いよいよTwitterがストーリー機能を搭載? テンプレートメーカーChroma Labsを買収

Twitterにストーリー機能が搭載される日が近いのだろうか? それとも、ちょっときれいなツイートを送信するためのツールを入手するだけなのだろうか? Chroma Labsを買収したばかりのTwitterには、いまやどちらに向かう力も備わっている。Instagram Boomerangの発明者であるJohn Barnett(ジョン・バーネット)氏が共同創業したChroma LabsのChroma Storiesアプリを使うと、Instagram StoriesやSnapchatなどに投稿するための、スタイリッシュなレイアウトテンプレートやフレームを使ったコラージュを作ることができる。

TwitterはChroma Storiesをそのまま維持するのではなく、Chroma Labsのチームを製品、デザイン、エンジニアリングのチームへと吸収する。iPhoneのChroma Storiesアプリ はなくなるわけではないが、これ以上更新されることはなく、iOSの次の非互換アップデートまでの動作が期待されるだけだ。

「2018年にChroma Labsを設立したときに、創造性を刺激し、ユーザーが視覚的なストーリーを伝えることを手助けする企業を作り上げようとしました。おかげさまで過去1年間で、世界中のクリエイターたちや企業にChroma Storiesアプリを使って、たくさんのストーリーを作成していただけました」とChroma Labsチームはそのサイトに書いている。「私たちはこの成果を誇りに思っています、そして世界で最も重要なサービスの1つの中で、より大きな規模で私たちのミッションを継続できることを楽しみにしています」

TechCrunchは取引の詳細と買収金額について、Twitterに問い合わせた。Twitterはこれは単なる開発チームの獲得(acquihire)ではなく、(Chroma Storiesは終了するものの)企業そのものの買収であるということを認めた。買収条件の開示は拒否したが、Chroma Labsの7人の従業員全員が移籍すると語っている。チームはTwitterの Conversations部門で作業する予定だ。この取引は公開ディスカッションに役立つ才能、リーダーシップ、専門知識を高めることも目的としているのだ。Twitterの広報担当者は、Chromaが事業を停止しアプリの次のバージョンが制作されないことも認めた。

2018年後半に設立されたChroma Labsは、2019年初頭にシードラウンドを行い、Sweet Capital、Index Ventures、Combine VCを投資家として迎えた。バーネット氏の共同創業者には、Facebook PhotosおよびInstagram StoriesのエンジニアリングマネージャーだったCTOのAlex Li(アレックス・リー)氏や、Oculus RiftとFacebookの拡張現実フィルターのプロダクトデザインマネージャーだったJoshua Harris(ジョシュア・ハリス)氏らが名を連ねている。

Chroma Storiesを使用することで、レトロフィルター、休日をテーマにしたフレーム、おしゃれなコラージュテンプレートから選択を行い、毎日投稿される膨大なストーリーの中で、自分の投稿を特別なものに見せることができる。Sensor Towerは、Chroma Storiesのこれまでのダウンロード数を3万7000回と推定している。高い品質を持つアプリにもかかわらず、それほど熱心に市場に受け入れられていなかったことも、今回のチームのTwitter入りを説明してくれるのかもしれない。

Twitterは、ビジュアルストーリーテリングの最も優れた才能を取り込むことで、テキスト中心のアプリにスパイスを加えることができる。今やTwitterは、ストーリー機能を持たない数少ないソーシャルアプリの1つであり、そのクリエイティブツールは非常に限られている。ツイートに写真をレイアウトするより良い方法の提供は、Twitterをより美しくし取捨選択を楽にしてくれる。これによってTwitterは10代の若者にとってより魅力的なものになり、Snapchatに遅れをとっているユーザー数の増加にも役立つことだろう。

Twitterは、世界の公的発言記録の場となっている。Chroma Labsがもたらす才能によって、Twitterはアートやデザインのリアルタイムギャラリーにもなるかもしれない。

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(翻訳:sako)

