FoodspottingやForklyといった、食べ物の写真を投稿する専用のサービスというのは流行らなくなっているようだ(もちろん、依然として便利に使っているという人もいるにはいるだろう)。しかし、レストランなどで食べ物の写真を撮るという行為自体は、廃れるどころかますます一般的になりつつあるように思う。Googleはこの流行を積極的に活用していくために、Googleマップと連携させることを考えついたらしい。Googleマップに食べ物の写真を直接にアップロードしてもらって、見る人と共有しようという仕組みだ。
この機能については、まずAndroid Policeが記事にしていた。そちらの記事にもあるように、Googleはこれまでも利用者の食べ物写真を活用する方法を探ってきていた。今年の初めにはGoogle+における食べ物写真投稿サービスであるTablescapeを閉鎖した。その閉鎖の際にも「食べ物写真を扱う新たなサービスについて考えていきたい」と述べていた。機会を改めて新たなサービスを提供するつもりであると語っていたのだった。
そして食べ物写真をGoogleマップに投稿できるようになったわけだが、Tablescape同様に、まずはGoogleのLocal Guidesプログラムに参加している人に対して提供されることとなった。
このプログラムはGoogleがYelp Eliteに対抗して始めたもので、レストランやバーなどの商業施設について優れたレビューを書いた人にさまざまな特典を付与してて報いるためのものだ。プログラムに参加しただけではさまざまな情報が記されたニュースレターを受け取ることができるだけだが、積極的に関われば関わるほど、多くの特典を得ることがでできるようになる。すなわち特別なイベントに招待されたり、あるいはレビューがソーシャルメディアで紹介されたり、あるいはギフトを受け取ることなどができるのだ。
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Android Policeの記事によれば、食べ物写真の投稿は、Local Guidesプログラムの中で「Level 3」に達している人のみが行えるようになっているそうだ。「Level 3」を獲得するには、少なくとも50本のレビューを投稿する必要がある。「Level 3」の利用者が写真を撮影し、Googleが食べ物写真であると判断した場合には、ショップ情報に結びつけて写真をアップロードすることを促される。
Local Guidesプログラムに参加する利用者からの上質写真を多く集めることで、Googleは素早くかつ簡単に、検索者に役立つ情報を充実させることができるわけだ。もちろん、Yelpなどのライバルサービスとの闘いを有意に進めたい狙いもある。
これまでにも、Googleマップでは商業施設のオーナーないし客からの写真アップロードができるようにはなっていた。しかしLocal Guidesに参加している、より積極的な利用者層にアップロードを促すことにより、一層の活性化を狙っているわけだ。
さらにGoogleはこれ以外にも、レストランと利用者の間を積極的にとりもとうとするサービスを展開してきている。たとえば、5月にはSeamless、Grubhub、Eat24、Delivery.com、BeyondMenuなどのサービスと提携し、検索結果からダイレクトに食べ物をオーダーできるような仕組みも取り入れている。
ちなみに、Android Policeの記事には、写真の投稿を促すメッセージをオプトアウトするための情報も掲載されている。Googleマップは、Local Guidesに参加していない人に対しても乗換駅での電車運行状況を送ってくる。そうした通知の一環として写真のアップロードを促す通知も送られてくるようになっている。そうした通知の一切をこちらのページの指示に従ってオンオフの設定ができるようになっている。
なお、写真アップロードを促す通知は「Location History」がオンになっている場合にのみ行われるようになっている。「Location Hisotry」とは、Googleマップに「タイムライン」というメニューが加わり、過去に訪問した場所を表示することができるようにしたものだ。こちらはこちらで、反対する声などもあって話題になっているサービスだ。
(Image credits: Android Police)
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(翻訳:Maeda, H)