IBM WatsonとUdacityがパートナーしてネット上に人工知能の単科学位コースを開設(全26週)

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社会人のスキルアップ&キャリアアップのためのネット教育をやっているUdacityが、IBM WatsonDidi Chuxing、およびAmazon Alexaとパートナーして、人工知能のナノディグリー*を提供していく、と今日(米国時間10/25)のIBM World of Watsonカンファレンスで発表した。〔*: nanodegree、ナノ学位、‘ミニ’よりもさらに小さな学位、特定単一科目限定。Udacity独特の用語である。〕

この課程のためのカリキュラムはIBM WatsonとUdacityが共同開発する。‘中国のUber’(のひとつ)Didi Chuxingは、このナノ学位を取った学生を雇用する。IBMも、だ。人工知能ナノ学位の開発に関し、Amazon AlexaがUdacityのアドバイザーとなる。

UdacityのファウンダーSebastian Thrunは、Googleのイノベーション部門Google Xと、その自動運転車開発事業を創始した人物だが、彼によるとこのAIナノ学位は、ソフトウェア開発にある程度精通している人が対象だ。

IBMでWatsonを担当しているVP Rob Highが同社のブログ記事に、このナノ学位の教程では、ゲーム、検索、ロジックとプランニング、コンピュータービジョン、自然言語処理などのアプリケーションやプラットホームの作り方を学生に教えていく、と書いている。

人工知能と倫理の問題についてThrunはこう言う:

“その問題は、ナノ学位のカリキュラムには含まれない。AIに関して恐怖を声高に広める人たちがいるが、AIと世界の支配や破壊は無関係だ。むしろそれは、退屈な繰り返し作業から人間を解放する。あなたがライターじゃなくて、オフィスで毎日同じことをしているオフィスワーカーだ、と想像してご覧”。

“あなたの仕事のやり方を見ていたAIは、あなたの仕事をあなたの100倍の効率でできるようになるだろう。あなたには、大量の自由時間ができる。AIと人間の心との関係は、蒸気機関と人間の体との関係とパラレルだ、と私は思う。どちらも、世界にとって、ポジティブなニュースだ”。

UdacityのAIナノ学位課程は、13週間の学期を2学期受ける。最初の学期は、2017年の初めに開く。

カリキュラムは目下開発中だが、教えるのは人間だ。ただしそれらの先生たちが、自分の授業のためのAIアプリケーションを開発するのは、かまわない。

UdacityはEdX, Courseraなどなどのエドッテック(edtech)プラットホームと競合している。どこも、今のテクノロジー社会における、一般社会人のスキルアップとキャリアアップを、売り物にしている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Pebbleの新ポケットコンピューター「Core」にはAlexaの音声認識が入る

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Pebbleは先週新製品を3つも発表して大いに注目を集めているが、発売までの間われわれの興味を引き続けるためには何らかのニュースが欲しいところだ(もっとも、現在Kickstarterで970万ドル集めていることを踏まえると、バズ部門では十分よくやっていると言える)。

今日のニュースは、新製品の中では全くのダークホースだったPebble Coreについて。この小さなランナー向けキーチェーン・コンピューターには、Amazon Alexaが統合される。これによって、Pebbleがすかさず指摘したように、CoreはAmazonの音声機能を正式に塔載した「最初の完全モバイルウェアラブル」になる。

音声関連機能の中には、Amazon Prime MusicとiHeartRadioを利用した音楽再生、ヘッドラインニュースの読み上げ、Pebble Healthのサマリー、天気と交通情報、Aamzonショッピング、およびホーム機器の制御等がある。実際、そうでなければ画面上で行う作業の数々だ。当然ながら、Alexaの機能が増えれば、Coreの利用価値も高まっていく。

Pebbleはこの機会を利用して、デベロッパーにCoreの「無限にハック可能なプラットフォーム」の存在も告知している。こうしたハッキングの機会が、2017年の製品発売までの機能追加につながることをPebbleは期待している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook