iTunes Radioが無料でなくなる、ただしBeats 1チャネルは残る

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iTunes Radioは1月28日より、無料でなくなる。Appleによると、このPandoraのようなサービスは今後、月会費9ドル99セントを払ったApple Musicの会員のみが利用できる。

ただし、Beats 1のライブのDJによるリスニングチャネルは、無料のまま残る。なおこれは、最近閉鎖されたBeats Musicのアプリとは違う。

Appleが本誌に述べたところによると、今後は、“合衆国とオーストラリアだけで提供される、広告で支えられているApple Music Radioのリスナーのためには、Beats 1をAppleからの主たる無料放送とし、広告で支えられる局は1月の終わりに廃止する。さらに、Apple Musicの正規会員であるリスナーは、弊社の音楽エキスパートたちがキュレートした数十のラジオ局にアクセスでき、コマーシャルなし、スキップ無制限で、さまざまなジャンルの音楽を楽しめる。Apple Musicの3か月の無料試用期間にはラジオ含まれる”、ということだ。

iTunes RadioはPandoraによく似ている。Pandoraは放送内容をユーザがカスタマイズできるが、スキップ数に制限があり、演奏される曲の順序はユーザが変えられない。しかしこの前の夏に発足したApple Musicは同社の一押しの音楽アプリとなり、最近の一連の動きはその地位をより確実にするためだ。

Spotifyと競合するApple Musicは、最近の報道ではユーザ数を着実に増やし、会員数は1000万に達している。Apple自身はこの数字を確認していないが、10月までに少なくとも650万が会員登録をした、と言っている。

Apple Musicは、同社の自動車ダッシュボードアプリCarPlayの主要機能でもある。

AppleはiPodでポータブルなmp3リスニングを普及させ、さらに今後も、競争に勝ち抜き、デジタル音楽のトップでいる気だ。2014年に30億ドルでDr. DreのBeats Electronicsを買収したことは、そのやる気を如実に示し、その買収で著名なレコード・プロデューサーJimmy Iovineを取締役会に加えることができた。そしてその彼が、Appleの新しい音楽事業を開発したのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

WWDC:Apple、Beats1グローバル・ラジオを発表―日本でも近日スタート

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今日(米国時間6/8)、WWDCでBeats Electronicsの共同ファウンダーで現在はAppleに所属するJimmy Iovineは、世界初の24時間年中無休のグローバル・ライブ・ラジオがAppleミュージック内に開局されることを発表した。

「(Nine Inch Nailsの)Trent Reznorが『いい考えがある。世界で最初の24時間年中無休のライブ・ラジオ局を作らないか?』と 電話をかけてきた」とIovineはステージで述べた。

「Reznorが独特のしゃがれ声で説明したところによると、『アルゴリズムではなくて本物の人間が選んだ曲がアメリカの三大都市から放送されるんだ。それぞれの局を1人のマスター・ディスクジョッキーが仕切る』というアイディアだった。そこで私は『どうしてアーティストってのはいつも実現が不可能に近いクレージーなアイディアばかり思いつくんだ』と不平を言った。しかすすぐに『いや待て、こういうクレージーなアイディアを実現するためにわれわれはAppleに加わったんじゃないか!』と気づいた」とIovineは発端を語った。

このグローバル・ラジオはロンドン、ロサンゼルス、ニューヨークから全世界100地域に向けてインターネットを通じて放送を行う。

ロサンゼルス局の音楽マスターはZane Loweで、Ebro Dardenがニューヨーク局から、Julie Adenugaがロンドンから放送する。番組にはアーティストの独占インタビューやゲスト出演が含まれる。

AppleはiTunes RadioもIovineの下でリニューアルする。IovineはBeatsが30億ドルでAppleに買収された後、その音楽部門の指揮を取っている。

有名DJによるラジオ番組の放送はAppleの1年がかりで準備された新しい音楽サービスの柱の一つをなすものとなる。Spotify、Pandora、Rdioなど既存のサービスには強力なライバルの出現だ。

Apple musicは6月30日スタートで、個人は月9.99ドル、家族パスは月14.99ドルだ。

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〔日本版〕Apple Japanサイトには新しいMusicを予告するページがすでに作られている。その中でBeats 1 Radioも詳しく紹介されている。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

iTunesベータにiTunes Radioが入った。iOS 7ベータはロックスクリーン解除を改善

Appleは今日(米国時間7/29)iOS 7の新しいベータを公開した。同シリーズで4回目だ。最終版公開まで数ヵ月しかないので、このアップデートでiOS 7に残されたデコボコを直すべく、様々な目立ったビジュアル変更があるのは驚くにあたらない。またiTunesベータのバージョン11.1も公開され、OS XのデスクトップでiTunes Radioが使えるようになった。

AppleはiTunes Radioを、6月のWWDC 2013でiOS 7およびOS X 10.9 Mavericksと共に発表した。iTunes Radioは、ストリーミング・オンライン・ラジオサービスで、Pandoraに似て、ユーザーはジャンルやアーティストのステーションを作り、曲をスキップしたりおすすめアーティストを聴いたりできる。iTunes Matchを定期購読(年額29.99ドル)していれば広告なしで利用でき、音声およびビジュアルの広告入りなら誰でも完全無料で利用できる。

デスクトップでも、iTunes Radioはモバイルとほぼ同じように使える。いくつかプリセットされたステーションの他、ユーザーが自分専用のステーションを作ることができる。インターフェースは今のところ驚くほど簡素だが、Appleはカスタムステーションのために多くの場所を残している。流れている曲を「Now Playing」ウィンドウですぐに購入するためのボタンもある。

iOS 7に関しては、ロックスクリーンのデザインが変更され、当初のデザインがユーザーの混乱を招くとする不満に対応した。具体的には「スライドしてロック解除」のテキストの横に矢印が加えられた(下の9to5Macのスクリーンショット参照)。ステータスバーには下向き矢印が加わり通知センターが無地のバーで置き換えられたことをほのめかしている。9to5Macによると、他にもAirPlayデバイスをはじめ数多くのビジュアルの調整やアイコンの変更があり、Snapchatユーザーが喜ぶであろうスクリーショット検知APIも入った。Safariで共有リンクが使えるようになった他、 アイコンも微調整されている。

通常Appleは、正式公開前に最低4回ベータ版を提供しており、昨年のiOS 6は9月の一般公開までに4回あった。今回は大規模なOS改訂であり、以前のバージョンから劇的に変わる部分も多いため、少なくともあと1回(かそれ以上)はベータ版がありそうだ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)