飲食店向けの予約・注文・顧客管理システムなどのトレタが総額20.3億円調達、プロダクト開発・人材採用を強化

飲食店向けの予約・注文・顧客管理システムなどのトレタが総額20.3億円調達、プロダクト開発・人材採用を強化

飲食店向けの予約・注文・顧客管理システムなどを手がけるトレタは2月16日、第三者割当増資および金融機関からの融資により総額20億3000万円の資金調達を実施したと発表した。引受先は、凸版印刷、HR Tech Fund、Image Frame Investment(HK) Limited(Tencent Holdings Limitedの完全子会社CVC)、岡三キャピタルパートナーズ、ジャパン・コインベスト3号投資事業有限責任組合。

調達した資金は、プロダクトの開発推進および人材採用にあてる。また、投資家とのパートナーシップの向上、協業事業の推進を通じた事業拡大を図り、飲食店が外食DXに取り組みやすい環境を作ることで外食業界へのさらなる貢献を目指したいという。

トレタは、飲食店向け予約・顧客台帳サービスの「トレタ」、注文から会計までをスマホで完結する店内モバイルオーダーの「トレタO/X」、飲食店の電話予約をAIで自動受付する「トレタ予約番」など、飲食店経営の構造を見直し、再構築するための様々なサービスを手がける。POSレジ開発によりチェーン展開する飲食店が急増した1970年代以降、人手に負荷をかけて発展・維持してきた外食業界の問題点や、コロナ禍を背景とする飲食店経営の効率化・生産性向上といった課題に対して、その解決には外食DXが不可欠であると同社は考え、サービスの開発を進めている。

飲食店の予約・顧客台帳サービス手がけるトレタと凸版印刷が提携、フードデリバリー領域新サービスを2021年末までに提供

凸版印刷と飲食店向けの予約・顧客台帳サービスを開発・提供するトレタは5月18日、資本業務提携を締結したと発表した。

現在の新型コロナウイルスの状況下において、飲食店では業務効率化や顧客単価向上を目的としたDXの導入が求められている。そこで、凸版印刷の店頭POP、キャンペーンといった販促支援ソリューションやBPO事業と、飲食店に特化したトレタのソリューションとを掛け合わせることが、提携の目的だ。

具体的には飲食店向けコールセンターのDXとして、トレタの飲食店向けBPOサービス「トレタコンタクトセンター」とトッパングループのTBネクストコミュニケーションズと連携する。将来はトレタが研究開発した自動応答予約サービスをTBネクストコミュニケーションズが持つ他業界の顧客へ展開していくことも検討している。

また、トレタの提供する店内飲食の注文から決済までを顧客自身のスマホで行うモバイルオーダーシステム「トレタO/X」(オーエックス)と、凸版印刷が行っている販促支援ノウハウを連携させる。これにより、顧客に合わせた1to1の広告コンテンツの表示など、より効果的なプロモーションが可能となる。また今後は、プロモーションコンテンツの共同開発も進める。

今後凸版印刷とトレタは、トレタO/Xと連動したフードデリバリー領域における新たなサービスを2021年末までに開発・提供するとしている。飲食店のDX化により、新型コロナの現在の苦境を成長のきっかけに変えられるかが注目されそうだ。

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カテゴリー:フードテック
タグ:飲食業界(用語)トレタ凸版印刷 / TOPPAN(企業)日本(国・地域)

30分以内の飲食店“超直前”予約に特化した「トレタnow」公開

飲食店向け予約/顧客台帳サービス「トレタ」を提供するトレタは3月18日、飲食店の“超直前”予約専用サービス「トレタnow」を公開した。当初はユーザー数を先着で限定し、都内4エリアに絞ってサービスをスタートする。

トレタnowは、ユーザーの現在地から徒歩約10分圏内のエリアで、最短10分後に入れる飲食店を予約できるサービス。アプリを立ち上げ、人数を選択し、「近くのお店を探す」をタップすると、その時点で入店できる飲食店情報が表示されるので、予約したい店を選べば操作は完了。現在地から飲食店までの道順が表示されるので、あとはルート案内に従ってお店に行けばOKだ。

