「他の人はこちらも検索」とは?Google検索機能をフル活用する!

他の人はこちらも検索

Google検索時にふと目に飛び込むのが「他の人はこちらも検索」の表示です。これは、ブラウザバックで訪問サイトから戻った際などに現れ、ユーザーが求めている情報にたどり着きやすくするための便利な機能とするものです。

今回の記事では、「他の人はこちらも検索」の表示の仕組みや傾向について解説し、SEO観点からの活用法も紹介します。

また、SEOに関するよくある質問をまとめた資料を用意していますので、SEOの理解を深めたい方は、ぜひ以下の資料をご一読ください(ダウンロード無料)。

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「他の人はこちらも検索」とは?

「他の人はこちらも検索」とは、検索ワードに応じておすすめの検索ワードが、検索結果画面に自動的に表示されるGoogle検索機能のことです。

他の人はこちらも検索

このように、サジェスト(Suggest/提案する)キーワードを用います。

「他の人はこちらも検索」の仕組み

「他の人はこちらも検索」の仕組みとしては、以下のような表示になります。

  • ブラウザバックで検索結果画面に戻ってきた際に表示される(PCの場合)
  • 検索結果2ページ目以降や検索数の少ないキーワードでは表示されない場合がある
  • 検索に関連するキーワードが表示される

なかでも、「ユーザーが検索結果画面に戻る」という点が特徴です。

最初の検索時に訪問したサイトでは、「探している情報がまったく見つからなかった」「目当てとする情報にたどり着けていない」と想定されます。そういったユーザーに対し、関連キーワードを絶妙なタイミングで表示して検索行動を促してくれる機能なのです。

関連キーワードとは

関連キーワードとは、検索されたメインキーワードに関連するキーワードのこと。Googleの検索結果の下部に表示されます。メインキーワードに対して...
関連キーワードとは?調べ方やSEO効果を高める方法を解説 - www.seohacks.net

海外では「people also search for」と呼ばれる

米Google社では「people also search for」という名称で、2016年10月頃に導入が始まりました。

その後、日本でのテスト導入を経て、2017年1月頃にモバイル検索の新機能として表示されるようになり、2018年2月頃からはPC検索でも表示されるようになりました。

他の人はこちらも検索

便利なだけに自分が検索するときにはよく使うものの、SEOに取り組む際には忘れがちになります。Googleは、「他の人はこちらも検索」で表示するキーワードの選定基準を明らかにしていませんが、他のユーザーが検索窓に入力した語句(検索クエリ)を提案する形を採用しているようです。

したがって、表示されるキーワードは、ユーザー需要が高いものであることは間違いないでしょう。

「他の人はこちらも検索」はどんなときに表示される?

今ではすっかり慣れ親しんでいる感のある「他の人はこちらも検索」ですが、表示のされ方は、モバイルとPCとでは大きく異なります。

それぞれ説明していきましょう。

モバイルでの表示

モバイルで表示される場合、6つのキーワードを1ブロック(2022年4月時点)として、検索結果画面内に挿入されます。

6つそれぞれに関連ワードが表示されますので、ユーザーも目当ての情報に近いキーワードを見つけられることでしょう。ただ、「他の人はこちらも検索」の挿入箇所は固定ではなく、検索結果ごとに異なるようです。

他の人はこちらも検索スマートフォン

PCでの表示

PCの場合は上述したように、検索直後の画面には表示されず、最初の検索時に訪問したサイトからブラウザバックし、再度、検索結果画面へ戻ってきた際に現れます。

PCでの特徴として、検索結果画面の既に訪問したサイトの「すぐ下」に出現する点です。

他の人はこちらも検索

このようにモバイルとPCとでは多少の表示方法に違いがありますが、表示されるキーワードそのものはあまり変わりはありません。また、2語キーワードで検索した場合には、3語キーワード、もしくは4語キーワードが表示されるので、より詳細な情報の検索を行うことが可能となります。

以上のように、サジェストキーワードからも流入を見据えたコンテンツ作りが大事です。その鍵となる記事パーフォーマンスの上げ方のコツは以下の資料をご覧ください。

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「他の人はこちらも検索」の表示されるキーワードの傾向は?

SEOの観点から考えれば、気になるのが「他の人はこちらも検索」で表示されるキーワードの傾向ではないでしょうか。それぞれ傾向を説明していきます。

基本的にはサジェストキーワードが引用される

「他の人はこちらも検索」で表示されるキーワードは、サジェストキーワードの上から順に表示されることが多いです。

検証してみたところ、サジェストキーワードは検索前と検索後で異なるキーワードが表示されました。再度検索する検索窓の候補には、検索後のサジェストキーワードが表示されます。

【検索前】

他の人はこちらも検索

【検索後】

他の人はこちらも検索

他の人はこちらも検索

今回の場合は、検索後の方が「iPhone13」や「エクスペリア」のような端末に関するキーワードが多く表示されています。自分の持っているスマホに合ったものが欲しいというユーザーのニーズが反映されたとも考えられますね。

表示されるキーワードは常に同じではない

表示されるキーワードは常に同じというわけではありません。

検索するタイミングや位置情報によって異なります。例えば、「キャンプ」を検索ワードとした場合、東京から検索した際には、関東近郊のキーワードを表示しますが、福岡県から検索を行うと、福岡や北九州に関連したキーワードが表示されます。

例えば同じカーリースというキーワードでも、時間が経つと以下のように変化します。

【2021年8月】

他の人はこちらも検索

【2022年4月】

他の人はこちらも検索

日本でも導入が進む「People Also Ask(他の人はこちらも質問)」機能とは?

最近では、Google検索の結果画面に「他の人はこちらも検索」とよく似た表示の「他の人はこちらも質問」という表示が現れていることに気付きませんか。

「People Also Ask」機能として、アメリカ版で導入され、徐々に浸透して表示され始めるようになりました。検索ワードに対して、他の検索ユーザーがどのような質問をしているのかが表示されるという機能です。次のような特徴があります。

一定の枠内に4〜6つの質問が並ぶ

「他の人はこちらも質問」は、検索結果画面のどこかに挿入され、一定の枠内に4〜6つの質問が並びます。

その質問をクリックすると、強調スニペットのようなカード形式で回答が現れます。回答の下には、その関連リンクが表示されます。

【PC画面】

他の人はこちらも検索

■PC回答下の関連リンク

他の人はこちらも質問関連リンク

【スマートフォン画面】

他の人はこちらも質問スマートフォン

■スマートフォン回答下の関連リンク

他の人はこちらも質問関連リンクスマートフォン

クリック後に新たな質問が追加される

実際に質問をクリックしてみましょう。

上記のようにクリック後、枠内下部に別の新たな質問が追加される仕様になっています。ユーザーは次から次へと質問の回答を表示させることで情報への理解を深めることができるようになっているのです。

「他の人はこちらも質問」は、ユーザーが検索ワードに対してどのような疑問を抱いているかを知ることができるため、Webマーケティングにも活用できるでしょう。

コンテンツ施策やSEO対策に活かそう

今回は、「他の人はこちらも検索」の仕組みと表示されるキーワードの傾向などを紹介しました。特にPC検索では、一度訪問したサイトから、検索結果画面に戻ってきたユーザーに見せる表示なので、検索に満足していないユーザーが使っていることがほとんどといえるでしょう。

つまり、1回の検索だけで終わらなかったユーザーが利用しているのですから、「他の人はこちらも検索」の機能をたどっていくと、検索とはどのような流れでされているのかを考えるヒントになります。

また、コンテンツ作成の際、自社の製品・サービスに関連するキーワードで「他の人はこちらも検索」をたどると、予想に反したキーワード候補や別軸のユーザーが探しているものに行きつく場合もあり、新たな気づきを得ることもできるでしょう。

こうした「他の人はこちらも検索」の機能から得られる「ユーザーの検索行動」に着目し、コンテンツ施策やSEO対策に活かすことをおすすめします。

また、SEO成功のための良質なコンテンツを作る前段階のマーケティング計画についても併せてご覧ください(ダウンロード無料)。

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 概要

当社に頂くお問い合わせの中に、

「既存のSEO業者の施策が成果に繋がっていないので、正しい施策内容なのか見てほしい」
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事前に誤った施策だと分かれば、時間と労力を無駄にすることを未然に防ぐことができます。

また既存のSEO業者へ抱いている疑念をはっきりさせることもできます。

事例紹介

    【質問】
    半年前から主要キーワードの順位が下落し始めて、1位だったキーワードが2ページ目まで下がってしまいました。

    既存のSEO業者に相談したところ

    「健康系の記事がYMYL領域になるため、ペナルティを受けた可能性が高いです。そのため健康系の記事を削除すれば順位が回復します」

    という提案を受けました。

    そこで記事を削除したのですが、一向に順位が回復しません。このSEO施策は合っているのでしょうか?

    【回答】
    結論からいいますと、誤ったSEO施策です。

    順位が下がった原因は、「robots.txt」がサーバーエラー(ステータスコード「500」)になっているためです。

    Googleは「robots.txt」のステータスコードが「200(正常)」か「404(存在しない)」のいずれかを返さないと、クロールが遅くなるか停止すると述べています。


    Google はこのファイルを頻繁にリクエストし、リクエストが有効なファイル(入力されているか空の状態)または 404(ファイルが存在しない)レスポンスを返さない場合は、有効な robots.txt レスポンスが取得できるまで、Google によるサイトのクロールが遅くなるか停止されます。

    ●引用:クロールの統計情報レポート – Search Console ヘルプ

    【結果】
    「robots.txt」を作成し、ステータスコードを「200(正常)」にしたところ、順位が1位に回復しました。

登壇者

谷藤 剛
go tanifuji

Google Search Console 実践マニュアル」の著者 。

インハウスSEO担当を経て、アイオイクスに入社。

SEO歴は11年。

SEOコンサルを行う傍ら、SEOの研究や実験を行う。

最短で上位表示をさせる実験を行った結果、たった2日間で上位表示に成功する。

 

このような実験内容や最新のSEO情報をオウンドメディア(SEO Japan社員ブログ)を通じて情報発信を行っている。

【保有資格・認定】

・中小企業診断士

・米国semrush社 テクニカルSEO試験合格

・米国CXL社 テクニカルSEO試験合格

Twitter:@go_tanifuji

セミナー詳細

日時

2022年4月26日(火)13:00~ 13:45
※ご質問がなくなり次第、終了となります。

参加人数

80名まで
(応募者多数の場合は、抽選を行います。)

対象となる方

  • SEOに取り組まれている事業会社様
  • 今後SEOへの取り組みを検討されている事業会社様

※恐れ入りますが、同業他社の方・個人の方・広告代理店の方の応募はご遠慮ください。

参加費

無料

会場

Zoomによるオンライン配信となります。
当選された方には、視聴可能なリンクをお送りいたします。

募集期間

4月22日(金)17:00まで

申し込みフォーム


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100万ドメインの調査を実施。バックリンクAPIベンダーのTOP4社を徹底比較。

SEOツールを使用する目的は数多くありますが、バックリンクを調査する目的でもしばしば使用されることでしょう。もちろん、最終的なSEOへの影響はGoogleのみぞ知るところとなりますが、競合他社とのざっくりとした比較を行うケースも考えられます。こうしたバックリンクのデータを提供しているベンダーの中で、特に多くのデータベースを保有している4社を比較した調査記事となります。最終結論を出すには難しいトピックではありますが、内容としては非常に興味深いと言えるでしょう。

バックリンクのインデックスが最大であるベンダーは、どのベンダーだろうか?我々は、Ahrefs、Majestic、SEO PowerSuite、Semrushの各ベンダーを比較し、その結果をまとめた。

SEO PowerSuiteはここ数年、SEO PowerSuiteのbacklink APIとSEO SpyGlass backlink toolを活用し、バックリンクのインデックスを強化してきた。2021年6月に大規模なインフラのアップデートが行われ、クロール速度は3倍に増加した。

我々の状況をより良く理解するために、バックリンクのトップベンダーである、Ahrefs、SEO PowerSuite、Semrush、Majesticの4社比較を行うことを決意した。

この記事では、今回の調査で得られた主要な結果をすべてまとめているが、より詳細な情報は、こちらのページを参照してほしい。

免責事項:今回の調査のために、各ベンダーからAPIキーを購入している(総額6,200ドル)。また、このレポートではSEO PowerSuiteのローデータも公開している。使用されるデータがあらゆる方法で修正されていないことを確認するため、各ベンダーに連絡を取り、同様の統計データを購入し、それぞれを比較いただくことも可能だ。

分析方法

今回の調査を行うために、我々はMajestic Millionのデータセットを使用することにした。

なぜ、このデータセットなのか?Majestic Millionは、Web上のトップに位置する100万のWebサイトのリストであり、他のWebサイトからのサイテーション(つまり、リンク)数に基づいている。そのため、これらのドメインは十分な量のバックリンクを保有しているはずであり、今回の比較を統計的に優位なものとすることができるはずだ。

そのため、我々はこのデータセットを用いて、下記のバックリンク・インデックスのプロバイダーからの結果を分析したのである。

SEO PowerSuite

SEO PowerSuiteのバックリンク・インデックスは3兆6千億の外部のバックリンクと2億6千400万のインデックスされたドメインのデータを保有している。

100万ドメインのバックリンクを確認する費用は、899ドルである。

Ahrefs

公式サイトによれば、Ahrefsは3.2兆の外部のバックリンクと1億9300万のインデックスされたドメインのデータを保有している。

100万ドメインのバックリンクを確認する費用は、2,000ドルである。

Semrush

Semrushは、43兆以上のバックリンクと16億のドメインのデータを保有していると、述べている

100万ドメインのバックリンクを確認する費用は、2,500ドルである。

Majestic

Majesticのバックリンク・インデックスが保有するバックリンク数とドメイン数に関する情報を見つけることはできなかった。公式サイトで公開されている統計情報によると、4,340億のURLをクロールし、1兆以上のURLを発見している、とのことである。

100万ドメインのバックリンクを確認する費用は、800ドルである。

アカウントをセッティングし、100万ドメインのデータを確認した後、我々は下記の計算を行った。

  • 参照元ドメインによる、勝利数の合計
  • バックリンク数による、勝利数の合計
  • リンク数とドメイン数の比較において、各ベンダーが1位、2位、3位、4位、であった頻度
  • 上記に加え、他のいくつかの指標に基づく比較はこちらのページで行っている

この調査は、2021年秋に実施された。

発見

参照ドメイン数での勝者はどこか?

まず、我々は各プロバイダーが返す、参照ドメインの数に注目した。これは、バックリンクのインデックスの網羅性を評価する指標となる。

バックリンクのドメイン数が最大であったのは、SEO PowerSuiteであり、44.4%で勝利していた。

バックリンクのインデックス数では、Semrushは2位であり、勝率は36.3%であった。また、Ahrefsは14%、Majesticは5.3%となっている。

上記のグラフは、勝率に焦点をあてたグラフであることを留意していただきたい。参照ドメインの絶対数は下記の通りとなっている。

勝率と絶対数の違いとは何か?簡単な例を挙げてみよう。同一のURLに対し、分析を行った各データベースがレポートする参照ドメインの数を見てみたとしよう。

  • SEO PowerSuiteは、100ドメイン。
  • Ahrefsは、101ドメイン。
  • Semrushは、99ドメイン。
  • Majesticは、100ドメイン。

この場合、Ahrefsが「勝ち」に対する「ポイント」を獲得することになる。そして、我々は残りの999,999ドメインに対し、この作業を行ったのである。

その結果、参照ドメインの比較では、勝者はSEO PowerSuiteであった。

バックリンク数における勝者は誰か?

バックリンク数のトータルの数では、Semrushが47.65%の勝率であり、トップだ。そして、SEO PowerSuite(21.38%)、Ahrefs(16.25%)と続く。Majesticはバックリンク数が最も少ない数であり、勝率は14.73%であった。

バックリンク数を絶対数で表したグラフは下記である。

バックリンク数の比較での勝者は、Semrushであった。

比較対象の順位分布はどのようなものか?

さらに、それぞれの比較の中で各ベンダーが1位、2位、3位、4位を獲得した頻度を計算してみた。

参照ドメインの順位分布は以下の通りである。

また、各ベンダーのバックリンク数の採点は、下記の通りである。

重要事項

あらゆるテストには限界があり、今回のテストも、その例外ではない。バックリンクのデータベースの調査を行い、完全に偏りの無い結論を出すことは、非常に困難である。

下記に、どんなバックリンクの調査においても、あなたが留意すべき重要な点をまとめてみた。

バックリンクのインデックスの種類

バックリンクのデータをカウントし、保管するために、各社がクロールに対する異なるアプローチを採っているため、あらゆるバックリンクのインデックスはユニークなものとなる。そのため、バックリンクのインデックスを比較するという行為は、本質的に異なるデータベースを分析するという、大きな欠点を含むことになってしまう。

我々の調査では、APIを介してデータにアクセスしたが、それらが返すデータは下記の通りだ。

  • Ahrefs Live index(現存しているあらゆるリンク。再クロールされ、リンクがないと判断されるまで、そのリンクは現存のリンクとみなされる)
  • Semrush Fresh index(過去6か月間でクロールされたあらゆるリンク)
  • Majestic Fresh index (過去4か月間でクロールされたあらゆるリンク)
  • SEO PowerSuite backlink indexは、あらゆる現存するリンクを含む(Ahrefsと同様、我々のインデックス内のリンクは、再クロールされ、リンクがないと判断されるまで、現存するリンクとして扱う)

AhrefsやSEO PowerSuiteと異なり、SemrushとMajesticは現存するリンクと現存しないリンクをレポートに含む。その結果、多くの場合で、バックリンクの数に大きな差異が生まれてしまう。

例えば、SemrushでAmazon.comのバックリンクを確認すると、このドメインは180億以上のバックリンクを獲得していることがわかる(これは、API経由でも確認できる数字だ)。しかし、アクティブリンクのモードに切り替えると、僅か700万リンクしか表示されない。

Ahrefsのインデックスは現存するリンクを含めているが、それでもいくつかの不一致は確認できる。AhrefsのAPIは1億1400万のバックリンク数を返すが、これはサマリーダッシュボードに表示される数字と近しい。しかし、バックリンクのレポートに切り替えると、僅か3500万件のリンクしか表示されない。

この不一致の背景には十分な説明があるはずだが(低品質なリンクや、なくなったリンクがフィルタリングされたのかもしれない)、このことから2つの重要な結論を下すことができる。

  1. APIによって獲得できるバックリンクのインデックスについて、100%の確信を持つことはできない
  2. こうした不一致を調査から排除することはできない

リンク数の算出方法の違い

バックリンクのインデックスを比較する際に直面する別の課題として、リンク数の算出方法の違いが挙げられる。例えば、同一ページ内の重複リンクを1つのリンクとして算出することもできるし、複数のリンクとして算出することもできる。これは、リダイレクトやカノニカルについても同じことが言える。これらすべてが、総数の算出に影響を与えるため、バックリンクのインデックスを比較する際は、数値を鵜呑みにすることができないのである。

IPを記録する方法の違い

同様に、バックリンクのAPIのプロバイダーが、IPのデータをどのように記録しているかも、問題となる。多くのプロバイダーが、バックリンクを探す際に発見した最新のIPだけをカウントしている。つまり、各ドメインにつき、1つのIPしか記録されない。しかし、Semrushは過去6か月で検出したあらゆるIPを記録しているようである。そのため、同一のドメインに対し、数十のIPを記録している可能性がある。

IP/サブネットの統計は、ローデータ内に含まれている。当初、我々は、この数をレポートに使用する予定であった。しかし、IPの計算における決定的な差異に気付いたため、この統計データは意味のある結論を導くために使用すべきではないと考えたのだ。

参照ドメインに対する理解の違い

ドメインは、もちろん、ドメインである。しかし、我々の調査によると、バックリンクのインデックスの場合、事態は少々複雑になるようだ。

ベリサイン社によると、「2021年の第二四半期では、全てのトップレベルドメイン数は、3億6730ドメインであった」とのことである。

そして、多くのデータプロバイダーが、インデックスされているドメイン数を一致させている一方で(Ahrefsは1億9340万ドメイン、SEO PowerSuiteは2億6400万ドメイン)、Semrushは16億ドメインを保持していると主張しており、これは懐疑的な数字である。

このように、Semrushがユニークなドメインとして算出しているものは、一般的な概念とは異なるようである。

結論から言うと、この種の比較においては、勝者も敗者もないだろう。前述の通り、あらゆる要素や異なるアプローチが影響するからである。

しかし、我々がこうした調査を行うにつれ、バックリンクのインデックスデータのプロバイダーは、長期的に、自社のデータに対する透明性を高めていくと考えている。そして、企業やAPIを活用しているユーザーが、自身が何に対して支払いを行っているのかを、より良く理解できることを意味している。

記事内でも言及されている通り、そもそものデータベースの内容が異なることもあり、単純に比較するには難しいトピックと言えます。しかし、こうしたベンダーが提供するデータが絶対的なものではなく、あまりに固執してしまうと間違った結論を導いてしまうかもしれません。各ベンダーはデータの透明性を高めるための工夫を今後も行っていくと思いますが、ユーザーとしては歓迎すべき傾向であると考えています。

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Top 4 backlink API vendors compared (1 million domain study)」を翻訳した内容です。

投稿 100万ドメインの調査を実施。バックリンクAPIベンダーのTOP4社を徹底比較。SEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

Search Consoleで「低品質コンテンツ」を見つける方法と対処方法

こんにちは、SEOコンサルタントの谷藤(@go_tanifuji)です。

今回のテーマは「低品質コンテンツ」です。

低品質コンテンツに対してとても神経質になられているお客様が多く、「このコンテンツは低品質かもしれないので、ペナルティを受ける可能性がありますか?」という質問をよく受けます。

その際に回答する内容をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

*この記事は2020年10月13日に「アイオイクスの社員ブログ」に掲載されたものをブラシュアップした内容になります。

低品質コンテンツとは(定義)

SEOにおける低品質コンテンツとは、下記の2つを指します。

  1. ユーザーにとって価値のないコンテンツ
  2. Googleのガイドライン違反に当たるコンテンツ

とあるページが低品質とみなされた場合、Googleはそのページをインデックスせず、結果として検索結果に表示されないことになります。

しかし、すべての低品質コンテンツに改善の必要があるかというと、そうではありません。

●参考:質の低いコンテンツがサイトのランキングに与える影響 | Google 検索セントラル | ドキュメント | Google Developers

低品質コンテンツの対応が必要なサイト

対応が必要な場合は下記の2つです。

  1. サイトの大部分が低品質コンテンツの場合
  2. Googleのガイドラインを違反しているコンテンツの場合

そのため低品質コンテンツが数ページしかなく、ガイドライン違反をしていないサイトに関しては対応の必要はありません。

低品質コンテンツが与えるSEOの悪影響

下記の2つのリスクがあります。

  1. パンダアップデートを受けるリスク
  2. Googleから手動対策(ペナルティ)を受けるリスク

パンダアップデートの影響を受けるリスク

パンダアップデートとは2011年に導入された低品質なサイトの順位を下げるアルゴリズムのことです。

このアルゴリズムの変更では、低品質なサイトの掲載順位を下げ、同時に、良質なサイトの掲載順位をより適切に評価します。

●引用元:Google 検索が、高品質なサイトをよりよく評価するようになりました | Google 検索セントラル ブログ | Google Developers

