アップルがApp Storeの反トラスト訴訟でEpicの秘密プロジェクトを告発、Epicは独占を批判

Epic Games(エピックゲームス)対Apple(アップル)の後者による独占的慣行を巡る裁判は2021年5月に始まり、4月8日に両者の主張が発表された。裁判所の意向により一部削除されている。基本的事実の合意を踏まえ、両者はそれぞれの解釈について争う、そのために両CEOが(バーチャル)証言台に立つ可能性は高い。

先にTechCrunchでも報じたように、Epicの主張の論旨は、Appleのアプリ市場支配と30%の手数料が反競争的行動であり、反トラスト法で規制されるべきだというものだ。同社は、自社のゲーム内通貨ストアを人気のゲーム「Fortnite(フォートナイト)」に忍び込ませてAppleの支払い方法を回避するという、不法行為とされる行動で反逆した。CEOのTim Sweeney(ティム・スウィーニー)氏は後日、うかつにもこれを悪法に抵抗する公民権運動になぞらえた。

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Appleは市場独占の訴えを否定し、同社が自身のApp Storeだけでなく、市場全体で膨大な競争に直面していることを主張した。そして手数料の割合に関しては、ある程度調整の余地はあるだろうが(Appleは2020年を通じて批判を浴びたあと、デベロッパーの最初に100万ダウンロードについて取り分を15%に引き下げた)違法である可能性は低い。

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一方Appleは、反トラストの申立て自体も、関連した言いがかりも、Epicの人目を引くための宣伝行動にすぎないと主張した。

実際Epicは、訴訟を提起した時点で広報戦略の準備をすべて整えており、訴状には「Project Liberty」 と呼ばれる長期的社内プログラムがあった(Appleは下落しているFortniteの売上を強化するため、としている)。EpicはPR会社に30万ドル(約3300万円)ほどを払い「アプリ公正性のための連合」を通じたAppleとGoogleに対する複数企業による告発キャンペーンを含む「2フェーズのコミュニケーション計画」を指示したと見られている。

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Project LibertyはAppleの訴状の中で1つの節全体を占めており、Epic Gamesとスウィーニー氏による「Googleを(おそらくAppleも)反トラストを巡る法廷闘争に引き込む」計画が詳しく述べられており、内部のメールによると、決済システムを回避してアプリストアから追放されることをきっかけにしようとしていた。EpicはProject Libertyにはわずか1段落でのみ言及し、プロジェクトを秘密にしていた理由を「Epicは、AppleにFortnite Version 13.40を拒否されることなく、これを公表することが不可能だった」ためだと説明した。つまりそれは違法な決済システムが組み込まれたバージョンだったという意味だ。およそ説得力のない反論だ。

果たしてAppleの手数料は高すぎるのか、また果たしてEpicはFortniteの儲かる期間を伸ばすためにこれをやっているのか。裁判は反トラスト法と方針に基づいて裁定されるが、その点でこの裁判はAppleにとってさほど恐ろしいものには思えない。

双方の法的議論と事実の概要は数百ページにわたるが、要点はEpic Gamesの訴状の最初の一文に十分要約されている。「本訴訟はAppleによる同社iOSエコシステム内の2つの市場における市場独占を告発するものである」。

具体的には、Appleが自ら作り当初から管理し、デジタル配信およびゲーム分野においてあらゆる競合相手から明確に非難されているそのエコシステムの上で、Appleが支配者であると言えるのかどうかを争う裁判だ。

しかし、一介の記者の意見などあまり役に立たない。だから裁判が行われるのであり、2021年5月に予定されている。示すべき根拠はたくさんある。Epic Gamesの主張の説明は、Appleの反論と同じくらい正確でなくてはならない。その意味でも、Apple CEOのTim Cook(ティム・クック)氏、Epic CEOのティム・スウィーニー氏、Appleの元マーケティング責任者でおなじみの顔Phil Schiller(フィル・シラー)氏らによるライブ証言が楽しみだ。

証言と質問のタイミングと内容は後日までわからないが、聞くに値する興味深いやり取りがあることは間違いない。裁判は5月3日に始まり、約3週間続く。

これに関連して他にもいくつか裁判が進行中であり、AppleがEpicを契約違反で訴えている対抗訴訟もその1つだ。多くの訴訟がこの主要な訴訟の結果に全面依存している。すなわち、もしAppleの契約条件が違法であれば、契約違反そのものが成立しない。そうでなければ、Epicが自ら規則違反を十分認めていることから裁判は事実上終わっている。

双方が提出した「事実認定案」の全文はこちらで読むことができる

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タグ:Epic GamesApple独占禁止法App StoreFortnite裁判

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(文:Devin Coldewey、翻訳:Nob Takahashi / facebook

「フォートナイト」のゲームプレイがHousepartyを通じて友人たちに配信可能に

人気ゲーム「Fortnite(フォートナイト)」のメーカーであるEpic Games(エピック・ゲームズ)が2019年に買収したソーシャルビデオアプリ「Houseparty(ハウスパーティ)」は、これら2つの資産を統合する新たなステップを発表した。同社によると、ゲーマーはフォートナイトのゲームプレイを、Housepartyで直接ライブストリーミングすることが可能になるという。この機能によって、ユーザーはHousepartyの部屋にいる最大9人の友人と、ゲームプレイを共有できるようになる。