FacebookとInstagramはストーリーの再放送をやめるべきだ

InstagramからFacebookにクロスポストされたストーリーをどちらかのアプリで見たら、もう一方のアプリに行ったときには「既読」になっているべきだ。一度見たストーリーを見るのは時間の無駄だ。

Instagramのストーリーにクロスポスト機能がついてから2年以上になる。それぞれのサービスのデイリーユーザー5億人の膨大な時間が再放送を見るために費やされてきた。FacebookとMessengerはすでにストーリーの既読/未読状態を同期している。クロスポストにInstagramが含まれてから長い時間がたっている。

私はFacebookとInstagramに修正の予定があるか質問した。広報担当者は私に、クロスポストはFacebookどInstagramの異なるユーザーへのシェアを簡単にするために作られたものであり、ストーリーの使いやすさと改善の方法は今後も探求を続けると答えた。しかし、どれほどこれを迷惑であるかにFacebookが気づいているのか、解決策を検討しているのかについては何も言わなかった。

これが解決すると何が起きるのか?ユーザーが新しいコンテンツを見る時間が増え、見てもらえるクリエーターが増え、多くのアプリにストーリーを入れようとするFacebookにとっても無駄が減り侵略的でもなくなる。私があるアプリでストーリーに返信した時、数分後数時間後に別のアプリで同じストーリーを見た時に返信することはない。コンテンツが繰り返されると視聴方法が受動的になり友達との対話が減る。FacebookとInstagramがゾンビ的で不健康であると 強調している視聴方法だ。

この変更の唯一の欠点は、大親友のストーリーを二度目に見るときよりも、新しいコンテンツを見る方が広告インプレッションが減るかもしれないことだ。しかし、利益をユーザー体験に優先させるのは、これもMark Zuckerberg(マーク・ザッカーバーグ)氏がFacebookの戦略ではないと強調していることだ。

説明を繰り返す必要はないだろう。時間を返してくれ。再放送はやめよう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Googleフォトがタイムトラベル版ストーリーと追加の共有と印刷のオプションを提供

Googleフォトに、独自のストーリー機能がやってくる。だがそれは、他のInstagramやSnapchatなどの他のプラットフォームのストーリーのように、現在ユーザーがやっていることに注目するのではない。Googleフォトの場合はユーザーが思い出の旅をたどるのを助ける形式が採用された。この機能は、この写真共有サービスに追加されたいくつかのアップデートの1つで、アップロード後に忘れられることが多い、古い写真との再会を支援することに重点を置いている。

アップデートで行われた、同社のストーリーに対するユニークなアプローチは、私たちが初めて目にするその時間を巻き戻すために使われた方法である。

Googleフォトでは、この機能は「ストーリー」ではなく、よりふさわしい「 Memories」と呼ばれていて、ユーザーがその人生をより有意義に振り返ることができるようにデザインされている。

思い出

同社は、同アプリ上でのユーザーの行動を観察することで、このアイデアを思いついたと語っている。

「ユーザーが5年前の写真を閲覧するために、ずっとスクロールダウンをしていって自分たちの写真を見ているのを観察しました」と説明するのはGoogleフォトのリーダーであるシムリット・ベン=ヤー(Shimrit Ben-Yair)氏だ。「彼らは過去の瞬間を探し出し、楽しい体験を味わっていました。しかし、そこで私たちは考えたのです。どうすればこれをもっと簡単に行うことができるのだろうかと」。

彼女は続けて、Memories機能は、ユーザーの「より良いデジタルでの回想」を支援することで、それを達成することを狙っているのだと言う。

ストーリーがいまや、Instagram、Snapchat、Facebook、Messenger、YouTube、さらにはNetflixのような驚くべき場所でさえも採用されている状況を考えると、多くのユーザーはすでにGoogleフォトのMemoriesの使い方を知っているだろう。他のいくつかの実装と同様に、この機能はGoogleフォトギャラリーの上部に小さな丸いアイコンを配置する。ユーザーはこのアイコンをタップして機能を呼び出し、先に進むことができる。

