Z世代お気に入りの写真共有アプリ「VSCO」が動画投稿可能に

Z世代のミームになった写真共有アプリVSCOに、動画投稿機能が加わる。同社はすでにアプリでの動画編集はサポートしていたが、ユーザーが編集した動画コンテンツを、直接VSCOフィードに投稿することはできなかった。まずはiOS版のVSCOユーザーから、この状況が変わることになる。

動画投稿機能はアプリのユーザー間で、長い間待たれていた機能であり、同社によれば、VSCOプラットフォーム上での動画編集が盛んになってきた時期をみて実現されることになったという。

過去1年間で、VSCO上での動画編集数は倍増した。さらに、同社のGIF作成ツールであるDSCOは、引き続き最も利用されている機能の1つだと同社は主張している。12月にVSCOは、動画テクノロジー企業であるRyloを買収することで、動画市場により深く入り込む意向を示した。

かつてのRyloはコンパクトカメラの製造で有名だったが、最近では一連のモバイルビデオ編集ツールに注力していた。VSCOは、これらのツールを2020年中にコミュニティに展開する予定だと述べている。VSCOはどのツールを含めるかについては言及していないが、Ryloモバイルアプリは既に、動画安定化技術や、360度ショットの任意のセクションから完全にフレーム化されたクリップを作成する機能など、たくさんのものを提供している。全体的な考え方は、まずはより気楽な方法で撮影して、あとからシーンを構成できるようにしようというものだ。

現在、VSCOの動画編集ツールは、プリセットの使用や、露出やコントラストなどの調整といった、写真編集的機能により焦点を当てている。動画投稿の開始にあたってVSCOは、Ryloによるより高度な動画機能がまもなく登場することを約束している。

2011年にローンチされたVSCOは、盛り髷、派手な水筒、金属ストロー、そして貝殻ネックレスなどを身につけたある種のZ世代ガールのパロディといったVSCOガールミームや、VSCOのフィルターによって慎重に加工されたInstagramの写真などのおかげで、最近メインストリームになってきていた。

ただし、VSCOはビジネスを後押しするためのミームを特に必要としていたわけではない。このアプリには現在、1週間あたり2000万人以上のアクティブユーザーがおり、200万人以上の有料顧客を抱えている。

さらに、VSCOは12月の時点で、2020年のどこかの時点で有料顧客が400万人を超えるペースだという発表を行っている。また同時に年額19.99ドル(約2200円)のサブスクリプションのおかげで、年間収益が8000万ドル(約88億円)に近付いていることも発表した。

VSCOは、ブランドを成長させるために11月にSnapと提携して、写真と動画に適用できるSnapchatレンズを初めて提供している。おそらく同社は現在、短い動画形式の投稿に先立って行われる編集機能の第1の選択肢となることで、TikTok世代の関心を集めたいと考えているのだろう。

iOSのVSCOユーザーが新しい動画投稿機能を使用するには、アプリの右上にあるプラスアイコンをタップしてから、動画タブに切り替えればいい。その後、ユーザーは動画を編集して、これまで写真で行っていたように投稿することができる。VSCOによれば、Android版も今後数週間のうちに登場し、動画のお気に入り追加や再公開もサポートされるということだ。

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(翻訳:sako)

イベント写真共有のAircamがシードラウンドで約7億円を調達

Aircamは、プロの写真家が結婚式やパーティー、その他イベントで撮った写真に誰でもその場でアクセスできるようになるサービスを提供する新しいスタートアップだ。

同社は、Evan Rifkin(エヴァン・リフキン)氏、Ryan Rifkin(ライアン・リフキン)氏の兄弟によって設立された。2人はこの前に、アプリテストのサービスを提供するTestFlightをプロデュースしたBurstlyを共同で創業している(BurstlyはAppleに買収された)。

11月7日に正式にAircamを立ち上げたのに加え、同社はシードラウンドで650万ドル(約7億円)を調達したことを発表した。ラウンドはUpfront Venturesがリードし、Comcast Venturesも参加した。

