Click Z Live Chicago-Twitterによるインバウンドマーケティング。トラフィック、リード、そして売上を加速させよう。

検索エンジン経由以外の、トラフィック・エンゲージメントの獲得はWebマーケティングにおける一つの主流になりつつあります。Facebookとともに、Twitterも代表的なものですが、上手く活用すれば非常に高い効果が見込めそうです。業界のトレンドやTwitterで利用できるサービスなど、具体例を用いて説明してくれているセッションです。– SEO Japan

原題:Cracking the Inbound Marketing Code: From Traffic, to Leads, to Revenue
Sebastian Turner, B2B Revenue Team, Twitter

顧客との関わり

会話に参加していく行為
これこそがTwitter。ブランドと顧客が、今この瞬間に問題となっていることを構築している。こうした瞬間が大事。顧客との関わりをもち、自社のサイトに訪れてもらおう。

あなたのビジネスに関わる人々
月間のアクティブユーザーは2億8千4百万人、二日間で生まれるツイート数は10億。これらに、どうやって参加しようか?どうやって関わろうか?

ビジネスプロフェッショナルとTwitter
アメリカでのデスクトップの数字だが、決済者は280万人、マネージャーは110万人、IT部門の決済者は150万人、最高レベルのエグゼクティブは24万人がTwitterを利用している。全体の8%がビジネスにおける決済者という数字だ。また、78%のエグゼクティブがビジネス目的で毎日Twitterを使用している。

決定への影響
36%のIT部門の決済者がTwitterを購入決定プロセスにおいて、非常に影響力があると答えている。Twitterは購入決定に対し、その影響力は来年は4倍になるだろう。

ファネルを通しての影響
発見・・・43%がTwitterを新しいテクノロジー、商品、ソリューションの発見に使用して
     いる。
リサーチ・・・34%がITイニシアチブのリサーチに使用している。自社のプロダクトを顧
       客がどう話しているかなど。
購入・・・29%がソリューションの購入にTwitterを使用している。
サポート・・・31%が購入後のサポートのためTwitterを使用している。

決済者はTwitterにいる
利用目的のTOP3は、1.トレンドやベストプラクティスに精通するため、2.新しいテクノロジーを発見するため、3.同業者と彼らが使用しているリソースの情報を得るため。Twitterはリアルタイムなので、新しいテクノロジーが発見される。例えば、西海岸にいても、すぐに東海岸の情報が得られる。また、リスニングツールとして活用。顧客がどう考えているか?などを知りたい。マーケターとして、こうしたTwitterの特徴と、決済者がほしいと思う情報を理解し、有益なコンテンツを提供しよう。

B2Bの会話(ツイート数)の推移
ツイート数は右肩上がり。トータルで370万ツイートにものぼる。企業も、人も、どんな会話であれすぐに参加することが出来る。また、ハッシュタグや検索で会話を探すことができる。こうした特徴はB2Bの企業にも好まれている。

ツイートの4つのカテゴリー
1.毎日
2.キャンペーン
3.リアクション
4.ライブ

1.毎日
計画的で、常に起こりうる内容。プロモーションのための新しいツイートを定期的に行う。簡単な内容で良い。例えば、ハロウィンやコーヒーの日など予め決まっている記念日などに向けてのメッセージを用意しておく。

2.キャンペーン
計画的だが、間隔をおいて起こる内容。商品の案内や、業界のアナウンスなど。例えば、近々行われるWeb関連のイベントに参加する場合のブースに立ち寄ってもらう内容のツイートや、新しいCEOの就任の挨拶など。

3.リアクション
計画的ではないが、常に起こりうる内容。自身の業界でのニュースや会話に対し反応する。〇〇のイベントで発表されたこの技術を解説しました、などの内容。

4.ライブ
計画的ではなく、間隔をおいて起こる内容。商品のアップデートの重要なタイミングや、一大イベントの時。イベントの最中に、そのイベントに参加している人に向けて、ブースの案内などをつぶやく。この瞬間の世界の状況を考えよう。いつもテクノロジーに興味があるわけではない。オスカーやオリンピックなど、外部のイベントにも準備しよう。

瞬間に備える

プロモーションの影響力
下記図の左側はオーガニックのツイート、右側はプロモートしたツイート。まったく同様のキャンペーンでも、プロモートを行うと大きく拡大する。プロモーションは、アカウント(画面右側)、ツイート(ストリーム内)、トレンド(画面左側)で行うことができる。また、プロモーションもフォロワーのほうが効果が高い。関係性を構築し、コミュニティーを作ろう。フォロワーが、なぜあなたをフォロワーするのかを考えるのだ。

プロモーション・ツイート
メッセージとの関連性、ブランドの好み、購入意思のどれもが、フォロワーの方が高い。また、デバイスは関係ない。柔軟性があり、セットアップも簡単。フォロワーがリンクをクリックしてWebサイトに行く、リツイートする。これらの行為はエンゲージメントであり、彼らのカスタマージャーニーに参加することを意味するのだ。

プロモーション・トレンド
プロモーション・トレンドの露出はより強力なメッセージとの関連性を産む。ブランディングキャンペーンを拡大するのには最適。ハッシュタグで検索し、検索結果のTOPに表示される。

トレンドの永続性
トレンドの影響力は段々と下がっていくものだが、プロモーションを行うほうが永続性は長い。また、トレンドを経由した場合は、高いコンバージョンが見込まれる。

顧客の”瞬間”にリーチする。
適した人にリーチしよう。モバイルユーザーにはモバイルに最適なメッセージを。ビデオの場合はPCの方が明らかに適している。タブレットの利用は夕方に伸びる。ユーザーは世界中にいるため、言語も違う。これらの条件を全て考慮しよう。また、TVとTwitterは非常に好相性。リアルタイムのプラットフォームとして、今見ている番組について会話する機会が非常に多い。

関連性とエンゲージメント
ユーザーの属性によって内容は変化させる。関連性が薄く、広範囲な対象は、テクノロジーやコンピューティングの話題を。関連性が比較的あり、対象も限定できる場合は、携帯電話・MacOSなどの話題に。非常に関連性があり、対象を特定できる場合は、UberやAngryBirdsなど、特定のサービスの内容にする。

テイラードオーディエンス
既存のオーディエンスをTwitterに運んでこよう。Webサイトの訪問者、CRMに登録されている購入者、TwitterIDでの検索などを駆使し、リーチしよう。

コンバージョンのトラッキング
Twitterでの広告の効果を測定できる。Twitter外でのコンバージョンを見ることで、広告の効果を測定することが可能。プロモーションツイートからURLをクリックし、あなたのサイトのコンバージョンを行った後、Twitterのレポートで確認できる機能。

クリエイティブに。140文字以上のことをTwitterでは実現できる。

Webサイトカード
Webサイトのコンテンツをユーザーのタイムラインに表示することができる。クリックすればあなたのサイトに移動するため、トラフィックを多く獲得できるだろう。

リードジェネレーションカード
例えば、”今すぐダウンロード”のようなメッセージでボタンを表示。ユーザーはそのボタンをクリックするだけで、実際に資料などをダウンロードできる。

モバイルアプリプロモーション
アプリを直接インストールさせるサービス。ユーザーは”今すぐインストール”などのボタンをクリックするだけで、アプリのダウンロードが可能。美しくカスタマイズされたツイートは効果的にアプリユーザーを増やすことができるだろう。

まとめ
瞬間を逃すことはない。Twitterでのプロモーションは非常に有効であるという数字が実際にある。例えば、4週間にわたって966%のリードの獲得や、130%のコンバージョン率、23%の費用対効果の上昇、などだ。Twitterはあなたを成功に導くための手段だ。

少々Twitterのサービス説明な感は否めないセッションですが、初めて知ったサービスなどもあり、個人的には楽しめたセッションでした。多くのユーザーに愛されているTwitterですが、こうして数字を見てみると、改めてそのユーザー数に圧倒されます。世界中の人々に手軽にリーチすることができるTwitterは、企業にとっても非常に魅力的なツールですね。

今回のレポートでClick Z Live Chicagoのセッションレポートは最後になります。SEO以外のトピックのレポートもありましたが、少しでも参考になれば幸いです。11月のシカゴはすでに非常に冷え込んでいましたが、アツいセッションも多くありました。SEO Japanも引き続きホットな話題を提供していきたいと思いますので、今後もよろしくお願いします!– SEO Japan

Click Z Live Chicago-The Huffington Postが披露する、ネイティブコンテンツの作成事例。ブランドとパブリッシャーの共同作成による高品質なコンテンツ。

米大手ニュースサイトのThe Huffington Post(日本語版はこちら)によるコンテンツマーケティングのセッション。通常のニュースに加え、ブランドとの共同によるコンテンツも多数配信しています。純粋にコンテンツとしての質の高さがあり、ブランドへの貢献も期待できます。それぞれの強みを合わせたイイトコどりの手法となっていますが、その内容とは?– SEO Japan

原題:How to Create Kick Ass Native Content
Speaker:Lauri Baker, VP Brand Strategy, The Huffington Post

業界のトレンド

ブランドはパブリッシャーである
The Huffington Postのニュースフィード内で、ブランドが発信するコンテンツの数は2年前と比べ、60倍になっている。複雑さも増している。リアルタイムペースで行う必要がある。

B2Bのトレンド
86%のB2Bのマーケターがコンテンツマーケティングに取り組んでいる。しかし、明文化された戦略を持っているマーケターはその内の35%しかいない。これは問題だろう。

B2Cのトレンド
77%のB2Cのマーケターがコンテンツマーケティングに取り組んでいる。しかし、ROIをしっかりとトラッキングしているマーケターはその内の23%しかいない。優れたコンテンツを作成することは大切だが、”なぜ”、”どうして”はさらに重要。単純な”作成して配信する”作業から、フォーマルなビジネスにおける規律へとシフトしよう。

今後の展望
アテンション(注目)は新しい貨幣と言える。Intel社のBryan Rhoades氏の言葉を借りれば、”ブランドはコンテンツが貨幣であることを認識しつつある。また、ソーシャルでのアクションがこのマーケットプレイスにおいて、消費者の注目を集めるトランザクション(取引・相互作用)であるのだ”、ということになる。今日の状況を正確に表していると言えるだろう。コンテンツが人との関わりを作るのだ。

消費者の期待
61%の消費者が、内容が優れていれば、ブランドがそのコンテンツのスポンサーだとしても構わない、と答えている。彼らはただ楽しみたい、もしくは、有益な情報があればよいのだ。

The Huffington Postからのレッスン

レッスン#1:ソーシャルは新たなフロントページだ
人々はソーシャルで良い記事に出くわすとそこから訪問してくれる。2005年と2013年では明らかに異なる行動だ。以前は1人の講演者にみんなが注目していたが、今は自分のデバイスを持っており、そこでニュースを消費している。コンテンツがモバイルでどう表示されるかを非常に気にしているのだ。