今回の機能追加は、2020年11月にHousepartyに導入された「Fortnite Mode(フォートナイトモード)」に続くものだ。このモードでは、フォートナイトのプレイヤーがゲーム中に友人のライブ映像を見ることができるビデオチャット機能が追加された。今回の発表はそれとは逆に、プレイヤーがゲームの映像をHouseparty内で友人に配信できるというものだ。これによって友人たちは(自分自身がフォートナイトのゲーマーではない人も含めて)、プレイヤーのゲームプレイの様子を視聴したり、プレイヤーと交流したりすることができる。

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この新機能を利用するには、フォートナイトプレイヤーが「Fortnite Mode Streaming(フォートナイトモードストリーミング)」を有効にし、Housepartyに接続する必要がある。プレイヤーがゲームプレイのストリーミングを開始すると、Housepartyに登録している友人たちに、ゲームプレイが視聴可能になったことが通知される。

フォートナイトプレイヤーは、自分のストリームを誰が見ているかを、画面上に重ねて表示される「ウォッチャー数」のグラフィックで確認できる。ゲーマー側では画面の中央左に小さな目のアイコンが表示され、Housepartyで視聴しているユーザー側は動画画面の左上に目のアイコンが表示される。

ライブストリーム中も、プレイヤーとそのフレンドは、通常通り視聴とチャットを行うことができる。

フォートナイトプレイヤーが自分のゲームプレイをライブストリーミングしたくない場合は、フォートナイトのプライバシー設定からいつでも変更できる。その場合も、フォートナイトモードを使用して引き続きビデオチャット機能を使い続けることは可能だ。また、保護者の方は、フォートナイトのペアレンタルコントロールで、フォートナイトモードやその他のプライバシー機能のオン/オフを切り替えることができる。Epic Gamesは、支払い情報を含む個人情報は配信からブロックされることを強調している。ただし、フォートナイトモードを有効にすると、ロビー、メニュー、自分のゲームプレイのすべてが配信される。

Housepartyは当初、友人たちがビデオチャットを通じてオンラインで仮想的に「たまり場」を作る方法として人気を得たが、Epic Gamesが12億5000万ドル(約1380億円)という巨額の資金調達を行った直後、同社に売却された。今のところHousepartyは、フォートナイトとの統合が進んでも、他のソーシャル機能を廃止したりはしていない。今回の新機能の導入によって、Housepartyは、Twitch(ツイッチ)やFacebook(フェイスブック)、YouTube(ユーチューブ)など他のプラットフォームで行われているような、ユーザーが必ずしもファンのために配信するのではなく、友人に向けて配信しているような、よりカジュアルなライブストリーミングの需要も取り込める可能性が出てきた。

なお、この新機能では、ライブストリームの映像を後から書き出して他の場所で公開できるような記録機能は提供しないとのことだが、フォートナイトにはすでにリプレイを保存する機能が備わっている。

フォートナイトのゲームプレイとHousepartyの連携は、現時点ではPC版とPlayStation(プレイステーション)版(PS4とPS5)のみで利用できる。Epic Gamesは、他のプラットフォームにも提供されるかどうか、いつ頃その予定があるかということについては言及していない。iOS(アイオーエス)、Android(アンドロイド)、Chrome(クローム)のHousepartyユーザーは、ライブストリームを視聴することが可能だ。

以前に開始されたフォートナイトのビデオチャット機能も、PCとPlayStationのみでサポートされていた。

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画像クレジット:Epic Games/Houseparty

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(文:Sarah Perez、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

フォートナイトに月額約1250円のサブスクバンドル追加

Fortnite(フォートナイト)の無料プレイモデルが、同バトルロイヤルタイトルの大成功の大きな原動力となったことは間違いない。Epic Gamesがこのゲームの収益性に大きな問題を抱えていないことは明らかだ。2019年は収益が落ち込んだものの、それでも18億ドル(約1880億円)という巨額の利益を得ることができた(24億ドル、約2500億円という驚異的な収益を下回るが)。

Epicは投資に事欠かなかったが(未訳記事)、常にいくらかの余分な現金を使用することができた。以下の理由のために。

米国時間11月24日、Epic Gamesは標準的な小額の支払いに加えて、新たなサブスクリプションプランを発表した。また、いくつかのアイテムの割引も提供される。

月額11.99ドル(約1250円)のFortnite Crewは、プレイヤーにフルシーズンのバトルパス、1000V-Bucksの月額報酬、そして専用のコスチュームがセットになったクルーパックを提供する。通常のバトルパスは数ドル安く、一般的には数カ月程度の使用が可能で、それに比べるとかなり割高だ。また1000 V-Bucksの場合も同様で、約8ドル(約840円)の価値がある。

このプランはゲームのChapter 2、Season 5とともに12月2日に発売される。最初のパックにはGalaxiaのコスチュームが含まれている。これは宇宙をテーマにしたスーツで、ユニコーンヘッドのツルハシも付属する。スター・ウォーズシリーズの「The Mandalorian(マンダロリアン)」のような人気コンテンツも、いずれ登場するかもしれない。確かに有名なIPへの独占的なアクセスは、月額課金の魅力をさらに高める方法になるだろう。

