲載する

mobilecap

PCでは4位であったものの、モバイルでは1位を獲得していた。

ハミングバードは今後もグーグル検索を動かしていく。受け入れるしか道はない。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「How Will Google Hummingbird Impact Links? Here Are 6 Ways」を翻訳した内容です。

単にリンクを増やすだけでは不十分、といったリンクマニアの皆さんにはがっかりという記事でしたが、Q&A形式で記事を書くことが評価されるコツ、というのはアルゴリズムの内容を考えると大事ではありそうですね。とはいえ、世の中のQ&Aサイトの順位が上がったという話も余り聞きませんし(実はトラフィック増えているのかも・・・)、そもそもQ&Aサイトはコンテンツの品質が問題になった過去もありますし、単純にQ&Aを多く掲載すれば良いというわけでも無さそうです。記事でも品質やオーサーシップの重要性が触れられていますし、当たり前といえば当たり前ですが、リンク+コンテンツの品質が重要、かつコンテンツをユーザー目線で書くことが重要、と、無難にまとめておきましょう。 — SEO Japan [G+]

コンテンツマーケティング、SEOの未来、SEOツールの使い方 – SMX East 2013 3日目

SMX East 2013、最終日の内容は今後のSEOの鍵を握るコンテンツのマーケティング活用、そしてSEOの未来について。SEOの各種ツールの紹介もあり、またも見逃せ内容です。 — SEO Japan


セッションリスト

ディスカッション:高品質、低品質なコンテンツとは?
ディスカッション:2014年、SEOの行く先は?
SEOツールボックスの中身を大公開!

ディスカッション:高品質、低品質なコンテンツとは?

原題:Conversation: Content: The Good, The Bad & The Ugly

ペナルティの激しさと比例して聞こえる回数が増えた感のある、「コンテンツマーケティング」。象徴となるセリフ、「コンテンツ イズ キング」が冒頭でいきなり禁句とされていました。(笑)
ありきたりの答えではなく具体例を、というメッセージと理解しましたが、果たしてその内容はいかに。スピーカーへの質問をセッション中にメールで送信し、その場で答えてくれるという非常にインタラクティブなセッションでした。

Moderator: Matt McGee, Editor In Chief, Search Engine Land & Marketing Land (@mattmcgee)
Speakers:
Casie Gillette, Director of Online Marketing, KoMarketing Associates (@casieg)
Jenny Halasz, President, Archology (@jennyhalasz)
Arnie Kuenn, President, Vertical Measures (@ArnieK)
Andrew Melchior, VP and Founder, Avalaunch Media (@atraine)
Dan Shure, Owner, Evolving SEO (@dan_shure)

Matt>各位、これからの90分間は「コンテンツイズキング」を禁句とする。

コンテンツのクオリティとは?
Casie>ユーザーが求めるものによって異なる。制作者ではなく、ユーザーが決定する。
Dan>誰かが他の記事よりあなたの記事を選んだこと。つまりはリンクしたことはその記事への投票になり、Googleが見ている。コメントなどのインタラクション。ユーザーがクオリティを決定するから、ユーザーがシェアしたい、利用したいものを作る必要がある。
Arnie>集中すべきことはユーザーが何を求めているか。それを元にしてコンテンツを作成するべき。

記事のタイトルは気にしてる?
Jenny>なぜ?から始まる記事を書く。何かの疑問に答えているので、それを望んでいるユーザーにはインパクトが強い。ユーザーの疑問を調査して、それに対するアンサーコンテンツを作成。
Andrew>画像はFacebookでテキストの7倍シェアされる。メディアによって形式も大事。
Jenny>多くの種類、多くの角度からのアプローチしたコンテンツ。
Andrew>同じコンセプトでも違う形式で。e-ブック、インフォグラフィックなど、同じ内容を違う形式で。
Casie>形式が違うと内容も若干変わるから、重複にはならない。

形式をどうやって選ぶ?
Dan>オーディエンスを決定する。それに最適な形式を選ぶ。
Arnie>競合の分析。彼らがうまくいっている分野とそうでない分野を調べたうえで決定。
Casie>キーワードフォーカスは必要。まず検索して、どの分野(形式)のコンテンツが上がってくるか。

どんな形式がうまくいっているか調べている?
Andrew>ソーシャルをよくチェックしてうまくいっているものがないか調べている。業界によって。競合分析において、どんな人々がうまくいっているコンテンツについて話しているか調べる。ここでもユーザーが大事。
Jenny>タイムリーは大事。
Arnie>Mozツールを確認して、どこのサイトにリンクしているか、されているかをみて、そのリンク先のコンテンツタイプを調べる。

スモールビジネスの場合、どうやってラージビジネスより良いコンテンツを作る?
(質問者はデータ修復のスモールビジネスを行っている。)
Jenny>量ではない、質。時間と人材がないのはわかるが、質に重視すること。多くのコンテンツをつくる必要はない。データリカバリーのスペシャリストとして、ローカルのニーズに合わせたコンテンツを作成する。

そのために人材など増やすべき?(上記質問の続き)
Arnie>簡単なアドバイスだが、自分自身のことについて書いて、Webで発見されるようにする。あなたに興味持った人がどんな質問があるかを知って、それに答えるコンテンツを作る。
Andrew>もう一度経営者として考える。一日のうち数時間をコンテンツ作成に費やすか、誰かを雇うか、どちらがコストがかかり、どちらが成果があがるか?
Matt>とても古いマックを持っているからデータ修復には興味ある。僕のためにコンテンツを作ったら教えてね。(笑い)

ランキングのためにコンテンツを作成しているか?ユーザーのためか?正直に言ってどっち?
Arnie>いや、ランキングのためには作ってないよ。
Casie>両方ある。バランスが大事。トラフィックのため、ランキングのためのバランスを取っている。
Andrew>クライアントが求めているものによる。もしクライアントがランキングを求めていたら必要かもしれないが、キャンペーン用のコンテンツの場合だったらユーザー目線で作った方が良いよね。
Jenny>逆にランキングのためのみにコンテンツを作っている人はいないんじゃない?
Dan>まずはとりあえず始めること。ブログでいいからそこから始める。結局ブログをはじめても続かないクライアントが多い。ブログコメントなどもいい。リンクを貼るのではなく質問して反応があったりしたりして、そこからあなたのコンテンツが広まる可能性があるから。
Jenny>多くの企業がブランディングをブログですることなんて!って思ってるけど、実際は非常に重要。ブログはティーンのためと思ってる人が多いけど、そんなことはない。

高品質のライティングを書くリソース(ライター)は?どうやって見つける?
Casie>インハウスでやってる。外部で見つけるのは難しい。
Arnie>ピンポイントで雇っている。エージェンシーを通して、高学歴の人を探したりしてるけど、非常に難しいね。
Jenny>クライアントと直に話し、共同で作成している。クライアントが実際に書いている。その分野のプロだから、外部のライターより記事の質は良いはず。
Dan>トランスクリプション。ミーティングやスピーチなどをレコーディングして、それを文字にするとかもいいかも。

ベーシックなページに何かスパイスを与えるとすれば?
Casie>ビデオ。何かを説明する動画などはいいと思う。
Arnie>e-コマースの場合はレビュー、フィードとかかな。

クライアントのためにソーシャル上の調査をしてる頻度は?
Andrew>何回とかを決める必要はない。コンセプトをまず作って、それを満たすコンテンツを作る際に必要な時、必要な量をやっている。あとは契約内容とかによる。
Dan>コンテンツとトラフィックの二軸で自分が書いたコンテンツを分析する。

成功を測るKPIはどう設定している?
Casie>形式による。Whitepaper(白書)だったらダウンロード数。一般的に言えばページビュー。
Dan>サーチボリュームを見る。実際に人々がそれについて知りたかったかを確認する。
Jenny>他の人がその記事についてどうコメントしているかを見る。
Arnie>コンバージョン。そのコンテンツからの流入でどのくらい決定したか。
Casie>どのくらいの人がメインサイトに行ったか。

良いエディトリアルカレンダーとは?
Arnie>フリーテンプレート使っている。年間、マンスリー、デイリーでイベントを書き込み、その日に誰かがコンテンツを作成してくれるかが大事。
Jenny>会社でその日に何が起こったかを書く。過去のイベントが確認できるようにする。

自分のビジネスと全然関係のない記事を書いたところ、反響が多かった。シグナルは有効?
Jenny>そのまま作成してもいいけど、どうやって徐々に内容をシフトするか。あなたのビジネスに。
Casie>ソーシャルシグナルは、それだけではあまり効果はない。そんなに気にしないほうが良い。他のシグナルとのバランスが大事。
Arnie>ソーシャルシグナルはそんなに大きなインパクトはないと思う。だから僕だったら、自分の会社に役に立つようなコンテンツを作るな。

どの程度シグナルは有効?
Arnie>他のシグナルとのバランス。単体では有効でない。
Casie>コネクション構築にはとても有効。
Dan>ビジビリティの効果は多い。
Jenny>どの程度そのコンテンツの内容があなたの業界に近いかによる。

どのくらいの頻度で新しい形態のコンテンツを作るべき?
Arnie>リソースによる。
Jenny>競合と業界による。もし競合がブログをやってなかったらなど。その業界でまだやっていない形式のコンテンツがあったらすぐにやるべき。ただ、気を付けてほしいのはどのくらいの期間、優良なコンテンツとしてWeb上に残るのか?

うまく機能しないコンテンツは修復?削除?
Jenny>検索エンジンにとってクラップな場合は削除すべき。
Andrew>ちょっとした修正をすれば有効な場合もある。タイトル、ヘッドラインとか。

コンテンツ作成で重要なことを一言で。
Dan>インタラクション。
Casie>オーディエンス。
Jenny>コンテンツを興味深いものに。

具体例がちらほらとでていましたが、ユーザーの役に立つコンテンツを作成するという、いかにもマーケティング的な考えが目立ちました。
個人的に興味のあった、「競合他社に対するネガティブな内容を書いて掲載したことはある?」という質問が採用されずに残念です。(直接手を上げて聞けばよかったです。。。)
一口にコンテンツと言っても、気にするところは多々あるようです。しかし、自前のリソースでも決して不可能ではないため、まずはできることからコツコツと始めたいと思います。


ディスカッション:2014年、SEOの行く先は?

原題:Conversation: Where’s SEO Going In 2014

SEO業界の重鎮と呼べるメンバーがそろったディスカッションセッション。今後のSEOへの展望を大いに主張していました。例年に続き、今年も色々とあったSEO業界。来年のSEOはどういった方向に向かうのでしょうか??

Moderator: Danny Sullivan, Founding Editor, Search Engine Land (@dannysullivan)
Q&A Coordinator: Jenny Halasz, President, Archology (@jennyhalasz)
Speakers:
Greg Boser, Independent, Consultant (@GregBoser) (Q&A Speaker)
Rhea Drysdale, CEO, Outspoken Media, Inc. (@Rhea) (Q&A Speaker)
Duane Forrester, Sr. Product Manager, Bing (@DuaneForrester) (Q&A Speaker)
Brian White, Program Manager, Search Quality, Webspam, Google

Danny>データの品質についてWMTで取得できるデータはより詳細になってる。
Rhea>キーワードデータに限って優先順位をつけたのでは?
Brian>全体的にWMTのデータを改良し続けてきた。セキュリティの観点からも。

Duane>キーワードの偏重について。今のスタンダードは?これからのスタンダードは?対応している人はどのくらいいる?
Rhea>どうやってユーザーがあなたを見つけるか。今のところKWは重要じゃない?
Duane>でも変わりつつある。
Greg>KWデータは大量にある。ターゲットデータはクラップだけど。
Brian>良いSEOを行う上では常にどうやって今の状況に適応するかが課題。新しく変わった環境に適応し続けた人がSEOで良い結果を出してきた。それはこれからも変わらない。

Danny>セキュリティサーチ。Googleで個人情報が検索ででてきたら。アクシデントで情報を送ってしまったら。クッキーデータなどはどうなるか?考える必要がある。

Danny>ハミングバードは全てを変えた。リンクはもう意味がなくなった。エンティティに話は変わりつつある。実際に導入したのはいつ?(笑い)
Brian>いつかはわからない。私は担当外だから。しかし、全てのコンセプトを変えたと思う。ユーザーが意味していることはなにか?を主軸に置く。今のところ大きなアップデートではないかもしれない。個人的にはGoogle Nowの方がすごいと思う。ユーザーの意図を予測してしまう。
Danny>エンティティ。predictivity(予測性)。人が何について語っているかにフォーカスする。また、何が知りたいかを知る。フライトの場合、便名やスケジュールが必ずある。それがエンティティ。フライト時間など全てをパーソナライズした情報にして検索結果に表示する。
Greg>確かにこれらのアイデアは非常に素晴らしいが、ネガティブな側面として、そういったデータの構築にすごい時間がかかるということがあげられる。
Duane>Bingは同様の機能としてSnapshotを開始している。ナレッジグラフと呼べるだろう。ぜひ試してみてほしい。

Greg>今後はオーガニック検索を楽しむべき。スニペットなどでいろいろな付加情報を付けられる。リレーションを築くこともできる。単純に順位を上げるためではなく、こちらに注力すべきだ。
Rhea>今後のことといえば、モバイルは非常に重要になる。
Brian>Googleスポーツより、Yahooスポーツの方がいいよね。(笑い)

Danny>PCがすべての質問に答えることができるようになったらどうする?
Brian>これ日本語だとなんていうの?なんて質問にすぐ答えてくれるようになれば素晴らしい。まだ精度は低いと言わざるをえないけど。
Greg>セマンティックではユーザーがGoogleに情報を提供できるようになるとも言える。5年間でほぼ全ての質問に応えられるようになるくらい情報が集まるようになると思う。
Duane>そのためには質問の意味をまず理解しなくてはならない。たった一つの答えを出す前に。これは「いくつか候補を出しました。お好みはどれ?」という現在のプロセスと全く異なるものだ。つまり、それをかなえるためには非常に長い時間がかかる。

Danny>SEOはなくならない。ユーザーがどのように情報を欲しがっているか、どう提示すればいいか考える必要がある。ハミングバートについては今のところ混乱のほうが多いね。コンフューズしている。
Brian>リンク獲得よりもコンテンツの品質。何よりも重要。
Rhea>今までの行動を変えるべき。ずっとリンク獲得をしてきたけど、新しいことを学ばなければいけない。この変更をあなたとあなたの会社のメンバーに促すべき。
Duane>例えば、フォードはオートモービルの会社からライフプロダクトの会社へシフトしている。同様に、あなた自身も変わらなければいけない。

参加メンバーとトピックから大いに期待していたセッション。しかしながら、ディスカッション特有の、様々なトピックが次々と生まれる状態に、正直ついていくのがやっとでした。。。(今回のSMXで一番悔いが残るセッションです。)
ハミングバードのリリース直後ということで、”Change”という言葉をよく聞きました。ダニー・サリバンの「SEOはなくならない」という発言には勇気づけられましたが、そのためには、自らが「変化」する必要が何よりも求められることになりそうです。


SEOツールボックスの中身を大公開!

原題:What’s In My SEO Toolbox?

SMX 2013のトリとなったセッションは、SEOのツールについて。初めて聞くものが非常に多かったですが、よく聞くものでもそんな使い方が!と目からウロコの情報までありました。
アメリカのSEOはインハウスが主流のようなので、彼らのような人材を多くの企業が抱え込んでいるのかもしれません。こうしたツールを使いこなすレベルの高い人材の多さが、アメリカのSEO業界全体のレベルを引き上げているのでは。日本とは事情が違うため一概には言えませんが、自分の能力を上げるために非常に参考になるセッションでした。

Moderator: Elisabeth Osmeloski, Director of Audience Development, Third Door Media, Inc. (@elisabethos)
Q&A Coordinator: Andrew Melchior, V.P. & Founding Partner, Avalaunch Media (@atraine)
Speakers:
Zachary Notes, SEO Manager, Uncommon Goods (@zacknotes)
Dan Shure, Owner, Evolving SEO (@dan_shure)
Aris Vrakas, Global Director of SEO, Orbitz Worldwide (@arisrock)

Dan Shure, Owner, Evolving SEO (@dan_shure)

WekipediaとSEMRush Toolbar
(http://www.semrush.com)
キーワードサーチに使用。

Followerwonk
(http://www.serverinsiders.com/domain/followerwonk-com.html)
トラフィック分析。

Amazonブックサーチ/なか身!検索
対象のキーワードに関連しそうな本を検索。なか見!検索で目次を表示し、まだ対象としていないキーワードを探す。サーチサジェッションも有効。

Google Correlate
(http://www.google.com/trends/correlate)
キーワードを入力するとそれに関連したキーワードを提示。期間なども選べる。対象を日本にしなければアメリカの情報になってしまうので注意。
例えば、手袋を買った人は一週間前に何を買ったか?今後数週間先にどのようなワードが伸びるか?などを調査できる。

Zachary Notes, SEO Manager, Uncommon Goods (@zacknotes)

Googleが明日アルゴリズムを変更したらどうするか?どうやって全体図を見るか?

背景
ブルックリンにある雑貨屋さん。2,500以上のアイテムを扱っている。

キーワード追跡にMozをフル活用する。
1.ランキングリポートで、全体のキーワードランキングヒストリーをCSVでエクスポートする。

2.キーワード、日付、Google US(ランキング)以外を削除する。(スプレッドシートにコピー後)
3.上記3つを選択し、ピボットをかける。
4.列を日付、行をキーワード、Valueをランキングにする。
 *Value field settings でcountからsumに変更する。
5.全てを選択し、新しいシートに値で貼り付ける。日付の書式を変える。
6.0を50に置換する。(0は50位以上を意味する。)また、ブランクはまだそのランキングのトラッキング開始されていないことを意味する。
7.リストの下部に対象のキーワードの平均値を求める。
8.日付と平均順位でグラフを作る。
9.日付ごとの全キーワードの平均順位のグラフが完成する。

獲得したリンクの追跡をするためBuzzStream(CMS)を使用する。
・タグ、リンクステータス、獲得日などでソートが可能。
・リンク詳細(アンカー等)、コンタクト方法(E-mailアドレス等)、SEOステータス(ページランク等)などの詳細なデータを獲得できる。
・Googleのサーチタームを組み込むことができ、ドメインやステータスなどをリストに追加してくれる。

ランキングされるべきキーワードを見失わないために。
我々のサイトのナビゲーションは全てのカテゴリーをリスト化しようとしているが、限界はある。そのため、いくつかの商品でナビゲーションが不足している。ランディングページがなければ、サーチトラフィックを失うことになる。そのため、ランディングページを自動的に生成するシステムを作成した。

Aris Vrakas, Global Director of SEO, Orbitz Worldwide (@arisrock)

SEOのタスクは非常に複雑だ
・対象ページが数百万にも及ぶ。
・Googleボットの動向を常に追う必要がある。
・原因と結果の分析。
・ROIの算定。
・SEOリポート作成。なぜ変更が起こったか理解しなければいけない。

My toolbox(ツール)
・バックリンク分析:Moz,Opensiteexplorer,MajesticSEO
・競合分析:Opensiteexplorer
・ランキング分析:GWT(プラットホームも兼ねる)
・CTR分析:GWT,SEOClarity
・ログのストレージとデータテーブル:Hadoop,Hive

My toolbox(プラットフォーム)
・SEOClarity
・ad-hoc analysis
・インハウス用(公表できず)

ツールの数は非常に多い
SEOツールを用意したら、それらをワークフローに組み込まなければいけない。

エンタープライズにおけるツール活用の進化
歩伏前進、歩く、走るの3段階に分けて考える。

歩伏前進(基本機能を理解する)
・より深いランキング分析。それぞれのデータは何を意味しているのか?
・バックリンクサービス

歩く
・自身のツールを構築する。
・スプレッドシートとピボットを組み合わせたデータを作成する。
・リポートが可能な形態を構築する。
・手作業の多い分析。
この時点では多くのデータを追跡できるようになっているため、分析のプロセスを効率化する。SEOツールを用い、クイック分析、アラート、自動発見・追跡機能を使い、全てを一つにまとめる。

走る
・荒いデータを構築(毎日が望ましい)
・全てのデータを一つの場所に。
・データを統合し、アプリケーションを追加でき、内部レポート資料が作成できるSEOツールを使う。
自分自身のWebサイトの情報と競合のWebサイトの情報を一つにまとめることができれば、あなたはそれを使って何ができるようになるだろうか?

ツールの購入と構築
インハウスSEOはあなたが想像している以上に大変な仕事になる。プラットフォームの購入は機能に制限があるが、迅速に用いることができるのが利点だ。もちろん、並行して自分自身のツールを構築することができる。

リポーティングにどれだけの費用をかけるか?
SEOを急速に行うことは問題が起こった時に迅速に対応するということだ。サイトに何か問題があった時にレベニューのロスは積み重なっていき、やがて甚大になる。レポーティングアラートはROIを加速させることになる。

大きく考え、多くを行わない。

最後のスピーカーのアリス(SMXでのプロフィールはOrbitz所属となっていますが、現在はAmazonのSEOマネージャーだそうです。)とはセッションの前々日に一緒にご飯を食べる機会がありました。(その時はスピーカーだとは知らなかったのですが。。。)彼から話しを聞く限り、アメリカでは非常にSEOのツールが普及しているそうです。日本ではまだまだ普及していないSEOツールですが、”Think big. Not many do.(大きく考え、多くを行わない)”を実現するため、今後増えていくかもしれません。
このセッションで今回のレポートは終了となります。(実はもう一つセッションを受けましたが、内容が薄かったため割愛しています。)英語力・SEOの知識ともに充分とは言えないため、上手くお伝えすることができなかった部分も多々あると思います。
稚拙な文章で恐縮ですが、最後までお付き合いただき、まことにありがとうございました!

コンテンツの話は各人の具体的なアドバイスや意見が聞けて中々に参考になりました。SEOの未来の話は、どうしてもこのような曖昧な内容になりがちですが、キーワードやリンクに意味がない、という発言は、実態としてはまだまだそこまでいってはいないと思いますし、ある種検索エンジン側の理想として捉えておくのが現状では無難かと思います。ツールは相変わらずのアメリカ人的なマニアックな内容でした。今回は弊社の菅尾が全て取材報告を行ってくれましたが、最後で謙遜してはいますが、初回から十分すぎる内容だったと思います。今後も定期的に取材レポートを続けていく予定ですので、よろしくお願いいたします。 — SEO Japan [G+]

セマンティックSEO、エンティティ検索、オーサーシップ、ウェブ構造化 – SMX East 2013 2日目まとめ

先日行われた検索エンジン関連最大規模のイベント、SMX Eastを弊社スタッフが取材したレポート記事、2日目は今後のSEOには無視して通れないセマンティックやエンティティ検索等、ウェブの構造化に関する話題。オーサーシップ関連の具体的なアドバイスも満載です。 — SEO Japan

セッションリスト
なぜ構造化データとセマンティックSEOは重要なのか?
エキスパート達から学ぶ構造化データ
基礎からから学ぶオーサーシップとトラブルシューティング
検索の未来技術、エンティティ革命がやってくる!

なぜ構造化データとセマンティックSEOは重要なのか?

原題:Why Structured Data & Semantic SEO Are Important

SMX East 2013の2日目はセマンティック関連の情報が中心です。今回はセッションルームが5つほどあり、それぞれのテーマに沿ったセッションが行われていましたが、この日は終日セマンティックのセッションルームに滞在していました。初回のセッションでは、構造化データの重要性とその影響について話されています。

Moderator: Elisabeth Osmeloski, Director of Audience Development, Third Door Media, Inc. (@elisabethos)
Q&A Coordinator: Annie Cushing, SEO and Analytics Consultant, Annielytics.com (@AnnieCushing)
Speakers:
Mike Arnesen, SEO Team Manager, SwellPath (@mike_arnesen)
Aaron Bradley, Internet Marketing Manager, InfoMine, Inc (@aaranged)
Jon Henshaw, Co-Founder & Chief Product Officer, Raven Internet Marketing Tools (@RavenJon)

Mike Arnesen, SEO Team Manager, SwellPath (@mike_arnesen)

現在のWebの問題とはなにか?
コンテンツが何を意味しているか?それを理解することは非常に難しい。検索結果で一番になるべきサイトが表示されないという状況が多々ある。検索エンジンがサイトの意味を理解しきれていないことが原因。

どうやって意味を伝えるか?
セマンティックがすべてを変える。セマンティックマークアップから取得されるデータは多岐にわたる。

データとはなにを意味するか?
対象、属性、関連性。これらは全てサーチエンジンに伝えたいこと。

ドキュメントからデータへ
ドキュメントは読むだけ。データはあなたがイメージするどんな形にも変えることができる。また、データはコンバインすることができ、それぞれの独立したピース比べ、より魅力的になる。

セマンティックマークアップ
Schema.orgをはじめ、いろいろある。

セマンティックSEOとは?
「ユーザー」と「ユーザーが望み、必要としている情報」を結びつけることによって、検索の可視化を増加させるために、「オープンな構造化されたデータ」を提供すること。

トラフィックを落としたくない(セマンティックによって)
トラフィックは落とし得る。しかし、オープンデータを供給することで、信頼性を高めることができる。信頼性の高いリソースはプロモートされるべきものだ。

Googleの見解の変更
「高品質なサイト」の順位が上がるという記述から、「ユーザーとアプリケーション両方にとって高品質なデータ」を持つサイトがランキングがあがる、という記述に変更された。

セマンティックは最も新しいテクノロジーだ
より効率的なWeb構造を構築することができる。

あなたのサイトをリソースにする。

Aaron Bradley, Internet Marketing Manager, InfoMine, Inc (@aaranged)

大きな変化
Strings(文字列)からThings(物事)へ。

主語>述語>目的語
United Flight U323→は出発時刻がある→16:10
Acme 8 GB USB drive→は値段がある→$9.99

Schema.orgは主語と目的語の関連性を強める
商品→は名前を持っている→Acme 8 GB USB drive

Strings vs Things
Schema.orgはGoogleがクエリ以上の意味を決定することを可能にする。
(”フランスのGDP”というクエリに、GDPの他、人口、国旗、地図などを出す。)

従来のSEO
従来のSEOはキーワードを最適化する。最適化の対象は常にキーワードに注力していた。
認識例)ブレンダー、Acme、John Doe

セマンティックSEOに向けて
エンティティはセマンティックSEOの構成要素だが、あくまで構成要素にすぎない。
認識例)ブレンダー(画像とURL)、Acme(“ACME”表記の会社のロゴ、URL)、Jone Doe(画像)

セマンティックSEO
最適化の対象は、文字列(Strings)のマッチングから物事(Things)の関連性へシフトする。
認識例)Jone Doe(画像)がACME(ロゴ)という会社を作り、ブレンダー(画像)はその会社の製品の一つ。
上記のように、関連する情報(テキスト、画像、地図)を認識し、検索結果に返す。

Jon Henshaw, Co-Founder & Chief Product Officer, Raven Internet Marketing Tools (@RavenJon)

Geo-Tag Generator
Webサイトの情報が格納されている位置情報を検索エンジンに伝え、ローカル検索に有利にする。
(http://clck.io/geotag)

Open Graph Generator
FaceBookでいいねを押したユーザーとあなたのWebサイトをつなげる。
(http://clck.io/opengraph)

ボットのためにセマンティック要素(semantic elements)を付加する
Header, Footer, Nav, Main, Section, Article, Aside

コードバリデーション
構築したコードの確認を行う。
(http://clck.io/validate)

schema.org
schema.orgを使用することはGooglebotに愛を伝えるのと同じだ。
3つの主要な属性は、itemscope、itemtype、そしてitempropである。

マイクロデータ(Microdata)
マイクロデータの属性はほぼ全てのブロックレベルエレメントに追加できる。もっとも典型的なものは、key semanticとblock elementsである。例えば、section,article,div,span そしてpだ。

セマンティックによる最も大きな変化は、検索エンジンがWebサイトの理解を深めることであり、マークアップによってそれがもたらされるということです。
個人的には”あなたのサイトをリソースにする”と”StringsからThingsへ”のセリフがこの変化を端的に表していると思います。
技術というより概念であるため、少々理解が難しい分野ではありますが、あらためてその重要性を認識し、情報収集の必要性を感じたセッションでした。


エキスパート達から学ぶ構造化データ

原題:Structured Data Superstars

セマンティックセッションの2回目は実践的な内容が中心です。
意味はわかったけど、導入事例は?導入するとどうなるの?といった疑問に、NYタイムズの事例とリッチスニペットの表示で答えてくれています。
まだまだ理解することが精一杯の私にとっては非常にありがたい内容でした。

Moderator: Elisabeth Osmeloski, Director of Audience Development, Third Door Media, Inc. (@elisabethos)
Q&A Coordinator: Alex Bennert, SEO Consultant, Independent (@alexbennert)
Speakers:
Warren Lee, SEO Manager, Adobe (@seocubed)
Evan Sandhaus, Lead Architect, Semantic Platforms, NY Times (@kansandhaus)
Chris Silver Smith, President, Argent Media (@si1very)

Evan Sandhaus, Lead Architect, Semantic Platforms, NY Times (@kansandhaus)

NYタイムズ
セマンティック対応作業のケーススタディー。全てのHTMLをセマンティック対応にしている。rNews。Schema.orgを使用。

なぜ、我々はセマンティックマークアップを必要としているのか?
ニュース記事の画面を見たとき、人間はどこが記事でどれが写真かということを認識できる。ただ、検索エンジンはわからない。

マークアップだけでは不十分
マークアップはただのツール。そのため詳細な計画(設計図)が必要。

構造化データの必要性
構造化データがなければ、検索エンジンやSNSが魅力的なレイアウトで自分のサイトにリンクを返してくれない。言い換えると、構造化データによって、検索結果に画像やリッチスニペットが表示されるようになり、それは非常に魅力的なことだ。

rNews
rNewsは機械が読めるメタデータをWebドキュメントに組み込むためのデータモデル。rNewsを使用することにより、以下のようなベネフィットが期待できる。

アルゴリズムにより作られるリンク(検索結果画面)がより優れたものになる
魅力的な形式でリンクを返してくれる。(リッチスニペットや画像を一緒に表示してくれる。)

優れたツールサポート
・バーティカルサーチ
・コメントプラットフォーム
・適切なマネジメント

詳しい分析
より詳しくサイトを分析し、その分析結果を関連付けて検索エンジンに表示してくれる。

rNewsについて
2010年の9月から取り組みはじめたが、実際にNYタイムズへの取り込みを開始したのは2011年の11月になってから。
世界中の支社を回って公演している

Warren Lee, SEO Manager, Adobe (@seocubed)

リッチスニペットにサポートされているもの
レビュー、音楽、製品、人物、組織、記事、レシピ、イベント。。。

HTMLマークアップを使用するべき場合
・Googleがあなたのサイトのイベントやレシピといった類のデータの認識をどのようにコントロールしているかを明らかにしたい場合。
・HTMLマークアップをすべてのデータに対し、一貫して加えることができる場合。
・サイトの構造が頻繁に変わる場合。
・Google以外の検索エンジンにもあなたのサイト内容を理解してもらいたい場合。

データハイライターを使用すべき場合
・あなたのサイトがイベントのデータを表示している場合。
・構造化データとスニペットの挿入を検討しているが、HTMLマークアップをアップデートするリソースがない場合。
・HTMLのマークアップよりクリックで追加したい場合。
・HTMLのマークアップが不可能な場合。

考慮すべき点
・スニペットにはイベントのデータも組み込むことができる。
・レビューは他人の行動の原因になれる。(良いレビューがあるサイトはクリックされる。)
・CTRが向上する

CTRと流入のテスト
ある製品の検索結果画面で、スニペットの有無で調べた場合、有の結果はCTRとVisitsが20%増加した。

オーサーシップについて
Hcardは優れているが、オーサーシップの方が大事。CTR以上の価値を産む。商品を売るのではない、あなたが商品になる。

Chris Silver Smith, President, Argent Media (@si1very)

構造化データの実装
検索エンジンが完全にサポートする前に実装しておくべき。一部ではあるが、すでに効果はでている。

アドバンテージ
・検索エンジンのサイトに対する深い理解。
・より関連した検索結果。
・詳細なデータを検索結果に反映。 例)レストランの場合、詳細なジャンルの説明、地図、レビューなどを掲載できる。
・地図情報を入れることができる。
・アイキャッチになる。(リッチスニペットがある場合はない場合と比べ、15-50%CTR上昇というデータ。)
・SERPのリンク数が増える(付随する情報がリンクになっているため)。CTRの増加。

考慮すべき点
・Schema.org(記事、ビデオ、画像。)
・オープングラフ(Facebook用)
・構造化データがない場合、Googleが持つ情報が表示されてしまう。

ロゴ
会社やレストランのロゴにもスキーマを入れる。Webマスターブログでも推奨。

パンくずリスト
Googleも好む。テストツールもある。

オーサータグ
アイキャッチになる。プロファイルページからGoogle+にへの流入も期待できる。

ハイブリッドリッチスニペット
レシピページ、オーサータグ、パンくずリストなどを全て取り込む。

パブリッシャースニペット
パブリッシャーの詳細な情報を提示。

ミュージックリッチスニペット
レビューなど。ミュージックファイルを置いているサイトに有効。

イメージマークアップ(画像に対するマークアップ)
画像検索用。競合率の高い「ウェディング」で検索した場合、一番に表示される画像はオープングラフを使っている。(だから1位だと思う。)

プロダクトマークアップ(製品に対するマークアップ)
オープングラフを使っているところが多い。(会社によって若干異なる)

テーブルやリスト
リッチスニペットに表示できる。データの結果など。(エクセルの表のようなイメージで。)

その他
・Twitter Cards
・マークアップヘルパー
・Data Highliter
・WMTで自分のサイトの構造化データのレポートが確認できる。(一部)

Q&Aとその他

Q.Data HighliterはHttpsのサイトでは動かない。SEOにとってよくないか?
A.Googleはhttpsを推奨しているから問題ないと思う。

Q.Data Highliterの導入を試みているが、すべてのページに導入しないと動かない。全部デザインを変えるのはシステム的に不可能。どうすればいい?
A.もしもプラットフォームの問題で組み込めないのならしょうがない。Schema.orgを使うというような対応が必要。ある程度のカスタマイズにするか、包括的に全部変えるか将来的に決断が必要。

Googleの中の人の発言。
リッチスニペットはスパム利用にされている場合もある。そういった認識がなくてもGoogleがそう判断してしまったら良くない結果が起こる。あまり情報を詰め込みすぎない方がいいかもしれない。

NYタイムズほどの大規模なサイトで導入が進められている事実と、その大変さに非常に驚きました。リッチスニペットはリターンの速さと効果の高さから、一番取っ付き易い事柄かもしれませんね。まだまだ、導入しているサイトの方が少ない中、思い切って先行してみてはいかかでしょうか?