「素晴らしいフォトグラファーを見つけるプロセスはまだ大変だが、100億ドル(約1兆900億円)を超える規模の産業にありながらフォトグラファーの写真共有ツールは時代遅れだ」とUpfront VenturesのマネージングパートナーMark Suster(マーク・サスター)氏は発表文で述べている。「Aircamはリアルタイムに、そしてロケーションを特定しつつ、現代の消費者が予約時に期待するワンランク上の写真を提供する。予約もシンプルで、現在のマーケットに大きな変化をもたらす」。

リフキン兄弟はAircamを「プロ、そして一般消費者のためのリアルタイムの写真共有プラットフォーム」にしようとしている。同社の技術を試すために、私はAircamのウェブサイトに行き、「近くの写真」を見るボタンをクリックした。すると、リフキン兄弟がDSLRカメラで撮った写真がたちどころに表示された。私はこうした写真を彼らのオフィスのプリンターに送ったり、私の携帯に入っている写真を共有したりできる。

メーカーはすでに写真をワイヤレスでカメラからコンピューターに送信するソフトウェアを提供している。しかしAircamでは、イベントに参加しているすべての人が写真にアクセスできる。しかもフォトグラファー以外の人はアプリをインストールする必要はない。

ライアンは、写真をフォトグラファーのスマホのアプリに送信するのにカメラのWi-Fi接続を活用していると説明した(現在はキャノン、ニコン、ソニーのカメラに対応している)。アプリに送信された写真はクラウドへとアップロードされる。

彼はまた「チームが当初Aircamはイベント参加者が撮った写真の保管場所になるだろうと考えていた」と話した。しかし初期のテストでは「反対のことが起こった。人々は自分たちのスマホをしまいこんでいた」。

別の言葉で言うと、イベント出席者たちはプロ品質の写真にアクセスできると知ると、自分のスマホで写真を撮ろうとあまりしなくなった。そしてイベントそのものに専念した。

Aircamはフォトグラファーの仕事をやりやすくするものとなる。特に、Aircamには自動の写真編集がある。写真はフォトグラファーが何もしなくてもカラー修正される(歯を白くする、といったような素敵なタッチにする)。

「もしフォトグラファーに『撮影に関して好きでないところは?』と聞くと『1つには新しいビジネスを見つけること、2つ目には編集』と返ってくるだろう」とライアン氏は話した。一部のフォトグラファーは編集作業を理由に、引き受けるイベントの数を制限する。自動編集があれば、彼らは撮影するだけだ」。

Evan Rifkin

新しいビジネス探しに関しては、エヴァン氏はフォトグラファーが彼らの顧客向けにAircamを追加オプションとして提供できるようにしてテストを行った(Aircamはフォトグラファーにイベント1つあたり50ドルを請求する)。

顧客はいったんAircamのサービスを体験すると再び利用したがった。というわけで、Aircamは自前のマーケットプレイスを立ち上げる(現在は南カリフォルニアにフォーカスしている)。マーケットプレイスでは、顧客はプロのフォトグラファーを1時間99ドルで予約できる。Aircamのサービスもパッケージに含まれる。

もし、フォトグラファーなしでこのアプリを試してみたいなら、無料でiPhoneから写真をアップロードできる。リフキン兄弟は、プライバシーやコンテンツモデレーションをめぐってこれまでのところ問題はない、と話した。しかし彼らはまた、そうした問題を懸念する顧客はゲストのアップロードを制限できる、とも指摘した。近くにいる人の目に触れることがないよう、イベントのカスタムURLをつくることもできる。

画像クレジット: Aircam

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(翻訳:Mizoguchi)

モバイル版ウェブからInstagramに写真を投稿できる―データ量節約で世界でユーザー拡大を狙う

Instagramはモバイル向けウェブサイトを大幅に強化した。世界中で写真共有のハブになることを目指しており、国際的な成長を実現するために行われたアップグレードだ。これによりネットワークが遅すぎたりデータプランが高価すぎたりして専用アプリを使いたくいユーザーでもInstagramを自由に利用できるようにするのが狙いだ。このアップグレードでInstagramは閲覧、投稿を含む専用アプリのコア機能を軽量化し、モバイル版ウェブ上で実現している。.