低品質なサイトとは、低品質コンテンツがサイトの大部分を占めているものを指します。

Googleから手動対策(ペナルティ)を受けるリスク

手動対策(ペナルティ)とは、Googleが目視でガイドライン違反をしていないかチェックをし、違反している場合は手動で対策を施すものです。

その際には下記のようなメッセージがGoogle Search Consoleに送られてきます。

手動ペナルティ

なお、手動対策は通称ペナルティと呼ばれていますが、Google自身はペナルティという言葉を使用していません。

低品質コンテンツをなくすことによるSEOの好影響

下記の2つが期待できます。

  1. クロール効率の改善
  2. サイト全体の品質の改善

クロール効率の改善

低品質コンテンツがサイトの多くを占めている場合、無駄なクロールが発生しています。

そのため低品質コンテンツを削除することで、重要なページへクロールされやすくなり、クロールの効率が改善されます。

サイト全体の品質の改善

低品質コンテンツがサイトの多くを占めている場合、サイト自体が低品質だと判断されてしまいます。

そのため低品質コンテンツを減らし、高品質なコンテンツの割合を増やすことで、サイト全体の品質を改善することができます。

低品質とみなされているコンテンツを見つけるには、Google Search Consoleを活用します。

クロール済み-インデックス未登録

低品質コンテンツの可能性があるページは「カバレッジ > 除外 > クロール済み-インデックス未登録」に表示されます。

クロール済み - インデックス未登録

●参考:ウェブマスター オフィスアワー 2018 年 12 月 17 日

●参考:「クロール済み – インデックス未登録」とSearchConsoleで表示されたときの対処方法

低品質コンテンツには大きく分けて4種類がある

低品質コンテンツの種類に対して、それぞれどのような対応が必要か解説していきます。

何をもって低品質コンテンツかというのは人によって意見が分かれますが、Googleが公式に明言しているのは主に下記の4つです。

  1. 内容の薄いコンテンツ
  2. 無断複製されたコンテンツ
  3. 自動生成されたコンテンツ
  4. コメントスパムがあるコンテンツ

●参考:質の低いコンテンツがサイトのランキングに与える影響 | Google 検索セントラル | ドキュメント | Google Developers

●参考:コメントスパムを防止する方法 | Google 検索セントラル | ドキュメント | Google Developers

①内容の薄いコンテンツ

ありきたりの内容で、ユーザーに有益な情報を与えていないコンテンツを指します。

私が担当したサイトの例ですと、社員が持ち回りで「今日の一言」と題して「石の上にも三年!」というように一言書くという企画がありました。

これらのページはことごとく「クロール済み-インデックス未登録」に表示され続けており、明らかに低品質コンテンツとしてGoogleに扱われていました。

対処法は以下の3つです。

  1. 高品質に改善
  2. 削除
  3. noindexを設定

高品質に改善

ユーザーに有益な情報を与えるコンテンツを追加することにより、高品質化させるという対応です。

例えばそのテーマの専門家に監修に入ってもらうことで、高品質化することができます。

削除

高品質化できない場合は、削除することを推奨します。

noindexを設定

高品質化も削除もできない場合は、noindexを設定します。

どのような場合に行うかというと、サイトのテーマとはまったく関係のない「社長ブログ」がよくある事例です。

社長ブログ

サイトのテーマに関係がないので高品質化が難しく、「社長のブログなので削除はちょっと・・・」ということで削除もできないというケースがよくあります。

そういうケースでは、そっとnoindexを設定することを推奨しています。

②無断複製されたコンテンツ

無断で転載している場合はGoogleの品質ガイドライン違反にあたります。

無断複製されたコンテンツの例としては、次のようなものが挙げられます。

・他のサイトのコンテンツをコピーし、独自のコンテンツや付加価値を加えることなく転載しているサイト

・他のサイトのコンテンツをコピーし、(語句を類義語に置き換えたり自動化された手法を使用したりして)若干の修正を加えた上で転載しているサイト

・何らかの独自の体系付けやユーザーへの利便性を提供することなく他のサイトからのコンテンツ フィードをそのまま掲載しているサイト

・ユーザーに実質的な付加価値を提供することなく、他のサイトの動画、画像、その他のメディアなどのコンテンツを埋め込んだだけのサイト

●引用元:無断複製されたコンテンツ | Google 検索セントラル | ドキュメント | Google Developers

以前流行っていたキュレーションサイトもこれにあたります。

しかし、当時のキュレーションサイトは検索意図の網羅性が評価されてしまい、上位表示されて問題になっていました。

それに対し2017年2月にGoogleはアルゴリズムの変更を行い、キュレーションサイトの評価を下げました。

ウェブサイトの品質の評価方法に改善を加えました。

今回のアップデートにより、ユーザーに有用で信頼できる情報を提供することよりも、検索結果のより上位に自ページを表示させることに主眼を置く、品質の低いサイトの順位が下がります。

その結果、オリジナルで有用なコンテンツを持つ高品質なサイトが、より上位に表示されるようになります。

●引用元:日本語検索の品質向上にむけて | Google 検索セントラル ブログ | Google Developers

他のサイトからの転載を行うのであれば、転載の許可をもらったうえで、下記の2つの対処方法を検討しましょう。

  1. 高品質に改善
  2. canonicalの設定

高品質に改善

転載するだけでなく、独自の見解を加えることで付加価値を与えて高品質化させます。

canonicalの設定

高品質化が難しい時はcanonicalの設定を行います。

転載元のページに向けてcanonicalを設定し、自社ページが非正規ページであることをGoogleに伝えます。

「ドメインをまたいでcanonicalを設定できるんですか?」と質問を受けることがありますが、Googleはサポートしています。

we’re announcing our support of the cross-domain rel=”canonical” link element.

クロスドメインのcanonical設定をサポートすることを発表します。

●引用元:Official Google Webmaster Central Blog: Handling legitimate cross-domain content duplication

③自動生成されたコンテンツ

機械的に作られたコンテンツのことで、これもGoogleの品質ガイドライン違反にあたります。

自動的に生成されたコンテンツ(「自動生成コンテンツ」)とは、プログラムによって生成されたコンテンツのことです。

Google では、検索ランキングを操作することを目的としている、ユーザーの役に立たないコンテンツに対し、措置を取ることがあります。

●引用元:自動生成されたコンテンツ | ドキュメント | Google Developers

昔のGoogleはページ数が多いサイトを評価していたため、記事を量産するための自動生成ツールが流行りました。

その記事にはキーワードは入っていますが、文章としてなりたっておらず、通称「ワードサラダ」といわれていました。

対処法としての選択肢は1つで、コンテンツを自動生成せずに人が書くことです。

ユーザーに付加価値を与えるコンテンツ制作に路線を切り替えていきましょう。

④コメントスパムがあるコンテンツ

ブログなどにあるコメント機能に、広告のようなコメントや関係のないサイトへ誘導するリンクがあるものはスパム行為と判断されます。

そしてそのページが低品質コンテンツとGoogleに認識されるとランキングに悪影響を及ぼすことがあります。

コメントを活用すれば、コミュニティを形成し、読者を獲得することができます。

しかし残念なことに、スパマーなどに悪用されることも頻繁にあります。

スパマーは多くの場合、スクリプトやその他のソフトウェアを使用してスパムを生成し投稿します。

広告のようなコメントや関係のないサイトへのランダムリンクはコメントスパムです。

この種類のスパムは次のような悪影響をサイトに及ぼす可能性があります。

・ウェブサイトの一部に低品質なコンテンツがあると、サイト全体のランキングに影響を与えることがあります。

●引用元:コメントスパムを防止する方法 | Google 検索セントラル | ドキュメント | Google Developers

そのため下記のようなコメントスパム対策を行う必要があります。

  1. コメントを承認制にする
  2. スパム対策ツールを導入する
  3. リンクにnofollow属性を設定する

コメントを承認制にする

コメントを即時に公開するのではなく、管理者がスパムコメントではないことを確認してから承認する方法です。

Word Pressなど多くのCMSにデフォルトである機能です。

ただ、コメントが多い場合は管理者の負担が増えてしまうのがデメリットです。

スパム対策ツールを導入する

ユーザーに対し、悪意のあるスパムスクリプトではない本物の人間であることを証明するよう求めるツールです。

下記はGoogleが無料で提供する「reCAPTCHA」簡単にサイトに実装できます。

 reCAPTCHA

●参考:reCAPTCHA

リンクにnofollow属性を設定する

下記のようにリンクにnofollow属性を設定すると、リンク先を評価しないことをGoogleに伝えることができます。

<a href=”http://www.example.com/” rel=”nofollow“>

またugc属性でも代替可能です。

<a href=”http://www.example.com/” rel=”ugc“>

これによりユーザーが作成したリンクであることをGoogleに伝えることができます。

低品質とは限らないコンテンツ

下記の5つは一概に低品質コンテンツといえません。

  1. 文字数の少ないページ
  2. 滞在時間が短いページ
  3. 検索トラフィックが少ないページ
  4. フィード
  5. カテゴリーページ

①文字数の少ないページ

例えば「多幸とは」と検索すると、1位にランキングしているのはgoo国語辞書で、メインコンテンツは「非常にしあわせなこと。また、そのさま。」の1行です。

「多幸とは」と検索する人の検索意図は、言葉の意味を知りたいだけですので、1行だけでも十分なのです。

そのため文字数が少なくても、「クロール済み – インデックス未登録」に表示されておらず、ユーザーの検索意図に応えているのであれば低品質コンテンツではありません。

②滞在時間が短いページ

Googleアナリティスクで滞在時間が短いページが低品質コンテンツになっているという話をよく聞きます。

しかしこれは一概に低品質コンテンツとはいえません。

例えば①で上げた文字数の少ないページは必然的に滞在時間も短くなるためです。

そのため滞在時間は文字数にあったものかどうかという観点でみなければいけません。

③トラフィックが少ないページ

お客様からよく「トラフィック(検索流入数)が少ないページは、低品質コンテンツだから削除した方がいいですよね?」という質問を受けます。

これは誤りで、Googleのジョン・ミューラー氏は「トラフィックが少ないからという理由だけで低品質コンテンツと判断しない方がいい」と述べています。

気を付けることがひとつあるとしたら、検索トラフィックが少ないという理由からそのコンテンツが悪いに違いないと考え、削除しようとすることだ。

たいした検索トラフィックがなかったとしてもまったく問題ないときもある。検索するユーザーが単に少ないだけかもしれない。

(中略)

昔の天気予報のコンテンツを残しておいたとして、10年後にだれかが調査目的で見つけて役に立ててもらえるかもしれない。

10年前の天気予報というのは、もはや内容の薄いコンテンツとも言えそうだが、固有の情報を持っているし、もし存在しなければ検索で発見してもらえなかっただろう。

●引用元:低品質コンテンツがわずかに存在していても検索では問題にならない。検索トラフィックがないことは価値がないことを意味しない | 海外SEO情報ブログ

そのため「クロール済み – インデックス未登録」に表示されておらず、誰かの役に立つコンテンツであれば低品質ではないのです。

④フィード

フィードはいわゆるRSSフィードのことで、RSSリーダーに登録するときに使われる仕組みです。

Googleは下記のようにフィードを推奨しています。

Google では、最適なクロールを行うために、XML サイトマップと RSS/Atom フィードの両方を使用することをおすすめしています。

●引用元:XML サイトマップと RSS/Atom フィードのベストプラクティス | Google 検索セントラル ブログ | Google Developers

また、世界中で使用されているWordPressにデフォルトで設定されているので、仮にフィードを低品質コンテンツとGoogleが見なした場合、WordPressで作成されているサイトは軒並み順位を下げるはずです。

そのような現象は起きていないことから、Googleはフィードを低品質コンテンツと見なしていないといえます。

しかし、下記のようにGoogle Search Consoleの「クロール済み – インデックス未登録」にフィードが大量に出ていると心配されるお客様もいらっしゃいます。

feed

また表示できるURLが1,000件までのため、フィードが邪魔して他のURLが見れないという場合もあります。

そういう時は、HTTPヘッダーに 「X-Robots-Tag: noindex」を追加すればフィードにnoindexが設定され、「クロール済み – インデックス未登録」から「noindex タグによって除外されました」に移動します。

 X-Robots-Tag

●参考:robots メタタグの指定 | Google 検索セントラル | ドキュメント | Google Developers

⑤カテゴリーページ

カテゴリーページは重複コンテンツなので低品質コンテンツになるという話をよく聞きます。

しかしこれは誤りです。

カテゴリーページは関連する記事を束ねているページですので、個々の記事よりもSEOに強いページになります。
例えばGoogleで「ポロシャツ」と検索すると、1位が「ZOZOTOWNのカテゴリページ」です。

カテゴリーページの例

よくあるミスとして、カテゴリーページにnoindexを入れてしまうケースです。

WordPressのプラグインである「All In One SEO Pack」を入れているサイトでよく見かけます。

詳しくは「All In One SEO Pack」でよくある、SEOの致命的なミスを参考にして下さい。

タグページも同様の理由でSEOに強いページですので、noindexを入れないようにしましょう。

最近の傾向

Googleは「サイト運営者」の専門性、権威性、信頼性(E-A-T)を重要視する傾向にあります。

Low quality pages often lack an appropriate level of E-A-T for the purpose of the page.

低品質なページはしばしば、そのページの目的に対してふさわしいレベルの専門性、権威性、信頼性(E-A-T)が欠けています。

Understanding who is responsible for a website is a critical part of assessing E-A-T for most types of websites. High
quality pages should have clear information about the website so that users feel comfortable trusting the site

ほとんどのウェブサイトにとって、誰がウェブサイトの責任者であるかがわかることが、ウェブサイトの専門性、権威性、信頼性(E-A-T)を評価するために決定的な部分を占めています。

●引用元:General Guidelines

まとめ

低品質コンテンツの特定方法と、その対処法について解説してきました。

低品質コンテンツに関しては様々な噂があり、判断に迷う方も多いと思います。

この記事を参考に、Search Consoleを用いて正しい対応をしていただければ幸いです。

もっとSearch Consoleを使いこなしたいという方は、3月31日(木)にSearch Consoleのセミナーを行いますので、ぜひ参加して下さい。

お申し込みは下記からお願いいたします。

>>「【再演】Google Search Console 実践セミナー ~プロが使用しているノウハウ10選~

では、また次の記事でお会いしましょう!

投稿 Search Consoleで「低品質コンテンツ」を見つける方法と対処方法SEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

【無料ダウンロード】「SEOに効果的な内部リンクの張り方」をリリースしました

こんにちは、SEO Japan編集部です。

この度、ホワイトペーパー「SEOに効果的な内部リンクの張り方」を作成・リリースしましたのでお知らせいたします。
※ダウンロードはこちらから

SEOにおけるリンク施策はWebサイトの改善に必要と認識はしているものの、外部リンクに注目される方が多いのではないでしょうか。

今回は外部リンクと同じくらい重要な「内部リンク」に着目し、せっかくの良質なコンテンツを無駄にしないための内部リンクのノウハウです。

特にこの資料では、弊社内で実践して効果があったもののみを厳選しておりますので、ぜひご活用ください。

技術的なマイナスは早めに改善しておくに越したことはないため、当資料を参考にぜひ改善を行ってみてください。

ホワイトペーパーの目次

  1. 内部リンク構造の最適化
  2. 関連のあるページから内部リンクを設置
  3. 「カテゴリーページ」と「タグページ」の最適化
  4. 「follow」と「nofollow」の使い分け
  5. リンク先のURLを1つのバージョンに統一
  6. リダイレクトページへのリンクを改善
  7. 「孤立したページ」の改善

ダウンロードはこちら

ダウンロードは以下のページよりお願いいたします。

>>SEOに効果的な「内部リンク」の張り方

投稿 【無料ダウンロード】「SEOに効果的な内部リンクの張り方」をリリースしましたSEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

【再演】Google Search Console 実践セミナー ~プロが使用しているノウハウ10選~

 概要

Google Search Consoleは、Googleが無料で提供しているツールで、SEOを行う上で欠かせないものです。
しかし、

「 Google Search Consoleのどこを見て、何をしたらいいか分かりません」
「公式のヘルプページは、文字ばかりで分かりづらいです」

という声をよく耳にします。

下記はGoogleが提供している「Search Consoleスタートガイド」ですが、確かに文字ばかりで分かりづらいですよね。

そこで、図解を交えながら、私が普段どのようにGoogle Search Consoleを使用しているかをまとめたホワイトペーパー「Google Search Console 実践マニュアル ~プロが使用しているノウハウ10選~(全107ページ)」を2021年6月にリリースしました。


このホワイトペーパーはリリースから2か月間で「1,200ダウンロード」され、当社が発行した歴代のホワイトペーパーのダウンロード数を抜き1位になるほどの反響でした。

しかし、その一方で、

「ページ数が100ページと多くて、なかなか読む時間が割けないです」
「分からない部分があるので、解説するセミナーを開催してほしいです」

という声を頂きました。

そこで2月24日に、ホワイトペーパーの内容を解説するセミナーを開催しました。

定員80名でしたが、定員を超えるご応募を頂き抽選者のみの参加となりました。

そのため、前回参加できなかった方々から再演のご要望が多かったため、再演が決定いたしました。

下記に当てはまる方はぜひご参加下さい。

  • 前回受講したかったけれど、抽選で外れてしまった方
  • Google Search Consoleのどこを見て、何をしたらいいか分からない方
  • ホワイトペーパーをダウンロードしたけれど、すべて読み切れていない方
  • ホワイトペーパーをダウンロードしたけれど、すべて理解できていない方

続きを読む 【再演】Google Search Console 実践セミナー ~プロが使用しているノウハウ10選~

他よりも目立ち、コンバージョンも高い製品デモの9つの事例

オンラインであれ、オフラインであれ、自社の製品を見込み客に紹介する機会は多々あることと思います。その際に使用されるコンテンツ、いわゆる製品デモの品質によっては、成約に大きく影響するかもしれません。今回紹介する記事は、そうした製品デモについて考察したCXLの記事となります。優れた製品デモが持つ特徴に併せ、実例も豊富に紹介されており、読み物としても非常に興味深い内容となっております。

製品デモはセールスのプロセスにおいて、非常に重要なツールである。それは、リード獲得とコンバージョンの間にある、あらゆる重要な検討段階に存在し、あなたのソリューションが問題をどのように解決し、見込み客の生活をより容易にするための方法を示す機会を提供する。

うまく設定すれば、優れた交渉役となるが、うまく活用できなければ、売上を失う可能性がある。

この記事では、説得力のあるデモの作成方法を紹介している。まずは、重要な原則についての確認を行い、その後、成功している企業が見込み客を惹きつけるためにどのようにデモを活用しているか、詳細を見ていこうと思う。

説得力のある製品デモとは、どういったデモか?

優れた製品デモは、3つのことを行っている。

  1. 製品の紹介
  2. 見込み客の教育
  3. 見込み客への行動喚起

しかし、これら3つの項目は「問題の解決」という言葉に集約することができる。

あなたの製品がどのようにユーザーの生活をより簡単なものにするか、それを示すことができれば全てが順調に進むだろう。

これは、ライブデモ、録画デモ、実際に使用してもらうデモなど、デモの種類を問わず、言えることである。しかし、どのようなタイプのデモを選ぶかによって、進む道に影響がある。

例えばライブデモの場合、あなたはリアルタイムで見込み客(または顧客)との関わりを持つようになる。この場合、特定の質問に対し、あなたの製品がどのようにして答えるかを示すことができる、という利点がある。

録画デモの場合、そこで回答される質問は事前に決まっている必要がある。これは、あなたがターゲットとする市場が包括的に抱える問題にフォーカスできるということを意味するため、悪いことではない。また、設定し、録画を流すだけでよいため、見込み顧客のスケジュールに合わせ、セールスチームを編成し、リアルタイムでデモを行う必要はない。

実際に使用してもらうデモの場合、見込み顧客は実際にあなたの製品を利用することができ、それがどのようなものなのかを確認することができる。その一方、個人的な関わりとユーザーに正確な使用法を伝える機会を失うことにもなる。しかし、ユーザーが好きな時間に、自身を教育する機会を与えることができる。

優れた製品デモの原則

説得力のある製品デモが持つ、共通の特徴を見ていこう。

1.事前に選定されているリード

最高のデモは、適切なオーディエンスに語り掛けていることを理解している。それらは、事前にリードを選定することによって、これを実現している。

リードを事前に選定することは、下記を理解することに役立つため、あらゆる種類のデモにとって重要である。

  • 見込み客が、あなたの理想とするバイヤープロフィールに合致するか
  • あなたの製品は、彼らの問題を解決することができるか
  • その見込み客は、フォローする価値があるか

リードの質を高めるための簡単な方法の1つとして、サインアッププロセスが挙げられる。Slite社は、見込み客の会社に関連する質問をすることで、これを実現している。

product-demo-slite-form-568x285.jpg (568×285)

これにより、セールスの担当者は、その見込み客のニーズに沿って会話を進め、デモを行うことができる。

Ameyo社は、より詳細なアプローチを採用しており、サインアップフォームに「ビジネス用のEメール」を含めている。

product-demo-examples-ameyo-568x411.jpg (568×411)

78個のSaaSのデモを調査した結果、ジェイク・ハットフィールド氏はこうした共通の特徴があることを発見した。

データによると、名前、電話番号、Eメールは求められているようだ。83%のフォームで、これら3つの項目の入力を求めていた。ここで注目すべきは、多くのフォームで「ビジネス用のEメール」や「仕事用のEメール」の入力項目があるということだ。おそらく、より真剣なリードを見極め、スパムの送信を防ぐことが目的だろう。

また、見込み客は、最初の電話やデモの開始時点において、次の質問を投げることで、選定される。

我々の製品が解決することを期待する、あなたが抱える問題はどんなものですか?
この製品に、何を求めていますか?
現在、他にどのような製品を使用していますか?
いつから、ソリューションを探していますか?

こうした質問を直接することができない場合(オプトインがない場合など)、デモでフォーカスすべき重要な領域を特定するため、イントロダクションの時点で尋ねても良いだろう。

2.開始、本題、終了、の設定

あらゆる優れた物語のように、製品のデモは見込み客を旅に連れていくようなものであるべきだ。

定評のあるストーリーテリングのフォーマットを順守し、Adobe社のアレクサンドラ・ネーション氏は、以下のステップを踏襲している。

1.あなたがこれから伝えることを、オーディエンスに伝える。この機会を活用し、会話を導く。自分が言いたいこと、相手が聞く必要があること、それらを伝えるのだ。これから向かう先が明確になることで、オーディエンスが安心することができるのだ。

2.伝える。あなたのソリューションが彼らのニーズを満たすのかを伝え、この時がビジネスケースを構築する時となる。異なる機能を乱雑に並べることでは不十分なのだ。あなたの製品やサービスが、彼らが持つ課題をどのようにして助けることができるかを伝えるのだ。

3.自分が話したことを、相手に伝える。プレゼンテーションを終える前に、ポイントとなる箇所を押さえるため、重要な内容を再度伝える。

これらのステップは、話すこと以外で行うデモにおいても、活用することができる。

usetifulの例を見てみよう。彼らのデモは、Webサイトのトップページにポップアップを表示し、製品が持つ様々なソリューションを紹介することで、見込み客を獲得している。

そのポップアップは、イントロダクションから始まっている。

product-demo-examples-usetiful-demo-start-568x289.jpg (568×289)

その後、実際のユーザーが得た数々のメリットを繰り返し紹介する。

product-demo-examples-usetiful-demo-features-568x253.jpg (568×253)

デモが終わる前に、コール・トゥ・アクションを表示する。

product-demo-examples-usetiful-demo-end-370x426.jpg (370×426)

Slack社も少ない文字数でこれを行っているが、この話は記事の後半でお伝えしよう。

3.機能ではなく、常にソリューション

最高のデモとは、ステーキではなく、ジュージューとした音を売るようなものである。前述の繰り返しとなるが、言い換えると、その製品がどのようにして見込み客の課題を解決できるかにフォーカスするのである。

複数の課題を解決できる製品であれば、複数のデモを用意しよう。

例えば、Salesforce社は、Marketing Cloudの各ツールごとに、個別のデモを用意している。各デモは、特定の機能がユーザーにとってどのようなメリットがあるかを紹介しているのだ。

product-demo-examples-salesforce-marketing-cloud-568x299.jpg (568×299)

複数のデモを活用している企業については、2つの事例を後程紹介しよう。

見込み客のニーズの中心にデモを位置づけるためには、Demodesk社の「3つのルール」に従おう。

あらゆる問題点において、この「3つのルール」を活用しよう。見込み客の課題に対するソリューションとなりうることを紹介するため、最も重要な3つの機能にフォーカスするのだ。

4.コール・トゥ・アクションの実装

Gongによると、成功した担当者は、失敗した同僚に比べ、次のステップのためのスケジューリングに4分間、長い時間をかけているとのことだ。また、この調査によると、次のステップのための会話を怠った場合、成約率が71%も低下するとのことである。

電話の場合、見込み客と次のステップについて確認を取ることは容易であるが、録画デモ、実際に使用してもらうデモの場合はどうだろうか?