基礎からから学ぶオーサーシップとトラブルシューティング

原題:Authorship: Step-By-Step & Troubleshooting

リッチスニペットと同様、検索結果のリンクに表示することができるオーサーシップ。Google+の利用を促してFacebookに対抗しようとしてるのでは。。。と穿った見方がないわけではありませんでしたが、しっかりとセマンティックの理念のもと、考えられた技術のようです。

Moderator: Elisabeth Osmeloski, Director of Audience Development, Third Door Media, Inc. (@elisabethos)
Q&A Coordinator: Mark Traphagen, Director of Digital Outreach, Virante, Inc. (@marktraphagen)
Speakers:
John Carcutt, Director of SEO and Social Media, Advance Digital (@johncarcutt)
Janet Driscoll Miller, President and CEO, Search Mojo (@janetdmiller)
Pierre Far, Webmaster Trends Analyst, Google (@pierrefar)
John Shehata, Executive Director of Search, Social Media, ABC News (@JShehata)

John Shehata, Executive Director of Search, Social Media, ABC News (@JShehata)

オーサーシップとは?
特定のドメインのサイトであなたが作成したコンテンツとGoogle+のプロフィールと結びつける。(検索結果にも表示される。)

設定方法は?
1.Google+のプロフィールを作る。
2.よく撮れた顔写真を使い、プロフィール欄を埋める。
3.Googleのサイト(https://plus.google.com/authorship)に行き、e-mailでサインアップして、確認のメールを送ってもらう。

確認方法
リッチスニペットツールを使い、確認を行うことができる。

Googleにとって重要な理由
・大量の情報。現在のWeb上の90%の情報が過去2年間でつくられている。オーサーシップはその中でスパムではないとGoogleに伝えることになるので、Googleにとっては情報精査の上で役に立つ。
・検索結果の品質の向上につながる。マット・カッツも、情報の真の作り手がわかることはGoogleにとって非常に有益、と発言している。
・検索結果の促進。social endorsement(ソーシャルからの保証)が表示されれば、より多くのクリック数につながる。

あなたにとって重要な理由
・証明されたプロフィールに結びつけられた情報は、それらがない情報に比べ、検索結果の順位は上昇する(エリック・シュミット)
・あなたのWeb上の評判が検索結果にも影響する。
・可視性の増加→CTRの向上→ページビューの向上(CTRが150%アップというデータもある)
・検索結果にオーサーが強調される。→よりその記事が読まれる。
・90%以上のテクノロジー系のライターがGoogle+アカウントを取得している。
・Google+アカウントの作成→Google+の増加→ランキングアップ

オーサーシップハッキング
オーサーシップを作成した他のサイトにコンテンツをコピーされ、その結果インデックス数が落ちたという事例がある。

オーサーランク(Author Rank, AR)
コメント数、アベレージPR、サークルの数、パブリッシングサイトのオーソリティ、+1やシェア数などによって決定。計算するためのツールは今のところない。

ARを高める10の方法
・オーサーシップを主張する。フォームをアップデートし、Google+のセクション欄をすべて埋める。
・Google+をコンスタントに使用する。コメント欄の返信など、つながりを強くさせる行為をする。
・サークルを構築する。ハイクオリティのオーサーを加える。コミュニティに参加する。
・より多くのエンゲージメントを作る。画像投稿や、Q&Aへの参加など。
・あなたのGoogle+ページへのリンクを増やす。
・特化させる。同様のトピックに対し、多くのコンテンツを作成する。
・他のSNSでのあなたのファンを認識する。
・いくつかのプロフィール写真を試し、どちらがよいか比べる。
・すべてのSNSで同じプロフィール写真を使う。
・シェアされるような、優れたコンテンツを作成する。

Google+のステータス
メインとなるキーワードをステータスの最初に含める。

写真は明るいものを使うこと
暗い背景使っている人がいるがおすすめはしない。
色々な色の背景で実験をし、赤が一番だったと主張している友人がいるが。(笑い)

まとめ
検索ランキングのためではなく、オーサーシップのため。トラストのため。

John Carcutt, Director of SEO and Social Media, Advance Digital (@johncarcutt)
(オーサーシップのケーススタディー)

背景
6人で1000人以上のオーサーを担当。

直面した課題
・アーリーアダプター
・技術的な問題
・マストレーニング

アーリーアダプター
初期の段階では以下のような課題があった。
・写真家はGoogle+を好んで使ってくれる。
・レポーターはそうでもない。
・e-mail認証が問題となったケースもある。

技術的な問題
実施の依頼を2011年の中ごろに依頼したが、始まったのは2013年の初頭。2年かかった。

マストレーニング
多くの人に使い方を教えなければいけない。我々が取り組んでいることは、
・それぞれの市場毎に、1年に1回のトレーニングを行っている。(実際に会っている)
・サイト運営(http://www.advancessg.com)
・月に一度のニュースレター。

ネガティブ面
・シンジケートコンテンツ
・ARの売買
・オーサーシップのオーナーシップ

シンジケートコンテンツ
別のメディアで同じ記事が作られた場合、本当のオーソリティが作られない。

ARの売買
今のところ機能してしまうかもしれない。ただ長くはもたない。

オーサーシップのオーナーシップ
ある著者が会社を離れた場合に起こり得る。会社は過去記事のby○○(○○の部分に著者の名前が入る)を変更しない。しかし、その著者は会社を離れた以降も継続してオーサーシップを高めてしまうが、同時に前の会社に貢献してしまうことになる。
また、所有権の問題を避けるため、複数人で共同のオーサーシップを作ることを推奨していない。

Janet Driscoll Miller, President and CEO, Search Mojo (@janetdmiller)

・オーサーシップの種類

PDFオーサーシップ
オーサーシップをコンテンツから引用。メタデータの引用ではない。
< 表示例>
[PDF]2014年のSEOはこうなる!!
www.aaa.com/bbb….
by John Doe 2013/10/01

ワードオーサーシップ
ByがGoogleがコンテンツ経由でオーサーシップを引用する唯一の手段ではないコンテンツの中に著者を紹介する部分がありそこから引用されるケース。
< 表示例>
[doc]2014年のSEOはこうなる!!
www.aaa.com/bbb.docs
by John Doe 2013/10/01

パワーポイントオーサーシップ
オーサーシップをコンテンツから引用。メタデータの引用ではない。
< 表示例>
[PPT]2014年のSEOはこうなる!!
www.aaa.com/bbb.pptx
by John Doe 2013/10/01

ブックオーサーシップ
著者情報の代わりに、本の情報がオーサーシップになる場合もある。
*リンクの下に本の画像が表示され、出版社、出版年、本の内容の説明などが表示される。

・オーサーシップの注意点

表示される著者の人数は一人
現在のUIでは一つの記事、ブログポストなどには一人の著者しか載せることができない。一人以上の著者を載せることができるように改善を試みているらしいが。

表示される内容があなたが望むものかを確認する。
テキスト内の”by”に気を付ける。オーサーを表す以外のところで”by”が使用されていた場合、その”by”以下の情報が表示されてしまう場合がある。著者でなく、編集者名や”コメント by”になってしまう場合も。
また、リッチスニペットにビデオを表示させるつもりが、オーサーシップが表示されてしまうということにならないようにする。

著者名は完全一致
Google+には本名で登録し、記事を書いたときにニックネームなどを用いた場合、オーサーシップは表示されない。

・オーサーランク(AR)

ARはPRとSEOにとって何を意味するか?
オフラインでレポーターを探した場合、それがSEOにとって良い影響を与えはしない。

それでは、どのようにして探すか?
・そのサイトがオーサーシップを適用しているか。
・そのオーサーはGoogle+プロフィールをもっているか?
・確認方法は「Site:そのサイトのURL 著者名」を入力。

何を目的として選ぶか。
SEOの価値→その著者はGoogleからの評価は高いか?
関係構築を目的→その著者の読者はあなたの記事に興味がありそうか?あれば、その読者からSEO的な価値を認めることができる。また、著者ではなく、サイト(パブリッシャー)のレベルを確認する。

上記の点に注意して、オンライン上での最適なパートナーを見つけよう!

・パブリッシャー:コンテンツを守れ!

重複コンテンツ(ケーススタディー)
あるサイトから一字一句そのままコピーされ、すべてのコピーにオーサーシップが適用された。リンク数やドメインオーソリティから、本サイトが本物であることは明らかではあったが、トラフィックが下がってしまった。パンダアップデートの時期と重なっていたため、適用されたと思われる。

コンテンツを守るために
・コンテンツを監視する。
(http://copyscape.com)
・強いオーサーシップを構築する。

Q&Aセクションにて
会場にGoogleの中の人がいて、「パンダはオーサーシップを見ていない」と発言。スピーカーはそれでもパンダの影響を主張したが、時間がないため、打ち切りに。

Pierre Far, Webmaster Trends Analyst, Google (@pierrefar)

オーサーシップについて
・人が書いたものだけを認識する。(機械が書いたと思われる文章にオーサーシップは与えない。)
・”by”を使うことで検索エンジンは理解しやすくなるから使って。

記事を書いた人全部をマークアップ
今のところ、UIはサポートしてない。だけど入れて。

オーサーはGoogle+とリンクしている。
Eメール認証の場合、オーサーとプロフィールメールを一致させている。

オーサーのプロファイルページはGoogle+とリンクしている。
記事→プロフィール→Google+

人か組織か
rel=authorは人、rel=publisherは組織、またはビジネス

Q&A

Q多くのブログがあるサイトのオーサーはだれになる?
A.そのサイトにはオーサーシップはない。(John)。
 単一の筆者の時のみオーサーシップは適用される。(Perre)

Q.筆者は同じだが、いろんなトピックを書いてる。大丈夫だろうか?
A.誤解があるようだ。筆者は単一である必要があるか、記事の内容は多岐にわたってもカバーされるので問題はない。(John)

Q.ランキングへの影響は?
A.オーサーシップは検索結果のシグナルになっていない。(Perre)

オーサーランクの高め方やオーサーシップの様々な種類など、ここまで進んでいるのかと感心してしまいました。本名・顔表示がほぼ必須条件のため、個人で行う際にはハードルもあるとは思いますが、ブランディングを上げるためには非常に有効な手段ですね。しかしながら、リッチスニペットと同様、オーサーシップを悪用する事例もすでにあるそうです。やはり、本場は色々な分野で先進的なようで。。。


検索の未来技術、エンティティ革命がやってくる!

原題:The Coming “Entity Search” Revolution

長かったセマンティックシリーズの最後は、これまた重要な概念である”エンティティ”について。初回のセッションと比べ、よりSEOへの影響を話してくれています。今起こっていることよりも、これから起こることが中心になっていますが、SEOの将来を考える上で、非常に参考になるセッションでした。

Moderator: Danny Sullivan, Founding Editor, Search Engine Land (@dannysullivan)
Q&A Coordinator: Ric Dragon, CEO, DragonSearch (@ricdragon)
Speakers:
David Amerland, Author, Speaker, Analyst., David Amerland (@David Amerland)
Jonathan Goodman, President, Halyard Consulting (@halyardconsult)
Reva McEachern, Principal Technologist, REVA Digital Media LLC (@revadigital)

David Amerland, Author, Speaker, Analyst., David Amerland (@David Amerland)

エンティティについて
エンティティは言葉ではない。言葉に付随する概念だ。

従来のSEO
過去のSEOはprobability(可能性、確率)だった。検索は、キーワードが含まれているクエリに対し、統計的に導き出された「(検索者にとっての答えとなり得る)可能性のある返答」を返していた。この検索結果で「成功」するためには、我々はサイコロを振らねばならず、望んだ目を出すために(その確率をあげるために)、いろいろなテクニックを使ってきた。キーワードやリンクやアンカーテキストなどだ。

セマンティックSEO
セマンティックではstatistics(統計学の概念)は影をひそめる。従来の、「10個のリンク(Webサイト)を表示させる」という検索結果は変化している。よりパーソナルになり、著名な人物の顔写真が表示され、さらに正確になっている。

検索自体が変化している
モバイル、音声、ローカル、予測(GoogleNow)、機能的(Map)など。情報は飛躍的に変化し、検索もそれに伴って変化している。ボリューム、速度、種類、正当性など、ビッグデータの要素が非常に重要な役割を持っている。

エンティティは新しいドライバー
エンティティは異なるデータポイント間のつながりを暴く、「関連性のある情報の地図」を作成する。これは非常に大きな変化だ。エンティティは他のデータをの関連性を見つけるための、信頼のあるポイントという存在になる。

エンティティは色々な方法で作られる
トラステッド(信頼のある)サイト(Wikipedia、Freebase、Metaweb)から、通常のWebページから、ソーシャルwebから。

テクニカルな話題
構造化データでGoogleに伝える。ローテキストに意味を埋め込み、リンク間で関連性をつなぐ。それらが合わさり、エンティティとなる。

SEOにとってはチャレンジ(課題)だ
「(統計的に考えてあっているのでは?という)提案」ではなく、「答え」を提供するようになる。間違えられない。リンクなどの要因で上げることはできない。
*Googleがオーサーシップ、高品質のサイトを優遇する理由とつながる。参照される情報元はランキング上位からか?(勝手な予想)
アメリカの大統領は?(クエリ)に対しての答えとして、バイオグラフィー、最近のポスト、関連したエンティティを提供するようになる。
一つのクエリに対する答えが、より広く関連したデータになり、これは以前は不可能なことであった。

SEOにおける課題(箇条書き)
・検索のUIが変わる。画像検索、スクリーンレス(音声など)
・キーワードへの依存が減少する。
・現在のオンページSEOのテクニックが通用しなくなる。
・検索結果での不動産(位置)情報・ページの減少。
・統計的な関連性への依存の減少。

エンティティを新しいドラーバーとして利用するには(意識を変える。)
オーソリティー、トラスト(信頼性)、レピュテーション(評判)、インフルエンス(影響)などが重要になってくるが、それらを構築・獲得するためにはどういった作業が必要か?考える必要がある。

まとめ
Volume(ボリューム),velocity(速度),variety(種類),veracity(正当性)を考える。それらにconnection(関連性), sosical discovery(ソーシャル上での露出、発見される方法),social buzz(ソーシャルで話題になる方法), authorship &rank(オーサーシップオーサーランク)を加える。

Jonathan Goodman, President, Halyard Consulting (@halyardconsult)

Freebase(フリーベース)とは?
・Metaweb社(Googleに買収された)が作成する、永遠に拡大するDB。
・4000万以上のトピック。
・リレーショナルテーブル。
・MQL(Metadata Query Language)を用いたクエリ、APIを用いたアプリケーションの構築が可能。
・データ改良のために数千ものコミュニティが参加。
*Wikipediaに似ているがデーターベースそのものとして機能する。セマンティック検索への利用が見込まれる。

NodesとEdges
フリーベースはデータの再構築を行わずにデータを拡大させることができる。
Node(データポイント)をEdges(コネクター)でつなぐ。

Topic
トピックはNodeであるが、すべてのNodeがトピックではない。実在の人物、分類、コンセプトなどがなり得る。

Types
トピックは多くの関連したタイプを持つことがある。「半澤直樹」というトピックに対し「テレビ番組」、「〇〇ノミネート」、「受賞作品」などのタイプをつけることができる。

Properties
それぞれのタイプはプロパティー(属性)の一群を持つ。「テレビ番組」というタイプには「シーズン○○」、「初回放送日」、「番組作成者」、などの属性をつけることができる

クエリ(http://www.freebase.com/query
クエリ作成画面のキャプチャを用いたデモを披露。そこでは「FIFA」を検索し、結果はフットボールアソシエーションとそれに関連する情報が表示された。

・使用例

Small Demons(https://www.smalldemons.com
フリーベースを用いたサイトの例。フリーベースが本の内容から音楽、人食べ物、場所などの情報を引っ張ってくる。

Yatedo(http://www.yatedo.com/
人を検索するエンジン。関連する情報。画像、ビデオ、ニュース、本、などを表示。

RichSeam(http://richseam.com
好きなアーティストから関連して音楽の情報を提供。

検索は。。。
セマンテックとImplied Intent(暗示された意図)がキーになる。個人の過去の検索歴・購入歴などが反映。過去にUKで検索した人にとって、マンチェスターはイギリス。アメリカで検索した人にとってはマンチェスターはアメリカ。あなたの検索は他の人と全く違うようになる。

SEOは。。。
死なないが、かなり難しくなる。Sphere Infuence(影響の範囲)を構築しなさい。全てのセマンティック情報をマークアップを構築するべきだ。2015年にはバックリンクが全く意味がなくなっているだろう。

おまけ
Google I/O 2013: The Freebase APIs
http://www.youtube.com/watch?v=r-VL7NKJqcs
Freebase Query Editor 2.0

Reva McEachern, Principal Technologist, REVA Digital Media LLC (@revadigital)

属性と関係性
データはただのリストの状態のままでは、それ自体には価値がない。関連性を持って初めて価値がある。これが、ナレッジグラフとソーシャルグラフが真に提供しているものだ。(サーチエンジンジャーナル)

活動の領域のレベルを上げる
よりよいワードが欠けている人や、過度のSEO対策をしている人がいる。これらの人々に対し、素晴らしいコンテンツやサイトを作ろうとしている人たちがいる。我々は検索エンジンをより賢くし、関連性をよりよいものにしようとしている。現在の活動の領域のレベルをあげようとしているんだ。(マット・カッツ)

数から見るGoogle
・4億2500万人のGmailユーザー。
・5億人のGoogle+ユーザー。(3億4300万人がアクティブユーザー)
・検索結果の26.4%がキーワードを含まない。

things→データがより多くの意味を持つようになる

ソーシャル、リンク、ナレッジ
テキスト・リンクからthings(ものごと)へ。データがより多くの意味を持つようになる。ソーシャル、リンク、ナレッジの全て組み合わさったデータが、スイートスポット。

ナレッジグラフ
事実から答えへ。答えを出すための事実。帰納的な知識の発見手段。複雑な問に対する答えを提供。
セマンテックマークアップ、Wikipedia、Freebaseなどから構築される。

ソーシャルグラフ
意見から好みへ。好みを発見するために意見を参考にする。友人により認証されたコンテンツ。自身の好みに仕立てられたコンテンツ。
Google+、オーサーシップ、エンゲージメントなどから構成される。

セマンティックマークアップ
Schema.orgはBing、Google、Yahoo!、Yandexなどの検索エンジンなどがWebページのより深い理解を可能にするマークアップ言語。
GoogleのリッチスニペットはMicrodataやShema.orgによって構造化されたデータをもとに表示されている。

Google+
オーサーシップを表示させたい場合は、作成したコンテンツとGoogle+のプロフィールを結びつける。
Googleローカル検索で自分の店の所在地を表示させたい場合もGoogle+に認証させる。

オーサーシップタグ
WebページからGoogleプロフィールへリンクすることで結びつける。そのリンク内に”rel=author”のパラメータを必ず組み込む。その後、プロフィールから新しく作成したページにリンクを貼る。

パブリッシャータグ
ホームページをGoogle+のプロフィールに結びつける。

オーサーランク
・あなたのビジネスに関係した人をサークルに加える。
・定期的にあなたのビジネスについての記事を投稿する。
・あなたのビジネスに関係したコンテンツに+1をする。

マーケターにとって必要なこと
Googleは複雑な問に対する正解を提示することができるようになっており、ユーザーのエンゲージメントをより長い期間、維持できるようになっている。
口コミはデジタル化され、それによってソーシャルとSEOによって拡大し、最適化されている。

Q&A

Q.KWはいつまでもつ?今はまだ効いているようだが。
A.考えを変えるべきだ。キーワードを元にコンテンツを作ることはコンテンツの質に影響する。そういったコンテンツの質はあまりよくないから結果として順位は下がる。ゲームはやめて、ビジネスパートナーになるという考えに変更するべきだ。(Jonathan)
コンテンツキングという時代も終わった。ハミングバードが終わらした。検索者はキーワード検索から、意味を調べるようになる。「ホンダの車種」を探すのではなく、「一番燃費のいい車」を探すようになった。(David)

候補ではなく「答え」を提供するということで、検索の用途そのものが変化してしまいそうです。Google Glassなどで検索する場合は、確かに一発で答えがでてくれるとありがたいですね。
世界中から集めた知識をもとに、あらゆる疑問に瞬時に答えてくれるエンジン。SF映画にでてくるAIのように聞こえるかもしれませんが、絵空事ではなく、その時代はすぐにやってくるのかもしれません。

SEO Japanでもセマンティックエンティティ検索関連の濃い記事は何度か紹介してきましたが、セッションレポートでQ&A形式で単発的に様々な質問に対する答えをまとめたこの記事の方が意外と理解が深まるかもしれない、、、と思った内容でした。いまいち理解しきれていない、導入に足踏みしている方もまずはオーサーシップや軽めの構造化からチャレンジしたくなるような?レポートだったのではないでしょうか。 — SEO Japan [G+]

コンテンツの4分類とリンク獲得力との関連性

これからのSEOは単純な外部リンク施策でなくコンテンツマーケティングが大事、とはいわれますが、後者にしても結局かなりの部分で被リンクを集めることが目的だったりするのもまた事実。「コンテンツの質が重要」ともいわれますが、今日のソーシャル中心のウェブにおいて、コンテンツのカテゴリ毎にリンクの獲得力に差があるのもまた事実。今回はそんなコンテンツとリンクの関係を図表にし、解説した記事を。あなたのコンテンツ構築の参考になるヒントがあるはず。 — SEO Japan

理想を言えば、検索エンジンは、コンテンツの「強さ」でランク付けを行うべきである。検索エンジンのアルゴリズムは、良質な文法、優れたデザイン、そして、配送費と製品を検知することが出来るほど賢くあってもらいたい。ビジュアル検索サービスのLike.comをグーグルが買収したことで、良質なデザインを特定することが出来るようになると考えられるものの、専門家の多くが、この方針への直接的な行動が、必ずしも差し迫っているわけではないと考えているように思える。

事実、優れたコンテンツが上位へのランクインの近道だとつぶやく、まるで反対の世界にこの業界は押し込められている。 検索においては、それぞれの分野が異なる特徴を持ち、優れたコンテンツを検索エンジンのランキングに反映させる力は、ウェブサイトのタイプによって、大きく左右される。サイトに対するポテンシャルは、サイトによって異なるものの、あまり魅力的ではない分野のサイトが、より魅力的な分野のサイトを簡単に上回る可能性がある — これはその他の分野とは異なり、大きな制限がないだけである。

コンテンツのリンクの有効性とは、良質なコンテンツが直接リンクをもたらす力であり — また、コンテンツが、別のサイトでも同じように優れている場合、リンクを獲得し、上位にランクインする力にどれぐらいの違いがあるかを示す。この投稿 — サイトのタイプの分類の後 — では、特定の分野が、多数のリンクを獲得する際にプラス、もしくは、マイナスに作用する理由と経緯を詳しく説明していく。まずは、図の左側に位置する最も魅力の高い「ソーシャルなブログ」を取り上げ、最も恐ろしい「ソーシャルなタブー」を最後に紹介する。

1. ソーシャルで、フレッシュなコンテンツに力を入れたサイト

このタイプのウェブサイトは、記事を用いる従来型のブログとは異なるカテゴリーに振り分けられることもがるが、常時アップデートされ、そして、頻繁に新しいコンテンツが投稿されるため、ブログ扱いされることもある。 I Can Has Cheezburgerは猫の写真を頻繁に投稿している。面白く、ユーモアに溢れた写真が大量のリンクをもたらす。同じように、New York TimesTechCrunchも毎日複数の新鮮なニュース記事を投稿している — その多くは、質が高く、報道する価値があるため、他のブロガー達がこぞってリンクを張る。

このタイプのブログは、コンテンツを常時アップデートしているため、ビジターは頻繁にサイトにアクセスし、毎回、新たな発見をする。つまり、その他のタイプのコンテンツとは異なり、継続的にリンクをもたらすポテンシャルを持っていると言えるだろう。New York Times等のサイトは、1つのブログから多数のディープリンクを集める可能性がある — この類のリンクを得るポテンシャルがあるこそ、インターネット上で最もリンクを張ってもらえるサイトとして君臨しているのだ。

2. ソーシャルで、静的なコンテンツを持つサイト

このタイプのウェブサイトに該当するのは、話題にされるものの、再びアクセスしてもらい、新しいコンテンツを見つけてもらうためのフレームワークに欠けた製品サイトである。このようなウェブサイトの多くは、ブログを持っているものの、製品に焦点を絞っているため、先ほど紹介したソーシャルなブログと比べると、バイラルな効果を生み出す力は劣る。時折、良質なインフォグラフィックや関連する記事を投稿して、リンクを集めることが出来るものの、ソーシャルなブログとは異なり、怒涛のリンクの波を作ることは、不可能に近い。

しかし、この類のソーシャル製品ウェブサイトは、インターネット以外の場所で話題にされることがあり、ウェブサイトが存在するだけで、質の高いコンテンツに対して複数のリンク — オンライン、オフラインの双方 — が寄せられることもある。Best BuyFry’sSony等がこのタイプのウェブサイトに該当する。CafepressSavingsZappos等のインターネットeコマースサイトも同様に優れた製品記事にリンクを向けてもらえることがある。大学のウェブサイトやウェブアプリのスタートアップ等もこのカテゴリーに振り分けられる。

3. 割とソーシャルなサイト

割とソーシャルな静的なサイトは、分野が関連しているために、リンクを引き寄せるタイプのサイトである。例えば、このタイプのサイトは、家の建て方、Tシャツの縫い方等のガイドを作るものの、引き寄せられるのは一定のタイプのユーザーのみであり、バイラル化する力はない。そして、上述した2つのタイプのサイトよりも、得られるリンクの本数が少ない。ユーザーベースが広ければ広いほど、そして、話題に上げてもらえればもらえるほど、リンクを獲得する力は高くなる。

ウェブサイトのタイプのフローチャートにおいて、好ましくないタイプに向かうにつれ、獲得可能なリンクは — たとえコンテンツが優れていても — 少なくなる。例えば、Burial Insurance,MedigapStreamline Refinanceのサイトが、特定の基準に基づいて、リアルタイムで保険の価格を比較することが出来たら、便利なサイトになるはずである。しかし、少数の多岐にわたるニュースサイトを除くと、ほとんどリンクは期待できない。一方、「ソーシャルで、静的なコンテンツを持つサイト」のカテゴリーに進み、旅行比較サイトに注目すると、比較機能だけで大量のリンクを獲得していることが分かる。

このような保険の比較機能が存在すると言うことも可能である — 誰も話題にしていないため、知らないだけである — ただ単に気にしていない、そして、知人の中にその情報を必要としている人が少ないためだ。

4. タブー

インターネットには「地下」が存在する — カジノ、ローン、ポルノ等の分野である。このタイプのサイトは、最高のコンテンツを作るポテンシャルを秘めているものの、そのコンテンツが人気を得ることはない。ポルノやカジノ等の一部のサイトは、 — 特に親しい友人のみに良し悪しを伝える — 独特の「密かな」バイラル化をもたらす力を持っている。しかし、このタイプの知識の壁により、一般的に広まる可能性は低くなる。 つまり、コンテンツからリンクを獲得することは不可能であり、検索エンジンが、どのサイトが優れているのかを判断する手掛かりが存在しないことになる — なぜなら、コンテンツを好きなことを公言する人がほとんどいないためだ。

そのため、コンテンツの作成が、このような分野で勝敗を分けることはない — リンク構築の取り組みに資金を相互的に投じる力を除けば、オンページのコンテンツとは関係のないリンクでリンクプロフィールの95%を操作しているサイトが、勝利を収めることが多い(ある意味、とてもクリエイティブだと言うことも出来る)。

教訓

それでは、ウェブマスターやSEOの担当者は、ウェブサイトの4つのタイプのカテゴリーから何を学ぶことが出来るのだろうか?自分のウェブサイトにとって、最も重要なポイントに焦点を絞って、時間を費やすべきである。ソーシャルで新鮮なコンテンツに力を入れているなら、– 検索エンジン経由のトラフィックを得るため、そして、ウェブサイトを成功に導くため — 優れたコンテンツを構築することだけに時間を注ぐべきである。ソーシャルの度合いが薄いウェブサイトの場合は、– 少なくともリンク構築に関して — オンページのコンテンツの作成に多くの時間を投じることで、ユーザーがサイトに戻ってくるかどうかを評価しなければならない。

下の表は、SEOの担当者として、リンク構築にどれだけの時間を費やすべきかを表している。科学的な根拠に基づいているわけではないものの、ずる賢く、操作する力をリンクに変える取り組み、そして、コンテンツをリンクに変える取り組みにどれだけ力を入れるべきかを判断する材料にはなる。残念ながら、この2つの取り組みの間には大きな違いがあり、賢くこの2つの道を行き来することを私は薦める。

 

ポルノやカジノ関連のウェブサイトを作るつもりでも、ユーザーを維持するために優れたコンテンツを提供しなければならない。しかし、コンテンツを通してリンクを獲得することは出来ない。 そのため、このタイプのウェブサイトのデザイナーは、SEO部門から完全に切り離すべきである。

一方、例えば、病気やローンを取り上げるサイトの場合、コンテンツに関する要求はほとんどない — 無難なコンテンツを作り、多少オンページSEOに力を入れ、ユーザーをコンバートするデザインを実装するだけでよい。このタイプのサイトのビジターの大半は、頻繁にアクセスするわけではないため、オンページのコンテンツは、基本的に不要である。

ローン関連のウェブサイトにおいても、SEOのスタッフは、質の高いコンテンツの作成について、デザイナーと会話を交わす必要はない — ユーザーをコンバートするサイトの構築に力を入れるだけである。リンク構築スタッフは、自分達のウェブサイトとは関係なく、ウェブサイトでリンクを操作する方法を探るべきである — 提携、リンクディレクトリ、アーティクルディレクトリ、そして、言うまでもないが、有料リンクが、例として挙げられる。タブーのウェブサイトでは、– 有料リンクかどうかに関わらず、操作こそが、リンク構築そのものである。


この記事は、Ross Hudgensに掲載された「Content Link Efficacy: Understanding Why Great Content Fails」を翻訳した内容です。

キレイに整理されており色々ヒントになる点が多い記事だったのではないでしょうか。サイトやビジネスの種類によってコンテンツを活用してもリンクが得られにくいケースはあると思いますが、ここに書かれている分類をヒントにその中でも何かリンクを獲得していけるような(と書くと、SEOのためだけに聞こえますが、結果ソーシャルで拡がりユーザーを獲得していける)コンテンツ企画を考えていきたいものです! — SEO Japan [G+]

検索順位を決める最重要要素、ペンギン時代のリンク構築、グーグルグラス – SMX East 2014 1日目まとめ

最近、イベント関連のレポートを全く行っていなかったSEO Japanですが、私(滝日)に変わって弊社スタッフが検索関連イベントでも最大級のSMX Westを視察&レポートにまとめてくれたので、ここに紹介します。まずは1日目のまとめからですが、ペンギン時代のリンク構築に始まり、検索順位に影響を与える最重要要素やグーグルグラスのレビューまで気になる内容が満載。 — SEO Japan

ポスト・ペンギン時代のリンク構築

原題:Penguin-proof Link Building

先日ニューヨークで行われた”SMX East 2013″のレポート記事を掲載します。今回は弊社代表滝日の代理としてアイオイクス SEO事業部の菅尾が書かせていただきます。初回セッションは”ペンギンプルーフ・リンクビルディング”。ロジャー・モンティをはじめ、効果的なリンクビルディングの手法についてスピーカーが話します。

Moderator: Elisabeth Osmeloski, Director of Audience Development, Third Door Media, Inc. (@elisabethos)
Q&A Coordinator: Mark Traphagen, Director of Digital Outreach, Virante, Inc. (@marktraphagen)
Speakers:
Thom Disch, CEO, Handi-Ramp (@thomdisch)
Roger Montti, Owner, MartiniBuster (@martinibuster)
Neal Rodriguez, Managing Director, Shovecom (@notifyneal)

Roger Montti, Owner, MartiniBuster (@martinibuster)

アジェンダ
1バックグラウンド(ペンギンアップデートとは?)
2ペンギンにつかまらないためのリンク
3ペンギンアップデート対策

自然なリンクとはなにか?
コンテンツ内(引用や推薦部分)にある、独立した個人の編集者(コンテンツの作者)の選択の一部としてそのコンテンツ内に設置されたリンク。

背景
個人的な意見だが、2003年ころからGoogleはリンクの価値を下げ始めた。そこで、SEO業者がとった行動は、さらに多くのリンクを貼るということだった。
“自然”や”不自然”をいった言葉は、統計的なデータから生まれたものだ。まずは、”通常”となり得る基本線を作ること。そして、その”通常”から外れたリンクは、スパムだと認識される。

ペンギン対策の基本的な考え
上記の通り、リンクとはサイテーション(引用)だ。そのため、誰にとっての有益性をどうつくるか、ということを考える必要がある。なぜなら、誰かの役にたって初めて引用され(リンクがもらえる)のだから。Googleにとっての理想とは?を常に考えるべきだ。

不自然なリンクの具体例
・SEOフレンドリーなゲストポスト内のアンカーテキスト
・SEOフレンドリーな記事のフッター部分のリンク
・SEOフレンドリーなウェジット内のリンク
最適化されたアンカーテキストの過度な多用は、意図的に検索結果を操作するためのものとして認識され、結果、不自然なリンクの警告を受けることになる。

ゲストポストについてのGoogleの見解
“もしもあなたのサイトやあなたのクライアントサイトに記事を投稿し、その記事内にあなたのサイトへのリンクが含まれていた場合は、私は確実にnofollowをつける。なぜなら、そういったリンクは真に自然なリンクとは言えないからだ。”
(John Mueller)

ゲストポスト(アーティクルマーケティング)について
・その業界における、”本当の”慣習を理解する。
・最適化されたアンカーテキストとコンテンツ内のリンクは避ける。
・PR記事のような形態は避ける。

インフォグラフィックとウィジットのGoogleの見解
Q.ウィジットやインフォグラフィックに埋め込まれたコードはどう扱うべきか?
A.nofollowを付けることを勧める。特にウィジットにはね。インフォグラフィックについては、その規模にもよるが、rel-nofollowをリンクに設置することを勧めるよ。
(Matt Cutts)

ゲストポスト戦略を採用するために
1.アルゴリズムを操作しようとしないこと。
2.メジャーなパブリッシャーにも使われている、その業界のバイライン(署名)の基準を採用すること。
3.ゲストポストを唯一のリンクストラテジーにしないこと。

自然リンクの獲得方法
まだ着手していないニッチを探し出し、そのニッチのニーズを満たす有益なセクションを作ること。基本的な考え方は、”そのサイトにリンクをはるコンペリングな理由を作る”ということだ。
*コンペリングとは、興味、関心を非常に魅力的な方法で呼び起こすこと。

トラベルサイトの例
1.ベジタリアン用のグルテンフリーな食事を徹底的に調べる。ベジタリアンへの食事を出すレストランにインタビューする。ベジタリアンにリーチする記事を書く。
2.ベジタリアン協会などの関連する組織にに参加する。
3.それらの協会などのブログロールすべてにコンタクトを取り、リンクを設置してもらうように頼む。

Thom Disch, CEO, Handi-Ramp (@thomdisch)

インハウスの観点から更なる事例を。

ペンギンについて
ペンギンを完全に説明できる人はいるだろうか?非常に難しいことだと思う。なぜなら、ペンギンに違反してるがランクはそのままという例があるからだ。すべてに通じる完全な説明などない。

リンクについて知ってること
リンクは検索エンジンにとっての貨幣と考えられる。多くを獲得することは非常に困難だ。Googleはあなたに、リンクを獲得しようとするという姿勢を持たず、リンクを獲得してほしいと思っている。


リンクを貼る理由

誰かがあなたのサイトにリンクを貼る理由は何か?それは、何らかの理由でベネフィットがあるからだ。リンク売買に関しては、お金がベネフィットということになる。

Googleがアルゴリズムに求めることは?
最高のユーザーエクスペリエンスを提供すること。

ペンギンを受ける場合
上記、リンクを貼る理由とGoogleが求めることが一致すればリンクパワーはカウントされる。逆に一致しない場合はペンギンと判断されてしまう。

ペンギンになるようなリンク
-リンクエクスチェンジ/ネットワーク
-ペイドリンク
-無関係なコンテンツからのリンク
-ブログポストスパム
-記事やプレスリリースのスパム

リンク獲得のプロセス
あなたの市場において、どんなことがあなたの会社を素晴らしいものにするか?(あなたの会社の価値は何か?)それを考えたのち、以下のサイクルを回すことだ。
 1.戦略を立案する(マーケットニーズをつかむ)
 2.コンペリングするコンテンツを作成する
 3.そのコンテンツをプロモートする
最終的には祈るのみ。(笑)

事例の紹介
セミナーに行くと有益な理論はよく聞くが、実例が少ないため、私は事例を紹介したいと思う。基本的な考えは、「我々は情報とコンテンツをビルディングするのであって、リンクをビルディングするのではない」、ということだ。

バックグランド(事例)
HandiRamp社は以下の3つの商品を取り扱っている。
1.車いすや障がい者用リフト用のタラップ
2.機械を操作する用のタラップ
3.転倒防止用の板

コミュニティサービスの場合
1.障がい者用製品用のタラップの市場を調べる。
-保険は家の修繕などは対象外
-多くの人が予算が足りないにもかかわらず、依頼してくる。
2.これらのニーズをみたすコンテンツを作る
-無償でタラップを家に設置するボランティア活動の組織の記事を載せる。
-それらの記事が集まるにつれ、そういった組織のリストを作成する。
3.人々にこのコンテンツを知らせる
-プレスリリースなど。

ユニークなコンテンツの場合
1.競合以上により多くの知識を持っている分野は?
-タラップ業者の規模は世界No.1。
2.ニーズは?
-商品に関する情報を与える。営業が毎日コンテンツを作る。
3.敵の敵は味方
-中国製の安い製品を売ってる会社が登場。
-メイドインUSAのブランドを強く訴える。

