オウンドメディアの運用で気をつけるべき重要なポイントを解説

オウンドメディア 運用

オウンドメディアは、定期的に情報発信を行うことで、集客やブランディングにつなげられるというメリットがありますが、成果を出すためには、いくつか気をつけるべき点があります。

この記事では、オウンドメディアの運用で気をつけるべき重要ポイントを解説します。

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オウンドメディアの運用で成果を出すためのポイント

オウンドメディアで成果を出すためには、ただ、漫然と情報発信をするのではなく、いくつかの押さえるべきポイントがあります。オウンドメディア運用において、実践できているかどうかを確認してみてください。

オウンドメディア 運用

ポイント1 運用の目的を明確にする

オウンドメディアを運用するにあたって、まず大切なのは「目的を明確にすること」です。オウンドメディアの目的は大きく分けて「集客」「ブランディング」「採用」といったものがありますが、「なぜ集客したいのか?」「どうしてブランディングが必要だと考えたのか?」という背景にある「悩み」まで掘り下げてください。

「サービスへの問い合わせ件数がなかなか増えない」「商品ラインナップを充実させていくにあたって、リード獲得が必要」「同業他社に比べて知名度が低い」など、オウンドメディアで最も解決したい課題が見えてきたら、それをオウンドメディアの目的としていきます。

オウンドメディアは、自社で自由に情報発信できるのがいいところですが、それゆえに、運用しているうちにいろいろなコンテンツを作ろうとして、どれも中途半端になるというケースが少なくありません。コンテンツの企画の取捨選択をするためにも、目的を明確にしておくようにしましょう。

ポイント2 成功指標を設定する

目的が明確になれば、そのためにどんな数値を上げるべきなのか、具体的な成功指標を設定します。リード獲得数なのか、商品購入数なのか、それとも新規ユーザー数なのか。オウンドメディアに明確な目的があれば、成功指標はおのずと定まってくることでしょう。

このときに、KGIとKPIで整理することをおすすめします。KGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指標)は、最終ゴールや最終到達目標の指標のこと。そのKGIに至る前の中間目標が、KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)になります。

例えば「ネット上の売上を前年比150%にする」というKGIを立てるならば、そのためのKPIとして、販売数やリード獲得数などを設定し、それに向けたアクションに落とし込んでいきます。

ポイント3 戦略を設計する

次に、オウンドメディアの戦略を設計していきます。

まずは、目標達成に向けて、対象とするユーザーの属性を絞り込んでいき、顧客のペルソナを詳細に設定します。設定したペルソナが、オウンドメディア上で、どのように商品やサービスを認知し、興味や関心を持って、比較検討を行った上で、購買に至るのか。この一連の行動をカスタマージャーニーとして設計していくことで、どんなコンテンツをどのように届けるべきかが見えてくるはずです。

ポイント4 実行プランと体制を整備する

発信すべきコンテンツが見えてくれば、具体的な公開スケジュールを立てた上で、「誰がどれくらいの頻度でコンテンツを発信していくのか」という体制を構築していく必要があります。

このときに、コンテンツ制作の流れも確認しておきましょう。公開日に対して、原稿の締切りはいつにするのか、どのタイミングで誰が原稿をチェックするのか、具体的な行動計画を立てます。このときに、社内だけでは十分な体制づくりが難しい場合は、外注することも検討していきます。

ポイント5 分析とフィードバックを行う

コンテンツを公開した後は、Googleアナリティクスなどで分析を行います。対策キーワードの検索順位や表示回数、クリック数のほか、コンテンツのセッション数やコンバージョン数、コンバージョン率などを分析し、目標を達成できなかった場合は、改善点や対策を考えます。

コンテンツ制作においては、公開後の分析とフィードバックが成功のカギを握ります。人的なリソースが不足していると、コンテンツの更新に追われて、分析がおろそかになりがちですが、それでは成果を上げることは難しいでしょう。完全に内製化するか、一部外注するかの判断基準として「分析までしっかりできるかどうか」という点が抜け落ちないように気をつけてください。

オウンドメディア運用に重要なコンテンツ制作のポイント

オウンドメディアを戦略的に運用していくにあたっては、コンテンツにいかにふれてもらうかが重要です。コンテンツ制作におけるポイントを解説します。

オウンドメディア 運用

適切なキーワードを設計する

オウンドメディアでコンテンツを発信していくにあたって、重要となるのが、SEOです。SEOとは検索エンジン最適化を意味します。的確なSEOを実施することで、検索からオウンドメディアへの流入を増やすことにつながります。

自社のオウンドメディアが対象とするユーザーが、どんなことに興味や関心を持ち、どんなキーワードで検索するのかをリサーチしていきます。対策キーワードが決まれば、そのキーワードでユーザーが検索したときに、検索結果で上位に表示されるようなコンテンツづくりを進めてください。

ユーザーが満足する内容にする

オウンドメディアのコンテンツづくりで重視すべきことは、「ユーザーにとって有益な内容かどうか」です。たとえ、ユーザーが関心を持つキーワードでコンテンツを作成して、検索から呼び込めたとしても、コンテンツの中身が伴っていなければすぐに離脱されてしまいます。

オウンドメディアでは、コンテンツの量と質の両方を重視しなければならないことを、頭に置いておいてください。コンテンツの質の判断に困ったときは「このコンテンツはユーザーの悩みや疑問を解消できているかどうか」という観点で読み直してみて、不十分な箇所があれば、労力を惜しむことなく、補足するようにしましょう。

公開後にアップデートする

コンテンツは公開したら、それで終わりではありません。コンテンツの分析を行い、ユーザーが求めている情報を把握することで、今後のコンテンツづくりに活かしていきましょう。

また、必要に応じて公開したコンテンツのリライトも行ってください。さらにユーザーにとって有益な情報を盛り込めないか、情報は古くなっていないか、さまざまな観点から、より価値の高い内容にしていきます。リライト時には、もとの公開日は残したままにして、「更新日」として新たな日付を記載するようにしましょう。元記事がいつ書かれたのかは、ユーザーにとって重要な情報なので、上書きしないようにしてください。

オウンドメディアの運営は体制づくりで決まる

オウンドメディアを運営するには、体制づくりができているかどうかが根幹となります。どれだけ優秀でも一人では、何から何までできないのが、オウンドメディアです。「質の高いコンテンツを発信して、その結果を分析する」ということには、いくつものステップが必要で、共通認識を持ったチームが必要不可欠です。

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  • 1.成果を評価できない
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SEOライティングを極める!おすすめ本7冊

SEO ライティング

SEOライティングについて体系的に学ぶには、書籍を手に取ることがおすすめです。ここでは、SEOライティングを習得するためのおすすめ本をご紹介します。

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ナイルの編集者も使う記事要件シートver1

SEOライティングとは?

SEOライティングとは、SEOの仕組みを理解した上で、記事を書くことを意味します。SEOとは検索エンジン最適化のこと。

SEOライティングの流れとしては、まずは検索ニーズがあるキーワードを選びます。そして、キーワードをもとにして、ユーザーの検索意図を考えながら記事を書いていきます。

SEO ライティング

キーワードを選ぶにあたって、最低限行うべきことは「どれくらい検索されているのか」という検索ボリュームの調査と、「そのキーワードを使って書かれているほかの記事は、どれくらいアクセスがあるのか」という競合記事の確認です。そうして選定したキーワードから、ユーザーがどんなことに関心を持ち、どんな情報を求めているのかを考えて、記事に反映させていくことになります。

SEOライティングで成果を出すためのコツ

SEOライティングで成果を出すためのコツを確認しておきましょう。

ユーザーが知りたい情報は結論ファースト

疑問を持ってネットで検索し、ユーザーが記事にたどり着いたとしましょう。ユーザーがまず着目するのが「この記事に自分の知りたいことが書いてあるかどうか」ということです。そのため、結論はなるべく記事の前半部分で示してあげることが大切です。

魅力的なタイトルをつける

タイトルは、短い文字数の中で適切に内容を表現しながらも、思わず読みたくなるようなものにする必要があります。テクニックとしては、キーワードはタイトルのなるべく左側に持ってくること。タイトルタグも指定すべきです。タイトルタグとは、コンテンツのタイトルを指定するためのHTMLタグのこと。タイトルタグの指定は、検索エンジンに記事の内容を伝えることであり、検索結果画面にも表示されます。

ディスクリプションで要点をまとめる

ディスクリプションとは、記事の要約部分です。SEOには直接的な効果はありませんが、検索結果に表示されるので、タイトルと同様に、ユーザーがそのページをクリックするかを判断する材料となります。

気をつけたいのが、スマートフォンだと、表示されるディスクリプションの文字数がパソコンより少なくなるということ。モバイルのユーザーを重視するのであれば、ディスクリプションの前半で要点を入れるようにしましょう。

見出しの階層構造を明確にする

記事の見出しが的確であれば、ユーザーは全文を読まなくても、記事のどこにどんなことが書いてあるのかを把握できます。また、見出しをつけることは、検索エンジンに記事の構造を伝えることでもあります。hタグを活用して、検索エンジンに記事の階層構造を認識してもらうようにしましょう。

箇条書きで要点を整理する

ウェブで記事を読むユーザーは「簡潔に書いてある内容を知りたい」という欲求があります。そのため、記事の内容を文章で長々と説明するよりも、ポイント別に整理してあげたほうが、ユーザーには喜ばれます。内容を整理する「箇条書き」は、SEOライティングにおいて活用したいテクニックのひとつといえるでしょう。

ビジュアル要素を入れる

テキストばかりだと、ユーザーは読むのに疲れてしまいますので、写真やイラスト、図版などビジュアル要素を記事の随所に入れるようにしましょう。表を入れたり、要点を太字にしたりすることも、記事にメリハリを与えるため、ユーザーがより記事を理解しやすくなります。

代名詞はできるだけ使わない

ウェブ記事は「最初から最後まで読んでくれる」という前提で書くと、ユーザーにそっぽを向かれてしまいます。ユーザーは早く結論を知りたいので、記事の中でも、関心のある該当箇所のみを読むことがあります。 そのため、「あれ」「これ」「それ」「あの」「その」「この」といった代名詞は、なるべく使わないほうがいいでしょう。代名詞は、前後の文脈を踏まえなければ、意味を理解しづらいからです。

もちろん、代名詞を使ってはいけないわけではありませんが、「本当に代名詞でなければいけないか」という視点で文章をチェックしてみると、具体的な言葉に置き換えたほうが理解しやすいケースが多々あります。

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SEOライティングを学べるおすすめ本

ここからは、SEOライティングを習得するためのおすすめ本を紹介します。それぞれ特徴があるので、自分に合いそうなものから読んでみてください。

『最新のGoogle対策! これからのSEO Webライティング本格講座』

SEO ライティング

SEOライティングでは「ユーザーの検索意図を読んで、検索欲求を満たす記事を書く」ことが大切です。しかし、検索エンジンへの対策も同様に重視しなければなりません。検索エンジンのアルゴリズムは、日々進化し続けていますが、それでも「良いコンテンツであるかどうかを明確に判断する」のは、まだ難しいからです。

本書では「ユーザーを強く意識しすぎるあまり、ロボット対策を怠ると致命的なほど成果が上がらなくなる」と警告。ユーザーと検索ロボットの両方に寄り添うライティング手法をわかりやすく解説してくれています。

『最新のGoogle対策! これからのSEO Webライティング本格講座』
著者:瀧内賢
出版社:秀和システム
定価:1,980円(税込)

『SEO対策のための Webライティング実践講座』

SEO ライティング

SEOの基本的な概念を踏まえた上で、ウェブライティングの技術をとことん実践的に教えてくれるのが、本書です。76ものSEOライティングのテクニックが紹介されているので、すでにSEOライターとして活躍している人がステップアップするのにもおすすめの一冊。

目的別でウェブサイト制作のポイントが解説されているほか、ウェブだからできる情報収集やさまざまな無料ツールの利用方法までを網羅。ウェブライティングについて、幅広く学ぶことができます。

『SEO対策のための Webライティング実践講座』
著者:鈴木良治
出版社:技術評論社
定価:2,178円(税込)

『沈黙のWebライティング』

SEO ライティング

もし、温泉旅館のオウンドメディアで記事制作するなら…。そんな具体的な状況設定のもと、本書は「SEOライティングでなにをすればいいのか」を解説してくれます。謎のウェブマーケッター「ボーン・片桐」のハードボイルド物語で、SEOライティングのノウハウを無理なく自然に身につけることができます。

資料やウェブをもとにしたSEOライティングだけではなく、取材記事やバズ記事についても網羅。誰にどう届ければ、心をつかむことができるのか、その疑問に答えるヒントになる一冊です。

『沈黙のWebライティング』
著者:松尾茂起
出版社:エムディエヌコーポレーション
定価:2,200円(税込)

『SEOに強い Webライティング 売れる書き方の成功法則64』

SEO ライティング

SEOライティングの中でも「買わせる」ための文章に特化したのが、本書です。全日本SEO協会認定SEOコンサルタントが導き出した、SEOライティングの法則を解説しています。集客や販売アップといった成果を重視するサイト運営者には、特に参考になる本です。

『SEOに強い Webライティング 売れる書き方の成功法則64』
著者:ふくだたみこ
出版社:ソーテック社
定価:2,178円(税込)

『世界一やさしい Webライティングの教科書 1年生』

SEO ライティング

これからウェブライターとして一歩踏み出したい人のための入門書。「ターゲットを明確にする」「主語と述語のねじれをなくす」「数字を入れて具体的に書く」といったライティングの基本となるノウハウがわかりやすく解説されています。何気なく目にしている「ストレスなく読める文章」はいかにして生み出されているのか、その秘密がわかります。

『世界一やさしい Webライティングの教科書 1年生』
著者:グリーゼ(福田多美子、坂田美知子、加藤由起子)
出版社:ソーテック社
定価:1,848円(税込)

『10年つかえるSEOの基本』

SEO ライティング

SEOって、何のためのもの?SEOライティングのテクニックを身につける前に、そもそもSEOの基本についてきちんと学びたい。そんな人にぴったりなのが、ナイル取締役が執筆した本書です。

会話形式で、SEOについて楽しみながら理解できますので、SEO初心者に最適な内容になっています。SEO上級者であっても、ふと立ち止まって、SEOに関する思考を整理したいときに最適です。

『10年つかえるSEOの基本』
著者:土居健太郎
出版社:技術評論社
定価:1,628円(税込)

『インハウスSEO 成功のための実践テクニック』

SEO ライティング

インハウスSEO とは、SEOの作業を内製化することをいいます。本書は、インハウスSEOを行うための、実践的な手法を詳しく解説。内部対策、外部対策、コンテンツ対策など、分野ごとのノウハウが詰まっています。

SEOライティングは、このうちの「コンテンツ対策」に関わってきます。SEOを内製化するためには、どんな点に気をつけるべきなのかを踏まえることで、SEOライティングを行う意義もより明確になることでしょう。

『インハウスSEO 成功のための実践テクニック』
著者:土井まなぶ
出版社:ソシム
定価:1,760円(税込)

SEOライティングでは多角的な視点が求められる

SEOライティングでは、検索エンジンの特性を知って、さらにユーザーを満足させるように、記事を書いていく必要があります。多角的な視点が求められるため、今回ご紹介した書籍を参考にしながら、SEOライティングを身につけていきましょう。

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サイトリニューアルで必須!リダイレクトの方法を解説

サイトリニューアル リダイレクト

サイトリニューアルでは、ドメインなどの変更によりURLが新しいものに切り替わるケースがよくあります。その際、古いURLから新しいURLへ自動で遷移させるリダイレクトを行わなければ、SEO上不利になるなど、大きな機会損失を招いてしまいます。

ここでは、リダイレクトがサイトリニューアルで必要な理由や設定の際の注意点などについて解説します。

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サイトリニューアルのリダイレクトとは

そもそもリダイレクトとは、アクセスされたページから別のページへ転送させるための処理のことで、URLが変更される場合に使用するものです。サイトのドメイン変更に伴いURLが変更された場合や、コンテンツのSEOのためにURLを整理した場合などに、リダイレクト設定を行う必要があります。

サイトリニューアルでリダイレクトが必要な理由

サイトリニューアルでURLが変更されたにもかかわらず、適切にリダイレクトを行わなければ、さまざまなデメリットが生じてしまいます。リダイレクトを行わなければならない理由を解説しましょう。

サイトリニューアル リダイレクト

ユーザビリティが向上する

古いURLから新しいURLへリダイレクトしなかった場合、古いURLにアクセスしたユーザーにはエラーページが表示されることになります。サイトリニューアル前に旧URLのページをブックマークしたユーザーや、旧URLが記載されているリンクをクリックしたユーザー、Googleなどで表示されたURLが新しいものに切り替わる前にアクセスしようとしたユーザーは、サイトを閲覧できなくなってしまうのです。このままでは、ユーザーがリニューアル後のサイトを閲覧せずに離脱してしまう可能性が高いです。ユーザビリティを向上させ、リニューアル後も快適にサイトを閲覧できるようにするためにも、リダイレクトは忘れずに行いましょう。

検索エンジンから評価される可能性がある

リダイレクトを行わないと、検索エンジンからの評価の損失につながってしまいます。存在しないページのURLであっても、検索エンジンのクローラーは巡回するので、大量のクロールエラーを発生させてしまいます。その分、新しいURLの巡回が遅れて、検索エンジンにインデックスされる時間も無駄にかかってしまう可能性が出てくるのです。

SEOの評価が低下して検索エンジンで上位表示されなくなり、自然検索流入が激減してしまうおそれが生じます。適切なSEOを実施するためにも、リダイレクト設定は非常に重要になります。