レッスン#2:トラフィックは偶然ではない。判断だ。
目立つことが何より重要。ユニークなボイスで、感情に訴えるのだ。

レッスン#3:スピードの文化におけるコンテンツ
タイムリーでいよう。ニュースサイクルと常に共にあるべきだ。

レッスン#4:参加を発生させよう
会話と行動を喚起させよう。全員が意見とストーリーを持っている。ブログのコメント欄での会話は非常に速く行われている。上手くやっている企業は、Google+などを使ってニュースストリームに参加させたりしている。また、招待をしてメンバーを増やしている。アイスバケツチャレンジは好例だ。ヒューマナイズし、ソーシャルを使用するのだ。71%の消費者は、良い体験をした場合、そのブランドの製品やサービスのプロモートを手伝ってくれる。友達に有益な情報を共有しようという気にさせよう。

レッスン#5:長期間の関係性の構築を狙おう
そのためにはオーセンティック(真正)である必要がある。透明性を持とう。コンテンツにあなたの名前を必ず記載するのだ。競争力ではなく、質が大事だ。コンテンツの数が大事なのではない。また、関連性を築こう。ブランドとつながっているという実感が必要だ。

ネイティブ広告をやっつけろ

Citiの例
ポイントはインフォーム(情報提供)。読者にとって複雑な問題を噛み砕いて説明し、彼らが想像していなかったソリューションを提供する。そこでのアドバイスはありきたりなものではなく、オリジナルでユニークなものであることを忘れずに。Citiの記事は”女性であることが最適であるTOP25の国々“。女性のエグゼクティブからの支持を得、250万ページビュー、3万2千のソーシャルアクション、2万四千のいいねを獲得。年間共有数の第3位の記事になった。

Toyotaの例
インフォームの別例。”最も家族に優しい、アメリカ全土のロード・トリップ“。記事の内容とブランドとのつながりは強い。6万ユニーク・ビュー数、10万以上のTwitterでのリーチ、1万7千のソーシャルアクションを獲得。

有益な情報について
実用性のある情報があるコンテンツに対する反応はよりポジティブなものになる傾向がある。下記のグラフは、紫が平均的な実用性のある記事で、黄色がより実用性のある情報を載せた記事である。ブランドリコール(想起率)、親しみやすさ、より多くの情報への興味、の3つで高い数字を出している。

Patronの例
メキシコの有名なテキーラのブランド。ポイントはタイムリーであること。永続的な記事もよいが、リアルタイムの記事はより良い。”あなたがテキーラについて知らないであろう13のこと“は、ナショナル・テキーラ・デイにソーシャルで人気になった。10万以上のページビュー、76万のTwitterでのリーチ、18万のソーシャルアクションを獲得。

Barillaの例
イタリアの大手食品会社。ポイントはヒューマナイズ。顔と名前が透けて見えるような、親近感のあるストーリーは読者の注意を惹きつけやすく、行動を喚起しやすい。食事と家族にフォーカスしたネイティブコンテンツを作成。”全ての親が夕食時にやめるべきたった一つのこと“、”二人種の家庭である私が夕食を一日のうち最も重要な時間にした方法“、”レズビアンの母親の私にとって今までで一番難しかった夕食時の子どもとの会話“など。10万以上のページビュー、3万9千のソーシャルでの言及を獲得。

Nordstromの例
アメリカの大手ファッション小売店。ポイントは売り込みをしないこと。質の高いコンテンツを提供することで、読者にあなたのブランドへのポジティブなイメージを構築させる。この場合、商品の売り込みを含める必要はない。あくまで自然に感じてもらうことが大事だ。”流行りのミスマッチドレスが素晴らしい結婚式7選“は掲載後1日で最も読まれたコンテンツになった。百万ページビュー、1万7千のソーシャルアクションを獲得。

JetBlueの例
アメリカの航空会社。売り込みをしないコンテンツの別例。”あなたの次の旅行先をプエルトリコにするべき21の理由“は旅行カテゴリーの中で最もバイラルしたコンテンツ。3万2千のユニークビュー、2万2千のソーシャルアクション、96万のリツイートを獲得。

Chipotleの例
アメリカのメキシカン・レストラン。ポイントは目立つこと。通常の認識や、問題に対する型通りの理解とは別の場所へ自身を置いてみる。驚きのあるデータと興味深い事実を用いてあなたの意見を強化しよう。”人生で今まで食べてきたものについて、あなたが知らない9つの実にうんざりさせる事実“は2014年の3月にWeb全体で最もシェアされたコンテンツだ。140万ページビュー、70万のソーシャルアクション、56%のエンゲージメントを獲得。

ブランド×パブリッシャー

ブランドとパブリッシャーが一緒に働いたらどうなる?
非常によい友達になるだろう。パブリッシャーはプラットフォームと読者を良く知っている。ブランドは自社の製品が他とどう異なるか知っている。それぞれの良さを組み合わせることができるのだ。

より多くのブランドメッセージをもたらす
カスタムしたコンテンツと組み合わせることにより、そのページの広告がスポンサーの認知度を向上させる。下記のグラフは左から、ブランドコンテンツのみ、スタンダードなディスプレイ広告との組合せ、プレミアムなフォーマットとの組合せを表している。コンテンツと広告のミックス効果がよくわかると思う。

BMWの”RE:FORM”キャンペーン
ブログプラットフォームのMediumとのパートナーシップキャンペーン。デザインに特化した、ゴージャスなサイトに仕上がっている。コンテンツは建築物、デイリーアート、デザインを刺激させる様々な内容になっている。

Which Brew Are you?
アメリカのケーブルTVのEsquire NetworkとThe Huffington Postのコラボ。クイズに答えていくことで、ピッタリのビールを選んでくれるというもの。視覚でのアピール性が高く、レイアウトは非常にキレイ。コンテンツは突飛であるが、非常にキュートだ。友達に共有したくなるような愉快なものになっている。

STARBUCKSの広告であることを隠すコンテンツ
アメリカのニュースサイトのthe ONIONに掲載されたSTARBUCKSの記事。通常、人間の生産性は月曜の9:00amに始まり、金曜日の5:00pmに終了してしまうが、マサチューセッツ工科大学が科学的に”生産的な週末”を過ごすことができると紹介するという内容。記事の最後に、STARBUCKSのダブルショット・エスプレッソのページヘのリンクが含まれているが、見事にコンテンツの一部となっている。少々皮肉に扱われているが、ブランドへの注目を十分に集めており、単純に全てが完ぺきな内容になっている。

まとめ
・戦略を持とう。なぜ作成し、どうすれば達成でき、どのように測定するか、を考えよう。
・目立つこと、情報を提供すること、ヒューマナイズであること、タイムリーであること、
 真正であること。
・全てを一人で行う必要はない。優れたパートナーを見つけよう。

先月に参加したContent Marketing Worldでは、ネイティブ広告のセッションをレポートしましたが、今回の内容は、よりコンテンツへの意識が高いものだと感じました。コンテンツの質を高めながら、いかにブランドをアピールするか。そうした”戦略”がこの手法での肝となりそうですね。より細分化されたターゲティングが現在のマーケティングの特徴の一つですが、ターゲットの選定とともに、内容に則したコンテンツの作成も求められています。自社のリソースで確保できれば理想的ですが、外部とのパートナーシップによる作成も、非常に効果的といえるかもしれません。– SEO Japan

Click Z Live Chicago-Bryan Eisenberg氏が提唱。あなたのマーケティングを改善する方法、バイヤーレジェンドとは?

ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラー作家であるBryan Eisenberg氏が提唱する、バイヤーレジェンドについてのセッションです。長期間、アメリカでマーケティングの最前線を走ってきた彼が語る理論について、その内容と効果を十分に説明しています。少々難解な内容になっていますが、じっくりと頭を働かせるためには最適な記事かも??– SEO Japan

原題:Buyer Legends: A Simple & Actionable Way to Improve Your Marketing
Speaker:Bryan Eisenberg, NYTimes Bestselling Author, bryaneisenberg.com

バイヤーレジェンドとは

優れたブランド
20年間マーケティングの最適化を行っていて感じることがある。今日の優れたブランドは、カスタマーセントリック(顧客中心主義)であり、データドリブンであり、語り口調によってマネジメントされている、という特徴があるのだ。

たった一つの大事なこと
チームエフォート(集団への貢献)だ。マーケティングにおける最適化とは、昨日よりもよいことを今日行うことができるチームモデルの構築である。シカゴ・カブスがリーグ優勝をして久しいが、優勝した年は明らかなチームエフォートがあったと感じている。

プロセスについて
過去のプロセスが通用しなくなったとしたら、すぐに修正をする必要がある。なぜなら、プロセスを最適な場所に置くことは、直面している問題よりも、明らかに緊急性が高いからだ。プロセスを最適な場所に置くことは、少なくとも、直面している問題と同じサイドにいることを意味するのだ。

ストーリーはお金を生む
多くのビジネスがこの事実に気づいている。しかし、そのためには顧客とのコネクトが必要だ。

バイヤーレジェンドとは
顧客が購入者(バイヤー)になる過程でたどるであろう重要な過程を、シナリオを作成する際のテクニックを用いてマッピングする、ビジネス上のプロセスである。バイヤーレジェンドを用いることで、効果的に我々の努力に集中することができる。また、我々のマーケティング、エンジニアリング、プロダクトを、変化に併せてより強力なものにすることができるのだ。

単純だが簡単ではない
日本のすし職人を扱った、”JIRO DREAMS OF SUSHI”という映画がある。すしはシンプルな食べ物だが、初心者が握るには非常に難しい。この映画に出てくる職人は、1つのすしに200粒の米をほぼ正確につかむことができる。

ブランドとは
ブランドはもはや、こちら側から消費者に、こういうものだ、と伝えるものではない。消費者同士が語りあっているものなのだ。

顧客はあなたが座っているところに興味はない
自分たちが優れた提案を行っていると信じている企業は80%もある。しかし、顧客がその意見に賛成している企業は8%しかいない。これでも顧客中心といえるのだろうか?あなたは一日のうちの大半をあなたのブランドやビジネスについて考えているはずだ。顧客のことを考えているわけではない。

GEICOの例
アメリカで2番目に大きい自動車保険のGEICOを見てみよう。ランディングページから郵便番号を入れてみる。するとどうだろう?ランディングページとまったくテイストが異なるレイアウトになっている。このページは、郵便番号を入れた顧客が予測していたページだろうか?顧客主義と言えるだろうか?