こうしたデモの場合、デモの最後や、デモ中の画面上にコール・トゥ・アクションを表示することが、見込み客を正しい方向に導くために、重要なこととなる。

Flywheel社のゼーン氏は、録画したデモの最後に、連絡を取り製品を使用することを促すことで、これを実現している。

Flywheelのダッシュボードから、あなたが探しているWebサイトをすぐに探すことができます。両方のプランにおいても、単一のWebサイトであってもです。もちろん、質問がある場合は、エンジニアがすぐにお答えします。

信じられるかどうかはわかりませんが、Flywheelはこれほどまでにシンプルです。ぜひ、ご自身でお試しください。

Squarespace社は、デモのテンプレートの右上に、「このデザインで開始する」というボタンを設置することで、これを実現している。

product-demo-examples-squarespace-568x272.jpg (568×272)

5.準備

優れたデモは、準備無くして作成することはできない。リードの選定と綿密な計画だけでなく、リハーサルも行うべきだ。ビジネス作家のジェフリー・ジェームス氏は、これを繰り返し行うことを勧めている。

デモはプレゼンテーションよりも難しい。なぜなら、デモでは、顧客、そのデモが顧客に与えている効果、デモ自体の仕組みの3つを同時にフォーカスしなければならないからである。そのため、少なくとも3回はリハーサルを行うべきである。

計画を立てずにデモンストレーションを行おうとする営業担当者のいかに多いことか。その結果は、常に、大失敗である。

また、実際にデモを行う前に、全ての機器の確認をすべきである。コンピューター、マイク、カメラも対象だ。もちろん、製品自体もである。バグや不具合ですべてを台無しにしてしまうことは、何としても避けたいことだろう。

優れた製品デモの9つの事例(また、それらからあなたが学べること)

優れたデモの原則を頭に置きながら、成功したいくつかのブランドを見ていこう。製品デモそのものに注目する例もあれば、どのようにしてユーザーをサインアップまで導くかに注目する例もある。

結局のところ、ユーザーが実際にデモを見てくれなければ、その製品デモが販売を獲得するチャンスはわずかとなってしまう。

1.Kajabi社

トップページに訪問した瞬間、Kajabi社がデモに注力していることがすぐわかるだろう。デモをアバブ・ザ・フォールドに配置し、2つのコール・トゥ・アクションのボタンを設置している。

product-demo-examples-kajabi-homepage-568x269.jpg (568×269)

注目すべきは、製品デモが、導入文となる大見出しとコピーの隣に配置されていることである。これにより、見込み客へその製品についての情報とその製品は何ができるのかを伝えることができ、さらに詳細を知りたいと思わせることが可能となっている。

どちらかのボタンをクリックすれば、フォームが表示される。Kajabi社のデモは、録画したデモであるため、特定の質問を投げかける必要はない。そのため、フォームをシンプルなままにすることができている。

product-demo-examples-kajabi-sign-up-768x618.jpg (768×618)

ボタンをクリックすると、直接デモにアクセスできる。また、Eメールの受信トレイに送信することもできる。

これは、今すぐにデモを見たくない(もしくは、見ることができない)ユーザーにとって、非常に便利である。受信トレイにあれば、好きな時間にデモを見ることができる。

また、Kajabi社にとっては、製品をより詳細に紹介する機会にもなっている。また、Kajabi社はソーシャルプルーフを伴うことで、製品の特長と利点をより良く説明している。

product-demo-examples-kajabi-demo-email.jpg (612×837)

お客様の成功が、Kajabi社にとっての全てである。合計で20億ドル以上の収益を上げている、我々のプラットフォームを利用している40,000以上の起業家に、尋ねてみてほしい。

こうすることで、Kajabi社の製品は見込み客が求めているものであるという印象を与えている。製品デモはこれを確認するためのものであり、また、製品を説明するためのものである。

デモ動画は、Kajabi社のエンジニアリングの副代表である、ジャーミー・サンツ氏が担当している。これにより、信頼感が一気に増すことになる。また、ユーザーの安心にもつながるだろう。ジャーミー氏は製品の内側も外側も熟知している人物であり、セールスマンではないのだ。

product-demo-examples-kajabi-568x384.jpg (568×384)

彼の語り口は、Kajabi社がどのように手助けとなることに注力しており、過度な売り込みはしていない。

最後に、小さいながらも有益な機能として、Kajabi社のデモは、ユーザーが視聴した個所を覚えている機能を備えている。彼らのデモは、30分間と、製品デモとしては長めである。そのため、一度視聴をやめたとしても、最後に見た場所まで再び戻れることは、ユーザーにとってうれしい機能だろう。

Eメールのアドレスを収集しているのであれば、それを有効活用するための時間を無駄にしないことだ。製品の利点を説明し、あなたのリストに含まれている購読者に対し、エンゲージメントを高めよう。

2.Headspace社

アニメーション動画は、多くの作業を視覚的に行うことで、製品の利点を素早く、簡潔に伝えることができる。この点において、Headspace社の製品デモの右に出るものはいないだろう。

product-demo-examples-headspace-568x322.jpg (568×322)

1分半にも満たない動画で、Headspacがユーザーを幸せで、健康的な生活を送る手助けとなることを、この製品デモは説明している。また、登録の方法や瞑想の始め方も解説している。

この製品デモは、Headspace社のモバイルアプリとWebサイトと同じキャラクターを使用している。また、瞑想のクラスも担当している、創業者のアンディがナレーションを担当している。これにより、ブランドに一貫性を持たせ、親密さも演出している。これは非常に重要なポイントとである。

なぜだろうか?

なぜなら、検索者の82%が、自身となじみのあるブランドを最初のクリック先に選ぶからである。

プラットフォーム間でブランドの一貫性を保つことで、一度体験したことのあるユーザーが、そのブランドについてもっと知りたいと思うようになるため、競合他社ではなく、あなたの製品のデモを見る可能性が高くなる。つまり、競合他社よりも、新規顧客の獲得に一歩近づくことになるのだ。

3.Snowflake社

Snowflake社は、グルーバルなデータクラウドプラットフォームであり、様々な業界や部署に多くの製品を提供している。彼らにとって、たった1回のデモでは不十分である。

グローバルで需要があり、タイムゾーンも異なることから、1対1でデモを行うことはリソースが足りなく、予定通りに進めることが困難となる。

解決策は何か?

ウィークリーで行うデモである。

毎週、Snowflake社は異なるトピックでライブデモを開催している。異なる時間や複数のロケーションでデモが行われるため、見込み客は自分に合ったデモに参加することができる。

この意味では、デモというよりも、ウェビナーに近いだろう。しかし、その内容は問題解決に注力したものである。

ライブデモのページでは、見込み客は地域、作業量、業界などで絞り込むことができ、適切なデモを探すことができる。特定の時間を選択することで、見込み客はスケジュールを確保することが見込まれる。Snowflake社にとっては、参加者の出入りが少なくなることを意味している。

product-demo-examples-snowflake-live-demos-568x417.png (568×417)

見込み客は、サインアップページに誘導される。ここで、Snowflake社は、ユーザーがデモに参加することで何を学ぶことができるかを、正確に説明している。こうすることで、ユーザーが参加する理由がより明確になる。また、そのデモにふさわしくない参加者を排除することにもなっている点も重要である。

あなたのブランドが複数のマーケットで展開している場合、また、製品に多くの選択肢がある場合は、デモカレンダーを作成することにより、より多くのユーザーに効果的にアプローチすることができるはずだ。

4.Atlassian社

Snowflake社と同様に、ソフトウェアの開発会社であるAtlassian社も、様々な顧客に対する様々なソリューションを提供している大企業である。Atlassian社も同様の手法でデモを活用している。

サインアップページでは、見込み客に適切な時間と日付を選択させている。

product-demo-examples-atlassian-sign-up-page-561x426.png (561×426)

各デモにはライブチャット機能が備わっている。そのため、参加者はリアルタイムで質問ができ、専門家がそれに答えるのである。

この機能を導入することにより、他に参加者がいたとしても、見込み客と1対1のかかわりを持つことができる。しかし、顧客体験を損ねてしまったり、話す内容から逸れてしまうことがないよう、デモの最後にQ&Aの時間を設けても良いだろう。

Snowflake社と異なる点は、登録フォームの下部のセンテンスに表れている。

product-demo-examples-atlassian-on-demand-notice-568x44.png (568×44)

ライブデモに加え、オンデマンドのコンテンツのライブラリーも含めることで、Atlassian社は、そのプロセスにおいて、より多くのリードを獲得することが可能となっている。

product-demo-examples-atlassian-on-demand-demos-550x426.png (550×426)

(それが適している場合)ライブデモを録画することで、コンテンツをさらに有効に活用することができ、より多くのユーザーにリーチするためのデータベースの構築にも利用できるだろう。

5.Square社

ジェイク・ハットフィールド氏の調査では、実際に使用してもらうデモの数は圧倒的に少なく、全体の3%にすぎなかった。

全ての企業が、実際に使用してもらうデモに適した製品を持っているわけではない。例えば、先ほどのAtlassian社とSnowflake社では、非常に広範囲、かつ、複雑である。セールスの担当者がソリューションについての説明を行い、質問に答えることは、見込み客にとってのメリットとなる。

また、ジェイク氏が指摘している通り、実際に使用してもらうデモをうまく行うことは難しい。

あなたの製品を使用するにあたり、学習曲線がある場合は、ユーザーはどこで助けを求めたらよいのかがわからず、使用をあきらめてしまうかもしれない。また、この種のデモは、デザイン、コード、デプロイなどの初期コストがかかる可能性もある。

決済サービスのプラットフォームであるSquare社は、シンプルな製品とクリエイティブなデモの設計によって、これをうまく行っている。

限定的なバージョンの製品に見込み客をアクセスさせるのではなく、Square社は一般的なポイント・オブ・セールス(POS)のタスクを完了させるようにしている。

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ユーザーはシナリオを1つ1つ辿ることができ、また、デモの最後にプロセスを復習するためのまとめも用意されているため、それがいかに簡単であったかを再確認することができる。

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参加への障壁も少ない。見込み客は、登録やソフトウェアのダウンロードも必要としない。製品の簡潔さとデモの強さをもってして、Square社はユーザーを説得している。

その証拠に、ユーザーには無料で使い始めるための簡単なフォームを用意しているのだ。

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トップページの上部中央にCTAを表示しているKajabi社のデモと異なり、Square社のデモでは、アプリのダウンロードと再アップのCTAと共に、POSのランディングページの上部から3/4あたりに配置している。

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Square社の場合、デモをリード獲得の目的ではなく、潜在顧客を獲得するための手段の1つとして使用しているため、理にかなっていると言える。

あなたの製品の強みが「シンプルであること」である場合、それを証明することで、Webサイトとマーケティングコピーを補完するデモを作成することは、非常に強力な営業ツールとなるだろう。

6.Slack

Slack社のデモは、製品デモと実際に使用してもらうデモの中間に位置するものである。Square社のように、インターフェースを使って何ができるかを紹介している。

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「デモを見る」のボタンをクリックすると、チャンネルの開始、ツールの統合、コラボレーションなどの主要なメリットを説明が開始される。また、タスクを完了するための手順も紹介される。

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このデモが優れているポイントは、Slack社が会話を誘導していることである。セールスの担当者がいないにもかかわらず、見込み客を各セクションに導き、最後にはコール・トゥ・アクションを促している。

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ナレーションなしで、製品の価値をクリエイティブに伝え、起承転結を明確にしている好例と言えるだろう。

7.Fathom

分析プラットフォームであるFathom社は、デモの開始から、何を提供し、なぜ利用すべきなのかを伝えている。

product-demo-examples-fathom-homepage-568x239.png (568×239)

長い間、Webサイトの分析用のソフトウェアの質は低かった。理解することが難しく、使用するのに時間がかかり、さらに悪いことには、大企業の利益のために訪問者のデータが搾取されていた。

Fathomは、そうしたソフトウェアと一線を画す分析ツールである。使いやすく、プライバシーについての法律(GDPRなど)を順守することで、Webサイトの分析に革命を起こした。

このコピー文は、製品の販売に役立つだけではない。ソフトウェアのデモの視聴を促す、説得力のある文章となっている。

CTAをクリックすると、Fathomのプラットフォームの実際に使用できるバージョンに移動する。ここでは架空のアカウントを使用することができ、製品に実際に触れ、その仕組みを理解することができる。また、制限も設けていない。全てのボタンをクリックすることができ、マウスオーバーをすると、リアルタイムのデータが表示される。

product-demo-examples-fathom-analytics-1-568x349.png (568×349)

オーディエンスを理解していることが、このデモの成功の秘訣である。Fathomに訪れるユーザーは、Google AnalyticsやBing Webmaster Toolsを使用したことがあるユーザーだろう。つまり、彼らは重いデータの処理などの方法を理解しているのだ。

このプラットフォームを実際に使用してみることで、見込み客は自分に適したツールであるかどうかを判断するための情報を得ることができる。ページの下部に固定表示されているCTAをクリックすると、サインアップのページに遷移し、その利点をさらに訴求している。

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ここでは、ソーシャルプルーフと金銭的なインセンティブの内容が表示されている。

product-demo-examples-fathom-credit-568x193.png (568×193)

デモによって良い感触を伝え、ユーザーを説得することは、非常に優れた方法である。

しかし、このデモから得られる主要な知見は、すでに成熟している市場を打ち壊すような製品を保持している場合、その製品に話をさせればよい、ということである。

8.Duolingo

強力な競合他社を相手にしているのであれば、ソーシャルプルーフは他よりも目立つための最適な方法の1つとなる。特に、「ユーザーの声」は効果的である。

常に効果的であるソーシャルプルーフは、「ユーザーの声」である。動画であれ、文章であれ、あらゆるケースでクライアントのランディングページのコンバージョン率を増加させる手助けとなっている。

ランディングページを作成する際、自身の製品について、あらゆることを書くことができる。しかし、あなたが言っていることが正しいと証明できるだろうか?しっかりとした、可能であれば写真付きの、「ユーザーの声」が、それを実現してくれる。試してみるといい。きっと後悔はしないはずだ。

SplitBase社 ラファエル・ポーリン・ダイグル

見込み客を説得させるための最後の手段としてデモの最後に表示するのではなく、Duolingo社はリード獲得のために積極的に使用している。

product-demo-examples-duolingo-video-568x323.jpg (568×323)

これは、ユーザーがもっと学びたいと思うきっかけとなるはずだ。

その後、Duolingoはスクリーンショットではなくアニメーションを使用し、プラットフォームがどのような仕組みであるのかを伝え、その効果を統計データをもって説明している。Headspace社のように、その重要性をシンプルかつ正確に伝えることができている。

product-demo-examples-duolingo-1-568x300.jpg (568×300)

デモ動画の長さは、わずか41秒である。しかし、このデモを見ることで、このアプリが言語学習を手助けする、最適なアプリであることを理解するだろう。

時間や予算に限りがある場合は、「ユーザーの声」や調査結果などを活用し、製品の特長を主張しよう。

9.Apple

これまで見てきた製品デモの例は、従来型の方法で行われているものだ。クリエイティブな意味では異なるものの、課題とその解決に重点を置いている。

Appleの製品デモは、より繊細である。ユーザーを驚かせるだけでなく、教育することに重点を置いている。

「Shot on iPhone」のキャンペーンでは、iPhoneのカメラの最高の機能を紹介しつつ、ストーリーテリングによって、ユーザーの興味を引いている。これは、デモでありながらも、広告やショートフィルムのようなものでもある。

このキャンペーンが優れているのは、その核心にあるものが、最も入念に作られ、スタイリッシュな製品デモのキャンペーンの1つであるということだ。製品の特長を巧みに紹介することに重点を置きながら、人々を最も楽しませる方法で、戦略的にストーリーに組み込んでいるのである。そして、この製品の特長がどのようにして創造性を高めるかを、広告の語り口が示しているのである。

Avidan Strategies社 アビ・ダン氏

まさに、「語るな。示せ。」のお手本である。

これは、優れた製品デモの原則が、常にルールとはならないことの証明でもある。Appleの実写デモは、Square社のデモと非常に異なるKajabi社のデモと、異なるものではない。しかし、これら3つの製品デモはいずれも、「我々の製品は、あなたの課題をこのようにして解決する」という価値を提供しているのだ。

既存の枠にとらわれない考え方を恐れてはならない。

まとめ

優れた製品デモは、リードの獲得と、見込み客を顧客に変容させることに役立つ。しかし、今回の記事で紹介した例は全て、積極的に売り込みを行っているわけではない。そうではなく、製品がどのようにして課題を解決するかに、注力している。こうした品質を担保することが、関係性を築き、リードを制約へと結び付けるのだ。

このような事例を、あなたの製品デモの気づきとして活用してほしい。あなたの製品が提供するもの、あなたがターゲットとしている人々、顧客が抱えている課題、などを注視してほしい。そうすることで、どのような種類のデモが最適であるかを気づかせてくれるだろう。

多機能な製品や、学習曲線が急である場合は、あなたのチームのメンバーが行うライブデモや録画デモが最も効果的であるかもしれない。簡単に使えるものであれば、ショートビデオのアニメーションの作成や、実際に使用してもらうデモのほうが、より見込み客を説得できるかもしれない。

商品の説明の方法は様々あるが、重要な原則には従うべきだ。リードを適切に判断し、十分な準備を行い、導入からソリューション、そして、次のステップへと、見込み客を導こう。

製品デモという比較的珍しいアプローチの記事ではありましたが、内容は非常に興味深かったです。自身の製品や、対象のユーザーによって、適した種類や内容を選択したいところです。あくまで、製品デモに絞った内容ではありましたが、通常のWebサイトのコンテンツ作りにおいても、ポイントとなるアイデアが含まれていました。このようなコンテンツを保有することで、コンバージョン率の増加を狙えると理想的だと感じました。

この記事は、CXL に掲載された「9 Product Demo Examples that Stand Out & Convert」を翻訳した内容です。

投稿 他よりも目立ち、コンバージョンも高い製品デモの9つの事例SEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

質を高める!原稿をプラッシュアップする方法【オウンドメディア編集者に必要なスキル 第3回】

オウンドメディアの編集者がやるべきことは、原稿の問題点を精査した上で、クオリティが高く、ほかの競合記事に負けないコンテンツにブラッシュアップすることです。

前回ご紹介した校正が「テクニカルな校正」とするならば、今回は「クオリティアップの校正」となります。オウンドメディア編集者が知るべきテクニックの3回目として、「原稿をブラッシュアップする方法」を、ご紹介します。

このテクニックをマスターすることで、統括的なコンテンツから、極上のコンテンツへと変貌させることができるでしょう。

オウンドメディア編集者に必要なスキル

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テクニカルな校正だけではダメな理由 

原稿をチェックする際に、前回ご紹介したテクニカルな校正作業を行うことは必須です。しかし、テクニカルな校正だけで十分なクオリティを担保しているのでしょうか?個人的には、前回までのテクニックでできるのは、最低限人に見られても問題ないレベルでしかありません。

「原稿の内容が間違っていない」状態に仕上げても、「単調でつまらない」記事になっているかもしれませんし、目的を達成していない記事になっている可能性があるのです。これを料理に例えるなら、レシピ本に掲載された内容を忠実に再現した「だけ」の料理といえるのではないでしょうか。

もちろん、それはそれで十分食べられる料理が完成していると思います。しかし、ただの「豚肉100グラム」を、「三元豚100グラム」にすればもっと美味しくなるかもしれませんし、塩を岩塩から削り出したり、ミルで挽きたてのコショウを使ったりすることもできるでしょう。さらに、副菜に彩を加えれば目で楽しむこともできます。このようにレシピ本にないブラッシュアップを加えることで、もっと料理を美味しくできるのです。

これらは、一種の推敲作業です。推敲とは、文章を良くするために繰り返し考えること。例えば語尾を「紹介します」とするのと「説明します」では、相手に与える印象も変わります。どこまで掘り下げるかは別として、このような文章を良くするための推敲作業はもちろんのこと、内容そのものをブラッシュアップするために「何ができるのか」を考えていく必要があるのです。

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ブラッシュアップ前に!記事のチェックポイント

記事をブラッシュアップする前に、書かれている内容について確認すべきことがあります。

チェック1:記事構成に沿って書いてあるか? 

まず注意したいのが、記事構成に沿って書いてあるかどうかです。記事構成を渡して依頼しているのですから、当然それに沿って書かれているはずなのですが、さまざまな理由で記載されていないケースがあります。なかには「エビデンスが得られない」など、記事に入れるべきではない正当な理由もありますが、場合によってはライターのケアレスミスかもしれません。きちんと確認するといいでしょう。

なお、記事構成の作り方については、第1回で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。 

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チェック2:コピー記事ではないか? 

過去に某大手メディアが量産していたコピー記事が問題になりました。書き手に著作権が存在するので、語尾を変えたりしたところで記事を盗用していることに変わりはありません。文章の前後を変えたり、言い回しを変えたりするだけで、記事を仕上げているケースもありえます。

ナイルでは、コピーコンテンツを検出するアプリケーションで確認しています。念のため、コピーコンテンツではないかは、絶対に行うべき作業といえるでしょう。

チェック3:信頼性のある情報を使っているか?

