アマゾンの新しいEcho Show 10は利用者の動きをカメラで追跡する

これはクレイジーだ。Amazon(アマゾン)の新しいスマートスクリーンであるEcho Show 10は、土台上で回転して部屋の周りをフォローしてくれる。内蔵カメラは、人を認識・フォローするために周りに回転することがだ。本質的にFacebookのPortalとGoogleのNest Hub Maxに見られる人の追跡機能のもっと不気味に進化させたものだ。

同社はプライバシーの観点から、このデバイスは人を個別に識別するものではなく、人の一般的な形状を認識して常にディスプレイを利用者に向けておく目的だと強調している。ただし、室内に複数がいた場合にどのように動作するかはわからないが、実際にどうなるか楽しみでもある。一方で率直に言って、これが最終的にどの程度有用な機能なのか、そしてそれ以上のレベルの追跡を行う価値があるのかどうか疑問に思っている。

Echo Show 10はその名前が示すように、10インチのHDタッチディスプレイを搭載し、1300万画素のカメラと2.1chのオーディオシステムを内蔵する。新しいEchoと同様にZigbee(ジグビー、近距離無線通信規格)を内蔵しているので、デバイスはまた、スマートホームのハブとして機能する。

同社はここ数カ月、このプロダクトラインにサードパーティーのソフトウェア機能を追加してきており、そのリストには、Zoom、Skype、そしてもちろんNetflixも含まれている。これらはすべて在宅勤務時代の大きな勝利だが、Google(グーグル)がYouTubeのサポートをEchoから外したことでNetflixは特に大きな打撃を受けた。

Echo Show 10の価格は250ドル(約2万6400円)で、スマートスクリーンとしてはかなり高価だ。私が思うに、あなたがここで支払っているものの多くは、あなたが移動するときにあなたを追跡するための高価なメカニズムだ。多くの人にとって、その機能はおそらくプレミアムな価値がないだろう。

Amazon Hardware Event

画像クレジット:Amazon

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(翻訳:TechCrunch Japan)

グーグルはより多くのホテルにカメラ非搭載のNest Hub導入を推進、自動チェックアウトやアメニティの依頼などを代行

ここ数年、私が宿泊した部屋の中には、古い30ピンアダプターのiPodの目覚まし時計が付いている部屋が何室があったが、ほとんどのホテルでは新しいテクノロジーの更新は優先順位の高いものではないのは確かのように思える。テレビセットとUSBポート1~2つだけではなく、ちょっとした技術的なおもてなしを提供したいと考えているホテルには、GoogleがNest Hubを提供している。

今週同社は、より多くのホテルの客室にスマートスクリーンを普及させることを目的としたホテル業界向けのサービスを発表した。ホテル向けに用意されたアップデートは、モーニングコールのようなホテルの主要な機能に焦点を当てている。天気予報や周辺情報、地元の企業の情報の提供。そして、チェックアウト、コンシェルジュにタオルを頼むなど。従来はホテル室内の電話で「0」をダイヤルするで利用できたサービスも多い。

正直なところ、Nest Hubの導入はホテルの体験をアップグレードしたいと考えているなら、何の問題もないように思える。そして、重要なことに、Nest HubはHub Maxとは異なりカメラを内蔵していない。カメラ非搭載のスマートスクリーンは、ホテルの部屋のようにプライベートな場所に設置するのにふさわしいことをグーグルは理解していたのだろう。また、ホテルに設置するNest Hubはゲストがデバイスにサインインできないため、個人情報は共有されない。音声もデバイスに保存されず、ゲストがチェックアウトするとそれまでの使用履歴は消去される。

Hubはすでに米国内の数軒のブティックホテルと英国内の1軒で提供されています。画像クレジット:

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(翻訳:TechCrunch Japan)

GoogleがスマートスクリーンのNest Hub Maxでグループビデオ通話をサポート

ビデオチャットは、Amazon Echo ShowやGoogle Nest Hub Maxなどのスマートスクリーンの大きなセールスポイントだ(MaxでないNest Hubには今だにカメラがない)。しかしMaxもこれまでビデオ通話は1対1でしかサポートされていなかった。 たいていの場合これで構わなかったが、パンデミックでソーシャルディスタンスが義務化され、多くの人が友人や家族から離れて過ごしているため、グループビデオチャットは生活に必須なサービスとなっている。

これが企業がZoomのようなビデオ会議アプリに殺到した理由だ。Zoomなどはこれまでビジネス専用だったが、そうした事情で一般ユーザーにも人気が高まっている。Googleももちろんここに可能性があることに気づいており、Nest Hub MaxのDuoにグループビデオを導入することを発表した。

今回、ビデオチャットは最大32人までサポートされた。スマートスクリーンの自動フレーミング機能(Facebookの同種のディスプレイにあるものと似ている)を利用して通話相手全員を表示することが可能だ。グループ機能はLG、JBL、LenovoなどサードパーティのGoogle対応スマートスクリーンにも搭載される予定だ。グループチャット機能を利用するにはモバイルアプリを介してDuoでグループを作成する必要がある。グループを作成した後は音声で起動できる。

グループのサポートはビジネス利用にも有利となる要素だ。スマートスクリーンのビジネスユースはこれまで可能性に留まっていた。しかし自宅が多くの人々のオフィスとなってきた現在、スマートスクリーンで会議やミーティングができれば大いに役立つ。G SuiteでGoogleアシスタントのベータに登録しているユーザーはGoogle Meetからビジネス会議に参加できる。