*現在はレイアウトが変更されており、一貫性のあるページになっているようです。

顧客主義と利益
6年間の利益の積み重ねを、顧客主義のリーダー企業、S&P(米国の格付会社)の500企業、顧客主義に出遅れている企業で比べてみた。リーダー企業は多くの利益を積み重ね、出遅れた企業は利益を損なっていることがわかる。

*緑がリーダー、青がS&P500社、赤が出遅れた企業。

Amazonについて

Jeff Bezos氏(AmazonのCEO)のコメント
たった一つの最も重要な事は、執拗なほど、顧客に集中することだ。我々のゴールは、地球上で一番顧客主義の会社になることである。

二つのタイプのビジネス
購入する企業と販売する企業がある。商品を売るビジネスと、顧客が商品を買うための手助けを行う企業だ。あなたのビジネスはどちらにあてはまるだろうか?

Amazonにおける4つの支柱
1.顧客主義・・・徹底して顧客主義を貫く。
2.絶え間ない最適化・・・配送の最適が最も端的に表しているだろう。
3.改革の文化・・・多額の予算をR&Dに費やしている。
4.俊敏性・・・より早くアクションを起こせるよう、協力している。

4つのインプット
顧客にフォーカスし、データ由来の決定を行っているが、語り口調のように(明らかなセンテンスで)マネジメントされている。具体的には以下の4つのインプットがある。

1.セレクション・・・カテゴリーの深さを7倍に。
2.価格・・・上位5つの競合より5-13%も低価格。
3.供給力・・・在庫は20位上確保し、ほぼすべての商品をゾーン0か1(輸送費の価格帯。低
       いほど安い)で配送している。
4.経験・・・顧客満足度は平均よりも13%も高い。

コンテンツマーケターとバイヤーレジェンド

コンテンツマーケター
人類がストーリーを信頼してきた10万年の歴史の中で、物語の中で物を考えることが、遺伝的にプログラムされている。コンテンツマーケターはストーリーを用いることで、はじめてメッセージを送ることができる。

コンテンツもジャーニー
コンテンツもジャーニーである。そのため、ゴールではない。あなたのブランドストーリーのヒーローは誰だろうか。もちろん、それは顧客であるべきだ。

ペルソナ
ペルソナは合成物だ。含まれる要素は、モチベーション、知識、ニーズ、趣向などが挙げれられる。

バイヤーレジェンドにおける10個の要素
1.対象は誰か?
2.彼らの目的と目標はなにか?
3.彼らの計画の一連の段階。
4.彼らのプランに対する合理性。
5.キーとなる判断。
6.感情的な葛藤。
7.悪い結果に対する心構え。
8.制限や他の検討事項。
9.理論的な他の手段。
10.どのようにして測定するか?

バイヤーレジェンドを採用する理由
1.コミュニケーションの改善・・・全ての人が全体像と細部を認識することができる。
2.実行の改善・・・それとなしの指示から直接的なコミュニケーションへ。
3.テストの改善・・・テストのためのよりよいバリエーション。また、テストが失敗した時
          のよりよい想定。
4.利益の拡大・・・改善された経験はコンバージョンを高め、価値ある投資となる。

概念的な内容であったため、理解するのが困難ではありました。簡単にまとめると、顧客中心主義を貫き通し、彼らの経験を一連のストーリーとして扱い、伝えることを、企業内の全てのレベルの人間の共通事項としてまとめる、ということでしょうか。(上手くまとまっているか不安です。)冒頭で、プロセスの変更が必要としており、そのプロセスがバイヤーレジェンドになるということでしょう。ルールは明らかに変わるため、適応するべきということは理解できます。アメリカでもまだ新しい概念だと思いますので、今のうちに深く理解することで一歩先行くマーケターになれる!かもしれません。– SEO Japan

Click Z Live Chicago-ソーシャルメディア管理ツールのHootsuiteが語る、B2Bのためのコンテンツマーケティング戦略。

コンテンツマーケティングの戦略を立てる際、B2Bの業界はより難しさがあるという声をよく聞きます。基本的な戦略はB2Cと通じるものがありますが、オーディエンスの種類や配信方法は特に気にかける必要がありそうです。コンテンツ作成の方法を含め、Hootsuite社が事例を交えて紹介してくれるセッションです。– SEO Japan

Focus B2B: Leveraging Kick Ass Content to Drive Profits
Speaker:Rob Begg, VP Enterprise Strategy, Hootsuite

コンテンツマーケティングの戦略

コンテンツマーケティング
コンテンツはカスタマージャーニーの全てのステージで必要。伝統的なマーケティングは人々に一方的に話すものであったが、コンテンツマーケティングは人々と語りあうものだ。また、本当のコンテンツマーケティングとは、Webサイトのためだけにあるのではなく、売上、顧客満足度、インフルエンサー、メディアへも影響を与える。

しかし、開始するのは難しい。。。
非常に混雑しており、ノイズも多いからだ。競合他社、ソーシャルメディア、伝統的なメディアを意識しながら、顧客の注意を引きつける必要がある。どうやって切り開くべきか?

エンゲージメントを創造するために
コンテンツを”会話”に変身させよう。ストーリー、経験、推進力が材料になる。基本概念は、驚きと喜びを与えるような経験とストーリーを集め、アクションとファンに刺激を与えることだ。また、ブランドの推進力と顧客ロイヤルティを構築するための永続的な行動を起こそう。

優れたコンテンツを作成すための3つのキー

1.オーディエンス
どのようなアクションが必要か?リード、共有、ブランド化、ソートリーダシップなどが挙げられる。また、ターゲットは誰か?バイヤーか、ユーザーか、それとも別の誰かか?コンテンツを作成する前に考えよう。

ターゲットのレベルは?
現場で働く人か?マネージャーレベルか?それとも役員か?それぞれコンテンツの内容は異なるはずだ。

ベル・カーブ
ビギナーにはシンプルな内容が好ましい。教材や用語集などが人気がある。ミドルクラスには教育的な内容だ。ベストプラクティスやホワイトペーパーがよいだろう。エキスパートには啓発的な内容だ。技術的に高いレベルの内容でもよいだろう。また、全てのステージにおいて、ケーススタディは好まれる。コンテンツの数は対象のクラスの人口によって異なる。当然、エグゼクティブ用のコンテンツの数は少なくなるだろう。

2.実行
コンテンツの作成はエナジーと投資が必要。ストーリー、意見、展望、問題点などをフックに作成しよう。その後、内容にあったフォーマットを決定する。

アイデアを集める
アイデアのリソースは以下のように多岐にわたる。思いついたものは全て書きとめよう。

会社内部・・・編集チーム、営業部、サポートチーム。
ソーシャル・・・トレンドトピック、質問、コミュニティー。
メディア・・・ニュース、検索、イベント。
業界・・・トレンド、競合他社、意見。

フォーマット
フォーマットも複数の選択肢がある。内容にあったものを選ぼう。

ブログ・・・意見、プロモーション、アドバイス、タイムリーな内容。
ビデオ・・・プロモーション、エンタメ系、ハウツー、ケーススタディ。
ライブ・・・ウェビナー、イベント、ポッドキャスト、チャット。
グラフィックやプレゼンテーション・・・ケーススタディ、データ、ハウツー。
掘り下げた内容・・・ケーススタディ、ホワイトペーパー。

戦術
動画は3分は必要とよく言われるが、短すぎてだめになることはない。個人的には90秒でも問題無いと考えている。そのコンテンツはスライドとドキュメントどちらが適しているかを検討しよう。また、モバイルではどう見えるべきかも確認する必要がある。

実行におけるポイント
何か目立つものをしよう。大きめのボリュームに、ドラムビートの音は効果的だ。また、コンテンツを作成する際は長めのコンテンツから作るようにしよう。その後、ウェビナーや動画、セールスの材料などに落としこむのだ。

3.配信
配信先も複数の選択肢がある。最適なものを選択しよう。
3-1.オウンド・・・Twitter、Facebook、Blog、LinkedInなどに投稿したコンテンツ。
3-2.アーンド・・・コミュニティ、授業員やパートナー、メディア。
3-3.ペード・・・・メディアのバナー、Eブックのダウンロード、イベント。

従業員の協力を得るために
いくつかのポイントを下記にまとめる。

・報酬ではなく、目的で動機づけをする。
・従業員の考えに沿ったリーダーシップのあるコンテンツを用意する。
・教育的な内容を含める。
・シンプルで簡単に共有できるコンテンツにする。
・従業員のアイデアを核にして、フロントにおく。
・大きな目標をインスパイアする。

コンテンツの作成後

測定方法
サイト上、ネットワーク、アナリティクスとCRMの3つがポイント。サイト上は、訪問数、ビュー数、エンゲージメントなどが指標。ネットワークは、シェア数、リツイート数、コメント数などが指標。アナリティクスとCRMは、アクション、リード、参照数などが指標。

チームについて
コンテンツのスペシャルチームを作る必要はない。それぞれの部門から集めて作っても非常に質の高いコンテンツを作成することができるだろう。

ケーススタディ
テレビドラマの”氷と炎の歌”をモチーフにした動画。100万以上のビュー、他媒体でのカバー、6万以上のコメントを獲得。インハウスで2週間ほどで作成。

最後に
・実際にある会話の一部となり、なにかおもしろいものを追加しよう。
・オーディエンスに関連するコンテンツを作成することを規律としよう。
・全員のアイデアが受け入れられる文化・雰囲気を作ろう。
・あなたのアイデアをオーディエンスに向けてテストし、必要があれば修正をしよう。
・最適な人を最適な場所に配置し、素早く動けるようにしよう。
・80/20ルールを適用しよう。多くは80をビジネス目的にしている。しかし、80を楽しむ
 ため、20をビジネスにリソースをさくことにしよう。

B2Bの場合、オーディエンスの種類と数に限りがあるということが一つの特徴として挙げられます。そこで、社内リソースやパートナーなどを活用し、業界知識のあるメンバーに、作成・配信を依頼するという方法を採用したようです。彼らのソーシャルアカウントなどを利用することで、必然的に業界に近しい人にリーチすることが可能なようです。また、オーディエンスのレベルや種類を考慮し、最適な内容で作成することも重要ですね。記事内で紹介した動画は非常にかっこよく、評判が良かったというのもうなずけます。この他にもYouTubeで沢山の動画を投稿しているので、動画作成の参考にしてみてはいかかでしょうか?– SEO Japan

Click Z Live Chicago-米大手求人サイトのMonsterが登場。インスピレーションとソリューションを提供するコンテンツの作成方法。

求人系の業界は日本のWebマーケットにおいて非常に競争力が高い業界ですが、アメリカでも同様のことが言えるでしょう。今回は、大手求人サイトのMonsterが自社のマーケティング方法を紹介するセッションです。コンテンツマーケティングのケーススタディとしてお楽しみいただければと思います。– SEO Japan

原題:Creating and Executing a Relevant and Effective Content Marketing Strategy
Speaker:Jeff Greenler, VP, Global Brand & Advertising, Monster