記事の信頼性を担保するためには、エビデンスの信頼性も必要です。私がある記事を海外ドラマの紹介文をチェックしていたら事実と異なる表記があり、ライターに確認したところ「ウィキペディアを参照しました」とのこと。ウィキペディアは有名なサイトですから信頼性が高く見えますが、個人で内容を編集できるため、情報は信頼すべきではありません。

このように、ライターがどこから情報を得ているのか、きちんと確認して問題のありそうなサイトがソースの場合は、確認が必要です。

質を高める!記事をブラッシュアップする7つのポイント

記事に問題点がないかを確認したら、クオリティをアップするためにブラッシュアップをしていきましょう。

  1.  読者の興味を惹くリードにする
  2. エビデンスとなる情報をアップデートをする
  3. 文末表現を単調にしない
  4. おしつけがましい内容になっていないか注意する
  5. 一般的ではない言葉には補足説明を入れる
  6. 箇条書きや表組み、図版などを入れるべきか検討する
  7. 適度な改行で読みやすくする

1 読者の興味を惹くリードにする 

離脱率を下げるためにも注意したのが、リードのクオリティです。冒頭で「読者の共感」を得たり「問題提起」したりして興味を惹き、記事を読んだら解決できるように感じるリードに仕上げる必要があります。記事の内容を長々と説明したり、問題提起するために詳細なデータを引用したりしているケースもありますが、簡潔かつ、必要事項を網羅したリードにブラッシュアップしましょう。

2 エビデンスとなる情報をアップデートする

2016年※※省が発表した●●報告書によれば、××は年々上昇傾向です」という文章を読んで、どう感じますか?信頼できる引用元からの正しい情報に思えるでしょう。しかし、これには罠があります。年々上昇傾向とありますが、2017年以降下降気味である可能性があります。

できるだけ、エビデンスとなる情報は最新のものがないか、リサーチすべきです。あるいは、2016年時点の情報であることをしっかり伝える文章にしましょう。

3 文末表現を単調にしない 

文末表現が単調だと、読んでいて違和感が出る場合があります。例えば「です・ます」調であれば、できるだけ交互になるように注意すべきです。しかし、これは絶対条件ではないので、3回連続「ます」で終わるなど、文末表現が極端にならなければ大丈夫です。

4 おしつけがましい内容になっていないか注意する 

記事がおしつけがましい内容になっていないかにも、注意が必要です。例えば、「ポイントカードを作成して持ち歩くべきです」であれば、「そんなこと決められたくない」と思う人もいます。この場合は「ポイントカードを作成すればお得です」など、読者が選択できるような記述にしましょう。

5 一般的ではない言葉には補足説明を入れる

一般的ではない言葉には補足説明を入れると、読者に親切です。例えば「SEO」という言葉を使うとき、初めてネットショップを運営しようと考えている人であれば、意味が通じないかもしれません。ですから、SEOが「何か」について文中に記載するか、注釈を入れるべきでしょう。ただし、サイトに来訪する読者がエンジニアなどであれば、リテラシーが十分かもしれません。したがって、どこまで解説すべきか、サイトによって変わることになるわけです。

6 箇条書きや表組み、図版などを入れるべきか検討する

長い文章が続くと、内容があまり頭に入ってこないこともあります。そこで、一通りテキストを書いたあとで、まとめ的に「箇条書き」を入れると、わかりやすさがアップします。同様に、表組みを入れたり、イラストなどの図版を入れたりするのもいいでしょう。

 7 適度な改行で読みやすくする

前回の校正テクニックで句読点の話をしましたが、読みやすさという点では適宜、改行を入れることも必要です。「記事に興味があってどうしても読みたい」という意思があれば、読みにくくても読み進めてもらえますが、読みにくいと感じただけで、離脱されてしまう可能性があります。

SEO上、気をつけたいこと

クオリティとは少し異なりますが、SEO上で有利になるよう、原稿のブラッシュアップをすることがあります。この辺りはライターに依存するのは難しく、オウンドメディアの担当者が注意して修正していく必要があります。ここでは、基本的な3つのポイントに絞ってまとめていきます。

タイトルや本文に対策キーワードを入れる

SEOの基本ともいえますが、タイトルや本文に、対策キーワードが入っていることが大切です。もちろん、ペナルティになるほど無理やり入れるのではなく、あくまで記事内容の流れに沿って、キーワードを入れていくようにしましょう。

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タイトルは最適な文字数にする 

タイトルは、SEO30文字前後になることをおすすめします。タイトルの場合、全角で30文字前後が検索結果に表示され、それを大きく超過する場合には「…」で途切れてしまいます(30文字というのはあくまで目安で、状況や利用環境によって増減します)。

可能な限り、内部リンクを入れる 

SEO上、有利とされているのが内部リンクです。オウンドメディア内に多数の記事があるのなら、記事同士でリンクできないかを確認しましょう。

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外部の記事制作会社に依頼する方法もある 

これまで紹介した「オウンドメディア編集者が知るべきスキル」はいかがでしたでしょうか?どの企業もオウンドメディアの記事は力を入れて制作しているので、同レベルのクオリティがないとどうしても見劣りしてしまいます。これまでご紹介してきた内容をすべてクリアして、初めてスタートラインに立ったともいえるのです。

もし、コンテンツ制作に不安があるなら、まずはナイルのコンテンツ制作代行のプランをご利用いただき、制作に関するコツを掴んでから自社で運用する方法もあります。まずは、お気軽にご相談ください。

オウンドメディア編集者に必要なスキル

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質を高める!原稿をプラッシュアップする方法【オウンドメディア編集者に必要なスキル 第3回】【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

ミスを減らす!記事校正9つのチェックリスト【オウンドメディア編集者に必要なスキル 第2回】

ウェブサイトに公開されている記事を読んで、文字のミスを発見したり、間違った内容を見つけたりした場合、どのように感じますか?個人ブログであれば笑って済ませられるかもしれませんが、企業のオウンドメディアであれば「ダメなメディア」と思われたり、最悪の場合「信用できない企業」と思われたりするかもしれません。

このようなミスがないように、編集者が記事制作でやらなければならない作業が「校正」です。

ここでは、オウンドメディア編集者が知るべきテクニックの2回目として、コンテンツ制作時に最低限行うべき「校正」作業についてご紹介します。記事のクオリティを上げるための校正は、次回お届けしますので、まずは校正の基本をマスターしてみましょう!

SEOに強くなる!記事構成の作り方を解説【オウンドメディア編集者に必要なスキル 第1回】

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記事の精査に必要な校正作業とは?

 「校正」はオウンドメディアに限らず、文章を扱う仕事において重要な作業です。

校正にはさまざまな種類があります。文字の入力ミスはないか、漢字の誤用はないかなどを確認する「文字校正」もありますし、印刷物であれば紙に出力したい色が出ているかを確認する「色校正」もあります。また、このようなテクニカルな面の校正作業だけでなく、記事のクオリティを上げるような修正作業も、広義の意味では校正作業といえるでしょう。

「校正」と似た言葉で、「校閲」があります。校正と校閲の違いとしては、校正が文字や文章が「日本語的に」問題がないかを確認するのに対し、校閲は「内容そのものが正しいか」を事実確認します。

例えば、小説で「199973日早朝、新宿の街にこびりつく汚れを豪雨が洗い流していた」とあれば、本当にその日、その時間帯に雨が降っていたかを確認します。オウンドメディアは小説ではありませんが、少なくとも「事実確認」という意味でのファクトチェックはすべきでしょう。 

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校正作業を行うべき3つの理由

間違った漢字を使ったり、事実と異なる情報を掲載したりすることが、オウンドメディアにとってプラスにならないことはわかります。では、実際にもし校正作業をしなかったら、どのようなトラブルが発生するのでしょうか。ここでは、校正作業を行うべき3つの理由をご紹介します。

理由1:間違った情報で迷惑をかけることがある 

事実と異なる間違った情報を発信することは、他社や他人に迷惑をかける可能性があります。

例えば、電話番号です。もし、記事に掲載した電話番号を間違えていたら、たくさんの間違えた電話を受ける被害者が生まれます。もし、それが店舗などを経営している相手なら、結果として相手の業務を妨害することになり、最悪賠償問題になるかもしれません。

理由2:間違った情報で読者の信頼感を損なうことがある

 ウェブメディアは紙媒体と異なり、間違いがあれば、即座に修正できます。したがって、前述した電話番号のミスなども、問題がわかった時点で被害の拡大を食い止められます。しかし、これは問題になりやすい間違いだから発覚したことで、軽微なミスならそのまま掲載され続けることになります。

そうなった場合、正しい情報を知っている人が読めば、オウンドメディア自体に対して、信頼感を損なってしまう可能性があるのです。

理由3:読み手に不快感を与えてしまうことがある 

単純な文字のミスや内容の間違い、表現の仕方も注意が必要で、場合によっては読み手に不快感を与えることもあります。読み手が「不快」だと思えば、当然「途中離脱」もされますし、二度とサイトに来訪しないでしょう。不快だと思わないまでも、「素人が作ったようなメディアだな」と思われれば、読者はつきません。オウンドメディアはマーケティングの一環なのですから、ファンを作ることを目的としているはずです。しかし、校正を行わない記事をアップしてしまえば、むしろ逆効果になってしまう危険があるのです。

校正作業で最低限チェックすべき9項目 

校正作業ですべきことは、たくさんありますが、慣れてくれば勘所もわかると思います。ここでは、実際にどのような作業をすればいいのか具体的に見ていきましょう。

  1. 誤字・脱字をチェックする
  2. 表記揺れをチェックする
  3. 文体が統一されているかチェックする
  4. 一行が読みやすい長さかチェックする
  5. 口語表現をチェックする
  6. 冗長表現をチェックする
  7. 差別や不快な表現をチェックする
  8. 使ってはいけない表現をチェックする
  9. 整合性をチェックする

1 誤字・脱字をチェックする

校正作業の基本中の基本が、誤字・脱字のチェックです。誤字とは、誤った文字が使われていること、脱字とは必要な文字が足りないことです。

一見簡単なことのように思いますが、パソコンで入力すると漢字を自動変換するため、漢字の選択ミスをすることもあります。これは、単純なミスもあれば勘違いもあります。例えば「確認しましょう」と打ったつもりが、「隔離しましょう」と打っているかもしれません。

○確認しましょう
×隔離しましょう

また、文字の誤用もあり得ます。例えば、202221日のデータを引用して記事を書いたとします。この場合、注釈には「202221日時点」と書くのが正解です。しかし、ベテランのライターであっても、「202221日現在」と書く人もいます。これはテレビの生放送なので現在進行形の情報であれば正しい表現ですが、リアルタイムではないテキストでは「時点」を使うべきです。

○2022年2月1日時点
×2022年2月1日現在

単純なミスではなく、書き手が正しいと思って記載している場合もあります。校正する編集者自身も、正しい知識を持って校正すべきなのです。

2 表記揺れをチェックする

表記揺れも、校正作業でチェックすべきです。表記揺れとは、同一記事(またはサイト)内で、「コンピュータ」「コンピューター」と、同じ内容の言葉を異なる表記で書いてしまうミスです。また、「ライター」と「書き手」のように別の言葉で書いてしまった場合も含まれます。

「コンピュータ」「コンピューター」
「ライター」「書き手」

これらは誤字のように完全に間違いではありませんが、人によっては記事のクオリティに不信感を持つことになるでしょう。

この表記揺れも奥が深く、例えば「社員」と「従業員」を混在させた場合、厳密には社員は正社員のみで、従業員なら非正規雇用も含みますから、しっかり使い分けているなら問題ありません。ですが、使い分けている意識がないまま、「社員」「従業員」と書いているなら、表記揺れの可能性があるのです。

「社員」正社員
「従業員」正社員だけではなく非正規社員も含まれる

簡単な表記の揺れなら、Wordでもチェックできます。Wordの上部タブ「校閲」から「スペルチェック」をクリックすれば、表記揺れのチェックが可能です。また、表記統一を決めて、リスト化しておくと、ライターも書くときに注意しやすくなります。

3 文体が統一されているかチェックする

文体の統一も気をつけたいところです。同じ記事内で「である」調と「ですます」調が混在していると、違和感があります。

できれば、オウンドメディアとして、同じ文体に統一しているほうがいいでしょう。ただし、ライターの記名原稿であれば、記事内で統一されていれば十分です。

4 一行が読みやすい長さかチェックする

 一行が読みやすい長さかチェックするのも編集の大事な仕事です。一行が長いと、「この文章は何を伝えたいのかわからない」と、読者が感じる可能性があります。

「一文一意」を原則として、句読点の打ち方に注意して文章を切り分けていけば、読みやすい文章になるでしょう。

5 口語表現をチェックする

「口語表現」は、基本的には記事のテキストでは使用しないようにしましょう。しかし、ある程度フランクな感じにしたいという意図があるなら、口語表現を使うのは問題ありません。例えば、接続詞の「ですから」は、「口語」です。「したがって」という表現を使用すべきですが、読者に話しかけているようにしたいという意図であれば、「ですから」を使用してもいいでしょう。

6 冗長表現をチェックする

冗長表現は、できるだけ修正しましょう。例えば、「~することができます」であれば「~できます」でも十分意味が通じます。前文に「~できます」があり、次文として付け加える意味を持たせて、「~することもできます」であれば、単調な文章を避ける意味でも、修正なしでもいいかもしれません。しかし、そうでない場合は、できるだけシンプルに書くことをおすすめします。

7 差別や不快な表現をチェックする

差別的な表現や不快な表現も、校正作業で確実にチェックしておきましょう。

例えば、「片手落ち」があります。意味としては「片方に対して配慮が欠けている」ことを指していますが、身体欠損を指しているように思われることから、避けるべき表現とされています。

わかりにくい例としては、「子供」も「供」という文字が「お供え物」をイメージするから差別用語とされる風潮もありました。

このように意識しないと気づかないような言葉が、差別表現として存在しているので注意が必要です。

8 使ってはいけない表現をチェックする

差別表現ではないのですが、薬機法などの法律で使ってはいけない表現もあります。

例えば「この薬で絶対に痩せます!」というように、どれくらいの知識があればチェックできるかというのは難しいのですが、医療や健康、食品などに関する記事が多いのであれば、厚生労働省が定めているガイドラインを熟読しておきましょう。

9 整合性をチェックする

整合性をチェックすることも、意外と忘れがちな校正作業です。例えば、前半では「ウェブコンテンツはSEOが大事です」と書いてあるのに、後半では「SEOは気にしなくていい」と書いてあるケースです。

また、見出しに「5つのポイント」と書いてあるにもかかわらず、内容が4つだったりするケースもあります。意外と発生するミスなので、注意しましょう。

校正作業 9つのチェックリスト

  • 誤字・脱字をチェックする
  • 表記の揺れをチェックする
  • 文体が統一されているかチェックする
  • 一行が読みやすい長さかチェックする
  • 口語表現をチェックする
  • 冗長表現をチェックする
  • 差別や不快な表現をチェックする
  • 使ってはいけない表現をチェックする
  • 整合性をチェックする

ナイルではトリプルチェックで記事の質を高めます

今回、ご紹介した校正作業ですが、ナイルではトリプルチェックを行い、ミスがないように記事のクオリティに注意しています。流れとしては、ライターが執筆した記事を、編集者、デスクがし内容を精査し、最終的に校正士が誤字・脱字などの修正漏れがないかを確認しています。トリプルチェックによって、内容に間違いのない記事に仕上げることができるのです。

記事を推敲する

なお、ナイルでは、情報発信をしていきたいけれどコンテンツを作成するリソースがないお客様に、コンテンツ制作代行のプランをご用意しております。まずは、お気軽にご相談ください。

また、記事のメンテナンスについて資料をご用意しております。

ウェブサイトでの記事作成は記事を公開してからがポイントです。ナイルでは重要な記事は30回以上リライトし、1位表示や資料ダウンロードの獲得につなげています。ナイルのウェブサイトが、どのように記事のメンテナンスを考えているのか秘訣を公開します。

<資料内容>
・記事パフォーマンスの確認方法
・パフォーマンスが良い場合に取り組むべきこと
・流入はあるが、コンバージョンはしていない場合に考えられること
・流入もコンバージョンもしていない場合に考えられること

具体的な内容については、ダウンロードの上、ご確認ください。

ミスを減らす!記事校正9つのチェックリスト【オウンドメディア編集者に必要なスキル 第2回】【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

サイトリニューアル1問1答!よくある疑問を解決

サイトリニューアル

サイトリニューアルは、常に比較されているウェブサイトの中で、自社サイトを選んでもらうためにブラッシュアップするためのものといえます。

今回の「1問1答!」では、皆さんのよくある疑問に答えながら、自社の製品・サービスの訴求力を高めて、SEOやユーザビリティにつながるサイトリニューアルの方法を解説します。

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質問1. サイトリニューアルはどのようなタイミングで行うべきですか?

サイトリニューアルを行うべきタイミングについては、まず「時代に合わせたユーザビリティ・使い勝手・UX(ユーザーエクスペリエンス)」が挙げられます。つまり、現代に合った使いやすい仕様ができているかが目安になりますので、長期にわたってリニューアルをしていなければ検討するタイミングかもしれません。

また「セキュリティ面を考慮したサイトになっているか」「スマートフォンから閲覧しても読みやすいデザインになっているか」「ユーザーが情報収集しやすいサイト設計、UI(ユーザーインターフェイス)になっているか」といった点も確認しましょう。問題があるようなら、サイトリニューアルのタイミングといえます。

質問2. サイトリニューアルを行うには、どのような手順を踏みますか?

まずは、サイトリニューアルの目的を明確にすることが大切です。目標が定まれば「Googleアナリティクス」や「Google Search Console」などのツールを用いて定量的な分析と、競合サイトと定性的な比較分析をし、具体的な改善点を整理していきます。

次に、課題を解決するための方法や制作期間、予算などを盛り込んだ要件定義書をまとめます。その後、SEO・ユーザビリティを考慮したサイトマップやワイヤーフレームを作成してサイト構築がスタートです。サイトデザインを決めた上でコンテンツを制作し、最後にコーディングを行うという流れになります。

質問3. サイトリニューアル時に注意することはありますか?

サイトリニューアルで最も重要となるのが「要件定義」です。要件定義では、サイトリニューアルの目的や実装すべき機能を整理して、予算やスケジュールも組み入れます。多角的な定量・定性分析や入念な顧客・社外ヒアリングを怠ることなく、完成度の高い要件定義の作成を目指しましょう。

また、サイトリニューアルでは、自然検索からの流入数を増やすためのSEOにも取り組みます。「コンテンツや内部リンクを減らしすぎていないか」「title、description、見出しが適切に設定されているか」などコンサルタントに相談しながら、SEOの知見からマイナスになるようなリニューアルを行わないように注意しましょう。

質問4. サイトリニューアル後の対応で気をつけるべきことはありますか?

サイトリニューアルでドメインの変更やリダイレクト、ページの追加および削除などを行った場合、ミスがあると検索順位が大幅に下がってしまったり、ユーザーがサイトを見られなくなったりします。

元のURLからリダイレクト設定を行えているかどうかや、新規URLで正しく表示されるかをチェックしましょう。また、追加されたページがきちんと表示されていて、エラー画面などが出ていないことも確認してください。

さらに、サイトリニューアルでデザインを変更する場合は、既存ユーザーが戸惑わないように、事前と実施後に「リニューアルのお知らせ」をメールやSNSで周知することが大切です。

プレスリリースの配信も視野に入れながら、広く告知していきましょう。リニューアル後には1ヵ月に一度くらい効果検証を行い、リニューアルの効果があったかどうかを調査して、問題があればフィードバックしていくことが重要です。

質問5. ページの不具合が見つかった場合は、どう対処するのが適切ですか?

リダイレクトは基本的に同じ内容のページに転送することが望ましいため、不具合を解消してページを残すか、ページを削除して404を返すように対処しましょう。

リニューアル後のサイトを確認していると、不具合でページの内容が空になっていたり、表示が乱れていたりするようなページを見つけるかもしれません。その際に、トップページへ「301リダイレクト」をしてしまうと、SEOに悪影響を及ぼします。

質問6. URLやドメインの変更があるリニューアルでは、どんな点に気をつければよいでしょうか?

URLやドメインの変更があるリニューアルを行った場合は「旧URLと新URLを対応させてリダイレクトしているか」を必ず確認してください。リニューアル時には「とりあえずTOPページにリダイレクトしておく」という誤った対処を行いがちですが、SEOの観点からは大きなマイナスとなります。

新旧URLの対応表を作ったうえで、URL構造のルールを決めて運用しましょう。

質問7. サイトリニューアルの要件定義には、どんな点を含めればよいでしょうか?

要件定義では、サイトをリニューアルするにあたってコンセプトや実装する機能、サイト設計、スケジュールや予算などについての要望や条件を取りまとめます。社内のウェブ担当者がシステム会社や制作会社としっかり連携し、適切な要件定義を作り上げていくことが重要です。

質問8. サイトリニューアルで失敗しないために、どんな点に気をつければよいですか?

ウェブサイトの課題分析をしっかりと行い、達成すべき数字を掲げた上で、目的を持ってリニューアルを行うようにしましょう。サイトリニューアルでよくある失敗が「目的が曖昧なまま、単にデザインを変える」というものです。それではリニューアルの効果が出ないばかりか、マイナスになるおそれすらあります。

また、 制作会社に丸投げして責任の所在がはっきりしなかったり、SEOに対する認識が甘かったりすると、リニューアルの効果が出ず失敗に終わる可能性が高くなります。加えてCVしにくい構造、データ集計ができていないなどもマイナスです。

明確な目標のもと、自社の商品やサービスを理解している自分たちがハンドリングをし、コンサルタントの力も借りて適切なSEOを実施していくことが大切です。そういった姿勢こそが、サイトリニューアルの成功には欠かせないといえるでしょう。

なお、サイトリニューアルにおいて、SEO上、絶対に気をつけるべき11のポイントをまとめた資料をご用意しております。ぜひダウンロードの上、ご確認ください。

質問9. サイトリニューアルを準備するにあたって、どんなことに注意すればよいですか?

サイトリニューアルを準備する段階では、「目標を実現するために、より訴求力の高いサイトへとリニューアルされるか」といった点に意識を向けましょう。その上で、「掲げた目標を達成するための予算や人員が確保できるかどうか」を考え、予算やリソースに余裕を持った計画が必要です。

どんなに課題を正確に分析して理想的な目的を掲げたとしても、コストやリソース不足で達成できなければ意味がありません。現実的に達成可能なゴール設定になっているかどうかを、リニューアルの準備段階でよく検討してください。

また、「リニューアルの目的がビジネスに貢献するものかどうか」も改めて確認します。サイトリニューアルは人的にも金銭的にも、大きな負担がかかることです。それに見合うだけのビジネス上のメリットがなければ、リニューアルを成し遂げることは難しいでしょう。担当者や制作チームの独りよがりにならないように、会社のスタンスもよく確認しながら、リニューアルの方針を固めることが大切です。

質問10. サイトリニューアルにはどんな費用がかかりますか?

サイトリニューアルには、多岐にわたる費用がかかります。まずは「ディレクション費用」です。ディレクションでは、システムエンジニアやウェブデザイナー、ライター、カメラマンなどサイトリニューアルに関わるスタッフをまとめながら、スケジュール管理や品質のチェックを行います。主にクライアントと打ち合わせをして要望をまとめるのが、ディレクションの役割であり、そのための費用が「ディレクション費」です。

次に「SEO費用」です。リニューアルに欠かせないSEOにおけるキーワードの分析や選定をしてサイトのディレクトリ構造やタグの見直しを行い、検索エンジンでの上位表示を目指します。

SEOと併行して、現サイトの課題の根拠(分析)と目標を達成できるリニューアル構造になっているかの改善施策もします。加えて、コンテンツを作成するための「コンテンツ制作費用」やサイトのデザインにかかる「デザイン費用」、サイトを適切に表示させるための「コーディング費用」などもリニューアル費には含まれてきます。

さらに、動作をチェックする「テスト費用」や、サイトリニューアルの効果を測定してフィードバックする「分析・運用費用」なども含めた予算組みが必要です。

質問11. サイトリニューアルの相場はどれくらいでしょうか?

サイトリニューアルにかかる費用は、どんなリニューアルを行うかによって異なり、制作会社によっても料金はさまざまです。見積もりを取る際には、予算に応じてどのくらいの規模でリニューアルができるのか、下記を目安に把握しておくとよいかもしれません。

「50万〜100万円程度」だと、中小規模のシステム・制作会社への依頼でサイト全体のリニューアルができます。新機能追加やシステムの組み込みも限定的ではありますが可能です。しかし、大幅な改善につながる機能実装は難しい可能性が高いでしょう。

「200万〜1,000万円程度」の予算であれば、中規模・大規模のシステム・制作会社に依頼して、大幅な機能の改修および追加やデザイン刷新も可能となります。そのため、大きな改善効果が期待できるでしょう。

「1,000万円以上」であれば、より大規模で自由なサイトリニューアルが実現できます。またリニューアルのほかにも、SEOやコンテンツマーケティング、動画マーケティング、ブランディングといった、さらに先の施策を並行して取り入れることも可能になるためメリットが多いです。

質問12. リダイレクト設定の際にはどんな点に注意すればよいですか?

新しいURLに自動で飛べなければ、ユーザーは古いURLのサイトを見続けてしまうことにもなりかねませんので正しい設定を行いましょう。リニューアルの際にリダイレクト設定がされていないケースが散見されますので、まずはリダイレクトを必ず行うことが重要です。

またリダイレクトを行っても設定のミスで遷移先が正しくなかったり、トップページに遷移したりすると、SEO上の大きなマイナスになってしまいます。リダイレクト設定の記述にミスがあった場合もリダイレクトは実行されませんので、正しくリダイレクトが行われるかをしっかりと確認してから進めてください。

質問13. サイトリニューアルではどんな効果が得られるのでしょうか?

サイトリニューアルによって、セキュリティ対策が十分で時代に合わせたユーザビリティ・使いやすさ・UX(ユーザーエクスペリエンス)へと刷新します。ユーザーの利便性も高まることで、企業全体のイメージが格段によくなるはずです。

また、スマートフォン対応にしたり、導線を整理したりすることでSEO効果も高まり、より多くのユーザー獲得にもつながります。サイトリニューアルによって、ブランディングと集客力の強化につながり、サイト全体の目的達成へさらに近づくことができるのです。

質問14. サイトのリニューアルに失敗してしまうと、どんなリスクがありますか?

