東京オリンピック開催でプロの6割が注目するエリアは江東区。特に豊洲。(インフォグラフィック)

今回もインフォグラフィックの紹介です。今はソチオリンピックが盛り上がりをみせていますが、東京オリンピック・パラリンピック開催で日本の不動産はどんな影響を受けそうか?興味がある人には役に立つ情報だと思います。Please Enjoy!– SEO Japan

東京オリンピック開催でプロの6割が注目するエリアは江東区。特に豊洲。(インフォグラフィック)※画像をクリックすると「リビングラフィックス(アート・クラフト・サイエンス)」のサイトに飛び、全体をご覧いただけます。

東京オリンピック開催でプロの6割が注目するエリアは江東区。特に豊洲。(インフォグラフィック)

競技場が集まる湾岸エリア。ピンを挿してあるところが競技場予定地です。「究極のコンパクト五輪」と称されるだけあり、密集感がすごい。湾岸エリア外の競技場は省略しています。

東京オリンピック開催でプロの6割が注目するエリアは江東区。特に豊洲。(インフォグラフィック)

不動産のプロ100人(※)へのアンケート調査結果によると、注目している市区として62%が「江東区」をあげました。さらに詳細なエリアとして24%が「豊洲」と回答。大規模な再開発が始動し、豊洲新市場をめぐって何かと話題にあがっている豊洲は、プロにとって最も期待の高いスポットのようです。
(※首都圏の宅地建物取引業者に勤務し、日常的に不動産売買に従事する人)

2020年東京オリンピック開催 どうなる!?住まい byリビングラフィックス(アート・クラフト・サイエンス)

東京オリンピック開催が不動産に与える影響には様々な議論がありますが、プロの意見が統計されると興味深いですね。不動産全体の売れ行きが良くなったかというと、その実感は五分五分のようですが・・・今後の動向が気になります。このインフォグラフィックは弊社がデザインを制作をお手伝いさせて頂きました。 — SEO Japan [G+]

スタートアップ創業者の平均年収は?アンケートで判明した意外と寂しい懐具合

スタートアップ創業者にも学生~20代後半から勝負をかけた若手起業家、30~40代の十分な経験と知識があるベテラン社会人から、既に収めた成功に物足りない連続起業家まで色々いるわけですが、微妙に気になるのがその給与。全て自己資金でやっているならともかく、他人の出資を受けている際は余り貰いすぎていても人生かけてない気がします。とはいえ普通の企業に勤めていれば、それなりに稼いでいそうな(&家庭もある)ベテラン社会人が起業する場合は最低限稼ぐべき生活費の額も高そうです。一般的にはまとめて「IT社長」で小金持ってそうな雰囲気なのかもしれませんが 汗、会社や人によって千差万別であろう、業界人であっても相当仲良くないと詳しくは聞けないスタートアップ創業者の報酬について、米国で調査を行った結果が興味深かったのでここに紹介します。日本とは若干事情も違うでしょうが、これからの世の中、国境を越えてグローバルで勝負しようと思っているあなたには気になる内容? — SEO Japan

スタートアップを経営しているなら、自分の給与を幾らに設定しているだろうか?CompassがThe Next Webに提供してくれたデータによると、多額の給与を求める経営者は割と少ないようだ。

Compassは、同社のベンチマーキングツールを用いる世界中の1万1160社のスタートアップから、給与に関するデータを集めた。シリコンバレーでは、スタートアップの創業者の75%は、年収を7万5000ドル(約759万円)以下に決めており、そのうちの66%は、5万ドル(約506万円)を下回る。各国の給与の平均は、低い国では、インドの3万208ドル(約305万ドル)から、高い国では、オーストラリアの7万2363ドル(約731万円)と、国によって大きく異なる。

今から6年前の2008年、投資家のピーター・ティエル氏は、CEOの給与の低さは、スタートアップの成功を判断する上で最高の基準になると推測していた:

「CEOの給与が低ければ低いほど、成功する確率は高い」

「CEOの給与は、他の従業員の給与の上限となる。高い金額に設定していると、多額の資金が必要になる。CEOの利益と投資家のバランスが取れている必要がある。しかし、それよりも重要な問いは、会社の使命が、新しい製品を生み出すことか、あるいは、ただ単に給与をもらうことかどうかである。

「ただし、実際問題として、1つだけ質問をするなら、給与の金額を問うことにしている。」

消費者がお金を払ってでも使いたい製品を作る方が、経営陣の給与よりも重要だ、と言う声もあるが、経費を意識する姿勢は、責任感のあるファウンダーの常識的な考え方を示す。どうやら、大半のスタートアップは、自らの給与の金額で、この考え方を体現しているようだ。

Founder salary overview What salary does the founder of your favorite startup get? Probably not a very high one

スタートアップ創業者の給与 概要

インドを除き、スタートアップの創業者の給与は、驚くほど似ている(この記事の最後に掲載する表を参照してもらいたい)。サンフランシスコのような物価の高い地域で生活することを考えると、シリコンバレーのスタートアップの給与の低さは特に目につく。

スタートアップの段階が、ファウンダーの給与に影響を与えているのでは?と疑問を持つ方もいるだろう。しかし、実は、思っているほど大きな影響は与えていない。事実、スタートアップの創業者の給与は、製品が大幅に成長する段階に達するまでは、年収4万5000ドル(約456万円)以下をキープする傾向がある。また、成熟期に入ったスタートアップでも、平均の年収は7万109ドル(約710万円)であり — スクルージ・マクダックのような生活を送ることは出来ない。

Founder salary by product phase What salary does the founder of your favorite startup get? Probably not a very high one

製品の段階別 スタートアップ創業者の平均年収

コンセプト

実用レベルのプロトタイプ

開発

機能製品(ユーザーを限定)

機能製品(大幅に成長する)

成熟

思った通り、投資のレベルは、ファウンダーの給与により強いインパクトをもたらす。それでも、「さてと、銭のプールで泳いでくるか」と言えるほどの額ではない。

Founder salary by funding level What salary does the founder of your favorite startup get? Probably not a very high one

投資レベル別 スタートアップ創業者の平均年収

給与に関して、情報を公開しているスタートアップは少数派であり、給与の全般的な状況を示唆するデータには、たとえ少しであっても、好奇心をそそられる。 最初のドットコムバブルの日々を覚えているなら、シャンパンをがぶ飲みし、プライベートジェット機を所有し、豪遊するスタートアップのファウンダーのイメージが、今も残っているかもしれないが、現代の大半のスタートアップの現実とは程遠いように思える。IPOを実現するまで、その夢は取っておいた方がよさそうだ。

Silicon Valley1 What salary does the founder of your favorite startup get? Probably not a very high one
Berlin What salary does the founder of your favorite startup get? Probably not a very high one

India What salary does the founder of your favorite startup get? Probably not a very high oneLondon What salary does the founder of your favorite startup get? Probably not a very high one

Sao Paulo What salary does the founder of your favorite startup get? Probably not a very high oneTel Aviv What salary does the founder of your favorite startup get? Probably not a very high one

Toronto What salary does the founder of your favorite startup get? Probably not a very high one


この記事は、The Next Webに掲載された「What salary does the founder of your favorite startup get? Probably not a very high one」を翻訳した内容です。

インドはともかく、大半の国地域で給与水準が似ていることに驚きました。西海岸はもう少し高いと思っていましたね。もっとも若手経営者に寄るスタートアップが多いことも理由かもしれませんが。実際。1750万円以上貰っている率も高いですし。サンパウロも高給取りが多いのが逆に興味深いです。ブラジルの事情考えるに、大企業と関係あるスタートアップか元々お金持ちがやっているケースが多いのかもです。日本のデータは入っていませんが、多分同じような感じだとは思いますが、さてさて。だから何というわけではありませんが、普段知ることが無いだけに興味深いデータでした。 — SEO Japan [G+]

Googleの進化の奇跡 – 10本の青いリンクからセマンティックSERPへ

昨年後半はセマンティック検索関連の記事を多数配信してきたSEO Japanですが、今回、セマンティック検索を検索結果も含めて丁寧に解説してくれたサーチエンジンランドの記事がとてもわかりやすかったので新たに紹介します。「セマンティックネタは小難しいからいい!」といわれそうですが、我慢して3回読むときっとあなたもセマンティック検索通、イコールGoogleを現在と今後を堂々と語れるエキスパートに返信できそうな内容です! — SEO Japan

検索は、変化しており、検索結果(SERP – Search Engine Result Page)も変化している。SERPは、順応性を高め、魅力を増し、有益になり、対話性を高め、そして、パーソナライズされている。

セマンティック検索、そして、セマンティックウェブを効果したSERPの表示形式は、ヤフー!、そして、同社のサーチモンキーの結果で、初めて採用されていた。その後、ヤフー!に続き、今度は、グーグルが、リッチスニペット、そして、ナレッジグラフ、さらには、関連する変化を加えた表示を行うようになった。

 

Digital Data Consumed and Processed

消化され、処理されるデジタルデータ

現代の検索エンジンのユーザーは、「ナレッジパネル」、そして、グーグルのナレッジカルーセル内の集められた結果に慣れ親しんでいる。この記事を作成する時点でのグーグルの最新の告知では、同社は、ナレッジグラフの情報が、自然の結果に割り当てられていたスペースの一部に移動する可能性があると指摘している。

グーグルが機能を拡大、および、強化していく中で、この勢いを活用するために、確実に講じておきたい基礎的、そして、重要なステップがある。検索エンジンに対して、最善の方法でコンテンツを提示することが出来るようにするシグナルをグーグルに提供する方法である。

セマンティック SERPを活用する方法を説明する前に、まずはセマンティック SERPとは何かを明らかにしておく。

セマンティック SERPを理解する

セマンティック検索の手法は、検索のプロセスの多くの段階で、検索エンジンによって用いられている。ユーザーの意図を正しく理解するため、または、クエリを変換するため、もしくは、情報を抽出するために、セマンティック検索が用いられる仕組みは、頻繁に取り上げられているものの、検索のプロセスのその他の段階で、セマンティック検索が用いられる仕組みは、あまり語られることはない。この記事では、最後のステージ、つまり、検索結果がエンティティ(コンセプト、または、オブジェクトと呼ばれることもある)として引き出され、続いて、ユーザーに提示される段階に焦点を絞って説明していく。

セマンティック検索は、多くの面で、エンティティ検索と同一視されることが多い。エンティティ検索とは、単純にエンティティのグラフで検索を行うプロセスを差す(もちろん、結果を返すプロセスも含まれる)。

プログラミングの世界に慣れ親しんでいるなら、オブジェクトと見ることが出来る。例えば、製品、場所、人物、レシピ等、オブジェクトが何かによって、オブジェクトが異なれば、オブジェクトに関連付けることが可能な特徴や行動(または、アクションや処理方法)も異なる。オブジェクトを結果として入手していることを考えると、ユーザーに対する結果の提示は、柔軟であり、さらには、実用的である(例えば、製品のタイプのオブジェクト/エンティティが検索クエリの結果として返される場合、関連する行動/メソッド/処理方法は、返された製品の購入が該当する可能性がある)。

SERP内のエンハンストディスプレイ(強化型表示)は、返されるエンティティ/オブジェクトのタイプに左右される。画像、レビュー、価格等は、返されるエンティティ/オブジェクトのタイプに応じた特徴を持つ。このようなオブジェクト/エンティティ内のコンテンツは、ユーザー体験を改善するため、(リッチスニペット等)魅力的にオブジェクトを表示することが可能であり、尚且つ、コールトゥアクションを含めることも出来る。あるイベントに対するコールトゥアクションとして、例えば、イベントのチケットの購入が該当することもある。また、これは、様々なデバイスのタイプ等に順応して表示する結果を促進するメカニズムとしても、当然、理想的である。

セマンティック検索へのシフトチェンジと併せて、ある重要な変換が行われている。最近では、データに照らし合わせた検索(グーグルの場合、内部で収集されたナレッジグラフ)が、文書の照らし合わせた検索(通常、文書にはウェブページが該当する)の代わり、または、連動して行われることが多い。

データに照らし合わせた検索

データに照らし合わせた検索は、通常、クエリに対する直接的な答えを生成する — あるいは、複数の答えが返される場合は、同じタイプの結果のリストが返される。後者は、カルーセルタイプの表示にとても役に立つ。データに照らし合わせた検索は、基本的に、ナレッジグラフの処理と同一視される(グーグルのみに言及する場合)。

文書に照らし合わせた検索

文書(ウェブページ)に照らし合わせた検索は、文書を表示することが多い。グーグルでは、SERP内で結果として、リッチスニペットが表示される可能性がある。リッチスニペットは、ウェブページの結果のエンハンストディスプレイであり、ウェブページから直接メタデータをエンベッドする(当初、ヤフー!が、サーチモンキーで、ビングはタイルで活用した)。

(SEOの観点で考えると)リッチスニペットによる表示を可能にするためには、最低限の量の構造化データをウェブページに盛り込む必要がある点を肝に銘じておくべきである。

セマンティックSERPの変化する状況

検索が、セマンティック検索化への移行をより明確にするにつれ、SERPは、リッチな表示を強化するようになった。以前、私は「エンティティ検索」と呼んでいたが、セマンティック検索と直接関連するため、そして、(ほとんど対処しようのない、味気のない、動かない、退屈な青いリンクと比べて)リッチ & 魅力的な表示が、セマンティック検索の採用と結びつくようになったため、セマンティック SERPと呼ぶようになった。

グーグルやその他の主要な検索エンジンは、SERPの表示を強化する取り組みを常に行い、より有益に、より魅力的に、そして、より双方向的になるよう心掛けている。

コンピュータを、コンセプトの概念を教え込まれた(schema.orgやナレッジグラフ等)何も描かれていないキャンバスと考えると、コンピュータは与えるコンセプトと情報のみに対応する可能性がある。この状況では、認証された、構造化されたソースから得られる情報が多ければ多いほど、当該の情報に対する信頼は強くなる。

Evolving Landscape Of Semantic SERPS

進化するセマンティック SERP

さらにリッチ化するリッチスニペット

リッチな表示は、導入された当時と比べると、遥かに多くの情報、そして、多くの種類の情報を表示するようになっている。その上、表示される情報は、時間の経過と共に進化している。現在、リッチな表示が、クリックスルー率に大きな影響を与えることは、周知の事実である。

エンティティは、完全なエンティティの結果として提示されるためには、十分な量の情報を用意していなければならない点を理解する必要がある。ただし、表示されている既存の「スニペット」をマークアップするだけでは不十分である。適用可能なschema.orgを多く使って、出来るだけ詳しくマークアップしなければならない。また、データが、一貫しており、正確である点を裏付けてもらいたい。例えば、製品のSERPでは、在庫があるなら実際に在庫がある点を、また、ランディングページにリンク切れがない点を確認する。

いずれにせよ、オンページのマークアップを検索エンジンが読むことが可能である点、そして、ユーザーに表示される情報と同じである点をチェックする必要がある。加えて、何らかのデータフィードに、または、APIを介して投稿する情報がマッチしており、検索エンジンとユーザーに提供するその他のデータと同期している必要がある。

リッチスニペットは、さらにリッチ化しているだけでなく、絶えず動いている。この点を意識し、構造化マークアップ形式で、出来るだけ多くの情報をウェブページで提供すると、アドバンテージを得ることが出来る。

Rich Snippets are Getting RIcher

リッチスニペットがさらにリッチ化(スクリーンのスペースをさらに獲得 & 流動化)

増加する直接的な答え

直接的な答えは、セマンティック SERP、グーグルナウ、そして、一般のSERPで大幅に増加している。これは「データに照らし合わせた検索」がもたらした結果である。SEO/SEMコミュニティは、グーグルの結果で提供される答えが、サイトへの自然のトラフィック(またはクリックスルー)と競合する点を以前から指摘してきた。

確かにその通りかもしれない。求めている情報が、SERPに掲載されているなら、ユーザーはクリックしてサイトを訪問することはないだろう。

ただし、店舗のオーナーの視点では、コールトゥアクションへの呼応が、それでも起きるケースもある。これは、所謂辞書を調べる検索(複数の認証されたソースからデータが表示される)よりも、インフォメーショナル検索(クエリに対する直接の答えによって、電話をかける)に該当する。

Proliferation of Answers in SERPS

SERP内の答えが増加中

同様のアイテムの分類、または、検索結果の収集

エンティティのタイプが似ている際に行われる、検索結果の収集は、カルーセルの表示に向いている。[San Diego Universities](サンディエゴ大学)、[restaurants in Atlanta](アトランタのレストラン)、あるいは、[events in Chicago](シカゴのイベント)等の検索は、グーグルのSERPで、カルーセルタイプの表示をもたらす。

表示されるアイテムのタイプ(例えば、イベントの日時やレストランの評価)によっては分類のオプションが提供されており、活用されるケースが増えている。カルーセルの利便性を説明するため、今週の火曜日、グーグルは、ホテルのカルーセルで日時の選択ツールを表示する取り組みを始めたと告知していた。

下の例では、SERP内に表示されたナレッジグラフは、ナレッジグラフ内の「things to do」(オブジェクトのタイプ「tourist attraction」(旅行者向けのアトラクション)にマッチする)に対する結果のリストを描いている。別のカルーセルは、クエリ「Events in San Diego」(サンディエゴのイベント)に対する、結果を表示している。このようなイベントは、(旅行者向けアトラクションと比較して)一時的な特徴があり、イベントの開始時間(および終了時間)と日付が特定されている。

Knowledge Carousel Depicting Events and Things To Do

イベントとアトラクションを描写するナレッジカルーセル

ナレッジグラフが自然なSERPのスペースを侵食中

最近まで、ナレッジグラフの結果は、スクリーンの上部、そして、スクリーンの右側に「パネル」として、掲載されていた。先程も申し上げた通り、グーグルは、先週の告知で、ナレッジグラフの一部の情報が、自然なSERPに盛り込まれるようになると指摘していた(詳細はこの記事を参考にしてもらいたい)。

この取り組みのインパクトは、下のスクリーンショットを見れば一目瞭然である。これは、「Nikon Coolpix camera Y」の自然のSERPを撮影したものである。ナレッジグラフの結果が、もともとはウェブページのみのSERPの領域に侵入している点は明白である。

Knowledge Graph Results Encroaching on Organic SERP SPACE

自然なSERPのスペースに侵入するナレッジグラフの結果

ナレッジグラフのスニペットを優先し、リッチスニペットの情報が、小さく表示される、あるいは、表示されないケースもある。以下の例は、[peanut butter eyeballs]のレシピを検索した際のSERPを描写している。 先週、グーグルがアップデートを行った後、材料はリッチスニペットとして表示されなくなり、代わりに、強化されたナレッジグラフの結果が現れるようになった。

Rich Snippets for recipes

クリックして拡大

schema.orgの構造化データマークアップを使って、出来るだけ多く情報をマークアップする取り組みは、絶対に欠かせない。検索エンジンは、自分が好む情報を選ぶことが出来るものの、出来るだけ多くのアトリビュートをマークアップしておくことで、今後の変更に対して、より有利な立場に身を置くことが出来るようになるためだ。

まとめ

セマンティック検索化への進化が加速する中、SERPも同じように進化を遂げてきた。SERPに対する最適化を行うには、セマンティックマークアップ、そして、ナレッジグラフを考慮する必要がある。

セマンティックマークアップとナレッジグラフの最適化は、グーグルでのウェブページの表示を最適化する上での幾つかの領域と重複しており、その中には、通常のベストプラクティスも含まれる。注目を集めるコンテンツの作成、ポジティブなユーザー体験の提供、または、ユーザーの意図を考慮した最適化等のベストプラクティスとスタンダードは、ここでも守る必要がある。

重要な教訓

1. グーグルボットを常に満足させる — グーグルボットが必要とする形式で、必要とするデータを与える。ボットが読むことが可能であり、すべてのソースにおいて一貫性が保たれている点を確認する。

2. オンページのマークアップが、ユーザーが目にする情報と一致している点、そして、投稿するデータフィードと同期が取れている点をチェックする。

3. 現在サポートされていないアトリビュートであっても、schema.orgを使って、出来るだけ多くデータをマークアップする。こうすることで、セマンティック SERPの変化および変動を活用することが出来るようになる。

4. 検索には順応性があり、また、検索はインタラクティブに行われる点を肝に銘じておく。検索エンジンが提示するSERPと連動するシームレスなユーザー体験を作る。

5. ナレッジグラフの最適化は、今後も留まる可能性が高いため、対応する準備を進めておく。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「From 10 Blue Links To Entity SERPs: Is Your Website Ready?」を翻訳した内容です。

重要なトピック毎にわかりやすい説明で技術肌の人以外にも優しい良い記事でしたね。ちなみにタイトルの「奇跡」はGoogle誕生時からSEOに関わってきた人間として今日のセマンティックSERPに敬意を表しての表現ですので、ツッコミ不要です m(_ _)m — SEO Japan [G+]

スタートアップを1000億企業に成長させた5つのパターン

企業の株価も好調な中、スタートアップが急速に大成長を遂げ、数年で1000億ドル企業(今ならほぼ1000億円)に達する例も増えています。最も売上というより時価総額の話ではありますが、いずれにしても生まれたばかりのスタートアップが短期間でそこまで評価される市場があるというのは、起業家やベンチャー企業にとっては夢のある話ですし、やりがいも出るというもの。とはいえ、実際そこまで達したスタートアップはごく一部に過ぎず、大半は倒産、失敗、安値で売却、中途半端な規模で停滞(ドキリ)しているわけです。今回は栄えて1000億企業に成長したスタートアップの事例から成長・成功の方程式を探ってみようという、その界隈の人であれば気になる記事をThe Next Webから。 — SEO Japan


Bureau Of Engraving And Printing Prints New Anti-Counterfeit 100 Dollar Bills

この記事は、もともとGeektimeに投稿されたものである。

一流のインターネットスタートアップ — Billion Dollar Club(ビリオンダラークラブ: BDC) — とその他大勢を分け隔てる5つの戦略(パターン)が存在する。