市場を作るようなコンテンツの場合
1.現状をデータで示す。
-転んでけがをする人がとても多い(具体的な数をだす。)
2.この問題を解決するためのコンテンツを作る。
-Web上で注意を呼びかける。
-ユーザーが転びやすい場所などのビデオを投稿できるサイトを作成する。

もっとも簡単なリンク獲得方法
リンクはすでにあなたのサイトにある。つまりは内部リンクだ。全ての内部リンクの修復を行う。外部リンクにエラーがあった場合は修復を依頼。(できない場合は301で適切なサイトをつける。)

Neal Rodriguez, Managing Director, Shovecom (@notifyneal)

パンダ・アップデートの被害にあい、Googleに対して怒り心頭の様子。

リンク獲得の有効な手段は?
ソーシャルが有効だと思う。LinkedInが特に。自分の分野のコミュニティに参加すること。どんなリンクビルディングにとっても。グループに属すること。その分野のSNSに参加してネットワークを作る。有益な情報を提供しつづけることで、他のメンバーからリンクを獲得する良い機会になる。
しかしながら、SNSは非常にタフでもある。常に情報を交換すること、チェックすることは難しい。
自分が属している市場に自分にとってのベストなアプローチすること。そのコミュニティの一員として有益なポジションをとることで、自分が参照されるポジションをとること。

2012年春の発表以降、粗悪なリンクは無価値どころか害を与える存在になりました。いかに良質なリンクを獲得していくかが、今のSEOにおける一つの課題ですね。正直、目新しい情報というわけではありませんでしたが、まだまだ猛威をふるっているペンギンアップデート対策について、改めて考えるセッション内容でした。


デジタルマーケティングの分散化でGoogle依存を脱却せよ

原題:Life Beyond Google: Diversifying Your Digital Marketing

初日第二回目のセッションは、Googleに頼らないWebマーケティング手法について。
検索以外のトラフィックも獲得できれば、ビジネスチャンスの拡大も期待できます。コンテンツの作成フローからYouTubeやSlideShareなどを使った手法について、具体例と併せて紹介します。

Moderator: Matt McGee, Editor In Chief, Search Engine Land & Marketing Land (@mattmcgee)
Q&A Coordinator: Will Scott, President, Search Influence (@w2scott)
Speakers:
Matt Ballek, Director of Strategic Distribution Services, Magnet Media (@MattBallek)
Brandon Hassler, Senior Account Manager, 97th Floor (@brandonhassler)
Ted Ives, Principal, Coconut Headphones (@tedives)

Ted Ives, Principal, Coconut Headphones (@tedives)


チャネルの選択について


上記の用に全てのチャネルをダイアグラムにし、今回のマーケティングプランで最も必要なものを、整理された選択肢から決定する。非サーチには、Eメールマーケティングやソーシャルメディアなどを含む。

マーケティングコンテンツプロセスをデザイン化・明文化することから始める。
・どのようなドキュメント・メディアをどのようにして作成するかを決定する。
・すべてのソーシャルチャネルを通して、それらを結びつける。
・上記プロセスを可能な限り自動化する。

B-to-B
ホワイトペーパー、プレゼンテーション、ポッドキャスト、テスティモニアルにフォーカスする。

B-to-C
調査、プロモーション、コンテンツ、クーポン、テスティモニアルにフォーカスする。 

その他、考慮すべき点
・シンジケートコンテンツ。少なくとも一日一回コンテンツを作成しているのであれば。
・ここ一年でペイドサーチからコンバージョンのあったKWを見つけ、2分間のビデオを作る
→会社内のエキスパートへのインタビューなど。
・Eメールマーケティング。現在行っていないのであれば、直ちに行うべきだ。
・複数のwebサイトの立ち上げ。リスクマネジメント(ペナルティを受けた際の)。マイクロサイトを作り本サイトへの流入を図る。本サイトが会社への連絡先なら、マイクロサイトは特化したトピックのコンテンツという具合に。

Matt Ballek, Director of Strategic Distribution Services, Magnet Media

YouTubeマーケティングについて
Facebookに次ぐ、巨大なSNS。上手に利用するコツは、最適化とプロモーションをしっかりやること。

最適化(Optimization)
検索しやすく、されやすくする。プラットフォームの情報、レイアウトを最適化する。

プロモーション(Promotion)
Paid, Earned, Owned。どの種類も使って、告知を行う。

YouTubeのアルゴリズムに影響する要素。
・ビュー数
・トラフィック数(ソースの種類も。モバイルから?PCから?)
・アベレージ視聴時間

オーディエンスの種類
ヴューアー、ファン、スーパーファンの3つに分類される。また、ビデオを見た後の行動もそれぞれ違っており、それゆえ、コンテンツの内容も変更すべき。まとめると、以下になる。(種類、アクション、コンテンツ内容)
 ・ヴューアー、視聴orRSS、チュートリアルやイントロダクション系の内容
 ・ファン、コメントやいいね、Q&Aや企業ニュース
 ・スーパーファン、シェアや拡散、ボーナスビデオ(コラボレーションビデオなど)
ビデオはショートコマーシャルなどに最適。YouTubeは使うべき。

Youtubeのホームページについて
昔は、ビデオの再生ボタンのみであったが、最近はいろいろな情報が付随している。いいねボタン、視聴時間など。

コメントリスト欄
オーディエンスとのコミュニケーションに最適。Google+も同時に活用するべき。

YouTube記事のまとめ
作成(キーワードサーチ、コミュニティ調査)
最適化(ホームページ)
プロモート(ペイド、ソーシャル)
エンゲージ(コメントの返信、レポート)

Brandon Hassler, Senior Account Manager, 97th Floor (@brandonhassler)

Googleについて
Googleはトラフィック獲得の巨大なソース。多くの金額が投資されている。マーケティング手法の中でも優先的に取り組むべき。

Google以外について
とはいえ、最近のGoogleの取り調べは厳しくなっている。Googleのみに依存することは非常にリスキー。そのため、まだ卵の状態ではあるが、将来性のあるチャネルも使うべき。今回はSlideShareとPinterestの二つを紹介。

SlideShare(スライドシェア)の事例
(http://www.slideshare.net/DrugRehabdotorg/celeb-drugmeltdown8slideshare1?from_search=1)
プレゼンテーションのシェアサイト。優良なプレゼンテーションがシェアされている。このサービスにリンク、ソーシャルシグナル、トラフィック獲得の良いソースとなるインフォグラフィックを切り分けたものを投稿する。SlideShareから訪問した人は、FBやTwitterに比べ、本サイトにとどまる時間が長い。

ラスト1枚について
最後に会社のロゴで終わるスライド(インフォグラフィック)をよく見るが、非常にもったいない。サイトへの流入を促すリンクを、魅力的なデザインで作成する。

シェアを促す(ツイッター)
ツイッターのロゴをスライドのどこかに載せて、クリックすればツイートできるようにする。また、各スライドごとにユニークな内容がつぶやけるように、ツイートの内容を変える。(インフォグラフィックをスライドに切り分ける利点でもある。)

Pinterest(ピンタレスト)
Pinterestによくある写真の例。ビューが多いが、流入が少ないというケースがほとんど。流入を促す、インフォグラフィックのノウハウをここでも使う。

インフォグラフィックスの内容(記載する情報)
・固有の、業界に関連した情報
・一枚の絵(画像)に大量の情報
・もっとも興味深い内容である必要はない。

Pinterestが求めるもの
・日々の生活やインスピレーションに訴えるすぐれたアイデア
・ステップやインストラクション
・生活を通じて、人々をガイドする画像

“DIY Starbucks-Holiday Recipes-”の例
(http://www.trendhunter.com/trends/starbucks-holiday-drink)
自宅でスターバックスの味を再現するレシピのインフォグラフィックを作成し、Pinterestに投稿。大きな反響があった模様。(210,000のリピン)

サイズは非常に重要
このような、ガイド的な画像は、横幅が500ピクセル、縦が2,500ピクセルが最適。5,000ピクセル以上にはしない。

中身がよく見えなくてもよい
この例で言うと、レシピの具体的な文字は読みづらくなってしまうが、それでよい。なぜなら、本サイトに行って読んでもらうから。
そのため、Pinterest上ではタイトルさえ読めればいい!言い換えると、タイトルが大事になるので、訴求力のあるものにする。
今回のインフォグラフィックでは、もっと大きなサイズが最適なため、それが置いてあるサイトへは151,733のビューがあった。

投稿の最適な時間
ピークタイムの前。食事の準備、仕事の終わった直後。5:00amと5:00pm(東海岸時間)が最適。
さらにGoogle+などと連携してもっと多くのユーザーを獲得する。

Q&A

Q.Google以外のチャネルというトピックだったが、実際の売り込み方は?
A.安全性、Googleのみの依存は危険だということをアピール。また、ケーススタディーも有効。コンテンツクリエイションが大事だとマット・カッツが言ってたという感じで。

Q.Googleはリスキーだと考えるか?
A.そういう傾向はあるが、依然として非常に大事。コンテンツクリエーション、オーガニックに注力すれば比較的安全。

Q.ビデオを作成したが低パフォーマンス。いつ削除の判断をすべきか?
A.ケースバイケースだが、そんなにあせって削除する必要はない。そのビデオへのリンクがある限り誰かが利用しているということだから、削除すべきではない。

Q.インフォグラフィック作成のためのツールや、作成プロセスは?
A.インハウスでやってる。タイムリーなものをよく作る。Googleのツールや、ハッシュタグでトレンドを調べたりはする。毎日何が起こっているのかをチェックして、その時期にあった内容にしている。

Q.Instagramはどう思う?
A.非常にいいと思うけど、リンクを貼ることができない。Vineと一緒。しかし、トラフィックは期待できる

Q.イーコマースビジネスにもインフォグラフィックは有効?
A.有効だと思う。商品ごとの多角的な内容にするべき。その商品が消費者にどう役立つかを記載。

検索結果からの流入の効果・規模は全てのビジネスにおいて重要であり、投資の対象となっているはずです。しかし、その分Google依存が強いことはそのままリスキーな方法とも言えてしまいます。検索結果の上位表示の獲得競争は激しくなる一方ですが、これらかメジャーとなり得るサービスに目を向けることは、ますます重要になっていくのではないでしょうか?


検索ランキングで最も重要な要素は何か?

原題:What Are The Most Important Search Ranking Factors?

検索結果に影響を与えるファクターとはなにか?過去に比べ種類も増え、存在の認識も高まっていますが、まだまだ謎の方が多いです。セッションの最後にはダニー・サリバンも加わり、全てのSEO関係者が気になるこのトピックについて、議論を交わしています。

Moderator: Danny Sullivan, Founding Editor, Search Engine Land (@dannysullivan)
Q&A Coordinator: Ric Dragon, CEO, DragonSearch (@ricdragon)
Speakers:
Matthew Peters, Data Scientist, Moz (@mattthemathman)
Marcus Tober, CTO, Searchmetrics Inc. (@marcustober)

Matthew Peters, Data Scientist, Moz (@mattthemathman)

どのファクターが大事か?
Googleが言っていること、実際のアルゴリズム、SEO業者が言ってること、良いランキングのサイトの特徴。これらすべてを考慮した調査を行う。

調査概要
2013年6月の中旬に行う。対象のサイトはローカルビジネスからラージビジネスまで。企業のインハウスSEO担当者、SEOコンサルタントなど多くの人の協力。相関関係。多くのKWが対象。TOP50内のランキングでパーソナライズはなし。

相関関係と因果関係について
相関関係は因果関係にはならないが、ヒントにはなる。
・リンクが多い→ランクアップ。相関関係と因果関係がある。常に関連性はある。
・ページ内に多くの関連ワード→ランクアップ。相関関係はあるが、因果関係はない。しかし、ページ内に多くの関連ワード→高品質→リンクが集まる→ランクアップ。という形にはなり得る。

サマリー
調査結果は、ドメインレベルオーソリティ、ページレベルのリンクマトリックスが一番大事ということになった。

アンカー
完全一致と部分一致のアンカーでは同様の相関関係。(完全一致が部分一よりも効くというわけではないか。)
内部リンクの相関関係は外部リンクの相関関係と比べ非常に低い。(内部リンクが多いとランクがあがるということは言えない。)

ページ内のキーワード使用率
相関関係は高い。ページ内のキーワード率が高いこととランキングは間接的に関係がある。

関連性とランキング
関連性はランキング決定要素のファーストステップ。複数あるサイトの中で、検索語と関連性のないサイトは順位が上がらない。

サイトスピード
ユーザーの行動の観点からサイトスピードが遅いと順位には悪影響。
 -3秒以上表示にかかるサイトでは、訪問者の40%が離脱する。
 -1秒ごとにコンバージョン率が7%下がる。
サイトスピードを計測するサービス。zoomph(http://zoompf.com/free

ブランドメトリックス
相関性は高い。あなたのブランドについて誰かがWeb上で言及しているか、話されているか。

ドメインレベルKW
EMDのサイトは全体的にランキングが下がった。(マット・カッツも言及)。その後復活したことから、低品質なサイトのみが対象となったと推測している。

ソーシャル
Google+が一番相関が高かった。FBのシェア同様、+1はランキングのファクターではない(マット・カッツも言及している)が、SEO的には有益といえる。アンカーの獲得、クローリングの優先などが期待されるからだ。
「より多くの+1、シェア、ツイートの獲得」は、「高品質のコンテンツ」、と相関があり、「高品質のコンテンツ」は、「リンク数」と相関関係がある。「リンク数」と「ランキング」には因果関係が認められるため、「より多くの+1、シェア、ツイートの獲得」は「ランキング」に間接的に影響している。
「ページレベルのリンク」と「ソーシャルシェア」にも相関がみられる。

まとめ
リンク数とページレベルのファクターが大事。ソーシャルはランキングに関係ないが、関連性はある。

将来的には。。。
品質、オーサーシップ、構造化データ、ソーシャルの重要性は高まる。
EMD、ペイドリンク、アンカーの価値は下がる。

Marcus Tober, CTO, Searchmetrics Inc. (@marcustober)

ランキングファクター
多くのランキングファクターが存在している。昔と違うところは、それをみんな知るようになってきている。
ランキングを上げるためにはファンが大事。(一般人がスターになるのと同様)。つまり、クリック、ライク、プラスなどを獲得する必要がある。

クリックするコンテンツは関連性のあるもののみ。

Googleは常に工事中。
常にアルゴルズムのアップデートを行っている。完成しているわけではない。そのため、ランキングファクターは今後も変化する。EMD、パンダ、ペンギンなどによって、非重要視されたファクターがあるように、今後もこのようなことは起こる。

Google VS Bing
Googleはより多くのファクターを使っている。GoogleはバックリンクをBingより重要視する。

ソーシャル
+1を追う時間があったら、コンテンツ作成に時間かけろ。それぞれのシグナルは関連性がある。SEOは複雑になってるから、単独のものを追うのではなく、全部のバランスが大事。リンク、ソーシャル全部大事。その結果、GoogleでもBeingでもランキングを上げることができる。

Google+よりもエンティティ(By ラリー・ページ)
ソーシャルとSEOは一緒に考えるべき。


モデレーターのDannyが登壇しディスカッションに。

Danny Sullivan, Founding Editor, Search Engine Land (@dannysullivan)

サーチエンジンランドで、ランキングファクターの一覧の図を作成。
(http://searchengineland.com/seotable/)

Q.ロケーションはランキングに影響するか?
A.Dannyは影響するといっているが、Marcusは5%くらいしか影響しないと反論。(ちなみに、Marcusはドイツ人。国によって状況は異なるか。)

Q.ハミングバードについて
A.先週発表された新しいアルゴリズムだが、ここ最近でランキングが変化した人はいるか?(会場への質問。答えはパラパラ)
ハミングバードの影響は毎日起こるアップデートのひとつくらいにとらえている。(今のところ)大きなインパクトはなさそう。

Q.ナレッジグラフについて
A.すでにナレッジグラフの対象になっているキーワードとの競合は、確かに厳しい。スモールビジネスだったら自分がエンティティになってしまえばいい。(Matthew)
もしなれなかったとすると、それがあなたのビジネスで、価値を生み出さないから、結局そのビジネスはうまくいかないと思う(Marcus)

Q.モバイルランキングについては?
A.モバイルとPCの75%は一緒。Google PlayとiTunesを出す違いくらい。(Marcus)
 ユーザーエクスペリエンスにとっては専用のサイトを作った方が絶対に良い(Matthew)

Q.グッドコンテンツとは?
A.新鮮さは非常に大事。SNSの中でのポジションにも影響するだろう。最新の情報を提供できるようになることが大事。(Marcus)
 
Q.ロングテール対策は?
A.内部リンクが大事。大きいサイトだと大変だけど、頑張って修復しよう。(Marcus)

Mozの発表に関しては、8月後半のWhiteboard Fridayの内容と似ていましたので、ご存知の方も多かったかもしれません。ソーシャルファクターが重要になっていくと言われて久しいですが、まだまだ主要な要因とはなりえていないようですね。ファクターの話ではありませんが、ハミングバードの影響はアメリカでもそれほど大きくないというのは興味深い発言でした。


検索マーケッターが語るグーグルグラス

原題:Glass Act: Search Marketers Talk Google Glass

初日最後のセッションは巷で話題(?)のGoogle Glassについて。スピーカーは全員Googleから製品を支給されており、Google Glassを通して見える映像を会場のモニターに写してくれました。使用した感想についてのトーク中にはかなり意見が別れ、非常に興味深い内容でした。

Moderator: Jeffrey K. Rohrs, VP, Marketing Insights, ExactTarget (@jkrohrs)
Q&A Coordinator: Michelle Robbins, Vice President of Technology, Third Door Media, Inc. (@MichelleRobbins)
Speakers:
Jeffrey K. Rohrs, VP, Marketing Insights, ExactTarget (@jkrohrs)
Reva McEachern, Principal Technologist, REVA Digital Media LLC (@revadigital)
Matt McGee, Editor In Chief, Search Engine Land & Marketing Land (@mattmcgee)
Barry Schwartz, News Editor, Search Engine Land, RustyBrick (@rustybrick)
Danny Sullivan, Founding Editor, Search Engine Land (@dannysullivan)

デモンストレーションと機能
・ウォータープルーフ。シャワーを浴びながら写真が撮れる。
・ホームスクリーン。時間と”Glass”の文字が表示されている。(下記写真参照)

・眼鏡のサイド部分。(柄のレンズにかなり近い場所)にタッチスクリーン。ここでスワイプなどをして操作する。
・コンテンツ(つぶやきなど)が横から挿入される。
・音声メッセージ。しゃべったことがテキスト化され、そのまま送信ができる。すべて音声のみで実演。
・タッチパネルをスライドすると、コンテンツもスライドする。
・自分がどこにいるのかを認識(位置情報)。
・デフォルトで表示されるコンテンツは短いが、もっと読むなどをクリックしてさらに情報を送ってもらえる。
・”シェアする”などのコマンドもある。
・スマホの画面のように横にスライドする。(ホームページを移動できる)
・電話する、メールを送るなど。
・天気予報、カレンダーなどを表示。カレンダーにはイベントの内容も書き込める。
・近くの情報(レストラン等)を提示。タッチしてより多くの情報を表示。
・音声で、写真を取る。”OK glass, take a picture”としゃべればOK。
・すぐにシェアできる。ここではTwitterを使用。
・写真にキャプションも追加できる。しゃべった言葉が文字になり、写真に表示される。
・検索も音声で。”チャイニーズレストラン”と発音。電波が悪かったみたいで表示されず。
・電話とつなげてアプリを使うことができる。
・地図。ホテル名などで検索。自分のいるところから道順を教えてくれる。基本的に自分がまっすぐ進む方向が、地図上で上になるように、自分が向きを変えると地図の向きも変わる。

*基本的にあんまりサクサク感はない。(レポーター感想)

以下使用した感想
Danny
・レンズを付けてサングラスになる。(Googleグラス自体のレンズは通常の眼鏡と比べて非常に小さいが、オプションのレンズをつけて普通のサングラスのように使うことができる。)
・サイクリング中に音声で写真、動画が取れるのは楽しい。
・音声とスワイプでシェアするのはキーボードよりもかなり早い。
・ドライブしながら、ダンスしながら、いろいろなシーンでビデオをとるのは面白い。
・これが未来に起こる最終形態かはわからないが、自分の手を動かさずにいろいろできる時代はくるだろうね。

Reva
・コンテンツ作成に大きな影響を与える。(写真や動画など)
・同じような作業(Googleグラスを使っての)でも人によってそれこそ見る角度が違うから非常に面白い。
 
Barry
・イーメールの返信も早い。すべてのレスポンスが早くなる。
・ニッチトピックの検索機会が増えるんじゃないか。検索する機会が増えるから

Matt
・カメラは非常に使える機能の一部。
・椅子にすわりながら様々な情報を得ることができる。
・なにか他の作業をしながらできる。

その他(ネガティブ面など)
・バッテリーの消費が早い。(Barry)
・Googleグラスでインターネットサーフィン・テキスト送信はあんまりしない。(Reva)
・フェイストゥーフェイスのコミュニケーションが減ってしまうかも。すぐ近くにいても、Googleグラスで会話してしまう可能性がある。(Reva)
・ビデオなんか見てるととすぐに電池なくなる。(Matt)
・アプリの数も少ないかな。(Matt)
・いろいろな問題もあるが、スマートフォンが世に出た時にも似たようなこといわれてた。(Jeffrey)
・明らかなのは、すべての人に必要なものではない。(Matt)
・初めてGoogelグラスを見た人は大きいと思うか?小さいと思うか?大体半々。(Matt)
・グラスの柄の部分を通常の眼鏡のように折りたためない。(Barry)
・(若い人たちには悪用する場合も?という質問に対し)すべてのテクノロジーがそうだ。いつの日か普通になる日がくると思う。(Danny)
・(自然検索における影響は?という質問に対し)個人的にはそんなに変わらないと思う。検索結果画面はPCとモバイルと非常に似ているよ。(Matt)
*基本的に検索結果はテキストベース。今のところ。
・正確にわからない情報も教えてくれる。例えば、ホテル名がわからないときでも一部の情報を伝えれば、Googleが教えてくれる。(Danny)
・ロケーション関連の情報はより重要になるね。(Danny)
・子どもは直感的に操作していた。子どもはすごい。色々な使い方を思いつきそう。(Danny)
・将来的には様々な形態でウェアブルの製品がでてくるだろうね。それらがすべてユニークながら同時に連携していて、情報のつながりももっと強くなる。(Danny)
・タグ付けとかどうなるんだろうね?(Reva)
・Googleは顔認識をGlassに投入するらしい。(Jeffrey)
・たとえばモバイルがもっと小さくなったらでディスプレイも小さくなる。グラスはその点で優れてるね。(Danny)
・Googleはこの製品の教育に非常に金をかけている。各地で人々を集めデモンストレーションをし、この製品の使い方をレクチャーしている。コマーシャルも増えてきた。プライバシーの問題はあるが、それはスマホも一緒だ。Googleの製品はあんまり好きじゃないけど、個人的にはアイウォッチはするつもりはない。自分の体で傷つけちゃうかもしれないからね。(Matt)

Samsungから腕時計型のデバイスが発表され、にわかに注目を浴び始めたウェアラブルデバイス。身につけられる製品として、Appleも開発を急いでいるそうですね。まだまだ製品としての欠点は多い模様ですが、非常に魅力的な製品だと感じました。ウェアラブル製品が検索のアルゴリズムに影響を与える可能性は低いと思いますが、ユーザーの検索行動には大きな変化が起こると思います。スマートフォン対応が今のSEOにとって重要なトピックの一つとなっていますが、Google GlassもSEOと無関係といったわけではない、というのは時期尚早でしょうか??

最後、バリー・シュワルツに借りてGoogle Glassをかけてみました!
個人的には今回のSMXで一番の思い出です。(笑)

中々に充実の内容でした&今後は私がレポートする必要もなさそうなレベルでまとめてもらえました。今後はレポート系の記事は若手に任せようと思います m(__)m と、いうことで、2日目、3日目のまとめにもご期待ください! — SEO Japan [G+]

スタートアップのためのSEOガイド完全版

SEOブログの割にスタートアップ関連の記事も多いSEO Japanですが、今回、スタートアップのためのSEOガイドというまさにSEO Japanのための?!記事をサーチエンジンランドが書き下ろしてくれたので早速のその内容をご紹介。会社設立から人材雇用、製品開発にマーケティングまでただでさえ忙しいスタートアップ、SEO位は押さえるべき部分のみに特化して少しは作業を効率化させたいものです。ということで、早速。 — SEO Japan

スタートアップ企業は、様々な取り組みに追われ、多忙を極めている – 人材の採用、営業、経理、ペーパーワーク、開発、テスト、資金調達 – その他にもまだまだ仕事はある。スタートアップは、所属する業界に関わらず、基本的に不安定なビジネスであり、起業したばかりの頃は、多くの仕事に進路を阻まれ、前に進めないことが多い。

Focus Your SEO on Revenue and Profit

イメージ: Shutterstock

起業家は、それぞれの分野ではエキスパートである。中には、インターネットビジネスの運営を心得ている人もいる。しかし、SEOにまでは気が回らないケースが多い。ただし、ウェブサイトを最適化するために、SEO専用の予算やマーケティングチームを結成する必要はない。その代わりに、早い段階でSEOのベストプラクティスを導入しておくことで、ビジネスが成長していくにつれ、利益を得られるようになる可能性がある。

新しいウェブサイト(そして会社)を作る際は、適切にSEOを実施して、会社名を検索した人が、そのウェブサイトを見つけられるようにしてもらいたい。SEOを強化すると、製品やサービスを検索するユーザーに、競合者のサイトではなく、自分のサイトを訪問してもらえる確率は高くなる。SEOにおいて最大の成果を得るには、数ヶ月間に渡って最適化を行う必要があるため、最低限の取り組みであっととしても – 後ではなく、早い段階で始めておきたいところである。

以下に、スタートアップの新しいウェブサイトにとって、欠かせないSEOのアドバイスとタスクをまとめたチェックリストを掲載する。数分間で済むものもあれば、開発者の助けが必要なものもある – いずれにせよ、サイトに大きなメリットを与えるものばかりである。

一般的な設定

キーワードリサーチ

  • 提供する全ての製品とサービスのリストを作る。自分のウェブサイトで、どのように紹介しているのか確認してもらいたい。顧客、そして、消費者は、どのように製品やサービスに言及しているだろうか?フレーズの組み合わせを出来るだけ多く挙げていこう。
  • グーグルのキーワードプランナーの「新しいキーワードと広告グループの候補を検索」を使って、キーワードのアイデアを増やす。

Google Keyword Planner

キーワードプランナー

  • 十分な量のキーワードの組み合わせが浮かんだら、全てのキーワードをキーワードプランナーに入力して、パフォーマンスを確認する。

Google Keyword Planner

キーワードプランナー

  • 比較的ボリュームが多く(大勢のユーザーが検索している)、尚且つ、比較的入札単価の低い(競争が激しくない)フレーズを探して、候補を絞っていく。残ったフレーズがターゲットのキーワードになる。
  • ターゲットのキーワードを意味が似ているフレーズごとに分類し、それぞれのグループにウェブサイトの該当するページに振り分けていく。グループにフィットするページが見当たらないなら、今後のブログの記事で当該のキーワードを利用する計画を立てる。

オンサイトの最適化

  • ページに割り当てたターゲットのキーワードの中から1つ、または、複数のフレーズを使って、各ページに対するタイトルタグを作成する。タイトルタグ内には、会社名を盛り込むべきである。タイトルタグは60文字以内に抑える必要がある。
  • ページに割り当てたターゲットのキーワードの中から1つ、または、複数のフレーズを使って、各ページに対するメタディスクリプションを作成する。タイトルタグは155文字以内に抑える必要がある。
  • 各ページのURLにターゲットのキーワードを盛り込む。
  • ページにH1タグを一つ(のみ)与える。その際、なるべく、ターゲットのキーワードを使ってもらいたい。妥当な場合、追加のヘッダー(H2 – H6)をページの下に向かって、順番に加えていく。
  • ホームページから、ウェブサイトの全てのページにクリック三回以内でアクセスすることが出来るようにする。三回以上クリックしなければ到達出来ないページ(またはセクション全体)があるなら、メインのナビゲーションからもしくは、適切なカテゴリーリンクからリンクを張る手法を検討してもらいたい。
  • サイトの別の場所からリンクを張る際は、アンカーテキストとしてリンクを張るページに関連するターゲットのキーワードを一つ利用する。
  • ウェブサイトでイメージを多用しているなら、イメージにALTタグを加えて、ユーザーが見ている視覚的要素を検索エンジンに理解してもらう。

コンテンツ

  • サイトの全てのページに、サイト内(外)に存在しない300ワード以上のコンテンツを掲載する。
  • ドメインでブログを開設し、出来るだけ頻繁にコンテンツを配信する(最初は月に二回を目指す)。個人的に興味があり、読みたいと思う記事を作成する。
  • テキストにこだわらずに、動画、ポッドキャスト、オンラインセミナー、インフォグラフィック、イラスト、PDF等を作成する。
  • 製品やサービスに対する主なオーディエンスのタイプを2-3特定し、それぞれのタイプに対して、固有のコンテンツを作成する。オーディエンスのニーズを最も反映する、困っている点、または、特徴を特定しよう。
  • 毎回宣伝ばかりする行為を避け、オーディエンスの興味を引く関連するトピックを取り上げる。サイトに何度も戻って来てもらうことで、コンバートする確率は高くなる。

リンク構築

  • ライバルのサイトを2つ挙げ、Mozのオープンサイトエクスプローラーに入力する。「Only External」(外部サイトのみ)、を選び、「Inbound Links」(被リンク数)をチェックし、オンラインでライバルのサイトに言及しているサイトを確認する。特に信頼のできるサイトを探し、自信のある製品やサービスの宣伝を行う。

Moz Open Site Explorer

Mozのオープンサイトエクスプローラー

  • ブログの読者が多い、あるいは、ソーシャルメディアでフォロワーが多い、所謂、業界の「インフルエンサー」を特定する。接触し、コンテンツをアピールするチャンスが生まれるまで、当該の人物の動向を追う。
  • PR活動を活用し、全ての宣伝にサイトへのリンクを盛り込む。リンクのアンカーテキストに会社名を用いることを心掛けてもらいたい。
  • 関連会社、地方自治体、業界団体のウェブサイトのリスティングを使って、手っ取り早くリンクを獲得する。

上のプロセスを余裕で終えた方々へ

やる気満々の皆さんのために、ボーナスのラウンドを紹介する。

Google Authorship Markup

グーグル オーサーシップマークアップ

これで、自然なリードをもたらす準備は整ったはずである。マーケティングランドの来月のコラムでは、「スタートアップ必見 ソーシャルメディアの確認リスト」を提供する予定だ。

今回のリストに加えたいSEOのタスクがあるなら、コメント欄で発表するか、もしくは、@theashleykemper宛てにつぶやいてもらいたい。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「SEO Checklist For Startup Websites」を翻訳した内容です。

スタートアップ用に最小限の内容がまとめられた記事のはずなんですが、それでもそれなりの量でした。。。ここに書かれていることを全部実行しなくとも、各項目でできる部分から実践していくだけでも、やるとやらないでは大違いですし、時間が許す範囲でスタートアップサービスにもSEOを頑張ってほしいですね。半年、1年地道に頑張ればきっと効果を実感できるはず。 — SEO Japan [G+]

Googleハミングバードに対するSEO業界の反応

先日行われたGoogleのハミングバードアップデート、Googleの根本的なアルゴリズムを変更したGoogle的には画期的なアップデートだったようですが、SEO的には意外と影響がなかったということで、余り話題に上がっていない気もします。とはいえ、中長期的にはじんわりとSEOにも影響があるのでは?ということで、サーチエンジンランドが業界の賢者にハミングバードのSEOに与える影響についてインタビューした記事を。 — SEO Japan

google-hummingbird2-featured先週、設立後15年周年(9月27日)のイブにあたる9月26日、グーグルは、最新のアルゴリズム「ハミングバード」の発表を行った。より精度の高い結果をより早く提供することを目指したこのアルゴリズムの特徴は、セマンティック検索をベースとして構築され、個別の検索用語ではなく、ユーザーの意図に注目する点である。

当サイト、サーチエンジンランドのダニー・サリバンは、「Googleの最新アルゴリズム「ハミングバード」徹底解剖」(日本語)の中で次のように説明している:

ハミングバードは、クエリ内の各ワードに注目して、特定のワードではなく、クエリ全体 – 文全体、会話、または、意味 – を考慮する。この取り組みのゴールは、たった2、3のワードにマッチするページよりも、意味がマッチするページの方が、有益になる状態である。

ハミングバードの公式発表が行われたのは先週だったが、多くのレポートを参考にする限り、このアルゴリズムの導入は一ヶ月前に行われていたようだ。既存のアルゴリズムに対するアップデートであったペンギン(日本語)やパンダアップデートとは異なり、ハミングバードでは、アルゴリズムが完全に交換されている。グーグルの検索部門を統括するアミット・シンガル氏は、グーグルのアルゴリズムがここまで大幅に書き直されたのは、2001年以来だと弊社のダニー・サリバンに明かしていた。

ハミングバードが初めてリリースされてから一ヶ月以上が経過したことを踏まえ、私は、正式にハミングバードと言う名前が与えられた、この新アルゴリズムに関する意見を数名のSEO業界の関係者に尋ねてみた。

「ハミングバードは、検索インターフェースのレベルでグーグルのセマンティック機能を大幅に拡大する。とりわけ、次の2つの点で顕著に表れる。まず、複雑な検索クエリに対応する能力が高まり、ウェブドキュメント内のエンティティをインデックスする取り組みが改善されている。そして、検索クエリとウェブドキュメントを関係を考慮して結びつける能力が大幅に改善されている。その結果、ナレッジグラッフが大幅に強化されたはずである。」と、Google Semantic Searchの著者であり、検索エンジンの専門家として名高い、デビッド・エマーランド氏は指摘している。

また、同氏は、グーグルのセマンティック検索に対する試みにより、SEOの取り組みにメリットがもたさられると主張している:

ハミングバードの導入によって、戦略の面で、企業とウェブマスターには、多くのチャンスが到来する。現実的な観点で考えると、自分の会社のセールスポイントを特定し、それぞれの分野で認められる(信頼される)存在になることが、継続的にSEOで成功を収める上で、重要な鍵を握っていると言えるだろう。また、製品やサービスの情報に対するインデックスに関して、アルゴリズムに統合された比較の要素により、セマンティックマークアップを用いたサイトは、アドバテージを得られるようになる可能性がある。

エマーランド氏は、知名度の高いインフルエンサーによって、コンテンツが、ソーシャルネットワークを介して共有されることが重要だと力説している。「これは即座に行われるプロセスではない。インフルエンサーと関係を構築し、当該の人物のネットワークにとって価値のあるコンテンツを共有してもらうまでには、時間がかかり、相当の努力が必要とされる。手っ取り早いSEOは、確実に過去の遺物になった。」

Leap Interactiveでマーケティングおよびメディア部門を統括するクリスティー・ベルデン氏は、グーグルが、ハミングバードを介してセマンティック検索に力を入れており、SEOは今後も正しい方向に導かれると主張している。「グーグルは、以前から、セマンティック言語を話題に上げており、また、検索の裏側にある意味を理解する取り組みを行ってきた。モバイルデバイス、そして、音声で検索を行うユーザーが増えているため、ハミングバードの導入は理に叶った方針だと言えるだろう。」

また、ベルデン氏は、ハミングバードが導入されてから一ヵ月が経過するものの、クライアントの検索結果の順位に大きな変動はないと述べている。「現在の取り組みを大きく変えるつもりはない。質の高い、説得力のある、共有することが可能で、リンクを張るに値するコンテンツをどのように作るのかがポイントである。この点は、弊社のSEO戦略の中核を担いつつある。」

SEOコンサルタントであり、Archology社で重役を務めるジェニー・ハラズ氏は、検索用語のデータを「100% not provided」化する決断、そして、ハミングバードアルゴリズムとの関係を指摘している。「キーワードよりも、クエリの裏側にある意図が重視されつつある。この方針は、最近の変更の全てに反映されており、特にハミングバードでは色濃くこの狙いが表れている。キーワードのデータが提供されないことで、消費者の意図を把握する取り組みは多少難しくなるものの、積極的にソーシャルメディア等でターゲットの消費者と交流するなど、このデータの手掛かりを得る手段は他にも多くある。」

ハラズ氏は、SEO業界は、キーワードに過剰に注目し、誤った情報に焦点を絞っていると主張し、「多くのSEOの関係者は、データのリバースエンジニアリングに力を入れているが、これはあまり実用的ではない」と述べている。さらに、同氏は、SEO業界は、キーワードのデータに執着するのではなく、消費者のエンゲージメント(関与をベースとした交流)に力を入れるべきだと指摘している。

「ページの直帰率に注目し、直帰した人と検索クエリをマッチさせようとする人達は、全体像を見ていない。ビジターが利用した特定のキーワードではなく、ページで何を探していたのか方が重要である。ページは、ビジターが求めていた情報を提供していたのだろうか?直帰したため、提供していなかったはずである。それでは、ページ、もしくは、全体的なインフォメーションアーキテクチャに関して、何がいけなかったのだろうか?」

ノルウェーのMetronet社で、シニアSEOストラテジスト & パートナーとして活躍するトロンド・リンゴ氏は、ハミングバードの導入を歓迎し、2012年12月から今回のアルゴリズムのアップデートを予告していた。「ハミングバードの導入はプラスに働く。グーグルは、クエリの裏側にある意図を探し出し、解決策を提供しようと試みている。ナレッジグラッフの拡大と共に、ハミングバードがどのように進化していくのか楽しみで仕方がない。特に、モバイルデバイス経由のローカル検索において、グーグルがどのように目標を達成していくのか非常に興味深い。」

リンゴ氏は、昨年の12月にSEOnomics.comで投稿した記事の中で、信頼が最も重要になったと指摘し、「セマンティック検索の主な目的は、SERPから無関係の情報を取り除くことである」と力説していた。

この記事が投稿されたのは、ハミングバードの発表が行われる10ヶ月前であったが、このアルゴリズムのリリースを考慮すると、同氏が提供したSEOのアドバイスは、的を射ていると言えるだろう:

• 会社/事業は、セマンティック検索とナレッジグラッフを理解し、適応しなければならない。

消費者が探している答えを提供しなければならない。

意図、ニーズ、そして、問題を特定する。解決策と答えを提供する。クエリに注目し、消費者が本当に必要としている情報を特定する。クエリの裏側にいる消費者が求めているものを与える。

ハミングバードに関する詳細は、今週、ニューヨークで行われるSMX East Search Marketingで明らかにされる。このカンファレンスでは、「セマンティック検索」のみを取り上げるコーナーを用意しており、2日目には、「やがて訪れるエンティティ検索革命」セッションが予定されている(10月2日)。

とりあえずは、ハミングバードアップデートに対する次のツイートに目を通しておいてもらいたい:

 

 


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google’s Hummingbird Takes Flight: SEOs Give Insight On Google’s New Algorithm」を翻訳した内容です。

思った以上に深い内容でしたね。ナレッジグラフセマンティックについては既に秀逸な記事が書かれていますので興味ある方は是非ご一読を。ナレッジグラフ、セマンティックというと難しく聞こえますが、これまでも検索エンジンを意識したコーディングや検索キーワード、ユーザーを意識したライティングはSEOの常とう手段として行われてきたわけですが、今後はその対応レベルをこれまで以上に深堀する必要があるという話しです。基本に忠実に、さらに徹底的なSEOが求められる時代になりつつあります。 — SEO Japan [G+]

Googleの最新アルゴリズム「ハミングバード」徹底解剖

長期出張中の私ですが、先週Google市場、最大級のアルゴリズム更新が行われたようですね。その名も「ハミングバード」ということで、サーチエンジンランドが徹底検証したその内容をFAQ形式でわかりやすく解説。SEOというより根本的なアルゴリズム改善のようですが、果たしてSEOに与える影響は?検索の未来はどうなるのか?とりあえず読んでおきたい。 — SEO Japan

Hummingbird

グーグルが、新しいアルゴリズムを導入した。グーグルは、このシステムを用いて、検索が行われる際に全ての情報を調べ上げ、見つけた答えをユーザーに提供する。このアルゴリズムには「ハミングバード」と言う名称が与えられている。それでは、ハミングバードについて分かっていることをこれから紹介していく。

「検索アルゴリズム」とは何か?