Monsterと戦略

コンテンツジャーニー
マーケティング部門だけではなく、企業レベルでのコンテンツ戦略の変遷が起こっている。

Monsterについて
オンラインでのリクルーティングサービスを開発。求人検索、レジュメのデータベース、求人のアラートを行った最初のサイト。

Monsterのコンテンツと3つのキープレイヤー
仕事(求人内容)と人々(応募者)がコンテンツになる。仕事は職種や価格帯などでカテゴライズする必要があり、人々はプロフィールがコンテンツのメイン。現在Monsterに登録されている仕事・人々以外の、全ての仕事・人々に拡大していく方法を模索。それらのコンテンツをMonsterという一つの場所にアグリゲートし、ソフトウェアによって仕事と人々をつなげることがMonsterの仕事。つまり、仕事・人々・ソフトウェアがMonsterにおける3つのキープレイヤーになる。

ビジネスの基盤が変化している
ソーシャルや他社サイトが台頭している。応募など、全てのプロセスをシームレスに、簡単に行うようにする必要がある。全体的な傾向を見ると、トラフィックと応募数は増加傾向にあり、ブランドの価値・重要度は以前よりも下がっている(その結果、スーパーボールでのCMを取りやめた)。現在は予算の90%を下記に説明するコンテンツマーケティングに投資している。

データトラッキングと分析
必要なデータをカテゴライズしている。会社情報や役職、応募者のレジュメなど、会社と仕事についての情報を提供し、会社がどんな人を探しているか、応募者がどんな仕事を探しているかを明らかにするようにしている。また、それら全てのデータをシングルユーザーのプロファイルに統合する。

マーケティングアプローチ
情報へのアクセスの価値を過大評価し、他者とのアクセスの価値を過小評価する傾向がある。そのため、我々はアクセスと相互作用に価値を置くことにしている。双方向、共有可能、高い価値、エンターテイメント、リアルタイムであることを大事にする。目的は、より多くの仕事と人にリーチし、Monsterにきてもらうことだ。

リーチすべきコミュニティーはどこか
18-24才のカテゴリーを伸ばす必要があると判断。つまりは、エントリーレベルの求人だ。ここのカテゴリーの非雇用率は全米の平均の2倍だ。また、平均収入は低く、負債が高いという現状がある。成長できる余地があるのだ。

しかし、多くの人が楽観的だ
68%の人が自分の将来における、自身の能力において楽観的だ。66%の人が自身が心配していることをサポートしてくれる会社での求人を求めている。また、65%が自身が学んだ領域にとどまっている。

その他のデータ
・お金が問題でない場合、アメリカ人が就きたいと思う仕事は、看護師や教師やアーティス
 トなど、他人を助ける職業。
・現在の仕事がキャリア(永続的なもの)かジョブ(一時的なもの)かで考えた場合、キャリア
 と答える人が62%いるが、実際は35%の人しかキャリア職を得ていない。
・受け身な人は明確なビジョンがなく、自身をコントロールする能力が乏しく、情熱も不足
 している。

Find Better
Monsterのアプローチは二つ。助けや希望(インスピレーション)とより良い仕事・会社(アクション)。メッセージは、”より良い場所は、ここではないどこかにある。それを探しに行こう。”

コンテンツはインスピレーションだ
我々のコンテンツは刺激を与えること、人々の信念・考えを壊すもの、人々を驚かすこと、オプションを与えるもの、人々に語りかけるものである必要がある。また、ネガティブは重要な要素。注意を喚起するとともに、ソリューションも提供する。

4つのキャンペーン

Cool Jobs
5年ほど前から開始したプロジェクト。ミュージシャン、フォーミュラワンなどとコラボレーションし、コンテンツを作成。Coolな仕事を紹介することで、より良い仕事への要求を刺激する。

Wake Up Call
現在の仕事に退屈している人へ、より良い仕事を探すための”モーニング・コール”を与える。Forbes紙でも取り上げられ、ブランドを”何かを発言する存在”から”何かを行う存在”の例とされ、人々のアクションを喚起させるものと紹介されている。

Pivot TV
18-34歳の”ミレニアル世代”をターゲットにしているメディアのPivot TVとのコラボレーション。深夜のニュース番組である、TakePart LiveにMonsterのスタッフを登場させ、様々な仕事を紹介する試み。

Project You
Pivot TVと同様、”ミレニアル世代”をターゲット。ソーシャルの情報とデータドリブンの経験を用い、自身についての発見やキャリア構築のためのアドバイスを提供する。専用サイトにFacebookのアカウントや個人情報の入力することでアカウントを作成する。質問に答えていくことで、自分を活かすことができるキャリアの発見をサポートする。個人のライフスタイル・人生と仕事を結びつける試み。

ブランド構築とまとめ

ブランド・アーキテクチャー
ブランド・アーキテクチャーは、ビジネスと製品の組織化とコミュニケーション方法を分類することで、ポートフォリオを作成する手助けとなる。我々が顧客からどう認知されたいかをベースとした、外部から内部を見るアプローチでもある。

ブランド・アーキテクチャーのための3つの質問
1.なぜ、Monsterはここにあるのか?目的はなにか?
2.Monsterができることはなんだろうか?
3.それをMonsterはどのように行うのだろうか?

Monsterの場合
我々は、世界中の人々と仕事をコネクトする。仕事があれば、そこがどんな場所であれ、我々はいる。人々がいれば、そこがどんな場所であれ、我々はいる。広告、Monsterのメディア・Twitterカード、ネットワークによって、リーチする。強力なレジュメ検索、優れたCRMによって、コネクトする。クラウド検索、優秀な分析、能力のマネジメントによって、ソリューションを提供するのだ。

まとめ
・自身のブランドと経験をターゲットに伝える方法を発見しよう。
・”人間”(らしく)あること。
・コンテンツはインスピレーションである。

求人サイトのコンテンツマーケティングということですが、求人情報やカテゴリページの最適化というわけではなく、ターゲット層へのインスピレーションとソリューションの提供をメインに行なっているようです。ネガティブな要素(現実)を提示し、注意を喚起すると同時に、自社サイトを利用した解決方法も提示しています。(9月に私達が参加した Content Marketing Worldでケビン・スペイシー氏が述べていた、”緊張”はストーリーにおける大事な要素である、という言葉を思い出しました。)
個人的にはCool Jobsが気に入りましたが、他にもRed Soxバージョンなどがあるため、興味のある方はご覧になっていてはいかかでしょうか?わくわくするような将来をユーザーに提供するコンテンツが多かったですが、ぜひとも目指してみたいですね。– SEO Japan

Click Z Live Chicago-モバイルマーケティング最前線!マーケティング・ミックスにモバイルを組み込む必要がある理由。

モバイルの普及率・使用率が高まるにつれ、マーケティングもそれに併せて変化する必要があることは周知の通りです。今回のセッションでは、大手ブランドが複数参加した、モバイルマーケティングの影響を比較・調査したリサーチの紹介です。モバイルマーケティングの効果を実際に数字に表した調査ですので、多くの方の参考になればと思います。– SEO Japan

原題:Finally, We Know for Sure Mobile Marketing WORKS! (And here is how it can work EVEN HARDER)
Speaker:Greg Stuart, CEO, Mobile Marketing Association

*記事内にあるSMoX調査はこちらからダウンロードできます。(リンク先は英語です。また、ダウンロードするために個人情報を入力する必要があります。)

モバイルの価値とはなにか?

モバイルへの投資を行わない
これは何を意味するのか?あなたは自身のビジネスとキャリアに関心がないということか?我々は確信をもって言える時代にいる。モバイルでの広告は明らかにマーケティング・ミックスに含めるべき価値があるのだ。20年間Webマーケティングに携わっているため、変動のポイントがどこであるかは把握しているつもりだ。モバイルに注意を払わないCEOがいる会社など、私には信じられない。

サイクルと勝者
新しいサイクルでの勝者は以前のサイクルでの勝者よりもより多くの市場を独占している。メインフレーム、ミニコンピューター、PC、デスクトップインターネットというサイクルがあったが、モバイルの機会はどうか?我々はポケットに入るサイズの機械を毎日使用している。モバイルは確かに世界を変えるのだ。スモールな変化がやがて大きな変化を生むことになるだろう。

モバイルは”今”なのか?
機会として成熟しているのだろうか?それを判断するために、3つの核となる要素を見てみよう。つまりは、1.消費者行動、2.マーケターの適応、3.モバイル独自の強み、の3つである。

1.消費者行動
世界の全人口と普及率のグラフから見ると、ほぼ全ての人が携帯電話を保持していることがわかる。フィーチャーフォンも多いが、スマートフォンの侵食は明らかで、普及率は右肩上がり。その結果、モバイルからのアクセスによるトラフィックは非常に多くなっている。モバイルの使用率は、全平均で14%から25%に伸びている。10代のテキストメッセージの1日の平均は100メッセージだ。消費者の行動は大きく変化し、お金の使い方を変えている。マーケターもそれに併せて変化をするべきだ。

2.マーケターの適応
マーケターは準備ができている。76%がモバイルと消費者に最も近づくことができる機会と答えている。68%がモバイルがビジネスモデルを変革すると答えている。72%がROIを構築する最適な方法と答えている。80%が自身のキャリアを改善するものと答えている。また、来年、モバイルにより多くの金額を投資すると答えたマーケターは60%以上だ。こうした数字を見る限り、マーケターはモバイルをルールを変えるものだと認識していることがわかる。インターネットは予約システムを変えた。しかし、モバイルは全てを変えるのだ。

3.モバイル独自の強み
強力でユニークなポジションをとっている。つまり、消費者に最も接近することができるのだ。また、モバイルの価値をサポートする要素としては、個人性、普及性、接近性が挙げられる。

本当にマーケターは準備ができているのか?
“知っている”と”行っている”のギャップが確かに存在している。47%のマーケターがモバイルと他のチャネルとの影響力の比較が難しいと答えている。また、46%が予算の問題や他のチャネルへの投資を下げられないといった悩みがあると答えている。つまり、モバイルはROIの価値を知るための、明らかで、ファクトベースの分析が必要と言える。そこで、SMoX.Me(Smart Mobile Cross Marketing Effectivess Studies)の出番となる。

SMoX.Me

協力ブランド
この調査に協力してくれたブランドは、AT&T、 Coke、 MasterCard、Walmartなどを含む。モバイルをマーケティング・ミックスに含める影響を調査したグローバルなリサーチの結果を紹介しよう。

AT&Tの例
モトローラのスマホのプロモーション。GoogleNowの使い方を紹介したテレビCMなどを放映。しかし、モバイルへの投資が圧倒的に少ない。全体の1%しかモバイルに投資していなかった。

モバイルの効果
認知度を高めた結果はテレビが圧倒的であった。しかしこれはトータルなインパクト数である。コストベースのインパクトだとプリントが一番であり、モバイルは2位。これはテレビの2倍の数字だ。また、同予算における影響力の比較をした場合は、モバイルが最もインパクトがあった。

