ハリウッドにオープンソース団体ができてLinux Foundationと提携、アニメなどはほとんどオープンソース

今やオープンソースは至るところにあるので、あのアカデミー賞の主宰団体Academy of Motion Picture Arts and Sciencesが今日(米国時間8/10)、Linux Foundationとパートナーして、映画とメディア分野のデベロッパーのための、新しいオープンソースファウンデーションAcademy Software Foundationを発表したことも、意外ではないかもしれない。

創立メンバーには、強力なメディアおよびテクノロジー企業が顔を揃えている。それらは、Animal Logic, Blue Sky Studios, Cisco, DreamWorks, Epic Games, Google, Intel, SideFX, Walt Disney Studios, そしてWeta Digitalなどだ。

Linux FoundationのCEO Jim Zemlinはこう言っている: “オープンソースのソフトウェアは、デベロッパーやエンジニアが、映画やテレビやビデオゲームなどにおいて毎日のように、すばらしい効果やアニメーションを作ることを可能にしている。Academy Software Foundationは、このオープンソースデベロッパーのコミュニティが互いに協力し、映画や幅広いメディア産業の全域にわたって、次の大きなイノベーションの波を起こしていくための、拠点を提供する”。

Academy Software Foundationの綱領はこう述べている: “複数のプロジェクトにまたがる取り組みを調整する、神経系のようなフォーラムでありたい。ビルドとテストのための共通のインフラストラクチャを提供し、個人や組織に、オープンソースのエコシステムを前進させるための明確な参加の径路を提供したい”。

Academyの調査によると、業界の84%の企業がすでに、主にアニメーションや視覚効果のためにオープンソースのソフトウェアを使っている。また、メディア業界でオープンソースの開発の妨げになっているものは、複数の企業から成る開発チームがそれぞれ、孤立して閉鎖的になりがちなことだ、という。

Walt Disney Animation StudiosのCTO Nick Cannonはこう語る: “Academy Software Foundationが作られたことは、映画産業にとって重要でエキサイティングなステップだ。この団体は業界内のコラボレーションを増進することによって、われわれ全員の努力を共通の技術基盤の上にプールさせ、相互運用性の新しいスタンダードを産み育て、イノベーションのペースを大きくする”。

今やハリウッドでさえオープンソースとその協力的性質を前向きに受け入れようとしていることは、ソフトウェア開発の世界がここ数年間でいかに変わったかを表している。近年では、伝統的な大企業が、自分たちのソフトウェアインフラストラクチャを動かすために開発した技術が、実際には彼らの顧客に価値を届けていないことに、気づきつつある。ソフトウェア開発という分野では、お互いが企業として激しく競争していても、協力することに意義がある。その抗しがたい事実を、ハリウッドの伝統的な映画スタジオも認めざるを得なくなっている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Comcastがドリームワークス・アニメーションを38億ドルで買収へ―カッツェンバーグはCEOに留まる

2016-04-29-dreamworksanimation

Comcastはファミリー向けエンタテインメントの分野でディズニーという巨人に対抗する努力を加速させることが判明した。今朝(米国時間4/28)、Comcastは上場企業であるドリームワークス・アニメーション(DreamWorks Animation)を38億ドルで買収すると発表した

DreamWorksは『シュレック』や『マダガスカル』、『ヒックとドラゴン』、『カンフー・パンダ』などの長編アニメーションで子供たちに絶大な人気がある。買収にはアメリカ及び国外での反トラスト関係の審査をクリアする必要があり、Comcastによれば買収完了は今年末になるという。 DreamWorks Animation の株主は普通株1株につき41ドルの支払いを受ける。

この買収により、ドリームワークス・アニメーションはユニバーサル(Universal Filmed Entertainment)グループの傘下に入る。同グループにはUniversal Pictures、Fandango、NBCUniversal Brand Developmentなどの企業が含まれる。Universal Picturesのアニメにも『怪盗グルーの月泥棒 3D』などの『ミニオンズ』シリーズがある。しかしDreamWorks Animationの買収はグループのテーマパーク、テレビ番組、子供向けグッズに数多くの有名なキャラクターを加えることを可能にする。

この買収に伴い、 ドリームワークス・アニメーションの共同ファウンダー、CEOであるジェフリー・カッツェンバーグは新たに創設されるDreamWorks New Mediaの会長に就任する。またComcastによればカッツェンバーグは買収後もComcastのNBCUniversal事業部の顧問を続けるという。

流れていた情報ではカッツェンバーグはドリームワークス・アニメーションを去るということだったが、そうはならないようだ。【後略】

〔日本版〕 ドリームワークス・アニメーションは独立系映画製作スタジオ、ドリームワークスから2004年に分社、上場された。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Rovio、Dreamworksのアニメ映画「ザ・クルッズ」とタイアップしたゲームを公開中

croods

Rovioからの新ゲームはもう試しただろうか。Dreamworksのアニメ映画である「The Croods」(ザ・クルッズ)を元にしたものだ。

RovioはDreamworksとタイアップし、キャラクターやシーンなど、映画と同じものが登場するゲームに仕上げた。遊び方自体はシンプルだ。石器時代後の原始時代に向けて成長(進化)しつつあるクルッズファミリーをサポートするのが目的となっている。

いろいろな場所を駆け巡りながら、クルッズは食べ物を採取し、そして狩りをする。その中で見たこともない生き物を見つけ、そして飼い慣らす。

「見たこともない生き物」というのは、言葉通りで「異形」の生物たちだ。Rovioも「見たこともないモノ」と表現している。名前はGirelephant、Molarbearなどというものだ。また、Rovioとしてはポケモン風を意識したのかブログ記事中では「ゲットだぜ!」(catch them all)などという言葉も使っている。

プレイ中には族長であるGrugからの助言も得ることができる。Bad Piggyの作る乗り物のような、新しい道具を作るヒントを与えてくれるのだ。そうした助言に基いても事態が打開できないようなときにはレベルアップアイテムなどを使うこともできる。

Rovioはいろいろと映画業界とのタイアップを活発化させているようだ。『ブルー 初めての空へ』(原題: Rio )が出たときは、これにあわせてAngry Birds Rioが登場した。またAngry Birds Star Warsの大人気も記憶に新しいところだ。

こうしたコラボレーションと同時に、Angry Birdsは自前の短編アニメを、ゲーム内配信という形で毎週リリースしていく予定ともなっている。

ザ・クルッズはiOS版およびAndroid版がリリースされている。

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(翻訳:Maeda, H)