BingがJSON-LDでのSchemaに対応

発表前ですが、BingがついにJSON-LDのサポートを開始した模様です。ウェブマスターからするとこの対応はありがたいですね。– SEO Japan

Bing Now Supports JSON-LD For Schema
ジョン・ヘンショウ氏はTwitter上で、「BingがJSON-LDのSchemaマークアップと構造化データをサポートする」と投稿した。Search Engine LandはBingが現在、多くの開発者に好まれているマークアップであるJSON-LDをサポートしていることを確認した。

Bingは以前から、MicrodataやRDFa形式のみをサポートしていたが、JSON-LDは対応していなかった。

以下がジョン氏のツイートだ。

Bingがたった今、JSON-LDでのSchema.org形式をサポートしていることを認めた!もうmicrodataを使わなくても良いんだ!
これが証拠だ。ウェブマスターツールにはまだ無いが、サポートはされている。公式の発表(公式のドキュメント、ウェブマスターツールでの表示)まではもうしばらくかかりそうだ。でも僕は使いたいと思う。

SEOに携わるものや、ウェブマスター、そしてSchemaオタクからすると、これはエキサイティングなニュースだ。
ちなみにGoogleは、2年前にJSON-LDをサポートし始めている。


この記事は、Search Engine Roundtableに掲載された「Bing Now Supports JSON-LD For Schema」を翻訳した内容です。


まだ公式の発表前ですが、microdataやRDFaを使っているウェブマスターの方は一度試してみると良いかもしれません。– SEO Japan

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おとぎ話に見たUXの落とし穴

UXとは何でしょうか?とにかくユーザーに分かりやすく、簡単にすることと考えている方は多いかもしれません。しかし改めて考えてみると、明確に答えるのは難しいのではないでしょうか。シンプル至上主義のUXへのアンチテーゼを、皆さんご存知「赤ずきん」の話を通してみてみましょう。– SEO Japan

The invisible problem with fairy tale experiences

2017年のUXLxでのAxbom氏のキーノートはこちら(英語)

昔々あるところに、リール―という女の子がいた。
しかし、いつも古くてボロボロな赤いずきんを被っていたので、皆は彼女のことを「赤ずきん」と呼んでいた。
そんな彼女もいつも被っている赤ずきんに飽きてしまった。そう、彼女はイメチェンをしようとしているのである。
彼女は初めて自分のおばあちゃんのところを訪れようとしていて、いい感じの緑ずきんを買いたいと考えている。

緑ずきん

彼女は素晴らしい検索エンジンを使い、すぐに「オオカミのウール」というサイトを見つけた。するとどうだろう。トップページに完璧なずきんがあるではないか!
彼女はすぐにクリックをした。住所は自動で入力され、支払いはPayPalのアカウントに請求され、あっという間に緑のずきんを注文することができた。購入に要したのはたったの3クリックであった!

Úlfur’s Woolies

3クリック

しかし、後から伝書鳩が運んできた確認メッセージを読むと、法外な送料がかかるうえ、ずきんの到着がおばあちゃんの家に行く日に間に合わないということにリール―は気づいた。

何が問題だったのだろうか?ウェブサイトはとてもうまく機能したし、すべてのユーザビリティテストがユーザーはしっかりとタスクを完了したとしている。そして、コンバージョン率も右肩上がりである。

ではなぜリール―は悲しんでいるのだろうか?

悲しむリール―

我々の最も一般的なUXの考え方は簡単に説明できる。
ユーザーがAからBに行きたがっているとする。良いユーザー体験を提供することで、ユーザーは喜びを感じ、最高の場合、興奮した状態でターゲットへまっしぐらに向かう。

それゆえ、我々は成功をするのだ。

ux-happy

一方で、疑いやフラストレーション、混乱や驚きを感じたらユーザーは落胆するだろう。

ux-sad

明らかにこれは我々が恐れていることであり、我々があつれきやバリアと呼んでいるものである。ユーザーがゴールを達成するのための妨げとなるバリアである。

できれば、すべり台のように、ポイントAから入りポイントBまでスムーズに滑走できるようにあるべきだ。

しかし物事が簡単に進むとき、我々の脳はどのようになっているのだろうか?直感的にシンプルだと感じるほど、簡単であると脳はどのような反応をしているのだろうか?
脳はオートパイロットモードへと切り替えるのである。脳にエネルギーの消費を抑制させるのだ。そしてこれはとても効率的である。例えばあなたの仕事が、お風呂のスイッチを押すだけなどならば脳はこうなる。
しかし、その決断が自分の身を左右するとなったら、この状態は良くない。

autopilot

Amazonの1-Click注文は使ったことがあるだろうか?1つのボタンで本を購入することができるのである。たった1回のクリックだ。もしこの機能がほとんど感じることができないほど自然に実装されたらどうなるだろう?きっとたくさんの本を購入してしまうだろう。私は新しい本の噂を耳にしてもがリストには書かなくなった。Amazonのウェブサイトに行って「1-Clickで今すぐ買う」ボタンを押すようになったのだ。これはとても興奮した!支払いがクレジットカードから行われ本が出荷されるまで、本当に1クリックで完結してしまったのだ。

1clickorder

しかしこれは管理が難しく、最終的には高くついてしまった。
手元に20冊の本と20枚のレシートがあることに気づいた時、この機能をオフにした。

もちろんAmazonからしてみればこれはものすごい収益を生み出すだろう。しかしいつからUXの専門家はコンバージョンのコンサルタントになったのだろうか?

UXデザイナーは、いつA/Bテストや目的の素早い達成にのみに注力するCRO専門家になったのか?

profit-reptilian-brain-diagram

縦軸:収益
横軸:購入者の爬虫類脳の使用率
※爬虫類脳=生命活動や本能を司る脳の一部分

私がじっくりと考えてほしいのは、ユーザーとどのような約束をしたかである。我々UXを生業としている者は、我々が携わっているどのようなシステムもユーザーのためを思っていると言う。我々は人々のために良い世界を作っているのだ、とすら言いたいと思っている。

私はUXで働くことの原動力となるのは人間中心主義であると知っている。残念ながら我々の多くはそれを守れていないようだが。。

users-promise.001

とくにユーザーが簡単に従える体験フローにばかりに注力しているのならば、重要な情報を顧客に隠した、売り手だけが喜ぶようなページを作っている危険があると認識した方が良いであろう。

シンプル化の中で、ユーザーがどのように落胆するかの例を提示しよう。

mathem-english

スウェーデンには素晴らしいMathem.seという食料品店がある。ここでは、たまに牛乳6リットルで、70クローナなどお得に購入することができる。

3リットルのミルクを買い物カートに追加する簡単な方法は、購入ボタンを3回押すことである。ウェブサイトはとても早く効率的で、常連客にとってこれはルーチンになっている。

上記でのセール中であっても、(セールだろうが、セールじゃなかろうが)写真は同様の1リットルのミルクを表示している。私は70-80%の認識を視覚情報から行っていることもあり、3リットルのミルクを購入するために3回ボタンを押した。

しかしMathemが親切に初期の注文数を6にしてくれているため、このボタンを3回押すと18リットルの牛乳が配達されてくる。

これはとても早くてシンプルだ。私のいら立ちは配達される時にピークを迎える。

doctor-is-out

私がスウェーデンのオンラインヘルスサービスに参加していた時、我々はとても素晴らしいあるサービスに注目していた。これは間違いなくユーザーに感謝されているようなサービスであっただろう。「精神科医に聞いてみよう」というサービスで、我々はユーザーがもっとこのサービスを使いやすくなるようにした。しかしながら、それによりすべての質問に対して返答がなかなか返せなくなってしまった。結果として、多くの人が精神科医からの回答を待たなければならない、という優れていないユーザー体験を提供してしまう事になった。

seb-customer

私が会社を立ち上げた時、SEB銀行は模範的な申し込みフォームを設置していた。申し込みを完了するまでには15秒しか要さなかった。彼らからの返答はなく、結局利用はしなかったが。

mortgage-form

UXの領域にいる我々のような者の多くは、Gerry McGovernのHSBCの住宅ローンに関する話を引用する。フォームの入力項目を17個から3つに減らし、フォーム経由での住宅ローンの申し込みは倍になった。

しかし、我々は人々がローンを借りられて本当に幸せになっているかは知らない。
どれくらいの人が返済能力以上に借りてしまっている人は、どこか他のところで自分の状況にあった良いアドバイスなどを受けれているのだろうか?

物事はどこまで簡単にしても良いのか?
例えば、高利の住宅ローンをテキストメッセージだけで、誰でも簡単に借りれるように最適化を続けることは良いことなのだろうか?誰でもボタンを押せば何でも買えてしまうような、あまりにも全てが簡単な世の中になったら、どうなってしまうのだろう?思慮をせずに、我々はクリックをし、最悪の場合トラブルに巻き込まれるだろう。我々はそのようなことにはなって欲しくはないと思っているはずだ。

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我々は認知障害を抱えている女性に対して、彼女が使ったこともないようなケータイ電話のプランを売りつける営業マンのような振る舞いをしてはいけないし、すべきではない。シンプル化を目指す上ではこのような考えとは距離をとるべきだ。

人間は複雑である。人生では様々なことが断続的に起き続けている。我々は、次から次へと終わりのない選択肢にさらされているのである。もちろんシンプルであることは良いことであるし、我々はたくさんのショートカットをして、脳に休息の機会を与えることもある。しかし、我々は価値観を持ち、目標をもって生きているのである。

我々は価値観や目標に悪い影響があると、気分が悪くなる。UXに携わる者はこれを頭に留めなければならない

現代のリスクは、デジタルサービスが20世紀代に他の業界と同様の道を辿っているということだ。我々は裏で実際に行われていることの手がかりとなるようなことを隠して、取引を行っているのである。

UX業界ではみなクリエイターであり、同じ未来を目指しているのである。石油業界、繊維業界そして食品業界…これらの業界は皆、激しい批判にさらされている。しかし、もちろんこれらの業界の生産者は、人類の豊かさに貢献しているつもりであり、自分が正しい方向に進んでいると信じていた。

食品業界は、最終的にそれがどのような健康的な悪影響があるとしても、かわいらしいパッケージを使い商品を魅力的に見せた。
トラのキャラクターを採用し、「33%砂糖をカット」と銘打つことで、収益は成長した。

frosties

全てのウェブサイトが同じような見た目になり、障害を排除し続け、人々に考えることをやめさせた先に、どのような世界が待っているのだろうか?

website-unique-look

きっと自分が正しい道を辿っているのか、確認をしなくなるような世界である。

正しい道?

自分自身の行動を振り返る機会が制限されたことにより失望するような世界を作り出してしまっている

そもそも、リール―の本当の目的は何だろうか?緑のずきんを買う事ではない。彼女のおばあちゃんに服を見せ、自分自身の再定義をし、赤ずきんを卒業することだ。

本当の目的

オートパイロットモードを切ることができたのならば、どのようなことが実現できるのだろうか?

恐らくリール―は、自分が正しい道の途中にいるのかを考える機会を得ることが出来たであろう。もちろん満足できるような経験は必要であるが、これで目標を達成したと勘違いしてはいけない。

我々は考える機会を与えるのである。これは日常生活にそれとなく介入し、賢明な判断の助けとなるものを強調してくれるのである。

リール―の場合であれば、小さいオオカミがいるのである。

小さいオオカミ

良いあつれきや障害の例を挙げさせてもらいたい。
つい最近、なぜ見出しを大文字にしているのかという質問を受けた。サイトの他のところでは大文字にしていないにも関わらずだ。この質問に対しての回答は、規範を破りたいからということである。ユーザーに違う反応をさせ、見出しにより注目を集めることが目的であった。

でも、それは一貫したユーザー体験ではないのではないか?

秘密を教えよう。一貫したユーザー体験は「脳を停止させるスイッチ」なのだ。

良い障害はガイダンスを与える。しかし、目立つものは特定しなければならない。
重要なことが気づきやすければ良いことである

時にローディングのアニメーションを、本当は(技術面から厳密にいうと)流す必要が無いのに表示させることがあるだろう。私はユーザーに、彼らの努力の効果があるという明確なシグナルを送りたいのである。彼らは自身の行動に対してのフィードバックを得て、多くの新しい情報の固まりを浴びる前に考える時間をとることが出来るのだ。「視覚的な障害」を見せることで、一つの障害を突破し、次の目的地への途中であることを示すのである。

これは、人々に対して自分自身の行動について反芻させるシチュエーションである。

ロードアニメーション

人々には達成感が必要なのである。障害を乗り越え自由になるのだ。これこそが経験である。良い体験のために障害を作り出す人を他に知っているだろうか?ゲームデザイナーである。

ここまで話してきたが、一番良い例は最後にとっておいた。数週間前コーチングのための部屋を借りるために「The Coaching House」に登録した。すべてオンラインで行われ、登録プロセスには3日間要した。冗談ではなく長い登録手順だった。しかしとても良いものでもあった。何より、利用規約で該当箇所を見つけたため割引を受けられたのである。

最後には、パスワードを受け取るためにビデオを見なければならなかったのである!パスワードは1文字ずつ与えられ、2分間のインターバルでは顧客の責任について話し始めたのである。いつでもギブアップはできたが、私はしなかった。彼らの提供するものが欲しかったのである。最終的に、The Coaching Houseは自分たちが欲しい、よく読み、モチベーションが高く、購入機会も豊富で、行動力のある顧客を手にすることが出来たのである。

全員を捕まえる

登録フォームをデザインしている人が考えているようなこととは対照に、読者の方はすべての人を捕まえて顧客にしたいわけではない思う。成功するためには、顧客やステークホルダーが誰であり、どうすれば彼らを助けられるのかを理解しなければならない。それこそがビジネスプランの何たるかである。皆を捕まえようとすれば、時間とお金を浪費させるだけの人を捕まえてしまう可能性も上がってしまうのである。払い戻し、フラストレーション、立腹、サポート部門などが日常的に良く使う言葉になってしまう。

成功するためには、ロイヤリティがどこにあるかを明確に把握しておかなければならない。「顧客とともにある」と答える前に、これは視野が狭いということも伝えておこう。

ユーザー、組織、目標、状況

あなたのロイヤリティは組織や、目標や状況にもあるのである。リール―が目標を達成することで得られる価値を他の人にも見せなければならない。

foundation for future disappointment

ユーザーの考えの助けとなるものを隠せば、更なる利益を生み出せるかもしれない。しかし、将来的な失望の土台を築いてしまっているのである。これは相互の興味に基づく関係性ではない。ユーザーが自身の価値観や目標の文脈で、提供されるサービスなどを考慮する時間をとる助けをするという、プロフェッショナルとしての約束の上にはないものだ。

respect for the real goal

ユーザーがもつ本当の目標やユーザーが目標に到達する権利をリスペクトすることで、結果への理解度が高い状態での選択を助ける障害を与えることが出来るのである。

障害を取り除くだけでなく、与えることで、我々UXの専門家は良い世界に貢献していると言えるのである。

良い世界

そうすることで、これからも幸せに生きていくことが出来るであろう。


この記事は、Axbom氏のブログに掲載された「The invisible problem with fairy tale experiences」を翻訳した内容です。


国の違いなのか、極端なサービスの例もあるな(笑)という印象ですが、目先の利便性だけではなく、ユーザーの長期的な目標達成まで見据えてサービスの構築を行うのが、本当の意味でユーザーファーストなのでしょうね。
— SEO Japan

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Google Dance Tokyoが4月3日に開催決定:【3/5申し込み〆切】

今年もGoogle Dance Tokyoが開催されるようです。申し込みは「今日」までとなっているので、お近くにお住まいの方はぜひ申し込みましょう!
— SEO Japan

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Google Danceが東京に戻ってくることは以前から知っていたが、本社GooglePlexがあるマウンテンビューでのGoogle Danceの状況は分かっていなかった。Google Danceカリフォルニアでのニュースも聞いていないので、SMX West後の数週間の間には開催されないと推測される。

Googleは東京版について詳細の投稿を日本語でしていて、私はGoogle翻訳のおかげで内容を理解することができた。

イベントは4月3日火曜日にGoogle東京オフィスで開催される。参加無料で200名限定である。こちらのフォームから申し込むことができるが、申し込み期限が3月の5日となっている。参加者は抽選で選ばれ、選ばれた人には3月8日以降に連絡がいく。
また、交通費は自費となっている。

去年と同様に、Googleのゲイリー・イェーシュ氏、長山一石氏、小川安奈氏、そして金谷武明氏が主催する。
※原文では長山さんのお名前がNagasaki Kazushi氏となっていましたが、修正させていただきました。

Google検索に関するセッションやQ&A、そしてGoogle社員と参加者の交流もある。
もしこのエリアにいるのならば、参加申し込みすべきだ。


この記事は、Search Engine Roundtableに掲載された「Google Dance Tokyo Officially Returns On April 3, 2018」を翻訳した内容です。


日本語のGoogle ウェブマスター向け公式ブログでのお知らせはこちらです。
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新機能「多面強調スニペット」がGoogle検索結果に登場

Googleが新しいタイプの強調スニペットを発表しました。よりユーザーの意図に寄り添った回答を返す、というGoogleの方針を加速させるような新機能です。
— SEO Japan

Google検索結果機能をアップデートし、より広く微妙なニュアンスのクエリをターゲットとした広域な強調スニペットをリリース

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※リンク先は原文(英語)です

Googleはここ数か月で、多くの画像や強調スニペット、ナレッジグラフに関する新しい検索結果の機能をリリースしてきた。Googleは今日「multifaceted featured snippets(以下、多面強調スニペット)」と呼ばれる新しい検索機能をリリースした。

多面強調スニペットは、複数の解釈ができてしまうほど広い意味を持つクエリに対して表示される。この場合、検索結果は一つ以上の強調スニペットを含んでおり、元のクエリをアルゴリズムがユーザーが意図した質問を推定し書き直し、その新しい質問に対しての結果を表示させる。

アナウンスでは、

より理解可能な結果が助けとなるような、微妙なニュアンスのクエリは複数ある。そして、我々は複数の意図や目的と関連づけられた「複数意図」のクエリから始める。例えば「歯の詰め物の後の歯の痛み」というクエリであれば、「歯のつめものをした後になぜ歯が痛むのか?」か、「歯の詰め物をした後にどれだけ痛みが続くのか?」などと解釈ができる。

とされている。

また以下のような例もある。
multifaceted-featured-snippets
※(SEOJapan補足)
検索ワード:「庭には十分な太陽光が必要か?」
多面強調スニペット1:どのような園芸植物がたくさんの太陽光を必要とするのか?
多面強調スニペット2:十分な太陽光とみなされるのはどれくらいか?