モバイルへの投資の理想的な数字
全体の16%が理想的な数字だ。他のチャネルの比率を見ると、TVが72%、プリントが8%、オンラインデスクトップは5%となる。

最適化を行った結果
AT&Tの投資予算を最適化した結果、12%の上昇が見られた。数字にすると250万人であり、これはシカゴの人口とほぼ同数になる。

画像サイズの違いによる影響
ボックス型の広告と、横長(縦が短い)の広告を比較。ボックス型の方が2.5倍のインパクトがあった。

男女の違いによる影響
モバイルでの認知度の影響は、女性よりも男性の方が高かった。数字にすると70%の開きがあった。

まとめとインサイト
1.行動ターゲティングを採用することで、購入の意思と認知度の両方のパフォーマンスが上
 昇。
2.両方で低い数値を出した広告を取り除く。
3.購入の意思に限れば、モバイルでのパフォーマンスは3倍に増加。

基調講演とあって、モバイルの重要性と調査結果が半々といった内容でした。影響力を数字で表してくれたので説得力はありましたが、もう少し深い内容も欲しいところでした。記事上部にも記載しましたが、こちらからダウンロードできるようですので、時間を作って読んでみたいと思います。兎にも角にも、SEOのみならず、今後のWebマーケティングにおけるモバイルの重要性は明らかですので、自社のマーケティングにも積極的に取り組んでいきたいと思います。

軒並み好調な大手ソーシャルメディア、コラボレーティブ・エコノミー – 米国発Web業界ニュース11月初旬号

また少し日が空いてしまいましたが、今回の記事は10月最後~11月最初の米国ウェブ関連の最新記事から。ソーシャルメディア大手各社の業績は順調なようです。 — SEO Japan

今週のウェブマーケニュースでは、・大手ドラッグストアの買い物客はApple Payを使えない ・代わりの支払いシステムでデータ漏えいが発生 ・実はリアルではないリアルタイム ・Twitter、重役陣の入れ替えを行う ・Flipboardが大幅な変更を断行 ・シェアエコノミーの破壊的/経済的な影響 ・今週の分析レッスン ・ブランドパブリッシャーを認めよ ・楽観主義と無知 ・話を聞いてもらうコツ等の話題を伝える。

それでは、デジタルマーケティング業界に影響を与える重要なリンクをまとめて紹介していく。

毎週、経営者の方々が、最新の変化、レポートする価値のあるアイテム、そして、仕事で役に立つ可能性があるコンテンツを把握することが出来るように、テクノロジー、ソーシャルメディア、モバイル、デジタルコミュニケーション、そして、マーケティング業界の現在のイベントとトレンドに関するリンクを集めて、ニュースレターを提供している。

他にも、役に立ちそうなリンク、ソース、または、アイデアを持っているなら、コメント欄で加えてもらいたい。また、Flipboardを利用しているなら、「This Week in Digital Magazine」を購読すると、リンクを入手することが出来るようになる。

インダストリー

  • 両社を含む一部の小売店は、Merchant Customer Echange(MCX)、および、CurrentCと呼ばれるQRコードベースのシステムとの長期契約を結んでいるため、Apple Payの承認を禁じられていたことが原因であったようだ(Fast Company)[QRコードの何が問題なのだろうか?]
  • ちなみに、そのCurrentCはハッキングの被害に遭い、メンバーのEメールアドレスが第三者のハッカーに奪われてしまった(Business Insider)
  • Taco Bellは、今週、新しいモバイルアプリを宣伝するため、ソーシャルメディアで沈黙した。この取り組みは大成功し、火曜日、ダウンロードの回数において、トップ 25入りを果たした(Marketing Land)
  • オーディオ人気は留まるところを知らない。DeezerがStitcherを買収し、35,000のラジオトークショーとポッドキャストが同ネットワークに加わった(TechCrunch)
  • Harvard Business Reviewは、ソーシャルネットワークで健闘を続けており、大きなライバルに勝つことも多い。ターゲットの絞られたパブリッシング事業において、ソーシャルが有効に働く何よりの証拠だ(Digiday)
  • ブランドは、リアルタイムマーケティングに力を入れているものの(Googleがリアルタイムを考え直すコツを幾つか提供している)、交流する機会を見失っている。JetBlueはTwitterを介して乗客が失くした本を探す手伝いをしており、他の企業にも見習ってもらいたい(Ann Handley)。 ソーシャルネットワークでのブランドへのメッセージは、77%増加しているものの、6本のメッセージのうち5本はスルーされている(AllTwitter)
    • 多くのブランドがリアルタイムを重視している。もう皮肉としか言いようがない

    プラットフォーム

    • Facebook
    • Twitter

    コラボレーティブエコノミー


    計測/基準/ビッグデータ

    法律/人事

    コンテンツ

    重要な記事、動画 & オーディオ

    • トム・ウェブスターとティム・ハイデンが、Apple Payのリリースとほぼ同じタイミングでThe Mobile Commerce Revolution(Amazon)をリリースした。この作品は、マーケティングにおける行動、そして、社会の変化を鋭く分析している(Brand Savant)
    • 確かなデータを求めているなら、モバイルの世界のスタッツを確認しよう。以下に画像を掲載しているが、とりわけデバイスごとの滞在時間は興味深い(re/code)[画像]
    • マーク・アンドリーセンが、楽観主義の力について語っている(New York Magazine)
    • ただし、楽観主義と無知は同じではない。心理学者によると、無知の問題は、専門家のような気分を味わってしまうことのようだ(Pacific & Standard)
    • TEDで5回プレゼンを実施した実績を持つジュリアン・トレジャーは、話し方、そして、音に精通している。下の10分間のプレゼンの中で、耳を傾けたくなるような話し方を伝授している(TED)





    Photo credit: Scott Swigart(Flickr)

    この記事は、Scott Montyに掲載された「This Week in Digital – October 31, 2014」を翻訳した内容です。

    今回は比較的、地味(とはいえそれなりに大きいのですが)ながら、着実に前進しているウェブ業界であることは感じられるニュースが中心でした。 — SEO Japan

    Click Z Live Chicago-ビデオマーケティングのケーススタディ。バイラルビデオの作成は可能なのか?

    YouTubeがGoogleに迫る検索エンジンと言われて久しい中、動画をコンテンツマーケティングの一つとして取り組む企業も多いと思います。使い方によっては、訴求力が高い有益なコンテンツとなり、爆発的に人気を博す動画も登場しています。宣伝効果は高く期待できますが、そうした動画は割合としては非常に低いこともまた事実。今回のセッションでは実際のケーススタディを交えながら、バイラルビデオの効果と作成の可能性を探ります。– SEO Japan

    原題:The Viral Video Paradox: How to Hit Viral Traffic by Producing Serial Video Content
    Speaker:Abe Niederhauser, Director, Analytics & Advertising, Orabrush

    バイラルビデオとは

    作成した動画のYouTubeでのビュー数


    Orabrush・・・・舌を掃除するためのブラシ。5千600万以上のビュー数を獲得。


    Orapup・・・・・orabrushの犬用。3千3百万以上のビュー数を獲得。


    Poo-Pourri・・・トイレの消臭剤。2千万ビュー数を獲得。

    バイラルビデオ
    上記の通り、多くのビュー数を獲得したバイラルビデオを我々は保持している。しかし、バイラルビデオを作ろうとする行為は、”老後の生活にくじ引きがあたることを計画する”ようなものだ。

    より良い方法とは?
    映画”MONEY BALL”のように行えないだろうか?マーケターとしてデータを使用し、テストを行うのだ。バイラルビデオではなく、データドリブンなアプローチを行えないだろうか?

    バイラルビデオにおける問題点
    ・予測不可・・・意図的にバイラルビデオを作成できる人などいない。
    ・永続不可・・・バイラルビデオを作成したとしても、もう一つ作成できるとは限らない。
            また、バズが終了した後、セールスは下がるだろう。
    ・最適化不可・・バイラルは共有される能力の結果にすぎない。ビュー数に対する望んだ
            結果を得られるとは限らないのだ。

    データドリブンアプローチの特徴
    ・予測可・・・一つの動画の広告のために投資した金額が何を意味するかを知ることができ
           る。
    ・継続可・・・得られる結果はバズに左右されない。長期間に渡り動画をプッシュすること
           も可能だ。
    ・最適化可・・あなたのゴール(例えば、売上)に合わせた動画を作成することができる。

    ケーススタディ

    Orabrushの例
    YouTubeでの広告がOrabrushに投じた宣伝費の全てだ。つまり、他の外的要因は売上に影響していない。広告費は徐々に減少させたが、収益は増大。


    *青字がトータルの売上。赤字がトータルの広告費。

    Orapupの例
    クラウドファウンディングのindiegogoで$62,572(目標は$40.000)を獲得。いろいろな期間で変更を加え、テストを行った。動画の内容を変えるときもあれば、サムネイルを変更するときなども。全体で55の動画バリエーション、245のランディングページのバリエーションを作成。広告費はある程度使ったが、収益のほうが上回った。


    *青字が売上。赤字が広告費。

    Poo-Pourriの例
    Poo-PourriはYouTubeに動画をするまでは、オンラインでのビジネスを行っていなかった。様々なバリエーションの動画を投稿することでビュー数があがり、ブランド認知度が高まった。結果、今日においても売上の貢献につながっている。グラフを見ると、バイラルのとき、非常に購入数が上がった。


    *青字が広告経由での購入数。赤字がトータルの購入数。

    まとめ
    作成した動画をバイラルにすることは簡単ではないが、広告を利用して同様の結果を得ることはできる。こうした動画は、すぐに満足したROIを獲得できるわけではないが、長期的に投資する理由はある。こうしたビデオを通じて、ブランドの確立を行うことができるのだ。

    備考
    ・YouTubeはつまらなかったらスキップすることができる。長い動画でも構わない。
    ・常におもしろい内容である必要はない。教育的な動画も含めるべきだ。
    ・目的を設定しよう。購読者、シェア数、ビュー数、コメント、サイト訪問者、いいね、そ
     して、売上など。
    ・グローバルカスタマーにアプローチしよう。我々の場合、韓国のディストリビューターに
     依頼し、各国の言語で広告を掲載したりした。
    ・YouTubeの他、Facebookのターゲティングも効果がある。FacebookはYouTubeよりも
     コストがかかるが、特別なニッチの場合は、使用をおすすめする。

    結論としては、バイラルビデオの計画的な作成は困難であるため、広告を交えながら長期的に使用することができる動画の作成を薦めていました。また、結果的にバズったとしても、ブームが終わると同時に売上が下がり、今後の使用も見込めないなどの問題点もありました。多くの人にリーチすることは望ましい限りですが、バイラルのみを目的にするのではなく、長期的で地道なプロモーションでブランドを構築していくことが大事だということです。どことなくSEOに通じる考えでもありますが、動画作成の際の参考としていただければ幸いです。– SEO Japan

    Click Z Live Chicago-次世代のWebサイト・ユーザビリティとSEO。最高のユーザー体験を提供するための方法とは。

    優れたWebサイトを構築するためには、提供するサービスだけではなく、サイトの使いやすさやレイアウトなども考慮に入れる必要があります。こうした様々な要素を高めることで、ベストなユーザー体験を提供することができますが、どういった基準で考えればよいのでしょうか?– SEO Japan

    原題:Next-Generation Website Usability: How to Optimize Your Site for the Best User Experience
    Speaker:Shari Thurow, Founder & SEO Director, Omni Marketing Interactive

    ユーザーエクスペリエンスとは何か?

