ネットショップ作成サービス「BASE」CMに香取慎吾さんが出演へ

この数年、一般ユーザー向けアプリを中心に、グノシーやメルカリといったスタートアップもテレビCMを流すようになってきている。今日発表があったのは、ネットショップ作成サービス「BASE」初のCM放映。3月3日(土)からスタートするCMに出演するのは、「新しい地図」の香取慎吾さんだ。全国のものづくりをする方々を支援したいとする運営のBASEが、絵画やオブジェの制作などでも活躍する同氏を起用した。

新しい地図からはこれまでにも、スマホ・PCで荷物の管理までできる格安収納サービス「サマリーポケット」のテレビCMに稲垣吾郎さんが出演、翻訳デバイス「ili」のイメージキャラクターに草彅剛さんが就任するなど、スタートアップのプロダクトのイメージキャラクターとして起用が続いている。

以前はネットでの露出がなかった3人だが、Abema TVの盛り上がりもあったし、IT系スタートアップの「新しさ」や「Disrupt(破壊)」、「民主化」といったイメージとも相性がよいと考えられているのかもしれない。

手のひらサイズの瞬間音声翻訳デバイス「ili」が5億円調達

ウェアラブル音声翻訳デバイス「ili(イリー)」を開発するログバーは10月24日、ティー・ワイ・オー(以下、TYO)、フィールドマネージメントAd Hack Venturesを引受先とする第三者割当増資を実施したと発表した。調達金額は5億1750万円だ。

ログバーは「STREAM」という独自の瞬間翻訳技術(最速0.2秒)をもち、それを応用したウェアラブル音声翻訳デバイスのiliの開発、販売を手がけるスタートアップだ。

iliには旅行に特化した辞書が搭載されており、旅行先でのユーザーの言葉をその国の言語に翻訳してくれる。インターネットへの接続は必要なく、手のひらに収まるサイズだから、どこにでも持ち歩いて使うことができる。

旅行に特化ということでビジネスシーンでの翻訳は苦手ということだが、その分、旅行シーンでは高精度な翻訳が可能だという。

また、デバイスには専用アプリが搭載されていて、ログと音声データをサーバーが取得して機械学習を行うことで、継続的な翻訳精度の向上がなされる仕組みになっている。

現在、言語は日本語、英語、中国語、韓国語の4ヶ国語に対応中だ。

今回のラウンドに参加したAd Hack Venturesは、広告制作のTYOと戦略コンサルティングのフィールドマネージメントが共同で運営するVCだ。

ログバーは今後、Ad Hack Venturesからの資金的な支援だけではなく、TYOからの広告・プロモーション面での支援、およびフィールドマネジメントによる事業成長のサポートを受けるとしている。

最速0.2秒で翻訳、ネット回線不要のウェアラブル音声翻訳デバイス「ili(イリー)」——ログバーがお披露目

(左から)イオンモールの趙明氏、ビジョンの佐野健一氏、ログバーの吉田卓郎氏、東京地下鉄の小泉博氏

(左から)イオンモールの趙明氏、ビジョンの佐野健一氏、ログバーの吉田卓郎氏、東京地下鉄の小泉博氏

年々、増えている訪日外国人旅行者。街中で突然、質問をされることも多くなってきている。筆者はそのとき、どぎまぎしてしまうのだが、このデバイスの登場によって外国語での質問を恐ることもなくなるかもしれない。

指輪型ウェアラブルデバイス「Ring ZERO」を展開するログバーは1月31日、新たなウェアラブルデバイス「ili(イリー)」をお披露目した。本製品は2016年1月にCESでそのコンセプトなどが発表されていたものだ。

インターネット回線が不要、スムーズに翻訳してくれるデバイスili

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iliは“旅行”に特化したウェアラブル翻訳デバイス。海外旅行でよく使うフレーズにフォーカスした辞書の使用、独自開発の音声翻訳技術「STREAM(ボイス・ストリーミング・トランスレーション)」によって、正確かつスムーズな翻訳が実現。その速度は最速で0.2秒だという。訪日外国人旅行者とまるで直接話しているかのようなコミュニケーションがとれるという。

旅行に特化しているため、商談や交渉といったビジネスシーン、医療現場での使用、また長文や複雑な文章の翻訳はできない。あくまで、海外旅行でよく使う「◯◯へ行くにはどうしたらいい?」といったワンフレーズの翻訳に適したデバイスということだ。