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タグ:FortniteEpic Gamesサブスクリプション

画像クレジット:Epic Games

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(翻訳:塚本直樹 / Twitter

フォートナイトのEpic Games創設者、Appleとの闘争を公民権運動に例えて語る

米国時間11月18日、Apple(アップル)は中小事業者向けのApp Storeの手数料を削減し、年間販売額100万ドル未満の開発者がアプリ内課金で売り上げた場合の手数料を、通常の30%から15%に引き下げる(未訳記事)と発表した。

Epic Gamesの創設者Tim Sweeney(ティム・スウィーニー)氏は、この動き(現在米国議会や欧州連合、連邦司法省、連邦取引委員会によって行われているアップルへの独占禁止法に関する調査に明らかに反応したもの)について、十分ではないと語っている。

18日朝、スウィーニー氏はWall Street Journalに対して、アップルは単に「多くのアプリ内購入に課せられている30%税と競争を妨げているという批判から逃れようとしているだけ。しかし、消費者はアップル税によって不当に引き上げられた価格をこれからも払い続けることになる」と語った

Epic Gamesは、アップルの手数料を避けるため、大人気ゲーム「Fortnite(フォートナイト)」に直接支払いシステムを導入して以来、アップルとの闘争を続けている。同社CEOのスウィーニー氏は18日、The New York Times主催の2日間のイベント「DealBook」における座談会で、さらに掘り下げて語った。

Epic Gamesとアップルの戦いは、Epicが8月に直接決済を導入したことで始まった。これを規約違反とみなしたアップルは、App Storeからフォートナイトを削除。これを受けてEpicは、米国でアップルを相手に民事訴訟を起こし、さらに最近ではオーストラリアでもアップルが消費者法に違反としているという同じ主張を用いて、アップルを相手に法的手続きを開始した(The Guardian記事)。この巨大テック企業との戦いについて質問されたスウィーニー氏は、言葉を濁さなかった。彼は現在進行しているEpicのキャンペーンを、米国における公民権をめぐる戦いに例えて、次のように語った。

「戦うのはすべての人の義務です。誰かの弁護士が決めるようなことではありません。実際に戦うのは私たちの義務なのです。もし我々がアップルが決めたすべての条件を遵守し、みなさんご存じの30%もの手数料を受け入れ、そのコストを顧客に転嫁するとしたら、それはEpic Gamesがアップルと結託してiOSアプリにおける競争を抑制し、消費者が支払う価格を吊り上げたことになります。つまり、アップルの合意に従うことが間違っているのです。それがEpicがこの件に挑んだ理由です。公民権運動が行われていた当時は、実際に法律が制定されていて、その法律が間違っていたことがありました。人々はそれに従わず、また従わないことは間違いではありませんでした。なぜなら、それに従うことは現状維持に加担するということになるからです」。

出席者の中には、この例えに目を丸くした人もいたに違いない。だが、本日アップルが行った発表は、Epic Gamesが変化をもたらしつつあることを示唆している。2020年8月に17億8000万ドル(約1850億円)の資金調達を行った後、173億ドル(約1兆7970億円)の評価を受けたEpicは、それ自体が強力で収益性の高いプラットフォームへと進化しているのだ。

問題は、両社の争いがどこで終結するのかということだ。インタビュアーのAndrew Ross Sorkin(アンドリュー・ロス・ソーキン)氏は、Epicが独自のアプリストアで価格を設定していることを指摘し、スウィーニー氏の頭の中にアップルが請求できる「公正な価格」があるのかと尋ねた。

スウィーニー氏は、Epic自身が2%から3%の取引コストを負担していること、さらに決済サポートのために1%、そして帯域幅コストをカバーするための収益として「おおよそ1%」という数字を挙げ、開発者に提供するサービスと引き換えに、8%のアップル税と呼ばれるものを受け入れても良いのではないかと示唆した。

アップルに公正を期すならば、ソーキン氏はまた、アップルと同様に、スウィーニー氏がフォートナイトをプラットフォームとして語っていることに気づき、それが「いまはオープンではない。他者がそのプラットフォームで実質的に開発を行い、独自のアプリ内課金を作成できるような競争力のある市場ではありません。それは変わりつつあるのでしょうか」と質問した。

「その方向に進んでいます」と語ったスウィーニー氏は、ユーザーが自由にコンテンツを作成できる「Fortnite Creative」というモードがフォートナイトに用意されていることを指し、「何千万人ものクリエイターが自分のコンテンツを友人や全体の人々と共有しており、そこにはちょっとしたビジネスモデルがあります。しかし、それはまだ発展のごく初期段階です」と語った。

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タグ:Apple / アップルApp StoreEpic Gamesフォートナイト

画像クレジット:Kyle Grillot/Bloomberg / Getty Images

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(翻訳:TechCrunch Japan)

Housepartyに「Fortniteモード」追加、プレイしながらビデオチャット

Epic Gamesは2019年6月に、12億5000万ドル(約1300億円)の大規模な資金調達を経て、Housepartyを買収した。最も人気があるソーシャルゲームである「Fortnite」のパブリッシャーが、ソーシャルビデオアプリに興味を持つ理由は明らかだ。