    避けたいこと
    あなた自身の、マーケティング部門の、デザインチームの、技術チームの個人的な意見は全て避けるべきだ。ユーザーエクスペリエンスとはユーザーについてであるべきなのだ。

    ユーザーとどう関わるべきか?
    例えば、10代の場合は、細かいことは気にしないだろう。彼らとどう関わっていくべきか?ドクターのように患者を理解し、患者が理解できる言葉を用いて説明する。Webも同様だ。例えば、日本の場合は地方によって言葉が違うし、男女の違いもアメリカより大きい。そうした違いは理解するべきだ。

    ユーザーエクスペリエンスとは(いくつかの定義)
    “ユーザーエクスペリエンスとはエンドユーザーが企業、サービス、商品にかかわる全てのことに関係する。”
    “ユーザーエクスペリエンスをデザインする場合の対象は、インターフェイス、レイアウト、ビジュアル、テキスト、ブランド、サウンド、相互関係の全てを含む。これらの要素をコーディネートすることでユーザーとのベストな関わり方を構築することができる。”

    ユーザーエクスペリエンスを向上させよう

    ユーザーエクスペリエンスの7つの要素
    1.Usable(使用可能な状態であること)
    2.Findable(発見される状態であること)
    3.Useful(便利であること)
    4.Valuable(価値があること)
    5.Credible(信頼性があること)
    6.Desirable(望まれているものであること)
    7.Accessible(アクセス可能であること)

    1.Usable
    名詞にするとUsability(ユーザビリティ)。そして、ユーザビリティはユーザーエクスペリエンスではない。また、個人的な意見でもない。Webサイトにおけるユーザビリティはタスクとゴールが常に存在する。あなた自身が設定し、到達できるものだ。

    ユーザビリティとは
    Webサイトがユーザーの求める特定の行動を、効果的に、効率的に、満たすために使用されるようにすること。

    ユーザビリティにおける6つの要素
    1-1.Effectiveness(有効性)
    1-2.Efficiency(効率性)
    1-3.Learnability(学習しやすいサイトか)
    1-4.Memorability(容易に覚えてもらえるか)
    1-5.Error Handling(エラーハンドリング)
    1-6.Satisfaction(充足感)

    1-1.Effectiveness(有効性)
    訪問者はあなたのWebサイトで目的を完了できるか?できていない場合は、どんな要素がユーザーの煩わしさやあきらめを生み出しているのか?例えば、サインインか登録のみのサイトである場合は、チェックアウトもできるようにしよう。

    1-2.Efficiency(効率性)
    訪問者があなたのサイトで特定のタスクを終えるまで、どのくらいの時間がかかるか?ステップはいくつ設定しているか?

    ヘルプ画面について
    注目すべきはヘルプタイムとプロダクティブタイム。ヘルプタイムは問題が生じたときにユーザーがそれを解決するまでの時間。プロダクティブタイムは、ユーザーがヘルプを使用しない、生産性のある時間の総量。また、全てのサイトはサポートセクションを作成するべきだ。なぜなら、全てのユーザーを完璧に満足させるサイトなどは存在しないのだから。

    1-3.Learnability(学習しやすいサイトか)
    訪問者が今まで一度も訪れていない場合、あなたのサイトの使い方を学ぶまで、どのくらいの時間が必要か?また、容易に行うことができるか?ナビゲーション、ラベリング、クリック(タップ)ボタン、などが対象になる。ナビゲーションはわかりやすく設置しよう。

    タブレットで行うべきこと
    ・タップ可能な領域は、タップ可能に見えるようにし、実際にタップ可能にする。
    ・意図しないタッチを防ぐ。多くのクリック可能なボタンを限られたスペースに配置しない

    ・読みやすいよう、高いコントラストを用いる。Color Contrast Checkerでは、色覚障が
    いのユーザーでもはっきりと読むことができるかを確認できる。タブレットに求められるフォントサイズは異なることを忘れないこと。

    タブレットで行うべきでないこと
    ・インフォメーションアーキテクトの概念を含まない。
    ・一般的なタブレットにおける操作(タップ、フリック、ピンチ等)に対応していない。

    1-4.Memorability(容易に覚えてもらえるか)
    以前訪問したユーザーが、目的を再度達成するために、どの程度簡単に早くあなたのサイトを思い出すことができるか。サイトのことを覚えてもらえれば、再度訪問しくれるようになる。

    1-5.Error Handling(エラーハンドリング)
    どういったエラーを、どのくらいの頻度で、ユーザーが典型的に犯すか。サーバーのエラーは起こりやすいか?また、こうしたエラーからの回復は、どの程度かかるか?

    1-6.Satisfaction(充足感)
    ユーザーはあなたのサイトをどの程度気に入っているか?ユーザーはあなたのサイトを友人に薦めたいと思っているか?

    ユーザービリティのまとめ
    ・ユーザービリティは個人の意見ではなく、完了すべきタスクだ。
    ・ユーザービリティのテストはユーザーが何を行うかだけではなく、なぜ行うかを明らかにする。
    ・ユーザービリティのテストには、上記6つの基準を使用しよう。

    2.Findable
    名詞はFindability(ファインダビリティ)。ロケーションとナビゲーションの質についての基準。特定の目的が簡単に発見されるようになっているか?システムや環境がどの程度ナビゲーションと検索をサポートしているか?

    ファインダビリティにおける3つの要素
    理想的な状況は、コンテンツが、ブラウジング、他人への質問(会話)、検索、の3つを経由して発見されるようになっていること。ソーシャルでの露出(最適化)、検索エンジンの最適化、検索広告、の3つを駆使すると言い換えることもできる。ファインダビリティの対象はユーザーとテクノロジー(検索エンジン)だ。両方のニーズを満たすための、インフォメーションアーキテクトを目指そう。

    3.Useful
    名詞はUsefulness(利便性)。その商品、サービス、情報、ナビゲーション、検索機能はユーザーにとって便利であるか?利便性のあるコンテンツはリンクを獲得しやすく、ソーシャルでの拡散も期待できる。ツール、ハウツーやアドバイス、動画、参照記事やガイドなどが例に挙げられる。リンクビルディングはサイトの構築段階から組み込むべき概念だ。

    4.Valuable
    組織の目的は、ROIの達成と顧客満足度の向上の2つにある。そのためには、ユーザーの目的と期待を満たさなければならない。

    5.Credible
    名詞はCredibility(信頼性)。そのサイトが提供するものを、ユーザーが信頼し、信用することに影響する要素。テキスト、ラベル、継続的な発行などの要素がある。スタンフォード大学による、Webサイトの信頼性を高めるためのガイドラインを参照して欲しい。サイトで使われる色も影響する。例えば、アメリカではオレンジは警告とチープなイメージがある。

    6.Desirable
    そのコンテンツは、ユーザーから本当に求められているものか?望まれているコンテンツは、イメージのパワーと価値、アイデンティティ、ブランドやその他の感情的な要素に訴えかける。

    色について
    エモーショナルなデザインは単純に見かけ以上の効果を産む。また、個人の主観・好みで決定されるべきではない。例えば、色は地域、性別、心理状況、認識のされやすさ、などの様々なコンテクストによって意味が決定される。紫は男性にとっては最も魅力的なカラーだ。黄色はインドではハッピーな色だが、アメリカでは危険を意味する。

    7.Accessible
    ユーザーとテクノロジーの両方にとってアクセス可能にしなければならない。Webサイトは(全人口の10%以上もいる)障がい者にとってもアクセス可能であるべきだ。Facebookのロゴが青である理由をご存知じだろうか?マーク・ザッカーバーグ氏は色覚障がいなのだ。特定の色が見えない人に配慮したカラーバリエーションが望まれる。

    開発者とデザイナーとのバランス
    機能性とデザイン性を巡ってしばしば議論になるだろう。そうした場合は、ユーザーエクスペリエンスの定義から始めてみよう。それぞれの個人的な意見は必要ない。チェックリストを提示してそれらを満たしているかを確認させるのだ。チェックリストに含める要素は、上記の7つを参考に。決定が難しければ、ユーザービリティディレクターという担当を作るのも一つの方法だ。また、アナリティクスはコンテクストを伝えてはくれない。人と話すのが一番の近道だ。

    まとめ
    ・ユーザーエクスペリエンスはオフラインの世界にも影響を与える。
    ・ユーザビリティはユーザーエクスペリエンスではない。しかし、ユーザーエクスペリエンスの決定的な要素だ。
    ・ユーザーエクスペリエンスを向上させるために、上記7つの要素を意識しよう。

    複数の要素がありますが、うまくまとめてくれたセッションだと感じています。検索エンジンと障がい者(全人口の10%以上とは知りませんでした!)を含めたユーザーの両方を満たす設計、ということを強調していました。いわゆるSEOで気にする点とは異なるものばかりでしたが、こうした点を改善し、顧客満足度を高めることで、結局はSEOの目的も達成できるのかもしれません。サイト設計者やシステム担当との兼ね合いは難しいとは思いますが、ぜひとも挑戦したい分野ですね。
    – SEO Japan

    SEOから先に考えると全て失敗する


    企業担当者も制作業者もSEOについて誤解していると感じることがある。
    SEOをそれ単体が特別なものとして捉えられているという誤解だ。

    SEOはWebサイトにおける集客活動のごく一部を担うに過ぎない。

    それ自体が独立して存在するわけではなく、SEOのみでできることなど高々知れている。
    期待しすぎると失望する。

    よくあることであるが、キーワードプランナーといったツールを使って、キーワードを洗い出してコーポレートサイトを作ろうという企てなどは間違いである。

    コーポレートサイトに求められるページとは何であるか?

    ユーザーに対して、製品・サービス・会社の情報を余すところなく伝えること、信頼を持ってもらうことだ。
    集客しなくては目的は達成できないが、SEOに偏って内容をおろそかにすると、そもそもの目的を達成することができない。

    SEOによって内容をおろそかになるケースというのが、キーワードありきでWebサイトを作ってしまう場合だ。
    何故、キーワードありきで作ると内容がおろそかになるか?