リダイレクトの種類

リダイレクトには「301リダイレクト」と「302リダイレクト」という2種類が存在します。それぞれの特徴や使い分けについて見ていきましょう。

サイトリニューアル リダイレクト

301リダイレクト

301リダイレクトは、恒久的に転送を行うための手法です。検索エンジンにも新しいページへ移管したことを伝えられるため、旧URLの評価を新URLへ引き継ぐことができます。

サイトのドメインを変更した場合やコンテンツリニューアルでURLを整理した場合、ページの統合や正規化を行った場合、サイトをSSL化(httpからhttpsへ変更)した場合には、301リダイレクトを使用します。

302リダイレクト

302リダイレクトは、一時的に転送を行うための手法です。恒久的な転送ではないため、検索エンジンの評価を引き継ぐことができません。近いうちに旧URLへ戻す場合に使用するものなので、サイトリニューアルには適さないものです。

302リダイレクトは、サイトやページを一時的にメンテナンスする際に表示するお知らせページに転送する際に用いたり、数日から1週間程度URLを変更する必要がある際に使用したりするようにしましょう。

リダイレクト設定の際の注意点

次に、リダイレクト設定の際の注意点について見ていきます。

そもそもリダイレクト設定をしていない

リダイレクトの重要性を認識しないままリニューアルを行ってしまったサイトでは、そもそもリダイレクト設定がされていないケースをよく見かけます。当然のことながら、リダイレクト設定がされていなければ、新しいURLに自動で飛ぶことができませんから、ユーザーは古いURLのサイトを見続けてしまうことになるでしょう。そうなってしまえば、リニューアルそのものの意味すら失いかねない事態となってしまいます。

リダイレクト先が正しくない

リダイレクト設定はしているものの、設定のミスなどにより、遷移先が正しくなっていないケースが多くあります。また、リダイレクト設定の手間を軽減するため、「とりあえずトップページに遷移するように設定しよう」としてしまう場合もあるでしょう。しかし、検索エンジンからの評価を引き継げるのはあくまでも同じ内容のページのみですので、正しいリダイレクト設定を行うようにしてください。

処理が正常にいっていない

ページの相互関係をしっかりとチェックし、リダイレクト設定を漏らさず行ったとしても、リダイレクト設定の記述が間違ってしまっていては、リダイレクトが実行されません。正しく処理ができているのかを確かめる意味でも、リダイレクトが正常に行われるかを自分の目でしっかりと確認することが大切です。

URL新旧対応表を作成しよう

リダイレクト設定では、抜け漏れなどがあるとユーザーを混乱させてしまい、最悪の場合検索エンジンからの評価を下げてしまう可能性もあります。だからこそ、「URL新旧対応表」を作成し、一つひとつのページをしっかり管理することをおすすめします。

ただし、運用の期間が長いサイトでは、ページ数が膨大になり、一つひとつのURLを細かく管理するのが難しい場合もあるでしょう。そうした場合には、アクセス数が多いなど、サイト内において大事なページから、優先してURL新旧対応表を作るようにしてください。

リダイレクト設定の目的は、ユーザビリティの向上と検索エンジンからの評価の引き継ぎです。そのため、リニューアル前のサイトでアクセスを集めていなかったページについては、そもそもユーザーが閲覧していなかったり検索エンジンから評価されていなかったりするわけですから、必ずしもリダイレクト設定をする必要はありません。すべてのページをリダイレクト設定するのが理想ではありますが、現実問題としてそこに労力がかかりすぎてしまう場合には、優先順位をつけて対応していくようにしてください。

リダイレクト設定を正しく行ってサイトリニューアルを成功させよう

サイトリニューアルには、多くのお金と時間が必要になるからこそ、さまざまなマイナス部分を排除しつつ、これまで積み上げてきたプラス部分はしっかりと守っていかなければなりません。今回紹介したリダイレクト設定も、プラス部分を守るための大切な作業のひとつであるため、漏らさず対応するようにしてください。

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サイトリニューアルの手順を7ステップで解説!【失敗例つき】

サイトリニューアル 手順

自社サイトを大規模に改修するサイトリニューアルでは、改修する箇所や必要となる期間が膨大になりやすく、しっかりと順序立てて作業を進めなければなりません。ここで正攻法となる手順を踏まなければ、サイトリニューアルの効果を出しにくくなってしまったり、場合によっては逆に効果を下げてしまったりすることも考えられます。

そこで今回は、サイトリニューアルの正攻法といえる手順と、リニューアル実施時にありがちな失敗例について解説します。

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サイトリニューアルの7つの手順

改修箇所が多く、長期間をかけて行っていく必要があるサイトリニューアルでは、ひとつずつステップを踏みながら、確実に作業を進めていかなければなりません。まずは、理想的なサイトリニューアルの手順について見ていきましょう。

サイトリニューアル 手順

STEP1 サイトリニューアルの目的・目標を設定する

サイトリニューアルの際に、必ず最初にやるべきなのが、その目的や目標を設定することです。何のためにサイトリニューアルを行うのかが明確になっていなければ、現状の課題や行うべき改修も不明確なものとなり、効果のあるサイトリニューアルを実現することは難しいでしょう。

サイトの集客数を伸ばしたいのか、それとも問い合わせなどのコンバージョン数を上げたいのか、はたまた運用の手間の減少や効率化がしたいのか。サイトや企業によって、その目標となるところはさまざまあるとは思いますが、まずは最終的なゴール地点をはっきりさせておく必要があります。

STEP2 目的・目標を数値化してKPIを設定する

サイトリニューアルの目的や目標が決まったら、今度はそれを具体的な数値へと落とし込み、目標達成に必要なKPIを設定します。例えば「サイトからの問い合わせ数を20%増加させるために、サイトの訪問者数を30%増加させよう」といったように、具体的なKPIを決めておきましょう。

サイトリニューアルにおいて、目標を掲げることは非常に大切な要素ではありますが、だからといって到達できないであろう目標を定めてしまったり、目標達成に必要な要素が不明確な状態にしてしまったりしてはいけません。目標と、そこに至るまでの道筋をしっかりと定めておくことで、初めて具体的な改善点を見出すことができるようになるのです。

STEP3 自社サイトの課題を分析し、競合を調査する

次に、現状のサイトの課題を分析していきます。例えば、訪問者数は足りているのにコンバージョンにつながっていないのであれば、サイト内の構成に問題がある可能性があります。このようにして改善すべきポイントを見つけ出し、サイトリニューアルによって手を入れなければならない箇所を具体的に探していくのです。

また、ベンチマークしている競合サイトをチェックするのもいいでしょう。競合サイトで良い部分があるのであれば、その要素も積極的に導入していくべきですし、逆に良くないと感じる部分があるのであれば、それを避けるようにして、より良いサイトを目指していくことが大切です。

STEP4 サイトマップ・ワイヤーフレームを作成する

いよいよ実際のサイト構造を検討していきます。ページ同士のつながりを示すサイトマップ作成のタイミングで、追加するコンテンツの置き場所を決めるのはもちろん、現状のサイトから削除する要素や修正する要素も見定めるようにするといいでしょう。サイトマップが完成したら、各ページのレイアウトを定めるワイヤーフレームを作成していきます。ワイヤーフレームの作成では、実際のユーザーの動きをイメージし、見やすさや使いやすさにこだわっていくことが大切です。

STEP5 デザイン・コンテンツを作成する

次はデザインや、リニューアル後のサイトで必要になるコンテンツの作成を行っていきます。特にコンテンツ作成の際には、画像なども実際に使うであろう素材を使うようにし、アップした際の見え方までしっかりチェックすることが大切です。

STEP6 効果測定をする

サイトリニューアルによってどのような結果が出たのか、その効果測定をしっかり行うようにしましょう。サイトリニューアル前と比べてどう変わったのか、また目標としていた数値と比べて現状はどうなのか、といった部分を重点的にチェックします。

もしもリニューアル前よりも悪化している部分があれば、すぐに原因を究明して、対処しなければなりません。また目標に到達できていない場合は、どの部分を改善すれば目標に近づけるかを分析していきます。

STEP7 運用・改善を行う

サイトリニューアルに、明確な終わりというものは存在しません。定期的に効果測定を行いつつ、その結果をもとにさらなる改善を積み重ねていきます。少しずつでも課題を解決し、サイトを常に進化させ続けることが大切です。

サイトリニューアルでよくある失敗例

ここからは、サイトリニューアルの際によくある失敗例について見ていきます。

サイトリニューアル 手順

目的・目標の設定ミス

サイトリニューアルの失敗例として多いのが、目的や目標をうまく設定できていないケースです。例えば、サイトリニューアルの理由として「デザインが古くなってきたので刷新したい」というケースはよくあります。サイトリニューアルは、「目標」を達成するためのあくまで「手段」です。デザインを刷新したいは、手段になっているため、目的として設定してしまってはNGです。本来、改善すべきポイントや追加すべき要素を見落としてしまいます。そのままサイトリニューアルを進めてしまっては、単に見た目が新しくなっただけのサイトができあがってしまうでしょう。サイトリニューアルの際には、必ず明確な目的・目標を立てるようにしましょう。

制作会社の選定ミス

サイトリニューアルには、専門的な知識や技術が必要とされる部分も多いため、制作会社に作業を依頼するケースもあるでしょう。しかし、一口に制作会社といっても千差万別で、それぞれ得意とする領域は異なっています。例えば集客を目的としているにもかかわらず、デザインに優れた制作会社に依頼をしても、思い通りの結果をもたらすことはできません。サイトリニューアルの目的や目標に合わせ、それを得意とする制作会社をしっかり選定することが大切です。

KPIの設定ミス

目標達成のための具体的な数値であるKPIの設定でも、ミスが見られることは少なくありません。達成できないであろう数値を設定しても意味がありませんし、逆に誰でも達成できるような数値を設定してしまえば、リニューアルする意味も薄れてしまうでしょう。現状の数値や状況を正しく分析し、目指しがいのあるKPIを設定することが大切です。

リニューアル後の運用ミス

サイトリニューアルそのものが完了しても、運用ができていないケースはよく見られます。新しいコンテンツを追加したり、分析と改善を行ったりしなければ、せっかくサイトリニューアルした意味が薄れてしまいます。また、サイトリニューアル時にURLが変わったのに、リダイレクトの設定をし忘れていては、検索エンジンからもユーザーからも見放されてしまう結果になってしまうでしょう。

運用部分で失敗に陥る例も少なくありませんので、丁寧にサイトを運用して育てていかなければなりません。

正しい手順でサイトリニューアルを成功に導こう

サイトリニューアルを成功に導くためには、目標の設定や課題の分析、リニューアル後の改善など、ひとつとして無駄にしていい作業はありません。具体的な目標がなければ課題が抽出できないように、一つひとつの手順をしっかりと踏んでいくことも必要不可欠です。今回紹介した正攻法の手順を参考に、サイトリニューアルを成功に導きましょう。

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SNS集客とは?メリット・デメリットや特徴を紹介

集客 SNS

「企業が集客するとき、SNSの活用は必須なのだろうか......」

「仮にSNSで集客するとき、どのSNSを利用すべきかわからない」

と思うことはありませんか。

スマートフォンやインターネットの普及により、多くのSNSが生まれ浸透しています。集客のインパクトが大きくなっており、SNSでの集客を考えている企業担当の方も多いのではないでしょうか。しかし、SNSで集客をしたことがない場合は、そもそもSNSで集客すべきか悩む場面があるかと思います。

そこで今回は、

  • 企業がSNSで集客すべき5つの理由
  • 主な6つのSNSの特徴と集客方法
  • SNS集客する際の注意点やポイント

など、SNSでの集客についてご紹介します。

これからSNSでの集客を始めたい方や、すでにSNSの集客を始めて上手くいっていない方はぜひ参考にしてください。

企業がSNSで集客すべき5つの理由とは?

企業がSNSで集客すべき理由は、以下の5つあります。それぞれ詳しく解説します。

集客 SNS

【理由1】新規顧客の獲得につながりやすい

企業がSNSで集客すべき理由に、「新規顧客の獲得につながりやすい」といった点があります。

狙いたいターゲット層の中には、自社の商品・サービスを知らない人もいます。自社の商品・サービスを知らないため、そもそも検索して調べることもありません。何らかの方法で、情報を伝えるきっかけが必要となります。

このような場合、SNS活用を検討することをおすすめします。SNSで企業用のアカウントを作っていれば、新規顧客にフォローされることがあります。フォロワーが増えれば新商品・サービスの告知がしやすくなったり、口コミ効果などが期待できたりするかもしれません。

このように、SNSは新規顧客の獲得につながりやすいです。

【理由2】口コミにより自社商品・サービスへの信用度が上がる

次に紹介する理由は、「口コミにより自社商品・サービスへの信頼度が上がる」といった点です。商品・サービスの購入を検討するとき、口コミを参考にする人が増えています。

集客 SNS

引用元:三菱UFJリサーチ&コンサルティング「口コミサイト・インフルエンサーマーケティングの動向整理」

上記のデータによると、20代~40代の6割以上が「商品やサービスを検討するとき、口コミが当てはまる」と答えているようです。50代~60代はやや減っていますが、それでも全体の3割以上が口コミを見て当てはまると答えています。

では、口コミを増やすにはどうすればいいでしょうか。その一歩として重要なのが、SNSでの露出を増やすことです。言い換えれば、「SNSでの集客を強化すること」が重要となります。

自社の商品・サービスが魅力的で、かつSNSで話題に挙がっていれば「良い口コミ」が増えていくのではないでしょうか。そうなれば、商品・サービスに興味を持った新規ユーザーが、購入・お問い合わせをするサイクルにつながる可能性があります。

【理由3】無料で始められるため、施策を検討しやすい

3つ目に紹介する理由は、「無料で始められるため施策を検討しやすい」といった点です。

メディア運営の場合、少なからずサーバー代や諸費用がかかってしまいます。しかしSNSは基本無料で始められるため、非常に取り組みやすいといえるでしょう。

もちろん施策の検討などに工数はかかりますが、「社内の稟議を通して予算を確保する」といったことが不要なので、実施しやすいのではないでしょうか。うまく運用すれば、広告出稿しなくても集客は可能なため、取り組みやすいのは大きな利点になります。

【理由4】インフルエンサーを活用した集客施策を打ちやすい

インフルエンサーを活用した集客施策を打ちやすいといった点は、SNS活用のメリットです。

SNSには数万フォロワーなどを獲得した、いわゆる「インフルエンサー」といわれる方がいます。SNSを強化してインフルエンサーからリツイートされれば、多くの人の目に届いてフォロワーの獲得にもつながります。

また、インフルエンサーにPR依頼をすることも可能です。インフルエンサーのフォロワー属性が自社商品・サービスとマッチしている場合、新規顧客を獲得できる可能性が高まります。

【理由5】ファン化を生み、中長期的な売り上げアップにつながる

最後に紹介する理由は、「ファン化を生み、中長期的な売り上げアップにつながる」といった点です。

以下のようにユーザーとのコミュニケーションを大切にSNSを運用していると、投稿をきっかけにファンがつく可能性があります。

  • 新商品の投稿をリツイート、リプライしてくれたユーザーにいいね・コメントを返す
  • 商品の口コミをリサーチし、困っているユーザーにコメントをする

SNSをきっかけにユーザーがファン化すれば、新商品やお得な情報を拡散してくれる可能性が増えるでしょう。その結果、商品の購入・サービスの利用などの後押しとなり、中長期的な売り上げアップを実現につながる可能性があります。

主要なSNS6つの特徴や集客への効果を比較

ここからは、以下6つのSNSの特徴と集客につながる活用方法についてご紹介します。

  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • LINE
  • YouTube
  • TikTok

なお年齢層については、総務省情報通信政策研究所の情報を参考としています。

参考:https://www.soumu.go.jp/main_content/000765135.pdf

Facebook

最初に紹介するSNSはFacebookです。Facebookの特徴は、以下の5つあります。

  • 日本では30代〜40代の利用率が高い
  • 基本的に実名でアカウント登録している
  • 世界で利用しているSNSの中で1番利用者が多い
  • Facebookページで企業情報を記載できる
  • 広告の出稿ができる

Facebookは実名登録が基本のため、いわゆるサクラと言われるような口コミも少なく信頼度が非常に高いです。

Twitter

次に紹介するSNSは、Twitterです。Twitterの特徴は、以下の5つあります。

  • 主に10代〜20代の利用率が高い
  • リツイート機能で情報の拡散を狙える
  • 匿名でアカウント登録ができる
  • 複数のアカウントを作成でき、用途に応じて使い分ける人も多い
  • 広告の出稿ができる

Twitterは140文字のテキストを投稿する手軽なSNSなため、ユーザーとのコミュニケーションを取りやすいのが特徴です。またリツイート機能があり、キャンペーンなどの施策を打つことで認知度やフォロワーを一気に増やす施策などを打てます。

Instagram

3つ目に紹介するのはInstagramです。Instagramの特徴は、次の5つあります。

  • 10代〜30代の利用率が高い
  • 写真や動画が中心のSNS
  • ライブ配信を行い、Instagram利用者とのやりとりができる
  • 匿名でアカウント登録ができる
  • 広告の出稿ができる

Instagramは若者の利用者が多く、投稿にハッシュタグを使う文化があります。また投稿する画像に統一感をもたせることで、ビジュアル的にブランディングも可能です。画像を見ただけで企業が連想できれば、認知拡大につながるのではないでしょうか。

LINE

次に紹介するSNSは、LINEです。LINEの特徴は、以下の5つあります。

  • 全世代で利用率が高いうえ利用者自体も多い
  • コミュニケーションのインフラ的存在になっている
  • スマートフォン1台につき1アカウントのみ登録できる
  • 自動チャットツールがある
  • 広告の出稿ができる