ただし、他のストーリーとは違い、Memoriesのストーリーサークルは時間を遡ることができる。例えば1年前、2年前、そして3年といった具合だ。

思い出

ただし、この機能は単なる「この日の思い出」のバリエーションではない。なぜなら特定の日付とは密接に結びついていないのだ。それはむしろ、何年も前のその時期(例えばその週あたり)にユーザーがやったことを見せてくれるショーケースのようなものだ。それは失敗した写真や重複した写真を、スワイプしてスキップする手間を減らしてくれる。

またユーザーが、例えば今でも悲しんでいる死や、むしろ忘れたい破局といった、より繊細な記憶の追体験から守られるように、特定の人物や場所がMemoriesの中で表示されることをブロックし、思い出のリールをよりよいものへとカスタマイズすることができる。

他のストーリーとのもう1つの重要な違いは、GoogleフォトのMemoriesが一般公開されないということだ。

「それは、人生を追体験するためのより強い没入体験を生み出してくれるために、ストーリー形式を採用していますけれども…これはユーザー個人のためのライブラリなのです。これはプライベートコンテンツです」と、発表前のデモ時にTechCrunchに指摘したのは、Googleフォトエンジニアリング責任者のJames Gallagher(ジェームス・ギャラガー)氏だ。

ただし数カ月のうちには、Googleフォトはこれらの古い写真、またはライブラリ内で出会った他の写真を、より直接的かつ個人的な方法で共有できるようにする予定だ。共有機能の強化により、写真を友人や家族に直接送信できるようになる。その写真は、進行中のプライベートな会話の中に投入され、最終的にはすべてのチャットと共有のストリームを形作る。

写真プリント

そして、Googleフォトは、写真を携帯電話から現実世界へと取り出すためのオプションを拡大している。

WalmartおよびCVSと提携して、米国内1万1000カ所以上で1時間以内に、4×6写真(101.6×152.4mm)をピックアップできるのだ。これらのプリントの価格は、小売店で直接注文した場合と同じ。Walmartでは0.25ドル(約27円)、CVSでは0.33ドル(約37円)。また、米国内では写真をさまざまなサイズのウォールアートへと変えることができる。これは、先月始まったFlickrのプリントとウォールアートの分野への拡大に続くものだ

写真プリント

Googleフォトの場合、8×8(約20x20cm)で19.99ドル(約2160円)、11×14(約28×35.6cm)で29.99ドル(約3240円)、16×20(約40.6×50.8cm)で44.99ドル(約4860円)の3つの異なるサイズのキャンバスプリントを選択することができる。またそれぞれ黒、白、または写真で囲まれた枠でカスタマイズ可能だ。キャンバスには、壁掛けを簡単にするために背面にワイヤーハンガーも付いている。

この機能は収益を生み出すものだが、Googleは実際の作業を全米の印刷パートナーのネットワークへと外注する。これは、既存のユーザーがわずか数ステップで写真をフォトブックに変換できる機能に追加されるものだ。

キャンバスプリント最後の機能は、必ずしも回想とは関係ないが、検索の改善だ。これはテキストが添えられた写真やスクリーンショット(例えばレシピなど)を探すのに役立つ。この機能、印刷およびMemories機能は現在展開中である。直接共有は数か月後に行われる予定だ。

これらの追加は、GoogleフォトがGoogle+から4年ほど前にスピンアウトして以来、行われてきた多くの改良の一部だ。同社は、ユーザーの膨大な写真ライブラリを整理し、写真編集やミニムービー作成などを自動的に行うために、AI機能を使用して写真ホスティングと共有サービスを急速に改善してきた。また、たとえばLensを使ったビジュアル検索や、 AIを活用した写真修正のの拡張といった機能改善を継続している。

これらの機能とAndroidオペレーティングシステムとの統合のおかげで、Googleフォトには現在月間10億人を超えるユーザーがいる。

【Japan編集部追記】印刷機能は当然ながら米国内のみの提供だ。また手元のAndroid携帯では翻訳時点(9月13日17時)ではまだMamories機能は確認できていない。