そして世界が数カ月にわたり隔離されていた現在、この取引はようやく実を結びつつある。米国時間11月18日、Epic GameはFortniteをHousepartyと統合し、ビデオチャットが可能になるとを発表した。この機能は11月18日よりPC、PlayStation 4 / 5といった一部のプラットフォームで利用できる。

画像クレジット:Epic

ユーザーはAndroidまたはiOSデバイスにHousepartyをインストールし、Epic Gamesアカウントにアプリを接続する必要がある。すると、ビデオチャットがゲームに統合される。画像はプレイヤーの顔にぴったりとトリミングされ、バーチャルな背景が追加される。このゲームはあらゆる年齢層に対応しているため、Fortniteの設定には親がビデオチャットをオフにできるといった安全機能も追加されている。

カテゴリー:ゲーム / eSports
タグ:HousepartyFortniteEpic Games

画像クレジット:Epic

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(翻訳:塚本直樹 / Twitter

NVIDIAがFortniteのiOS版をクラウドゲーム経由でリリースか

BBCの報道によると、NVIDIA(エヌビディア)Fortnite(フォートナイト)をiPhoneとiPadに復活させるようだ。

報道によると、NVIDIAはSafari上で動作するGeForceのクラウドゲームサービス向けのバージョンを開発したとしている。

今回の開発により、FortniteのゲーマーはNVIDIAが運営するサーバーでEpic Gamesのタイトルをプレイできるようになる。はっきりしないのは、このクラウドゲーミングサービスがゲームプレイに大きな遅延をもたらすかどうかだ。遅延はゲームプレイに影響を与える可能性がある。

Epic GamesのFortniteの新バージョンは、同社がゲーム内での支払いに関するApple(アップル)のルールを回避したため、iOSプラットフォームでは現在はダウンロードできなくなっている。

Epic Gamesとアップルは収益とルールに関して対立している。同社はゲーム内マーケットプレイスを開発しており、アップルが同社のプラットフォームを通じて行う取引に課す30%の手数料の対象となっていなかった。

この戦略はアップルの利用規約に明らかに違反しているが、Epic Gamesはルール自体が不公正であり、アップルが同社のプラットフォーム上でアプリケーションの配信を独占的に支配している一例だと主張している。

現在進行中の法的紛争は2021年5月まで内容を知ることはできず、また訴訟が解決するまでには何年もかかる可能性がある。

BBCによると、これによりほぼ1億1600万人のiOS版Fortniteプレーヤー、特にアップル製品しか使わない7300万人のプレーヤーにとって、面倒な事態となっている。

Androidとは異なり、アップルは自社以外のアプリストア経由でゲームやその他のアプリをスマートフォンやタブレットにインストールすることを許可していない。

NVIDIAはすでに MacやWindows、Android、Chromebook向けにGeForceのゲームサービスを提供しているが、BBCの報道によると、新バージョンはアップルのモバイルデバイスでも利用できるようになるという。

これが実現すれば、NVIDIAのクラウドゲーミングサービスはiOSプラットフォームをサポートする唯一のサービスとなる。Amazon(アマゾン)のクラウドゲーミングプラットフォームであるLunaも、Google(グーグル)のサービスStadiaも、Fortniteを取り扱っていない。

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カテゴリー:ゲーム / eSports
タグ:FortniteAppleiOS

画像クレジット:Christian Petersen/Getty Images

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(翻訳:塚本直樹 / Twitter

フォートナイトがPS5とXbox Series X/Sで発売決定

これまでと同様にローンチタイトルの情報は、次世代ゲーム機に大金をつぎ込むゲーマーにとって気になるところだろう。しかし大人気のバトルロワイヤルゲーム「Fortnite(フォートナイト)」は、来週発売されるPlayStation 5とXbox Series X/Sの両方で発売される予定だ。

発売元のEpic Gamesは、新システム用のタイトルの詳細を明らかにしている。リリースでは「Xbox Series X/SとPS5向けのフォートナイトは、ただ前世代のタイトルを微調整したものではなく、新しいコンソールのパワーを活用するための新しいネイティブビルドです」と述べられている。既存のプレーヤーは新しいハードウェアを利用しながら、新システムでのプレイを続けることができる。

Sony(ソニー)とMicrosoft(マイクロソフト)で改善点はかなり似ており、Xbox Series XとPS5ではどちらも4K解像度で60fpsでのプレイ、より高速なマッチローディング、60fpsでの画面分割、爆発に反応する木のような木といったものやより見栄えの良い天候効果を含む物理的、視覚的な改良が施されている。Xbox Series Sもこれらの改良のほとんどをサポートしているが、4K解像度ではなく1080p解像度にダウングレードされる。

新型Xboxは11月10日、PlayStation 5は11月12日に発売される。

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タグ:Epic GamesFortnitePlayStationXbox

画像クレジット:Christian Petersen(Getty Images) / Getty Images

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(翻訳:塚本直樹 / Twitter

フォートナイトをApp Storeに戻すように求めるEpicの要求をカリフォルニア州判事が却下

カリフォルニア州の判事は、Epic Games(エピック・ゲームス)とApple(アップル)の間の法廷闘争において、Epic Gamesが要求しているApp StoreへのFortnite(フォートナイト)の復帰について否定した。一方で、Unreal Engineの開発者がアップルのデバイスにアクセスできるようにするために使用されたEpic Gamesの開発者アカウントに対して、アップルが行動を起こすことはできないことも明言した。