過去数年、私は成功を導く習慣を研究してきた。消費者の行動、習慣の形成、思考パターン、そして、継続的な進化に対する人間の脳の能力に関する書籍、専門家が綴った記事、そして、TEDのプレゼンを手当たり次第チェックしてきた。そして、成功の裏側にあるパターンを探るため、多くのスタートアップを調査した。

また、私には数億ドルの利益を上げる消費者向けインターネット企業を分析する趣味がある。この努力が実り、右肩上がりの成功をもたらすパターンを幾つか特定することが出来た。

有名なフットボールコーチのトニー・ダンジー氏は、かつて、このように発言したことがある: 「チャンピオンは、特別なことをしているわけではない。普通のことを、意識せずに行っている。しかし、あまりにも早いため、他のチームがついていけない。チャンピオンは、学んだ習慣に従っているだけだ。」

チャールズ・ドゥイーグ氏は、ダンジーコーチの哲学を、著書「The Power of Habit」の中で取り上げている。このストーリーでは、かつて、弱小チームであったタンパベイバッカニアーズのコーチにトニー・ダンジー氏が就任し、習慣、あるいは、パターンの一部を変えて、短期間のうちに、チームをプレイオフへと導き、見込みのない負け犬から、NFL史上、指折りの強豪チームへと進化させた経緯が描かれている。

この本は、習慣の変化が成功への道を切り開く仕組みを巧みに説明している。 ドゥイーグ氏は、頂点に上りつめるためには、成功には関係のない習慣を特定し、変える必要があると主張している。

ここで疑問が生じる: 一体、その習慣を何に変えればいいのか?ダンギーコーチ曰く、勝つための習慣に変える必要があるようだ。

ユーチューブ、ピンタレスト、Chegg、グルーポン、Airbnb、Shazam、インスタグラム、Waze、そして、ツイッター等の数十億ドル規模の消費者ウェブサービス — ビリオンダラークラブの会員 — は、共通の5つのパターン、または、基礎的な習慣を採用し、その結果、一夜にして成功を収め、ビリオンダラークラブの仲間入りを果たしていたことが分かった。

この習慣に関する私の見解をこれから挙げていく。

習慣 #1: 感情と実用性を分ける: 感情に訴えるメッセージ、もしくは、実用的なメッセージを送る

新しい製品に関して、ビリオンダラークラブに属する企業は、製品を市場に投入する際に、実用的 — 実用的な面を強調 — もしくは、感情に訴える — ユーザーに対する感情、または、心理的なメリットを強調 — 簡潔なメッセージを送っていた。

例を幾つか挙げていく: ツイッターは、感情面でのソーシャルなニーズに狙いを定め、個人的な体験と意見を友達とシェアするよう促した。

一方、Shazamは、ワンタッチで稼働する楽曲認識検索エンジンに対する、実用的なニーズに応じていた。

ピンタレストもまた実用的なメッセージを初期に送っていた — ピンボタンを1回クリックするだけで、写真を保存 & シェアする。ユーチューブは、世界中のユーザーと動画をシェアする点をアピールした。Airbnbは、貸別荘史上に狙いを絞っていた。

グーグルは、検索バーのみを持つ、使いやすく、シンプルで、洗練されたデザインのホームページを提供し、ウェブ検索を実践的な取り組みに変えた。アップルは、「コンピュータをすべての人の手に」と言う使命の下に、テクノロジーの魔法とも言える、PCを所有する願望にアピールした。

pinterest tnw 520x5012 5 patterns behind successful billion dollar consumer Web companies

グーグル検索をしていなかった頃、ツイートを投稿していなかった頃、あるいは、ピンしていなかった頃をなかなか思い出すことが出来ないほど、このようなサービスは定着している。

ダニエル・カーネマン教授やダン・アリエリ博士等の行動主義経済学者は、根本的なメッセージが、感情、または、論理に訴えかける場合、ユーザーは早く決断を下す傾向があると指摘している。この決断は、製品の存在を知り、調べ、受け入れ、そして、最終的に購入するレスポンスの全域に当てはまる。

意識の中に製品を記憶させ、ニーズを作り出すことが、最も重要である。要するに、革新的 & 画期的な製品に対する意識作りは、製品の開発と同じぐらい大事なのだ。

この手法は明確な目的 — 心に、早く働きかける — を持つ。適切なメッセージを脳の適切な場所に送り込み、製品を選び、利用する決断を楽に下す環境を作り出すのだ。

習慣 #2: 究極を目指す: 1つのシンプルで、究極の機能を作る

ビリオンダラークラブの面々は、製品をリリースする際、1つの主要な機能を介して、新たな意識に訴えるメッセージを送り込んでいた。このたった1つの強力な機能が、アプリのDNAとなり、この機能を土台として、後に多くの製品が開発されていった。

ピンタレスト、Shazam、ユーチューブ、GetTaxi、インスタグラム、Snaptchat、ツイッター、そして、Waze等のアプリは、たった1回(時には2回)のクリックで、価値を与えることに成功しており、その結果、究極にアクセスしやすく、ユーザーフレンドリーで、何よりも、日常生活から切り離すことが出来ない存在として定着している。このたった1つの機能が、文字通り指先に刻印されている — これこそが、究極の製品の証である。

また、刺激のレベルが高まるにつれ、反応の領域は減っていく。

ユーザーは、ハイレベルの刺激に慣れ、この刺激を無視することが出来るようになる。すると、簡単に退屈してしまい、物新しさをほとんど感じなくなる。そのため、「究極」のメッセージ、または、ユーザー体験は、耳障りな宣伝との差別化を達成する上で欠かせないツールだと言える。

恐らく、この「究極」を支持する人物の中で、最も有名なのは、アップルを創設し、同社を代表する故スティーブ・ジョブズ氏だと考えられる。ジョブズ氏は、創設当時から究極のアプローチ、そして、製品のミニマリズムデザインに固執していた。.

従業員に強烈に反対されものの、ジョブズ氏は、革命的なミュージックプレイヤー – iPod – の発売にこだわった — このデバイスには、たった1つのボタンしか搭載されていなかった。スティーブ・ジョブズ氏は、世界初の単一のボタンで動くMP 3プレイヤー(これこそ、究極のアプローチである)のコンセプトが生まれるまで、何度もエンジニア達に作業をやり直させていた。

同氏は、iPadを開発する際にも同じアプローチに固執した — シンプルで、流線型のデザインを維持するため、USBポートの搭載を断固として認めなかった。そして、ジョブズ氏がこだわり抜いたiPadは、消費者から絶大な支持を受けることになるのである。

習慣 #3: 約束する: ユーザーの期待を製品に合わせる

新しい製品を発売する際、会社は、顧客に対して約束をする — 製品を利用することで得られるメリットを顧客に伝える。キャッチフレーズのような公式なメッセージもあれば、- 暗黙のメッセージもある。

要するに、会社は、約束を介して、製品をユーザーの期待に合わせるのだ。ここで大事なことは、約束が小さい点である。

ツイッターは、単純に140文字のテキストを他のユーザーとシェアする権利をユーザーに与えている。それだけだ。この約束によって、ユーザーはこのサービスを使い続けることになった。現在、「Social Networking and Micro blogging」(ソーシャルネットワーキング & マイクロブロギング)と言うキャッチフレーズが用いられているものの、初期の約束は、今でもユーザーの心の中に残っている。

ビリオンダラークラブのメンバー、ピンタレストは、ウェブで気に入った写真を一瞬のうちに保存することが出来ると約束した。現在は、ピンに加え、リピン、シェア、そして、美しいボードを作成する機能も提供しているが、(現在も提供している)「写真をピンで留める」機能が、同社の基幹となった。

Fiverrは、5ドルのマーケットを作る約束と共にサービスを開始した。 現在、様々な分野のサービスが提供されている。しかし、優れた安価なマーケットを探す際、サービスを5ドルで購入することが出来ると言うFiverrの約束が、今でも思い浮かぶ — そして、Fiverrは、今でもこの約束を守っている。

グーグルは、ユーザーが思いつく検索に対する結果を提供すると約束し、アップル — そう、アップルは、イノベーションを公約した。

今度は、Wazeを例にとって考えてみる。現在、Wazeは、「outsmarting traffic together」(一緒に渋滞の裏をかけ)と言うキャッチフレーズを用いている。しかし、サービスを立ち上げた当初、Wazeは、すぐに製品を市場に普及させるため、ベータ版を無料で提供していた。

waze 540x405 5 patterns behind successful billion dollar consumer Web companies

ベータ版は、無料の必要最低限のGPS機能 — 地図もなければ、渋滞情報の更新もなく、さらには、速度取締器の警告もない — を提供することを約束していた。ユーザーは、故障やバグの発生を厭わずにこのサービスを利用した — メジャーな問題が解決されるまで、運転を続け、製品を使い続けたのだった。

その理由は、無料だったためだ。当時、優れた無料のGPSを提供している会社は他になかった。このベータ版によって、顧客ロイヤルティが形成されたのだ。

ビリオンダラークラブの会社は、全て小さな約束から着手していた点は、特筆に値する(スティーブ・ジョブズ氏が並外れた約束をしたアップルを除く)。製品の提供を始めた段階で、具体的な成果を約束した会社、そして、製品が日常生活の大事な一部になるにつれ、その後、加えられていった補足の機能の開発に力を入れた会社はなかった。

初期の約束を確立することで、顧客の期待を、製品の機能に合わせていた。これが、成功を導くパターンとなった。

また、ビリオンダラークラブのメンバーは、実現可能な期待を抱かせていた。成果ではなく、製品に焦点を絞る約束は、製品を確実に成功に導く。なぜなら、期待を抱かせ、その期待が満たされると、苦情は起きず、顧客の忠誠心が構築されていくためだ。

習慣 #4: 「何でも」ボタン: ユーザーは会社の成長を喜ぶ

この「何でもボタン」製品は、ユーザーにメリットを与えるだけでなく、ユーザーが、このボタンを利用するだけで、会社の規模は拡大していく。その結果、ユーザーにとっての利便性が高まっていく。

この循環プロセスが、意図的か偶然かどうかは別として、会社が価値を創造し、収益を上げる上で、役に立つことだけは間違いない。

そのため、Wazeを利用したままにしておくと、ユーザーは交通状況の更新に貢献する。ツイッターのユーザーがツイートを投稿すると、同社は、最新の社会の出来事およびトレンドについていくことが出来る。フェイスブックでインスタグラムを利用すると、出発点で目指していた — フェイスブックで最も多く利用される写真共有アプリに成長する。

グルーポンは、当初、消費者の購買力を高めることに力を入れていた。新たにユーザーが加わる度に、よりお得な取引が生まれ、また、グループ全体の購買力に大きな力が加わる仕組みになっていた。

ピンタレストは、ユーザーがボードに写真をピンして、画像を増やす度に、価値を創造する。ユーザーは、自らの体験に貢献するだけではなく、その他のユーザーのアプリの価値を高め、会社の価値も高めている。「私のモノは、私のモノ。私のモノは、誰でも使うことが出来る。それでも、価値は得るのは私だけ。」と言う基本的な原則が、ピンタレストを動かしている。

バーチャルの世界では、たった1つの製品をシェアすることで価値を得られるため、「私が(ユーザー)楽しむと、君(会社)が成長する」戦略は、天才的なアプローチだと言えるだろう。

習慣 #5: アセットの構築: 最高の製品を目指すか vs. 最も利益を上げる製品を目指すか

最後に、ビリオンダラークラブの会社が、設立当初から、特定のデータを集める取り組み、または、当該の分野で1番になる取り組み、あるいは、ビジネスモデル、もしくは、売り上げに焦点を絞っていた点について説明する。

ビリオンダラークラブの会社は、通常、次の2つのうちのいずれかのモデルに該当する:

アセット #1:「最高の製品を目指す」

このモデルは、フェイスブック、インスタグラム、Waze、ツイッター、グーグル、ユーチューブ、ピンタレスト、そして、Shazamによって採用されたアプローチであり、その一部は、実際に収益を提示することなく、ビリオンダラーの評価を受けていた。

価値によってビリオンダラーの基準を満たした後、収益を生み出した企業もある。いずれにせよ、全ての起業が、それぞれのデジタルデータの分野で、最高、最大、そして、最強の製品になることに力を入れていた。

ツイッターは、ユーザーのアップデートが最も多く、インスタグラムは、フェイスブックで最も多くの写真を共有し、Shazamは、オーディオ検索アプリとして定着し、そして、Wazeは、無料のナビゲーション & 交通情報更新アプリとして、No. 1の地位を獲得している。

最大、そして、最高の製品となると、株式を公開する際に、大勢の投資家が押し寄せてくる。

アセット #2:「出来るだけ利益を出す」

115809566 220x136 5 patterns behind successful billion dollar consumer Web companies

Chegg、GetTaxi、Airbnb、そして、グルーポンは、製品を市場に投入した瞬間から、利益を上げることに焦点を絞る、積極的なビジネスモデルを武器とする会社の代表例である。ここでは、製品が生まれた時から、利益を得るパターンが目立つ。

製品の利用を強化するための機能を追加することに力を入れ、売り上げの増加を支える取り組みが行われる。すると、利益はとめどなく溢れてくる。

このような成功を勝ち取る習慣は、パーツとして、より大きな成果を構成している。今回紹介した5つのパターンは、それぞれが独立しており、スタートアップをビリオンダラークラブに相応しい会社に成長させた戦略的な習慣と言っても過言ではない。

現代は、「スーパー製品」の時代であり、企業は、シンプルでありながら、優れた製品を作り上げ、数年、もしくは、数ヵ月でビリオンダラー(10億ドル)の評価を受けることが出来る — これは、フェイスブックが登場する以前の時代では、絶対に考えられないことであった。

私達は、分析、および、解析することで、そして、プロの言葉と指摘を通して、このような成功のパターンを学び、得た情報を自分自身の挑戦に適用することも、そして、他の人達と共有することも出来る権利に恵まれている。


この記事は、The Next Webに掲載された「5 patterns behind successful billion-dollar consumer Web companies」を翻訳した内容です。

5つのパターンというか、まとめると、徹底的に目的を特化したシンプルな製品を作るということなのですかね(大ざっぱすぎてゴメンナサイ)。確かにそこまでシンプルに落とし込まなければグローバルで短期間に普及しないと思いますし、全く売上が追い付いていないにしろ、多数のユーザーを獲得さえすればスケーラビリティや将来性を買われて「時価」総額という意味での1000億円をつけられること十分可能な時代になったということでしょうか。こういうサービスを意図して作って成功させるというのは宝くじに当てることに近い気もしますが、それでも単純な運だけでなくアイデア、才能、技術、情熱、諸々を結集して成功の確率を高めることはできるのでしょうし、そんなグローバルドリームに憧れて今日も起業するアントレプレナーが世界中で尽きないのでしょう。なんて、達観するには早すぎるので私も地道に頑張りたいと思います。。。 — SEO Japan [G+]

アプリ開発初心者に贈るアプリの基本テスト項目一覧ガイド

PCに加えスマホアプリやタブレット、iOSにAndroidとサービスリリース前にテストしなければいけない環境や機種が大幅に増えている現在。効率的なテスト方法を模索している方も多いと思いますが、今回はThe Next Webからアプリのテスト方法をまとめてくれたガイダンス記事を。 — SEO Japan

この記事は、ウェブアプリとモバイルアプリをとことんシンプルにモニタリングするサービス「New Relic」に提供してもらった。

ユーザーが、ウェブアプリ、そして、デスクトップアプリから、出来るだけ多くの機能、信頼性、そして、柔軟性を望む時代が到来している。データは、徐々に、しかし、確実にクラウド化へ向かい、企業は、– 会計ソフトであれ、CRMであれ、あるいは、在庫管理ソフトであれ — 容易に実装し、展開することが可能なソフトウェアを求めてウェブを探し回っている。このトレンドにより、開発者達はプレッシャーを感じている。ユーザーが仕事と遊びを心から依存することが出来る、優れたウェブアプリを求めているためだ。

そのため、ローンチする前にウェブアプリをテストする必要がある。頑丈で、効率的に動作し、ユーザーを笑顔にする良質なアプリを提示すると、企業と顧客との間の信頼関係は自然に構築されていく。すると、顧客は、今まで以上に頻繁に利用し、仲間に紹介するようになる。おまけに、カスタマーサポートの問題は大幅に減り、コストと人材を節約することが出来るようになる。

それでは、ウェブアプリをテストして、初日に向けて、順調に進んでいる点を確認する方法を検証していこう。。

何をテストするべきか?

写真の編集を助けるアプリであれ、請求書の送信を簡素化するアプリであれ、友達との連絡を手助けするアプリであれ、あるいは、ソーシャルメディアでの影響力を計測するアプリであれ、アプリをテストする際は、これから紹介する4つの主な領域に注意する必要がある:

機能のテスト

mobile interface 730x355 A comprehensive guide to testing your Web app: How to get the most out of your sessions

ユーザーは、正確に、早く、そして、一貫してアプリが動くことを期待する。つまり、ユーザーが何らかの成果を出す上で貢献する機能を全てテストする必要がある。徹底したテストを必要とする一般的な機能の要素を挙げていく:

フォーム: フィードバック、新しいto-doリストの作成、そして、ニュースレターの購読 — 投稿機能が正しく動く点、適切にデータベースに接続する点、そして、必要に応じて、全てのフィールドが入力を受け入れる点を確認する。

ファイルの操作と計算: 画像や文書のアップロード、編集、そして、計算機能と修正出力 — ユーザーが、アプリを試すシナリオを考え、出来るだけ多くのシナリオをテストし、可能な限り対応する。また、アプリが、効率良く計算を行い、結果を表示しているかどうかを確認し、スムーズなユーザー体験を可能にする。

検索: コンテンツ、ファイル、あるいは、文書の検索を認めているなら、検索エンジンが、当該の情報を完全にインデックスしている点、定期的に更新している点、そして、素早く調べ、適切な結果を提供している点を確認する。

メディア: オーディオや動画の再生、アニメーションやインタラクティブエージェンシーメディア(ゲームやグラフィックツール)がスムーズ且つシームレスに実施されるかどうかをテストする。このような要素は、期待通りに動き、ローディング中、または、再生中にその他の機能を妨げることがあってはならない。

スクリプトとライブラリ: スクリプト(例えば、画像表示やAjaxのページの読み込み)が、オーディエンスがアプリにアクセスするために利用する可能性のある各種のブラウザと互換性がある点を確かめ、ローディングにかかる時間を計測して、パフォーマンスを最適化する。スクリプトが特定のブラウザにしか対応していない場合、その他のブラウザでの処理の低下を最低限にとどめ、すべてのユーザーに対して、出来る限り最高のユーザー体験を提供する。

その他に機能が完璧に動く点を確認したい要素として、通知システム、ユーザーのプロフィール、そして、管理用のダッシュボードが挙げられる。

ユーザーインターフェースとユーザビリティのテスト

ウェブアプリが、十分に油を差した機械のように動くだけでなく、良質なフロントエンドの体験をすべてのユーザーに提供しなければならない。そのためには、ユーザーが遭遇する視覚およびテキストの要素を考慮し、正しく、そして、効率良く表示されることを確認する必要がある。それでは、具体的に何に注意すればいいのだろうか?

ナビゲーション: ホームページへ行き来するリンクは、すべて目立っている点、そして、適切な目的地のページに向かっている点を確認する。

出来るだけ、視覚や運動機能の障害を持つユーザーでも容易に利用することが出来るように工夫する。W3Cウェブコンテンツのアクセシビリティ入門は、アプリを普遍的にユーザーフレンドリーにするための手法を特定し、アプローチする上で役に立つ。

クロスブラウザテスト: ユーザーは、複数のブラウザやOSを組み合わせて、サイトにアクセスしている可能性が高い。したがって、アプリは、すべての組み合わせで同じように表示されるとは限らない。出来るだけ多くの組み合わせを試して、出来るだけ大勢のユーザーに対して、意図したとおりにアプリが動くことを確認する。

エラーメッセージと警告: アプリは、自分のせいではなくても、いつか故障する。ユーザーが404ページやアップロードの失敗等の問題に遭遇した際に、分かりやすく、有益な情報を提供している点を確認する。

ヘルプと文書: 全てのユーザーが同じように快適にアプリを使いこなすわけではない。ユーザーによっては、使い始めたばかりの頃は手助けを必要とする場合もあれば、製品を熟知していても、問題に遭遇する場合もある。アプリを一通り試し、文書やサポートのチャンネルを容易に見つけられる点、そして、全てのモジュールやページから簡単にアクセスすることが出来る点をチェックする。

レイアウト: アプリをテストして、出来るだけ多くのブラウザおよびビューポートのサイズで、正しく表示されることを確認する。

また、すべてのアニメーション、インタラクション(ドラッグ & ドロップ機能やモーダルウィンドウ等)、フォントやグリフ(特にウェブフォント)、そして、勿論、フロントエンドのパフォーマンス(ページの表示の早さ、画像やスクリプトの表示の早さ)もついでに検査してもらいたい。

セキュリティのテスト

大半のウェブアプリは、個人情報、請求情報、そして、作業/個人のファイルを含む、データをユーザーから取得し、保存している — ユーザーは、信頼して、データを預けている。そのため、次の取り組みが求められる:

  1. プライベートなデータは、決して公開しない。
  2. データへのアクセスを許可する前に、認証を要求し、必要に応じて、データへのアクセスを制限/許可する。
  3. データの整合性が、保たれていることを確認する。

いつ何時、そして、あらゆる場所から、ハッカーのターゲットにされるか分からないため、ハッカーの手法、そして、ハッカーが探す脆弱性を熟知しておくと良い。ウェブサイトとアプリに対して行われる攻撃の中で、特に目立つものを挙げていく:

クロスサイトスクリプティング: ウェブサイトが騙されて、悪意のあるコードを受け入れてしまい、ビジターに拡散する。

SQL インジェクション: ユーザーの入力の脆弱性を悪用して、アプリのデータベース上でSQLのコマンドを実行し、ユーザーデータの破壊や盗難を導く。SQL インジェクションは、通常、SQLのコマンドやOSのコマンドで用いられる特別な要素に対する不適切な中立化が原因で発生する。

DDoS(Distributed Denial of Service)攻撃: ターゲットのサーバーに対して、大量のリクエストを出すことで、クロールが遅くなったり、反応が不可能になったりする。その結果、アプリをユーザーに表示することが出来なくなる。

security1 220x83 A comprehensive guide to testing your Web app: How to get the most out of your sessionsこのような攻撃にアプリを晒すような、一般的なプログラミングのエラーをテストする必要がある。例えば、ソースコードでハッカーが見つけることが可能な認証チェックの欠如、ハードコードの認証情報の利用、機密データの暗号化を忘れるミス、ウェブサーバーのディレクトリへのアクセスの固定化を忘れるミス等が挙げられる。

正統派のセキュリティの専門家、または、自動的にセキュリティチェックやテストを行うウェブツールを介して、このようなエラーをテストすることが出来る。

ローディングをテストする

獲得したユーザーの人数に関係なく、ユーザーは、初めてアプリを試した日に、アプリが出来るだけ早く動くことを期待する。また、特定の時間、月、または、年、プロモーションがバイラル化した時、もしくは、有名なメディアで取り上げられた時など、トラフィックが急激に増える可能性もある。

どれだけ多くのユーザーがログインしていようが(限度はあるが)、製品が問題なく動くように、アプリとサーバーの環境をテストしておくべきである。大半の質の高いウェブホストは、トラフィックが増加した際に、リアルタイムで処理するためのソリューションを提供している。そのため、ホスティング会社を探す際は、この点を考慮すると良い。

どのようにアプリをテストすればいいのか?