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(翻訳:sako)

あなたのインスタストーリーが知らないロシア人に見られているワケ

Instagram(インスタグラム)を使っている人は、ここ数カ月、多くの知らない人が自分のストーリーを閲覧しているのが気になっているかもしれない。それも、自分をフォローしてもいないロシア人と思しき人が。だとしても、それはあなただけではない。

まただからといって、あなたがロシアの偽情報キャンペーンに巻き込まれているわけでもない。少なくとも、たぶんそうではない。しかしなんだか怪しい感じがするのは間違いない。

TechCrunchのイベントディレクターであるレスリー・ヒッチコック(Leslie Hitchcock)が、編集部にこの問題を提起してきた。ここ数カ月、彼女自身のインスタのストーリーが、何の関連もなさそうなロシア人のアカウントによって閲覧されているのが、なんとも「気味が悪い」というのだ。中には、数千人のフォロワーがいるアーティストなど、本物のアカウントもありそうだが、その他は「奇妙」なものにしか見えないという。

Redditのスレッドにも、「私をフォローしていないロシアのモデルが、私のインスタのストーリーをずっと観ているのはなぜ?」といった、現実的な問題を提起しているものがある。残念ながら、その答えは、あなたが期待してしまうような理由からではない。

Instagram自体も、この問題を認識しており対策に取り組んでいると語った。

また、この不当な活動は偽情報キャンペーンなどに関連したものではなく、新たなグロースハッキングの手法によるものだという。つまり、サードパーティにお金を払ってフェイクの「いいね」やコメントを付けてもらったり、フォロワーの数を増やしてもらうことで、自分のアカウントの価値を高めようという行為の一種なのだ。この場合には、本当は何の興味もない人のストーリーを閲覧することで、見せかけの活動を生み出し、それによって本物のアカウントと認められて、より多くのフォロワーを獲得しようというのだ。

不気味と言えば不気味だ。これらのグロースハッカーの中には、おそらく大量のスマホを用意して、実際にはだれも観ていないInstagramストーリーを「閲覧」したことにするのだろう。これは明らかに、ストーリーに広告を掲載するために料金を支払っている広告主にとっても嬉しいものではない。

Hydrogen(ハイドロジェン=水素)という名の英国のソーシャルメディア代理店も6月頃に、この問題に気付いた。そしてブログで「Instagramストーリーの大量の閲覧は、2019年版のフォロワー購入」だと述べている。つまり、Facebook傘下のInstagramが、ボットやフォロワーの売買を禁止した結果、このような新たな手法が登場したというのだ。

つまるところ、偽物をつぶすのは、永遠に続くもぐらたたきのようなものなのだ。これを、ザッカーバーグの苦行と呼ぶことにしよう。

「私たちの研究によって、いくつかの小さなソーシャルメディア代理店が、このテクニックを使って、一般の人々とやり取りしているように見せかけていることが分かりました」と、Hydrogenは書いている。さらに「これはコミュニティを構築するための正しい方法ではありません。Instagramは早急に、これを取り締まることになるでしょう」という賢明なアドバイスも載せている。

Instagramは、これについて対策を講じるよう試みているということを私たちに明かした。つまり、このようなフェイクなストリーの閲覧という新手の不正な活動を防ぐことができるよう、取り組んでいるという。

また今後数カ月の間に、特にストーリーについて、そのような活動を減らすための新たな措置を導入するという。しかしそれがどのようなものになるのか、正確なところは明かさなかった。

私たちは、なぜロシア人なのかということについても質問してみたが、Instagramはなぜ偽のストーリービューの大部分が、ロシアから(愛をこめずに)来ているように見えるのか、その理由についての秘密を明かしてはくれなかった。そう、その部分は謎のまま残っている。

自分のInstagramのストーリーが、無関係な人の注目を集めるための無節操な発信手段として悪用されることを防ぐために、今何かできることがあるだろうか?

