KDDIが5Gスマホと接続し利用するスマートグラス「NrealLight」を12月1日発売

KDDIが5Gスマホと接続し利用するスマートグラス「NrealLight」を12月1日発売KDDIは11月10日、中国Nreal(エンリアル)と共同開発したスマートグラス「NrealLight」 (エンリアルライト)」を12月1日から発売開始すると発表した。5Gスマートフォンと接続し利用する。価格は税込6万9799円。販売店舗はau Online Shop、KDDI直営店。

KDDIが5Gスマホと接続し利用するスマートグラス「NrealLight」を12月1日発売NrealLightは、5Gスマートフォンに接続するだけで、手軽に5GとXR技術を組み合わせた映像体験が可能。対応スマートフォンは、「Xperia 5 II」「Galaxy Note20 Ultra 5G」(今後順次追加予定)。発売に先立ち、2020年11月11日午前10時から「NrealLight」の予約を開始する。KDDIが5Gスマホと接続し利用するスマートグラス「NrealLight」を12月1日発売

  • 重量:約106g
  • 対応視野角:約52度
  • 搭載カメラ:3基
  • 接続:USB-C接続
  • 機能:SLAM(自己位置推定)対応、6DoF対応、平面検知、画像認識

KDDIとNrealは、2019年5月に戦略的パートナーシップを締結し、日本国内におけるXR技術を活用したスマートグラスの企画開発や受容性の検証など、さまざまな取り組みを行ってきた。

今回発売のNrealLightは、メガネのように折り畳むことが可能で、かけやすいコンパクトなデザインを採用。スマートフォン接続型とすることで、従来のコンピューティングユニットを別に用意するタイプや、一体型のスマートグラスと比較し、持ち運びが容易となる軽量・小型化を実現した。

NrealLightは、従来のAndroidアプリをグラス内で起動し、プライベートなセカンドスクリーンとして利用できるミラーリングモードや、グラス内で空間上に映像を映し出すMR(Mixed Reality)モードも実装。さらにARコンテンツのような、現実空間とデジタル情報を融合するXR技術をより自然に体験可能としている。KDDIが5Gスマホと接続し利用するスマートグラス「NrealLight」を12月1日発売KDDIが5Gスマホと接続し利用するスマートグラス「NrealLight」を12月1日発売

これにより、目の前に100インチ規模のプライベートな仮想スクリーンを広げることができる。人気のTV動画配信サービスがセットになったテレビパックのコンテンツやsmash.をはじめとした動画視聴、またさまざまなゲームにおいて、没入感のあるリッチな映像を体験できる。

KDDIが5Gスマホと接続し利用するスマートグラス「NrealLight」を12月1日発売KDDIが5Gスマホと接続し利用するスマートグラス「NrealLight」を12月1日発売今後、ARを用いた作業マニュアルの表示といった遠隔作業支援など、ビジネスシーンでも利用可能なデバイスとして法人顧客にも提案していく。

KDDIが5Gスマホと接続し利用するスマートグラス「NrealLight」を12月1日発売NrealLightは、KDDIコンセプトショップ「GINZA 456 Created by KDDI」にて2020年11月11日から先行展示。他の全国21ヵ所のKDDI直営店および沖縄セルラー直営店では、12月1日から展示を開始する。KDDIが5Gスマホと接続し利用するスマートグラス「NrealLight」を12月1日発売KDDIが5Gスマホと接続し利用するスマートグラス「NrealLight」を12月1日発売

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カテゴリー: ハードウェア
タグ: ウェアラブル(用語)MR拡張現実 / AR(用語)スマートグラス(用語)スマートフォン(用語)ディスプレイ(用語)日本

iPhone 12 ProのLiDARスキャナーを使ったAR体験一番乗りはSnapchat

Apple(アップル)は、米国時間10月13日に行われたiPhoneイベントにて、最新のフラグシップモデルiPhone 12 Proと12 Pro Maxを発表した。その他の新型iPhoneと異なり、これらの機種にはLiDARスキャナーが搭載されている。より没入感の高い拡張現実(AR)体験をもたらすものだ。Snapchat(スナップチャット)は同じく米国時間10月13日、このLiDAR対応カメラを使う新技術を、他社に先駆けてアプリに採用することを明かした。

同イベントでアップルが説明していたとおり、LiDAR(光検出と測距)スキャナーは、光が目標に到達して戻ってくるまでの時間を計るものだ。

iPhoneの機械学習技術と開発フレームワークを使うことで、iPhoneはLiDARを通じて周囲の世界を理解できるようになる。

アップルは、この技術をiPhone 12 Proに採用し、その「暗闇でも見える」能力を応用して暗い場所での写真の画質を向上させている。

画像クレジット:Appleのプレゼンテーション(スクリーンショットはTechCrunch)

この技術を使えば、アプリ開発者はiPhoneの周囲の正確な深度マップが作れるようになり、即応性が向上するためARは高速化し、ARを応用した新しいアプリ体験が可能になる。