テストは、あらゆるウェブプロジェクトのビルドにおいて重要であり、限られた時間と人材/資金を使って、出来るだけ広い範囲をカバーするためには、体系的なアプローチが必要になる。以下に、典型的なウェブアプリをテストする際の手順を紹介する。

1) 目標を決める

大方、テストは期限を決めたプロセスだと言える(特にローンチに向けたテストにおいては)。だからこそ、アプリをリリースする前に、優先して、徹底的にテストする機能を決めることが重要になる。例えば、オンラインストアを開設するためのアプリを開発しているなら、テキストのアライメントよりも、支払いゲートウェイの接続を優先したいところだ。

このように優先順位をつけると、アプリの重要な機能が、スムーズに動く点を確認し、さらに、切羽詰まった状況で、チーム全体(テスター、開発者、管理者)に対する明確な目標を定めることが出来る。その結果、スムーズなローンチを実現するために、スタッフを正しい方向に導くことが出来るようになる。小さな問題やユーザーが報告した問題には、アプリをリリースした後、いつでもテスト & 対応することが出来る。

2) プロセスと使用事例を特定する

アプリをテストする前に、どのようにプロセス全体に取り掛かるかを明確に規定する必要がある。利用可能な文書を全て集め(マーケティング用のコンテンツやユーザー向けの説明書)、テスターとシェアすることから着手してもらいたい。次に、ユーザーがアプリで遭遇する可能性のあるシナリオの原因となる、考えられる使用事例、さらには、ありそうもない使用事例を挙げていく。製品が支障をきたすかどうかを確認するためだ。

また、テスターが問題を報告し、ディベロッパーとデザイナーが、バグを特定し、再現し、修正することが可能な、バグ追跡ツールを用意してもらいたい。

3) テスト環境を設定する

テストの用意が整ったら、意図する通常のサーバーとそっくりな、アクセスを制限したサーバー環境で展開していく。こうすることで、実際にリリースした際と同じような状況で、アプリを試運転し、ローカルサーバーでアプリを開発し、テストしていた時には気づかなった問題を特定することが出来るようになる。

例えば、位置を認識するアプリでは、地図の大きなSVG画像は、読み込むのに時間がかかり、タイムアウトを引き起こしてしまう可能性がある。その結果、モバイルユーザーを困らせ、また、どのように手順を進めばいいのか、あるいは、戻ればいいのか分からず、不安にさせてしまうことが考えられる。

4) 実際のユニットをテストする

アプリの性能を本格的に試す手順を整え、実際に試す段階だ。

オンラインタスク管理およびコラボレーションアプリのFlowでQAを担当する、ジェレミー・ペッター氏は、「ウェブアプリの大半のテストプロセスは、午後に — あるいは、午後を一週間合わせたとしても — 手っ取り早く片付けることが出来るほど楽ではない。そのため、対応可能な塊に分ける必要がある」と指摘している。

flow 520x241 A comprehensive guide to testing your Web app: How to get the most out of your sessions「Flowでは、リストを使って、ユーザーインタラクションの各ポイントをアプリ内のロケーション、さらには、当該のポイントの通常のフォームと機能にタグ付けしている。また、このようなウィジェットをタグ付けして、動くかどうか、許可に反応するかどうか、あるいは、特定の機能に関連しているかどうかを表している。

リストはモジュール式であり、開発中のソフトウェアの変化に応じて、あるいは、バグの再発が起きそうなポイントに応じて、アイテムやタグをを加えることも削除することも出来る。細かい作業を忘れることがないように、このような計画を策定するわけだが、現在最も優先しなければいけない目標、テスターからの報告、そして、カスタマーサポート経由のユーザーからの報告に応じて、焦点は特定の領域に移っていく。」

5) コードを検証する

容易に管理することが可能な、クリーンで、エラーのないユーザー体験を提供するため、コードを検証し、定着したウェブの標準に従っていることを確認する。すると、ブラウザの互換性を高めるだけでなく、パフォーマンスを改善する効果も見込める。

6) ロードテストとパフォーマンスの調整

アプリと環境をテストして、トラフィックの急増に対応することが出来るかどうか、また、帯域幅の要件を確認し、アプリのパフォーマンスを妨げている可能性のある障害を探す。併せて、オンラインサービスを活用して、ユーザートラフィック、サーバーの利用状況、そして、不完全なコードや読み込みの遅いスクリプトによってもたらされる問題を監視し、調整を加えて、アプリの早さと効率をアップすることも検討してもらいたい。

7) セキュリティのテスト

最後に、基本的なアプリの利用状況やアップタイム、そして、ユーザーのデータの整合性に至るまで、堅牢なセキュリティを実現し、悪意を持つハッカーから安全を確保するためのテストを行う。

ウェブアプリのテストはモバイルアプリのテストとは異なるのか?

あまり大きな違いはない(とりわけ、モバイルアプリとウェブアプリが同じような機能を提供している場合)。先程も言及したペッター氏は、このように述べている。「同じ原則をウェブアプリとモバイルアプリに双方に当てはめ、モバイルアプリを、ネイティブアプリと同じぐらい、ユーザーを夢中にさせ、そして、ユーザーのリクエストに素早く反応させることを目指している。要するに、多数のブラウザやデバイス、デスクトップ、モバイル、そして、タブレットの設定でテストを行い、出来るだけ優れたユーザー体験を与えることを心掛ければよい。

また、フォントの制限等、モバイルとウェブの一般的なブラウザの機能、そして、広告ブロッカーやパスワードマネージャー等の補足ツールに対して、ソフトウェアがどのように作用するのか予測する必要もある。 この手の機能は、急速に進化しており、テストを行う際は、サポートと内部のアルファテストチームから直接フィードバックを受け、情報を得る必要がある。」

テストする際の最も有益なヒント

高度なテストを行う際は、ユーザーの気持ちになる必要がある。現在、マーケッター向けのプロジェクト管理アプリ「Brightpod」の開発を行っているサヒル・パリク氏は、「綿密なテストを始める前に、各機能をユーザーがどのように使うのか考える必要がある」と指摘している。ユーザーの気持ちになることで、現実的な使用事例とシナリオを考案し、エラーを事前に防ぐことが出来るようになるだろう。

ジェレミー・ペッター氏は、現場のテスターに対して、次のようなアドバイスを贈っている — テストは、細部を重視するため、高度な集中力が必要とされる。大方、1時間目または2時間目までが最も効率が良いため、私は、数時間おきにプロジェクトを切り替えて、集中力と生産性を出来るだけ高める努力をしている。

「インターネットエクスプローラに切り換えて、互換性のテストを現在進行形の別のテストに組み込むだけでも、集中力を維持する効果が見込める。例えるなら、チェスは戦略がものを言うゲームだが、集中力を一瞬欠くことで、勝敗が決することもある。特定の細かい点や戦略に焦点を絞る代わりに、異なるプロジェクトを同時進行で進め、リラックスした気分を保ち、先入観を持たないように努め、そして、燃え尽き症候群を避けることを私は薦める。」

イメージ: Oleksiy Mark/Shutterstock


この記事は、The Next Webに掲載された「A comprehensive guide to testing your Web app: How to get the most out of your sessions 」を翻訳した内容です。

確かにどれも基本といえば基本なんですけど、こうしてみると、ホント色々ありますね。。。少し前にテレビなどでもやっていた「個人がアプリで一獲千金!」みたいな話が今でも生きているのか(そもそもあったのか)謎ですけど、アイデアを具現化して作るまでは第一歩、もしかすると次の?!大ヒットアプリになる前にきちんとテストしてからリリースしたいものです。 — SEO Japan [G+]

許されるブラックハットなSEOとは

Googleのスパム取締りアルゴリズムがかつてないほど進化した今日、インターネット上、または各種検索イベントでもいわゆる「ブラックハット」系の話は余りされなくなりました。以前であれば「タブーだが実は効果がある」というようなSEO裏街道の話だったのが、今や大半のブラックハットSEOは「実践すれば即ペナルティ」ですし当然といえば当然。そんな中、「許されるブラックハットSEO」という衝撃的なタイトルの記事を発見、しかも筆者が毎回レベルの高い記事を書いているロス・ハッジスということで早速紹介したいと思います。 — SEO Japan

ミスター・カッツを呼ぶ前に、ブラックハットの“アイデア”が変化してきたことを知ってもらいたい。以前、ブラックハットと言えば、理想の製品を届けるためにユーザーエクスペリエンスを完全に破壊する形で、上位にランクインすることを目指す、検索エンジンを徹底的に操作する取り組みのことを指した – キーワードでのランキングを高めることのみを意図して、キーワードスタッフィング、クローキング、サイトワイドリンクを行う取り組みが横行していたのだ。

しかし、ミスター・カッツ、そして、カッツ氏率いるウェブスパムチームが、スパム対策を強化していくにつれ、ブラックハットの“ブラックハットらしくなくなり”、やがて、リンクを買う行為に限定されるようになった。以前も申し上げた通り、個人的には浅はかな考え(日本語)だと思う。そのため、この記事では、多くの価値をもたらしている、そして、今後もさらに多くの価値をもたらしてくれるであろうドメインに対して、上述のリンクを埋め込みつつ、ターゲットを絞った、目障りなことが多い、営利目的のアンカーテキスト/おきて破りのバーティカルリンクを提供する行為について考えていきたい。

サイトの価値 – 釣鐘曲線

Alexander Graham Bell Curve

大きな力には、大きな責任がつきものである、と、スパイダーマンのキャラクター、ベンおじさんは語っていた。多くのウェブサイトが、上の釣鐘曲線の餌食になっている – ページランク、または、それ以外の何らかの形で価値を獲得して、サイトを収益化すると、ウェブマスターは、自分が有利な立場にいると考えるようになる。すると、収益を得るために、あらゆる手段に手を出すようになる。その結果、サイトの価値を失い始めていくのだ。

大量のテキストリンクを売る – または営利目的のアンカーテキストリンクを掲載すると、読者からの信頼感が揺らぎ、トラフィックを失い、自然のリンクを獲得することが出来なくなる。 同様に、アルゴリズムの怒りを買い、検索エンジンの視点で見た実際の価値を失う可能性が高くなる – 当然ながら、この2つの要因は絡み合っている。その結果、高いページランクによって得た権威を失い、ウェブマスターは、金銭的な価値を扱うことが出来なくなり、全ては灰と化す。そのため、徐々にランクが落ちるのではなく、急降下することが多い。

ページランクの価値がもっと広い範囲にわたっていたら、そして、頻繁に更新されていたら、どうなっていただろうか?もしかしたら、ウェブはもっと良い世界になっていたのかもしれない。ベンおじさんの余命が、あとどれぐらいなのか、私達には分からないため、この議論は、また別の機会で取り上げるとしよう。

これはSEOにとってジレンマである。SEOのエキスパートは、このようなサイトの黄金時代に採用されることが多い – 何らかの形で営利目的のアンカーテキストを受け入れる決断を下したばかり等、この手のアンカーテキストを売って、収益を得ることで、どんどん下り坂を転がっていく以前の、アルゴリズムの価値が最高点に達している状況である。そのため、SEOの担当者は、時間の経過とともにリンクが価値を増していくようなケースに巡り合うことはない。SEO業者は、このようなジレンマに何度も悩まされているのだ。理想を言えば、ドメインの価値を理解していないナイーブなウェブマスターと仕事をしたいところだが、このような状況は通常長続きはしない。突然、オープンサイトエクスプローラヤフー!サイトエクスプローラに突然現れ、ピラニアが血に吸い寄せられるように、競合者が続々と群がってくる。ランキング1位のサイトがリンクを張っているなら – 1位を獲得するために競合者も同じことをするのは当然だ。

これは厄介な問題である..

それでは、SEOの当事者は何をすればいいのだろうか?営利目的のアンカーテキストは、競争の激しいキーワードで上位にランクインするために必要だが、もともと持っていた価値を失ってしまったウェブサイトにリンクを張ってしまうことがある。このようなリンクを価値が下がるのではなく、堆積されていく場所に張ることができれば最高である。

信じるものは救われると言うが…

サイトの色、ヒートマッピング & リーズナブルサーファー

The Predator surfing the web.

営利目的のアンカーテキストは、目につく。ブログで見かけると、嫌な気分になる。ハッキリ言って、目障りだ。当然、マイナスに働き、最悪の場合、ユーザーを遠ざけてしまう。 問題は、必ずしもハッキリと表面上には現れることがない点である。そのため、多くの優れたサイトでは何の問題もなく見えるため、読者は気づかない。ただし、フッターの奥深くや右下のサイドバーに隠されている、リーズナブルサーファーのような状態を指しているのではない。あくまでも、ウェブ上でとりわけトラフィックの多いサイトの一部で、読者の目の前で、価値を動かしているケースのことである。

なぜこのような現象が起きるのだろうか?サイトがボタンの色を変えて、コンバージョン率を50%高くすることが出来るのと同じ仕組みである – オーディエンスは、特定の要素に引き寄せられるため、ウェブサイトは、オーディエンスの習性を活用し、アンカーテキストのリンクをユーザーの視点が集まらない場所に配置しているのだ。

グーグルが、クリックのパターンにおいて、このような行為を検知し、ユーザーにとって役に立たない領域のリンクの価値を減ずることが出来ると主張する人がいるが、私はその反対だと思う。 グーグルが、サイトごとに、正確にこのような行為を特定していると考えるのは、グーグルが、スカイネット(ターミネータに登場するコンピュータ)に等しいと言っているようなものだ。リーズナブルサーファーモデルがグーグルに導入されており、フッターのリンクが、記事の本文中のリンクほど大きな価値をもたらしていない点を特定することが出来ると言う意見には、私も賛成する – しかし、私の裸の写真でリンクを張り、一番目のリンクにクリックを集めているので、二番目のリンクの方が価値が高いと指摘するのは、人類史上最も進んだテクノロジーだと言わざるを得ない。アルゴリズムは優秀だが、まだこのレベルには達していないはずだ。

また脱線してしまった。ベンおじさんにはあまり多くの時間が残されていないので、本題に戻らせてもらう。グーグルがどのようにリンクを解釈しているにせよ、重要なのはユーザーの行動である。特定のセクションから視線が離れる状況では、有料リンクは目立ってしまう。フッターやサイドバーの隅よりも大きなダメージをもたらすだろう。なぜなら、「このウェブマスターは狡猾」だと思われると、機械的にユーザーを失ってしまうからだ。

ただし、もちろん限界はある。このようなリンクからユーザーの視線を自然に動かすサイトでは、有料リンクが自然に存在するように見える。それでも、20本の営利目的のアンカーテキストのリンクが主要な領域に配置されているなら、必ず見つかる。しかし、その他のリンクとミックスさせ、サイトは今まで通りの取り組みを行っているなら – 優れた、価値をもたらすリンクを自然に獲得している – やはり実施する価値はあるのではないだろうか。

SEOコンサルタントは、この点について考える必要がある。営利目的のアンカーテキストをこのサイトで自然に掲載したとしても、このサイトの未来に影響を与えるようなことになるのだろうか?私の視線は自然にどこに引き寄せられるのだろうか?通常のトラフィックは、この点に関してどのように感じるのだろうか?リンクを評価する際は、いろいろなことを考えなければならない。

ブログのアーカイブに配置されたリンク

時折、ブロガーは、友達のリクエストに応え、アーカイブを過去に遡り、古い記事にアンカーテキストを挿入することがある。メリットは明らかである – ユーザーは、このような記事にアクセスすることはほとんどなく、検索のトラフィックがコンバートする確率が低い(購読)ことを除けば、有力なサイトの記事にリンクを加える費用対効果のメリットは明白だ。

(ブラックハット推進派にとって)許し難いのは、この行為に、有料リンクが全く関わっていないことだ – このようなリクエストをするには、深く、個人的な関係が必要とされるためだ。「ブログアーカイブ」のブローカーは存在しない。現在の定義に則れば、これ以上の“ブラックハット”はない。

このような状況では、この手のリンクは、引き続きリンクを獲得しているホームページからの“1度限り”の取り組みであり、読者は内部で起きている有害な行為には気づいていない。やはり、この行為は、人気の高いウェブサイトで頻繁に行われている。くまなく調べていくとポルノのサイトですら見つけることが出来る。実際に私は見つけたことがある。つまり、このレベルまで堕落する可能性があるのだ。

しかし、クリーンな場合もある。友情/ドメインのオーソリティを苦労して獲得したはずである。友達からリンクを求められたら、私ならAptus保険短期の健康保険のサイトにリンクを張る。友達に手を貸しただけであり、特にやましい気持ちはない。金銭的なやり取りもない。

それは広告?いいえ、画像リンクです

バナー広告が必要だろうか?ただし、ハイパーリンク化されたバナー広告とは、異なる手法がある。イメージのalt tagをキーワードに代えて、アンカーテキストのメリットを元のウェブサイトにもたらす行為は、質の高いシグナルとまではいかないまでも、間違いなく遥かに自然に見える。

質の高いサイトは、広告を掲載しているため、ナイーブな読者にとっては、SEOの価値を得ることが主な目的のリンクは、通常のアドセンスの広告のように見える。間違いなく、この戦略を利用するほど賢いウェブマスターは、“広告”収入を最大限に増やしながら、イメージを維持するスキルを持っているはずである – 少なくとも、帳簿には広告と記載したいはずである。

サービス/推奨広告のプロバイダー & SEO

サービス/ソフトウェアのプロバイダーは、自分のウェブサイトでペナルティーを受けることなく、製品を購入した顧客について堂々と語ることが出来る、ユニークな権利を持っている。アンカーテキストを利用することは出来ないかもしれないが、「イメージのalt」タグの例を見れば分かるように、ソフトウェアを買った人/推奨広告を提供した人に対するメリットとして、容易に実施することが出来るだろう。このような顧客の推奨広告は、サービス/ソフトウェア製品に関して、中途半端な取り組みに終始していたSEOに精通する企業にとって、“転機”となる可能性がある。

あの大手SEO会社のRavenは、私に推奨広告を求め、昔務めていた会社にリンクを張ると提案していたが、思い切りしくじっていたため、私は怒りに任せて、巨大なアフィリエイトのイメージをサイドバーに掲載した。もちろん、これは皮肉だが、リンクの提案が行われた2週間、この証言広告からは、まったくリンクが届かなかった。私は本当にRavenが好きになった。

P.S. – Ravenへ、 Internet Marketing Tools

SEO業者は、クライアントのサイトを上位にランクインさせるためには、何でもしなければならない点を受け入れている、同じような人達を顧客に持つことが多い。ある時点までは、オーディエンスは、あからかさまなアンカーテキストの提案の多くを受け入れる。事実、ある有名なSEO関連のブロガーは、先週、ポルノサイトにリンクを張っていた – それでも、200本を超えるリツイートを獲得していた。さすがに私はポルノサイトは避けるが、これは実際の出来事であり、受け入られている事実には、良質なコンテンツを嫌うSEOブロガーの懐の深さがよく現れている。

サービスのプロバイダー – およびインターネットマーケティングサービスのプロバイダー全般 – は、 – オーディエンスの怒りを買うことなく、劣悪なサイトに自然にリンクを張ることが出来る点を知ってもらいたい。その後も、自然なリンクは引き続き引き寄せられてくる – コンテンツがリンクに値することが条件だが。

ブレンドされた営利目的のアンカーテキスト

時々しか発生しないため(偶然のこともある)、これは最も強力な戦略だと言えるだろう。ブロガーは、URLやウェブサイトを「Tシャツ」や「すごいコンピュータ」のようなアンカーテキストを基に描写する – なぜなら、理に叶っているためだ。そのため、トピックが関連する、一度きりのアンカーテキストのリンクは、オーディエンスに確実に受け入られれる。また、とりわけ強力なキーワードをターゲットにする多くのホームページに対して、グーグルが「最適なURLの取得」を行うきっかけを作ったのが、この行為である可能性もある。なぜなら、トピックが関連していても、あまり理屈に合わないウェブサイトにリンクが向けられることがあるためだ。

SEOにとって問題なのは、妥協点がほとんどないことだ – 上述した指摘をウェブマスターに納得させるのは困難であり、要請をしたところで、常軌を逸した、暴挙だと見なされるのがオチである。試したいなら、1本ではなく、数本のリンクを引き出してみよう – 恐らく、同じような考えを持つSEOのスタッフによって、多くの営利目的のアンカーテキストのリンクが続くようになり、その結果、リンクを掲載したサイトと共にリンクの価値が減っていく“釣鐘曲線”の餌食になるだろう。運良く(もしくは、巧みに)この取り組みに賛同してくれるウェブマスターを見つけたなら、金メダルクラスの価値のあるリンクを獲得したようなものだ。

価値が上がるリンク

他にも戦略はあるかもしれない。その中には、グーグルのウェブマスターガイドラインで承認されていない行為を必要とする戦略もあるだろう。そのため、細心の注意を払って、行動してもらいたい。ただし、この記事からは、「リンクの価値が時間の経過とともにどのように変わるのか」を真剣に考えてもらいたい。価値は上がるのだろうか?下がるのだろうか?上がるプロセスを促すには、どうすればいいのだろうか?

