顧客のサイトを AMP 化するための 8 つのヒント

Google は、Accelerated Mobile Pages のサポートを拡大することを発表しました。今回は、顧客のウェブサイトを AMP 化(AMPlify)する際に考慮すべき 8 つの項目を紹介します。顧客からの問い合わせが来る前にしっかり準備しておきましょう。

1. 簡単に始められる

メジャーなコンテンツ管理システム(CMS)を使用しているサイトであれば、プラグインをインストールするような感覚で簡単に AMP ページを作成できます。カスタム HTML を使用しているサイトや、ゼロから作成したサイトの場合は、別途開発が必要になります。

2. どんなサイトにも効果的なわけではない

AMP は、あらゆるタイプの静的なウェブ コンテンツ(ニュース、レシピ、映画情報、製品ページ、レビュー、動画、ブログなど)で大きな効果を発揮します。一方、動的で双方向性を重視した単一ページのサービス(地図の経路案内、メール、ソーシャル ネットワークなど)にはあまり効果的ではありません。

3. サイト全体を AMP 化(#AMPlify)する必要はない

既存のサイトに AMP ページ を追加する場合は、記事や製品ページ、ブログ投稿など、シンプルな静的コンテンツのページから少しずつ追加しましょう。これらはいわば「末端」のページで、ユーザーがプラットフォームや検索結果を通じてアクセスするページですので、少し変更を加えるだけで AMP のメリットを存分に活かすことができます。この方法なら、サイトのトップページや、ナビゲーションなどを含んでいるページのように、AMP 以外の高度な動的機能が含まれているページを変更する必要はありません。

一方、コンテンツが充実したウェブサイトをゼロから作成する場合は、最初からサイト全体を AMP化することを検討してください。ゼロから AMP サイトを構築する場合は、こちらのスタートガイドをご覧ください。

4. AMP プロジェクトはオープンソースにより進化を続けている

サイトで使用している機能が AMP の仕様でまだサポートされていない場合は、GitHub で機能をリクエストすることを検討してください。また、コンポーネントを自分で設計することも可能です。

5. AMP ページを特定の場所に表示するために追加要件を満たさなければならない場合がある

AMP ページが Google の検索結果に表示されるための要件は、そのページの AMP HTML が有効であることのみです。しかし、AMP を統合した一部のサービスでは、それ以上の要件を満たさなければならない場合があります。たとえば、AMP ページを Google トップニュースに表示するためには、構造化データを使って Article マークアップとして AMP ページをマークアップする必要があります。

6. 検索結果のランキングに影響はない

有効で表示可能な AMP ページが含まれているかどうかは、検索結果ページでのサイトのランキングには一切影響しません。違いは、サイトに AMP 版が含まれていると、検索結果に The AMP logo アイコンが追加されることです。

7. AMP に対応した Google 検索結果は世界中に拡大

Google では、今後数週間にわたって AMP の検索結果を世界中に拡大する予定です。ニュース性の高い最新の AMP コンテンツを表示するトップニュース カルーセルは、すでにさまざまな国と言語で利用できます。

8. サポートを求めることができる

不明な点を解決するために役立つリソースを用意しています。

#AMPlify に関して一番役に立ったヒントはどれでしたか?下のコメント欄または Google+ の Google ウェブマスター コミュニティからフィードバックをお願いします。質問がある場合は、お気軽にウェブマスター ヘルプ フォーラムに投稿してください。

Penguin が Google のコア アルゴリズムの一部になりました

Google のアルゴリズムは、ユーザーが検索したいものを特定できる 200 以上の固有のシグナル(手がかり)に基づいています。このようなシグナルには、たとえば、ウェブサイト上の特定の単語、コンテンツの鮮度、ユーザーの地域や PageRank などがあります。こうしたアルゴリズムのシグナルである Penguin は、2012 年に初めて導入されましたが、今回アップデートが実施されることになりました。

開発とテストを経て、このたび Google では、Penguin アルゴリズムのアップデートをすべての言語で実施します。主要な変更点は以下のとおりです。これらの変更は、ウェブマスターの方々からも多数のご要望をいただいておりました。

  • Penguin のアップデートがリアルタイムになりました。これまでは、Penguin の影響を受けるサイトのリストは、定期的に同じタイミングで更新されていました。ウェブマスターがサイトを大幅に改善し、インターネット上でのプレゼンスを強化すると、Google の多くのアルゴリズムではすぐに考慮されますが、Penguin など他のシグナルでは更新作業が必要でした。今回の変更により、Penguin のデータはリアルタイムで更新されるようになります。そのため、変更内容が従来と比べてはるかに早く(通常、Google が再クロールしてページをインデックスに再登録するとすぐに)反映されます。また、Google が今後の更新についてコメントすることもなくなります。
  • Penguin でさらにきめ細かい対応が可能になりました。新しい Penguin では、スパムに対して、サイト全体に影響を与えるのではなく、スパムのシグナルに基づいてランキングを調整するようになりました。

ウェブは年月とともに大きく変化していますが、Google では当初のブログ記事でお伝えしているように、ウェブマスターの皆様には心置きなく、魅力的なウェブサイトを作成していただきたいと考えています。また、もう 一つ覚えておいて頂きたい重要なことは、「Penguin のようなアップデートは Google がランキングの決定に使用している 200 以上のシグナルの 1 つにすぎない」ということです。

ご意見やご感想などがありましたら、Google のフォーラムTwitterGoogle+ までお寄せください。

Accelerated Mobile Pages の問題を効率的にチェックするには

AMP ページが Google 検索に表示されるためには、そのページが正しく実装されていなければなりません。つまり、Accelerated Mobile Pages でサイトを AMP 化(#AMPlify)した後も、ページの状態を定期的に確認することが重要になります。

AMP ページを実装する際に、ページにエラーが含まれていると、そのページは Google 検索のインデックスに登録されません。また、エラーにはなっていなくても、ページに警告が含まれていることがあります。たとえば、要素が推奨された方法に従っていない場合や、将来的にエラーになる可能性がある場合です。

Google Search Console は、どの AMP ページにエラーが含まれているかを確認できる無料のサービスです。Search Console で問題のあるページの URL を特定できたら、以下のツールのいずれかを使用して検証エラーの詳細を簡単に確認できます。

1. ブラウザ デベロッパー ツール

デベロッパー ツールを使用して検証するには:

  1. ブラウザで AMP ページを開きます。
  2. URL の最後に「#development=1」を追加します(例: http://localhost:8000/released.amp.html#development=1)。
  3. Chrome DevTools Console を開いて検証エラーを確認します。