サイトのリニューアルに失敗すると、「問い合わせ」や「売上」が減少するリスクがあります。考えられる原因としては、リダイレクトやcanonicalの設定ミスなどです。また、noindexを付けたままにしてしまうことも自然検索流入の減少へとつながります。

検索による流入が減少した場合は、マイナス要因を特定してそれを修正しなければなりません。検索エンジンの評価の積み上げもやり直しになり、そのほかの改善施策もストップしてしまいます。

もうひとつのリスクが「コンバージョン数やコンバージョン率の悪化」です。フォームの改悪やボタンおよびCTA(行動喚起)数の減少が起きます。またサイトの表示速度が低下し、コンバージョン数やコンバージョン率が落ちてしまうことがあります。サイトへの流入数の減少も当然、コンバージョン率の低下につながります。

この場合も、マイナス要因を特定して修正する必要があるので、その他の改善施策がストップすることになります。しかも売上の減少ももたらすため、急いで修正しなければなりません。このようなリスクを避けるためにも、安易なリニューアルは避けることが重要です。プロのコンサルタントに相談しながら、効果的なサイトリニューアルを実現させましょう。

ナイルではサイト改善支援を対応しています

ナイルでは、豊富な経験・データに裏付けされたコンサルティング力で、サイト改善の支援が可能です。大きく3つのステップに分けて、対応させていただきます。

  • 調査・設計:現状のヒアリングやKPIの設定、ツールの導入などを行う
  • 分析:アクセスやヒートマップの分析、ユーザー行動観察などを行う
  • 改善:施策の効果検証や定例レポーティング作成、継続施策の提案などを行う

状況をヒアリングした上で、段階的にサイト改善を行っていきます。ぜひ、お気軽にご相談ください。

サイトリニューアル1問1答!よくある疑問を解決【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

Googleアナリティクス4(GA4)1問1答!よくある疑問を解決

Googleアナリティクス4(GA4)

2020年10月、Googleは「Google アナリティクス4 プロパティ(GA4)/ Google Analytics 4 property」を正式にリリースしました。これは、従来のGoogleアナリティクスの最新バージョンとして現状のプラットフォームを置き換えるものです。そこで今回の「1問1答!」では、GA4の最新機能と旧GAとの違い、最適な移行時期や注意点など、よくある疑問にお答えします。

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質問1. Googleアナリティクス4(GA4)は従来のGoogleアナリティクスとどう違いますか?

Googleアナリティクス4(GA4)と従来のGoogleアナリティクスとでは、データの取得方法や生成方法が異なります。2つは違うツールとして捉えて、まずはGoogleアナリティクス4(GA4)と従来のGoogleアナリティクスを併用するのがおすすめです。

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質問2. Googleアナリティクス4(GA4)へアップデートされた理由は何ですか?

従来のGoogleアナリティクスがGoogleアナリティクス4(GA4)にアップデートした背景は、国際的にプライバシー保護が強化されていることが考えられます。

GA4では、必要最低限のデータを取得するために、ユーザー単位のデータ保持期間が最大14ヵ月に固定されています。これも世界各国のデータ規制に準拠したものです。国際的なプライバシー保護を強化しつつ、ユーザーのメリットになる解析を行うために誕生したのが、GA4なのです。

質問3. 従来のGoogle アナリティクスの利用を継続するのはダメなのでしょうか?

従来のGoogleアナリティクスは、今後利用できなくなる可能性があります。Googleアナリティクス4(GA4)のデータ取得を先行して進めながら、移行準備をしておいたほうがいいでしょう。

質問4. 今のGoogleアナリティクスが使えなくなってから、Googleアナリティクス4(GA4)に乗り換えればいいのでは?

従来のGoogleアナリティクスとGoogleアナリティクス4(GA4)では、データの取得方法や生成方法が異なります。別のツールになるため、GA4のデータ取得だけでも先行して進めておかなければ、過去データとの比較ができなくなります。従来のGoogleアナリティクスが使えなくなってから移行しようとすると、データ分析に苦労しますので、乗り換えの準備は早めにしましょう。

質問5. Google アナリティクス 4(GA4)を導入したら、どんなことができますか?

従来のGoogleアナリティクスでは、セッションを中心とした「ページ単位」の計測方法が用いられてきました。一方、Googleアナリティクス4(GA4)はページ単位ではなく「イベント」が用いられるため、細かい粒度でデータ分析ができます。

また、従来のGoogleアナリティクスはウェブサイトへのアクセスデータ収集に限られていましたが、GA4ではウェブサイトとアプリ(iOS、Android)の両方で、ユーザーの行動をより多角的に把握し、分析できるようになりました。

さらにGA4では、AIを活用した予測も可能です。そして最大のメリットは、BigQueryが無償版でも利用できるようになったことです。ユーザーのより詳細な行動分析が可能になっています。

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質問6. Googleアナリティクス4(GA4)を導入する際の注意点はありますか?

Googleアナリティクス4(GA4)を導入する際の注意としては、従来のGoogleアナリティクスと大きく変わっているため、使いこなせるまでにある程度の時間がかかるということです。

また、GA4に関する情報もまだそれほど多く出ていないため、わからないときにネットで調べても答えが得られにくい可能性があります。さらに、GA4にはまだ未実装の機能があるので、最新情報を得ながら学習していくことになるでしょう。従来のGoogleアナリティクスも使いながら、徐々にGA4に慣れていくことをおすすめします。

質問7. Googleアナリティクス4(GA4)を利用する前に対応しておくべきことは何ですか?

Googleアナリティクス4(GA4)を利用する前に、イベントデータ保持期間の設定をします。デフォルトでは2ヵ月になっているので、特に理由がなければ、設定画面から14ヵ月に変更することをおすすめします。また、正しいデータを計測するために、GA4ではプロジェクト関係者のIPアドレスを除外しておきましょう。さらに、Googleシグナルのデータ収集を「有効にする」に設定すると別端末でも同一ユーザーだと識別されます。

質問8. GA4プロパティ4(GA4)と従来のGoogleアナリティクスのプロパティの併用はできますか?

Googleアナリティクス 4(GA4)と従来のGoogleアナリティクスのプロパティは併用が可能です。それぞれ見えるデータやセグメントできる範囲などに違いがあるので、併用してGA4に慣れていくことで、データ分析の幅が広がります。

質問9. Googleアナリティクス4(GA4)から従来のGoogleアナリティクスに戻したい場合はどうすればよいですか?

Googleアナリティクス 4(GA4)と従来のGoogleアナリティクスのプロパティは併用ができるため、データの切り替えで対応することができます。Googleアナリティクス4(GA4)の上部にある「すべてのアカウント」をクリックしてください。「プロパティとアプリ」にあるユニバーサルアナリティクスのプロパティをクリックすることで、従来のGoogleアナリティクスへと簡単に切り替えることができます。

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質問10. Googleアナリティクス4(GA4)では、データの保持期間はどれくらいですか?

Googleアナリティクス4(GA4)でのコンバージョンを含んだユーザー単位のデータ保持期間は、「2ヵ月」または「14ヵ月」に設定が可能です。デフォルトでは2ヵ月になっているため、管理画面上で深掘り調査を行うのならば、最大の14ヵ月を選んでおくとよいでしょう。

Googleアナリティクス4(GA4)についてぜひナイルにご相談ください

ナイルでは、GA4の導入からサイト分析まで、お任せいただくことが可能です。状況をヒアリングした上で、サイト分析に何が必要なのか、どのように進めればいいのか、ご提案させていただきます。ぜひ一度、ご相談ください。

また、GA4について、ご紹介する資料もご用意しております。

  • GA4と現在のGoogle アナリティクスの違い
  • 最低限設定しておきたいポイント解説(キャプチャ付き)
  • GA4を設定しておかないとどうなってしまうのか

具体的な内容については、ダウンロードの上、ご確認ください。

Googleアナリティクス4(GA4)1問1答!よくある疑問を解決【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

SEO内製化の1問1答!よくある疑問を解決

SEO内製化

SEO内製化には、自社サイトにおけるSEOノウハウの知見が社内で蓄積されることや外注費削減などのメリットがあります。ただし、SEOの業務は多岐にわたるため、SEO専門の人的リソースを確保し、きちんと計画立てて実行することが重要です。

今回の「1問1答!」では、皆さんのよくある疑問に答えながら、SEOを内製化するためのプロセスをナイルの支援法による成功事例も併せて紹介します。

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質問1. SEO内製化に適しているのはどんな企業でしょうか?

SEO内製化に適している企業は、「1. 専任を1名つけることができる」「2. SEOの専任を教育できる」「3. SEOの知識がある人を採用する」などが挙げられます。第一に、この1と2の環境が整うことですが、3は相当に難易度が高いでしょう。下記に、一つひとつ説明していきます。

1. 専任を1名つけることができる

SEOを行うにあたって重要なのは「SEOの専門知識」「自社サービスの理解」「施策スピード」です。自社サービスの所属している業界や、トレンドを理解していなければ適切なキーワードの洗い出しや、記事・サービスページの企画は出来ません。

また、SEOの専門知識と、施策スピードがなければ、的確に状況を判断したうえで、速やかに実行できません。そのため、ほかの業務と並行するかたちでは成果に結びつけるのは困難です。SEOの専任者をつけられる企業が、SEO内製化に適しているといえるでしょう。

2. SEOの専任を教育できる

そしてSEOを内製化するには、専任者に一からノウハウを習得してもらい、社内に知見を蓄積していく必要があります。そのプロセスは地道なもので、完全に内製化するまでには時間を要します。「SEO内製化は、長期的に取り組まなければならない」という社内理解が浸透していればしているほど、その会社はSEO内製化に向いているといえます。

3. SEOの知識がある人を採用する

1も2も出来ない場合、SEO知識がある人を採用すればいいと思うかもしれません。しかし、これまでSEOに取り組んだことがない企業は「SEOの知識がある」の定義づけがむずかしいと考えられます。この定義づけができなければどんな人を採用すればいいか具体的にならないので、適任者の採用は難しいでしょう。また、仮に定義づけができたとしても、市場にそのような経験者がいるのかも問題です。

さらに、仮に市場に経験者人材がいたとして、どのようにそれを見抜くのでしょうか。実際に見抜けたとしても、そうした人材は社内で活躍するためにもSEOの重要性が社内で十分に理解されている企業を選ぶ可能性が高いと思われるので、いきなり経験者を採用することは時間と費用の無駄になってしまうケースが多いです。

質問2. SEO内製化のメリット、および外注のデメリットを教えてください。

SEO内製化のメリットは主に3つです。1つ目のメリットは「ノウハウを社内で蓄積できる」ことです。人材を育成しつつ、SEOを継続することで、成果が出やすくなります。また、新商品を発売したり、新サービスを展開したりするときに、自社の業務に精通していて、かつSEOの知見もある人材がいれば、大きな武器になります。一方で、外注してしまうと社内に知見が蓄積されないため、毎回、依頼しなければなりません。

2つ目のSEO内製化におけるメリットは「外注費の削減になる」ということです。ただ単純にコストの削減が図れるということだけではありません。外注費が生じる場合は、どうしても社内で決裁を取る必要が出てきます。そのため、行いたいときすぐに対策を打つのが難しくなるのです。

SEOを内製化することによって、SEO施策をスピーディに行うことができます。ただし、SEO内製化による外注費は抑制できますが、その分、社内の人件費はかかります。費用対効果の観点から、どちらがよいかを総合的に判断していくのがよいでしょう。

そして、3つ目のSEO内製化におけるメリットは「コミュニケーションコストが下がる」ことです。SEOを外注した場合は、検討から実施するまでに、社内外含めてさまざまな立場の人が動くことになります。やりとりがどうしても増えてしまうため、コミュニケーションの負担が大きくなるのです。SEOを内製化すれば、社内の関係者だけで完結できるので、迅速に次の一手を打つことができます。

質問3. SEO内製化のデメリットもあるのでしょうか?

デメリットとしては、まず「SEO専任者が必要になること」です。なかなか片手間では難しいのがSEOなので、人的リソースの確保が急務です。また、自社でしっかり情報収集を行わなければ、最新情報のアップデートができません。

外注する場合に比べると、そういった手間や時間を費やすことがデメリットといえます。そしてSEO内製化では、外注費がかからない代わりに人件費がかかります。人材の育成には時間がかかることも踏まえて、費用対効果を出していくとよいでしょう。

質問4. SEO内製化はどのようなステップを経て、完全移行に至りますか?

ナイルが支援する場合を例にすると、SEO内製化までには、検討段階、導入期、運用期、卒業期の4つのステップがあります。検討段階で、SEO内製化の実現に協力的なコンサルを探すことからスタートです。

導入期ではなぜ内製化したいのか、内製化とはどのような状態を希望しているのか、内製化ができる企業組織なのか、貴社にとって成果の出るSEO体制はどんな体制かを検討し、なるべく希望に沿って内製化できるように提案していきます。

運用期ではコーチを受けながら、実際にノウハウを社内に蓄積していきます。そして、卒業期に完全移行へと至るプロセスです。

質問5. SEO内製化の導入期は、どんな作業が必要になりますか。

導入期は貴社が臨む内製化とはどんなものなのかを定め、それに向かって必要な物事、組織体制、人手、費用などを明らかにしていきます。その後、スケジュールを決めていくのが主な作業です。現状、社内にどれくらいSEOの知見があって、人的リソースはどのような状況なのか。社内の情報を整理しながら、実際の運用に向けて環境を整えていきます。

質問6. SEO内製化の運用期は、どんなことを習得する必要がありますか?

運用期に入ると、ナイルのコンサルタントから提供される指示書やキーワードリストをもとに、SEOの作業を一つひとつ覚えていきます。注意点としては「再現性を意識する」ことです。ただ言われたとおりにやっているだけでは、完全に移行したときに状況に応じた施策を打つことが難しくなります。手順の背景にある「なぜそうしたのか」「どういう目的で、この資料は作成されているのか」という意図もきちんと理解することが重要です。

質問7. SEO内製化の卒業期には、どんな点を最終確認しますか?

卒業期の確認ポイントについては「コンサルタントの思考を再現できるかどうか」につきます。再現性が十分に高まれば、卒業期を迎えて完全にSEO内製化のスタートです。もし、まだ不安があれば、移行後も定期的にアドバイスを受けることもできます。

一部のみを内製化する「セミインハウスSEO」という方法もあるので、そのあたりも含めて、今後のコンサルタントとの付き合い方を決めていきます。SEOは積み重ねですから、できるだけ無理のない選択肢をとるようにしましょう。

質問8. SEOを内製化するにあたっては、具体的にどんなサイトの改善を行いますか?

具体的には、サイトの基本施策をまずは見直していきます。検索エンジンのクローラーが巡回しやすくなるように内部リンクを設置したり、ページの評価を下げないように重複しているコンテンツを整理したりします。また、サイト内のページの表示速度が著しく遅い場合に、検索エンジンからマイナスの評価を受けることがあります。

その場合は画像のサイズを最適化したり、データの通信量を減らしたりするのもSEOで行うべき対策です。さらに、スマートフォン向けに最適化することも、今や欠かすことのできない、SEOの基本対策といってよいでしょう。これらを自分たちでできるようにノウハウを提供します。

質問9. あまり人手はかけられないのですが、SEOを内製化するにあたって専任者は必要でしょうか?

SEOを行うにあたっては、常に変化するGoogleの検索アルゴリズムに対応できるだけの知識や経験が必要です。実際には、他の業務とSEO業務を兼務する企業も多くありますが、結果につながりにくいのが現状です。これから始めていく場合で、SEO内製化できちんと成果につなげるには、SEOの専任者を置くことが不可欠でしょう。

質問10. SEOを内製化するには何人の人手が必要ですか?

SEO内製化にあたって、どれくらいの人手が必要になるかは、会社やサイトの規模によって変わってくるため一概にはいえません。ただひとついえるのは、SEOの実務は非常に多岐にわたるということです。ターゲット層のペルソナの設定から始まり、競合調査やキーワード選定、サイトの構造や操作性の改善など多くの業務を行っていきます。

さらに、コンテンツの作成にあたっては、ライターの人選から記事の進行管理、サイト内外での展開の仕方なども考えなければなりません。コンテンツを実装したあとの分析も含めれば、人手はいくらいても足りないくらいです。

まずは、人材をどのようなかたちで、どれだけ割けられそうかを考慮した上で、社内のリソースが十分であるかどうかコンサルティング会社に相談してみてください。

質問11. 自社でSEOを行う際に、どんなツールが必要になりますか?

SEOを内製化するには、いくつかのツールが必要となります。Googleが提供する無料のアクセス解析ツール「Googleアナリティクス」や、サイトを訪れる前のユーザーの動きがチェックできる「Google Search Console(グーグルサーチコンソール)」など、ウェブサイトを運営していれば、すでに利用している会社が多いでしょう。

加えてGoogleが用意しているキーワード調査ツール「Googleキーワードプランナー」や、検索キーワードの検索回数を測定する「Googleトレンド」も、SEOでは必須のツールです。さらに、関連キーワードを調査する「ラッコキーワード」や被リンク調査ツールの「ahrefs(エイチレフス)」も活用していきます。

そのほか、必要な機能が高レベルでまとめられている「SEMRush(セムラッシュ)」や、自然検索によるサイトの表示順位を測定してくれる「GRC(ジーアルシー)」「Keyword Dock(キーワードドック)」などを用いながら、SEOの戦略を立てていきます。

SEOの内製化にあたっては、上記のツールを使いこなせるようにコンサルタントがアドバイスしていきます。「Keyword Dock」の詳細はこちらをご覧ください。

質問12. セミインハウスSEOとはどういう意味ですか?

「セミインハウスSEO」とは、SEOすべてを内製化するのではなく、一部のSEO施策については外部の力を借りる方法です。企業によっては内製化したいけど異動が多くて専任者をつけられないこともあります。その際には自社だけで無理して行わず、セミインハウスSEOの導入をおすすめします。内製化するところと、アウトソーシングするところを切り分けて整理し、外注を併用しながら、タイミングをみて完全に内製化を目指すのも、選択肢のひとつでしょう。

【導入後の成功事例】

三井住友カード株式会社では、このセミインハウスSEOを導入して「ゼロからはじめるクレジットカード」のほか、10種類ものオウンドメディアを約3年の間に立ち上げて運用することに成功しました。業務の一部をアウトソースすることで、SEO内製化を行えるほどの社内体制を目指したのが成功のポイントです。

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質問13. SEO内製化の費用対効果はどのように測ればよいですか?

SEO内製化の費用対効果は、投資額と利益を割り出せば、「費用対効果(ROI)=利益(売上ー売上原価ー投資額)÷投資額×100%」の式で算出が可能です。SEO内製化の場合は外注費がかからないので、投資額の抑制につながります。

一方の外注の場合は、社内でのSEO業務が減るので、売上原価となる「人件費」の抑制につながります。SEOの内製化と外注化は、いずれにしても費用が発生します。そのため、費用対効果については、トータルの「利益」と「投資額」を把握して比較するとよいでしょう。

質問14. ナイルでは、どのようなSEO内製化サービスがあるのでしょうか?

ナイルのSEO内製化サービスは、「編集部強化プラン」「編集部立ち上げプラン」「ウェブ制作強化プラン」「ウェブマーケティング強化プラン」の4つです。社内の状況に合わせたプランの提案になります。

質問15. 最短どのくらいでSEOを内製化できますか?

人材育成には、どうしてもある程度の期間がかかります。一般的に必要十分なSEOのノウハウを現場で身につけるまでには、約2、3年の実務経験が必要とされています。しかし、 貴社のSEO担当者がSEO未経験でも前職でデジタルマーケティングやサイト制作に携わっていた場合などであれば、半年で内製化できる場合もあります。実際に1年足らずで内製化が完了し、コンサルを卒業した企業もございます。

【導入後の成功事例】

ヒューレックス株式会社は、1年間のリモートコンサルでSEO内製化を果たしました。プロジェクトを経て、選定したキーワードの8割が検索順位3位以内に入り、ブログ経由で月50件のコンバージョンが発生するなど、社内での積極的なコンテンツ展開により短期間で成功したケースです。

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コンサルティングの際に現状を共有した上で、適切な支援内容について期間も含めて相談することをおすすめします。

質問16. ウェブ記事を作成するリソースはありますが、SEOの知識がありません。その場合は、内製化にあたってどのような流れになりますか。

ナイルの内製化サービスの中で最も相談が多い「編集部強化プラン」が、適切です。「編集部強化プラン」では、導入期にSEOが得意なコンサルタントと編集者がタッグを組んで、キーワード調査から記事作成を実施します。キーワードリストや記事要件などの提案から、どのように調査をしていくのか、ナイルのノウハウを社内へインストールしていきます。

また、卒業期には、社内で作成したキーワード調査結果、記事要件、記事に対してSEOが得意なコンサルタントと編集者がアドバイスしていきます。導入期と卒業期で合わせて最短半年程度で、自社でSEOコンテンツ作成、キーワード調査の実施ができるようになります。

質問17. 編集部がない場合も、自社のみでSEO記事の作成はできますか?

その場合はナイルの「編集部立ち上げプラン」がよいでしょう。担当者の方とともに、1人目となる編集者やライターの採用や育成を行いながら、社内でSEO記事の作成ができる状態を目指します。

導入期では、記事作成のノウハウを伝えながら、編集者とライターを育成し、運用期で実際の支援を行います。実際に社内で作成したキーワード調査結果、記事要件、記事に対して、コンサルタントや編集者がアドバイスを行いながら、再現可能なレベルでの内製化ができたら卒業となります。

編集部を一から立ち上げることになるため、導入期は最短6ヵ月、運用期は最短9ヵ月、伴走・卒業期が最短3ヵ月かかります。合わせると、最低1年3ヵ月で内製化に至ります。少し時間を要しますが、社内で1人目となる編集者は、コンサルタントと同等のレベルで、実務およびマネジメントが可能になります。

【導入後の成功事例】

株式会社スタディーハッカーは、社内体制でSEO記事を作成し、1年間でPVが約2倍、サービスサイトへのコンバージョン数が5倍に上がりました。SEOのノウハウを社内に蓄積することができ、インハウスSEOの自立自走でコンテンツを制作しながら、幅のあるオウンドメディアを運営し続けています。

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質問18. 記事を作るメンバーはSEOをわかっているのですが、ウェブの制作メンバーにSEO知識がない場合は、どのように内製化するのがよいですか?

ウェブ制作サイドにSEOの知識を習得してもらう「ウェブ制作強化プラン」がいいでしょう。技術的な知識や事例を説明しながら、制作メンバーへの研修を行います。このプランは、研修相手が制作メンバーであることから、既にウェブの知識がありますので、最短1ヵ月で内製化できることもあります。

質問19. 記事作成、分析、サイト制作、SEO、広告のいずれにも詳しいメンバーがいない場合も、内製化は可能ですか?

