Disrupt SF 2019のStartup BattlefieldはRenderが優勝

選抜された20社のスタートアップが2日間の熾烈な戦いを繰り広げ、今年の勝者が決まった。

Startup Battlefieldは競争の激しいピッチコンテストなので、参加を申し込んだ時点ですでにふるいにかけられる。そして選ばれた20社が複数のVCグループとテクノロジー業界のリーダーたちの前でプレゼンテーションを行い、10万ドルの賞金と優勝カップを争った。

審査員たちは何時間も評議し、その後TechCrunchが彼らのメモを集めて検討し、5社に絞り込んだ。決勝に進んだのは、OmniVisOrbit FabRenderStrattyX、そしてTrapticだ。

これら5社のスタートアップが、新しい審査員団の前で決勝のデモを披露した。審査員は、Kleiner PerkinsのMamoon Hamid(マムーン・ハミッド)氏、Sound VenturesのAshton Kutcher(アシュトン・クッチャー)氏、SequoiaのAlfred Lin(アルフレッド・リン)氏、Lumi LabsのMarissa Mayer(マリッサ・メイヤー)氏、Floodgate VenturesのAnn Miura-Ko(アン・ミウラ-コー)氏、そしてTechCrunch編集長のMatthew Panzarino(マシュー・パンツァリーノ)だ。

優勝:Render

Renderは、マネージドクラウドのプラットホームを開発。同社は、AWSやAzure、GCPなど従来のクラウドプロバイダーとは異なるサービスを目指し、特にデプロイの自動化やHerokuを思わせるアプリケーション管理の抽象化などによる、より管理の容易なインフラストラクチャを提供している。

Renderの詳しい記事

準優勝:OmniVis

OmniVisは、コレラなどの病原体の検出を妊娠検査のように迅速かつ簡単、そして安価にチェックできる。スマートフォン上での検査なので、大量の人命を救えると期待されている。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

オンライン語学サイトのDuolingoがGoogle Capital他から4500万ドルを調達―評価額4億7000万ドルに

2015-06-11-duolingo

reCAPTCHAの開発者Luis von Ahnが共同創立した無料のオンライン語学学習サービス、 Duolingoは、今日(米国時間6/10)、Google Capitalがリードしたラウンドで4500万ドルの資金を調達したことを発表した。Union Square Ventures、NEA、Kleiner Perkins Caufield & Byersに加えて、Tim Ferrisや俳優でベンチャーキャピタリストのAshton Kutcherなど前回のラウンドの参加者も今回のラウンドに加わっている。

今回のラウンドでDuolingoの調達した資金総額は8330万ドルとなり、同社によれば、会社評価額は4億7000万ドル程度だという。

Duolingoの発表によれば、無料語学学習コースのユーザーは世界で1億人に達し、アメリカにおけるDuolingoのユーザー数は全ての公立学校の生徒数より多いという。学校向け無料プログラム、platform for schoolsに登録している教師の数は10万人となっている。

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「Duolingoのモバイルに重点を置き、ゲーム化されたプラットフォームは世界中で言語学習の方法にイノベーショhンを起こしている。Duolingoの成長率、利用時間はわれわれを仰天させた。この会社と共に教育の未来を変えていく手助けができるのは喜ばしい」とGoogle Capitalのパートナー、Laela Sturdyは述べた。

実はvon Ahnは過去にGoogleと縁が深い。von Ahnは2009年にreCAPTCHAをGoogleに売却しており、またそれ以前にも彼のESPゲームがGoogleのImage Labelerに2006年に採用され、2011年まで用いられた。

Duolingoの翻訳事業はどうなる?

オンラインで無料の学習コースを提供するだけでビジネス―それも4億7000万ドルに評価されるビジネスを運営していくことはできない。複雑な文章も翻訳できるようになった上級課程の終了者による翻訳サービスによって収入を得るというのがDuolingoの当初のビジネスモデルだった。CNNはDuolingoの翻訳サービスをここしばらく利用している。

しかし奇妙なことに、Duolingoは今回の発表で翻訳サービス事業について全く触れなかった。私の取材に対して広報担当者は「われわれは1年半ほど前に翻訳事業を棚上げし、以来新規顧客の受付を中止している(ただしCNNの翻訳は続けている)」と語った。Duolingoは収益事業として 語学能力の検定を行うTest Center TOEFLに取って代る存在に育成しようと努力中だ(テストの料金は20ドル)。広報担当者は「それ以外にもマネタイズ手法を検討している」と語った。

広報担当者はこの方針変更の理由を次のように説明した。

「翻訳事業によって実際に収益を上げてみると、品質管理やセールスのために多くの人を採用しなければならなず、Duoingo自体が翻訳サービス会社になっていく危険を感じたからだ。企業は収益を上げている部門に注意を集中してしまうものだ。われわれはあくまで教育企業であり、世界の人々により効率的な学習手段を届けるのが使命だ」

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

アシュトン・カッチャー、「ティーンのお気に入り大賞」受賞式で「自分の人生を創れ」とジョブズの哲学を情熱的に説く


世界でいちばんセクシーなのは、ものすごく頭が切れる人間だ。そして思慮深い人間だ。そして寛大な人間だ。それ以外のことはどうだっていい!