リンクが掲載された後に、ウェブマスターに対してメッセージを綴り、ウェブマスターの見方を「ゴールドを得るために対価を支払う」から変えて、リンクをゴールドにする取り組みを推薦することが出来る日はやって来るのだろうか?自分がSEOサービスで生計を立てていることを忘れるべきではない – 助けてくれた人に力を貸すことで、自分が得をするのだ – その後、そのリンクが最大の価値を得られるように、今度は助けてもらうことが可能になる。

利益はゼロサムゲームではない – 他のサイトを助けて、自分のリンクの価値を積み重ねていってもらいたい。


この記事は、Ross Hudgensに掲載された「How To Act Blackhat And Get Away With It」を翻訳した内容です。

どれもSEOを意図していたとしてもブラックハットかといわれると、グレーゾーンでもないような、ただ大量にやってしまうと一気にグレーゾーン越えする可能性もなくはないものでしょうか。最近のゲストブログ取締り問題にしても日本はともかく英語圏では一大SEO産業と化していましたし、その結果を受けての大掛かりな取り締まりだったわけですし。SEOに限らず、何毎もほどほどの範囲でやっておくのが無難とはいえそうです。それとは別にリーズナブルサーファーとGoogleの評価について書かれていた部分もナルホドと思わせる点が多分にありました。「Googleはそこまでリンクを意識して評価している」ということは簡単ですが、実際の現実性考えると様々な障壁が技術面、リソース面でありそうですし。とはいえ、いずれはそれこそスカイネットのような人工知能ロボットが各サイトでクロール&悪質なSEOが行われていないかチェックしに訪れる、ような時代が来るのでしょうか。。。今も半分似たようなものですけどね。 — SEO Japan [G+]

Googleが故意に不明瞭な表現を心掛ける理由

SEO関連のポリシーについて公式発言をする度に、底に潜む微妙な曖昧さがウェブマスターを混乱に陥れてきたGoogle。もちろん全ての事象を100%明確に言い切ることはGoogleのアルゴリズム上も難しいでしょうし、それを言い切る事自体はGoogleにとっては予想できない(できますか)火種を抱え込むことになりかねないですし、数々の「のらりくらり」発言もわからなくはないです。とはいえ、Googleのアルゴリズムがかつて以上に圧倒的な進化を見せ、大抵のスパムSEOは完全排除しつつある今日のGoogle。実際、公式見解の曖昧さは以前より改善されてきた気もしますが、なんだかんだいっても検索順位に一喜一憂してしまうウェブマスターにとってはさらなる明確さを求めたいのもまたしかり。今回はそんなGoogleの曖昧発言に潜む意図を考えようという面白くもあり学べることもある記事をサーチエンジンランドから。 — SEO Japan

SEOコミュニティには、グーグルに対する不満を募らせている人達が大勢いる。その理由の一つに挙げられるのが、コミュニケーションのギャップの存在である。

と言っても、単純な米国英語と英国英語のような違いではなく、スワヒリ語とラテン語の違いに近い。大勢のパブリッシャー — そして、大勢のSEOのエキスパート — が、グーグルが方針を伝える度に腹を立てている。次の視力検査表には、大勢のSEOの関係者の、グーグルのコミュニケーションに対する感情がよく表れている:

Google Clarity in Communication?

要するに、SEO業界には、グーグルは確かに頻繁にコミュニケーションを取っているものの、同社が意図的に曖昧な表現を用いて、誤解を自ら導き出していると考えている人達が大勢いるのだ。 片や、グーグルは、明確に表現する努力をしていると考えている。このギャップは、なぜ出来てしまうのだろうか?その理由を探っていこう。

戦略 vs 原則

毎回SEOの戦略について、グーグルに尋ねることが、問題が発生する要因の一つになっている。この戦略は大丈夫か?グーグルの立場では、このタイプの質問は、羊の皮をかぶった狼のように思えるのかもしれない?グーグルにとっては、次のように質問が続いているような気がするのだろう:

  1. ゲスト投稿しても問題ないか?
  2. プレスリリースを配信しても問題ないか?
  3. dofollowのネットワークに参加しても問題ないか?
  4. 大量のフォーラムにリンクを落としても問題ないか?
  5. 赤ちゃんから飴玉を取っても問題ないか?
  6. 質の高いコンテンツを作っても問題ないか?
  7. 企業の汚職が起きても問題ないか?
  8. 求めていないリンクを受け取っても問題ないか?
  9. 近親相姦は問題ないか?
  10. ニューヨークタイムズからインタビューを受けても問題ないか?
  11. ソーシャルメディアでコンテンツをシェアした結果、優れたリンクを獲得しても問題ないか?

明確な戦略はスパマーを招く

一つ目の質問でさえ意見が分かれる。「ゲスト投稿しても問題ないか?」と言う問いは、「スピンした大量のブログの記事を、全く編集上の管理が行き届いていない質の低いサイトでばら撒いても問題ないか?」と言い換えることも出来る。SEOの潜在的な戦略に関する質問を受ける際に、グーグルが恐れるのは、この「解釈」である。つまり、「こうやってスパムしてもいいか?」とグーグルには聞こえるのだ。

また、戦略的なレベルで良し悪しをハッキリ示してしまうと、スパマーがさらに暗躍するきっかけを作ってしまう難しさもある。良い戦略について明確な指針をグーグルが策定する度に、スパマーは、質、または、量の面で(あるいは両方)悪用する方法を編み出していく。例えば、ゲスト投稿の質問に関して、答えはYesであるべきだが、SEO業界には、このコンセプトを完全に悪用した連中が大勢いる。

グーグルは、SEOの戦略に関して、ハッキリと意思を伝える行為の危険性を次のように理解しているのかもしれない:

Google Sees Spammers at the Gates

スパム万歳

正直に言うと、私の祖先はノルウェー人であり、スパマーをバイキングに例えるのは抵抗があったが、言いたいことは分かってもらえたはずだ。その結果、グーグルは、 パブリッシャーが従うべき原則を取り上げるようになる。グーグルの結論は次のようなメッセージになる:

Google Prefers to Communicate Principles

インターネット上では、検索エンジンの存在は忘れて行動せよ。

心からの支持の証であるリンク以外は手に入れるな。

影響を与えて獲得したリンクは、良いリンクではない。

コンテンツを差別化せよ。

ビジターに最高の価値を提供せよ。

原則 vs 戦略

グーグルは、原則に焦点を絞っている。なぜなら、多くの質問がグレイゾーンに入るためだ。ゲスト投稿の質問を再び例にとって考えてみよう。適切に実施すれば、全く問題はない。審査の厳しい質の高いサイトにターゲットを絞り、優れた作品を提供しよう。その後、ソーシャルメディアで強力にプッシュし(自分のソーシャルメディアのフィードで宣伝する取り組みは、効果が高い)、効果的な宣伝を心掛け、コンテンツ自身がリンクを獲得する環境を作ってもらいたい。すると、提供元を示すリンクによって、価値がもたらされる。これは、先程挙げたアーティクルスピニングとは、正反対に位置する取り組みである。

グーグルが、SEOについて曖昧な表現をする理由はもう一つある。グーグルは、同社が容易に探し出し、無視することが可能な戦略をスパマーが追求し、時間を無駄に費やさせることに快感を覚えているのだ。 グーグルが、必要以上に明確な表現を心掛けるようになると、スパマー達は、有効ではない戦略を諦めて、グーグルがなかなか検知することが出来ない戦略に取り掛かるようになるだろう。スパマーが目立つ状況は、良い傾向である。

オーソリティを築き上げる戦略

明確な表現に関するグーグルのアプローチは、今後も変わることはないだろう。グーグルが採用する原則を理解し、肝に銘じ、優れたコンテンツの作成、そして、効果的なビジネス(およびコンテンツ)の宣伝に力を入れるべきである。

SEO業界は、リンクを大量に獲得する巧妙な手法を探すよりも、現実の世界の評判を築き上げ、最終的に、その他の信頼されている人達から認めてもらえるような戦略に焦点を絞るべきである。これこそグーグルが求めている行為であり、最高のリンク構築戦略である可能性が高い。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google And SEO Communications: Swahili Vs. Latin」を翻訳した内容です。

気合を入れて前置きを書いたのですが、意外とすんなり終わってしまった汗 記事でした。スパマーが存在する以上、100%全てを明かすことはできない、検索の隙間を突くようなSEOを考える暇があれば良いコンテンツを作りオーソリティを築いてGoogleのアルゴリズム変動に簡単に左右されないサイトを構築せよ、という結論はいつものパターンでした。結論、最初のGoogleの画像が一番面白かったですね m(_ _)m — SEO Japan [G+]

2014年に大きな成果をもたらす11点のSEO戦略

カリスママーケッター(今風にいえばグロースハッカー?)のQuickSprout筆者が送る、10年以上の経験と知識に基づいた極めて有益なSEO記事を。サイトのトラフィックを上げるための、ちょっとした、でも効果的なテクニックが盛り沢山。ウェブマーケティングに長く関わっている人でも目からうろこの内容があるかもしれません。 — SEO Japan

big ideas

グーグルで上位にランク付けされる上で、大事な要素は何か、と問われれば、ほとんどの人が、リンク、コンテンツ、そして、オンページの最適化を挙げる

確かにこの3つの要素は、ランキングに影響を与える。しかし、SEOを11年間に渡って実施してきた経験から言わせてもらうと、SEOの成功を左右するのは、創造力だと思う。私は、試行錯誤を経て、あらゆるサイトのSEOのランクを押し上げる効果のあるトリックを、多数作り上げることに成功した。

SEO業界に11年間在籍している事実に因み、その中から11点の戦略を今回は紹介する。簡単に実行に移すことが出来るものもあれば、時間を要するものもある。しかし、時間を割いて、幾つか実装すれば、検索エンジン経由のトラフィックは増えるはずである。

それでは、早速1つ目の戦略から見ていこう…

戦略 #1: 404エラーページをインデックスされているサイトに導く

404エラーページは、ビジター、そして、検索エンジンに対して、「ページが見つからなかった」旨を伝える。URLを変更したか、あるいは、デザインを変えた際にページを削除した等の理由で、この現象は発生する。

サイトが大きければ大きいほど、404ページの数は多くなる。しかし、一般的な404エラーページを利用する代わりに、次のような面白味のあるページをデザインすることも出来る:

404 ideas

上の404エラーページは、確かに面白いものの、検索エンジンのランキングには、影響を与えることはない。

この状況を修正するため、私は大きなサイトに対して、上のエラーページのように独創的なイメージを使いつつ、サイト内部の25-50点のページに適当にリンクを張る独自のエラーページを用意している。このデザインでは、404が読み込まれる度に、リンクは自動的に変化する仕組みになっている。

こうすることで、インデックスされるページの数が増える。非常に効果が高く、数年前にTechCrunchのSEOを担当した際、404エラーページをこの要領でいじっただけで、30日間で検索エンジン経由のトラフィックを9%高めることにし成功したほどだ。

これは、グーグル内でインデックスされるページが増えれば増えるほど、検索トラフィックを獲得する機会も増えるためだ。

戦略 #2: 恐れずに喧嘩を始める

Zapposは、404エラーページと同じようなコンセプトを用いて、製品対決ページを導入した。Zapposでこのシステムを作ったのは、私の友達であり、インデックスされるページの数を増やし、同社の検索エンジンのトラフィックを引き上げることが目的であった。

zappos product showdown

私の友人は、開発者にこの製品対決ページの作成を依頼した。このページでは、ユーザーは、勝ってほしい製品に票を投じる。

実際には、勝ち負けはない。この製品対決ページは、ページが読み込まれる度に、対決する製品を変えている。こうすることで、インデックスされる内部のページは増えていく。

その結果、検索トラフィックは、10%以上増加した。

戦略 #3: インフォグラフィックを動かす

インフォグラフィックは、コンテンツマーケティングを行う上で有効だが、かつてほどの効果は、見込めない

その理由を説明しよう。

なぜなら、インフォグラフィックは、過去の戦略であるためだ。既に多くのサイトに徹底的に利用されており、同じトピックが何度も用いられている。だからと言って、インフォグラフィックが、トラフィックや被リンクを得る上で、役に立たないわけではない。捻りを利かせる必要があるのだ。

cheetah

このチーターに関するインフォグラフィックには度肝を抜かれた。データの内容がずば抜けて素晴らしいのではなく、特筆すべきは、グラフ内のデータと視覚的なアイテムの動きである。

このコンセプトは、大きな成功を導いている。1170サイトがこのインフォグラフィックにリンクを張っている。たった一つのインフォグラフィックで、ここまで多くのリンクを獲得するのは、容易ではない

動くインフォグラフィックを作ることが出来る人材が周りにいないなら、デザイナーに3Dのインフォグラフィックを作ってもらう手もある:

3d infographic

この3Dのインフォグラフィックデザイナーは、4000ドルの料金を見積もってくれたが、私には少し高過ぎた。しかし、予算があるなら、試す価値はあると言えるだろう。

戦略 #4: 高層ビル作戦

高層ビルの近くを見上げながら、世界で8番目に高い建物は、何メートルあるのか考えたことはあるだろうか?ないはずだ

世界で一番高い建物の高さを思い浮かべることはあっても、2番目、または、3番目以降の建物の高さのことは、気にしないだろう。

人間は、一番大きい、そして、一番良いものを好む習性がある。

高層ビル作戦は、リンク構築向けのコンテンツマーケティングの手法であり、この習性を利用する。

それでは、この作戦の利用方法を手順ごとに説明していくく:

  • ステップ 1: 既に多くのリンクを獲得した他人のコンテンツを探す。グーグル検索、そして、Open Site Explorerを利用すれば、簡単に見つかる。
  • ステップ 2: コンセプトをコピーする。ただし、遥かに質の良いコンテンツを作る必要がある。例えば、自然なリンクを大量に獲得している記事「大きな成果をもたらす捻りを加えた11点のSEO戦略」を見つけたら、「大きな成果をもたらす捻りを加えた101点のSEO戦略」を作成することが可能だ。
  • ステップ #3: 適切な人物に接触する。ブログの記事で言及したウェブサイトとコンテンツをシェアし、また、コンテンツに関してツイートを投稿してもらうと、より多くのトラフィック、および、被リンクを獲得することが出来るようになる。

この作戦の良い例を紹介する: 「55名のSEOのエキスパートが3つの好きなリンク構築ツールを明かす」は、爆発的にヒットし、このサイトの自然なトラフィックは7日間で348%増加した。

348% increase traffic

大規模なコンテンツを作成するために、時間と労力を注ぐことを厭わなければ、高層ビル作戦から大きな成果を得られる。妥協を許さないタイプの作戦であり、二流のコンテンツを作成すると、効果は薄い。

戦略 #5: 特徴を利用して関連するSEOのトラフィックをもたらす

大きければ、大きいほど良い、とは限らない。関連性のないSEOのトラフィックを獲得したところで、顧客どこらか、購読者にもならないため、無駄である。

例えば 私は以前「how to get more Instagram followers」(インスタグラムでフォロワーを増やす方法)に関連するキーフレーズで、グーグルから、12万人/月のビジターを獲得したことがある。

instagram traffic

このキーフレーズでのランキングが落ちても、eメールの購読者数は変化しなかった。そして、収益も落ちなかった。

要するに、インスタグラムに関連するキーワードから得たトラフィックは、コンバートしなかったのだ。なぜなら、理想の顧客は、このキーワードを検索していなかった、あるいは、インスタグラムのフォロワーを獲得する方法に関心を持っていなかったためだ。

無益なSEOのトラフィックを生成しないように、まずは、ユーザーの特徴を把握する必要がある。以下に幾つかユーザーの特徴の例を挙げていく:

personas

理想の顧客が、Techie(コンピュータに精通する人物)なら、コンテンツで、キーワードで、そして、全体的なメッセージで、マイクのような人物に狙いを定めるべきである。例えば、mobile phone(携帯電話)を探しているとすると仮定すると、マイクなら「mobile phone」とグーグルで検索するようなことはしない。代わりに、「Nokia Lumia camera resolution」(ノキア ルミナ カメラ 解像度)で検索をかけるはずだ。Techieは、通常、製品を購入する前に、具体的な情報を探すため、この違いは非常に大きい。

一方、理想の顧客が、コストに敏感なのジェフようなタイプなら(画像右)、ジェフが検索するであろうキーワードに狙いを絞るべきである。携帯電話を買おうとしているなら、ジェフなら「ノキア ルミナ カメラ 解像度」で検索をかけるのではなく、「値引き スマートフォン」で検索を行う。

Quick Sproutのトラフィックが増え始めたのは、2013年の1月である。2013年、過去数年と比べ、私はより多くの時間と資金をコンテンツに投資してきた。しかし、2012年にも同じような取り組みを実施していた。それでも、Quick Sproutの読者の特徴を理解していなかったため、過去の取り組みは全て失敗していた。

過去数年、私は一般的なマーケティングのアドバイスを記事で取り上げることが多かった。なぜなら、私のサイトの平均的な読者は、オンラインマーケッターだと思っていたためだ。しかし、ビジターに対して調査を行ったところ、読者の68.8%が、マーケティングの手法を学ぶ意欲を持つ、会社の経営者であることが判明した。

この点が分かってからは、コンテンツを作成する方法を変更するようにした。誰でも理解し、実行に移すことが可能な手順を追ったアドバイスを提供するようになった。また、理論よりも戦略にターゲットを絞ったコンテンツを作成するよう心掛けた。このタイプのコンテンツの方が、過去のコンテンツと比べて、会社の経営者にとって、メリットが大きいためだ。

その結果、トラフィックは、過去1年と比べ、152.42%増加し、ページビューは259.62%増加した。

traffic comparison

読者の特徴を活用したいなら、時間を割いて、理想の顧客を理解することだ。顧客が、会計士か、あるいは、マーケッターかを把握するだけでは、不十分である。出来るだけ細かい特徴を理解する必要がある。例えば、KISSmetricsの理想な顧客の特徴を以下に挙げていく:

  • マーケティング部門のバイスプレジデント、マーケティングの責任者、あるいは、マーケティング部門のマネージャー
  • SaaSまたはeコマース会社の従業員
  • 年間の売り上げが1000万ドルを超える会社の従業員

上述の基準に当てはまる人物をターゲットに絞ると、製品を購入し、顧客として留まる可能性が高い、顧客候補が残ることになる。

戦略 #6: クリックスルーに対する最適化を行う

ランキングが高ければ高いほど、得られる検索のトラフィックは多くなる点は周知の事実である。そのため、恐らく、ランキングの改善に関しては、既に着手しているのではないだろうか。しかし、クリックスルー率を最適化する取り組みを行ったことはあるだろうか?

検索エンジンの結果ページで、リスティングを見てもらったからと言って、クリックしてもらえるわけではない。

ウェブマスターツールを使って、具体的なキーワードに対するランキングとクリックスルー率を確認することが出来る。

google webmaster tools

上位にランクインしているキーワードを分析することで、改善の余地がある領域を探し出すことが出来る。通常、クリックスルー率が30%なら、順調だと言えるだろう。40%を超えているなら、文句のつけようがない。

私は、63点のグーグルのウェブマスターツールのアカウントを分析し、以下のワードが、とりわけクリックスルー率が高い点に気づいた:

  1. How to
  2. [リスト関連の数字]
  3. 無料
  4. You
  5. アドバイス
  6. ブログ 記事
  7. なぜ
  8. 最高
  9. 手法
  10. 優れた

タイトルタグとメタデスクリプションで、上のワードを利用して、A/Bテストを幾つか行えば、クリックスルー率を最大限に高めることが出来るかもしれない。

また、オーサーシップを介して、クリックスルー率を高める手法もある。以前と比べると、効果は低くなってしまったが、それでも、記事の隣に顔写真を載せることで、目立たせる効果が見込める。

google authorship

コンテンツをベースとしたサイトを運営していなくても、構造化データのマークアップを活用することは可能だ。レビュー、評価、そして、リッチスニペットに至るまで、schema.orgを使えば、可能性は無限大である。

戦略 #7: 頼む、借りる、または、盗む

メリットを得るため、コンテンツを作らなければならないとは、誰も言っていない。事実、Mashableでは、他人のインフォグラフィックをサイトで利用する傾向が見られる。

当然、作品の提供元にはリンクを張っているものの、当該のクリエイターよりも、多くのソーシャルシェア、そして、トラフィックを獲得すると言う、興味深い現象が起きている。

landing page infographic

私はKISSmetricsで同様のコンセプトを試してみた。 Formstackと言う会社から、ランディングページのインフォグラフィックを拝借した。もちろん、この会社にリンクを張り、功績を認めていた。さらに、重複するコンテンツの問題を避けるため、インフォグラフィックの周りに独自のテキストを加えた。

数週間後、「借り物」のインフォグラフィックインフォグラフィックは、1910回ツイートされ、1400回いいね!されていることが判明した。自分達が作ったわけではないコンテンツにしては、悪くないスタッツである。

この戦略は、テキストベースのコンテンツには向いていない。重複するコンテンツの問題を起こす可能性があるためだ。一方、画像や動画のコンテンツを借り、前後に独自のテキストを加えておけば、それなりの結果を残すのではないだろうか。また、忘れずに、作品の提供元にリンクを張っておく必要がある。この作業を怠ると、著作権問題に発展することもある。

戦略 #8: 早ければ早いほど良し

ウェブサイトが読み込まれる速さが、グーグルのランキングに影響を与えることは、あまり知られていない。グーグルは、なかなか読み込まれないサイトを上位にランク付けすると、検索エンジンとして、グーグルを利用するユーザーが減ることに気づいている。

そのため、グーグルは、ウェブサイトの読み込みにかかる時間を改善する手助けをする無料サービス、Page Speedをリリースした。

  • グーグルは、読み込みが0.5秒間遅くなった結果、トラフィックは20%減少した
  • アマゾンのサイトは、読み込みが0.1秒間遅くなった結果、収益の1%を失った…毎年数十億ドルの収益を上げる会社にとっては、大きな痛手である
  • ヤフー!のサイトは、読み込み0.4秒間遅くなった結果、トラフィックが9%減った。

影響を受けるのは、大きなサイトだけではない。Judy’s Bookは、より多くのCPUのパワーとメモリを持つサーバーに切りかえたところ、検索エンジン経由のトラフィックが、20%増加した。メモリのキャッシュを介して、ウェブページの読み込みがスピードアップし、30日以内に、検索トラフィックが20%増加すると言うボーナスを得た。

load time

読み込みの時間が何秒なのか、または、改善するにはどうすればいいのか分からないなら、ここにURLを入力すれば、ウェブサイトをスピードアップさせる上での推奨事項を挙げてもらえる。

戦略 # 9: コンテンツの長さはランキングに影響を与える

グーグルのSERPの1ページ目にランクインしている、ウェブページの平均ワード数をご存知だろうか?