別の媒体から登録を促し、重要なコンテンツを紹介するなどを狙った集客がしやすいです。 また登録者を購入者へ育てるナーチャリングもしやすく、広告も出稿できます。ほかにもショップカードやクーポンなどを配信することも可能なので、小売業などとも相性がいいSNSです。

YouTube

5つ目に紹介するのはYouTubeです。YouTubeの特徴は以下の5つあります。

  • ほぼ全世代で利用率が高い
  • 動画配信がメインのSNS
  • 広告の出稿が可能で、動画やバナーなど出せる広告が多い
  • ライブ配信があり、利用者とリアルタイムでやり取りできる
  • 人気の高いYouTuberに商品やサービスのレビューなどを依頼できる

これまで紹介したSNSと違い、動画コンテンツがメインのSNSです。YouTube内で検索して動画を探すユーザーも多く、検索キーワードに合わせたコンテンツを作ることで狙いたいターゲットにリーチできます。

またYouTuberに商品やサービスのPR依頼、コラボ依頼も可能です。動画で紹介してもらえるため、具体的な利用イメージや感想が伝わりやすい傾向にあります。テキストだと理解するのにハードルが高い商品やサービスとの相性もいいです。

TikTok

最後に紹介するのは、TikTokです。TikTokの特徴は、以下の5つあります。

  • 主に10代の利用率が高い
  • 短い動画を主体としたSNS
  • おすすめの情報が自然に流れてくるため、新しい情報も認知されやすい
  • 動画の投稿だけでなく、ライブ配信もできる
  • 動画を主とした広告の出稿ができる

TikTokは主に若い世代で利用している人が多いです。手軽に動画を投稿できますが、視聴者を飽きさせない工夫や流行りの音源を把握した上での投稿が必要になります。

自社商品やサービスを直接紹介するよりも、「企業 × ネタ系」「企業 × 働きやすさ」など若者にも興味を持ってもらえるコンテンツを作ると拡散されやすい傾向にあります。

SNSで集客するときに注意すべき3つのこと

「SNSの運用を始めれば、必ずしも集客につながるの?」「企業がSNSで集客をするときに気を付けるべき点はないのかな.....」と思った方もいるのではないでしょうか。

次に、SNSで集客する時の注意すべきことを確認しておきましょう。一つずつ詳しく解説します。

集客 SNS

【注意点1】序盤は地道に検証していく必要がある

1つ目の注意点は、序盤に地道に検証していく必要があるということです。SNSでは投稿をしなければそもそも認知されないうえ、最初は拡散もされずフォロワーを増やしづらいのが現実です。

そのため序盤は特に、投稿の数を増やす必要があります。しかし数を打つにも、どんな方法がユーザーに刺さるか最初はわかりません。そのため地道に検証をしていく必要があります。

例えばTwitterの場合、投稿方法は以下のようにいろいろあります。

  • テキストのみで投稿する
  • 図解をセットで投稿する
  • テキストと記事のURLを投稿する
  • プロモーション動画とセットで投稿する

ユーザーにどのような伝え方が刺さるか、最初はわかりません。そのためなるべく同じ条件(同じ時間、同じ内容)で複数の投稿方法を試し、効果の検証が必要です。

【注意点2】成果がでるまでに時間がかかりやすい

SNSは、成果がでるまでに時間がかかりやすいという点に注意しておくことが必要です。

SNSで集客を行うときは、中長期的に運用していくものだと認識しておきましょう。また継続していくことが肝心なので、中長期的な継続ができるかのコストも考えて始める必要があります。

【注意点3】投稿内容によっては、炎上のリスクがある

投稿内容によっては、炎上のリスクがあるというのは、SNSで注意しておきたい点です。

SNSは、良くも悪くもバズを引き起こして認知拡大されやすい媒体です。投稿した内容にミスがあったり、伝え方が断定的だったりすると炎上してしまうこともあります。

炎上してしまうと企業全体のイメージ低下にもつながりかねないので、投稿内容は慎重に扱いましょう。

SNS集客のポイント・コツを4つ紹介

ここまでそれぞれのSNSの特徴や注意点を紹介しました。最後に、SNSでの運用を始めるにあたってポイントやコツを紹介します。

SNS集客のポイントやコツは、主に以下の4つです。それぞれ詳しく解説します。

集客 SNS

【コツ1】SNSの利用目的を明確にする

まずは、SNSの利用目的を明確にしておきましょう。SNSは無料で始められるとはいえ、成果を出すまでには地道に検証をし続ける必要があります。そのため目的や目標がないと、長期間運用をし続けるのは困難となってしまいます。また、投稿内容も目的が決まっていないと、ブレてしまいます。

ユーザーにSNSを通してどんなことを伝えたいのか、SNSを活用してどういった目的を実現したいのか、SNSで集客する目的を明確にすることが重要です。

【コツ2】ペルソナを設定する

次に紹介するコツは、ペルソナを設定します。SNSごとに利用しているユーザー層や強みが異なります。そのため適切なユーザーを集めるには、どんなユーザーを集めるべきかを決める「ペルソナの設定」が必要です。

そのうえでペルソナがよく利用するSNSを選定し、ペルソナに刺さる投稿の検証を積み重ねていく必要があります。ペルソナが利用するSNSが分からない場合は、同じ内容のコンテンツを各SNSで投稿してみるのも1つの手です。

ペルソナ設定の方法は、下記の資料にてまとめています。これからSNSでの集客を実現したい方は、以下ダウンロードの上ご一読ください。

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企業のマーケティング活動の成否は、ペルソナの質に左右されるといえます。質が高く、しっかりとしたペルソナを作り上げることで、見込み顧客の獲...
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【コツ3】フォロワーの質を重視する

3つ目のコツは、フォロワーの質を重視することです。SNSで集客をする場合、ただ単にフォロワーを増やすことに注力してしまうと失敗する可能性があります。

「集客の数を増やすなら、フォロワーを増やすのは前提なのでは?」と思った方もいるかもしれません。確かに、ある程度の認知を獲得する上でフォロワー数は重要です。しかしフォロワーを増やすだけでは、自社の商品・サービスに興味のない人まで集まってしまいます。

例えば、自社の商品にまったく関係のない内容(飼っている猫の面白投稿など)でバズったとします。バズるとこれまで認知していなかったユーザーにも情報は届きますが、「面白い猫を飼っている」程度にしか情報は届きません。当然、自社商品・サービスに興味を持つ方も少ないです。

しかし自社の商品・サービスに興味のあるフォロワーを、100人獲得した場合はどうでしょうか。新商品・新サービスの紹介を見れば、少なからず購入やお問い合わせなどにつながる可能性があります。

このようにターゲットにあったフォロワーを増やすことで、フォロワーがリピーターになり長期的な収益アップにもつなげられます。

【コツ4】専任の担当者を配置する

SNS運用では、専任の担当者を配置することです。担当者が決まっていれば、投稿内容がブレる可能性が減ります。一貫したテイストで情報発信できるように、担当者を決めておきましょう。

SNSでの集客を検討しよう

SNSは新規顧客の獲得につながりやすく、中長期的な売り上げアップも実現しやすい施策です。しかし、ただ運用するだけでは効果が上がらない可能性もあります。しっかりと目的から整理して、SNS運用の体勢を構築するようにしてください。

効果を上げるうえで特に重要なのは、ペルソナ設計です。ペルソナ設計をしてからSNSを運用することで、自社商品・サービスに興味のあるユーザーが集まりやすくなります。

具体的なペルソナ設計の方法については、以下の資料をダウンロードの上ご活用ください。

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SNS集客とは?メリット・デメリットや特徴を紹介【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

SEOにおけるROIに関して

本日のSEOニュース(2021年10月20日収集分)

こんにちは!ナイル株式会社の青木です。

本日は「SEOにおけるROI」に関する考え方などの3つをお届けします!

※トピックは初級者~中級者くらいの方向けを想定して紹介します。

なお、本企画は取り上げるページを実際に読んでいただくことを想定しております。簡単なひとことコメントとお役立ち度(収集部隊の主観です)を参考に、該当ページを読んでみてください。

前回のニュース(2021年10月15日収集分)はこちらから

本日のSEOニュース

①SEOのROI(投資収益率)を正当化するために必要な数値と論点

記事紹介:The ROI of SEO
(Moz)

お役立ち度:★★★★☆

ナイルのひとこと
SEOに限らず、予算が限られている中で、どの施策から取り組むべきか、悩んだ経験のある方は多いのではないでしょうか。
そんな方はこの記事を参考に、ROI、ROASを算出し、それを元に優先度を決めてみるといいと思います。
もちろんSEOは「本当に順位が上がるのか?」という大きな課題もありますが、それを理由に投資対効果などを不明瞭なまま、SEOに取り組んでしまうと、SEO上の成果(例:キーワードの順位が上がった、クリック率が改善した)は得ることができるかもしれませんが、ビジネス上の成果(売上など)は得ることができないかもしれません

数字の算出はなかなか難しいところですが、ぜひ試してみてください。

②ユーザーの意図に合わせて、コンテンツを分ける場合

記事紹介:Google on Separating Content By User Intent
(Search Engine Journal)

お役立ち度:★★★★☆

ナイルのひとこと
簡単に説明すると、商品購入を主としたページや情報を提供するページなど、ユーザーの意図に合わせてページを分けることで、Googleが検索毎に適切に返すことができる。という話です。

SEOの施策の一環として「ページ内の情報量を増やし、網羅性を上げる」というものがありますが、商品購入ページなどで、それをやりすぎてしまうと商品を欲しい人ではなく、情報が欲しい人向けのページとして認識されてしまう可能性があるというのは、意識したいポイントです。

また、情報の基準はありませんが「誰向けのページか」という点を意識すれば、自ずと基準は出てくると思います。

③これからのSEOマーケターが成果を出すために必要なこと――JADE伊東氏×ナイル土居

記事紹介:これからのSEOマーケターが成果を出すために必要なこと――JADE伊東氏×ナイル土居
(ナイルのかだん)

お役立ち度:★★★★★

ナイルのひとこと
JADE伊東さんと、弊社の土居の対談記事になります。
SEOを担当するWebマーケターが継続的に成果を出すためには、どのような視点とスキルセットが求められるのかというテーマで、事業会社と支援会社のどちらでSEOをするかなどの気になるポイントも取り上げています。

SEOに関わる方は必見といってもいいのではないでしょうか!ぜひご覧ください。

最後に

みなさまのSEO施策にお役に立てるように、今後もSEOニュースまとめを平日数回更新する予定です。

また、SEO情報やセミナー情報などを配信しているメールマガジンもご用意しておりますので、よろしければご登録ください。

※もしSEOでお困りであれば、こちらのお問い合わせからお気軽にご相談ください!

前回のニュース(2021年10月15日収集分)はこちらから

また、ナイルではSEO内製化にも役立つ、「お役立ち資料」を公開しております。

今後も種類を増やしていきますので、よろしければご覧になって下さい。

最後に告知です

2021年10月26日(火)14:00~14:30で30分でサクッと分かる!Googleアナリティクス4(GA4)ウェビナーを開催します。

  • 従来のGoogleアナリティクスと何が違うのか?
  • 乗り換えなかったらどうなるのか?
  • 今やるべきことはあるのか?
など、30分という短い時間で、ノウハウをたくさんお伝えできればと思います。GA4のウェビナーは、今回含め年内残り2回を予定しています。
「そろそろ対応しておこうかな」という方、ぜひご参加くださいませ!
30分でサクッと分かる!Googleアナリティクス4(GA4)ウェビナー
(クリックするとセミナー詳細ページに遷移します)

SEOにおけるROIに関して【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

ペルソナとは?マーケティングを成功させる設定手順と使い方

マーケティングにおけるペルソナとは、商品開発やコンテンツマーケティングの際に設定する、象徴的な仮想ユーザーのことだ。 ペルソナ設定では、名前・年齢・性別・住所などの属性のみならず、パーソナリティやライフヒストリーなどの細 […]

これからのSEOマーケターが成果を出すために必要なこと―JADE伊東氏×ナイル土居

トレンドの移り変わりが激しいデジタルマーケティング業界。SEOにおいては、Googleのアルゴリズム進化によってかつては通用していたテクニカルな施策が効きづらくなり、やみくもにコンテンツを作るだけでは成果が出なくなっています。

一方で、デジタル広告においては、Cookie規制強化によってWebサイト閲覧者の行動をトラッキングした広告施策が難しくなっていくでしょう。

このように業界が大きく変化するなかで、その変化に対応しながら、SEOを担当するWebマーケターが継続的に成果を出すためには、どのような視点とスキルセットが求められるのでしょうか。

ここでは、ぐるなびでSEOを中心としたWebマーケティング組織の責任者を経て、現在はWebコンサルティングを行う株式会社JADEの代表を務める伊東周晃氏と、ナイル株式会社のSEOサービス責任者・Webサービス責任者を経て、同社の人事トップを務める土居健太郎に話を聞きました。

伊東 周晃(いとう のりあき)
株式会社JADE 代表取締役
2000年に株式会社NKB入社。2004年より東京メトロと共同運営する地域情報サイトの立ち上げ、運営に参加。2007年より株式会社ぐるなび。同社では、SEO、ソーシャルメディア施策、Web解析、コンテンツマーケティング、広告、広報領域の執行役員を務めた。株式会社JADEでは、「Growth & Integrity」をコンセプトに検索を軸としたWebコンサルティングサービスを提供している。

土居 健太郎(どい けんたろう)
ナイル株式会社 取締役 人事本部 本部長
2008年に東京大学工学部中退後、フリーターとして活躍。2009年、成り行きでナイル株式会社に入社。2010年より事業部長としてデジタルマーケティング事業の立ち上げを牽引。2015年、同社取締役に就任。2016年からはメディア事業部に異動、自社サービス「Appliv」サービス責任者を経て、同事業における新規サービスの立ち上げを担当。2021年1月に人事本部 本部長に就任、現在は人事責任者として主に採用と組織開発を担当。著書に「10年つかえるSEOの基本」(技術評論社)がある。

SEOで成果を出すには決裁権を取りに行くべし

――事業会社でSEOに取り組むとしたら、最初に何をやるべきだと思いますか。

伊東:事業会社におけるWebサービスというのは、あくまでもビジネスを行っていく上でのひとつの手段で、SEOはさらにその中のWeb集客施策のひとつに過ぎません。SEOで成果を出すためには、社内におけるSEOの優先度を上げていくことが大事です。

特に、経営者や事業責任者がWebに明るい人でない場合は、比較的容易に達成できるレベルの成果を積み重ねて、少しずつ社内における発言権やSEOの予算を取れるようにしていくといいと思います。 「SEOって大事なんだ」と経営者や事業責任者に理解してもらいつつ、自分の権限の範囲を拡大していくイメージですね。

JADE 伊東周晃氏

 

土居:SEOを主導する人に決裁権がないままではうまくいかないですよね。

SEOはGoogleのアルゴリズムによって検索キーワードの順位が上下変動を繰り返すので、しくみを知らず、結果だけ見て判断する上司に順位変動の理由を毎回説明して理解を得るのは、正直言って面倒くさい。

伊東さんの言う通り、基本的には自分が決裁権を持ち、チームを作って取り組むのが手っ取り早いと思います。

――SEOに理解がある人が決裁権をもっている環境を作るということですね。

伊東:そうですね。SEOで成果を出すポイントは、まず自分が決裁権をもって動きやすい環境を作り、小さな成果を積み重ねながら、徐々にSEOの予算を増やしていくこと。そして、SEO以外のデジタルマーケティング領域に裁量を広げていくことです。

――SEO以外の領域にも広げていくことが重要なんですか。

伊東:そうですね。逆説的ですが、一見SEOに関係なさそうに思えることがランキングに影響を与えることがある、というのが今日の状況だと考えています。例えば、いわゆる「ブランド力」的といった話ですね。

企業活動の中にはSEOのためと思ってやったわけではないけど、SEOにポジティブフィードバックされ得るものがあるということを考えると、総合格闘技的取り組みに近い。いつまでも狭義のSEOに拘泥していると早々に成長限界がきます。

SEOを起点に、例えばデジタル広告や広報といった領域も自分のものにしておくと、より広い見地からマーケティングを考え、意見を言えるようになるでしょう。

自分が決裁権を持つのが難しければ、ブランディングや広告などの分野を担当している人たちとリレーションを築いていく必要があります。

土居:組織では、幅広く内部をわかっている人が一番うまくやれますよね。ことSEOにおいては、UI/UX、コンテンツ、技術実装などのWebサービス運営に関わる幅広い領域が関わってくるので、UI/UXについてデザイナーと話す、エンジニアと技術的なことについて話す、といったように柔軟な立ち回りで協力関係を築きつつ、大局的な見地で柔軟にマーケティングを考えられるだけの知識があることが望ましいです。

チームビルディングとマネジメントができるマーケターの価値は高まっていく

ナイル 土居健太郎

――SEOを知っているだけでは成果を出すのが難しくなっているんですね。マーケターとして成果を出し続けるにはどういったことが求められるのでしょうか。

土居:昔のSEOは、キーワードをタグに入れる、サイトの内部設計をする、外部リンクを調達するといったテクニカルな部分が重視されていて、しかもそれで成果が出せていましたが、今ではそういう施策にほとんど価値はありません。

SEOが「一部の人だけが知っている裏技的なもの」という時代はとうの昔に終わっていて、今はそれぞれの職種、職域の中にSEOが溶けている感覚。Webサイトをつくるエンジニアやデザイナー、コンテンツをつくる編集者やライターも一生懸命SEOを考えているわけですよ。

伊東:一部の専門的な部分だけをSEOの専門家がやって、あとはそれぞれの職域の中でSEOに取り組んでいる感じですよね。SEOだけを知っているマーケターのアドバンテージは失われつつありますが、組織のDNAとしてSEOが埋め込まれていく、そうしたSEOの在り方は非常に理想的な気がします。

土居:マーケターは、そうした中で成果を出していくために、SEOにプラスして何をどう伸ばしていくかを考えなくてはなりません。Googleのアルゴリズムも進化しているなかで、「検索キーワード職人」みたいな感じだけだといずれ食べていけなくなってしまうでしょう。

伊東:SEOに関わるとサイト運営の全般的な能力が鍛えられて、UI/UXやコンテンツマーケティング、CRO(コンバージョンレートオプティマイゼーション)に関する領域は素養として自然と入ってきます。横に広くスキルを伸ばしつつ、自分の強みを縦に深堀していけるといいですね。

土居:SEOのスキルを卑下する必要はないけど、それだけに固執していると研究者みたいになっちゃう。といっても、多くの人が踏み込まない領域までその専門性を追求していくのであれば話は別で、レアリティの高い職能として重宝されます。

つまり、成果を出すマーケターになりたいなら、

  • スペシャリストとしてレアリティのある人になる
  • 武器として複数の得意分野を持ったマルチなデジタルマーケターになる
  • 出世して自分の裁量で意思決定できる立場になる

この3つのいずれか1つ以上を満たすことを目指すべきです。

伊東:土居さんと自分の経験からSEOを例に話してきましたが、これはデジタル広告においても同じことがいえますね。Google広告ひとつとっても、AIベースになっていくなかで、運用者がバリューを出すべきところが変化してきている。

SEOもデジタル広告も、これまでの手法だけで戦っていると、この先マーケターとして成果を出し続けるのは厳しくなっていくはずです。

――そのほかにマーケターが成果を出す上で求められるスキルはありますか。

土居:それでいうと、チームビルディングとマネジメントができる人は強いですよ。

SEOが溶けているというお話をした通り、マーケターだけで完結するのではなく、デザイナーやエンジニア、編集者などの別職種の人を巻き込んで、マネジメントしながらプロジェクトを進めていく必要があります。

自分一人で成果を出せる人よりも、成果を出すためのチームを作り、マネジメントできるマーケターの価値は今後もっと高まっていくでしょう。

– Webコンサルタントの採用情報はこちら –

「事業会社は自由にやれそう」は幻想!?