「ウェブマーケティング強化プラン」では、SEOにまつわるすべてのノウハウを貴社に指導します。導線改善、記事作成、CVR改善、分析などのほか、希望される場合は「広告内製化プラン」のご案内も可能です。

「ウェブマーケティング強化プラン」では、導入期に3ヵ月以上かけて、ウェブマーケティングチームを立ち上げます。次に運用期では、施策を実行しながら、コンテンツ制作・SEO・ウェブ解析のプロ1人ずつが専任となり、コンサルティングを行います。

最短10ヵ月の運用期を経て、伴走・卒業期では4ヵ月以上かけて、編集や解析のメンバーを社内で増やしながら、既存の担当の教育も行います。導入から卒業まで合わせると、最短で1年5ヵ月はかかりますが、マーケティング戦略から施策や解析まで、一貫して自社で実行して、判断できるようになります。

SEO内製化ならぜひナイルにご相談ください

ナイルでは、インハウスSEOへ向かうためのサポートを行っています。状況をヒアリングした上で、インハウスSEOの実現に向けて何が必要なのか、どのように進めればいいのか、ご提案させていただきます。ぜひ一度、ご相談ください。

また、SEO内製化について、ご紹介する資料もご用意しております。

  • SEOを内製化できる組織とできない組織の特徴
  • インハウスSEOを成功させる2つのポイント
  • インハウスSEO事例のスケジュール

具体的な内容については、ダウンロードの上、ご確認ください。

SEO内製化の1問1答!よくある疑問を解決【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

SEOに強くなる!記事構成の作り方を解説【オウンドメディア編集者に必要なスキル 第1回】

記事構成 作り方ガイド

ウェブマーケティングの一環として、「オウンドメディア」による集客活動が広く認知されました。今や多数の企業が、自社ウェブサイトでのブログなどを実践しているのではないでしょうか。企業規模などによってはマーケティングに割ける予算も限られているため、社内でオウンドメディアのコンテンツを内製する場合もあるでしょう。

しかし、社内コンテンツを内製化するにあたってコンテンツ制作の経験者がいるとは限りません。コンテンツ制作は意外と奥が深く、最近ではアフィリエイト目的のブログでさえハイレベルなコンテンツを公開している状況です。そのため、中途半端な記事では読まれないおそれがあります。

では、どのようにすれば解決できるのでしょうか。私は解決のキーになるのは、編集者の存在と編集者が持つテクニックだと思います。

そこで、本記事より数回にわたり、オウンドメディア編集者に必要なスキルを紹介します。社内でオウンドメディア編集者として任命を受けた人に向けて、コンテンツ制作でやるべき業務をまとめていこうと思います。

第1回目は、「記事構成」の作り方です。この記事構成のクオリティ次第で、素人とプロの違いが出ますので、ぜひ参考にしてください。

ナイルの編集者も使っている!資料ダウンロードはこちらから/

 

記事構成とは?

記事構成とは?まずは「記事構成」とは何かを簡単に説明していきます。記事構成とは、記事に掲載するパラグラフの構成を決めたもののことです。つまり、コンテンツの設計図というべき存在で、あらかじめ記事で伝える内容を明確にすることで、記事を書くときにスムーズな執筆ができるようになるのです。

記事構成の記載内容は?

次に記事構成で、記載すべき内容を紹介します。今回は、ナイル株式会社で実際に利用している記事構成の構成をベースに、最低限必要な項目をピックアップしました。

自社用に項目を増やしたり、記載内容を詳細にしてもいいでしょう。また、記載はExcelやGoogleスプレッドシートを用いると見やすくなります。


ナイルで実際に使用している記事構成シート

記事テーマ(タイトル)

「記事テーマ」とは、作成予定のコンテンツがどのような内容なのかを端的に表したキャッチコピーのようなものです。例えば、本記事のテーマであれば「記事構成の作成ガイド」となります。この時点で、個人的には記事タイトルの候補を記載することをおすすめします。記事タイトルにしておけば、SEO上位を狙うキーワードがきちんと盛り込まれていることや、そのタイトルが読者の目を惹くものかもチェックできるからです。

検索キーワード

「検索キーワード」とは、作成予定のコンテンツで検索上位を狙いたいキーワードのことです。キーワードは1つの単語でもいいですし、2つ以上の複合キーワードでも構いません。本記事でいえば、「記事構成」「記事構成 作り方」などがキーワードになります。

また、このキーワードを記載する意味としては、既存記事や同時期に制作するほかの記事と、キーワードが重複しないようにする役割もあります。本来であればキーワード設定時に注意すべきことですが、記事構成が完成した段階で、既存記事と重複する内容だと気づくケースもあるのです。

可能であれば、キーワードの検索ボリュームも併せて記載すると、コンテンツ制作を検討する材料となります。

記事の概要(リード)

「記事の概要」は、記事がどのような内容になるのかを記載したもので、記事テーマをより深く掘り下げ、記事で伝えるべき内容をより明確にしていきます。

記事の冒頭に記載する「リード文」と役割が似ていますので、私が記事構成を作る場合は、この時点でリードを記載しておきます。そうすれば、記事構成をチェックしてもらう際に、方向性の間違いなどがあれば、発見しやすくなるからです。

記事作成の目的(ターゲットとゴール)

「記事作成の目的」とは、記事の企画意図を書く部分のことです。「誰に何を発信して、その結果どうなるのか?」という「ターゲット」と「ゴール」を明確に記載しましょう。

本記事でいえば、「オウンドメディア編集者が、記事構成の作成方法を学び、コンテンツ制作に役立つ記事」です。ナイルの視点では、「オウンドメディア編集者が、記事構成の作成方法を学び、コンテンツ制作に役立つ記事を読み、ナイルの持つ知見やスキルに信頼をしてもらい、コンテンツ制作を依頼してもらう」ことが、記事作成の目的になるわけです。

記事詳細(見出し詳細)

「記事詳細」では、概要をさらに掘り下げるのではなく、どのような構成になるのか「見出し」や「小見出し」などを箇条書きにします。

例えば「玉子焼き」を作る記事であれば、「材料の準備」「調理」「盛り付け」「実食」などが見出しになり、「玉子を割る」などが小見出しになります。

想定文字数

「想定文字数」は、制作するコンテンツがどのくらいの文字量になるかを記載します。役割としては2つあります。1つ目は「競合記事に対して文字量が多いかどうか比較できる」ことです。2つ目は「コンテンツ制作にどのくらいのリソース(外注なら予算)が必要なのかを知ることができます。

なお、実状として注意すべき点は、無意味に文字数を増やすことです。記載すべき内容が十分にあればいいですが、競合に対抗するためだけに想定文字数を増やすのは危険です。

私はライターとして「その文字量は書けません」とお伝えし、文字量を調整したことがあります。しかし、一般のライターの中には「指示があるから」と、原稿を水増ししたり、冗長なテキストを書いたりすることもあります。この場合、指示したほうが悪いわけですから、あとで泣きながら修正することになりますので注意しましょう。

参考サイト

「参考サイト」では、参考にした記事のタイトルやURLを記載します。この参考サイトは、後述する「競合記事の調査」で調べたサイトをベースに増減すればいいでしょう。

この参考サイトの役割としては、本記事を作成する際に「どの記事を参考にするのか」がわかることです。また、タイトルの差別化をする際に、競合記事のタイトルと比較できるメリットもあります。

なお、ナイル編集者も使用している、記事構成シートのダウンロードはこちらから。

  • 見出しや記事の流れをまとめた設計図が作成できる
  • 記事構成シートによって、執筆しやすくなる

ダウンロードの上、ぜひ活用してみてください。

記事構成が持つ3つの役割

記事構成を作るのは、少し手間のかかる作業ですが、作成することでさまざまなメリットをもたらします。ここでは、記事構成が持つ3つの役割を紹介しましょう。

記事構成3つの役割

競合記事の記載内容が研究できる

コンテンツ制作で一番危険なのは、思いついたままテキストを書くことです。この場合、内容はライターの頭にある内容以上のものは出てきませんし、読み手にわかりやすい順番でないかもしれません。その結果、競合記事には記載されている「重要な要素」を見落とす可能性もあります。

記事構成を作れば、競合記事の記載内容を研究できるので、そのようなミスはなくなるでしょう。競合記事との比較だけではなく、必要だと思う内容があればそれを記載し、競合記事との差別化を図ることが大切です。

ライターへの齟齬がなくなる

記事構成を作ってライターに依頼すれば、依頼内容に齟齬がなくなります。記事構成はコンテンツの設計図ですから、記載された内容に沿って執筆すれば内容に抜け漏れも発生しませんし、方向性のブレも避けられるでしょう。

上司のチェックがスムーズになる

ライターへの依頼に齟齬がなくなるように、完成したコンテンツのチェックで上司からの記事内容に対するリテイクを避けることもできます。記事構成ではっきりと明文化していれば、仮にリテイクがあったとしても前向きな修正につながるでしょう。

なお、ナイルのようなクライアントワークの場合も同様です。クライアントに記事構成を確認してもらっておけば、責任の所在が明確になるのでトラブルを避けられます。

記事構成を作る5つのステップ

実際に記事構成を作る場合は、以下の5ステップを踏むといいでしょう。ただし、この順序はあくまで定型であり、企業によっては最適な順番も異なります。したがって、必ずしも順序どおりにする必要はありませんが、作業工程だけは飛ばさないようにしてください。

記事構成を作る5つのステップ

ステップ1:企画を考える

コンテンツ制作をする場合、まずは「企画を考える」ことからスタートする場合が多いです。企画は記事構成の「記事作成の目的」部分にあたりますので、「ターゲット」と「ゴール」を明確にして「どのような記事にすれば目的を達成できるのか」を考えて作ります。

例えば、自社製品を売るための企画であれば「製品を使うメリット・デメリットを紹介する記事」「製品を実際に使った体験記」などになるでしょう。

ステップ2:キーワードを決める

企画が決まったら、SEOで検索上位を狙うためのキーワードを決めます。例えば、前述した自社製品を売るための企画のキーワードとして「製品名 メリット」にしたいと考えるかもしれません。

しかし、そのキーワードの検索ボリュームが「0」だったらどうでしょうか。誰も検索しないキーワードでは、せっかくコンテンツを制作しても流入は望めません。そこで、製品名ではなく、製品のジャンルやできることから推察して探していきます。

例えば、製品がジューサーであれば「ジューサー メリット」にするとか、「ジュース 作り方」などです。なお検索キーワードについての詳細は、以下の記事をご参照ください。

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ステップ3:競合記事を調査する

次に競合記事を調査します。参考サイトにする記事は、検索上位10位以内から、作成するコンテンツにテーマや目的が近いものを選出しましょう。この参考サイトの役割としては、本記事を作成する際にどのような内容を盛り込めばいいのかを知ることです。また、タイトルの差別化をする際に、競合記事のタイトルと比較できます。

ステップ4:記事詳細に落とし込む

競合記事を調査したら、そこに記載されている内容を取捨選択して、記事詳細を作っていきます。できるだけ包括的に選ぶべきですが、場合によっては論点がずれているものや、古い内容があるかもしれません。また、インターネットに存在しているコンテンツのすべてが正しいものとは限らないので、必ず精査しましょう。

ステップ5:記事タイトルやリードを作る

ステップ4までで、キーワードや記事詳細など、そのまま記事構成に記載できる項目もあります。ステップ5では、これまでのステップで得た情報をもとに、残りの項目を埋めていきます。

企画とキーワードが決まれば、記事タイトルを作ることが可能です。また、競合記事をたくさん調べることで、リードでどのようなアプローチをすればいいのかも見えてくるでしょう。

記事構成にオリジナル要素を持たせよう

本記事で紹介した記事構成の作り方は、どちらかといえば既存の競合コンテンツをベースにした構成案です。この方法は最低限必要なものであり、包括的な内容や差別化を図るときに有効です。

SEOで検索上位を上げるためには、社内で作り上げた記事構成にオリジナル要素を盛り込むことが重要になります。読者満足度の高いオリジナルコンテンツを作るように心がけましょう!

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ナイルのコンテンツ制作代行プランをご用意

なおナイルでは、コンテンツ制作代行のプランをご用意しております。さまざまなコンテンツを作成して、情報発信していきたいけれど、記事を書くリソースがない場合、まずはお気軽にご相談ください。

SEOに強くなる!記事構成の作り方を解説【オウンドメディア編集者に必要なスキル 第1回】【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

リードジェネレーションの意味とは?基礎知識や成功のコツを紹介

リード ジェネレーション

リードジェネレーションは「見込み顧客の創出」を意味する、重要なマーケティング活動です。特に近年はオンラインでの打ち合わせも増え、ユーザーに直接会わなくてもいかに自社に興味を持ってもらい、見込み顧客へとつなげていくかが重要になりました。本記事では、そんなリードジェネレーションの概要や具体的な手法、実践におけるコツについて解説します。

リードジェネレーションの意味とは

リードジェネレーションとは、「見込み顧客(リード)を獲得するための取り組み」のことです。不特定多数のユーザー情報を得るのではなく、自社の商品やサービスに興味を持った見込み顧客を創出(ジェネレーション)することを意味します。主にマーケティング部門がリードジェネレーション業務を担うことが多く、獲得したリードを営業部門へ渡し商談から受注へとつなげていく流れが一般的です。

リードジェネレーションがうまくいけば、営業部門は商談や顧客コミュニケーションに注力でき、効率的に企業の売上拡大へと導くことができます。ゆえにリードジェネレーションは、企業の売上アップにつながる重要なマーケティング活動の1つなのです。

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リードナーチャリング・リードクオリフィケーションとの違い

リードジェネレーションと似た言葉として「リードナーチャリング」と「リードクオリフィケーション」があります。これらの違いは、以下のとおりです。

リードジェネレーション:見込み顧客の創出
リード ナーチャリング :獲得した見込み顧客の育成
リードクオリフィケーション:受注確度の高い見込み顧客の絞り込み

リード ジェネレーション

リードナーチャリングとは「リードジェネレーションで獲得したリードに対するコミュニケーションを通じて、信頼関係を構築しながら購入意欲を高めていく活動のこと」です。具体的にはメールマガジンの送付や限定セミナーの開催などを通じて、商材やサービスへの興味関心を高めていきます。

リードクオリフィケーションとは「リードナーチャリングで顕在化した見込み顧客から、より購入の可能性が高い顧客を選別すること」です。これによりマーケティング部門は受注確度の高いリードのみを営業部門に引き渡すことができ、効率的な営業活動が可能となります。

リードジェネレーションの代表的な手法9選

リードジェネレーションの代表的な手法を、オンライン・オフラインに分けて9つ紹介します。

オンラインのリードジェネレーション手法5選

まずはオンラインでのリードジェネレーションから紹介していきます。代表的な手法は以下の5つです。

手法
概要
メリット
デメリット
SEO
検索エンジンで上位表示を狙うための対策
継続的なリード獲得が見込める
成果が出るまでに半年~1年以上必要
ウェブ広告
GoogleやFacebookなどのウェブ広告の出稿
短期間で成果が出やすい
高コストになりやすい
SNS
SNSでの情報発信
ユーザーのシェアでリーチを伸ばせる
フォロワーを集めるまでに時間がかかる
メールマガジン
メールマガジンの配信
最小限の労力で多くのユーザーにアプローチできる
配信を続けるリソースが必要である
ウェビナー
オンライン上でのセミナー実施
ウェビナー実施を通じて好印象を得られる。共催すれば自社と他社のリードが共有可能
自社に興味のあるリードは集めにくい

オンラインのリードジェネレーションでは、ウェブサイトへの呼び込みやオンライン上での情報発信を通じて、リードを獲得していきます。例えば自社ウェブサイトに「資料請求」や「問い合わせフォーム」、「ホワイトペーパー」などを設置し、ダウンロードの際に顧客に情報を入力してもらいます。このような仕組みを作れば、自社ウェブサイトへの集客を通じてリード獲得が可能です。

またウェビナー(オンラインのセミナー)も、参加時に名前や会社情報などを入力してもらい、リード獲得へとつなげることができます。

オフラインのリードジェネレーション手法4選

リードジェネレーションといえばオンラインの施策がイメージされやすいですが、オフラインでリード獲得をする手法も存在します。代表的な手法は以下の4つです。

手法
概要
メリット
デメリット
飛び込み営業
企業のオフィスに直接訪問する
人件費と交通費のみで、広告費などのコストがかからない
成功確率が低い
テレアポ営業
企業に電話で商談のアポを促す
多くのターゲットにアプローチが可能
成功確率が低い
セミナー
セミナーを開催する
質の高いリードの獲得が可能
労力とコストがかかる
展示会・イベント
展示会の出展や自社イベントの開催
一定時間で多くのリード獲得が見込める
リードの質が低い傾向にある

オフラインのリードジェネレーションは、見込み顧客となりそうな相手へ直接アプローチしてリード情報を獲得していく手法です。オフラインの方法は、「企業側から能動的に顧客獲得のアプローチができる」という特徴があります。しかし現代では、インターネット上でのコミュニケーションや情報収集も増加しています。そのため、オンラインのリードジェネレーションも併せて実施するほうが効率的です。

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リードジェネレーション実践における4つのコツ

ここでは、リードジェネレーションの実践における下記4つのコツを紹介していきます。

  • ターゲットを明確にする
  • ユーザーのフェーズに合わせたアプローチを選ぶ
  • マーケティング部門と営業部門で連携を図る
  • リードナーチャリングを行う

順番に見ていきましょう。

コツ1 ターゲットを明確にする

まずは、リードジェネレーションの対象となるターゲットを明確にしましょう。ターゲットを明確にしておくことで、訴求に統一感が生まれ、想定から外れたリードを獲得する可能性も減少します。

ターゲットを設定する際には、「40〜60歳」「会社員」「人事部」「管理職」などの属性に加え、ペルソナまで考えておきましょう。ペルソナとは「ターゲットから落とし込んだリアリティのある人物像のこと」です。ペルソナを定めれば顧客となる人物のイメージを全員で共有でき、商品開発や訴求の方向性がぶれることなく施策を進めることができます。

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コツ2 ユーザーのフェーズに合わせたアプローチを選ぶ

リードジェネレーションを実施する際は、ユーザーのフェーズに合わせた手法の選択と最適なコンテンツの提供が重要です。

例えば、まだ課題意識の低いユーザーに対して、いきなり自社のサービス概要資料をダウンロードしてもらったり、課題解決のセミナーに参加してもらったりするのは難しいでしょう。まずは「市場調査やノウハウなどのコンテンツを提供する」「飛び込み営業で挨拶をし自社を知ってもらう」などから始めることをおすすめします。

リード ジェネレーション

上記図のように、リード獲得に至るまでの流れをイメージし、それぞれの段階にいるユーザーの状況や心理に合わせたアプローチ方法を選択していきます。業界や商材などによって顧客のプロセスは異なるため、自社に適したものを作成していきましょう。

コツ3 マーケティング部門と営業部門で連携を図る

リードジェネレーションにおいて、マーケティング部門と営業部門の連携は必須です。マーケティング部門が獲得したリードは営業部門にパスされ、商談から受注へとつなげていきます。施策内容やリードの獲得背景を共有することで、営業部門はスムーズに商談へと進めることが可能になるでしょう。

また、営業部門も受注につながりやすいリードの傾向をマーケティング部門に伝えておくことで、マーケティング部門は質の高いリードをパスしやすくなります。こうして、営業とマーケティングのベストなチーム連携により、効率よく施策を進めることができるでしょう。

例として、マーケティング部門が「このリードは期間限定の初期費用無料キャンペーン経由で獲得したリードです」と営業部門に共有します。すると営業部門は、期間内に受注が見込めるリードとして優先的に対応できます。逆に営業部門から「年末年始は顧客の商戦期のため需要が高まる」など現場の状況を共有することで、マーケティング部門はその需要に合わせた商品設計や施策をスムーズに行うことができるでしょう。

「マーケティング部門にとってリード獲得しやすい訴求内容」や「営業部門にとって受注しやすいリード」は、時期や状況によって変化します。日頃からコミュニケーションを取り、認識をすり合わせておくことが大事です。

コツ4 リードナーチャリングを行う

獲得したリードには、リードナーチャリングを実施しましょう。資料請求やセミナー参加など、何かしらアクションを起こしたリードは、情報収集意欲や興味・課題を持っている可能性が高いです。リードナーチャリングを行うことで、購入意思を高めるだけでなく、興味を持った顧客を逃す機会損失を避けることができます。

リードの心理は「ただ情報収集したいだけ」の人や「すぐに購入をしたい」人などさまざまです。やみくもに営業するよりも、リードナーチャリングを行い、購買意欲が高まった段階で商談するほうが効率的です。「リードを獲得できているのに商談・受注につながらない」とならないためにも、メールマガジンやウェビナーなどの情報発信を通じて、リードナーチャリングを積極的に実施してみましょう。

効果的なリードジェネレーションを実践しよう

リードジェネレーションは新規顧客を獲得するための重要なマーケティング施策です。以前までは、新規顧客獲得といえば「飛び込み営業」や「テレアポ営業」などオンラインの活動が主でした。しかしインターネットの普及によりユーザー側からの情報収集も進んだ現代では、オンラインでのリードジェネレーションが主流となっています。ぜひ、自社に合ったリードジェネレーション手法を見つけ、実践してみてください。

リードジェネレーションの意味とは?基礎知識や成功のコツを紹介【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

リードナーチャリングに活かせるコンテンツ例4つ!作成手順も解説

ナーチャリング コンテンツ

リードナーチャリングは、見込み顧客に商品やサービスの利用を促すための重要な施策です。

「ナーチャリングに活かせるコンテンツを知りたい」
「質の高いコンテンツの作り方がわからない」

この記事では、このようなお悩みを持つ方に向けて、

  • リードナーチャリングの概要
  • リードナーチャリングに活かせる4つのコンテンツ例
  • リードナーチャリングに活かせるコンテンツの作成

の流れで、リードナーチャリングのコンテンツに関して解説します。

リードナーチャリングのコンテンツをうまく活用すれば、ユーザーがより自社商品やサービスに興味を持つ可能性が高まります。ぜひ参考にしてください。

\コンテンツ制作代行プランの詳細はこちらから/

そもそもリードナーチャリングとは?