検索アルゴリズムとは、この業界の専門用語であり、グーグルが、無数のウェブページ、そして、同社が持つその他の情報を調べ、最適な答えと思われるアイテムを返すために利用する、所謂、レシピのような存在である。

「ハミングバード」とは?

ハミングバードは、グーグルが利用している最新の検索アルゴリズムの名称である。グーグルは、ハミングバードの導入によって、より良い結果を返すことが出来ると指摘している。

ハミングバードが導入されたことにより、「ページランク」アルゴリズムは姿を消したのか?

ページランクは今も健在だ。ページランクは、ハミングバードのレシピに加えられる200点を越えるメインの「材料」の1点に過ぎない。 ハミングバードは、ページランク(ページへ向かうリンクの重要度)、そして、例えば、ページの品質、さらには、ページ上で用いられているワードを含む、様々な要素に注目する(詳細は、SEOを成功させるための周期表で確認してもらいたい)。

ハミングバードと呼ばれる所以は何か?

グーグルによると、「正確であり、早い」ことが、ハミングバードが名称として選ばれた理由のようだ。

いつ、ハミングバードは導入されたのか?今日、発動されたのか?

約一ヶ月前からハミングバードの導入は行われていたが、本日まで発表は行われなかった。

ハミングバードを例えると?

1950年代に作られた車をイメージしてもらいたい。この時代に作られた車は、優れたエンジンを搭載していても、燃料噴射ノズル等の部品がない、あるいは、無鉛燃料を利用することが出来ない等の欠点を抱えている。グーグルは、ハミングバードに切り換えることで、この古いをエンジンを捨て、新しいエンジンを搭載したのだ。また、速やかにエンジン交換が行われた結果、誰も変化に気づかなかった。

グーグルが、前回、このような形式でアルゴリズムの交換を行ったのはいつか?

グーグルの現職のスタッフでさえ、このタイプのメジャーな変更が行われた時期を思い出すのに苦労していた。2010年に導入されたカフェインアップデートは大きな変化であった。しかし、カフェインは、情報を探し出すよりも、情報を集めること(インデックス)に焦点を絞っていた。グーグルの検索部門を統括するアミット・シンガル氏は、これほどの規模でアルゴリズムが書き直されたのは、同氏がグーグルに入社した2001年以来ではないかと話していた。

ペンギン、パンダ & その他の「アップデート」は、アルゴリズムに変更を加えなかったのか?

パンダペンギン、そして、その他のアップデートは、以前のアルゴリズムのパーツに対する変更であり、アルゴリズム全体を交換するものではなかった。ここで再びエンジンの例を用いて説明していく。パンダやペンギン等のアップデートは、新しくオイルフィルターを加える、もしくは、改良されたポンプを搭載する行為に似ている。ハミングバードは、全く新しいエンジンではあるものの、ペンギンやパンダを含む以前のパーツと同じパーツを継続して利用している。

と言うことは、新しいエンジンは古いパーツを利用しているのか?

どちらとも言えない。一部のパーツは今でも問題なく動くため、捨てる理由はないが、頻繁に交換が行われるパーツもある。グーグル曰く、ハミングバードは、既存のパーツと新しいパーツで構成された新しいエンジンであり、10年前のテクノロジーを用いて10年前の需要に応えるためではなく、現在の検索の需要に応えることを念頭に置いて、整備されている。

ハミングバードはどのようなタイプの「新しい」検索に有効なのか?

この質問に対して、グーグルが示してくれた例の中で特に重要なのは、会話型検索(日本語)であった。検索が音声で行われる場合、会話形式の方が便利である。

例えば、クエリ「家から一番近いiPhone 5sの変える場所は?」に対して、従来の検索エンジンは、「買える」と「iPhone 5s」等のワードを持つページとのマッチングを最優先していた。

ハミングバードは、ワードの裏側にある意味に巧みに着目すると言われている。このアルゴリズムは、ユーザーがグーグルと場所の情報を共有している場合、家の実際の位置を特定し、「場所」が現実の店を意味していることを理解し、さらに、「iPhone 5s」が、特定の店で販売されている特定の電子機器である点を把握することが出来るようだ。このような意味を理解すると、グーグルが、ワードのマッチング以上の取り組みにステップアップする上でプラスに働く可能性がある。

とりわけ、ハミングバードは、クエリ内の各ワードに注目して、特定のワードではなく、クエリ全体 – 文全体、会話、または、意味 – を考慮する。この取り組みのゴールは、たった2、3のワードにマッチするページよりも、意味がマッチするページの方が、有益になる状態である。

グーグルは会話型検索を既に実施していると思っていたのだが…

確かに既に実施している(詳細はGoogleの新しい会話型検索サービスを徹底解明(日本語)で確認しよう)。しかし、この取り組みでは、ナレッジグラフ内の答えの提供に限定されていた。ハミングバードは、ナレッジグラフのデータに加えて、ウェブ上に存在する無数のページに対して、この意味を理解するテクノロジーを適用し、その結果、さらに質の高い結果を返すことを意図したアルゴリズムである。

本当にうまくいくのか?ビフォア & アフターで証明してもらいたい

うまくいくかどうかに関しては、何とも言えない。また、今となっては、ビフォア & アフター分析を実行することは不可能である。基本的に、「結果は改善されている」と言うグーグルの言葉を信じるしかない。それでも、グーグルは、ハミングバードが実際に結果を改善したことを証明するビフォア & アフターの例を幾つか用意している。

例えば、「acid reflux prescription」(酸 逆流 処方箋)で検索をかけると、以前のグーグルは、多くの医薬品をリストアップしていた(例えば、このページ)。このページは、必ずしもこの病気を治療する上で、とりわけ役に立つとは言い難い。しかし、グーグルによると、現在、このクエリに対する結果から、 リスティングの一つとしてこのページのように、実際に薬が必要かどうか等、治療に関する総合的な情報を得られるようになったようだ。

クエリ「pay your bills through citizens bank and trust bank」(請求書をCitizens BankとTrust Bankを介して支払う)では、かつては、Citizens Bankのホームページを返していたが、現在は、請求書の支払いに関する具体的なページを返すようになった。

また、「pizza hut calories per slice」(ピザハット スライス当たり カロリー)と言う検索に対して、グーグルは、以前、このような答えを提供していたものの、ピザハットのページではなかった。現在、グーグルは、答えとして、ピザハットのこのページを直接提供している。

ハミングバードによって、グーグルは改善されるのか?

ほぼ間違いなく改善されるだろう。残念ながら、実際に質が高くなったと言い切ることは出来ない。しかし、(本当にハミングバードが一ヶ月前から用いられていると仮定して)、グーグルの質が突然落ちたことを指摘するユーザーからのクレームが、ここ一ヶ月の間に激増していないこともまた事実である。質が落ちた場合、ユーザーはこぞって批判するが、改善された場合は、気づかないことがない。

ハミングバードはSEOを滅亡に導くのか?

グーグルは、ハミングバードの登場後も生き残る(日本語)。事実、グーグルは、SEO業者やパブリッシャーが、心配するべき、新しい、もしくは、異なる要素が増えるわけではないと明言している。アドバイスの内容は、今までと同じであり、オリジナルの、質の高いコンテンツを提供することが求められている。今まで重要であったシグナルは、今も重要である。ハミングバードは、あくまでも、グーグルが、新しく、そして、希望的観測ではあるが、より優れた仕組みで、シグナルを処理するために利用されているに過ぎない。

ハミングバードによって、グーグル経由のトラフィックは減少するのか?

ここ一ヶ月間、無事なら、ハミングバードの監視を無傷で切り抜けたことになる。一ヶ月前に発動されているため、問題を抱える可能性があるなら、既に問題に直面していなければおかしい。

全般的に、ランキングが落下したことを嘆くパブリッシャーは今のところ現れていない。この事実は、ハミングバードが、クエリごとに影響を与え、大幅なトラフィックの変動をもたらす、所謂クエリの「ヘッド」をつつくのではなく、特定の検索(とりわけ複雑な検索)の結果を改善すると言うグーグルの主張を裏付けている。

…って言うけど、実際にトラフィックが減った

ハミングバードが原因なのかもしれないが、グーグルは、常に変更、調整、そして、改善が行われているアルゴリズムのその他のパーツの影響を受けた可能性もあると強調している。はっきりしたことは分からない。

どうして、こんなことが分かるのか?

今回提供した情報の一部は、本日行われた報道向けのイベントでグーグルが公表していたものだ。また、会見の後、私はグーグルの2名の重役、アミット・シンガル氏とベン・ゴメス氏から詳しい話を聞く機会をもらった。近いうちに、この二名の重要人物との会話で知り得た変更点に関して、もう少し詳しい情報を提供したいと思う。それまでの間は、この会話を基に作成した質疑応答集が、皆さんの役に立つことを願っている。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「FAQ: All About The New Google “Hummingbird” Algorithm」を翻訳した内容です。

9月26日に行われたこの発表、導入自体は既にされていたということですし、パンダ、ペンギンのような特定のSEO施策への耐性強化とは違う、アルゴリズムを根本的にアップデートした更新ということで、特別SEOに影響があるわけではなさそうな雰囲気です。会話型検索の強化というのは、通常のウェブ検索に慣れしたんだ私たちの大半にとっては、意味あるのか?という気がしなくもないですが、スマホやグーグルグラス等でGoogleがよりパーソナルアシスタント的に機能していく過程では重要になってくるテクノロジーでしょうし、それを先取りした実装なのかもしれません。

実際、私も海外出張中で初めての土地に来ていますが、一番便利なのがGoogle Now出勝手に表示される天気予報や地図、道のり諸々の情報だったりしますし、ここに洗練された会話型検索(もはや検索といっていいものか?)が組み込まれてこれば、さらに便利というかさらにGoogle漬けになってしまいそうです。ソーシャルではFacebookやTwitterに一歩先を行かれているGoogleですが、検索を軸に圧倒的な技術力を活かしたこれらの試みに、Googleの未来を感じます。 — SEO Japan [G+]

ソーシャルメディアに蔓延る“ヘイト”の正しい扱い方

特定のツイートやFB投稿、ブログ記事に対して、怒涛の誹謗中傷が集まる炎上事件はソーシャルメディアの普及と共に日本でも加速化しています。自己責任と思う内容もありつつも、知らない他者への好き勝手な誹謗中傷の嵐を見ていると人間の悲しい性を感じずにいられない私です。日本では余り知られていませんが、そんな炎上事件は海外でも定期的に起こっており、必ずしも日本特有の現象というわけではないようです。今回はブライアン・ソリスがそんな現状を背景にソーシャルネットワーク側の責任について考えた記事を。 — SEO Japan

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ツイッターとフェイスブックは、目に余る、嫌悪感むき出しの卑猥なメッセージやあからさまな脅しを大目に見ているとして、非難されている。ツイッターは、英国の貨幣に女性を描いて、女性の地位向上を訴える活動を行った女性の活動家に対して、レイプの脅迫が殺到したことを受け、非難の矢面に立たされている。フェイスブックもまた、ヘイト関連の投稿やグループへの対策が遅いとして、批判を受けている。ツイッターに関しては、UKの支社が、非難を受け止める旨を綴った記事を投稿して、ヘイトに反対する立場を名言し、さらに、問題のある投稿にフラグを立てる新たなメカニズムの導入に踏み切っている。

CNNで働く友人のダグ・グロスから、ツイッター、フェイスブック、そして、ソーシャルネットワーク全体は、ユーザーを守るための取り組みを十分に行っているかと問われた際、率直な意見を述べざるを得なかった。このような緊張感のある、重要なトピックに対しては、従来のメディアを意識した発言では到底自分の気持ちを表現することは出来なかった。私の意見をここで発表する…

ヘイトと悪用は、不本意ながら、私達の社会に根付いており、リアルタイムのデジタルな文化においても、一部になっている。デジタルな生活を送る上で、あらゆる脅威に対して、それ相応の対策を講じるだけではなく、すぐに行動を起こすことが求められている。ツイッターは、今までの世界にはなかった新しいメディアである。ユーザーを守るためには、自動および手動の安全対策、そして、報告のメカニズムに投資していかなければならない。信じられないかもしれないが、ツイッターは、毎日4億本のツイートが送信されるプラットフォームの運営も行っている。

また、ユーザーとして、私たちは、ツイートの意義、そして、ツイートが、相手、相手のコミュニティ、自分のコミュニティ、さらには、社会全体に与える影響を学ぶ責任がある。悪意を持って、投稿を行うなら、他のユーザーの受け止め方、そして、最終的に判断される仕組みに運命を委ねることになる。「ツイートする自由」よりも法律が優先される。また、法律が、ツイートする自由を与えてくれるケースもある。ソーシャルメディアの利用には責任がつきものであり、誰かを傷つける、あるいは、脅すための投稿は、世界中に響き渡ることを忘れてはならない。

ツイッターは、対策を強化することは出来るのか?

もちろんだ。悪意のあるツイートを削除し、受け手と送り手の双方の意見に耳を傾け、そして、警察と協力することで、このようなネガティブな行動を抑止する、あるいは、少なくとも、世間に認められる結果をもたらすシステムを作り出すことが出来るのではないだろうか。それでも、残念ながらヘイトは社会の一部として根付いており、完全に取り除くことは出来ないだろう。 また、ツイッター自体が、デジタルの社会を形成している。そのため、保護、そして、“近所の監視”グループの権限強化は、ツイッターの住人を守り、サービスを提供する上で欠かせない取り組みだと言えるだろう。

最後に、皆さんの意見を聞かせてもらいたい。ツイッター、フェイスブック、その他のソーシャルメディア(そして、ユーザー)は、他にどんな対策を講じるべきなのだろうか?


この記事は、Brian Solisに掲載された「Is Freedom of Tweet a Right or a Wrong?」を翻訳した内容です。

結論があったわけではありませんが、問いかけとしては誰もが考えてみたい内容でした。特にツイッターに関しては気軽に投稿ができるだけに、行き過ぎた投稿や発言が飛び交いがち(元々の投稿にしても、それに対する反応にしても)な状況はありますね。プラットフォーム側の対策や、時には警察の介入が求められるケースもあるでしょうが、ユーザーの一人一人のリタラシーはもちろん、常にそれを読む相手が、誰かがモニター(スマホ)の向こうにいる、という意識は忘れないでいたいものです。さて、皆さんはこの問題、どうお考えになるでしょうか? — SEO Japan [G+]

リンク構築2.0

すみません、9月中旬から出張が複数続いて記事の更新が全くできていませんでした。今も出張中なのですが、このペースで書かないとさぼり癖がついてしまいそうなので、頑張って復活します。。。ということで、リンク構築に関する興味深い考察を最近人気のSEOマスター、ロス・ハッジスから。 — SEO Japan


Please Exit the Gift Shop. Starring Banksy. Watch it.

これほど嫌いなSEOの専門用語には出会ったことがない。新たにブログやツイートに目を通すたびに、有料リンクコンテンツは最も重要だ、SEOの時代は終わったと告げるメッセージに遭遇する。そして、今度は“リンク構築”(一週間に5本程度のリンクを獲得する行為を表現する)だ。 それぞれの言葉が、私の心臓に次々と突き刺さり、ストレスをもたらし、そして、白髪を増やしていく。リンク構築自体は、ストレスをもたらすタイプの用語ではないが、それでも、その言われ方、そして、行われる手法を考慮する限り、この“リンク構築”と言う用語、そして、この用語がもたらす連想は、必要以上に融通の利かないイメージを作ってしまう。

リンク構築と言う言葉を聞くと、鉄の板を抱えて、ぐらつきながら階段をよじ登る、四隅にセメントを敷き詰める、釘を打ち付ける、やたらと汗をかく、弁当箱を持ち込む、仕事の悪口を言う、そして、このパターンを永遠と繰り返す、建設現場の労働者を思い描く。リンク構築は、大企業がオフィスを構える高層ビルを作る上で必要な、全く同じ、終わることない作業を、何度も重い足取りで行わなければならない「建設現場」を連想させる。そして、リンク構築は、ギークがコンピュータの前に陣取り、「送信」ボタンをクリックする、電話に出る、理由もなくSERPを行ったり来たりする、15分間をeメールのピッチの作成に費やす、理由もなくSERPを行ったり来たりする、15分間をeメールのピッチの作成に費やす、そして、構築した5本のリンクのレポートを週の終わりに提出して、満足するプロセスである。

これがリンク構築であり、つまり、私はリンク構築を行っているわけではないことになる。

ニューヨークタイムズとソーシャルブックマーキングサイトのレデイットのリンクグラフを確認してもらいたい。本気で、社内の誰かが“リンクの構築”を行っていると思うだろうか?リンクを求める営業の電話、あるいは、次から次へとeメールで宣伝を行っていたのだろうか?このような行為は行われていない。それでも、ファラオが900万人の奴隷にeメールや電話攻勢を命じたかのような勢いで“リンクが構築”されている。

私は間抜けではない。とりわけ難易度の高い分野では、手動の取り組みが必ず行われていることは分かっている。しかし、リンク構築と言う用語は、遅く、重い足取りで丘を繰り返し登り、拡大することが出来ない取り組みを連想させてしまう。これは、(リンク構築のエキスパートではなく)SEOのエキスパートとして、受け入れることの出来ないコンセプトである。例えば、食材を揃えるために彼方此方走り回っているにも関わらず、歩いていたと友達に告げられたら、私はその表現に不満を持つだろう。私がCEOであるにも関わらず、単なる社員として、ナタリー・ポートマンに紹介されたら、全く相手にされないはずである。私達 – つまり、SEO業界の関係者 – は、どれだけ質が高く、どれだけ関連性が高くても、週に5本リンクを獲得していれば問題ないと言う基準を卒業するべきである。

リンクプロスペクティング(リンク元候補の調査)

浅はかなSEOマネージャーの管理下にあり、その支援を受けている、レベルの低い「リンク構築スタッフ」は、グーグルに向かい、適当に「キーワード リンク」、「キーワード リソース」で検索を行い、連絡先のeメールアドレスを探し、キーワードを変えて、別のeメールアドレスを探し、グーグルのツールバーにランダムにクエリを入力し、ページンランクを確認し、リンクのページンランクの高さを自慢する。そして、このパターンをひたすら繰り返す。

生産率を拡大することは可能だろうか?9名の女性に妊娠してもらったら、一ヵ月後に子供は生まれるだろうか?さすがに無理がある。しかし、少なくとも疑問を投げ掛けたこと自体は評価できる。これが、優秀なSEOのエキスパートの特徴である。規模の拡大が物理的に不可能になるまで、そして、労働力を加えても、比例して成果が現れなくなる、人月の神話 – 人材を増やしても、これ以上生産力が上がらないポイント – の壁にぶち当たるまで、どのように拡大することが出来るのか、疑問を持つのだ。

15分間でeメールのピッチを作成する作業、営業電話、そして、5行のリンク構築レポートの作成が日課なら、この目標を達成することは出来ないだろう。

Dilbert

優秀なSEOのエキスパートは、SERPに目を通して、同じサイトを何度も何度も閲覧する行為に、多くの時間のロスが生じている点を理解する。優秀なSEOのエキスパートは、取り組みの規模(通常はとても大きい)を理解している。また、リンクプロスペクティングは、手作業ではなく、創造力が必要になるまで – 出来るだけ自動に近づけるべき取り組みである点を心得ている。

優秀なSEOのエキスパートは、次のような作業を介して、リンクプロスペクティングを実行する:

  • 事前に総合的な競合者分析を行う
  • 競合者をリスト内で分類して、OpenSiteExplorer.orgを使って、被リンクをエクスポートする
  • ウェブサイトに対して適用可能/関連する用語のマインドマップを作成する
  • 関係のある一連のキーワード全体で、最大で100点のグーグルの結果を入手する。当該のドメインをマスターリンクリストに追加する。
  • すべてのウェブサイトの被リンクリストを統合し、すべてのリンクを1つの文書にまとめる。
  • 今後、さらにリンクを増やし、整理することが出来るように、競合者が獲得したリンクにラベルを張る/色をつけて区別する。
  • Xmarks.comを使って、キーワード検索を行い、関連する追加のドメインをまとめて、マスターリストにリンクをエクスポートする。
  • Ontoloのリンクプロスペクティングツールを使って、各アセットのタイプに対する検索クエリを全てエクスポートする。可能な手段をすべて使って、入念に被リンクのグループを記録し、整理する。最初のマスターリンクリストの本数が、50000本を超えるまでは妥協しない。
  • OpenSiteExplorer.org からOntoloのツールを使って、関連性がある場合、もしくは、被リンクのリストにエクスポートする価値がある場合、追加のリンクをエクスポートする(Moz SERPのオーバーレイが役に立つ)。
  • DistilledMikeCPSEO用エクセルガイドを使って、重複するページとドメインを削除して、時間のロスを回避する。
  • 先程紹介した手法と同じ手法を使って、リンク先候補に対して、価値の提案をマッチさせる
  • 自力で連絡先を見つけなければならない場合、グーグルクロームを使って、効率を高める。CTRL+Fと「連絡先」検索を速やかに入手することが可能だ。ファイヤーフォックスとは異なり、クロームでは検索のツールバーは右上にあり、URLの入力から、左下までスクロールする際に発生する時間のロスを防ぐことが出来る。
  • 上の「自力で連絡先を見つけなければならない場合」の方法と同じように、OntoloのURL Reviewerを用いて、複数のURLを一度に開いて、タイムロスを最小限に抑える。

優秀なSEOのエキスパートは、ウェブは常に動いていることを理解している。優れたSEOのエキスパートは、マスターリンクリストのスタティック版を保存して、必要に応じて、オリジナルの状態で利用する。オリジナル版を色で区別すると、既に連絡を取ったリンクと重複することを恐れずに、リストを見直して、新しいリンクを加えることが出来るようになる。色で区別することで、新しいバージョンと古いバージョンを容易に見分けることが出来る。

優秀なSEOエキスパートは、被リンクリストを見直す(必要がある)際に、Yahoo! Site Explorer(閉鎖)を使って、競合者の被リンクの増加を確認する(最も新しいリンクグラフ)。この情報を使って、競合者の被リンクを見直すタイミング、徐々に上位にランクインしていくタイミング、そして、現在のリンクグラフでは、SERPを圧倒することが出来ないポイントを特定する。

優秀なSEOのエキスパートは、チャンスの中には、時間の制約を受けるものもあり、すぐに着手しなければならないことを理解している。また、グーグルアラートを当該の業界において特に関連性が高いクエリに対して設定し、eメールのアカウントに加え、「週」および「関連性高」でソートし、不要な情報を最低限に抑えている。そして、月に一度のペースでアカウントを確認し、陳腐化を防いでいる。すると、関連性の低いリンクプロスペクトに時間をかけずに済む。その結果、クエリからクエリへと移動して、生産性を落とす過ちを回避することが出来るようになる。

優秀なSEOのエキスパートは、リンク候補のウェブサイトのローディングが遅いと、集中力の損失、および、生産性の低下が発生することを理解している。 気づいていないかもしれないが、SEOの作業の中で、ウェブサイトのローディングを待つ時間が最も生産性が下がる。行動を起こすことが出来る時、そして、行動を起こしたい時の間の時間が、スタッフをソーシャルブックマーキングサイトやツイッター等に向かわせてしまう。そのため、優秀なSEOのエキスパートは、複数のタスクを同時に進行させ、生産性を最大限に高める、もしくは、出来るだけ多くのタブを開いて、生産性、そして、ページが読み込まれる間に、関係のないウェブサイトやアクティビティに手を出してしまう確率を低くしている。

リンクの獲得

レベルの低いSEOのエキスパートは – 名刺の肩書きに「リンクビルダー」と記し、作成に10分間かかるeメールを手動で送信する。eメールアドレスを手動で探し、また、独自のウェブサイトを褒めるコメントは、適切だと考えている(“素晴らしいリンクのリストですね”等)。その上、リンク構築戦略で事実上「営業電話」に当たる行為は全て実施する価値があると考える。

そんなわけはない。もっと良いオプションがあるはずであり、本気で勝ちたいなら、切り替えるべきである。妥協するのではなく、あくまでもトップを目指すべきである

Sheen SEO

優秀なSEOエージェンシーのエキスパートは、次の取り組みを通して、リンクを構築していく:

  • アマゾンのMechanical TurkElance、または、その他の安価なアウトソースサイトを使って、リンクプロスペクティングで作成したマスター被リンクリストから、連絡先のeメールアドレスリストをまとめる。
  • Textbrokerやその他のコンテンツクリエイターサイトで安価なコンテンツを購入し、質を徹底的にテストした後、マーケットの需要を考慮して、最低限の金額で、質の高いコンテンツライターと契約を結ぶ。
  • 社内の開発者と協力して、件名、ドメイン名、eメールアドレス等を自動的に入力するシステムを作り、スパムフィルターの動作を防ぎつつ、時間のロスを出来るだけ抑える。
  • 一度に多くのリンクを開く方法をSEOのスタッフに教えて、生産性の低下を防ぐ。クロームを利用し、および、イメージの読み込みを無効にして、ウェブサイトの読み込みを大幅にスピードアップする方法を伝授する。
  • eメールのテンプレート、コンテンツアウトリーチのテンプレート、ウィジェットのテプレート用のコード、インフォグラフィックのテンプレート用のコード等、様々なウェブサイトで有効なリンク獲得テンプレートを作成する。
  • 既にリンクを吸い上げた、あるいは、友好な関係の構築に成功している、注目するべきターゲットのリストを積極的に作成し、新たにリンク構築キャンペーンを始める度に見直す。
  • 初期のリンク構築の作業/ディレクトリ/クエリの一連のセットを用意し、速やかにリンク構築を実施する。最初に獲得するリンクは、シンプルなタイプのリンクが多くなる。
  • eメールの自動送信と、プロセスの90%の自動化は同じではなく、99%の価値を作り出す10%のプロセスを手動に回す。

優秀なSEOのエキスパートは、ウェブサイトごとにリンクを構築していく:

  • 優れたコンテンツアウトリーチ計画(ウィジェット、インフォグラフィック、外部サイトにホストするコンテンツ)を実行するマーケットの規模を特定する。
  • X=マーケットの規模、Y=提供するコンテンツの大体の強さとして、X=Yの状態でリンクの獲得が成功すると仮定し、Y分のXでROIを計測する。答えが1から遠く、0に近いなら、その“リンクベイト”キャンペーンを諦める。

優秀なSEOのエキスパートは、400本のeメールを連続で送信する作業は、継続することが出来ない点を心得ている。一度のバーストに対して、一定の本数を決め、 リクエストを送信する際は、この本数に固執する。すると、スタッフの疲労を軽減し、このプロセスを継続しやすくなる。管理するスタッフに関してもこの点を心得ており、各種の時間の制約を受けないタスクを与えて、モラルと生産性を最大限に高める。さらに、集中力を遮るアクティビティには、生産性を伸ばす効果がある点を理解し、外部サイトのコンテンツの閲覧やツイッターの利用を薦めて、eメールの送信作業を一時中断させる。

The pressure to build five links is on..

リンクの報告と管理

リンク構築自体は、より多くのリンクを獲得するプロセスの一部に過ぎない。リンク構築を拡大するためには、さらに多くの時間を費やす必要がある – そして、そのためには、報告および計測基準の管理に費やす時間を抑えなければならない。報告に注ぐ時間を短縮すると、代わりにリンクの獲得に多くの時間を費やすことが出来るようになる – つまり、プラスの効果をもたらすプロセスに集中することが可能になる。しかし、クライアントのために作業をしているなら、報告を怠ることは出来ない。また、たとえ自分のサイトに対して作業を行っている場合でも、効率を高めるためには、一定の測定基準を維持する必要がある。

優秀なSEOのエキスパートは、次のようにリンクの報告および管理を行う:

  • Raven SEO等の自動報告ツールを使って、リンクの報告、ランキングの報告、そして、リンクデータの報告を自動化して、リンクのデータをページごとに手動で入力する作業を回避する。
  • Raven SEOを用いて、自動生成したデータを確認し、リンクの獲得、アンカーテキスト、リンクの価値、そして、その他の要素を比較して、予算、アンカーテキストの詳細、そして、全体的なSEO戦略に適切な調整を行う。
  • Yahoo! Site Explorer(閉鎖)の最新のデータを使って、手動(または、システムを作ることが出来るなら、自動)で競合者および自分のサイトのリンクの増加を計測する。このデータを使って、競争に勝つために必要なリンクの量をその場で判断し、その後、戦略を調節する。
  • また、Yahoo! Site Explorer(または、Majestic SEO)のデータを使って、台頭しつつある競合者をチェックし、リンク構築を行う期間、そして、競合者のリンクの増減に合わせて、リンク構築の作業を増加させるタイミング、あるいは、減らすタイミングを把握する。重要な内部のページ、そして、競合者のサブページに対するリンクの量を記録する。
  • Yahoo! Site Explorerは、個別のリンクを張るドメインごとにリンクを追跡しているわけではないため、ランキングの変化が起きたタイミングを把握する必要がある。また、ランキングの変更が起きた際、競合するサイトのリンクの量を確認して、大体の「引き金点」を見出す。すると、1位をがっちりと維持している際に、リンク構築を再開しなければならない時点を特定することが可能になる。
  • Yahoo! Site Explorer(閉鎖)のデータをグラフ形式で表し、手っ取り早く分析することが出来るように工夫する。自分のサイトよりもランキングが低い競合者を月に一度評価し、強固なリンク構築を行っている“眠れる虎”を見つける。
  • 細かい点まで管理することなく、レポーティングソフトウェアで個別のユーザーアカウントを開設し、しばらく週に一度のペースで評価を行って、従業員の生産性を検証する。信頼が深まったら、月に一度のペースに変える。

優秀なSEOのエキスパートは、会議が生産性を落とすことが多い点を心得ている。報告および会議の時間を減らすために努力しつつ、総合的なSEO戦略に対して提供されたデータを優れた仲間や上司に評価してもらうことで得られるメリット、そして、全体的なモチベーションおよびモラルに対するその他のメリットを維持する。

リンク構築を卒業し、拡大する取り組みを

週に5本のリンクを得る戦略が、効果的ではないことに気づいた状態で、このパラグラフを読んでいることを私は期待している。私は何度も「拡大」と言う用語を使い、オフィスで冗談のネタにされているが、うまくいっている兆候だと確信している。日頃から「拡大」と言う用語が頻繁に出てこないようでは、次の3つの問題の一つに直面することになる:

  • A) 収益の面で効率がよくない
  • B) 上位にランクインすることが出来ない
  • C) AとBの双方

プログラマーが裕福なのは、拡大を常に心掛けているからだ。拡大を意識しないことが、SEO業界の平均的な専門家が、裕福ではない理由である。 「リンク構築」と言う考えを完全に捨てろと主張しているのではない。事実、この取り組みをうまく表現する用語が思い浮かばない。また、リンク構築と言う用語を変えようとするのは、バチカン市国に「ロス(私)の田舎のお城」と名前を変えるよう要請するようなものだからだ。

さすがに無理がある。

しかし、個人的には、週に5本が十分な量である点を受け入れることを止め、リンク構築が“手動”から、より優れた、拡大することが可能な、そして、遥かに多くの利益をもたらす取り組みへと進化させるべきでと考えている。


この記事は、Siege Mediaに掲載された「Please Exit The Link Building」を翻訳した内容です。

原題は「リンク構築を脱却せよ」という意味だったのですが、内容的にはリンク構築をより高いレベルで行う方法について書かれていたのであえてリンク構築2.0としてみました。「***2.0」は既に言い古された言い方ではありますが、英語圏では未だに普通に使うこともあるようなので。

内容自体は極めて真っ当で参考になる点も多い記事だったと思います。というか、そもそもここまでプロアクティブなリンク構築作業を行っている日本のサイトは皆無に近いと思いますし、ここに書かれている手法の一部だけでも取り入れてみるだけでも、あなたのリンク構築がかなりパワーアップするかもしれません。 — SEO Japan [G+]

富士山世界遺産登録の認知度は日本97.5%、中国86.0%、韓国66.0%、台湾59.5%(インフォグラフィック)

フジヤマNAVIが連載している「図解1分でわかる富士山」インフォグラフィック第四弾が公開されました。訪日外国人に対して行われた富士山観光の意識調査結果をまとめた「アジアから見る富士山」をご紹介します。– SEO Japan