同日開かれた記者会見ではデモ機が用意されていた。そのスムーズな翻訳には驚いたのだが、特筆すべき点はインターネット回線不要で利用できる点だ。翻訳の処理は端末内で行われる。これまでにも翻訳サービスはいくつも登場してきたが、そのどれもがインターネット回線が必要であった。それ故に翻訳にすごく待たされた……という人もいるだろう。

薄く、軽いのも魅力的だった

薄く、軽いのも魅力的だった

しかし、iliはインターネット回線を必要としないため、良質なインターネット環境を確保しなくてもいいし、電波の弱い地域でも安定して使うことができる。

リリース時に対応している言語は日本語、英語、中国語の3カ国後。今後は韓国語、スペイン語、タイ語にも対応していく予定だという。

まずは法人向けにサービスを提供

Ring ZERO同様に個人向けに提供を開始していくかと思っていたが、iliはまず訪日外国人旅行者の受け入れ側であるホテルや商業施設、交通機関といった法人を対象に「ili for Guest」として展開していく。法人が訪日外国人旅行者にiliを渡して使ってもらうというスキームだ。

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料金は1ライセンス(1端末)ごとに月額3980円。使用頻度の高い固有名詞を追加できるカスタマイズ機能や入出力言語を切り替えられる多言語対応機能、翻訳データを抽出できるログシステム機能が使える。

法人はiliを導入することにより、機会損失の削減や顧客満足度の向上、人的コストの削減が期待できる。本日より法人への導入を受け付ける。利用は6月以降になる見込みだ。すでにイオンモール、東京地下鉄(東京メトロ)、ビジョンへの導入の決まっており、今春以降に本格的な活用が始まっていくという。

個人向けは2017年中のリリースを予定。実際に海外旅行使用する…というのは少し先になるが、海外旅行中の悩みの種である“コトバの壁”を感じることは少なくなりそうだ。

ログバーの新プロダクトはウェラブル翻訳デバイス「ili」、コンセプト動画には批判も

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米国ラスベガスでは現地時間の1月6日から9日まで、世界最大規模のコンシューマ・エレクトロニクスの見本市「CES」が開催されている。世界中の家電メーカーが展示を行うCESだが、ここ最近ではCerevoやMoffなど、日本のIoT・ハードウェアスタートアップも積極的に展示を行っている。

指輪型のIoTデバイス「Ring」を手がけるログバーもそんな1社。同社はCESに合わせて新プロダクト「ili」を発表しており、CESの会場で展示中で、今夏にも提供を予定している。

ログバーいわく、iliは「世界初のウェアラブル翻訳デバイス」。スティック型の端末についたボタンを押して翻訳したい内容を話すと、それを自動で翻訳、音声にしてくれる。現在は日本語、中国語、英語に対応。それぞれ2言語の相互翻訳に対応した3モデルがリリースされる予定だ。第2弾としてフランス語、タイ語、韓国語、第3弾としてスペイン語、イタリア語、アラビア語に対応していくという。

同社の発表によると、スタンドアロン型のため、翻訳の処理のためにネットワークに接続する必要はなく、大音量でもクリアな音声を確保。言語辞書は、一般的な会話に加えて、買い物やトラブル、レストランなどでの翻訳に対応するという。

ログバーでは今後、iliとのコラボレーションや、iliを利用した新規ビジネスモデルの構築など、旅行関連事業者との連携を進めていくとしている。

プロダクトのコンセプトは未来を感じるものだが、ソーシャルメディア上の反応は賛否両論あるようだ。ネガティブな意見は、どうにもコンセプトを紹介した動画に集中している。その動画はイギリス人と思われるレポーターが、iliを使って日本の街頭で女性に話しかけ、キスを求めるというモノ。動画はこちら。

僕がFacebook、Twitterを見たところ「チャラくて面白い」といった動画を楽しむ意見から、「明確なセクハラ」という厳しい指摘までがあった。動画が「仕込み」かどうか現時点では確認できないが、プロダクトのコンセプトがステキなだけに、こんな炎上狙いにも思える施策はくだらないな、と個人的には思う。とはいえ、簡単に言語を超えたコミュニケーションができるならそれは本当に世界が変わる体験ができそうだ。

ただし現時点ではスペックは非公開。またengadget日本版が報じたところによると、CESで展示されているのはデモのできないモックであり、デモ機は2月頃の公開予定なのだという。ログバーの前プロダクトであるRingもデザイン変更や出荷遅延で批判の声が上がった記憶がある。今回のプロダクトは果たしてどのようなかたちでリリースされるのだろうか。