トレタnowは、台帳サービス・トレタの空席情報とリアルタイムで連携しているので、ユーザーが検索すると、条件に合う空席情報をその場で表示できる。飲食店側は、忙しい時間帯でも特に予約受付の操作をする必要はなく、空席情報表示と受付が自動でできる。

アプリは現在、iOSのみに対応。利用エリアは渋谷・恵比寿・六本木・五反田で、利用できる時間帯は17時から午前4時まで。

トレタ代表取締役の中村仁氏は、トレタnowについて、自身のnote上で「僕が飲食店向け予約/顧客台帳サービス『トレタ』を作った当初から、いつかは絶対に実現したいと思っていた、究極のオンライン予約をカタチにしたもの」と説明。理想のオンライン予約を実現するためには、飲食店の予約管理、予約台帳のクラウド化が不可欠なため、これまで台帳としてのトレタの操作性の高さにこだわってきた、としている。

「『トレタなら紙の台帳から安心して換えることができて、業務効率化が実現できる』。そう思ってもらえることこそが、究極のオンライン予約の実現における一丁目一番地だと信じ、地道な努力を続けてきました。」(中村氏のnoteから)

トレタのデータでは、前日までの予約で飲食店に来店する顧客は半数で、残りの半数は「当日予約」と「予約なしの飛び込み来店」が占めるとのこと。中村氏は「超直前予約には、サービスとしても大きな可能性がある」と述べ、トレタnowを使って、テクノロジーで外食をより楽しくできるという体験を味わってもらいたい、とつづっている。

LINEチャットでレストラン予約の「ビスポ!」にLINE、本田圭佑氏らが出資

LINEチャットで、さまざまなモノやコトを相談したり、予約したりできる時代。旅行恋愛相談など、TechCrunch Japanでもいくつかサービスを紹介してきているが、8月28日にリリースされた「ビスポ!」は飲食店予約をLINEチャットでできるサービスだ。

ここで「あれ、そういうの既になかったっけ?」と思った方は、なかなか鋭い。実は2015年にLINEがRettyとの提携で「LINE グルメ予約」というお店探しと予約ができるサービスを提供していたのだが、2017年3月にサービスを終了している。

また、飲食店探しをユーザー同士が人力で助け合うサービスとして2015年3月に始まった「ペコッター」も、現在はグルメコンシェルジュサービスとして予約代行をメインのサービスとして運営。iPhoneアプリのほかにLINEボット版を提供している。

こうした飲食×チャットの世界に新たに加わったビスポ!は、一見すると、ほかのチャットボットと同じように「LINEで友だちになって希望条件をチャットすると、店を提案してくれて、最終的には予約もできる」というサービスだ。

運営会社Bespo(ビスポ)代表取締役CEOの高岳史典氏は「ビスポ!は、飲食業の課題に飲食店サイドに立って解決するサービスだ」と、その特徴を説明する。

飲食店業界に入って知った課題

高岳氏は、新卒で日本興業銀行に入行、P&Gでマーケティングを担当した後、コンサルティング会社を経て、いわゆる「ライブドア事件」により一度は解体されようとしていたライブドアに参画し、再編やNHN Japan(現在のLINE)との統合に関わった。ライブドアに参加した経緯や現LINE CEOの出澤剛氏との出会いを本人が綴ったテキストを読んだ方もいるかもしれない。

その後、2013年に飲食業界で起業し、ラムチョップとワインの店「ULTRA CHOP」を経営。5年間で4店舗を展開するに至る。

実は高岳氏は2016年9月に、いわゆる「食べログスコアリセット事件」の発端となる下記ツイートを発信している。新聞や週刊誌などでも話題になったので、ご記憶の方もいるだろう。

ちなみにその後、食べログ運営のカカクコムは「有料集客サービスを利用しているかどうかが点数に影響することは一切ない」とアナウンス。店舗のサービス利用状況や検索結果での優先表示と、点数の更新との間には関連はない(偶然タイミングが重なっただけ)と説明している。