アジアから見る富士山※画像をクリックすると「フジヤマNAVI」のサイトに飛び、全体をご覧いただけます。

富士山を見て「美しい」と感じることが世界共通なのは日本人としても嬉しいですね。一方で富士山のごみ問題のイメージは、日本も海外もさほど高くないようです。

『「富士山を登る」ことに対してのイメージ』では、特に数字が高かったものをピックアップしています。台湾からの観光客は「気楽に登山」な感覚のようですが、日本人にとっては「一大決心」であったりと、国ごとに違いがあります。フジヤマNAVIによれば、今後海外からの観光客がさらに増えると言われている中、彼らの観光ニーズを満たす環境整備の努力も求められるとのこと。例えば韓国からの観光客は山登りだけでなく「お祭り」や「ショッピング」を期待しているそうです。

アジアから見る富士山

もう一つ興味深いデータがあります。訪日外国人(韓国・台湾・中国)の100%が富士山に「登りたい」と考えており、日本人よりもはるかに多いとのこと。もともと日本に興味がある人が観光に来るからだとは思いますが。。やはり日本人にとって富士登山は「一大決心」なんですね。

アジアから見る富士山

※本インフォグラフィックは弊社がデザインをお手伝いさせて頂きました。

アジアから見る富士山(フジヤマNAVI)

「アジアから見る富士山」いかがでしたでしょうか?フジヤマNAVIさんはこれまで「数字で見る富士山」「記録で見る富士山」「動物で見る富士山」と全部で4つのインフォグラフィックを公開していますので、来年こそ富士登山に挑戦したいと思っている方は、7月の山開きまでにしっかり予習しておきましょう! — SEO Japan [G+]

Googleのリンクの否認ツールに関するデマを一刀両断

日本でもGoogleのリンクペナルティが普通に発動されるようになった今日、過去の負のリンク遺産の処理とペナルティ解除に頭を悩ませているウェブマスターさんも多いと思います。その際、課題となるのが、どうしても削除できない一部のリンク群。Googleもリンクの否認ツールを用意して対処できるようにはしてくれていますが、否認ツールで削除できないリンクを提出すれば即ペナルティ解除というわけにもいかないのが現実です。今回はGoogleの担当者自らがリンクの否認ツールに関して語ってくれた様々な情報をまとめた記事をサーチエンジンランドから。否認ツールを使う前に一読しておきたい内容です。 — SEO Japan

google-webmaster-hangout

ウェブマスター向けのグーグルハングアウト

先日行われたウェブマスター向けのグーグルハングアウト・オンエア(動画)では、リンクの否認、ペナルティ等を分かりやすく説明する試みが行われた。この投稿では、グーグルのウェブマスタートレンドアナリストであり、世界中のウェブマスターの心強い味方である、 ジョン・ミューラー氏の公式のコメントを紹介していく。

背景

先月、私は、技術者のようにリンクを整理する5つのステップを発表した。この投稿には、多くの興味深いコメントが寄せられ、今月は、不明な点を幾つか解説していく計画を立てていた。

この記事では、技術者のように、チェックするべきページの徹底的なリストを作成する方法に焦点を絞っていた。リンクの削除に関しては、記事の最後に、ドメインのオーナーに連絡を取り、リンクを削除してもらう、または、nofollowにしてもらうと述べる程度であった。

実際に適切な連絡先の情報を手に入れ、ドメインのオーナーに連絡する価値があると思うなら、その通りにしてもらって構わない。グーグルは、ウェブマスターが、粗悪なリンクを一掃するために努力していることを知りたがっている

とは言ったものの、削除したいリンクの大半は、次の3つのカテゴリーのうちの一つに当てはまるのではないだろうか:

  1. サイトのオーナー、または、自分が料金を支払った。 このタイプのリンクは対応がしやすい – 料金の支払いをやめて、リンクの掲載を中止するか、リンクの掲載が終わるまで待つ、もしくは、サイトのオーナーに連絡を取り、リンクを削除、または、nofollowにしてもらうかのいずれかを選択する。
  2. アーティクルディレクトリ(あるいは、リンクディレクトリ、プレスリリースのディレクトリ、または、その他の何らかのタイプのディレクトリ)。 通常、「削除」するためのリンクが投稿ページ、または、リンク自体に用意されている。ここでは、リンクが削除されることを友好的に伝えるページに導かれるか、あるいは、「リンクを削除してもらいたいなら、ペイパルで200ドルの処理費用を払え」と要求するページにリダイレクトされることになる。どちらの場合でも、スプレッドシートに記録しておくべきである。
  3. ブログのスパム、コメントのスパム、フォーラムのスパム、あるいは、料金を支払って投稿してもらった、何かしらのガラクタ。99%の確率で、リンクの否認ツールを利用する以外に選択肢はない。なぜなら、連絡先の情報も知らなければ、連絡を取ったところで、誰にも対応してもらえない、もしくは、削除料金を要求されるだけだからだ。繰り返すが、相手の対応をスプレッドシートに記録しておこう。

リンクの削除に関して、よくある思い込み

まずは、ウェブマスターハングアウトで判明した点を挙げていく。幸いにも私は10名のメインの参加者の一人に選ばれ、前回の記事を投稿した後に寄せられた疑問をミューラー氏に直接ぶつけることが出来た。

一般的な見解: 再審査リクエストを複数行うと、SERPに再び含めてもらえる確率は下がる。

不正解。ジョン・ミュラー氏は、各リクエストは、個別に審査され、複数回リクエストを行うと、イメージが悪くなると言う噂を一蹴した。

一般的な見解: グーグルはウェブマスターが実施したリンクの否認の記録を保存している。 

不正解。グーグルは、記録を破棄している。ミューラー氏は、リンク否認のファイルを投稿する度に、当該のリンクに対して、新たに対応すると指摘している。そのため、既に否認したリンクを再び削除する必要はない。

一般的な見解: ドメイン全体ではなく、ドメインの特定のページのみ否認するべきである。

困難なケース。ドメイン全体を否認すると、信頼性のあるリンクまで失う可能性があるが、一つのページを否認するだけでは、十分ではない可能性がある。このようなページは、サイトの別の場所で重複していることが多い。個人的には、site: コマンドを使って、リンクの全てのコピーを検索することを薦める。以下に例を挙げる:

site:website.com "anchor text"

(ここでは、「anchor text」はサイトにリンクを張る特定のテキストが該当する)

また、同じ方法でブランド(会社)の名前を検索して、漏れなくページを抽出するべきである。リンクがコメントスパム、あるいは、妥当なサイトのリンクではないなら、ドメイン全体を否認する方が無難かもしれない。

一般的な見解: テキストベースの否認ファイルのみを投稿するべきである。

ケースバイケース。ジョン・ミューラー氏は、グーグルのスプレッドシート、もしくは、リンク先に連絡を取る努力(あるいは、リンク先の連絡情報を見つけることに成功)を示す同様のアイテムにリンクを張ると、有効だと指摘している。

サンプルのスプレッドシートが必要なら、Archologyで私が利用しているスプレッドシートを参考にしてもらいたい – ただし、グーグルに投稿する前に会社の名前を削除してもらう必要がある ;-)

一般的な見解: リンクの複数のソースを確認する必要がある — グーグルウェブマスターツールだけでは不十分である。

どちらとも言えない。ミューラー氏は、目安としてウェブマスターツールのリンクに焦点を絞るべきだと答えていたが、リンクがサイトに向かうパターンが判明したら、調査を進めて、同じパターンを持つリンクが他にあるかチェックするべきである。

また、同氏は、再審査リクエストに対して、グーグルが提供する例を少し詳しく掘り下げることがあると述べていた – ウェブマスターが良いと思っていたことが、実際には認められていない点を示すためだ。

ミューラー氏の回答を参考にする限り、特定のページ、または、ページのセクションに向かうリンクを探す取り組みは、ウェブマスターにプラスに働くと言えるだろう。

一般的な見解: プレスリリースに単一のhttpのリンクを残しても問題はない。

不正解。ジョン・ミューラー氏は、安全を期するため、nofollow処理することを勧めていた。私は「グーグルはプレスリリースを特定して、価値を減じることは出来ないのか?」と尋ねた。

すると、ミューラー氏からは、アフィリエイトリンクを削除する試みを既に行っているように、この取り組みも既に行っているものの、アルゴリズムが機能せずに、リンクを取り逃がすことがあると言う答えが返ってきた。さらに、同氏は、プレスリリース内で過剰にアンカーテキストを利用しているパターンが見受けられると、グーグルはそのパターンに気づき、対応をウェブマスターに求めると述べていた。

私は粘り、「例えば、2008年のように、古いリンクの場合は、グーグルはどのように対処するのか?」と尋ねた。すると、予想通り、リンクには賞味期限がない、と言う答えが返ってきた。最後に、コンテンツをいつか否認することが出来るようになるのか訊いてみた。例えば、大量のアンカーテキストが詰め込まれ、無数のサイトに配信されているプレスリリースを持っている場合、このプレスリリースを丸々否認することが出来る日はやって来るのだろうか?

ミューラー氏は、この質問に関心を持ち、メモに取っていた。そのため、いつかこの機能が提供されることを願おう。

一般的な見解: robots.txtを使ってページをブロックすると、被リンクの価値をゼロにすることが出来る。

不正解。ミューラー氏は、検索エンジンは、ブロックされたページをクロールすることが出来ないため、インデックスを拒否しているかどうかを把握することが出来ないと指摘していた。同氏曰く、ページからのリンクの価値を削除したいなら、当該のページの冒頭にrobots=”noindex”を盛り込むと良いようだ… しかし、このチャットの終了後、このnoindexでは、ページランクの流はブロック“されない”旨を記すメモが加えられていた。初耳であった。

経験上、ページランクの流れを止めるには、当該のページをどうでもいい別のドメインに301リダイレクトし、次にメインのサイトの別のページに302で戻す方法が有効だと思う。スマートな解決策ではないが、アフィリエイトのリンク等、仲介するページに向かう大量のリンクを抱えているなら、この方法は有効に働くのではないだろうか。

もっと良いアイデアを知っているなら、コメント欄で教えてもらいたい。

実際にハングアウトを視聴する

このハングアウトでは、リンク以外にも多くのトピックが取り上げられていた。そのため、実際に動画を全て視聴することを薦める(有意義な一時間を過ごすことが出来るだろう)。あるいは、今後のハングアウトに参加することも出来る。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Demystifying Link Disavowals, Penalties & More」を翻訳した内容です。

実際に否認ツールでリンクリストを提出する際に、具体的に参考になるアドバイスは限られていましたが、少なくともGoogleの対応についてある程度知識が深まる内容でした。妙なデマに惑わされず、ある種の安心感と信念を持って、地道にペナルティ解除に向けて取り組むしかありません。– SEO Japan [G+]

レスポンシブWebデザインがユーザー体験に最適化できていない5つの実例

スマホの普及で導入サイトも増えているレスポンシブWebデザイン。作り手からするとまだまだ目新しいですし、ブラウザサイズを変えてサクッとデザインが柔軟に変わるのはそれなりに自己満足度も高く時代の最先端を走っている気分になれる仕組みではあります。一方、デバイスやスクリーンサイズにデザインが最適化できたとしても、それがそのデバイスを使っているユーザーに本当に最適化できているかというと、全くの別問題。Google先生も大推奨中ということで、今後さらに導入が進んでいくと思われるレスポンシブWebデザインですが、今回はそんなレスポンシブWebデザインが抱えるユーザー視点の問題点や課題を真剣に考えてみた記事をご紹介。流行だから、スマホが普及しているからと、安易なレスポンシブWebデザイン導入を決断する前に一読する価値ありです。 — SEO Japan

レスポンシブウェブデザインに関しては、意見が大きく分かれる。先月投稿した、レスポンシブウェブザインの問題点に関するコラムに対して、賛成意見、そして、反対意見を発表してくれた方々に、この場を借りて感謝の意を表したい。既に大半の反対意見には回答したものの、グーグルのジョン・ミューラー氏から最近寄せれたコメントは、注目に値すると思ったので、紹介させてもらう。

ルーク・ウロブルウスキ氏が、グーグル+で発表した、レスポンシブウェブデザインを導入したことで成功を収めたサイトの成果をミューラー氏が取り上げた際、私はレスポンシブウェブデザインが有効に働くサイトもあれば、働かないサイトもあることをグーグル、そして、レスポンシブウェブデザインの支持者に伝えようとした。

john mueller responsive googleplus

先月の投稿で、私はグーグルの公式の意見を求めていたこともあり、これは願ってもないフィードバックであった。また、グーグルのスタッフからの今回の意見は、レスポンシブウェブデザインが、ユーザーにとって問題を引き起こす可能性があり、万能ではない点を示唆する効果があると考えている。

それでは、ジョン・ミューラー氏が指摘していたように、そして、その他の大勢のレスポンシブウェブデザインの支持者が考えているように、このような極端な例は、大半のサイトには当てはまらないのだろうか?データをチェックし、確認していこう。

SEOの担当者、そして、ウェブマスターにとって残念なのは、この点を確認する上で役に立つであろう、インフォメーションアーキテクチャが、消費者の要望と一致していないサイトが多数網羅されたリストが存在しないことだ。

そのため、次の2点の証明を行うため、私は.Netマガジンのトップ 25レスポンシブウェブサイトリスト 2012年版から、Starbucks.com、Microsoft.com、そして、Disney.comを例として採用した。未来志向のウェブデザインの鏡として、この3つのサイトが相応しいなら、私の指摘が特別なケースではないこと、そして、すぐに解決する必要がある極端な問題ではないことの証明にはなるはずである。

1. 多くの上位のレスポンシブサイトはインフォメーションアーキテクチャがお粗末

先月のコラムで、私はMerecedsのモバイルサイトで行った調査に言及した。この調査により、トランスコード化されたページが、モバイルの検索結果に表示されなくなる、サイトアーキテクチャの問題が見つかった。同じコンテンツがレスポンシブウェブデザインでも用いられているため、この問題は、旧式のサイトを無理やりレスポンシブデザインに変えたサイトにも存在するはずである。やはり、Microsoft、Disney、そして、Starbucksは、レスポンシブへのデザイン変更(大半の場合、旧式のサイトをそのままレスポンシブ化している)では解決することが出来ないインフォメーションアーキテクチャの問題を抱えていた。

例えば、Starbucksは、検索のデータが示す通り、ユーザーの多くは、とりわけモバイルデバイスでサイトを閲覧している場合、地域の店舗を探していることが多く、ウェブサイトのローカルの領域を強調する取り組みを巧みに行っていると言えるだろう。

Starbucks does a nice job at highlighting the Store Locator given their users' tendency to search for a store near them, but their information architecture has other problems when it comes to searchers.

ユーザーが近場の店舗を探している傾向がある点を考慮すると、スターバックスは、店舗検索機能を巧みに強調しているものの、検索に関して、このサイトのインフォメーションアーキテクチャには、その他の問題点が見られた。

ウェブサイトのその他のセクションは、検索エンジンのユーザー、そして、サイトのユーザーにとって、使いやすいと言えるだろう。しかし、下のデータにも表れているように、検索量を基にした優先順位は、モバイルサイトの各機能と一致しているとは言い難い結果となっている。

Comparing Starbucks responsive site architecture to searcher interest reveals potentially profitable gaps.

スターバックスのレスポンシブサイトのアーキテクチャと検索エンジンのユーザーの関心を比較すると、収益面に影響を与える可能性があるギャップの存在に気づく。

このチャートのメソッドに関しては、詳細をマーケティングランドで以前説明したが、簡単に言うと、一ヵ月の検索回数の合計が1000回を超えるブランドのキーワードを分類して、サイトの機能と比べている。

検索の意図が、ウェブサイトの特徴と一致しているケースもあるが、大方、一致していない。例えば、ホームページにクーポンは掲載されていないが、検索を介して、期限切れのクーポンを見つけることが出来る。また、店舗とクーポンを除けば、スターバックスの仕事に関する情報は、最もユーザーに求められているものの、この情報は、ページの一番下に置かれている。サイトに掲載する情報を決める際には、検索量以外にも様々な要因を考慮しているはずであり、ビジネス上の理由で、他の機能を優先しているのだとは思うが、カロリー計算機や推奨する注文等の情報が、このビジネス上の理由に当たるとは私には思えない。

先月のコラムでも指摘した通り、このような問題は、レスポンシブかどうかに関係なく、しっかりとデザイン変更を行うことで、解決できる可能性がある。いずれにせよ、レスポンシブサイトは、検索エンジンの視界から消してしまう、インフォメーションアーキテクチャの問題を抱えていることが多い。そのため、「レスポンシブデザインがSEOに向いている」と主張しているものの、実際に大きなインフォメーションアーキテクチャの問題を抱えているなら、矛盾していると言わざるを得ない。

MicrosoftとDisneyのサイトに対しては同じ調査を行っていないものの、検索の行動とインフォメーションアーキテクチャを一致させる取り組みに関しては、難しい課題を抱えているはずである。

例えば、Disneyは、ゲームのコンセプトに関して、改善が必要である。先日の投資家向けのイベントで判明したように、Disneyのビジネスにとって、ゲームは重要なカギを握っている。しかし、サイトを見る限り、その点は伝わってこない。検索エンジンで[disney games]と入力すると、このページに導かれる。このページで、Disneyは、Mickey Delivery DashやPhineas and Ferb等のゲームで遊ぶよう促している:

Disney's responsive site entices mobile users to play a game that they have no chance of playing.

Disneyのレスポンシブサイトは、遊ぶことが出来ないゲームを遊ぶようユーザーに呼び掛けている。

しかし、実際にゲームで遊ぼうとすると、次のようなメッセージが表示される:

For a site to be responsive, it should work everywhere. Not so for this critically-acclaimed responsive site.

レスポンシブサイトなら、どんなデバイスでも利用することが出来るとユーザーは期待する。この評価の高いレスポンシブサイトでは、ユーザーの期待は裏切られる。

また、次のような現象に遭遇することもある:

Sometimes responsive sites provide less than responsive user experiences.

レスポンシブサイトは、レスポンシブとは言い難いユーザーエクスペリエンスを提供することがある。

Gamesページに戻り、フッターのOnline Gamesをクリックすると、ページのトップにリダイレクトされ、フッターのVideo Gamesをクリックすると、次の画面が表示される:

Our quest to play games on a responsive site ends with this, as would quests from the majority of mobile searchers.

レスポンシブサイトでゲームを遊ぶ試みは、この画面で終了した。モバイル検索経由の試みの大半もこの画面から先には進めないだろう。

携帯電話ではゲームを遊ぶことは出来ないのだろうか?

これは、受賞経験のある、時代の最先端を行くウェブサイトである。しかし、グーグル、ビング、あるいは、ヤフー!で、毎月3万回行われる[Disney games]の検索を実際に実行したことがある人は、そこまで高く評価しないはずだ。また、どのプラットフォームを利用しているにせよ、ニーズに対してレスポンシブなサイトだとは思えない。

Microsoftでもユーザーは同じような状況に直面する。同サイトで、人気の高いカテゴリーの一つに挙げられるDownloadsにアクセスしても、実際に何かをクリックすることが出来るなどと期待するべきではない。右上にある3本の線と3つの点がメニューだと気付いたら、次のようにDownloadsのカテゴリーが表示される:

Microsoft's responsive web site offers free downloads to mobile searchers that mobile searchers can never receive.

Microsoftのレスポンシブサイトは、モバイルのユーザーが利用することが出来ない無料のダウンロード製品をモバイルユーザーに提供している。

Windowsのダウンロードは、私が持つアンドロイドの電話機とは関係がないため、Free downloadsをクリックしたところ、次のページに導かれた:

This page was presented when I clicked on Free downloads in my mobile web browser, not my PC.

このページは、PCではなく、モバイルウェブブラウザでFree downloadsをクリックした際に表示された。

私のPCを最大限に活用するとは、何のことだろうか?そもそも、なぜPCが出てくるのだろうか?私は無料のダウンロード製品が手に入るページにアクセスしているつもりであった。自分のニーズに対して、レスポンシブなサイトだと思っていたが、私は何か勘違いしていたのだろうか?質の低いユーザーエクスペリエンス、そして、プラットフォームを限定しているものの、レスポンシブと偽る行為は、検索エンジンのユーザーにとっても、SEOにとっても、マイナスである。

このように、レスポンシブ化した、3つの大きな企業のウェブサイトを詳しく調べ、3つ全てのウェブサイトに問題があることに気づいた。よって、このインフォメーションアーキテクチャの問題は、一部の専門家の推測よりも、幅広く浸透しているのではないかと言う結論に至った。

また、これでもレスポンシブウェブデザインはSEOに最適だと主張する人達には、今回取り上げた3つのサイトが、高い評価を受けているサイトであるものの、検索エンジンのユーザーのユーザーエクスペリエンス、そして、SEOには、何のメリットもない点を伝えておきたい。

2. 上位のレスポンシブウェブサイトは、モバイルならではのキーワードを用いていない

モバイルデバイスにユーザーが入力している新しいキーワードを活用する方法を誰もが理解しているわけではない。これは割と新しいトリックであれ、まだ、活かして切れていないサイトがあっても不思議ではない。このテーマの知識が浅い方々のために、私は詳細な案内書を提供している。

この取り組みのメリットを理解しているなら、主にモバイルデバイスで検索されるStarbucksのキーワードを見れば、すぐに機会を特定することが出来るだろう。マスターキーワードのリストをモバイルの比率を基にまとめ、モバイルデバイス経由が70%を上回っているキーワードに注目すると、大勢のユーザーが移動中にStarbucksのサイトにアクセスしていることが分かる。

Amazingly 46 people a month ask their desktop computer to help navigate them to a Starbucks.

なんと、デスクトップのコンピュータを使って、Starbucksへのルートを探していたユーザーは一ヵ月にたった46人であった。

地域で店を経営する多くの会社は、リードを店に導くことで、収益の大半を得ていると指摘している。そのため、Starbucksの店舗を探す、このようなキーワードは、ウェブサイトが得られるリードの中で、特に価値が高いと言えるのではないだろうか。 しかし、レスポンシブデザインでは、チャンスを逃してしまう。

この検索の多くは、グーグルのルートを紹介するページに導かれ、Starbucksのウェブサイトは蚊帳の外である。[drive thru starbucks]のようにルートが表示されないケースもある:

Some queries with local intent don't include maps in mobile results.

ローカルの意図を持つ一部のクエリでは、モバイルの結果に地図が盛り込まれていないものもある。

もっとひどいのは、[24 hour starbucks]のように誤った情報が表示されるケースだ(私はシカゴ在住) :

Not going to walk to San Francisco from Chicago for a latte, Google.

ラテを飲むために、さすがにサンフランシスコまで歩くつもりはない。

Starbucksは、このような情報を求めているユーザーに対して、もっと有益なユーザーエクスペリエンスを提供して、価値の高いリードをウェブサイトにもたらすことが出来るはずである。

それでは、実際に何をすればいいのだろうか?24時間営業の店舗とドライブスルー可能な店舗を別々のリストで紹介する、クロール可能なページを作成する手が考えられる。現在、このサイトは、検索の絞り込みに依存しているため(クロール不可。問題 No.1を参照)、このようなページは提供されていない。このページを作って、HTML5を使って、電話機のGPSを活用すると、クリックしてページに導かれると、すぐにもっとも近い店舗をユーザーに伝えることが出来るようになる。

ところが現実のサイトでは、Starbucksは、検索エンジンのユーザーをStore Locatorページに送り、このページでユーザーは小さな漏斗のような形の記号が絞り込みを行うためのアイコンであることを学び、興味を持っているStarbucksの店舗のタイプを選択し、Applyをクリックする必要がある。このボタンをクリックすると、地図に戻り、ズームインするか、範囲のボタンをヒットして、自分の場所を探し出し、近場の店舗を表示してもらうことを願うしかない。

しかし、Starbucksは、1度のクリックでユーザーが求めている情報を与えることが出来るにも関わらず、なぜ、最も価値の高いリードに、このようなややこしいプロセスを踏ませているのだろうか?レスポンシブデザインで同じ機能を提供することが出来るかもしれないが、レスポンシブウェブデザインの支持者は、モバイルのコンテキストには反対の立場を取っていることが多い。また、そもそも、このようなチャンスは求めていないため、デザインには反映されない可能性が高い。優秀なSEOのエキスパートは、同じ過ちを回避し、自然な検索から、コンバートしやすいトラフィックをより多く獲得するだろう。

Disneyもまた、ゲーム、アプリ、そして、壁紙等のモバイルコンテンツで、この類のキーワードを持っている。Disneyは、モバイルアプリをサイトにリストアップしているものの、上の画像をご覧になれば分かるように、キーワード「mobile games」は言及されておらず、また、レスポンシブウェブサイトには、mobile wallpaperを掲載せず、また、wallpaper自体を用意していないように見える。 gamesやwallpaperに対する検索は非常に多いものの、Disneyのこの“レスポンシブ”なサイトでは、全く取り上げられていないため、SEOの大失敗だと言わざるを得ない。

Non-branded games searches have as much search volume on mobile devices as many of Disney's most popular brands.

会社名なしの[games]のモバイルデバイスでの検索量は、Disneyの最も人気の高い作品と同じぐらい多い。

この3つのサイトには、モバイルのキーワードだけでなく、モバイルデバイスを利用する状況では、意味がなくなりつつあるキーワードに関しても、問題が見受けられる。DisneyとMicrosoftのサイトの例を見れば一目瞭然である。しかし、Starbucksもまたコンテンツの適応の問題を抱えている。

[Starbucks coupons]をモバイルデバイスで検索すると(1ヶ月に8500回検索されている)、求めている情報を得られないだけでなく(何かしらビジネス上の理由があるかもしれない)、Print Coupon Buttonをクリックして、存在しないクーポンを取得するよう求められるのだ:

 

Starbucks responsive web site asks you to print out a coupon from your mobile phone, and gives you how-to instructions that you'll never be able to follow.

Starbucksのレスポンシブウェブサイトは、携帯電話からクーポンを取得するようユーザーを促し、絶対に従うことが出来ない方法を説明している。

これは泣きっ面に蜂のようなものである。コンテンツの意味、そして、クエリの関連性を変えてしまう点を理解せずに、サイトをレスポンシブウェブデザインにしていることが原因である。

レスポンシブウェブデザインを採用することで、この問題を全て解決することは出来るのだろうか?その可能性はある。しかし、レスポンシブウェブのデザイナーとSEOは、現在この問題の解決には関心を寄せていないため、エッジケースとして扱われる可能性がある。

3. レスポンシブウェブサイトは遅い

前回のコラムへのコメントで指摘して頂いたように、確かに、レスポンシブウェブサイトは、適切にデザインすれば、スピーディーに動く。その通りである。しかし、問題は、完全に矛盾しているわけではないにせよ、「遅いレスポンシブウェブサイト」は、エッジケースではない点である。

この点を指摘しているのは私だけではない。事実、この点に反論した人達の多くが、これはレスポンシブウェブではなく、ディベロッパーに責任があると主張していた。しかし、SEOの担当者としては、責任の所在は重要ではない。遅いことが問題なのだ。レスポンシブウェブサイトが遅いなら、実際にその多くは遅いのだが、検索エンジン経由のユーザー、そして、SEOにとってマイナスに働く。

コメント欄でも指摘したよううに、この問題は様々なサイトで発生している。Akamaiに所属し、パフォーマンスを熟知するガイ・ポドジャーニー氏は、「この事実を無視することは出来ない。理想的だと思われたレスポンシブウェブサイトは、 モバイル専用のサイトよりも遅い。と言うよりも、平均的なレスポンシブウェブサイトは、平均的なモバイルサイトよりも遅いと言った方が正確かもしれない」と指摘している。要するに、遅いレスポンシブサイトは、珍しくはないと言うことだ。

4. レスポンシブウェブサイトはグローバルモバイルトラフィックの10%以上を失っている

マーケッターなら、15800万人のビジターと980億のページビューに是が非でも接触したいと望むはずだ。これは、2012年の12月の時点で、Operaのブラウザーを利用するフィーチャーフォンのユーザーのデータである。

モバイルウェブの現状レポートの最新版によると、Operaは、Opera MobileまたはOpera Miniのいずれかのブラウザーから、2億2900万人のビジターと1430億のページビューを得ているようだ。また、同社は、ビジターの68%がスマートフォン以外のデバイスから寄せられていると報告している。計算すると、上のスタッツになる。

Operaが15.4%のマーケットシェアを獲得している点を考慮すると、世界のモバイルウェブマーケットのシェアの10.63%に当たると推定される。

世界のモバイルウェブのトラフィックの10%を、無視しても構わないと判断することも出来るが、異常値と言うには、あまりにも莫大なトラフィックである。

先月、コメントで指摘して頂いたように、まずは、モバイルサイトを作り、その後、レスポンシブデザインを使って、フィーチャーフォンのユーザーに対応する手が考えられる。しかし、この方法には次の2点の問題がある:

  • グーグルはこの手法を薦めていない。グーグルは、サイトを分けるか、フィーチャーフォンとスマートフォン上で有効なサイトには、ダイナミックサービングのみを推奨している。
  • 最初にモバイルを構築する方法は確かに未来志向だが、既存の大勢の主要なデスクトップのユーザーにそっぽを向かれてしまう。

Weather Channelのように、モバイルを優先しそうな企業の多くにとっては、あと数年間は、この戦略は現実的には映らないだろう

5. 全てのレスポンシブサイトはモバイルのみの機能でユーザーのひんしゅくを買う

レスポンシブデザインは、対応するデバイスに応じた機能を追加することではなく、同じコンテンツを全てのプラットフォームで提供することを信条としているため、この問題は極端なケースに当たらないはずである。

先月のコラムでも説明したように、マーケッターは、GPS、カメラ、加速度計等、モバイルに特化した機能を使って、ネイティブアプリに匹敵しつつ、プラットフォームを問わずに全てのユーザーに見てもらい、楽しんでもらう、アプリのようなユーザーエクスペリエンスをウェブで提供することが出来る。

この取り組みを行うことなく、なぜサイトをレスポンシブ化しよとするのか、いまだに理解不能である。ONE ウェブは、滑り出しとしては悪くないが、それだけ満足しないでもらいたい。

私は、先月、Thunder Techのユーザーエクスペリエンスチームとブログで話しをする機会があったが、同チームのメンバーは、このようなユーザーエクスペリエンスは、ウェブサイトではなく、アプリのものだと主張していた。しかし、この点に関しては、ユーザーエクスペリエンスの担当者とSEOの担当者の間では、意見が分かれる。SEOのスタッフは、ユーザーが魅力的だと思えるユーザーエクスペリエンスを出来るだけ明白に表現することにこだわる。また、ネイティブアプリとは異なり、ウェブは、100%の接触範囲を持つことも大きな意味を持っている。

HTML5を使えば、アプリのようなユーザーエクスペリエンスをウェブ上で提供しやすくなり、このタイプのコンテンツは、理想的なトラフィックをサイトにもたらすだけでなく、リンク、共有、そして、グーグルがサイトの信頼性を判断するために利用する、その他の全てのシグナルを入手することが出来るかもしれない。サイトをレスポンシブにするために、このようなシグナルを諦めるようでは、SEOの名が泣く。

ウェブでアプリのようなユーザーエクスペリエンスを作る取り組みが、どれほど浸透しているのかは知らないが、ダイナミックサービングを介して、アプリのようなモバイルウェブエクスペリエンスを構築した後、パフォーマンスが改善したサイトの例を見つけた。 このサイトの方針を採用する会社が増えることを願っている。

According to Nielsen and Business Insider, consumers spend more time in apps than on the mobile web. While games and social networking are part of the story, how much are webmasters to blame for not making web experiences more app-like?

NielsenとBusiness Insiderによると、消費者はモバイルウェブよりも、アプリでより多くの時間を過ごしているようだ。ゲームやソーシャルネットワークも含まれているが、ウェブのユーザーエクスペリエンスをアプリ化、そして、改善することに二の足を踏むウェブマスターは、どれぐらいの責任を負っているのだろうか?

この記事を最後まで読んだなら、先月、私が発見した5つのポイントが、事実であり、極端なケースではないことは、様々な例を通して、理解してもらえたのではないだろう。それでも、グーグルには、稀なケースと見なされるかもしれないが、検索ユーザーが立ち往生し、混乱し、そして、コンバートすることに失敗しているなら、その問題を解決することで、ビジネス、そして、ユーザーの双方にプラスに働くはずである。

そのため、レスポンシブウェブデザインは、必ずSEOに良い影響を与えると主張する人に出会ったら、実際には、多くのレスポンシブなサイト(その一部は、評価が高い)が、全くSEOの役に立っていないことを思い出してもらいたい。レスポンシブウェブデザインだけで、満足するべきではないのだ。

まとめ

レスポンシブウェブサイトが、SEOを含めた多くの問題を抱えているケースが目立つ。その理由を挙げていく:

  • 複数の評判のとても良いレスポンシブなウェブサイトは、インフォメーションアーキテクチャの大きな問題を抱えており、検索エンジン経由のビジターは、タスクを完了することが出来ず、また、企業はリードから利益を得ることに失敗している。
  • レスポンシブデザインを採用したウェブサイトは、モバイルの検索ユーザーにとって特に重要なキーワードを見逃しており、企業、そして、ユーザーの双方が損害を被っている。
  • レスポンシブサイトは、読み込みにかかる時間を短縮するポテンシャルを持っているが、大半のサイトは、このポテンシャルを活かしていない。
  • フィーチャーフォンのトラフィックを獲得する件において、グーグルは、レスポンシブデザインを推奨していない。ちなみに、フィーチャーフォンユーザーのトラフィックは、モバイルのウェブトラフィック全体の10%を超える。
  • レスポンシブサイトは、基本的に複数のプラットフォームに対応していないコンテンツには、対処することが出来ない。そして、このような複数のプラットフォームに対応するコンテンツは、ユーザーを助け、サイトが自然なリンクを獲得し、そして、収益を得る上で効果的である。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「How Common Are SEO Problems With Responsive Web Design?」を翻訳した内容です。

サーチエンジンランドの記事故、SEO上の問題として語られていますが、実際はユーザー体験全般、つまりウェブマーケティングやウェブサイトの成功に直接関わってくる大きな問題を考えた記事でした。レスポンシブWebデザインというと、まだまだデザインのみが注目される面が大きいですし、現実問題、デザインをレスポンシブ化すると同時に、モバイル体験まで最適化するというのは、例えばモバイルユーザーにモバイルならではの機能を提供することになれば、デザイン上もシステム上も作業負荷が一気にアップしますし、簡単にできることではないことは重々承知していますが、レスポンシブWebデザインが普及していく上での大きな課題であることは間違いありません。

レスポンシブWebデザインというと、「デザイン」と言葉が入っているだけに、どうしても機能やユーザー体験よりはデザイン最適化のみの話に陥ってしまいそうですし、その意味では、ユーザー体験や機能まで含めてWebサイトのレスポンシブ対応を考えた新しい言葉があった方が良いのかもしれませんね。あ、単純に「レスポンシブWeb」でいいのか。

呼び方はともかく、今回の記事がレスポンシブWebデザイン、Webサイトのレスポンシブ化についてより深く考えるきっかけになれば幸いです。 — SEO Japan [G+]

あなたのEメールを読んでクリックしてもらうための37のアドバイス

インバウンドマーケティングへの注目へと共に、その重要性が改めて見直されているEメールマーケティング。メールリストはそれなりに溜まってきていても、効果的なマーケティング活用は仕切れていないままの企業やサイトも多いのではないでしょうか?そして今日のEメール事情はあなた自身も多分体感している通り、かつて以上に大量のスパムや営業メールが氾濫しているメールボックス、適切なメッセージを対象ユーザーに確実に届けることはかつて以上に困難になっています。今回はコンテンツマーケティングを古くから推奨・実践してきたコピーブロガーがEメールを実際に読んでもらい、そしてリンクをクリックし次のアクションにつなげてもらうためのティップスを37一挙にまとめたお役立ち記事を。 — SEO Japan

私たちはみんな同じ経験をしている…

注意深くEメールを書き上げた。一つ一つの文に磨きをかけた。最高の件名のために知恵を働かせた。

安堵のため息と共に送信ボタンを押した。これで完了だ。

しかし、Eメールの統計を見てみると、開封数は期待していたほど良くなく、クリックスルー率はがっかりなことに気が付く。気分は最低だ。

人々にEメールを開いて読んでもらうことは大きな課題のように感じるだろうか?そして、クリックに進むことも?

それは、そこまで難しいことではない。さあ、あなたはこれから、人々に開封され、読まれ、クリックされるEメールを書くことについて最も大切なアドバイスを学ぶのだ。

準備はいいかい?

