Dropboxによって最近送られたユーザー調査は、同社がDropbox Professional製品に電子署名機能を追加することを検討していることを明らかにした。その機能は単に“E-Signature from Dropbox”という名前で参照されている。調査のポイントは、ユーザーはそのような製品を使いたいのか、どれ位の頻度でそう思うのか、そして他のものに比べて、それはDropbox体験に価値を付け加えると思うかどうか、といった点に対するフィードバックを得ようとしたものだ。
調査だけではその機能が実際に動作しているかどうかは確認できないが、Dropboxがそのプロフェッショナル製品について、どのように考えているかは示している。
同社のE-Signatureに関する説明によると、この機能は「あなたとあなたのクライアントにとってシンプルで直感的な電子署名体験」を提供し、「わずか数回のクリック」で署名をして貰うために文書を送ることができるという。
この場合、文書を受け取り署名をするクライアントは、Dropboxユーザーである必要はないと調査票は説明している。そして製品は署名ワークフローの全てのステップにおける更新状況を提供する。例えば、文書が開かれたことの通知や警告、クライアントが疑問を持っているかどうか、そしていつ文書が署名されたかなどだ。署名された文書が返信された後は、ユーザーは署名済の文書へのアクセスが簡単にできるように、自分のDropboxのアカウントへ受信する、と同社は説明している。
Dropboxは、製品に関する一般的なフィードバックを求めることに加えて、調査回答者たちに、Adobe e-Sign、DocuSign、HelloSign、そしてPandaDocなどについても質問し、同時に直接対面や郵便による文書の送付などの従来型の手法の利用についても尋ねている。
今日市場に多数の選択肢があることを考えると、Dropboxがそのような製品の開発をさらに進めて、実際に開始することを選択するかどうかは不明瞭である。しかし、もし本当にそうした場合には、独自のE-Signatureサービスを持つ利点は、その機能がDropbox全体の製品体験に、より緊密に組み込まれるということだ。また、より多くのビジネスユーザーに対して、基本消費者アカウントからProfessional層へのアップグレードを促す可能性もあるだろう。
この種の直接統合は、Dropboxのビジネス・ワークフローのコンテキストで意味を発揮するものだ。例えば、ある企業が契約ワークフローを進めている場合、コンテキストを変更することなく署名フェーズに移行できる(あるいはDropboxを使用しないユーザーと共有できる)ならば、単に文書を保存できるだけよりも、遥かに素晴らしい価値が加わることになる。
Dropboxのような企業は、純粋なストレージ提供を超えて、特に顧客が仕事を完了するためにアプリケーションを離れることなく、共同作業を行いコンテンツを共有する能力を提供する手段を探し続けてきた。タスク切り替えなしで仕事をできるこうした機能は、DropboxがDropbox Paperで取り組んできたものだ。
彼らがこのようなソリューションをどのように実装するのかはまだわからないが、既存のベンダーと提携するか、小さな企業を買収することの方が、機能をゼロから構築するよりは合理的な例かもしれない。まあひとつの簡単な調査だけでは、彼らの現時点での究極の目標ははっきりしないのだが。
Dropboxはコメントに対するリクエストにはまだ応答していない。
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(翻訳:sako)