ともあれ、こうして自らが飲食店を経営し、業界向けサービスを見ていく中で課題を感じたという高岳氏。いま提供されているサービスには「飲食店サイドに立ったものは、なかなかない。飲食店を課金対象にしか見ていないサービスが多い」と述べる。そこで「課題を解消することで、日本の飲食店をもっと豊かにしたい」と考え、2018年1月に設立したのがBespoだ。

高岳氏が考える、飲食業界の課題は3つある。直前キャンセル、集客、人材確保だ。

直前キャンセルについては、Bespo設立前の2017年、飲食店経営をしながらマーケティングやITに関するアドバイザーをしていた高岳氏が、ダイナースクラブ、LINE、ポケットコンシェルジュの3者を連携させた「ごひいき予約」サービスをプロデュースしている。

ごひいき予約は、「何カ月も先まで予約が取れない」ような人気店でありがちな、「当日急にキャンセルせざるを得なくなった」席をダイナースクラブが買い取り、LINEの公式アカウント経由で会員に告知、即時転売するというもの。転売後の予約・決済をポケットコンシェルジュのシステムが担当する。

そして今回リリースされたビスポ!が取り組むのは、集客の課題だ。有名店でも人気店でもない、ほとんどの飲食店では、集客ができないことは、キャンセルよりさらに大きな問題となる。

「例えば評判のお寿司屋さんのNo.2が独立して、店を持ったとする。いい素材を確かな腕で出していれば、最初は前の店の常連さんが様子を見に来てくれたりするからよいけれども、ちょっと駅から遠い、といった場合、せっかくよいネタを仕入れていても、ずうっとお客さんを待っていなければならない、なんてことになりかねない。では『食べログ』や『ホットペッパー』に“課金”して検索順位の上位掲載を狙えばよいのか?というと、そういうことでもない」(高岳氏)

トレタとの連携で空席のみをリアルタイムにレコメンド

ではビスポ!は具体的にどうやって、集客の課題を解決しようとしているのか。

ユーザーにとっては、ビスポ!は検索をせずにLINEチャットで店を見つけて、予約までできるサービスだ。LINE公式アカウントの「ビスポ!(@bespo)」と友だちになって、利用を開始する。

メニューの「かんたん予約」では、チャットボットのガイドに合わせて希望日時、人数、予算、ジャンル、場所などを選べば、希望日時に席が空いている店が候補としてリアルタイムで表示されるので、好きな店を選んで予約ができる。

また「わがまま予約」では、かんたん予約の条件に加えて「アレルギー対応メニューを用意してほしい」「デザートプレートを誕生日用にデコレーションしてほしい」といったリクエストが可能だ。利用できるのは1人当たりの予算が5000円以上から。わがまま予約の場合は、条件に対応できる店があれば、早ければ30分程度で、遅くとも24時間以内に順次返信をくれるので、その中から好きな店を選んで予約することになる。

飲食店側も予約管理はアプリで行う。予約の状況の確認や、わがまま予約の場合に返信して予約を待つかどうかの判断、ユーザーへのお礼メッセージ送信が可能。また、ビスポ!を利用する店舗間で見られる、ユーザー評価とコメントも入力することができる。

肝となるのは「予約台帳と連携しているので、条件の中で、空席のある飲食店のみが自動的にレコメンドされる」という点だ。

「既存モデルの予約サービスでは、店は空席、つまり“在庫”を予約サービス側に預けている状態になる。お客さんにとっては“金曜夜7時”といった在庫が人気なわけだが、そうした在庫が予約サービス上で前日までにはけなかったとしたらどうするか? 実は店は予約サービスから在庫を引き取って『当日予約は電話で』といった形で予約を受けるようにしているんです」(高岳氏)

ビスポ!はトレタの予約台帳と連携することで、リアルタイムでの空席マッチングを可能にしている。「予約の取りっぱぐれがなくなるので、店としては安心できる」と高岳氏は話す。

わがまま予約の場合でも、空席がなければ店に通知は来ず、空きがあるときだけリクエストが通知される。返信するか、スキップするかは店が選べるようになっていて、返信した場合には、ユーザーが店を選択するまでは席が仮予約の状態になる。