――事業会社か、支援会社(エージェンシー)か、転職の際に悩む人が多いと聞きます。事業会社は自由度が高くて自分のやりたいようにできそう、というイメージも強いようですが、実際はどうでしょう。

伊東:結論的には、支援会社も事業会社もそれぞれ違う良さがあって、どちらを選んでも成長できるとは思います。

でも、事業会社のほうが自由そう、というのは幻想(笑)。支援側での関わり方が中途半端だったり、提案が通らなかったりすると、見えない向こう側にドラマがありそうに見えるんですよ。

ただ、事業者側で自由に仕事をしようと思ったら、社内で絶大な信頼を得てからでないと難しい。なぜなら、マーケティングの投資がお客様への価値提供に、そして自社の業績に直結するからです。

まずもって、転職したてで信頼がない人に、いきなり予算を渡して大きな仕事を任せることはないでしょう。

土居:転職先の組織規模が小さくて、“一人マーケター”として予算と裁量を持ってやれるチャレンジングな環境なら話は違うかもしれませんね。

とはいえ、予算が割り当てられている以上、成果が出せなければ存在価値が問われます。思うままにやって結果がついてこなければ、「何しに来たんだよ」といわれても仕方ない。

事業会社でやっていきたいなら、自分の人件費が固定費として発生している理由まで考えて転職すべきでしょう。

総合力を養いたい場合にどちらかを選ぶとしたら、案件の幅が広く、さまざまなビジネスでマーケティングにふれられる支援会社がおすすめですね。柔軟な思考や現場で戦うスキルが身に付きやすいし、濃いフィードバックをもらえる機会も多いので。

伊東:勉強して知識を仕入れ、実践して、フィードバックしてもらって、それを高頻度で繰り返すことが成長に直結するのは確かなので、そういう観点では、クライアントワークを通じて多くのケーススタディにふれられる支援側のほうがスキルをつけやすいと思いますね。

事業会社だと社内にマーケターが少なかったり、ノウハウがない場合は有益なフィードバックを得られなかったりすることもある。フィードバック機会があるなら、事業会社側でも成長できるとは思いますが。

伊東:…ちなみに、話は変わりますが、ナイルさんではコンサルタントの教育ってどうされてるんですか?この機会にきいておきたいです(笑)。

土居:今のナイルだと、入社後に研修プログラムがあります。「自分で勉強してね」としていた頃よりは体制が整っていると思うけど、ただそれはあくまでも「基礎のインストール」なんですよね。教科書を何度か読んだだけで受験をクリアできるかというと、そうじゃないのと同じで。

伊東:研修プログラムがあるにしても、実戦の中でフィードバックしてもらう機会は絶対に必要ですね。

土居:そうですね。ある中途社員が、「なんで研修で教わった通りにやるんだ」って怒られたといっていたんですが、結局そういうことなんですよね。実務をやってみなければわからないことも多いから、ひたすら場数を踏まないといけない。

なので、事業会社か支援会社のどちらがいいかというよりは、場数が踏めて、質のいいフィードバックが得られて、本人がそれをきちんと受け止めて学習できる環境かどうかを見たほうがいいですね。

――そもそも事業会社と支援会社の両方をもっている会社も増えていますよね。

伊東:元々は支援業だった会社の中でも、自社でサービスを立ち上げてユーザーを抱える会社も増えています。それこそ、ナイルさんも「Appliv」や「おトクにマイカー 定額カルモくん」といった自社の事業を伸ばしていますよね。

支援会社がプロダクトカンパニーになっているということは、自分たちが持っているSEOなどのデジタルマーケティングスキルを事業の創出に役立てているということなんですよ。

土居:そうですね。コンサルティングを通じて多くの企業のサービスをグロースさせてきた経験や、そこで得たノウハウが、今の事業創出に活きていますね。

伊東:正しくSEOをやっている会社は、サービスを伸ばしていくために必要な条件を知っている。だからこそ、単なる支援会社に留まらない成長ができるんだと思います。事業会社と支援会社が融合していくような方向性がある会社はおもしろい、そういう変化に注目して企業を見てみるのもいいかもしれません。

ナイル / JADEではWebコンサルタントを募集中です!

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これからのSEOマーケターが成果を出すために必要なこと―JADE伊東氏×ナイル土居【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

SEOをアウトソースするメリットや注意点について解説します。アウトソースSEOとインハウスSEOの違いも把握しておきましょう。

SEO アウトソース

自社サイトへのユーザーの訪問数を増やすには、適切なSEOの実施が欠かせません。しかし、サイトの更新や管理で手いっぱいになってしまい、なかなか十分なSEOが行えていないというケースも珍しくありません。そこで、SEOのアウトソースを検討してみてはいかがでしょうか。

この記事では、SEOをアウトソースするメリットや注意点について解説します。

SEOのアウトソースとは?

アウトソースとは、自社で行っていた業務を外部に委託することをいいます。いわゆる「外注」です。アウトソースは、人員不足で作業が滞っているときや、より効率的に業務を行いたいときに、検討することが多いです。

一方、SEOとは、検索エンジンからサイトに流入するユーザーを増やす施策のこと。つまり、SEOをアウト

ソースするとは、自社サイトに流入するユーザーを増やす施策を外部に委託することを指します。

SEOをアウトソースする場合には、外部への委託先に、まず「SEOをなぜ行うのか」という目的の整理と、最適なキーワードの設定をしてもらった上で、検索エンジンの最適化を実行してもらうという流れになります。

SEOのアウトソース先 3つの種類

アウトソースには「月額固定型」「一括支払い型」「成果報酬額」の3つがあります。それぞれの特徴を確認しておきましょう。

SEO アウトソース

月額固定型

毎月一定額を支払って、SEOを行ってもらうのが「月額固定型」です。作業が発生するたびに支払わなくてもいいのがメリットですが、月額の固定費でどこまでやってもらうのか、業務の範囲を明確にしておきましょう。併せて、どんなSEOの施策を行った場合に、どの程度のプラス料金が発生するのかも確認が必要です。

一括支払い型

SEOへの外注費を一括で支払うのが「一括支払い型」です。サイト立ち上げ期や大幅改修のときは、短期間で内部施策や記事の作成などを行うことが多いです。まとまった額で一度に支払ってしまうことで、固定費を長期間かけずに済みます。

一方で、SEOは長期的に行うものです。軌道に乗った後にSEOをどうするのかは、「一括支払い型」の場合に考えなければならない点です。

成果報酬型

SEOの成果に応じて費用を支払うのが「成果報酬型」です。成果報酬型は、月額固定型や一括支払い型と併用して、契約することが多いでしょう。

注意すべき点としては、アウトソース先が悪質な方法で検索上位を狙った場合、自社サイトがGoogleからペナルティを受けてしまうということ。成果報酬型の場合、どんな施策を行うつもりなのか、必ず確かめるようにしてください。

SEOをアウトソースするメリット

SEOをアウトソースすると、具体的にどんなメリットがあるのでしょうか。それぞれ解説していきます。

SEO アウトソース

メリット1 SEOの全体像を把握できる

プロのコンサルタントにアウトソースすることで、「ユーザーの流入を増加するために何をするべきなのか」という目的のもと、SEO全体を俯瞰してつかむことができます。一つひとつの施策の結果に一喜一憂することなく、適切な手段をプロとともに考えられるのは、アウトソースのメリットといえます。

メリット2 的確なターゲットユーザーの設定ができる

質の高いコンテンツを発信しているのに、なかなか集客につながらない…。そんなときは、どんなユーザーをサイトに集客するのかという、ターゲット設定が的確ではないのかもしれません。

SEOをアウトソースすれば、第三者の目線で自社の強みをとらえなおしてもらうことで、的確なターゲット設定が可能です。おのずとコンテンツの方向性も適正なものに導かれます。

メリット3 Googleのアップデートに対応できる

SEOを行うにあたって欠かせないのが、Googleのアップデートへの対応です。Googleの検索アルゴリズムがアップデートされることで、検索順位が大きく変動した場合、適切な手を打たなければなりません。しかし、SEOの専門知識がなければ、Googleのアップデートへの対応が、緊急性の高いものかどうかの判断ができません。それ以前に、Googleのアップデートの情報をキャッチできないかもしれません。常にSEOの情報にアンテナを張っているプロならば、的確な判断とアクションが可能です。

メリット4 サイトの現状分析と対策を行える

自社サイトを成長させていくために、絶えず現状分析を行い、対策を立てることが大切です。SEOをアウトソースすれば、アクセス分析のアドバイスをもらえます。そのため、現状を正確に把握した上で、適した対策が行えるでしょう。

アクセスの増減だけではなく「どんな検索キーワードで検索順位が落ちたのか」など、詳細なサイト分析を行えるのは、アウトソースのメリットだといえます。

アウトソースSEOとインハウスSEOの違いとは?

アウトソースSEOと対になるのが「インハウスSEO」です。インハウスとは「組織内」「内製化」という意味。SEOをアウトソースするのではなく、自社内ですべてのSEOを行うことをインハウスSEOといいます。しかし、いきなりインハウスSEOを行うのは困難なので、コンサルティング会社に相談して、期限つきでコンサルに入ってもらい、徐々に自社だけでSEOを行えるように移行していくことになります。

インハウスSEOのメリットは自社対応なので、状況に応じたSEOが迅速に行えることや、自社内でSEOの知識が蓄積されること、外注費がかからないことなどが挙げられます。その一方で、注意点があります。

それは、インハウスSEOの場合は、社内に専任者を置かなければならないということです。片手間では難しい業務だと、社内で理解してもらう必要があります。そもそも「SEOが重要だ」という共通理解が社内になければ、インハウスSEOを行うことはおすすめしません。

SEO専任者を置くことが難しかったり、社内でSEOへの意識統一がなされていなかったりする場合は、アウトソースを活用して、効率的にSEOを実施するのがいいでしょう。

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SEOをアウトソースする注意点

SEOをアウトソースする場合の注意点が3つあります。それぞれ解説していきます。

SEOの目的を明確にする

SEOではユーザーを集客することができますが、重要なのは「集客した上で何を達成したいのか」ということ。いくらユーザーを集めても、売上にもつながらないし、ブランディングにもつながらないようならば、意味がありません。

まずはSEOを行ってどうしたいのかを、社内で整理してから、アウトソースを検討しましょう。もちろん、プロのコンサルタントに目的作りから入ってもらうという手もあります。その際にも、目的を明確にすることの重要性については、社内で十分に浸透させておく必要があります。

アウトソースの実績や評判をチェックする

SEOのアウトソース先はさまざまあります。規模感や得意分野も異なるので、チェックしておきましょう。また、実績は必ず確認して、自社のイメージと合うかどうか、検討してください。さらに、決め手となるのは、担当者の対応ということもあります。直接の印象だけではなく、口コミをチェックして、契約後に対応が悪くなるようなことがないかどうか、確認しておくと安心です。

複数社に見積もりをとる

アウトソースの費用も会社によってバラバラですので、必ず複数社に見積もりをとること。ただし、一番安いところに安直に決めるのは危険です。アウトソース先には、質の高いSEOをきちんと行ってもらえなければ、サイトへの集客は実現できません。見積もりは一つの判断材料として、アウトソース先選びを慎重に行ってください。

アウトソースSEOで肝となる「パートナー選び」

SEOをアウトソースするということは、プロの力を借りることにほかなりません。そのメリットは数多くありますが、きちんとしたアウトソース先に依頼した場合に限ったものです。アウトソース先の選択は慎重に行い、安心して任せられるビジネスパートナーとの出会いに期待しましょう。

なお、ナイルでは、集客だけではなく成果につなげるためのSEOコンサルティングが可能です。自社でSEOを実施するインハウスSEOに向かうためのサポートもできますので、ぜひ一度、ご相談ください。

また、SEO成功事例・法則資料をまとめた資料もご用意しております。

  • SEOの基礎知識
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具体的な内容については、ダウンロードの上、ご確認ください。

SEOをアウトソースするメリットや注意点について解説します。アウトソースSEOとインハウスSEOの違いも把握しておきましょう。【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

リスティング広告とSEOはどっちが効果的?その違いを徹底比較

リスティング広告 seo

「集客を強化したいけど、リスティング広告かSEOか迷っている」

「リスティング広告とSEOの違いがよくわからない」

「どんなときにリスティング広告またはSEOを選べばいいの?」

このような疑問はありませんか?

本記事では上記のような方に向けて、リスティング広告とSEOのポジショニングやメリット・デメリット、相乗効果についてお伝えします。検索エンジンからの集客方法を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

また、本記事でもお伝えしますが、結論から言うと、リスティング広告とSEOは「できるだけ並行して実施」がおすすめです。そこで、具体的な実行方法をイメージできるよう、SEOについては実践的なノウハウをまとめた資料を無料で配布しています。SEO戦略の立て方やキーワード戦略など具体的に紹介しているので、ぜひ下記バナーよりお気軽にダウンロードしてください。

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リスティング広告とは

リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンにおいて、ユーザーが検索したキーワードに連動して掲載される広告のことです。例えば下の画像のように「リスティング広告」というキーワードをターゲットにして広告出稿すれば、「リスティング広告」を検索した人の検索結果一覧に広告を表示できます。なお、検索結果の上部にある「広告」と書かれた部分がリスティング広告です。

リスティング広告 seo

リスティング広告にはクリック課金制がとられています。そのため、広告が表示されただけでは費用はかかりません。ユーザーが広告に興味を持ち、クリックしたタイミングで初めて広告費が発生する仕組みなので、効率的に広告費をかけられます。

「リスティング広告についてさらに基礎的な内容を知りたい」という場合は、以下の記事を参考にしてください。メリットや費用、始め方など基本を網羅して解説しています。

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SEOとは

SEO(Search Engine Optimization)とは「検索エンジン最適化」の略語です。GoogleやYahoo!などの検索エンジンにおいて、自社のウェブサイトを検索上位に表示させる施策です。検索エンジンは、あらゆるウェブサイトを一つひとつアルゴリズムに基づいて評価しているため、自社サイトの評価を高めることで、より上位に表示されるようになります。下の画像のように、リスティング広告枠の下に自然検索結果として表示されます。

リスティング広告 seo

SEOには表示順位・アクセス数に応じた費用は発生しません。そのため、どれだけ順位が上がり、アクセス数が伸びても、追加の掲載費用などは必要ありません。その代わりに、検索エンジンからの高評価を得られるようサイトの構造や記事コンテンツ自体を改善・追加していくための人件費、あるいは外注費がかかることが多いです。

「SEOについてより深く学びたい」という場合は、以下の記事をご覧ください。基礎から具体的なノウハウまで、わかりやすくまとめています。

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リスティング広告とSEOのポジショニング

リスティング広告とSEOは、どちらも「検索エンジンからの集客施策」という共通点があります。そのため、「どちらがより効果的か?」という比較が議論に上がることが多いのです。しかし、そもそもリスティング広告とSEOは、以下のように得意とするフェーズ(段階)が異なることを理解しておきましょう。

リスティング広告とSEOは「フェーズ」が違う!
  • リスティング広告は獲得フェーズにおいて高い効果を発揮する
  • SEOは認知フェーズ~獲得フェーズまで幅広くカバーできる

下の図は、認知~購入に至るフェーズを表したものです。ここでは、日用品メーカーが自社の「歯磨き粉」を購入してもらうまでのフェーズを例に、SEOとリスティング広告のポイントの違いを説明しましょう。