多面強調スニペット(Multifaceted Featured Snippets) vs 複数観点アンサー(Multi-Perspective Answers)

去年12月、BingはAIを用いた複数観点アンサーを「インテリジェントサーチ」新機能の一部としてリリースした(インテリジェントサーチには、インテリジェントアンサー、インテリジェントイメージサーチ、コンバセーショナルサーチが含まれている)。複数視点アンサーはリリース時からある「インテリジェントアンサー」の機能の一部分である。これらの結果は二つ(もしくはそれ以上)の信頼できるトピックのソース、そして違った観点や回答を含んでいる。

Bingは再帰型ニューラルネットワークモデルを使用し、複数の信頼できるソースの類似性や、意味を決定している。そして、トピックに関連した複数の観点を抽出し、最最も関連性の高い複数観点アンサーを提供する。(ここでさらに詳しく説明している。)
bing-multi-perspective-answers
※(SEOJapan補足)
検索ワード:「コーヒーは体に良いのか?」
複数視点アンサー1:コーヒーは脂質を燃やすことが出来る。
複数視点アンサー2:1日4杯以上のコーヒーは寿命を縮める。

Googleの多面強調スニペットは、Bingの複数観点アンサーとそこまで大きく異なるようには見えない。なぜなら、一つのクエリに対して複数のリッチな回答を返しているからだ。しかし、多面強調スニペットは推定されたクエリに潜む複数の意図に立脚しており(その結果、複数クエリとその結果になっている)
単一クエリに対しての複数観点に立脚している複数視点アンサーとは異なる。これらの広い意味を持つクエリがあることで、ユーザーが本当に聞いていることには多くの解釈が存在しうる。

多面強調スニペットは複数意図クエリのシナリオに対して、より理解しやすく行動を促すような結果を提供することを目的としている。複数視点インテリジェントアンサーとは他の一緒に聞かれる可能性のある質問を推定している点で異なる。また、以下のスクリーンショットが示しているように、アルゴリズムが「ユーザーが本当に意図したであろう」と推定した各クエリに対して回答している点でも違いがある。

featured-snippet-multi-faceted
※(SEOJapan補足)
検索ワード「和の結合法則のルール」
多面強調スニペット1:和の交換法則と結合法則とはなにか?
多面強調スニペット2:和の結合法則とはどのように使えば良いのか?

多面強調スニペットはモバイルで最初にローンチされ、後にデスクトップにもやってくるだろう。2018年を通して、Googleは(複数の意図をもつクエリの他にも)他のニュアンスのクエリも見据えて、多面強調スニペットを拡大することも検討している。そしてガイダンスを求めているクエリなどを例として挙げた。

投稿によると、

例えば、「家の土台を修復するのって割に合うの?」のようなガイダンスを求めているようクエリは、「価格」「耐用期間」「方法」「費用」重要な要素をいくつか持っている。我々はカバーする領域を拡大するために、多面強調スニペットを通して実験を行っていく。

GoogleもBingもとてもよく適用されたディープラーニングの手法をもち、人工のニューラルネットワークを使用し検索の発展させているので、これからも絶え間ない検索結果の強化と情報探索の発展を見ることが出来るであろう。

いつものように、Googleはユーザーに対してこれらの新しい検索機能のフィードバックを求めている。ここ(英語)でGoogleのアナウンスの全文が確認できる。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Multifaceted featured snippets begin rolling out in Google search results」を翻訳した内容です。


音声検索もありますが、Googleが検索結果をリッチにしていくという方針を変えない限り、きっとこれからも強調スニペットが強化されていくのでしょうね。
こちらの記事(今さら聞けない強調スニペット。全種類のまとめから対策まで)では、強調スニペットの種類などについてまとめているので、併せてご確認ください!
— SEO Japan

レビューの星印が検索のCTRに与える影響とは?調査データを公開

どんな商品、サービスも他のユーザーの口コミや評価は気になるものです。そして、Google検索での表示ページについてもそれは当てはまります。他のユーザーの評価を表すレビューの星印があると、ユーザーの検索行動にはどのような影響があるのでしょうか。
— SEO Japan

review_stars

Googleで何かを検索した際、検索結果の横にレビューの星印を見たことがあるのではないだろうか?

こんな感じで。

serps_with_review_stars

果たしてこれはクリック数の向上に貢献しているのだろうか?

過去に「Which Types of Special Proof Work Best?」という調査を実施したこともあり、我々は検索結果のCTRを増やすための方法としてレビューの星印が有効であるかを検証した。

検索結果にレビューの星印が表示されていることで、クリック・スルー・レート(CTR)にはどのような良い影響があるのだろうか?あなたのビジネスにどのような影響を与えているのだろうか?私たちはCXL Instituteの研究によるたしかなデータを基に、これらの質問に答えたいと思う。

私たちの研究は、自動車ガラス交換・修理の会社であるBelron Internationalと共同で実施されることになった。

結果サマリー

この研究では検索結果にレビューの星印があることによって、CTRが約35%も改善したという結果が得られた。

我々はBelronの「the Western market(アメリカ西側のマーケット)」と「the European market(ヨーロッパのマーケット)」の2つのマーケットにおける様々な検索画面のCTRの違いを明らかにする調査を行った。

結果として、どちらのマーケットにおいても検索結果のレビューの星印は著しく高いCTRをもたらしていた。

検索結果におけるレビューの星印は西側のマーケットではトラフィックを35%向上させ、ヨーロッパのマーケットおいても、同様のテストで13%トラフィック数を上昇させた。

特記事項

  • 西側のマーケットのユーザーは、自然検索結果にレビューの星印が表示されていることでクリックするかしないか迷っている時間が減っているように見えた。
  • オーガニック検索検索内でユーザーの関心が最も高かった領域の中でも、レビューの星印が表示されている箇所はクリック率・クリック数どちらも高い傾向があった。
  • 西側、ヨーロッパのどちらの調査でも、オーガニック検索の一番上のページにレビューの星印がある場合、著しくCTRが高くなった。

結論

どちらの調査のレビューの星印も自然検索において高いCTRに繋がっていた。私たちのこの気づきから読み取れることは、レビューの星印が良い結果に貢献していることがわかるため、将来SEOはレビューの星印の利用にフォーカスするであろうということだ。

背景

この研究で、私たちは二つの異なったマーケット、アメリカ西部マーケットとヨーロッパのマーケットにおけるSERPの実験をし、比較することにした。他国や他言語で同様の実験を行うために二つのマーケットを対象とした。

ブランド用語がもつブランド力がテスト結果に悪影響を与えないようにするために、これらのマーケットでのテストで使用したGoogleの検索ワードは一般的な言葉を選んだ。
私たちは確実な結果を得るために、アイトラッキングとクリックの2つの面から調査を行った。クリック調査に関しても、タスクをこなし、評価を行い、SERPsに触れるという面においてはアイトラッキングと共通している。

  • アイトラッキングをすることで、レビューの星印を含むSERPsのコンテンツが訪問者に視覚的にどのようにうつるのかを知ることができる
  • その調査によってCTRを測ることができただけでなく、各実験ごとのCTRの統計的な違いを決定するために必要となる被験者の数を知ることができた。

CXL協会の研究所のアイトラッキングの実施手法と結果分析手法は西側のマーケットで用いられ、ヨーロッパのマーケットでは結果分析手法のみが使用された。

調査における検証内容:レビューの星印はSERPsのクリック率を上げるために効果的か。

データの収集方法と運用

範囲

私たちの研究者は、2つのマーケットにおける様々な検索画面のCTRの違いを明らかにする調査を行った。

  • 2つの対象マーケット×2種類の実験=4つの実験
  • 2つの対象マーケット:西側のマーケットとヨーロッパのマーケット
  • 実験の種類の違いとは、それぞれのマーケットのターゲットとなるSERPにおける「レビューの星印の有無」である
  • 各実験におけるCTRデータを集めるために、アイトラッキングとクリック調査が行われた

データ

私たちが西側のマーケットにおけるアイトラッキングの結果を分析した基準は、最初に視野が固定されるまでの時間、視野が固定されている平均時間、クリック率、クリック数、最初のクリックまでの平均時間、平均の訪問者数だ。

アイトラッキングの分析によるデータは、星の有無によるCTRの違いを評価し、調査結果分析のために必要な被験者数を決定するために使われた。

数値などの定量データを、表を用いて比較するのと同じように、実験の結果もヒートマップで表示し視覚的な比較を可能にした。

被験者数

アイトラッキングのヒートマップの研究においては、西側のマーケットブランドの検索結果の種類を比較するためにそれぞれ100名にお願いし、全体ではおおよそ200名にお願いをした。

どちらのマーケットにおいても、クリック調査における結果の妥当性を確保するために、およそ500名の参加者を集めた。なお、この被験者数はアイトラッキング調査の結果を分析する前に決定された。

有用性

アイトラッキングの被験者全体でみると、約59%の被験者が分析を行う上で十分なクオリティーを保てており、実験1では60名、実験2では58名のサンプルデータが入手できた。
インダストリー・スタンダード(ニールセン・ノーマン・グループとトビーなど)は30名の被験者をヒートマップの妥当性を担保するのに必要な数だとしている。

調査

こちらは西側のブランド調査の一例となる。ヨーロッパの調査ではBelronの翻訳されたバージョンが使われていた。

参加者に与えられたシチュエーション
北アメリカに住んでおり、フロントガラスの修理が必要になったため、Googleで電話する会社を探している

タスク
検索結果画面を見て、ページ内にある情報からどの業者に依頼するかを検討する。

タスク後の質問

  • なぜそのリンク(業者)を選んだのか?
  • 過去にフロントガラスの修理を依頼した業者は?
  • フロントガラスの修理のために検索をするとき、何を重要視したか?

それぞれの調査結果により実験毎のクリックに関するデータを得ることができた。

他重要情報(実験の種類など)

西部マーケットの検索結果では、メタディスクリプションにレビューの星印を含むページと含まないページをそれぞれ提示した。

これが西部マーケットの検索結果のバリエーションだ。(意図的に一部にぼかしを入れている)
serps_with_and_without_reviewstars
(左側はレビューの星印あり、右側はレビューの星印なし)

Berlonの西部マーケットでのアイトラッキングテストでは、ユーザーの目線が最も長時間向けられていた箇所を観察し、個別の検索結果毎に「関心領域(Area of Interest=AOI)」と関連づけた。

これがAOIの例だ(星がついているものはレビューの星印が検索結果内に含まれているものである)

Example_of_AOI

Belronのアイトラッキングヒートマップを見てみると、ユーザーの視界が検索結果の左上に引き付けられていることが分かる。レビューの星印が無いと、ページ下部に視界が固定されやすいという結果が得られた。

Western_Brand_Treatments_Eye-Tracking-Result-Heatmaps
(左側はターゲットのウェブサイトにレビューの星印がある調査、右側はターゲットのウェブサイトにレビューの星印がない調査)

被験者が検索結果のどこを見ているのかが明らかになった後、ユーザーがクリックを行うまでにどれくらいの時間がかかり、どのリンクを最終的にクリックするのかを分析した。

適用範囲

これらの発見が適用されるのは、西部のマーケットとヨーロッパのマーケットの調査に限定される。
他のマーケットにこれらの発見を適用することは容易ではあるが、どの会社も異なる会社であり異なる顧客基盤をもつため、自社のレビューの星印の影響については個別に実験をすべきである。

結論

レビューの星印は間違いなく注目を集める助けとなっている。この調査ではCTRは約35%ほど高まり、レビューの星印がある実験のうち97%がレビューの星印がない実験よりも高いCTRを誇ることが分かった。

Googleの検索結果が活況を呈するにつれて1位表示はどんどん難しくなっているが、レビューの星印はCTRを増加させる良い方法だ。

レビューの星印はソーシャル的な信頼の証明となり、注目とクリックを集めるため、ユーザーは長い時間真剣に検討を行うのである。


この記事は、ConversionXLに掲載された「Do Review Stars on Google Help Click-Through Rate? [Original Study]」を翻訳した内容です。


検索エンジンマーケターとしては、検索順位向上以外にもCTRを増やす方法は押さえておくべきポイントですね。レビューの星印に限らず、強調スニペットなどでより多くのクリックを獲得するためには、構造化データのマークアップは不可欠と言えそうです。
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【調査データ】検索者はGoogleとBingのSERPsをどのように見ているのか?

「普段あなたはどういう風に検索エンジンの画面見てますか?」と聞かれて、明確に答えるのは意外と難しいものです。普段から使っている検索エンジンだからこそ、何気なくするクリックなどの理由を一つ一つ自分で検証するのは、大変骨が折れる作業ですよね。
今回ご紹介する記事では、検索エンジンでのユーザーの行動をアイトラッキング等を用いて考察した内容をまとめています。検索エンジンマーケターとしては是非とも知っておきたいですね。– SEO Japan

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人々は検索結果をどのように見るのだろうか?この答えは、SEOやPPCなどの検索マーケティングで成功しようとしているものに対して重要なヒントを与えてくれる。我々はこれを解き明かすために新らたにアイトラッキング調査を行った。

これまで、検索行動のアイトラッキングとマウストラッキングの調査が行われた例はあまり多くはない。もちろん、ニールセンノルマンが数年前に明らかにしたFパターンに関してはご存じだろう。

しかしながら、SERPs(検索結果画面)は急速に発展しており、ユーザーの検索行動もそれに伴って変化している。

ConversionXL Instituteの新たな調査部門として、我々は独自のアイトラッキング調査を行った。過去の調査結果に妥当性があるのかを確認することが今回の目的である。

調査では71人のユーザーにBingを使ってもらい、61人のユーザーにGoogleを使ってもらった。業界の水準(ニールセンノルマンとTobii) では30人以上の被験者サンプル数が、ヒートマップサンプルの妥当性を担保するための必要条件とされている。
しかしながら、一定数の被験者ではイレギュラー(スクリーンから目を離すなど…)が発生しえることを想定して、十分なデータを得るために30人を上回る被験者を用意した。

進化を続ける検索結果(SERPs)

GoogleとBingはインターフェースの改善を続けている。目標はもちろん、検索結果の関連性などを加味した上で、最も優れたユーザー体験を提供することである。もしユーザーが検索結果に満足し、目標を早く達成出来たのなら、検索エンジンは広告収入という甘い蜜を得ることができるのである。

リッチスニペットの例を見てみよう。これは通常の検索結果とは別ものとして提供されるものでありレビュー、写真、電話番号などの情報がある。

リッチスニペットは良いユーザー体験をもたらすのに有効な手立てだと考えられてきたが、しかし最近ではGoogleもリッチスニペットの使いすぎによりSERPsを散らかしたくないと述べている。

Googleのジネブ氏はTwitterの投稿で「ついにSERPsをリッチスニペットで散らかさずに済むようになった」と言っている。

つまり物事は変わるのである。我々は過去の調査と我々の調査で得られた結果を比較した。これらが記事の中で触れていく内容である。

過去、ユーザーはどのようにGoogle検索結果を見ていたのか?

2014年、Mediativeは53人の被験者に対して43個のタスクのアイトラッキングの調査を行った
そして彼らはこの結果を2005年に行われた類似の調査と比較した。

How Did Users View Google Search Results in the Past?

画像出典元

この調査に関していうと、MarketingProf’sのNanji氏は「上位のオーガニック結果は2005年頃と変わらないクリック率(32.8%)だった。しかし、SERPsに新しい要素が追加されために、トップの結果はかつてほど長く多くの人に見られなくなっている。一方で、2位~4位の検索結果は2005年に比べてクリックのシェアを伸ばしている」と述べた。

過去の結果と今回の結果の比較

オーガニックの1位は未だに最大のクリックの割合を誇る(Googleのクリック全体の20.69%)。それに次ぐのは奇妙なことに6.897%のクリック率のオーガニック3位である。しかしながらリッチデータは39.655%のクリック率で最大である。

Google_data

ユーザーのクリック率(1位と3位と2位)には大きな違いがあるものの、それぞれのオーガニック検索結果を見ている時間はGoogleとBingでは大きな差が無かった。

Fパターンはまだ当てはまるのか?