    それにはいくつかの理由がある。

    1. 本来、ページは書くべき内容が先にある。しかし、書くべき内容が明確なイメージがないままにページを作ることによって、価値のないページができる。
      読んでも印象に残らない、あるいはあまりにもありきたりでつまらないページになる、もしくは、ユーザーニーズとかい離した内容のページになる。
    2. 類義語を使ってそれぞれ別のページを作ってしまう。
      例えばお風呂のリフォームのページを作る場合を想定しよう。
      「風呂」「ユニットバス」「浴室」といったように主語に相当するキーワードが複数ある。
      「リフォーム」「改築」といったように述語に相当するキーワードも複数ある。
      このように主語、述語ともに複数ある場合、全部の掛け合わせのパターンを作るということが間違いのもとなのだ。
      サイト内での統一感が失われるし、単体の記事は良かったとしても類似のコンテンツが多数できてしまう。
    3. ユーザーが自社のサイトに求めている内容とかい離したページができる。

    その結果として、ブランドイメージを損ない本来の目的を達成することができなくなる。

    この会社はこの程度のことしか考えていないのか?

    と思われてしまうのである。
    最近は、コンテンツSEOという言葉が流行しているが、この手のページを量産しているのであれば結局のところ目的を達成できないだろう。

    そうして、検索エンジン経由の集客そのものもうまくいかない可能性が高い。

    書くべき内容のイメージがなければ、検索キーワードをとりあえずタイトルと、本文に含んではいるもののぼんやりとした記事になるだろう。
    そうすると、検索キーワードに対する記事の内容の掘り下げが浅くなって、検索エンジンからは評価されない。

    テクニカルな話をすると、「共起語」が少なくなるといったページになる。そのことがきちんと理解できていない人が書くため、どうしてもそうなるのである。

    では共起語を文章中に入れ込んでやればいいではないか?

    というようにズルく考えればなるのだが、これにはあまり意味がない。

    Googleが認識している共起語を正しく知るツールなんてそもそも存在しないのだ。

    また、文章の内容の良否は共起語だけに依っているわけではない。
    良い記事は、良い記事を生み出す努力と、知識によってのみ作られる。
    上辺だけ真似しても、うまくいかない。

    歴史的に有名な画家の絵は数億円の価値があり、それを模した画学生の絵は価値が全くないか、数万円といったところだろう。
    見る人が見ればわかる。
    それと同じだ。

    また、類似コンテンツができてしまうことによっても、サイト全体の情報量が薄くって検索エンジンから評価が下がることも十分に考えられる。

    結局、SEOに偏したサイトというのは、ブランディングを損なうのみならず、検索経由の集客もうまくいかないのだ。

    最後に一言書いておこうと思う。

    私は検索キーワードを見つけるツールそのものは意味がないとは思っていない。
    使い方によっては有用である。

    「Google先生」という言い方がある。
    「何でも知っているGoogle」という意味だ。
    検索のほとんどは自分が知りたいことの答えを、Googleから教えてもらうという行為である。

    「ユーザーはどういうことを疑問に感じるのか?」
    「ユーザーはどういう言葉を使って検索しようとしているのか?」

    ということを知るためにツールを使うことは非常に有用である。
    検索キーワードの裏側には検索するユーザーが存在する。

    そのユーザーのことを知るために、検索キーワードを知ることはとても有用だ。

    そのキーワードの検索ニーズはこれだ。

    と考えることは的が外れていることがままある。
    そうではなくて、検索ニーズを満たすための内容とは何か?を良く考えてページを作ることは実際に検索ユーザーにとっても有用な試みである。

    検索キーワードは単なる文字として存在するのではなく、人間のニーズとして存在していることを考えて作るのであれば有意義であることを最後に付け加えておくのである。

    Click Z Live Chicago-Expediaが仕掛けるコンテンツマーケティング。ユーザー作成のコンテンツが持つパワーとは。

    最近は日本でもよく耳にする、大手旅行サイトのExpediaが登場。ユーザー作成のコンテンツを使用したキャンペーンの内容を紹介してくれています。競争力が非常に高い業界と言えますが、どのような取り組みを行っているのでしょうか?– SEO Japan

    原題:Achieving Authenticity: User Generated Video Content Transforms Storytelling Power in Find Yours Campaign
    Speaker:Noah Tratt, Global Senior Vice President Media Solutions, Expedia Inc

    どうやって目立とう?

    現状の分析
    多数のWebサイトが存在している中、我々のコンテンツを目立たせるためにはどうすればよいだろうか?多くの旅行サイトを見てみると、それらが機能性に最適化していることに気づいた。

    旅行はエモーショナルだ
    そして非常にパーソナルでもある。リラックス目的、アドベンチャー目的など、旅行の目的は個人によって様々。

    戦略的なコンテンツ
    多くの旅行サイトでは、ブランド側の機能性重視の傾向と、消費者が望むコンテンツの間にギャップがある。Expediaはそのギャップを埋めようと試みた。ブランドは誰か”個人”と関わっていなければならない。旅行をよりパーソナルなものにすることで、ブランドをコミュニケーションへと育てる。

    Whyを追求する
    Whatは必要ない。(しかしながら、多くのブランドはWhatを提供している。)また、Howを提供しているブランドも多い。自慢のピザの秘密ソース、優れた電子機器の優秀なプロセッサーの説明コンテンツなどだ。ExpediaはWhyを追求した。つまりは、パーソナル化を進めたのだ。なぜ、旅行をするのか?ブランドはWhyを表す存在だ。

    ブランドキャンペーンをパーソナルにする方法
    User Generated Content(ユーザによって作成されたコンテンツ)を利用。YouTubeなど色々なプラットフォームで、我々を助けてくれるコンテンツを探している。旅行は非常にパーソナルなものだが、Webで探せばそれを感じることができる。

    Find Yoursキャンペーン

    Find Your Understanding
    同性愛者の娘を持つ父親にフォーカスした動画。娘の結婚式のため、同性愛の結婚が認められている州への旅行の内容を紹介する。長時間のコンテンツであるが、非常に大きな反響があり、TEDBUSINESS INSIDERに取り上げられた。
    *動画はTEDの記事内で閲覧できます。

    Find Your Strength
    がんの闘病者の女性をフォーカス。自身の経験をスピーチするため、カンファレンスに向かう旅行の内容を紹介。

    Find Your Alberta
    パートナーシップを採った例。カナダのalberta州を紹介するプロジェクト。認知度が低いことが課題であったが、ブロガーにコンテンツの作成を依頼し、動画などをサイトで紹介した。ソーシャルのフォロワーの増加に加え、25%以上のホテル予約の増加を実現。ブロガーによる動画の影響力を示す好例。

    Find Your Spontaneity
    アプリの紹介動画だが、一人の男性がそのアプリを利用し、当日に中国へ旅行してしまう内容。UGCではないが、多くのビュー数に加え、アプリのダウンロード数も増加。

    Find Your Storybook
    アメリカからイギリスへの旅行者を増加させるためのプロジェクト。ロスアンゼルス、サンフランシスコからの旅行者の増加を実現。

    まとめ
    ・キュレーティングがキー。
    ・ブランドの強化。
    ・パートナーシップ。
    ・テストと学習。

    注目すべきは、全てのコンテンツが一つのコンセプト(旅行のパーソナル化)を軸に作成されており、そのコンセプトも現状の分析からしっかり作られているという点にあると感じました。全ての企業が、これほどの規模とクオリティで作成することは難しいと思いますが、コンテンツマーケティングの手法としては通じるものがありますね。コンテンツマーケティングは全てインハウスで行っているとのことですが、参考になった方も少なくないのではないでしょうか?

    Click Z Live Chicago-パンダ、ペンギン、そしてペナルティ。Googleの最新のアルゴリズムを知ろう。

    Googleのアップデートの情報はSEO Japanでも頻繁に掲載していますが、複数のアップデートが行われているため、困惑してしまう方も多いのではないのでしょうか?今回のセッションではメジャーなアップデートの振り返りとペナルティを受けた場合のリカバリー方法を扱います。現在ペナルティを受けているサイトのWebマスターはもちろん、今一度自身のサイトを確認してみてはいかがでしょうか?– SEO Japan

    原題:Panda, Penguin, Penalties and More: Staying on Top of Algorithm Updates
    Speakers:
    Nate Dame, CEO and Founder, Propecta
    Matt Koulas, Senior SEO Specialist, Grasshopper

    全体的な話と今後起こること

    Googleにおける多様化
    Googleは収入源を多様化させている。2012年ではGoogelの収益の95%が広告収入であったが、2014年(Q1-3)では90%まで下がっている。

    SEOは変化している
    Googleは変化している。マーケターはその変化に合わせて最適化しなければならない。しかし、Googleのアップデートが常にあなたにとって良いこととは限らない。

    Googleはどこに向かっているのか?
    Googleは常に最終目的地を設定している。そして、アップデートがその目的から外れることはない。Googleの最終的な目的とは、最も関連性があり、最も信頼性があり、速く、ベストなソリューションを検索者に提供するためのシグナルだ。

    個々のアルゴリズム

    Pandaアップデート
    アドバイス・・・ゴミくずのようなコンテンツの作成は止め、低品質なコンテンツを破壊しよう。
    概念・・・Googleは低品質なユーザー経験を嫌っている。もしも、あなたのサイトが他社のサイトを困惑させるサイトであるならば、すぐにやめよう。
    開始時期・・・2011年2月23日(Farmerアップデート)

    Penguinアップデート
    アドバイス・・・キーワードの詰め込みはやめよう。
    概念・・・タイトルでの詰め込み等、ユーザーの利益にフォーカスしていない従来のランキング要素は、今後も重要性が低下していく。
    開始時期・・・2012年4月24日

    Knowledge Graph
    アドバイス・・・Wikipediaでのあなたの会社の情報をすぐに更新しよう。
    概念・・・Googleは顧客をGoogleに可能な限り引き留めたい。

    Pirateアップデート
    アドバイス・・・コンテンツの海賊行為はやめよう。
    概念・・・コンテンツの海賊行為は絶対にやめよう。
    開始時期・・・2012年8月10日(DMCAペナルティ)

    Hummingbirdアップデート
    アドバイス・・・リンクビルディングを無効化するのか?SEOの終わりか?
    概念・・・Googleはバックエンドでマシンラーニングを使用している。より速く、正確に。
    開始時期・・・2013年8月20日

    Pigeonアップデート
    アドバイス・・・ローカルへの注力。
    概念・・・”ローカルSEO”と”スタンダードSEO”の融合。
    開始時期・・・2014年7月24日

    これからのSEO

    ランキング上昇のために
    ショートカットやトリックはない。チェックリストを作成して漏れのないようにしよう。また、長期間に継続した成長を目的にすること。テクニカルな要素(ロードの早いサイトと遅いサイトなど)は基本要素。基本ルールを曲げてはならない。