心から期待されるEメールを作成する方法

簡単な質問:

あなたはどちらのメールを受け取ることを楽しみにするだろう:親友からのメール?大企業からのメール?そして、それら2つのどちらのメールを読みたいと思うだろう?

簡単な選択でしょう?

では、リストにメールを送信する時、あなたはどうするだろうか?膨大な数の顔の見えない群衆に向けているかのように書く?大企業のマーケティング部門と同じように書く?

もし読者にあなたのメールを楽しみにしてもらいたいのなら、もっと友人のように振る舞うことを検討すべきだ。

あなたは、自分の友人を知っているし、好きだし、信頼している・・・そうでしょう?

その会社っぽい感じを抑えて、もっとミニマリストなメールデザインを作るのだ。対話的な礼儀正しい口調で書くのだ。

フレンドリーで心から期待されるEメールのためには、以下の8つの基本ルールに従おう…

  1. 自分のリストに対して話すのをやめる。自分の購読者に対して話すのをやめる。まるであなたが1人の人だけにメールを送信しているかのように書くのだ。それがあなたのメールを一瞬にしてもっと個人的なものにする。
  2. 人々の時間を無駄にするのをやめる。本当に価値のあるものや役に立つことがある時にだけメールを送信すること。
  3. 役に立つこと。あなたが読者から何かを必要としている時にメールを送信しないこと。役に立て。フレンドリーであれ。本当の友達のようになれ。
  4. 差出人に実際の名前を使用する。自分の名前と評判をさらすのだ。そのほうがより個人的ではないだろうか?
  5. 信頼できる人になれ。予期すべきことを人々に知らせる。確かに、セールスメッセージはあなたのEメールマーケティングの一部であるべきだ。それは問題ない。ただ、彼らが登録する際にそれに関して明確になるのだ。
  6. 気味悪くなるな。Eメールは自由にパーソナライズしてもらって構わないが、人の名前を頻繁に繰り返さないこと。コールセンターの脚本のように聞こえる。
  7. 読者の見方になる。独りじゃないということを人々に気付かせること。あなたが彼らの苦しみを理解しているということを伝えるのだ。彼らに共感し、どうすれば助けることができるのか尋ねるのだ。
  8. 読んでくれた見返りを与える。人々があなたのEメールを読んで必ず得をするようにすること。どうやって?役に立つアドバイスを共有する。彼らの気分を良くする。彼らをインスパイアする。

Eメールを開封してもらう方法

ほとんどの受信箱は過密状態だ―興味のわかない退屈なEメールでいっぱいだ。

あなたのメールは、あふれ出る騒がしい受信箱の中で簡単にかき消される。そして、Gmailタブが気付かれるのをさらに難しくするのだ。

あなたのメールを開封するように人々を誘惑するような魅力的な目立つ件名をどうやって書けばいいのだろうか?

Eメールの件名は、見出しと同じように、注目を集める必要がある。それに関してはいくつかの秘訣がある:

  1. いいことを約束する。もし人々が、自分が何を学ぶことになるのかを具体的に知っていれば、もしくは、あなたが彼らをどれくらい幸せにするのか、どれくらいの情報を与えるのか、どれくらい彼らのビジネスのためになるのかを正確に知っていれば、もっと読みたくてしかたがなくなるだろう。
  2. パワーワードを使用する。感覚的で感情的な言葉は注意を引くし、あなたの件名を混み合った受信箱の中で目立たせる。
  3. 数字を使用する。 なぜなら、数字は―4や37のように―きょろきょろした目を止める
  4. 好奇心をあおる。 場合によっては突拍子もない言葉を使うことを恐れないこと。情報不足でむずむずさせるか、情報不足で期待を裏切るのだ。読者は、もっと知りたいという気持ちになるだろう。
  5. よくある間違いを指摘する。 バカだと思われたい人はいないからだ。
  6. 賢くするのをやめる。 シンプルで具体的な件名は、毎回、賢い件名に打ち勝つ
  7. 実験。 反逆者となって、何か新しいことを試す。思い切って違うことをする。あなたは、何が機能し何が機能しないかに驚くことになるだろう。
  8. 達人から学ぶ。 優れたEメールリストに登録し、彼らの件名を分析する。何かを学ぶことは間違いない。
  9. 意味のない統計を追うことをやめる。最適な件名の長さのようなことだ。平均的な読者というものは存在しない。読者があなたのメールを楽しみに待ち、あなたの名前を認識することによって―たとえ件名が最悪の時でも―メールを開封するように、真のリレーションシップを築くのだ。

興味をそそるEメールを書く方法

そう、あなたは人々に自分のメールを開封してもらった。さて、次は?どうやって彼らの注目を維持するのだろう?どうやってメールの本文を読み続けさせるのだろう?

読者を魅了するメールを書くために、以下の11のアドバイスに従おう:

  1. 素早く書く。そうすることによってあなたの熱狂とパーソナリティが伝わるからだ。
  2. 短くまとめる。 厳しくメールを編集する。長くて手に負えないメールは、読者の興味を徹底的に打ちのめす。編集する時に半分にテキストをカットするように頑張ること。
  3. 質問をする。 読者と顔を合わせて会話をしているところを想像するのだ。そういう状況なら質問をするのではないだろうか?
  4. 厳密な定型に従わない。詳細な計画の立てられたメールは、すぐに読者を飽きさせる。
  5. 個人的なタッチを追加する。 あなたは、読者にあなたのことを知ってもらおう、好きになってもらおう、信頼してもらおうとしているのでは?
  6. 挨拶を機械的にしない。warm wishes、‘best regards、‘greetings from sunny Englandなど、よりパーソナルな挨拶文を使ってみよう。挨拶を混ぜることで機械っぽさは少なくなり、より個人的になる。
  7. Youという言葉を使用する。 なぜなら、それが英語で最も説得力のある言葉の1つだからだ。
  8. ありのままの声を届ける。 Eメールマーケティングについて考えるのをやめる。Eメールは自分の顧客や読者と話す手段だと考えるのだ。
  9. パーソナリティを追加する。 あなただけが使うことのできる言葉や表現を使うのだ。人間になれ。
  10. 切れ味が悪くならないようにする。 退屈な文章の明らかな兆候を理解すること。短く、力強い文を書く。要領を得た文にする。そして、高校で習った規則を破るのだ。
  11. 自己中心的になるのをやめる。 冷酷にならないこと。読者について心から気にかけるのだ。

Eメール内で販売する方法

あなたはただ楽しむためにEメールを書いているわけではない。ビジネスオーナーとして、ビジネスを継続するためには販売しなければならない(好むと好まざるにかかわらず)。

では、悪魔に魂を売らずに販売する最良の方法は何だろうか?

より多くの読者を購入者にコンバートするために以下の9つのアドバイスに従おう:

  1. 見込み客の準備が整う前に販売しないこと。 まずは友達になって情報の信頼できるソースになるのだ。そうすれば、読者はためらうことなくあなたから購入するだろう。
  2. メリットを強調する。 製品を販売するな。代わりに、顧客に提供するメリットを販売するのだ。
  3. 読者が見逃しているものを示す。 大部分の人はリスクを避けたがる。 彼らは、不便、異常、複雑を避けたがる。あなたが提供するもののメリットを、あなたが避ける手助けをする問題に言いかえることを検討しよう。
  4. 厳密な定型に従わないこと。 定型的なEメールは、機械的に聞こえるし、つまらないからだ。
  5. 自分の目的に向かって努力する。 セールスメッセージにつながる興味深いストーリーを伝える
  6. 明確な期限を提示する。 人々が先延ばしにするのを防ぐため
  7. 複数のリンクを挿入する。(同じページへの) 人々がそのリンクをクリックするチャンスを増やすため。
  8. 非の打ちどころのない明確な行動喚起を入れる。 あなたが次は読者に何をして欲しいと思っているのかを伝え、購入することが彼らにとって得策である理由を思い出させる。
  9. PSの力を利用する。 人々に期限を思い出させる。もしくは、もしあなたのオファーに応じなければ何を失うことになるのかを繰り返す。

Eメールに関する厳しい現実

全ての人の受信箱があふれかえっている。もっと多くのEメールを受け取りたいと願う人は誰もいない。

あなたは、人々があなたのリストを選択し、あなたのメッセージを喜んで受け取ることを誇りに思うべきだ。それぞれの購読者が、苦労して得た信任投票をあなたに入れたのだ。

しかし、注意しなければならない。決して、誰かの注目を当たり前に思わないことだ。全ての人の時間は貴重なものなのだ。

毎週毎週、あなたは、メール購読者に自分の価値を証明しなければならない。読者の苦しみに共感できるように、読者のことをよく知るのだ。質問をするのだ。助けを申し出るのだ。

1人の親友にメールを送っているかのように書くこと。そうやって、人々はあなたのことを知り、好きになり、信頼するようになるのだ。

あなたがそれら3つのことを獲得した時、あなたがビジネスを推し進め、成長させる能力を獲得したということなのだ。


この記事は、Copybloggerに掲載された「37 Tips for Writing Emails that Get Opened, Read, and Clicked」を翻訳した内容です。

カテゴリ別にわかりやすく整理され、単なるリスト記事をはるかに超えたどれも素晴らしいアドバイスだったと思います。同時にこれを実践、特に定期的に弛まなく行っていくことは相当の努力と情熱を要することもまた事実だな、と感じました。だからこそ、今までその効果はわかっていても、活用されないままだったメールマーケティングでもあるのでしょうし、コンテンツマーケティングやインバウンドマーケティングが注目される今の時代だからこそ、改めてメールマーケティングに注目が集まっている(はず?)のでしょう。メールリストはそれなりに溜まっている企業やサイトも多いと思いますし、眠った宝の山を起こせるかはまさにあなた次第です! — SEO Japan [G+]

上級者向けSEOガイド8/9 : 外部リンクを構築する15の手法

上級者向けSEOガイドも後2記事となりました。前回、コンテンツを活用した外部リンク手法についての解説がありましたが、今回はより具体的なリンク構築手法を一挙15種類紹介した記事を。英語圏で普及しているツールベースの手法が中心でかなりマニアックな内容が多いですが、その用途・意味を考えれば日本でも応用できるものばかり。これからのリンク構築に勝ち抜きたい人は一読の価値あり。軽く一読して気になる内容を読むだけでも学べる点は多そうです。 — SEO Japan

このチャプターの1つ目のセクションでは、単純にサイトを投稿する(そして、followedリンクを獲得することが可能な)場所をリストアップしていく。このチャプター全体では、15通りのリンク構築の方法を手順を追って説明する。そこで、皆さんには、これから紹介する方法を採用するか、あるいは、自分でアイデアを出していってもらいたいと思う。


1. サイトをfollowedリンクを使って投稿する

このセクションでは、followedリンクを容易に獲得することが可能な有名なサイト、そして、知名度の低いサイトを紹介していく。

全てのサイトが今でも有効だとは限らないので注意してもらいたい。このガイドを作成する時点では有効であったが、インターネットの世界は変化が早く、皆さんが利用する頃には役に立たなくなっている可能性もある。

http://9rules.com/

http://associatedcontent.com/

http://barrywise.com

http://bibsonomy.com/

http://blog.fiberdreams.com

http://blog.ruski.co.za

http://Blogengage.com/blogger

http://bloggeruniversity.blogspot.com

http://bloggingzoom.com/

http://blogoria.com/

http://bluehatseo.com

http://blueverse.com

http://bumpzee.com/

http://businessfinancemag.com

http://buzzmarketingwithblogs.com

http://clipclip.com/

http://corank.com/

http://current.com/

http://currybet.net

http://deardrmoz.com

http://digg.com/

http://dotcommogul.net

http://edopter.com/

http://extremejohn.com

http://flickr.com/

http://google-adsense-templates.co.uk

http://graphicdesignblog.co.uk

http://gravitycube.net

http://grokdotcom.com

http://growsmartmaine.org

http://harry.sufehmi.com

http://howtowakeupearly.com

http://IncSub.org

http://Indiano.net

http://justaddwater.dk

http://kikolani.com

http://kirtsy.com/

http://kthread.com

http://lillieammann.com

http://linguisticszone.blogspot.com

http://linkagogo.com/

http://linkedin.com/

http://links.org.au

http://memestreams.net/

http://mister-wong.com/

http://mixx.com/

http://moreearnings.com

http://mybloglog.com/

http://mylinkvault.com/

http://nowpublic.com/

http://OddBlogger.com

http://phpcafe.net

http://polygeek.com

http://postonfire.com/

http://pqinternet.com

http://propeller.com/

http://radpixels.com

http://randomhacks.net

http://realestatetestblog.com

http://seobythesea.com

http://seolutions.net

http://socialmediapower.com

http://technorati.com/

http://thejunglemarketer.com

http://uncommonphotographers.net

http://wallpaperstop.com

http://wassupblog.com

http://weblogtoolscollection.com

http://wordpressmax.com


2. ブランドの言及からリンクを獲得する

このメソッドは、とりわけ、有名なブランドや影響力の強い人に向いているかもしれない。しかし、知名度が低くても、ブランドの言及が行われ、実際にはリンクが与えられなくても、最終的にリンクを獲得するメリットを受けられるだろう。

グーグルアラートと/RSS & IFTTTを利用する

メンション(リンクなしの言及)が行われた際にすぐに通知してもらえるようにグーグルアラートを設定する。ここでは、私のブランドのメンションに対して、グーグルのインデックスをモニタリングしていく。以下にクエリの例を幾つか挙げていく:

-site:quicksprout.com -site:crazyegg.com -site:kissmetrics.com "neil patel"

-site:quicksprout.com -site:crazyegg.com -site:kissmetrics.com quicksprout

-site:quicksprout.com -site:crazyegg.com -site:kissmetrics.com crazyegg

-site:quicksprout.com -site:crazyegg.com -site:kissmetrics.com kissmetrics

次に以下の通りにアラートを設定していく。

結果をeメールで受信すると、リンクを得ている点を確認することが出来る。スクリーミングフロッグを介して、結果のリスト全体をまとめてチェックすることも可能である。

おまけのアドバイス: RSSやIFTTTを使ってモニタリングする

デフォルトの状態では、グーグルアラートは、当該の検索に付随する新しいコンテンツを見つけた際に、eメールで通知を行う。しかし、もっと早く通知してもらいたいはずだ。または、より長期的なスパンで結果を分類したい状況も考えられる。

そこで、メンションが発生した時点でテキストメッセージを送信してもらう設定を行う。

まず、アラートをRSSフィードとして作成する:

アラートを確認し、グーグルリーダーのリンクをクリックして、グーグルリーダーでアラートを開く。

グーグルリーダーから、‘view details’にアクセスする。

フィードのアドレスをコピーする。

次にIFTTT.comを訪問し、新しいレシピを作成する。RSS リーダーをトリガーとして利用する。

SMSをアクションとして選択する。すると、ブランドのメンションが行われる度にテキストで通知してもらえるようになる。

また、オンラインでメンションを受けた際に、全てのメンションをデリシャスでブックマークすることも可能である。ブックマークの目録を作ることも、もしくは、1週間または2週間に1度、まとめてメンションを確認することが出来る。

RSS フィードをトリガーに設定し、デリシャスをアクションとして選択する:


3. ScrapeBoxを使って、ブログにスピーディーにコメントを投稿するホワイトハットな手法

ScrapeBoxは、通常、ブラックハットのツールと見なされることが多い。しかし、ホワイトハットなリンク構築ツールとして利用することも可能である。このセクションでは、完全にホワイトハットなアプローチで、- 効率を上げることを意識して – ブログに速やかにコメントを投稿する賢明な方法を手順ごとに説明していく。

このメソッドでは、ScrapeBoxの“Comment Poster”を“manual poster”モードで利用する。

主にScrapeBoxの右下のセクションを利用することになる。

ステップ 1 – テキストファイルを開く

ScrapeBoxを使ってテキストファイルを参照し、次のコメントのフィールドを埋めていく:

Name – コメントを投稿する際の名前のリスト

Websites – ウェブサイトのリスト(名前からリンクを張る)

Emails – 名前と連動するeメールアドレスのリスト

Comment – 作成したコメント

Blog Lists – コメントを投稿するために収集したブログのリスト

続いて:

Openをクリックする。

各フィールドに対するテキストファイル(予め作成したもの、もしくは自分で作ったもの)を選択する。

選択した状態のイメージを掲載する:

[E]をクリックすると、編集ウィンドウが表示され、ScrapeBoxで直接編集することが出来る。


4. DMozからリンクを獲得する

Dmozは、よくご存知の方もいるかもしれないが、ページランクが高く、また、ウェブに存在する期間が長いため、非常に価値が高い。

しかし、Dmozが多くのサイトにかすめ取られている点はあまり知られていない – つまり、リンクを獲得すると、リンクをかすめ取られ、他の場所で利用されてしまう可能性があるのだ。

リンクを得る場所を選ぶ

カテゴリを選ぶ際に重要なファクターが2つほどある。

1. 関連性 - Dmozは、それぞれのカテゴリーに対して数名のエディターを配置しており、そのため、自分のサイト/ビジネスにフィットする異なるカテゴリを複数選び、それぞれのカテゴリに投稿することが可能である。反応が早いエディターもいれば、遅いエディターもいる。

2. ページランク - この点を考慮する人は少ない。Dmozだからと言って、全てのページが有益だとは限らない。

それぞれのページのページランクのレベルをチェックし、当該のページのリンクの本数で振り分けよう。ページランクが高く、外部へ向かうリンクが少ないページが理想である。

例: 「Travel」のカテゴリを探していると仮定しよう。このURLの構造を使って、Travelのカテゴリを全て確認する:

http://www.dmoz.org/search?q=travel&start=0&type=more&all=no&cat=

次のような結果が表示されるはずだ:

リンクの本数が少ない、関連するカテゴリを探す。Travelは100本を超えるカテゴリが多いため、100以下を探す。

有力なカテゴリが2つ見つかった。

どちらのページもPRは4であり、ODP(オープンディレクトリプロジェクト)としては良好な部類に入る。

リンクの本数が55本のみの“Specialty Travel: Family”のカテゴリは、役に立ちそうだ。

ODPのページの有益なカテゴリに手っ取り早くアクセスしたいなら – opensiteexplorer.orgを利用し、内部ページでレポートを実行する手もある。

1.  www.opensiteexplorer.orgにアクセスする。

2.  http://www.dmoz.orgを選択する。

3. ‘Top Pages’ のタブをクリックする。

4. 上位のページを速やかに分析するには、レポートを.csvにエクスポートする。

投稿

2つの上位のカテゴリを選択したら、以下のプロセスに従って投稿しよう。

1. 最適なカテゴリのページを選び、投稿を行う。

        a. リンク希望するカテゴリのページで、‘submit a URL’をクリックする。

        b. 指示およびガイドラインに従う。

2. 2ヶ月待つ。

3. 2ヶ月間経ってもリンクが手に入らないなら、第二希望のカテゴリに投稿する。

4. 誰にも対応してもらえないなら、希望するカテゴリに対して、交互にこのプロセスを数ヶ月おきに繰り返そう。リンクを得るには、忍耐力、そして、一貫した取り組みが求められることがある。

5. 8-12ヶ月経過してもリンクが得られないなら、3つ目のカテゴリを試すべきである。諦めないでもらいたい。粘り強く、そして、我慢強くこのプロセスを続けていれば、リンクを獲得することが出来るだろう。


5. Disqusを使ってリンクをコメントに組み込む

ブログのコメントは、リンクがnofollowed扱いされるため、そして、コメントのリンクはグーグルから重要視されないため、価値は高くはないものの、- メリットがゼロと言うわけではなく、事実、リファラーのトラフィックも獲得することが可能である。

Disqusのコメントシステムを使って、サイトを容易に探す方法を伝授する。

Disqusの長所は、利用方法が容易な点と、そして、コメントがすぐに表示される点である。

1. まず、Disqusでコメントを獲得する予定のカテゴリに対して登録する。

ユーザーネームはリンクのアンカーテキストとなる。アンカーテキストとしてキーワードを幾つか試したくなるかもしれないが、調子に乗り過ぎないように気をつけてもらいたい。

2. 次に、Disqusを使って当該のカテゴリのブログを検索する。次のタイプのクエリは有効である:

"powered by disqus" travel photography

何かしらのSERP分析ツールを用意しておこう – MozのSERP分析ツールまたはSEOQuake等。

3. ページランク、またはDA/PAが高い結果を選択する

4. コメントを投稿する。

ソースの多くはコメントが0本である。そのため、投稿するコメントが1本目に表示される可能性があり、リファラーのトラフィックが得られる確率は高くなる。

おまけのアドバイス: 最近のリンク

1. グーグル検索を絞り込む

検索を過去1週間に絞り込み、すぐにコメントを投稿すると効果がありそうな結果を選び、投稿を読む人が最も多いタイミングでコメントを投稿しよう。

2. グーグルアラートを作成する

検索またはカテゴリの動きの頻度に応じて、このようにアラートを設定しておく。

また、コメントを投稿する機会が生まれた瞬間に把握するため、複数のアラートを作成しておくことを薦める。


6. リンク切れリストの構築

ステップ 1. 基本のアイテムを用意する

このタイプのリンク構築には、以下のような基本のアイテムが必要になる:

  1. グーグルのクエリブックマークレット - http://www.onlinesales.co.uk/google-results-bookmarklet/
  2. TextWrangler等のテキストエディタ
  3. スクリーミングフロッグまたはXenu Link Slueth
  4. Wayback Machine - www.archive.org
  5. コンテンツを作成するウェブサイト

上述した全てのツールにアクセスすることが出来るなら、次の段階に進む。

ステップ 2. グーグルのクエリを特定する

最適なクエリを探し当てるまでに、異なるクエリを幾つか試す必要があるかもしれない。旅行業界、特にホテルの分野のサイトに対するリンクを構築していると仮定する。その場合、.eduか.govのサイトからリンクを獲得したいはずだ。

次のようなクエリを試してみる:

site:.edu intitle:"hotel industry" -inurl:pdf -inurl:doc -inurl:ppt

site:.gov intitle:"hotel industry" -inurl:pdf -inurl:doc -inurl:ppt

site:.edu intitle:"hotel management" -inurl:pdf -inurl:doc -inurl:ppt

site:.gov intitle:"hotel management" -inurl:pdf -inurl:doc -inurl:ppt

200-5000の結果を持つクエリを探す。これで、大き過ぎず、小さ過ぎないターゲットを設定したことになる。

ステップ 3. URLを抽出する

クエリを獲得したら、URLを抽出して、テキストエディタに落とす。

1. 検索の設定を100に設定する。

再び検索を実施し、100点の結果を表示させる。

ブックマークレットを実施し、Plain Listingsをコピー & 貼り付けする。

.txtファイルとして保存する。

ステップ 4. スクリーミングフロッグ(またはXenu Link Sleuth)を介してURLをチェックする

ここでとっておきの技を使う。スクリーミングフロッグを使って、1度に100本のURLをチェックし、リンク切れを探す。その方法を紹介する。

スクリーミングフロッグをList Modeに設定する。

作成したばかりのテキストファイルを選択する(URLのリスト)。

非常に重要なステップ - 適切な設定を行う。

スクリーミングフロッグをcheck external links とsearch depth 1に設定する。

Startをクリックする – 全ての外部のページをチェックし、クロールするまで、ある程度時間がかかる。

ステップ 5. 関連性に関して、URLのリンク切れを調べる

見つかった外部リンクを確認する。

結果をCSVにエクスポートする – URLをエクスポートして、保存し、行動を起こしたアイテムを記録していく。

ステップ 6. 失われたコンテンツを調べる

スクリーミングフロッグで直接、リンク切れのコンテンツ(404)にリンクを張っているページを確認することが出来る。

自分のサイトに関連するページを見つけたら、 www.archive.orgを訪問して、リンク切れのページの過去の姿を確かめ、既に持っているコンテンツかどうか、または、作り直すことが出来るかどうか確認する。

その後、コンテンツを作り直し、当該のサイトに接触しよう。


7. 簡単なコピー & 貼り付けの埋め込みコードを加える

コンテンツ内で、そして、リンク構築として、インフォグラフィックを利用したことがある人は大勢いるはずだ。その際、誰でも分かるHTMLの切り取り & 貼り付けコードを忘れずに掲載しただろうか?その方法を紹介する。

それでは、KissMetricsのインフォグラフィック「How Do Colors Affect Purchases?」を例にとって説明していく –

http://blog.kissmetrics.com/color-psychology/

ページ上に簡単に切り取り & 貼り付け可能なHTMLを加える方法を手順を追って紹介していく。

ステップ 1 – HTMLモードに切り換える

HTMLを入力するので、HTMLのエディタで作業を行う準備をしておくと便利である。

ステップ 2 – ページでイメージを表示させる

エンベッドボックスを作る前に、イメージがその他のコンテンツと共にページ上に表示される点を確かめる必要がある。

ステップ 3 – <textarea>を設定する

<textarea>ラッパーには、HTMLでエンベッドボックスを表示する効果がある。また、コードが配置される場所でもある。

以下にコードを掲載する:

<textarea rows="5"  cols="70" onClick=select() >

</textarea>

  1. “Rows” & “cols”は高さと幅を調整する。
  2. onClick=select()は、自動的にボックス内部でコンテンツを選択する便利なJavaScriptである。

ステップ 4 – コンテンツを<textarea>内に配置する

この作業には2つの重要なポイントがある。

1. イメージの参照とイメージへのリンク – 読者がページにコードを貼り付けると、実際のイメージがページに掲載されることになる。つまり、イメージを視覚的に読み込む段階である。しかし、重要なポイントは、あくまでもリンクとアンカーテキストの獲得である。

2. ここでインフォグラフィックから大きな被リンクの価値を得られる。自分自身のリンクとアンカーテキストをコードに配置することになる。

以下にコードを掲載する:

<textarea rows="5"  cols="70" onClick=select() >

<p>

<a href="http://blog.kissmetrics.com/wp-content/uploads/2010/08/color-purchases-sm.png">

<img src="http://blog.kissmetrics.com/wp-content/uploads/2010/08/color-purchases-sm.png" alt"how do colors affect purchases?" />

</a>

</p>

<p>

<a href="http://blog.kissmetrics.com/color-psychology/">Color Psycology Infographic</a> by <a href="http://www.kissmetrics.com/">KISSmetrics</a>

</p>

</textarea>

このコードを利用する際は、忘れずにリンクとイメージのソースを変更すること。

ステップ 5 – ページのプレビューを見る

ページをチェックし、問題がない点を確認しよう。

テキストエリアに適切なコードが全て表示されているなら、問題ない。


8. ツイッターのプロフィールを使ってリンク構築を行う

このメソッドは効果が高く、また、簡単に実行に移すことが出来るものの、美的な好みに左右される可能性がある。また、単純ではあるものの、見過ごされていることが多い変更を行う必要がある。

ツイッターにアクセスし、プロフィールの編集画面を表示させる。

次のように、URLおよびツイッターのハンドルをBioに加える:

その際、ツイッターをデータのソースとして利用している、ツイッターリスト等のその他のサイトは、リスティングにこの2本のリンクを最終的に掲載することになる。つまり、ツイッターのプロフィールとウェブサイトに対して、自動的にリンクを構築する。

サイトの一部を以下に挙げていく:

www.tagwalk.com

www.crowdreel.com

www.snpros.com

www.twitperts.com

www.retweetrank.com

www.favorious.com

www.twtbizcard.com

www.favstar.com

www.tweetlevel.com

www.listorious.com

www.twitaholic.com

www.twittercounter.com

www.twellow.com

tweet.grader.com

www.klout.com

各ツイッターのサイトにアクセスし、プロフィールを作成、または獲得すると、リンクに対する最適化を強化することが可能になる。


9. Tyntを使ってリンク構築を行う

Tyntは、コンテンツがコピーされ、ウェブ中に貼り付けられる度にリンクにトラフィックをもたらすツールだが、利用している人は多くはない。

1.  www.tynt.comにアクセスする。

2. フォームに記入し、無料で登録を行う。

3. JavaScriptが表示される – まずはこのJavaScriptをカスタマイズしていく。

Customize Scriptをクリックする。

4. Customize Address Tracking Barをクリックする。

5. Address Bar Trackingを有効にして、保存する。

6. 次にAttributionをカスタマイズしていく。

7. ここで設定を少しカスタマイズし、一味加える。ツイッター/フェイスブックのプロフィールを追加する。タイトル、URL、または双方をリンクのアンカーテキストとして選択することも出来る。

8. 保存する。すると、メインの画面に戻る。

9. JavaScrpitのコードをクリップボードに貼り付ける。

10. 締めの</head>タグの直前にコードを貼り付ける。ワードプレスを利用しているなら、Appearance->Editor->Header.php の順にアクセスしていく(次のスクリーンショットを参考にしよう)。

11. 一番下に用意されているコードを使って、コードをテストする。


10. リンクに値するドメインを探す

2012年、どのようなドメイン名が求められていただろうか?恐らく、次のような特徴を持つドメイン名は人気が高かったはずだ:

  1. 比較的短い
  2. 言いやすい
  3. スペルが簡単(一度だけ説明してもらえば分かる)
  4. unique
  5. 低価格で購入可能
  6. 描写的で明白

2012年においては、被リンクを獲得する上で、ドメイン名は非常に重要視されていた。ペンギンが行われる前は、キーワード主体のアンカーテキストが求められていたが、現在は、ブランド中心のアンカーテキストが必要とされている。そのためには、固有のブランド名とドメイン名がどうしても必要になる。例えば、Bagsterと言うブランドは、ゴミ収集業者、そして、 www.bagster.com - バイク関連の業者が利用している。

以下に優れたドメイン名を考え出す上で役に立つツールとテクニックを挙げていく。

ステップ 1 – ワードを幾つか集める

好きなワードを20-30点集めたリストを作る。生産性ツールを販売しているソフトウェア会社を例に挙げて説明する。まず、類語辞典を調べ、 “productive”と“productivity”を入力する。そこから、(最善の)ワードを得る:

prolific

inventive

creative

useful

fruitful

effective

efficiency

work rate

output

yield

helpful

次に、イメージ – 名詞で会社を連想するワードを考える。生産性ツール製品の多くは、machineを連想させるので、類語辞典に「machine」を入力する:

appliance

device

engine

tool

automation

これで候補のワードを幾つか手に入れることが出来た。早速、実際に利用していこう。

ステップ 2 – Bustanameを使って、ドメインをチェックする

複数のワードを組み合わせて、一度に利用状況を確認することが可能な  www.bustaname.comと呼ばれる素晴らしいツールが存在する。まず、基本的な設定を行う。ここでは良質なアイデアを得るための魅力的な設定を提案している。

次にステップ 1のリストのワードを貼り付ける:

リスト内に結果が表示され、利用可能なドメインが明らかになる。

カーソルを次のように合わせると、さらにアイデアを得ることが出来る。

「readability」(読みやすさ)でソートする機能は便利である。

次に、気に入った名称を右側にある3つ目のリストに加え、購入、あるいは、後で確認するため保存することも出来る。

ステップ 3 – Domain Makerを利用する

同じウェブサイトで、「Domain Maker」と呼ばれるツールが用意されている。このツールの基本的な設定も紹介しておく:

設定およびワードで色々試し、優れたドメイン名のアイデアを得てもらいたい。

固有の名称が必要である点を思い出してもらいたい。.com、.org、.net、さらには.bizの全てのgLTDが利用可能なドメイン名を見つけたいところだ。全てのgLTDを確保し、ブランドを守るためである。

そのための設定を次のように実施する:

ステップ 4 – Knowemを使って、ソーシャルメディアをチェックする

例えば、yieldy.comが素晴らしい名前だと思ったなら、- ソーシャルで使われいるかどうかを確認する必要もある。

 www.knowem.comを使って、確認しよう。

先客がいたようだ。

ソーシャルネットワークでも利用することが可能な名前が見つかるまで、調査を続けよう。

また、Knowemには、ドメイン名と商標を同時に確認する機能も備わっている – この機能を使って、商標登録されたことがあるものの、期限が過ぎているため、取得可能な商標をチェックすることが出来る。


11. 失ったリンクを取り戻す

ブランドの言及のモニタリングに似ているが、捻りを加える必要がある。この方法では、URL自体の言及(メンション)を監視することになる。例えば「Neil Patel」の代わりに、「quicksprout.com」に注目する – リンクを受けることを意図して独特のドメイン名を利用している場合、より効果が高い。

このメソッドでは、アラートが役に立つが、同時に、過去に遡って検索を実行しておきたいところである。URLのメンションが過去に行われているものの、気づいていない可能性があるからだ。

1. 高度な検索を実行する

手始めにintext:quicksprout.com -site:quicksprout.com を実施する。

大きなサイトを運営している場合、検索をさらに絞り込むことを薦める。“past year”と“order by date”で絞り込みをかけてみよう。最近のメンションを使うと、成功する確率は高くなる。

良好な結果が表示されるようになったら、このガイドで再三紹介しているSERPs Reduxブックマークレットを使って、URLをエクスポートする。

結果をコピーし、テキストエディタに貼り付ける。

スクリーミングフロッグを開く。リストモードでURLにクロールを実行する。

次にCustomのフィルターを設定する – 幾つかのフィルターでno linkをトラップし、残りのフィルターでlinksをトラップする。

スパイダーを実施する – そして、結果の一部を確認する:

役に立たない結果も幾つか混じっているかもしれないが、以下の結果は有望である。

やはり、financialpost.comはリンクを張ることなく、quicksprout.comを言及していた。


12. セカンドレベルのリンク構築

自分のサイトに対するリンク構築に関しては、既によく理解してもらえたのではないだろうか?他のサイトに対するリンク構築からも – 適切に利用すれば – メリットを得ることが出来る。ホワイトハットな方法、そして、あまりホワイトハットではない方法の2通りの方法でこの取り組みを実施することが出来る。

コンセプト

まず、追跡可能な状態でウェブサイトを運営する必要がある。eブックを販売している人もいれば、ワードプレスのテーマを配布している人もいれば、あるいは、eメールの登録を目標にしている人もいるだろう。いずれにせよ、このようなコンバージョンを活性化するページを選出する必要がある。

次に、コンバージョン率の高いページへのリファラーの訪問を特定する。

最後に、セカンドレベルのリンクを構築することで、リファラーのページをSERPで上位にランクインさせる。

その方法

ステップ 1 – サイトでページを特定する

大半のサイトは、容易に特定することが出来るはずだ。例えば、Quicksproutでは、次のページがそのページに当たる:

http://neilpatel.com/?utm_source=sidebar&utm_medium=michaelarrington&utm_campaign=ads

追跡用のURLもまた、トラフィックのソースを見わける上で役に立つ点に注目してもらいたい。

ステップ 2 – コンバージョンしやすいリファラーを特定する

分析ソフトウェアを使って、トラフィックを分割し、ランディングページに向かう、通常よりもコンバージョン率の高いトラフィックを特定する。

例えば、Search Engine Journalのこの記事が、コンバージョン率の高いリファラーのトラフィックをもたらしていると仮定する:

http://www.searchenginejournal.com/brand-name-seo-title-tags/10269/

ステップ 3 – リファラーのページのランキングを調べる

セカンドレベルのページにリンクを張る取り組みの目標は、当該のページのランクを高めて、より多くのトラフィックを自分のサイトにもたらすことである。

ここでは、タイトルタグ内のブランド名が重要であり – フレーズ「brand name in title tag」は良質な基準になるだろう:

ご覧のように、Search Engine Journalのページは、現在、この用語で3位にランク付けされており、その結果、より多くのトラフィックが私のランディングページに寄せられている。

ページを特定したら、自由に利用することが可能なリンク構築のメソッドを使って、普段通りにリンク構築を行おう。


13. セカンドレベルのリンク候補

ファッション関連のウェブサイトを運営していると仮定する – その場合、elle.comやvogue.comからリンクを手に入れたいはずだ。いずれ手に入れることが出来るかもしれないが、このようなサイトのリンクのオーソリティを出来るだけ早く活用したい場合は、どうすればいいのだろうか?