「店は、例えば夕方の早い時間帯なら『お客さんを入れたいので、多少のわがままには応えよう』となるが、必ず満席になると分かっている曜日・時間帯で、安めの予算で面倒なリクエストが届いた場合には、スキップすることもできる。いわばリバースオークションのようなスタイル」(高岳氏)

飲食代金の支払いは原則として店舗で行うが、わがまま予約については「訪日外国人客も支払いやすいように」ということで、事前に設定した予算をLINE Payで支払うこともできるよう、年内には機能を実装する予定だという。

高岳氏は「かんたん予約とわがまま予約のどちらが好まれるかは分からないが、まずは両方実装してみて、いろいろと改善していこうと思っている」という。わがまま予約のフリーワードについては、自然言語解析などを使って、より適切なマッチングに結び付けることも検討しているそうだ。

ビスポ!の利用料は、ユーザー側は無料。飲食店側は、初期費用や月額費用は不要で、かんたん予約なら、予約が成立して来店した人数1人あたり300円、わがまま予約の場合は、予約が成立した時点での予算総額の6%を手数料として支払う(来店してからの追加注文には料金がかからない)。ただし、トレタを導入していない飲食店の場合は、予約・顧客台帳の利用料として月額1万2000円が必要となる。

「競合サービスでは、月額の掲載料が店にとっては負担になる。また掲載料に対してどれだけ集客できたのかがつかめず、費用対効果が分からない。ビスポ!は送客した分だけ費用が発生するので、費用対効果が明確だ」(高岳氏)

テクノロジーをふんだんに使って飲食業の課題を解決したい

Bespoではサービスのリリースと同時に、LINE子会社のLINE Venturesとプロサッカー選手・本田圭佑氏の個人ファンドKSK Angel Fund、および複数の個人投資家などから資金調達を実施したことも明らかにしている。調達金額は非公開だが、関係者の話や登記情報などから総額1億円前後とみられる。

チャット画面はLINE、空席データ連携についてはトレタの全面協力により構築したというビスポ!。サービスリリースにあたって、同社にはLINE取締役CSMO/LINE Venture代表取締役の舛田淳氏がアドバイザーとして就任している。

ローンチ時点で、港区、中央区を中心とした約50店舗が参加するというビスポ!は今後、今年中に参加店舗数1000店舗、ユーザー数10万人を目指す。また、2020年には1万店舗、100万人の利用を、国内のみの展開で達成したいとしており、このほかにもインバウンドユーザーによる利用者増をもくろんでいるそうだ。

Bespo(ビスポ)代表取締役CEOの高岳史典氏

高岳氏はそもそも飲食業界で起業した理由をこう語っている。「人と向き合う仕事がしたかった。多くても1日に数十人ぐらいを相手にする仕事、例えばネイルサロンでも美容院でもよかったけれども、たまたまラムチョップと出会って、飲食店で起業することになった。それが今につながっている」

また、飲食業界へ入った当初と今との違いについて「5年前だったらトレタもなかったし、もっと前はLINEもなかった」と高岳氏は言い、「今、このタイミングだからこそ、テクノロジーでできる課題解決はいろいろある。そしてそれは飲食店をやって、1日10人と向き合っていたから見えたこと。そこから1000店舗へサービスを広げれば数万人、1万店舗なら数十万人のユーザーとつながる」と述べている。

「テクノロジーをふんだんに使って、しかしテクノロジーありきではなく課題ベースで解決していきたい」という高岳氏。「今あるコンシェルジュ的なサービスは人力に頼るところが大きく、それは時間も労力もコストがもかかる。完全にテクノロジーで解決する方向で、課題をクリアしていきたい」と話している。

飲食店の経営も、これからも続けていくそうだ。そして「そのときどきで、できる技術を使って課題解決していく」と高岳氏は言う。まだ手を付けていない課題の「人材確保」についても、「解決の糸口となる技術は見つけている」と高岳氏は述べ、「数年内の近いうちに、人材の課題も解決する新サービスを提供するつもりだ」と話していた。