SEO事業者やウェブリサーチャーの間では、ニールセンの2006年に提唱されたFパターンの法則は広まった。デザイン上の問題が全て大文字のFの形をベースに考えると解決するという考え方はとても良さそうだだし、少なくともかつてはうまくいっていたはずだ。
しかしFパターンはすでに通用しなくなっている。検索エンジンの進化はユーザー行動パターンにも変化をもたらしたのである。厳密なFパターンの形は端的にいうと時代遅れなのだ。かつてのFパターンはこのような形であった。

Does The F-pattern Still Hold True?

画像出典元

リッチテキストと広告によりユーザーはお目当の結果を探すためにページ全体を見なければならなくなった。Googleのプラットフォームを観察すると、多くのユーザーが実際の検索結果を見る前にリッチテキストを見ていることが分かった。残念ながらユーザーの目線の動きの新しいパターンは、アルファベットの形には当てはまらなかった。

new_pattern

2009年34名の被験者を対象にしたGoogleの調査でもFパターンを確認することができる。
another_fpattern

画像出典元

しかし同じ調査内容にも関わらず、我々の調査では同じような結果は確認できなかった。(71名の被験者を対象に調査を行なった)
spanish_water_dog

人々はどのように広告を見るのか

右側の広告の箇所があまり好かれていないというのは事実だ。それは広告が置かれている場所が原因であり、視認がされにくいのである。

How Do People View Ads
しかし、上のようにあたかも検索結果かのように表示されている広告のデザインであれば、ユーザーは一瞬であったとしても、見ずにはいられないのである。

しかしながら、それに気づくとユーザーはすぐにオーガニックの検索へと目をうつすのである。
広告を見ているのは事実であるが、それは一瞬の出来事である。

検索者が見ている時間という意味では、右側の広告も検索結果型の広告も大差はない。
データの中で明らかになったことの一つは、Bingの方が検索結果型広告をクリックする割合が高いということだ。Bingのクリックのうち検索型広告によるものは19.118%であり、一方のGoogleは6.897%であった。
こういった背景もあり、Googleの右側の広告の表示を取りやめるという決断がどのようにユーザーの行動を影響するのかは興味深い。

Google vs Bing 大きな違いはどこにあったのか?

BingとGoogleの違いということになると、我々の発見のうちのいくつかはPPCとSEOの取り組み方に影響するかもしれないし、単に興味深いというものもあるかもしれない。我々の発見のうちいくつかを紹介する。

GoogleとBingでリッチテキストをユーザーが見ている時間に大きな違いがあった

ユーザーはBingを使用している時よりも、Googleを使用している時の方がリッチテキストを視認する傾向があった。(ユーザーがGoogleを使っている時は約0.75%で、Bingを使っているときは1.3秒ほどリッチテキストを見ることが分かった)
動画は原文の「Google Vs Bing: Significant Differences?」下より再生ください。

GoogleよりもBingの方が、ユーザーが初期画面から下を見始めるまでの時間は長い

Googleのユーザーは7.1秒ほどでビロウ・ザ・フォールドを見始める傾向がある。Bingになると、ユーザーは10.5秒経過して初めてビロウ・ザ・フォールドを見始める。

Googleよりも、Bingを使っているユーザーの方がアボブ・ザ・フォールドを見ている時間が長い

Bingでは、ユーザーは約9.8秒間ほどアボブ・ザ・フォールドを見ている一方で、Googleでは7.8秒ほどにとどまっている。

[SEO Japan解説]
※1 アボブ・ザ・フォールドとは・・・ページを訪問した際、スクロールをせずに閲覧する事のできる最初の画面領域のことを指します。
※2 ビロウ・ザ・フォールドとは・・・ページを訪問した際、スクロールしなければ閲覧することができない画面領域のことを指します。「アボブ・ザ・フォールド」の対にあたります。

Bing
above the fold bing

Google
above the fold google

同様に、ユーザーが最初の5つの検索結果を見ている時間はGoogleよりもBingの方が長い

Bingのユーザーは最初の5つの検索結果で、平均4.5秒ほどを過ごしている。
かたやGoogleのユーザーは、平均3.4秒ほどで最初の5つの検索結果を見ている。

最初の検索結果を見るまでにはGoogleよりもBingの方が時間がかかる

Googleのユーザーは最初の検索結果を見るまでに約3.3秒ほどかかっている。Bingのユーザーは約8.8秒ほどで最初の検索結果の検討を始めている。

なぜか?
大半のBingユーザーが他の要素を見る前に検索結果を見ているということを考えると、広告などほかの要素を見るのに時間がかかっている可能性は低そうだ。Googleのユーザーは検索結果の前にリッチテキストを見る傾向があるが、それでもなおBingユーザーよりも5秒ほど検索結果に早くたどり着いている。
おそらくコンピューターを使うユーザーはBingにはあまり慣れておらず、どれが広告でどれがそうではないかを理解するのに時間がかかるのだろう。

Googleのユーザーの方が最初の検索結果を見ている時間は長く、最初の検索広告を見ている時間は短い

Googleのユーザーは最初の検索広告を吟味するのに、約0.764秒ほど費やしている。同じことをBingのユーザーで見てみると約2倍の時間(1.455秒)が費やされている。Bingのユーザーは最初の検索結果を吟味するのに約0.7秒かけており、Googleのユーザーは1.059秒かけている。

これは何を意味するのか?
これはBingを使うユーザーが(Googleに比べて)Bing自体にあまり慣れておらず、検索結果と広告を区別するのにやや時間がかかっているという可能性を示唆している。Googleのユーザーが検索行動の最終的な目的を、Bingのユーザーよりも2秒ほど早く達成しているという事もこれを示している。

what_does_this_means
さらにこれは仮説だが、Googleが使用している「広告」というアイコンが、オーガニック検索結果に早くたどりつくための助けをしている。もしかするとBingを使用している人は広告とオーガニック検索結果の違いに気づいていないのかもしれない。Bingのユーザーはアボブ・ザ・フォールドに滞在する時間が長く、ビロウ・ザ・フォールドにあまり行かないという事実もこれを示唆している。

avg_time_fixating

結論

Bingでは、特に最初の5つの検索結果(右側にあるリッチテキストや広告に相対するもの)を吟味する時間がユーザーの時間の中で大きな割合を占めている。

最も人気で親しまれている検索エンジンということもあって、Googleのユーザーは検索結果ページ全体をくまなく見ることを苦に思っていないようだ。リッチデータを見たり、すぐに画面をスクロールしてビロウ・ザ・フォールドの結果を検討するのにためらいがないのだ。

おそらく検索エンジンとしてBingを使い慣れていないために、ユーザーは検索結果を見て、消化するまでに時間を要しているのだろう。

検索結果ページの進化は間違いなくユーザーの行動を変容させている。厳密なFパターンは既に通用しなくなっている。(少なくとも我々が調査した範囲では)リッチテキストと広告の出現によって、ユーザーは欲しい情報を得るためにページ全体を見るようになっている。Googleを見てみると、多くのユーザーが実際の検索結果を検討し始める前に、リッチテキストを見ているのである。


この記事は、ConversionXLに掲載された「F-Patterns No More: How People View Google & Bing Search Results」を翻訳した内容です。


普段目にしている検索結果画面の見方を改めて客観的に眺めると興味深い点が多いですね。また、検索エンジンの進化に伴いユーザー行動が変容しているからこそ、時代に合わせた検索マーケティング戦略をしていく必要がありますね。
このような調査でさらに大きい母数で行っているものなどがあれば、今後も紹介していきたいと思います。
— SEO Japan

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Googleサーチコンソールベータ版の新機能の一部をご紹介

年明けより新サーチコンソールのベータ版テスターの範囲が拡大しているようですが、
12か月のレポートが見れるようになるという機能に加え様々な機能が追加されている模様です。
今回の記事ではその内のいくつかが紹介されているので、ご確認ください。
記事の最後にベータ版へのアクセスのURLもございますのでチェックしてください。– SEO Japan

ご存知のようにサーチコンソールのあたらしいベータ版がさらに多くの人へと公開され始めている。Google招待メールには「Introducing the new Search Console (beta)」と書かれている。

以下がemailのスクリーンショットだ。
サーチコンソールベータ版招待メール(英語)

Googleはさらにベータ版で新機能の追加も行っており、過去の記事はここから見ることができる。
さらに直近でいうとGoogleは以下を追加している。

1 インデックスカバレッジレポート(日本語版では「インデックス登録の対象範囲」)からのエクスポート機能が追加

2. 過去のサーチコンソールではAMPレポートのみで可能であった「修正を検証」する機能が、新しいベータ版では他のページでも行うことが可能に

新しいサーチコンソールのインデックスカバレッジレポートにエキサイティングな新機能が追加された。まずはエクスポート機能の追加だ。どのようなデータでもエクセルフォーマットやスプレッドシートの形式でダウンロードすることができる。次に(修正を行った後に)エラーの検証ができるようになった。修正が完了したら下部へと移動が行われる。

3.パフォーマンスレポートでは「新しい出来事」という便利な機能が追加された。

さらにインデックスカバレッジレポートでは「新しい出来事を発見」という素敵な機能も追加されている。点線の上にマウスを乗せると、その時期に起こった事象のレポーティングを見ることができる。また(新機能ではないが)「表示回数」をグラフに追加することもできる。

Googleは今後数週間、数か月の間にさらに多くの機能をサーチコンソールベータ版へと追加し続けるだろう。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google Search Console Beta Sends Invites To More Webmasters & Adds Features」を翻訳した内容です。


テスターに選ばれているユーザーであればこちらからアクセスができます。サーチコンソールβ版リリースのニュースがあって以来、今か今かと招待のメールを待っていましたがSEO Japanには招待のメールは届いておりません。。
それでも上記のURLにはアクセスができたので、メールを受け取っていなくてもテスターに選ばれている可能性があるかもしれません。もしかすると日本では招待メールは送られてこないのでしょうか?– SEO Japan

【必読】SEO20年間の歴史まとめ

みなさま、新年明けましておめでとうございます。
2018年もSEO JapanはSEOのみにとどまらず、広くWEBマーケティングに役立つ情報を発信してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

さて、新しい一年の幕開けということで、何か新しいことを初めてみようと思われている方も多いかもしれません。
そんな時は、日本で古くから使われている「温故知新」という言葉を思い出してはいかがでしょうか。
Googleの強調スニペットでは、「昔の事をたずね求め(=温)て、そこから新しい知識・見解を導くこと。」とされています。変化の激しいSEO業界だからこそ、歴史を知ることで新しい発見があるかもしれません。

ということで、今回はSEOの歴史を振り返るのに最適な記事をご紹介します。2018年の幕開けに、SEOのルーツを訪ねる旅に出かけてみてはいかがでしょうか?– SEO Japan

※記事中のリンク先は英語の内容になります。

SEO_20years_of_history

今日、SEOはGoogleを中心として回っている。しかしながらSEOとして知られている手法は、世界で最も有名な検索エンジンがラリー・ペイジ氏とセルゲイ・ブリン氏によって発明される前から存在しているのだ。

1991年に世界で最初のウェブサイトが公開されたタイミングや、1997年頃最初の検索エンジンのローンチのタイミング(SEOという言葉はこの頃から「正式」使われるようになった)に、SEOなどの検索エンジンマーケティングは生まれたはずだという人もいるかもしれない。

「Digital Engagement」の著者であるボブ・ヘイマン氏は、他でもないロックバンドグループのJefferson Starshipのマネージャーこそが、SEOの誕生を助けてくれた人物であり、非常に感謝しているという。このマネージャーはJefferson Starshipの公式ウェブサイトが、当時いくつかの検索エンジンで1ページ目のトップではなく、4ページ目に位置していることに危機感を覚えていた。

この逸話が本当か否かかは分からないにしても、全ての証拠がSEOという言葉が1997年頃に生まれたということを明確に示している。
さらに調べを進めてみると、Multimedia Marketing Groupのジョン・オーデット氏が、少なくとも1997年2月15日よりも前にこの言葉を使用していたことが分かる。

検索エンジンで上位表示させることは、1997年の当時もまだ新しいコンセプトであった。また、ディレクトリドリブンでもあった。DMOZが初期のGoogleの仕分け方法をサポートするまで、LookSmartはZealによって提供され、Go.comは自身のディレクトリで、YahooのディレクトリはYahoo検索において主要なプレイヤーであった。

DMOZはあまり聞き慣れないかもしれないが、Mozillaのオープンディレクトリプロジェクトであり(Mozilllaは会社名で、旧SEOMoz、現在のMozはブランドの名前であるのは覚えておいた方が良い)、ウェブページのタウンワークのようなものであった。もともとYahooは、この中から編集者によって認められた最高のウェブサイトを探すために設立された。

見た目は良いが、トラフィックが少ないウェブサイトを製作したクライアントの要望により、私は1998年にSEOを始めた。詳しいわけではなかったが、徐々に慣れていった。繰り返すが、当時ワールドワイドウェブは、まだほとんどの人にとってとても新しいコンセプトであったのだ。今日においては、すべての人がSERPs(検索結果画面)を支配したいと思っているが。

SEO(検索エンジン最適化) vs SEM(検索エンジンマーケティング)

SEOが正式な名前になる前、他の用語が同じような意味合いで使われていた。

例えば
Search engine placement(placement:配置)
Search engine positioning(positioning:位置決め)
Search engine ranking
Search engine registration(registration:登録)
Search engine submission(submission:提出)
Website promotion
などがある。

しかし、「SEM(検索エンジンマーケティング)」という言葉抜きで議論をすることはできなかった。
2001年には一人の著名な業界のライターが、「検索エンジン最適化は、いずれ検索エンジンマーケティングに置き換わることになる」と提唱した。もちろんこの予想は外れたわけだが。

「SEOは死んだ」「新しいSEO」などの誤った主張や、「検索体験最適化(Search “Experience” Optimization)」のようなSEOの再ブランディングの試みを目にする機会はたくさんあるだろうから、心の準備をしておいた方が良い。

結局は検索エンジンそのものを最適化するのではなく、我々自身のウェブ上での存在感を最適化するものであることなどを考えると、SEOという用語は完璧ではない。しかしながら、この言葉は業界で20年以上好んで使われた言葉であり、今後も使われていくだろう。

「検索エンジンマーケティング」という言葉はまだ使われることはあるが、ペイドサーチと結びつけられることが多い。二つの言葉は今日においては共存している。

検索エンジンの歴史におけるタイムライン

検索エンジンは我々が情報を探し、調査を行い、製品やサービスを購入し、エンターテイメントを消費し、他人と繋がる方法を変えてきた。
ウェブサイト、ブログ、SNS、アプリなど、ほぼすべてのオンラインでの目的の背後には検索エンジンがある。検索エンジンは、日常生活において繋がりを生み出し、様々なものの道しるべとなっている。

しかし、これらすべてはどのようにして始まったのだろうか?
検索エンジンと検索エンジン最適化の歴史から、世界の重要な一部となっているこのテクノロジーのルーツを理解するために、重要なポイントをタイムラインに沿って以下にまとめた。

SEOの夜明け「開拓前」時代

1990年代、検索エンジン同士の争いは熾烈を極めていた。AltaVista、Ask Jeeves、Excite、Infoseek, Lycos、そしてYahooのような手動、自動の検索エンジンの中から、人々は好きなものを選んで使っていた。
当初SEO的な対策としては、オンページのものしかなかった。この対策は、コンテンツの質や関連性が高いか、十分なテキストがあるか、HTMLのタグは正確に設置されているか、他の要素に対しての内部と外部リンクがあるかといったものなどを含んでいた。
この時代に上位表示させるためには、ウェブページ内とメタタグ内で十分な回数キーワードを配置すれば良かった。キーワードを100回使用しているページを上回るためにはどうすれば良いか?キーワードを200回使えば良いのである。今日ではこの行為のことをスパミングと呼んでいる。

この時代には以下のような出来事があった。

1994年:当時スタンフォード大学生であったジェリー・ワング氏、デビッド・ファイロ氏らの手によって、キャンパストレーラーの中でYahooが生み出された。Yahooはもともとブックマークのリストであり、面白いサイトをまとめたタウンワークのようなものであった。ウェブマスターはYahooで検索が行われた際に自分のページが表示されるために、手動でYahooのディレクトリにインデックスの申請を出さなければならなかった。後にAltaVista、Excite、そしてLycosもこの機能を採用した。

1996年:スタンフォード生のペイジ氏とブリン氏は、サイトを被リンクの関連性や人気から評価する新しい検索エンジン「Backrub」を開発し、テストを行った。BackrubはのちのGoogleの前身となるものである。InktomiによってHotBotが生み出されたのもこの頃である。

1997年:ウェブマスターらが検索エンジンを活用するようになったのを受けて、ダニー・サリバン氏は検索に関する事例や検索順位を改善する方法など、検索エンジンの情報などを発信するウェブサイト、Search Engine Watchをローンチした。(10年後、Search Engine Watchを去った後、サリバン氏は有名な検索メディアであるSearch Engine Landを立ち上げる)この時期にはAsk Jeevesもローンチされ、Google.comが取得された。

1998年:Goto.comがローンチされ、スポンサード・リンク、有料検索の仕組みが用いられた。Goto.comはInktomiにより提供され、利用していた広告主は上位表示させるために入札を行なっていた。Goto.comは最終的にYahooに買収された。DMOZ(オープンディレクトリ)はSEO実践者がページをリスティングさせるために最も人気のあるとなった。この時代にMSNはMSN Search(元々Inktomiにより提供されていた)で検索業界に参入した。