グループビデオは今後数週間かけて順次利用可能となる。

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滑川海彦@Facebook

GoogleがAmazonのEcho Showに対抗するスマートスクリーンデバイスを開発中

複数の情報源がTechCrunchに伝えるところでは、Googleは卓上スマートスクリーンを開発しているということだ。ビデオ通話その他の利用が想定されており、AmazonのEcho Showと競合することになる。Amazonは沢山のEchoを発表したばかりであり、Facebookもコードネーム“Aloha”という、ビデオ通話スクリーン開発を続けている中で、このデバイスはGoogleをスマートホーム市場の競争に、留まらせるためのものとなるだろう。

情報源の2つがTechCrunchに語ったところによれば、このデバイスは”Manhattan”という内部コードネームで呼ばれていて、7インチのEcho Showと同様のスクリーンサイズを持つ。片方の情報源はこの情報をGoogleの従業員から直接得たということだ。両情報源とも、このデバイスが、YouTube、Google Assistant、Googleフォト、そしてビデオ通話を提供するとしている。また、Nestやその他のスマートな家庭用デバイスを制御できる、スマートハブとしても機能する。

Googleは以前、フルサイズのテレビに対抗できるような大きなスクリーンの製品に取り組んでいたが、今はこのManhattanデバイスにより注力しているということのようだ。当初のローンチ予定は2018年の中頃だったということだが、Echo Showの登場により、ローンチを2017年内に行うようにという、内部圧力がかかっているということだ。しかし結局は2018年にずれ込む可能性が高いらしい。これは、スマートハブのパートナーシップを確立するために必要な交渉がまだ多く残されていることと、Best Buy Geek SquadやEnjoy(どちらも電子製品の設定・修理サービス)と共に、家庭内設置サービスのパートナーシップのあり方を模索している最中だからということだ。

AmazonのEcho Showはビデオ通話が可能

情報源によれば、このデバイスはサードパーティがアプリを作りやすくなるように、Androidで動作するということだ。まだ確定ではないものの、チームがこのデバイス上で実行することに特に関心があるアプリの1つはNetflixである。

デバイスの価格がどの程度のものになるのか、またどのような外見になるのかは不明だ。トップに示したイメージはEcho Showに基いて、TechCrunchが想像で作成したモックアップに過ぎない。本記事の締め切りまでにGoogleからのコメントを得ることはできなかったが、もし何かわかったことがあれば更新する。Googleは10月4日にハードウェアイベントを開催する予定だが、このデバイスに関して何かの発表がある前触れはない。

なぜGoogleはスマートハブスクリーンが必要なのか

YouTubeがManhattanデバイスに取り込まれることで、最近GoogleがYouTubeをEcho Showから取り去った理由がより明確になった。取り去りの時点でAmazonがThe Vergeに語ったのは以下のような内容だった「Googleは顧客へ何の説明もなく、通知も行わずに、YouTubeをEcho Showで使えなくすることを選びました。その決定には技術的理由はありません」。

Googleはこれに対して「Echo ShowにおけるAmazonのYouTube実装は、私たちの利用規約に違反しており、ユーザー体験を損なっていました」と応じている。Echo Showでは、YouTubeが重要と考えるサブスクリプションやおすすめ動画が、全ては表示されていなかった。Googleは、自身がユーザー体験をコントロールできる似たようなデバイスを準備している現在、YouTubeに対するユーザー体験の一貫性を守るために、Echo Showでのリーチを犠牲にしたように見える.。

スクリーンを持たない既存のGoogle Home

Googleがスマートスクリーンを立ち上げる理由はほかにも沢山ある。

  • これはGoogleが、人びとの日常生活のための音声OSとすることを狙うGoogle Assistantを、家庭に招き入れるための手段の1つだ。
  • これはDuoやHangoutsといった、Googleのビデオチャットアプリを媒介するものだ。卓上に載る大きさは、電話や従来のコンピューターには馴染めないものを感じている子供やシニアたちには、親しみやすいサイズかもしれない。
  • Googleを、成長するスマートホームデバイスたちの中心に位置付けることが可能になるかもしれない。通常、そうしたガジェットたちは、無線通信を行なうために、イーサネットやWi-Fiに接続するハブやブリッジを必要としている。しかしそれぞれのデバイスのために異なるハブを用意するのは面倒だ。多くのパートナーたちと協力して作ったGoogle製のオムニハブは、セットアップを簡素化し、Googleをスマートホームの不可欠な部分にして、Amazonの新しいEcho Plusハブと競合することができる。
  • またこれは同社の他のプロダクト、例えばGoogle Photosなどへの新しいインターフェイスを提供する。デバイスがデジタルフォトフレームとして動作するところを見た人びとが、アプリケーションをダウンロードしたいと考えることによって、成長を促すことができる。これはAmazonとの差別化要素となり得る。なぜならAmazonのPrime PhotosはGoogle Photosほど有名ではないからだ。

基本的に、Googleがこれをローンチしない理由はほとんど見当たらない。Googleは既に、Google Wifiユニット、Google Homeスマートスピーカー、そしてChromecastを提供しているが、まだ欠けていたのがスクリーンとハブなのだ。Manhattanデバイスは、Googleの既存のサービスを完全に補完することになる。結局Googleのスマートスクリーンは、Googleに後塵を拝させることを強く決意しているように見えるAmazon Echoチームに、Googleが対抗していくことの役に立つだろう。

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(翻訳:Sako)