iPhone 7がHIV/AIDSとの戦いを支援するために真っ赤な色になった

これまでの10年間、製品を赤く染めてHIV/AIDSと戦うための資金を集めてきたAppleがついに、その色を同社の最大の製品に採用した。金曜日(米国時間3/24)に同社は、iPhoneの鮮やかな赤いバージョンを発売する。それは慈善団体(RED)との、共同事業だ。

これまでと同じく赤いデバイスの売上の一部は、サブサハラアフリカでその疾病と戦っているグループへ支援される。これまでの寄付総額は、1億3000万ドルに達する。それはこの慈善団体が得た援助総額4億6500万ドルの1/4以上にあたる。(RED)のCEOによると、企業の寄付としてはAppleが最大である。

CEOのDeborah Duganは、プレスリリースの中でこう述べている: “世界でもっとも愛されているスマートフォンのグローバルなリーチと、私たちのサブサハラアフリカで抗レトロウイルス薬による救命医療へのアクセスを増やそうとする努力が結びつくことにより、顧客には、この新しくて美しい赤いiPhoneを買うことにより、Global Fundに寄与貢献して世界を変えていく、すばらしい機会が得られる”。

それはiPhone 7と7 Plusの、とても目立つデザインだ。鮮やかな赤のバックと、白いフロントベゼル、その組み合わせは、Appleの清廉潔白な企業姿勢に似合っている。背面のAppleのロゴだけは、反射性のあるシルバーだ。

この赤いiPhoneのほかには、Beatsのヘッドフォンなどのアクセサリが(RED)のバナーつきで売られる。赤いiPhoneは779ドルだ。今週シアトルで発売され、その後、今月中に世界の40か国に展開される。4月には、さらに5つの国が加わる。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Apple、iOS 10.1をリリース―iPhone 7 Plusのポートレート・モードは画期的(日本ではApple Payも開始)

2016-10-25-ios-101-portrait

AppleはiOS 10で初めて大きなアップデートをリリースした。期待されていたとおり、iOS 10.1の新機能のメインはiPhone 7 Plus向けの画期的なポートレート・モードだ。アップデートはすでに公開中。WiFI接続あるいは信頼できるコンピューターのiTunes経由でアップデートを実行できる。

iPhone 7 Plusのオーナーは設定→一般からソフトウェア・アップデートを開くのがいちばん速い。 7 Plusのオーナーでなくても10.1はiPhone、iPad向けの新機能とバグ修正、セキュリティー対策を多数含んでいるのでアップデートをしておくべきだ。〔日本版の場合、Apple PayによるNFCを利用した支払が利用可能になる。〕

ここでポートレート・モードについて説明しておこう。われわれのMatthew Panzarino編集長がすでに詳しい紹介記事を書いているが、これはiPhone 7 Plusのカメラの2レンズを活かして背景をきれいにボケさせるモードだ。

Appleによれば、2レンズ・カメラは被写体を奥行きを9段階に識別できるという。iPhone 7 Plusはこの情報にもとづいて背景レイヤーにソフトウェアでボケを生成する。ただしこの効果はマニュアルで調整できないので、狙いどおりの絵になるかどうかは場合による。

それでも多くの場合に、ポートレート・モードは素晴らしい効果を発揮する。iPhone 7 Plusのユーザーはこのモードがどういう場合に特に有効なのか使ってみて慣れる必要があるだろう。しかしボケはソフトウェアで後から付加される効果なので、ポートレート・モードの出来栄えに満足できない場合は、撮影後にこのモードを解除して普通の写真に戻すことができる。

Appleではポートレート・モードをさらに改善すべく努力中なので、数ヶ月以内にさらにアップデートがあるだろう。今回iOS 10.1は一般公開されたが、ポートレート・モードは依然としてベータ版という扱いになる。

TechCrunchのYashad Kulkarniはベータ版が利用できるようになって以來、かなりの数のiPhoneカメラにポートレート・モードを利用して素晴らしい写真を多数撮っている。 下の写真をクリックするとギャラリーを開くことができる。