1999年:最初の検索マーケティングのカンファレンス、Search Engine Strategies (SES)が開催された。当時のサリバン氏によるまとめはここで見れる。(SESは2016年に終了するまで、様々なスポンサー企業によって名前を変えながら開催されることになる)

Googleの革命

2000年YahooはGoogleとパートナーシップを結び、Inktomiの代わりにGoogleの検索アルゴリズムを採用するという、史上最悪の戦略的判断を下してのけることになる。先に言っておくとGoogleは当時あまり知られていない検索エンジンであった。いや、無名であった。結果としてYahooの全ての検索結果はGoogleによる提供となってしまい、最終的には彼らの最大のライバルを世界に紹介した挙句、Googleという名前を世に知らしめてしまうことになった。
これ以前の検索エンジンは、ページ内のコンテンツ、ドメイン名、前述のディレクトリへの追加、基本的なサイト構成(パンくずリストの設置)などを主に使ってサイトのランク付けを行なっていた。しかし、Googleのウェブクローラートページランクのアルゴリズムは情報の検索において革命的だった。Googleはオンページの要素と、ページに向けられている外部リンクの量と質というオフページの要素を考慮した。(アンカーテキストもだ)

考えてみれば、Googleのアルゴリズムは本質的には「もし誰かがあなたのことについて話しているのであれば、あなたは重要である」ということである。

リンクはGoogleの数あるランキングアルゴリズムのうちの一つに過ぎないとしても、SEOの実践者はリンクが最重要な要素であると信じきっており、リンクビルディングという業界が生み出された。
その後10年間、上位に表示させたいという願いとともにSEOはリンク集め合戦となってしまい、リンク戦略は乱用された挙句、Googleに対処されることになる。
2000年はGoogleツールバーがInternet Explorerで利用できるようになり、SEO実践者がページランクスコア(0-10の間の数字)を見れるようになった年でもあった。これによってリンク交換リクエストメールのブームが到来してしまった。

本質的に言うと、Googleはページランクによりリンクに金銭的な指標を持ち込んでしまったのである。今日ドメインオーソリティが誤用されているように。Googleのオーガニック検索結果でも、2000年頃にいくつかの企業でAdwords広告が開始された。これらの有料検索広告が自然検索結果の上や下や右に表示されるようになったのである。

一方で何人かのウェブマスターが、非公式にロンドンのパブでSEOに関する情報交換を行うようになった。この非公式の集会が結果的に今日も続く巨大なカンファレンスPubconと呼ばれるようになった。

その後数年間、SEO業界では毎月GoogleDanceが行われ、Googleは定期的にインデックスをアップデートするようになり、時にランキング変動の最重要の要素になることもあった。

Googleのブリン氏は、かつてGoogleはウェブスパムを信じないと公言していたが、2003年頃にはその考えも変わっていただろう。
キーワードをX回ページ内で繰り返す行為の重要性が下がったため、フロリダアップデートのようなアップデートでSEOに携わる人々は大変な経験をした。

Google AdSense:粗悪コンテンツのマネタイズ

2003年Blogger.comを買収後、Googleはパブリッシャーサイト上のAdWords広告をターゲットとしたAdSenseをローンチした。AdSenseとBlogger.comの組み合わせにより、インターネット出版の興隆とブログの革命がもたらされた。
Googleはおそらくこの時気づいていなかっただろうが、後に解決しなければならない問題を自分たちで生み出していたのだ。AdSenseはスパム的な手法と、クリックとお金を獲得することだけを目的としたAdSenseのために作られたサイトを生み出してしまったのだ。これらのサイトは内容が薄く、中身が無く、他のサイトから盗用した内容のコンテンツで満たされていた。
そして、2003年にはもう一つ重要な出来事があった。私が、今あなたがいるサイト(Search Engine Journal)を設立したのだ!このメディアがかつて無いほど強力になり、続いていることをとても嬉しく思っている!

ローカルSEOとパーソナライズ化

2004年ごろ、Googleと他の有力検索エンジンが、地域的なインテントを含むクエリの検索結果の改善を始めた(例:レストランや配管工他、あなたの街の他の種類のビジネスやサービス提供者)。2006年までにGoogleはMaps Plus Boxをリリースし、当時の私はとても強い感銘を受けた。

また2004年は、Googleエンドユーザーのデータを一層活用し始めた年でもある。例えば検索結果のパーソナライズ化のために、検索結果や興味のデータが使用されるようになった。これはコーヒーショップであなたの隣にいる人が同じクエリを調べていても、あなたが見ている検索結果とは違う結果を見ている可能性があるということを意味する。

さらに2005年にはnofollowタグがスパムに対抗するために制作された。SEOの専門家はページランク・スカルプティングのためにこのタグを使用した。

Googleはさらに注目に値するいくつかのアップデートを発表した。
ジャガーアップデート 当時横行していたリンクの交換を抑制し、アンカーテキストのランキング要素としての重要性が低下したことを布教する助けをした。

ビッグダディーアップデート(RealGeeksのジェフ・マンソン氏が名づけ親) サイト間のリンクの価値と関係性を理解させるGoogleの仕組みを改善した。

YouTube、Googleアナリティクスとウェブマスターツール

2006年10月、Googleはユーザー制作のビデオシェアネットワークであり、最終的に世界2番目に検索に使用されることになるYouTubeを16億ドルで買収した
今日、YouTubeは10億人以上のユーザーを抱えている。その人気の上昇により、ビデオSEOはブランド、ビジネス、そして個人の成功の足がかりとして必要となった。
Googleはさらに2つの非常に重要なプロダクトをローンチした。
Googleアナリティクス この無料のWEBベースのツールは人気のあまり、ローンチ時サービスがダウンしたり、メンテナンス警告などがあった。
Googleウェブマスターツール 現在はサーチコンソールとして知られている。ウェブマスターがクローリング時のエラーや、どのような検索の時にサイトが表示されているのかを見たり、再クロールをリクエストすることができるツールである。

さらに2006年XMLサイトマップが、様々な検索エンジンからサポートされることになった。XMLサイトマップは、ウェブマスターがクローリング可能なURLを、検索エンジンに対して知らせることを可能にした。XMLサイトマップは検索エンジンがよりスマートにクローリングできるように、URLのリストだけではなく、その情報の長さを含んでいる。

ユニバーサル検索

2007年以降、我々は検索がより新しくエキサイティングな手法として進化し始めていることを目の当たりにした。これらのすべてのアップデートは、ユーザー体験を向上させることを目的として行われた。
まずはGoogleユニバーサル検索がある。これが登場するまでは、検索結果には10個の青いリンクのみがあった。
その後Googleは、伝統的なオーガニックの検索結果と、ニュース、ビデオ、画像検索を融合させるようになった。これはフロリダアップデート以降、Google検索、そしてSEOにとって最大の変化であった。

汚水の浄化

2008年、Googleの元CEOであるエリック・シュミット氏は、「インターネットは現在汚水だまりになっており、ブランドがその解決策である。ブランドにより、この混乱を整理することができる」と言った。
彼のコメントから6か月もしないうちに、Googleのヴィンスアップデートが行われ、有名ブランドは軒並み検索結果内の順位が改善された。
しかしGoogle曰く、このアップデートはこれらのブランドを有利にすることが目的ではなかったという。Googleはアルゴリズムの信頼を得ることを重要視していた。(往々にして有名ブランドは、無名で確立されていないブランドよりも信頼が高いものである)

このアップデートの直後、Googleはインデキシングのスピードを改善するため、カフェインと呼ばれるアップデートをリリースした。Search Engine Journalが当時レポートしたところによると、「カフェインはより広い範囲のウェブをクローリングし、速く、正確に関連性の高い検索結果を返すべきであるGoogleにとって、次世代の検索アーキテクチャであった」とされている。
スピードと言えば、2010年にGoogleはサイトスピードがランキング要素であるとアナウンスした。

Bingと検索プレイヤー間のアライアンスについて

2009年、Microsoft Live SearchはBingと名称変更を行った。Googleの70%近い市場シェアに対抗するため、YahooとMicrosoftは10年間のパートナー提携を行った。(しかしながら、この提携は5年後に解消された)
MicrosoftのBingは、Yahooのオーガニックとペイドの検索結果を共に提供した。この提携により、Bingは検索エンジンとして明確なナンバー2になったが、米国内でもグローバルで見ても、Googleの牙城を崩すには至らなかった。

ソーシャルメディアの台頭

別の現象は2000年代後半に現れた。ソーシャルネットワークである。GoogleはYouTubeに対して大きな投資をした。(Google+で再度挑戦)
しかしその後、Facebook、Twitter、LinkedInのような他のネットワークが主要プレイヤーとして登場した。(その後数年で多くのサービスが現れては消えた)

これらのソーシャルメディアが興隆する中で、ソーシャルのシグナルが検索結果に影響があるという推測が生まれた。確かに、ソーシャルメディアはSEOの助けになる。しかしそれは、間接的に行われるのである。他のマーケティング手法がウェブサイトへのトラフィックを増やし、ブランド認知と親和性を向上させるのと同様だ。(これによって検索の満足度が向上する)

ソーシャルシェア(いいね!、ツイート、+1’sなど)が検索結果に与える影響が、Googleによって繰り返し否定される一方、ランキング要因の調査で度々強い相関性があるとしてリストアップされている。もしこのトピックについてもっと知りたければ「How Social Media Helps SEO [Final Answer]」を読むことを強くおすすめする。

Google動物園:パンダとペンギン

Googleは再度検索結果の浄化、高品質のサイトの評価を行うために、2011年と2012年に二つのメジャーなアップグレードでSEOへ大きな影響を与えた。

2011年にGoogleは検索結果が厳しい調査に直面しているということに気づいた。「コンテンツファーム」と呼ばれるボリュームが大きく、質の低いコンテンツが検索結果を支配していたためだ。Googleの検索結果画面は、複製コンテンツや自動生成コンテンツで満たされており、時にごみサイトがオリジナルのコンテンツを上回るということすらあった。

結果的に、これらのサイトはものすごい額の収益を上げることなったが(GoogleがAdSenseの問題を自ら生み出したと言ったのを覚えているだろうか?) Googleのオーガニック流入により生き死にが決まった。

しかしGoogleのパンダアップデートが2011年に発表されるや否や、多くのウェブサイトでは一夜にしてほとんどのトラフィックが消えうせたのだ。Googleは高品質サイトとしてみなされる基準を提供した。

低品質コンテンツの排除を目的として、パンダアップデートは定期的に行われ、最終的には2016年にGoogleのコアアルゴリズムへ統合された。

パンダアップデートの影響からウェブサイトがまだ回復している中で、Googleはアグレッシブスパムタクティクスを検索結果から排除することを目的として、大方の予想通り最適化したアルゴリズムを発表した。
これは結果的にペンギンアップデートと呼ばれることになり、リンク体系(異常なリンクパターン、ランクインさせたいキーワードと一致する大量のアンカーテキストを含むウェブサイト)とキーワードの詰め込みをターゲットとした。

ペンギンアップデートはパンダアップデートほど頻繁なアップデートではなかったが、1年以上かけていくつかのアップデートが行われた。そして2016年に、パンダアップデートのようにペンギンアップデートは、Googleのリアルタイムアルゴリズムの一部になった

「文字」ではなく「意味」

2012年にGoogleはナレッジグラフをリリースした。これは文字としてのキーワードの解釈から、意味やインテントまで理解をするというシフトの中で、大きな一歩であった。

Googleのエンジニアリング部門シニア・バイスプレジデントであったアミット・シングハル氏は以下のようにローンチ時に説明した

「ナレッジグラフはGoogleが知っている人や場所(名所、有名人、町、スポーツチーム、建物、地理的特徴、映画、太陽系の惑星、絵画作品)などの物事について検索することを可能にし、あなたの問いかけに関連する情報を簡単に得ることができるようになった。これは次世代の検索を築くのに非常に重要なステップで、Webの集合知、そして人間的な世界の理解の仕方に近づいた。」

Googleはこの情報を使って検索結果を改良した。ナレッジパネル、ナレッジボックス、そしてカルーセルは、ナレッジグラフ内の数多くの事実やデータのうちの一つを検索をすればいつでも現れる。

Googleの次世代の検索のための次の一手は、2013年にハミングバードという形で打たれた。このアルゴリズムでは自然言語クエリや、会話的な検索を適切に取り扱うようになった。
モバイル(と音声)の盛り上がりにより、Googleは検索者のニーズを満たすためにアルゴリズムの機能を完全に再構築する必要があった。
ハミングバードは2001年以来、Googleのコアアルゴリズムの変更の中で最大のものであったと言われている。特にモバイルユーザーに対してGoogleは明らかにスピードが速く、関連性の高い検索を提供しようとしていた。

モバイルファースト

2005年頃から、「今年がモバイル元年なのか?」という問いが業界内で聞かれ始めた。
2005年や2006年ではなかったようだ。2007年でも、2008年、2009年でもなかった。2010年でもないとしたら、一体Googleはいつからモバイルファーストカンパニーになったのだろうか?
そして、2011、2012、2013、さらに2014と時は経過した。モバイルは異常なほど成長を続けていたので、過熱気味に語られていた。より多くのユーザーによるスマホを受け入れが進むほど、ビジネスチャンスの模索は広がった。
ついに2015年、Google内でモバイル検索が初めてデスクトップの検索を上回った時に、モバイル元年が到来した。
このことが調査の数字上真実であった一方で、検索の意図は従来と全く異なりコンバージョン率はモバイルデバイスの方が非常に低かったというのもまた事実であった。

またこの年は、モバイルのみのインターネットユーザーが、デスクトップのみのユーザーの数を上回ったとcomScoreが発表した年でもあった。
そして、大方の予想どおりGoogleがモバイルフレンドリーなアルゴリズムのアップデートを発表したのも2015年であった。このアルゴリズムは、情報がモバイルフレンドリーのウェブページ内であろうがモバイルアプリ上であろうが、もっとも関連性がありタイムリーな結果を提供するものであった。
2016年には、Googleはページスピードを改善するために、AMPを導入した。AMPはコンテンツを即座に読み込むよう構成されており、主にニュースメデイアやパブリッシャーに採用された。
そしてモバイル化の流れはまだ続く。モバイルファーストインデックスが2018年のどこかに向けて準備中である。

機械学習、AI、スマート検索

先に、情報検索で成功したGoogleがモバイルファーストカンパニーになったと話した。ただ、2017年にそれは変わった。なぜならGoogleのCEOサンダー・ピチャイ氏がGoogleがAIファーストの会社であると宣言したためである。
今日Google検索は、リンクのリストを提供するのでなく、情報を提供したりアシストをするようになっている。それがGoogleがGoogle検索、Gmail、AdWords、GoogleAsistant、その他全てのプロダクトにAIを入れている理由である。
検索で言うと、我々はすでにGoogleRankBrainによりAIの衝撃を目の当たりにしている。2015年10月にアナウンスされ、当初は15%のGoogleがまだ見たことのない検索を、ユーザーが入力した言葉やフレーズに基づいて解釈するために使われていた。
それ以来、GoogleはRankBrainを使う範囲すべての検索へと拡大させた。RankBrainがランキングに影響をもたらす一方で、かつてのようにX、Y、そしてZをすれば良いランキングを得られるというものではなくなった。
そしてインテリジェント検索の世界はまだ拡大する。
音声検索は増加している。画像検索は異常なほど良くなっている。そしてユーザー(とブランド)はチャットボットとパーソナルアシスタント(例:AppleのSiri、AmazonのAlexa、MicrosoftのCortanaなど)をどんどん受け入れるようになっている。
今後のSEOも非常にエキサイティングになるであろう。

結論

検索エンジンとSEOは1990年以降長い道のりを辿ってきており、この記事で紹介したのはその中のほんの一部だ。
SEOの歴史は、新しい検索エンジンの誕生、古い検索エンジンの衰退、新しい検索画面の機能、新しいアルゴリズム、頻繁なアップデート、素晴らしいSEOのメディア、カンファレンス、ツール、そして専門家など、常にエキサイティングな出来事であふれている。
検索エンジンとSEOは数年で凄まじい発展を遂げてきたが、その中で一つ変わらないことがある。

それは、検索エンジンがある限りSEOは存在する、と言うことだ。
そう、全てはまだ始まったばかりなのだ!


この記事は、Search Engine Journalに掲載された「20 Years of SEO: A Brief History of Search Engine Optimization」を翻訳した内容です。
改めてSEOの変遷を振り返ってみると、やはり歴史は繰り返しているのかもしれないと感じます。
例えばブランドサイトの検索順位が結果的に改善されたヴィンスアップデートなどは、今日GoogleがE-A-Tを重視するようになり、信頼性の高いサイトがより評価されるようになったことに通じているところがあるかもしれません。
2018年も多くの変化が予想されるSEO業界ですが、今年も有益な記事をご紹介していきたいと思いますので、どうぞもよろしくお願いいたします。–SEO Japan

SEO + UX =成功 の法則

かつては現在に比べると技術的要素が強かったSEOも、検索ユーザーを満足させることが重要な要素となり、「UX(User Experience)」の重要性がより強くなっています。
「UX」という言葉は広義で、曖昧だからこそ、SEOにおける「UX」という言葉の定義を再確認するために、本記事をご活用いただければ幸いです。
— SEO Japan

近年SEOのベストプラクティスはUXへの考慮を含むようになってきた。
コラムニストのSherry Bonelliが、SEOとUXがいかにしてユーザーと検索エンジンを助けるのかを説明する。

SEO + UX =成功 の法則

古き良き時代のSEOはシンプルだった。ページをキーワードで埋め尽くし、1位にランクインすることができた。ああ、あの簡単な日々に戻れたら…
今日、どのページを検索結果(SERPs)の上位に表示させるかを決める際に、Google(と他の検索エンジン)は何百もの要素を考慮に入れている。

この新しい現実はユーザー体験(UX)の要素が、SEOのベストプラクティスになだれ込んでいるという事を意味している。
あなたのサイトはどれだけ誘導されやすいだろうか?ユーザーが滞在してエンゲージしたいと思うコンテンツを持っているだろうか?
安全で、モバイルフレンドリーだろうか?

SEOとUXの関係性は、SEOは検索エンジンをターゲットとしており、UXはWebサイトの訪問者をターゲットとしている、と考えるべきだ。

以下が、SEOとユーザー体験共に影響する一般的なWebサイトの要素だ。

見出し

印刷物の見出しが情報を探すのを容易にしているように、Webサイトの見出しも訪問者と検索エンジンがページを徘徊して、理解して、分析するための助けとなっている。
見出し(<h1>, <h2>, <h3>, <h4>, <h5> そして <h6>)は読者と検索エンジンに対して、段落/部分がどのような内容であるのかを伝え、そしてコンテンツ内の論理階層を示さなければならない。
見出しは読者がページ内で迷ったときも助けとならなければならない。
単一のh1タグだけを使用することで、検索エンジンとユーザーがページの主題を知ることができる。h1は基本的に、トップの近くに表示されているコンテンツの最初のピースである。(h1は本でいうところの「章」だと考えるとよい)

他のヘッダー(h2からh6まで)は、残りのページを適切に構成するためにh1に従わなければならない。
他の見出しは、利にかなっている限り、一つのページで何度か使用することができる。
全てを使用する必要はなく、時にh1と少しのh2だけで事足りてしまう事もある。

簡単なナビゲーションとサイト構造

いまだにサイトナビゲーションの事について話しているのは、クレイジーだと思われるかも知らないが、話そうと思う。
これを理解していないサイトが、世の中にはあまりにもたくさんあるのだ。サイト構造はユーザーにとって重要であるだけではなく、
検索エンジンのためのあなたのサイトのロードマップでもある。

あなたのサイトの訪問者の多くは、ホームページ経由で流入していないことを心にとめておいた方が良い。
つまり、どのページにユーザー(もしくは検索エンジンのクローラー)がランディングしようとも、あなたのサイトは簡単にナビゲートできなければならない。

サイトのナビゲーションは、ファンシーなポップアップや、長い選択肢、ユーザーがあなたのサイトの別のセクションやホームページへの戻り方が分からなくなった際のかくれんぼや行き止まりのための場所ではない。

ヘルスケア大手のAnthemのホームページの、デスクトップとモバイルでメニューをクリックした時に画面全体で表示されるメニューを見てほしい。

Anthemホームページ
Anthemナビゲーションメニュー
Anthemモバイルメニュー

メニューが画面全体に表示されるので、ユーザーはナビゲーションの下のコンテンツを読むことができない。これはとても残念なユーザー体験を生み出してしまっている。
人々がモバイルデバイスを使う時、このようなメニューでは我慢できない可能性がある。

付け加えてクリーンなサイトのナビゲーションとサイト構造は、Googleの検索結果に表示されるサイトリンクとして現れる可能性もある。
サイトリンクは検索結果ページの表示域を奪い、競合への余地を少なくする(願わくば、あなたのサイトがさらにクリックされる)助けとなる。
サイトリンク

Googleのアルゴリズムはどのサイトがサイトリンクを得るか(どのサイトが得ないか)を決定する。彼らはこの決定を主にサイト構造に基づいて行う。

我々はユーザーに関して有用だと考えたときのみ、サイトリンクを表示する。
もしあなたのサイトのサイト構造が、アルゴリズムが良いサイトリンクを探させないような構造になっていたり、あなたのサイトのサイトリンクがユーザーのクエリに関連性がないと我々が判断すれば、表示は行わない。

ユーザーシグナル

私はユーザーシグナルが、検索エンジンのランキングにとってより重要な要素になると考えている。
訪問者がクリックするようなGoogleマイビジネスへの投稿があるか?モバイルデバイスを使っているユーザーがclick-to-callの機能を使用して電話をかけているか?満足した顧客は星5つの評価を残していて、あなたはそれに反応しているだろうか?
Googleが、サイトの滞在時間や直帰率などが直接のランキング要素ではないとしているが、これらのシグナルと上位表示には強い相関関係があることを研究が示している。
Googleがすべてを見ていて知っているとしよう。
あなたの顧客が、あなたと持つであろう全てのタッチポイントと交流は、あなたのコンテンツにユーザーが興味がありエンゲージしていることをGoogleに対して示すことになる。

サイトスピード

サイトスピードは長らくGoogle検索のランキング要素になっていて、さらにモバイルページスピードは(デスクトップ以上に)このランキング要素を決定する為に使用されている。
なので、素早くロードするページを用意するのだけが重要という訳ではなく、モバイル体験は速い必要がある。
Googleのページスピードインサイトツールは、URLを入力することで、モバイルレスポンシブに関して持つであろう問題を確認する事を可能にする。

驚くべきことに、強大な開発力とITの予算を持つ大きなサイトですらスピード問題を抱えている。Harbard Business ReviewのサイトのPoorの結果を見てほしい。

Harvard Business Reviewスピードテスト

便利さゆえにモバイルデバイスで閲覧されることが多い、重いコンテンツを持つニュースサイトなどは、特にサイトスピード問題に気を付けなければならない。

モバイル体験

「モバイル体験」について考えるとき、スピードは考えなけらばならないことの一つであるが、見た目、雰囲気、ナビゲーション、テキスト、イメージなどサイト全体の話もまたしかりである。
Googleが2015年のモバイルフレンドリーアップデートを発表して以降、ウェブマスターとSEOの専門家は「モバイルフレンドリー性」をランキング要素として考慮する必要性が生じた。
そして、モバイルファーストインデックスが2018年に来ると言われている中で、Googleのアルゴリズムがランキングを計算する際、モバイルサイトがメインWebサイトとして扱われるようになるので、良いモバイル体験はさらに重要となる。

ユーザーもGoogleも探しているものを素早く探せる必要があるので、ナビゲーションはモバイル体験の重要な部品の内の一つだ。ボタンサイズとデザインでさえ、モバイルウェブサイトのやり取りに影響を与える。
モバイルWebサイトのすべての要素がユーザー体験に影響があり、そしてSEOにも直接(ないしは間接)的に影響を与える。

ローカルビジネスのWebサイトの検索の例でいうと、下記で示しているものを見つけた。
このサイトのモバイルサイトでいうと、半分以上の画面表示領域が巨大なロゴやソーシャルメディアボタンなどの不要な情報で埋め尽くされている。
さらに、彼らのメニューはとても小さく、また「メニュー」とすら言わず「~へ行く」と表記し、遥か離れた右側のメニューへのリンクを張っている。
これはとてもユーザーフレンドリーな体験とは言えない。

hometownrestyling

この会社は画面上部の散らかっているものを片付け、彼らのメニュー、商品そしてサービスをモバイルユーザーに対してさらに目立たせなければならない。
このようなシンプルでスマートなデザインの決定は、長い道を通ってユーザーだけではなく、Googleも喜ばせることができるのだ!

SEOとUX:勝利のコンビネーション

あなたは幸運なことに、SEOとUXがいかにして手を取り合って、人間の訪問者と検索エンジンのウェブサイトの成功体験を創っているかを見ることができただろう。
しかしどう思うだろうか?コンテンツを作るとき、サイトのユーザーの事を考えるだろうか?あなたのサイトが素晴らしいモバイル体験を創ることを担保するために、デザインチームとどのようにやり取りすればよいか?
あなたにとってのSEO要素とUX要素のバランスは何だろうか?我々はそれを聞くことを楽しみにしている!


この記事は、Search Engine Landに掲載された「SEO + UX = Success」を翻訳した内容です。


SEO関連の本やセミナーでもよく耳にするようになった「UX」
Googleの進化の流れに従うのであれば、今後もより重要な要素となることは間違いありません。
自分のサイトではどのようなUXが最適なのか、それを定義することが今後より重要となってくるのかもしれません。
— SEO Japan

【保存版】Google Search Console(サーチコンソール)を使って、サイトを改善するためのガイド

ニール・パテル氏によるサーチコンソールを使いこなすためのマニュアルとなります。
昨年ご紹介させていただいた同氏のサーチコンソールに関する記事と比べ、より「出来ることベース」でのアプローチとなっており、また各項目をさらに深堀りしているという点で異なった観点の内容となっております。昨年の記事をご覧いただいた方でも、復習にお役立ていただける内容となっております。– SEO Japan

【保存版】Google Search Console(サーチコンソール)を使って、サイトを改善するためのガイド

サイトのコンバージョンとリードを最適化することは、ビジネスにおける最高の投資のうちの一つだ。
滞りなく運営され、コンバージョンを生み出すウェブサイトは、いざと言うときビジネスの助けになる。
しかしこれは簡単ではない。コンバージョンは勝手に生じるわけではないのだ。
ありがたいことにGoogleは、サイトが欠いている、あるいは苦労していることに取り組む助けとなる無料のツールを用意している。

例えば、Googleのサーチコンソールがある。

これはGoogleの視点からあなたのサイトを診断するのにはもってこいのツールだ。
しかし使いかたは複雑で、サイトの改善アクションにつながるアドバイスが得られないこともある。

たくさんのデータと情報のセットがあるが、現状の分析データを改善するステップはない。

そして売上と収益を上げ続けるためには、サイトを改善し続けなければならない。
私は個人的にサイトを直すために何度もGoogle サーチコンソールを使っていた。

これはGoogle Analyticsでは収集できないデータを提供してくれる。しかし重要な点は、データをどのようにして自分にとって良い形で使うかを知ることだ。

今日はGoogleサーチコンソールを用いてサイトを改善し、コンバージョンをもたらすために、業界内の人間から見たいくつかの洞察を共有する。

Googleサーチコンソール とは何か?

Google サーチコンソールとはオーガニック検索でのプレゼンスを確認し、調整するためにGoogleが無料で提供しているツールだ。

Googleのサーチコンソールとは何か?

Google検索内で良い順位を保つことにおいて、SEO屋の親友である。
Googleサーチコンソールは、なぜあなたのサイトがオーガニック検索内で良い(もしくは悪い)動きをしているのかを理解するのを助けてくれる。

サーチコンソールを使うことで、Googleがあなたのコンテンツにアクセスできることを確認し、サイトをクリーンに保つためにスパム関連の問題を監視するのに役立ち、新しいコンテンツをクロールされるよう申請できたり、古いコンテンツを削除できるようになる。

ビジネスを持っている人、 SEO専門家、サイト管理者、ウェブ開発者、そしてウェブサイトを所有もしくは運営している人ならばこのツールは使い道があるだろう

ウェブサイトのトラフィック、ランキング、検索結果、サイトエラー、リダイレクトなどに関するたくさんの詳細データを見つけることができる。

もしサーチコンソールのセットアップをしていないのならば、数分でサイトをシステム内に入れることができる。

サーチコンソールのページへ行き、バーの中にwebサイトURLを入力し、「プロパティを追加」を押して確認してください。

サーチコンソールへようこそ

これが終われば、ウェブサイトのURLを確認しGoogleのEメールアカウントに紐づけることができる。

アカウントが作成できたら、次に基本を学ぼう。
コンソールのダッシュボードに行くと、左側にオプションのリストがある。

オプションリスト

このオプションメニューがダッシュボードだ。
ここからサーチトラフィックや、検索順位やサイトの見た目、クロールデータ(404エラーのような)、セキュリティ問題、ウェブツール、インデックスされたリンクなどのデータにアクセスすることができる。

それぞれのセクションはサイトに関するユニークなレポートをそれぞれ示し、サイトがどのように振る舞うかの重要な情報を与えてくれる。

しかし、サーチコンソールの欠点は行動を促すような洞察と問題の解決法を提供してくれないことだ。

疑わしい問題点を修正することの助けにはならない。それを理解することの助けにもほとんどならない。

くまなく理解するために、手始めにサーチコンソールを使ってみると良い。

一度使いこなせるようになったら、以下のサーチコンソールを使ってサイトを修正するヒントを見ると良い。

トラフィックをもたらしているクエリを見つける

サーチコンソールの素晴らしい恩恵の一つは、トラフィックをもたらしているクエリを見つけさせてくれることだ。
Googleアナリティクスもかつてこのデータを提供してくれたが、今はもうしてくれない。

例えばアナリティクスを使って、行動フローレポートを見るとキーワードデータとして以下のものがあるだろう。

トラフィックをもたらしているクエリ
ありがとうGoogleアナリティクス!このデータはSEOにとってとても有用なデータだ!(皮肉)
アナリティクスはキーワードのデータを提供してくれていたが、今はその多くがダークトラフィック(流入元が分からないトラフィック)か「not provided」として分類されている。

これはマーケティングの改善には約に立たない。

もしサーチコンソールの使い方を知っていれば、たくさんの有用なキーワードデータを見つけることができる。

クリック、インプレッション、クリックスル―レート、特定のキーワードとページの順位などでさえ知ることができる。

暗中模索をしてSEOに挑戦しなくても、ページが特定のキーワードに対してのパフォーマンスを確認することができる。

これらのデータをもとに将来のサイトやページに関する決定や変更を行う事ができるようになるのだ。

始めるためにはサーチコンソールを開き、「検索トラフィック」の中の「検索アナリティクス」 レポートをまずは開く。

検索アナリティクス

データについて触れる前に、重要な指標を選択しなければならない。
クリック、インプレッション、CTR、そして掲載順位を確実にクリックするように。

クリック、インプレッション、CTR、掲載順位

これらは、何がサイトにトラフィックをもたらしているのかを決定するのに重要な指標だ。

次に、このレポートで何を分析したいのかを選択しなければならない。
クエリセクションで始めることを私はおすすめする。

クエリセクション

クエリを選択することで、サイトにトラフィックをもたらしているすべてのキーワードを見ることができる。

何も示してくれないGoogleアナリティクスの空データを使うことはもうやめましょう。
下へスクロールして、現実の人々があなたのウェブサイトを見つけるのに使った検索クエリの膨大なリストを見てみましょう。

検索クエリリスト

これはGoogleアナリティクスが提供してくれないデータの宝庫だ。多くの有料SEOツールもこのデータをもってすらいない。
右側を見ると、各キーワード毎の指標を確認することができる。

キーワード毎の指標

クリック、インプレッション、CTR、掲載順位を見ることができるのだ。

このデータを使って、どのキーワードが最も良いパフォーマンスを誇るかを確認するとよい。
人々が興味を持つような新しいコンテンツの作成にさえ使う事ができる。

私はこれをいつもやる!もし検索クエリのデータの中で新しいトピックを見つけたら、ブログの投稿の中に入れ込むのだ。

長いコンテンツは勝つことができ、これらの検索で人々が僕のサイトを見つけてくれることは既に知っている。
つまりこれらのトピックについてブログを投稿するだけで、簡単にトラフィックを得ることができるということだ。

もし、さらなるオーガニックトラフィックを得たいのならば、サーチコンソールを使って人気のクエリを探す必要がある。

バックリンクを精査する

サーチコンソールを使ってサイトの改善を行う中で、私の好きな方法はサイトへの最善のバックリンクを特定することだ。
サーチコンソールは、誰が最も頻繁にあなたのサイトをリンク先に指定しているかについて、多様なレポートを提供してくれる。
これはあなたのサイトを加速させるような更なるバックリンクを作り出す機会を与えてくれる。

バックリンクはサイトの視認性を加速させる事においては、大きな要因である。
オーガニック順位はバックリンクに依存している。

百万以上のSERPsを対象にしたBacklinko’sの調査によると 、トップにランクインしているコンテンツは最も多いバックリンクを獲得していた。
総外部バックリンク数

トータルの外部バックリンクは大きなランキング要因である。検索結果画面のトップにランクインしているコンテンツは35,000余りのバックリンクを持っていた。
しかし、これだけがすべてではない。
どれだけのドメインからバックリンクを得ているかの数もランキングの中では重要な役割を担っている。

参照ドメイン数の数

これは、トータルのリンク数に加えて、様々なサイトからのバックリンクが必要であることを意味している。
しかしまた言わせてもらうと、これだけがすべてではない。

高いドメインオーソリティを持つ高品質なウェブサイトからのリンクも必要だ。
いくつかのディレクトリからのリンクを得ただけで、良いランキングを望むことは難しい。

ドメインリンクのオーソリティ

バックリンク元サイトのドメインオーソリティが高ければ高いほど、よりオーガニック検索結果で良い順位を加速させることができる。

バックリンクはSEOの親友だ。最高の外部リンクを見つけるために、バックリンクの数を絶えず監視する必要がある。

そして更なるリンクを生み出すために、今ある結果をさらにレバレッジすることができる。

手始めに、自分のサーチコンソールの一部のデータをもって試すことができる。
サイトへのリンク」へ行こう。

「サイトへのリンク」レポート

ここから、あなたのサイトが得ている最も良いリンクを分析することができる。どの他のサイトがあなたのサイトに最も良くリンクしているのか見ることができる。

もし一つのウェブサイトから大半のリンクが来ていることに気づいたならば、新たなサイトにリンクを飛ばすことをマーケティング戦略に盛り込むことができる。
それに加えて、サーチコンソールは最もリンクされている自分のコンテンツを示してくれる。