ユーザーはInstagramのモバイル・ウェブから写真投稿ができる。

これまでInstagramのウェブページはデスクトップ、モバイルとも軽量化されているものの閲覧、フォロー、検索、「いいね!」など最小限の機能が利用できるだけだった。デスクトップからの写真投稿は今でもできない。しかし3月からInstagramはモバイルウェブの共有機能の強化を開始し、最新のInstagramでは
Explore〔虫眼鏡アイコン〕タブも利用可能になった。ただしビデオのアップロード、フィルター、ストーリーズ、ディレクト・メッセージはモバイルウェブからは使えない。

Matt Navarraが発見した新バージョンについてわれわれは Instagramに取材してみた。「Instagram.comにモバイルからアクセスした場合、モバイル・デバイスでの利用に最適化されたバージョンが表示される。これは利用するデバイスやネットワーク環境によらず誰もが快適なInstagram体験を可能にすることを助けることを意図している」という。

このアップデートはInstagramのユーザーの80%がアメリカ以外の居住者だということを念頭においた成長戦略に基づくものだろう。この戦略に基づく最近のアップデートの例としては、ウェブからのログイン、特に低価格Androidデバイスでのログイン過程の改善、オフライン機能の追加などがある。これらはあらゆる環境でのInstagramをスピードアップし、 ユーザーを7億人の大台に乗せることを助けた。最後の1億人はわずか4ヶ月で追加された。それ以前の数年間、Instagramでは1億人を追加するのに平均9ヶ月かかっていた。

途上国のユーザーの多くはInstagramのアプリを即座にダウンロードできるほど高速のモバイル環境にない場合が多い。無線網が遅い場合もあるし、アプリやコンテンツ保存のために十分な記憶容量がモバイル・デバイスにない場合もある。またデータプランが禁止的に高価なことも多い。

モバイル・ウェブ版が強化されればユーザーはアプリをダウンロードしてインストールする手間をかける必要がない。これにより待ち時間、保存容量、データ転送コストを大幅に節約しながらInstagramの基本機能を利用できる。

ただしこうしたリリースはInstagram Liteのような軽量版のネイティブ・アプリが必要なのではないかという疑問を再燃させるかもしれない。同じFacebookグループではデータ転送量を最小化することを念頭においたFacebook Liteアプリが2億ユーザーを獲得しており、Messenger Liteアプリも成功を収めている。

Instagramのモバイル・ウェブでは写真の投稿とExploreタブの利用が可能になった

いずれにせよ、モバイル・ウェブの強化でInstagramの使い勝手は主要なライバル、Snapchatの先を行くことになった。 Snapchatはビデオ・ヘビーなサービスなので、運営するSnap
Incは途上国の接続環境に対応することに高い優先順位を与えていない。これは途上国市場がマネタイズの対象として価値が低いこととも関連しているだろう。このことは途上国の画像共有ではInstagramが事実上の標準となる道を開いたのと同じだ。InstagramはSnapchat Storiesのクローンをリリースして2億人のDAU(1日あたりアクティブ・ユーザー)を集めているが、これはSnapchatの全ユーザー以上の人数だ。

途上国のネットワークも安価なAndroidスマートフォンの能力も今後次第に改善されるだろう。そうなればInstagramは途上国市場でも十分な収益を確保できるようになるだろう。グローバル市場での現在の急速な成長はInstagramに強力なネットワーク効果をもたらし、ユーザーを予めInstagramにロックインすることを可能にするはずだ。

ソーシャル・ネットワークは先進国市場ではほぼ飽和状態だ。SNSはそれ以外の市場での成長戦略を考える必要に迫られている。遠く離れた場所のわれわれとは環境の異なる市場のユーザーでも決して無視するわけにはいかない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

流行りのセルフィー加工アプリMeituの代償は?あなたの個人情報を少々

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おそらくここ丸1日の間に、InstagramやFacebookのフィードに流れた、Meitu(美图)アプリによるセルフィー写真を見たかもしれない。このアプリは、皮膚をスムースにし、顔をスリムダウンして、さらに仮想ブラシレイヤーやリップグロスまでも追加して、あなたの写真に美顔効果を追加する。このアプリは何年もの間、中国国内では人気があったが、アメリカ人ユーザーの心を捕らえたのはつい最近のことだ。Meituは先月香港で上場している。