〔日本版〕iOS 10.1は日本でも公開ずみ。7 Plus以外のiPhoneでもApple Payが利用できるなどメジャー・アップデートとなっている。Appleの日本サイトでApple Payについて検索できる。ただしタイトル下の「詳しくはこちら」のリンク先に専用ページはまだ開設されていないもよう。

iphone-7-portrait-mode2

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

AppleのiPhone 7/7 Plusの実機にいち早く触れてみた

2016-09-08-iphone7

いよいよわれわれはポスト・ヘッドフォンジャック時代に突入したわけだ。私はヘッドフォンジャックのないスマートフォンに触れたらひどく衝撃を受けるのではないかと半ば予期していた。オズの魔法使い でドロシーがオズの国に来ると突然映画がカラーになる、あの感覚だ。実際、iPhone 7からヘッドフォンジャックが消えた。他のスマートフォン・メーカーも追随するかどうかはまだ不明だ。ともあれAppleが古いテクノロジーを葬るのに大胆であったことはこれまで歴史が証明している。

実のところ、新しいiPhoneのデザインで大きな違いはこの点だった。ヘッドフォンジャックがなくなったことを除けば、一見して気づくような外観上の違いはジェットブラックという新しいカラーバリエーションくらいだろう。ピアノ的な輝きは、手に取ってみるとステージ上で紹介されたときより派手に感じる。

iPhone 7

しかしジェットブラックは周囲をすべて映し込むほどの輝きでありながら、クラシックな印象を与える。すばらしいデザインだが、指紋を磁石のように引き付けるのは想像のとおりだった。ずっと平凡なネーミングだが、個人的には単なるブラックの方を選ぶだろう。こちらはマット仕上げで周囲が映り込むことはまったくない。これまでで私が一番気にいっているカラーバリエーションだ。

最初にこのiPhoneを手にとったとき、多くのユーザーはホームボタンを探して指があちこちさまようかもしれない。悪いデザインではないが、確かに違いを感じる。多少の慣れが必要だろう。ホームボタンはTaptic Engineのおかげで振動フィードバックになった。残念ながら物理的なボタンを押したときのような確実な感触には欠ける。トラックパッドと違って振動フィードバックは物理的実在のシミュレーションとしてはあまり成功していない。

img_8960

フィードバック振動の強さは設定メニューから3段階に切り替えられる。 #3が物理的ボタンの感触にいちばn近い。しかしやはりだいぶ違う。しかしわれわれは以前はタッチスクリーンからテキストが入力できるなどとは思わなかったわけだ。キーボードがスクリーン化したのに比べれば、ホームボタンのタッチ化は小さな変更だ。タッチ化によってホームボタンの故障の可能性は少なくなったはずだ(ホームボタンの故障はハードのトラブルの中でも比較的多い)。またホームボタンの廃止で新しいiPhoneはようやくIP67認定をクリアした。つまり防塵防滴仕様だ。これで突然の大雨に襲われても安心だ。ホームボタンのタッチ化はメリットの方が多かったと思う。

ホームボタンのタッチ化はバッテリー駆動時間の延長と並んで新しいiPhoneの目玉なのだろう。ただし他の部分がきわめて魅力的に仕上げられているのと比べると、Appleはこれらのテクノロジーでは世界のリーダーとはいえないようだ。Appleといえば、オーディオも優秀だ。スマートフォン・メーカーはディスプレイ競争の真っ最中であるため往々にしてオーディオが軽視されるのは残念な傾向だ。

iPhone 7

この点、AppleがiPhoneに新たにステレオ・スピーカーを装備したことは大いに評価できる。もっとも会場では多数のブロガーが大声でFacebook Liveでビデオ放送に熱中している状態だったので、音質を正しく評価するのは難しかった。 オーディオと逆に、ディスプレイについてはマイナー・アップグレードにとどまった。