Developer Console には、エラーが以下のように表示されます。

2. AMP ブラウザ拡張機能

AMP ブラウザ拡張機能(ChromeOpera に対応)を使用すると、無効な AMP ページを簡単に特定してデバッグできます。ブラウザでサイトを表示すると、拡張機能が AMP ページにアクセスし、各ページが有効かどうかを判別します。

Red AMP icon indicating invalid AMP document.AMP ページ内にエラーがある場合は、拡張機能のアイコンが赤色になり、見つかったエラーの数が表示されます。
Green AMP icon indicating valid AMP document.AMP ページ内にエラーがない場合は、アイコンが緑色になります。警告がある場合はその数が表示されます。
Blue AMP icon indicating AMP HTML variant if clicked.ページが AMP でなくても、AMP 版が存在することがわかっている場合は、アイコンが青色になってリンクアイコンが表示されます。拡張機能のアイコンをクリックすると AMP 版のページにリダイレクトされます。

拡張機能を追加することにより、アイコンをクリックするだけで、ページにどんなエラーや警告があるかわかるようになるわけです。それぞれの問題について、原因となっているソースの行番号と列番号、そして、何が問題かを示すメッセージが表示されます。さらに詳しい説明がある場合は、[Learn more] をクリックすると ampproject.org の該当ページが表示されます。

3. AMP Web Validator

AMP Web Validator は、AMP ページの有効性を検証するためのシンプルなウェブ インターフェースです。validator.ampproject.org からアクセスできます。

このツールを使用するには、AMP の URL を入力するか、ソースコードをコピーして貼り付けます。エラーがある場合は、行と行の間にエラー メッセージが表示されます。AMP Web Validator 上で直接編集すると再検証が行われ、その変更によって問題が解決するかどうかがすぐわかります。

AMP ページの状態を確認するうえで、どの方法が一番使い勝手が良かったでしょうか。下のコメント欄または Google+ の Google ウェブマスター コミュニティからフィードバックをお願いします。質問がある場合は、お気軽にウェブマスター ヘルプ フォーラムに投稿してください。

Google Search Console をサイトの AMP 化にも活用しましょう

AMP ページをサイトに実装したばかりという方は、Search Console を使用して、どの AMP ページが Google に検出されインデックスに登録されているか確認してみましょう。

Search Console は、Google 検索結果におけるサイトのパフォーマンスを監視、管理するのに役立つ無料のサービスです。Accelerated Mobile Pages も Search Console で管理できます。AMP ページは、Search Console に登録していなくても Google 検索結果に表示されますが、Search Console に登録することで、どの AMP ページが検索結果の表示対象になっているかを把握できるようになります。

Search Console を使用するには、無料のアカウントを作成するか、こちらからログインしてサイトの所有権を確認します。

Search Console でサイトを設定したら、[検索での見え方] > [Accelerated Mobile Pages] をクリックして Accelerated Mobile Pages レポートを開くと、Google がどの AMP ページを検出しインデックス登録したかを確認できます。次に例を示します。

このレポートには AMP 関連の問題が一覧表示されるため、インデックス登録されなかった AMP ページの問題を特定し解決に向けて取り組むことができます。

また、Google 検索での AMP ページのパフォーマンスは、Search Console の検索アナリティクス レポートで確認できます。このレポートを見ると、AMP ページがどのクエリで検索結果に表示されたかがわかります。AMP ページの指標を他の結果と比較したり、AMP ページの表示状況が時間の経過とともにどう変化したかを確認できます。

AMP ページの指標(クリック数、インプレッション数など)を表示するには、[検索での見え方] > [検索での見え方でフィルタ] > [AMP] を選択します。

(注: Google によるページのクロールは一定期間ごとに実施されます。Search Console アカウントを作成したばかりであるか、または AMP ページを実装したばかりである場合、まだページがクロールされていない可能性があります。スケジュール設定されたクロールを待つか、クロールをリクエストしてください。)

Search Console で AMP ページを管理してみて気付いたことがありましたら、下のコメント欄または  Google+ の Google ウェブマスター コミュニティからフィードバックをお願いします。質問がある場合は、お気軽にウェブマスター ヘルプ フォーラムに投稿してください。

Accelerated Mobile Pages を始めるには

Accelerated Mobile Pages に関心はあるけれど、どうやって始めたらよいかわからない方もいらっしゃるでしょう。サイトの AMP バージョンを作成して瞬時に読み込まれるようにするのは思ったほど難しくはありません。

WordPressDrupalはてな などのコンテンツ管理システム(CMS)をお使いの場合は、プラグインをインストールして有効化するのと同じくらい簡単に AMP をセットアップできます。ただし、AMP ページを作成する手法が CMS ごとに若干異なりますので、詳しい作成手順につきましては開発元にご確認ください。

一方、サイトにカスタム HTML を使用していたり、AMP の仕組みについて詳しく知りたい場合は、 AMP コードラボ(英語)をお試しください。初めての AMP ページを作成する手順を、解説に沿って実際にコードを修正しながら体験できます。コードラボでは、以下に示す AMP の基礎を学ぶことができます。

  • AMP によって、モバイルウェブのユーザー体験がどのように改善されるか
  • AMP ページの基本
  • AMP の制限
  • AMP ウェブ コンポーネントが、ウェブサイトによくある問題を解決する方法
  • 作成した AMP ページを検証する方法
  • AMP ページを Google 検索のために準備する方法

基礎を習得できたら、高度なコンセプトのコードラボに取り組むことをおすすめします。

コードラボを試された方、サイトに AMP プラグインを追加された方は、下のコメント欄または Google+ の Google ウェブマスター コミュニティからフィードバックをお願いします。質問がある場合は、お気軽にウェブマスター ヘルプ フォーラムに投稿してください。

AMP について #AMPlify キャンペーン スタート!