リードナーチャリングは、「見込み顧客の育成」を意味します。見込み顧客の中には、まだ商品やサービスへの興味関心が薄い人もいます。何らかの悩みは抱えているものの、その解決方法として自社商品・サービスをイメージできていない状態です。

例えば「ECサイトの不正注文を防止したい」と思っている顧客が、「ECサイト 不正対策」といったキーワードで検索したときを想像してください。「不正注文を検知するシステム」にたどり着くまでには通常時間を要するでしょう。さらに顧客が、「不正注文検知システムを導入しよう!」と思ったとしても、自社の不正注文検知システムにたどり着くまでにはもっと時間がかかります。

そこで、自社の商品・サービスを知ってもらい、興味を持ってもらうためのアプローチがリードナーチャリングの施策です。リードナーチャリングを実施するにあたって必要なのが、「コンテンツ」になります。

例えば、「【2021年度版】ECサイトにおける不正注文対策 虎の巻」のような資料を用意します。そして資料の中に解決策として自社の不正注文検知サービスを紹介するのです。

不正注文を防止したいと思って資料をダウンロードした人の中には、興味を持つ顧客がいるかもしれません。少なくとも不正注文検知システムの導入を検討したときには、候補に挙がるのではないでしょうか。このように、リードナーチャリングにおいてコンテンツを作ることはとても重要なことなのです。

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リードナーチャリングに活かせるコンテンツの例4つ

それでは、リードナーチャリングに活かせるコンテンツの例を、4つ紹介します。順番に見ていきましょう。

ナーチャリング コンテンツ

【コンテンツ例1】メディア記事

リードナーチャリングのコンテンツとして有効なのが、メディア記事です。メディア記事では、下記2つの方法でリードナーチャリングができます。

  1. 検索エンジンによる記事コンテンツの提供
  2. メールなどによる記事コンテンツの提供

潜在的な顧客の多くは、検索エンジンを利用して悩みを解決しようとします。したがって、検索エンジンで上位表示を狙う施策であるSEOを施すと集客にも利用できるのです。また上位表示を獲得できれば定期的な流入が見込めるので、自社メディアの資産にもなるでしょう。

さらに、作成したメディア記事はメールでも活用可能です。顧客に適切な記事を配信することで、より自社商品やサービスへの興味関心度が高まったり、顧客の悩み解決につながったりします。結果的に、商談のきっかけが作りやすくなるでしょう。具体的には、下記の手法が挙げられます。

  • メール本文で記事の概要のみを紹介し、ボタンやリンククリックで閲覧を促す
  • 記事の内容を簡略化してメールの文章として送りつつ、詳細を知りたい人向けに記事のリンクを添える

また、新たに記事を作る場合はSEOを狙いつつ、リードナーチャリングのコンテンツとして活用できるよう設計すると無駄がなくおすすめです。

【コンテンツ例2】導入事例

導入事例は、自社の商品やサービスへの興味関心度が高い顧客に届けるコンテンツです。BtoCであればお客様の声、BtoBであれば導入企業のインタビューなどがあります。

▼BtoCの場合

私たちが商品を購入する際も、口コミや評判を参考にすることも多いでしょう。消費者は、実際に商品やサービスを利用した人の意見を信頼しやすい傾向にあります。すでに商品やサービスを利用した顧客や導入企業には、アンケートやインタビューといった形で協力をしてもらうとベストです。

▼BtoBの場合

BtoBの場合は、以下のような活用方法があります。

  • メディアに記事としてまとめて、メールなどで紹介する
  • PDFなどで作成し、メディアからダウンロードしてもらう

事例の数が多ければ、同業種・同規模の企業に興味を持ってもらえる可能性が高まります。さらに、インタビュー時にヒアリングすることで、自社商品・サービスの強みとなる生の声を聞くこともできるでしょう。今後別の企業に営業する際や、別のコンテンツを作るときの参考にもなるのでおすすめです。

【コンテンツ例3】ウェビナーの動画・資料

ウェビナーは実施して終わりにせず、録画した動画や資料をリードナーチャリングのコンテンツとして活用しましょう。具体的な活用方法は、下記の3つです。

  1. 動画や資料をオウンドメディアに公開する 動画や資料をそのまま公開すると、編集のような手間がかかりません。当日ウェビナーに参加できなかった人に喜ばれます。
  2. 記事化して公開する 動画は情報量が多く視聴に時間がかかりますが、自分のペースで確認したい人にとってはテキストベースの記事が喜ばれるでしょう。記事化する手間はかかりますが、メールやSNSで発信するコンテンツとしても活用しやすいのでおすすめです。
  3. 顧客情報を獲得する目的で、ダウンロードコンテンツにする 顧客情報の獲得に使われる方法ですが、ダウンロードの際に顧客情報を入力してもらいます。入力された情報をもとに、リードナーチャリングにつなげることが可能です。

ウェビナーに参加できなかった人の中にも、内容に興味を持っている人がいるかもしれません。そういった顧客に向けて情報を届けることで、リードナーチャリングの役割を担えます。

【コンテンツ例4】ホワイトペーパー

ホワイトペーパーは、主にBtoBのコンテンツとして用いられるお役立ち情報をまとめた資料です。

リードナーチャリングとしては、メールや電話などのフォローコンテンツに使用できます。例えば、メールにダウンロード用のリンクを添付すると、わざわざメディア記事に訪れなくてもダウンロードが可能です。顧客が過去にダウンロードした資料に近いホワイトペーパーを紹介すれば、興味を惹きやすくなるでしょう。

また、メディア記事にホワイトペーパーのダウンロードボタンやバナーを設置することで、リード獲得にも貢献できます。さらに、商談に使う資料の一部としても活用しやすいため、汎用性がとても高いです。

リードナーチャリングのコンテンツを作る流れ

リードナーチャリングのコンテンツを作成する流れは、下記のとおりです。ひとつずつ紹介します。

ナーチャリング コンテンツ

【ステップ1】ペルソナを整理する

まず、自社が集めたいターゲットに絞るために、ペルソナを整理しましょう。ペルソナとは、ターゲットを細かく分析して定義した人物像のことです。ペルソナを見極めてからコンテンツを作らないと、高い効果は期待できません。なぜなら例えば、「20代女性向けのコスメ商品」を販売している場合、40代の女性の肌ケアの悩みなどをまとめた資料を作ったとしてもユーザーは興味関心を持たないからです。

ペルソナは細かな人物像を決定しますが、想像で決めることではありません。例えば、下記のようなデータが多く活用されます。

  • 過去に何度も商品やサービスを購入した優良顧客のリスト
  • Googleアナリティクスのデータ
  • アンケートやインタビューで得られたデータ

以上のようなデータにもとづいた設定をすることで、有効な意味を持ちます。先入観や思い込みでペルソナを設定しないように気をつけましょう。

実際にペルソナを考えようと思っても流れや方法がわからない方へ資料を用意しております。ペルソナ設計の具体的な手順やありがちなミスについても紹介しているので、最初から失敗しないようにぜひ参考にしてください。

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【ステップ2】ペルソナが解決したい課題を整理する

続いて、ペルソナが解決したい課題を整理しましょう。課題を整理するときは、以下2つの把握が重要です。

  1. どんなときに課題を持つか
  2. 課題を解決するためにどんな行動を起こすか

具体的にはカスタマージャーニーマップを作成し、顧客のプロセスと課題を整理するのがおすすめです。カスタマージャーニーマップとは、商品やサービスの認知・情報収集・検討といった「顧客が購入に至るプロセス」を一覧化したものです。

顧客の課題を考えたら、カスタマージャーニーマップの各フェーズの下に書いていきます。例えば、情報収集のフェーズでは、下記のような課題が考えられます。

  • 情報量が多すぎて、どのように探せばいいのかわからない
  • 情報に差がありすぎて、何が正しいのかわからない

顧客に伝わりやすいコンテンツ作りのために、顧客の視点に立った疑問や課題、不安について想像するようにしましょう。

【ステップ3】課題解決につながるコンテンツを作る

ペルソナや課題が整理できれば、いよいよコンテンツを作成します。解決したい課題、ペルソナが調べるチャネル(SNS、広告、Googleなど)に合わせながらコンテンツ制作スタートです。

例えば、文字だけでは伝えにくい情報があるのであれば、動画コンテンツをおすすめします。動画コンテンツは、下記のメリットがあります。

  • 映像と音声を使うため伝えられる情報が多い
  • 見た人の印象に残りやすい

また、具体的な動画の内容は

  • イメージアップを目的とした動画
  • 商品やサービスを紹介する動画
  • 使い方や便利さを紹介して購買意欲を高める動画

といったものが多く活用されています。

以上のように顧客の課題に寄り添ったコンテンツを作ることで、潜在顧客を購買意欲の高い優良顧客へと育成できるようになるでしょう。

リードナーチャリングは、課題解決につなげるコンテンツが重要

リードナーチャリングの役割は、獲得した見込み顧客を購買意欲の高い優良顧客へ育成することです。顧客に寄り添ったコンテンツを作るために、ペルソナと解決したい課題の整理が重要となります。

カスタマージャーニーマップなどを活用して顧客の課題を把握し、リードナーチャリングにつなげましょう。

なおナイルでは、コンテンツ制作代行のプランをご用意しております。さまざまなコンテンツを作成して、情報発信していきたいけれど、記事を書くリソースがない場合、まずはお気軽にご相談ください。

リードナーチャリングに活かせるコンテンツ例4つ!作成手順も解説【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

メールでリードナーチャリングは今も効果的?具体的手法4選を詳しく解説

ナーチャリング メール

メールマガジンを活用したリードナーチャリングは、電話やオウンドメディアなどとは違うメリットがあります。

「メールを活用して適切な顧客にアプローチしたいけれど、どうしたらいいのかわからない」
「メールマガジンは行っているけれど、なかなかCVにつながらない」

この記事ではこのようなお悩みを持つ方に向けて、メールナーチャリングとは何か、その特徴と具体的な手法、成功に導く3つのポイントについて詳しく解説します。また混合されがちですが、メールナーチャリングはメールマガジンとは全く別ものです。これから実施を検討する方だけではなく、現在実施中の方にも有益な内容をまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

メールナーチャリングとは?

まずは、リードナーチャリングの説明とメールナーチャリングの特徴と効果、メールマガジンとの違いなどについて見ていきましょう。

メールナーチャリングの特徴

リードナーチャリングは、見込み顧客に対して適切な情報提供を行うことで、自社の製品・サービスの購入意欲を高めて契約につなげるマーケティング施策のことです。そして、メールナーチャリングとはその名の通り、「メールを活用して見込み顧客の意思決定に必要なお役立ち情報を届けること」を指します。

メールナーチャリングの最大の特徴は「メールを送る対象や日時を、自社のみで自由に調整できること」にあります。例えば、見込み客の中でも特定の業界に絞って配信したり、最もメールを開くであろうタイミングを狙って送付したりなどです。

例えばウェビナーでは、見込み顧客一人ひとりに電話アプローチをしたり、資料作成や配信準備、また登壇者調整が必要だったりします。一方でメールナーチャリングは、もっと手軽に実施できてPDCAが回しやすい手法といえるでしょう。

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メールナーチャリングは今も効果が高いか

「メール手法は古い?」「メールナーチャリングは他の施策と比べて効果が高いもの?」と疑問に思っていませんか。ナーチャリング手法はメールのほかにオウンドメディアやSNSなどがありますが、今でもメールナーチャリングの効果は高いといえます。

その証拠にFacebookの提供元のMetaでさえも、Facebookのユーザー登録を済ませたばかりの人に対し「Facebookを最大限に活用する3つの方法」という内容のメールを送っています。Metaがあえてメールを活用している理由は、これまでSNSを使ったことのない顧客がいきなりFacebookを使うのはハードルが高いためと考えられるでしょう。

メールがSNSなどの他のチャネルと比べて効果が低いのではなく、他のチャネルとメールを併用することに意味があるのです。より多くの見込み顧客にリーチし、見込み顧客の取りこぼしを防止できるかわかります。

メールナーチャリングとメールマガジンの違い

メールナーチャリングとメールマガジンはどう違うのでしょうか。メールマガジンは、基本的に同一の内容を連絡先のわかる顧客すべてに一斉配信することを指します。休業日のお知らせなど、見込み顧客・既存顧客を問わず周知したい情報を送る場合には適しているでしょう。しかし、顧客ごとに伝えたい情報が異なる場合は、好ましくありません。メールナーチャリングとは、特定の条件に合致する見込み顧客にメール配信することを指します。具体的な例として、以下のような目的で実施します。

▼ECサイトの場合
【目的】ユーザーが買いそびれていた商品購入の後押しを行う
【実施】カートに商品を入れたまま購入していないユーザーに、お得なキャンペーン情報をメール配信する

▼BtoBサイトの場合
【目的】メールの中で、無料トライアルの打診や商談の日程調整を行う
【実施】セミナー後、参加者にアンケートメールを送る

一方で、メールナーチャリングは配信する顧客の条件を絞るがゆえに、条件によってはメールを配信する母数が激減してしまう可能性があります。「今回たまたまそうなった」といった偶発的な結果とならないよう、配信する顧客リストの条件は細かく絞りすぎないよう注意しましょう。

いずれも一長一短があるためメールを配信する対象・目的に合わせて、メールマガジン・メールナーチャリングを使い分けることが重要です。

メールナーチャリングの手法4つ

メールナーチャリングには、以下4つの手法があります。それぞれどんなときに有効か、具体的に見ていきましょう。

ナーチャリング メール

【手法1】ステップメール

ステップメールとは、特定のアクションを取った顧客に対して、事前に決めたスケジュールでメールを送る手法のことです。例えば、新しいサービスを使い始めた顧客に対する、チュートリアルが該当します。

■サービス利用開始した顧客へのステップメールの例

  • 利用開始1日目:サービスへのログイン方法の案内
  • 利用開始2日目:管理画面の操作方法の案内
  • 利用開始3日目:さらに便利なサービス(有償)の紹介

上記の例では新規顧客が初めてサービスを利用する上での不安を払拭しつつ、3日目には別のサービスを紹介します。このように、ステップメールは「申し込み」など特定の行動を促したいときの「作業方法の案内」におすすめです。

【手法2】セグメントメール

セグメントメールとは、特定の情報で見込み顧客を絞り込み、絞り込んだ見込み顧客の興味関心に合わせて情報を伝えるメールのことです。特定の地域に居住している見込み顧客に対して「●●地域限定!」というメールを送ったり、既存顧客にのみ「ご愛顧キャンペーン」という追加購入を促進するメールを送ったりします。

特定の条件に合致する顧客のみに情報を届けるため、その顧客へピンポイントで響く内容を届けられることがメリットです。

【手法3】サンクスメール(自動返信メール)

サンクスメールとは、顧客がウェブサイトのフォーム上で行動を行ったときに送られるメールのことを指します。具体的には「メールマガジン登録」や「資料請求」をしたときに自動で返信されるよう、あらかじめシステムで設定するものです。

顧客は申し込みができたかを確認するため、開封される可能性が他のメール手法よりも高いことが特徴です。サンクスメールに関連性の高い資料のURLなどを入れておくことで、追加の資料ダウンロードを促せる可能性があります。

【手法4】案内・集客メール

案内・集客メールは、イベントやセミナーなどの案内のメールを指します。例えば、BtoBサービスの業界別セミナーの案内などです。同業他社事例を紹介することで、新しく比較検討を行うきっかけを与えることができます。検討が滞っていた顧客にとっては新たな気づきとなり、商談を再度前向きに進める効果が期待できるでしょう。

なお案内・集客メールを送るときは、顧客の興味関心度に合わせて送信する情報を変えると効果的です。

■顧客の興味関心度に合わせて送るコンテンツの例

  • 自社商品・サービスへの興味関心が高い場合  →無料相談会・ウェビナーの案内
  • 自社商品・サービスへの関心度がまだ低い場合  →導入事例・よくあるお悩みと解決策の資料の案内

メールナーチャリングを成功に導く3つのポイント

メールナーチャリングを成功させるには、どうしたらいいのでしょうか。ここでは、メールナーチャリングを成功に導く3つのポイントを紹介します。

ナーチャリング メール

【ポイント1】シナリオ設計に合わせたメールを送る

メールナーチャリングは、 闇雲にメールを送るだけだと効果が薄くなってしまいます。そのため、見込み顧客が「いつ、どういう状況で、困りそうか」というカスタマージャーニーを想定し、顧客の状態に合わせてどんな情報を届けるか(=シナリオ設計)を明確にすることが重要です。

具体的には、

  • メールマガジン登録した見込み顧客には、登録時のサンクスメールに「よくあるお悩みと解決策」を取りまとめた資料のダウンロードを促す
  • 資料請求した見込み顧客には、資料とともに「無料トライアル」や「デモの案内」の希望有無を問うメールを送る

など顧客の状態やアクションに合わせて、適切なコンテンツを届けるようなイメージです。事前に決めたルールに合わせてコンテンツを提供することで、受注確度が高まります。より詳細なシナリオ設計の方法が知りたい方は、以下をご一読ください。

 

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【ポイント2】開封率などの数値をもとにPDCAを回す

2つ目のメールナーチャリングの効果を上げる鍵は、数値の定点観測および改善です。見込み顧客が「メールを開封したか」「メール内のリンクをクリックしたか」といった具体的なアクションを確認することはとても重要です。想定されるカスタマージャーニーに合わせ、KPIを設定しMAツールのデータを使ってPDCAを回しましょう。

よく定点観測されているメールナーチャリングのKPI指標は

  • メールの開封率:メールを送った人数のうち、開封した人数の割合
  • リンクのクリック率:メールを送った人数のうち、リンクをクリックした人数の割合
  • メール返信率:メールを送った人数のうち、返信をくれた人数の割合
  • コンバージョン率:メールを送った人数のうち、資料請求などコンバージョンした人の割合

などがあります。

単にKPIを定点観測するだけではなく数値の変化を分析し、作成したシナリオ設計を都度修正・変更していくことでメールナーチャリングの効果をより高めることが可能です。リードナーチャリングのKGIの考え方、KPIの定め方について詳しく知りたい方は以下もご一読ください。

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【ポイント3】顧客に役立つコンテンツを届ける

最後のメールナーチャリングのポイントは、見込み顧客にとって役立つ情報を届けることです。もしも既存のコンテンツがメールナーチャリングに活用しづらい場合は、コンテンツを新たに作ることも検討しましょう。なぜならリードナーチャリングの最終目的である商談や購入は、顧客の課題を解決するコンテンツを届けることにより発生しやすくなるからです。

リードナーチャリングのコンテンツを作る流れは、次の3ステップです。

  1. ペルソナを整理する これまでのお問い合わせの情報をもとに、どんな見込み顧客がいるかを整理します。
  2. ペルソナが解決したい課題を整理する ペルソナが解決したい課題を、社内の営業担当やコールセンター担当、契約直後の顧客などからヒアリングします。
  3. 課題解決につながるコンテンツを作る 洗い出した課題を解決するためのコンテンツを作成し、見込み顧客が調べる経路(SNS、Googleなど)に合わせてコンテンツを提供します。

どのようなコンテンツが効果的か、具体例が知りたい方は以下もご参照ください。

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メールナーチャリングは、顧客から信頼を得る重要な施策

メールナーチャリングは、見込み顧客に必要とされる情報を届けることで顧客から信頼を得ることができる重要な施策です。シナリオ設計〜数値の定点観測といった「MAツールの活用とコンテンツ制作」の両輪で、PDCAを回すことがより効果を発揮するでしょう。

メールでリードナーチャリングは今も効果的?具体的手法4選を詳しく解説【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

BtoBデジタルマーケティングとは?代表的な5つの手法やメリットを解説

btob デジタル マーケティング

近年、BtoBビジネスでデジタルマーケティングの活用が進んでおり、その手法も広がりを見せています。BtoBのマーケティング担当にとって、デジタルマーケティングの知識は必須といっても過言ではありません。そこで本記事では、「BtoBデジタルマーケティング」の意味や主な手法5選とメリットを紹介します。

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BtoBデジタルマーケティングとは?

BtoBデジタルマーケティングとは、「BtoBビジネス」で「デジタルマーケティング」をすることです。まずは、「デジタルマーケティング」という言葉の意味を解説します。

デジタルマーケティングの定義

デジタルマーケティングとは、インターネットやIT技術を活用したマーケティング手法のことを指します。以前のマーケティングでは、訪問営業をしたりテレビや新聞に広告を出したりといったアナログ的な手段が主流でした。しかし、インターネットの発展とともに、ウェブサイトやSNS、ウェブ広告などを用いてデジタル化するマーケティング手法が登場したのです。

現在では、業務の効率化を優先できて少ないコストで大きな成果を得られるデジタルマーケティングが、従来のアナログ手段にとって代わり多くの企業で採用されています。

デジタルマーケティングとウェブマーケティングとの違い

btob デジタル マーケティング

デジタルマーケティングと似た言葉に「ウェブマーケティング」があります。デジタルマーケティングとウェブマーケティングの違いは、マーケティングの「範囲」です。

ウェブマーケティングは、ウェブの中で行うマーケティングです。具体的にはSEO(検索エンジンでの上位表示を狙う集客方法)の実施や、ウェブ広告の出稿がウェブマーケティングに該当します。

一方でデジタルマーケティングは、ウェブの中だけに留まりません。例えば、スマートフォンの行動履歴などのビッグデータは、実世界での現象をデジタル分析して売上向上を図ることもあります。

以上のように、ウェブマーケティングは「ウェブの世界の中だけ」、デジタルマーケティングは「ウェブの世界に止まらない」点が両者の違いです。

デジタルマーケティングとコンテンツマーケティングとの違い

コンテンツマーケティングとは、「価値のあるコンテンツを作成することで顧客の獲得を図るマーケティング手法」のことです。

具体的には、ブログに記事を投稿したり、ホワイトペーパーを作成したりするのがコンテンツマーケティングの基本です。これらはデジタルマーケティングの手法でもあるので、「コンテンツマーケティングはデジタルマーケティングの一部」と考えることもできます。

しかし、コンテンツマーケティングでは、デジタルコンテンツだけではなく、アナログなものも取り扱います。例えば、チラシやDM、FAXを企業へ送ることもコンテンツマーケティングの手法の1つです。

そのため、コンテンツマーケティングでは「デジタルとアナログの両方の手法」を取ることに対し、デジタルマーケティングは「デジタルの手法のみ」という点が異なります。

BtoBデジタルマーケティングの重要性

btob デジタル マーケティング

BtoBビジネスにおけるデジタルマーケティングの重要性は、近年ますます上昇しています。

アメリカのデータ分析会社CEBが2012年にGoogleと共同で行った研究によると、「購買プロセスの57%が営業担当者に会う前に完了している」と発表しています。つまり、商品やサービスを購入する過程の半分以上は「営業担当に会う前の情報収集」が占めているということです。

また現代では、情報収集をする際にウェブサイトやウェブ資料など、デジタルコンテンツを活用する機会が増えています。実際2020年5月の日経リサーチの調査でも、BtoB企業のビジネスパーソンのうち、「その会社のホームページ」での情報収集が40%と、最も多い割合でした。

以上のことから、BtoBでの購買プロセスにおいて、デジタルマーケティングでの情報提供は重要性を増しているといえます。

BtoBデジタルマーケティングの手法5選

それではBtoBデジタルマーケティングでよく活用される、以下の5つの手法を解説します。

btob デジタル マーケティング

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手法1 SEO

SEO(Search Engine Optimization)は「検索エンジン最適化」という意味で、自社サイトのコンテンツをGoogleなどの検索エンジンで上位表示させるための施策です。BtoBデジタルマーケティングにおいては、リードジェネレーションの場面で用いられます。

自社サイトを検索結果の上位に表示できれば、多くのユーザーの流入を増やすことが可能です。集めたユーザーを問い合わせや資料ダウンロードにつなげ、リードを獲得していきます。

手法2 SNS

SNSはTwitterやInstagram、LINEなどで情報発信をする手法です。BtoBデジタルマーケティングにおいてはリードジェネレーションとリードナーチャリングの両方で活用されます。

まずリードジェネレーションの場面では、SNSからサイトへアクセスしてもらったり、投稿で資料のダウンロードを促したりしてリードを獲得することが可能です。

リードナーチャリングの場面では、フォロワーに対して継続的に情報発信をする中で、自社の価値観に共感してもらったり、購買意欲を高めたりすることを狙います。

手法3 ウェブ広告

ウェブ広告はインターネット上の広告を意味し、リードジェネレーションの場面で用いられる手法です。広告を掲載する場所は、ウェブサイトや検索結果、SNSなど多岐にわたります。掲載した広告から自社サイトへの流入を増やし、リードの獲得につなげます。

手法4 ホワイトペーパー

ホワイトペーパーは、ビジネスに関連した有益な情報をまとめたものです。BtoBデジタルマーケティングでは、リードジェネレーションとリードナーチャリングの両方で用いられます。

例えば、自社サイトにホワイトペーパーのダウンロードフォームを設置し、企業名や担当者、連絡先などを記載してもらうことで、リード獲得を狙います。また、見込み顧客に対してホワイトペーパーを配布して有益な情報を提供する中で、購買意欲や信頼の向上を狙うことも可能です。

手法5 メールマガジン

メールマガジンは、リードジェネレーションとリードナーチャリングの両方で用いられる手法です。

ウェブサイトにメールマガジンの登録フォームを設置しておき、興味を持った人に氏名やメールアドレスを入力してもらい、リードを獲得します。また、購読者に対して定期的にメールを送って情報提供をすることで、信頼性の向上や商談へつなげる役割もあります。

BtoBデジタルマーケティングの3つのメリット

BtoBビジネスでデジタルマーケティングをするメリットは、以下の3つです。それぞれについて詳細を見ていきましょう。

btob デジタル マーケティング

メリット1 顧客に合わせてアプローチできる

デジタルマーケティングのメリットの1つ目は、顧客に合わせたアプローチが可能なことです。

例えば多機能のMAツールのマーケティングをする際、アピールポイントとしては「リード管理機能」や「メール配信機能」など複数あります。その中で、見込み顧客の全てに「多機能な点」をアピールしても効果は限定的です。それよりも、顧客情報が整理できていない企業に対しては「リード管理機能」を、メールによるアプローチを効率化したい企業には「メール配信機能」をそれぞれアピールした方が高い成果が得られるでしょう。

このように、顧客にアプローチする際には、それぞれの企業の課題や興味に対してピンポイントでアピールすることが効果的です。そこで、「データベースなどから顧客の課題や興味を取得できて」「顧客ごとに提供する情報やページを変えられる」デジタルマーケティングを活用すれば、高い成果を得ることができます。

メリット2 同じ労力で多くの顧客にアプローチできる

2つ目のメリットは、少ないコストでより大勢の顧客にアプローチできることです。

例えばセミナーを開催する場合、オフラインでは全国へスタッフを派遣して、それぞれの場所で会場設営をするなどのコストがかかります。一方でウェビナーを開催する際は、スタッフを派遣する必要はなく、会場設営の必要もありません。

しかも1回開催するだけで全国の人が視聴できる上に、録画しておけば後日観ることも可能です。このようにオフラインとオンラインでは、開催のコストとアプローチできる顧客の数が大きく異なります。

オンラインが効果的なのはセミナーだけではありません。メールマガジンやブログ記事、SNS発信などは、1つのコンテンツを作成するだけで大勢の人に見てもらうことができます。基本的に何人に見られようが、コンテンツ制作にかかる労力は変わりません。

このようにデジタルマーケティングでは、少ない労力で多くの顧客にアピールできるというメリットがあります。

メリット3 業務の効率化が図れる

デジタルマーケティングでは業務の効率化も期待できます。

例えば、商談を増やす場面において、アナログな手法では、企業への直接訪問やテレアポを通じて、商談化を狙います。一方、デジタルな手法では、「営業リスト作成ツールを使った自動メール配信」「ウェブ広告で顕在層を集客」「ウェビナー後の個別相談会の実施」など、さまざまな方法があります。これらのデジタル手法を活用すれば、アナログな手法と比べ短時間で多くの商談を増やすことができるでしょう。

積極的にBtoBデジタルマーケティングを展開しよう

BtoBビジネスをする上で、デジタルマーケティングは欠かせない時代です。まだデジタルマーケティングに力を入れていないのであれば、積極的に取り組まれることをおすすめします。

デジタルマーケティングの進め方を知りたい場合は、以下の記事もご覧ください。デジタルを含めたBtoBマーケティングの流れや戦略の立て方を詳しく解説しています。

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BtoBマーケティングとBtoCマーケティングの違い7選

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BtoBとBtoCでは、マーケティングで意識すべきことは異なります。BtoBマーケティングで成果を出すためには、その特徴をよく理解しておくことが重要です。そこで本記事では、「BtoBマーケティング」と「BtoCマーケティング」の定義や、両者の7つの違いを解説します。

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BtoBマーケティングとは?