今のところ、アカウントをプライベートに切り替えることだけが、グロースハッカーに対抗する唯一の手段だろう。

ただし、それでは、あなたがInstagramのプラットフォーム上で誰にコンタクトできるか、そして逆にだれがあなたにコンタクトできるかを制限することになる。

私たちがヒッチコックに、アカウントをプライベートに切り替えればと提案すると、彼女は肩をすくめて「私はブランドと関わっていたいの」と答えたのだった。

画像クレジット:Aleksander Rubtsov

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

Facebookの浄化と挽回を期するMessengerのデザイン変更

FacebookのMessengerがデザイン変更されたが、どこが変わったのかに気づく人は少ないだろう。この1週間テストをしてきた私でも、ほとんどわからなかった。なんとなく、閉塞感が薄れた感じがしただけだ。だからこそFacebookは、今朝(10月24日)サンフランシスコのダウンタウンにできた新しいオフィスで朝食付の記者発表イベントを開催し、30人の報道関係者を集めたのだろう。そこには、インスタ映えする「ドーナッツの壁」も用意されていた。タブの数が減り、背景はカラーグラデーションとなり、ロゴが丸くなった程度の、わずかな変更ではあるが、Facebookはこれを機に、はっきりと前向きな新しいサイクルに切り替えたいと熱望している。

古いMessengerと新しいMessenger

Facebookがグループチャット・アプリBelugaを買収して、Messengerとして提供し始めてから7年。これまで機能を増やすことだけに専念してきた。5つのナビゲーションバーのボタン、最大で9つのタブ、ストーリー、ゲーム、ビジネスと増え、Messengerの本来の目的である友だちとのチャットという意味合いがボヤケてきた感がある。「機能を追加し、また別の機能を追加し、それらが積み上がってゆきました」と、Messengerの責任者Stan Chudnovskyは話す。「このまま積み上げてゆくか、 それとも、基本に戻って新しい何かの上に、シンプルでパワフルな機能を追加できる基礎を作るか」

機能満載の古いMessenger

しかし、今すぐ古いデザインを根っこから引き抜き、大規模なオーバーホールを行うことまでは考えていない。「13億人のユーザーを怒らせずに、新しいものを立ち上げるのは不可能です」とChudnovskyは私に話してくれた。「ユーザーにとって本当に本当に大切な使い方を妨げてしまうような行動を、ユーザー自身が取らないよう、テストを重ねるには大変な時間がかかります。しかしその挙げ句、変更を喜んでくれる人はいません。現状維持を望むのが普通です」

そのようなわけでGoogleは、本日から数週間をかけて、世界中でMessengerの控えめなデザイン変更を実施してゆく。画面はシンプルになり、空白部分が増えた。重複箇所が少なくなり、カジュアルな雰囲気になった。それでは、このアプリのビフォー・アンド・アフターを解説しよう。

古いMessenger

これまでは、画面の下に5つのメインのナビゲーションボタンが並んでいた。実際に役に立つ「チャット」セクションの間に、「ストーリー」と、カオスな「ピープル」セクションがあり、電話、グループチャット、オンライン中の「友達」のタブがある。その間にカメラのボタンがあり、しきりに「ストーリー」を投稿しろと言ってくる。ビジネスとユーティリティーのアプリを探すための「ゲーム」と「発見」タブもある。

新しいMessenger

新しいMessenger V4では、ナビゲーションボタンは3つになった。カメラボタンは「ストーリー」の上の「チャット」セクションの中のチャット画面に移動した。「ピープル」にはログイン中の「友達」のリストが組み込まれ、「発見」にはゲームとビジネスが統合された。「ストーリー」は「チャット」と「ピープル」の両方に配置された。ここには、3億人のユーザーに、もっともっとSnapchatのパクリ機能を使わせようとするFacebookの魂胆が見える。