500ワード?1,000ワード?あるいは、1,500ワードだろうか? 実は、2,000ワード以上である。長文のコンテンツがページ 1を制しているのだ。

word count

上の画像のチャートには、ワード数が多ければ多いほど、トップに近づく傾向が表れている。

要するに、次の2つのポイントが重要になる:

  1. 大量のコンテンツを次から次へと繰り出す代わりに、質の高いコンテンツを作る作業に専念するべきである — 詳細で、誤字脱字が少なく、いつまでも新鮮なコンテンツ、つまり、今から5年後、さらには、10年後に読んでも、有益なコンテンツが必要とされている
  2. 詳細なコンテンツが増えてきたら、In-Depth Article(インデプスアーティクル)アルゴリズムを活用するべきである。このタイプのコンテンツは、検索結果ページの詳細なコンテンツを展示する特別な領域で取り上げてもらえる。

実際に、インデプスアーティクル(詳細な記事)アップデートを活用したところ、30日間で、検索エンジン経由のトラフィックが、13.15%も増加した。

in-depth articles

schema.orgが定めるこのルールに従うか、もしくは、このワードプレスのプラグインを利用すれば、このアルゴリズムを利用することが出来る。 グーグルは、広範なキーワードを持つウェブページのみを上位にランク付けすることが多い。例えば、KISSmetricsは、キーフレーズ「SEO」で、インデプスのセクションに取り上げてもらっている。

in-depth articles results

ただし、大量のコンテンツを持っていない場合、トラフィックの増加はあまり期待できない。2000ワード以上の詳細なコンテンツを多数持っていることが、この戦略を有効に活用する上で、理想的な状態だと言えるだろう。

戦略 #10: レスポンシブデザインはモバイルのトラフィックを増やす

モバイルの利用は、デスクトップの利用よりも遥かに早いペースで増え続けているものの、私のサイトの多くでは、モバイルデバイスやタブレットデバイスのトラフィックは、全体の10%を下回っているため、必ずしも、モバイルを活用する必要があると感じたことはなかった。

しかし、KimberlySnyder.netでテストを行った結果、レスポンシブ、または、モバイルフレンドリーなデザインの重要性をまざまざと見せつけられてしまった。このサイトのトラフィックの多くは、デスクトップを経由しているものの、サイトのデザイン変更を行う際に、タブレットでも、モバイルデバイスでも問題なく動くように、レスポンシブを取り入れる決断を下した。

responsive design

レスポンシブデザインを導入したところ、モバイルおよびタブレットのトラフィックは、全体の18%から、56.7%に大幅にアップした。しかも、レスポンシブデザインを立ち上げてから、たった45日間で、これほどの結果が表れていた。

mobile traffic

同じような成果を求めているなら、レスポンシブデザインを導入しよう。ハイスピードでモバイルデータの接続を行えるユーザーは少ないため、デスクトップサイトの必要最低限な機能を持つ、早く読み込まれるデザインが必要になる。

戦略 #11: ツールはコンテンツマーケティングをしのぐ

何を介して、ウェブサイトは多くのリンクを獲得しているのだろうか?コンテンツマーケティング、と言う答えが大半を占めるはずである。この答えは正しいものの、リンク構築の形式として、最も優れているとは断言できない。

事実、マーケットで無料のツールをリリースした方が、最終的により多くの被リンクとトラフィックを獲得することが出来る点が判明している。つまり、コンテンツマーケティングよりも、資金の投じ先として向いているのだ

tool traffic

Quick Sproutで無料ツールをリリースした結果、次の成果を得ることに成功した:

  • ビジター一人当たりのページビューが、1.8ページから、2.35ページに増えた。
  • 直帰率が、74%から、63%に下がった。
  • サイトの滞在時間が、2分10秒から、3分10秒に増えた。
  • ビジターのロイヤルティが上がった。

多くのビジターとリンクをもたらす無料ツールをリリースする際は、使いやすく、需要が高いツールを作ることが肝要である。当該の業界で、特に好調の会社を見れば、リリースするべきツールが何か見えてくるはずだ。

例えばWoorankMozから、私はツールのコンセプトを学んだ。多額の収益を同社にもたらしていた機能を取り上げ、無料でリリースした。

ツールのリリースは、とても効果が高いため、2週間以内に、ソーシャルメディア分析、および、競合者分析レポートをQuick Sproutのツールセットに加え、全て無料で提供する予定である。

結論

今回提供したSEOの戦略集を気に入ってもらえただろうか?ここで言及した11点の変更の中には、実行に手間がかかるものもあるが、大きな成果をもたらしてくれるはずだ。

本気でランキングを高くしたいなら、私と同じ過ちを犯さないでもらいたい。他の人達と同じことをする方針は薦められない。やがて濫用され、効果がなくなるためだ。

現在の検索業界で結果を出すためには、創造力が必要になる。既成概念にとらわれず考えることが出来れば、上位にランクインすることが出来るはずだ。

結果に直結する捻りを加えたSEO戦略が他にあれば、是非コメント欄で発表してもらいたい


この記事は、Quick Sproutに掲載された「11 SEO Changes That Will Give You Big Results」を翻訳した内容です。

具体的な数字を入れているのが一事例とはいえ説得力が上がりますね。日々のSEO、コンテンツマーケティングの質を高めるために効果がありそうな内容ばかりで流石のQuickSprotでした。 — SEO Japan [G+]

2014年に求められるソーシャル & コンテンツ分野の12の旬の仕事

米国の若き起業家12名に2014年に必要とされるソーシャルメディア、コンテンツマーケティング分野の職種を聞いてみた記事をThe Next Webから。日本でも共に注目を浴びている分野、今後のトレンドを占う上で参考になる点もあるかも。 — SEO Japan

Job Fair Held In Midtown Manhattan

2013年は、スタートアップコミュニティ、とりわけ、ソーシャル関連 & テクノロジー関連のビジネスが躍進した1年であった。たった数ヶ月間で、ツイッターはIPOを達成 し、グーグルグラスは、路線図に対応し、ユーチューブは「生」でミュージックビデオアワードを実施していた。

明らかに、ソーシャルメディア(そして、ソーシャルメディアに付きもののコンテンツ作成)は、大きな注目を集めている。数年前では、すっかり影の薄かった「ソーシャルメディア」だが、今ではソーシャルメディア部門が編成されるまで成長した。

次に何が起きるのか気になるところだ。そこで、Young Entrepreneur Council(YEC)で、優秀な起業家に質問を投げ掛けてみた:

スタートアップにとって、2014年、ソーシャル、または、コンテンツ関連の「旬」な仕事は何か?なぜそう思うのか?

それでは、起業家達の答えを順に紹介していく:

Trevor Summers 12 it social and content careers to watch for in 20141. グーグル+のエキスパート

グーグル+は、2014年に最も脚光を浴びるソーシャルメディアになる。グーグル+が、検索結果への影響力を強めるにつれ(最新の調査では、あらゆる手法の中で、最も検索のランキングとの相関関係が強かったのが、グーグル+であった)、また、ユーザーが本格的に採用するにつれ、グーグル+のエンゲージメント(参加を介した交流)を活性化させる専門的な知識が、一流のソーシャルメディアのエキスパートに魅力的なチャンスをもたらすだろう。
- トレバー・サマーLocalVox

Danny Wong 12 it social and content careers to watch for in 20142. プロフェッショナルなストーリーテラー

消費者は、感情に左右されることが多く、素晴らしいストーリーを持つブランドに惹かれる傾向がある。スタートアップは、経験豊かなストーリーテラーを採用するようになる。話のプロであるストーリーテラーは、独創的な考え、ソーシャルメディア、そして、言葉の巧みな利用を組み合わせて、ブランドを新たなレベルに引き上げる。

Contently、Skyword、そして、Scripted等の企業の成長は、企業(規模の大小は関係なく)がストーリーテリングの力に注目し始めている何よりの証拠である。
- ダニー・ウォンBlank Label

John Hall 12 it social and content careers to watch for in 20143. コンテンツクリエイター

コンテンツの作成は、成長期の会社を成功に導く上で欠かせない取り組みである。スタートアップの設立者、重役、そして、意思を決定する権限を持つ人物には、一貫して質の高いコンテンツを作り、適切に配信する時間的な余裕はない。コンテンツとソーシャルチャンネルを通じて、信頼性を確立するサービスを必要とする経営者は、既に増加傾向にある。
- ジョン・ホールInfluence & Co.

Andrew Schrage 150x150 12 it social and content careers to watch for in 20144. コンテンツマネージャー

質の高いコンテンツの重要性について、言いたいことはたくさんあるものの、多くの小さな会社の経営者は、この重要性を理解していない。抜け目のない経営者は、コンテンツマネージャーに資金を投資し、メッセージ(そして、ブランド)が効果的に届くように工夫するだろう。

- アンドリュー・シュラージMoney Crashers Personal Finance

doreen bloch 12 it social and content careers to watch for in 20145. インスタグラムコンサルタント

ソーシャルメディアコンテンツの領域では、インスタグラムコンサルタントに注目が集まるはずだ。インスタグラムは、多目的なプラットフォームであり、ビジネスにも、個人的な用途にも利用することが可能だ。また、この興味をそそる視覚的なメディアは、消費者とつながりを作るために幅広く用いられている。

ツイッターやフェイスブックを始め、ソーシャルメディアプラットフォームを中心とする仕事が、数多く創出されているが、インスタグラムが脚光を浴びる時がやって来た。ブランドは、この刺激的なソーシャルプラットフォームに関心を持つようになり、インスタグラムの実績を持つ人材は、今後数ヵ月において、引っ張りだこになるのではないだろうか。
- ドリーン・ブロックPoshly Inc.

Andy Karuza 12 it social and content careers to watch for in 20146. コンテンツマーケッター

この仕事は、創造的なデザインと文章を融合する。読者を楽しませるインフォグラフィック等のデザインは、ソーシャルメディアでのパフォーマンスがとても良く、また、スタッツの分析等、複雑なコンセプトを簡略化する効果がある。

ライターとして、コンテンツマーケッターは、シェアされると、良質なトラフィックをもたらす有益なブログの記事を作成する必要がある。消費者は、常に新しいコンテンツを求めており、チームの誰かが、このペースに遅れずについていかなければならない。スーパーボウルでオレオが投稿し、一世を風靡したツイートは、今年は流行らない。

- アンディー・カルザBrandbuddee

Phil Laboon 12 it social and content careers to watch for in 20147. グーグルグラスのスペシャリスト

グーグルグラスは、2014年に多くの雇用機会を間違いなく生み出すはずだ。グーグルグラスが失敗しても、ソーシャルメディアマネージャー、そして、コンテンツのクリエイターに多くの専門的な業務をもたらすだろう。

- フィル・ラブーン, Clear Sky SEO

Fabian Kaempfer 12 it social and content careers to watch for in 20148. デジタルコンテンツ最適化のスペシャリスト

コンテンツを科学にする動きが増えつつある。2014年は、データから得た、行動に移すことが可能な見解を基に、コンテンツの最適化が行われるようになると、私は考えている。

優れたコンテンツを用意するだけでは不十分だ。コンテンツを作るのであれ、集めるのであれ、成功に導くための土台を提供する必要がある。そのため、デジタルコンテンツ最適化のスペシャリストが、今後、求められる可能性がある。
- ファビアン・ケンペルChocomize

Andrew Vest 150x150 12 it social and content careers to watch for in 20149. 拡張現実ソーシャルマネージャー

拡張現実のモバイルアプリにおいて、大きなトレンドが現れている。このタイプのアプリでは、広告、交流、そして、アプリを利用する顧客において、ソーシャルが大きな鍵を握っている。会話と広告を確認し、ブランドと消費者を交流させる、拡張現実ソーシャルマネージャーが、今後、引く手あまたになると私は確信している。
- アンドリュー・ベストPreferling

10. コンテンツハッカー

 12 it social and content careers to watch for in 2014コンテンツの作成とグロースハッキングを組み合わせた仕事が、スタートアップの世界で、注目を集めるような気がする。スタートアップは、コンテンツマーケティングを積極的に行っており、今後、この分野で成功を収めるためには、創造力が必要になるだろう。

- ベン・ラングMapped In Israel

11. ソーシャルグロースハッカー

Derek Flanzraich 12 it social and content careers to watch for in 2014

テクノロジーよりも、ソーシャルに強い2014年のグロースハッカーは、顧客とユーザーを効率よく獲得すること望むスタートアップには、欠かせない存在になる。インスタグラムからコピーライティング、A/Bテストからeメールマーケティングと、大車輪の活躍であり、いとも簡単に実現していく。
- デレク・フランズライクGreatist

Sarah Ware 12 it social and content careers to watch for in 201412. コンテンツディレクター

「コンテンツ」が肩書きに入る人達と毎日のように会議を行っている。先見の明のある会社は、このタイプの役割のROIを理解しており、従来の広告から、コンテンツの作成と配信に予算を移ししている。この仕事は、新しい、もしくは、生まれて間もなく、そのほとんどが、最近、昇進されたか、採用されたかのいずれかである。

コンテンツを介して、コミュニティのブランディングを行う業務には、管理する必要のある取り組みが含まれる(例えば、ブログ、ブロガーへの接触、スポンサー付きコンテンツ、動画の作成等)。この取り組みのROIは、極めて高い。
- サラ・ウェアMarkerly


この記事は、The Next Webに掲載された「12 “it” social and content careers to watch for in 2014」を翻訳した内容です。

なんというか、「若き起業家」だけに人と違う言葉をいいたいだけの答えもあった気もしますが、名称はともあれ、こういう動きにはなっていくのでしょうね。さらによくよく見ると、ソーシャル&コンテンツ分野にも関わらず実質ほとんどコンテンツ系の職種があげられているのはまさに米国でもコンテンツマーケティングが旬の証しでしょうね。日本でも重要性は認められたと思いますがその普及はどこまで進んでいくのでしょうか。 — SEO Japan [G+]

次のSEO活用サイトを2014年に考える方法

SEOがある程度のテクニックで実現できた時代には、SEOだけを駆使してアフィリエイトサイトを量産し、それなりの収益を 上げることもできました。Googleのアルゴリズムが進化した今、SEOだけに頼ってサイトの上位表示を達成することは難しいですし、そもそもSEOに依存したビジネスは極めて不安定です。今回はそんな個人のSEOノウハウでこれまで時代を駆け抜けてきたあなたが、今後もその経験と知識を活かしつつさらに活躍していくためのアドバイスをSEO Bookが送ります。 — SEO Japan

個人運営のウェブマスターは、ここ数年、大きな損害を被ってきた。リスクを分散するのは難しくなり、人件費は上がり、接触の難易度は上がり、そして、コストは嵩む一方である。グーグルのウェブスパム対策部門、そして、増え続ける検索警察の方々が、不信感を煽っているためだ。

ウェブは、今でも素晴らしい居場所であり、現在も、輝かしい機会を与えてくれる。一方、オフラインの世界で同じ機会を得るためには、大きな資本リスクを背負わなければならない。

ウェブベースのビジネスモデルで、成功を収めることは今でも十分可能である。しかし、あらゆる戦略に言えることだが、時折、見直しを行う必要がある。そこで今回は、新しいサイトを始める際に私が踏む主要なプロセスを紹介する。

シグナルを探し、ノイズを見極める

ツイッターの世界を支配しているのは、オンラインマーケッター、セレブ、そして、ブランドであり、140文字の制限により、相変わらず、次のような(浅はかな)宣言が吐き出されている:

  • リンクは終わった
  • リンクのことは忘れて、いいね!、+1、リツイート等を獲得せよ
  • ゲスト投稿は終わった
  • インフォグラフィックは終わった
  • SEOは終わった

すべて出鱈目だが、同じ発言を、少しづつ言葉を変えて、何度も繰り返す予言者かぶれが続出する。

そんな時は、ランキングが「重要ではない」と主張する常軌を逸した発言を思い出してもらいたい。この発言は、遅くとも2006年には、姿を現していた。ヒステリックとしか言いようがない。

あるいは、ここ2、3年の間にごり押しが目立った「ソーシャルネットワークのシェアが、新たなリンクになる」と言う発言に目を向けてもらいたい。少なくとも自然な検索の増加に関しては、この主張を裏付けるデータは全く存在しない。

pinnochio

しかし、この「業界のトレンド」により、莫大な収益と検索のシェアが失われている。ここでは、スパムリンクとそうではないリンクの違いを議論するつもりはない。誰も質の低いリンクを獲得するべきだと推奨しているわけではなく、そんなことをする必要はない。

ポートフォリオを確立する

個人のウェブマスターなら、異なる意図を持つサイトを複数運営しているのではないだろうか?私は次のようなサイトを持っている:

  • オンラインでブランドとして認めてもらえるように務めるサイト(少なくとも、その努力はしている)
  • より持続しやすい長期的なプロジェクトに投資するための、純粋な、年季の入った稼ぎ頭のSEOサイト
  • しばらくは、有料のトラフィック、直接的な接触、そして、トラフィックを獲得する第三のメソッドとして、自然な検索と連動するソーシャルキャンペーンで生計を立てるためのサイト
  • 実際にサイト/ブランドの構築を始める前に、新しいアイデアや新しい製品を試すためだけのサイト

また、クライアントのタイプを限定する方針も重要視している。基本的な情報を基にスプレッドシートを作成し、遠くからでも見られるようにすると、とても便利である。

スプレッドシートでは次のカラムを用意する:

  • ドメイン名
  • 意図のタグ(上述した領域から一つ選択する)
  • 月間純利益(複数のカラムを割く)
  • 12ヶ月間継続の純利益
  • 月間/12ヶ月間継続のコスト

ここから、収益がどこから来ているのか、資金はどこに向かっているのかを把握するため、簡単な表を作成する。時間の経過と共に、オンラインブランドの領域(複数のソースからバランス良くトラフィックと収益を得る領域)が、収益とコストの面で、純粋なSEOを追い抜くように努力する。また、中長期の「ブランド育成」が期待できない高額の純粋なSEOを作り過ぎないように注意する。

さらに、クライアントの領域でも増加を望んでいる。しかし、求めているのは適切なタイプのクライアントのみである。誤ったタイプのクライアントは、小規模なチームに壊滅的な影響を与えかねないからだ。

小さく、無駄を省き、そして、採算を取れる状態を維持することは、この戦略の重要な鍵である。借金および経費に関して、この特徴からかけ離れているなら、ネットで長期にわたって生き残る上で、適切な判断を下しにくくなるだろう。

新しいサイトを始めるタイミングを検討する

大半の小規模なチーム、あるいは、個人のパブリッシャーであっても、2-3つのブランドサイトを同時に運営することはできるのではないだろうか(ブランドサイトには、オンラインマーケティングの大半の要素が集約されてくる)。私はまずサイトの該当するカテゴリを決める。

テスト用のサイトは容易に決めることが出来る。新しい製品に対するアイデアが浮かんだら、小さなワードプレスのサイト、そして、ランディングページを開設し、PPCを介してテストを実施する。初期のリサーチでは、既存の「検索」の需要が存在するかどうか、あるいは、自分で需要を作る必要があるかどうかを判断する。

当然、適切にネットワーキングを行っているなら、最初は、主にオフラインの需要を基にオンラインの製品を構築することも可能である。オフラインのネットワーク作りには、経験上、より多くの初期作業、そして、関係者等が必要になるため、基本的には、初期の需要がウェブに存在する製品にこだわるようにしている。

「製品」を検討する際は、次のような「アイテム」を販売することが可能な製品と見なす:

  • 知識
  • 物理的な製品
  • デジタル製品

幾つかの要素を組み合わせることも出来るが、上の3つのアイテムを売れる製品の基本的な種類と私は考慮している。ここから、次の調査を実施する:

  • ブランド名とドメイン(1ワード、もしくは、2ワードのドメインを希望する。キーワードは必須ではない)
  • 検索回数の推測と主要なキーワードのテールの長さ
  • 広範なトピック、または、自分のサイト/製品を挿入することが可能な平面的なトピックで会話が行われているかどうか
  • 製品が、既に人気が高く、広範な製品の一分野になり得るかどうか
  • 当該の製品は、ソーシャルメディアの領域で、成功を収めるチャンスが十分にあるかどうか
  • 既存の製品よりも優れた製品を作ることが出来るか

製品のアイデアの例

例えば、私は不動産をかじっているが、CPR/PMを各不動産の投資家に割り当てるようにしている。大半の製品は、「良い」には該当しない。ソリューションの多くは、単純にあまり良くないか、もしくは、マイクロソフトのDynamics CRM等の複雑なソリューションに仕掛けを加える必要がある。

ウェブ上には、この製品に対する需要があり、現在利用可能なテクノロジーを介して、よりエレガントに、投資の決断および管理に必要な要素を結びつける上で、出来ることは山ほどある。

これは、現在、私が実際に検討している取り組みである。また、より直接的で洗練された形式で、参入することが可能なニッチが存在する、優れた、広範なマーケットを探す戦略の典型的な例である。

ここでは、3つの製品のタイプのうち2つを活用することが出来るかもしれないが、私なら、まずは、オンライン製品のみを取り上げ、その後、トレーニングやコースを展開していくだろう。

製品が必要

product

オンラインの世界で長期的にビジネスを運営したいなら、上下運動の激しい検索サイクルを耐えうる製品とブランドを少なくとも1点は用意する必要がある。クライアントの仕事が製品だと指摘する声もある。その指摘に反論するつもりはない。

しかし、自分で製品やサービスを作り、クライアントに請求するケースと比べ、クライアントの仕事を請け負う場合、藪から棒に、他者の決定(内部の支出の決定、何もかも社内で対応する等)に左右されることが多い気がする。

また、消費者に直接製品を販売する場合も他者に左右される可能性がある。それでも、大勢のスタッフで構成される巨大なチーム、そして、そのチームを管理するチームを必要とする、少数/多数の大規模なクライアントに製品を販売する場合と比べて、SaaSモデル、購読モデル、もしくは、直接製品モデル等を介して、リスクを分散することが出来るメリットはある。

豊富な機会

ウェブ上には今でも無数の機会が存在する。この点は、疑いようもない事実である。広範なマーケットを探し出し、そのマーケット内のニッチを選択する私の戦略は、ここ数年、功を奏している。

まったく関係がない領域を取り上げることもある。関連性について大きく後れを取る領域では、ProBlogger.Net等の掲示板で、当該の業界のサイトを運営し、ソーシャルメディアを積極的に活用しているライターに寄稿を求める。

さらに、オーサーシップのプロフィールを記事に結びつけ、当該の記事をそれぞれのライターのソーシャルチャンネルとサイトで宣伝してもらう。こうすることで、特定の業界において、限られた金額でオーディエンスを増やし、業界の有名で、信頼されている人物と関係を構築する効果が見込める。

何かを売る

熱意と金銭的なポテンシャルのバランスを取るのは難しく、両立しないことが多い。先程掲載した項目を、アイデアを使って前に進む方法、もしくは、そのアイデアにとって、行動を起こすことが理にかなっているかどうかを特定するための指針として利用するなら、確固とした基盤を築くことが出来るだろう。

ここ2、3年間は、大きな変化が立て続けに起きているが、その結果、様々な領域で機会が生まれている。また、「多様化」と言うワード一つで片づけてしまうことも出来るが、理論ずくめのアプローチよりも、より地に根を下ろしたアプローチを採用する方が無難である。

従来のSEOキャンペーンの主な特徴は、あまり変わっていないが、こだわりを捨て、新たな機会を活用しても良いはずである。SEOの黄金時代を個人のウェブマスターとして駆け抜け、複数のオンラインマーケティングで経験を積んでいるなら、尚更だ。


この記事は、SEO Bookに掲載された「How to Think about your Next SEO Project」を翻訳した内容です。

今日のGoogleを前にアフィリエイターとして活躍している人であれば、ここに書かれていることの多くは実施済みか釈迦に説法的な話の気もしますが、何か強引なSEOだけ順位が上げれた時代が少しだけ懐かしくなった私でした。 — SEO Japan [G+]

人工的被リンクによる上位表示対策が確実に死ぬ理由


当ブログでは人工的リンクは、遅かれ早かれGoogleから見破られてしまうためお勧めできないと何度も書いてきている。
しかし、いまだにSEOといえば人工リンクであるという考え方も根強く残っている。

人工的リンクはこれだけのリンクを貼ったことによって、これだけ順位が上がったという因果関係が比較的明確であるのがその理由であろう。

「コンテンツSEOって実際は成果が出るかわからないし、空疎な建前に過ぎない」

という意見も多く聞かれる。
しかしながら、コンテンツSEOによる内部施策についても成果を計測することは可能であり、実際に成果を出すことは可能だ。

参考:コンテンツSEOの成果を定量的に評価する方法

被リンクのつきにくい分野においても、内部施策のみによって成果を出すことは可能だ。
だから人工的被リンクを使うべきではない。

最終的に人工的被リンクは死ぬ

からである。

何故死ぬと断言できるのか?
これが今回のテーマだ。

矛盾するようなのだが、Googleが人工的被リンクを完全に見分けられるようになる日は永遠に来ないはずである。
それでも人工的リンクは死ぬ。

リンクから得られる利益とリンクを作るためのコスト

この上のグラフは

  • 有効な人工的被リンクを作るために必要な平均コスト
  • 有効な1本のリンクから得られる平均利益

を時系列に沿ってグラフ化したものである。
リンクを作るためのコストが上がっていくと、赤い矢印に示した時点でコストが利益を上回ってしまうことを示している。
理論的にはコストをかければ人工的な被リンクであっても、有効なリンクを作れるし有効であり続ける。
しかし、コストが利益を上回った時点において人工的リンクはビジネスとして成立しなくなる。

つまりこの赤矢印のポイントが人工的被リンクが事実上死ぬ地点なのだ。

有効な被リンクを作るためのコストは日々上昇している。
これまでは以下のような被リンクでよかった。

  1. 様々な文章を選んで並べ替えただけのコンテンツを自動生成し
  2. 大量のアンカーリンクを埋め込み
  3. 上位表示させたいページに直接
  4. 上位表示させたい特定の文字列のアンカーテキストを貼る

ところが、

  1. 自動生成系のコンテンツは無効になりつつあり
  2. 大量のアンカーリンクの埋め込みは無効になり
  3. 上位表示させたいページに直接貼るのではなくクッションページを設ける必要が生じ
  4. アンカーテキストの偏りは危険になった

1~4は全て被リンクのコストの上昇につながっている。
特に重要なのが、1.である。

自動でクローリングし、アルコリズムで自動判定するGoogleに対して、人力で立ち向かわなければならないのだ。
だから人工リンクを作る側は様々な対抗策を講じている。

クラウドソーシングや日本語のできる東南アジア人を使って、手作りで記事を作るようにすることでコスト低減の努力を行っている。
普通に作ると1記事にかかっていたコストが500円だったものが、100円で作れば5分の1だ。

このような努力によってコストの低減をはかり、オレンジ色の線を低くするのである。

これによって完全な人工リンクを作れるか?
というとそれはそうでもない。

Googleのリンクグラフの解析能力は日々向上している。

深く解析すればするほど人工リンクは見破られる。
しかし、リンクグラフをより深く解析するためには、コンピューターの演算パワーが必要になる。
演算パワーの進歩はムーアの法則によれば、18ヶ月毎に2倍になると言われている。実際に、1970年代から今日に至るまでこのように進歩が続いている。
2022年頃になると頭打ちになりムーアの法則が成り立たなくなるという予測もあるが、少なくともその頃までは演算パワーの進歩が続くだろうし、それ以降も伸びは鈍化するかも知れないがまた伸びることは間違いない。
ひょっとしたら量子コンピュータの実用化といた技術的なブレイクスルーが起こって、飛躍的に処理能力が伸びる可能性もある。

もし、記事コストを努力や工夫によって5分の1にしたとしても、それは一時しのぎにすぎないのである。

演算パワーが18ヶ月おきに2倍になってしまったら、18ヶ月×3の月数の後には8倍の伸びとなっており、人間の努力や工夫では補えなくなる。

演算パワーによるリンクグラフの解析力が人工リンクを見破る全てではないが、リンクグラフの解析だけではなくその他技術も演算パワーによって進歩する。
演算パワーは指数関数的に増えるのに、人力でできることはたかだか知れている。
18ヶ月毎に倍々ゲームで増える演算パワーに最後まで人力で対抗し続けるのは無理だ。

コンピューター将棋が生まれた時、ほとんどのアマチェアに勝てなかった。
当時、コンピュータが将棋でプロを破ることは無理であるか、はるか遠い未来の出来事であると思われていたものだ。
しかし徐々に進歩して、現在トップレベルのプロ棋士を実力で破るところまでやってきた。
(ちなみに将棋はアマチェアとプロの実力差が非常に大きい競技として知られている。市の大会で優勝するぐらいの腕前でも、プロに1万回挑んでも1回も勝てないってレベルである)

コンピューターの将棋は徐々に世の中における順位を上げていき、人間を圧倒していった。
そして、ついにほぼ全ての人間を倒すに至ったのである。
これもひとえにコンピュータの演算パワーの進歩が最大の原因である。

人工リンクにおいてもこれと同じことが起こっている。

当初は雑な人工リンクすら見分けることが出来なかったため、多くの人工リンク販売業者の跋扈を許してきた。
しかし、現在ではそれよりもマシなリンクを作っても見破られるようになり、かなりの数の人工リンク販売業者は業態転換を余儀なくされている。

今でも人工リンクっぽくないリンクを販売する業者は残っているが、徐々に生き残りが難しくなってきている。
多くの人工リンク販売業者は倒されたのだ。

そうして近い将来完全にコストに見合わなくなって、人工リンクを行うありとあらゆる者は倒されるのである。

ソニー損保が公開したインフォグラフィックムービー「あるクルマの一生」

日本の自動車の平均使用年数(新車登録から末梢まで、いわゆる車の寿命)は12.2年。そんな平均的な「クルマ」の一生を、統計情報をもとにインフォグラフィックで表現した動画(ビデオグラフィック)をソニー損保が公開しています。– SEO Japan

まずは動画を見ていただければ。※映像には音楽・ナレーションが含まれています。

主人公である「クルマ」(現在走っている車の42%をしめる2BOXハッチバック型)と、35.8歳の「ご主人さま」(新車を買う人の平均年齢)との出会いからストーリーは始まります。

統計情報は日本自動車工業会が公開しているオープンデータや、ソニー損保が過去に行ったアンケート調査をもとに構成されています。「ドライブ中に歌った経験(97%)」や「車内で打ち明け話をした経験(56.5%)」など、ドライバーには思い当たることの多い数字とともに「クルマ」は最後まで走り続けます。

動画だけでなく動画紹介ページもインタラクティブなインフォグラフィック!
このこだわりは一見の価値ありです。
あるクルマの一生 -平均で見る日本の自動車-(ビデオグラフィック)

あるクルマの一生 -平均で見る日本の自動車-(ビデオグラフィック紹介ページ)

昨年2月に初めてビデオグラフィックをご紹介してから一年弱。非常に少数ですが、昨年後半から日本語のものを見るようになってきました。たった3分でデータを理解できる手軽さのあるツールとして日本でも定着するのか?今年が重要な時期かもしれません。(※本動画は弊社が制作をお手伝いさせて頂きました。) — SEO Japan [G+]

スキーブーム再来?!バブル世代対象のアンケート調査をインフォグラフィックで

シーズンになると必ず話題になる、スキー場の経営難やスキー離れの問題。しかし、実は2012年ごろから回復の兆しが広がっていることをご存じでしたか?その背景はスキー場の営業努力はもちろん海外からのスキー客増加など様々ですが、バブル世代の動向に焦点をあてた調査結果を、SBIホールディングスがインフォグラフィックで公開しているのでご紹介します。
– SEO Japan

スキーブーム再来?!バブル世代対象のアンケート調査をインフォグラフィックで※画像をクリックすると「SBIホールディングス「保険の窓口 インズウェブ」」のサイトに飛び、全体をご覧いただけます。

スキー人口のピークはバブル崩壊後の1993年の1770万人(レジャー白書)。その後スノーボードの流行と反してスキー人口は急激に下降しますが、ちょうど同じ時期に携帯電話やインターネット利用者が急激に伸びています。

スキーブーム再来?!バブル世代対象のアンケート調査をインフォグラフィックでスキーブーム再来?!バブル世代対象のアンケート調査をインフォグラフィックで

40-50代が初めてスキー/スノーボードに行った年の平均が1982年(32年前)とすると、バブル期に親と、その後のスキーブームピーク期に恋人と、現在は仕事が忙しい、もしくは体力が衰えたのでコタツでゆっくり、という事なのかもしれません。

※本インフォグラフィックは弊社がデザインをお手伝いさせていただきました。

スキーブーム再来?!バブル世代の61%が「また行きたい」と回答(インフォグラフィック)保険の窓口 インズウェブ

驚いたのは「今後スキー・スノーボードに行きたいか」という質問に対して「機会があれば行きたい」「機会を作って必ず行きたい」と答えた人は合計で61%と意外と多いこと。交通手段が便利であれば、当時の楽しい思い出を自分の子どもにも体験させたいのかもしれませんね。 — SEO Japan [G+]

サイト運営者様向けの Google サービスを WordPress から利用が可能に:Google サイト運営者向けプラグイン(ベータ版)

[この記事は、Inside AdSense ブログとのクロスポストです。]

この度、 WordPress の管理画面からサイト運営者向けサービスをご利用いただける Google サイト運営者向けプラグイン(ベータ版)の提供を開始しました。

独自のドメインで WordPress を運用されている場合 Google サイト運営者向けプラグインをご利用いただくと、WordPress の管理画面から一部の Google サービスにアクセスすることができます。

Google サイト運営者向けプラグイン(ベータ版)は以下の 2 つの Google サービスに対応しています。
  • Google AdSense: ウェブサイトに広告を掲載し、ウェブサイトを収益化するサービスです。Google サイト運営者向けプラグインを利用すると、ウェブサイトに簡単に広告を掲載することができ、HTML コードを手動で編集する手間を省けます。
  • Google ウェブマスター ツール: Google 検索におけるウェブページの視認性について詳しいレポートを作成するツールです。新しいプラグインを利用すると、ワンクリックでウェブマスター ツールを使ってサイトの視認性を検証できます。
Google サイト運営者向けプラグインは、WordPress.org のプラグイン ディレクトリ(英語)からダウンロードすることができます。詳細とご利用方法については、ヘルプセンターをご覧ください。

この記事に関するコメントやご質問は、ウェブマスター ヘルプ フォーラムまでお寄せください。

アフィリエイトは何故嫌われてしまうのか?


私自身はアフィリエイトを否定するものでは決してない。
むしろSEOを勉強する過程において、アフィリエイトを学ぶことから得られる実践的な知見は大きい。
だからむしろ推奨したいと考えているのである。
SEOだけでは、そこからコンバージョンに至る大部分の過程を学ぶことができない。ところが、アフィリエイトをやることで自分でなんらビジネスを所有していなくても、コンバージョンに至るかなりの過程を実践で学べる。だから、アフィリエイトそのものを推奨したいのだ。

さて、今回の話は、私がアフィリエイトを嫌っているのではなく、

何故世間の人々の多くがアフィリエイトを嫌ってしまうのか?

ということを論じているというわけであるので、誤解のないようあらかじめ申し上げておきたい。

さて、アフィリエイトにはこのような大きなメリットがある。

  • 広告主
    コンバージョンが発生して初めて費用を支払うことができるため、広告の費用対効果が明確である。
  • アフィリエイター
    自分で在庫負担などの金銭的な負担なしで、様々な商品やサービスを売って(紹介して)利益を得られる。

さて、少々話は外れるのだが、近江商人の話をしてみたい。
商才に優れていたと言われる近江(滋賀県)出身の商売人は近江商人と呼ばれた。
成功した近江商人はがめつく商売をすることを嫌い、真っ正直に商売をすることで消費者から信頼を得て成功したと言われている。

近江商人は様々な商売哲学を残したが、その中で最も有名な哲学を体現した言葉が

「三方良し」

である。

・売り手
・買い手
・商売に関わる社会の人々

が全て満足する商売が良い商売であるというのである。
私もこの考え方に賛成である。
これを正しいビジネスのありかたと私は定義している。

アフィリエイトは広告主・アフィリエイター共にリスクの少ないビジネス、販促手法である。
アフィリエイトはWinWinのビジネスモデルであると言われるゆえんだ。

しかし、広告主・アフィリエイターともに売り手側である。

買い手、およびそれに関わる社会の人々にとってもよいのか?

と考えてみるとどうだろう?

まず買い手にとってのメリットとは何か?
消費者自身が気がついていなかった商品やサービスに対する発見を与えることである。

知らないモノを知ったことによって購入の選択肢が増えた。
あるいは、あるモノを買うつもりだったのだが、それとは別のモノの長所を知ったことでよりよい選択をすることができた。
といった場合だ。

商品を提供する売り手自身が気がついていない、消費者視点からみたメリットの紹介。
様々なメーカーを横断した比較といった切り口。

これらはアフィリエイターなればこそできる切り口と言えるだろう。
価格.comなども広告収入で成り立っているわけで、アフィリエイトとも言える。この種のアフィリエイトビジネスは消費者の利益の著しい向上につながっている。

最後にそれに関わる社会の人々についてどう影響があるか?

様々な影響があるが、サーバー業者といった産業の売上が増えたりするといった周辺産業への波及効果があるであろう。

さて、こう書くとアフィリエイトには何も批判される理由はないように見える。
しかし、実際のところアフィリエイトのメリットの本質は、

売り手とアフィリエイターがWinWinであることである。
そこに消費者やその他の人々に対する利益という観点が考慮されていないことが多いのだ。
一言で言うと売る側の都合だけしか考えられず、結果として誰かに害をなすということである。

その結果こういうことがおきる。

1.公平性が考慮されない

アフィリエイトで何かの比較サイトを作る場合を考えてみよう。
商品A、B、Cがあったとして、実際はAが最も価格が安く品質も良かったとする。
その次に良いのがBで、Cは値段も高く品質も悪いとする。

ところが、商品Aにはアフィリエイト広告がなく、Bには広告があるものの広告単価が低い、Cは広告単価が高いとする。

こんな場合、多くのアフィリエイターはCを最も高い評価を与え、Bは相対的に低く評価し、Aは紹介しない。
本来は消費者に対してはAを紹介するべきなのだが、アフィリエイトというビジネスの構造上そういうことにはなりにくい。

消費者の判断を歪める原因になりやすいのである。

2.ステルスマーケティングの温床になりやすい

アフィリエイターの目的は自分が広告するものを買ってもらうことである。
なるべく不利な情報は書きたくない。
まあ、それだけならいい。
嘘八百が並ぶことが多い。

そもそも、ほとんどのアフィリエイターは商品についての知識など一切持ち合わせずに適当に書いている。
数万円もするようなものをいちいち買って評価するなんてことは普通はやれない。
数万円どころの話ではなく、数百円のものだって買うことは稀だろう。

知識を持たずに、売りたいがためにデタラメ、嘘八百の誇大広告を書いた記事は有害以外の何ものでもない。

この手の記事が増えると、逆に売り手にとっても悪い影響が出る時がある。

あまりにもあからさまなステルスマーケティングの記事が増えると、企業姿勢を疑われる可能性が出てくる。
一般消費者はアフィリエイトというビジネスモデルを知らない。
企業が組織ぐるみでステルスマーケティングをやっているって思われたりもする。

だからブランドイメージを大切にする企業はアフィリエイト広告という販促手法を取らないことが多い。

売り手にとっても、買い手にとってもこの種のステルスマーケティングは嫌われるのだ。

3.二次情報が氾濫する

前述のとおり、多くのアフィリエイターは自分でその商品なりサービスなりを実際に使ってみることなく、誰かが書いた情報を元にリライトしたり甚だしきはそのまま丸写ししてコンテンツを作る。
これは何ら新たな価値をネットの中にもたらしていない。
それのみならず膨大な二次情報を生み出すことで、本来必要な一次情報を埋もれさせてしまう。

何かについて調べた時に、アフィリエイトサイトばかりが検索結果に表示された場合のガッカリ感はかなりなものである。
何故そんなにがっかりするのか?
それは、

「そこに自分が欲しいナマの情報があると思えない」
「どうせ似たようなことしか書いていない」

と思えるからである。

4.詐欺が多い

特に情報商材である。
情報商材のアフィリエイトは単価が高いため、かなりメジャーなアフィリエイトの分野の一つであるが、インチキな情報が氾濫している。
このインチキな情報をまき散らしているのがアフィリエイトだ。
アフィリエイトがもし存在しなければ、大多数の人はその種の詐欺的な情報商材を目にすることはないだろう。

またアフィリエイト自体が情報商材のネタとして使われていて、

「何もしなくても、毎日5万円入金される驚異のアフィリエイト」

みたいないかがわしいキャッチコピーで流布している。
見るからに怪しい。この手のキャッチコピーにひっかかるまともな人はまずいない。
ギャンブルのような射幸心をあおる詐欺、それがアフィリエイトであるという図式が多くの人の頭にある。

また、この種の詐欺はアフィリエイターが被害者になる。
射幸心を煽る悪のアフィリエイターが、情報弱者のアフィリエイターをカモにするのだ。
カモにしようという気持ちが溢れまくっているので、アフィリエイトイコールいかがわしいというイメージになるのだ。

5.楽をして稼げるという誤解がある

「何もしなくても、毎日5万円入金される驚異のアフィリエイト」
といったこの手のフレーズがいまだになくならないのは、それがある一定確率で信用されているからだ。
いくらこんなフレーズで引っ掛けようにも引っかかる人がいるというのは、それを信じる人がいるからである。

人は他人が羨ましい生き物だ。
毎日働いていても大して給料をもらえるわけでもない。
それ故に、働きもせずにいい暮らしができるなんてけしからん(実際は羨ましい気持ちの裏返し)!