近年、モバイルサイトにおいては、コンテンツが瞬時に表示されることへの期待がますます高まっていますが、実際には読み込みに数秒かかってしまうサイトも多いようです。読み込みに 3 秒以上かかると 40% の人がサイトの閲覧を諦める、という調査結果も決して大げさな話ではありません。Google では、ユーザーのモバイル端末にできるだけ素速くコンテンツを届けることを目標に、Accelerated Mobile Pages(AMP)プロジェクト開始しました。AMP プロジェクトは、あらゆる人々のモバイルウェブ体験を改善するオープンソース の取り組みです。

Accelerated Mobile Pages は、読み込みを高速化しさらに快適なユーザー 体験を追求するため、さまざまな技術的手法を活用してコンテンツをほぼ瞬時に読み込めるようにした HTML ページです。

今年後半には、AMP ページを実装しているサイトがモバイルでの Google 検索結果ページ全体で表示されるようになり、AMP ページの表示される機会が拡大する予定です。これは、e コマース、エンターテイメント、旅行、レシピなど、あらゆる種類のサイトが対象です。AMPProject.org の「参加者」ページでは、既に AMP コンテンツを実装しているサイトを紹介しています。AMP ページを実際に見るにはデモ(g.co/ampdemo)をお試しください。AMP 版のページには The AMP logo が付いています。

Google 検索における AMP の拡大に先立ち、Google ではこれから数週間にわたって役立つ関連情報を投稿し、各サイトの #AMPlify を支援していきます。Google+Twitter では、ハッシュタグ #AMPlify をフォローしてください。

既に AMP ページを作成された方は、下のコメント欄または Google+ の Google ウェブマスター コミュニティからフィードバックをお願いします。質問がある場合は、お気軽にウェブマスター ヘルプ フォーラムに投稿してください。

モバイル ユーザーが簡単にコンテンツにアクセスできるようにするために

Google 検索の目標は、ユーザーがどのデバイスから検索している場合でも、質問に対する最適な答えをすぐに見つけられるようにすることです。このたび Google では、ユーザーがもっと簡単にコンテンツを見つけられるようにするため、モバイル検索結果に 2 つの変更を加えることにしました。

モバイル検索結果をシンプルに

2 年前、Google では、モバイル検索結果にスマホ対応ラベルを追加しました。このラベルを見ることで、テキストやコンテンツを拡大しなくても読むことができ、また、タップ ターゲットが程よい間隔で配置されているなど、モバイル フレンドリーなページかどうかを一目で判断できるようになりました。それ以降、エコシステムは徐々に発展し、今ではモバイル検索結果に表示されるページの 85% に、スマホ対応ラベルが表示されるようになりました。それを受け、このたび Google では、検索結果の表示項目を整理してスマホ対応ラベルの表示を停止することにしました。ただし、スマホ対応の基準は、今後もランキング要素として適用されます。また、Search Console のモバイル ユーザビリティ レポートモバイル フレンドリー テストも引き続き提供します。モバイル フレンドリー要素がページに及ぼす影響の評価にお役立てください。

ユーザーが探しているコンテンツを簡単に見つけられるように

多くのモバイルページが、テキストやコンテンツを拡大しなくても読みやすくなっている一方で、煩わしいインタースティシャルが表示されるページを見かけることも多くなっています。元々のコンテンツはページ上に存在しており、Google によるインデックス登録も可能なのですが、見た目にはコンテンツがインタースティシャルによって覆い隠されてしまうのです。検索結果をタップしたのに、すぐには期待していたコンテンツにアクセスできないのでは、ユーザーもイライラするでしょう。

煩わしいインタースティシャルが表示されるページは、すぐにコンテンツにアクセスできるページに比べユーザー エクスペリエンスが低くなります。画面が小さいモバイル端末であればなおさらです。Google では、モバイル検索時のユーザー体験をさらに高めるため、ユーザーがモバイル検索結果からページに遷移した際、すぐにコンテンツにアクセスできないようなページを、2017年1月10日より、これまでよりも低く掲載する可能性があります。

コンテンツにアクセスしにくくなる手法についていくつか例を挙げておきましょう。

  • ユーザーが検索結果からページに移動した直後やページを閲覧している最中に、メインのコンテンツを覆い隠すようにポップアップを表示する。
  • スタンドアロン インタースティシャルを表示して、それを閉じないとメインのコンテンツにアクセスできないようにする。
  • スクロールせずに見える部分がスタンドアロン インタースティシャルのように見えるレイアウトを使用して、インラインのメインのコンテンツはスクロールしないと見えないようにする。
コンテンツにアクセスしにくくなるインタースティシャルの例
煩わしいポップアップの例煩わしいスタンドアロン インタースティシャルの例 1煩わしいスタンドアロン インタースティシャルの例 2

一方、正しく使うことで、新しいランキング要素の影響を受けない手法についても例を挙げておきます。

  • 法律上の必要性に基づいて表示されているように見えるインタースティシャル(Cookie の使用、年齢確認など)。
  • 一般公開されていないコンテンツ(そのためインデックス登録ができない)を有するサイトが表示するログイン ダイアログ。たとえば、メール サービスのように個人的なコンテンツが含まれる、有料のコンテンツであるためインデックス登録できない、などの場合が考えられます。
  • 画面スペースから見て妥当な大きさで、簡単に閉じることのできるバナー。ここで言う妥当な大きさとは、たとえば Safari や Chrome に表示されるアプリ インストール バナー程度の大きさです。
正しく使うことで、新しいランキング要素の
影響を受けないインタースティシャルの例
Cookie の使用に関するインタースティシャルの例年齢確認のインタースティシャルの例画面スペースから見て妥当な大きさのバナーの例

以前、モバイルアプリのインストールをすすめるインタースティシャルをチェックするランキング要素を導入しました。その後も開発を続ける中で、より一般的なインタースティシャルにも対象を広げる必要性を感じました。そこでランキング要素の重複を避けるため、モバイル フレンドリー テストからアプリ インストール インタースティシャルのチェックを削除し、新しい要素に組み込むことにしました。

もちろんこの新しいランキング要素は、ランキングに使用する何百もの要素の一つに過ぎません。検索クエリの意図は引き続き重要なランキング要素ですので、関連性の高いコンテンツを含む優れたページであれば、今後も上位にランキングされる可能性があります。ご不明な点やフィードバックなどありましたら、ウェブマスター フォーラムにてお聞かせください。

AMP 化しよう: Google モバイル検索における AMP ページへのリンク機能のプレビュー

2016 年にもかかわらず、モバイルでのウェブの閲覧は依然としてとても遅く、ユーザーは速くページを読み込めないというだけで閲覧を諦めてしまうという事実は信じがたいものがあります。私たち、そして多くのウェブ業界の人間にとって、何かしらの変化が必要であることは明らかでした。これこそ、私たちがモバイル ウェブの体験を改善するために Accelerated Mobile Pages というオープンソース プロジェクトを主導してきた理由です。