しかしGoogle PlayやApp Storeから無料でダウンロードできるこのアプリに対して、セキュリティの専門家達はすぐに懸念を表明した。単純な写真アプリに必要とされる以上にユーザーの電話機に関する情報を集めるし、怪しいと言われているコードを含んでいると言うのだ。公平を期すならば、利用者自身のデータと引き換えに無償でダウンロードを許すアプリは、Meituだけではない。しかし、プライバシーを気にするユーザーは、そうしたアプリが収集するデータに関して慎重に考慮した方が良いだろう。

1つの写真アプリが、写真を撮影したり既にデバイスの上にある写真を編集したりするために、電話機のカメラとカメラロールへのアクセス許可を求めるのは普通のことだ。しかし情報セキュリティ研究者のGreg Linaresは、Andorid版のMeituはそれ以上のものを要求していると指摘した。このアプリが要求するのはユーザーが他に利用しているアプリ、電話機の正確な位置、デバイス識別番号(IMSI)、電話番号、キャリア、そしてWi-Fi接続に関する情報だ。

はっきり言わせて貰うけれど…あなたたちがインストールした中国の写真アプリってこんな許可を求めてくるんだよ?何が起きるか教えて欲しいね。

科学捜査の専門家であるJonathan Zdziarskiによれば、iOS版も同様にデータに飢えた代物だということだ。Appleはアプリが利用者のIMSIを取得できないような措置をとっているが、ZdziarskiはMeituが、携帯キャリアとiPhoneが脱獄済みかどうかの情報を収集していると指摘している。Zdziarskiは、Meituのコードの一部が、データ収集に対するApp Storeのポリシーに違反している可能性があること指摘している。Meituに対するコメントをAppleに求めたが、回答は得られていない。

結論:Meituは何やらカワイイもので皆を惹き付けて使わせようとしている、複数の分析やマーケティング、広告パッケージの寄せ集めだ。

Sudo Security Groupの社長であるWill Strafachも、MeituのiPhoneアプリを分析した。「iOSバージョンは、分析データの収集に関しては、おとなしい振舞しかしません。携帯キャリアといった『ある程度センシティブ』な情報を集めますが、分析パッケージとしては珍しいことではありません。沢山のアプリがこれを行っています」と彼は言った。Strafachは、ユーザーがお好みのアプリのプライバシー保護に関してチェックすることができるVerify.lyというサービスを運営している。

「この種のものが、どれほど普通に行われているかを意識しているひとは、ほとんどいないと思います。そして多くの人が、Androidバージョンの方がiOSバージョンよりも、より侵襲的であると言っています。とは言え、私はこうした議論が始まったことはとても良いことだと思っていますし、多くの情報セキュリティ関係者が、もっと多くのアプリをこじ開けて何が行われているかを見る気になると良いなと思っています」とStrafachは語る。

アプリの権限の濫用は、Meituに固有の問題ではない。多くの無料アプリが、核となる機能に必要なもの以上のデータを、ユーザーに対して要求している。そうした情報は、マーケティング担当者たちに販売されるか、利益を挙げるために他の目的に使われる可能性がある。

Linaresは侵襲的な無償アプリについて「これは新しい標準になりつつあります」と述べた。「これは私たちが現代社会の中で、いいね!やリツイートをしたがっているからなのです。こうしたアプリをダウンロードして、ソーシャルメディアでの存在感を得るためには、セキュリティには少しばかり目を瞑るのです」。

Meituは、アイデンティティの保護、サービスのアップグレード、犯罪捜査、そして顧客からのフィードバックに限定して顧客のデータを使用するとしているが、Linaresは、データが他の目的のために使用されることもあり得る、と注意を促している。AndroidバージョンでMeituに送信されるIMSI番号は、ユーザーが他のアプリやブラウザを使用する際に、ウェブ上でユーザーを追跡するために使用することができる。

