Apple TVにAmazonビデオがやってくる(Recode報道)

今日午前(米国時間5/5)のRecodeの記事によると、AppleとAmazonは、AmazonビデオアプリをApple TVに載せることで合意した。アプリは2017年第3四半期に公開予定で、Amazonビデオの購読者はApple TVでAirPlayを使う必要がなくなり簡単にコンテンツを見られるようになる。

AmazonとAppleは長年対立を続けている。どちらも自社のハードウェアとサービスを通じて、ビデオコンテンツの鑑賞や購入をしてほしいからだ。かねてからAmazonは、インターネット小売業トップの地位を利してきた。たとえば2015年秋には同社サイトでのApple TVとGoogleのChromecastの販売を禁止した。代わりにFire TVを薦めようという狙いだ。

一方でAmazonビデオのアプリはApple TVプラットフォームに載っていない ―― 開発は進められている。Apple TVがAmazon.comから排除された直後、あるAmazon利用者がフィードバックを送ったところカスタマーサービスから、Amazonの開発チームがApple TVアプリを開発中というメールが送られてきたという。

しかし、両社はビジネス条件で合意に達しなかったとBezosは説明している。昨年のCodeカンファレンスで彼は、AmazonビデオをApple TVに載せたいとは思っているが、条件が「受け入れ可能」である場合に限る、と明言していた。

AmazonビデオアプリがApple TVにないことは、2社間の抱える数々の問題の一つにすぎない。残念なことに両社の様々な不一致は、多くの消費者がAppleとAmazon両方の機器やサービスを使っている今、それぞれのユーザーに影響を与えている。たとえば、現在iOSにあるAmazonビデオアプリではビデオの購入やレンタルができず、ユーザーはAmazonのウェブサイトへ行って手続きしなくてはならない。

もしAppleとAmazonの取引がついに成立するとすれば、おそらくTim CookとJeff Bezosの両CEOという高いレベルで行われるに違いない。どのような契約条件なのか、またAmazon.comでのApple TVの販売や、アプリ内購入といった他の分野にも拡大されるのかは現時点ではわかっていない。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

AmazonがAmazon Channelsに自主チャネルを創設(最初はアニメ専門チャネル)…テレビビジネスをディスラプトか

screen-shot-2017-01-12-at-9-12-13-am

Amazonが、HBOやShowtimeなどのパートナーのビデオコンテンツをオンデマンドで提供していたAmazon Channelsに、初めての自己ブランドによる会員制のチャネルを加える。これまで同社はAmazon Prime Videoのライブラリやビデオオンデマンドの提供物の充実に力を入れてきたが、今回初めてそのための自社チャネルを作るのだ。

Varietyの記事によると、Amazonは今後、このような独自チャネルを増やしていくそうだが、しかし今回のAnime Strikeは、Amazon ChannelsでアメリカのPrime会員に提供される唯一のAmazon自身によるビデオ選集だ。会費は月額4ドル99セントだが、最初の一週間は無料、広告はなく、その豊富なライブラリには現在放送中の連載アニメ“Scum’s Wish”や“Blue Exorcist: Kyoto Saga”などの同時公開ビデオも含まれている。

ライブラリは毎週アップデートされ、アニメを選んだのは、AmazonのVP Michael PaullがVarietyに語っているところによると、ファンが多いわりにはアメリカでは提供サイトが少ないからだ。Netflixにもアニメの大きなライブラリがあるが、しかし既存のテレビプロバイダーの多くが、あまり経済性(費用対利益)が良くないとして、無視しがちなジャンルだ。

Amazonは今後数か月で、このような自主チャネルを増やし、さまざまなジャンルをカバーしていく。その詳細はまだ発表されていないが、ケーブルテレビのような(見たくないものも多くある)抱き合わせ配信ではなく、単品を中心とする新しいテレビビジネスを作り、その会費売上を伸ばしていくつもりのようだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))