最もリンクされたコンテンツ

「最も多くリンクされているコンテンツ」の下の「詳細 ≫」をクリックすると、あなたのサイト向けにリンクを張ったすべてのサイトのマスターリストを確認することができる。
更なるアウトリーチのために、これらのリンクたちをスプレッドシートにダウンロードすることさえできる。
もしすでにそのサイトからバックリンクを獲得しているのならば、メールを送って相互リンクを提案してみよう。

これが私のお気に入りのテンプレートだ。

○○さん、こんにちは。
私のサイトの最新の記事にリンクをいただき、ありがとうございます。
私の方でもあなたの__にリンクを張らせていただきました。
とても素晴らしい記事で、私のサイトでも紹介させていただきました。

最近私の方でも「(ここに記事名やリンク)」という記事を最近投稿させていただきました。
数週間前に○○さんが投稿されていた記事に近いような内容です。

もし可能であればご一読いただき、ご自分の記事の価値を高めるように感じた場合は、
記事の中でご紹介いただくことなど可能でしょうか。

何卒よろしくお願いいたします。

ニール

バックリンクはSEOの戦略を高めるのに重要だ。サーチコンソールを使いあなたが獲得しているベストなリンクを探し、更なるリンクをレバレッジするためにこのデータを用いることを試すとよい。
もしサイトを目立たせたいのならば、更なるバックリンクを得る必要がある。

HTMLを改善する

ウェブサイトをページスピードインサイトで確認したことがあるなら、サイトをにとって厄介な問題はたくさん存在することをご存知だろう。
大きいイメージ、重いページの部品、ぞんざいなHTML、そしてコーディングの問題などがそれだ。
これらはあなたが思う以上に一般的なものだ。
私のページスピードインサイトの結果を見ていただきたい。

ページスピードインサイト

JavaScript、CSS、HTMLの行数を減らすことはページスピードの改善の大きな要素だ。
そしてスピードはサイトの改善にとって重要だ。

Googleの2016年の研究で、早いロード時間のサイトは直帰率が低いという結果が分かっている。
フルサイトの早い表示は直帰率を下げる

もし多くの顧客をつなぎとめ、競合に奪われないする様にするためにはスピードは重要なポイントとなる。
Backlinkoはさらにサイトの成功とスピードについて重要なデータを見つけている。

平均ロードスピード

Googleの上位にランクインしているコンテンツは最速の平均ロードスピードを誇っている。
コンテンツが早くロードするほど、オーガニック検索でも良いパフォーマンスをもたらす。
しかしページスピードが重要でありHTMLがそれに影響があると知ることは戦いの半分にしか影響を与えない。
HTMLは簡単に直せるものではない。考え抜かれたHTMLとはそもそもどんなものだろうか?
そこでサーチコンソールの登場だ!ダッシュボードへ行き、「HTMLの改善」レポートをクリックしよう。

HTML改善

これがあなたのサイトで問題となっている事項だ。

HTML改善事項

例えば、現在私のサイトではメタディスクリプションが重複している。さらにメタディスクリプションが短すぎるという警告も出ている。
それに
タイトルタグも重複してしまっている。
これらの問題すべてがHTMLに影響を与え遅く、パフォーマンスの低いサイトにしてしまうのだ。

これらのHTMLの改善提案のうち、「複数のメタディスクリプション」など一つでもクリックをすれば、それが生じているページのまとめを見ることができる。

HTML改善複製メタディスクリプション

「このテーブルをダウンロード」をクリックすると、重複しているメタディスクリプションが存在しているページとテキストが説明されているcsvファイルを入手することができる。

幸運なことにこれらを修復するのはとても簡単だ。

やることはYoastのようなプラグインを使って、SEOフレンドリーで簡単なメタディスクリプションを作ること、それだけだ。

Yoast SEO

これらの問題が存在する全てのページへ行き、重複コンテンツの削除を行うのだ。
コーディングなしでHTMLのエラーを改善するために、それぞれを新しいメタディスクリプションに置き換えよう。

数日したらサーチコンソールに戻ってきて、Googleがそれらの変化を汲み取ったか確認しよう。

これらの変更のうちのいくつかを行うだけでより速く、バランスのとれたサイトになるのだ。

インデックスされたページを確認する

HTMLを改善したら、どれだけのページがインデックスされたか確認する必要がある。
この情報は「Googleインデックス」の中の「インデックスステータス」にて確認できる。

インデックスステータス

どれだけの数のリンクがインデックスされて、そのうちのどれだけがロボットによってブロックされたか、を理解するためのシンプルで素晴らしいグラフをGoogleは与えてくれる。

インデックスステータスグラフ

それでは、これはなぜこれは有用なのだろうか?

この機能は、どれくらいの数のページがインデックスされ、検索結果に表示されているのかを予測するのを手助けしてくれる。さらに、どれくらいのページがGoogleクローラをブロックしているかも教えてくれる。

もしインデックスされたくない特定のページがあるのであれば、ここから排除することができる。

サイトマップにあるrobots.txtファイルで何が問題を引き起こしているのか確認すると良い。
サーチコンソールから、さらに直接特定のURLの診断を行うためには、次のヒントに従うとよい。

フェッチ&レンダリングでURLをテストする

サーチコンソールが提供している中で、私のお気に入りのツールの一つはフェッチ&レンダリングツールだ。
フェッチ&レンダリングツールは、Googleがどのようにあなたのサイトをクローリング、スキャンしているかを知るのを助けてくれる。

フェッチを使って、Googleクローラがあなたのページへアクセスできるかを決定したり、どのようにページがレンダリングされているのかを確認したり、クローラをブロックしているどんな画像やスクリプトでも特定することができる。
これは本質的にはあなたのサイトのクロールをシミュレーションするもので、デバッグや大きな問題を修復したりするのに使える。

もしサイトの順位にトラブルがあれば、多くの要因によるものかもしれない。

クローリングはあなたのサイトに影響を与えているエラーを見つけ出すのに最善のツールのうちの一つだ。
このレポートにアクセスするためには、「Fetch as Google」のレポートに行こう。

フェッチ&レンダリング

ここからテストしたいURLを入力することができる。

URL入力

URLの文字列を入力し「取得してレンダリング」を押そう。これで特定のウェブページをレポートし、サンプルクロールを実行することができる。
このテストクロールは数分で終わるはずだ。

生成されたレポートをクリックして、Googleがスキャンしないであろうそのページの要素を検証することができる。

もしどのように優先度付けするか分からない場合は、右側の「重大度」の指標を見るとよい。

フェッチ&レンダリング重大度

もし大半の問題が重大度が「低い」と判断されていた場合、重大度が高いものまで飛ばしてしまってよい。

このツールの最も良いところの一部はGooglebotがどのようにあなたのコンテンツを見ているかと、ページの訪問者がどのようにあなたのサイトを見ているかを比較できるところだ。

ページ見た目Googlebot vs 読者

ここで重要なのは端から端まで各ページをスキャンして、Googlebotがどのコンテンツを見ているかを判断できる点だ。

ユーザーが見えていたとしても、もしGooglebotがスキャンできなければ、ランキングパワーは一切付与されない。

フェッチ&レンダリングレポートで表れなかった要素を探そう。これらのアイテムはあなたのウェブサイトのパフォーマンスとオーガニック順位を高めることができる。

リッチカードとAMPの実装、およびモニタリング

Googleは2016年にリッチカードを世の中にリリースした。

彼らは、Googleで検索する人の視覚的な欲望に対してさらに訴えかけるであろうコンテンツを、サイト管理者が表示する新しい方法として開発した。

リッチカードを使う事で、更なるトラフィックとエンゲージメントをもたらす機会を得ることができる。

リッチカードは本質的には新しいリッチスニペットの形だ。

リッチカードとは何かのアイディアを得るためには、なんでも良いので基本的なGoogle検索を行うとよい。
例えば「アップルパイ レシピ」は詳細のリッチカードを表示する。

アップルパイレシピ

リッチカードを使用することは、間違いなくさらなるクリックをもたらす。

ユーザーにメタディスクリプションを無理やり読ませることなく、詳細の情報を見せることができる。

他の検索結果と区別できるような画像すら与えてくれる。

これは、リッチカードがどのように働きリッチスニペット(強調スニペット)とどのように異なるのかの良い例だ。

通常検索結果、強調スニペット、リッチカード

それでは、なぜこれがサーチコンソールに関係があるのか?リッチカードはサイトの改善とどのように関係するのだろうか?
実は、サーチコンソールにはリッチカードのパフォーマンスに特化したレポートとセクションがある。

リッチカードのパフォーマンス

リッチカードは検索での見栄えにおいてポジティブな影響がある。
例として、もう一度アップルパイの話を見てみよう。

アップルパイリッチカード

それぞれの記事が、どのようにリッチスニペットを持っているかを気付いただろうか?これは良いスタートだ。
これらのスニペットは、間違いなく良い結果とクリックスル―レートを生み出すだろう。

しかしBetty Crockerの3位の検索結果が、リッチカードが使用されているおかげで、実質的に1位にランキングしていることにも気づいただろうか?

これは、驚くべきことだ。

上位2つの競合を、それらのサイトが持っているランキングの力やバックリンクを使わずに、少しの努力するだけで追い抜かすことができる。

もし全員がリッチスニペットを使用していたら目立つことはできない。しかし、リッチカードはあなたのサイトを成功させるのに必要な加速装置かもしれない。

それでは、今日すぐにリッチカードのセットアップを行う準備はできているだろうか?

WordPressGoogleAMPプラグインを使う事から始めよう。

WordPressAMPプラグイン

このプラグインでカードとAMPページをすぐに作成することができる。
モバイル検索結果の注目ニュースを見ると、それらはAMP化されていることが多い。

AMPはスピード、CTR、そしてコンバージョンの助けになる。

AMPのウェブサイトによると、マイルストーン社はAMP化とリッチカードを導入し、驚くべき成功を得たとのことだ。

83%のモバイルでのコンバージョンと取引の向上、総じて68%のコンバージョンの増加、予約による収益が52%増加していたことが分かった。

マイルストーンAMP結果

GoogleのAMPとリッチカードが、サイトを修復しさらなるコンバージョンを生み出すのは周知の事実だ。
ありがたいことに、GoogleのサーチコンソールはAMPページを監視するのを助けてくれる。

検索表示

AMPのプラグインを実装し、最新の投稿のいずれかに適用させると良い。ここからAMPページビルダーを使用して、最新の記事のAMP版のモバイルページを作成することができる。

AMPページビルダー

Googleのサーチコンソールは、AMPとリッチカードの使用の進捗を追跡するには素晴らしい方法だ。
これはCTR、コンバージョンなどを改善させるのに役立つ。

あらゆるモバイル関連の問題が早いか監視する

モバイルページをチェックして、最適化することは大変で面倒な仕事だ。通常のページの要素がモバイル画面にてフィットしてうまく機能するようにするのは、しばしば難しく時間のかかることだ。

しかし成功を模索しているのならば、モバイル最適化には注力しなければならない。
かつてモバイルのトラフィックは「未来の波」と呼ばれていた。
しかし、スマートフォンやモバイルデータの成長に注意を払っているのであれば、未来はすでに来ていることがわかるだろう。

StatCouter and BGRによると、現在インターネットの使用は大半がモバイルとタブレットデバイスから来ているようだ。

インターネット利用の世界シェア[デスクトップvsモバイル&タブレット]

インターネットのトラフィックになればデスクトップはもはやキングではない。多くの人があなたのサイトをモバイルで検索しているのだ。

これはエラーのないモバイルページを作ることの重要性が、かつてないほど高まっているということを意味している。

サーチコンソールはここでも、素晴らしいデータセクションを持って、アナリティクスのプラットフォームが検知できないようなエラーを特定する助けとなってくれる。

はじめにダッシュボードの「モバイルユーザビリティ」をクリックし、サイトのパフォーマンスを影響しうるユーザビリティの問題を確認しよう。

モバイルユーザービリティ

ここからあなたのサイトを苦しめているもっとも大きな問題を見ることができる。
例えば、クリック可能な要素、テキスト、モバイルにおけるコンテンツのサイズを分析することができる。

モバイルユーザービリティレポート

モバイルのパフォーマンスの重要性は高まっている。
実際、あなたのサイトのトラフィックの多くがおそらくモバイルからであることを考慮すると、デスクトップのパフォーマンスより既に重要になっている。

モバイルユーザビリティレポートの中のモバイルページのタブを保持しておくように。

よりクロールとランキングされるようにページを申請する

サーチコンソールでやるべき最後のステップは、すべての新しい記事投稿をインデックスさせることだ。

やりすぎのように見えるかもしれないが、Googleは時に最新の記事をインデックスしてくれないことがある。

それはあなたの大変な仕事がすべて無駄になることを意味する

さらに、もし新しいコンテンツを加えて古い記事をアップデートした場合、ページを再インデックスするようにした方がよい。

サーチコンソールへ行き、ホームページから新しいリクエストを提出しよう。

サーチコンソールリクエスト

単純にURLを入力するか、URLをアップデートし、「インデックス登録をリクエスト」を押してGoogleにクロールもしくは再クロールをしてもらおう。

結論

あなたのサイトをコンバージョンに最適化させるのは重要で、プラットフォームの全体を知る必要がある。

あなたはどのセクションに自分の注意を傾け、注力すべきかを理解したいはずだ。

もしGoogleサーチコンソールのアカウントを持っていないのならば、アカウントを作るところから始めよう。
頭から飛び込む前に、手始めとしてプラットフォーム自体の準備をしよう。

一度プラットフォームの準備ができたら、データを自分にとって良い形で使う事ができる。

クエリレポートから始めてみよう。アナリティクスはもはやキーワードのデータをあなたには提供してくれない。しかし、サーチコンソールはしてくれる。

これらの新しいクエリを使って、ブログ投稿に情報を反映し、ウェブサイトを最適化しよう。

次に、サイトのバックリンクプロフィールを検証し、あなたのサイトにリンクを張っているサイトを見つけよう。このデータはさらなるリンクを獲得するのに使う事ができる。

HTMLのパフォーマンスを確認するのも忘れないように。HTMLはしばしば遅い、もしくはパフォーマンスの低い原因の一つだ。

次に、インデックスされたページをチェックするのを忘れないように。Googleがあなたのページをブロックしていないことを確かめよう。

フェッチ&レンダリングツールを使って、Googleがスキャンしていないあらゆるページに対してテストを行い、ウェブサイトのクローリングを改善しよう。

最後に、サーチコンソールでリッチカードとGoogleAMPを実装、モニタリングしつつ、モバイル分析にも注意を払おう。

Googleサーチコンソールはサイトを改善し、コンバージョンをより素早くもたらすための助けとなる。

Googleサーチコンソールを使って、あなたがサイトを修復した最善の方法は何だろうか?


この記事は、NEILPATELに掲載された「An Insider’s Guide to Using Google’s Search Console to Fix Your Site」を翻訳した内容です。


 

サーチコンソールは改善が繰り返され、新しい機能がどんどん追加されています。今後検索ユーザーの行動が変わっていくにつれて、サーチコンソールで必要とされる機能も変わってくることが予想されます。とくにアメリカをはじめとした海外では、日本よりも音声検索などへの関心が高く、サーチコンソールもそのような流れを反映した仕様に変更されていくかもしれません。検索の変化の流れにキャッチアップできるよう、ぜひご活用いただければと思います。– SEO Japan

新たなる展望:オンラインの専門家たちがGoogle Homeと音声検索を語る

本日(現地時間 10/4)サンフランシスコで行われたGoogleの秋の発表イベントにて、新型Pixel2の発表に合わせてGoogle Homeの小型版「Google Home Mini」、そして大型版の「Google Home Max」が発表されました。また、日本でのGoogle Homeの発売が正式にアナウンスされ、今週末発売とリリースされました。

そこでSEO Japanでは、今ホットなスマートスピーカーの日本上陸に先駆け、主要機能の一つである「音声検索」について、海外のオンラインの専門家たちが熱く語る記事をご紹介したいと思います。
今後数年で、私たちの生活になくてはならない存在になるかもしれない「音声検索」。
業界を牽引する世界の第一人者たちの見解を、ぜひチェックしてください。

— SEO Japan

Google Assistantへの質問を可能にした音声主導スマートスピーカーGoogle Homeは、2016年の11月に米国市場に登場している。国際的にこのデバイスが入手可能になっているという背景を受けて、我々は何人かの専門家にGoogle Homeに関してのこれまでの彼らが使用した体験と、この存在が音声検索の未来に対して何を意味するのかを尋ねる機会をいただいた。

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Google Homeの国際的なロールアウトについて述べるために、我々は専門家に対してこのデバイスが検索行動、検索結果、検索順位、パフォーマンスをどのように変えるのかについての意見を尋ねた。特に、昨年Google Homeの数か月前にローンチしたAmazon Echoや、2017年の12月に参入してくる(?)アップルのHomePodなどのスマートスピーカーや音声入力のアシスタントシステムと比べて何が違うのかについて聞いた。
専門家たちの意見を集めるのに加え、スマートスピーカー戦争がマーケターに与え始めた機会と挑戦を見据えて、我々はGoogle Homeについて独自の調査を行った。

別記事:スマートスピーカー戦争について(英語)

Google Homeは現在Google Store(米)で$109で購入可能だ。

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このページでは、デバイスの機能概要とさらなる情報を提供する。

OK Google- 未来は何が起きる?

