Disney+が共同視聴機能「Group Watch」を米国でローンチ、チャット機能は未搭載

Disney+は、友人や家族が異なる場所にいながら一緒に映画やテレビを楽しめる最新のストリーミングサービスとなった。

新型コロナウイルスの感染蔓延の影響で映画館が閉鎖され、あらゆる種類の屋内での社交がリスクになる中、Netflix PartyのChrome拡張機能は、私が友人と一緒にテレビを見るメインの方法になっている。Netflix PartyはNetflixの公式機能ではないが、Amazon Primeビデオやディズニーが所有するHuluなどのほかのストリーミングサービスも、同様の独自の機能を追加してきた。

ディズニーはすでにカナダ、オーストラリア、ニュージーランドで新機能「GroupWatch」をテストしており、米国時間9月29日に米国の視聴者向けにローンチした。

ディズニーのストリーミングサービスのチーフプロダクトオフィサーを務めるJerrell Jimerson(ジェレル・ジマーソン)氏は「GroupWatchは新型コロナウイルスの感染蔓延の前に開発が始まっていましたが、ディズニーでは新型コロナウイルの現実を考慮して開発を加速させるように努めました」と語った。

Disney+の体験は、ユーザーがブラウザの拡張機能をインストールする必要がなく、ノートパソコンやデスクトップパソコンだけでなく、あらゆるデバイスで動作するため、ほかのほとんどの共同視聴機能に比べていくつかの重要な利点を持っています。ジマーソン氏は「『消費者にとって超簡単に使える』ものを作ることが目標であり、『コンテンツを奪うことなく、視聴体験を奪うことのないものを作ること』だ」と説明する。

映画やテレビ番組の詳細メニューから「GroupWatch」を選択すると、最大6人を招待できる。招待状はDisney+のウェブサイトやモバイルアプリから作成する必要があるが、インターネットに接続したテレビからGroupWatchに参加することも可能だ。

GroupWatchでは、ビデオ再生の同期(参加者なら誰でもコントロールできる)に加えて、視聴者は絵文字を共有することで、画面上で起こっていることに反応を返せる。ただし、共同視聴の特徴の1つである映像とともに利用できるチャット機能が備わっていない。

チャットウィンドウは大型テレビに表示されると少し気が散ってしまうかもしれないが、ソーシャル視聴の目玉であることは間違いない。「視聴者がチャットをしたい場合は、招待状を送信する際に使用したチャンネル(おそらく携帯電話のチャットアプリ)で話を続けることができます」とジマーソン氏。

「コミュニケーション機能を統合する機会はほかにもありますが、それらのタイミングについては未定です」と彼は付け加えた。

【Japan編集部注】日本国内では現在のところはGroupWatch機能は利用できない。

画像クレジット:Disney

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(翻訳:TechCrunch Japan)

「ムーラン」の配信でDisney+アプリのダウンロード数が前週比68%増加、7月の「ハミルトン」には及ばず

Disney(ディズニー)の実写リメイク版「Mulan(ムーラン)」は、劇場公開に先駆けDisney+で追加料金30ドル(約3180円)で公開された。初期のデータによるとこの作品のおかげでDisney+モバイルアプリのインストール数は1週間前に比べて68%増加した。消費者が同期間にアプリ内で支払った金額も193%増加している。

このデータはアプリストア情報会社のSensor Tower(センサータワー)が発表したもので、同社によると「ムーラン」によるダウンロード数の上昇は、Disney+がブロードウェイミュージカルの 「ハミルトン」(ハミルトン)を配信したときには及ばなかった。「ムーラン」が9月4日の金曜日から6日の日曜日にかけてインストール数を68%押し上げたのに対して、「Hamilton(ハミルトン)」が2020年7月3日に公開された際には、7月3日~5日のインストール数が1週間前の同期間と比べて79%増加した。

Sensor Towerのデータは増加パーセンテージにのみに注目しているが、別のアプリ調査会社であるApptopiaはDisney+アプリのダウンロード数の初期推定数を発表している。

同社の調べによると、9月4日金曜日から6日日曜日にかけて、Disney+モバイルアプリは全世界で約67万4000回ダウンロードされ、うち40万回が米国だった(このデータはインドのアプリ「Hotstar」は含んでいない)。

これは直近4回の週末(8月7~9日、14~16日、21~23日、28~30日の各金曜日から日曜日)の平均と比べて42.7%の増加に当たる。

ApptopoiはSensor Towerとは異なる角度からデータを観察しているが、両社はある点では一致している。「ムーラン」はインストール数を促進したが「ハミルトン」ほどの影響はなかった。

Apptopiaによると、「ハミルトン」は全米で約45万8000人の新規ユーザーをもたらし、インドを除く全世界手78万人以上のユーザーを獲得した。

ただしこのデータは「ムーラン」の効果をすべて言い表しているわけではない。それは2社がアプリの新規インストールや消費金額といったモバイルデータにのみ注目しているからだ。Disney+の顧客ベースの大部分はテレビで、ゲーム機やFire TV、Rokuなどのでインターネット接続デバイスを通じて視聴している。パソコンのウェブでストリーミングしている人たちもいる。

不完全な観察かもしれないが、モバイルのインストール数データは、一般的トレンドを見る点においては意味がある。「ムーラン」の場合、一部のファンの間でボイコット騒ぎが起こっていた(CNET記事)ものの、Disney+での公開が新規ユーザー獲得に貢献したことは事実のようだ。

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タグ:Disney Disney+

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

米ベライゾンの無料Disney+提供サービスにHuluとESPN+が追加

Verizon(ベライゾン)とDisney(ディズニー)は米国時間8月17日朝、前者の携帯電話事業であるVerizon Wireless(ベライゾン・ワイヤレス)の一部の契約者に、ディズニーのストリーミングサービスを追加料金なしで提供する両社のパートナーシップを延長し、拡張すると発表した(Verizonリリース)。

両社は2019年秋に、TechCrunchの親会社Vrizonが、携帯電話の無制限プランの顧客にDisney+へのアクセスを無料で提供すると発表した(未訳記事)。また2020年2月の決算報告では、当時のディズニーのCEOであるBob Iger(ボブ・イガー)氏が、Disney+の会員の約20%はベライゾンからだと語っている。

もっと最近では、このエンターテインメント大手が、8月3日現在でDisney+の会員は6050万人あまりであると公表している。他と比較すると、Huluは至近の四半期の終わり時点(6月26日)で会員数は3550万、ESPN+は850万だった。

8月17日の発表では、ベライゾンの「Play More」と「Get More Unlimited」のワイヤレスプランに加入していれば、Disney+だけでなくHuluとESPN+(そしてApple Musicも)にも無料でアクセスできるようになる。この3つのビデオストリーミングサービスのディズニーの正規料金は、The Disney Bundleの契約であれば12ドル99セント(約1370円)である。

「The Disney Bundleがベライゾンとの契約に追加されたことで、ベライゾンの契約者にDisney+とHulu、ESPN+の高品質なエンターテインメントへのアクセスを提供する弊社のコミットメントが強化された。我々は常に消費者が弊社のコンテンツを体験するときの最も良い方法を模索しており、今回、ベライゾンと強力してこれらの魅力的な新サービスを提供していけることを嬉しく思っている」とディズニーのプラットフォーム配給担当執行副社長であるSean Breen(ショーン・ブリーン)氏は声明で述べている。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

新型コロナで延期されていた「ムーラン」が9月4日にDIsney+で公開、3000円以上の追加料金が必要か

果たしてThe Walt Disney Company(ウォルト・ディズニー・カンパニー)は、「Mulan(ムーラン)」の伝統的な劇場公開方法をやめるのかどうか気になっていた人たちへ。答えが出た。

新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより、ディズニーはPixar(ピクサー)の「Onward(2分の1の魔法) 」をはじめとするいくつかの作品のストリーミング公開を早めた(未訳記事)ほか、「Artemis Fowl(アルテミスと妖精の身代金)」などの作品を直接 Disney+で公開したりしてきたが、「ムーラン」や「Black Widow(ブラック・ウィドウ)」といった話題作は、これまでストリーミングを遅らせていた。実際、「ムーラン」はChristopher Nolan(クリストファー・ノーラン)の「TENET テネット」と並んで、映画館再開の暁には最大の人気作品になるはずだった。

しかし、米国でパンデミックが収まる兆候が見られずニューヨーク、カリフォルニアといった主要市場で劇場が再開できる見通しが立たない中(The Atlantic記事)、Warner Bros.(ワーナー・ブラザース)は「TENET テネット」を従来の劇場公開スケジュールに従うことなく、一部の北米都市で9月3日に公開する前に、8月に世界の各都市で公開する予定だ。

そしてDisney CEOのBob Chapek(ボブ・チャペック)氏は決算会見の中で、「ムーラン」を米国、カナダを含む「大多数の国々」においてDIsney+(ディズニープラス)でプレミア公開し、一部の地域では劇場公開も行うと語った。

どうやら、登録ユーザーはこの作品を見るために29.99ドル(約3170円)を追加で支払う必要があるようだが、チャペック氏は仕組みの詳細を明らかにしなかった。もし「ムーラン」の評判が良く、もし一部地域で映画館を開くことがまだ安全でないなら、ディズニーは「ブラック・ウィドウ」や他の新作についても同じ戦略をとるかもしれない。

会見中チャペック氏は、 Disney+の有料会員が6050万人以上になった(未訳記事)ことも話した。

関連記事:Theaters are ready to reopen, but is America ready to go back to the movies?(未訳記事)

画像クレジット:The Walt Disney Company

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook