TileとGoogleアシスタントの統合で忘れ物を探せるようになる

アップルが忘れ物タグを出すようだと噂されている中、米国時間9月6日、TileGoogleと協力し、AndroidデバイスなどでGoogleアシスタントから簡単に忘れ物を見つけられるようにすると発表した。初心者でも簡単に使えるTileは、鍵や財布、バッグなどに付ける小さなハードウェアアクセサリで、Bluetoothテクノロジーと、スマートフォンのTileアプリを利用するユーザーのネットワークで場所を追跡することができる。

今回発表されたGoogleアシスタントとの統合で、ユーザーは紛失したものに付けてあったTileを音声コマンドで鳴らせるようになる。Tileの「ダイレクトリング」テクノロジーにより、紛失したアイテムと直接接続し、音を鳴らせるという。

Googleアシスタントとの統合は、スマートホームのアクションと似たものになる予定だ。Tileは、この機能を年末までに提供するとしている。

TileのCEOであるCJ Prober(CJプロバー)氏は発表の中で「これはTileのお客様にとってビッグニュースだ。財布やリモコン、バッグなどが行方不明になったら、シンプルな音声コマンドでGoogleが捜索隊に参加してくれる」と述べた。

このタイミングでTileがGoogleアシスタントとの統合を発表したことは興味深い。

米国時間9月10日にiPhoneのイベントを開催するアップルがTileの競合製品を開発中であることがわかっている。最近、iOS 13の「探す」アプリに「アイテム」という新しいタブを参照するコードがあることも発見され、今後の登場を示唆している。

アップルがこうしたハードウェアをいつ公開するかは、もちろん不明だ。しかしTileは、アップルの発表に先駆けて、AndroidとGoogleアシスタントユーザーに向けて今回の発表をしたと思われる。

TileはBluetoothを利用する忘れ物タグのトップメーカーのひとつに成長している。2018年には2200万個を販売し、世界中の230の国と地域で毎日500万件を超える紛失物が探されている。

TileはBLEチップメーカーなどと協力して、さらに多くのコンシューマ向けデバイスを探せるようにと手を広げている。

そのうちの1社、ゼンハイザーは米国時間9月6日、ベルリンで開催されているIFA 2019でMOMENTUM ワイヤレスヘッドフォン(399ユーロ、約4万7000円)を発表した。このヘッドフォンにはTileのCommunity Fineテクノロジーが内蔵され、ユーザーはヘッドホンが見当たらなくなったときに探すことができる。

Tileによれば、ゼンハイザー以外にも20社以上と提携しているという。

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(翻訳:Kaori Koyama)

ゼンハイザー初のゲーム用ワイヤレスヘッドセット「GSP 670」

ゼンハイザーは、先週のComputexの開催期間中に、来月初めに出荷予定の初のゲーム用ワイヤレスヘッドセットGSP 670をメディア向けに早期プレビューを行った。

GSP 670の小売価格は349ユーロ(約393ドル、約4万2600円)で、他の一般的なゲーム用ワイヤレスヘッドセット(そして有線方式の従来のモデルゼンハイザーGSP 600の249.95ドル)よりも、かなり高価なものだ。ゼンハイザー社は、同社の優れた音質と快適なヘッドセットに対する評判と共に、その新しいヘッドセットの機能が、ゲーマーたちに購入を決心させることを望んでいる(私がComputexで試用してみたときには、それは優れた装着性、接続速度、そしてオーディオ品質を提供してくれた。しかしもちろん当日の数分程度の試用では、数時間に及ぶゲームの後で、ヘッドセットがどのように感じられ音が響くのかを判断することは難しい)。

ワイヤレスによってもたらされる自由にもかかわらず、多くのゲーマーたちは音質や接続速度の低下、あるいはバッテリーレベルを心配する必要を避けるために、有線ヘッドセットを使い続けている。これらはゼンハイザーがGSP 670の機能でアプローチした課題である。他のワイヤレスヘッドセットと同様に、GSP 670もワイヤレスドングルに接続する必要がある。製品にはGSA 70コンパクトUSBドングルが付属しているが、これには「ほとんど遅延することのない音」を約束するためにゼンハイザーが開発した、低遅延接続を実現する技術が搭載されている。USBは、PCおよびSony Playstation 4と互換性がある。GSP 670にはBluetoothも搭載されているので、ユーザーはスマートフォンやタブレットとペアリングすることもできる。

GSP 670のマイクはノイズキャンセリング機能付きで、ブームアームを上げることでミュートすることができる。ヘッドセットには、ユーザーがチャット音声とゲーム音声を別々に制御できるようにするための、2つの音量調整ホイールが備わっている。ゲーマーたちは、ゼンハイザー製の”Gaming Suite for Windows”を使ってオーディオの調整を行うことができる。これはユーザーたちにプリセットオーディオとカスタマイズサウンドの間の切り替えを可能にし、サラウンドサウンドモードの切り替えや、イコライザーとしての機能も提供する。

バッテリーに関してゼンハイザーは、GSP 670の急速充電バッテリーは7分の充電で2時間動作することができると主張している。完全に充電された場合、バッテリーはBluetooth接続で最大20時間、GSA 70ドングルで接続されている場合には16時間動作することができる。ヘッドセットは、電力を節約するために自動シャットダウン機能を持っている。

GSP 670は、現在ゼンハイザーのウェブサイトで予約注文が可能で、7月1日から出荷される予定だ。

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(翻訳:sako)