我々の調査では、次のことを聞いた。
・デスクトップファーストからモバイルファーストへ、そして音声ファーストとなるのか?そして、音声検索の発展はGoogleとオンライン検索の発展にとってどれだけ重要なことなのか?
・ガジェットスマートサーチ?スマートスピーカーの検索結果の経験はあるか?
・Google Homeは現在世界中で入手可能だが、あなたはアーリーアダプター?それともまだ懐疑的?
以下が専門家たちの意見

音声検索、Google Homeについての専門家の意見

バリー・シュワルツ氏
Search Engine Roundtable 創始者
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音声検索は、いま現在本当にエキサイティングな領域の一つだ。モバイル検索初期の頃を思い出すよ。今モバイル検索はデスクトップ検索よりも多くの割合を占めているし、音声検索が伸びていく様を見るのはきっと楽しいだろうね。音声検索はポジション0(強調スニペット)にフォーカスするSEOの重要性を増やす。この絶え間なく変わる展望には注目した方が良いね。

ルーカス・ゼレズニー氏
SEO and Social Media キーノートスピーカー
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2000年以降に生まれた若い世代にとっては、これはとても有用なものとなるね。私個人に関していうと、あまり音声検索は使わないけど。その代わり急いでいるときには、テキストから音声変換をする機能は使うよ。でも、概して言うと私は自分の音声で検索することはあまり好まないね。私はAmazon Alexaを持っていて、何度か「Hey Alexa、彼氏いる?」や「クリスマスソングをかけて」などとと聞いて遊んだことはあるよ。それ以外でいうと、胡散臭い検索結果を返すくらいしか有用性を見つけられなかったね。

結局、年がら年中自分の言葉をすべて盗聴されているような気分になって、使うのをやめて電源を切っちゃったね。概していうと、単純に必要がないからこそ私は音声検索には懐疑的だね。Google Glassが僕にとっては必要なかったようにね。

バルトシュ・ゴラレウィシュ氏
Goralewicz SEO Agency 共同創始者、CEO
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まずモバイル、デスクトップ、音声検索がそれぞれ別の役割を検索において担っていることを区別しなければならない。それぞれに長所、短所がある。これらの内の1つ(もしくは複数)をなぜ、そしていつ選択するのかを区別することは重要だ。私の見解としては、出身国や年齢に応じて人々は音声(検索)を別の用途で使っていると考えている。また音声検索はすでに重要だが、この新しい検索チャネルの特異性にライトを当てるのには、まだ十分なデータがないのだ。

現在Google Homeはガジェットに限定的されて考えられているが、遊ぶときはとても優れていて本当に機能的だということに驚いているよ。私は個人的にGoogle Homeは保有していないし、直近では購入する予定はない(なぜなら携帯電話で同じことができてしまうからね)一方で、モバイル端末では音声検索やGoogle Assistantはよく使うよ。

Googleの僕の質問に対する回答を聞くたびに、Googleがこの領域にこれだけ投資をしてきたことを尊敬する。私はいずれ音声検索は成長しさらに重要になると信じているが、現状ではどのように発展していくかを見守ることに専念していて、音声検索がすぐに本当のゲームチェンジャーになるとは思っていない。

ジョーダン・コエーヌ氏
Searchmetrics チーフエヴァンジェリスト
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私はGoogle Home とAmazonのEcho群の機器を試してきた。音声検索を搭載したスマートスピーカーにとってまだ初期の段階だとしても、全てのマーケターはこの領域に注目しなければならない。音声検索はニッチなカテゴリーを脱し、大きく広い領域になるだろう。
もちろん、時間はかかるー音楽をかけるよりも検索で使われるようになるためには少なくともあとは5年かかると、私は見ている。しかし全てのビッグプレイヤー、Apple、Google、Amazonであろうと音声検索を一つの注力カテゴリーとして取り組むこと示している。また彼らの人工知能に対する投資投資から、検索が自然言語処理の中で変化しており、マーケターはオンラインのユーザーのニーズに応えることに対して、非常にローカルで非常に集中的であることを強いられるであろう、ということが読み取れる。
とは言うものの、これらのいずれもが排他的ではない。デスクトップ、モバイル、スマートスピーカー、そしておそらく我々がまだ考えていないことの半分がマーケターにとって持っていなければならない戦略になるだろう。これはコンテンツを発展させられるプラットフォームと、たくさんの種類のコンテンツの種類を作り更新できる人員が必要であるということを意味する。

ジェイソン・バーナード氏
Freelance Search Marketing コンサルタント
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長期的に見れば、「音声ファースト」は「モバイルファースト」よりもゲームチェンジャーになるだろう。しかし、短期的に夢中にならないことが重要だ。モバイルのように一日にして成るような劇的なシフトではない。「音声検索」は数年をかけて成長し、我々に「広い戦略(=strategy)」を適応させる時間を与えてくれる。私がここで「strategy」と言ったことに注目してほしい。伝統的に、SEOは「狭い戦略(=tactics)」についてであった。ブラックハットはこれの極端な例だ。(私は興味がないが)
簡単な戦略(ホワイト、ブラックハットなど)は衰弱しており、もうまもなく消えるだろう。少々のリンクページ内に貼ったから、良いメタタイトルや素敵なページタイトルをつけたから、少々SNS上で活動を行ったから、というだけではもはや上位表示をさせることはできないだろう。
「音声ファースト」は、機械によるディープラーニングとソリューション提供者(あなた)による根強い戦略に必ず基づいていなければならない。どんなオンラインマーケターでも正しく理解しなければならない最も重要な側面は、文脈と信用だ。簡単に口にできる二つの小さな単語だが、構築するのはとても、とても難しい。いくつかの関連リンク、魅力的なメタタイトル、そしてページの関連タイトルは最低限の必要条件だ。ブランドの文脈と信用を築くことによって、競合よりリードすることができる。
とはいっても、「SEOの死」の悲しみは未成熟だ。ポジションゼロはこれからさらに重要になるだろう。「音声ファースト」は未来だが、我々はまだ現在を生きている。未来においてのみ機能し、現在は過ぎ去ってしまうだろう:)
私のアドバイスは、
短期的には、
・今日の(知的な)SEO戦略を続ける
中期的には、
・100%モバイルフレンドリー
・Google、Bingへ構造化情報(Schema.org/HTML5)の提供をしならなければならない。
長期的には、
・自然にこれらの機械が簡単に消化できるような言語で書く(Schema.org/HTML5)
・ブランドや商品のために文脈を提供する
・これらの賢い機械に対してブランドの信用を築き、あなたのブランドがそれぞれの種類、クエリの文脈において「市場で最高」であることを証明する
というものだ。
要約すると、「デスクトップファースト」「モバイルファースト」「音声ファースト」はお互いに排他的ではない。「音声ファースト」は未来の中で大きな部分を占めることになるが、デスクトップやモバイルと共存するであろう。

ジョー・ターンブル氏
Search London オーガナイザー & SEOブロガー
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デスクトップPCを持っていない人や、モバイルデバイスを今まで通りの使い方をできない人にリーチできるので、音声検索はオンライン検索の発展にとってとても重要になるでしょうね。キーボードでのタイピングができない人など(モバイルとデスクトップともに)などがその例。これらの人たちも検索をしてオンラインの世界を探索したいと思っています。音声検索はデスクトップやモバイルがやってきたように、他とつながる手段を彼らに提供するでしょう。
でも私は個人的には音声検索をそこまで使ってないわ。これからもっと実験をしていきたいとは思うけど。これまでは少し懐疑的だったけど、音声主導のデバイスのコンセプトは大好きね。理想的には、Google Assistantに家を掃除して、晩御飯を調理してくれて、つらいオフィスでの一日のあとに「おかえりなさい」と言ってほしいわ。もしかしたら未来ではやってくれるのかもしれないけど、あと数年は必要でしょうね。

ジョシュア・パンター氏
atom42 SEO スペシャリスト
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音声検索は盛り上がっているが、しかしながら屋外での利用や、公共の場で自身のデバイスに話かけても快適に感じるようになるには、まだ障害がある。正しく機能すれば音声検索にはさらなる利便性があり、検索結果に会話的な性質がある部分では音声検索によってもたらされる検索の数は増えるだろう。
この重要性から、Googleは音声検索をユーザージャーニーのより多くの部分で登場するための機会として見ていると思う。より世の中に受け入れられると、Googleにさらなる情報や検索行動とユーザーニーズのインサイトが与えられ、ユーザーとGoogleの間にはほぼシームレスな関係性が構築されるだろう。
私はスマホでは、すでに熱心なGoogle Assistantユーザーで、リマインダー、タイマー、情報取得などで使っているが、Google Homeはまだ購入していない。だから懐疑派とアーリーアダプターの間で揺れているね。
Google Assistantはとても有用だと思うが、ほぼ同じことをしてくれるモバイル端末があるので、部屋の中の固定デバイスにそこまで夢中ではないね。


この記事は、Searchmetricsに掲載された「New Horizons: Online Experts Weigh in On Google Home and Voice Search」を翻訳した内容です。


 

いかがでしたでしょうか?筆者自身もSEO業界に身を置くものとして、「音声検索」は考えなければならない領域であると思っています。
しかしながら今の戦略をすべて白紙にして、ポジション0(=強調スニペット)を目指すというのもいささか疑問があります。
バーナード氏が述べられたように、「短期」「中期」「長期」とフェーズ毎に分けて戦略を分けて考え、音声検索の動向をチェックし続けることが最善の手立てなのかもしれません。
— SEO Japan

マット・カッツ氏が正式にGoogleから退職を発表。

この業界で働いていれば、誰でも一度は名前を聞いたことがあるでしょう。Google社員のマット・カッツ氏が、正式にGoogleを退職されたようです。近年はあまり表に出ることも少なく、政府系機関で働いているという情報はありましたが、この度正式にこちらの仕事に専念することを発表しました。Googleのアイコン的な存在でありましたが、新しい職場での幸運をねがっております。– SEO Japan

マット・カッツ氏はUSデジタルサービスのエンジニアリング・ディレクターとなる。2014年以降Googleから遠ざかっていたが、2016年の最後の日に、彼は正式に退職した。

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元Googleのサーチクオリティチームのトップであったマット・カッツ氏が、2016年12月31日をもって、Googleから退職したことを発表した。氏はUSデジタルサービスで働き続けることを決断し、この政府機関のエンジニアリング・ディレクターに任命されている。

マット・カッツ氏がGoogleから休暇を取得したのは2014年のことだった。その後、すぐにこの休暇期間を延長している。また、2015年5月に、サーチクオリティチームのトップという肩書を降ろし、依然、休暇期間中であると認めていた。

2016年の中頃から、USデジタルサービスで働き始めている。この仕事を非常に楽しんでいるようで、このUSデジタルサービスで働くことを公式に認めた。現在、彼はGoogleを休職しているのではない。USデジタルサービスのエンジニアリング・ディレクターとして働いているのだ。

マット・カッツ氏は自身のブログで、下記のように述べている。

政府機関で働いても、シリコンバレーの巨大な企業ほど給料をもらえるわけではない。無料のランチがついているわけでもないし、ここで働く多くの日々が、非常にストレスを感じるものだ。しかし、この仕事は非常に重要で刺激的なものであり、純粋に人々の生活を良くするための仕事に就くことができる。数年前からここで働く友人に言わせると、「この5年間は最も難しく、最悪であり、しかし最高の5年間であった。今までで一番報われたと考えているよ」、ということのようだ。

マット・カッツ氏はGoogleの最初の100人の従業員の1人である。検索マーケティングの業界では最も知られているGoogle社員の1人である。カンファレンスでたびたびスピーチを行い、計り知れない貢献をこの業界とGoogleに提供してきた。しかし、彼にとって次のステップへと進む時が来たようだ。Googleでの諸問題を解決するのではなく、この巨大な政府機関で働く決断をしたのだ。

下記にマット・カッツ氏が紹介してい動画を掲載しておく。USデジタルサービスの仕事がどれほど重要であるか、説明している動画である。

【SEO Japanによる追記】

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2016年SMX Westにて。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Matt Cutts officially resigns from Google」を翻訳した内容です。


記事中にもありましたが、業界とGoogleに非常に多くの影響を与えた方です。SEO Japanとして参加したカンファレンスで何回かお話しさせていただく機会がありましたが、非常に明るく丁寧な方で、多くの人に愛される人柄であると感じました。2016年に参加したSMX Westでは、Google Danceにも顔を出しており、一緒に写真を撮ったのはいい思い出です。(このGoogle Danceの開催にはゲイリー・イリェーシュ氏が尽力していただいたそうです。)今後は検索業界から離れることとなりましたが、別の機会でお会いすることを楽しみにしています。– SEO Japan

SEOの進化-The Evolution of SEO-

Google自身の進化や、ユーザー行動の変化に併せ、SEOの内容も進化し続けています。一昔前までは目新しかった施策が、現在では効果を出すことが難しくなっていることはよくある話です。今回の記事は、そうしたSEOにおける変化を、過去の施策と現在の施策を比較し、まとめた記事となっています。今後も様々な変化が起こることが予想されますが、現状の確認を行う上でも、わかりやすい内容となっています。– SEO Japan

コラムニストのウィンストン・バートン氏による、検索エンジン最適化(SEO)が長年に渡って変化してき経緯を考察している。そして、SEOは今後どのように進化していくのだろうか?

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*リンク先の記事は英語の記事となっています。

確かに、SEO担当者の仕事は時をかけて進化している。Googleがスパム手法への取り締まりを強化したことや、モバイルの台頭や、検索結果画面の変化など、その要因はさまざまだろう。今日のSEO担当者が実際に行っていることは何であろうか?そして、彼らの役割は、どのように変化してきたのだろうか?

過去と現在との比較

内部最適化(On-page optimization)

かつては、内部の最適化のために、SEO担当者はURLに2つから5つほどのキーワードを含めていた。そして、各ページ要素(タイトル、メタディスクリプション、見出し、ボディコンテンツ、その他)をそのキーワードに基づいて最適化していた。

しかし、事態は変化している。現在においては、セマンティック検索と機械学習の進化に伴い、最適化の対象としたキーワードだけではなく、多くの関連キーワードにおいても上位に表示されるようになっている。特定のキーワードの文字列に合致しているという理由ではなく、ユーザーが求めているニーズを満たすコンテンツを作成することが重要になっており、より良い体験をユーザーに提供できるようになっているのだ。

近年のSEO担当者は、コンテンツの作成への理解だけでなく、コンテンツのプロモーションへの理解も必要とされている。かつては、検索ボリュームに基づいた既存のランディングページの最適化が全てであった。しかし、今日では、ユーザーのニーズを満たす、新しいコンテンツの作成、最適化、拡大を、既存のコンテンツの最適化と併せて行うことが求められている。そして、その目的は、検索結果に上位表示されるために必要な、ソーシャルシグナルとリンクの獲得やブランド強化といったことになる。

デバイス

デスクトップはWebにおける主要なデバイスであったため、最適化の対象はデスクトップのみであった。しかし、これは既に過去の話である。

今日では、人々がコンテンツを消費する方法として、モバイルの台頭が著しい。デスクトップも依然として重要ではあるが、モバイルにおけるデジタルメディアの消費量は、過去数年で飛躍的に伸びており、この傾向は今後も続いていくことだろう。comScoreによると、デジタルメディアで消費される時間の65%がモバイルであるということだ。また、2015年には、Googleのモバイルにおける検索数がデスクトップの検索数を追い抜いている

SEO担当者はモバイル体験の最適化に注力すべきであり、特にアプリへの注力が求められている。また、モバイルページの読み込みは、2秒以内に行えるようにすべきだ。

ローカル

Googleは、ここ数年で、ローカル検索結果をたびたび変更している。10パックから7パックへ、そして、現在は3パックになっている。かつてのローカルSEOではスパム行為が安易に行われていた。ビジネス名にキーワードを盛り込む、スパム的なディレクトリサービスからリンクを獲得する、会社の所在地をでっちあげる。こうした施策が行われていたのである。

現在、ローカル検索においてはポジティブな評判が何よりも重要であり、(ピジョンアップデートのおかげで)関連性やコンテンツなどの伝統的なランキング要素も考慮されるようになっている。

ソーシャル

FacebookやTwitterやその他のSNSが台頭する以前は、オンラインでの共有はEメールやインスタントメッセージが主流であった。つまり、SEOの施策とは別の領域の話であったのだ。

今日では、ソーシャルメディアはあらゆる場面に登場するサービスとなっており、注意を払わないマーケターは非常に危険な立場に追いやられるほどになっている。ソーシャルメディアとSEOは手を取り合うべき関係になっており、ブランドの露出、オーディエンスとの接点、顧客エンゲージメントの構築などを増加させる役割を担っている。近年のSEO担当者はコンテンツのプロモーションのためにソーシャルネットワークを活用すべきであり、露出を最大化させるべく、シェア数とリンク数の両方の獲得を目指すべきだ。