リスティング広告 seo

例えば、「ホワイトニング 方法」「ホワイトニング メリット」などのワードで検索している人は、上の図の「認知フェーズ」のユーザーといえます。

将来的に何らかのホワイトニング商品を購入する可能性はあるものの、まだ具体的な対策を絞り込んでおらず、歯磨き粉の購入につながる確率は高くありません。そのため、いまはまだ歯磨き粉のホワイトニング効果を「認知してもらう」段階です。

このような認知フェーズにあることがうかがえるキーワードにリスティング広告を出稿することは、あまり得策ではありません。コンバージョン(購入や問い合わせなどの成果)を獲得する可能性はありますが、費用対効果が悪い可能性があるからです。いわゆる「ビッグワード」と呼ばれる認知フェーズのキーワードは、検索数が多く競合も多いためクリック単価も高騰しがちです。そのためコンバージョンを獲得するまでの流入を得るのに、コストがかかりすぎてしまいます。

むしろ、このケースではSEO施策を行うことが有効です。例えば、自社サイト内で「ホワイトニングの方法やメリット」などの記事コンテンツを制作し、キーワードで上位表示されるようにします。その上で、記事コンテンツのなかで自社の歯磨き粉も紹介することで、自社の歯磨き粉がホワイトニングに有効であることを認知してもらうことができます。リスティング広告ほどコストがかからず、認知フェーズにいるユーザーにとってもニーズを満たすコンテンツを提供できるため、効果的な訴求となります。

一方、「ホワイトニング 歯磨き粉」などの、もう一歩踏み込んだキーワードで検索している人は、ニーズが明確化している「獲得フェーズ」のユーザーといえます。つまり、すでに歯磨き粉でのホワイトニングを検討していて「あとはどこで買うかを選択するだけ」という段階にいるので、購入見込みが高いということです。 そのため、ある程度のコストをかけてでも検索エンジンのトップで訴求できるリスティング広告を打つことが高い費用対効果につながります。

リスティング広告とSEOのメリット・デメリット

続いて、リスティング広告とSEOのメリット・デメリットを紹介します。まず、リスティング広告とSEOの違いを表で一覧にまとめてみました。それぞれの違いに触れつつ、メリット・デメリットをお伝えしましょう。

比較項目
リスティング広告
SEO
上位表示の即効性
開始と同時に表示させることが可能
上位表示に数ヵ月の時間を要する
上位表示の確実性
予算を投じれば上位表示は確実
上位表示は不確実
流入獲得の継続性
×
予算を投じなければ表示がされなくなる
一度上位表示されると上位表示が続く
費用対効果
費用対効果は一定
中長期的に費用対効果が高まる
運用コスト
×
配信しているあいだ運用しつづけなければならない
上位表示された後の運用の手間が少ない
施策実施の柔軟性
予算やキーワードなどを柔軟に変更できる
×
対策ワードの変更などは困難
ブランディング効果
×
期待できない
期待できる

リスティング広告の3つのメリット

リスティング広告のメリット
  • すぐに上位表示ができ、早期に成果が出やすい
  • 費用をかければほぼ確実に上位表示ができる
  • キーワードや広告文、予算配分などいつでもコントロールができる

リスティング広告は配信したその日から検索結果の上位表示が可能で、SEOと比べると早期に成果が出やすい傾向にあります。表示順位は広告主が設定するクリック単価をベースとしたオークション形式のため、費用をかけると高い確率で上位表示が可能です。

また、管理画面を通じていつでも出稿内容の変更ができます。「今月は調子がいいからさらに広告を増やそう」「この広告文は反応が悪いから停止しよう」など、データをもとにした改善・効果検証ができるのもリスティング広告の強みです。

リスティング広告の3つのデメリット

リスティング広告のデメリット
  • 費用をかけ続けなければならない
  • 運用に知識や手間が必要
  • 中長期的な費用対効果の改善が見込みにくい

リスティング広告は、出稿をしている間は広告費がかかり続けます。またリスティング広告で成果を得るためには、経験や知識に基づいた広告運用と定期的なメンテナンスが必要です。代理店への外注も可能ですが、その分のコストがかかってしまいます。検証と改善を繰り返すことで成約1件あたりの単価を下げられるとはいえ、中長期的に見ても費用対効果は一定の水準に落ち着く傾向にあります。

リスティング広告のメリット・デメリットについては、下記の記事でより具体的に解説しています。ぜひこちらも参考にしてください。

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SEOの3つのメリット

リスティング広告 seo

SEOはアクセスに応じた費用がかからず、一度上位表示に成功すれば、検索エンジンの評価基準に大きな変化が起こらない限り上位表示を維持できます。そのため一度対策を行うと、期間が経てば経つほど費用対効果が改善され、中長期間にわたる安定的・継続的なアクセスが見込めます。

SEOの3つのデメリット

リスティング広告 seo

SEOは、サイト自体の改善作業や検索エンジン側から評価を受けるまでの時間も含め、効果を発揮するまで数ヶ月ほどの時間を要します。また、検索エンジン側から具体的な評価基準が明かされておらず、対策をしたとしても確実に上位表示ができるわけではありません。

時間がかかるがゆえにキーワードを変更したり、予算を増やして露出を増やしたりといった柔軟かつ迅速な改善を行うことは困難です。総じて、地道にじっくりと取り組む姿勢が必要です。

リスティング広告とSEOはどちらが効果的?

それでは、結論としてリスティング広告とSEO、どちらが集客には効果的なのでしょうか。その答えは「どちらが絶対に効果的ということはなく、状況によって異なる」といわざるを得ません。目的や状況、自社の商品やサービスの特性によって使い分けることをおすすめします。

ここではリスティング広告とSEO、それぞれの有効性に差が出る具体的なケースを紹介します。

リスティング広告が有効なケース

リスティング広告が有効なケースは以下の通りです。このような、あきらかに短期的な成果を求める状況であれば、リスティング広告を選択することが最適といえます。

  • 予算や時間に制限があり、短期的な成果が必要
  • オープンしたてや新商品発売など、一気に露出を増やしたい
  • キャンペーンなど限られた期間のみ宣伝を行いた
  • 商圏が狭いなど、ターゲットが限られている
  • SEOの競合が強い

SEOが有効なケース

SEOが有効なケースは下記の通りです。じっくりと顧客の購買意欲を育てていく必要がある商品や、安定的に成果を伸ばしていきたい状況では、SEOがより優位なマーケティング手段となります。

  • 予算や成果創出までの時間に余裕がある
  • 安定した集客の柱が欲しい
  • 高額商材など、時間をかけて比較検討される商材である
  • 長期的な集客が見込めるメディアを作っていきたい
  • リスティング広告の競合が多い

とはいえ、「どちらのケースにも当てはまる」など、どちらを選んだらいいかわからない場合もあるかと思います。

そんなときに、具体的にどのような施策を実施していけばよいのか、アドバイスをしてくれる専門家がいれば心強いものです。「実はSEOでも早めに上位表示ができる可能性がある」「この場合はリスティング広告のほうが費用対効果は高くなる」など、より解像度の高い視点で見極めることができるはずです。

ナイルでは、多くの企業マーケティングの経験と実績をもとに、最適なコンサルティングを提供することができます。無料相談も行っていますので、お悩みの方はお気軽にご相談ください。

リスティング広告とSEOの併用による3つの相乗効果

リスティング広告とSEO、それぞれにおいて有効なケースを紹介しましたが、予算やリソースが許す限りは併用することがおすすめです。双方を活用することで、下記のような相乗効果が期待できます。

リスティング広告 seo

併用するメリットについて、ひとつずつ解説していきます。

1.あらゆる段階のユーザーにアプローチできる

リスティング広告とSEOを併用することで、検索エンジン経由の集客において網羅的なアプローチが可能です。

リスティング広告とSEOはアプローチを得意とするフェーズが異なります。リスティング広告は獲得フェーズにおいて高い効果を発揮し、SEOは認知~獲得フェーズまで幅広くカバーすることが可能です。アプローチしたいユーザーごとに施策を使い分けることで、効率的に集客につなげられます。

2.どちらかに依存せず、リスクに備えられる

リスティング広告またはSEOのみの集客に依存すると、何らかの環境の変化が起きたときにアクセス数が急激に低下してしまうリスクがあります。それぞれのアクセス数減少のリスク要因は以下のとおりです。

リスティング広告 seo

アルゴリズムとは、検索エンジンによる検索結果の順位を決めるための計算方法です。SEOではこのアルゴリズムの変更により、自社サイトの順位が低下してしまうリスクがあります。一方、リスティング広告は、競合の出稿状況がアクセス数に影響を与えます。競合数の増加や競合の入札強化により、これまでと同じ広告費では配信量を保つことが難しくなるためです。

「ある日突然、ウェブサイトからの問い合わせが激減してしまった」ということが起こらないよう、片方に依存しない体制を整えておくことが重要です。

3.データやコンテンツを相互活用できる

リスティング広告やSEO対策で得られたデータや記事コンテンツなどの資産を相互活用することで、全体集客数の向上が期待できます。リスティング広告は早期で年齢や性別ごとの効果をデータで把握でき、SEOは記事コンテンツや流入したユーザーデータを蓄積できます。

これらの強みをもとに、例えば下記のような相互活用が可能です。

活用例1 SEOで作成した記事コンテンツをホワイトペーパー化してリスティング広告で配信し、見込み顧客の獲得を狙う
活用例2 リスティング広告で効果の高いキーワードをSEOでも対策する。検索結果の占有率を高め購買効果の高いキーワードからの流入増加や、広告費のかからない流入の獲得を狙う

このように、得られたデータや記事コンテンツを積極的に活用していくことで、全体の成果を向上させられます。

リスティングとSEOは両方取り組もう

リスティング広告とSEOは、メリット・デメリットやアプローチを得意とするフェーズが異なります。本記事でご紹介した内容を以下に簡単にまとめます。

リスティング広告
  • 即時で成果を出せるが、広告費がかかる
  • 獲得フェーズにおいて高い効果を発揮する
SEO
  • 安定的・継続的な集客が可能だが、対策に時間がかかる
  • 認知~獲得フェーズまで幅広くカバーできる

リスティングとSEOはその特性が異なり、互いのデメリットを補強しあう存在でもあります。そのためどちらか一方に絞らず、両方並行して取り組むべき施策です。おすすめの方法は、リスティング広告で顕在層を着実に集客しつつ、SEOで長期的に潜在顧客も集客しておくことです。

SEOに関する成功事例や実践的な戦略の立て方については、「SEOの成功事例・成功法則」の資料で詳しく紹介しています。以下から無料でダウンロードできるため、ぜひお気軽にご覧ください。

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集客導線の考え方とは?入り口と出口に分けて8つの方法を解説!

集客 導線

ウェブ集客を進めるうえで避けて通れないのが、「導線の強化」です。とはいえ、ウェブマーケティングに初めて取り組む方には、具体的に何をすればいいのかイメージしづらいかもしれません。

集客導線の方法はひとつではなく、実施している施策や目的によって、導線の引き方が変わります。

そこで今回は、

  • 企業の集客に導線が必要な理由
  • 集客の入口になる導線、出口になる導線

について解説します。集客の導線を引くための戦略も紹介しているので、集客を強化したい方はぜひご一読ください。

そもそも企業に集客の導線が必要な理由とは?

当たり前のことですが、ただ商品やサービスのウェブサイトを開設しただけでは、お問い合わせや購入、商談の機会を得ることはできません。顧客を自社サイトにスムーズに集客するための導線が必要です。 そのためには、以下のような工程をクリアしていかねばなりません。

集客 導線

集客したいターゲットの多くが、自社の商品・サービスやウェブサイト、そこにあるコンテンツの存在を知らないのなら、何らかのきっかけで認知してもらう必要があります。また、自社サイトに誘引できたとしても、興味を持ってもらえなければブラウザを閉じて終わりです。

より興味を持ってもらえる魅力的なコンテンツやフォローが必要となり、そこまでして初めて商品の購入やお問い合わせにつながります。このようにいくつかの工程を経て集客を進めていきますが、正しく次のフェーズに進めるには「戦略的に導線を引くこと」が不可欠です。

例えば、魅力的なコンテンツの代表例として、BtoBの商品・サービスの世界では「ホワイトペーパー」があります。調査データや業界情報など、ユーザーに役立つ資料を提供し、商品に対する理解や購買の比較検討を助ける資料です。

この資料さえ見てもらえれば、自社商品の優位性がわかり、購買動機を作れるようなキラーコンテンツだったとしても、気づかれなければ意味がありません。自社サイトの記事にボタンやバナーを設置して紹介したり、サイトの目立つ位置に掲載したりしないとユーザーは気づけないままサイトを立ち去ってしまうでしょう

また、気づいてもらい、関心を持たれても、ただダウンロードできるようにしただけでは、ユーザーは匿名のままで追跡できず、マーケティング活動がストップしてしまいます。

こういった事態を避けるには、適切に人を集める入口の導線はもちろん、集めた人を自社商品・サービスの購買・成約につなげる出口の導線も考えねばなりません。

集客の入口となる4つの導線

集客の入口になる導線は、以下の4つがあげられます。それぞれ詳しく解説します。

集客 導線

【導線1】SNS

最初に紹介する導線は、SNSを活用した方法です。SNSを使った導線では、まだ自社商品・サービスに興味を持っていない人にもリーチできるメリットがあります。

なぜなら自社商品・サービスの情報に強い関心を持った人がSNSで拡散すれば、不特定多数の人の目に入る可能性があるからです。仮にバズなどを起こした場合は、数万人、数十万人に届くこともあります。

集客で使われるSNSは、主に以下の6つです。

集客 導線

それぞれのSNSによって、利用しているユーザー層や特徴が違います。自社商品・サービスのターゲットに合ったSNSを活用するのがおすすめです。SNSでの集客導線を検討したい方や、各SNSの集客方法を知りたい方は以下をご一読ください。

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ダミーダミーダミーダミーダミー

【導線2】SEO

次に紹介する集客導線は、SEOを使った方法です。SEOとは、Googleなどの検索エンジンから自社メディアへの検索流入を増やす施策です。

例えば、エアコンを検討している人に、「エアコン」「性能」「コストパフォーマンス」などのキーワードで検索をすることが多いとします。それならエアコンのメーカーは、そのキーワードで検索されたときに自社サイトが上位にヒットするようにすれば、多くのユーザーを集客することができるというわけです。

検索上位を目指すには、ターゲットとするキーワードを含んだ記事やコンテンツを自社サイト内に量産する必要があります。ただし、ただ記事を書けばいいわけではなく、キーワード選定、記事の質、リンクの設計など考慮すべき点も多いため「SEOに関する知識」が必須です。SEOについては以下で詳しく解説しているので、今後SEOに力を入れていきたい方は、ご一読ください。

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このように、SEOは戦略を練った上で記事を作っていく必要がありますが、なかなか実践する機会がないと「勝ち筋」が見えるまで時間がかかってしまいます。

そこで、弊社がこれまでSEO施策を支援してきた経験を元に、SEOの成功事例・成功法則をまとめた資料をご用意しました。これからSEO施策を内製化して実践していきたい方は、併せてご一読ください。

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【導線3】リスティング広告

3つ目に紹介する集客導線の入口は、リスティング広告を使った方法です。リスティング広告とは、Googleなどの検索エンジンの一覧画面に表示させる広告です。広告を表示させるキーワードを設定し、そのキーワードで検索したユーザーだけに表示することができます。

また、リスティング広告は検索一覧画面に表示されるだけでは費用が発生せず、実際にクリックされた数によって費用が決まります。そのため無駄な費用がかかりづらい特徴があります。

適切なキーワードで予算を使えば、一気に流入数を増やすことが可能です。毎月設定した分の費用はかかってしまいますが、かけた費用に見合った集客が見込めます。

リスティングを使った集客導線を採用したい、効率よくリスティング広告で集客したいと考えている方は、以下の記事を合わせてご一読ください。

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【導線4】プレスリリース

次に紹介する入口となる集客導線は、プレスリリースを活用する方法です。

プレスリリースとは、「新商品の販売開始」や「新機能の追加」「キャンペーンの実施」など、自社商品・サービスに関する公式情報を外部のメディアへ発信する方法です。マスコミやウェブメディアなど、プレスリリースをチェックしている企業が自社メディアなどで取り上げることで、さらに拡散されて多くの人に届きます。その結果、自社サイトや特設サイトなどへの誘導を行うことで集客が期待できます。

またプレスリリースは、集客以外にも業務提携や融資のきっかけにつながることもあります。集客のみならず、費用対効果の高い施策なのではないでしょうか。

以上の4つが、入口となる集客の導線です。なお、今回は代表的な4つの集客導線をご紹介していますが、人を集める集客施策はほかにもいろいろあります。例えば、メールマガジンで見込み客へダイレクトにアプローチしたリ、ディスプレイ広告でバナーを活用した集客を実現したりすることもできます。

ほかの集客施策を知りたい方は、以下の記事をご一読ください。

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集客から出口(CV)につなげる4つの導線

ここまで、入口となる集客導線を4つ紹介しました。しかし冒頭でお伝えした通り、人を集めるだけでは商品の購入やお問い合わせまで進むとは限りません。

ここからは成約につなげるための出口となる導線をご紹介します。出口につながる導線は、以下の4つです。

集客 導線

それぞれの概要と具体例を合わせて紹介しますので、ぜひご参考ください。

【導線1】お問い合わせ

1つ目の出口となる導線は、お問い合わせです。自社サイト内にお問い合わせページにリンクしたボタンを設置すれば誘導できるため、もっとも取り入れやすい導線です。ただし、ボタンをサイトのどこに設置するかで導線の効果は変わります。

  1. よく閲覧されているページ
  2. 自社商品・サービスに関連度の高いページ

また、お問い合わせは件数だけでなく、質にも注意を払う必要があります。ボタンやバナーの配置によっては、こちらが意図しないサービスに関するお問い合わせが増えてしまうからです。お問い合わせ数が増えると、その分お問い合わせに対応する工数が増え、運営上の負担となってしまいます。そこで、