具体的にいえば、アプリ開発者はこの技術を使うことでオブジェクトや部屋のスキャンが可能になるということだ。例えばAR買い物アプリ、家のデザインツール、ARゲームなどが考えられる。

写真や動画のエフェクトにも使える。iPhoneは部屋の奥行きや物の位置を「見る」ことができるため、画像の中に正確にARオブジェクトを配置するといったことも可能になる。

画像クレジット:Appleのプレゼンテーション(スクリーンショットはTechCrunch)

これは、Snapchatが準備しているような新しいAR体験の原動力となる。すでに最上級のAR写真フィルターで知られる同社は、iPhone 12 Pro専用のLiDARを利用した「レンズ」をすぐにローンチすると話している。

アップルは今回のiPhoneイベントでLiDARを説明する際に、SnapchatのLiDARを使った機能をちらりと紹介していた。

上の写真は、SnapchatアプリのARレンズのものだ。テーブルや床の上が花と葉っぱで埋め尽くされ、ユーザーの顔に向かって小鳥が飛んでくる。部屋の奥に置かれた植物は、手前のものよりも遠くにあるように見える。さらにキッチンの戸棚を蔓が覆っている。物理的な空間のどこにテーブルや戸棚があるかを、認識している証拠だ。

Snapchatレンズの小鳥は、人の背後に回ったときには陰に隠れて見えなくなる。また、人の手の上に正確に止まる。

これがまさに、Snapchatが開発中のレンズだとわかるが、今のところ同社はそれ以上の詳細は公表していない。しかし、LiDARを使ったSnapchatの体験がどんなものかを感じることはできる。

Apple iPhoneイベントの動画の59分41秒あたりで、実際にSnapchatのレンズの動作を見ることができる。

【更新情報】米国東部時間10月13日午後4時47分、ここで公開されているレンズが、実際にローンチされるものだとの確認がとれた。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ: AppleApple iPhone EventiPhoneLiDARSnapchatAR

画像クレジット:Denis Charlet / AFP / Getty Images

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(翻訳:金井哲夫)

AmazonがQRコード搭載の商品配達箱で使えるARアプリをリリース

Amazon(アマゾン)は、「インターラクティブでシェア可能な」AR(拡張現実)エクスペリエンスを提供しようと、商品配達の箱に記載されたQRコードと連携する新たなARアプリを静かに立ち上げた。アプリはシンプルに「Amazon Augmented Reality」という名称で、同社は「Amazonの箱をリサイクルゴミ箱に入れる前に再利用する面白い方法」と説明している。

App Storeのスクリーンショットにあるように、それぞれの箱がAR体験ができるユニークなアクティビティを提供する。たとえば、とあるスクリーンショットには、白く印刷されたカボチャに顔を描き、それをジャック・オー・ランタンに変化させる様子が示されている。そしてQRコードをスキャンすると、カボチャがARのオブジェクトとして飛び出す。別のスクリーンショットでは、犬の画像にARのカボチャとコウモリのウィングを重ねている。もう1つのスクリーンショットでは、QRコードがスキャンされAmazonの箱が小さな青いARの車になっている。

アプリを紹介するビデオでは、Amazonのスマイルロゴ、QRコードがスキャンされるとふざけた感じで飛び出してくるARのコーギー犬などアニメーション化されたキャラクターも登場している。

TrueDepth対応iPhoneであれば「セルフィー」モードのような機能を使えるよう顔の動きを追跡するために端末のカメラをアプリは使う、とAmazonは説明している。

数日前にiOS App StoreGoogle Playにデビューしたこのアプリは、新たなQRコードを搭載しているAmazonの箱でのみ使える(しかし使える箱がない場合、こちらで体験をテストできる)。

ただ、立ち上げにあたってアプリはカボチャのARエクスペリエンスだけにフォーカスしている。パンプキンに顔を描いてスキャンしARにすると、他のボタンを押して帽子を被せたり、色を変えたりといったふうにカボチャをさらにデコれる。またユーザーのセルフィー画像にカボチャを持ってきてユーザーの顔をカボチャにするようにカメラを切り替えることもできる。そしてアプリのカメラボタンを押してその様子を撮り、オリジナル写真をソーシャルメディアでシェアできる。

QRコードを搭載した箱は配達に使用され始めたばかりで、まだAmazon利用者の手元には届いていないと推測する。この箱はまた、同社が展開している「Less Packaging、More Smiles」キャンペーンの一環として材料をあまり使わずに作られている。

AmazonはこれまでもARに取り組んでいて、直近のものでは新しいARショッピング機能がある。この機能では、Amazonショッピングアプリのユーザーが購入を考えている複数の家具や装飾品を自分の部屋にARで同時に配置することができる。また同社は数年前、ARKitを使って構築されたAR Viewという機能を搭載したARショッピングのシンプル版をiOSアプリで立ち上げた。実際のアイテムの代わりにプロダクトのベーシックなスティッカーを部屋に置くのにARを使う「ショッピングできるスティッカー」も試行した。