リンク

リンクは検索結果のランキングを決定する重要な要素であるが、過去数年間で、リンク構築の方法は劇的に変化している。

初期のSEOの時代は、全てが量によって決定されていた。より多くのリンクを獲得することが、より良いことであったのだ。アンカーテキストの重要度も高く、キーワードリッチなアンカーテキストは、そのキーワードにおける検索結果の上位表示に大いに役立っていた。疑わしいサイトから容易にリンクを獲得し、SEO担当者はリンク交換、直接的な要求や購入により、高ページランクのサイトからキーワードリッチなアンカーテキストでリンクを獲得することを保証していた。

現在は、量だけが問題になってるわけではない。質が重要となっているのだ。権威のあるサイトからのリンクや自身のサイトと関連性のあるサイトからのリンク。こうしたリンクが重要になっており、スパム手法を用いたリンク獲得は、(最善でも)その効果が無効化され、(最悪の場合は)Googleからペナルティを受けることになる。さらに、検索エンジンは”自然な”リンクプロフィールを好む傾向がある。自然なリンクプロフィールとは、followとnofollow、アンカーテキストにおけるキーワードリッチとブランド名など、リンクの種類が自然なバランスになっていることである。

今日のSEO担当者は、高品質なコンテンツを作成し、ユーザーに価値をあたえる関連性の高いリンクの獲得に注力しなければならない。また、自身のサイトの被リンク状況を確認し、悪影響を与えるリンクや低品質なリンクを除外し、健全なリンクプロフィールを保つことも重要となっている。

テクニカルSEO

テクニカルSEOはここ数年では大きな変化は起こっておらず、その基本原則は今でも適用されている。しかし、クライアントのサイトがモバイルフレンドリーであり、可能な限り早くロードされるように努めるべきだろう。テクニカルSEOは開発者にとっての必須項目となっている。

まとめ

時をかけ、SEOは劇的に変化している。そして、我々はその変化に対応しなければならない。SEO担当者の仕事は、伝統的な最適化の手法から、クライアントのサイトとエンドユーザーを、複数のデバイスとプラットフォームで結びつける手法へと変化している。

検索エンジン最適化のスペシャリストではなく、自身をコンテンツ体験のアナリストとして捉えるほうが良いだろう。つまり、カスタマージャーニーにおけるあらゆる段階において顧客を魅了するために、Webにおけるあらゆる資産に最適化を行うプロフェッショナルとなるべきなのだ。この作業を効果的に行うことができれば、検索結果における競争の勝者となるだろう。

この記事は、Search Engine Landに掲載された「The evolution of SEO」を翻訳した内容です。

SEO歴の長い方にとっては、目新しい内容ではなかったかもしれません。しかし、新たにSEOを始める方や、専門的にSEOを行っていない方にとってはわかりやすくまとめられた内容となっているのではないでしょうか?サイトのジャンルや規模によってはその限りではない場合もあるかと思いますが、全体的に良い内容であったと思います。– SEO Japan

続きを読む SEOの進化-The Evolution of SEO-

SMX West 2016-App IndexingとApple検索。

今回の記事は、それぞれ別のセッションからのピックアップとなります。前半はGoogleのマリヤさんによるプレゼンテーションで、App Indexingの概要をまとめてくれています。後半は、MobileDevHQ社のイアンさんによるプレゼンテーションで、Apple検索についてのデータなどを披露しています。SEOにおいても無視できない領域であるため、この辺りもしっかり押さえておきたいところです。– SEO Japan

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Moderator:Barry Schwartz(News Editor, Search Engine Land, RustyBrick, @rustybrick)
Speakers:Mariya Moeva(Webmaster Trends Analyst, Google)

多くの時間がスマホで過ごされている、多くのアプリが落とされているが、アクティブなアプリは少ない。今日はApp Indexingの実装におけるメリットを中心にお話しする。

リッチスニペットと検索画面
検索結果画面のリッチスニペットで目立つことができ、インプレッションの増加が期待できる。また、検索結果からアプリへの直接向かうリンクを設置できる。大きめのロゴと一緒に表示。

サジェストに表示される
クエリとコンテンツに関連性があれば、サジェスト表示される。

ディープリンク(Now on Tap)
スマートフォンのあらゆる場所からアプリへのディープリンクを張ることができる。チャットの会話中にお店の話題が出て、そこからアプリへ導く、ということも。

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インストールカード
アプリを探していると強く思われるクエリには、カードとして表示される。

ストリーミング
検索結果画面から直接アプリのトライアルができる。(注:米国で一部のパートナーのみ)

アプリファーストコンテンツ
Webコンテンツでクエリとマッチしないものがあれば、アプリのコンテンツが検索結果に表示されるように。(アプリ内のみのコンテンツも表示)

AliExpressの場合
検索でのインプレッションが80-90%増加。また、関連性のある検索におけるクリック率が、30-40%増加した。また、すでにアプリをインストールしているロイヤルカスタマーは、コンバージョン率が高まった。

サーチコンソール
インデックスされているアプリのページ数を確認。クリック数やインプレッションも。Webサイトのように。また、インストールボタンのクリック数も。どのくらいインストールボタンが表示され、どのくらいインストールされたか、など。Webサイトと同様、サーチコンソールでアプリを認証しましょう。

Fetch as Google
Googleから見たアプリの表示を確認。

フィードバックは?
App Indexingについてのハングアウト(オフィスアワー)を開催している。また、リリースノートも公開している。

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まとめ

  • アプリのコンテンツを検索結果に組み込む
  • サーチコンソールを使用してROIを確認
  • 実装方法などの資料はこちら

Q&A

スパム対策
偽のレビューやダウンロードなどのスパムとGoogle Playは戦っている。ただし、App Indexingを用いたスパム例は多く見かけない。

Android Studio
App Indexingを実装した際、不備があれば指摘してくれる。

コンテンツミスマッチ
App Indexinの実装のエラーでコンテンツミスマッチが多い。

アプリストアSEO
アプリストアは全く別のもの。説明文、スクリーンショット、プレビューなどを良くすること。

MariyaさんがTwitterを再開!
アカウントはこちら

Appleは次の検索のキングとなるのか?

Ian Sefferman(CEO, MobileDevHQ, @iseff)

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iOSの3つの検索

  • iOS SpotLight(一般的な目的)
  • iOS ユニバーサルリンク(Webをアプリへマッピング)
  • Google App Indexing(アプリをGoogleへインデックス)

AppleはGoogleのテクノロジーをうまく使っている。

SpotLight
自身のスマートフォン内のデータなど、パーソナルな検索。例えばGettという、タクシーサービスのアプリの場合。一回使って、その後SpotLightでGettと検索すると、複数のGettが表示。過去に行った場所の記録が表示される。

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普及率
SpotLightの普及率は伸びている。カテゴリごとでは、生産的なアプリ(ドキュメントの共有や修正のアプリなど)や旅行系などが多い。ゲームや画像などはテキストのインデックスが難しいので適していない。アプリストアのTOPチャートの35%がスポットライト。

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ユニバーサルリンク
次世代のディープリンク。アプリをインストールしていれば、Webではなく、アプリに行く。

カテゴリごとのデータ
フード、ライフスタイル、ショッピングなどが多い。画像、ソーシャル、スポーツなどは低い。アプリストアのTOPチャートの27%がユニバーサルリンク。

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ローンチ後のエンゲージメント
ローンチ後着実に伸びている。青色のバーは、ユニバーサルリンク経由のアプリを開いた数。

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SpotLightの測定
下記のコードを追加することで、SpotLight検索経由からアプリを開いた数を測定できる。

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ユニバーサルリンクの測定
下記のパラメータを追加することで、ユニバーサルリンクのリファラを測定できる。

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App Indexingはまだ公式に公開されてから、1年半ほど経ちましたが、着々と進化しているイメージがあります。今後も検索とアプリの融合は進んでいくと思われます。また、Appleに関しても、検索に力を入れている気配が伺えます。Googleとはプロダクトに対する哲学がかなり異なるため、今後の進化が気になりますね。どちらかと言えば、ざっくりとした内容のセッションではありましたが、こうした情報を契機により深い学習をするのも良いのではないでしょうか?– SEO Japan

SEO JapanのFacebookページを開設しました!

今回の記事はSEO Japanからのお知らせとなります。– SEO Japan

昨日、2016年2月1日に、SEO JapanのFacebookページの運営を開始しました。

こちらのFacebookページでは、SEO Japanで更新した記事について、いち早くお知らせいたします。

また、SEO Japanでは紹介しない記事もFacebookページでは紹介していきます。

もちろん、SEOを中心とした海外の記事を紹介させていただきますが、対象はWebマーケティング全般となっております。

さらに、海外のカンファレンスを含む、各種イベントに参加した際のライブレポートなども予定しています。

SEO Japan本体とは異なったコンテンツをお届けしていきますので、ご興味のある方は、ぜひ、いいねをお願いします!

SEO JapanのFacebookページはこちら。

今後も、SEO Japan並びに、Facebookページもよろしくお願いします。m(__)m– SEO Japan

続きを読む SEO JapanのFacebookページを開設しました!

【SMX East 2015 レポート記事】Google NowとMicrosoftのCortanaが実現させる、予測検索の世界。

少々時間が経ってしまいましたが、9月29日から10月1日にかけて、アメリカはニューヨークにて、SMX Eastが開催されていました。アイオイクス(SEO Japan)は参加しませんでしたが、Search Engine Landでいくつかキャッチアップ記事が掲載されていたため、ご紹介させていただきます。今回の記事は予測検索(Predictive Search)を扱っており、最先端の一つとも言えるこの検索技術について、様々な情報を与えてくれています。SEO Japanでも、以前にGoogle Nowを取り上げた記事(iOS9がメインですが)を掲載していますので、そちらもご参照いただければと思います。– SEO Japan

*記事内のリンク先は全て英語となっています。

寄稿者のベンジャミン・スピーゲル氏が、SMX Eastのプレゼンテーションを振り返る記事を執筆してくれた。成長が著しい予測検索の技術、それがもたらす機会、そして、検索マーケターが考慮するべき事項とは何かを明らかにしている。

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次にあなたは何を検索するのだろうか?GoogleとMicrosoftは、それぞれの製品(NowとCortana)で、この答えを解き明かそうとしている。全てのデータが利用可能になれば、あなたが検索をする前に、検索エンジンは、あなたが次に何を検索するかを理解することができるようになるかもしれない。マーケターとして、あなたがこうした技術の進歩を理解することで、ユーザーが認知する前に、あなたのブランドと製品を積極的に提示してもらう機会を増やすことができるのだ。

この「予測検索」というトピックは、MobileMovieのファウンダーである、シンディー・クラム氏が、先週ニューヨークで行われたSMX Eastで発表したプレゼンテーションの中心的なテーマであった。

クラム氏のプレゼンテーションはGoogle Nowを中心としていた。なぜなら、Googleは、Googleの製品を総動員し、データ収集という分野ではトップに立っているからだ。そのため、Microsoftのスマートフォンの予測検索エンジン「Cortana」についての言及は限られたものだった。

クラム氏は、Google Nowが、ユーザーが尋ねたり検索する以前に答えを提供することを試みているという前提に基づいて話を進めていた。Googleが網羅する範囲、および、データのルートは拡大し続けている。そして、Googleが提供するこの種の答えは、予測検索エンジンの進化とともに、デジタルマーケターが考慮すべき機会と課題をもたらしている。

正直に言うと、当初、私は「音声検索の未来とデバイスに命令を送る様々な方法」に関する、ありきたりなセッションに参加してしまったのではないかと思い、一抹の不安を抱えていた。しかし、クラム氏は、Google Nowの情報の原動力となり、影響を与える全てのデータをあますところなく伝え、さらに、マーケターが未来の検索に備える上で役に立つ実用的な見解を発表してくれたのだ。

それでは、シンディー・クラム氏が取り上げた重要なトピックを一つずつ振り返っていこう。

予測検索とは何か?

予測検索は、ニーズに対するセマンティックな予測をベースとしている。つまり、予測検索エンジンは、現状のコンテキスト、過去の行動履歴、今まで収集してきたユーザーの行動パターン、そして、アクティブな情報の提案などを基に、結果を返しているのだ。

このようなサインや指標を組み合わせることで、検索エンジンは、ユーザーの現在の意図を予測し、最良の答えを提供することができている。デバイスに向かって叫ぶ必要はなく、予測検索が我々に答えを提供してくれため、クエリを投げる時間すら、必要がないのだ。

なぜ予測検索が重要なのか?

  1. モバイルデバイス、ウェアラブルの台頭、成長が予測される「モノ・ゴト」のインターネット、そして、多種多様なデバイスのインタラクション(相互関係性)に伴い、プラットフォームが、ユーザーがどこでも見やすい形式で、彼らの質問に対しての予測した答えを提供することは、今まで以上に重要になってきているのだ。
  2. Amazon、iTunes、そして、Netflixなど、ユーザーは彼らが望むものを、様々な場所で検索をする機会が増えてきている。Googleは、ユーザーが各分野の検索エンジンに直接訪問するのではなく、自身の検索トラフィックを維持することを望んでいる。そのため、Googleは、ユーザーが望み、必要としていることを意識する以前に、あらゆるデータをベースとした、彼らが検索するであろう対象を提示しているのだ。

予測検索のために用いられるシグナルは何か?

Google Nowは、検索、メール、マップ、カレンダー、そして、Google+、つまり、Googleのログイン情報を使うあらゆるサービスから集めたデータを活用している。

Googleは、あなたが誰で、何を、どこで行っているかを、行動パターンを基に、あなたが望むものを予測している。(MicrosoftのCortanaは、これ程までのデータポイントの範囲や量を保持しておらず、ユーザーが設定した好みを基に結果を提供している。)

ジオロケーション(地理的な要素)も、Google Nowの結果において、コンテキストの大きな判断材料となる。スマートフォンとウェアラブルにおいては、IPアドレスではなく、デバイスの実際の位置と動きで、場所が特定される。Google Nowは、ロケーションの履歴情報を用いて、ユーザーが住む場所や働いている場所を学習する。GPSのチェックインを基に移動を追跡し、日付、時間、検索履歴などのデータを利用して、関連性の高い交通情報、天気予報、地域のレストラン、お薦めの旅行先、フライトスケジュールなどの情報を提供している。

予測検索の結果は、どのように表示されるのか?

クラム氏は、ナレッジグラフが第一の予測検索のカードだとした場合、Google Nowはナレッジグラフ2.0であるとしている。Google Nowはユーザーが求めている可能性のある情報(音楽、ニュース、ホテル、買い物情報など)についてのカードを作成し、提示する、真の予測検索体験を提供しているのだ。

ユーザーは、好きな活動(アクティビティ)、定期的に見ている番組に関する詳しい情報や抜粋、関係性の分析を基にしたおすすめ情報などのリマインダーを手にすることができている。

Google Nowと統合したアプリ

Google Nowの中でも最先端の機能の一つに、Lyft(運転者と乗客のマッチングサービス)、Uber(タクシーの配送サービス)、そして、Open Table(レストランの予約サービス)などの第三者アプリとの統合が挙げられる。(そして、Google Nowと統合するアプリの数はさらに増え続けている。)アプリからのシグナルにより、位置情報をベースとしたアラートとレコメンデーション(おすすめ情報)を提供しているのだ。

現在、Google Nowは最新のAndroidのスマートフォンに搭載されているが、iPhoneでもダウンロードして、アプリとして使うことができる。しかし、クラム氏は、AppleのOSプラットフォームとの統合は十分ではないと指摘している。今のところは。

予測検索はどこに向かっているのか?

モバイル検索は、デスクトップ検索と相互的な関係を持っており、Google Nowはプラットフォームのスタイルを融合している。Google PlayとYouTubeの融合は現在進行中であり、カードとして提示されるモバイルの検索結果は増え続けている。(デスクトップ検索でもある程度この傾向が見られる。)

また、Google Nowは、オフラインのデバイスとの統合も行っており、「モノ・ゴト」のインターネットを予測検索にもたらしている。クラム氏は、ロケーションのカードは、ブラウザから簡単にお気に入りに登録することが可能であり、また、レストランのメニューのカードも間もなく登場すると指摘していた。

Google Nowが、検索に刺激的な機会をもたらしている点は疑いようがなく、また、ウェアラブルやモバイルデバイスの小さなスクリーンにとっては、うってつけの機能だと思える。現時点では、マーケターは、この機能を活用する手段を探っている状況だが、Googleは、そのうちスポンサー付きのオプションを提供するようになると私は考えている。

現在、Google Nowは、ユーザーの行動や好みに関する莫大な量の情報を保有しているため、独占的な立場を保っている。しかし、注目に値するサービスや競合者が近いうちに現れることを、私は確信している。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもSearch Engine Landを代表しているわけではない。著者のリストはこちら

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google Now, Microsoft Cortana & The Predictive Search World: Recap From SMX East」を翻訳した内容です。

Google Nowがメインに話されていたようですが、個人的にもよく利用しており、かなり便利だと感じています。(AppleのSiriについての言及はありませんでしたね。)記事中にある通り、Googleはあらゆるデータをクラウドから利用していますが、プライバシーを考えると、他サービスが魅力的に映るユーザーもいると思います。これに関しては好みによるものなのかもしれませんが、今後市場の動きがどちらに動くか、注視してみたいと思います。

続きを読む 【SMX East 2015 レポート記事】Google NowとMicrosoftのCortanaが実現させる、予測検索の世界。

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