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BtoBマーケティングとは、「企業向けの商品・サービスを販売するための活動」のことを指します。BtoBは「Business to Business」を略した言葉で、「企業が企業に向けて商品・サービスを提供する」という意味です。具体的な例としては、「企業向けコンサルティング」「ITツールの販売」「食材の卸売り」「製品部品の製造」などが挙げられます。

企業が他社の商品・サービスを購入する目的は、基本的に「利益を上げるため」です。利益を生み出すために、他社にコンサルを申し込んだり、他社のツールを使って業務効率を上げたりしています。BtoBマーケティングを成功させるためには、自社の商品・サービスがいかに相手の利益を生むのかを合理的に訴えることが効果的です。

 

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BtoCマーケティングとは?

btob btoc マーケティング 違い

BtoCマーケティングとは、「一般消費者向けの商品・サービスを販売するための活動」のことを指します。BtoCは「Business to Customer」の略で、「企業が一般消費者に向けて商品・サービスを提供する」という意味です。具体的なビジネスの例としては、「コンビニ・デパート」「飲食店」「保険会社」「ネット販売」など膨大な数の業態があります。

一般消費者が商品・サービスを購入する目的は「自分の生活の質を向上させて満足度を高めるため」であることが多いでしょう。このため、BtoCでマーケティングをする際には「満足感」や「幸福感」といった感情面に訴えかけることが効果的です。

BtoBマーケティングとBtoCマーケティングの7つの違い

BtoBにしてもBtoCにしても、マーケティングを成功させるにはそれぞれの特徴を深く理解して、適切な手法を取ることが大切です。ここからは、BtoBとBtoCの違いを見ながら両者の特徴を深掘りしていきます。

BtoBとBtoCの違いをまとめると、下表のとおりです。

BtoB
BtoC
取り扱う商品・サービス
完成品以外も取り扱う
基本的には完成品
価格
高め
低め
販売方法
作った企業が直接販売することが多い
小売店・ECサイトを通じて販売することが多い
決裁権者
複数の担当者が承認
消費者ひとりで判断
検討期間
長め
短め
ブランドスイッチ (他社製品への乗り換え)
起きやすい
起きにくい
顧客との関係
継続的にコミュニケーションを取る
購入後はあまりコミュニケーショを取らない

それでは、それぞれの項目の詳細を見ていきましょう。

違い1 取り扱う商品・サービス

btob btoc マーケティング 違い

1つ目の違いは、取り扱う商品・サービスです。BtoCでは基本的には完成品を取り扱うことが多い一方で、BtoBでは完成品以外もよく取り扱います。

BtoCで取り扱われるのは、日用品など一般消費者をターゲットとした商品・サービスです。一般消費者が商品・サービスを購入する目的は、自分の生活の質を向上させることにあります。そのためユーザーは商品を購入後すぐに使って、満足感が得られる完成品を好む傾向が高いでしょう。

BtoBでは、企業対企業の取引になります。企業が他社製品を購入する目的は収益を得るためです。利益を上げるために、他社から部品を購入して製造した商品を販売したり、他社のサービスを活用してコストを削減したりといったことが行われています。このようにBtoBでは完成品以外の「部品・原料」や「企業活動の一部をサポートするサービス」も取り扱われます。

違い2 価格

BtoBとBtoCでは、扱う商品・サービスの価格も異なります。BtoBは単価が高くBtoCは低い傾向にあり、このような価格の差が生じるのはターゲットに違いがあるからです。BtoBでは「企業」がターゲットになるのに対し、BtoCは「一般消費者」がターゲットになります。したがって企業と個人では、必然的に商品・サービスを購入する予算の桁が違ってくるのです。

それに伴い、BtoBとBtoCでは価格の決め方も異なります。BtoCでは販売店によって若干の価格差はあるものの、同じ商品であれば全国どこでも同じような価格で購入が可能です。しかし、BtoBでは同じ商品・サービスでも取引先ごとに価格が変動する場合があります。これは案件ごとに見積もりを出して価格を決めることが一般的だからです。

違い3 販売方法

btob btoc マーケティング 違い

販売方法もBtoBとBtoCでは異なります。BtoBでは、商品・サービスを作った企業が直接取引先へ販売することが主流です。そのためマーケティング戦略を練る上では、顧客を集める方法を含めて考える必要があります。

一方でBtoCは小売店やECサイトを通じて販売することが一般的なため、集客は販売する店舗やサイトに委託する場合が多いでしょう。ただし、自社の店舗やECサイトで販売する際にはBtoBと同様に集客の戦略を練る必要があります。

違い4 決裁権者

4つ目の違いは、商品・サービスを購入する決裁権を持つ人です。BtoCでは決裁権者と利用者が同一人物なのに対して、BtoBでは決裁権者と利用者が基本的に異なります。

まずBtoCの場面では、商品・サービスを利用する人が店舗やサイトに訪れ、1人で購入するかどうかを決めることが多いでしょう。マーケティング戦略を練る上では、「商品を使う人」の購買意欲を掻き立てる戦略が必要です。

一方でBtoBでは商品・サービスを購入する際に、社内の複数の担当者がチェックします。これは会社の予算が適正に使われるよう、慎重に判断するためです。社内審査の中では、購入する商品・サービスを直接使用しない上長の決裁まで得る必要があります。実務担当者と管理職の両方が納得し、購入してもらえるようなマーケティング戦略を取ることが大切です。

違い5 検討期間

btob btoc マーケティング 違い

BtoBとBtoCでは決裁権者が異なることに関連して、購入に至るまでの検討期間にも差があります。一般的にBtoBでは購入までの検討期間が長く、反対にBtoCでは短い傾向になるでしょう。

理由は、BtoBでは商品・サービスの購入までに複数の担当者の承認が必要であることです。複数人がそれぞれ購入の必要性を判断するため、その分時間がかかります。大きな企業になればなるほど、1つの事業に関わる担当者が多く決裁者も増えるため、検討期間が長くなる可能性があるでしょう。

一方でBtoCでは、決裁権者が1人の場合が多いです。例えば主婦の方がスーパーで買い物をするとき、自分だけの判断で1つ1つの商品を非常に短い時間で「買う」「買わない」の選別をしていきます。このように、BtoBと比べて検討期間は圧倒的に短いといえるでしょう。ただし、住宅や自動車など高額の商品を購入する場合には家族で時間をかけて話し合うことが一般的です。「BtoCだから一概に検討期間が短い」というわけではない点に注意してください。

違い6 ブランドスイッチの起きやすさ

BtoBではブランドスイッチは起きにくく、BtoCではブランドスイッチが起きやすい傾向です。ブランドスイッチとは、ある商品・サービスを使っていた人や企業が、同じような別ブランドの製品に切り替えてしまうことを指します。

BtoBでブランドスイッチが起きにくい理由は、1つの商品・サービスを変えると複数の部署に影響が出る場合があるためです。例えば今までWindowsのパソコンを使っていた企業が、社内の全てのパソコンをMacに切り替えるとなると、大変な労力がかかります。このように商品・サービスを切り替えること自体がコストに大きく影響するため、ブランドスイッチは起きにくいといえるでしょう。

一方でBtoCでは個人ユーザーが品定めをしやすい状況にあるため、ブランドスイッチが起きやすいといえます。例えば食パンにしても衣料用洗剤にしても、新商品が出たりセールになっていたりするたびに別ブランドのものを試す人が多いのではないでしょうか。BtoCの商品・サービスの多くは代替可能でトレンドの移り変わりも早いことから、ブランドスイッチが起きやすいとされています。

違い7 顧客との関係

最後の違いは「顧客との関係」です。BtoBでは購入してもらった企業と継続的にコミュニケーションを取ることが多い一方、BtoCの大体の分野では購入後にユーザーとコミュニケーションを取ることはあまりありません。

BtoBでは「定期的なミーティングを実施する」「納入している部品の改良をお願いする」「ツールの仕様の変更を共有する」などの機会はよくあります。このように、商品・サービスを購入した後も引き続き企業間でコミュニケーションを取る機会が多くなります。

一方でBtoCでは、一部の分野を除いて商品・サービスを提供する企業と消費者がコミュニケーションを取る機会はあまりありません。例えば、コンビニでお菓子を買ったときに客と製造メーカーがやりとりをすることは基本的にないでしょう。ただし、自動車など購入後もメンテナンスが必要な商品の場合には、オーナーと企業が継続的にコミュニケーションを取ることがあります。

BtoBの特徴を理解してマーケティングを行う

マーケティング戦略を練る上では、BtoBでもBtoCでも自社のベクトルを定めて適切な手段を取る必要があります。そのためには、BtoBとBtoCの違いは押さえておくべきポイントです。マーケティングで成果を上げるためにも、ぜひ本記事で紹介した7つの違いを参考にしてマーケティング戦略に役立ててください。

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LTVが向上する5つのポイントを解説!購買単価や頻度がアップする

ltv 向上

マーケティングにおける重要な指標のひとつに、LTVがあります。顧客生涯価値と訳されるこのLTVをいかに高い数値にできるかが、マーケティングはもちろん、事業運営全体の成否が決まるといっても過言ではありません。

そこで今回は、LTVを向上させるためのポイントについて、活用できるツールとともに解説していきます。

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LTVとは?

LTVとは、「Life Time Value」の略で、日本語では「顧客生涯価値」と訳される、マーケティング指標のことです。具体的には、一人の顧客が取引の開始から終わりまでの間に、どれだけ自社に利益をもたらしてくれるのかを表した数値のことで、この数値が高ければ高いほど、会社にとってメリットの大きい顧客を獲得していると判断できます。

このLTVは、サービスや商品の特性によってさまざまな計算方法が存在しますが、代表的なものとしては以下のような計算式があります。

【LTVの代表的な計算式】

  • 平均購買単価×購買頻度×継続購買期間–コスト
  • 平均購入単価×平均購入回数
  • 年間取引額×収益率×継続購買年数
  • 利益×取引期間

より精度の高いLTVを計算するには、顧客一人ひとりを個別に計算することが理想とされています。しかし現実には難しいため、一般的には全体平均からLTVを求めるのが主流となっているのです。

LTVを向上させるための5つのポイント

次に、LTVを向上させるための5つのポイントを解説します。

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1 平均購買単価を向上させる

平均購買単価は、LTVを求める計算式においても基礎となる部分であるため、ここの数字を上げることができれば、LTVも向上させることができます。この平均購買単価の向上は、LTVの向上方法として、最も代表的なものといえるでしょう。

平均購買単価を向上させるためには、商品やサービスそのものの値段を上げたり、魅力をしっかり訴求することです。方法としては、より上位の商品を購入してもらうアップセルや、関連商品を購入してもらうクロスセルがあります。

2 購買頻度を向上させる

購買頻度を向上させるのも、LTV向上を目指すのに効果的なポイントといえます。年1回しか購入しない顧客が年2回購入してくれるようになれば、それだけでLTVは2倍になりますから、その重要度がわかっていただけるのではないでしょうか。

顧客に購入頻度を上げてもらうためには、商品やサービスの魅力をしっかりと訴求できる環境を整えることが大切です。メールなどで顧客との接触機会を増やしたり、顧客の購買意欲が高まっているタイミングで適切に商品のアプローチをしたりといった施策があります。

3 顧客数を増やす

平均購買単価の向上と購買頻度の向上に合わせて顧客数を増やすことができれば、LTVを大きく向上させることが可能です。その一方で、購入単価や購買頻度が低い顧客を増やしてしまった場合は、LTVが下がってしまう恐れがあります。いたずらに顧客数だけを増やそうとするのではなく、自社にしっかりと利益をもたらしてくれる顧客を創出していくことが大切です。

4 顧客維持率を向上させる

自社の商品やサービスの愛用者を増やし、顧客としてあり続けてもらえれば、それだけ購買確率も高くなり、利益も積み上げていくことができます。こうした顧客維持率の向上も、LTV向上には重要なポイントです。

またマーケティングの世界で新規顧客の獲得は、既存顧客を維持する5倍のコストがかかる「1:5の法則」という考え方もあります。新規顧客を狙うよりも既存顧客をしっかりフォローするメリットのほうが大きいのです。

一人ひとりの顧客を大切にし、長く商品やサービスを愛用してもらえることを目指しましょう。

5 顧客獲得と運営コストを下げる

100万円の商品を購入してくれる顧客がいても、その顧客を獲得するコストに100万円かかったとしたら、その利益は0円になってしまいます。LTV向上を目指す際、商品やサービスがたくさん売れることを目指すのは大切ですが、それと同時に、いかにコストをかけずに売れるかという目線も非常に重要です。

顧客の獲得や運営に必要なさまざまな施策の効果をしっかりと分析し、費用対効果の高い施策に注力していくことで、コスト削減を目指していかなければなりません。運営コストの削減には次に紹介するツール活用が有効でしょう。

LTVの向上に活用できるツール

最後に、LTV向上を目指す際に活用できるツールについて、紹介します。

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CRM

CRMは、「Customer Relationship Management」の略で、一人ひとりの顧客情報をしっかりと管理するツールです。顧客と密にコミュニケーションをとり、良質な関係を構築するために活用します。

前述したとおり、LTVの向上には既存顧客を適切にフォローし、購買価格や購買頻度を上げてもらうことが必要不可欠です。そこでCRMを用いれば、顧客の情報を細かく管理することができ、購買意欲が高まっているタイミングなども見ていくことができるため、LTV向上に大きく寄与することができるでしょう。

MA

MA(マーケティングオートメーション)は、さまざまなマーケティング活動を自動化し、作業コストを下げつつ顧客獲得を目指していけるツールです。MAを用いれば、例えばホームページから資料請求をしてくれた見込み顧客にアプローチメールを送ったり、定期的にメルマガ配信をしたりといった作業が自動で行えます。

このようにコストをかけず新規顧客を獲得することができれば、LTVも向上させることが可能となるでしょう。またMAで獲得した顧客を、今度はCRMで管理していくことで、さらなる売上アップを目指せます。

チャットボット

チャットボットとは、AIによって顧客からの問い合わせに対応するシステムのことです。従来であれば、顧客からの問い合わせは営業担当自らが対応したり、コールセンターなどを設置したりなど、決して少なくないコストが必要になっていました。そこにAIを導入することで、迅速な対応ができるようになるのはもちろんのこと、大きなコスト削減にもつながります。

加えて、人を介さないやりとりだからこその気楽さから、問い合わせの数が増え、そこから新たな顧客ニーズを発見できることもあるでしょう。

SNS

SNSを活用すれば、顧客と直接つながることができるようになり、よりリアルな情報を発信していくことが可能になります。発信する内容や顧客への真摯な対応など、注意を払うべきポイントはありますが、うまく活用すれば、商品やサービスを広く認知させたり、根強いファンを作ったりすることもできるでしょう。

SNSで自社や商品のファンを増やすことができれば、LTV向上につなげていくことも難しくありません。

ツールも大いに活用しつつ、LTV向上を目指そう

LTVを向上させるためには、顧客の数はもちろん、顧客の質についてもしっかりと高めていく必要があります。そのための手段として、CRMをはじめとしたさまざまなツールがありますので、それらを上手に活用していきながら、LTV向上を目指していきましょう。

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LTVがマーケティングで注目!顧客のもたらす利益が次の指標になる

ltv マーケティング

LTVとは、Life Time Valueの略語で、日本語では顧客生涯価値と訳されます。実はこのLTVが、近年マーケティングの世界で大きな注目を集めているのはご存知でしょうか。一人の顧客がどのくらいの利益をもたらしてくれるのかを表す数値ですが、なぜ今マーケティングで重要視されているのか。その理由や背景から、自社の売上向上に役立つ情報までを詳しく解説します。

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LTVがマーケティングで注目されている理由

まずは、LTVがマーケティングで注目されている3つの理由について見ていきましょう。

ltv マーケティング

1 新規顧客の獲得が困難になったため

現代のマーケティング市場では、少子高齢化による人口の減少や、商品やサービスのコモディティ化(一般化)による競争の激化などの影響で、新規顧客の獲得はどんどん難しくなってきているといわれています。加えて、元々マーケティングの世界では「1:5の法則」という、新規顧客を獲得するには既存顧客を維持する5倍のコストが必要という考え方があるのです。

そういった現状や考えから、「新規顧客よりも既存顧客を大事にしたほうが効率的である」という認識が広がりを見せてきています。そこで、一人ひとりの顧客がどのくらいの利益をもたらしてくれているのかを表す、「LTV(顧客生涯価値)」という指標への注目度が今高まっているのです。

2 サブスクリプションビジネスが台頭したため

月や年単位でお金を払い、その期間のサービスを使い放題にするサブスクリプションビジネスの台頭も、LTVへの注目度を高める大きな要因となっています。

サブスクリプションビジネスの場合、新規顧客を獲得することももちろん大切ですが、既存顧客に継続してもらいつつ、より多くの商品を購入してもらうクロスセルや、より上位の商品を購入してもらうアップセルを目指していかなければなりません。

そこで活用できる指標がLTVであり、サブスクリプションビジネスの成果を測定するためには欠かせない数字といっても過言ではないでしょう。

3 CRMが活用されるようになったため

CRM(Customer Relationship Management/顧客管理)とは、顧客の情報や行動履歴を一括管理し、それぞれの顧客に合わせて密なコミュニケーションを実施するマネジメント方式のことです。ブランドの価値や顧客の購買意欲の向上を実現するために活用します。

LTVは、顧客の売上やサービスの利用期間などを示す指標になるため、顧客情報としては非常に強力なデータです。ゆえにCRMへの注目度が高まることで、LTVへの注目度も高まっているといっていいでしょう

LTVの計算方法

LTVを算出するための計算方法は複数ありますが、その中で代表的なものを紹介します。

【LTVの計算方法】

  • LTV=顧客の年間取引額×収益率×顧客の継続年数
  • LTV=全顧客の平均購入単価×平均継続月数
  • LTV=顧客の平均単価×粗利÷解約率

LTVは、顧客生涯価値とも訳されるように、一人ひとりの顧客がどのくらいの利益をもたらしてくれているのかを求めます。そのため、可能であるなら一人ひとりの顧客で個別に計算をし、LTVを出していくのが理想的です。ただ現実にはなかなか難しいため、顧客全体から計算して、平均値を出すのが一般的となっています。

LTVの算出には、「売上ではなく利益で計算をすべき」という注意点があります。いくら売上が高くても、そのためにかかる費用が膨大では、その顧客は会社に利益をもたらしてくれているとはいえません。50万円の投資で100万円を獲得するのと、100万円の投資で110万円を獲得するのでは、前者の方が優れていますから、売上ではなくしっかりと利益で計算するようにしましょう。

LTVを向上させるためのマーケティング施策

最後に、LTVを向上させるためのマーケティング施策について見ていきます。

ltv マーケティング

購買単価を向上させる

購買単価を向上させるためには、クロスセルをおすすめします。クロスセルとは関連商品やサービスを同時購入してもらうことです。ひとつだけでなく複数の商品購入を促し購買単価向上につなげます。

具体的な手法例としては、レコメンド機能で類似商品や関連商品、ほかのユーザーが購入している商品をおすすめしたり、関連商品をまとめたセットパックを販売したりすることです。

また、高価な上位モデルの購入を促すアップセルも効果があります。「下位モデルよりも価格は高いもののこういうところに大きなメリットがある」といったことを丁寧に紹介することで、前向きに検討してもらえる可能性も高くなるでしょう。

商品やサービスの単価アップも購買単価向上につながりますが、安易な値上げは顧客離れを引き起こす可能性があるので注意が必要です。質の高い商品・サービスを提供してファンを増やし、納得感が得られる状態やタイミングで単価をアップすれば、顧客離れのリスクを低減することができます。

購買頻度を高める

購買頻度を高めるためには、定期的に商品やサービスを想起してもらうためのリマインドメールやアプリのプッシュ通知、メルマガが有効です。定期購入する消耗品であれば商品を使い切るタイミングでリマインドし、それ以外の商品・サービスの場合は適切なタイミングで定期的に顧客にリーチします。

そうすることで、買い替えや新規購入の際に購入を検討してもらったり、リピーターになってもらったりと、購買頻度向上につなげることができるでしょう。

契約期間を延ばす

サブスクリプションサービス(定期購入)などの場合は、契約期間を延ばすことも重要になります。「自分にとって必要なかった」「長く使っていない」と感じられたときにサービスの解約が検討されますので、顧客がそう思わないために魅力的なコンテンツを定期的に拡充することが大切です。

例えば、ユーザーニーズの高い情報をこまめに発信するなど、飽きられない工夫をしましょう。また、ログイン頻度が低くなっているユーザーにサービスの更新状態を通知することも、再度利用して楽しんでもらうために必要です。

顧客ロイヤリティを向上させる

顧客ロイヤリティを高めてファンになってもらうと、前向きに商品やサービスを選んでくれやすくなります。さらにSNSやリアルの場で知人におすすめしてくれるなど、顧客自身がさまざまなポジティブ効果を生み出してくれるでしょう。

顧客ロイヤリティを向上させるための代表的な施策は、特別なセールやキャンペーンを実施することです。商品やサービスを購入してくれた人に対して「いつもご利用いただいているあなたのために」といった特典を届けることで特別感が演出できます。

また、商品・サービスの質を高めて顧客満足度の向上を図ることや、企業の目的を顧客と共有し共感を得ることで、ブランドイメージを向上させるのも有効です。「この商品は、最高の品質である」「この企業の取り組みに共感するから、この商品を愛用する」など顧客が感じられれば、顧客ロイヤリティ向上につながるでしょう。

LTVをマーケティングに活用しよう

LTVを向上させることで新規顧客獲得のコストを低減できるなど、さまざまなメリットを享受することができます。マーケティング活動に取り組む際は、LTVという視点を持った施策を検討していくことがおすすめです。

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