A10 Fusionという新世代の自家製クオドコアCPUのおかげでパフォーマンスも改善されたという。もっともこれは一般ユーザーがすぐに気づくような大きな違いではなさそうだ。Appleはプレスイベントの後で印象に残るモバイル・ゲームのデモを行った。

iPhone 7

12メガピクセルの撮像素子は従来どおりだが、カメラの感度は向上している。光学手ぶれ補正の採用で画質は大きく向上するはずだ。7 Plusのカメラは大きく変わった。デュアルカメラのおかげで広角、望遠の撮影が可能になった。デュアルカメラは昨夜発表されたLG V20も同様だが、LGのプレスカンファレンスの開催はいかにもタイミングが悪かった。Plusのポートレート機能は驚くほど優れた写真が撮れる。サイズが大きいというデメリットがあってもカメラの性能がPlusを選ぶ理由になるかもしれない。

iPhone 7は現行モデルから離れ業的跳躍をしたわけではない。しかし防塵防滴仕様、バッテリーの大型化、音質向上などの歓迎すべき改良で、さらによく練られた製品となった。ただしヘッドフォンジャックの廃止、ホームボタンのタッチ化という点ではこれまでのアップグレードよりもユーザー側に慣れを要求するだろう。

iPhone 7

全体として新iPhoneは進歩を遂げている。予約受け付けは金曜から、出荷は9月16日から。〔日本では予約注文は9月9日午後4時1分から受け付ける。

iphone2016-banner

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Felica対応にデュアルカメラ、iPhone 7の全貌が明らかに

apple-liveblog0370

防水加工がされ、ステレオスピーカーを搭載し、最新カメラを搭載していることは知っている(なぜなら、今朝Appleが間違ってツイートしていからだ)。Appleは最新のiPhoneを「公式」に発表した。この夏に噂されていたことが大体合っていたようだ。

デザイン

ボディーはiPhone 6sと比較的似ているが、ピカピカしている!Appleは、ロボットを使ってアルミのボディーを回転させながら、砂の中を通し、一瞬にしてこのツヤを出しているという。Appleはこれを「Jet Black」と呼び、ステンレススチールのAppleロゴを掲げ、ガラスディスプレイとボディーは継ぎ目なく一体化している。

apple-liveblog0370

新たに「ブラック」モデルが誕生した。そして、このモデルのAppleロゴは黒い。通常のゴールド、ローズゴールド、シルバーも購入可能だ。

「ブラック」モデルはマットなものと、光沢があるもののの2つある。

  1. apple-liveblog0395.jpg

  2. apple-liveblog0384.jpg

  3. apple-liveblog0370.jpg

ホームボタン

このホームボタンは、Macのトラックパッドと同じTapticエンジンを搭載する。実際にクリックしていないが、クリックしているように感じる。

apple-liveblog0407

防水、防塵加工

新型iPhoneは、これまでのどのiPhoneより耐久性が高い。少なくとも水没やほこりの汚れに対して強い。新型iPhoneは、シャワーに持って入れるほどではないが、プール(ありがちな意味でいうとトイレ)に短時間落としたとしても大丈夫というIP67の保護等級を満たしている。

apple-liveblog0412

カメラ

新型iPhoneは光学手ぶれ補正を搭載し、3倍長い露出が可能となる。iPhone 7のカメラには6つの構成要素からなる1.8口径レンズ、従来の60%速い12メガピクセルセンサー、50%多く光を放出するLEDが4つ入ったフラッシュを搭載。さらにiPhone 6sの前面カメラは5メガピクセルだったが、iPhone 7では7メガピクセルカメラとなる。

この夏ずっと噂されていたデュアルレンズカメラを期待していた人は落胆しただろうか?

  1. apple-liveblog0432.jpg

  2. apple-liveblog0430.jpg

  3. apple-liveblog0428.jpg

  4. apple-liveblog0424.jpg

  5. apple-liveblog0473.jpg

  6. apple-liveblog0472.jpg

iPhone 7 Plusを見てみよう!これには2つの12メガピクセルカメラを背面に搭載する。このデュアルレンズは、さらなる広角と望遠の両方を可能とする。1つのレンズが1倍ズームを、もう一方が2倍ズームを行う。

ユーザーはシンプルに、カメラアプリの画面をタップすると2倍ズームすることができる。タップした場所に自動でフォーカスする。2倍ズームの先はデジタルズームで対応する。iPhone 7 Plusでは最大10倍まで、ズームが可能となる。

  1. apple-liveblog0472.jpg

  2. apple-liveblog0490.jpg

  3. apple-liveblog0482.jpg

  4. apple-liveblog0478.jpg

デュアルレンズカメラと搭載予定の「ポートレート」機能では、デジタル一眼レフ並みのボケ、あるいは浅い被写界深度を得ることができる(ハイエンドのカメラで誰かのポートレートを撮影する時にできる、人物の背景の空間のことだ)。