これらのサイトがリンクを張っているサイトからリンクを獲得しよう。それでは、候補のサイトを速やかに発見する方法を紹介していく。

1. グーグル検索を微調整する

このテクニックは紹介済みである。グーグルを使って、候補の第一リストを作成する。しかし、今回のケースでは、今後、リンクを獲得することになるオーソリティの高いサイトをリストアップしていく。

ファッション関連のブログを運営していると仮定する – その場合、elle.comやvogue.comからもたらされたリンクを獲得しておきたいところだ。

次のような検索を実行する。

この検索に関する重要なポイントを幾つか挙げていく:

- ブログ検索を利用する

- ホームページを表示させる設定を用いる

- intitle:オペレータを利用する

これで、細かい絞り込みを行い – BESTの結果のみを表示させることが出来るようになる。

2. SERPs Redux ブックマークレットを使って、トップ 10の結果をテキストファイルに落とす

ここでもSERPのスクレイパーツールを使って、結果をテキストファイルに落とし、スクリーミングフロッグにインポートする。

3. スクリーミングフロッグを使って10本のURLをクロールする

このステップでは、何よりも設定が重要である。

スクリーミングフロッグを、コアのリストから1レベル離れた外部のサイトをクロールさせる必要がある

- 検索の深さを1に設定する

- External Linksをチェックする

- 外部のnofollowedリンクをクロールする

すると次のようなリストが提供される:

重要な調整を幾つかリストに加えていく:

- HTMLを表示する設定に変更する。イメージ、JS等を含める必要はない。

- 外部リンクを閲覧していることを確認する :)

- inlinkでソートする。被リンクが多ければ多いほど、サイトにもたらせれているオーソリティは高くなると考えられるためだ。

最後にエクスポートする。


14. 被リンクの評価を実施する

サイトで積極的にリンク構築を行ってきたにせよ、あるいは、新しいサイトを運営しているにせよ、また、古いサイトを運営しているにせよ、自分のサイトに寄せられたリンクの情報を把握する方法を知っておく必要がある。ここでは、高度な方法およびツールを紹介する。それでは、このプロセスを細分化し、手順ごとに説明していく。

パート 1 – リンクのデータを集める

オープンサイトエクスプローラ(OSE)

SEOmozのオープンサイトエクスプローラ - www.opensiteexplorer.orgは、ウェブ上のリンクの情報に関して、最も範囲が広く、そして、最も多くのデータを得られるツールとして名高い。このガイドで紹介する機能の多くは、有料のSEOmozのメンバーに提供されているものだが、無料のメンバーシップを選んだとしても、大半の機能にアクセスすることが出来るだろう。

1. OSE エクスプローラ – 準備とCSVレポートのダウンロード

 www.opensiteexplorer.orgにアクセスし、ログインする。

4つのレポートを実行し、エクスポートする:

  1. 被リンク
  2. 上位のページ
  3. リンク先のドメイン
  4. アンカーテキスト

quicksprout.comを例にとって、リンクを評価するプロセスを実演する。

被リンク

まずはサイトのURLを入力し、Searchをクリックする。“inbound link”レポートはデフォルトの状態だが、少し調整を加えていく。

Inbound Linkの設定を次のように変更する:

  1. Only external(外部リンクのみ)
  2. Pages on this root domain(このルートドメイン上のページ)

Filterをクリックして、CSVファイルをダウンロードする。

CSVをダウンロードする。OSEがビジー状態になっている場合、数分間要することもある。

上位のページ

次にTop Pagesのレポートをダウンロードする。

この手順は割と単純であり、設定を行う必要はない。Top Pagesタブをクリックして、CSVをダウンロードする。

リンクを張るドメイン

Linking Domainsのレポートにおいては、「Pages on this root domain」(このルートドメイン上のページ)のみに絞り込み、リンクを張るドメインのサイト全体の情報を漏れなく手に入れる必要がある。

Filterをクリックして、CSVにエクスポートする。

アンカーテキスト

最後にアンカーテキストのレポートを実行する。

  1. アンカーテキストの設定をphraseのままにしておく。
  2. all pages on this root domainのリンクを表示させる。

Filterをクリックして、レポートをエクスポートする。

2. OSE – 4つのCSVを全て開く

クロームには、4つのレポートを一度に表示させる便利な機能が存在する。

ブラウザの一番下に4つのレポートが全て表示されているはずであり、右側には「Show All」と記されたボタンが用意されている。「Show All」をクリックして、4つのレポートを開く。

マイクロソフトのエクセルを使って、4つのCSVを全て開く。

3. OSE – 4つのCSVを組み合わせ、一つのエクセルのスプレッドシートにまとめる

新しいスプレッドシートを作成する。

各CSVシートのタブを新しいエクセル文書にドラッグする。つまり、4つのタブを新しいエクセルのシートにドラッグする。

全てのタブを集めたら、次のように表示されるはずだ

4. OSE – ヘッダーとフレームの固定

幾つか最終的な準備をエクセスに加えて、分析を容易に行える環境を作っておきたい。自分で考えて設定を行うことも勿論可能だが、とりあえず個人的に好きな設定を紹介していく。

一番上の列をボールド表記に変える。

ウィンドウ枠を固定する。

セルA2を選択する。

Window->Freeze Panesの順にアクセスする。

これで一番上の列(ヘッダー)は、スクロールしても固定される。

同じ作業をその他のシートでも行う:

  1. ヘッダーをボールド体に変える
  2. ヘッダーを編集する
  3. ウィンドウ枠を固定する

これで、4つのレポートが完成し、OSEのデータを調査する準備が整ったことになる。

Majestic SEO

オープンサイトエクスプローラほど多くのデータが得られるわけではないものの、Majestic SEOのインデックスはとても新鮮であり、また、過去のデータを見ることも出来るため、特定のタイプの分析の役に立つ可能性がある。

無料のアカウントを試してみよう(アカウントを作成し、ログインする必要はあるが、料金を支払う必要はない)。

サイトに入る:

まずは、[historical]インデックスを見たいのか、または[fresh]インデックスを見たいのかを確認する:

最初に「historical」のデータを見ていく:

サイトを所有しているなら、無料でレポートを作成することが出来る(所有していない場合、料金を支払う必要がある)。

有料版の方が多くのデータを提供するものの – 無料版でも十分に多くの情報を集めることが可能だ。

例えば、Top Pagesのレポートにアクセスしてみる:

一番下までスクロールし、「download CSV」を探す:

OSE + Majesticのマッシュアップ

最後に、MajesticとOSEのデータを並べて表示させる方法を伝授する。

ファイルを作成する。2つのエクセルシートをここでは用意する:

Majesticの上位のページのレポートを利用する。最新のレポートを持っていないなら、OSEでレポートを作成する:

CSVにエクスポートし、エクセルで開く。次に2つのCSVを1つのシートにまとめる:

vlookupを使って比較する際は、2つのカラムが同じでなければならない点に注意してもらいたい。Majesticは、URLの最後のスラッシュがない状態でデータをエクスポートする。一方、OSEはスラッシュ付きでエクスポートする。

通常のFind関数を使って、スラッシュを削除し、テキストエディタに置き換える:

$はTextWranglerでは、「列の最後尾」に対するグレップのコマンドである。

エクセルに再びコピーする:

vlookupを利用する:

=VLOOKUP(A2,ose!A2:I26,2)

vlookupに慣れていない方のために、簡単に説明しておく:

A2 – 配列とマッチさせるセル

ose! – データを引き出す別のスプレッドシート

A2:I26 – マッチを探すテーブル配列の範囲

2 – 1つ目のカラムの後にデータを引き出し、1つ目のシートに持ち出す2つ目のカラム

次に、テーブルの残りに引き下げるために、各カラムの文字およびセルの番号の前に絶対符号(ドルマーク)を加える必要がある。

vlookupは次のように表示される:

=VLOOKUP(A2,ose!$A2:$I$26,2)

全ての行に引き下げる:

右側の各カラムで同じ作業を繰り返す – 最後の数字を変更し(1ずつ増やす)、ソースのシートから次のカラムを手に入れる。

全体を埋めると、MajesticとOSEのデータを組み合わせた優れたスプレッドシートが完成し、分析に用いることが出来る。

Link DetectiveとOSEを使ってリンクのデータを分析する 

Link Detective - www.linkdetective.com - は新しい無料のツールである。 このツールは、OSEの被リンクのデータを視覚化する上で大いに役立つ。Link Detectiveは、基本的に、ブログロール、フッター、ブログのコメント等のグループに全てのリンクを振り分けるツールである。不明なリンクが幾つか現れるはずだが、自分(または競合者)が獲得しているリンクのタイプを把握することが出来るようになるだろう。

 www.linkdetective.comにアクセスする。

ユーザー名とパスワードを作成する。

すると新しいプロジェクトを作成することが可能になる。

プロジェクトの名前を決める。次にOSEのCSVファイルをアップロードする。このファイルは「inbound link」タブのCSVでなければならない。

確認のメッセージが表示される。レポートが終わると(通常、10-60分間)、eメールが届く。

eメール内のリンクをクリックして、レポートを確認する。基本的に2通りのレポートを見ることが出来る – リンクのタイプとアンカーテキスト。

リンクのタイプのレポート


15. 拡大可能な接触のアプローチ

大規模な接触を効率良く行う上での鍵は、オートメーション – 自動化である。小規模な取り組みの場合、自力を主体としたメソッドでも対応することが出来るかもしれないが、取り組みの規模を拡大し、最大の効果を得るためには、やはり自動化が必要になる。

接触のアプローチに対して、ある程度、自分で管理し、コミュニケーションを個人に特化させたい場合は、「セミオートメーション」に留めることも可能である。

幸いにも、このプロセスを支援するツールが幾つか存在する。ツールをざっと確認し、巧みに利用するコツを紹介していく。

ツール:

  1. GメールのCanned Responses
  2. Rapportive
  3. Boomerang
  4. Tout
  5. BuzzStream
  6. ThankThankNotes
  7. Send and Archive
  8. FollowUpThen

GメールのCanned Responcesを利用する

まず、GメールでCanned Responsesが有効になっている点を確認してもらいたい。

次に設定を行うため、まずは新しい草稿を作成する。署名は全て削除する - 完全に空白にしておく必要がある。

通常の接触するタイプのeメールの草稿を作る。

次にCanned Responseとして保存する。

接触用のメールで利用する準備が整ったら – 新しい草稿を始める。

FollowUpThenを利用する

http://followupthen.com/ は新しいツールである。Boomerangに似ているが、機能がより充実している。

このツールは次のようなケースにうってつけである:

  1. 数週間以内に返信したいeメールがあるものの、受信箱から取り出す必要がある場合
  2. リードに一ヶ月後に再度接触する場合
  3. 返信がない場合に、自分自身と受信者に自動のリマインダーを送信する場合

有料のプロバージョンjには、テキストメッセージとカレンダーを介してリマインダーを受信する機能が用意されているが、ここでは無料版を使って説明する。

自動のリマインダーを受信者に送信する。

CC: cc欄にアドレスを入力すると、自分と受信者の双方に向けてリマンダーが送信される。

3days@ – リマインダーが3日後に再び送信されることを意味する。

1ヶ月後にリードに再び接触する。

候補のサイトに接触したものの、「今はリンク/記事/ストーリー等は不要なので、1ヶ月後にもう一度尋ねて欲しい」と言うリアクションが返ってきた場合 – このリマインダーが役に立つ。

Bcc: 送信者のみがリマインダーを受け取る。

1month@ – 一ヶ月後に再び接触用のメールを送信する。


ここまで到達したなら、サイトにトラフィックが続々と押し寄せているのではないだろうか?残すところ、チャプターはあと1つだけだ。チャプター 9では検索のバーティカルを取り上げる。動画、イメージ、ローカルを利用しているなら、是非、目を通してもらいたい。

上級者向けSEOガイドの記事一覧はこちらから


この記事は、Quick Sproutに掲載された「Chapter 8: Link Building Techniques」を翻訳した内容です。

冒頭にもあった通り、リンクサイトやツールの紹介が中心でしたし(SCRAPEBOXは英語圏スパマー向けのツールなので不用意に使わない方が無難かと・・・)、個別の手法を見ていくと今の時代にここまでやる意味ある?というものもありますが、仮にここに書かれている(ようなこと)の半分だけでも実施すればサイトのトラフィックは嫌でも上がるでしょうね。全て行うかはともかく、この徹底ぶりに見習う点は限りなく多いと思います。– SEO Japan [G+]

SEO会社を成長させるための17の秘訣

Googleのペナルティ発動が当然のこととなり、従来の安易な外部リンク頼みのSEOが通用しなくなっている今日この頃。そろそろビジネスを鞍替えしようか、はたまたより高度な内部コンサルやリンク構築サービスにSEOを発展させようかと悩んでいるSEO会社も多いと思います。そんなあなたにピッタリかもしれないSEO会社を成長させるための17のアドバイスをSEO Bookから。とある本を元に筆者がSEO会社視点でコメントを付ける形で書かれていますが、SEOのみならず、ウェブマーケティング、ウェブコンサル、代理店等、ありとあらゆるサービス系会社に参考になる内容になっています。 — SEO Japan

SEOビジネスの売り方に関する徹底的な討論がメンバーズエリアで展開されている。ブログの読者の中にも、このトピックに興味がある方がいるはずなので、SEOであれ、他の業種であれ、ビジネス(事業)を売却する上での一般的な問題を検証していこうと思う。とりわけ、売ることが出来るようにビジネスを構築していく方法を中心に見ていく。

サービスベースのビジネス

サービスベースのビジネスは、容易に開設することが可能であるため、魅力的なビジネスだと言えるだろう。

誰がサービスを売ることが出来るのだろうか?答えは簡単だ – 誰でも売ることが可能である。サービスと言う形で、料金を支払ってでも欲しい、あるいは、料金を支払ってでも教えてほしい、スキル、知識、そして、経験を誰もが持っているためだ。サービスの売却は、際限がない — 収益を増やす必要がある人、または、収益を増やしたい人、家で働いている人、もしくは、フルタイムの事業を始め、運営している人なら、年齢、職歴、あるいは、現在の資金に関わらず、誰でもサービスを売ることが可能だ。

サービスをベースとした事業の欠点は、簡単に始めることが出来る点である。つまり、お金を出す価値のあるサービスの分野は、すぐにライバルで一杯になってしまうのだ。障壁の壁が低いため、妥当な価格でサービスを売ることが難しくなる。

コンサルティングの販売

売りやすさは、業者によって異なる。SEOコンサルティング等のエージェンシー事業に関しては、とりわけカスタマイズに力を入れている場合、売りにくい。

売るために作る: 自分がいなくても繁栄するビジネスを作る」の中で、ジョン・ワリロー氏は、その理由、そして、対策について説明している。この本は、デザインエージェンシー事業を8年間に渡って運営してきた結果、嫌気が差し、売る決断を下したものの、事実上、全く価値がないことに気づいた設立者が直面する問題を取り上げている。この人物は、ロゴの作成、SEO、ウェブデザイン、パンフレットの作成等を手掛けており、その試練と苦難は、このサイトの読者にとって、馴染み深いものばかりである。

優秀な経営者は、しばらくは売る気も、退く気もなかったとしても、売るために会社を構築していくべきだと考えている。

米国には2300万の会社があるが、1年に売却されている会社は、数百社に過ぎない。経営者に売る意思がないからだろうか?そのケースもある。しかし、構造の問題により、売ることが出来ない会社が多い。 売り手にとって何らかの価値があったとしても、他の人には何の価値もないのだ。

事業を買うとしたら、自分の事業を買いたいと思うか?

買い手の立場になって考えると、SEO関連のビジネスに何を求めるだろうか?何にリスクを感じるだろうか?

まず、売り上げを確認する。売り上げは好調だと仮定しよう。次に顧客のリストを確認する。顧客のリストも悪くない。延取引(一定の期間をおいてから決済する)が行われている。事業の経営者は、信用を重要視している – 信用は、定量化することが出来る資産として、定評がある。

しかし、信用は、過大評価されていることが多い。その理由を説明する:

一瞬で消えてなくなるからだ。

現時点では、顧客と従業員は共に満足し、周りからの評判も高い。しかし、次の週には評価がガラリと変わっているかもしれない。例えば、アップデートゼブラが、翌月に展開され、長年構築してきたSEOの取り組みが水の泡になってしまう。 それでも関係者は皆満足しているだろうか?クライアントは今でも満足しているだろうか?スタッフも今でも満足しているだろうか?今後は満たすことが出来ない、パフォーマンスを保証しているだろうか?SEOビジネスの最大の難点は、重要な納入の面が、自分達ではどうすることも出来ない点である。

信用は主観的であり、一時的であるため、会社の評価を行う際、多くの投資家は、完全に差し引いて考える。信用と評判に価値がないわけではないが、一時的な特徴を持つため、買い手は、売り手よりも、信用を低く評価している。信用を売りにしているなら、希望する価格で販売するのは、難しいかもしれない。

….信用が投資家にもたらすのは、継続企業価値のみである。継続企業価値には、現在保持する資産の価値、組織の知識、まだ製品名によって確保されていない評判の価値、そして、条件の良い場所等が含まれる。これはすべて競争上の優位な点、そして、持続可能な結果をもたらし、ヒットする商品を作り出し、平均以上の収益を達成する力を会社に与える。

信用のほとんど、または、すべてを買い手が割り引いて考えるなら、何が残るのだろうか?従業員である。しかし、従業員は会社を去る可能性がある。契約期間は、いつまでだろうか?どれぐらいの価値があるのだろうか?延長されるのだろうか?契約を破棄することは可能だろうか?エージェンシービジネスの価値の多くは、このような延契約に代弁される。顧客が、個人的なレベルで創設者を気に入り、それが取引のベースとなっている場合はどうなるのだろうか?そのサービスビジネスが、創設者の注目を要求する少数の顧客に依存し、同様のサービスを提供する多くの競合者が凌ぎを削っている状態だとすると、ジョン・ワリロー氏の言葉を借りるなら、事実上、価値はゼロだと言わざるを得ない。

しかし、価値を高くするために、変更を加えることは可能である。

製品に関してサービスの提供を考える

ワリロー氏は、統一したサービス製品を作るなら、ビジネスの価値は高くなると主張している。パッケージサービスを、設立者に頼ることなく、従業員が取り組むことが出来る、一貫性のある、リピート可能なプロセスにすることが可能である。収益を繰り返し得られるように、顧客が定期的に必要になるサービスを提供するべきである。

サービスを提供する会社ではなく、製品を提供する会社の視点で考えることが鍵を握る。

良質なサービス会社は、独自のアプローチ、そして、優秀なスタッフを抱えている。しかし、アプローチをカスタマイズして、顧客の問題を解決している限り、拡大することは不可能であり、事業の運営はスタッフに左右されることになる。 人材がビジネスの主なアセットであり – 入れ替わる可能性があるなら、あまり価値があるとは言えない。

サービスビジネスを高く売ることは不可能ではないが、理想的な金額で売ることは難しく、アーンアウトが絡むことが多い。アーンアウトとは、売り手は、最初に支払い価格の一部を受け取り、その後、収益の目標を達成しなければ全額を払わなくてもよいシステムである。数年間連続で目標を達成することが、条件にされる可能性もある。この期間に何かが起こることも、あるいは、買い手側が、目標の達成を難しく、または、不可能にする可能性もある。必ずしも悪意からこのような判断が下されるのではなく – ないとは言い切れないが – インセンティブが一致しないことも原因になり得る。

サービスから製品へ業種を変えた起業家の実例は存在するが、このプロセスは、この本の主人公の経験ほど、単純にことが運ぶとは限らない:

コンサルティングから製品の販売に切り替えたい起業家は大勢いるはずだ。ベルギーの起業家、イング・ヘーデンはこの転向を行った。サービスの提供から製品の販売への転向を見事に成し遂げたのだ…製品は全く異なる業種である。カット出来ないコストを出費することになる。サービスを提供する会社では、経営者が望めば、従業員を減らし、基本的にコストゼロで運営することが可能だ。製品を販売する会社では、この荒業を実施することが出来ない。ホスティング、開発、アップグレード、バグの修正、サポートが存在する。これは全てどうやってもカットすることが出来ないコストである。例えば、開発者は、コンサルタントよりも遥かに早いタイミングで新しいPCを欲しがるはずだ。

この本は、サービスベースのビジネスを調整して、拡大可能なサービスにする17点の秘訣を提供している。この秘訣の中には、さらに素晴らしいアイデアが溢れている。この秘訣の紹介が、この本を購入するきっかけになってくれると嬉しい – 私は手数料をピンハネするわけではなく、純粋に、いつか売ることを考えて、ビジネスを始める/経営している人達に参考になると思って紹介しているだけだ。

SEOに関連するビジネスを考慮して、この秘訣を見ていく。

1. 専門家

小さな会社が、万能型になるのは難しい。

大きな会社は、多くのスペシャリストを抱えており、容易に多くのサービスを提供することが出来る。小さな会社が、同じような方針を試みると、一人のスタッフが様々な仕事を担当しなければならなくなる。万能型のスタッフが、スペシャリストほど卓越したスキルを手に入れる可能性は低く、その結果、違いを確立し、ライバルに勝つのが困難になる。

SEOは、既に十分に特化された分野である。容易に真似することが不可能な地域の利点を持っていない限り、SEO、ウェブデザイン、パンフレット等、様々なサービスを提供している会社は、売ることに苦戦するはずだ。

しかし、万能型にも長所はある。特に、エコシステムが変化する場合、万能型が有利に働く:

ビジネスの世界では、専門家の動きが進んでいるが、出世する従業員は、万能型タイプが多い – 原因は、新たな職場に順応する才能、経歴、そして、社風の変化だけではない。「2012′s Evolutionaries」の著者、カーター・フィップス氏によると、万能型タイプは、“浅く広く知る”スキルが重宝される会社の体質において、成功するようだ。つまり、専門家に属するのか、万能型に属するのかが大きな鍵を握っている。

これは、会社よりも個人に当てはまると言えるだろう。

2. 収益の15%以上を特定のクライアントが占めないようにする

あるクライアントに過剰に依存していると、リスクは高くなる。当該のクライアントを失うと、ビジネスの価値の大半が消えてしまうからだ。

通常は1年契約を結ぶものの、その契約が切れると、従業員を解雇する際に絡む修羅場 – つまり、退職金も、失業手当も、差別や迷惑行為、あるいは、元従業員が元雇用主を訴えるその他の多くの理由で訴えられるリスクもない状態で、クライアントは自由の身にになる

3. プロセスを所有すると、宣伝し、コントロールしやすくなる

総合的なサービスと比べて、細かく設定されたソリューションは、売る際に苦労し、時間がかかる。詳細に設定されたサービスは、拡大するためには専門的なスキルを持つ、高給取りのスタッフを迎える必要があるため、拡大する面でも不利である。

SEOにおいては、一般的な、リピート可能なプロセスを実施するのは容易ではない。アジャイルで用いられているアダプティブプロセスに焦点を絞る戦略も考えられる:

信頼度の高いプロセスは、インプットではなく、アウトプットに焦点を絞っている。信頼度の高いプロセスを使って、スタッフは、たとえインプットが大きく変わっても、一貫して目標を達成する方法を特定する。インプットが変化するため、あるプロジェクトと同じプロセスや取り組みを次のプロジェクトで一度も利用することが出来ない可能性がある。信頼性は、結果によって決まる。再現性は、インプットに左右される。

4. 設立者ありきの会社を作らない

ヤフー!は設立者がいない状態でも、同じように運営を続けるはずだ。グーグルとマイクロソフトにも同じことが言えるだろう。創設者は、自分がいるかいないかに関わらず“動く機械”を作る必要がある。

小さなコンサルティング会社は、設立者中心に構築されることが多く、これが必要以上に売るのを難しくしている。顧客が設立者に対応してもらいたい、あるいは、監督してもらいたいと希望するなら、買い手は、設立者が会社を去った後、どれぐらいの顧客が残るのか気になるはずである。これは、アップルのように大きな会社にも起きる可能性がある。ただし、アップルの場合は、後任がイノベーションを導くスキルを持っているかどうかに注目が集まっているのだろう。

会社に戻ることがなくても、引き続き、会社は営業を続けることは可能だろうか

以下の質問を自分自身に問い、すべての質問に「はい」と答えることが出来るなら、良い準備が出来ていると言える:

  • 自分、もしくは、重要なメンバーが、長期間、もしくは、永遠に仕事に復帰することが出来なくなった場合を想定した戦略を持っているか?
  • その戦略を記録し、会社全体と意思の統一を行っているか?
  • 資格のある、適切なトレーニングを受けたスタッフが、現在の管理者や重要な従業員が引退した際に引き継ぎ、営業を続けることが出来るか?
  • この戦略を記録に残し、関係する重要なスタッフに伝えているか?
  • ビジネスに対する“ビジョン”を持っているか?そのビジョンは、会社の’価値’と従業員の行動に容易に結びつけることが出来るか?
  • その‘ビジョン’は、社内に十分に伝わり、浸透しているか?
  • 明確に特定した現実的な未来に対するビジネスの計画を説明することが出来るか?
  • この計画を明確に伝え、記録し、組織内の重要なスタッフと連絡を取り合っているか?

5. キャッシュの吸い上げを避ける

基本的に、給与の前借のことである。これはサービスよりも、製品を販売するビジネスにおいて、実施しやすい行為だ。事前に得るのではなく、進捗状況により請求を行うシステムを薦める。いずれにせよ、キャッシュフローを常に黒字にしておく必要がある。

キャッシュフローが芳しくない状況は、危険である。特に売ろうとしている場合、このようなキャッシュフローは、買い手の目にはマイナスに映る。キャッシュフローにネガティブな数字が並んでいる場合、正確に今後の収益を予測するのは難しい。

6. プロジェクトを堂々と却下する

仕事を却下するのは容易ではないが、既存のプロセスにフィットしない場合、新たな人材・資金を探して、穴埋めしなければならなくなる。何よりもコアの分野から外れてしまうと、競争上の有利な点を失ってしまうリスクがある。

カボチャ栽培計画の中でも、この点を私は取り上げている:

- 新たな機会と呼ばれることが多い – 気をそらすプロジェクトに現を抜かすべきではない。早い段階で引っこ抜く必要がある。

7. 時間を割いて、何人の顧客候補が売り上げに結びつく可能性が高いか調べる

コンバージョン率を確認しよう。これは、買い手がマーケットのポテンシャルを特定する上で役に立つ。買い手は、ビジネスを買った後も、同じペースで売り上げが発生するのかどうかを知りたがっている。

8. 営業は一人よりも二人の方が良い

営業は、自然に競争する意識が芽生えるため、お互いに切磋琢磨してもらうべきである。すると、最終的に会社にメリットがもたらされる。

営業は、もともとも競争する意識が強い。これは明らかであり、また、必要な性質でもある。営業は最前線に立ち、収益を得る機会を会社に持って帰ってくる。営業社員は、基準と計測によってパフォーマンスの評価を受け、見返りと特典によって、やる気を起こす。 多くの会社は、販売強化活動や競争を実施し、パフォーマンスのレベルを数量化し、優秀な社員を特定する取り組みを行っている。

9. サービスではなく、製品を売ることが得意な人材を雇用する

サービスから製品への鞍替えに苦労しているなら、営業社員に対して、顧客の希望に合わせて製品を順応させる取引には応じさせないように注意しておく必要がある。製品が希望に沿わないなら、それまでだ。サービス精神旺盛な営業スタッフが、売り上げが重要だと言う理由で、会社が提供していないソリューションを販売し、あとは“バックオフィス”が何とかするはずだと丸投げしたと言う話を私は聞いたことがある。

製品ベースの営業スタッフは、別の製品を望む顧客をターゲットから外し、会社の製品が役に立ち、今後、さらに製品を求めるであろう顧客の獲得に力を入れる。

10. 製品の再編を断行した年の収益を無視する

リピート可能なプロセスや製品に向けた再編により、赤字になる可能性が高い。いずれにせよ、将来の買い手は、かつてのサービスビジネスではなく、新しい製品ビジネスを買うのであり、今後の収益が判断材料になる。

11. 再編したビジネスを反映する2年分の財務諸表が必要

10を参考にしてもらいたい。

12. 経営陣を構築し、忠誠心に見返りを与える長期的なインセンティブを与える

設立者に依存するビジネスが理想的ではないように、買った途端に経営陣が去るような会社は、買い手にとって好ましいターゲットではない(買い手が、自分達の経営陣に総入れ替えするつもりなら話は別だが)。

13. 自分の会社が顧客として最大でもなければ最少にもならないアドバイザーを探す

ワリロー氏は、ブティック型のM&A企業の採用を薦めている。会社の価値が500万ドル以下の場合、ブローカーが売却に対処するだろう。

1995年から2006年にかけて、買収を行う企業の1/4はブティック型銀行を買収のアドバイザーとして雇用していた。ブティック系のアドバイザーは、業界に特化していることが多く、また、通常、総合的な銀行よりも、規模が小さく、自立している。この新聞は、ブティック型銀行とフルサービスの銀行のアドバイザーの選択、そして、その選択が取引に与える影響を調査している。複雑な取引では、売り手および買い手ともにブティック型銀行を採用していることが多く、ブティック系のアドバイザーのスキルと専門知識が買われていることを示唆している。

14. 一人のクライアントと取引を進めるアドバイザーは避け、(買い手側の)競争を求める

アドバイザーは、お気に入りのクライアントに対して、偵察を行っていることがある。これは、利益に相反する。なぜなら、買い手に有利になるように入札の競争を制限している、もしくは、取引を照会することで当該のクライアントから割高な手数料を取っている可能性があるためだ。

15. 大きな視点で考え、ビジネスの可能性を描写する3年計画を作成する

必ずしも現時点での能力に囚われずに、ビジネスのポテンシャルに関して考える必要がある。例えば、地域で事業を展開しているなら、全国、あるいは、世界に展開する可能性はどれぐらいあるだろうか?

様々なマーケットで定着したエージェンシーのように、自分の会社にはない資金力を買い手が持っていることもある。買い手が、既存の顧客に製品を販売したらどうなるだろうか?ビジネスの範囲は急に広がり、潜在的な価値は高まる。現時点ではなく、このネットワークを持っていたらどうなるのか想像してもらいたい。

16. 売ることが可能な製品第一の事業にしたいなら、買い手の言葉を使う

「クライアント」は「お客様」になり、「会社」は「弊社」になる。立場が変わるだけでなく、考え方と表現が変わり、その結果、買い手は正しく評価しやすくなる。

17. 買収後に重要なスタッフを確保するためにストックオプションを提供するのではなく、単純なボーナスを用意する

ストックオプションは、テクノロジー業界では浸透しているものの、ややこしくする可能性がある。ワリロー氏は、売却に関して、株主が意見を言うのは当然であり、会社の売るプロセスが複雑になると指摘し、ストックオプションには反対の立場を取っている。買い手は、この点をある程度予測しているため、大きな会社にとっては、それほど大きな問題にはならないだろう。

ストックオプションの代わりに、会社を売却した際に、主要なスタッフに現金を与える、残留ボーナスを用意することを同氏は薦めている。また、会社に残りたくなるように売却時以外のボーナスも充実させるべきである。

結論

ワリロー氏の著書には、優れたアドバイスやアイデアが多数紹介されており、今回の記事では触りを紹介したに過ぎない。このアドバイスを最大限に活かすためには、それぞれの背景に当てはめる必要があるものの、良い取っ掛かりになってもらえれば私は満足だ。

皆さんは、SEOビジネスを買った、または、売ったことがあるだろうか?是非、経験談を聞かせてもらいたい。ワリロー氏のアドバイスに賛成だろうか、あるいは、反対だろうか?遠慮なくコメントを投稿してほしい。


この記事は、SEO Bookに掲載された「Building and Selling a SEO Business」を翻訳した内容です。

特に後半はSEOビジネスの売却について考える内容になっていますが、高値で売却できるような会社イコール、ビジネスが成功している、ということですし、会社を成長させたい人、売りたい人、それなりに参考になる点はある記事だったのではないでしょうか? — SEO Japan [G+]

SaaS事業を成長させる8つの手法

ネット関係の仕事をしている人なら聞いたこと位はあるではあろうSaaSという用語、Software as a Serviceの略で、ネット経由でソフトをサービスとして提供する形態のことです。個人的にはASPという言葉の方が馴染みがありますし、両者の違いが未だにわかっていませんが(SaaSが今のバズワードであるということ以外)、いずれにしてもSaaS形式のビジネスを展開しているネット企業も多くあることと思います。今回は、そんなSaaS事業をウェブを活用して発展させる手法についてまとめた技術には強くてもマーケティングは初心者なスタートアップ企業向けの記事をThe Next Webから。 — SEO Japan

最高のSaaS製品を築いたあなたは、今すぐ市場に出ていく準備が整っている。すでにプロダクト/マーケット・フィットは到達していると仮定して、今あなたの最大の課題は、自分の製品を見込み客の目に触れさせることだ。

ここでは、無料トライアルの登録を獲得した後にそれを有料アカウントにコンバートするのを手助けするフィールドサービスソフトウェアのスタートアップMhelpdeskにおいて、私たちが使用して成功した8つの成長テクニックを紹介する。

1. フォーラム(掲示板/BBS)

企業は、自分の業界にいる他の企業や顧客とコミュニケーションを取るためにネット上のフォーラムを使用する。これは、スタートアップが露出するには最高のソースだ。がしかし、それは簡単にはかなわないし、適切に実行されなければならない長期的戦略だ。それは、信頼を得ることと、戸別訪問をするセールスマンではなく尊敬に値するコミュニティメンバーになることが全てだ。

フォーラムのスポンサーになって、サイトオーナーとの強固な関係を築き始めるのだ。多くの場合、サイトオーナーは、広い人脈を持った影響力のある人たちだ。フォーラムのスポンサーをすることによって、そのサイト・モデレータに収益を生み出し、あなたの業種に関連した投稿があった時にはあなたのことを一番に頭に浮かべることになる。

また、サイトオーナーに無料アカウントを提供することが有益であることも分かっている。適切に実行されれば、これは、たくさんの見込み客の目に触れる非常に効果的な方法だ。一般的に、彼らは業界内の信頼のおける友人のアドバイスを聞き入れる。現在、私たちは、フォーラムから毎月150件の新規登録を獲得している。

2. マーケットプレイスの一覧

これらのサイト上で大きな注目を集めるのは難しい場合があるが、企業が自分たちのアプリをリストに入れることができるオンライン・マーケットプレイスはたくさんある―中には、何千万人ものオーディエンスを持つマーケットプレイスもある。私がいくつかお薦めするのは、SalesforceIntuitWixConstant ContactGoogle Apps MarketplaceChrome Web Storeだ。これらのいずれも毎月何百というインストールとサインアップを提供してくれる。

3. 条件を満たしたリードの購入

リードを購入することは、少量高額な提案ではあるが、条件を満たした見込み購入客を特定する素晴らしい方法でもあるのだ。私たちは、彼らが検索結果で上位に表示されるということも発見した。私は、CapterraSoftware AdviceGet Appをお勧めする。彼らは全て、あなたの基準に基づいて電話検証したリードを提供する。これらのリードは大量のログインを持つ傾向があるため、結果として1件の顧客につき毎月225ドルの収益をもたらしている。

また、オーガニック検索によるリードは、平均すると3つのログインで毎月およそ90$の収益になる―間違いなく獲得コストをかける価値がある。

4. オーガニック検索

オーガニック検索の順位を上げることは、大きな報酬を伴う当然の選択だ―現在私たちは、毎月平均して500件の新規登録を8パーセントのコンバージョン率で獲得している。役に立った戦略の1つは、自分がターゲットとしているキーワード(例:“computer software repair”や“repair tracking software”など)に対して、上手に構成されたこぎれいなランディングページを作ることだ。そして、自分と同じ業界内のランキング上位のサイトで良質な言及をされることが、常にプラスになる。

5. 携帯電話会社

あなたが確立できる最も成功するパートナーシップの1つは、VerizonやAT&Tのような携帯電話会社とのものだ。彼らは、ソフトウェア会社が公認ベンダーになることができるパートナーシッププログラムを用意している。そして、携帯電話会社の外部の営業陣(何千もの担当者で構成される)が、あなたの製品をエンドユーザーに勧めることができるのだ。

それは携帯電話会社にとってもプラスだ―彼らの商品を備え付けてあなたのソフトウェアを使用する10個のデータプランと一緒に10台のiPadを販売する理由ができたのだ。携帯電話会社があなたに代わってお金を請求するかもしれない。もしそうならば、あなたのソフトウェアの料金は、彼らの製品の二番手になる。

6. パートナーシップ

あなたが対象とするオーディエンスの注目をすでに得ている企業とパートナーになるのだ。手始めは、オンライン辞書やインターネットイエローページ(IYP)だ。どちらも、彼らのウェブサイト上で広告を載せるか、彼らのオンラインリスティングを獲得している小企業をたくさん所有する。また、クロスEメールキャンペーンを提案すること。これは、あなたのセールスファネルのトップに送り込まれるが、あなたはこれらのリードをコンバートすることに少し頑張って取り組まなければならない。