「私たちはこのレポートに気がついていました。そして私たちのアプリがメディアや、有名人、そして消費者の注意を引いたなら、ある意味嬉しい問題です」Meituの広報担当者は、TechCrunchの問い合わせに対してこのように返信してきた。「私たちは、すべての製品リリースでAppleやGoogleと密接に協力しており、プライバシーポリシーに厳密に従っていることを保証したいと思います。また私たちのエンジニアはとても優秀なので、盗んだコードを使う必要もないと考えています」。

Meituは、なぜある種のユーザーデータを要求するのか、そしてその情報で何をするつもりなのかについての質問には回答していない。おそらくMeituは、中国の法律によってIMSI番号を収集することが要求されているのだろう、と指摘する研究者もいる。

「本当の質問は、あなたは知らない会社に喜んでそうしたデータを渡しますか?ということなのです。もし答えがノーなら私は渡しません。もしデータを渡さないオプションが与えられているならば、やはり私はノーと言うでしょう」とLinaresは語った。

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(翻訳:Sako)

プライムメンバーが家族と無料で写真を共有できる「Family Vault」を米Amazonが開始、写真検索機能も改良

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Amazonプライムメンバーの特典の一つは、プライム・フォトを介した無制限のフォトストレージである。本日Amazonはその特典を「Family Vault」(直訳すると「家族保管庫」)という名のプライム・フォトの新しい機能とともに、メインアカウント所持者の家族にも広げた。Family Vaultを使うと、Amazonプライムメンバーは、5人までの家族あるいは友人を、オンラインアカウントに招待して、無料の写真ストレージだけでなく、5GBのビデオやその他のファイルのためのストレージを得ることができる。

今回アップグレードされたサービスの目的は、家族や親しい友人たちが写真やビデオを単一の場所に集めやすくすることで、グループの皆がそれぞれのデバイスの上でそれらを楽しめるようにしようというものだ。

グループに追加された後は、Family Vaultメンバーのそれぞれが、グループのアーカイブに協力することができる。操作はデバイスに依存するが、写真をクリックするかスワイプして個別に追加したり、自動的にすべての写真や動画をFamily Vaultに追加するオプションが存在している。

同社によれば、AmazonプライムメンバーによってVaultに追加された人には費用はかからない。

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この新機能に加えて、Amazonはよりスマートな検索テクノロジーをプライム・フォトに追加した – ライバルのGoogle Photoが既に提供しているものだ。

このアップグレードで、それらの画像に含まれているものに関連したキーワードで写真全体を検索できるようになる。例えば、「サッカー」や「犬」といった具合。機能は公開されたばかりなので、これがどれだけGoogleの検索技術と比較して優れているのかが分かるのはこれからだ。

新しい「People(人びと)」ビューも用意されていて、これもGoogleやAppleの写真サービスの人物検索オプションに似通っている。サムネール写真をクリックすることで、個々の家族メンバーや友人の写真を眺めることができるようになる。場所や日付でフィルターをかけることも可能だ。

これまでのAmazonフォトは、AppleやGoogleのより洗練され美しいものに比べると実用本位に留まってきたが、今回のアップグレードはそれらに追いつくものだ – 少なくとも機能的には – ライバルたちが既に提供している基本機能を取り込んだという意味で。そして、それがプライムメンバーには無料のサービスだということを考えれば、現段階では多くのユーザーにとってこれは「十分に良い」とみなすことができるだろう。

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同社はまた本日、新しい写真プリントサービスを公式にアナウンスした、これは先月公式発表なしに始まったものである(このおかげでShutterflyの株式が暴落したが)。

この低コストの印刷オプションは、写真プリントを1枚9セントから提供し、プライムメンバーは送料無料である。実際のところ、写真プリントはプライムに対するささやかな上乗せの1つに過ぎない。Amazonの本当の目標は、より多くの消費者がアマゾンプライムの加入者としてサインアップすることなのだ。

Family Vaultなどの新機能は、http://www.amazon.com/photosまたはプライム・フォトモバイルアプリを通して利用できる。

*以上の新機能は、翻訳の時点では日本国内ではまだ提供されていない。

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(翻訳:Sako)

Flickrが写真ライセンスプログラムMarketplaceの終了を発表

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2年前、FlickrはMarketplaceを開始した、この写真ライセンスサービスは、Flickrユーザーの写真を利用したい大規模なウェブサイトやメディアから、ユーザーが収入を得る手助けをするものだ。