    ターゲットキーワードとユーザーインテント
    検索者のニーズを満たすようにしよう。そのキーワードでユーザーが何をするか?彼らのためのコンテンツとは何か?を常に考える。

    インフルエンスビルディング
    構築するべきはリンクではなく、インフルエンス(影響)。インフルエンサーをキャッチするLPを作成しよう。また、ターゲットとなるファネルは単体のレベルではなく、全体のファネルになる。

    SEOとペナルティ

    1.依存を避ける
    リンク、簡易なコンテンツ、完全一致を避ける。内部リンクの構造と不自然な被リンクを見直す。内容が薄く、低品質で、編集されていない、求められていない、キーワードに特化したコンテンツは作成しない。アンカー、コンテンツ、ドメインの完全一致も避ける。

    役に立つツール
    ScreamingFrog・・・内部リンクの精査。
    MajesticSEO・・・被リンクの精査。
    Hemingway App・・・コンテンツの精査。
    UserTesting.com・・・ランディングページの精査。

    2.診断する
    ペナルティを受けた際には、アルゴリズムによるものか、手動によるものか判断しよう。

    アルゴリズムの診断
    アルゴリズムによるペナルティかを判断するためのツールを紹介する。
    Panguin Tool・・・パンダ、ペンギン、ローカルアップデートの判断。
    Reconsideration.org・・・ペンギンの診断と、競合他社の診断。
    Moz’s Google Algorithm Change History・・・Googleのアルゴリズムの変更のまとめ。

    マニュアルアクションの診断
    Webマスターツールで確認する。不自然なリンクを抽出しよう。その他、クローキングや隠しテキストなどの場合もあるが、こちらの記事によくまとまっている。

    3.分析する
    データの収集をまず行う。収集元は、Webマスターツール、Majestic SEO、AHREFsなどを使用しよう。

    リンクデータをカテゴライズする
    WebマスターツールのデータとMajestic SEO(またはAHREFsなど)からデータをエクスポートし、エクセルでマージする。その後、自然リンク、スパムリンク、完全一致のリンクなどにカテゴライズし、リンクの問題を特定する。

    不自然なリンクがあった場合
    あらゆる情報からリンク元へのコンタクトを試みる。サイト上ではメールアドレス、電話番号、コンタクトフォームなど。WHOIS情報からも確認できる。また、ソーシャルでの連絡先が掲載されている場合は、そちらからのコンタクトも試みる。

    4.行動する
    上記の方法で連絡を試みる。多くがEメールでの連絡となるが、その際は、正直に、ストレートに依頼する。送付の間隔は1-2日間あける。相手からの連絡方法を記載する。

    5.リカバリーする
    再審査リクエストと否認リンクのリストを送信する。再審査リクエストには、問題が起こった経緯、リンクの特定方法と除去・維持をした理由、ログ、リンク元にコンタクトを試みた証拠、今後のプランなどを明記する。もし、リンク元がリンクを解除してくれた場合は、リストから外してあげよう。また、あまりにも可能性が低い場合は、新しくサイトを構築することも検討しよう。

    資料
    1.手動ペナルティの解除プロセス
    2.再審査リクエストでのコンタクトリスト
    3.再審査リクエストのサンプル
    4.否認ファイルのサンプル

    まとめ
    1.避ける・・・SEOを最適化させすぎない。
    2.診断する・・・Webマスターツールや各種診断ツールを活用。
    3.解決する・・・プロセスベースの分析、行動、ドキュメント作成。

    2014年の9月から10月にかけて、多くのアップデートが更新されました。この記事を書いている時期も、ペンギン3.0の話題は毎日のようにでています。今後も様々な変更をGoogleは加えていくと思いますので、最新情報は常にキャッチしておきたいですね。記事中のツールや資料は全て英語となっており、現段階では全てを細かく確認できてはいませんが、役に立ちそうなものはぜひご活用ください。

    Click Z Live Chicago-Brian Solis氏によるキーノート。これからのビジネスとマーケティングについて。

    2014年11月4日から11月6日にかけて、イリノイ州シカゴで開催された、Click Z Live in Chicagoに参加しました。オープニング・キーノートは、SEO Japanでもブログを度々紹介させて頂いている、Brian Solis氏。Webが消費者行動に与える影響と、マーケティングにおける変化について、たっぷりと語ってくれています。– SEO Japan

    原題:The A.R.T. of Engagement
    Speaker:Brian Solis, Award-Winning Author, Futurist and Principal Analyst, Altimeter Group

    未来とは、これまでにすでに起こったものではない

    次の世代ではどういったことが起こるか?
    大量のテクノロジー、早すぎる進化によって、デジタルとの関わり方は今後も変化していくだろう。マーケターの役割は従来の単純なものだけではなくなってきている。

    エンゲージメントをデザインする
    これからのマーケティングは、共有できる経験にフォーカスしていくだろう。ソーシャルやYouTubeなどが代表的なものだ。そして、この場所に新しいブランドが生まれる。また、この場所はマーケターが活躍する場所にもなる。ビジネスはもはやブランド単体によって行われるものではなくなってきている。共有された経験を通じて消費者と共に作り上げていくものであり、オンラインでの検索と対話の結果によって定義されるものだ。

    まずはモバイルから話そう
    1日のうち、主要なメディアで人々が過ごす時間の23%はモバイルだ。しかし、広告費の4%しかモバイルに使用されていない。モバイルでは、小さな画面で人々の関心を数秒間で集めなければならない。新しいプラットホームと言えるだろう。Webサイトの役割も変わっていく。

    モバイル、ソーシャル、リアルタイム。
    例えば、パーティーでは参加者と喋る人がいない。隣の人ではなく、スクリーンに向かって話している。少し大げさな表現ではあるが、実際にこれに近いことは起こっている。我々はどう対応するべきだろうか?従来のマーケティング手法はどんどん縮小している。

    ティーンエージャーの集中力
    あらゆるデジタルデバイスを使用せずに、宿題に集中している時間はたったの6分間しかない。こうした顧客に注意を向けてもらうためのUXをデザイン、言い換えれば、エンゲージメントを構築するためのデザインを検討しよう。オーサーとしてジャーナリストとして、なにができるか?人々がなぜクリックし、なぜアクションを起こしたか。それらを明らかにするのが、未来のサイエンスである。

    購買決定とデジタルデバイス
    バイヤーズジャーニーの67%はデジタル(Web)で完了している。そのため、企業からのタッチポイントもここにあると言える。消費者によるデジタル社会での行動が、これからのマーケティングでの決定的な要素になる。この世界はあなたをフォローしている人によって作られている。人は他人の情報をあてにしているのだ。

    より良い経験とは何か?
    購入者の86%がより良い顧客体験のためにはより多くのお金を支払うと答えているが、企業が彼らの要求を常に満たしていると答える人は、たったの1%しかいない。マーケターとしての仕事は、共有したいと思わせる経験、エンゲージメントをデザインすることだろう。

    The A.R.T of Engament
    エンゲージメントにおける主要な3要素を、それぞれの頭文字をとって、A.R.Tと呼ぶ。つまりは、ActionsとReactionsとTransactionsだ。

    Moment Of Truth

    デジタル時代の購買決定プロセス
    デジタル上の行動が購買決定の大きな要因になっている今日において、購買に至るまでの過程は、従来のそれと比べ、大きく変化している。顧客とのタッチポイントになる、Zero Moment Of Truthを含め、プロセスは以下の通りになる。

    ・刺激(認知)
    ・Zero Moment of Truth(ソーシャルでの発見)
    ・First Moment of Truth(購入の検討)
    ・Second Moment of Truth(経験)
    ・Ultimate Moment of Truth(共有された経験)

    Zero Moment Of Truth
    全てのプロダクトは顧客のモバイルでの体験からはじまる。あなたにとっての機会はモバイルの中にある。2014年の調査によると、オンラインでのリテラーの56%がモバイル経由で注文されている。また、70%のモバイルでの検索が1時間以内に何らかのアクションをリードしている。

    人々の評判
    85%の人が”自分が知っている人”からの推薦を信用する。人々はマーケターを信用しているわけではない。

    Googleの利用数の減少
    多くの人がアプリを使って検索している。例えば、YouTubeはGoogleのような存在になっている。自分との関連性のあるコンテンツを探す際、95%の人がGoogleとYouTubeの両方使っている。また、Pinterestはビジュアルでの訴求に優れ、結果として、アクションを導くアプリになっている。

    First Moment of TruthとSecond Moment of Truth
    オフラインとオンラインのコネクションがより重要である。そして、それを構築するためにはビジョンと設計が必要。我々の仕事はこれらを一緒にさせること。ブランドがiBeacon、Square、チェックイン機能などを用いることで、顧客はシームレスでパーソナルな経験を得ることができる。

    P&Gの例
    消費財市場の巨大企業であるP&Gは、店舗で顧客が商品を認知する最初の数秒間を重要視している。それは、オハイオ州シンシナティの本社にFirst Moment of Truthの部門を設置し、世界中に50人のリーダーを採用していることからも伺える。また、P&Gはテレビや雑誌の影響力の低下に対応し、消費者へ直接ブランドを訴求できるポイントを重視しているのだ。

    Ultimate Moment of Truth
    88%以上の人が、他社のオンラインでのコメントに影響されている。経験は共有されることで、実際に経験をした人以外の人に影響を与える。誰かがシェアし、誰かがそれを発見する。そこに、エンゲージメントが発生するのだ。

    ソーシャルでの対応
    88%の人がソーシャルでの不満を対応していない企業の製品を今後買わないようになる。しかし、ロイヤルカスタマーは、通常の人よりも20%から40%以上、その企業のソーシャルにお金をかけている。

    顧客経験
    顧客の経験はサイトを通じてタッチする全てのことになる。マルチスクリーンが普通のこの時代では、オンラインでショッピングをしているとき、他のことも同時に行っている。90%の人がマルチスクリーンで連続した行動をとっており、67%の人がオンラインでのショッピングの際に、別の行動をとっている。つまり、eコマースとソーシャル(評判の確認)のループが発生している。

    ヒーローズ・ジャーニー
    顧客をヒーローとして扱おう。マーケティングは経験であり、ライフサイクルなのだ。成功を狙うのではなく、価値のある存在になることを目指そう。

    Moment of Truthについては数年前から提唱されている理論ですが、Zero Moment of Truthでのモバイルの重要性と、オンライン・オフラインでのシームレスな経験をポイントにあげていました。ブランドと顧客のタッチポイントと、その後共有される経験が、今後のビジネスを決定すると言えるほど大きな意味を持っています。それらを意図したとおりに設計し、構築することが未来のマーケティングだと述べています。簡単に達成できるものではありませんが、少しでも理想に近づけるよう、努力していきたいものです。
    – SEO Japan

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