  • 自社商品・サービスに関連度の高いページに限定し、お問い合わせの導線を強化する
  • 関連度の薄い問い合わせが来ても、対応できる体制を整える

上記の点も念頭においてお問い合わせへの導線を設計し、効率性も踏まえて検証・改善を行っていきましょう。

【導線2】ホワイトペーパーのダウンロード

次に紹介するのは、先述したホワイトペーパーへつなげる導線です。ホワイトペーパーとは、顧客の悩み解決に役立つ資料やサービスの詳細などをまとめた資料のことです。

例えば不動産会社でウェブを通じて「家を売りたい人」を集客したいとします。その場合、「自宅を少しでも高く売るノウハウ集」というホワイトペーパーを制作すれば、家を売りたい人はぜひとも手に入れたいと思うはずです。

自社サイトを訪れた人に、的確にこのホワイトペーパーを伝えることができれば高い確率でダウンロードページに飛んでくれます。ただし、その際に個人情報を入力するフォームを設け、ダウンロードの条件としてください。

ホワイトペーパーという出口の導線を設計することで、有力な見込み客の顧客情報が手に入り、継続的にメールマガジンなどのマーケティング活動を行うことができるようになります。

出口の導線ではありますが、的確にホワイトペーパーをターゲットに提供するためには、併せて入口の導線設計も重要です。この場合、例えば自社サイトでウェブマガジンを展開し、検索エンジンで「家 高く売る」というキーワードで上位に表示される記事を制作することが理想的な入口の導線です。

その記事を読みに来るユーザーは「家を高く売りたい」というウォンツを確実に持っていますから、ホワイトペーパーのニーズが非常に高く、ダウンロードに至る可能性が高いのです。

【導線3】無料トライアルの申し込み

3つ目は、無料トライアルの申し込みへつなげる方法になります。無料トライアルは、商品やサービスを一定期間無料で試してもらい、本格的な定期利用や購入につなげる導線です。

例えば、MA(マーケティングオートメーション:マーケティングの自動化ツール)の導入を検討している企業があるとします。MAツールはサービスによってできることや料金タイプが大きく異なるため、自社でリサーチした情報だけでは導入まで踏み切れないこともあるでしょう。

このような場合に、1ヵ月無料で試せるトライアル期間があればどうでしょうか。実際に使ってみて効果を実感できれば、社内で導入を検討しやすくもなります。また使い勝手を事前に確認できるので、導入してから顧客の満足度が落ちる心配も減ります。

ただし、無料とはいえ、トライアルは顧客自身が相応の時間と手間をかけることになります。そのため「わざわざトライアルまでするべきか」といった心理的な負荷が生じます。そのため、心理的負荷を取り除き、背中を押す特典を用意しておくといいかもしれません。

例えば、「1ヵ月利用したデータを元に、レポートを作成してダウンロードできる」などです。「お試し利用できるだけでなく、実施後の効果がわかるレポートまでもらえる」となれば、トライアルの価値が高まり、前向きに検討することができるでしょう。

【導線4】ウェビナーへの申し込み

最後は、ウェビナーへの申し込みにつなげる導線です。ウェビナーはオンラインで行うセミナーで、自社のメディアやプレスリリース、SNSなどで告知し、Zoomなどのオンラインツールを使って実施します。通常のセミナーと違い会場代が必要ないため、開催するハードルが低いほか、顧客にとっても負担が少ないことが特徴です。

ホワイトペーパーと同様に、ターゲットとなる顧客の関心に刺さるウェビナーを企画し、自社サイトの告知と参加フォームへの誘導を行いましょう。

また、ウェビナーも入口の導線設計から考えることが大切ですが、ここではSNSを使い、入口から出口まで一貫した導線設計を考えてみましょう。

例えば金融系の企業が、自社のSNSアカウントで

「小さい子供にお金の価値を教えるにはどうする?」

「将来困らないために今できるおすすめの貯蓄方法とは?」

などといった、フォロワーにとって関心が高く有益なウェビナーを告知することで参加者を募ります。そして、ウェビナーを開催し、最後に自社サイトや自社サービスなどの紹介を行うといった流れです。

ウェビナーの参加にあたり、メールアドレス等の顧客情報を送信してもらうことで継続的なマーケティングを実施し、購買や成約につなげていくことができます。

またウェビナーの場合は録画することで動画コンテンツとして二次利用することができます。時間がなくて参加できなかった方にも喜ばれますし、実際に参加した方からSNSなどでシェアされて拡散される可能性もあります。

集客の出口としてのみならず、次の入口施策としても再利用できる点は大きなメリットといえるでしょう。

集客の導線を引くには戦略が重要!その考え方とは?

ここまで集客の入口・出口それぞれの導線を紹介しました。これらの集客導線を考えるうえで大切なことは、顧客の心理や行動を予測し、しっかりとした戦略を立てることです。

以下のステップを踏まえて戦略を考えることをおすすめします。

集客 導線

まずは集客によって「どのくらいの売上を獲得したいのか」「集客率を何%上げたいのか」など、具体的な目標を決めます。

そして目標を達成するためにアプローチするべきターゲットを設定し、そのペルソナ像を明確にしましょう。ターゲットとペルソナの設定は非常に重要なポイントです。

ターゲットによっては施策を打っても購買につながらない、つまり非効率的なターゲットも存在します。また、ターゲットのペルソナ像をあやふやにしたままでは、ターゲットの購買行動プロセスが見えず、最適な入口・出口の導線設計ができなくなってしまいます。

ターゲットとペルソナを設定する方法については、以下の記事で詳しく解説しているのでご一読ください。

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ステップ3以降は、この記事で紹介した入口・出口の導線を参考に、集客施策を進めていきます。そして、実施した結果を定期的に検証し、ターゲット設定やペルソナ設定、導線設計を見直していきます。

戦略を立てる上で大切なポイントやより詳しい解説は、下記の記事で紹介しています。集客に力を入れたい方は、ご一読ください。

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集客の導線は入口と成果につながる出口まで考えるのが重要

この記事では、集客における基本的な入口・出口の導線をご紹介しました。

ただし、入口・出口のどちらかを優先するというものではありません。設定したターゲットの心理やニーズ、購買動向を踏まえ、商品・サービスの認知から購買・成約に誘うまでの一貫した戦略を考える以上、入口・出口はセットで考えられるべきなのです。

とはいえ、そうした戦略立案は一朝一夕でできるものではありません。経験と実績を重ね、ノウハウを磨いていくことが欠かせないことから、コンサルなどの専門家に相談するのがおすすめです。

ナイルでは集客における戦略立案についても、多くの企業マーケティングの経験と実績をもとに、最適なコンサルティングを提供することができます。無料相談も行っていますので、ウェブ集客にお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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プライムタイムのテレビCMはどの時間帯を指すのか解説

プライムタイム CM

テレビ放送では、番組はいくつかの時間帯に区切って編成されています。その理由は、放送時間帯によって視聴率や視聴者層が異なるためで、CMの放送料金もこれに伴って変動します。

ここでは、プライムタイムのCMがどの時間帯を指すのか解説するほか、ゴールデンタイムの違いなどを解説します。

プライムタイムとは?

テレビCMを放送する際に大事なポイントとなるのが放送時間帯です。ターゲットがテレビを視聴する可能性がもっとも高いタイミングで、CMを放送することを考えなければなりません。

テレビ業界では、視聴率の高さに応じて時間帯ごとに名称が付けられており、プライムタイムはその1つです。

プライムタイムとは、19〜23時の時間帯を指します。1日のなかで特に視聴率が高く、夜の看板番組が並ぶのが特徴です。多くの人がテレビを見るので視聴率も高く、プライムタイムの番組にはスポンサーが付きやすくなります。そのため、ほかの時間帯と比較した場合に、CMの放送料金も割高に設定されているのが特徴です。

ゴールデンタイムとプライムタイムの違いとは?

プライムタイムのほかに、テレビ業界にはゴールデンタイムと呼ばれる時間帯があります。ゴールデンタイムは、プライムタイムの中でも特に視聴率が高い時間帯である、19〜22時を指します。

プライムタイム CM

ゴールデンタイムとプライムタイムの違いは、視聴者の年齢層です。ゴールデンタイムは、大人から子どもまで幅広い視聴者が対象となります。そのため、子ども向けのアニメやファミリー層を対象としたバラエティー番組が多数放送されています。一方、プライムタイムは、ゴールデンタイムに含まれない23時までが範囲となります。視聴者の年齢層が少し高めに想定された番組が制作され、大人向けのドラマやバラエティー番組、報道番組などが多く放送されています。

さらにゴールデンタイムは、子どもを含む幅広い年齢層がテレビを視聴する時間帯のため、青少年育成に関連する制限も存在します。例えば、一部の業種はCM枠を設けることができない、時間量も限度が設けられている、といったルールがあります。

全日、ノンプライム、プラチナとは?各時間帯の名称と特徴

プライムタイムやゴールデンタイムのほかにも、テレビ放送の時間帯にはさまざまな名称が存在します。ここではさらに詳しく、時間帯の名称と特徴について見ていきましょう。

全日とは?

全日にあたる時間帯は、6〜24時までになります。つまり、多くの人が起きてから寝るまでの時間帯です。

こうした特徴から、全日の視聴率は、そのテレビ局の業績を判断する指標となっています。さらに、全日・プライムタイム・ゴールデンタイムのすべてにおいて、平均視聴率のトップを取ったテレビ局は、「三冠王」と呼ばれます。

プライムタイム CM

ノンプライムとは?

全日からプライムタイムを抜き出した時間帯を、「ノンプライム」と呼びます。つまり、6〜19時、23〜24時までに該当する時間帯です。ノンプライムの番組で代表的な例が、情報系の帯番組です。平日の日中に放送されるワイドショーや、深夜の報道系番組などが、この時間帯によく組まれています。

​​

プラチナとは?​​

ほかにも、深夜の一定時間を指した「プラチナ」と呼ばれる時間帯もあります。プラチナは、日本テレビが

独自に設定している時間帯で、23〜25時までを指しています。

プラチナという響きから、ゴールデンタイムのような視聴率の高さをイメージするかもしれませんが、深夜のため高視聴率を獲得することが難しい時間帯です。加えて、ゴールデンタイムやプライムタイムのように、CM広告料も高くありません。

視聴率には2種類ある

視聴率は、テレビの媒体力や広告効果を測る指標です。したがって、プライムタイムやゴールデンタイムのように時間帯を区切ることで、視聴者の年齢や生活習慣、趣味嗜好などの分析が可能になります。視聴率には、大きく分けて「世帯視聴率」と「個人視聴率」があります。

世帯視聴率とは、テレビを所有している世帯で、どのくらいの世帯がテレビをつけていたかを示す割合です。同じ世帯で2台テレビを所有している場合、どちらも同じ番組を見ていれば1として数えます。一般的に視聴率として使われているのは、この世帯視聴率を指す場合がほとんどです。

個人視聴率とは、1世帯内での4歳以上の家族全員のうち、誰がどのくらいテレビを視聴したかを示す割合です。個人視聴率では、1つの世帯で何人がテレビを見ているのか、性別や年齢層の割合はどうなっているのか、ということがわかります。つまり、より詳細な視聴者層を把握することができる指標といえます。番組やCMを打ち出す際の、マーケティングなどに利用されている視聴率です。

視聴スタイルの変化でプライムタイムが変わる?

テレビの視聴スタイルの変化は、視聴率や視聴者の動向にも影響を与えることになるでしょう。それに伴い、プライムタイムやゴールデンタイムといった時間帯の区切り方や、CMの放送料金も変わってくるかもしれません。

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ゴールデンタイムのテレビCMとは?どれくらい費用がかかるかを解説

ゴールデンタイム CM

テレビには、ゴールデンタイムと呼ばれる放送時間帯があります。多くの人が視聴する時間帯のため、番組への注目度が高く、各放送局が力を入れている時間帯です。また、CMを流す時間帯としても、ゴールデンタイムは人気があります。

ここでは、ゴールデンタイムのCMがどのくらいの費用がかかるのか解説するほか、テレビCMにおける放送料金の仕組みについても説明します。

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ゴールデンタイムとは?

ゴールデンタイムとは、テレビ番組の放送時間帯を指す名称の1つで、具体的には19〜22時を指し、1日の中でもっとも視聴率が高い時間帯と言われています。そのため、テレビ局にとっては番組制作にもっとも力を入れている時間帯といってもいいでしょう。

ゴールデンタイムでは、家族や子どもの視聴者が多いため、主に家族向けの花形番組が放送されています。アニメやドラマのほか、バラエティ番組などが放送されています。

ゴールデンタイムによく似た放送時間帯の名称で、プライムタイムと呼ばれるものもあります。

プライムタイムとは、テレビが放送される時間帯の19〜23時を指す言葉です。つまりプライムタイムのうち、もっとも視聴率が高い時間帯がゴールデンタイムという関係性になるわけです。

ゴールデンタイム CM

ゴールデンタイムとプライムタイムの違いとは?

ゴールデンタイムとプライムタイムの違いは、放送時間とターゲットとなる視聴者層です。プライムタイムには22時以降も含まれるため、大人向けの番組も放送されます。例えば、報道特番や、視聴者の年齢層を高めに設定したドラマ、バラエティ番組などが挙げられます。

ほかにも、ゴールデンタイムとプライムタイムには、放送できるCMにも違いがあります。ゴールデンタイムでは、青少年育成の観点から、CMを放送できなかったり、放送の時間量(本数・秒数など)に制限があったりする業種があります。

ゴールデンタイムのCM料金はどのくらい?

テレビでCMを放送する場合、広告料金が発生します。この料金はCMが放送される時間帯によって変動があり、特にゴールデンタイムは視聴率が高く、スポンサーがつきやすいことから、高額に設定されることが多くあります。

テレビ業界ではCMの放送料金を、視聴率によってランク付けしています。放送局ごとに、下の図のようなタイムランク表というものが作成されています。

ゴールデンタイム CM

※上記の画像はタイムランク表の一例です。実際は各放送局によって異なります

タイムランク表の時間帯の分け方は放送局により異なりますが、ゴールデンタイムのようにもっとも割高な時間帯をAタイムと設定している局が多いです。

例えば、ゴールデンタイムにCMを流したいなら、Aタイムに設定していきます。AタイムでCM1本を流す場合には、最低どのくらいの費用がかかるかを表す、「A単価」と呼ばれる指標があります。例えば、パーコストが1万円で、A単価が50万円の場合、100万円で出稿すると、Aタイムで放送できるCM本数は2本になります。

こうしたゴールデンタイムの料金設定は、テレビ局により差があり、地方局とキー局でも異なります。さらにA単価においては、地方局とキー局で10倍以上変わってくることもあり、さまざまな条件によって違いが見られます。

テレビの三冠王って何? それぞれの時間帯の呼称について

テレビ業界には、視聴率に関係する言葉で「三冠王」という用語があります。テレビ番組の放送時間帯の名称には、先ほど紹介したゴールデンタイム、プライムタイムのほかに、全日と呼ばれるものがあります。この3つすべての時間帯で平均視聴率がトップだった放送局を三冠王と呼びます。

ゴールデンタイム CM

全日とは、6〜24時のことで、多くの視聴者が朝起きてから寝るまでの時間帯となります。全日では、1日全体(特に6〜24時の間)での平均視聴率を比較し、ゴールデンタイムやプライムタイムでは、テレビの視聴者数がもっとも多い時間帯での視聴率を比較します。

年間を通じて、どの放送局の視聴率が高かったのかを測っていたことから、三冠王という考え方が生まれました。ちなみに、三冠王を競っているのは民間の放送局のみで、公営放送であるNHKは、三冠王争いの中には含まれていません。

プラチナ、ノンプライムとは?

全日・プライムタイム・ゴールデンタイム以外にも、放送時間帯には独自の名称があります。

全日からプライムタイムを抜いた時間帯を、「ノンプライムタイム」と呼びます。ノンプライムタイムは、6〜19時、23〜24時が該当します。ノンプライムタイムの時間帯に放送されている番組の例として挙げられるのは、情報系の帯番組です。在宅している主婦層に向けた情報系番組やワイドショーなどが、主にノンプライムタイムで放送されています。一方、深夜の時間帯には、報道系の番組のほか、近年では深夜向けのバラエティ番組などが放送されています。

ほかにも 「プラチナ」と呼ばれる、日本テレビが独自に区分している深夜枠もあります。プラチナは、23〜25時を指し、深夜向けバラエティ番組などが放送されています。プラチナの特徴は、ゴールデンタイムやプライムタイムと比べて、さらに遅い時間帯であること。視聴者が限定されるため、高視聴率を獲得するのが難しく、ゴールデンタイムやプライムタイムのようにCMの広告料金が高くないのも特徴です。

ゴールデンタイム CM

ゴールデンタイムのCMを活用しよう

ゴールデンタイムは1日の中でもっとも視聴者の多い時間帯のため、ビジネスの面からも非常に重要視されています。ゴールデンタイムにCMを流すことをうまく活用すれば、大きなビジネスが展開する可能性があります。

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テレビCMに検索窓を表示させるとどんな効果があるかを解説

検索窓 テレビCM

テレビCMには、検索窓が表示されているものがあります。一見、ただの演出に見えますが、実は検索窓を用いることで、さまざまな宣伝効果が期待されています。検索窓や同時に表示されるキーワードには、どのような狙いがあるのでしょうか。

この記事では、テレビCMでの検索窓の効果と使用時の注意点について解説します。

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テレビCMに検索窓を表示させる方法とは?