半年ほど前に、モバイル用の Google 検索の結果のページ内にある「トップニュース」枠内で AMP 対応ページの表示を始め、多くの方々に AMP ページを体験していただいています。それ以来、世界的に信じられないほど多くのサイトが AMP を適用し、ニュース サイトだけでなく、e コマース、エンタメ、旅行、レシピなどの様々な業界でも適用されてきました。今日まで、1 億 5000 万以上の AMP ドキュメントが Google のインデックスに存在しており、毎週 400 万の新規の AMP ドキュメントが追加されています。この結果を受けて、本日、Google は「トップニュース」枠だけでなく、全検索結果に対して AMP のサポートを拡大し、その開発者プレビューを公開いたします。


混乱を避けるために説明しますが、これはサイトの検索ランキングを変更するものではありません。メディアやコンテンツ提供者による AMP の適用事例が増え、私たちもユーザーの皆様により簡単にこの表示が速いウェブ体験にアクセスしてもらえるようにしたいと考えていました。開発者プレビューでは、AMP 版があるページの検索結果には のラベルが表示されます。このラベルが付いた結果をタップすると、対応する AMP ページが AMP ビューア内に表示されます。

開発者プレビューでの AMP ページの表示

g.co/ampdemo にアクセスして、みなさんの端末で試してみましょう。開発者プレビューにアクセスし、実際に「フレンチトースト レシピ」といったクエリや好きな曲の歌詞を検索すると、AMP ページでどれほど素早いモバイル ウェブ体験が可能になるかを実感できることと思います。AMP プロジェクトの公式サイトにある 「関係者一覧」 のページをご覧いただけば、どのようなサイトがすでに AMP 対応をしているかを垣間見ることができます。

日本でも、アメーバ、楽天、リクルート、朝日新聞、産経新聞、日刊スポーツ、毎日新聞をはじめとする多くのサイトが AMP のページを提供しています。

ユーザー、開発者、サイト運営者のみなさまからより多くのフィードバックを得て、今年の後半にはより広い範囲で私たちがより良い検索体験を提供できるよう、まずはプレビューとしてこの機能を公開します。また「AMP 化」に興味があるみなさまが AMP ページの実装方法を学び、その AMP ページがプレビュー上でどのように表示されるか確認する時間を十分に確保したいとも考えています。そして、AMP ページを作るだけでなく、多くの方々に AMP プロジェクトに参加や貢献していただければ幸いです。

みなさんと一緒にウェブの高速化をしながら、多くのフィードバックが寄せられることを楽しみにしています。また、いつものように、質問はウェブマスター フォーラムまでお寄せください。

ウェブをさらにモバイル フレンドリーにするための取り組み

どんな端末を使用していても、的確で関連性の高い検索結果が表示されるべきだ、と Google は考えています。スマートフォン、パソコン、タブレットのどれを使用していても、検索結果は的確で見やすいものであるべきです。そこで、Google では昨年より、サイトがモバイル フレンドリーかどうかをモバイル検索でのランキング要素の一つとして使用し始めました。この 5 月からは、当該ランキング要素の効果を高めるアルゴリズムのアップデートを段階的におこなっていきます。このアップデートにより、モバイルでも見やすいページが検索結果でさらに多く表示されるようになります。

サイトがすでにモバイル フレンドリーである場合は、今回のアップデートによる影響はありません。モバイル フレンドリー サイトについてサポートが必要な場合は、モバイル フレンドリー テストウェブマスター向けモバイルガイドを確認されることをおすすめします。なお、検索クエリの意図は引き続き重要なランキング要素となります。そのため、モバイル フレンドリーではなくてもページのコンテンツの質が高ければ、関連性の高い優れたコンテンツとして今後もランキングされることがあります。

ご不明な点がありましたら、ウェブマスター プロダクト フォーラムをご覧ください。

多言語による AMP NewsLab オフィスアワーを実施します。

Accelerated Mobile Pages (AMP) は、業界全体で推し進められているグローバルな取り組みです。大小あらゆる規模のパブリッシャーとともに、より高速化されたモバイル ウェブの実現を目指しています。

これまで英語圏の皆さまに対しては、AMP オフィスアワーを実施し、大変ご好評をいただいてきましたが、一方で、英語が母国語でない皆さまがいることも、私たちは理解しています。

そこで、今後 2 週間にわたり、新しいオフィスアワー シリーズを多言語にて実施していきます。これにより、皆さまはご自身の母国語で AMP について学ぶことができます。実施予定の言語は、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、ブラジリアン ポルトガル語、ロシア語、インドネシア語、そして日本語です。オフィスアワーでは、Google のプロダクト マネージャーやテクニカル マネージャー、そしてエンジニアが、それぞれの言語で皆さまからの AMP に関する質問にお答えします。

AMP の技術的な仕様や様々なコンポーネントに関してもお話していきたいと思いますが、まずは、 AMP とは何かということや、どのように機能するのかについて改めて紹介していく予定です。ご質問をお持ちの方は、以下のイベント ページ上の Q&A アプリより投稿することができます。投稿された質問はオフィスアワーの中で私たちがお答えしていきます。また、イベント終了後は、 News Lab の YouTube ページで、それぞれのオフィスアワーを視聴することができます。

下記のスケジュールをご確認の上、ぜひオフィスアワーへご参加ください。

  • 日本語
  • フランス語
  • イタリア語
  • Introduction to AMP - 3月8日 15:00 CET
    Luca Forlin, Head of International Play Newsstand Partnerships
  • AMP Anatomy - 3月15日 15:00 CET
    Flavio Palandri Antonelli, AMP Software Engineer
  • ドイツ語
  • Introduction to AMP - 3月9日 17:00 CET
    Nadine Gerspacher, Partner Development Manager
  • AMP Anatomy - 3月18日 16:00 CET
    Paul Bakaus, Developer Advocate
  • スペイン語
  • Introduction to AMP - 3月9日 14:30 CET
    Demian Renzulli, Technical Solutions Consultant
  • AMP Anatomy - 3月16日 14:30 CET
    Julian Toledo, Developer Advocate
  • ブラジリアン ポルトガル語
  • ロシア語
  • インドネシア語

リンク プログラムのネットワークに対策を行いました

Google では検索ユーザーの皆さんに、より良い検索結果を届けるために日々いろいろな取り組みをしています。例えばウェブマスター向けガイドラインを設定し、これに違反するようなサイトに対策を施すのもその一つです。

この一環として、Google ではこの度、検索結果を不正に操作するためにリンク プログラムに参加しリンクの売買を行っていた日本語のいくつかのサイト ネットワークに対して対策を施しました。この中にはウェブマスター向けガイドライン違反を繰り返しているサイトも含まれていたため、通常よりも厳しい対策を施したケースもあります。