という気持ちを持っている人がいるわけだ。
実際のところ、アフィリエイトって何もせずに稼げるわけでもないので誤解なのだが、その種の誤解を生み出す表現を日々アフィリエイターが生み出しているのでいつまでたってもなくならない。

6.スパムの温床である

アフィリエイターの多くは、手間をかけずに儲けたいと考えている。
また、ブランドイメージを損なうなんてことを考える必要がない。
だから、スパムに走ることが多い。

検索エンジンスパムは、検索ユーザーの利便性を損なう。
人工リンクを中心としたSEOをゴリゴリやるこで、上位に表示させようとするウェブマスターが多くなると検索エンジンは機能しなくなる。
この検索エンジンの機能不全に大きく一役かっているのがアフィリエイトだ。

上位表示させるためには手段を選ばない。
最悪ペナルティを食らっても、ドメイン移転すればいいやぁみたいな戦略は企業は取り得ない。
企業と異なりいくらでも検索結果を汚染するようなサイトを作ることができる。

またメルマガアフィリエイトみたいなものは、スパムメールの温床になる。
スパムメールはインターネットのトラフィックの多くを占めており、ネットワークの負荷の大きな原因になっている。

7.社会通念上許容しがたい商材を扱う

出会い系などはこの最たるものだ。
「女子高生と出会える」みたいなこんな半社会的な広告を作ったりするのはアフィリエイターである。
いくら出会い系サイトを運営していたとしても、業者自身はそのような広告を作ったりはできないから(本音のところは売上が取れれば万々歳)事実上アフィリエイターを黙認する。


アフィリエイトが嫌われてしまう原因を書いてきた。

私は色々書いてきたが、アフィリエイト自体が悪だと言うつもりはまったくない。
アフィリエイトというビジネスは消費者を軽視しがちになりやすい性質を持っているってことを論じてみただけである。

実際に自分が扱う商品なりサービスをきちんと研究して、分析をし独自の視点からユニークな記事を書いているアフィリエイターも多い。
それは結局のところ消費者の利益にもつながり支持を得られるし、最終的にはそれで稼いでいるアフィリエイターもいる。

消費者視点でのコンテンツを作るアフィリエイターが増えて欲しい。アフィリエイターの社会的認知は向上するだろう。
元々の売る側が気が付かなかった視点での記事を作ることは誰にとってもプラスになる、三方良しのビジネスであるはずなのだ。

さて、最後に付け加えておくと、世の中キレイ事じゃないってそんなことぐらい私だってわかっている。でも、

「キレイ事じゃないんだよ!」

って居直るってことは悪だと思われることを肯定していることに他ならないと思うのだ。
嫌われるのが嫌である、あるいは誤解であると思うならば、消費者の視点からアフィリエイトのビジネスを展開して欲しいと切に願う次第である。

スマートフォン用のコンテンツをクロールするための新しい Googlebot ユーザーエージェント

Google では数年にわたって、従来の携帯電話(フィーチャーフォン)とスマートフォンのコンテンツに対して別々のクローラーを使用してクロールとインデックス登録を行ってきました。こうしたモバイル固有のクローラーはすべて Googlebot-Mobile と呼ばれていました。しかし、フィーチャーフォンとスマートフォンでは端末機能がかなり異なっており、フィーチャーフォンのクロールやインデックス登録をブロックするつもりが誤ってスマートフォンのクロールやインデックス登録をブロックしてしまったという報告もウェブマスターから寄せられていました。この曖昧さにより、一部サイトのスマートフォン向けコンテンツのインデックス登録や、それらのサイトがスマートフォン向けに最適化されていることの認識が難しくなってしまっていました。

スマートフォン用の新しい Googlebot

状況を明確にし、ウェブマスターの皆様がより的確に管理できるようにするために、Google ではスマートフォン用の「Googlebot-Mobile」ユーザーエージェントの使用を 3~4 週間後に中止します。それ以降、スマートフォン用のユーザーエージェントはシンプルに「Googlebot」となりますが、ユーザーエージェント ストリングのどこかに「mobile」という単語は引き続き残ります。新旧のユーザーエージェントは次のとおりです:

スマートフォン用の新しい Googlebot ユーザーエージェント:
Mozilla/5.0 (iPhone; CPU iPhone OS 6_0 like Mac OS X) AppleWebKit/536.26 (KHTML, like Gecko) Version/6.0 Mobile/10A5376e Safari/8536.25 (compatible; Googlebot/2.1; +http://www.google.com/bot.html)

まもなく使用を中止するスマートフォン用の Googlebot-Mobile ユーザーエージェント:
Mozilla/5.0 (iPhone; CPU iPhone OS 6_0 like Mac OS X) AppleWebKit/536.26 (KHTML, like Gecko) Version/6.0 Mobile/10A5376e Safari/8536.25 (compatible; Googlebot-Mobile/2.1; +http://www.google.com/bot.html)

この変更が影響するのはスマートフォン用の Googlebot-Mobile のみです。標準の Googlebot のユーザーエージェントには変更ありません。残りの 2 つの Googlebot-Mobile クローラーのユーザーエージェント ストリングでは引き続きフィーチャーフォン端末が参照されます。これらのクローラーは次のとおりです:

標準の Googlebot ユーザーエージェント:
Mozilla/5.0 (compatible; Googlebot/2.1; +http://www.google.com/bot.html)

フィーチャーフォン用の 2 つの Googlebot-Mobile ユーザーエージェント:
  • SAMSUNG-SGH-E250/1.0 Profile/MIDP-2.0 Configuration/CLDC-1.1 UP.Browser/6.2.3.3.c.1.101 (GUI) MMP/2.0 (compatible; Googlebot-Mobile/2.1; +http://www.google.com/bot.html)
  • DoCoMo/2.0 N905i(c100;TB;W24H16) (compatible; Googlebot-Mobile/2.1; +http://www.google.com/bot.html)
ウェブマスター ツールの Fetch as Google 機能を使用してサイトのテストを実施できます。また、ヘルプセンターでは、Google のクローラーの一覧をご確認いただけます。

クロールとインデックス

ユーザーエージェントのアップデートでは次の点にご注意ください。スマートフォン クローラー用の新しい Googlebot では、Googlebot-Mobile ではなく Googlebot の robots.txt、robots メタ タグ、HTTP ヘッダーの指定が適用されます。たとえば、新しいクローラーが導入されている場合、以下の robots.txt の指定によって、スマートフォン用の新しい Googlebot ユーザーエージェントと標準の Googlebot ユーザーエージェントによるすべてのクロールがブロックされます:

User-agent: Googlebot
Disallow: /

以下の robots.txt の指定によって、Google のフィーチャーフォン クローラーによるクロールがブロックされます:
User-agent: Googlebot-Mobile
Disallow: /

Google の分析では、このアップデートにより、ウェブマスターはコンテンツのクロールとインデックス登録をより管理しやすくなる一方で、URL に及ぼす影響は 0.001% 未満という結果になりました。ご不明な点がありましたら、以下をご覧ください:

リダイレクト発生時のクロール エラーの表示に関する改善について

これまで、ウェブマスター ツールで報告されているクロール エラーに関して、ウェブマスターの皆さまの間に混乱が見られることがありました。今回の改善は、この点をより明確にし、エラーの診断をより容易にするものです。従来報告に表示されていたのはリダイレクト元の URL でしたが、この変更により、リダイレクト先の、実際にエラー コードを返している URL が表示されるようになります。

一例を見てみましょう:

A は B にリダイレクトしていますが、B はエラーを返しています。リダイレクトの種類やエラーの種類自体はここでは重要ではありません。

これまで、ウェブマスター ツール上では、URL A の方をクロール エラーとして表示してきました。これからは、表示されるのは URL B の方になります。これにより、表示されているクロール エラーの診断がより容易になるでしょう。cURL やオンラインのサーバー ヘッダー チェッカーなどのツールを利用して、URL B から実際にエラーが返されていることを確認することができます。

この変更が、全体のエラー数に影響を与える場合もあるでしょう。あなたのサイトが新しいドメインに移行した場合、リダイレクトが正確に行われていれば、これらのエラーは新しいドメインのウェブマスター ツールでのみ確認することができるようになります。これにより、全体のエラー数が大きく変化する可能性があります。

この変更は、ウェブマスター ツールでどのようにクロール エラーが表示されるかということにのみ影響するということにご注意ください。また、エラーを返すべき(例えば、存在しない) URL でクロール エラーが発生することによって、同一サイト内の他のページのインデクシングやランキングに影響が与えられることはありません(英語ですが、こちらの Google+ 上の投稿もご参照ください)。

この変更が、クロール エラーの診断をより容易にすることを願っています。気づいていなかったエラーが発生していたら、ぜひ直してあげてください。この記事に関するコメントやご質問は、ウェブマスター ヘルプ フォーラムまでお寄せください。

検索エンジンの世界国別市場 2014年最新版

検索エンジンといえばGoogleのみが注目される国内市場ですが、海外に目を向けると、意外とGoogle以外の検索エンジンが頑張っている国がまだまだあるのも事実。肝心の米国市場でさえ、Bingが頑張っている結果、Googleのシェアは日本より低いです。今回はそんな世界各国の検索エンジンのシェア率をまとめた記事を。米国、ヨーロッパ、中国、韓国、ロシア、他諸々、、グローバル市場の俯瞰に最適。 — SEO Japan

検索は、世界中のインターネットユーザーを結びつける。このつながりを作るきっかけを与えるのが、検索エンジンである。世界的なブランドにとっては、各種の検索エンジンおよび文化に対して、最適化を行うことで、認知度、ビジビリティ、トラフィック、そして、コンバージョンを高める効果が見込める。グローバルなSEO、そして、コンテンツマーケティングは、今まで以上に重要な存在となりつつある。

2013年、検索エンジン業界の強者と弱者が、世界のマーケットシェアを巡って、戦闘を繰り広げた。米国では、今年もグーグルが国内の検索マーケットの大半を獲得していた。その一方で、ヤフー!がシェアを失い、ビングが着実に勢力を伸ばした。

世界全体を見ると、グーグルが覇権を掌握したものの、ロシア、中国、そして、韓国等の国産の検索エンジンは、ホームでは王座の地位を譲らなかった。

世界の検索およびインターネットの利用は、右肩上がりに増加している。毎年、インターネットを利用する地域は増え続けており、デスクトップおよびモバイルでの、売買、そして、ソーシャルメディアでの交流が盛んに行われている。そのため、グローバルなSEOおよびデジタルマーケティングを担当するマーケッターは、日に日に拡大し、ビジネスを行う場所と言う意味において、世界の縮図ともいえるグローバルな市場で、事業を展開するには、迅速に動く必要がある。

グーグル、ヤフー! & ビングの2013年の成果

グーグルは、米国のマーケットの67%を獲得した状態で、2013年に突入した — このレベルのシェアを初めて獲得したのは、2012年11月であった。comScoreが発表した最新のデータ(2013年11月)によると、グーグルは1月から若干シェアを落とした状態、66.7%で2013年を締めくくろうとしている。

 comScore Explicit Core Search Share Report* November 2013 vs. October 2013

comScoreの明確なコア検索シェアレポート

2013年10月と11月の比較

米国全土 — 家および職場

ソース: comScore qSearch

コア検索エンティティ 明確なコア検索シェア(%) 2013年10月 2013年11月 ポイントの変化

明確なコア検索の合計 グーグルのサイト マイクロソフトのサイト ヤフー!のサイト Askのネットワーク AOL,Inc.

**明確なコア検索では、検索結果を利用するユーザーの具体的な意図を反映しないコンテキスト主導の検索は除いている**

ビングは、16.5%のシェアを確立した状態で2013年に臨み、ゆっくりとしたペースではあるものの、毎月着実にシェアを増やし、2013年11月には18.1%までシェアを伸ばした。

一方、ヤフー!にとっての2013年は、シェアを維持することもままならない1年間であり、12.1%が最も高い状態であった。10月になると、シェアは11.1%に落ち、11月のcomScoreの最新のデータでは、11.2%に留まっていることが判明している。

今年のcomScoreのデータから、ビングとヤフー!による、検索のマーケットシェアを巡る戦いが浮き彫りになっている。このレポートを参考にする限り、6月にビングが獲得したシェアと同じ%のシェアをヤフーが失っていた。

ヤフー!のマリッサ・メイヤーCEOは、この問題に関して、マイクロソフトとヤフー!の検索における提携が、期待された効果を上げなかったと指摘している: 「提携を行う目的の一つは、お互いからシェアを奪うのではなく、共にシェアを増やすことであった。」

2013年の始め、comScoreが非公式にリリースした(結局、注目を浴びることになった)調査は、グーグルの世界での人気を取り上げていた。この調査結果を参考にする限り、2012年の12月までに、グーグルの検索回数は1147億回に達し、同社のシェアは約65%に届いていたことから、世界の検索マーケットを牛耳っていたと言える。

Google Still World’s Most Popular Search Engine By Far, But Share Of Unique Searchers Dips Slightly

しかし、この調査があぶり出したのは、現在のグローバルマーケットにおけるグーグルの地位だけではなかった。

アジア太平洋地域 — インターネットの利用と検索エンジンの人気

アジア太平洋圏のインターネットマーケットは、急速な成長を遂げている。事実、10月にはcomScoreが、アジア太平洋地域は、北米に続き、世界2位の広告市場の地位を獲得しており、2014年の年末までに、インターネット広告への出費が、新聞広告への出費を抜くと指摘している。 comScore曰く、2015年には、インターネット広告は、すべての広告の支出の21.9%を占めるようになるようだ。

また、中国等の台頭する国々では、検索に関して、興味深い展開が起きている。

中国 — 百度、最新の動向

中国は、世界で最も人口が多く、インターネットは一般家庭に普及している。comScoreによると、中国のインターネット人口は、アジア太平洋地域 & 世界で一番多い。

Asia Pacific Audiences

アジア太平洋地域のインターネットユーザー人口

成熟した台湾と香港の成長率は同じ

(吹き出し)中国のインターネット人口は、昨年比で4%増加。一方、台湾と香港はともに2012年3月から2%増加

(左から)中国 348,177(000) インド 73,872(000) 日本 73,640(000) ベトナム 16,055(000) オーストラリア 14,371(000) インドネシア 13,628(000) 台湾 11,861(000) マレーシア 11,800(000) タイ 9,485(000) フィリピン 7,432(000) 香港 4,595(000) シンガポール 3,397(000) ニュージーランド 2,895(000)

さらにcomScoreの調査結果を提供する:

  • 中国のインターネット人口は、3億4700万人を超え、その他の地域のユーザーを加えると、4億6000万人に達する。
  • 中国のインターネットユーザーは、平均で150分間/月オンラインショッピングサイトを利用する。
  • 不動産、自動車、美容/ファッションスタイル等の分野で人気の高いウェブサイトは、数百万人のアクティブユーザーを抱えている。

中国のソーシャルメディアの範囲は、平均を超えているものの、利用は平均以下である:

China Social Networking

中国と台湾でのソーシャルネットワークの浸透度は平均を超えるものの、利用は平均以下。成長するポテンシャルは大。

(左)ソーシャルネットワークの浸透のカテゴリ

世界 82% 米国 79% 英国 77% 日本 53% 中国 86% 香港 79 % 台湾 86%

(右)ソーシャルネットワークを利用する平均の時間(分)

世界 324分 米国 363分 英国 448分 日本 88分 中国 69分 香港 251分 台湾 398分

2013年8月の時点で、comScoreは、中国で人気の高い5つのソーシャルネットワークを報告している:

  1. QQ.com Qzone
  2. QQ.com microblogging
  3. SINA microblogging
  4. Pengyou.com
  5. Renren.com

中国には、厳格な検閲の規定が存在するため、国産の検索エンジンを活用する点は理に叶っている。iResearch Globalの第三四半期のデータ からは、中国の検索エンジンの収益が増加していることが分かり、前年と比較すると成長率は41%近く増加している:

Revenue of China Search Engine Market

中国の検索エンジン市場の収益 2012年の第一四半期 – 2013年の第三四半期

収益(元) % 前四半期比の成長率 % 前年比の成長率

注記: 検索エンジン企業の収益とは、検索エンジンチャンネルの代理店の収益を除く、検索エンジンを運営する会社の収益の合計を指す。

ソース: このデータは、企業側が発表した決算、専門家とのインタビュー、そして、iResearchのスタッツモデルを基に算出し、推測している。

2013年第一四半期、iResearchは、過去3年における中国の検索マーケットの収益のシェアを公表した。百度は、約81%にシェアを伸ばし、明らかに市場を制している。一方、グーグル中国は、シェアを約14%まで減らしていた。

Revenue of China Search Engine Market

中国の検索エンジンマーケットの収益 2010年第一四半期 – 2013年第一四半期

注記: 検索エンジン企業の収益とは、検索エンジンチャンネルの代理店の収益を除く、検索エンジンを運営する会社の収益の合計を指す。

ソース: このデータは、企業側が発表した決算、専門家とのインタビュー、そして、iResearchのスタッツモデルを基に算出し、推測している。

検索のシェアに関しては、6月のレポートを参考にすると、百度は約66%のシェアを獲得し、グーグルは3%に急激にシェアを落としていた。

今年(2013年)、中国の検索エンジンは、覇権を巡り、戦略的なバトルを繰り広げた。シェアを獲得するための一つの手段として、合併を用いる動きが見られた。7月、2番目の規模を誇る検索エンジンのQihooが、3番目に大きい検索エンジンのSogouを買収すると示唆する報道があった。しかし、9月には、Sogouが4番目に位置する検索エンジンのSosaを買収すると報じられていた

また、その一方で、密かに中国最大のEコマースサイトのアリババが、Aliyun Searchを立ち上げていた。Aliyunが中国の市場でどこまでインパクトを残せるのかは、今後の展開次第だが、comScoreが10月にリリースした「China Digital Future in Focus 2013」レポートは、アリババのユーザーが、平均で137分間を同サイトで過ごしていると指摘している。これは、2位のサイトの利用時間の約4倍に匹敵する。

韓国 — モバイルとNaver

Webcertainが公開した調査結果によると、韓国の携帯電話の利用は、その他のアジア太平洋地域の国々、さらには、世界の国々に勝っており、世界の平均の3倍に相当する。2013年の第一四半期、インターネットへのアクセスの60%近くがスマートフォンを介して行われたと、Webcertainのグローバルモバイルレポート 2013は指摘している。

Screen Shot 2013-12-24 at 11.53.08 AM

(上)スマートフォンの契約者 3800万人

携帯電話契約のスマートフォンの契約が占める% 67%

スマートフォン契約者数 前年比で18%の増加

インターネットのトラフィックのうちモバイルが占める% 31.3%

(左下)携帯電話 & タブレットの利用

携帯電話およびタブレットを使ってインターネットにアクセスしたインターネットユーザーの%

2011年6月 携帯電話 32.5% タブレット 6%

2012年第二四半期 携帯電話 50.3% タブレット 6.7%

2013年第一四半期 携帯電話 59.6% タブレット 9.7%

(右下)モバイルOSマーケットのシェア

モバイル経由のインターネットトラフィックを占める%

2012年5月 (上から)その他、iOS、アンドロイド

2013年5月 (上から)その他、iOS、アンドロイド

韓国の検索マーケットシェアを最も獲得しているのはNaverだ。インターネット上で韓国語を使ってサイトを成功に導くためには、Naverにリストアップしてもらう必要がある。comScoreによると、Naverのシェアは2011年から減り、一方、グーグルは多少シェアを増やしているものの、まだまだNaverには遠く及ばない。

South Korea Search Market Share

2014年のNaverでのマーケティング

Naverは独自のビジネスモデルを持っている。基本的には、ヤフー!のサイトと同じように、その他のNaverのサイトに導くポータルサイトだが、エンジンでもあり、多面的な検索結果を用意している(グーグルのユニバーサル検索結果に似ているが、より凝ったフォーマットを採用している)。グローバルなブランドは、出来るだけ多くの場所に出没することで、ブランドへのビジビリティを集めることが出来る。

naver-serp-explained - brightedge

NAVER

SERPの説明

(上から)有料リスティング

製品のリスティング

登録したブログ

登録したウェブサイト

登録したサイトでインデックスした画像

自然な結果

エンサイクロペディアのディレクトリ

ソーシャルの結果

ユーザーが作ったコンテンツ

製品のリスティング

雑誌のコンテンツ

ニュースセクション

Naverで成功を収めるには、検索エンジンに登録し、参加を認証してもらう必要がある。Naverでマーケティングを始める上でのヒントを5つ紹介する:

  1. 韓国語を使うことが鉄則。
  2. NaverのKnowledge iNでユーザー生成コンテンツに参加する。
  3. ブログを運営し、積極的に活動する。
  4. Naverの「Cafe」プラットフォームでソーシャル活動を行う。
  5. すべての取り組みで基本的なオンページSEOを実装する。

日本 — ヤフー!、ソーシャルメディア & モバイル

日本は、世界で四番目インターネットユーザーが多い国である。日本では、ヤフー!のサイトの人気が最も高く、モバイルの利用が浸透している。また、ツイッターとフェイスブックがソーシャルネットワークシーンを牛耳り、大勢のインターネットユーザーが、特にエンターテイメント系のサイトで時間を過ごしている。

5月にリリースされたcomScoreのデータによると、ヤフー!は、6万5000人近くのユニークビジターを擁し、利用者が最も多いものの、約6万4000人が利用するグーグルが肉薄している:

Top Web Properties Japan

利用に関して目立つヤフー!とグーグル

ブログサイトも健闘

上位のウェブサイト – 日本

ユニークビジター ビジター当たりの滞在時間(分)

(上から)ヤフー!サイト グーグルサイト FC2 Inc. NHN Corporation アマゾンサイト マイクロソフトサイト サイバーエージェント 楽天 ウィキペディア NTTグループ

日本のインターネットユーザーは、その他のアジア太平洋地域のユーザーや世界のユーザーと比べて、エンターテイメント系のサイトでより多くの時間を過ごしている。2013年5月のデータでは、エンターテイメント系のサイトの滞在時間が、世界では平均3.5-5時間のところ、日本では約5時間と記録されている。

Japan Websites

日本のウェブユーザーは、同地域および世界のユーザーと比べて、エンターテイメント系のサイトで時間を費やす傾向がある

エンターテイメント系のサイト

訪問するウェブユーザーの% サイトで過ごす平均時間(時)

世界 アジア太平洋地域 日本

5月12日 5月13日

また、comScoreは、日本には1億200万人を超えるモバイルユーザーが存在し、34%以上のペースでスマートフォンの浸透が進んでいると報告している。

Japan Smartphone Users

日本でのスマートフォンの浸透は34.8%に到達

昨年比で40%以上の増加

スマートフォンユーザーのシェア – 日本(%)

ヨーロッパ — デジタル情勢

多数の国々で構成されるヨーロッパでは、国によってインターネットの利用に差があるものの、インターネットユーザーの人口は増え続けており、より大きな機会をマーケッターに提示している。2013年の3月にcomScoreがリリースしたデータによると、世界のインターネットユーザーのうち、ヨーロッパは27%を占めている