テレビCMを見ていると、動画の最後に検索窓を目にすることはありませんか。「詳しくは〇〇で検索!」といったナレーションとともに、検索窓が表示されるパターンはお馴染みですよね。

そもそも検索窓とは、検索エンジンやデータベースにおいて、検索したい文字列を入力する領域のことを指します。検索窓のほか、検索ボックスや検索ウィンドウ、検索フィールドとも呼ばれます。

Yahoo!やGoogleといった検索エンジンでは、検索窓に調べたいキーワードを入力し、目的の情報を入手します。検索ボタンを押すと、検索したキーワードに関する情報が、関連性の高い順に表示されます。

冒頭でも紹介したように、この検索窓は、テレビCMの演出でよく利用されています。CMの最後で、検索窓のイラスト内に、視聴者に検索してほしいキーワードを表示する手法は定番化しています。

テレビCMに検索窓を表示させる効果は?

では、CMに検索窓を表示させると、どのような効果があるのでしょうか。

まず、CMに検索窓を表示させることで、視聴者に「どんな検索ワードを使えば、目的のサイトへアクセスできるのか」を視覚的に訴えることができます。検索窓と検索キーワードをCM内で表示させることにより、その商品について興味を持った視聴者が、商品サイトにたどり着くまでの最短方法を、短時間で提示することが可能です。

また、ネット検索が不慣れな高齢者などの購買層を囲い込む効果もあります。インターネット初心者にとっては、検索キーワードの選択も至難の業です。テレビCMで具体的な検索窓と検索キーワードを提示することで、ネットリテラシーが低い層でも、サイトにアクセスしやすくなる効果が期待できます。

CMに検索窓をつける際の注意点

テレビCMに検索窓を表示させる場合、手当たり次第に表示すればいいわけではありません。検索窓を使用する場合は、4つのポイントに注意し、宣伝効果を高めましょう。

検索窓 テレビCM

ポイント1  的確な検索キーワードを選出する

まずは、検索キーワードの選出です。特定の検索キーワードで検索した結果、宣伝対象の自社サイトが一番上に表示されている場合と、そうではない場合があります。後者だと、自社のサイトへ思うように誘導することができません。CMの視聴者が異なるサイトへアクセスしてしまう事態を防ぐため、検索キーワードは自社サイトが検索結果の上位に表示されるものを選択する必要があります。

また、検索キーワードは、覚えやすくわかりやすい言葉にすることが大切です。短いCMのなかでは、長い言葉を視聴者に記憶してもらうことは難しいため、シンプルなキーワードを選びましょう。

ポイント2 検索キーワードの表記ゆれに注意する

検索キーワードを選出する際、ひらがなや漢字など、表記が統一されていない「表記ゆれ」に注意しましょう。表記ゆれがあると、検索したときに、意図しないページに誘導する可能性が出てきます。ひらがなや漢字など、検索キーワードが合っているか、しっかり確認してください。

ポイント3 ナレーションや効果音で検索を促進させる

CM上では、検索窓の見せ方に注意する必要があります。単純に検索キーワードが書かれた検索窓を表示するのではなく、視聴者の視覚や聴覚へ総合的に訴えかけることを意識しましょう。

具体的な例としては、「〇〇で検索!」というような、画面に表示されている検索キーワードをナレーションで流す方法があります。検索ボタンをクリックする演出や、クリック音などの効果音を使用するのもおすすめです。

ポイント4  リスティング広告を併用する

視聴者をより確実にサイトへ誘導したい場合は、CMの内容に合わせたリスティング広告を活用する方法もあります。リスティング広告とは、検索エンジンで指定したキーワードをユーザーが検索すると、ウェブ広告が表示されるサービスです。リスティング広告を活用することで、CMに検索窓を表示させる効果を高めることができます。

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検索窓を表示させると効果的なCMとは?

CMには、検索窓の表示が効果的なものと、そうでないものがあります。検索窓と相性が悪いタイプのCMに検索窓を表示しても、検索率の向上やサイトへのアクセスはあまり期待できないので注意しましょう。検索窓を表示すると効果的なCMには、次の3つのタイプがあります。

提供する情報が限定的なCM

1つ目は、商品やサービスの情報を絞って公開するタイプのCMです。情報量が少なく、CMを見ただけでは、どんな宣伝内容なのかくわしくはわからないというようなCMが当てはまります。

このようなCMは、わざとすべての情報を公開しないことにより、視聴者に、詳細をもっと知りたいという欲求を抱かせます。視聴者の興味を高めたうえで、検索を促すキーワードを表示させると、検索窓の演出をより効果的に活用することができます。

今までにない商品やサービスを宣伝するCM

2つ目は、今までにない商品やサービスをアピールするCMです。宣伝したい商品・サービスが、どんなもので、どんな場面で利用するのか、といった詳しい説明を、短いCMで伝えることは困難です。視聴者にしっかりと理解してもらうには、より具体的な内容が説明されたサイトへ導く必要があるでしょう。

ここでCMとサイトの橋渡し役となるのが、CMに表示させる検索窓です。商品名や、関連するキーワードを検索窓と一緒に表示することで、サイトへの誘導が期待できます。リスティング広告を併用するのも効果的です。検索したキーワードに合わせて広告が表示されるため、新規顧客の囲い込みができる確率も高まります。

サイトからの商品購入やキャンペーン応募を促すCM

3つ目は、サイトから商品の購入やキャンペーンへの応募ができる仕組みを作っているCMです。CM内では、購入や応募で得られるサービスのみを宣伝し、実際の手続きはサイト上で行うというものになります。既存商品におけるキャンペーンや、応募特設ページを紹介するCMなどが、このパターンとして挙げられます。

CMで検索窓と検索キーワードを表示し、「〇〇で検索」「続きはウェブで」などのナレーションが流れることで、情報検索に不慣れな人でもサイトへたどり着きやすくなります。

CMの検索窓はサイトへの道しるべ

検索窓をCMに表示することは、視聴者がサイトにアクセスしやすくなるための、道しるべです。取り扱う製品や放送するCMの内容によっては、検索窓が大きな効果をもたらす場合もあります。

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インデックスされているのに「クロール済み-インデックス未登録」の対応に関して

本日のSEOニュース(2021年10月15日収集分)

こんにちは!ナイル株式会社の青木です。

本日は「クロール済み-インデックス未登録」に関するニュースなどの3つをお届けします!

※トピックは初級者~中級者くらいの方向けを想定して紹介します。

なお、本企画は取り上げるページを実際に読んでいただくことを想定しております。簡単なひとことコメントとお役立ち度(収集部隊の主観です)を参考に、該当ページを読んでみてください。

前回のニュース(2021年10月8日収集分)はこちらから

本日のSEOニュース

①「クロール済み-インデックス未登録」だが、URL検査をすると「URL は Google に登録されています」と表示される場合の考え方

お役立ち度:★★★★★

ナイルのひとこと
以前のニュースで「インデックスされているURLが[クロール済み – インデックス未登録]になるケースが増加中」というニュースを紹介しましたが、それに関してGoogle公式から考え方のアナウンスがありました。

簡単にまとめると、インデックスカバレッジで「クロール済み-インデックス未登録」と表示されていても、URL検査ツールで検査するとインデックスされていると表示される場合、URL検査の方を信頼できるものと見るべし。という内容です。

これはURL検査の方がリアルタイムに確認が走るためです。

どっちが結局正しいの?と不安な方もいたのではと思いますが、URL検査の表示内容を参考にしてください。

②コアウェブバイタルの順位への影響が明らかに

記事紹介:Core Web Vitals is a ranking factor
(SISTRIX)

お役立ち度:★★★★☆

ナイルのひとこと
6月に公開され、8月の中旬にロールアウトが完了したコアウェブバイタル(CWV)を含めたページエクスペリエンスアップデートの、順位への影響がSISTRIX社の調査によって明らかになりました。

これまでは影響範囲の特定が非常に難しく、ほとんど影響はないのでは?とされてきましたが、値の良いサイトはわずかに順位が高くなり、値の悪いサイトは順位の下落が目立ったとのことです。

ページエクスペリエンスアップデートの対象となる、コアウェブバイタルやSSL化などは、例え順位に影響はなくとも、ユーザーのサイト利用を考えると、確実に対応しておきたい項目です。

これまでに対応できなかった!という方は、このデータなどを参考に再度施策の検討を行ってみてください。

③AMP、モバイルフレンドリーテスト、リッチリザルトテストツールの仕様変更

記事紹介:Aligning Search Console testing tools and the URL Inspection tool
(検索セントラル | Google Developers)

お役立ち度:★★★☆☆

ナイルのひとこと
これまでの機能に加え、

・クロールに関する情報
・HTTPヘッダー情報
・ページのレンダリング結果のスクリーンショット
を表示するようになりました。

基本的にこれまでと同じ使い方で問題ありません。AMPに関してはAMPテスト。構造化データやリッチリザルトに関しては、リッチリザルトテストといった具合です。

色々なデータが見られるようになったのは歓迎ですが、仕様変更後から結果表示までに時間がかかるようになってしまったのが残念です。

最後に

みなさまのSEO施策にお役に立てるように、今後もSEOニュースまとめを平日数回更新する予定です。

また、SEO情報やセミナー情報などを配信しているメールマガジンもご用意しておりますので、よろしければご登録ください。

※もしSEOでお困りであれば、こちらのお問い合わせからお気軽にご相談ください!

前回のニュース(2021年10月8日収集分)はこちらから

また、ナイルではSEO内製化にも役立つ、「お役立ち資料」を公開しております。

今後も種類を増やしていきますので、よろしければご覧になって下さい。

最後に告知です

2021年10月19日(火)14:00~14:30で成果を出して予算も使える!おすすめ施策紹介ウェビナーを開催します。

  • 使い切るべき予算が余ってしまっている担当者
  • 成果を出すために、年内で行える施策を知りたい方
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に、このウェビナーはとてもオススメです!
30分という短い時間で、ノウハウをたくさんお伝えできればと思います。どうぞお気軽にご参加下さい!(もちろんSEO以外の施策もたくさん紹介します。)

成果を出して予算も使える!おすすめ施策紹介ウェビナー
(クリックするとセミナー詳細ページに遷移します)

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大量のブログ記事を書くことなく、オーガニックトラフィックを増加させる方法

オーガニックトラフィックを増加させることは、いつの時代もSEO担当者の命題と言えるでしょう。既存のキーワードの順位を上げるための施策や、まだ上位表示されていないキーワードの発掘などは、定番の手法と言えます。しかし、今回の記事は、Webサイト自体の新しい機能を開発することでオーガニックトラフィックの増加につなげよう、という内容になります。単純に新機能を開発する、という話ではなく、ニーズの発掘や検索エンジンへの伝え方などのポイントもまとめられており、非常に興味深い内容となっています。

インハウスのSEO担当にせよ、SEOコンサルタントにせよ、オーガニックトラフィックを増加させる機会を探すことは、大きな課題と言えよう。しかし、新しいキーワードを調査し、自身のドメインの強さに合致した記事を作成するという従来の方法が、全てのWebサイトで通用するわけではない。

Quoraを例に挙げてみよう。Quoraは最大のソーシャルプラットフォームの1つである。月間アクティブユーザーは約3億人であり、Googleのインデックス数は約5,400万ページである。チーム単位で記事を作成していたとしても、あなたがこれほどの成果を上げる高品質なコンテンツを作成することは不可能だろう。

こうした方法ではなく、オーガニックトラフィックを増加させるための、拡大可能な方法を見つけなくてはならない。つまり、新しいタイプの情報や、ページテンプレートだ。言い換えると、新しい機能である。

Quoraはまさにそれを実行したのだ。2019年中頃、ユーザーが質問ではなくそのトピックに関するコンテンツを作成することを可能にした、「Spaces」と呼ばれる新しい機能をローンチした。音楽におけるジャンル、ECサイトにおけるカテゴリのように、トピックはソーシャルネットワークにおいて重要な機能である(Twitterも最近トピックを導入している)。

QuoraのSpacesは、すでに自然検索においても勢いを増している。これは、製品の機能がオーガニックトラフィックを増加させる好例と言えるだろう。実際、製品の新しい機能は、大規模なWebサイトのSEOの成長の原動力として、最も過小評価されているものだ。

この記事では、以下についての説明を行いたいと思う。

  • ユーザーのインテントを理解することが、新しい機能のアイデアにつながる
  • 候補となる機能のリストを絞り込むための、一つ一つのプロセス
  • SEOに最適な方法で新しい機能を実装するためのポイント

「インベントリー・ドリブン」なWebサイトにとって、機会が異なる理由

SEOの成長は、コンテンツ(例:ブログ)で規模を拡大するWebサイトと、インベントリー(例:映画、音楽、商品、プロフィールなど)で規模を拡大するWebサイトでは仕組みが異なる。私は後者を「インベントリー(在庫)・ドリブン)と呼んでいる。

このように、コンテンツで規模を拡大するWebサイト(コンテンツ・ドリブン)におけるSEOの機会は、多くが記事を作成するための新しいトピックやキーワードであることに対し、インベントリー・ドリブンのWebサイトでは、新しい製品の機能がSEOの機会となる。

インベントリー・ドリブンのWebサイトでは、Webサイト自体が、製品の大きな一部となる。流通経路の1つであること以上の意味を持っているのだ。ユーザーへプラットフォームを提供しているのであり、そこで、ユーザーは行動を起こし、彼らが抱える問題のソリューションを提供している。

もちろん、ある機能がSEOの価値を持つためには、その機能が公開されていなければならない。ログインの背後にあるものや、ネイティブアプリでは機能しない。また、その機能はユーザーが探し求めているニーズに応えるものでなければならない。

既存のページの品質を向上するものであれ(すでにターゲットとしているキーワードのランキング上昇に寄与するもの)、新しいページの作成に寄与するものであれ(新しいキーワードにおける上位表示獲得に寄与するもの)、需要がなければならない。

SEOに注力した製品の機能の例を見てみよう。

  • Quoraのspaces
  • Youtubeのハッシュタグ
  • Twitterのモーメント
  • Pinterestのトピック
  • OwlerのTwitterの競合分析
  • SimilarWebのデータを表示しているCrunchbase
  • AmazonのQ&A
  • Trelloのテンプレート
  • Databoxのテンプレート

これらの機能は、何千、何百万ものキーワードのランキング上昇に寄与している。

Quoraのspaces

Twitterのモーメント

いずれの機能も、既存のソリューションを拡大するものであり、検索エンジンに適した方法で伝えられ、多くのオーガニックトラフィックを発生させている。また、製品の改良にもつながっている。

Amazonを見てみよう。Googleにインデックスされる形でQ&Aをリリースしている。また、ユーザーはあらゆる種類の製品に対して質問をしたい、という明確な理由が存在している。

Q&Aのページを追加することは、Amazonをより魅力的なWebサイトにするだけでなく(質問に対する答えを得られるため)、ユーザーがGoogleで検索するかもしれない質問へも対応している。その結果、ユーザーはオフサイトの検索でAmazonのページにたどり着き、そこで商品を購入することも考えられる。

しかし、ポテンシャルのある機能が明確でない場合はどうすればよいのだろう?妄想ではなく、現実的な機能として、新しい機能のアイデアを得るためにはどうすればよいだろうか?