裁判所の決定は、8月下旬に行われた法廷審問で、Epic Gamesの弁護士が、アップルがFortniteデベロッパーにApp Storeから会社を追い出し、会社の全アカウントを閉鎖すると伝えた後、一時的な差し止め命令を得ようとしたことで、宣言を再確認した。

今回の判決は、アップルがFortniteの開発者をApp Storeから追い出し、Epic Gamesのすべてのアカウントを終了させることを通知した後、同社の弁護士が一時的な差し止め命令を得ようと求めた、8月下旬の法廷審理での宣言を再確認したものとなる。

裁判官は「一時差止命令による救済は、めったに認められることのない特別な措置である」と指摘し、Epic Gamesの要求の一部を認めつつ、一部を否定したことを詳細に説明した。「Epic Gamesは、このような特別な救済を求める際の負担を負っている」と指摘した。

訴状の内容は以下のとおりだ。

Epic Gamesは、アップルがiOS App Storeを通じて独占的に配布していること、アップルがソフトウェア価格の30%を受け取るアプリ内購入システムについて強い反発を抱いている。しかし、記録が限られておりEpic Gamesはアップルの反論に十分に対処していない。仮差し止め命令の対象となった資産は変更されない。

これは、裁判が始まる前にFortniteがApp Storeに戻らないことを追認するもので、今週裁判所に提出された文書によると両社の裁判は2021年5月3日に始まるという。

Epic Gamesの広報担当者は声明で「Epic Gamesは、訴訟が続く限り、アップルがUnreal Engineと当社のゲーム開発顧客に報復することを引き続き禁じられることに感謝している。我々は、裁判所の保護の下、iOSとMac向けの開発を継続し、アップルの反競争的行為を終わらせるためのあらゆる手段を追求する」と述べた。

カテゴリー:ゲーム / eSports
タグ:Epic Games、アップル、Unreal Engine、Fortnite、App Store

画像クレジット:Christian Petersen /Getty Images

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(翻訳:TechCrunch Japan)

Oculus Quest向けフォートナイト風バトルロイヤルゲーム「POPULATION: ONE」が登場、FbはZ世代に食い込めるか

Fortnite(フォートナイト)はVRやiOSでは利用できないかもしれないが、Oculus QuestのユーザーはまもなくVRのための独自のFortniteクローンを手に入れることになるだろう。

BigBox VRは、その資金調達と最初のローンチ発表から2年近くが経ち、ついにそのバトルロワイヤルゲーム「POPULATION: ONE」をQuestとRiftのプレイヤーに展開する準備を整えた。

共同設立者のChia Chin Lee(チア・チン・リー)氏とGabe Brown(ガベ・ブラウン)氏は、Smashbox Arenaと呼ばれるシューティングゲームでバーチャルリアリティのゲーム開発をスタートさせたが今回の「POPULATION: ONE」はゲームスタジオにとって大きな賭けとなる。

新型コロナウイルスの感染蔓延は、Questの売り上げを押し上げ、テクノロジーに詳しい人やパワーユーザーのためだけのものではなく、本物のコンシューマーデバイスへと変化させることに成功した。もし、バーチャルリアリティを体験した新しいQuestユーザーが、Epic GamesのFortniteのようなバトルロイヤルゲームに参加することができれば、この新しいソーシャルフォーラム上でFacebookのマーケットシェアを獲得するためのキッカケを与えることに大いに役立つだろう。

FortniteがZ世代とその後に続く世代のソーシャルフォーラムになったことについては、多くの記事に書かれている。これらのユーザーがTikTokやFortniteに引かれていく中で、Facebookはソーシャルネットワークが必要とする新しい消費者層を十分に獲得しきてれていない。

そして、先に書いたように、BigBox VRのタイトルはFortniteと一瞥以上の類似性がある。

いや、このゲームがFortniteといくつかの類似点を共有していると言うのは控えめな表現だろう。縮小された環境でのバトルロワイヤルゲームであるだけでなく、序盤で滑空して武器を探したり、Fortniteのように建物を建てる機能までもがゲームプレイの中心となっているのだ。そうは言っても、PUBGをきっかけにバトルロワイヤルタイトルが爆発的に増えている現在、どれもお互いに多くの共通点を持っている。BigBoxの場合、モーションコントロールとすべてが等身大で自分のコントロールの中にあるという一般的なVRの感覚が特徴的なのだ。

もしこのゲームがFortniteの人気をバーチャルリアリティで再現できれば、ソーシャルネットワーキングの巨人が伝統的に追い詰められてきた市場で、FacebookとBigBox VRにとって一石を投じることになるかもしれない。

Facebook Connect 2020

画像クレジット:BigBox VR

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(翻訳:TechCrunch Japan)

アップルがFortniteを筆頭にEpic GamesのApp Storeアカウントを完全削除

Epic GamesがアップルのApp Storeから削除された。すでにmacOSやiOSデバイスにFortnite(フォートナイト)をダウンロードしている場合はまだ動作するが、EpicアカウントがApp Storeからなくなるため、Fortniteの開発者が新しいアプリやアップデートをAppl Store経由では配信できなくなることを意味する。つまり、今後登場する新しいシーズンなどはプレイできない確率が高い。