Messengerでは、毎月、ビジネスでは100億件の会話が、ゲームでは17億件の会話が交わされている。どちらも収益につながるものだが、アプリの本来の目的とは外れるため整理された。さらに、Messengerユーザーのおよそ3分の1にあたる4億人が、毎月、ビデオまたは音声での通話をしているが、これらの通話はチャットのスレッドの中からアクセスするようになっているので、Facebookは電話ボタンを全体的に廃止した。

以前ほど目立たないが、従来の機能はすべて残されている。新機能としては、チャットのスレッドに好きなカラーグラデーションを選んでカスタマイズできるというものがある。メッセージを急いでスクロールするときでも、吹き出しの中のグラデーションが確認できる。しかし、要望が多い「ダークモード」の採用は、まだ少し先になる。Facebookによれば、眩さを低減して夜間でも目に優しい画面にする機能を、数週間以内に追加するとのことだ。

もうひとつ、Messengerのロゴがソフトな感じになった。吹き出しと稲妻の模様の鋭い角が丸くなった。このデザインは、Snapchatに対抗して、Messengerは楽しくて、フレンドリーで、しかも速いということを主張しているようだ。

Messenger作戦司令室

情報漏えい、選挙妨害、フェイクニュースが元で引き起こされる暴力事件など、スキャンダルの悪循環に苦しむFacebookにとって、それはMessengerだけの問題ではない。文字通り、またいろいろな意味においてもFacebook全体の問題だ。きれいにして、反撃する。それが、元の状態に戻りたいというFacebookの願望を表している。

その点においてFacebookは、先週、ひとつの成果をあげた。数十人の記者(私も含め)を選挙対策用の「War Room」(作戦司令室)に招き、慌ただしく取材をさせ、宣伝に協力させた。今回のMessengerの発表会では、Facebookが「シンプル」という言葉を我々の頭に植え付けようとしていたため、ちょっとデジャヴュ感があった。Chudnovskyは、Facebookが5月の段階でデザイン変更の話を報道機関に流していたことも話していた。「F8でプレビューしましたが、そのときは作業に取りかかったばかりでした」

これを機に、全社をあげてインターフェイスの掃除をして欲しいと願う。Facebookのメインのアプリには、いい加減なものが多い。たとえば、あまりみんなが欲しがっていないのに、ナビゲーションバーに押し込まれたFacebook Watchだ。Messengerでは、チャットにカメラやゲームをねじ込むことを止めたが、「ストーリー」のボタンは、永遠に消えて欲しいと願う人もいるなか、2つに増えた。ユーザーに何を提示するかよりも、ユーザーが何を求めているかを考えたほうが、Facebookは世界に貢献できるはずだ。

イベント後わずか1時間でニュースを配信しようと、多くの記者はその場に残り、Facebook社内にいながらFacebookの記事を書くことになった。Chudnovskyは、このイベントは、報道を通してユーザーを教育すること以上に、ピクセル単位の細かい仕事をしてきたチームの努力を称えるためのものだと話していた。「これほどの会社で、ロゴひとつ変えるのに、どれだけの会議を開かなければならないか、おわかりでしょう」

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(翻訳:金井哲夫)

Instagramがストーリーのスクリーンショット通知機能をテスト中

Instagramは、他の誰かが自分のストーリーのスクリーンショットを撮ったときに、ユーザーに通知する機能をテストしている。テスト対象になっているユーザーたちは、以下のように「次に友人のストーリーのスクリーンショットを撮ったら、友人はそれを知ることができる」と警告を受けている。

インスタのストーリーのスクリーンショットを撮る自由はおしまい    インスタさん警告してくれてありがとう

そしてテストに参加しているユーザーは、誰が自分のストーリーのスクリーンショットを撮ったかを、ストーリー視聴者のリスト上の名前の横にある、カメラシャッターロゴで知ることができる。はっきりさせておくと、誰かがスクリーンショットを撮ったからといって明示的な通知が行われるわけではない。単にストーリー視聴者のリスト上に現れるだけだ。