7. Adwords

Google Adwordsはそれ自体が素晴らしい。ここで大切なのは、新規顧客を獲得するための真のコストを決定することだ。顧客獲得費用が生涯価値よりも低い限りは、そのキャンペーンを続けてできる限り多くのお金をそれに注ぐのだ。私たちが初めてAdwordsキャンペーンを始めた時には、1件の無料トライアルの登録を生み出すのにおよそ90ドルのコストがかかった。

私たちの無料トライアルの約8パーセントは有料アカウントにコンバートしていた。つまり、新規有料顧客の獲得コストは1,125ドル程だった。有料顧客の生涯価値は2,500ドルだったため、私たちはこれらのキャンペーンにできる限り多くのお金を注いだのだ。

8. リターゲティング広告

リターゲティング広告は、ウェブサイト訪問者のコンピュータにクッキーを落として、一定期間、外部サイト上のバナー広告を使って彼らを追いかけ回す。すでに私たちのサイトを訪問したことのある人をコンバートするのに効果的だ。もちろん、コンバージョンの量は、あなたのサイトの現在のトラフィックによって異なる。私たちは、リターゲティング広告にはAdrollを使用している。

* * *

さあ、やるのだ―これらの戦略を試して、何が自分にとって機能するのかを見つけ出すのだ。長期的に考え、信頼できる関係を築き、一貫して定期的にリードを生み出すようなチャンネルを設置することが大切だということを頭に入れておこう。

Ryan Shankは、小企業が自分たちの仕事やスケジューリングや請求書を管理するのを手助けするフィールドサービスソフトウェア会社、MhelpdeskのCOOだ。

Young Entrepreneur Council (YEC)は、世界で最も有望な若い起業家から成る招待制の組織だ。最近YECは、Citiと共同で、無料のバーチャル・メンターシップ・プログラム#StartupLabをローンチし、ライブビデオチャットや専門家のコンテンツライブラリやEメールレッスンを介して、何百万人もの起業家が事業をスタートして成長させるのを手助けしている。

画像クレジット: Thinkstock


この記事は、The Next Webに掲載された「8 methods to grow your SaaS company」を翻訳した内容です。

SEO Japanにしては珍しく基本的な記事を久々に紹介した気がしますが、、、改めて初心に戻ってウェブマーケティングに取り組んでみたくなりました。リード購入は日本では微妙な気もしますし、携帯会社との提携も実績が相当ないと難しいと思いますが、SEO、検索広告、リターゲティング広告は鉄板ですし、かつSaaSのような事業はコミュニティの一員となり信頼を築いていくことが中長期的には最重要ともいえます。スマホ、ソーシャルブームも一段落し、今後新たなSaaS事業が登場してくる気がしなくもないスタートアップシーン、この記事が少しでも参考になれば幸いです。 — SEO Japan [G+]

上級者向けSEOガイド7/9 : コンテンツによる被リンク構築

今回の上級者向けSEOガイド、待っていた方も多いのでは?と思われる外部リンク戦略について。時代を反映して「コンテンツを活用した」被リンク構築ガイドになっていますが、さて米国でも特Aクラスのリンク構築アーティストといわれる筆者が上級者向けに書き下ろした被リンク構築の秘密とは?– SEO Japan

リンク、共有、そして、トラフィックを増やす上での「質の高いコンテンツ」の重要性については、耳にタコが出来るほど聞かされているはずだ。このチャプターでは、素晴らしいコンテンツを作成する方法 – そして、適切なテクニックをコンテンツに取り入れ、パフォーマンスをさらに高める方法を手順を追って説明していく。

まず、“トップリスト”を作成してリンクを集めるアプローチを説明する。


1. 「トップ」リストを作成し、リンクを獲得する

この戦略はとりわけ新しいわけではないものの、この取り組みを手早く実行する方法に関する詳しい情報は少ない。

この手法は、基本的に、コンテンツの構築を中心に据えており – 特定分野に関するニッチな「トップ10」や「トップ20」のリスト(註:いわゆる、「まとめページ」)を作成する。例を挙げる:

http://www.webdesignschoolsguide.com/library/top-100-blogs-for-small-business-cost-cutting-inspiration.html

http://www.delish.com/food/best-of-food-blogs

http://www.socialmediaexaminer.com/top-10-social-media-blogs-the-2012-winners/

すべてのリソースが多くの被リンクを獲得している点に注目してもらいたい。しかし、全てのトップリストがこのようなパフォーマンスを実現するわけではない。それでは、その違いを見ていこう。

既に多くのオーディエンスを抱えているなら、まず、リストに含めるウェブサイトを使って、知り合い、そして、緊密なつながり持つ人達を見つけよう。

次に、ソーシャル面の強さを基準として(ウェブサイトの強さではない)、ブログを選択し、絞り込む。

既に知り合いになっているオーディエンス + ソーシャルの強さ = コンテンツは成功を収めるが成り立つ。

Simply Measuredを使って、ツイッターのフォロワーをエクスポート & 分析する

1. 次のURLにアクセスする: http://simplymeasured.com/free-social-media-tools#report-20

2. 分析するツイッターのユーザー名を入力する。

3. レポートを実行し、「pay with tweet」(ツイートで支払う)を選択する(すると無料で利用することが出来る)。注記: 分析している同じアカウントで「pay with a tweet」を行う必要はない。

4. 結果が表示されたら、エクセルにスプレッドシートをダウンロードする – ここから楽しいプロセスに入る。

まず、フォロワーのリストを、リストを作成するトピックで絞り込んでいく。ここでは、トップ10のフードブロガーリストを作成していると仮定する。

フィルターを設定する:

良好な結果が得られた。

次に、このデータをグーグルドキュメント、または、別のスプレッドシートに落とし、その他のブロガーとミックスする。

この時点で、フォロワーの人数でリストを整理し、非フォロワーを加えていくため、「フォローしよう」カラムを加える。

続いて、Followerwonkを使って、さらに際立つブロガーを加えていく。

クオテーションで ______ブロガーを囲む。「ブログ」の代わりにブロガーを利用する理由は、より多くの人(会社ではなく)を集めることが出来るためだ。クオテーションマークを用いることによって、当該のトピックで自分自身をブロガーと名乗っていることが条件になる。ブログをたまたま運営し、食べ物が好きな人は対象から外れる。

例えば:

検索の範囲を拡大する必要があるかもしれないが、まずは、このような具体的な検索から手をつけていくべきである。

その後、クロームのスクレイプ用プラグイン、または、Followerwonkのプロのアカウントを使って、データを引き出し、スプレッドシートに加える。

10,000-20,000のフォロワーを持つ人を探そう。このタイプのブロガーからは注目してもらいやすく、また、ソーシャルメディアでの影響力も強い。

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                             

続いて、ミックスしたリストの中で、「トップフードブロガー」リストの中で取り上げるブロガーを10-20名選択する。既にフォローしてもらっている人もいるかもしれないが – リストで取り上げてもらうことに感謝して、コンテンツを共有し、リンクを張ってもらえるだろう。すると、共有とリンクの数が増加し、さらに高いレベルのインフルエンサーに注目してもらえる可能性が高くなる。

アドバイス

シリーズ化する - 1度きりで終わりにしないでほしい。1年に1度、四半期に1度、または、月に1度リストを作成することで、さらに注目を得られるはずだ。

ブロガーにコンテンツを投稿する前に、事前に知らせておこう - ツイートまたはメールを送信し、リストを承認してもらおう。事前にその存在を把握していると、投稿した際に共有してくれる可能性は高くなる。


2. PDFを使ってリンクを構築する

このガイドでは、PDFの基本的な作成方法を心得ていると仮定して話を進めていく – そのため、大量のチェックリストを提供する – ただし、具体的なプロセスや順番は皆さんにお任せする。

有益で、構成に工夫を凝らしたコピーを作成し、キーワード戦略を利用しよう。

イメージの利用: altタグを作成する。

ファイル名でキーワードを利用する。

適切に最適化されたURLのように、PDFのファイル名は重要な鍵を握る。そのため、キーワードが豊富に詰まったファイル名を利用しておきたいところだ(ユーザーにとって便利)。その際は、キーワードの間にハイフン (-)を挟もう。

メタデータを最適化する

また、通常のウェブサイトと同じように、メタデータが、重要な最適化のステップとして登場する。アドビリーダーのフルバージョン –  http://www.adobe.com/products/acrobat.html もしくは無料のウィンドウズ用のPDFエディター  http://www.becyhome.de/becypdfmetaedit/description_eng.htmのいずれかを手に入れる必要がある。

次の領域を最適化する:

タイトル – ウェブページのタイトルタグになる。

オーサー – オーサー別に分類する。また、PDFではオーサーごとにグループ分けされることが多い。

主題 – SERPのディスクリプションとして、グーグルに利用されることがよくある。また、文書の1行目の影響を受ける可能性もある。

キーワード – 5-10点のキーワードを利用する。

文書でリンクを利用する。

通常のSEOと同じように – PDF内で内部リンクを幾つか利用する。

ファイルのサイズに注意する。

ページスピードの重要性は日に日に高まっている。アドビリーダーを使って、PDFを作成しているなら – PDF Optimizer->Advanced->right-sizeにアクセスしよう。

また、“Optimize for fast webview”を使って、PDFの読み込みを1度に1ページに設定しておこう。

最善のバージョンを選択する。

バージョン 1.5または1.5以下を利用しよう。全てのユーザーが最新のバージョンを持っているわけではなく、一部の読者がファイルを開くことが出来ないリスクを避けたいはずだ。

読み取りの順序を最適化する。

アドビリーダー PDFを使って、読み取りの順番の設定を行う。

読み取りの順序を表示させ、編集を行う方法は以下の通りだ:

1. Advanced>Accessibility>Add Tags to Documentの順にアクセスする。

2. 次にAdvanced>Accessibility>Touch Up Reading Orderを選択する。

サイトのルートディレクトリの近くにPDFをアップロードする。

URLの前の方にキーワードを配置しておくと、検索において最高のパフォーマンスを実現し、また、ユーザーに覚えてもらいやすいメリットも期待できる。私のサイト クイックスプラウトで作成したPDFは、短いURLの模範である: http://www.quicksprout.com/businessmistakes.pdf

ウェブサイトの強固なページからPDFにリンクを張る。

これはユーザーにとって役に立つだけでなく、強力なオーソリティをPDFにもたらす効果も見込める。

コンテンツの重複を避ける

あらゆるページに言えることだが、PDFのコンテンツが他のコンテンツとは異なる点を確認してもらいたい。

PDFをPDFディレクトリに加える。

以下にリストを掲載する。

DocStoc.com

Calameo.com

Ebook88.com

GetFreeEbooks.com

Free-Ebooks.net

SharewareEbooks.com

E-booksDirectory.com

EbookDirectory.com

MemoWare.com

EbookJungle.com

PDFで電子書籍を作成したなら、次のサイトを試してもらいたい:

http://www.changethis.com/

http://www.free-ebooks.net/

http://www.getfreeebooks.com/

http://www.thefreesite.com/

http://www.ebookjungle.com/

http://e-library.net/

http://ebookdirectory.com/

http://www.memoware.com/

http://www.ebook88.com/

http://www.sharewareebooks.com/

http://www.ebookee.com/

http://www.feedbooks.com/

http://directory.pdf-search-engine.com/

http://www.howto.co.uk/

http://www.e-booksdirectory.com/

http://books.google.com

http://www.ideamarketers.com/bids/bookprocess.cfm


3. イメージを利用したリンク構築

イメージを使ったリンク構築に関しては、SEOmozに投稿した記事で取り上げたことがある: http://www.seomoz.org/blog/the-10-golden-rules-to-attracting-authority-linksしかし、ここでは更に高度な技術を紹介する。

先程紹介した投稿では、オンラインでイメージのライブラリを構築し、ユーザーに容易にイメージを見つけ、利用してもらい、リンクを介して出所を明らかにしてもらう方法を取り上げている。

しかし、この方法だと、ユーザーが来るまで待たなければならない。今回は、同じ方法を説明するものの、イメージを求めている可能性がある人達に接触する方法も併せて紹介する。

例えば、ニューヨーク市の写真を持っている、または、現在ニューヨークで生活し、頻繁にスマートフォンで質の高い写真を撮影しているとしよう。つまり、既にニューヨークの写真のライブラリを持っていることになり、役に立つと考える可能性がある人達(そして、リンクをくれる可能性がある人達)に写真を提供することが出来る。

次の手順を踏み、この取り組みを実施していく:

1. 写真を集め、フォーマット化する。

2. 写真を利用する可能性がある人達を探し出す。

3. 接触する価値のある人達に絞り込む。

4. 接触するための文章を作成し、連絡を取る。

ステップ 1: 写真を集め、フォーマット化する

カメラを最高の画質に設定する。質の高い写真を手に入れるには、まずは、出来るだけrawの画質に近づける必要がある。

例えば、iPhoneを使っているなら、HDRに設定する。

すると、最高の画質の写真をiPhoneで撮影することが出来るようになる。

次に – コンピュータに
速やかにアップロードする。Bump等のサービスを利用することが出来る -
 https://bu.mp/ - iPhoneのスペースバーを「バンプ」するだけで、写真をiPhoneからコンピュータにアップロードすることが可能である。

アップロードに利用する手段に関係なく、最高のファイルのサイズおよびピクセルのサイズを利用してもらいたい – iPhoneでは「実際のサイズ」と呼ばれている。

常に整理整頓を心掛けよう。写真をアップロードし、保存する度に、分類していこう – 街の写真なら次のようなカテゴリーを私は薦める:

/people

/architecture

/streets

/attractions

/events

/nature

そして、- like empire-state-building-dusk.jpgのように関連するファイル名をつけてもらいたい。

続いて、ファイルとリンクを用意する。

次に、写真に対して、容易にリンクを張ることが出来る手段を用意しておきたいところだ – 作成済みのHTMLを活用しよう。

<img src=”empire-state-building-dusk.jpg” alt=”photo by Neil Patel of the empire state building” title=”gorgeous dusk view of the empire state building”>

<br>

<a href=”http://photos.quicksprout.com/architecture/empire-state-building-dusk.jpg”>Free image</a> courtesy of Neil Patel and <a href=”http://quicksprout.com”>Quicksprout</a>

これで、クレジット、リンクを一度に提供することが出来るようになる。

ステップ 2: 写真を必要としている人達を探す

大勢の人々、そして、サイトが、ターゲットに含まれる可能性がある:

ブロガー

ニューヨーク市のビジネス

街の写真を必要としている会社

しかし、このターゲットの中で、次の基準を用いて、さらに絞り込んでいこう:

  1. オーサーが一人だけのサイト
  2. 連絡を取る相手が容易に見つけられるサイト
  3. PRまたはDAが高いサイト
  4. ソーシャルメディアの影響力が強いサイト
  5. オーサーのオーソリティが高いサイト
  6. RSSの購読者が多いサイト
  7. 良好なリンクプロフィールを持つサイト(悪質なサイトからのリンクは不要)

また – 既に知り合いになっている人達から取り掛かる手もある。良質な写真を求めているウェブサイトを運営している知り合いはいるだろうか?

それでは – 次のフォーマットを用いてスプレッドシートを作成していく:


URL

Single Author

Contact

DA

FB Shares

G+ Circles

RSS Readers

Link Profile

domain.com

Y

name@domain.com

67

545

3,200

300

4

(スプレッドシートの例)

それぞれのフィールドは次の意味を持つ:

URL = 候補に挙げているウェブサイト

Single Author = Yはオーサーが一人、Nは複数のオーサーが在籍するサイト

Contact = eメールアドレス

DA = SEOmozのドメインオーソリティ

FB Shares = ホームページのフェイスブックでの共有数

G+ circles = 人物または企業が登録されているサークルの数

RSS readers = RSSの購読者数(フィードが用意されている場合)

Link profile = 1は悪い、2は良い、3はとても良い、4は最高

次のリソースを使い、スプレッドシートをサイトおよびメトリクスで埋めていく。

それでは、接触する人達を実際に探すプロセスをこれから説明する。

利用するツールを挙げていく:

https://followerwonk.com/

http://www.socialmention.com/

http://klout.com

http://www.google.com/blogsearch

http://topsy.com

http://amplicate.com/

http://zerply.com/

http://twtrland.com/

Followerwonkを使って、デモを行っていく。良質な写真を持っていないブロガーを探す必要がある。- フォトグラファー、アーティスト、グラフィックデザイナー、または、写真を利用する可能性が高い人達ではなく – 文書に力を入れている人達が、このカテゴリに該当することが多い。

“blogger writer”等の検索は有効である。ブログを運営しているものの、ライティングに焦点を絞っており、写真を苦手にしている人達を見つけることが出来るためだ。

このような検索を実行したら、グーグルクロームのスクレイパープラグインを使って、グーグルドキュメントに落とす - https://chrome.google.com/webstore/detail/mbigbapnjcgaffohmbkdlecaccepngjd

求めている情報をダブルクリックし、Scrape Similarをクリックする。

ウィンドウがポップアップ表示され、データを新しいグーグルドキュメントのファイルに転送することが出来るようになる。

このような手法を用いることで、割と早く、良質なリストを手に入れることが出来る。リストを手に入れたなら、メトリクスを調べ、接触する上で最適なブロガーを見つけてもらいたい。

接触の取り組みにおけるベストプラクティスを利用し、連絡を取り、質の高い写真を利用することが出来るように手を貸してあげよう。


4. 3DのJavaScriptのページまたはマイクロサイトをHTML5とCSS3で作成する

この取り組みを実施しているサイトはあまり多くない。GitHubのオープンソースのコードを少し利用するだけで、3Dのプレゼンテーションやランディングページを作ることが出来る。HTML5とCSS3で構築されるため、コンテンツはクロール & インデックスしてもらえる。

以下のURLにコードが用意されている。

https://github.com/bartaz/impress.js

ステップ 1 – コードをダウンロードする

ステップ 2 – サーバーにインストールする

ファイルをローカル、テスト、または、利用中のサーバーの必要なディレクトリに貼り付けるだけで、インストールすることが可能だ。

ステップ 3 – スライドショーを作成する

スライドショーを作成するためには、インストールに含まれているindex.htmlファイルを編集する必要がある。このコードには、あらかじめ設定されたデモのスライドショーが含まれている。このコードを拝借することも、あるいは、削除して、一から自分で作ることも出来る。

注記: このコードを編集する際は、ここで表示されているパーツから上の部分を編集しないように注意してもらいたい。

次のURLでデモを見ることが出来る - http://bartaz.github.com/impress.js/#/bored

全て“impress” <div>の内側に収める必要がある。

自分でスライドショーを考案することが出来るように、関数を利用する方法を幾つか紹介しておく。

それでは、スライドショーのidのクラスとパラメータを全て挙げていく。


フィールド

説明

id – (何でも好きなものを使うことが可能だ。あるいは空のままにしておくことも出来る)

URLに表示される“ページ”やスライドの名前。空白のままにしておくと、/slide-1と表示される(1つ目のスライド)

class=”step slide”

“スライド”をスライドさせて表示する

class=”step”

スライドを“ターン”させて表示する

data-x

キャンバス上で、要素の中心から水平の位置

data-y

キャンバス上で、要素の中心から垂直の位置

data-scale

要素の拡大 例えばdata-scale=”5”はその他の要素の5倍の大きさを意味する

data-rotate

アイテムを回転させる 例えば、data-rotate=”80”は時計回りに80度回転させる

data-z

3つ目の次元、深さを調整する

footnote

この要素でコンテンツを囲むと、一番下で小さく表示される

data-rotate-x

x軸を中心に回転する

data-rotate-y

y軸を中心に回転する

それでは幾つか例を挙げていく

例 1 – シンプルなテキスト

<div id="bored" class="step" data-x="-1000" data-y="-1500">

       <q>Suppose you want to <b>spice up</b> your online presentation or microsite.</q>

</div>

例 2 – イメージ付き

<div class="step slide" data-x="1000" data-y="-1500">

       <q>You can create a <strong>stunning visualization </strong>

       <br>…and even include images

       <br>

       <br><img src="neil.jpg"></q>

</div>

例 3 – スライドのステップを拡大

<div id="title" class="step" data-x="0" data-y="0" data-scale="5">

       <span class="try">then you should try</span>

       <h1>impress.js<sup>*</sup></h1>

       <span class="footnote"><sup>*</sup> no rhyme intended</span>

</div>

例 4 – 回転

<div id="its" class="step" data-x="850" data-y="3000" data-rotate="90" data-scale="5">

       <p>This is an example <strong>of rotation </strong> <br/>

       caught mid turn <br/>

       by the screen capture software!!<br/>

       <i>(very slick)</i></p>

</div>

Had to capture it mid turn to give you the idea:

例 5 – 3つ目の次元 – 深さ

<div id="tiny" class="step" data-x="2825" data-y="2325" data-z="-3000" data-rotate="300" data-scale="1">

       <p>use <b>some fun</b> 3D elements</p>

</div>

この要素は、遠くからズームインしているように表示される(要素が置かれている「g」に注目してもらいたい)。

例 6 – 3Dのティルト

<div id="its-in-3d" class="step" data-x="6200" data-y="4300" data-z="-100" data-rotate-x="-40" data-rotate-y="10" data-scale="2">

       <p><span class="have">have</span> <span class="you">you</span> <span class="noticed">noticed</span> <span class="its">it's</span> <span class="in">in</span> <b>3D<sup>*</sup></b>?</p>

       <span class="footnote">* awesome, right?</span>

</div>

上の例をそのままコピーし、自分のコンテンツと置き換えることも、もしくは、自分で考案したレイアウトを試すことも出来る。


このチャプターでは、リンクに値するコンテンツを作成する上での正攻法を伝授した。しかし、従来のリンク構築に関するアドバイスとトリックは、まだ紹介していない。心配ご無用。次のチャプターでは、15通りのリンク構築の手法を紹介する。検索でのパフォーマンスを大幅に改善するため、サイトとコンテンツに適用していってもらいたい。

上級者向けSEOガイドの記事一覧はこちらから


この記事は、Quick Sproutに掲載された「Chapter 7: Link Building with Contents」を翻訳した内容です。

リスト記事、PDF、画像、HTML5によるプレゼンと数は少な目ながらも相変わらずどれも徹底された内容でした。リンク構築のアドバイスだけでなく、きちんと情報を拡散するためのノウハウまで(しかもかつてない程、丁寧に)出し切っている所が流石です。PDFをSEOに活用しているサイトは余り日本ではないと思いますが、一度徹底的にやってみるのもまた差別化につながるかもしれません。画像配布はアイデア自体はシンプルですが、こういうことをきちんとやっている人は限りなく少ないですよね。HTML5を活用したプレゼンテーションはSlideshareでは飽き足りないあなたにピッタリかも?次回のリンク構築戦略も楽しみな内容でした。– SEO Japan [G+]

強烈にクリエイティブな地球温暖化の啓蒙広告15選

今年の日本の夏、過去最高レベルで暑かったですよね。今回は暑さに関連して地球温暖化の啓蒙広告の中からクリエイティブ性が光る作品を15紹介した記事を。安易な地球温暖化説には乗る気のない私ですが、どれもインパクトのある作品ばかりで、暑すぎた夏も加わり思わず素直に信じたくなってしまいました。 — SEO Japan

1958年、アメリカ人科学者Charles Keelingは、二酸化炭素の直接測定を行うと、その後すぐにこのガスを地球温暖化に結びつけた。Keelingの発見は、人類が温室効果と地球温暖化に寄与している可能性があることを初めて示唆した。しかし、今日においても、地球温暖化の原因を巡って議論は続いている―それが本当に起きているのかどうかさえ。

これらの議論にもかかわらず、GreenpeachやWorld Wide Fund for Nature(WWF)やNatural Resource Defense Council(NRDC)のような環境団体は、この問題にハイライトを当てるために数えきれないほどのキャンペーンに取り組んできた。そして、人々の意識を高め、行動を起こさせている。ここでは、15種類の最もクリエイティブで説得力のある地球温暖化の啓蒙広告を見ていくことにする。

15. WWF: 気候変動を止めよう、あなたが変わる前に

このパワフルな反地球温暖化広告は、2008年に公開された。ベルギーの広告エージェンシーGermaineによって制作されたこのポスターは、自分の今の生物学的形態を維持したいと願う人の胸をグサッと突く強烈な画像を使用している。おそらく、魚人がとりわけ人間のように見えるのはシャツのおかげだろう。ともかく、このメッセージは、もしも地球温暖化によって海面が上がったら、どれくらい生命が変化するのかを力強く表現している。ほとんど科学的には正確な描写ではないが、この進化論のねじれが衝撃的な印象を助長する。人間の体の上に置かれた魚の顔が、状況の悲惨さを伝えるのだ。

14. Friends of the Earth: 地球が暑くなっている

2008年に公開されたFriend of the Earthの広告は、このリスト上でより気味の悪いものの1つだ。これは、この組織のBig Askキャンペーンのために、国際広告会社のブリュッセル支店TBWA Belgiumによって制作された。Big Askは同年にヨーロッパ17か国で始まり、より良い気候変動法を呼びかけた。この広告は、ベルギー政府に法律を改善することを求めるオンライン嘆願書にサインすることを人々に勧めた。皮の剥がれたシロクマが、直接的および感情的な方法で、環境の荒廃の可能性を強調している。

13. 地域環境意識: スイミングプール

この印象的な広告は、地域環境意識のために、エージェンシーNaga DDBによってマレーシアでデザインされた。視点をスイミングプールの中に置くことによって、私たちが水の世界に沈むのを見せ、その効果を増大させている。このインパクトは、“これを私たちの未来にさせるな。森を守り、地球温暖化を止めよう。”というメッセージによって強化される。

水に飲み込まれた地平線は、世界が水の下に沈没した衝撃的な世界滅亡後の未来の絵を思い出させる。これは、WaterworldThe Day After Tomorrowのような映画のおかげで、大衆文化に急増したシナリオだ。この広告は、地球温暖化のリスクについての認識を高めるために作られた―まさに、壁上の書き物(災難の前兆を意味する)を用いて。

12. WWF: あなたは地球温暖化を止められる

この2007年の広告は、WWFの反地球温暖化ポスターシリーズの1つだ。他の広告では、戸口で崩れるように座っているホームレスのシロクマや、公園のベンチで寝ている路上生活者のアザラシを使用していた。これは、路上で苦しい生活をしている極貧のペンギンとその子どもを表している。この広告もまた、人間味のある方法で状況の重大さを伝えるという試みで、特に都市部に住む人々に働きかけているように思われる。広告エージェンシーEuroRSCG(現Havas Worldwide)のフィンランド人によって作られたこの広告は、人々にリサイクルを呼びかけた―そして、生息地の喪失を防ぐことによって地球温暖化を遅らせるのだ。

11. Greenpeace: 今すぐ地球温暖化に対応せよ

地球を守るための継続したキャンペーンの一部として、Greenpeaceは、地球温暖化の脅威にスポットライトを当て、人々に行動を起こすように説得することを期待して、数多くの感動的な広告を生み出してきた。2012年1月に公開されたこの広告は、ドバイのMemac Ogilvy & Matherによって制作された。この広告は、そのメッセージを伝えるために奇襲作戦を使わないようにし、地味で、静かに重苦しく、潔く絶望的に、氷山と一緒に融けていくシロクマというシンプルなシーンを描く。行動喚起には、“今すぐ地球温暖化に対応せよ”と書いてある。

10. WWF: 緊急時にのんびりするな

多くの気候変動啓蒙広告が直接比喩を選ぶ一方、このキャンペーンはユーモアを使用する。それでも、おそらくこれが、地球温暖化の脅威を強調しようという試みをより効果的なものにするのだろう。国際広告会社Ogilvy & Matherのパリ支社で作られたこの広告は、シリーズの中の1つだ。このキャンペーンの他の画像では、消火活動の前に買い物に立ち寄る消防士や、沈没する船をどうにかすべき時に夕日の写真を撮っている2人の沿岸警備隊を描いた。2009年4月にキャンペーンが開始された後、この斬新なアプローチは、そのユーモアとオリジナリティがオンラインで称賛された。

9. 地球温暖化: パンチ ? 自分の行いは自分に返ってくる

“パンチ”とシンプルな名前が付けられたこの2007年の印刷広告は、Amp Propagandaによってブラジルで製作された。このメッセージに関する限り、この広告は確かに容赦ない。巨大な雲の拳の復讐の脅威は、そのタグラインを読む前にさえ明白だ。この広告は、ブラジル南東部を破壊し3億5000万ドルの被害と死者10人をも出したCyclone Catarinaのちょうど3年後にリリースされ、センシティブな状況に踏み込んだ。この地域では一般的には熱帯低気圧は発生しないため、Cyclone Catarinaは異常で、“気候変動と大気異常”が原因にあるとされた。このキャンペーンは、地球温暖化に対処することを拒めば悲惨な結末が起こるという考えをドラマティックに主張している。

8. Green Korea United: 私たちは溺れている。私達を地球温暖化から救って。

2008年3月、韓国の広告エージェンシーDaehong CommunicationsがGreen Korea Unitedのために広告シリーズを制作した。それぞれの広告で、人間のように見える陸塊が波の下に沈んでいるところが描かれた。この広告の中では、“私たちは溺れている”という言葉が、水面をつかむ手と一緒に浮き沈みしている。そして、島から飛び立つ鳥の群れが絶望感を強調する。

Green Korea Unitedは、地球のエコシステムを保護しながら大衆の理解を高めることに取り組んでいる。特に、このグループは、森と植物相と動物相を維持するために、朝鮮半島で有害な活動を止めるように努めている。ポスターの下部には、“私たちを地球温暖化から救って”というシンプルで胸が痛むような訴えが書かれている。

7. Surfrider Foundation: 海面が上昇中、私たちは皆、危機にひんしている

このスタイリッシュな地球温暖化啓蒙広告は、広告エージェンシーScriptによって制作され、2009年8月にリリースされた。この広告は、“1984年から海、波、ビーチを守っている”というスローガンの国際非営利団体Surfrider Fundationのブラジル支部のためにデザインされた。この広告のメッセージは明確だ:地球温暖化は、爆発して世界を吹き飛ばすのを待っているカチカチ動く時限爆弾なのだ。デザインは非常に言葉に忠実で、トラウマ級の爆弾の絵を使用しているが、ツルツル感とミニマリストなレイアウトと上品なカラースキームが、あなたがどんな言語を話そうと関係なく、率直だが示唆に富んだ理解しやすい考え方を力強く表現している。

6. WWF: エンパイアステート

“エンパイアステート”とタイトルのついたこのWWFの印刷広告は、地球温暖化啓蒙デザインというよりはハリウッド映画のポスターのように見える。『殺人ザメの襲来』、または、『巨大サメ、マンハッタンを奪う』 なんてタイトルが想像できる。そんな冷やかしをするかもしれないが、この広告は確かに深刻な問題提起をしている。画像の下にあるテキストは、“地球温暖化が世界の気候を急速に変えている。氷山は溶け、海面は上昇し、自然は反乱している。今すぐ行動し、エネルギーを節約し、敬意を持って地球に接しなければ、私たちの世界は海に沈むだろう。”と、書かれている。

この2006年の広告は、インドを拠点とするエージェンシーBrand Davidによって制作された。このキャンペーンで使用された他の広告では、タコと一緒に水に沈んだ都市や、水面下の交通渋滞や、煙突から泡を出すことを余儀なくされた水浸しの工場が描かれた。このデザインはとてもアーティスティックで、彼らの活動の有効性を強調したクリエイティブなアプローチだ。

5. Greenpeace: 冬、それがなくなったら寂しくなるだろう

“スノーグローブ”と名の付けられたこの賢い印刷広告は、ヨハネスブルグを拠点とするエージェンシーTBWA/Hunt/Lascarisによって、Greenpeaceの南アフリカ支部のために制作された。この広告は、そのメッセージを伝えるために季節のゆがみを賢く使用している。南アフリカ自体は、寒い冬では知られていないが、メッセージには、“冬、それがなくなったら寂しくなるだろう”と書かれている。

この広告は、2007年4月にリリースされた。5月から7月に冬が来る南アフリカでは、それはちょうど寒い季節だった。このスノーグローブの画像は、とけた雪だるまが見ている人の感情を揺り動かすと同時に、子どもの頃の記憶を呼び覚ます。もはや雪だるまを作ることや、ドボガンニングに行くことや、スキーに出掛けることのできない世界を想像することができるだろうか?

4. WWF: とける地球

この広告の下部にあるコピーには、“地球温暖化の最初のサインが、今、はっきりと見える”と、書かれている。それは、とける地球のアイスクリームによっていっそうパワフルになった衝撃的な実感だ。この広告は、ベルギーを拠点とするエージェンシーVVL/BBDOによって制作され、2004年6月にローンチされた。WWFは、世界最大の独立した保護グループで、世界90ヶ国以上の500万人以上の支援者によって支えられている。彼らは、合計すると、世界中でおよそ1300のプロジェクトに取り組んでいる。WWFの使命は、“環境破壊を食い止める”ことだ。このビビッドなデザインは、地球温暖化の問題を効果的に目立たせるために、馴染みのあるものを使用しているのだ。

3. NRDC: 電気を消して(地球温暖化を食い止める)

テキサス大学が、アメリカの組織Natural Resources Defense Council(NRDC)のために、このシンプルな見た目の広告を作成した。この広告の素晴らしい点は、特別なインクのおかげで、電気を消すと右の画像が光ることだ―このキャンペーンのメッセージにわなが仕掛けてあるのだ。

この広告は、3部作のうちの1つで、他の2つにはサンゴと山が描かれている―そしてこのキャンペーンに描かれている全ての環境は、電気が消えると栄えるのだ。NRDCは、ニューヨークタイムズによって“国内で最もパワフルな環境団体の1つ”と説明されている。この組織自体は、“350人以上の法律家と科学者と専門家の専門知識と法的影響力と、140万人の会員とオンライン活動家の草の根の力“を合わせることによって、成功しているのだと主張している。

2. Dogcev: 氷上の犬

2011年3月、トルコでローンチされたこの荒涼としたポスターは、広告エージェンシーDDB & CoがDogcevのために制作したものだ。Dogcevは、動物のリハビリと保護にフォーカスしたトルコの環境啓蒙組織だ。浮いた氷の上にいる一匹の犬を描いた広告は、繊細だが効果的な並置を作り出し、不安になるほど単刀直入だ。

このキャンペーンの他の画像では、立ち往生した馬や置き去りにされた飼い猫が描かれた。シロクマやアザラシやペンギンよりも、馴染みのあるペットを描くことによって、この広告は、地球温暖化が遠く離れた地域の野生動物に影響を与えるだけでなく、あなたの日常生活に影響を与えるということを示唆している。さらには、“地球温暖化は、全ての生き物に脅威を与える”という恐ろしいメッセージが添えられている。この広告をオンラインで見た人は、“メッセージが非常にはっきりとしている”とコメントした。

1. Climate Focus: フィヨルドフルーツ

この広告は、Serviseplanのドイツ支部によって制作され、2007年11月にローンチされた。それは、Climate Focusのためにデザインされた“Polar Fruits”キャンペーンの一部だった。一目見ると、この画像は単なるマンゴーのように見えるが、よくラベルを見てみるのだ。このキャンペーンの他の広告では、パイナップルや大量のバナナ、キウイフルーツ、山積みになったオレンジが使用された。メッセージは明白だ:もし地球温暖化が続けば、北極圏もトロピカルフルーツが成長するほど温かくなってしまうかもしれない。

Climate Focusは、温室効果ガスの放出を減らすことを目的としたプロジェクトや政策を築くことに取り組んでいる世界規模の諮問企業だ。この会社のウェブサイトでは、“気候変動は、現代の決定的な環境問題の1つである”と、明確に述べている。


この記事は、Business Punditに掲載された「15 Powerfully Creative Global Warming Awareness Ads」を翻訳した内容です。
一覧して、どれもレベル高いな、と感じたのですが、内容読むに大半が世界を代表するトップエージェンシーが手掛けているものでしたね。それだけ地球温暖化が危機的状況にあるのか、地球温暖化関連団体に余裕がるのか(言い方イヤらしいですね、支持が集まっているのか)、わかりませんが、どれもパッと見でインパクトがあるハイレベルな作品ばかりでした。そんな中、最後のマンゴーは味わい深いです。。。そして、これを一位にするセンスがステキな記事でした! — SEO Japan [G+]