ユーザーのインテント+ジョブ理論=最高の組み合わせ

新しい製品の機能は、複数の方法で作成される。

  • 直感(例:スティーブ・ジョブス)
  • ブレインストーミングやハイブマインド
  • 定量調査(例:顧客は何をしているか)
  • 定性調査(顧客の意見を聞く)
  • 顧客からの要望
  • 戦略的に市場を攻略する

SEOにおいて、ユーザーのインテントを欠かすことはできない。ユーザーのインテントを満たさなければ、上位表示は叶わないのである。ユーザーのインテントは、ランキングの要素である以上に、ランキングを可能とさせるものと言える。特に、BERTのように、機械学習のテクノロジーがGoogleによるユーザーのインテントの理解を手助けするようになってからは。

ジョブ理論(Jobs-to-be-done)は経済学者のクレイトン・クリステンセンによって提唱された理論であり、あるトピックにおけるユーザーのインテントを特定し、適切な機能を定義するための優れた方法である。この場合における「ジョブ」は、ユーザーが完了しようとしている状況と関連したミクロなタスクを指す。主な目的は、新しい機能を作成するためのジョブのリストを作成することである。

ジョブ理論は5つのステップで構成されている。

  1. 注力するマーケットを特定する
  2. 顧客が完了させようとしている主要なジョブと副次的なジョブを特定する
  3. ジョブを分類する
  4. ジョブのステートメントを作成する
  5. 現在の提供状況(過剰、適切、不足)に基づいて優先度を設定する

インベントリー・ドリブンのWebサイトの多くで、ジョブ理論はペルソナの代わりとなるものだ。何百ものオーディエンスがいる場合、ペルソナの特定は困難である。そのため、ユーザーが完了しようとしているジョブ(また、その状況)に注視することがより有益となる。ジョブは、ユーザーの個性や性格とは関係がない。

Spotifyを例にして考えてみよう。

  1. 「注力市場」を、製品が価値を提供する領域を意味する、「ターゲット・トピック」に置き換えてみよう。Spotifyの場合、ターゲット・トピックは「音楽」となるだろう。なぜなら、音楽はSpotifyの主要製品だからである。
  2. ジョブを定義する。「音楽を聴く」、「友人に音楽を共有する」、「新しいジャンルを開拓する」、などである(何百、何千ものジョブが存在するかもしれない)。ターゲットとなるオーディエンスとあなたの製品との関わりをシンプルに表現しよう。
  3. 「聴く」、「共有」、「開拓」、などのグループに、ジョブを分類する。ユーザーが取るアクションについて考えてみよう。
  4. 目的語、動詞、文脈を含むジョブ・ステートメントを作成する。例えば、「飛行機で音楽を聴く」、「WhatsAppで会話しながら友人と音楽を共有する」、「仕事に行き詰まったときに新しいジャンルの音楽を探す(もちろん、そんなことはないはず!)」などである。
  5. 製品のコア・バリュー(ユーザーがその製品から得られる主要なもの)に基づいて、ジョブの優先順位をつける。自身のビジネスにおける、各ジョブの重要性について考え、顧客にとっての重要性に基づき、それらを「メインジョブ」と「サイドジョブ」に分類することである。

最終的な目的は、あなたのオーディエンスが解決しようとしている重要な問題のリストに優先度をつけることである。

Spotifyにとっての新機能は、あらゆるジャンルで最も共有されている楽曲のページや、ジャンルごとの週間チャートなどが考えられる。Spotifyは、アーティスト名、アルバム名、ジャンルページなどで、SEOの規模を拡大している。さらに拡大するためには、歌詞をあてるゲームの作成や、曲のページで歌詞を公開することなどが考えられるだろう(あくまでもアイデアではあるが)。


画像コメント:Spotifyのアーティストのページは、800,000以上のキーワードで1ページ目に表示されている。

感情的なコンテキストを軽視しない

コンテキストによってもたらされる感情的な部分は非常に重要である。殆どの場合、我々は理性的な判断ではなく、感情的な判断を行っているのだ。Googleも、ユーザーが検索する際の感情的なコンテキストを、「ニーズ」として定義し、それを注視することを推奨している。

Googleは6つのニーズを特定している。

  1. 驚き
  2. スリル
  3. 感動
  4. 教育
  5. 安心
  6. 助け

こうした感情的なコンテキストをJTBDフレームワークと統合するために、ニーズをフィルターとして使用する。それぞれが、少なくとも1つのニーズを満たすようにする。


画像のコメント:Googleによって定義された検索ニーズ

共感は、ユーザーのインテントを把握する上で非常に重要である。Googleは、このように述べている

それぞれのニーズの状態は、感情的、社会的、機能的なニーズの組み合わせによって構成されている。感情は、ニーズの状態の土台である。実のところ、意思決定は理性的なプロセスではなく、人々がどのように感じるかによって大きく左右されるものである。理性的な判断は、判断が下されたあとに、理由付けとして重ねられるものなのだ。

ここまでで、我々はプロセス全体の半分を終えたところである。

  1. JTBDのフレームワークを用いてユーザーの問題を特定する
  2. それぞれのジョブを、感情的なニーズを用い、クロスチェックする

ここからは残りのステップの説明となる。

  1. 検索ボリュームなどのSEOデータをジョブに付与する
  2. SEOフレンドリーな方法で機能を実装する

ジョブとSEO調査を組み合わせる5つの方法

ユーザーはクエリを用いて検索する。従来のSEOの分析手法では新しいキーワードの発見に注力していたが、機能をメインにする手法ではパターン(共通の構文を持つクエリ)に注力する。

構文とは、言葉の順序や配置のことである。それゆえ、クエリの構文とは、クエリのパターンがどのように構成されているかを意味する。同様の構文を持ち、自身のWebサイトがランクインしていないクエリがあれば、それらに対応する新しい機能を構築する機会となる。

ポイントは、検索ボリュームが大きいキーワードを探すことではない、ということだ。結果として大量のトラフィックをもたらすことになる、数千の検索にも応用できるような、クエリのパターンやテンプレートを見つけることなのである。

いくつかの例を挙げてみよう。

  • Youtubeのユーザーが、「[映画名] 英語 字幕」とGoogleで検索したとしよう。これは、このユーザーが英語の字幕で映画を見たいということを指し示している。Youtubeにとっては、英語の字幕を自動的に表示させる機能を開発するという機会になる。この機能を検索フレンドリーにするために、ページにトランスクリプトを記載したり、追加のコンテンツを記載する、といった方法が考えられる。
  • 例えば、「[会社名]の投資家」というパターンのクエリの検索ボリュームが大きいことを発見したとする。CrunchbaseのようなWebサイトにとっては、自社のページに(利用が可能であれば)あらゆる会社の投資家についての情報をユーザーが確認できる機能を開発する機会と言える。
  • 「[業種] レポート テンプレート」というキーワードの場合、例えばGoogleのような企業にとっては、Google Studio用に業種ごとのテンプレートを作成する機会と言える。

いずれにおいても、特定された需要への対応ができれば、より多くのトラフィックを獲得することができるだろう(もちろん、顧客もより満足するはずだ)。そのためには、従来のキーワード調査に手を加え、共通の構文を持つクエリを探し出す手法が必要とされる。

ここでは、5つの方法を紹介しよう。

共通の構文を持つクエリを発見する方法

1.競合分析

Ahrefsの「Content Gap*注」やSEMrushの「Keyword Gap」のような機能を用い、競合のWebサイトが上位表示されているが、自身のWebサイトは上位表示されていないキーワードを発見しよう。
*注:リンクが切れていたため、本文とは違うリンク先にしています。


画像コメント:Ahrefsの「Content Gap」のツール

新しいキーワードを探すように、クエリのパターンを特定すべきだが、規模と同一の構文であることを注意しよう。最も簡単な方法はロングテールのキーワードを探すことである。そのため、「単語数」を最低3つに設定しよう。

上記の例では、単語数を3以上に設定した、eBayとAmazonのキーワードの比較である。ざっと見た限りでも、「[商品名] セール中」というキーワードは、ebayは上位に表示されているが、Amazonは上位に表示されていないクエリの構文であることがわかる。

その結果、理論的に言えば、「セール中」のカテゴリーに属する商品をリストアップする機能を追加することが、Amazonにとっての機会と言える。

2.隠れた宝石

特定の構文で検索結果に表示されていても、多くのクリックを獲得するほど上位に表示されていないWebサイトもある。

こうしたクエリのユーザーのインテントに合致する程度によっては、既存のコンテンツを改善したり、新しいページを作成する可能性が考えられる。今あるものを次のレベルまで引き上げることは、実行可能な戦略であり、新しいものを作成するよりもリソースを節約できることもある。

順位追跡ツールを使用することで、こうしたキーワードを発見することができる。Ahrefsでは、あなたのWebサイトのドメイン内のキーワードで、単語数が多く、順位が低いという条件で絞り込むことができる。

  1. 検索ボックスに、あなたのWebサイトのドメインを入力する
  2. 「オーガニックキーワード」のレポートを開く
  3. 順位の低い(例:20位-40位)もので絞り込む
  4. 単語数が多い(例:5以上)もので絞り込む

上記は、企業や人材の純資産をレポートするCrunchbaseにとっての(仮説的な)新しい機会を見つけるため、Ahrefsを使用した例である。

ここからは、あなた自身でパターンを特定して欲しい。スプレッドシートにクエリのリストをエクスポートし、パターンが発見できるまで、それぞれのキーワードにカテゴリーを付与してみよう。また、フィルターのオプションにも注意しよう。単語数を引き上げる必要があるWebサイトもあれば、より少ない単語数でパターンが見つかるWebサイトもあるのだ。

3.Webサイト内部の検索

Google Analytics、AlgoliaLookerなどのツールを活用し、Webサイト内部の検索キーワードを見ることは、大きなメリットがある。ユーザーが探している機能や、機能として実現できそうな情報ニーズの発見などが、それにあたる。

Google Analyticsでサイト内検索のデータを見るための方法を記載しよう。

  1. 行動
  2. サイト内検索
  3. サイト内検索キーワード
  4. 「検索キーワード」のカラムに記載されているキーワード

前述のキーワード調査と同様、この調査の目的も、同一の構文やパターンを持つキーワードを特定することだ(Text Analyzerのようなツールは、大規模な調査における手助けとなるだろう )。

4.ツールを活用して新しいトピックを発見する

Exploding TopicsAhrefsのContent ExplorerGoogle TrendsAlexaのContent ExplorationBuzzsumoなどのツールは、Web上で人気のあるトピックを発見することに役立つ。


画像のコメント:Exploding Topicsでは、特定の期間におけるトピックのトレンドを表示してくれる


画像コメント:AlexaのContent Explorationは、公開された記事数やソーシャルメディアでのエンゲージメントの傾向を表示してくれる

これらのトピックを新機能に落とし込むことは可能ではあるが、まずは、「アイデアの種」から始めるべきだろう。つまり、あなたの製品に関連しており、ユーザーが求めているものに対する、(JTBD調査に基づいた)直感を得るのだ。


画像コメント:Buzzsumoは、入力されたトピックに基づいて、サブトピック、質問、キーワードを表示してくれる

これらのツールは、あなたのアイデアの検証や、トピックのさらなる探求などに役立つだろう。ユーザーが持つ課題やニーズを発見し、それらを新しい機能に落とし込むのだ。

5.ユーザーに尋ねる

新しい機能のための情報を得る方法として、ターゲットグループに直接尋ねることも良い方法である。ユーザーをオフィスに招きアイデアを絞り出す、ということが難しい場合は、2つの方法を採ることができる。1つはソーシャルネットワークを使う方法であり、もう1つはユーザーテスト用のプラットフォームを使う方法である。

TwitterやFacebookで「どんな新しい機能を作るべきか?」と尋ねることで、興味深い会話が発生することもある。また、ソーシャルネットワーク上でのメンションを調査し、機能に対する要望や不満を探すこともできる。これは、カスタマーサポートにも言えることだ。ユーザーからの要望や不満が定期的に発生する機能はあるだろうか?

しかし、リモートでのユーザーテストのように、より多くの情報が必要な場合もある。UserlyticsUserTestingLookbackのようなプラットフォームは、ユーザーに対する調査記録を行うことができ、それによってユーザーが望む機能を発見することにもつながるのだ。

SEOフレンドリーな方法で新しい機能を作成する方法

ここまでで、ジョブとそれに関連するクエリの構文の特定は完了した。では、どのようにして、新しいページのテンプレートや既存のページへの追加を行えば良いのだろう?それは、ユーザーのインテントによって決定される。

  • 既存のページがすでに明確なインテントをターゲットとすることができており、しかし、新しい機能がそれを薄めてしまうのであれば、そのための新しいページを作成しよう。
  • 新機能が、追加的や補完的なものであれば、それらを既存のページに統合しよう。

あらゆるケースに該当する型通りの答えはないため、あなた自身の最良の判断を下そう。新しい機能の小規模な実装を行うことで、その機能がユーザーにとってどの程度の効果があるのか、また、新しい機能が既存のキーワードに影響するのか、あなたが特定したすでに検索結果に表示されているクエリパターンに影響するのか、などをテストすることができる。

G2の例では、「無料 [ソフトウェアの名前]」のようなクエリ構文は、カテゴリページのフィルタでは解決できないことがわかった。検索フレンドリーであり、最適な答えを提供するためには、新しいページのテンプレートが必要とされた。ユーザーは、ページを訪れ、無料のソフトウェアを探すためにフィルターをクリックすることは好まなかったのである。検索した際、無料のソフトウェアだけのページにアクセスしたかったのだ。

新しいページを作成する場合、また、既存のページをアップデートする場合は、下記の項目を留意しよう。

SEOフレンドリーな機能を追加する場合のポイント

SEOフレンドリーな機能とは、情報提供、ページタイプの作成、UGCの統合、プロダクトやカテゴリーページのテンプレートの提供などが該当する。これらを作成し、公開する場合、次の3つのポイントを守ることが、多くのオーガニックトラフィックを得る上で重要となる。

1.アクセシビリティ

まず、ユーザーと検索エンジンがアクセス可能な状況にすることが必要だ。つまり、検索エンジンがコンテンツをパースするために、あらゆるスクリプトやフレームワークをレンダリングできる状況にするのだ。

ここでは、スピードモバイルフレンドリーが重要となる。Search Console、PageSpeed Insights、モバイルフレンドリーテストなどのGoogleのレンダリングツールを活用に、新しい機能をテストしよう。

Google Search Console

  1. URL検査を開く
  2. 検索フィールドにURLを入力する
  3. 「ライブテスト」をクリックする
  4. 「スクリーンショット」をクリックする
  5. 調査したURLに問題がないことを確認する

Google PageSpeed Insights

モバイルフレンドリーテスト

2.発見性

次に、これらのページは検索エンジンによって発見される必要がある。それには、内部リンクとXMLサイトマップが関係している。

新しいページがWebサイト内で孤立していないか、階層の奥深くに設置されていないかを確認しよう。新しく導入された機能をステージング環境のWebサイトに設置し、クロールの深さや内部リンクなどの指標を、ライブバージョンのWebサイト内の類似ページと比較するのだ。


画像コメント:Screaming Frogのクロール深度のレポート

適切な内部リンクの設置をせずに、数千ものページを一度に公開することは、その新しい機能の成功率を下げることだけでなく、クロールバジェットの問題にもつながる。

こうした問題を避けるための手段として、新しい機能が掲載されているページへの内部リンクが設置されている、ハブページ(多くの場合、カテゴリーページとなる)をWebサイトのトップページのモジュールに追加することが挙げられる。また、新しい機能のページ間にリンクを設置することで、下記が容易に行えるようにする。

  • Googleがそれらのページの関係性を理解する
  • ユーザーがそれらのページ間を移動できるようにする
  • 新しいページのテンプレート間における、リンクの公平性を担保する

3.関連性

3つ目に、新しい機能はユーザーのインテントや果たされるべきジョブに対応する(つまり、価値を提供する)必要がある。新しい機能でターゲットとするクエリを調査し、提供する情報や価値がユーザーが満足行くものであるかどうかを確認しよう。ユーザーやブランドへの最適化を行わず、検索に最適化しようとしても、未来は無い。

ターゲットとするクエリパターンのランキングをモニタリングするだけでなく、ユーザーの満足度の指標(これは、下記クエリのインテントによって異なる)にも注目しよう。多くの場合、ページの滞在時間、クロールの深さ、トリガーとなるクリックイベントなどが該当するはずである。可能であれば、それらの組み合わせを測定すると良い。

新しい機能の支持を得るには

小規模で動きの速いスタートアップでない限り、新しい機能の公開は、思うほど簡単では無い。開発者やデザイナーのリソースを確保し、製品チームが推進できるための適切なフォーマットで依頼するためには、説得力のある説明が求められる。

そのためには、下記の3つが役立つはずだ。

1.プロセスを知る

スクラムやアジャイルといった用語を聞いたことが無いのであれば、その時点で遅れを取っていると言える。スクラム開発に適した形とするため、新しい機能は、ユーザーストーリーに基づいて描かれなければならない。

パターンとしては、「ユーザーとして、私は〇〇を行いたい」という形が挙げられる。そして、ユーザーにとっての最終形を提示するのだ。また、開発者が、その結果につながる各パーツのチケットを作成できるようにしよう。

また、通常、開発者は2週間のスプリント作業を行い、そこでプランニングとリスク分散を行うことに注意しよう。可能であれば、その両方にあなたも立ち会い、新しい機能があなたの思い通りに構築されるかどうかを確認しよう。

2.価値を定義する

プロダクトリーダーは、リターンの見積もりを欲しがるものだ。リソースは限られているため、潜在的な影響度に従って、優先度をつけなければならない。言い換えると、「なんとなく」という理由で開発を依頼することは不十分なのである。数字で示す必要があるのだ。

幸いなことに、クエリの構文の調査で特定したクエリから、トラフィック数を算出することは比較的容易である。あなたがやるべきことは、潜在的なトラフィック数を、ビジネスに影響しうる数字(理想的には金額)に結びつけることだ。

3.小さく始める

可能であれば、最小限(MVPs:Minimum Viable Product)での公開をしよう。新機能の一部や限定の機能のみを公開するという方法だ。MVPsはインパクトの即時の証明、より多くのリソースの確保、ロードマップに対するバックアップなどを可能とする。

MVPsを採用する前に、ベンチマークとなる指標を決めておこう。成功を測定するための計画を立て、結果をドキュメント化するのだ。

結論

SEOの担当者は、高い目標を設定され、多くのプレッシャーの中、仕事をしている。SEOの担当者は、結果が出るように優先度を設定する必要があり、そうしなければ、信頼とリソースを失う可能性が出てしまう。

オーガニックトラフィックを拡大できているインベント・ドリブンなWebサイトでは、バックリンクはほとんど必要としていない。どちらかというと、テクニカルSEOの必要性のほうが高いのだ。しかし、どれほど優れたテクニカルSEOの担当者であっても、機会の90%を使い果たしてしまっていれば、その成長は鈍化してしまうだろう。こうした場合、新しいページのテンプレートや情報の種類という形式での新しい機能が鍵となる。

新機能に基づいたSEOが成功すれば、垂直方向での拡大や、新しいサービスの提供による水平方向の拡大も期待できる。SEOはプル型のチャネルであり、検索ボリュームは需要を指し示している。

そうした機会を活かす上での最大の障壁は必要となる資金を得ることであり、これを克服するためには、データ・ドリブンの事実を作ることが求められるのだ。

SEOを成功させるためには、従来のSEOの領域以上のことも行う必要があります。コンテンツやUXなどがその最たる例ではありますが、Webサイト自体の機能という観点も重要でしょう。もちろん、「純粋なSEO目的」として新機能をリリースすることは難しいと思いますが、SEOの観点を含まずに新機能をリリースすることも機会損失と言えるのでは無いでしょうか?インハウスにしろ、コンサルタントにしろ、Webサイト自体の動きに目を見張り、可能な限りSEOの分野での協力ができれば理想的だと感じました。

この記事は、cxl に掲載された「How to Scale Organic Traffic (Without Writing a Million Blog Posts)」を翻訳した内容です。



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投稿 大量のブログ記事を書くことなく、オーガニックトラフィックを増加させる方法SEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

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