お知らせ:誰かがストーリーのスクリーンショットを撮った時に知らされる方法

InstagramがTechCrunchに送って来た声明文によれば、彼らはテストの実施を認めた上で、以下のように述べている「私たちはInstagram体験を向上させる方法、そして皆さまにとって重要な人たちと、どのような瞬間でも共有しやすいようにする方法を、いつでもテストしています」。

Instagramは、機能がすべてのユーザーにロールアウトされるかどうかを決定する前に、エンゲージメントに顕著な影響があるかどうかをこのテストを通して確認する筈だ。例えば、作成者に通知せずにスクリーンショットを撮る機能がないと、やがてストーリーを見なくなっていってしまうユーザーもいるだろう。

このテスト以前にInstagramが提供していた、唯一のスクリーンショット通知は、誰かがプライベートダイレクトメッセージのスクリーンショットを撮ったときに限られていた。それ以外は作成者に知らせずに、他者の写真やストーリーのスクリーンショットを撮ることができたのだ。特に、ユーザーは24時間以内であればストーリーを好きなだけ見直すことができ、作成者はある人が何回ストーリーを見たのかを、正確に把握することはできない。

もしロールアウトされれば、この機能はプラットフォームがスクリーンショットをどのように扱うかという点に関して、InstagramはSnapchatと肩を並べることになる。ダイレクトメッセージのスクリーンショットは送信者へ通知されるが、ストーリーのスクリーンショットは視聴者分析タブの名前の一覧の横にマークが現れるだけだ。

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(翻訳:sako)

Instagramのストーリー、開始後わずか2ヶ月で1億日次アクティブユーザーを獲得

instagram-stories

Instagramのストーリーは、Instagram自身が擁する大きなアクティブユーザー基盤から恩恵を受けている。そしていまや日次アクティブビューワーの数が1億人に達するようになった。これはSnapchatの日次アクティブユーザー(9月下旬の時点で、全プラットフォームにまたがるアクティブユーザーの数は1億5000万人と報告されている)の3分の2である。たとえ既存の聴衆がいて、InstagramのUI上の最上位部分という1級の有利な場所を与えられているとしても、その急速な普及のペースは印象的だ。

Buzzfeed reportの新しい統計も、Instagram全体の合計月次アクティブユーザーが最大5億人になったと繰り返し述べている(この数字が最初にリリースされたのは6月である)、これは今年の初めに羨望の10億人を超えたFacebook Messengerの半分である。

InstagramはSnapchatよりもわずかに年長である。6歳のInstagramに対してSnapcahtは5歳である、しかし既存のInstagramの体験とは劇的に異なる、この新しい機能の急速な受け容れ度合いが示すものは、間違いなくこの機能の導入に伴い、写真中心のソーシャルネットワークが顧客ニーズにヒットしたということである。一般に、Facebookがそのプラットフォームに導入した新機能は、最初はよく知っている環境の快適さを好む利用者たちから懐疑的に扱われる。なのでストーリーを巡る初期段階での熱狂は将来に渡っても上手く続いていくことを示すよい指標である。

Instagram創業者のKevin Systromが、BuzzFeedに対して語ったところでは、同社は最初、この短命コンテンツへのアプローチに対して、投稿したコンテンツにユーザーが消滅までの時間を指定するチェックボックスオプションを検討していたが、実際には余計なステップが入るので上手くはいかないだろうと考えていたということだ。

これはおそらくSnapchatのユーザーではない人びとだ。すなわち(移行ではなく)この形式のメディアに対する純増なのである

Instagramにとってのこの成長は素晴らしいものだが、それは必ずしもSnapchatにとっての悪いニュースとも限らない。設計された機能は、明らかにSnapchatにインスパイアされたものであるが、だからと言ってそれは、Snapcahtのユーザーがそのプラットフォームを捨てて、代わりにInstagramにやってくるということを必ずしも意味していない。アナリストのBen Bajarinが上で指摘しているように、Instagramが経験している成長は、この短命コンテンツカテゴリ全体に対する純増なのだ。

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(翻訳:Sako)