昨夜(米国時間8/13)、アシュトン・カッチャー(*はニッケロデオンの「ティーンのお気に入り大賞」の授賞式で、ライフハックのアドバイスをこう叫んだ。こういった場合のスピーチは決まり文句で感謝の言葉を並べるだけで終わるのが普通だ。しかしアシュトンは「与えられるままの人生を生きるな。自分の人生を創れ」という自ら演じたスティーブ・ジョブズの哲学を子どもたちの頭に少しでも浸透させるべく断固として時間を使った。

アシュトン・クッチャーは、人に望まれようと望まれまいと、若い世代を代表する声となろうと決意しているようだ。ありきたりのハリウッド・セレブではない。

なるほど、クッチャーは金持ちで有名でハンサムだ。しかし昨夜のスピーチで示されたように、世界を少しでも良い方に変えようと真剣に努力している。

一流専門家のアドバイスを受けながら大きな問題を解決しようとしているファウンダーを探し、その会社に投資するという賢明な戦略のもとに、ベンチャー投資家としても大きな成果を挙げている。個人のエンジェル・投資家として、また自ら設立したA-Grade Investmentsファンドを通じて、Airbnb、Spotify、Fab、Uberなどのスタートアップに投資してきた。俳優と投資家の活動によってクッチャーのTwitterフォロワーは1400万人以上という前例のないレベルに達している。

「ティーンのお気に入り大賞」でのスピーチもいかにもクッチャーらしい。スティーブ・ジョブズの言葉を引用するのにホールを埋め尽くした女の子たちの絶叫がしばし止むのを待たねばならないというのは普通お目にかかれない状況だ。傍目からはいささか場違いに見えようとクッチャーは若い世代にアドバイスする絶好の機会を逃すわけにいかないと考えたのだろう。

十分に準備したスピーチで、最後に子どもたちの記憶に残るよう要点を繰り返している。

スマートであれ。思慮深くあれ。寛大であれ。世の中が与えるものをただ受け入れるな。辛い仕事はチャンスだ。どんな仕事もバカにするな。すべては成功への一歩だ。現状に甘んじるな。自分のため、人のためになるよう人生を創りなおせ。

子供たちはこうした言葉をもっともっと聞かせられる必要がある。メディアで大きく取り上げられ、子供たちが憧れるスーパースターの口から出るならなおさらよい。実際、われわれが優れたエンジニア、優れたイノベーターをもっと必要としているなら、ケーブルテレビの授賞式の中継番組で流される前に、学校の教科でこの哲学が教えられていなければいけないところだ。

ともあれビデオを見ればアシュトンが重要な役割を果たしていることが分かるだろう。12歳の頃にこういうことを言ってくれる大人がいたらよかったと私自身思った。

1分50秒あたりから本題に入る。

〔日本版*「アシュトン・クッチャー」という表記が多いが、ビデオの冒頭で紹介されているとおり、「アシュトン・クッチャー」が実際の発音に近い。〕

[画像: AP, Paris Fashion]

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


アシュトン・カッチャーは、スティーブ・ジョブズの果実食を真似た結果入院していた

メソッド俳優は、自分が演じるキャラクターを理解するのに夥しい時間をかけることで知られている。ナタリー・ポートマンはブラック・スワンでバレリーナを演じるために20ポンドも体重を落とした。

アシュトン・クッチャーは、評伝jOBSでスティーブ・ジョブズを演じるための準備が極限に達し、病院に搬送される結果となった。USA Todayによると、彼はスティーブ・ジョブズの果実ダイエットを実践しようと試みた結果、2日間の入院生活を強いられた。果物とナッツ、種子類だけを食べていた。

「撮影が始まる2日前くらいに入院しました。痛みで身をよじらんばかりでした。私の膵臓は完全に機能不全に陥っていました。本当に恐ろしくて・・・あらゆることを考えました」

「あらゆることを考えた」というのは、2011年にジョブズを死に致らしめた膵臓ガンのことかもしれない。ジョブズは果実食を続けてきたことで知られており、クッチャーはそれを役作りに取り入れたほか、ジョブズの猫背の歩き方や身ぶりを真似するために何時間も彼の映像を見て研究した。

しかしクッチャーは、テクノロジーへの愛以外にも、故Apple共同ファウンダーとの共通点が多いと感じている。

「彼は失敗の後立ち直った男です。私は、何かを目指して進んでは失敗する人生のどこかで、誰もが共感できることだと思います。立ち直ってもう一度進むためには勇気が必要です。私はそれも共有していると思っています」、クッチャーは語った。

もう一人のApple共同ファウンダー、スティーブ・ウォズニアックは、同映画の初めて公開されたクリップを見て、期待していたほど現実に即していないと言った。彼は、ジョシュ・ギャッドによるウォズの描写の方が、クッチャーのジョブズよりもリアルだったとも指摘した。しかし、アシュトンの不断の努力は、映画の他の未公開部分で役立っているだろう。

jOBSは、金曜夜のサンダンス映画祭で主要作品として上映された。劇場では4月公開の予定。


[Image credit: AP]

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(翻訳:Nob Takahashi)