本日そのFlickr Marketplaceの終了が発表された。実際にFlickrがサービスを終了させるまでには数ヶ月の猶予があり、Flickrは利用者が受け取る権利のあるロイヤリティは支払われると発表している。しかしプログラム自身は実質的には終了である。

FlickrはMarketplaceのユーザーに対して、サービス終了についての告知を電子メールで行った。その中では、サービスが合格基準に達していないことを「一貫してフィードバックとして受け続けて来た」ことが述べられている。私たちは開始以来、あまりこのサービスについて耳にして来なかった、これはFlickrの中でそれほどの注目を集めていなかったことを示唆している。一方500pxEyeEmのような競合相手は、この世界で戦うために数百万ドルを調達している。

以下はTechCrunchに転送されてきた電子メールの内容である:

「Flickr Marketplaceライセンスプログラムの、貴重なメンバーである皆さまに感謝致します。この1年以上の間、私たちは皆さまからライセンスとロイヤリティに関する経験について、幾つものフィードバックを頂いて参りました。私たちにご協力して頂いている皆さまのために、より良いMarketplaceを作り上げることが私たちの希望でした、しかし皆さまから継続的にいただくフィードバックによって、まだまだ多くのやるべきことが残されていることを認識致しました。

結果として、私たちはFlickr Marketplaceライセンスプログラムを終了することと致しました。この閉鎖処理は、今後数ヶ月をかけて行われます。すべてのライセンス写真が、当社の配布チャネルから削除された段階で、閉鎖の完了を皆さまにお知らせ致します。それまでは、皆さまの写真はライセンスされた状態を保ったままであり、現在のライセンス条件の下で、皆さまが受け取る権利のあるロイヤリティが支払われます。

本プログラム体験に関するご意見やフィードバックがございましたら、添付の調査票への記入をお願いできれば幸いです。皆さまのご回答は、将来に考えられるライセンス提供に関する意思決定の際に、参考にさせていただきたいと思います。[URLは削除]

Flickr Marketplaceへご参加いただき、ありがとうございました。皆さまのこれからのライセンシングの試みが、実り多いものでありますように。

Sincere regards,
The Marketplace Team | Flickr」

そしてひょっとして、誰かがただ何人かのMarketplaceユーザーに偽の閉鎖メールを送って悪ふざけしているだけなんじゃ?とお考えの方へ:この電子メールが本物であることはFlickrに確認済みである。

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(翻訳:Sako)

Expediaが旅行写真共有コミュニティのTroverを買収

travelphotography-shutterstock

オンライン旅行代理店Expediaは、人々が旅の写真を共有できるアプリとウェブサイトを提供するTroverを買収した。 買収の条件は明らかにされていない。

「Expediaは旅の力を信じていると言って差し支えないでしょう」と同社のスポークスマンはTechCrunchあてのメールに書いてきた。「旅は人々を変える力を秘めています、なので私たちの重要な仕事の一つは旅行者をインスパイアすることです。それをする方法の一つが、驚くような目的地の美しい写真を通して、旅行者の夢を膨らませることなのです。今回生まれたパートナーシップがもたらす魅力的な機会を探ることを、私たちは本当に楽しみにしています」。

この取引は水曜日の夕方にTroverのブログ上で発表された。

「Expediaの使命はテクノロジーを通して旅を変革することです。そしてTroverの美しいコンテンツとソーシャル体験がその使命にフィットすると、彼らは信じています。私どものコミュニティに対するそれ以上の賞賛は想像できません」と、TroverのCEOであるJason Karasはブログで説明している。

旅行予約/旅行経費精算業界の巨人であるConcur’s Perfect Trip Fundが2013年に主導したラウンドで、Troverは250万ドルの資金調達を発表した。シアトルに拠点を置くTroverは、2011年1月に閉鎖された旅行レビューサイトTravelpostの一部が独立する形で設立された会社だ。

私たちは、更なる詳細についてTroverに問い合わせを行っている。詳細が得られ次第この記事も更新する予定だ。

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(翻訳:Sako)