  1. apple-liveblog0525.jpg

  2. apple-liveblog0510.jpg

  3. apple-liveblog0506.jpg

オーディオとディスプレイ

ディスプレイは特に大きなニュースはないので、先にお伝えしよう。新型iPhoneのディスプレイは25%明るく、色の幅が広く、3D Touchは引き続き対応している。

次に本命の情報を。

この新型iPhoneはステレオスピーカーを搭載し、そして3.5mmヘッドフォンジャックはないということが確認された。代わりにEarpodはライトニングポートから接続できる。ライトニング対応のEarpodは箱に同梱され、ヘッドフォンに激しくお金をかけている人でも引き続きヘッドフォンを使える、3.5mmのアダプターも同梱される。

簡単に言えば、Appleはタップティックエンジンやデュアルレンズカメラを搭載する場所が必要で、3.5mmポートをどかす必要があった。そしてライトニングポートのように多様な用途で使えるもの集約したのだ。

さらに重要なのは、Appleにはワイヤレスで使えるAirPodを発表したことだ。

  1. apple-liveblog0573-e1473275375251.jpg

  2. apple-liveblog0578.jpg

  3. apple-liveblog0550.jpg

AirPodは赤外線センサーで耳に装着されているかを検知し、装着されている時にだけ音楽を再生する。設定手順も超簡単だ。AirPodを1回iPhoneと連携させれば、AirPodsはiCloudから他のデバイスまで瞬時に同期する。そこからは何もする必要はない。

AirPodをダブルタップするとSiriが起動し、1回の充電で5時間音楽を再生できる。

  1. apple-liveblog0639.jpg

  2. apple-liveblog0637.jpg

  3. apple-liveblog0629.jpg

  4. apple-liveblog0626.jpg

  5. apple-liveblog0618.jpg

これはApple初のワイヤレスチップW1のおかげで実現した。新しいBeatsのワイヤレスヘッドフォンにも搭載される。iPhone7に同梱されるかは明示していない(iPhoneにはライトニングベースのEarPodが同梱される予定なので、AirPodが入る可能性は低そうだ)。

Apple Pay

新型iPhoneの最大のニュースは日本で使用されているNFC技術、Felicaに対応することだ。日本はモバイルペイメントが進んだ国で、そこでAppleがApple Payを展開することは、モバイル決済の領域で大きく進展することを意味する。

apple-liveblog0646

パフォーマンス

これまで全ての新型iPhoneは、新しいプロセッサーを搭載してきたが、iPhone 7でもそれは同じだ。新しいA10 Fusionは4つのコアCPUを持つ。2つの高パフォーマンスCPUコア(それぞれA9チップより40%速い)、そしてバッテリーを長持ちさせるため、通常の5分の1の電力で動く2つの高効率コアだ。

新しいパフォーマンスコントローラが、どのアプリをどのコアで処理するかを判別する。

  1. apple-liveblog0653.jpg

  2. apple-liveblog0656.jpg

  3. apple-liveblog0662.jpg


さらに重要なのは、新型iPhoneはこれまでのiPhoneに比べて最も長いバッテリー時間を実現していることだ。

平均でiPhone 6sよりiPhone 7の方が2時間長く使うことができる。iPhone6s PlusよりiPhone 7 Plusは1時間長くなる。

使用用途ごとの1時間のバッテリー使用率はこの画像の通りだ。

apple-liveblog0711

価格と出荷時期

これらのiPhoneは以前のモデルほど同じ価格帯だが、ストレージ容量は大きくなる。16GBモデルはなくなり、32GB、128GB、256GBから選べる。アンロッック版iPhone 7 は649ドルからで、iPhone 7 Plusは769ドルからだ。

iPhone SEは16GBモデルのみとなり、iPhone 6S、iPhone 6S plusも32GBからの提供となる。事前注文は金曜日から始まり、9月16日から店舗で購入可能となる。

AirPodは159ドルで、10月から入手可能となる。

apple-liveblog0780

[原文へ]

(翻訳:Nozomi Okuma /Website