また、以前もお伝えしましたが、ウェブマスターの知らないところでウェブマスター向けガイドラインに違反するような施策が行われてしまうケースがあるようです。以前は SEO 業者の例を紹介しましたが、SEO 業者にとどまらず広告などの業務委託により発生することもあるようです。これを防ぐために、ウェブマスターの皆さんには業務委託先がどのような施策を行っているか随時確認することをおすすめします。

Google は引き続きユーザーの検索体験をより良いものにするべく取り組んでまいります。

Search Console における AMP エラー レポートのプレビュー

Google ではこのたび、Accelerated Mobile Pages(AMP)を実装するニュース コンテンツが増えてきていることから、Search Console でエラー レポートのプレビューを提供し、近く公式にローンチされる AMP へ皆様が対応できるようサポートします。また、皆様からの早期のフィードバックをいただけるようお願いいたします。このレポートは、[検索での見え方] の [Accelerated Mobile Pages] でご覧いただけます。また、このレポートは、ウェブサイト全体の AMP の実装に関する問題を見つけやすくすることを目的としています。Google 検索において AMP の利用を開始するには、該当するページに対応する有効な AMP ページを作成し、そのページが schema.org の NewsArticle マークアップを使用していることを確認して、ページ同士を適切にリンクする必要があります。

AMP エラー レポートでは、サイトの全体的な状態の概要を確認できますし、さらに特定のタイプのエラーや URL について個別に確認することもできます。このプロセスによって、よくある問題をすばやく特定でき、サイトでの AMP の実装に関する問題を体系的に解決することが可能になります(必要な作業は、該当ページに使用するテンプレートやプラグインの調整程度で済む可能性があります)。

AMP についてや、AMP があなたのサイトに適しているかについて関心をお持ちの場合は、検索における AMP のデモのプレビューやAMP の仕組みの詳細、AMP のスタートガイドをご覧ください(リンク先はすべて英語)。あなたのサイトに AMP が適していると思われるなら、CMS にプラグインをインストールするだけで簡単に AMP を実装できる可能性があります。ご利用の CMS の提供元にご確認ください。ただし、Google 検索ではまだ AMP を公式にローンチしていないため、準備にはまだ多少の時間が必要となります。お使いの CMS やプラグインの提供元にフィードバックをお送りいただき、対応をしばらくお待ちください。最新情報について詳しくは、AMP プロジェクトのブログ(英語)をご覧ください。

この取り組みはまだ始まったばかりで、AMP エラー レポートの最初の一歩に過ぎません。このレポートは近日中に改善される予定ですので、皆様からのフィードバックをお待ちしております。ご利用いただいたうえでのご意見やご感想がございましたら、ウェブマスター ヘルプ フォーラムまでお寄せください。

検索品質評価ガイドラインの更新について

検索アルゴリズムに変更を加えるためにはテストを実施する必要があります。このテストの一環として、Google の検索結果の品質を評価していただいている評価者の方々に、テストに対するフィードバックをお願いしています。評価者からのフィードバックによって個別のサイトのランキングが決定されるわけではありませんが、テスト結果を把握するうえでの有用な情報として活用しています。評価者は、Googleから提供されたガイドラインに基づいて検索結果の品質を評価しており、このガイドラインには Google が考える「検索ユーザーのニーズ」が反映されています。

2013 年、Google は人間による評価のガイドラインを公開しました。これは、Google 検索の透明性を高めるとともに、Google がどのようなウェブページを求めているかをウェブマスターの皆様にご理解いただくことを目的としたものでした。しかし、ガイドラインの公開以降、これまでにさまざまな変化が起こりました。とりわけ、スマートフォンを利用するユーザーが増加したことで、今日ではパソコンよりもモバイル端末で検索するユーザーのほうがが多くなっています。

Google では、ユーザー ニーズの変化を把握するごとにガイドラインに変更を加えてきましたが、2013 年の公開以降の変更については皆様にお伝えしてきませんでした。しかし、このほど評価ガイドラインの大幅な改訂が完了し、今日のモバイルの利用環境に対応しました。これは、インターネットに接続された端末を常に持ち歩く場合、人々の検索の使い方は異なったものになっているということが反映されています。改訂後のガイドラインはこちらからご覧いただけます。

この評価ガイドラインは最終版ではありません。今後も、検索自体や人々の検索の使い方が変わるたびに変更されます。変更を加えるたびに公開ドキュメントを更新する予定はありませんが、ガイドラインの大きな変更については定期的に公開していきたいと考えております。

モバイル端末においても、ユーザーの皆様が探している答えをできる限りすばやく提供できるよう、Google は今後も継続的に努力してまいります。

不正なハッキングに対する新たな取組について

このたび Google では、Google の検索結果に表示されるサイトの不正なハッキングに取り組むことを目的に、一連のアルゴリズムの変更を順次公開しました。現在、膨大な数のサイトがスパマーによってハッキングされ、品質の低いサイト、マルウェアのダウンロード、成人向けコンテンツ、偽造品や違法薬物の販売などへのトラフィックの誘導に使用されています。

セキュリティを確保するためのベスト プラクティスを実装していないウェブサイトは、このようなハッキングの攻撃を受けやすくなります。こうしたウェブサイトの例には、政府、大学、中小企業、企業、レストラン、同好会、会議などのサイトが含まれます。スパマーやサイバー犯罪者は、こうしたサイトを意図的に探し出し、悪意のあるコンテンツを含むページを挿入して、それが検索エンジンに掲載されることでトラフィックを増やそうとします。

Google では、ユーザーとウェブマスターを保護するため、ハッキングへのスパム対策に積極的に取り組んでいます。

言語によって異なりますが、今回のアルゴリズムの変更は、およそ 5% のクエリに影響します。新しいアルゴリズムの順次公開に伴い、特定のクエリについては、表示される検索結果数が減り、関連性の高い結果のみが表示されるようになります。



これは、膨大な数の不正なハッキングを削除した結果であり、今後も改善していく予定です。Google では、正当な検索結果を保持しながら、悪質なコンテンツを排除すべく、システムの調整に引き続き取り組んでいきます。今回のアルゴリズムの変更についてご質問やフィードバックがありましたら、ウェブマスター プロダクト フォーラム までお気軽にお寄せください。

iOS アプリ内のコンテンツも Google 検索に表示されるようになりました

Google では、ユーザーが Google 検索結果で簡単に関連性の高い Android アプリ内のコンテンツを見つけることができるような仕組みとして、App Indexing を提供してきました。本日より、iOS アプリでも同じ仕組みをご利用いただけるようになりました。これにより、Android ユーザーも iOS ユーザーも、Google 検索結果からモバイルアプリのコンテンツを直接開けるようになります。