飲食関連サービスのカオスマップ(2017年版)をトレタが公開

飲食点向けの予約・顧客台帳サービス「トレタ」を手がけるトレタは8月8日、同社のブログ上で飲食店向けのITサービスをまとめたカオスマップを公開した

トレタは過去2年間にわたって同様のカオスマップを公開している。

同社はブログ記事のなかで、「いくつか減ったものもあるが、特に訪日外国人向けメディアの増加が今年も顕著」だとコメント。日本を訪れる外国人のあいだで、レストランや食べ物の情報を教えて欲しいというニーズが増えていることが読み取れる。

トレタは2013年7月の創業。同社がEight Roads Ventures Japanなどから12億円を調達したことは、以前TechCrunch Japanでも紹介した(2016年9月)。

また、同社は今年3年目となる外食業界のカンファレンス「FOODIT TOKYO 2017」を9月に開催する予定だ。

予約台帳サービス運営のトレタが12億円の資金調達、「予約ツール」から「経営プラットフォーム」へ

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飲食店向け予約・顧客台帳サービス「トレタ」を手がけるトレタは9月30日、Eight Roads Ventures Japan(旧:Fidelity Growth Partners Japan)、NTTドコモ・ベンチャーズのドコモ・イノベーションファンド投資事業組合、三井住友海上キャピタルのMSIVC2012V投資事業有限責任組合、既存株主であるフェムトグロースキャピタル投資事業有限責任組合、WiLのWiL Fund I, L.P.、iSGSインベストメントワークス、米セールスフォース・ドットコムの投資部門であるセールスフォース ベンチャーズの7社(リードはEight Roads)を引受先とした総額12億円の第三者割当増資を実施したことを明らかにした。またこの調達にあわせて、Eight Roads日本代表のデービッド・ミルスタイン氏が社外取締役に就任する。

トレタは2013年7月の設立。同年12月にサービスを提供開始しており、2016年9月時点での登録店舗数は7000以上。累計予約件数は約1400万件で、累計で約6500万人分の予約が登録されている。業界シェアは38%で、2年連続でシェアナンバーワンとなっているという(2016年9月、シード・プランニング調べ)。

同社では今回調達した資金をもとに、開発体制の増強や営業・サポート・マーケティング体制を拡充を実施。「予約ツール」から「経営プラットフォーム」への進化を実現するとしている。トレタの言う「経営プラットフォーム」とは果たしてどういうものか? トレタ代表取締役の中村仁氏はまず、飲食店の集客の課題について次のように語った。

「今まで飲食店の集客と言えば、『(グルメ系メディアなどの)サイトに情報を出して終わり』だった。しかし成熟した、もしくは縮小しはじめたマーケットにおいては、新規の顧客を取ることだけでなく、常連をいかに作るかが大事になる。新規顧客を増やすだけの施策はサステナブルではない。リピーターを増やす、そのリピーターの来店頻度を上げていくということをトータルでやらないといけない。そのポジションを取り行かなければならない」

食の好みもこれまで以上に細分化されてきており、例えば焼肉屋でも赤身肉に強い店と脂の乗った肉に強い店がでてきた。そうなると、ぐるなびのような総合的なグルメ系メディアだけでは顧客のニーズを満たせなくなってきたという。そこで求められるのはさまざまなメディアを繋いで、店舗ごとに最適なメディアを選んで送客(来店予約)できる仕組みだ。そして来店した顧客の情報を蓄積して2回目以降の来店でのサービスに生かす仕組み、さらにはリピーターに対してマーケティングを行うような仕組みも求められる。トレタの言う経営プラットフォームとは、この集客からリピーター化、さらにはCRMまでを一括で実現するサービス基盤のことだ。

この経営プラットフォームの実現に向けて、トレタではすでに「トレタメディアコネクト」(グルメサイト(現在14サイト)と連携し、各グルメサイト上でトレタの顧客情報と予約情報を閲覧できる機能)、「トレタPOSコネクト」(POSレジとトレタのデータを連携し、オーダー履歴の収集・参照ができる機能)などを提供。今後はさらにCRMツールとの連携や解析機能、満席時に空席情報をサジェストするような機能を備える新たなウェブ予約サービスなどを提供していくとしている。