ただ、最新のAR View機能立ち上げで同社はAppleのARKit最新バージョンをサポートする準備を済ませていて、同社はその他の使い方を模索したかったのかもしれない。箱をスキャンするARアプリは、さらなるARプロダクトを消費者が欲するかを試すものとなりそうだ。しかしAmazonはこのアプリを広範にわたる研究データを収集するためには使わないようだ。App Storeにある説明は、Amazonの新しいAR Playerにあるテクノロジーを使って処理される全ての情報はデバイスに保存され、「Amazonによって保存、処理、あるいは共有される」ことはないとしている。

このアプリはiOSAndroid用が用意され、無料でダウンロードできる。

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画像クレジット:Amazon

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(翻訳:Mizoguchi

アマゾンが複数のアイテムを同時閲覧できる新ARショッピング機能を展開

Amazon(アマゾン)は新たな拡張現実(AR)ショッピングツールであるRoom Decoratorを導入する。このツールは、購入を検討している家具や装飾品を「部屋の中に置いて見る」ことができるというものだ。アマゾンは過去にARツールを実験していたが、Room Decoratorは複数のプロダクトを同時に部屋の中に持ってくることができるという点で異なる。つまり、ユーザーは自身の部屋にどれくらい馴染むか、1つではなく複数の新しいプロダクトを試すことができる。

アマゾンはARショッピングのよりシンプルなバージョンを2017年に立ち上げた。ARKitを使ったこの機能はアマゾンのiOSアプリのAR Viewというものだ。しかしこれまでに展開されている他の多くのARショッピングツールと同様に、AR Viewは消費者が部屋に新しいイスやランプ、花瓶といったアイテムを追加して、それらが現在の装飾とどれくらいマッチするかを見て確かめることを目的としていた。

Room Decoratorでの体験はその先をいくものだ。複数のプロダクトを同時に見られるだけでなく、部屋のARスナップショットを撮って保存しておくことで、家にいないときにもこの機能を使うことができる。

画像クレジット: Amazon

新機能は、アマゾンとサードパーティーの販売業者がアマゾンサイトで販売している何千もの家具で利用できるというものだ。利用するには、対象となる家具の1つを選び「View in Your Room」ボタンをクリックする。このボタンはiOSアプリとデスクトップウェブブラウザ上で、利用可能な家具の下に表示される。

AR体験では、消費者は最初に閲覧した商品に近いプロダクトも提案される。そうしたレコメンデーションをブラウズしながら、他のプロダクトを同じ部屋に追加したり、アレンジしたりといった試行錯誤が可能だ。

画像クレジット: Amazon

ARビューの中のプロダクトは実寸かつ高解像度で表示されるため、そうしたアイテムが実際の暮らしの中でどのように見えるかギャップが少ない、とアマゾンはいう。もし購入するかどうか決められない場合、消費者はiOSで「Save Room」をタップしてAmazonアカウントの新たなセクション(Your Rooms)に部屋のスナップショットを保存できる。またアクセスしやすいよう、保存された部屋へのリンクも電子メールで送られてくる。

購入すると決めた場合は、Room Decoratorのアイテムはそのまま買い物カゴに入れられる。

このAR体験の開発は1年以上前に始まり、ARテクノロジーを統合するのにApple(アップル)のARKitを活用している、とアマゾンはTechCrunchに語った。アマゾンは顧客が自宅にいないときでもプロダクトを自宅の中に配置して見たがっていることに気づき、保存した写真にプロダクトをアレンジして閲覧できる機能も加えている。

Room Decoratorの体験は、同社がすでにウェブで展開している「Showroom」に似ている。Showroomではビジュアルツールを使って部屋をデザインできる。新たなARの機能はビジュアル検索チームが、Showroomを作った家具チームとのコラボで構築したとのことだ。

画像クレジット: Amazon

「アマゾンは、顧客を喜ばせる体験を生み出す新しい方法を常に模索している。家にいながら、あるいは外出先で投入できるような買い物体験を顧客に提供するために、Room Decoratorツールを追加することでAR機能を促進する」と同社の広報担当は新機能について語った。

「アマゾンでは斬新な家具を紹介しているが、顧客は理想の部屋を想像する以上のことができる。購入するかどうか決める際、理想の部屋をビジュアル化できる」と付け加えた。

同社は、2017年にAR Viewを立ち上げる前にAR機能をテストした。また、「買い物できるスティッカー」もかつて試している(未訳記事)。これは複数のプロダクトを1度に閲覧できるというコンセプトの最初の試みで、顧客の部屋にプロダクトのベーシックなスティッカーをはるのにARを使用した。しかし、スティッカーのアイテムは深さがなく、そうしたものが部屋の中でどのように見えるか真に想像できるようにするという点においては十分なものではなかった。

Room Decorator機能は、米国でインストールされているアマゾン iOSアプリの50%ほどで8月25日から利用できるようになった。数週間以内に米国のiOSアプリ利用者全員が利用できるようになる、とのことだ。

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カテゴリー:VR / AR / MR

タグ:Amazon ネットショッピング Room Decorator 拡張現実

画像クレジット:Amazon

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(翻訳:Mizoguchi