今後数週間のうちに、いくつかのアプリのディープリンクが、Google アプリあるいは Chrome を利用しているログイン済みの iOS ユーザーの検索結果上に現れるようになります。

iOS アプリをインデックスに登録する方法

iOS 向け App Indexing はまず、小規模のテスト パートナー様を対象に開始いたします。Google では、できるだけ早く他のアプリ開発者様にもこの技術をご利用いただけるよう取り組んでいます。まずは iOS 向け App Indexing をご利用いただくための準備として行っていただける手順を以下にご紹介します。
今週の Google I/O に参加される方は、「Get your app in the Google index(アプリを Google のインデックスに登録する)」というタイトルのセッションで App Indexing について詳しく解説しますのでぜひ足をお運びください。iOS 向け App Indexing に関しては g.co/AppIndexing でも詳細なドキュメントをご覧いただけます。
他にご不明な点がある場合は、ウェブマスター ヘルプ フォーラムでご質問ください。

モバイル フレンドリー アップデートを開始します

今年の 2 月に発表したように、本日より、Google は全世界でモバイル フレンドリー アップデートを開始します。これにより、モバイル版の検索結果では、モバイル フレンドリーなページの掲載順位が引き上げられ、検索ユーザーは、小さなスクリーン上でも読みやすい、高品質で関連性の高い検索結果をより簡単に見つけることができるようになります。こういったページには、タップやズームなどをしなくてもテキストが読みやすい、タップ ターゲットの間隔が適切、再生できないコンテンツが含まれていない、横方向へのスクロールが発生しない、などの特徴があります。

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4 月 21 日から実施されるモバイル フレンドリー アップデートにより、モバイル検索では、携帯端末で読みやすく使いやすいページの掲載順位が引き上げられます。

このアップデートには以下のような特徴があります:
  • 携帯端末での検索の掲載順位にのみ影響する
  • 世界中のすべての言語で検索結果に影響する
  • ウェブサイト全体ではなく、個々のページが対象となる
この変更は重要なものですが、ランキングにおける他のシグナルの重要性を無視するものではありません。検索クエリの意図は非常に重要なシグナルです。ですので、たとえクオリティの高いコンテンツが掲載されているページがモバイル フレンドリーではなかったとしても、関連の強いクエリでは高い順位に掲載される可能性があります。

サイトがモバイル フレンドリーかどうかを確認するには、モバイル フレンドリー テストで個々のページを確認するか、ウェブマスター ツールのモバイル ユーザビリティ レポートでサイト全体の対応状況を確認してください。サイトがモバイル フレンドリーではない場合、Google 検索からのモバイル トラフィックが大幅に減少する可能性があります。しかし、サイトがモバイル フレンドリーに対応すれば、Google によるページの再処理(クロールとインデックス登録)は自動的に行われるので、ご安心ください。また、Fetch as Google の「インデックスに送信」機能を使用して、この処理を早めることもできます。処理が完了すると、そのページはモバイル フレンドリーとして順位付けされるようになります。

ご不明な点がありましたら、こちらのモバイル フレンドリー アップデートに関する FAQ をご覧いただくか、モバイル ウェブサイトに関するウェブマスター フォーラムをご覧ください。

4 月 21 日のモバイル フレンドリー アップデートについてのよくある質問

4 月 21 日に実施されるモバイル フレンドリー アップデートについてのよくある質問とその回答をご紹介します。Google ではこの 2 月にモバイル フレンドリー アップデートを発表し、モバイル版の検索結果におけるモバイル フレンドリー ページ(スマートフォンで見やすく使いやすいページ)の掲載順位を全世界で引き上げるとお知らせしました(逆に、大きい画面のみを対象にデザインされたページは、モバイル版の検索結果で掲載順位が大きく下がる可能性があります)。この件についてよくある質問を以下にご紹介します。

全般的なよくある質問
  1. パソコンやタブレットでの掲載順位もこの変更の影響を受けますか?
    いいえ。今回のアップデートは、タブレットやパソコンからの検索には影響しません。影響する範囲は、スマートフォンから行われるすべての言語および地域での検索です。
  2. ページ単位とサイト単位のどちらでモバイルの掲載順位が上がるのですか?
    ページ単位の変更になります。たとえば、サイト内で 10 個のページがモバイル フレンドリーになっていて、他のページはモバイル フレンドリーでない場合、掲載順位が上がるのはモバイル フレンドリーになっている 10 ページのみです。
  3. 自分のサイトのページがモバイル フレンドリーかどうかを確認する方法はありますか?
    個別のページが「モバイル フレンドリー」かどうかは、モバイル フレンドリー テストを使用して確認できます。

  4. モバイル フレンドリー テストで個別の URL をリアルタイムでテストします。

    モバイル フレンドリーについての情報をサイト単位で調べるには、ウェブマスター ツールのモバイル ユーザビリティ レポートを確認します。この機能では、当該サイトのページを Google が最後にクロールしてインデックス登録したときのデータを使用します。


    ウェブマスター ツールの [モバイル ユーザビリティ] ではサイト全体のモバイル フレンドリーへの現在の対応状況を知ることができます。

  5. 4 月 21 日までにモバイル フレンドリー ページを準備できなかった場合、掲載順位においてモバイル フレンドリーと判断されるまでにどの程度の時間がかかりますか?
    ページがモバイル フレンドリーかどうかは、ページがクロールされてインデックスに登録されるたびに判断されます。次のアップデートを待つ必要はありません。ページをモバイル フレンドリーにしたら、スマートフォン用の Googlebot によってページが再度クロールされてインデックスに登録されるのを待つか、ウェブマスター ツールFetch as Google の [インデックスに送信] を使用して処理をリクエストすることができます。URL が大量にある場合は、サイトマップの送信をご検討ください。前から存在する URL(レスポンシブ ウェブ デザイン動的な配信などの URL)をモバイル コンテンツに使用する場合は、サイトマップに lastmod タグも含めてください。
  6. モバイルの掲載順位変更が 4 月 21 日に実施され、4 月 22 日にトラフィックが減少しなかった場合、自分のサイトの掲載順位には影響がなかったと判断できますか?
    サイトの掲載順位がモバイル フレンドリー アップデートの影響を受けたかどうかについて、4 月 22 日に最終判断を下すことはできません。モバイル フレンドリー アップデートの公開は 4 月 21 日より開始しますが、インデックス内のすべてのページにこのアップデートが反映されるまで 1 週間程度かかる見込みです。
  7. 所有するモバイルサイトのページが、モバイル フレンドリー テストではモバイル フレンドリーでないと判定されます。なぜですか?
    スマートフォンで適切に動作するようデザインされたページがモバイル フレンドリー テストを通過しない場合、その原因としてよくあるのが、スマートフォン用 Googlebotによるリソース(CSS や JavaScript など)のクロールが禁止されていることです。これらのリソースがクロールできないと、ページがスマートフォンで見やすく使いやすいかどうか(つまり、モバイル フレンドリーかどうか)を判断することができません。対処方法は次のとおりです。
    • ブロックされたリソースがモバイル フレンドリー テストで表示されるかどうかチェックします(多くの場合、ページの画像も部分的にしか表示されません)。
    • 必要なファイルに対する Googlebot のクロールを許可します。
    • ページがモバイル フレンドリー テストを通過するか再度チェックします。
    • Fetch as Google の [インデックスに送信]更新した robots.txt を Google に送信を使用して、更新したページの再処理をリクエストします(または、ページが再クロールされてインデックスに登録されるのを待ちます)。