アップル専門メディアのMacStoriesでマネージング・エディターを務めるJohn Voorhees(ジョン・ボーヒーズ)氏は、App Storeでは現在FortniteのライバルであるPUBGがフィーチャーされていることと同様に、Twitter上でEpic Gamesアカウントの完全削除について指摘している。

アップルは声明で今回の経緯を以下のように説明している。

App StoreのEpic Gamesのアカウントを終了せざるを得なくなったことに失望しています。我々は、Epic Gamesのチームとは長年にわたり、彼らのローンチやリリースで協力してきました。裁判所は、Epicがこのような状況を作り出すまでの10年間、Epicがこれまで守ってきたApp Storeのガイドラインに従うことを、訴訟が進む間もEpicに遵守するよう勧告しました。しかしEpicはこれを拒否しました。その代わりに、彼らはApp Storeのガイドラインに違反するようにデザインされたFortniteのアップデートを繰り返し提出しています。これはApp Storeのほかのすべての開発者に公平ではなく、顧客を彼らの戦いの真っ只中に追い込んでいます。我々は将来的に再び協力し合えることを願っていますが、残念ながら現在はそれができません」

またアップルは、Epicが不満を持ったユーザーをAppleCareに誘導してサポート問題を起こしているとも述べている。これはEpicとアップルの論争における最新の展開で、開発者が今月初めにFortniteでApp Storeを介さない直接支払いの機能を導入したことで、App Storeでの支払いにかかる30%の手数料を回避しようとしたことに端を発している。これによりFortniteはApp Storeから一時削除された。Epicはすぐに訴訟を開始し、その市場力を乱用しているアップルを非難する宣伝キャンペーンを展開した

今週初め、連邦地方裁判所の判事はアップルに対し、開発者向けにEpicが開発している3DゲームエンジンであるUnreal Engineへのアクセスをブロックしないよう命じたが、Fortnite自体ははApp Storeのルールに従うまで除外されるという見方が強かった

米国時間8月28日のApp StoreからのEpic Gamesのアプリの削除は、Epicが別のアカウントで管理しているUnreal Engineには影響しないだろう。

画像クレジット:Andrew Harrer/Bloomberg via Getty Images / Getty Images

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(翻訳:TechCrunch Japan)

Epicはアップルに事前通知して反アップルキャンペーンを敢行、独自iOSアプリマーケットは果たして認められるのか

アップルは、Epic GamesがApp Storeに復帰しようとしたことに対して法的文書を提出した。アップルはEpicの今回の行動全体を「入念に計画された多面的なキャンペーン」であり、iOS上でビジネスを行う特権に対して同社が要求する30%の削減を、おそらく永久に回避することを目的としていると説明している。

Epicは8月14日、App Storeを経由せずに同社の人気ゲームであるFortniteでアプリ内購入を行う方法をこっそりと導入した。「これは明らかにルールに反している」とアップルはすぐにゲームと同社のアカウントをApp Storeから削除した。この対応を予想していたEpicは、アップルの有名な1984年の広告のパロディを公開して訴訟を起こし、アップルが「慎重に編成された多面的なキャンペーン」と指摘したキャンペーンを実行に移し始めた。

実際、アップルの提出書類にあるように、Epic GamesのCEOであるTim Sweeney(ティム・スウィーニー)氏は事前に電子メールでアップルに同社の計画を知らせていた。

米国時間8月13日午前2時頃、Epicのスウィーニー氏はアップルに同社の契約違反の意図を書いたメールを送りました。「Epicはもはやアップルの支払い処理に関する制限を遵守しない」と。

アップルのPhil Schiller(フィル・シラー)氏が出したコメントによると「Epicがアップルからの特別な免除を与えてほしいという『サイドレター』について何カ月にもわたって交渉・説得を試みた結果とのこと。これは「Epicが特別な取引を求めたことはない」というスウィーニー氏の主張と矛盾している。シラー氏のコメントは以下のとおりだ。

具体的には、2020年6月30日、EpicのCEOであるスウィーニー氏は、アップルのiOSプラットフォームでのアプリ提供方法を根本的に変えるような、Epicだけのための特別取引を実現するために、アップルからの「サイドレター」を要求するメールを私と同僚に送ってきました。

この電子メールの中でスウィーニー氏は、Epicとアップルの間の契約の複数の条項に直接違反する変更案であることを明示的に認めました。スウィーニー氏は、Epicとアップルの間の契約が変更されない限り、Epicが提案した内容を実行できないことを認めました。

Epicが狙っているのは、緊急時に使用するための法的手続きである「一時的な禁止命令」(TRO、Temporary restraining order)を裁判所が認めるよう要求することだった。これは、当事者(アップル)の行為が違法であり、その違法性を示す訴訟が係争中であり、訴訟成功する可能性が高い場合に認められる。そしてそれらの行動は「取り返しのつかない害」を引き起こすので、積極的に撤回されるべきという流れになる。

このEpicの要求が成功した場合、アップルはFortniteのApp Storeへの復活させる必要があるほか、ゲーム内ストアをApp Storeのルール外で運営できるようにすることを余儀なくされるだろう。当然ながら、これはアップルにとって悲惨なことになる。App Storeの規則が意図的に無視されるだけでなく、その規則は違法であるかもしれないという考えを裁判所が認めることになるからだ。従ってアップルとすれば、この特定の法的課題を迅速かつ包括的に解決することが不可欠になる。

アップルの提出書類では、いくつかの理由でEpicのTROの要求に異議を唱えている。まず、状況全体がEpicによってでっち上げられ自発的に始められたものなので、本当の「取り返しのつかない害」は存在しないと主張している。

Epicは、App Storeの恩恵をコストをかけずに享受したいと判断したため、自身の顧客やアップルのユーザーを利用してアップルとの契約を破棄したのです。

しかし、この「緊急事態」はEpicの自作自演です。Epicは、何が起こるかを十分に知っていたうえで、故意に意図的にゲームプレイヤーや開発者に損害を与えてしまったため、今裁判所に救済を求めています。

アップルがEpicが開発しているゲームエンジンであるUnreal Engineのアカウントだけでなく、Fortnite関連のものを禁止したというEpicの訴状についてアップルは、アカウントは税金IDやメールなど共有していることを考慮すると特段珍しいことではなく、同じ「ユーザー」とみなしているとのこと。アップルはまた、禁止措置が行われる前にEpicに十分な警告と是正の機会を与えたとしている。結局のところ、アップルはこのアプリからも多額の利益を得ているのだが。

アップルはまた、Epicの主な訴訟(TRO要求とは独立したもの)が成功する可能性についても疑問を呈している。

Epicの論理では、マイクロソフト、ソニー、任天堂などのゲームマーケットを独占することになります。

Epicの独禁法理論は、同社の組織化されたキャンペーンのように、ユーザーの安全、セキュリティ、プライバシーを守るために不可欠な重要な要件に対価を払ったり、それに従うことなく、App Storeの利益を自分のものにしようとする行動です。

最後にアップルは、今回のTROは公共の利益には何のメリットもないことを指摘する。例えば、アップルのなんらかの行為によって緊急電話が機能しなくなるなど、深刻な安全性の懸念があった場合とは異なるのだ。

Epicが裁判所に不正に緊急救済を求めているこれらの損害は、EpicがApp Storeに対するルール違反を解消すれば、明日にはすべて消滅する可能性があります。

これらはすべて、裁判所の介入や司法資源の支出なしに実現できる。そしてEpicは、第一次訴訟を自由に進めることができます。

アップルは、その提出書類の中でさらに推測することを避けているが、情報筋によるとEpicやその他の誰もがiOS上に独自のアプリストアを設立する可能性を避けることが、アップルにとって最も重要であることが読み取れる。

法律上の前例となると、独自のiOSアプリストア構築の道を切り開くのに大いに役立つと思われるので、アップルが長年に渡って苦労して構築していきた非常に収益性の高いビジネスモデルにとって、かなりの脅威となるわけだ。

とはいえ今回のアップルとEpicとの対立は、完全に管理・支配するアプリ市場からアップルが利益を得る権利に挑戦してきた数年前の訴えの最新版にすぎない。

最近では、マイクロソフトのxCloudアプリが、アップルが個別に審査できないゲームのマーケットプレイスになっているとしてApp Storeへの参入を拒否された。この種の機能は、最近の消費者が非常に求めているタイプのものであることを考えると、このアップルの決定には批判的な意見も多い。ほかの開発者や業界、プラットフォームも同様にさまざまな面でアップルに挑戦しており、アップル側も規則に挑戦するための正式なプロセスを作ることを約束している。アップルのファイリングの全文は以下で読むことができる。

画像クレジット:Epic Games

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(翻訳:TechCrunch Japan)

Android版FortniteもGoogle Playストアから消滅、2018年に続き二度目

Epic Gamesがモバイルエコシステムにおける手数料の額をめぐってアップルと戦いを始めた(Epic Gamesリリース)が、同社はさらにもう1つの戦いを始めることになりそうだ。

同社は米国時間8月13日にFortnite(フォートナイト)に直接支払いオプションを追加したことで、アップルのApple Storeから削除された。その後、Android版FortniteもGoogle Playストアからも消えてしまった。

グーグルは声明の中で「プラットフォームのルールに違反しているとしてFortniteを削除した」と述べている。

オープンなAndroidエコシステムは、開発者が複数のアプリストアを介してアプリを配布することができます。開発者がGoogle Playストアを選んだ場合、開発者にとって公平であり、ユーザーにとって安全なストアを維持するための一貫したポリシーの下でアプリを配布できます。FortniteはAndroidでもこれからも利用できますが、当社のポリシーに違反するためGoogle Playからはダウンロードできなくなりました。しかし、グーグルはEpic GamesとFortniteをGoogle Playに復活させるための話し合いを続けます。

現在Epic Gamesは、法的な申し立てを進めているほか、Fortnite内でアップルの象徴的な1984年のCMをパロディー化した派手な抗議活動を展開している。しかしこれは、モバイル版Fortniteをめぐる最初の争いではない。実は同社は、2018年にGoogle PlayストアからFortniteを一度除外する宣告を受けている(The Verge記事)。これはグーグルとアップルが各アプリストアで売上から30%を徴収することに対する現在の抗議内容と非常に類似した問題だった。Fortniteは無料でプレイ可能だが、プレイヤーがEpic Gamesからシーズンパスを購入すれば、その進行システムのロックを解除できるだけでなく、ゲームプレイに影響を与えないスキンのようなゲーム内のアイテムを購入することができたのだ。