Worldwide Internet Audience

世界のインターネットユーザーの分布

オンラインユニバースの中心は米国ではない

1996年 米国外 34% 米国 66%

2012年 米国外 87% 米国 13%

アジア太平洋地域 42 % ヨーロッパ 27% 北米 14% 中東・アフリカ 9% ラテンアメリカ 8%

ヨーロッパのデジタル情勢をかいつまんで説明していく(comScore 2013年3月):

  • イタリアのインターネットユーザーは、昨年と比べて17%増え、ヨーロッパで最も増加するペースが早い。
  • トルコは若年層のウェブユーザーが多く、一方、ドイツは熟年層にも浸透している。
  • 2012年12月の段階で、EU5ヶ国(イタリア、フランス、ドイツ、スペイン、英国)のモバイルデバイスの75%をスマートフォンが占め、スマートフォンユーザーは2300万人を超えている。
  • ヨーロッパのインターネットユーザーは、ソーシャルネットワーク、または、ブログで平均6.7時間/月を過ごしている。
  • ヨーロッパのウェブユーザーのうち10人に8人が、ニュースサイトや情報サイトにアクセスしている。
  • スマートフォンユーザーの約14%が、デバイスを介して製品やサービスを購入し、スマートフォン経由の買い物客の37%は、服やアクセサリを買っている。

ヨーロッパでは、グーグルが検索市場を独占しており、シェアの86%を獲得している(米国よりも遥かに高い)。そして、Yandexが2位につけている。

インターネットの利用に関しては、comScoreのデータを見ると、トルコが最も検索回数が多いものの、インターネットを利用する時間は英国が最も多い。

Engagement across EU audiences

ヨーロッパでのインターネットの利用

ヨーロッパでは、平均で27時間弱インターネットが利用されている

(上から)英国 37.3

トルコ 31.0

オランダ 30.6

ポーランド 29.3

フィンランド 27.8

フランス 27.7

ヨーロッパ平均 26.9

ロシア 26.1

ノルウェイ 24.9

ドイツ 24.6

スペイン 23.8

ベルギー 22.4

スウェーデン 22.0

ポルトガル 20.8

デンマーク 20.6

アイルランド 19.5

イタリア 18.5

スイス 16.6

オーストリア 14.4

(吹き出し)ベルギーは、利用時間/ビジターにおいて、ヨーロッパで最も伸びが大きかった。1年前と比べ、インターネットを利用する時間が2時間増している。

また、ヨーロッパのインターネットユーザーは、eBay、フェイスブック、そして、アマゾン等のサイトでも、検索を行っている。

European Websites

ヨーロッパのインターネットユーザーは、グーグルとYandexだけでなく、フェイスブック、eBay、アマゾンでも検索を行う

(右上)検索エンジンのユーザー当たりの検索回数

ロシア — インターネットの利用とYandex

アジアとヨーロッパ諸国の間にあるロシアは、comScoreのデータによると、ヨーロッパのインターネットユーザーの大半を抱えている。そのため、同国の国産の検索エンジン、Yandexが世界で4番目にユーザーが多いことも納得できる。

Europe Countries Online

ヨーロッパ諸国のインターネットユーザーの人数

4億800万人を抱えるヨーロッパのインターネットユーザーの15%をロシアが占める

(左)前年比の成長

(左中央)ユニークビジターの合計

(吹き出し)イタリアとロシアは、特に増加ペースが速い — それぞれ、17%と15%。

Yandexにとって、2013年は浮き沈みの多い1年間であった。Islands(次世代のリッチスニペットテクノロジー)をリリースする一方で、創業者の一人、イリヤ・セガロビッチ氏が帰らぬ人となった

今年(2013年)の始めには、2012年の11月 & 12月の段階で、月間検索クエリの数で、Yandexがビングを上回ったと言う報告が上がってきた。2012年12月、Yandexは、48億4000万件のクエリを処理し、マイクロソフトは、44億8000万件のクエリを処理していたようだ。世界のシェアに換算すると、Yandexが2.8%、一方、ビングは2.5%であった。

Bloombergがリリースしたさらに新しいレポートでは、Yandexの検索のシェアはロシアで62%、グーグルは26%、そして、国産の別の主要な検索エンジンのMail.ruが約9%を獲得していることが判明した。

Yandexは、ウクライナやトルコ等の海外への拡大に向けた取り組みを強化しており、ロシア語以外の言語にも対応している。事実、CNNの報道によると、Yandexは、参入するマーケットで、グーグルに続くNo.2の検索エンジンになることを戦略に掲げているようだ。

また、収益のデータを見る限り、Yandexは順調に成長しており、2013年の第三四半期の収益は、2012年の同時期よりも40%多く、約3億2000万ドルを記録している。

2014年版 世界を見据えた最適化の5つのヒント

国際的なブランドにとって、グローバルな最適化は欠かすことの出来ない取り組みである。検索エンジン、そして、地域の文化には差があるものの、グローバルなSEOを行う上で有効なアドバイスを幾つか提供していく:

1. 地域のユーザーを理解する

グローバルSEOとローカリゼーションを取り上げた9月のコラムでは、各地域と言語において、答えを用意する必要のある重要な問いを提示した。この記事の一部を以下に掲載する:

  • キーワードリサーチ: 自分のビジネスのオーディエンスにとって、どのトピックが重要なのか?フレーズ/キーワードの形で、どのように関心を表現すればいいのか?検索の要求にどのように転換すればいいのか?ヘッドとテールの用語(& グループ)にクローズアップすることは可能か?
  • 競合者分析: 言語、地理、そして、検索エンジンの組み合わせにおいて、競合するサイトはどこか?競合者はどのキーワードに力を入れているのか?そのキーワードは、自分のビジネスおよびオーディエンスにとって重要か(重要なら、ターゲットのキーワードに加えよう)?競合者はどのサイトからリンクを獲得しているのか?そのサイトは、自分のビジネスと関連しているか?そのサイトのユーザーにとって、自分のサイトのコンテンツに向かうリンクは適切か?
  • コンテンツ計画: 再利用するつもりの既存のコンテンツにターゲットのキーワードを盛り込むことは可能か?ただし、無理やり組み込んではならない。可能ではないなら、新しいコンテンツの作成を検討しよう。それぞれの組み合わせのオーディエンスは、どのように情報を取得しているのか?好むフォーマットは何か(例: テキストとビジュアル)?このフォーマットに一致するコンテンツを作る計画を立てているのか?

2. 地域に的を絞ったコンテンツを作る

営業を行う地域のオーディエンスに接触するつもりなら、その地域の文化に見合ったコンテンツを作るべきである。様々な文化圏で、マーケティングを行う際に注意するポイントを幾つか挙げていく:

  • その文化にとって、重要な価値は何か?タブーとされているのは何か?
  • 自国独自のコンテンツの作成に取り掛かっている場合、当該のコンテンツの感情は、別の言語でも、十分に伝わるのか?
  • その他の検索エンジンの言語の要件に従う必要がある — 例えば、Naverで成功を収めるためには、ネイティブの言語を利用する必要がある。
  • それぞれの検索エンジンで、贔屓してもらえるコンテンツのタイプを把握する — 世界共通ではないので注意しよう。

3. SERPのレイアウトを理解する

世界中のマーケッターの大半が、グーグルの検索エンジンを活用しているが、米国のSERPで2013年にもたらされた変更点、そして、この変化が2014年のSEOに与える影響を理解することは重要である。

また、次の取り組みにも力を入れる必要がある:

  • 地域の検索結果のカルーセルを意識して最適化を行う。
  • Naver、Yandex、百度等、その他の検索エンジンのSERPの構成も把握する。
  • ユニバーサル検索の結果とモバイルの検索結果に対して最適化を行う方法を極める。

4. 地域の規制を考慮する

ロシアや中国等の国々は、特別なインターネットの規則を定めている。海外でビジネスを実践するなら、その国で受け入れられる慣習とコンテンツを理解し、ルールに従う必要がある。

以下に、熟知しておきたいトピックを幾つか挙げていく:

5. 適切な人材とテクノロジーを投入する

世界の各地域でマーケティングを行うには、接触を望む地域に人材を配置する必要がある。現在の取り組みをそのまま別のマーケットにコピーしてしまうと、ブランドとオーディエンスが分断されてしまう可能性がある。国際的なブランドなら、言語、条件、コンテンツ、イメージ戦略、スタッツの策定、そして、成果を記録するために用いるテクノロジー選択に至るまで、ありとあらゆる取り組みに貢献する国際的なスタッフの存在が欠かせない。また、地域での検索のパフォーマンス、検索エンジン、デバイス、そして、SERPのタイプを管理する上で有効なテクノロジーを選ぶことも肝要だ。

2014年の全体像を理解する

グローバルなSEOを行う上で、今回紹介した提案は役に立つものの、2014年に向けたより広範なSEO戦略 & コンテンツマーケティング戦略と併せて、実施する必要がある。この全体的な戦略を策定する上で、参考になりそうな情報を挙げる:

  1. 2013年に劇的に変化したSEO & 2014年を勝ち抜くための条件
  2. 安全な検索を千載一遇のチャンスに変える安全な検索の五箇条

2014年、皆さんのSEOとコンテンツマーケティングが成功することを心から願っている。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「The Global SEO & Content Marketing Landscape」を翻訳した内容です。

筆者が日本のYahoo!のエンジンはGoogleであることを認識しているかは不明ですが、、、グローバル展開したいと思っているあなたには情報満載の記事でした。しかし検索エンジンのシェア以上にインパクトがあったのは、1996年にはインターネットユーザーの66%が米国だったのが、2012年にはたったの13%になっているという事実。それだけアジア、ヨーロッパでネットが普及してきたということでしょうし、今後アフリカや途上国の人口増加も含めても米国市場のシェアは下がる一方でしょうね。セカイで勝負したいと思っている方も米国以外の国に今から目を向けていけば意外な商機&勝機があるかも? — SEO Japan [G+]

Googleが道順を検索順位の要素にするかもしれない話

Googleでご近所情報やお店の場所を検索した際に地図情報が同時に表示されることは普通にありますよね。これがスマホ、Google Glass等のモバイルデバイス、または諸にカーナビともあれば、場所はもちろん、その場所へのルートが同時表示されるようになることは普通に想像がつくでしょう。その際、同じような店が多数ある場合、どの場所から表示すべきなのでしょうか?エリアをある程度絞り込んだ後は、レビュー数や評価ポイントを参考に表示順を決めるべきでしょうか?それとも、より自分の現在値に近い店から表示すべきでしょうか?全ての人に最適な答えを返したいGoogleの選択肢とはいかに。久々のSEO by the SeaからGoogleの進化を考える上でも興味深い問いを。 — SEO Japan

大学生の頃、私は現地のレストランで調理のアルバイトをしていた(腹を空かせた大学生にとっては、食事付きのバイトは魅力的であった)。私がバイトをしたレストランの1つは、街の中心地、メインストリートの終わりにあり、地元の常連客でいつも賑わっていた。評判は高く、口コミで店の噂は広まっていった。私は別のレストランでもアルバイトをしていた。このレストランは、街の中心からは遠く、州間ハイウェイの傍で営業していた。評判はあまり良くなく、常連の客も少なかった。客の大半は、食事時に、休憩するドライバー達であった。そのほとんどは、ハイウェイから見える「食事」の標識に吸い寄せられてやって来ていた。

前者のレストランの常連客の多くは、場所を調べることなく、地図を見ることなく店に来ていた。それだけ、有名なレストランだったのだ。 後者のレストランの客は、初めて店を訪れる客ばかりであり、ハイウェイの標識を頼りに、足を運んでいた。現在、この場所には、別のレストランがあるが、この店の客も同じように、モバイルデバイスの地図やナビゲーションアプリ、もしくは、車載のカーナビで発見し、店にやって来ているはずである。何でこんなことを話したかと言うと、実は最近グーグルに付与された特許について、納得できない点があったためだ。

A screenshot from the patent that shows the different parts of a ranking system for local search that includes directions and reviews.

今週、グーグルに付与された特許は、検索エンジンが、実際に訪問することが可能な店舗に対するルートを探す頻度等、「人気」のシグナルを検索エンジンが検証する仕組みを描いている。また、この特許は、ルート検索が少ないケース等、場合によっては、グーグルが、店舗のレビュー等、代わりのシグナルを使って、ページのランキングを行う可能性も指摘している。

この特許の4名の発明者は、数年前にブログの記事「グーグルマップ、そして、地域の検索ランキングの要素としてのルートをGPSを使って是正」の中で触れたグーグルの報告書を綴っていた。その報告書とは、「ハイパーローカルなルートベースの店舗のランク付け」(PDF)である。

ルートのリクエストとレビューの数の相関関係

グーグルのルートをランキングシグナルとして利用する技術を説明するため、この報告書に言及していたが、記事では、店舗のレビューの数とルートの利用を比較する点を指摘するセクションは取り上げていなかった。この結論は、とても刺激的であった。

店舗に寄せられるレビューの数と店舗へのルートを検索する回数の間に、相関関係があると考えられているようだ。グーグルが実行した調査の詳細は省略したが(興味がある方は、上のリンクをクリックして目を通してもらいたい)、比較の結論を以下に掲載する:

この実験では、ルートの記録をその場所の人気/重要性の代わりに利用することが出来るかどうか評価している。私達は、ルートベースのシグナルと、場所に対するレビューの数(通常、人気を計測する要素として受け入られている)との相関関係を比較した。レビューの数は、グーグルのビジネスディレクトリから抽出し、ウェブ上の各種のデータソースに掲載されているレビューの総数を用いている。

…結果のランキングと場所に寄せられたレビューの数の間には明確な相関関係が見られた。よって、ルートのログは、場所の人気を示唆すると言うことが出来る。

この報告書は、この結論の重要性も説明している:

  • ルートのログは安価な金額で集めることが出来る。
  • ルートは、ユーザーによるレビューが場所に投稿される頻度よりも、遥かに多くリクエストされる。
  • ルートのログは、「ほぼリアルタイム」で、レビュー、さらには、ページランク等の他のタイプのシグナルでは、把握しにくい感情の変化を示す。
  • ルートのログは、レビューよりも広範なタイプの場所に対して提供されている。

この特許と報告者が同じ人物によって作成されている点以外にも、この2点の文書の間には、一致する部分が数多く見られる。

それでは当該の特許を紹介する:

地域の検索クエリによって返される場所のルートベースのランク付け

発明者: Hector Gonzalez、Petros Venetis、Christian S. Jensen、Alon Y. Halevy

付与先: Google

米国特許番号: 8,538,973

付与日: 2013年9月17日

申請日: 2010年6月4日

概要

地域の検索クエリの検索結果をランク付けするシステムおよびメソッド。地域の検索クエリ、そして、ユーザーの現在地の情報が、送信されてくる。次に、地域の検索クエリを満たす2ヶ所、または、2ヶ所以上の場所が特定され、それぞれの場所に対して、ユーザーの現在地から、それぞれの場所への距離が算出される。

続いて、少なくとも部分的において、2ヶ所、または、2ヶ所以上の場所の人気、そして、ユーザーの現在地からの距離を基にしたスコアに応じて、ランク付けが行われ、一連の場所に対するランキングの結果を生成する。その後、場所に対するランキングの結果が、ユーザーに提供される。

この特許は、ルートのリクエスト数が、地域の結果に対する人気を計測するランキングシグナルとして、そして、より望ましい結果を検索エンジンのユーザーに提供する上で、有益である別の理由も用意している:

  • ルートのリクエスト数は、特定の距離以内のページを格付けするためだけに用いられる — 食事するために、一定の距離を超えてドライブする可能性は低い。ただし、アンティークショップや、史跡を訪ねるためには、さらに長い距離をドライブすると思われる。
  • 歩行ルートのリクエストが行われる場合、さらに距離が短いと推測される。
  • ウェブページへのリンクの本数等をベースとしたランク付けは、実際に訪問することが可能なスポットの実際の人気を正確に反映しない可能性がある。

ルートリクエスト検索機能

この特許は、固定のルートのリクエストとモバイルのルートのリクエストの違いを明記している。モバイルのリクエストに対して集められる距離は、検索エンジンのユーザーの実際の位置を、デスクトップを経由した場合よりも、遥かに正確に特定することが出来る。モバイルのロケーションは、WiFiの位置特定、または、携帯電話の中継塔まで遡ることが出来るためだ(三角測量を介して)。

ルートに関する情報が集められると、リクエストが行われた時間、曜日、さらには、提示された距離に関する情報も保存される。すると、朝食の人気が高いレストラン、夕食、または、夕食後にフードの注文が増えるナイトクラブ等を表示することが出来るようになる。また、異なるタイプの店舗に向かうために、ユーザーが進んで移動する距離を把握することも出来る。

時間などの特徴を検討する際、次のような、その他の人気に関するシグナルも考慮される可能性がある:

  • 場所に関するユーザーによる評価
  • 場所のに関するーザーによるレビュー
  • 場所に関連するウェブページのクエリに依存しないランキング

ある場所よりも別の場所に移動することをユーザーが好むなら、その点も、そのスポットに対するローカル検索のランク付けにおいて考慮される。

結論

この記事の冒頭で述べた例の中で、私は二軒のレストランに言及した。一軒目は、とても見つけやすく、口コミによる宣伝によって、大勢の客を集めていた。二軒目のレストランよりも、遥かに多くのレビューが寄せられるはずである。また、とても分かりやすい場所で営業を行っていた。

二軒目のレストランは、一軒目のレストランと比べると、評価は落ちるものの、交通量の多いハイウェイの傍で営業するメリットを享受し、レストランのことを一度も聞いたことがなく、また、二度と戻ってこないであろう一見の客を獲得していた。このレストランは、州間ハイウェイから数百メートルの距離にあり、ハイウェイを移動するドライバーがルートをリクエストする際に、取り上げてもらえる確率は高い。

二軒目のレストランにやって来る客は、レビューを残す可能性が低い — 食べ物はこれと言って美味しいわけではないが、手っ取り早く腹を満たしたいドライバーにとっては、十分なレベルであった。交通流の多い州間ハイウェイの近くに位置することが、人気の源であった。

数日前、友達が、最高のハードウェアストアを探している人物に対して、32キロほど離れた店を紹介していた。数キロ以内にもハードウェアストアは存在するものの、品質の高い製品の在庫の量は、遠い店と比べると、遥かに少ない。

このように、素晴らしいレビューが一貫して寄せられるスポットは、移動距離で人気を獲得しているスポットよりも、場合によっては、良い選択肢となる。しかし、大半の個人的なニーズを満たす上では、わざわざ遠い店までドライブすることはない。

グーグルが、スポットへのルートのログ等、人気のシグナルを実際に利用しているかどうかは定かではないが、大勢のユーザーはレビューを求めているため、グーグルが店に対するレビューを集め、提供したがっていることは確かである。

グーグルは、ルートの情報のみを使って、あるいは、レビューの情報と合わせて、地域の検索結果のランク付けを行っている可能性がある。恐らく、店を検索するために時間を割くことを考慮すると、ユーザーは双方のタイプの情報を調べていると考えられる。モバイルデバイスで検索を行っているなら、レビューの情報を得る余裕はないだろう。


この記事は、SEO by the Seaに掲載された「Driving Directions vs. Reviews as Ranking Signals for Google Maps」を翻訳した内容です。

もちろん「絶対的回答はない」ということは簡単ですし、「切り替えられるようにすればいい」のもまた事実ですが、できるだけより多くの人にとって満足度が高い回答を提供したいのがGoogle魂。例えば「渋谷 ラーメン屋」1つをとっても、その人の過去の履歴はもちろん、検索の時間帯によっても、人気店から表示するか近場の店から表示するか、絶妙な加減で適度に両者をブレンドした順番で表示するか、無限の可能性がありそうです。夜中、さらにはその数時間前に飲食店検索をしていれば、「限りなく酔っ払っており締めのラーメンを食べたいに違いない」と判断し、レビュー無視で近場の店から順番に表示させるといいかも?車で移動中で検索中には刻々とロケーションが変化するようであれば、そのスピードに応じて進行方向**kmまでを追加検索対象にし「10分我慢してでも食べたい」人気店を表示するなんてことも?こういうことを考えていくと、サーチマーケティングやそれこそ新サービスの需要まで新たな発想が浮かびそうですね。 — SEO Japan [G+]

『地域レポート』と『ユーザーの所在地レポート』の違いとは?

詳細分析からレポートの一覧を表示させると、『地域』と『ユーザーの所在地』の2つのレポートがありますが、どこが違うのか分からない人も少なく無いと思います。

『地域』と『ユーザーの所在地』

この2つのレポートは似てはいますが、実際に使ってみるとデータに違いが出てくることがあります。

その理由を知る前に、まず広告出稿の仕組みについて理解しなければいけません。

ターゲット地域の詳細設定

キャンペーンの設定から、ターゲット地域の詳細設定が可能です。

ターゲット地域の詳細設定

例えば、『港区の歯医者』の広告を出すときに、下記の2通りのユーザーが考えられます。

  • 港区にいる人で、[歯医者] のキーワードで検索した人
  • 品川区にいる人で、[港区 歯医者] のキーワードで検索した人

場合によって、それらを区別してターゲティングすることを可能としたのが、ターゲット地域の詳細設定です。

地域レポートとユーザーの所在地レポート

それでは本題に戻って、地域レポートとユーザーの所在地レポートの違いについてですが、下記の違いがあります。

  • 地域レポート: IPアドレスによるユーザーの所在地か、ユーザーの検索キーワードやターゲット地域に関するページを閲覧しているかどうかなどによって、地域区分されます
  • ユーザーの所在地: IPアドレスによるユーザーの所在地だけで、地域区分されます

つまり、大阪で [東京 ホテル] と検索した場合、地域のレポートでは “東京” となりますが、ユーザーの所在地のレポートでは “大阪” となります。

デフォルトの設定では、『ターゲット地域にいるユーザー、ターゲット地域の情報を検索しているユーザー、またはターゲット地域に関するページを閲覧しているユーザー』が選択されていますので、両方のユーザーに対して広告が出ている可能性が高いです。(もちろん、分かって設定している限りは、何の問題もありません。)

地域ワードがクエリに入っているからというだけの理由で、海外からアクセスがあって成果に繋がっていないなんてことが、意外とあるかもしれませんので、こういったレポートも活用してみては如何でしょうか?