      モバイルページがモバイル フレンドリー テストを通過しない原因の多くは、スマートフォン用 Googlebot による CSS や JavaScript などのリソースのクロールを許可していないことです。これらのリソースはページがモバイル フレンドリーかどうか判断するうえで重要です。

      繰り返しますが、サイト所有者の皆様は Googlebot にページのすべてのリソース(CSS、JavaScript、画像を含む)のクロールを許可するようおすすめします。そうすることで、Google がページを正しく解析してインデックスに登録できるようになるほか、このケースではページがモバイル フレンドリーかどうかを判断できるようになります。

  8. モバイル フレンドリーでないサイトにリンクしている場合はどうなりますか?
    ページから、パソコンや大きな画面向けにデザインされたページなどのモバイル フレンドリーでないページにリンクしている場合でも、「モバイル フレンドリー」と判断されます。モバイル フレンドリー ページからパソコン専用のページへの移動はモバイル ユーザーにとって快適とは言えませんが、モバイル フレンドリー サイトが増えるに伴い、この点は問題にならなくなると思われます。
  9. モバイルサイトを別にホスティングする(パソコン用は www でモバイル用は m.example.com となる場合など)よりも、レスポンシブ ウェブ デザイン(パソコン版とモバイル版で同じ URL と同じ HTML を用いる)のページのほうが、モバイル フレンドリーとして掲載順位が高くなりますか?
    いいえ。レスポンシブ ウェブ デザイン(RWD)、モバイル用の別個の URL動的な配信のどの設定を採用していても、モバイル フレンドリーかどうかの評価は同じになります。サイトでモバイル用の別個の URL や動的な配信を使用する場合は、モバイル SEO ガイドを参照して、モバイルページが Google に正しくクロールおよびインデックス登録されるようにすることをおすすめします。
  10. モバイルフレンドリーでないサイトやページは検索から削除されるのですか?
    モバイル フレンドリーであることは重要ですが、検索結果の掲載順位決定においては、様々なシグナルが利用されています。検索クエリの意図は大変重要なシグナルです。ですので、たとえクオリティの高いコンテンツが掲載されているページがモバイル フレンドリーではなかったとしても、関連の強いクエリでは高い順位に掲載される可能性があります。
専門的なよくある質問
  1. ユーザーがパソコンからのユーザーのみなので、モバイルサイトを作成する理由が見当たらないのですが、その場合はどうなりますか?
    必ずしもモバイルサイトが不要とは言えません。統計では、パソコンを持ったことがない、または既存のパソコンを買い替える考えがないという理由のいずれかで、「モバイルのみ」の利用となるユーザーの増加傾向が示されています。また、モバイル ユーザーが少ないのは、そもそもサイトがモバイル フレンドリーでないから、という可能性もあります。

    モバイル フレンドリー アップデートは、サイトの対象ユーザー、言語、地域、モバイルとパソコンのトラフィックの比率などに関係なく、すべてのサイトにわたって実施されるモバイル検索に適用されます。
  2. YouTube 動画を埋め込んでいるためにモバイル ユーザビリティ エラーが表示されるページがあるのですが、どうすればよいですか?
    YouTube 動画を埋め込む方法には注意を払うようおすすめします。モバイルページで <object> による「古いスタイル」の埋め込みを使用している場合は、幅広い互換性を持つ <iframe> による埋め込みに変更してください。YouTube では現在、ウェブでの既定のプレーヤーとして HTML5 を使用しているため、動画再生ページの「共有」機能や YouTube iFrame API から <iframe> タグを使用して埋め込む動画はモバイル フレンドリーになります。さらに複雑な方法で統合している場合も、スマートフォンに対してスマートフォンのネイティブ サポートを使用するよう指示することから、モバイル フレンドリーになります。

    他の動画サイトの Flash コンテンツについても、専用プラグインの使用を避けるために、上記に相当する HTML5 埋め込みタグやコード スニペットが提供されているか確認してください。
  3. タップ ターゲットのサイズについての明確な標準はありますか?
    はい。重要なタップ ターゲットは高さと幅を 7 mm 以上とし、また、小さいタップ ターゲットの間には 5 mm 以上のマージンを設けることを推奨しています。平均的な大人の指先のサイズは幅約 10 mm なので、これらのサイズを使用することにより、画面のスペースを有効に利用するとともに、操作しやすいインターフェースを提供することができます。
  4. サイトをすばやくモバイル フレンドリーにするために、新たなレスポンシブ サイトが完成するまでの間、機能を大幅に取り除いたバージョンのサイト(別のモバイルページ)の作成を考えています。この方法に問題はありますか?
    まず、Google では 3 種類のモバイル設定をサポートしていることと、ウェブサイトをモバイル フレンドリーにするにはレスポンシブでなくてもよいことを心に留めておいてください。ご質問への回答としては、「機能を大幅に取り除いた」バージョンのサイトの作成は慎重に検討することをおすすめします。ページの形式をモバイル向けにできたとしても、ユーザーが通常のタスクを簡単に行えなかったり、全体のワークフローがスムーズでなかったりすれば、ユーザーの不満の原因となり、結果的に作業が無駄となる可能性もあります。もしも、暫定のモバイルサイトを作成する場合は、レスポンシブ版のサイトの完成後に必ず、サイトを正しく移転してください。たとえば、モバイル用の別の URL を参照することがないよう、すべての URL を更新して、対応するレスポンシブ版にモバイル用 URL を 301 でリダイレクトするようにしてください。
推奨事項
モバイル フレンドリー サイトをまったく作成したことがなくても、問題ありません!モバイル フレンドリー ウェブサイトのドキュメントはじめるをご覧ください。