Epic Gamesは、この4月にGoogle PlayストアにFortniteを戻した(未訳記事)ときに、Google Playストア外のアプリに対するグーグルの扱いを非難する声明を出していた。特定社内向けなどを除きiOSのすべてのアプリはApp Storeからしか入手できないが、グーグルはFortniteのようなアプリをGoogle Playストア以外で配布することを許可している。とはいえ、外部サイトでの配布はマルウェア混入の危険性などもあり、あまり普及していないのも事実だ。

Epic Gamesの広報担当者は4月に「グーグルは、ダウンロードされたソフトウェアや更新されたソフトウェアのための恐ろしくて反復的なセキュリティポップアップ、制限的なメーカーやキャリアとの契約や取引などの技術的およびビジネス上の措置によって、Google Play外でダウンロード可能なソフトウェアを不利な立場に置いています。こういった事情を踏まえて、我々はAndroid用のFortniteの配布をGoogle Playストアで再開しました」と述べている。

Fortniteは、Googleのアプリストアからダウンロードできないだけで、Androidではもちろん利用可能だ。Epic Gamesのウェブサイトでは、QRコードを介して直接ダウンロードできるようにプレイヤーに案内しているほか、サムスンのGalaxy Storeからも入手可能となっている。

画像クレジット:Photo by Christian Petersen/Getty Images) / Getty Images
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(翻訳:TechCrunch Japan)

大人気バトルロワイヤルゲームFortniteがApp Storeから消滅、メタバースの未来どうなる?

大人気バトルロワイヤルゲームFortnite(フォートナイト)を運営するEpic Gamesが、アップルのApp Storeでの高額な手数料徴収を回避する機能をアプリに組み込んだところ、FortniteはApp Storeから姿を消してしまった。具体的には、Epic Gamesがモバイル上でゲーム内通貨をApp Storeを介さずに直接支払いできる機能(Epic Gamesリリース)を追加した日に、App Storeからのアプリの取り下げが断行された。その後、Epic Gamesはゲーム内通貨のV-Bucksを20%割引の価格で永続的に提供することを決めている。

「アップルとグーグルの支払いオプションを利用する場合、30%の手数料が徴収されるため、最大20%の値下げは適用されません」とEpic Gamesはこの新しいオプションを紹介するブログ記事で説明している。「将来、両社が支払いの手数料を引き下げた場合、Epic Gamesはその引き下げぶんをユーザーに還元します」とも説明されている。

App Storeを介さないFortniteのアプリ内決済機能。App Store経由の決済方法も選べる

アップルはTechCrunchへの声明の中で「App Storeのルールに違反するという『不幸な一歩』を踏み出したことを理由にFortniteを削除したこと」を確認した。

Epic Gamesは、アップルの審査や承認を受けていないアプリ内機能を有効にしており、デジタル商品やサービスを販売するすべての開発者に適用されるアプリ内課金に関するApp Storeのガイドラインに明確な違反しています。

同社は10年前からApp Storeでアプリを提供しており、アップルがすべての開発者に提供しているツール、テスト、配布システムなど、App Storeのエコシステムの恩恵を受けてきました。これまでEpic GamesはApp Storeの規約とガイドラインに同意しており、同社がApp Storeで大成功を収めたことをうれしく思っています。同社のビジネス上の利益のために特別な取り決めを求めるようになったという今回の事実は、App Storeのガイドラインがすべての開発者にとって公平な競争の場を作り、すべてのユーザーにとって安全なストアを作るという事実を変えるものではありません。アップルはEpic Gamesと協力してこれらの違反を解決し、FortniteをApp Storeに復帰させるために全力を尽くします。

Epic Gamesの創業者兼CEOのTim Sweeney(ティム・スウィーニー)氏は最近のツイートで、App Storeの手数料を巡ってアップルを何度も攻撃していた。今回の決定を「意図的で反競争的」と呼び、アップルは「メタバースを非合法化した」と断じている。

FortniteのTwitterアカウントでは、権威主義とアップルを対比させた象徴的な1984年のCMを連想させるような辛辣な投稿が見られ、同社が手を引くつもりはないことを示唆している。

Epic Gamesはまた、アップルがFortniteを削除することは「アップルがその巨大な力を使ってデベロッパーを不当な拘束を課し、iOSのアプリ内決済処理市場の100%の独占を維持している」と主張し、カリフォルニア州北部地区の米国連邦地方裁判所で、アップルに対して法的な訴状を提出したようだ。

同社が「恒久的」と呼ぶ直接支払い機能を追加することを決定した際、App Storeらの削除がある可能性を十分に認識していたはずだ。いずれにせよ、新しい支払い方法を追加することで、Epic GamesはApp Store料金をめぐる最近の激しい論争に火をつけた。アップルとこのような著名なソフトウェアメーカーとの対決で次に何が起こるかは誰にもわからないが、TechCrunchはこのあとの展開に注目している。

画像クレジット:Kyle Grillot/Bloomberg / Getty Images

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(翻訳:TechCrunch Japan)