モバイルサイトの作成をはじめる(https://developers.google.com/webmasters/mobile-sites/)。

既にモバイルサイトをお持ちの場合は、ウェブマスター ツールのモバイル ユーザビリティ レポートをチェックして、サイトのページがモバイル フレンドリーと判定されることを確認してください。

他にご質問がありましたら、下記にお問い合わせいただくか、モバイル ウェブサイトに関するウェブマスター フォーラムをご覧ください。

検索結果をもっとモバイル フレンドリーに

ユーザーが携帯端末で検索した場合、探している情報がモバイル フレンドリー サイトで公開されていてもアプリで公開されていても、関連性の高いタイムリーな検索結果がユーザーに表示される必要があります。インターネットへのアクセスに携帯端末が使用されるケースが増えてきたため、Google のアルゴリズムもこうした使用状況への対応が必要となっています。これまでにも、サイトを適切に設定するための変更、最新端末で表示可能にするための変更を行ってきました。また、検索ユーザーがより簡単にモバイル フレンドリーなウェブページを探せるよう対応し、アプリの有益なコンテンツを検索結果に表示するようになる App Indexing を導入しました。

本日、Google はモバイル フレンドリーなコンテンツをユーザーがより発見しやすくするためにおこなった 2 つの重要な変更についてお知らせします。

1. 検索結果にもっとモバイル フレンドリーなウェブサイトを

Google では、4 月 21 日より、ウェブサイトがモバイル フレンドリーかどうかをランキング要素として使用し始めます。この変更は世界中の全言語のモバイル検索に影響を与え、Google の検索結果に大きな変化をもたらします。この変更によって、検索ユーザーは、クエリへの関連性が高く使用端末にも適した高品質な検索結果を見つけやすくなります。

モバイル フレンドリー サイトの作成について詳しくは、モバイル フレンドリー サイトのガイドをご覧ください。ウェブマスターの皆様は、以下のツールを使うことで、ご自身のページが Googlebot からどのように認識されているかを変更の前に確認することができます。

2. 検索結果にもっと関連性の高いアプリ コンテンツを

本日より Google は、インデックスされたアプリからの情報を、そのアプリをインストールしている ログイン ユーザーに対して、ランキング要素の一つとして使用し始めます。これにより、インデックスされたアプリのコンテンツをより簡単に見つけることができるようになります。アプリのコンテンツが検索結果に表示されるようにする方法については App Indexing サイトで解説していますので、ぜひご覧ください。

モバイル フレンドリー サイトまたは App Indexing についてご不明な点がありましたら、ウェブマスター プロダクト フォーラムでお気軽にご質問ください。

Google の検索結果に、誰もが表示できるウェブサイトを

閲覧しようとしたページが自分の端末に対応していないという状況は、ウェブ ユーザーによくある悩ましい問題です。時には、まったく何もないページや大部分が欠けたページが表示されます。

Google は、本日より日本でも、端末が対応していない技術が使われていると思われるページを検出した際には、モバイルの検索結果上にその旨を表示(英語)するようになりました。たとえば、Adobe Flash は、iOS や Android 4.1 以降を搭載したスマートフォンでは表示できません。このような端末では、大部分が Flash であるようなページは、モバイルの検索結果上で以下のように表示されます。


現在使われている様々な端末に対応したウェブサイトの開発方法


ところで、現在使われているすべての端末に対応したウェブサイトを開発することは難しくありません。HTML5  を使いましょう。HTML5 は、どのような端末でも表示されますし、HTML5 しか使えない端末さえあるからです。そこで、好きな種類のファイルをどのような端末でも表示できるようなサイトを作る一助になればとの思いから、最近、Google は次の 2 つのページを公開いたしました。
  • Web Fundamentals (英語): ウェブサイト作成のベスト プラクティスを集めた用例集。
  • Web Starter Kit (英語):  Web Fundamentals の用例を応用して、ウェブサイトを一から作るためのフレームワーク。
Web Fundamentals に書かれた適切な作り方に従うことで、Google が推奨している、検索に適したレスポンシブ デザイン(英語)であるサイトを作ることができます。この際、Googlebot がサイトのすべてのサブ リソース(CSS、Javascript、画像ファイル等)にアクセスできるよう robots.txt などの設定をしてください。すべてのサブ リソースにアクセスできることで、Google のアルゴリズムは、ページがレスポンシブ デザインであることを検出しやすくなり、ひいては適切に評価することができます。また、ウェブマスター ツールには、インデックスに登録するアルゴリズムがどのようにウェブサイトを認識しているかを調べるための Fetch as Google という機能があります。

ご不明な点がございましたら、ウェブマスター ヘルプ フォーラムをご利用ください。

検索結果内の検索ボックスが新しくなりました

このたび、サイトリンクの検索ボックスが新しくなりましたのでお知らせいたします。この検索ボックスを使用すると、ユーザーはサイト独自の検索ページを通じて直接サイト内の特定のコンテンツに簡単にアクセスできるようになります。

この検索ボックスの仕組みと検索結果に表示されるタイミング


たとえば [ABC 出版] や [株式会社 XYZ] のように名前で会社を検索する場合、ユーザーは実際にはそのウェブサイト内の特定の情報を探しているかもしれません。今までは、Google のアルゴリズムでこのような検索キーワードが認識されると、多数のサイトリンクが表示され、その検索結果の下に追加の検索ボックスが表示されていました。ユーザーはこの検索ボックスを使用して検索結果から直接、このサイトにsite: 検索を行うことができます(例: [site:example.com 登山ガイド])。

今回は、この検索ボックスが改良され、オートコンプリートにも対応しました。正しいマークアップが使用されていれば、ユーザーはウェブサイトの独自の検索ページに直接リダイレクトされます。


サイトをマークアップする方法


サイトでは、サイト固有の検索エンジンを使用している必要があります。既に使用している場合は、schema.org/SearchAction (英語)マークアップの potentialAction プロパティ(英語)を使用して、ホームページを schema.org/WebSite (英語)エンティティとしてマークアップすることで Google に知らせることができます。マークアップには、JSON LD、microdata、RDFa を使用できます。実装について詳しくは、デベロッパー サイト(英語)をご確認ください。

サイトにマークアップを実装すると、ユーザーはサイトリンク検索ボックスから直接、サイトの検索結果ページにジャンプできるようになります。マークアップがない場合は、今までと同様に「site: 検索キーワード」に一致する Google 検索結果ページが表示されます。

ご不明な点がありましたら、ウェブマスター ヘルプ フォーラムでご質問ください。